(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086755
(43)【公開日】2024-06-28
(54)【発明の名称】サーバ、及び、サーバのためのコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/12 20060101AFI20240621BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240621BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20240621BHJP
【FI】
G06F3/12 335
G06F3/12 310
G06F3/12 329
B41J29/38 204
G06Q30/015
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024058900
(22)【出願日】2024-04-01
(62)【分割の表示】P 2019203345の分割
【原出願日】2019-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】辻 和希
(57)【要約】
【課題】 余剰の消耗品がユーザによって所有されることを抑制するための技術を提供する。
【解決手段】 サーバは、ユーザから発注指示を受け付けることに応じて、第1の消耗品を発送するための発送処理を実行する発送処理実行部と、第1の消耗品の第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、外部装置から使用情報を含む消耗品情報を受信する受信部と、消耗品情報に含まれる使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、メモリ内の第1の識別情報と消耗品情報に含まれる第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、通知条件が満たされていると判断され、かつ、第1の識別情報と第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注をユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部と、を備える。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバであって、
ユーザから第1の発注指示を受け付けることに応じて、プリンタのための第1の消耗品であって、第1の識別情報によって識別される前記第1の消耗品を発送するための第1の発送処理を実行する第1の発送処理実行部と、
前記第1の発送処理が実行される場合に、前記第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、
前記第1の識別情報が前記メモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信する第1の受信部であって、前記使用情報は、前記プリンタに現在装着されている第2の消耗品の使用量に関する現在の情報である、前記第1の受信部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報に含まれる前記使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信され、かつ、前記消耗品情報が前記第2の消耗品を識別する第2の識別情報を含む場合に、前記メモリ内の前記第1の識別情報と前記消耗品情報に含まれる前記第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注を前記ユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部であって、前記通知条件が満たされていないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されず、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されない、前記第1の送信部と、
を備える、サーバ。
【請求項2】
前記第1の通知は、電子メールを利用して外部に送信される、請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記外部装置は、端末装置であり、
前記第1の受信部は、前記プリンタから前記外部装置に前記消耗品情報が送信される場合に、前記外部装置から前記消耗品情報を受信する、請求項1又は2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記使用情報は、前記消耗品である色材の残量を示す情報であり、
前記第1の判断部は、
前記使用情報によって示される残量が閾値以下である場合に、前記通知条件が満たされていると判断し、
前記使用情報によって示される残量が前記閾値よりも大きい場合に、前記通知条件が満たされていないと判断する、請求項1~3のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項5】
前記サーバは、さらに、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報が、前記プリンタのベンダに関係する所定情報を含むのか否かを判断する第3の判断部と、
前記消耗品情報が前記所定情報を含まないと判断される場合に、前記新たな消耗品の発送に関係するサービスを受けることができないことを示す第2の通知を外部に送信する第2の送信部と、を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項6】
前記サーバは、さらに、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の消耗品が未使用であることを示す第3の通知を外部に送信する第3の送信部を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項7】
前記第1の通知は、前記新たな消耗品を発注するためにアクセスすべきURL(Uniform Resource Locatorの略)を含み、
前記サーバは、さらに、
前記第1の通知が外部に送信された後に、前記URLへのアクセスが実行されたのか否かを判断する第4の判断部と、
前記URLへのアクセスが実行されたと判断される場合に、前記新たな消耗品を発送するための第2の発送処理を実行する第2の発送処理実行部であって、前記URLへのアクセスが実行されていないと判断される場合に、第2の発送処理は実行されない、前記第2の発送処理実行部と、を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項8】
前記サーバは、さらに、
前記URLへのアクセスが実行されたと判断される場合に、前記サーバが前記第2の発送処理を実行すべきか否かを前記ユーザに選択させるための選択画面を前記外部装置に表示させるための選択画面データを前記外部装置に送信する第4の送信部と、
前記選択画面において、前記サーバが前記第2の発送処理を実行すべきことが前記ユーザによって選択される場合に、前記外部装置から第2の発注指示を受信する第2の受信部と、を備え、
前記第2の発送処理実行部は、前記URLへのアクセスが実行されたと判断され、かつ、前記外部装置から前記第2の発注指示が受信される場合に、前記第2の発送処理を実行し、
前記URLへのアクセスが実行されたと判断され、かつ、前記外部装置から前記第2の発注指示が受信されない場合に、前記第2の発送処理は実行されない、請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、
ユーザから第1の発注指示を受け付けることに応じて、プリンタのための第1の消耗品であって、第1の識別情報によって識別される前記第1の消耗品を発送するための第1の発送処理を実行する第1の発送処理実行部と、
前記第1の発送処理が実行される場合に、前記第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、
前記第1の識別情報が前記メモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信する第1の受信部であって、前記使用情報は、前記プリンタに現在装着されている第2の消耗品の使用量に関する現在の情報である、前記第1の受信部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報に含まれる前記使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信され、かつ、前記消耗品情報が前記第2の消耗品を識別する第2の識別情報を含む場合に、前記メモリ内の前記第1の識別情報と前記消耗品情報に含まれる前記第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注を前記ユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部であって、前記通知条件が満たされていないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されず、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されない、前記第1の送信部と、
として機能させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、プリンタのための新たな消耗品の発注を促すための通知を外部に送信するサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタ装置とユーザ端末とサーバと在庫管理端末と配送センター端末とを備える消耗品発注支援システムが開示されている。プリンタ装置は、プリンタ装置の消耗品の残量が少なくなった場合に、消耗品の残量が少なくなったことを示す情報を、ユーザ端末を介してサーバに送信する。サーバは、ユーザ端末から当該情報を受信すると、プリンタ装置の装置名等を含む情報を在庫管理端末に送信する。在庫管理端末は、サーバから当該情報を受信すると、在庫管理端末が記憶している消耗品在庫数を更新する。そして、在庫管理端末は、消耗品在庫数が警告在庫数以下になる場合に、警告メールをユーザ端末に送信する。これにより、ユーザは、警告メールで通知されている注文専用ホームページにアクセスして、消耗品を発注することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-13750号公報
【特許文献2】特開2016-194770号公報
【特許文献3】特開2019-145034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが注文専用ホームページにアクセスして第1の消耗品を発注した後に、ユーザが、第2の消耗品を販売店で購入し、第2の消耗品をプリンタ装置に装着する状況が考えられる。この場合、ユーザは、第1の消耗品を余剰の消耗品として所有している状態になる。仮に、このような状況で第2の消耗品が消費されることに起因して警告メールがユーザ端末に送信されると、消耗品がさらに発注され得る。この場合、ユーザが第1の消耗品をプリンタ装置に装着可能であるにも関わらず、余剰の消耗品がユーザの手元に届くことになる。
【0005】
本明細書では、余剰の消耗品がユーザによって所有されることを抑制するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書によって開示されるサーバは、ユーザから第1の発注指示を受け付けることに応じて、プリンタのための第1の消耗品であって、第1の識別情報によって識別される前記第1の消耗品を発送するための第1の発送処理を実行する第1の発送処理実行部と、前記第1の発送処理が実行される場合に、前記第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、前記第1の識別情報が前記メモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信する第1の受信部であって、前記使用情報は、前記プリンタに現在装着されている第2の消耗品の使用量に関する現在の情報である、前記第1の受信部と、前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報に含まれる前記使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、前記外部装置から前記消耗品情報が受信され、かつ、前記消耗品情報が前記第2の消耗品を識別する第2の識別情報を含む場合に、前記メモリ内の前記第1の識別情報と前記消耗品情報に含まれる前記第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注を前記ユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部であって、前記通知条件が満たされていないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されず、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されない、前記第1の送信部と、を備えてもよい。
【0007】
上記の構成によると、サーバは、ユーザから発注指示を受け付けることに応じて、第1の識別情報によって識別される第1の消耗品を発送するための発送処理を実行し、第1の識別情報をメモリに記憶する。そして、サーバは、第1の識別情報がメモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信すると、消耗品情報に含まれる使用情報を利用して、通知条件が満たされているのか否かを判断する。また、サーバは、外部装置から消耗品情報を受信し、かつ、消耗品情報が第2の識別情報を含む場合に、メモリ内の第1の識別情報と消耗品情報に含まれる第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する。そして、サーバは、通知条件が満たされていると判断し、かつ、第1の識別情報と第2の識別情報とが一致すると判断する場合に、新たな消耗品の発注をユーザに促すための第1の通知を外部に送信する。一方、通知条件が満たされていないと判断される場合、又は、第1の識別情報と第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、第1の通知は送信されない。第1の識別情報と第2の識別情報とが一致しない場合とは、第1の消耗品とは異なる消耗品がプリンタに装着されている状態、即ち、ユーザが、第1の消耗品を余剰の消耗品として所有している状態である。従って、ユーザが、第1の消耗品を余剰の消耗品として所有している状態で、第1の通知が外部に送信されることを抑制することができる。この結果、余剰の消耗品がユーザの手元に届くことを抑制でき、余剰の消耗品がユーザによって所有されることを抑制することができる。
【0008】
上記のサーバを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記のサーバと外部装置とを備える通信システムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図5】サーバが実行するサーバ処理のフローチャートを示す。
【
図6】サーバが実行する発注通知処理のフローチャートを示す。
【
図7】発送されたカートリッジがプリンタに装着されるケースAのシーケンス図を示す。
【
図10】販売店で購入されたカートリッジがプリンタに装着されるケースBのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施例)
(通信システム2の構成;
図1)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、端末装置100と、管理サーバ200と、発送サーバ300と、を備える。プリンタ10と端末装置100は、第1LAN(Local Area Networkの略)4に接続されている。第1LAN4は、インターネット8に接続されていない。プリンタ10と端末装置100は、第1LAN4を介して、通信可能である。端末装置100は、第2LAN6に接続されている。第2LAN6は、インターネット8に接続されている。管理サーバ200と発送サーバ300は、インターネット8に接続されている。管理サーバ200及び発送サーバ300は、プリンタ10のユーザにカートリッジを発送する発送サービスを提供するためのサーバである。
【0011】
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺装置(即ちPC等の周辺装置)である。プリンタ10は、印刷用紙に印刷を実行するプリンタであってもよいし、衣類に印刷を実行するプリンタであってもよい。また、プリンタ10は、印刷機能に加えて、スキャン機能、FAX機能等を実行可能な多機能機であってもよい。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、通信インターフェース(以下ではインターフェースを「I/F」と記載する)16と、印刷実行部20と、制御部30と、を備える。プリンタ10には、プリンタ番号PS1が割当てられている。プリンタ番号は、複数個のプリンタが製造される際に、各プリンタに割り当てられるユニークな文字列である。
【0012】
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。通信I/F16は、第1LAN4に接続されている。通信I/F16は、インターネット8に接続されていない。通信I/F16は、無線I/Fであってもよいし、有線I/Fであってもよい。
【0013】
印刷実行部20は、インクジェット方式の印刷機構である。印刷実行部20には、インクを収容するカートリッジ20aが装着される。印刷実行部20は、カートリッジ20a内のインクを利用して、印刷を実行する。カートリッジ20aには、カートリッジ番号CS1が割当てられている。カートリッジ番号は、複数個のカートリッジが製造される際に、各カートリッジに割り当てられるユニークな文字列である。
【0014】
制御部30は、CPU32とメモリ34とを備える。CPU32は、メモリ34に記憶されているプログラム36に従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ34は、残量情報RQnを記憶する。残量情報RQnは、印刷実行部20に装着されているカートリッジ20aの現在の残量を示す。CPU32は、印刷機能を実行する際に、カートリッジ20a内のインクの使用量を算出し、残量情報RQnから算出済みの使用量を減算して、残量情報RQnを更新する。また、CPU32は、印刷実行部20に新品のカートリッジが装着されると、残量情報RQnを「100」に更新する。
【0015】
(端末装置100の構成)
端末装置100は、例えば、携帯電話、スマートフォン、PDA、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の装置である。端末装置100は、操作部112と、表示部114と、通信I/F116と、制御部130と、を備える。
【0016】
操作部112は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部112を操作することによって、様々な指示を端末装置100に入力することができる。表示部114は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部114は、いわゆるタッチパネル(即ち操作部)としても機能する。通信I/F116は、第1LAN4及び第2LAN6に接続されている。通信I/F116は、第2LAN6を介して、インターネット8に接続されている。
【0017】
制御部130は、CPU132とメモリ134とを備える。CPU132は、メモリ134に格納されているOS(Operating Systemの略)プログラム136に従って、様々な処理を実行する。OSプログラム136は、端末装置100の種々の基本的な動作を制御するためのプログラムである。また、メモリ134は、サービスアプリ138を格納する。サービスアプリ138は、管理サーバ200及び発送サーバ300から提供される発送サービスを受けるために利用されるアプリケーションであり、例えば、インターネット8上のサーバから端末装置100にインストールされる。
【0018】
(管理サーバ200の構成)
管理サーバ200は、プリンタ10のベンダによってインターネット8上に設置される。なお、変形例では、管理サーバ200は、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット8上に設置されてもよい。
【0019】
管理サーバ200は、通信I/F216と、制御部230と、を備える。通信I/F216は、インターネット8に接続されている。制御部230は、CPU232と、メモリ234と、を備える。CPU232は、メモリ234に格納されているプログラム236に従って、様々な処理を実行する。メモリ234は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、さらに、ユーザテーブル238を記憶する。
【0020】
(発送サーバ300の構成)
発送サーバ300は、プリンタ10のベンダによってインターネット8上に設置される。なお、変形例では、発送サーバ300は、当該ベンダとは異なる事業者によってインターネット8上に設置されてもよい。
【0021】
発送サーバ300は、通信I/F316と、制御部330と、を備える。通信I/F316は、インターネット8に接続されている。制御部330は、CPU332と、メモリ334と、を備える。CPU332は、メモリ334に格納されているプログラム336に従って、様々な処理を実行する。メモリ334は、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等によって構成される。メモリ234は、さらに、ユーザテーブル338と、カートリッジテーブル340と、を記憶する。
【0022】
(各テーブルの構成;
図2)
続いて、
図2を参照して、管理サーバ200内のユーザテーブル238、及び、発送サーバ300内の各テーブル338、340の内容を説明する。
【0023】
管理サーバ200内のユーザテーブル238には、1個以上のユーザ情報が記憶される。各ユーザ情報は、ユーザを識別するためのユーザ名(例えばUN)と、パスワード(例えばPW)と、当該ユーザの住所を示す住所情報(例えばAD)と、当該ユーザのメールアドレス(例えば、「aaa@bbb.co.jp」)と、を含む。
【0024】
発送サーバ300内のユーザテーブル338には、管理サーバ200内のユーザテーブル238に記憶されるユーザ情報と同じユーザ情報が記憶される。
【0025】
カートリッジテーブル340には、1個以上のカートリッジ情報が記憶される。カートリッジ情報は、ユーザ名(例えばUN)と、プリンタ番号(例えばPS1)と、カートリッジ番号(例えばCS1)と、当該カートリッジ番号によって識別されるカートリッジの型番(例えば「BK01」)と、当該カートリッジの残量を示す残量情報と、閾値情報と、発注通知フラグと、エラー通知フラグと、発送済カートリッジ番号と、を含む。閾値情報は、新たなカートリッジの発注を促すための通知である第1発注通知を送信するのか否かを判断するための情報である。発注通知フラグは、新たなカートリッジの発注を促すための通知である第1発注通知を送信済みであることを示す「ON」と、第1発注通知が未送信であることを示す「OFF」と、のどちらかの値を示す。エラー通知フラグは、プリンタに現在装着されているカートリッジが発送サービスの対象外の商品であることを示すエラー通知を送信済みであることを示す「ON」と、エラー通知を未送信であることを示す「OFF」と、のどちらかの値を示す。発送済カートリッジ番号は、発注通知が送信された後に、発注通知の送信に起因した新たな消耗品の発注が行われた際にユーザに発送されたカートリッジのカートリッジ番号を示す。
【0026】
(登録プロセス;
図3、
図4)
続いて、
図3、
図4を参照して、登録プロセスについて説明する。登録プロセスは、プリンタ10のユーザが発送サービスの提供を受けるために実行されるプロセスである。具体的には、カートリッジ情報を発送サーバ300のカートリッジテーブル340に登録するプロセスである。なお、以下では、各デバイスの各CPU(例えばプリンタ10のCPU32等)が実行する処理について、理解の容易さの観点から、各CPUを主体として記載せずに、各デバイス(例えばプリンタ10等)を主体として記載する。また、プリンタ10、端末装置100、管理サーバ200、及び、発送サーバ300の間で実行される以下の全ての通信は、プリンタ10の通信I/F16、端末装置100の通信I/F116、管理サーバ200の通信I/F216、及び、発送サーバ300の通信I/F316を介して実行される。従って、以下では、「通信I/F16(又は116、216、316)を介して」という記載を省略する。
【0027】
図3の初期状態では、管理サーバ200のユーザテーブル238及び発送サーバ300のユーザテーブル338には、ユーザ名UN、パスワードPW、住所情報AD、メールアドレス「aaa@bbb.co.jp」を含むユーザ情報UI1が記憶されている。当該ユーザ情報は、例えば、ユーザが端末装置100を利用することによって管理サーバ200及び発送サーバ300に記憶される。また、
図3の初期状態では、端末装置100には、サービスアプリ138がインストール済みである。
【0028】
端末装置100は、T10において、サービスアプリ138を起動させるための操作をユーザから受け付けると、T12において、サービスアプリ138を起動させ、T14において、ログイン画面データ要求を管理サーバ200に送信する。
【0029】
管理サーバ200は、T14において、端末装置100からログイン画面データ要求を受信すると、T16において、ログイン画面データを端末装置100に送信する。
【0030】
端末装置100は、T16において、管理サーバ200からログイン画面データを受信すると、T18において、ログイン画面を表示部114に表示させる。そして、端末装置100は、T20において、ユーザ名UN及びパスワードPWの入力操作をユーザから受け付けると、T22において、ユーザ名UN及びパスワードPWを含むログイン要求を管理サーバ200に送信する。
【0031】
管理サーバ200は、T22において、端末装置100からログイン要求を受信すると、当該ログイン要求に含まれるユーザ名UN及びパスワードPWの組合せがユーザテーブル238に記憶されているので、認証が成功したと判断する。この場合、管理サーバ200は、T30において、設定画面データを端末装置100に送信する。
【0032】
端末装置100は、T30において、管理サーバ200から設定画面データを受信すると、T32において、設定画面を表示部114に表示する。設定画面は、発送サービスの対象とするプリンタのプリンタ番号を入力するための画面である。端末装置100は、T34において、プリンタ番号PS1の入力操作をユーザから受け付けると、T36において、プリンタ番号PS1を管理サーバ200に送信する。
【0033】
管理サーバ200は、T36において、端末装置100からプリンタ番号PS1を受信すると、T40において、閾値設定画面データを端末装置100に送信する。
【0034】
端末装置100は、T40において、端末装置100から閾値設定画面データを受信すると、T42において、閾値設定画面を表示部114に表示する。閾値設定画面は、閾値情報をユーザに入力させるための画面である。端末装置100は、T44において、閾値情報「30」の入力操作をユーザから受け付けると、T46において、閾値情報「30」を管理サーバ200に送信する。
【0035】
管理サーバ200は、T46において、端末装置100から閾値情報「30」を受信すると、ログイン中のユーザ名UNを特定し、T48において、特定済みのユーザ名UNとT36で受信したプリンタ番号PS1とT46で受信した閾値情報「30」とを発送サーバ300に送信する。
【0036】
発送サーバ300は、T48において、管理サーバ200から、ユーザ名UNとプリンタ番号PS1と閾値情報「30」とを受信すると、T50において、ユーザ名UNとプリンタ番号PS1と閾値情報「30」とを対応付けて、カートリッジテーブル340に記憶する。
【0037】
また、端末装置100は、
図4のT60において、T34で入力されたプリンタ番号PS1が割当てられているプリンタ10に消耗品情報要求を送信する。消耗品情報要求は、当該要求を受信したプリンタのプリンタ番号、当該プリンタに現在装着されているカートリッジのカートリッジ番号、及び、当該カートリッジの残量情報を含む消耗品情報の送信をプリンタに要求するためのコマンドである。
【0038】
プリンタ10は、T60において、端末装置100から消耗品情報要求を受信すると、プリンタ10に現在装着されているカートリッジ20aのカートリッジ番号CS1と、メモリ34内の残量情報RQnと、を特定する。そして、プリンタ10は、T62において、プリンタ番号PS1とカートリッジ番号CS1と残量情報「40」とを含む消耗品情報を端末装置100に送信する。
【0039】
端末装置100は、T62において、プリンタ10から消耗品情報を受信すると、T64において、管理サーバ200を介して、発送サーバ300に消耗品情報を送信する。上述のように、プリンタ10の通信I/F16はインターネット8に接続されていない。即ち、プリンタ10は、インターネット8を介して、管理サーバ200に消耗品情報を送信することができない。本実施例では、端末装置100は、プリンタ10から消耗品情報を受信し、当該消耗品情報を管理サーバ200に送信する。従って、プリンタ10がインターネット8にアクセスできない状況においても、管理サーバ200は消耗品情報を受信することができる。この結果、プリンタ10のユーザは、管理サーバ200及び発送サーバ300から提供される発送サービスを受けることができる。
【0040】
発送サーバ300は、T64において、管理サーバ200から消耗品情報を受信すると、消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定する。そして、発送サーバ300は、T66において、カートリッジテーブル340内のプリンタ番号PS1(
図5のT50参照)に対応付けて、消耗品情報内のカートリッジ番号CS1と、当該カートリッジ番号CS1によって識別されるプリンタ10に装着可能なカートリッジの型番「BK01」と、消耗品情報内の残量情報「40」と、をカートリッジテーブル340に記憶する。なお、この時点において、カートリッジテーブル340内のプリンタ番号PS1に対応付けられている発注通知フラグ、及び、エラー通知フラグは、「OFF」に設定されている。また、発送済カートリッジ番号は、空の状態である。これにより、カートリッジテーブル340にカートリッジ情報CI1(
図2参照)が登録される。その後、端末装置100は、所定時間(例えば12時間)が経過する毎に、プリンタ10に消耗品情報要求を送信し、プリンタ10から受信される消耗品情報を、管理サーバ200を介して、発送サーバ300に送信する。
【0041】
(サーバ処理;
図5)
続いて、
図5を参照して、発送サーバ300のCPU332によって実行されるサーバ処理の内容を説明する。サーバ処理は、
図3、
図4の登録プロセスが完了した後、即ち、カートリッジテーブル340内に1個以上のカートリッジ情報が登録された後に実行される処理である。
【0042】
S10において、CPU332は、管理サーバ200から消耗品情報を受信することを監視する。CPU332は、管理サーバ200から消耗品情報が受信される場合に、S10でYESと判断して、S20に進む。
【0043】
S20において、CPU332は、S10で受信した消耗品情報内に含まれるプリンタ番号を特定する。
【0044】
S22において、CPU332は、カートリッジテーブル340において、S20で特定したプリンタ番号を含むカートリッジ情報(以下では、「対象カートリッジ情報」と呼ぶ)を特定する。
【0045】
S24において、CPU332は、S10で受信した消耗品情報がカートリッジ番号を含むのか否かを判断する。CPU332は、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号を含むと判断する場合(S24でYES)に、S30に進む。一方、CPU332は、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号を含まないと判断する場合(S24でNO)に、S40に進む。なお、消耗品情報がカートリッジ番号を含まない場合とは、プリンタ10に現在装着されているカートリッジが発送サービスの対象外のカートリッジであり、プリンタ10が当該カートリッジのカートリッジ番号を取得できない場合等である。
【0046】
S30において、CPU332は、通知処理(
図6参照)を実行する。通知処理は、発注通知を電子メールで送信するための処理である。CPU332は、S30が終了すると、S10に戻る。
【0047】
また、CPU332は、S40において、対象カートリッジ情報内のエラー通知フラグが「ON」であるのか否かを判断する。CPU332は、エラー通知フラグが「ON」であると判断する場合(S40でYES)に、S132に進む。一方、CPU332は、エラー通知フラグが「OFF」であると判断する場合(S40でNO)に、S10に戻る。
【0048】
S42において、CPU332は、エラー通知を含む電子メールを端末装置100に送信する。具体的には、CPU332は、まず、対象カートリッジ情報内のユーザ名を特定し、ユーザテーブル338内の特定済みのユーザ名に対応付けられているメールアドレスを特定する。そして、CPU332は、特定済みのメールアドレス宛に、エラー通知を含む電子メールを送信する。これにより、特定済みのメールアドレス宛の電子メールを受信することができる端末装置100に電子メールが送信される。エラー通知は、プリンタに現在装着されているカートリッジが発送サービスの対象外のカートリッジであることを示すメッセージを含む。従って、プリンタ10のユーザは、現在発送サービスを利用できない状況であることを知ることができる。
【0049】
S44において、CPU332は、対象カートリッジ情報内のエラー通知フラグが「OFF」である場合に、エラー通知フラグを「OFF」から「ON」に変更し、対象カートリッジ情報内の発注通知フラグが「ON」である場合に、発注通知フラグを「ON」から「OFF」に変更する。
【0050】
S46において、CPU332は、対象カートリッジ情報内のカートリッジ番号と残量情報を消去する。CPU332は、S46が終了すると、S10に戻る。
【0051】
また、CPU332は、S10の監視と同時的に、S50において、発注URLへのアクセスが実行されているのか否かを判断する。発注URLは、発注通知に記述されているURLであり、新たなカートリッジを発注するためにアクセスすべきURLである。
図7に示すように、発注URLには、発注URLへのアクセスを実行したユーザを特定するための文字列(本実施例ではユーザ名)が含まれている。CPU332は、発注URLへのアクセスが実行される場合に、S50でYESと判断して、S52に進む。
【0052】
S52において、CPU332は、発注URL内に含まれるユーザ名を特定する。
【0053】
S54において、CPU332は、発注確認画面データを端末装置100に送信する発注確認画面データは、新たなカートリッジを発送するための発送処理を実行してもよいのか否かをユーザに確認するための発注確認画面を端末装置100に表示させるためのデータである。
【0054】
S56において、CPU332は、端末装置100から発注指示を受信したのか否かを判断する。CPU332は、端末装置100から発注指示を受信したと判断する場合(S56でYES)に、S58に進み。一方、CPU332は、端末装置100から発注指示を受信していないと判断する場合(S56でNO)に、S10に戻る。発注指示は、発送サーバ300に、発注を受け付け、発送処理を実行させるためのコマンドである。
【0055】
S58において、CPU332は、発送処理を実行する。発送処理において、発送サーバ300は、まず、ユーザテーブル338において、S52で特定したユーザ名を含むユーザ情報を特定する。次いで、発送サーバ300は、特定済みのユーザ情報内の住所情報を特定し、新たなカートリッジを特定済みの住所情報によって示される住所に発送する。このように、CPU332は、発注URLへのアクセスが実行され、かつ、端末装置100から発注指示が受信される場合に、発送処理を実行する。
【0056】
S60において、CPU332は、カートリッジテーブル340において、S52で特定したユーザ名を含むカートリッジ情報を特定し、S58で発送したカートリッジに割り当てられているカートリッジ番号を特定済みのカートリッジ情報の発送済カートリッジ番号として記憶させる。CPU332は、S60が終了すると、S10に戻る。上記の構成によれば、CPU332は、発注URLへのアクセスが実行され、かつ、端末装置100から発注指示が受信される場合に、発送処理(S58)を実行する。このため、CPU332は、ユーザが新たなカートリッジを所望している場合にのみ発送処理を実行する。従って、例えば、ユーザが販売店でカートリッジを購入し、新たなカートリッジを所望していない場合に、新たなカートリッジが発送されることを抑制することができる。
【0057】
(発注通知処理:
図6)
続いて、
図6を参照して、
図5のS30で実行される発注通知処理について説明する。S110において、CPU332は、
図5のS10で受信した消耗品情報内のカートリッジ番号と対象カートリッジ情報内のカートリッジ番号とが一致するのか否かを判断する。CPU332は、消耗品情報内のカートリッジ番号と対象カートリッジ情報内のカートリッジ番号とが一致すると判断する場合(S110でYES)に、S112に進む。一方、CPU332は、消耗品情報内のカートリッジ番号と対象カートリッジ情報内のカートリッジ番号とが一致しないと判断する場合(S110でNO)に、S114に進む。
【0058】
S112において、CPU332は、S10で受信した消耗品情報内の残量情報を、対象カートリッジ情報内の残量情報として記憶させる。
【0059】
また、S114において、CPU332は、S10で受信した消耗品情報内のカートリッジ番号と残量情報とを、対象カートリッジ情報内のカートリッジ番号と残量情報として記憶させる。
【0060】
S116において、CPU332は、対象カートリッジ情報内の発注通知フラグを「ON」から「OFF」に変更する。
【0061】
S120において、CPU332は、S10で受信した消耗品情報内の残量情報によって示される残量が、対象カートリッジ情報内の閾値情報によって示される閾値以下であるのか否かを判断する。CPU332は、当該残量が閾値以下であると判断する場合(S120でYES)に、S122に進む。一方、CPU332は、当該残量が閾値よりも大きいと判断する場合(S120でNO)に、
図6の処理を終了する。
【0062】
S122において、CPU332は、対象カートリッジ情報内の発注通知フラグが「OFF」であるのか否かを判断する。CPU332は、発注通知フラグが「OFF」であると判断する場合(S122でYES)に、S124に進む。一方、CPU332は、発注通知フラグが「ON」であると判断する場合(S122でNO)に、
図6の処理を終了する。
【0063】
S124において、CPU332は、対象カートリッジ情報内の発送済カートリッジ番号にカートリッジ番号が記憶されているのか否かを判断する。CPU332は、対象カートリッジ情報内の発送済カートリッジ番号が空であると判断する場合(S124でNO)に、S126に進む。一方、CPU332は、対象カートリッジ情報内の発送済カートリッジ番号にカートリッジ番号が記憶されていると判断する場合(S124でYES)に、S130に進む。
【0064】
S126において、CPU332は、
図5のS42と同様に、対象カートリッジ情報及びユーザテーブル338を利用して、電子メールを送信すべきメールアドレスを特定し、特定済みのメールアドレス宛に、発注通知を含む電子メールを端末装置100に送信する。
【0065】
S128において、CPU332は、対象カートリッジ情報内の発注通知フラグを「OFF」から「ON」に変更する。
【0066】
また、CPU332は、S122でNOと判断される場合に、S130に進む。S130において、CPU332は、S10で受信した消耗品情報内のカートリッジ番号と対象カートリッジ情報内の発送済カートリッジ番号とが一致するのか否かを判断する。CPU332は、消耗品情報内のカートリッジ番号と発送済カートリッジ番号とが一致すると判断する場合(S130でYES)に、S132に進む。一方、CPU332は、消耗品情報内のカートリッジ番号と発送済カートリッジ番号とが一致しないと判断する場合(S130でNO)に、S140に進む。
【0067】
S132において、CPU332は、対象カートリッジ情報内の発送済カートリッジ番号を消去する。CPU332は、S132が終了すると、S126に進む。
【0068】
また、S140において、CPU332は、
図5のS42と同様に、対象カートリッジ情報及びユーザテーブル338を利用して、電子メールを送信すべきメールアドレスを特定し、特定済みのメールアドレス宛に、発送済通知を含む電子メールを端末装置100に送信する。発送済通知は、プリンタ10のユーザ宛に発送された新たなカートリッジが未使用であることを示すメッセージを含む。これにより、ユーザは、新たなカートリッジの発注が不要であることを知ることができる。
【0069】
【0070】
(ケースA;
図7~
図9)
図7~
図9を参照して、プリンタ10のユーザに新たなカートリッジ20bが発送された後に、当該カートリッジ20bがプリンタ10に装着されるケースAについて説明する。ケースAの初期状態は、
図3、
図4の登録プロセスが完了した後の状態である。従って、プリンタ10のメモリ34内の残量情報RQnには「40」が記憶されている。また、発送サーバ300のカートリッジテーブル340には、ユーザ名UNに対応するカートリッジ情報CI1(プリンタ番号PS1、カートリッジ番号CS1、型番「BK01」、残量情報「40」、及び、閾値情報「20」、発注通知フラグ「OFF」、エラー通知フラグ「OFF」、及び、発送済カートリッジ番号「空」)(
図2参照)が記憶されている。
【0071】
端末装置100は、消耗品情報要求をプリンタ10に前回送信してから所定時間が経過したと判断すると、T110において、消耗品情報要求をプリンタ10に送信する。T112は、それぞれ、
図4のT72及びT74と同様である。
【0072】
発送サーバ300は、T112において、管理サーバ200から消耗品情報を受信すると(
図5のS10でYES)、当該消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定し(S20)、カートリッジテーブル340においてプリンタ番号PS1を含むカートリッジ情報CI1を特定する(S22)。次いで、発送サーバ300は、T112で受信した消耗品情報がカートリッジ番号CS1を含むと判断し(S24でYES)、T114で受信した消耗品情報内のカートリッジ番号CS1と、カートリッジ情報CI1内のカートリッジ番号CS1とが一致すると判断し(
図6のS110でYES)、T116において、T114で受信した消耗品情報内の残量情報「40」を、カートリッジ情報CI1内の残量情報として記憶する(S112)。次いで、発送サーバ300は、T114で受信した消耗品情報内の残量情報によって示される残量「40」が、カートリッジ情報CI1内の閾値情報によって示される閾値「30」よりも大きいと判断する(S120でNO)。
【0073】
本ケースでは、端末装置100が、T110で消耗品情報要求をプリンタ10に送信してから所定時間が経過する前に、プリンタ10を利用した印刷処理が実行される状況を想定する。プリンタ10は、T130において、カートリッジ20aを利用した印刷が実行される際に、カートリッジ20a内のインクの使用量「15」を算出し、残量情報RQnによって示される残量「40」から算出済みの使用量「15」を減算して、残量情報RQnによって示される残量を「25」に更新する。
【0074】
その後、端末装置100は、T110で消耗品情報要求をプリンタ10に送信してから所定時間が経過したと判断すると、T140において、消耗品情報要求をプリンタ10に送信する。T140、T142は、消耗品情報内の残量情報が異なる点を除いて、それぞれ、T110、T112と同様である。この場合、発送サーバ300は、T144で受信した消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定し(S20)、プリンタ番号PS1を含むカートリッジ情報CI1を特定し(S22)、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号CS1を含むと判断し(S24でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS1とカートリッジ情報CI1内のカートリッジ番号CS1とが一致すると判断する(
図6のS110でYES)。次いで、発送サーバ300は、T146において、受信済みの消耗品情報内の残量情報「25」をカートリッジ情報CI1内の残量情報として記憶し(S112)、受信済みの消耗品情報内の残量情報によって示される残量「25」が、カートリッジ情報CI1内の閾値情報によって示される閾値「30」以下であると判断し(S120でYES)、カートリッジ情報CI1内の発注通知フラグが「OFF」であると判断し(S122でYES)、カートリッジ情報CI1内の発送済カートリッジ番号が空であると判断する(S124でNO)。この場合、発送サーバ300は、カートリッジ情報CI1内のユーザ名UNを特定し、ユーザテーブル338内のユーザ名UNに対応付けられているメールアドレス「aaa@bbb.co.jp」を特定する。次いで、発送サーバ300は、T150において、メールアドレス「aaa@bbb.co.jp」宛に、発注通知を含む電子メールを送信し(S126)、T152において、カートリッジ情報CI1内の発注通知フラグを「OFF」から「ON」に変更する(S128)。
【0075】
端末装置100は、T160において、発送サーバ300から電子メールを受信する。端末装置100は、T162において、発送サーバ300から受信した電子メールを表示させるための操作をユーザから受け付けると、T164において、発注通知に基づく受信メール画面(発注通知画面)を表示部114に表示する。当該画面は、新たなカートリッジの発注を促すためのメッセージと、新たなカートリッジを発注するためにアクセスすべき発注URL「http://server.co.jp/UN」と、を含む。次いで、端末装置100は、
図8のT166において、発注URL「http://server.co.jp/UN」にアクセスするための操作をユーザから受け付けると、T168において、発注URL「http://server.co.jp/UN」を送信先URLとして含むアクセス要求を発送サーバ300に送信する。
【0076】
発送サーバ300は、T168において、アクセス要求を端末装置100から受信すると(
図5のS50でYES)、当該アクセス要求内の送信先URLに含まれる文字列「UN」を特定し(S52)、カートリッジテーブル340において、文字列「UN」を含むカートリッジ情報CI1を特定する。次いで、発送サーバ300は、T170において、発注確認画面データを端末装置100に送信する(S54)。
【0077】
端末装置100は、T170において、発送サーバ300から発注確認画面データを受信すると、T172において、発注確認画面を表示部114に表示する。端末装置100は、T174において、発注確認画面内の「YES」の選択をユーザから受け付けると、T176において、発注指示を発送サーバ300に送信する。
【0078】
発送サーバ300は、T176において、端末装置100から発注指示を受信すると(S56でYES)、発送処理を実行すべきと判断し、T178において、発送処理を実行する(S58)。発送処理において、発送サーバ300は、まず、ユーザテーブル338において、文字列「UN」を含むユーザ情報UI1を特定する。次いで、発送サーバ300は、ユーザ情報UI1内の住所情報ADを特定し、新たなカートリッジ20bを特定済みの住所情報ADによって示される住所に発送する。これにより、プリンタ10のユーザに、カートリッジ20bが届けられる。次いで、発送サーバ300は、T180において、発送済みのカートリッジ20bに割り当てられているカートリッジ番号CS2を、カートリッジ情報CI1内の発送済カートリッジ番号として記憶する(S60)。
【0079】
その後、端末装置100は、T140で消耗品情報要求をプリンタ10に送信してから所定時間が経過したと判断すると、T190において、消耗品情報要求をプリンタ10に送信する。T190、T192は、それぞれ、
図7のT140、T142と同様である。この場合、発送サーバ300は、T192で受信した消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定し(S20)、プリンタ番号PS1を含むカートリッジ情報CI1を特定し(S22)、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号CS1を含むと判断し(S24でYES)、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号CS1を含むと判断し(
図5のS24でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS1とカートリッジ情報CI1内のカートリッジ番号CS1とが一致すると判断する(
図6のS110でYES)。次いで、発送サーバ300は、T196において、受信済みの消耗品情報内の残量情報「25」をカートリッジ情報CI1内の残量情報として記憶し(S112)、受信済みの消耗品情報内の残量情報によって示される残量「25」が、カートリッジ情報CI1内の閾値情報によって示される閾値「30」以下であると判断し(S120でYES)、カートリッジ情報CI1内の発注通知フラグが「ON」であると判断する(S122でNO)。
【0080】
その後、
図9のT200において、プリンタ10のユーザによって、プリンタ10に装着されているカートリッジが、カートリッジ20aからカートリッジ20bに交換される。プリンタ10は、プリンタ10にカートリッジ20bが装着されると、メモリ34内の残量情報RQnを「100」に更新する。
【0081】
その後、端末装置100は、T190(
図8参照)で消耗品情報要求をプリンタ10に送信してから所定時間が経過したと判断すると、T210において、消耗品情報要求をプリンタ10に送信する。T210、T212は、消耗品情報内のカートリッジ番号及び残量情報が異なる点を除いて、それぞれ、
図8のT140、T142と同様である。この場合、発送サーバ300は、発送サーバ300は、T212で受信した消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定し(S20)、プリンタ番号PS1を含むカートリッジ情報CI1を特定し(S22)、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号CS2を含むと判断し(
図5のS24でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS2とカートリッジ情報CI1内のカートリッジ番号CS1とが一致しないと判断する(
図6のS110でNO)。次いで、発送サーバ300は、T216において、受信済みの消耗品情報内の残量情報「100」及びカートリッジ番号CS2をカートリッジ情報CI1内の残量情報及びカートリッジ番号として記憶し(S114)、T218において、カートリッジ情報CI1内の発注通知フラグを「ON」から「OFF」に変更する(S116)。次いで、発送サーバ300は、受信済みの消耗品情報内の残量情報によって示される残量「100」が、カートリッジ情報CI1内の閾値情報によって示される閾値「30」よりも大きいと判断する(S120でNO)。
【0082】
本ケースでは、プリンタ10に装着されているカートリッジがカートリッジ20bに交換された後に、プリンタ10を利用した印刷処理が実行され、残量情報RQnによって示される残量が「100」から「25」に更新された状況を想定する。
【0083】
端末装置100は、T220において、消耗品情報要求をプリンタ10に送信する。T220、T222は、消耗品情報内の残量情報が異なる点を除いて、それぞれ、T210、T212と同様である。この場合、発送サーバ300は、T222で受信した消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定し(S20)、プリンタ番号PS1を含むカートリッジ情報CI1を特定し(S22)、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号CS2を含むと判断し(S24でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS2とカートリッジ情報CI1内のカートリッジ番号CS2とが一致すると判断し(
図6のS110でYES)、T226において、受信済みの消耗品情報内の残量情報「25」を、カートリッジ情報CI1内の残量情報として記憶する(S112)。次いで、発送サーバ300は、受信済みの消耗品情報内の残量情報によって示される残量「25」が、カートリッジ情報CI1内の閾値情報によって示される閾値「30」以下であると判断し(S120でYES)、カートリッジ情報CI1内の発注通知フラグが「OFF」であると判断し(S122でYES)、カートリッジ情報CI1内の発送済カートリッジ番号にカートリッジ番号CS2が記憶されていると判断し、(S124でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS2とカートリッジ情報CI1内の発送済カートリッジ番号CS2とが一致すると判断する(S130でYES)。次いで、発送サーバ300は、T228において、カートリッジ情報CI1内の発送済カートリッジ番号CS2を消去する(S132)。T230~T240は、
図7のT150~T160と同様である。
【0084】
(ケースB;
図10)
続いて、
図10を参照して、プリンタ10のユーザが発送サーバ300にアクセスして新たなカートリッジを発注した後に、ユーザが、カートリッジ20cを販売店で購入し、発送済のカートリッジ20bとは異なるカートリッジ20cがプリンタ10に装着されるケースBについて説明する。ケースBの初期状態は、ケースAの初期状態と同様である。なお、カートリッジ20cには、カートリッジ番号CS3が割り当てられている。
【0085】
まず、プリンタ10、端末装置100、管理サーバ200、及び、発送サーバ300の間で、
図7のT110~T164、及び、
図8のT166~T196と同様の処理が実行される。上述のように、本ケースでは、プリンタ10のユーザが、カートリッジ20cを販売店で購入し、T310において、プリンタ10のユーザによって、プリンタ10に装着されているカートリッジが、カートリッジ20aからカートリッジ20cに交換される。プリンタ10は、カートリッジ20cが装着されると、メモリ34内の残量情報RQnを「100」に更新する。
【0086】
その後、端末装置100は、T190(
図8参照)で消耗品情報要求をプリンタ10に送信してから所定時間が経過したと判断すると、T310において、消耗品情報要求をプリンタ10に送信する。T310、T312は、消耗品情報内のカートリッジ番号が異なる点を除いて、それぞれ、
図9のT210、T212と同様である。この場合、発送サーバ300は、T312で受信した消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定し(S20)、プリンタ番号PS1を含むカートリッジ情報CI1を特定し(S22)、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号CS3を含むと判断し(S24でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS3とカートリッジ情報CI1内のカートリッジ番号CS1とが異なると判断する(
図6のS110でNO)。次いで、発送サーバ300は、T316において、受信済みの消耗品情報内の残量情報「100」及びカートリッジ番号CS3をカートリッジ情報CI1内の残量情報及びカートリッジ番号として記憶する(S114)。T318は、T218と同様である。次いで、発送サーバ300は、受信済みの消耗品情報内の残量情報によって示される残量「100」が、カートリッジ情報CI1内の閾値情報によって示される閾値「30」よりも大きいと判断する(S120でNO)。
【0087】
本ケースでは、プリンタ10に装着されているカートリッジがカートリッジ20cに交換された後に、プリンタ10を利用した印刷処理が実行され、残量情報RQnによって示される残量が「100」から「25」に更新された状況を想定する。
【0088】
端末装置100は、T320において、消耗品情報要求をプリンタ10に送信する。T320、T322は、消耗品情報内の残量情報が異なる点を除いて、それぞれ、T310、T312と同様である。この場合、発送サーバ300は、T322で受信した消耗品情報内のプリンタ番号PS1を特定し(S20)、プリンタ番号PS1を含むカートリッジ情報CI1を特定し(S22)、受信済みの消耗品情報がカートリッジ番号CS3を含むと判断し(S24でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS2とカートリッジ情報CI1内のカートリッジ番号CS3とが一致すると判断し(
図6のS110でYES)、T326において、受信済みの消耗品情報内の残量情報「25」を、カートリッジ情報CI1内の残量情報として記憶する(S112)。次いで、発送サーバ300は、受信済みの消耗品情報内の残量情報によって示される残量「25」が、カートリッジ情報CI1内の閾値情報によって示される閾値「30」以下であると判断し(S120でYES)、カートリッジ情報CI1内の発注通知フラグが「OFF」であると判断し(S122でYES)、カートリッジ情報CI1内の発送済カートリッジ番号にカートリッジ番号CS2が記憶されていると判断し、(S124でYES)、受信済みの消耗品情報内のカートリッジ番号CS3とカートリッジ情報CI1内の発送済カートリッジ番号CS2とが一致しないと判断する(S130でNO)。この場合、発送サーバ300は、カートリッジ情報CI1内のユーザ名UNを特定し、ユーザテーブル338内のユーザ名UNに対応付けられているメールアドレス「aaa@bbb.co.jp」を特定する。次いで、発送サーバ300は、T328において、メールアドレス「aaa@bbb.co.jp」宛に、発送済通知を含む電子メールを送信する(S140)。
【0089】
端末装置100は、T330において、発送サーバ300から電子メールを受信する。端末装置100は、T332において、発送サーバ300から受信した電子メールを表示させるための操作をユーザから受け付けると、T334において、発送済通知に基づく受信メール画面(発送済通知画面)を表示部114に表示する。図示省略しているが、当該画面は、新たなカートリッジを発送済であり、かつ、当該カートリッジが未使用であることをユーザに知らせるためのメッセージを含む。これにより、ユーザは、未使用のカートリッジ20bを所有していることを知ることができる。このため、カートリッジ20bを所有しているにもかかわらず、新たなカートリッジが発注されることを抑制することができる。従って、余剰のカートリッジがユーザによって所有されることをより抑制することができる。
【0090】
(本実施例の効果)
プリンタ10のユーザが発注通知画面(
図7参照)に記述されている発注URLにアクセスして、新たなカートリッジ20bを発注した後に、カートリッジ20cを販売店が購入することが考えられる。この場合において、ユーザが、プリンタ10に装着されているカートリッジを、カートリッジ20aからカートリッジ20cに交換すると、ユーザは、カートリッジ20bを余剰のカートリッジとして所有している状態になる。仮に、このような状況でカートリッジ20cが消費されることに起因して発注通知を含む電子メールが端末装置100に送信されると、カートリッジがさらに発注され得る。この場合、ユーザがカートリッジ20bを所有しているにもかかわらず、余剰のカートリッジがユーザの手元に届くことになる。そこで、本実施例では、発送サーバ300は、ユーザから発注指示を受け付けることに応じて(
図5のS56でYES、
図8のT176)、カートリッジ番号CS2が割り当てられているカートリッジ20bを発送するための発送処理を実行し(
図5のS58、
図8のT178)、カートリッジ番号CS2をメモリ334のカートリッジテーブル340内の発送済カートリッジ番号として記憶する(
図5のS60、
図8のT180)。そして、発送サーバ300は、発送済カートリッジ番号CS2がカートリッジテーブル340に記憶されている状態において、端末装置100から、残量情報を含む消耗品情報を受信すると(
図5のS10でYES)、消耗品情報に含まれる残量情報を利用して、発注通知を送信するための条件が満たされているのか否かを判断する(S120)。また、発送サーバ300は、端末装置100から消耗品情報を受信し(S10でYES)、かつ、消耗品情報がカートリッジ番号を含む場合(S24でYES)に、カートリッジテーブル340内の発送済カートリッジ番号CS2と消耗品情報に含まれるカートリッジ番号とが一致するのか否かを判断する(S130)。そして、サーバは、発注通知を送信するための条件が満たされていると判断し(S120でYES)、かつ、カートリッジテーブル340内の発送済カートリッジ番号CS2と消耗品情報に含まれるカートリッジ番号CS2が一致すると判断する場合(
図6のS130でYES、
図7~
図9のケースA)に、新たなカートリッジの発注をユーザに促すための発注通知を端末装置100に送信する(
図6のS126、
図9のT240)。一方、通知条件が満たされていないと判断される場合(
図6のS120でNO)、又は、カートリッジテーブル340内の発送済カートリッジ番号と消耗品情報に含まれるカートリッジ番号とが一致しないと判断される場合(S130でNO、
図10のケースB)に、発注通知は送信されない。カートリッジテーブル340内の発送済カートリッジ番号CS2と消耗品情報に含まれるカートリッジ番号とが一致しない場合とは、カートリッジ20bとは異なるカートリッジ20cがプリンタ10に装着されている状態、即ち、ユーザが、カートリッジ20bを余剰のカートリッジとして所有している状態である。従って、ユーザが、カートリッジ20bを余剰のカートリッジとして所有している状態で、発注通知が端末装置100に送信されることを抑制することができる。この結果、余剰のカートリッジがユーザの手元に届くことを抑制でき、余剰のカートリッジがユーザによって所有されることを抑制することができる。
【0091】
(対応関係)
管理サーバ200及び発送サーバ300が、「サーバ」の一例である。端末装置100が、「外部装置」の一例である。カートリッジ20b、カートリッジ番号CS2が、それぞれ、「第1の消耗品」、「第1の識別情報」の一例である。残量情報が、「使用情報」の一例である。カートリッジ20a、20b、20cが、「第2の消耗品」の一例である。カートリッジ番号CS1、CS2、CS3が、「第2の識別情報」の一例である。発注通知、エラー通知、発送済通知が、それぞれ、「第1の通知」、「第2の通知」、「第3の通知」の一例である。消耗品情報内にカートリッジ番号が含まれていることが、「消耗品情報が、プリンタのベンダに関係する所定情報を含む」の一例である。
【0092】
図5のS58、S60が、それぞれ、「発送処理実行部」、「記憶制御部」によって実行される処理の一例である。
図5のS10が、「受信部」によって実行される処理の一例である。
図6のS120、S130、S126が、それぞれ、「第1の判断部」、「第2の判断部」、「第1の送信部」によって実行される処理の一例である。
【0093】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
【0094】
(第1変形例)「サーバ」は、管理サーバ200と発送サーバ300とが一体的に構成されているサーバであってもよい。
【0095】
(第2変形例)発注通知、エラー通知、発送済通知の送信手段は、電子メールに限定されない。例えば、発送サーバ300は、端末装置100にインストール済みであるサービスアプリ138が送信先として特定されている通信を利用して、各通知を端末装置100に送信してもよい。本変形例では、通信システム2は、管理サーバ200と発送サーバ300とが一体的に構成されているサービスサーバを備える。また、端末装置100(詳細にはサービスアプリ138)は、HTTP(Hypertext Transfer Protocolの略)に従った通信を利用して、消耗品情報要求をHTTPリクエストとしてサービスサーバに送信する。サービスサーバは、
図5のS10において、端末装置100から消耗品情報が受信することを監視し、端末装置100から消耗品情報が受信される場合に、S10でYESと判断して、S20に進む。そして、サービスサーバは、S10で受信したHTTPリクエストに対するHTTPレスポンスとして発注通知(
図6のS126)、エラー通知(
図5小野S42)、発送済通知(
図6のS140)を送信することで、端末装置100(詳細にはサービスアプリ138)に発注通知、エラー通知、発送済通知を送信することができる。また、各通知が、それぞれ、異なる送信手段を利用して送信されてもよい。
【0096】
(第3変形例)プリンタ10が、「外部装置」の一例であってもよい。本変形例では、プリンタ10の通信I/F16は、インターネット8に接続されている。
【0097】
(第4変形例)「消耗品」は、カートリッジに限定されず、印刷用紙であってもよい。本変形例では、発送サーバ300は、印刷に利用された印刷用紙の印刷用紙済み枚数を示す情報を含む消耗品情報を端末装置100から受信する。本変形例では、印刷に利用された印刷用紙の印刷用紙済み枚数を示す情報が、「使用情報」の一例である。
【0098】
(第5変形例)
図5のS24、S40~S46を省略してもよい。本変形例では、「第3の判断部」、「第2の送信部」を省略可能である。
【0099】
(第6変形例)発送サーバ300のメモリ334に、発送サービスの対象であるカートリッジのカートリッジ番号が予め記憶されていてもよい。本変形例では、CPU332は、
図5のS24において、消耗品情報内のカートリッジ番号と、メモリ334に記憶されている発送サービスの対象のカートリッジ番号と、が一致するのか否かを判断する。本変形例では、CPU332は、消耗品情報内のカートリッジ番号と発送サービスの対象のカートリッジ番号とが一致する場合に、S24でYESと判断する。一方、CPU332は、消耗品情報がカートリッジ情報を含まない場合、又は、消耗品情報内のカートリッジ番号と発送サービスの対象のカートリッジ番号とが一致しない場合に、S24でNOと判断する。
【0100】
(第7変形例)
図6のS140を省略してもよい。本変形例では、「第3の送信部」を省略可能である。
【0101】
(第8変形例)発注通知は、発注URLを含んでいなくてもよい。本変形例では、発送サーバ300は、
図5のS50~S56に代えて、ユーザが発送サーバ300にログインすることを監視してもよい。そして、CPU332は、当該ユーザによる発送サーバ300へのログインが実行される場合に、発送処理(S58)を実行する。本変形例では、「第4の判断部」、「第4の送信部」、「第2の受信部」を省略可能である。
【0102】
(第9変形例)
図5のS54、S56を省略可能してもよい。本変形例では、CPU332は、発注URLへのアクセスがあったことに応じて、発送処理(S58)を実行する。本変形例では、「第4の送信部」、「第2の受信部」を省略可能である。
【0103】
(第10変形例)上記の各実施例では、
図3~
図10の各処理がソフトウェア(例えばプログラム36、136、236、336)によって実現されるが、これらの各処理のうちの少なくとも1つが論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
【0104】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0105】
2:通信システム、4:第1LAN、6:第2LAN、8:インターネット、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:通信I/F、20:印刷実行部、20a、20b、20c:カートリッジ、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、36:プログラム、100:端末装置、112:操作部、114:表示部、116:通信I/F、130:制御部、132:CPU、134:メモリ、136:OSプログラム、138:サービスアプリ、200:管理サーバ、216:通信I/F、230:制御部、232:CPU、234:メモリ、236:プログラム、238:ユーザテーブル、300:発送サーバ、316:通信I/F、330:制御部、332:CPU、334:メモリ、336:プログラム、338:ユーザテーブル、340:カートリッジテーブル
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバであって、
ユーザから第1の発注指示を受け付けることに応じて、プリンタのための第1の消耗品であって、第1の識別情報によって識別される前記第1の消耗品を発送するための第1の発送処理を実行する第1の発送処理実行部と、
前記第1の発送処理が実行される場合に、前記第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、
前記第1の識別情報が前記メモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信する第1の受信部であって、前記使用情報は、前記プリンタに現在装着されている第2の消耗品の使用量に関する現在の情報である、前記第1の受信部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報に含まれる前記使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信され、かつ、前記消耗品情報が前記第2の消耗品を識別する第2の識別情報を含む場合に、前記メモリ内の前記第1の識別情報と前記消耗品情報に含まれる前記第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注を前記ユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部であって、前記第1の通知は、前記新たな消耗品を発注するためにアクセスすべきURL(Uniform Resource Locatorの略)を含み、前記URLは、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を含み、前記通知条件が満たされていないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されず、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されない、前記第1の送信部と、
前記第1の通知が外部に送信された後に、前記URL内の前記ユーザ識別情報で識別される前記ユーザによって、前記URLへのアクセスが実行されたのか否かを判断する第3の判断部と、
前記ユーザによって前記URLへのアクセスが実行されたと判断される場合に、前記新たな消耗品を発送するための第2の発送処理を実行する第2の発送処理実行部であって、前記ユーザによって前記URLへのアクセスが実行されていないと判断される場合に、前記第2の発送処理は実行されない、前記第2の発送処理実行部と、
を備える、サーバ。
【請求項2】
前記第1の通知は、電子メールを利用して外部に送信される、請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記外部装置は、端末装置であり、
前記第1の受信部は、前記プリンタから前記外部装置に前記消耗品情報が送信される場合に、前記外部装置から前記消耗品情報を受信する、請求項1又は2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記使用情報は、前記消耗品である色材の残量を示す情報であり、
前記第1の判断部は、
前記使用情報によって示される残量が閾値以下である場合に、前記通知条件が満たされていると判断し、
前記使用情報によって示される残量が前記閾値よりも大きい場合に、前記通知条件が満たされていないと判断する、請求項1~3のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項5】
前記サーバは、さらに、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報が、前記プリンタのベンダに関係する所定情報を含むのか否かを判断する第4の判断部と、
前記消耗品情報が前記所定情報を含まないと判断される場合に、前記新たな消耗品の発送に関係するサービスを受けることができないことを示す第2の通知を外部に送信する第2の送信部と、を備える、請求項1~4のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項6】
前記サーバは、さらに、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の消耗品が未使用であることを示す第3の通知を外部に送信する第3の送信部を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項7】
前記サーバは、さらに、
前記ユーザによって前記URLへのアクセスが実行されたと判断される場合に、前記サーバが前記第2の発送処理を実行すべきか否かを前記ユーザに選択させるための選択画面を前記外部装置に表示させるための選択画面データを前記外部装置に送信する第4の送信部と、
前記選択画面において、前記サーバが前記第2の発送処理を実行すべきことが前記ユーザによって選択される場合に、前記外部装置から第2の発注指示を受信する第2の受信部と、を備え、
前記第2の発送処理実行部は、前記ユーザによって前記URLへのアクセスが実行されたと判断され、かつ、前記外部装置から前記第2の発注指示が受信される場合に、前記第2の発送処理を実行し、
前記ユーザによって前記URLへのアクセスが実行されたと判断され、かつ、前記外部装置から前記第2の発注指示が受信されない場合に、前記第2の発送処理は実行されない、請求項1から6のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項8】
前記メモリは、前記ユーザ識別情報と、前記プリンタを識別するプリンタ識別情報と、を関連付けて記憶しており、
前記消耗品情報は、前記プリンタ識別情報を含み、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、前記メモリにおいて、前記消耗品情報に含まれる前記プリンタ識別情報に関連付けられている前記ユーザ識別情報を特定し、特定済みの前記ユーザ識別情報を含む前記URLを生成するURL生成部を備え,
前記第1の送信部は、前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断され、かつ、前記URLが生成される場合に、前記URLを含む前記第1の通知を外部に送信する、請求項1から7のいずれか一項に記載のサーバ。
【請求項9】
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、
ユーザから第1の発注指示を受け付けることに応じて、プリンタのための第1の消耗品であって、第1の識別情報によって識別される前記第1の消耗品を発送するための第1の発送処理を実行する第1の発送処理実行部と、
前記第1の発送処理が実行される場合に、前記第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、
前記第1の識別情報が前記メモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信する第1の受信部であって、前記使用情報は、前記プリンタに現在装着されている第2の消耗品の使用量に関する現在の情報である、前記第1の受信部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報に含まれる前記使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信され、かつ、前記消耗品情報が前記第2の消耗品を識別する第2の識別情報を含む場合に、前記メモリ内の前記第1の識別情報と前記消耗品情報に含まれる前記第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注を前記ユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部であって、前記第1の通知は、前記新たな消耗品を発注するためにアクセスすべきURL(Uniform Resource Locatorの略)を含み、前記URLは、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報を含み、前記通知条件が満たされていないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されず、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されない、前記第1の送信部と、
前記第1の通知が外部に送信された後に、前記URL内の前記ユーザ識別情報で識別される前記ユーザによって、前記URLへのアクセスが実行されたのか否かを判断する第3の判断部と、
前記ユーザによって前記URLへのアクセスが実行されたと判断される場合に、
前記新たな消耗品を発送するための第2の発送処理を実行する第2の発送処理実行部であって、前記ユーザによって前記URLへのアクセスが実行されていないと判断される場合に、前記第2の発送処理は実行されない、前記第2の発送処理実行部と、
として機能させるコンピュータプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0104
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0104】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
以下の項目は、出願当初の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
サーバであって、
ユーザから第1の発注指示を受け付けることに応じて、プリンタのための第1の消耗品であって、第1の識別情報によって識別される前記第1の消耗品を発送するための第1の発送処理を実行する第1の発送処理実行部と、
前記第1の発送処理が実行される場合に、前記第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、
前記第1の識別情報が前記メモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信する第1の受信部であって、前記使用情報は、前記プリンタに現在装着されている第2の消耗品の使用量に関する現在の情報である、前記第1の受信部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報に含まれる前記使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信され、かつ、前記消耗品情報が前記第2の消耗品を識別する第2の識別情報を含む場合に、前記メモリ内の前記第1の識別情報と前記消耗品情報に含まれる前記第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注を前記ユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部であって、前記通知条件が満たされていないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されず、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されない、前記第1の送信部と、
を備える、サーバ。
(項目2)
前記第1の通知は、電子メールを利用して外部に送信される、項目1に記載のサーバ。
(項目3)
前記外部装置は、端末装置であり、
前記第1の受信部は、前記プリンタから前記外部装置に前記消耗品情報が送信される場合に、前記外部装置から前記消耗品情報を受信する、項目1又は2に記載のサーバ。
(項目4)
前記使用情報は、前記消耗品である色材の残量を示す情報であり、
前記第1の判断部は、
前記使用情報によって示される残量が閾値以下である場合に、前記通知条件が満たされていると判断し、
前記使用情報によって示される残量が前記閾値よりも大きい場合に、前記通知条件が満たされていないと判断する、項目1~3のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目5)
前記サーバは、さらに、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報が、前記プリンタのベンダに関係する所定情報を含むのか否かを判断する第3の判断部と、
前記消耗品情報が前記所定情報を含まないと判断される場合に、前記新たな消耗品の発送に関係するサービスを受けることができないことを示す第2の通知を外部に送信する第2の送信部と、を備える、項目1~4のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目6)
前記サーバは、さらに、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の消耗品が未使用であることを示す第3の通知を外部に送信する第3の送信部を備える、項目1~5のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目7)
前記第1の通知は、前記新たな消耗品を発注するためにアクセスすべきURL(Uniform Resource Locatorの略)を含み、
前記サーバは、さらに、
前記第1の通知が外部に送信された後に、前記URLへのアクセスが実行されたのか否かを判断する第4の判断部と、
前記URLへのアクセスが実行されたと判断される場合に、前記新たな消耗品を発送するための第2の発送処理を実行する第2の発送処理実行部であって、前記URLへのアクセスが実行されていないと判断される場合に、第2の発送処理は実行されない、前記第2の発送処理実行部と、を備える、項目1~6のいずれか一項に記載のサーバ。
(項目8)
前記サーバは、さらに、
前記URLへのアクセスが実行されたと判断される場合に、前記サーバが前記第2の発送処理を実行すべきか否かを前記ユーザに選択させるための選択画面を前記外部装置に表示させるための選択画面データを前記外部装置に送信する第4の送信部と、
前記選択画面において、前記サーバが前記第2の発送処理を実行すべきことが前記ユーザによって選択される場合に、前記外部装置から第2の発注指示を受信する第2の受信部と、を備え、
前記第2の発送処理実行部は、前記URLへのアクセスが実行されたと判断され、かつ、前記外部装置から前記第2の発注指示が受信される場合に、前記第2の発送処理を実行し、
前記URLへのアクセスが実行されたと判断され、かつ、前記外部装置から前記第2の発注指示が受信されない場合に、前記第2の発送処理は実行されない、項目7に記載のサーバ。
(項目9)
サーバのためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムは、前記サーバのコンピュータを、
ユーザから第1の発注指示を受け付けることに応じて、プリンタのための第1の消耗品であって、第1の識別情報によって識別される前記第1の消耗品を発送するための第1の発送処理を実行する第1の発送処理実行部と、
前記第1の発送処理が実行される場合に、前記第1の識別情報をメモリに記憶する記憶制御部と、
前記第1の識別情報が前記メモリに記憶されている状態において、外部装置から、使用情報を含む消耗品情報を受信する第1の受信部であって、前記使用情報は、前記プリンタに現在装着されている第2の消耗品の使用量に関する現在の情報である、前記第1の受信部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信される場合に、前記消耗品情報に含まれる前記使用情報を利用して、新たな消耗品の発送に関係する通知条件が満たされているのか否かを判断する第1の判断部と、
前記外部装置から前記消耗品情報が受信され、かつ、前記消耗品情報が前記第2の消耗品を識別する第2の識別情報を含む場合に、前記メモリ内の前記第1の識別情報と前記消耗品情報に含まれる前記第2の識別情報とが一致するのか否かを判断する第2の判断部と、
前記通知条件が満たされていると判断され、かつ、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致すると判断される場合に、新たな消耗品の発注を前記ユーザに促すための第1の通知を外部に送信する第1の送信部であって、前記通知条件が満たされていないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されず、前記第1の識別情報と前記第2の識別情報とが一致しないと判断される場合に、前記第1の通知は送信されない、前記第1の送信部と、
として機能させるコンピュータプログラム。