(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086547
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/04842 20220101AFI20240620BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20240620BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240620BHJP
【FI】
G06F3/04842
A63B69/00 C
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023109013
(22)【出願日】2023-07-03
(62)【分割の表示】P 2022200070の分割
【原出願日】2022-12-15
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年3月28日に出願人ホームページ<URL:https://calendar.jp/>にて発表 令和4年3月28日にウェブサイト<URL:https://www.makuake.com/project/calendar/>にて発表 令和4年3月28日にウェブサイト<URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000097756.html#:~:text=%E2%80%8BCALENDAR%E3%81%AF%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E6%97%A5%E3%82%81%E3%81%8F%E3%82%8A,%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%82%92%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82>にて発表 令和4年7月10日にウェブサイト<URL:https://camp-fire.jp/projects/view/600757?utm_source=giz&utm_medium=article2&utm_campaign=calender>にて発表
(71)【出願人】
【識別番号】522095056
【氏名又は名称】株式会社CALENDAR
(74)【代理人】
【識別番号】100218969
【弁理士】
【氏名又は名称】室伏 千恵子
(72)【発明者】
【氏名】松迫 崇道
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5E555AA48
5E555AA57
5E555AA76
5E555BA01
5E555BA04
5E555BA67
5E555BB01
5E555BB04
5E555BC04
5E555BD01
5E555CA12
5E555CB12
5E555CC01
5E555DA02
5E555DB03
5E555DB41
5E555DB53
5E555DB56
5E555DC05
5E555DD08
5E555EA05
5E555EA07
5E555EA14
5E555FA00
5L049CC11
5L050CC11
(57)【要約】
【課題】運動の習慣化を容易にする情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、制御部を備える。制御部は、現在の日付を示す第1画像を表示部に表示する第1の表示ステップ(S10)と、第1画像を表示した表示部へのユーザによる接触を検出したことに応じて、ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を表示部に表示する第2の表示ステップ(S12)と、第2画像の表示に続けて、現在の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を表示部に表示する第3の表示ステップ(S13)とを実行する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える情報処理システムであって、
前記制御部は、
現在の日付を示す第1画像を表示部に表示する第1の表示ステップと、
前記第1画像を表示した前記表示部へのユーザによる接触を検出したことに応じて、前記ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を前記表示部に表示する第2の表示ステップと、
前記第2画像の表示に続けて、前記現在の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を前記表示部に表示する第3の表示ステップと
を実行する情報処理システム。
【請求項2】
前記第2の表示ステップにおける前記第2画像は、前記ユーザへの称賛又は励ましを表すメッセージ、及び称賛又は励ましを表す画像のうち、少なくとも一方を含む
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御部は、
前記ユーザから運動開始時刻の入力を受け付ける設定ステップと、
前記運動開始時刻に応じた第1時刻を経過したことに応じて、前記第1画像の種別を切り替える切替ステップと
を実行する
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
制御部を備えるコンピュータにおいて実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、
現在の日付を示す第1画像を表示部に表示する第1の表示ステップと、
前記第1画像を表示した前記表示部へのユーザによる接触を検出したことに応じて、前記ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を前記表示部に表示する第2の表示ステップと、
前記第2画像の表示に続けて、前記現在の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を前記表示部に表示する第3の表示ステップと
を実行する、情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータに、
現在の日付を示す第1画像を表示部に表示する第1の表示ステップと、
前記第1画像を表示した前記表示部へのユーザによる接触を検出したことに応じて、前記ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を前記表示部に表示する第2の表示ステップと、
前記第2画像の表示に続けて、前記現在の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を前記表示部に表示する第3の表示ステップと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関し、特に運動メニューに関する情報を提供する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
子育てや在宅勤務等で外出する機会が減り、運動不足を課題として感じる消費者が増えている。そこで近年、自宅にいるユーザにフィットネス動画を配信することで、運動を促すフィットネスサービスが開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したフィットネスサービスにおいては、ユーザが毎日の運動メニューを開始するまでに手間を要し、モチベーションの維持が難しいという問題がある。その結果、運動を習慣化することが難しいという問題がある。
【0004】
本開示の目的は、上述した課題に鑑み、運動の習慣化を容易にする情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様にかかる情報処理システムは、制御部を備える。前記制御部は、現在の日付を示す第1画像を表示部に表示する第1の表示ステップと、前記第1画像を表示した前記表示部へのユーザによる接触を検出したことに応じて、前記ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を前記表示部に表示する第2の表示ステップと、前記第2画像の表示に続けて、前記現在の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を前記表示部に表示する第3の表示ステップとを実行する。
【0006】
本開示の一態様にかかる情報処理方法は、制御部を備えるコンピュータにおいて実行される。前記制御部は、現在の日付を示す第1画像を表示部に表示する第1の表示ステップと、前記第1画像を表示した前記表示部へのユーザによる接触を検出したことに応じて、前記ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を前記表示部に表示する第2の表示ステップと、前記第2画像の表示に続けて、前記現在の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を前記表示部に表示する第3の表示ステップとを実行する。
【0007】
本開示の一態様にかかるプログラムは、コンピュータに、現在の日付を示す第1画像を表示部に表示する第1の表示ステップと、前記第1画像を表示した前記表示部へのユーザによる接触を検出したことに応じて、前記ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を前記表示部に表示する第2の表示ステップと、前記第2画像の表示に続けて、前記現在の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を前記表示部に表示する第3の表示ステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、運動の習慣化を容易にする情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態1にかかる情報処理システムの一例である端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態1にかかる端末装置における制御部の機能構成を示すブロック図である。
【
図3】実施形態1にかかる端末装置による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】実施形態2にかかる端末装置における制御部の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】実施形態2にかかる端末装置による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態2にかかる端末装置による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】「運動準備中の第1画像」である第1画像の一例を示す図である。
【
図8】「運動直前に対応する第1画像」である第1画像の一例を示す図である。
【
図13】「運動終了後の第1画像」である第1画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0011】
<実施形態1>
まず本開示の実施形態1について説明する。
図1は、実施形態1にかかる情報処理システム1000の一例である端末装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。端末装置1は、運動メニューに関する情報を提供するコンピュータである。例えば端末装置1は、タブレット端末又はスマートフォンである。また例えば端末装置1は、パーソナルコンピュータ又は入出力が可能なその他のコンピュータであってもよい。
【0012】
端末装置1は、システム全体を制御するための制御部11を備えている。制御部11には、通信バス10を介して、通信部15、記憶部16、入力部17、表示部18、及び音声出力部19が接続されている。
【0013】
制御部11は、プロセッサ12と、ROM13と、RAM14とを備える。プロセッサ12は、ROM13又は記憶部16に記憶されたプログラムに従って、各種の情報処理及び制御を行う。ROM13は、ROM(Read-only memory)等の非一時的な記憶媒体であり、プロセッサ12が各種制御又は演算を行うための各種プログラム又はデータが予め格納されている。RAM14は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶媒体であり、プロセッサ12の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。このRAM14には、本実施形態による各種処理を行うためのエリアが確保可能になっている。
【0014】
通信部15は、端末装置1と外部電子機器との間のネットワークに接続するための通信インターフェースである。
【0015】
記憶部16は、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体である。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、ROM、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。記憶部16は、プロセッサ12が各種制御又は演算を行うための各種プログラム又はデータが記憶されてよい。
【0016】
入力部17は、キーボード、マウス及びタッチパネル等のユーザからの入力を受け付ける入力装置である。実施形態1において入力部17は、表示部18とともにタッチパネルを構成する。
【0017】
表示部18は、制御部11の情報処理の結果を表示する表示装置である。表示部18は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical Use Interface:GUI)の画面を表示してよい。例えば表示部18は、CRT、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ又はプラズマディスプレイであってよい。表示部18は、端末装置1の筐体に含まれていてもよいし、外付けされるものであってもよい。
【0018】
音声出力部19は、制御部11の情報処理の結果を音声で出力するスピーカである。音声出力部19は、端末装置1の筐体に含まれていてもよいし、外付けされるものであってもよい。
【0019】
図2は、実施形態1にかかる端末装置1における制御部11の機能構成を示すブロック図である。制御部11は、ROM13又は記憶部16に格納されたプログラムを実行することにより、検出部111、第1特典付与部112、及び表示制御部113の機能を実現する。
【0020】
例えばユーザは、運動を開始しようとした場合に、表示部18に接触する。検出部111は、表示部18へのユーザによる接触を検出する。ユーザによる接触とは、ユーザの指による接触であってもよいし、手の甲による接触であってもよいし、タッチペンによる接触であってもよい。
【0021】
第1特典付与部112は、所定条件下で表示部18へのユーザによる接触を検出したとき、ユーザに対して第1の特典を付与する。所定条件とは、表示部18が後述する第1画像を表示していることである。実施形態1において第1の特典の付与とは、運動を開始することを試みたユーザに対して称賛・励ましといった精神的利益を与えることである。
【0022】
表示制御部113は、現在の日付、つまり本日の日付を示す第1画像を表示部18に表示する。第1画像はトップページとして機能してよい。第1画像は、本日の日付を含むカレンダーであってよい。
【0023】
また表示制御部113は、第1画像を表示した表示部18へのユーザによる接触を検出したことに応じて、第2画像を表示部18に表示する。第2画像は、ユーザへの第1の特典の付与を示す画像である。例えば第2画像は、ユーザへの称賛又は励ましを表すメッセージ、及び称賛又は励ましを表す画像のうち、少なくとも一方を含む。これにより、運動を開始することを試みたユーザに対して、早期に称賛・励ましといった精神的利益を明示的に与えることができる。ここで発明者は、研究の結果、ユーザに早期にミニマムゴールを達成させることでモチベーションを効果的に向上させることができることを見出した。したがって、上述した構成により、ユーザに対して運動のモチベーションを効果的に上げることができる。
【0024】
また表示制御部113は、第2画像の表示に続けて、本日の日付に対応する運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を表示部18に表示する。本日の日付に対応する運動メニューは、1又は複数の運動メニューから構成される。第3画像は、運動メニューの内容を説明する所定の時間長さの動画を含んでよい。
【0025】
図3は、実施形態1にかかる端末装置1による情報処理の一例を示すフローチャートである。まず制御部11の表示制御部113は、本日の日付を示す第1画像を表示部18に表示することを開始する(S10:第1の表示ステップ)。次に制御部11の検出部111は、第1画像を表示した表示部18へのユーザによる接触を検出したか否かを判定する(S11:検出ステップ)。検出部111は、接触を検出するまでS11に示す処理を繰り返す。検出部111が接触を検出した場合(S11でYES)、表示制御部113は、第1画像の表示を終了し、ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を表示部18に表示する(S12:第2の表示ステップ)。次に表示制御部113は、第2画像の表示を終了し、本日の運動メニューのうち1の運動メニューに関する第3画像を表示部18に表示する(S13:第3の表示ステップ)。このとき表示制御部113は、第2画像の表示を開始してから所定時間経過したとき、ユーザの入力操作を要さずに第3画像の表示を開始してよい。また表示制御部113は、ユーザの入力操作が行われた場合には、所定時間の経過を待たずに直ちに第3画像の表示を開始してよい。そして制御部11は、処理を終了する。
【0026】
[効果]
端末装置1は、運動を開始することを試みたユーザが表示画面にタッチ操作をするだけで特典を付与する。これによりユーザの運動のモチベーションを効果的に上げることができる。その結果、運動の習慣化を容易にすることができる。
【0027】
また端末装置1は、タッチ操作検出後、第2画像の表示を経て、運動メニューに関する第3画像の表示に遷移する。運動メニューの開始までの手間はモチベーションの低下をもたらすところ、実施形態1にかかる端末装置1により、ユーザは手間を要せずに、ただちに運動メニューを開始できる。これによってユーザの運動のモチベーションの低下を防ぎ、運動の習慣化を容易にすることができる。
【0028】
なお実施形態1では第1の特典の付与は称賛又は励ましを伝えるものであったが、第1の特典の付与は、ユーザに設定されたレベルやランクを上げることであってもよい。これによっても実施形態1と同様の効果を奏する。また第1の特典の付与は、ユーザに対して経済的な利益、一例として現金、商品若しくはサービスの割引券、又は交換価値のあるポイントを与えることを含んでもよい。運動を開始することを試みたユーザに対して経済的な利益を与えることにより、ユーザの運動のモチベーションを上げることができる。
【0029】
また実施形態1では、第1画像を表示中の表示部18の接触を検出したことをトリガーとして、第1特典付与部112による特典付与及び表示制御部113による第2画像の表示が実行された。ここでトリガーは、上述の表示部18上の所定の位置に表示された画像領域への接触であってもよいし、上述した接触が所定時間以上持続することであってもよいし、上述の表示部18上でスライド操作を検出したことであってもよい。またトリガーは、上述した接触によって指紋認証が成功したことであってもよい。あるいはトリガーは、上述した接触の検出に加え、顔認証又は虹彩認証といった他の生体認証が成功したことを含んでもよい。体温が所定範囲内であることをトリガーに加えてもよい。
【0030】
<実施形態2>
次に本開示の実施形態2について説明する。実施形態2は実施形態1の具体例である。実施形態2は、端末装置1が制御部11に代えて制御部11aを備える点で実施形態1と相違する。制御部11aは、ハードウェア構成としては制御部11と同様に、プロセッサ12と、ROM13と、RAM14とを備える。
【0031】
図4は、実施形態2にかかる端末装置1における制御部11aの機能構成を示すブロック図である。制御部11aは、設定部110、検出部111、第1特典付与部112、表示制御部113、音声出力制御部114、及び第2特典部115を備える。
【0032】
設定部110は、入力部17を介してユーザから運動開始時刻の入力を受け付ける(設定ステップ)。設定部110は、ユーザから受け付けた運動開始時刻を記憶部16に格納する。
【0033】
そして設定部110は、入力部17を介してユーザから、トレーニングの対象部位、現在の体重、体脂肪率、及び運動を継続する期間といった各種情報の入力を受け付けてよい。設定部110は、ユーザから入力された各種情報に基づいて本日の運動メニューを決定してよい。また設定部110は、上述した各種情報と、ユーザの運動実績とに基づいて、本日の運動メニューを決定してもよい。設定部110は、決定した本日の運動メニューに関する情報を、記憶部16に格納する。なお本日の運動メニューは、設定部110に代えてユーザのパーソナルトレーナーが決定してもよい。
【0034】
検出部111は、実施形態1にかかる検出部111と同様に、表示部18へのユーザによる接触を検出する。
【0035】
第1特典付与部112は、実施形態1にかかる第1特典付与部112と同様に、第1画像を表示中の表示部18へのユーザによる接触を検出したとき、ユーザに対して第1の特典を付与する。
【0036】
なお第1特典付与部112は、上記接触を検出したとき、同日における検出回数に関わらず同じ特典を付与してもよいし、同日における検出回数、つまり同日におけるユーザの運動実績に応じて付与する特典を異ならせてもよい。一例として第1特典付与部112は、同日における検出回数が多くなるほど、メッセージにおける称賛の度合いを強くしてよい。また第1特典付与部112は、同日で初回検出時には特典を付与してよいが、同日で2回目以降に検出したときは特典を付与しなくてもよい。
【0037】
また第1特典付与部112は、本日より前の所定期間内の検出回数に応じて特典を異ならせてもよい。一例として所定期間内の検出回数は、本日と同じ月の検出回数であってよい。また一例として所定期間内の検出回数は、直近一か月の検出回数であってもよい。
【0038】
また第1特典付与部112は、後述する第1画像の種別に関わらず、接触を検出したときは第1の特典を付与してよい。しかしこれに代えて第1特典付与部112は、特定種類の第1画像を表示中にのみ、第1の特典を付与してもよい。例えば特定種類の第1画像は、後述する「運動直前に対応する第1画像」である。
【0039】
表示制御部113は、本日の日付を示す第1画像を表示部18に表示する。このときに表示される第1画像を「運動準備中の第1画像」と称する。
【0040】
そして表示制御部113は、設定された運動開始時刻を記憶部16から読み出し、設定された運動開始時刻に応じた第1時刻を経過したことに応じて、第1画像の種別を切り替える。第1時刻は、運動開始時刻から予め定められた時間前の時刻であってよい。例えば第1時刻は、運動開始時刻から1時間前、30分前、又は15分前である。また第1時刻は、運動開始時刻であってもよい。一例として表示制御部113は、設定された運動開始時刻から1時間前の時刻を経過したとき、「運動準備中の第1画像」から「運動直前に対応する第1画像」に変更する。表示する第1画像の種別を切り替えることにより、運動開始時刻が迫っていることをユーザに認識させ、運動の開始を促すことができる。
【0041】
そして表示制御部113は、第1画像を表示した表示部18へのユーザによる接触を検出したことに応じて、つまり第1の特典が付与されたことに応じて、第2画像を表示部18に表示する。
【0042】
なお表示制御部113は、第1特典付与部112において付与した特典の内容に応じて、表示する第2画像を異ならせてよい。例えば表示制御部113は、同日における検出回数に関わらず同じ第2画像を表示してもよいし、同日における検出回数に応じて第2画像を異ならせてもよい。例えば表示制御部113は、同日で初回検出時には第2画像を表示するが、同日で2回目以降に検出したときは第2画像を表示しなくてもよい。また表示制御部113は、本日より前の所定期間内の検出回数に応じて第2画像を異ならせてもよい。このような構成により、ユーザの運動のモチベーションを効果的に上げることができる。
【0043】
また表示制御部113は、第2画像の表示に続けて、本日の運動メニューに関する第3画像を次々と表示部18に表示していく。これによりユーザが次の運動メニューに移行するための操作の手間を省略できる。
【0044】
そして表示制御部113は、本日の運動メニューが終了し、第2特典部115による第2特典の付与が完了したとき、「運動準備中の第1画像」及び「運動直前に対応する第1画像」とは異なる種別の「運動終了後に対応する第1画像」を表示する。本日の運動メニューが終了するとは、本日のすべての運動メニューに関する動画の再生が完了したことであってもよいし、ユーザから運動を終了する旨の入力を受け付けたことであってもよい。ユーザに本日の運動メニューが終了したことを明示することで、達成感を与えることができる。なお、表示制御部113は、本日の運動メニューが終了し、第2特典部115による第2特典の付与が完了したとき、「運動準備中の第1画像」又は「運動直前に対応する第1画像」を再び表示してもよい。
【0045】
音声出力制御部114は、第1の特典が付与されたことに応じて、音声出力部19を通じてユーザへの称賛又は励ましを表すメッセージを音声で出力する。表示に加えて音声からもユーザの運動のモチベーションを上げることができる。
【0046】
第2特典部115は、本日の運動メニューが終了したことに応じてユーザに対して第2の特典を付与する。第2の特典の付与は、運動メニューが終了したユーザに対して称賛又は励ましといった精神的利益を与えることである。例えば第2の特典の付与は、ユーザに対して称賛又は励ましを表すメッセージ及び称賛又は励ましを表す画像の少なくとも一方を与えるものであってよいが、第1の特典の付与とは異なるものであってよい。しかしこれに代えて又は加えて、第2の特典の付与は、ユーザに設定されたレベルやランクを上げることであってもよい。また第2の特典の付与は、現金、商品若しくはサービスの割引券、又は交換価値のあるポイントといった経済的な利益を与えることを含んでもよい。また第2の特典の付与は、運動習慣化に役立つ情報の提供であってもよい。なお第2特典部115は、ユーザの運動実績に応じて付与する第2の特典の内容を異ならせてよい。
【0047】
図5~
図6は、実施形態2にかかる端末装置1による情報処理の一例を示すフローチャートである。まず表示制御部113は、本日の日付に応じた「運動準備中の第1画像」の表示を開始する(S20:第1の表示ステップ)。
【0048】
図7は、「運動準備中の第1画像」である第1画像200の一例を示す図である。第1画像200は、本日の日付を含むカレンダーC1,C2と、運動の準備を表す画像C3と、本日のメインの運動メニューの概要を表す情報C4とを有する。運動の準備を表す画像C3は、本日の運動メニューに関わらず定められた画像であってもよいし、本日の運動メニューに関連する画像であってもよい。
【0049】
図5に戻り説明を続ける。表示制御部113は、予め設定された運動開始時刻の1時間前を経過したか否かを判定する(S21)。表示制御部113は、経過したと判定した場合に(S21でYES)、第1画像の種別の1つである「運動直前に対応する第1画像」に表示を切り替える(S22:切替ステップ)。
【0050】
図8は、「運動直前に対応する第1画像」である第1画像201の一例を示す図である。第1画像201は、運動の準備を表す画像C3に代えて、運動中を表す画像C5を有する点で第1画像200と異なる。運動中を表す画像C5は、本日の運動メニューに関わらず定められた画像であってもよいし、本日の運動メニューに関連する画像であってもよい。
【0051】
図5に戻り説明を続ける。次に検出部111は、運動直前に対応する第1画像を表示した表示部18へのユーザによる接触を検出したか否かを判定する(S23:検出ステップ)。検出部111が接触を検出した場合(S23でYES)、表示制御部113は、第1画像の表示を終了し、ユーザへの第1の特典の付与を示す第2画像を表示部18に表示する(S24:第2の表示ステップ)。このとき音声出力制御部114は、音声出力部19を通じてユーザへの称賛又は励ましを表すメッセージを音声で出力する(S24:音声出力ステップ)。
【0052】
図9は、第2画像210の一例を示す図である。第2画像210は、「Success!」というユーザへの称賛を表すメッセージC6と、称賛を表す画像C7とを有する。
【0053】
図5に戻り説明を続ける。次に表示制御部113は、記憶部16に記憶された本日の運動メニューのうち、選択された1の運動メニューに関する第3画像を表示部18に表示する(S25:第3の表示ステップ)。このとき表示制御部113は、本日の運動メニューの順番が指定されている場合、その順番に基づいて1の運動メニューを選択してよい。また表示制御部113は、本日の運動メニューのうち1の運動メニューをランダムに選択してもよい。
【0054】
図10は、第3画像220の一例を示す図である。第3画像220は、運動メニューの動作を説明する動画C8と、運動メニューの内容の説明文C9と、運動メニューを開始するための入力領域C10とを有する。表示制御部113は、開始操作を受け付けたことに応じて、又は第3画像220の表示開始から所定時間経過したことに応じて、
図11に示す第3画像221の表示に遷移する。なお、入力領域C10は省略されてもよい。
【0055】
図11は、第3画像221の一例を示す図である。第3画像221は、運動メニューの動作を説明する動画C11と、運動メニューの内容の説明文C12と、動画の停止するための入力領域C13と、動画をスキップするための入力領域C14とを有する。表示制御部113は、運動メニューの動作を説明する動画C11を所定時間再生する。ユーザは、動画に合わせて運動メニューを実践する。なお、入力領域C13,C14は省略されてもよい。
【0056】
なお表示制御部113は、1の運動メニューに関する第3画像の再生が終了したことに応じて、同じ運動メニューを追加で実施するか否かをユーザに問うための表示をおこなってよい。ユーザから追加で実施する旨の入力を受け付けた場合、表示制御部113は、前記1の運動メニューに関する第3画像の少なくとも一部の再生を行う。
【0057】
図5に戻り説明を続ける。次に表示制御部113は、運動メニューが終了したか否かを判定する(S26:終了判定ステップ)。運動メニューが終了するとは、本日の運動メニューのうちすべての運動メニューに関する動画の再生が完了したことであってもよいし、ユーザが運動を終了する操作を行ったことであってもよい。表示制御部113は、運動メニューが終了したと判定するまで、第3画像に含まれる動画が所定時間再生されたことに応じて、本日の運動メニューのうち他の運動メニューに関する第3画像の表示に切り替えることを繰り返す。
【0058】
表示制御部113が運動メニューの終了を判定した場合(S26でYES)、
図6に示すように第2特典部115はユーザに対して第2の特典を付与する(S27:第2の特典付与ステップ)。そして表示制御部113は、第2の特典の付与を示す第4画像を表示する(S28)。
【0059】
図12は、第4画像230の一例を示す図である。第4画像230は、「Great!」というユーザへの称賛を表すメッセージC15と、称賛を表す画像C16とを含む。
【0060】
図6に戻り説明を続ける。次に表示制御部113は、第4画像の表示を終了し、「運動終了後に対応する第1画像」の表示を開始する(S29)。このとき表示制御部113は、ユーザから終了操作を受け付けたことに応じて、第4画像の表示を終了し、「運動終了後に対応する第1画像」の表示を開始してよい。
【0061】
図13は、「運動終了後の第1画像」である第1画像202の一例を示す図である。第1画像202は、運動中を表す画像C5に代えて運動終了を表す画像C17を有し、本日のメインの運動メニューの概要を表す情報C4に代えて運動成功を表す情報C18を有する点で第1画像201と異なる。
【0062】
図6に戻り説明を続ける。そして表示制御部113は、日付が変更したと判定した場合(S30でYES)、S20に処理を戻す。
【0063】
[効果]
実施形態2にかかる端末装置1は、実施形態1と同様の効果を奏する。
【0064】
実施形態2において制御部11は、ユーザへの称賛又は励ましを表すメッセージを音声で出力する。これにより音声によってもユーザの運動のモチベーションを上げることができる。
【0065】
また実施形態2において制御部11は、ユーザから運動開始時刻の入力を受け付け、運動開始時刻に応じた所定時刻が経過したことに応じて、第1画像の種別を切り替える。これにより運動開始時刻が迫っていることをユーザに認識させ、運動の開始を促すことができる。
【0066】
また実施形態2において制御部11は、本日の日付に対応する運動メニューが完了したと判定した後、又は前記ユーザから運動を終了する旨の入力を受け付けた後、運動開始前の第1画像とは異なる種別の第1画像を表示する。ユーザに本日の運動メニューが終了したことを明示することで、達成感を与えることができる。
【0067】
また実施形態2において制御部11は、動画が所定時間再生されたことに応じて、本日の日付に対応する運動メニューのうち、他の運動メニューに関する第3画像の表示に切り替える。動画が自動で次々と流れることで、ユーザが次の運動メニューに移行するための入力操作の手間を省略できる。
【0068】
<その他の実施形態>
実施形態1~2では、情報処理システム1000として単一の端末装置1である場合を説明したが、端末装置1の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現されてもよい。この場合、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、端末装置1の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
【0069】
図14は、情報処理システム1000bの一例を示す図である。情報処理システム1000bは、サーバ2と端末装置1bとを備える。サーバ2及び端末装置1bは、インターネット等のネットワークNWに接続され、互いに通信可能となっているコンピュータである。サーバ2及び端末装置1bは、各々が実施形態1~2に示す端末装置1の情報処理の一部を実行し、合わせて実施形態1~2に示す端末装置1の情報処理の全部を実行するように構成されている。
【0070】
以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記によって限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 端末装置
1b 端末装置
2 サーバ
10 通信バス
11,11a 制御部
12 プロセッサ
13 ROM
14 RAM
15 通信部
16 記憶部
17 入力部
18 表示部
19 音声出力部
110 設定部
111 検出部
112 第1特典付与部
113 表示制御部
114 音声出力制御部
115 第2特典部
200,201,202 第1画像
210 第2画像
220,221 第3画像
230 第4画像
1000 情報処理システム