(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086637
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】テレスコピングベースを有するチューブスライド
(51)【国際特許分類】
A63G 21/00 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
A63G21/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023208976
(22)【出願日】2023-12-12
(31)【優先権主張番号】18/066,598
(32)【優先日】2022-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】523467957
【氏名又は名称】ヤーディストリー ユーエス,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リーバー,フレデリック エム.
(57)【要約】 (修正有)
【課題】セグメントが不適切に組み立てられると、スライドに問題が生じ、ユーザに怪我や死亡を潜在的に引き起こす可能性がある。
【解決手段】入口、出口、および1つまたは複数の湾曲セクションを有するチューブスライドが開示される。各スライドセクションは、特定のスライドセクションの少なくとも一方の端部に少なくとも1つの半径方向に延在するフランジを含む。1つまたは複数の湾曲セクションは、一方の半体の開口部を通して、他方の半体に成形されたねじ付きボアホールに締結具を挿入することによって互いに結合された第1の半体および第2の半体を含むことができる。両方の半体は、半体の長さに沿って交互になる複数の開口部およびねじ付きボアホールを含む。テレスコピングベースはスライドの出口に結合される。テレスコピングベースは、スライドが様々な不均一なまたは変化する高さの支持または地面上で使用されることを可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持面から前記支持面の上方の上部高さまで上方に延在するチューブスライドであって、
前記上部高さに近接して配置された入口であって、該入口が、下方傾斜支持部と、前記傾斜支持部の上方のカバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定し、前記入口が第1の半径方向に延在する外側フランジを有する、入口と、
前記支持面に近接して配置された出口であって、該出口が、傾斜シートと、前記傾斜シートの上方の切頭カバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定し、前記出口が第2の半径方向に延在する外側フランジを有する、出口と、
1つまたは複数の湾曲セクションであって、各湾曲セクションが前記入口と前記出口との間に延在し、各湾曲セクションが座面および前記座面の上方のカバーを有し、各湾曲セクションが第1の端部における第3の半径方向に延在する外側フランジおよび第2の端部における第4の半径方向に延在する外側フランジを有する、1つまたは複数の湾曲セクションと、を備え、
前記入口、前記出口、および前記1つまたは複数の湾曲セクションの前記フランジが、所定の構成で互いに結合され、テレスコピングベースが、前記支持面上で前記チューブスライドを支持するように前記出口に結合される、チューブスライド。
【請求項2】
前記テレスコピングベースが、第1の構成および第2の構成において選択的に位置決め可能である、請求項1に記載のチューブスライド。
【請求項3】
前記第1の構成が、前記第2の構成よりも高い、前記支持面に対しての高さを有する、請求項2に記載のチューブスライド。
【請求項4】
複数のクランプリングであって、各クランプリングが、隣接するフランジを互いに所定の構成で固定するための湾曲した外周およびリブ付きの内周を含む、複数のクランプリングをさらに備えている、請求項1に記載のチューブスライド。
【請求項5】
1つまたは複数のエルボセクションであって、各エルボセクションが、下方に傾斜したスライドベッドと、前記傾斜スライドベッドの上方の屋根とを有し、各エルボセクションが、第1の端部における第5の半径方向に延在する外側フランジと、第2の端部における第6の半径方向に延在する外側フランジとを有する、1つまたは複数のエルボセクションをさらに備えている、請求項1に記載のチューブスライド。
【請求項6】
前記1つまたは複数のエルボセクションが、前記入口、前記出口、および前記1つまたは複数の湾曲セクションのうちの少なくとも1つに結合されるように構成されている、請求項5に記載のチューブスライド。
【請求項7】
前記湾曲セクションの各々が、第2の半体に結合された第1の半体を備え、前記第1の半体および前記第2の半体の各半体が、複数のアパーチャおよび複数のねじ付きボアホールを備えている、請求項1に記載のチューブスライド。
【請求項8】
前記複数のアパーチャおよび前記複数のねじ付きボアホールが、各半体の長さに沿って互いに交互になっている、請求項7に記載のチューブスライド。
【請求項9】
前記ねじ付きボアホールが、各湾曲セクションの各半体の側面に成形される、請求項7に記載のチューブスライド。
【請求項10】
前記第1の半体が、前記1つまたは複数のアパーチャのうちの少なくとも1つを通して、前記1つまたは複数のねじ付きボアホールのうちの少なくとも1つにねじ付き締結具を挿入することによって前記第2の半体に結合される、請求項7に記載のチューブスライド。
【請求項11】
前記テレスコピングベースが、第2の部分を少なくとも部分的に伸縮自在に受け入れるための開口部を有する第1の部分を備え、前記第2の部分が、前記第1の部分を前記第2の部分に結合するための所定の点に配置された複数の穴を備える、請求項1に記載のチューブスライド。
【請求項12】
支持面から前記支持面の上方の上部高さまで上方に延在するスライドを組み立てる方法であって、
(a)入口を設けることであって、該入口が、下方傾斜支持部と、前記傾斜支持部の上方のカバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定し、前記入口が第1の半径方向に延在する外側フランジを有する、入口を設けることと、
(b)出口を設けることであって、該出口が、傾斜シートと、前記傾斜シートの上方の切頭カバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定し、前記出口が第2の半径方向に延在する外側フランジを有する、出口設けることと、
(c)1つまたは複数の湾曲セクションを設けることであって、各湾曲セクションが座面および前記座面の上方のカバーを有し、各湾曲セクションが第1の端部における第3の半径方向に延在する外側フランジおよび第2の端部における第4の半径方向に延在する外側フランジを有する、1つまたは複数の湾曲セクションを設けることと、
(d)テレスコピングベースを設けることであって、該テレスコピングベースが、前記スライドを前記支持面上に支持するために構成されている、テレスコピングベースを設けることと、
(e)前記入口、前記出口、および前記1つまたは複数の湾曲セクションを、前記セクションがフランジ間で整列される所定の構成に組み立てるための命令を提供することと、
(f)前記命令に従って、前記フランジ間で整列される構成に前記セクションを配置することと、
(g)前記所定の構成で前記セクションを結合し、前記テレスコピングベースを前記出口に結合することと、を含む、方法。
【請求項13】
前記テレスコピングベースが、支持構造を伸縮自在に受け入れるためのハウジングを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記テレスコピングベースハウジングが、前記支持構造に対する第1の位置および第2の位置の少なくとも一方に伸縮自在に配置可能である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の位置にあるとき、前記ハウジングが、前記第2の位置にあるときよりも高い、前記支持面に対する高さにある、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記テレスコピングベースハウジングおよび支持構造の各々が、前記ハウジングを前記支持構造に結合するための所定の点に配置された複数の穴を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
各湾曲セクションが、第1の半体および第2の半体を備え、各湾曲スライドセクションの前記第1の半体および前記第2の半体が、複数のアパーチャおよび複数のねじ付きボアホールを備え、前記方法が、
(a)前記第1の半体を前記第2の半体に隣接して配置することと、
(b)前記複数のアパーチャを通して複数の締結具を挿入することと、
(c)前記複数の締結具を前記複数のねじ付きボアホールに固定することと、
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
第1の構成および第2の構成を有するチューブスライド用の部品のキットであって、
複数のスライドセクションであって、各スライドセクションが第1の端部および第2の端部を有し、前記スライドセクションが、第1のスライドセクションの前記第1の端部が第2のスライドセクションの第2の端部に隣接した状態で互いに接続するために構成され、各スライドセクションが、丸みを帯びた外周と、前記外周から半径方向に延在するフランジと、を有し、第1のスライドセクションの第1の端部に配置された第1のフランジが、第2のスライドセクションの第2の端部に配置された第2のフランジと整列するためのものである、複数のスライドセクションと、
複数のクランプリングであって、各クランプリングが、前記第1のフランジを前記第2のフランジに固定するための複数のリブを有し、各クランプリングが、締結具で共に固定された第1のセグメントおよび第2のセグメントを有する、複数のクランプリングと、
前記第1の構成および前記第2の構成の少なくとも一方において、前記チューブスライドの端部を支持面上に支持するために構成されたテレスコピングベースであって、該テレスコピングベースが、第2の部分内に伸縮自在に受け入れられる第1の部分を有し、前記テレスコピングベースが、前記第1の構成および前記第2の構成に対応する1つまたは複数の所定の位置において締結具を受け入れるための1つまたは複数のアパーチャを有する、テレスコピングベースと、
前記第1の構成および前記第2の構成の少なくとも一方において前記スライドセクションを互いにおよび前記テレスコピングベースに接続するための命令と、を備えている、キット。
【請求項19】
前記第1の構成が、前記支持面に対する前記出口の高さを前記第2の構成よりも高く上昇させる、請求項18に記載のキット。
【請求項20】
各スライドセクションが、第1の半体および第2の半体を備え、各スライドセクションの第1の半体および第2の半体が、複数のアパーチャおよび複数のねじ付きボアホールを備える、請求項18に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、チューブスライドの分野に関し、より詳細には、高さ調整可能なベースを有するチューブスライドに関する。
【背景技術】
【0002】
スライドなどの遊具は、子供や大人が同様に楽しむために数十年にわたって普及してきた。本来、スライドは、単一のプランクとして製造された。スライドは、公園、学校、さらには両親の裏庭でも見ることができる。スライドは、チューブスライド、ストレートスライド、湾曲スライド、スパイラルスライド、金属スライド、プラスチックスライド、独立型スライド、および構成要素スライドを含む多くの種類であり得る。チューブスライドは、環境要素からの保護などの追加の利点を提供し、多くの場合、ユーザにとってよりスリリングなスライド体験を含む。チューブスライドはまた、ユーザが時期尚早にスライドから不注意に出ることを防止することによって追加の安全機能を提供する。いくつかのチューブスライドは、最終目的地に小片で到着する複数のセグメントから作製され、スライドを使用するために一緒にしなければならない。しかしながら、セグメントが不適切に組み立てられると、スライドに問題が生じ、ユーザに怪我や死亡を潜在的に引き起こす可能性がある。
【0003】
したがって、上記の制限を克服する改良されたチューブスライドが当技術分野において必要とされている。
【発明の概要】
【0004】
したがって、本発明の目的は、容易に組み立てることができるが、セグメント間の様々な接合部で生じる故障に対する保護を提供するチューブスライドを提供することである。
【0005】
本発明の実施形態は、上記の特徴および構成の1つもしくは複数、または任意の組合せを含むことができる。
【0006】
例示的な実施形態では、チューブスライドは、支持面から支持面の上方の上部高さまで上方に延在する。チューブスライドは、上部高さに近接して配置された入口であって、入口が、下方傾斜支持部と、傾斜支持部の上方のカバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定する入口を含む。入口は、第1の半径方向に延在する外側フランジをさらに含む。チューブスライドは、支持面に近接して配置された出口であって、出口が、傾斜シートと、傾斜シートの上方の切頭カバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定し、出口が第2の半径方向に延在するフランジを有する、出口を有する。チューブスライドはまた、1つまたは複数の湾曲セクションであって、各湾曲セクションが入口と出口との間に延在し、各湾曲セクションが座面および座面の上方のカバーを有する、1つまたは複数の湾曲セクションを有する。各湾曲セクションは、第1の端部における第3の半径方向に延在する外側フランジおよび第2の端部における第4の半径方向に延在する外側フランジを有する。スライドは、入口、出口、および1つまたは複数の湾曲セクションのフランジが、所定の構成で互いに結合され、テレスコピングベースが、支持面上でチューブスライドを支持するように出口に結合されることによって組み立てられる。
【0007】
例示的な実施形態では、支持面から支持面の上方の上部高さまで上方に延在するスライドを組み立てる方法が、入口、出口、1つまたは複数の湾曲セクション、テレスコピングベース、ならびに、入口、出口、および1つまたは複数の湾曲セクションを、セクションがフランジ間で整列される所定の構成に組み立てるための命令を提供することを含む。入口は、下方傾斜支持部と、傾斜支持部の上方のカバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定する。入口は、第1の半径方向に延在する外側フランジをさらに含む。出口は、傾斜シートと、傾斜シートの上方の切頭カバーとを有する部分的に囲まれた空間を画定し、出口が第2の半径方向に延在する外側フランジを有する。各湾曲セクションは、座面と、座面の上方のカバーとを有する。各湾曲セクションはまた、第1の端部における第3の半径方向に延在する外側フランジおよび第2の端部における第4の半径方向に延在する外側フランジを有する。テレスコピングベースは、スライドを支持面上に支持するために構成されている。提供される命令に従って、本方法はさらに、フランジ間で整列される構成にセクションを配置することと、所定の構成でセクションを結合し、テレスコピングベースを出口にさらに結合することと、を含む。
【0008】
さらなる実施形態では、部品のキットが、第1の構成および第2の構成を有するチューブスライドのために提供される。キットは、複数のスライドセクションであって、各スライドセクションが第1の端部および第2の端部を有し、スライドセクションが、第1のスライドセクションの第1の端部が第2のスライドセクションの第2の端部に隣接した状態で互いに接続するために構成された、複数のスライドセクションを含む。各スライドセクションは、丸みを帯びた外周と、外周から半径方向に延在するフランジとを有する。第1のフランジは、第2のスライドセクションの第2の端部に配置された第2のフランジと整列するために、第1のスライドセクションの第1の端部に配置されている。キットはまた、複数のクランプリングであって、各クランプリングが、第1のフランジを第2のフランジに固定するための複数のリブを有する、複数のクランプリングを含んでいる。各クランプリングはまた、締結具で共に固定された第1のセグメントおよび第2のセグメントを有する。キットは、第1の構成および第2の構成の少なくとも一方において、チューブスライドの端部を支持面上に支持するために構成されたテレスコピングベースを含んでいる。テレスコピングベースは、第2の部分内に伸縮自在に受け入れられる第1の部分を有し、テレスコピングベースは、第1の構成および第2の構成に対応する1つまたは複数の所定の位置において締結具を受け入れるための1つまたは複数のアパーチャを有する。キットはさらに、第1の構成および第2の構成の少なくとも一方においてスライドセクションを互いにおよびテレスコピングベースに接続するための命令を含んでいる。
【0009】
本発明のさらなる特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明に記載され、その説明から当業者には部分的に容易に明らかになるか、または本明細書に記載の本発明を実施することによって認識されるであろう。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明の両方が本発明の様々な実施形態を提示し、特許請求される本発明の性質および特徴を理解するための概要または枠組みを提供することを意図していることを理解されたい。添付の図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する。
【0010】
当業者に向けられた本発明の最良の形態を含む、本発明の完全かつ実施可能な開示が、添付の図面を参照して本明細書に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】少なくとも1つの実施形態による、チューブスライドの一実施形態の等角図である。
【
図2】
図1のチューブスライドの正面等角図である。
【
図3】
図1のチューブスライドの背面等角図である。
【
図4】
図1のチューブスライドの第1の側面図である。
【
図6】
図1のチューブスライドの入口の分解正面斜視図である。
【
図7】
図1のチューブスライドの湾曲エルボセクションの分解斜視図である。
【
図8】
図1のチューブスライドの出口エルボの分解斜視図である。
【
図9】
図1のチューブスライドのフランジの分解部分側面図である。
【
図10】
図1のチューブスライドのクランプリングの分解側面図である。
【
図11】
図1のチューブスライドの一部の分解斜視図である。
【
図12A】
図1のチューブスライドのクランプリングの部分斜視図である。
【
図12B】
図1のチューブスライドの一セクションに取り付けられたクランプリングの部分斜視図である。
【
図12C】
図1のチューブスライドのクランプリングの部分斜視図である。
【
図12D】
図1のチューブスライドのクランプリングの分解部分斜視図である。
【
図12E】
図1のチューブスライドの代替のクランプリングの分解部分斜視図である。
【
図13】
図1のチューブスライドのベースの分解正面等角図である。
【
図14】
図1のチューブスライドのベースの分解背面等角図である。
【
図15】第1の位置にあるベースを有する
図1のチューブスライドの出口の部分等角図である。
【
図16】ベースが第2の位置にある
図1のチューブスライドの出口の部分等角図である。
【
図17】ベースが第3の位置にある
図1のチューブスライドの出口の部分等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書および図面における参照符号の繰り返しの使用は、本発明の同じまたは類似の特徴または要素を表すことを意図している。
【0013】
以下、本発明の例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して、本発明をより完全に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく、本明細書に説明される代表的な実施形態に限定されると解釈されるべきではない。各実施例は、本発明の限定ではなく、本発明の説明として提供される。実際、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明において様々な修正および変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。例えば、一実施形態の一部として図示または説明された特徴を別の実施形態と共に使用して、さらに別の実施形態を得ることができる。他の実施形態が、同様の機能を実行し、かつ/または同様の結果を達成することができることが想定される。任意の、およびすべてのそのような等価な実施形態および実施例は、本発明の範囲内であり、添付の特許請求の範囲によって網羅されることが意図されている。
【0014】
例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を完全に伝達し、当業者が本発明を作成、使用、および実施することを可能にするように提供される。
【0015】
「結合された(coupled)」、「固定された(fixed)」、「取り付けられた(attached to)」などの用語は、本明細書で別様に指定されない限り、直接的な結合、固定、または取り付けと、1つまたは複数の中間構成要素または特徴を介した間接的な結合、固定、または取り付けとの両方を指す。
【0016】
ここで図面を参照すると、
図1~
図5は、上側スライドセクションまたは入口10、1つまたは複数の湾曲またはエルボスライドセクション20、および下側スライドセクションまたは出口30を含む複数のスライドセクション110を有するチューブスライド、または単にスライド100の例示的な実施形態の図を示す。1つまたは複数の湾曲スライドセクション20は、互いに、入口10に、または出口30に結合されてもよい。様々な実施形態では、チューブスライド100は、1つまたは複数の半体部分を含む。いくつかの実施形態では、エルボスライドセクション20は、半体部分と考えることができる。チューブスライド100は、支持面に隣接する第1の高さから、支持面から所定の距離を置いて第1の高さより上の第2の高さまで上方に延在する。入口10は、一般に、ユーザがチューブスライド100にアクセスして使用することを可能にするために、ランディングまたは他の支持面またはフレームに結合される。
【0017】
例示的な実施形態では、入口10は第1の端部10aおよび第2の端部10bを有し、各湾曲セクションは第1の端部20aおよび第2の端部20bを有し、出口30は第1の端部30aおよび第2の端部30bを有する。例示的な実施形態では、スライドセクション110は、2つのセクションが端と端とで繋がって配置される、端と端とが当接する構成で互いに結合される。例示的な実施形態によれば、一旦組み立てられたチューブスライド100は、以下の構成を有する:入口の第1の端部10aは支持構造に結合され、入口の第2の端部10bは第1の湾曲セクションの第1の端部20aに結合され、第1の湾曲セクションの第2の端部20bは第2の湾曲またはエルボセクションの第1の端部20aに結合され、第2の湾曲またはエルボセクションの第2の端部20aは第3の湾曲セクションの第1の端部20aに結合され、第3の湾曲セクションの第2の端部20bは第4の湾曲エルボセクションの第1の端部20aに結合され、第4の湾曲エルボセクションの第2の端部20bは出口の第1の端部30aに結合される。代替の実施形態では、様々なスライド部の任意の適切なシーケンスまたは構成を使用することができる。例えば、1つの入口、1つの出口、および4つの湾曲またはエルボセクションについて説明したが、任意の数の湾曲セクションを使用してスライドの高さを増減することができる。さらに、任意の湾曲セクションは、直線の細長いセクション(図示せず)に置き換えられてもよい。
【0018】
スライドセクション110の各々は、ユーザの身体を収容して支持するためのスライドベッド、シート、または他の支持構造を含む。特定の実施形態では、スライド支持座は下方に傾斜している。例示的な実施形態では、チューブスライドは、スライドベッドを有するエンクロージャを形成し、それによってスライド内のユーザを取り囲む上部、屋根、またはカバーを有する密閉スライドである。いくつかの実施形態では、チューブスライドは、上部または屋根のない部分的なチューブである。様々な実施形態では、密閉されたチューブスライドは、鋭いまたは真っ直ぐな端部または側部からのあらゆる傷害を防止し、ユーザがスライドを滑らかに滑り落ちるのを助けるために、丸みを帯びたまたは湾曲した内周および外周を有する。
【0019】
例示的な実施形態では、スライドセクション110の各々は、セクションの少なくとも一方の端部に少なくとも1つの外側に半径方向に延在するフランジ50を含む。好ましい実施形態では、湾曲セクション20は、第1の端部20aおよび第2の端部20bに外側に延在するフランジを含む。フランジ50は、一般に、ノッチ、くぼみ、または突起のない丸みを帯びた円周を含む。いくつかの実施形態では、フランジ50は、以下でさらに説明するように、追加の空間を提供し、設置されたときにクランプリング60の回転を制限するための1つまたは複数の平坦な縁部を含む。互いに結合されると、スライドセクション110のフランジ50は、それらが同じ円周を有し、1つのフランジがその隣接するフランジよりも遠くに突出しないように整列する。
【0020】
図6~
図10に示すように、各フランジ50は、任意の適切な締結具54を使用して第1のフランジを第2のフランジに固定するための複数のアパーチャ52を含む。例えば、ナットおよびボルト、ねじ、リベット、接着剤、溶接、摩擦嵌合などの任意の適切な締結具を使用することができる。組み立て中、第1のフランジのアパーチャ52は、単一の締結具が組み合わされたアパーチャを通って挿入され得るように、第2のフランジのアパーチャと整列される。様々なスライドセクションは、互いに結合されると、互いに協働してチューブスライド100の本体を形成する。
【0021】
入口10は、
図3に示すように、チューブスライド100を、プレイハウスもしくは他のプレイシステムなどの支持構造、または階段もしくははしごに連結された踊り場に取り付けるためのフレーム56を含む。正方形の周囲で示されているが、任意の適切な形状を使用することができる。さらに、任意の適切な締結具を使用して、入口または入口セクション10を支持構造に結合することができる。特定の実施形態では、
図1に最もよく見られるように、入口はテーパ状であり、第2の端部よりも第1の端部に大きな開口部を有し、ユーザがチューブスライド100に入ることを容易にする。代替の実施形態では、任意の適切な形状を入口10に使用することができる。
【0022】
ここで
図6~
図9を参照すると、入口セクション10の各々は、互いに結合されたときに入口の本体を形成する第1の部分12および第2の部分14を含む。同様に、湾曲セクション20は、その特定のセクションの本体を形成するために互いに協働するように構成された第1の部分22および第2の部分24を含む。例示的な実施形態では、入口セクション10の第1の部分12と第2の部分14とは、垂直方向の鏡像である。同様に、湾曲セクション20の第1の部分と第2の部分とは、互いに左右方向に鏡像である。いくつかの実施形態では、セクションは、単一の部品であってもよく、別個の部分に分割されなくてもよい。代替の実施形態では、部分は、互いに鏡像でなくてもよい。例示的な実施形態では、入口セクション10は、実質的に垂直に均等に分割され、湾曲セクション20は、実質的に水平に均等に分割され、セクションは、代替的に、1つの部品、または、任意の適切な方法で分割された2つの部品から形成されてもよいことが理解されよう。
図8に見られるように、出口セクション30は、互いに鏡像ではない2つの部分を含む。むしろ、出口30は、切頭屋根または頂部32およびスライドシート34を有するスライドベッドを有する。いくつかの実施形態では、出口は屋根または頂部を含むことができる。
【0023】
引き続き
図6~
図9を参照すると、様々なセクション110の第1および第2の部分の各々は、2つの部分を互いに結合するための外部リブ70をさらに含む。例示的な実施形態では、スライドセクション110の第1および第2の部分の各々は、
図8に最もよく示されているように、適切な締結具を受け入れるための複数のねじ付きボアホールまたはねじ付きインサート72と、締結具76が貫通してねじ付きボアホールと係合することを可能にするための複数のアパーチャ74とを含む。ねじ付きボアホール72は、スライドを組み立てることを容易にし、必要なハードウェアおよび他の部品を少なくする。例示的な実施形態では、ねじ付きボアホール72およびアパーチャの位置は、リブ70の長さに沿って交互になっている。この設計は、部分を互いに固定するために必要な部品を少なくすることを可能にし、より安全な接続を提供する。締結具の配置はまた、ユーザがスライドの片側から見ることができる穴または開口部の数をカットし、スライドをより審美的に満足させる。例示的な実施形態では、ねじ付きボアホールは、様々なセクション110に成形される。特定の実施形態では、アパーチャは、特定の締結具の頭部がリブから突出して、ユーザの負傷または締結具もしくはスライド自体の損傷を潜在的に引き起こす可能性がないように、リブ70に対して凹部内にある。ねじ付きボアホールまたはねじ付きインサートとして説明されているが、任意の適切な締結具用の任意の適切な受け部を使用することができる。
【0024】
図10、
図11、および
図12A~
図12Dを参照すると、様々なスライドセクション110の第1および第2の部分が互いに結合されると、セクションのフランジ50は、上述したように、任意の適切な締結具54を使用して互いに結合することができる。次いで、クランプリング60を設置して、セクションの回転、締結具54の取り外しを防止し、隣接するフランジを互いにさらに固定することができる。例示的な実施形態では、クランプリング60は、フランジ50を受け入れるための内部62を画定する3つの丸みを帯びたセグメントを含む。いくつかの実施形態では、任意の数のクランプリングセグメントを使用することができる。特定の実施形態では、内部62は、クランプリング60をフランジ50上に適切に位置決めするための1つまたは複数のリブ64を備える。例えば、
図12Bに見られるように、クランプリングリブ64はフランジ50を跨ぎ、フランジとの緊密で確実な接続を形成する。
図12Cに示すように、クランプリング内部62のより広いセクションを、2つのフランジを互いに固定するために使用される締結具の上に配置することができる。フランジ上に配置されると、クランプリング60は、
図12Dに示すように、ナットおよびボルトなどの任意の適切な締結具を使用して互いに固定することができる。例示的な実施形態では、クランプリング60は、第1の端部60aおよび第2の端部60bを有する。クランプリングの各端部60a、60bは、ナットおよびボルトなどの任意の適切な締結具と共にクランプリングのジョイントまたはセグメントを結合するためのアパーチャ68を有する凹状の外側リム66を含む。クランプリングセグメントを互いに締結するためにナットおよびボルトが使用される例示的な実施形態では、ボルトが締め付けられる際に、ナットが凹部66内に保持される。本実施形態では、ボルトを締め付ける間にナットを保持するためのレンチが不要となる。
【0025】
図12E~
図12Gは、
図12A~
図12Dのクランプリングの代替の実施形態を示す。
図12E~
図12Gのクランプリングの多くの特徴は、
図12A~
図12Dに関して上述したそれらの特徴と同じまたは同様である。したがって、理解を容易にし、明確にするために、
図12A~
図12Dに示す実施形態と比較して、
図12E~
図12Gに示すクランプリングの実施形態の違いを強調するために、特定の特徴のみを説明する。例示的な実施形態では、
図12E~
図12Gに示すように、クランプリング60は、フランジ50を受け入れるための内部62を画定する1つまたは複数のセグメントを含む。特定の実施形態では、第1の端部60aのアパーチャ68は、ボルト92を凹部66内に保持するためにナットを必要とするのではなく、クランプリングセグメントの第2の端部にあるねじ付きボアホールまたはねじ付きインサート90によって別のセグメントの第2の端部60bに結合されてもよい。この特定の実施形態では、使用される部品が少なくなり、より安価で製造が容易になる。例示的な実施形態では、ねじ付きボアホール90は、特定のクランプリングセグメントと一体的に形成される。代替の実施形態では、ねじ付きボアホール90は、特定のクランプリングセグメントとは別個に形成され、製造プロセスの後の段階でクランプリングセグメントに結合されてもよい。
【0026】
ここで
図13~
図17を参照すると、例示的な実施形態では、チューブスライド出口30は、上述したように、第1の端部30aおよび第2の端部30bを有する。出口の第2の端部30bは、テレスコピングベース80に結合されている。例示的な実施形態では、テレスコピングベース80は、地面支持部分86を伸縮自在に受け入れるためのハウジング84を有する上側スライドベッド部分82を含む。いくつかの実施形態では、上側スライドベッド部分82は、地面支持部分86に解放可能に固定されてもよい。様々な実施形態において、上側スライドベッド部分82は、1つまたは複数の適切な締結具を使用して地面支持部分86に固定される。特定の実施形態では、上側部分82は、1つまたは複数の開口部82aを含み、接地支持部86は、部分を互いに結合するための適切な締結具を受け入れるための1つまたは複数の開口部86aを含む。例示的な実施形態では、地面支持体86は、テレスコピングベース80の様々な所定の高さのための1つまたは複数のノッチまたはインジケータ88を含む。ノッチ88は、突出した締結具なしで部分が互いに結合されることを可能にするように凹んでいてもよい。いくつかの実施形態では、締結具が挿入される前にテレスコピングベース80の2つの部分を互いにスナップ留めするためにノッチ88を使用することができ、テレスコピングベース80を組み立てることをより容易にする。これにより、ユーザは、締結具を設置する間に2つの部品を手動で一緒に保持する必要なく、部品を所望の位置に整列させ、次いで締結具を設置することができる。
【0027】
図15~
図17に示すように、ベース80の高さは、スライド100を水平にすること、および、支持面の様々な傾斜、凹凸、または他の不整合に基づいて高さを調整することを助けるために、様々な所定の高さに調整することができる。テレスコピングベース80はまた、予想されるユーザの年齢/サイズに基づいてスライドの高さを調整するのに有用であり得る。例えば、大人向けに作られたスライドは、ユーザの脚をより良好に収容するために、支持面に対してより高いベースを有することができる。同様に、幼児用に構築されたスライドは、支持面に対してより低いベースを有することができ、それにより、幼児がスライドを滑り降りた後に立ち上がることがより容易になる。3つの所定の位置または高さで示されているが、任意の数の開口部82a、86aを使用してベースの高さを調整することができる。
【0028】
この記載の説明は、例示的な実施形態を使用して、最良の形態を含む本発明を開示し、また、任意の装置またはシステムの製作および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実行を含む本発明の実施を当業者にとって可能にする。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含むことができる。そのような他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と異ならない構造要素を含む場合、またはそれらが特許請求の範囲の文言と実質的に異ならない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲の範囲内にあることが意図される。
【外国語明細書】