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特開2024-86647住宅技術の換気装置およびそのような換気装置用のコネクタインターフェース
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086647
(43)【公開日】2024-06-27
(54)【発明の名称】住宅技術の換気装置およびそのような換気装置用のコネクタインターフェース
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/04 20060101AFI20240620BHJP
【FI】
F24F7/04 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023209785
(22)【出願日】2023-12-13
(31)【優先権主張番号】10 2022 133 710.3
(32)【優先日】2022-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】523469401
【氏名又は名称】スティーベル・エルトロン・ゲゼルシャフト・ミツト・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンデイトゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Stiebel Eltron GmbH & Co. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【弁理士】
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【弁理士】
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【弁理士】
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【弁理士】
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】ニース,ティーロ
【テーマコード(参考)】
3L058
【Fターム(参考)】
3L058BB04
3L058BC02
(57)【要約】
【課題】配管部分における複数の換気装置構成要素または複数のセグメントからなる1つの換気装置構成要素の取り付けおよび場合によっては必要な取り外しが簡単化された住宅技術の換気装置の提供。
【解決手段】本発明の換気装置(100)は、コネクタインターフェース(122、146、168)を特徴とし、該コネクタインターフェースは、構造的に互いに直列に接続可能な複数のコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)を備え、複数の換気装置構成要素(110、116、118)および/または1つの換気装置構成要素(110)の複数のセグメント(116a、b)を配管部分(106)内において連続して連結するように構成され、前記コネクタ部品は、コネクタ部品同士を構造的に接続するための互いに対応する連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)をそれぞれ端部側に備えることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間接続部(102)と、
外部接続部(104)と、
前記内部空間接続部(102)および前記外部接続部(104)を互いに接続する配管部分(106)と、
前記配管部分(106)内に配置された少なくとも1つの換気装置構成要素(110、116、118)、特に、前記配管部分(106)内部に気流を生成するファンユニット(110)または熱回収のための蓄熱器(116)と
を備える、住宅技術の換気装置(100)、特に、居住空間換気装置において、
構造的に互いに直列に接続可能な複数のコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)を備え、複数の換気装置構成要素(110、116、118)および/または1つの換気装置構成要素(110)の複数のセグメント(116a、b)を連続して前記配管部分(106)内において連結するように構成されたコネクタインターフェース(122、146、168)であって、前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)が前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)同士の前記構造的な接続のための互いに対応する連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)をぞれぞれ端部側に備えるコネクタインターフェースを特徴とする換気装置。
【請求項2】
請求項1に記載の換気装置(100)において、
複数のコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)は、前記コネクタ部品を連続してカスケード化することで、任意の長さの1つのコネクタインターフェース(122、146、168)になるように互いに接続されるように構成されていることを特徴とする換気装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の換気装置(100)において、
前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)はぞれぞれ、第1端部(132)と、前記第1端部の反対側に配置された第2端部(134)とを備え、前記第1端部(132)における前記連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)はそれぞれ同一形状であり、前記第2端部(134)における前記連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)はそれぞれ同一形状であることを特徴とする換気装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の換気装置(100)において、
互いに連結しようとする2つのコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)の前記連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)は、前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)の嵌合接続、特に、差込回転接続のためのそれぞれ互いに対応する第1および第2嵌合要素(128、130、152、154)を備えることを特徴とする換気装置。
【請求項5】
請求項4に記載の換気装置(100)において、
前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)の端部の一方における前記第1嵌合要素(128、152)は変形可能に構成され、前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)の接合方向における特定領域に、他方の端部における前記第2嵌合要素(130、154)に関して、過小または過大なサイズを有することで、前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)の前記接合の開始により、前記変形可能な嵌合要素(152)が好ましくは基本姿勢から歪められ、それらの接続姿勢に到達するとそれらの基本姿勢へ自動的に戻る換気装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の換気装置(100)において、
各コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)は、前記コネクタインターフェースに沿って前記複数の換気装置構成要素(110、116、118)および/または1つの換気装置構成要素(116)の複数のセグメント(116a、b)のための収容部または停止部として形成された保持部品を備えることを特徴とする換気装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の換気装置(100)において、
各コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)には、係止要素(140、156)が備えられ、該係止要素(140、156)は、前記コネクタ部品(124、148、172)と別のコネクタ部品(124’、148’、172’)との連結後にそれらの接続姿勢においてそれらを互いに係止することを特徴とする換気装置。
【請求項8】
請求項7に記載の換気装置(100)において、
前記係止要素(140、156)は、前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)における前記連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)をそれらの接続姿勢に互いにブロックする分離した固定部品、特に、固定クランプ(140)または固定ピン(158)であることを特徴とする換気装置。
【請求項9】
請求項7に記載の換気装置(100)において、
前記係止要素は、コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)の一連結手段に配置された変形可能なフック部品であり、該フック部品は、2つのコネクタ部品を前記別のコネクタ部品の前記連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)と連結することで係合可能であることを特徴とする換気装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の換気装置(100)において、
前記コネクタインターフェース(122、146)は、前記複数の換気装置構成要素(110、116、118)および/または1つの換気装置構成要素(116)の複数のセグメント(116a、b)をそれらの中央領域に沿って担持する取付軸であって、コネクタ部品としての軸部(136)を有する取付軸として形成されていることを特徴とする換気装置。
【請求項11】
請求項7または8に記載の換気装置(100)において、
前記係止要素(156)は、前記コネクタインターフェース(146)の開放内部断面を塞ぐ被覆部品(164)を備えることを特徴とする換気装置。
【請求項12】
請求項1から10のいずれかに記載の換気装置(100)において、
前記コネクタインターフェース(168)は、前記複数の換気装置構成要素(110、116、118)および/または1つの換気装置構成要素(116)の複数のセグメント(116a、b)を外側から取り囲むパイプ収容部(170)であって、コネクタ部品(172、172’)としてのパイプ部分(174)を有するパイプ収容部(170)として形成されていることを特徴とする換気装置。
【請求項13】
配管部分(106)内に配置された少なくとも1つの換気装置構成要素(110、116、118)、特に、前記配管部分(106)内部に気流を生成するファンユニット(110)または熱回収のための蓄熱器(116)を備える、前記住宅技術の換気装置(100)用の、特に、居住空間換気装置用のコネクタインターフェース(122、146、168)であって、
構造的に互いに直列に接続可能な複数のコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)を備え、複数の換気装置構成要素(110、116、118)および/または1つの換気装置構成要素(110)の複数のセグメント(116a、b)を配管部分(106)内において連続して連結するように構成され、前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)がコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)同士を構造的に接続するための互いに対応する連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)をそれぞれ端部側に備えることを特徴とするコネクタインターフェース。
【請求項14】
内部空間接続部(102)と、外部接続部(104)と、前記内部空間接続部(102)および前記外部接続部(104)を互いに接続する配管部分(106)と、前記配管部分(106)内に配置された少なくとも1つの換気装置構成要素(110、116、118)とを備える住宅技術の換気装置(100)、特に、居住空間換気装置の組立方法であって、
換気装置構成要素(110、116、118)または換気装置構成要素(116)の第1セグメント(116a)とコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)とを接触させる工程と、
前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)を別のコネクタ部品と、好ましくは前記コネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)の端部側に形成された連結手段(126、126’、150、150’、178、178’)により連結する工程と、
前記別のコネクタ部品(124、124’、148、148’、172、172’)と別の換気装置構成要素(110、116、118)、または1つの換気装置構成要素の第2セグメントを接触させ、それにより予め組み立てられたユニットを形成する工程と、
好ましくは、少なくとも2つの換気装置構成要素(110、116、118)および/または2つのセグメント(116a、b)からなる1つの換気装置構成要素(116)を備える前記予め組み立てられたユニットを、前記配管部分(106)に挿入する工程とを備える組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部空間接続部と、外部接続部と、内部空間接続部および外部接続部を互いに接続する配管部分と、配管部分に配置された少なくとも1つの換気装置構成要、とりわけ、配管部分内において気流を生成するファンユニットまたは熱回収する蓄熱器とを備える、住宅技術の換気装置、特に、居住空間換気装置に関する。さらに、本発明は、住宅技術の換気装置用の、特に、居住空間換気装置用のコネクタインターフェース、および、住宅技術の換気装置(100)の組立方法に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような換気装置は、建物内の空間を通気および/または排気するために使用される。換気装置により、空間における制御された空気交換が行われ、空間空気は、特に、所定の時間間隔で外気により置換される。既知の換気装置は、多くの場合は、非集中的な換気装置として使用され、そのため、建物の通気および/または排気しようとする複数の空間にはそれぞれ1つのこのような換気装置が装備されている。換気装置は、建物内の空間と建物の外部領域との間に気導接続を構成する。そのため、既知の換気装置は、建物の壁内、特に、建物の外壁内に通常は配置される。
【0003】
換気装置は、通気および排気しようとする空間との気導接続として内部空間接続部を備える。換気装置は、建物の周囲の外部領域との気導接続として外部接続部をさらに備える。内部空間接続部および外部接続部は、少なくとも1つの配管部分を介して互いに気導接続されている。換気装置の配管部分には、配管部分内において内部空間接続部から外部接続部の方向へ、または、反対方向へ、つまり、外部接続部から内部空間接続部の方向へ気流を生成する、例えばファンユニットなどの少なくとも1つの換気装置構成要素が配置されている。同様に、換気装置構成要素として配管部分に蓄熱器が備えられていてもよい。
【0004】
通常、複数の換気装置構成要素は、互いに分離して配管部分内に位置決めされ、配管部分の内部に、換気装置を後で作動させるため、取り付け目的で固定されることが多い。換気装置のメンテナンスまたは故障の際に、配管部分内に連続して配置された複数の構成要素は、配管部分から個別に再び取り外されることになり、これには相応の労力および時間がかかることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これを背景として、本発明の課題は、配管部分における複数の換気装置構成要素または複数のセグメントからなる1つの換気装置構成要素の取り付けおよび場合によっては必要な取り外しが簡単化された住宅技術の換気装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、その課題を、第1形態に基づき、請求項1の特徴を有する、前述のような住宅技術の換気装置により解決する。特に、換気装置は、コネクタインターフェースを特徴とし、コネクタインターフェースは、構造的に互いに直列に接続可能な複数のコネクタ部品を備え、複数の換気装置構成要素および/または1つの換気装置構成要素の複数のセグメントを配管部分において連続して連結するように構成され、コネクタ部品は、コネクタ部品同士を構造的に接続するための互いに対応する連結手段をそれぞれ端部側に備えている。
【0007】
本発明は、コネクタインターフェースを用いて、配管部分の内部に位置決めしようとする、例えば配管部分の内部において気流を生成するファンユニットまたは熱回収する蓄熱器などの換気装置構成要素を、配管部分内におけるその取り付け前に、1つのユニットとなるように予め組み立てる手法を取る。コネクタインターフェースの互いに構造的に接続可能な複数のコネクタ部品により、複数の構成要素または1つの換気装置構成要素の複数のセグメントは、ユニットとして配管部分内に位置決めされて固定もされ得るように互いに接続される。必要な場合は、これらを、何らかのメンテナンス作業のために1つのユニットとして配管部分から取り外すことができる。さらに、本発明の換気装置を、追加の部品に、または、例えばヒーターバッテリーなどの換気装置構成要素に多大なコストをかけずに展開することができる。そのため、既存のコネクタインターフェースは、その構成要素と共に、別のコネクタ部品により換気装置構成要素に簡単に追加される。必要であれば、例えば、壁厚が非常に薄い場合、設置者は、換気装置構成要素のセグメントも、それと相互作用するコネクタ部品により簡単に取り外すことができる。本発明のコネクタインターフェースにより、変化する要求に対する換気装置の適合を向上でき、このことは、換気装置の持続可能性を全体的に上昇させる。構造的に互いに直列に接続可能なコネクタ部品の各々は、その各端部に連結手段を備えることが好ましく、この連結手段は、互いに構造的に強固な接続のため、それと接続しようとするの別のコネクタ部品の連結手段に対応している。
【0008】
本発明の更なる形態は、複数のコネクタ部品が、コネクタ部品を連続してカスケード化することで、任意の長さのコネクタインターフェースになるように互いに接続されるように構成されていることが考えられる。コネクタ部品の端部における連結手段は、任意の複数のコネクタ部品を直列に連続して配置できるように互換可能である。換気装置における簡単なカスケード化により、換気装置を至って簡単に拡張または縮小することができる。このことは、たとえ他の要求が市場において生じても、新たな換気装置をすぐに開発する必要が無いという利点を有する。使用しようとするコネクタ部品の数、すなわち、形成しようとするコネクタ構造のサイズは、互いに連結しようとする換気装置構成要素の数または1つの換気装置構成要素の互いに連結しようとするセグメントの数に合わせられている。少なくとも2つのコネクタ部品が本発明のコネクタインターフェースを形成するように互いに連結されることが好ましい。ここで、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上のコネクタ部品を連結して、コネクタインターフェースを形成してもよい。
【0009】
コネクタ部品はそれぞれ、第1端部と、第1端部の反対側に配置された第2端部とを備え、第1端部における連結手段はそれぞれ同一形状であり、第2端部における連結手段はそれぞれ同一形状であることが好ましい。これにより、本発明のコネクタインターフェースのコネクタ部品同士を好ましい方向においてのみ接続でき、コネクタ部品同士が誤って取り付けられることが回避される。これにより、コネクタ部品を任意の長さの本発明のコネクタインターフェースになるように接合することが簡単であり、コネクタ部品の第1および第2端部における連結手段は、それぞれ互いに異なるように形成されていることが好ましい。
【0010】
好ましい一発展形態によれば、互いに連結しようとする2つのコネクタ部品の連結手段は、コネクタ部品の嵌合接続、特に、差込回転接続のためのそれぞれ互いに対応する第1および第2の嵌合要素を備える。嵌合接続により、コネクタ部品は互いに簡単に固定される。相互作用する嵌合要素は、コネクタ部品の端部に直接形成されている。可能な一設計において、2つのコネクタ部品の対応する嵌合要素は同一形状であってもよい。コネクタ部品の端部の嵌合要素は、コネクタ部品を好ましくは工具無しで互いに接続でき、つまり組み立て、再び分離、つまり分解できるように形成されている。したがって、複数の換気装置構成要素から予め組み立てられたユニットは、簡単に互いに組み合わせられ、再び個々に分離され得る。最も簡単な形状において、コネクタ部品は、第1嵌合要素として外部ねじ山部を備え、第2嵌合要素として内部ねじ山部を備えていてもよい。
【0011】
本発明の最適な一形態において、互いに連結しようとする2つのコネクタ部品の第1および第2嵌合要素は、差込回転接続を形成する。そのため、コネクタ部品は、それらの連結移動の第1段階において軸方向に互いに動かされ、連結移動の第2段階において周方向に互いに回転されることが好ましい。
【0012】
本発明のさらなる一形態では、コネクタ部品の端部の一方における第1嵌合要素は変形可能に構成され、コネクタ部品の接合方向における特定領域に、他方の端部における第2嵌合要素に関して、過小または過大なサイズを有することで、コネクタ部品の接合の開始により変形可能な嵌合要素が好ましくは基本姿勢から歪められ、それらの接続姿勢に到達すると、それらの基本姿勢へ自動的に戻るようになっていることが考えられる。好ましくは弾性的に変形可能に形成された嵌合要素により、コネクタ部品同士の接合すなわち接続の際に、ラッチ機能が実現される。コネクタ部品に作用する力が所定の力限度未満の場合、コネクタ部品同士の意図しない分離、つまり、分解に対する抵抗が作用する。コネクタ部品に作用する力が所定の力限度を上回る場合、コネクタ部品の前記一端部において変形可能に実施された嵌合要素は特にその延長方向に対して垂直に歪められ、コネクタ部品は再び互いに分離される。第2嵌合要素は、可能な一設計において、コネクタ部品の反対側の端部に材料凹部として形成され、この材料凹部に、コネクタ部品の変形可能な第1嵌合要素がそれらの接続姿勢に係合する。
【0013】
好ましい一発展形態によれば、各コネクタ部品は、コネクタインターフェースに沿って複数の換気装置構成要素および/または1つの換気装置構成要素の複数のセグメントのための収容部または停止部として形成された保持部品を備える。保持部品により、コネクタ部品とこれに連結しようとする換気装置構成要素またはそれらのセグメントとの間に接続が作成される。内部側または外部側に特に径方向に突出する保持部品を介して、コネクタインターフェースに沿った軸方向における場所固定された少なくとも1つの位置決め、好ましくは、構成要素またはそれらのセグメントとコネクタ部品との間の固定接続が行われる。可能な一実施では、保持手段は、コネクタ部品において外側を包囲するリブとして形成され、リブは、構成要素またはそれらのセグメントにおける対応する収容部と相互作用する。外へ突出するリブは、互いに連結しようとする2つの換気装置構成要素間の停止部としても作用できる。リブは、特に、コネクタインターフェースにおいて位置決めしようとする2つの構成要素またはそれらのセグメントと接触する。
【0014】
可能な一発展形態では、各コネクタ部品には、係止要素が備えられ、係止要素は、コネクタ部品と別のコネクタ部品との連結後にそれらの接続姿勢においてそれらを互いに係止する。このような係止要素により、コネクタ部品の接続後にコネクタ部品同士の自己固定機能が実現され、コネクタ部品の望ましくない分離に対抗作用する。
【0015】
係止要素は、コネクタ部品における連結手段をそれらの接続姿勢に互いにブロックする分離した固定部品、特に、固定クランプまたは固定ピンであることが好ましい。コネクタ部品に対する係止要素の分離した設計により、係止要素をそれぞれ割り当てられたコネクタ部品と簡単に接触させることができる。係止要素は、固定クランプまたは固定ピンの形状で実施されていてもよく、係止要素は、2つのコネクタ部品が互いに接続された後、コネクタ部品の一方と連結されて、係止要素の部分が互いに対応する連結手段、好ましくは嵌合要素に係合し、嵌合要素の互いに対する相対的移動をブロックする。固定クランプとして形成された固定部品については、それぞれ割り当てられたコネクタ部品は、コネクタ部品に沿ってガイドしようとする固定クランプのためのガイド部を備えることが好ましい。固定ピンとして形成された固定部品については、それぞれ割り当てられたコネクタ部品は、その内部に設置しようとする係止要素のための少なくとも1つの収容部を備える。
【0016】
可能な一設計において、固定ピンとして形成された係止要素は、コネクタ部品の一端部に変形可能に構成された嵌合要素に対して、嵌合要素の突出方向に垂直な方向への嵌合要素の移動を係止要素により阻止するように作用する。
【0017】
代替の一設計によれば、係止要素は、コネクタ部品の一連結手段に配置された変形可能なフック部品であり、フック部品は、2つのコネクタ部品を別のコネクタ部品の連結手段と連結することで係合可能である。連結手段の一方に配置された弾性的に変形可能なこのようなフック部品は、好ましくは連結手段が互いに対する接続姿勢に到達することで、それぞれ他方の連結手段と係合する。したがって、嵌合接続、特に、差込回転接続に、ロック機能が設けられる。このようなロック機能は、例えば、シンプルな差込接続の製造の際にも嵌合接続として実現され得る。
【0018】
変形可能なフック部品として形成された係止要素は、特に、互いに接続しようとする2つのコネクタ部品の接触の際に、バネにより付勢され、コネクタ部品が接続姿勢に到達すると、コネクタ部品の接合前に規定されたその初期姿勢へ戻る。
【0019】
本発明の好ましい一実施形態において、コネクタインターフェースは、複数の換気装置構成要素および/または1つの換気装置構成要素の複数のセグメントをその中央領域に沿って担持する取付部分であって、コネクタ部品としての軸部を有する取付部分として形成されている。コネクタインターフェースとして取付軸を設けることで、換気装置の配管部分の中央領域に沿って延びることが好ましい、中央に配置されたコネクタ構造が構成される。換気装置構成要素またはそれらのセグメントは、取付軸の外側に沿って配置されている。特に、内部に設けられた、例えば軸流ファンユニットなどのファンユニットでは、配管部分の中央領域を埋めるこのようなコネクタ構造が提供される。換気装置構成要素またはそれらのセグメントを予め組み立てるために、これらは、取付軸上に連続して簡単に並べられる。取付軸上に直列に配置された換気装置構成要素は、換気装置の配管部分に簡単に挿入でき、その内部に固定せずに配置してもよい。予め組み立てられたユニットを、配管部分の内面に任意に固定することができる。少なくとも、例えばファンユニットの固定子要素などの少なくとも1つの換気装置構成要素の外面との間の封止要素によって、配管部分の内径に対する封止が行われることが好ましい。
【0020】
複数の連続して配置された軸部は、円筒形の断面を有することが好ましく、それぞれその端部側に形成された連結手段を介して互いに接続されている。本発明の一実施形態では、コネクタ部品の一端部は、別のコネクタ部品の反対側の端部との連結の他に、さらに、内部に搭載されたファンユニットの軸の取付部分と連結されるように構成されている。ファンユニットにおける取付部分は、少なくともコネクタ部品の一端部における連結手段に対して同一形状に形成されている。
【0021】
本発明の一発展形態によれば、係止要素は、コネクタインターフェースの開放内部断面を塞ぐ被覆部品を備える。例えば取付軸として形成されたコネクタ部品において係止要素を使用することにより、係止要素に設けられた、好ましくはディスク形に設計された被覆部品が、コネクタインターフェースの特に開放内部断面を塞ぐ。これにより、ファンユニットにより配管部分内に生成される気流の誤誘導に対抗作用し、換気装置構成要素の空気力学的に活性な部分のみが貫流される。
【0022】
一代替設計においては、コネクタインターフェースは、取付軸としての代わりに、複数の換気装置構成要素および/または1つの換気装置構成要素の複数のセグメントを外側から取り囲むパイプ収容部であって、コネクタ部品としてのパイプ部を有するパイプ収容部として形成されていてもよい。コネクタインターフェースとしてパイプ収容部を設けることで、中央に配置された取付軸に比べて、気流をガイドするための拡大された断面領域が開放される。したがって、特定の実施形態において、配管部分に配置された蓄熱器の熱回収の際の有効性が上昇する。
【0023】
好ましくは、複数の換気装置構成要素および/またはそれらの複数のセグメントは、それらの外側においてパイプ収容部に完全に収容されている。パイプ収容部は、互いに連結しようとする複数の換気装置構成要素および/またはそれらの複数のセグメントの数に応じて、相当する数のパイプ部分を備える。パイプ部分は、それぞれそれらの端面に、それらの円周に亘って分散して配置された特に複数の連結手段を備える。可能な一実施では、パイプ部分の端面は、ファンユニットの対応する連結手段を備える固定子要素の端面と直接接続される。
【0024】
第2観点によれば、本発明の課題は、請求項13の特徴に基づく住宅技術の換気装置用のコネクタインターフェースにより解決される。特に、コネクタインターフェースは、構造的に互いに直列に接続可能な複数のコネクタ部品を備え、複数の換気装置構成要素および/または1つの換気装置構成要素の複数のセグメントを配管部分において連続して連結するように構成され、コネクタ部品は、コネクタ部品同士を構造的に接続するための互いに対応する連結手段をそれぞれ端部側に備えている。
【0025】
本発明は、互いに、特に直列に連続して、構造的に接続され得る少なくとも2つのコネクタ部品の組み合わせから成る換気装置用コネクタインターフェースを第2観点に基づく独自の形状で提案する。さらに、コネクタ部品は、それぞれ端部側で互いに対応する連結手段を有し、連結手段により、構造的に強固な接続をコネクタ部品間に確立することができる。連結手段は、工具無しでコネクタ部品同士を簡単に取り付けおよび取り外しできるように形成されている。コネクタインターフェースにより、複数の換気装置構成要素または1つの換気装置構成要素の複数のセグメントを、予め組み立てられたユニットになるように組み合わせることができ、このユニットを換気装置の配管部分に簡単化に挿入することができる。
【0026】
第3観点によれば、本発明は、内部空間接続部と、外部接続部と、前記内部空間接続部および前記外部接続部を互いに接続する配管部分と、前記配管部分に配置された少なくとも1つの換気装置構成要素とを備える換気装置、特に、居住空間換気装置の組立方法に関し、該組立方法は、換気装置構成要素または換気装置構成要素の第1セグメントとコネクタ部品とを接触させる工程と、前記コネクタ部品を別のコネクタ部品と、好ましくは前記コネクタ部品の端部側に形成された連結手段により連結する工程と、前記別のコネクタ部品と別の換気装置構成要素または1つの換気装置構成要素の第2セグメントと接触させ、それにより、予め組み立てられたユニットを形成し、好ましくは、少なくとも2つの換気装置構成要素または2つのセグメントからなる1つの換気装置構成要素を備える前記予め組み立てられたユニットを、前記配管部分に挿入する工程とを備える。
【0027】
本発明の方法工程により、複数の換気装置構成要素、1つの換気装置の複数のセグメント、または、1つの換気装置構成要素を別の換気装置構成要素の少なくとも1つのセグメントと共に、本発明のコネクタ部品と接触させ、コネクタ部品をコネクタインターフェースと連結することにより、1つの取り扱いやすいユニットに予め組み立てることができ、このユニットを、換気装置の配管部分に簡単に挿入することができる。可能な一設計において、換気装置構成要素をコネクタ部品と接触させることは、コネクタ部品の一端部に形成された少なくとも1つの連結手段を介して接続を確立することを含んでいてもよい。他の一設計では、前記構成要素は、前記コネクタ部品と接触させるため、コネクタ部品の外側に摺動させるだけで、好ましくはコネクタ部品に対して相対的な位置においてコネクタ部品に固定される。前記コネクタ部品同士の連結は、特に、コネクタ部品の端部側に形成された各連結手段を介して行われ、連結手段は、互いに嵌合接続を形成することが好ましい。本方法の好ましい一実施形態において、前記コネクタ部品同士を連結後、前記コネクタ部品の互いに対する動きをブロックする係止要素により、前記コネクタ部品間の接続を固定する。
【0028】
本発明の換気装置に対して第1観点に基づいて記載された好ましい実施形態または発展形態は、これらが互いに矛盾しない限り、同じく、コネクタインターフェース自体または換気装置を組み立てる本発明の方法の好ましい実施形態でもある。コネクタインターフェースまたは方法に対して記載された好ましい実施形態または発展形態は、同じく、本発明の換気装置の好ましい設計でもある。本発明を、換気装置の好ましい実施例に基づいて、添付の図を参照して以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1図1は、本発明の換気装置の概略的な立体分解図である。
図2図2は、図1の換気装置の概略断面図である。
図3図3は、図2の本発明のコネクタインターフェースの第1実施形態の詳細図である。
図4a図4aは、図3のコネクタインターフェースを形成するコネクタ部品の第1実施形態を示す図である。
図4b図4bは、図3のコネクタインターフェースを形成するコネクタ部品の第1実施形態を示す図である。
図5a図5aは、本発明のコネクタインターフェースの第2実施形態のためのコネクタ部品の第2実施形態の図である。
図5b図5bは、本発明のコネクタインターフェースの第2実施形態のためのコネクタ部品の第2実施形態の図である。
図5c図5cは、本発明のコネクタインターフェースの第2実施形態のためのコネクタ部品の第2実施形態の図である。
図5d図5dは、本発明のコネクタインターフェースの第2実施形態のためのコネクタ部品の第2実施形態の図である。
図6a図6aは、本発明のコネクタインターフェースの別の実施形態のためのコネクタ部品の別の実施形態の図である。
図6b図6bは、本発明のコネクタインターフェースの別の実施形態のためのコネクタ部品の別の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
図1は、建物内の空間を通気および/または排気する本発明の換気装置100の空間図を分解図で示す。換気装置100は、流体をガイドするように配管部分106を介して互いに接続された内部空間接続部102および外部接続部104を備える。内部空間接続部102と外部接続部104との間に配置された配管部分106は、ここでは円筒形の断面を有する。配管部分106は、詳細には図示されていない建物壁の壁厚により特に定義される長さLを有し、この長さに亘って配管部分106が延びている。
【0031】
図1には、配管部分106内に配置された構成要素が更に示されている。配管部分106の内部には、可逆式のファンユニット110、特に、軸流ファンユニットが配置され、このユニットは、配管部分106内において相反する流れ方向に気流を生成するように備え付けられている。軸流ファンホイール112(図2)および固定子要素114を備えるファンユニット110の他に、配管部分106の内部には、少なくとも2つのセグメント116a、116bからなる蓄熱器116と、フィルター要素118とがさらに配置されている。固定子要素114は、ファンユニット110のための緩衝器収容部として形成されていてもよく、ファンホイール112から生成される静圧を上昇するガイドホイール120をさらに備える。
【0032】
図1から分かり、図2において更に明らかなように、換気装置100は、コネクタインターフェース122を備え、コネクタインターフェース122は、構造的に互いに直列に接続可能な複数のコネクタ部品124、124’から構成される。コネクタインターフェース122は、複数の換気装置構成要素110、116、118または換気装置構成要素116の複数のセグメント116a、116bを配管部分106内で連続して連結するように構成されている。
【0033】
図2が示すように、コネクタ部品124、124’を、それらのカスケード化により連続して任意の長さのコネクタインターフェースになるように組み合わせることができる。図3が詳細に示すように、コネクタ部品124、124’は、それぞれ端部側に互いに対応する連結手段126、126’を備え、連結手段126、126’により、コネクタ部品124、124’同士が構造的に接続される。互いに連結しようとするコネクタ部品124、124’の連結手段126、126’は、コネクタ部品間に実施されることになる嵌合接続のための互いに対応する第1嵌合要素128および第2嵌合要素130を備える。連結手段126、126’によりコネクタ部品124、124’に実施された嵌合接続は、差込回転接続として形成され、この場合、コネクタ部品同士を工具無しで組み立ておよび分解することが可能である。
【0034】
図4aおよび4bは、図3のコネクタ部品124、124’の拡大図を示す。コネクタ部品124、124’は、第1端部132と第1端部132の反対側に配置された第2端部134とを備える。各コネクタ部品124、124’の第1端部132における連結手段126は、それぞれ同一形状であり、コネクタ部品124、124’の第2端部134における連結手段126’は、同じく同一形状である。これにより、コネクタ部品124の第1端部132は、任意の別のコネクタ部品124’の第2端部134と連結される。
【0035】
実質的に円筒形の軸部136を備えるコネクタ部品124、124’には、換気装置構成要素110、116、118または換気装置構成要素116の複数のセグメント116a、116bのための収容部または停止部としての保持部品138が設けられている。
【0036】
さらに、各コネクタ部品124、124’には、コネクタ部品124を別のコネクタ部品124’と連結した後に両コネクタ部品をそれらの接続姿勢において互いに固定する係止要素140が割り当てられている。ここでは、係止要素140は、分離した固定部品として固定クランプ142の形状で形成されている。固定クランプ142は、クランプ端部144を備え、クランプ端部144は、各コネクタ部品124、124’との接触後に嵌合要素128、130を係合から外れることができないようにブロックする。本実施形態では、固定クランプ142は、コネクタ部品124、124’が互いに対して相対的に捻られるのを防止する。
【0037】
図5a~5dは、構造的に互いに直列に接続可能な複数のコネクタ部品148、148’を備えるコネクタインターフェース146(図5c)の別の一実施形態を示す。これらは、同様に、複数の換気装置構成要素および/またはそれらの複数のセグメントを連続して配管部分内において連結するように構成されている。コネクタ部品148、148’は、コネクタ部品148、148’同士の構造的な接続を可能にする連結手段150、150’を備える。ここでも、第1端部132には第1嵌合要素152が設けられ、第2端部134には第2嵌合要素154が設けられている。コネクタ部品148は、同様に、実質的に円筒形の軸部136を備え、軸部136には、好ましくは径方向に全周に突出する保持部品138が周囲を取り囲むカラーの形状で形成されている。
【0038】
コネクタ部品148、148’には、同様に、係止要素156が割り当てられ、係止要素156は、ここでは固定ピン158として形成され、コネクタ部品148、148’の開放断面に押し込まれる。コネクタ部品148、148’における第1嵌合要素152は、変形可能に実施され、その延長方向に対して好ましくはほぼ垂直に歪められる。バネアーム160として形成された第1嵌合要素152は、材料凹部162として実施された第2嵌合要素154に関して過大寸法を有し、そのため、コネクタ部品148、148’の接合の際に第1嵌合要素152が基本姿勢から動かされて接続姿勢に到達すると自動的にその基本姿勢へ戻る。バネアーム160および材料凹部162を介して形成されたラッチ機能は、コネクタ部品148、148’間の回転および摺動を固定するラッチ機能をもたらす。
【0039】
図5cおよび5dは、2つのコネクタ部品148、148’をコネクタインターフェース146にする組み立てを明らかにしている。バネアーム160として形成された第1嵌合要素152は、材料凹部162として形成された第2嵌合要素154に係合する。各コネクタ部品148、148’の開放断面に挿入された係止要素156により、バネアーム160は、材料凹部162から意図せずに抜け出すことが防止される。円筒形の固定ピン158として形成された係止要素156は、コネクタインターフェース146の開放内部断面を塞ぐ被覆部品164を備える。係止要素156の各々は、図示したコネクタ部品148、148’のうちの1つとの係合のため、および係合解除のために、把持領域166を備える。
【0040】
図4および5に示すコネクタ部品124、148は、それぞれ、コネクタインターフェース122、146の一部であり、コネクタインターフェース122、146は、換気装置の配管部分において中央に配置された取付軸として形成されている。取付軸に沿って、換気装置構成要素110、116、118またはそれらのセグメント116a、116bが配置されている。コネクタ部品124、124’、148、148’は、取付軸の軸部を構成し、この場合、図5dから分かるように、取付軸は、コネクタインターフェースに沿ってそれに突出する保持部品138まで、実質的に同形状に構成された円筒形の外輪郭を有する。
【0041】
図6aおよび6bは、コネクタインターフェース168の別の実施形態を示し、コネクタインターフェース168は、換気装置構成要素110、116、118またはそれらのセグメント116a、116bを外側から取り囲むパイプ収容部170として形成されている。コネクタインターフェース168は、パイプ部分174として実施されたコネクタ部品172、172’を備える。コネクタ部品172、172’は、端部側に、ここでは端面176、176’に、連結手段178、178’を備え、連結手段178、178’により、構造的な接続がコネクタ部品172、172’間に確立される。コネクタ部品172、172’は、換気装置構成要素110、116、118および/またはそれらのセグメント116a、bを内側に収容するように、換気装置構成要素110、116、118の寸法および配管部分106の内径に適合されている。コネクタ部品172、172’は、同様に、その外面で配管部分106の内面と接触され得る。
【0042】
詳細に示して居ない一実施形態において、図6aおよび図6bに示されたコネクタ部品172、172’は、少なくとも1つの係止要素を有していてもよく、係止要素は、連結手段178に配置された変形可能なフック部品であり、フック部品は、2つのコネクタ部品172、172’の連結により、別のコネクタ部品172’の連結手段178’と係合可能である。
【符号の説明】
【0043】
100 換気装置
102 内部空間接続部
104 外部接続部
106 配管部分
110 軸流ファンユニット
112 ファンホイール
114 固定子要素
116 蓄熱器
118 フィルター要素
120 ガイドホイール
122、146、168 コネクタインターフェース
124、124’ コネクタ部品
126、126’ 連結手段
128、152 第1嵌合要素
130、154 第2嵌合要素
132 第1端部
134 第2端部
136 軸部
138 保持手段
140、156 係止要素
142 固定クランプ
144 クランプ端部
148、148’ コネクタ部品
150、150’ 連結手段
158 固定ピン
160 バネアーム
162 材料凹部
164 被覆部品
166 把持領域
170 パイプ収容部
172、172’ コネクタ部品
174 パイプ部分
176、176’ 端面
178、178’ 連結手段
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5a
図5b
図5c
図5d
図6a
図6b