(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024086905
(43)【公開日】2024-06-28
(54)【発明の名称】モジュール式ユーティリティシステム
(51)【国際特許分類】
F16B 7/18 20060101AFI20240621BHJP
【FI】
F16B7/18 F
F16B7/18 C
F16B7/18 D
F16B7/18 E
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024065996
(22)【出願日】2024-04-16
(62)【分割の表示】P 2022035769の分割
【原出願日】2017-03-24
(31)【優先権主張番号】62/312,617
(32)【優先日】2016-03-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】518337625
【氏名又は名称】アーチ エンタープライジズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルブラン、アレクサンデル
(57)【要約】
【課題】
さまざまな構造アセンブリを着脱可能に構成する際に用いられる可搬のモジュールコンポーネントのキットを提供する。
【解決手段】
キットは、3種類の細長い構造支持コンポーネントを含み、第1の種類は、1対の反対向きの雄の端部を有し、第2の種類は、雄の端部および反対側の雌の端部を有し、第3の種類は、1対の反対向きの雌の端部を有し、雄の端部は、雌の端部と着脱可能に係合するように構成されている。雄の端部の各々は、円柱形の本体を備え、円柱形の本体の外周面に2つの間隔を空けて位置する突起からなる少なくとも1つの直線状の突起セットが存在する。雌の端部の各々は、円柱形の本体および少なくとも1つの直線状の突起セットを収容するための1つ以上の直線状チャネルを備えた円柱形のレセプタクルを有する。雌の端部は、雄の端部と解除可能に係合するためのロック用アセンブリを備えている。
【選択図】
図34
【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造アセンブリを着脱可能に構成するのに使用するための円柱状コンポーネントであって、該円柱状コンポーネントは、該円柱状コンポーネントの外面に沿って延びる1つ以上のチャネルを備え、該1つ以上のチャネルは、他のコンポーネントの着脱可能な係合のために設けられた1つ以上のねじ係合可能なナットをスライド可能に受け入れ、かつその中に保持するように構成されている、円柱状コンポーネント。
【請求項2】
前記円柱状コンポーネントは、第1のチャネルと、該第1のチャネルに対向する第2のチャネルとを備える、請求項1に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項3】
前記1つ以上のチャンネルは、雄端部コンポーネント、カラーコンポーネント、クランプコンポーネント、ブラケットコンポーネント、スライダーコンポーネント、ウエイトコンポーネント、取り付け板コンポーネントの着脱可能な係合のために設けられている、請求項1に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項4】
前記円柱状コンポーネントが細長い管状構造コンポーネントである、請求項1に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項5】
円柱状コンポーネントが延長管である、請求項1または4に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項6】
さらに、細長い管状構造コンポーネント内に位置決めされ、細長い管状構造コンポーネントの円周の周りに設けられたボアを通して挿入されたねじまたはボルトにねじ可能に係合するように構成されたナットホルダーコンポーネントを含む、請求項4に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項7】
ナットホルダ構成コンポーネントが、ナットホルダ構成コンポーネントの外面上に半径方向に配置された複数のねじ係合可能なナットを備える、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項8】
ナットホルダ構成コンポーネントが、ナットホルダ構成コンポーネントの外面に半径方向に配置された複数のねじ係合可能なインサートを備える、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項9】
ナットホルダ構成コンポーネントが、細長い管状構造コンポーネントの円周上に設けられた6個のボアに対応する6個のねじ係合可能なナットからなる、請求項6または7に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項10】
ナットホルダ構成コンポーネントが、細長い管状構造コンポーネントの円周上に設けられた6個のボアに対応する6個のねじ係合可能なインサートからなる、請求項6または8に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項11】
ナットホルダ構成コンポーネントが、さらに、細長い管状構造コンポーネントの1つ以上の内側輪郭内に確実に係合するための複数のクラッシュリブをその外側縁に備える、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項12】
ナットホルダ構成コンポーネントが、雄端部構成コンポーネントまたはカラー構成コンポーネントまたはクランプ構成コンポーネントまたはブラケット構成コンポーネントまたはスライダー構成コンポーネントまたはおもり構成コンポーネントまたは取付け板構成コンポーネントに着脱可能に係合することができる、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項13】
細長い管状構造コンポーネントの内面に沿って延びる1つまたは複数のスロットをさらに含み、1つまたは複数のスロットが、細長い管状構造コンポーネントの1つまたは両方の端部において付加的な構成要素をそれに確実に取り付けるように構成されている、請求項4に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項14】
1つ以上のスロットが4つのスロットからなる、請求項13に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項15】
固定取付けがねじ形成ねじによるものである、請求項13または14に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項16】
さらに、一端または両端に端板を備え、該端板は、雄端コンポーネントまたは車軸コンポーネントまたはキャスターコンポーネントまたはスピゴットコンポーネントまたはねじ棒コンポーネントまたは取り付け板コンポーネントまたは脚コンポーネントまたはキャップコンポーネントと着脱可能に係合するように構成されている、請求項1または13に記載の円柱状コンポーネント。
【請求項17】
さらに、一方または両方の端部に雌型端部コンポーネントを備え、前記雌型端部コンポーネントは、雄型端部コンポーネントと着脱可能に係合するように構成されている、請求項1または13に記載の円柱状コンポーネント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーティリティ器具の分野に関し、とくには、多数のユーティリティ目的のための器具の係合および/または支持および/または動作および/または搬送に使用するために種々の組み立ての構成へと取り外し可能に係合させることができるモジュールコンポーネントに関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまな形態のユーティリティ器具が、あらゆる業界にとって不可欠であり、選択された業界の特定のニーズを満たすために、サイズおよび複雑さの両方においてきわめてさまざまであってよい。業界にかかわらず、大部分のユーティリティ器具は、単一の機能を有するように設計されている。したがって、選択された業界の種々のニーズを満たすために、さまざまなユーティリティ器具が必要とされる。
【0003】
映画制作業界が、さまざまな専用のユーティリティ器具を必要とする業界の一例である。映画制作、ビデオ撮影、および写真撮影における映画的技術は、規模および複雑さの両方において増大している。このような映画的技術は、シーンまたは映写効果に必要なカメラショットを生成するための技術的手段を映画制作者に提供する幅広い範囲のユーティリティ器具、とりわけカメラ支持器具に依存する。さらに、映画セット器具について必要な可搬性および多種性ゆえに、作業場所において効率な移動を実行するために、多種多様なカート、手押し車、スタンド、などが必要である。
【0004】
さまざまな種類のカメラおよびモーション支持器具が、入手可能であり、映画制作者や写真家によって広く使用されている。一般的に用いられているいくつかの器具として、例えば、ショットに垂直方向および横方向の動きを加える能力をもたらすためのジブまたはクレーンが挙げられ、ジブのサイズに応じて、高角度のショットを達成する能力を有する。同様に、さまざまな種類のドリーも、滑らかに転がるカメラの移動をもたらすことによって、ショットに水平方向の動きを加えることを可能にするために、きわめて大きなシステムからコンパクトなシステムまでのさまざまなサイズで存在する。可搬の身体に支持されるスタビライザおよびジンバルが、カメラのパンおよびチルトの動きを制御する能力を維持しつつ、歩きながら滑らかなショットを撮ることをオペレータにとって可能にする。別の例として、スライダが、本質的に、被支持の軌道上に取り付けることができる簡略版のドリーであり、一直線の経路に沿った滑らかな移動を提供する。
【0005】
各々の種類のカメラ支持器具は、特定のカメラの角度または動的運動を可能にするように設計される。このようにして、各々の種類のカメラ支持器具は、特定の撮影場所ごとの課題を考慮して、特定の種類のショットを達成するための特定の機能を提供するように設計される。したがって、各々の種類のカメラ支持器具の機能および有用性は、限定的であり、結果として、所与のプロジェクトにおいて多数の種類のカメラ支持器具の使用が必要になることが多い。カメラ支持器具の限定的な多用途性は、シーンまたは効果を達成するためのいくつかの選択肢を映画製作者に提供するために、各々の種類が典型的には個別に使用され、場合によっては種々の組み合わせによって使用され得ることを意味する。しかしながら、これらの選択肢は、多くの場合に、場所の制限、典型的には大型で嵩張る器具のサイズ、ならびに時間、費用、および苦労を必要とする器具の面倒な輸送および設置の性質に起因して、調整が困難である。
【0006】
現状のシステムは、カメラ支持器具の可搬性および設置/解体の課題への対処を試みているが、輸送および組み立てが容易であり、多数の種類の支持器具を必ずしも必要とすることなくクリエイティブなカメラの角度および動きをサポートするための多用途性および多機能性も提供するシステムについて、ニーズが依然として存在する。
【0007】
カメラ支持器具において見られる欠点は、建設および演出などの他の業界におけるユーティリティ器具においても共通である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、広くには、ツール、器具、機器、および他の種類の荷物の係合、支持、操作、および動作のためのモジュール式ユーティリティシステムアセンブリに関する。より具体的には、本開示は、作業現場または作業場所における一時的な使用のための堅固かつ丈夫なユーティリティシステムアセンブリであって、複数のモジュール式の構造支持コンポーネントを、ツールまたは器具または機器を取り付け、さらに随意により動作させるように設計された選択されたモジュール、ホイールおよびキャスタなどの転がりコンポーネントを有するモジュール、端部キャップモジュール、ならびにそのようなモジュール式ユーティリティシステムアセンブリの構成において有用であり得る他の種類のモジュールと共に相互接続してしっかりと係合させることによって、構成および迅速な組み立てが可能であるモジュール式ユーティリティシステムアセンブリに関する。モジュール式ユーティリティシステムアセンブリの必要性が満たされ、もはや作業現場または作業場所においてアセンブリが必要でなくなった後に、輸送または保管のためにまとめて集めることができる個々のモジュール要素へと、迅速かつ容易に分解することが可能である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一実施形態は、3種類の細長い構造支持コンポーネントに関し、第1の種類は、1対の反対向きの雄の端部を有し、第2の種類は、雄の端部および反対側の雌の端部を有し、第3の種類は、1対の反対向きの雌の端部を有し、雄の端部は、雌の端部と着脱可能に係合するように構成される。雄の端部の各々は、円柱形の本体を備え、円柱形の本体の外周面に、2つの間隔を空けて位置する突起からなる少なくとも1つの直線状の突起セットが存在する。雌の端部の各々は、円柱形の本体および少なくとも1つの直線状の突起セットを収容するための1つ以上の直線状チャネルを備えた円柱形のレセプタクル(receptacle)を有する。雌の端部は、雄の端部と解除可能に係合するためのロック用アセンブリを備える。
【0010】
一態様によれば、雄の端部の円柱形の本体は、2つ以上の間隔を空けて位置する突起からなる2つ以上の直線状の突起セットを有することができ、直線状のセットは、円柱形の本体の外周面を巡って等間隔で位置する。別の態様によれば、雌の端部の円柱形のレセプタクルは、2つ以上の直線状の突起セットを有する円柱形の本体を受け入れるための2つ以上の等間隔で位置する直線状チャネルを有することができる。
【0011】
一態様によれば、第1および/または第2の種類の細長い構造支持コンポーネントの雄の端部は、第2および/または第3の種類の細長い構造支持コンポーネントの雌の円柱状のレセプタクル内で回転可能であってよい。別の態様によれば、第1および/または第2の種類の細長い構造支持コンポーネントの雄の端部は、第2および/または第3の種類の細長い構造支持コンポーネントの雌の円柱状のレセプタクル内に固定されて堅固に係合し、したがって雄の端部が雌のレセプタクル内で回転不可能であってよい。
【0012】
本開示の別の実施形態によれば、3種類の細長い構造支持コンポーネントのうちの1つ以上が、細長い構造支持コンポーネントの2つの対向する端部の間に挟まれた細長い構造要素を有することができる。一態様によれば、細長い構造要素は、管状またはロッド状であってよい。別の態様によれば、細長い構造要素は、円形の断面または楕円形の断面または正方形の断面または矩形の断面または台形の断面または三角形の断面または六角形の断面または八角形の断面または十角形の断面またはI字形の断面を有することができる。
【0013】
本開示の別の実施形態は、撮像装置および/または録音装置および/または音響再生装置および/または照明装置および/または光案内装置の着脱可能な係合のために構成されたモジュールに関する。いくつかのモジュールは、ホイールまたはキャスタまたはローラなどを備えることができる。いくつかのモジュールは、座席またはキャップまたはウエイトコンポーネントを備えることができる。いくつかのモジュールは、ハンドグリップあるいは固定式の足ペグまたは調整式の足ペグ、端部キャップ、などを備えることができる。いくつかのモジュールは、一方の端部をモジュールから制御可能に延ばすことができ、その後にモジュール内へと制御可能に引き込むことができる伸縮機構を有することができる。いくつかのモジュールは、円柱状のコンポーネントへと締め付けるために使用することができる2つの対をなすコンポーネントを備えることができる。
【0014】
本開示の別の実施形態は、本明細書に開示のとおりに構成された1つ以上の雄の端部を係合させることができる取り付けブロックに関する。いくつかの態様によれば、取り付けブロックは、エルボ形状、立方体、三角形、ピラミッド、六角形、八角形、などであってよい。
【0015】
本開示のいくつかの実施形態は、本明細書に開示の多数のモジュールコンポーネントを複数含むキットに関する。
【0016】
本開示のいくつかの実施形態は、娯楽および学習の活動における年少者による取り扱いおよび使用に適するように小型化されたモジュール式の細長い構造支持コンポーネントおよび他の要素を着脱可能に係合させるためのモジュールに関する。
【0017】
本開示のこれらの特徴および他の特徴は、添付の図面を参照する以下の詳細な説明において、さらに明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1A】閉管の端部から長手方向に延びる1つの雄コンポーネントを有している雄/レセプタクル閉管ローテータモジュールの一例の斜視図であり、雄コンポーネントが前方へと延びており、張力調整ねじノブが左側に示されている斜視図である。
【
図1B】閉管の端部から長手方向に延びる1つの雄コンポーネントを有している雄/レセプタクル閉管ローテータモジュールの一例の斜視図であり、張力調整ねじノブが右側に示されている雄/レセプタクル閉管ローテータモジュールの後部の斜視図である。
【
図2】
図1に示した雄/レセプタクル閉管ローテータモジュールの後部からの分解斜視図である。
【
図3A】2方向閉管ローテータハブアセンブリの一例の斜視図である。
【
図3B】ローテータ閉管ハウジングの側壁に着脱可能に係合した4つの雄部材横マウントアセンブリによって6方向ハブアセンブリへと構成された
図1および
図2の雄/レセプタクル閉管ローテータモジュールを示している。
【
図4A】両側レセプタクル延長管ローテータモジュールの一例の側面図である。
【
図4B】両側レセプタクル延長管ローテータモジュールの断面端面図であり、両側レセプタクル延長管ローテータモジュールに含まれる保持ロックの一例を示している。
【
図5A】延長管ハウジングの側壁に着脱可能に係合した2つの雄部材横マウントアセンブリを有する4方向ハブアセンブリへと構成された
図4に示した両側レセプタクル延長管ローテータモジュールの斜視図であり、全体の図である。
【
図5B】延長管ハウジングの側壁に着脱可能に係合した2つの雄部材横マウントアセンブリを有する4方向ハブアセンブリへと構成された
図4に示した両側レセプタクル延長管ローテータモジュールの斜視図であり、部分分解図である。
【
図6A】閉管ジョインナハブアセンブリの斜視図であり、1つのジョインナレセプタクルと、直線的に整列した雄コンポーネントと、ジョインナ閉管ハウジングの側壁に着脱可能に係合した1つの雄部材横マウントアセンブリとを有する3方向ハブアセンブリを示している。
【
図6B】閉管ジョインナハブアセンブリの斜視図であり、1つのレセプタクルと、直線的に整列した雄コンポーネントと、3つの雄部材横マウントアセンブリとを有する5方向ハブアセンブリを示している。
【
図7】
図6Bに示した5方向ハブアセンブリの分解斜視図である。
【
図8A】1つの横開口レセプタクルと直線的に整列した雄部材延長管端部アセンブリとを有する雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュールの一例を示す全体斜視図である。
【
図8B】1つの横開口レセプタクルと直線的に整列した雄部材延長管端部アセンブリとを有する雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図9A】両側雄ジョインナモジュールの一例を示す全体斜視図である。
【
図9B】両側雄ジョインナモジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図10A】両端に雄部材延長管端部アセンブリを有する両側雄延長管ジョインナモジュールの一例を示す全体斜視図である。
【
図10B】両端に雄部材延長管端部アセンブリを有する両側雄延長管ジョインナモジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図11A】6方向ハブアセンブリへと構成変更された
図10の両側雄延長管ジョインナモジュールを示す全体斜視図である。
【
図11B】6方向ハブアセンブリへと構成変更された
図10の両側雄延長管ジョインナモジュールを示す部分分解斜視図である。
【
図12A】両側雄アダプタジョインナモジュールの一例を示す全体斜視図である。
【
図12B】両側雄アダプタジョインナモジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図13A】横マウントブラケットモジュールの変種の一例を示しており、30°の角度の雄部材マウントブラケットと随意によるクランプブラケットとを有する30°横マウントブラケットモジュールの分解斜視図である。
【
図13B】横マウントブラケットモジュールの変種の一例を示しており、4本のブラケットねじで着脱可能に係合する2つの多角度雄部材マウントブラケットを有する多角度横マウントブラケットモジュールの分解斜視図である。
【
図13C】横マウントブラケットモジュールの変種の一例を示しており、90°オフセット横マウントブラケットモジュールの一例の斜視図である。
【
図13D】横マウントブラケットモジュールの変種の一例を示しており、45°オフセット横マウントブラケットモジュールの一例の斜視図である。
【
図14A】雄部材取り付けブロックモジュールの変種の一例を示しており、90°エルボ雄部材取り付けブロックモジュールを示している。
【
図14B】雄部材取り付けブロックモジュールの変種の一例を示しており、立方体雄部材取り付けブロックモジュールを示している。
【
図14C】雄部材取り付けブロックモジュールの変種の一例を示しており、三角形雄部材取り付けブロックモジュールを示している。
【
図14D】雄部材取り付けブロックモジュールの変種の一例を示しており、ピラミッド形雄部材取り付けブロックモジュールを示している。
【
図14E】雄部材取り付けブロックモジュールの変種の一例を示しており、六角形雄部材取り付けブロックモジュールを示している。
【
図14F】雄部材取り付けブロックモジュールの変種の一例を示しており、八角形雄部材取り付けブロックモジュールを示している。
【
図15A】5°刻みで調整可能な雄部材マウントモジュールの一例を示すモジュールの全体斜視図である。
【
図15B】5°刻みで調整可能な雄部材マウントモジュールの一例を示すモジュールの分解斜視図である。
【
図16A】2つの取り付けブラケットと3つの雄部材プレートアセンブリとを有するアセンブリのベースプレートモジュールの一例を示すモジュールの全体斜視図である。
【
図16B】2つの取り付けブラケットと3つの雄部材プレートアセンブリとを有するアセンブリのベースプレートモジュールの一例を示すモジュールの分解斜視図である。
【
図17A】1つの第1の例の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュールと、2つの第1の例の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュールとによって構成されたベースプレートアセンブリの別の例を示すアセンブリの全体斜視図である。
【
図17B】1つの第1の例の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュールと、2つの第1の例の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュールとによって構成されたベースプレートアセンブリの別の例を示すアセンブリの分解斜視図である。
【
図18A】4つの第2の例の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュールを備えて構成されたトレイアセンブリの一例の斜視図であり、アセンブリの全体図である。
【
図18B】4つの第2の例の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュールを備えて構成されたトレイアセンブリの一例の斜視図であり、アセンブリの部分分解図である。
【
図19A】2つの第1の例の両側レセプタクル横開口ジョインナモジュールと4つの第2の例の両側レセプタクル横開口ジョインナモジュールとを備えて構成されたデスクアセンブリの一例の斜視図であり、アセンブリの全体図である。
【
図19B】2つの第1の例の両側レセプタクル横開口ジョインナモジュールと4つの第2の例の両側レセプタクル横開口ジョインナモジュールとを備えて構成されたデスクアセンブリの一例の斜視図であり、アセンブリのいくつかの詳細を示す部分分解図である。
【
図20A】照明マウントモジュールの一例の斜視図であり、5/8インチのスピゴット照明マウントモジュールの全体図である。
【
図20B】照明マウントモジュールの一例の斜視図であり、5/8インチのスピゴット照明マウントモジュールの部分分解図である。
【
図20C】照明マウントモジュールの別の例の斜視図であり、スピゴットアダプタ照明マウントモジュールの全体図である。
【
図20D】照明マウントモジュールの別の例の斜視図であり、スピゴットアダプタ照明マウントモジュールの部分分解図である。
【
図21A】レール転がりモジュールの一例の斜視図である。
【
図21B】レール包囲転がりモジュールの一例の斜視図である。
【
図22】
図21に示したレール転がりモジュールの分解斜視図である。
【
図23A】ホイールモジュールの一例の斜視図であり、アクスルボルトによってホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュールへと取り付けられた標準的なホイールを有するホイールモジュールアセンブリの全体図である。
【
図23B】ホイールモジュールの一例の斜視図であり、アクスルボルトによってホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュールへと取り付けられた標準的なホイールを有するホイールモジュールアセンブリの部分分解図である。
【
図23C】ホイールモジュールの別の例の斜視図であり、キャスタホイールモジュールアセンブリの全体図である。
【
図23D】ホイールモジュールの別の例の斜視図であり、キャスタホイールモジュールアセンブリの分解図である。
【
図24A】水平出し用足モジュールの一例の全体斜視図である。
【
図24B】水平出し用足モジュールの一例の分解斜視図である。
【
図24C】足プレートモジュールの一例の分解斜視図である。
【
図25A】パッドコンポーネントに着脱可能に係合した枢動可能な支持モジュールの一例の部分分解斜視図である。
【
図25B】パッドコンポーネントに着脱可能に係合した枢動可能な支持モジュールの一例の全体斜視図である。
【
図25C】吸着カップコンポーネントの一例に着脱可能に係合した枢動可能な支持モジュールの全体図である。
【
図26A】ウエイトモジュールアセンブリの一例の斜視図であり、1つの第2の両側レセプタクル延長管ローテータモジュールを備えて構成されたアセンブリの全体図である。
【
図26B】ウエイトモジュールアセンブリの一例の斜視図であり、1つの第2の両側レセプタクル延長管ローテータモジュールを備えて構成されたアセンブリの部分分解図である。
【
図27A】伸縮延長モジュールの一例を示す全体斜視図である。
【
図27B】伸縮延長モジュールの一例を示す分解斜視図である。
【
図27C】伸縮延長モジュールの一例を示しており、伸縮延長モジュールに含まれるねじロッドおよび保持コンポーネントを示す断面図である。
【
図28A】グリップ端部キャップモジュールの一例を示しており、ロック位置にあるモジュールの外側スリーブを示す斜視図である。
【
図28B】グリップ端部キャップモジュールの一例を示しており、分解斜視図である。
【
図28C】グリップ端部キャップモジュールの一例を示しており、ロック位置にある外側スリーブを示す分解斜視図である。
【
図28D】グリップ端部キャップモジュールの一例を示しており、非ロック位置にある外側スリーブを示す上面図である。
【
図28E】グリップ端部キャップモジュールの一例を示しており、ロック位置にある外側スリーブを示す上面図である。
【
図29A】第1の雄/レセプタクル延長管ローテータモジュールの1つに取り付けられたシェル端部キャップモジュールの一例の斜視図であり、全体の図である。
【
図29B】第1の雄/レセプタクル延長管ローテータモジュールの1つに取り付けられたシェル端部キャップモジュールの一例の斜視図であり、部分分解図である。
【
図30A】
図29に示した典型的なシェル端部キャップモジュールに取り付けられた雌のドームパッド端部キャップモジュールの一例の全体斜視図である。
【
図30B】
図29に示した典型的なシェル端部キャップモジュールに取り付けられた雌のドームパッド端部キャップモジュールの一例の分解斜視図である。
【
図30C】雄部材フラットマウントアセンブリが取り付けられた雄のドームパッド端部キャップモジュールの一例の全体斜視図である。
【
図30D】雄部材フラットマウントアセンブリが取り付けられた雄のドームパッド端部キャップモジュールの一例の分解斜視図である。
【
図31A】雄部材プレートアセンブリが取り付けられた座席モジュールの一例の全体斜視図である。
【
図31B】雄部材プレートアセンブリが取り付けられた座席モジュールの一例の分解斜視図である。
【
図32A】バンパー端部キャップモジュールの一例の全体斜視図である。
【
図32B】バンパー端部キャップモジュールの一例の分解斜視図である。
【
図33A】軟質端部キャップコンポーネントの全体斜視図である。
【
図33B】軟質端部キャップコンポーネントの分解斜視図である。
【
図33C】閉管ローテータハブアセンブリへと取り付けられた軟質端部キャップコンポーネントの斜視図である。
【
図33D】硬質端部キャップコンポーネントの斜視図である。
【
図33E】閉管ローテータハブアセンブリへと取り付けられた硬質端部キャップコンポーネントの斜視図である。
【
図33F】平坦な端部キャップコンポーネントを延長管ハウジングと共に示す分解斜視図である。
【
図34】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられたクラブ操舵ドリーシステムの一例の斜視図である。
【
図35】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた垂直レールトラッキングドリーシステムの一例の斜視図である。
【
図36】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた横置きレールトラッキングドリーシステムの一例の斜視図である。
【
図37】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた転がりジブシステムの一例の斜視図である。
【
図38】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられたローアングルベースプレート支持システムの一例の斜視図である。
【
図39】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた横置き地上レールトラッキングドリーシステムの一例の斜視図である。
【
図40】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた2連ベースプレートA型フレームドリーシステムの一例の斜視図である。
【
図41】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた4キャスタのキャスタ上ベースプレートドリーシステムの一例の斜視図である。
【
図42】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた手持ちカメラスタビライザアセンブリの一例の斜視図である。
【
図43】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた垂直レールトラッキングスタンドアセンブリの一例の斜視図である。
【
図44】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた照明支持ラックシステムの一例の斜視図である。
【
図45】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられたA型フレームスプーリングカートシステムの一例の斜視図である。
【
図46】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられた引っ張りカートシステムの一例の斜視図である。
【
図47】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられたユーティリティカートシステムの一例の斜視図である。
【
図48】本明細書に開示のモジュールコンポーネントのいくつかで組み立てられたモジュール式作業ステーションの一例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
定義
他に定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示に関係する技術分野の当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
【0020】
本明細書において使用されるとき、用語「約」は、所与の値から約±10%の変動を指す。そのような変動が、具体的に言及されているか否かにかかわらず、本明細書で提示される所与の値に常に含まれることを理解すべきである。
【0021】
本明細書において使用されるとき、用語「斜視図」は、本明細書に開示されるコンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリについて、より現実的な像および表現のためにコンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリの高さ、幅、および奥行きを描く三次元の図を指す。
【0022】
本明細書において使用されるとき、用語「上面図」は、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリについて、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリの上面を直接見下ろす図を指す。
【0023】
本明細書において使用されるとき、用語「後面図」は、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリについて、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリの後部を水平方向に直接眺める図を指す。
【0024】
本明細書において使用されるとき、用語「正面図」は、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリについて、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリの前部を水平方向に直接眺める図を指す。
【0025】
本明細書において使用されるとき、用語「側面図」は、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリについて、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリの側面を水平方向に直接眺める図を指す。
【0026】
本明細書において使用されるとき、用語「底面図」は、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリについて、コンポーネントまたはモジュールまたはアセンブリの底面を直接見上げる図を指す。
【0027】
本明細書において使用されるとき、用語「ローテータモジュール(rotator module)」または「ローテータアセンブリ(rotator assembly)」は、他のモジュールまたはアセンブリと着脱可能に係合するように構成されたコンポーネントまたはアセンブリであって、制御された回転の機能を有しており、2つのモジュールまたはアセンブリの間に構造的に堅固かつ安定な接続をもたらすコンポーネントまたはアセンブリを意味する。ローテータモジュールは、(i)1つのローテータレセプタクルおよび反対側の雄の端部、(ii)2つの反対向きのローテータレセプタクル、あるいは(iii)1つのローテータレセプタクルおよび反対側のジョインナレセプタクルを、円柱形の管またロッド、あるいは正方形の管またはロッド、あるいは矩形の管またはロッド、あるいは台形の管またはロッド、あるいは三角形の管またはロッド、あるいは六角形の管またはロッド、あるいは八角形の管またはロッド、あるいは十角形の管またはロッド、あるいはI字形の管またはロッドによって隔てて備えることができ、管またはロッドは、レセプタクル間あるいはレセプタクルと雄の端部との間にさまざまな長さの延長をもたらすようにさまざまな長さであってよい。「ハブモジュール」または「ハブアセンブリ」と定義される特定のローテータモジュールを、アセンブリシステム内の複数のモジュールに対して枢動可能かつロック可能な角度相互接続点を提供するように構成することができる。
【0028】
本明細書において使用されるとき、用語「ジョインナモジュール(joiner module)」または「ジョインナアセンブリ(joiner assembly)」は、選択されたモジュール間に着脱可能な構造的接続および延長をもたらすように構成されたコンポーネントを意味する。ジョインナモジュールは、(i)1つのジョインナレセプタクルおよび反対側の雄の端部、(ii)2つの反対向きのジョインナレセプタクル、あるいは(iii)2つの雄の端を、円柱形の管またロッド、あるいは正方形の管またはロッド、あるいは矩形の管またはロッド、あるいは台形の管またはロッド、あるいは三角形の管またはロッド、あるいは六角形の管またはロッド、あるいは八角形の管またはロッド、あるいは十角形の管またはロッド、あるいはI字形の管またはロッドによって隔てて備えることができ、管またはロッドは、ジョインナレセプタクルの間、あるいはジョインナレセプタクルと雄の端部との間、あるいは雄の端部の間にさまざまな長さの延長をもたらすようにさまざまな長さであってよい。「ハブモジュール」または「ハブアセンブリ」と定義される特定のジョインナモジュールを、アセンブリシステム内の複数のモジュールに対して枢動可能かつロック可能な角度相互接続点を提供するように構成することができる。
【0029】
本明細書において使用されるとき、用語「ハブモジュール」または「ハブアセンブリ」は、選択されたモジュールの間に構造的な角度相互接続点を提供するように構成されたコンポーネントまたはアセンブリを意味する。ハブモジュールまたはアセンブリは、さまざまな構造構成の選択肢を提供するために、複数の雄部材および/またはレセプタクルをさまざまな数および向きにて備えることができる。いくつかの実施形態によれば、ハブモジュールおよびハブアセンブリを、各々のモジュールまたはアセンブリがさまざまな数および向きの雄部材および/またはレセプタクルを有するさまざまな構造要件に合わせて構成されたモジュールコンポーネントのグループであると定義することができる。いくつかの実施形態によれば、ハブモジュールおよびハブアセンブリを、1つ以上の雄部材を例えばジョインナモジュールまたはローテータモジュールなどの他のモジュールに着脱可能に組み合わせることにより、ハブモジュールまたはハブアセンブリに特定の機能をもたらすと共に、追加された雄部材によって直接の構造的な着脱可能な接続を形成することができるモジュール構成と定義することができる。
【0030】
本明細書において使用されるとき、用語「雄部材マウントモジュール」は、アセンブリへの固定された組み込みまたは枢動可能な組み込みのための着脱可能な係合機構を有しており、特殊機能のハブアセンブリを可能にする雄部材横マウントブラケットモジュールおよび雄部材取り付けブロックモジュールを含むモジュールの種類を意味する。
【0031】
本明細書において使用されるとき、用語「ツール支持モジュール」および「荷重支持モジュール」は、アセンブリへの固定された組み込みまたは枢動可能な組み込みのための着脱可能な係合機構を有しており、選択されたツールまたは荷物と直接取り合うモジュールの種類を意味する。ツール支持アセンブリおよび荷重支持アセンブリを、選択されたツールまたは荷物をアセンブリへと枢動可能に取り付け、あるいは固定して取り付けるように、ユーザによって構成することができる。
【0032】
本明細書において使用されるとき、用語「ベースプレートモジュール」および「ベースプレートアセンブリ」は、カメラ、マイクロホン、あるいは他のツールまたは支持すべき荷物と安定かつ確実に着脱可能に係合するように構成されたモジュールまたはアセンブリを意味する。
【0033】
本明細書において使用されるとき、用語「トレイモジュール」または「トレイアセンブリ」は、作業現場または他の場所において器具、所有物、資材、材料、補給品、などを搬送するための枢動可能または固定された箱支持機能またはトレイ支持機能を提供するように構成されたコンポーネントを指す。あるいは、トレイモジュールまたはトレイアセンブリを、棚システム、またはテーブル、あるいはステージプラットフォームとして使用してもよい。
【0034】
本明細書において使用されるとき、用語「テーブルモジュール」または「テーブルアセンブリ」あるいは「デスクモジュール」または「デスクアセンブリ」あるいは「棚モジュール」または「棚アセンブリ」は、テーブルまたは作業ステーションまたは棚の構成を提供し、あるいはステージプラットフォームとして使用されてよいコンポーネントまたはモジュールアセンブリを指す。
【0035】
本明細書において使用されるとき、用語「照明マウントモジュール」は、標準的な照明器具または他の同様の荷物と着脱可能に係合する照明マウントスピゴットまたは他の取り付け手段を提供するためにアセンブリに組み込むことができるコンポーネントまたはモジュールアセンブリを指す。
【0036】
本明細書において使用されるとき、用語「ベースモジュール」は、アセンブリにローラモジュールまたはホイールモジュールまたは釣り合いバランス/ベースウエイトモジュールまたは足モジュールまたは延長可能な支持モジュールを提供するためにアセンブリへの固定された取り付けまたは枢動可能な取り付けのための着脱可能な係合機構を有しているモジュールの種類を意味する。
【0037】
本明細書において使用されるとき、用語「レール転がりモジュール」は、レール軌道アセンブリ上での転がり機能またはスライド機能を提供するために2対の直列ホイールアセンブリで構成されたモジュールアセンブリを意味する。
【0038】
本明細書において使用されるとき、用語「レール包囲転がりモジュール」は、レール軌道アセンブリ上での転がり機能またはスライド機能を提供するように構成された2対の直列ホイールアセンブリを2組対向させて構成されたモジュールアセンブリを意味する。
【0039】
本明細書において使用されるとき、用語「レール軌道アセンブリ」は、支持アセンブリの所望の移動経路をもたらすためにレール転がりモジュールあるいはレール包囲転がりモジュールを受け止めて支持するように構成されたモジュールアセンブリを指す。レール軌道アセンブリは、直線状であっても、湾曲していてもよく、随意により所望の曲線および曲線をなす構成の組み立てを可能にするための可撓な長さを有することができる。
【0040】
本明細書において使用されるとき、用語「ホイールモジュール」は、支持アセンブリに転がり機能を提供するために支持アセンブリへと着脱可能に係合させられる固定のホイールあるいは枢動可能なホイールを有するモジュールアセンブリを意味する。ホイールは、空気入り、中実ゴム、プラスチック、または発泡体であってよい。
【0041】
本明細書において使用されるとき、用語「ウエイトモジュール」および「ウエイトアセンブリ」は、支持アセンブリ内に運用可能な釣り合いおもり、ベースウエイト、または重さのある足モジュールの機能をもたらすコンポーネントまたはモジュールアセンブリを指す。ウエイトモジュールおよびウエイトアセンブリを、多様な範囲の支持の選択肢を提供するために、さまざまなサイズ、重量、およびモジュールにて構成することができる。
【0042】
本明細書において使用されるとき、用語「伸縮延長モジュール」は、モジュールの直線長の伸縮を可能にするための長さ調整機構を有している2方向の構造的延長を提供するコンポーネントを意味する。
【0043】
本明細書において使用されるとき、用語「水平出し足モジュール」は、アセンブリの構成を平坦でない表面または地形上に配置することを容易にするための高さ調整機構を備えた足コンポーネントを必要とするアセンブリのためのコンポーネントを意味する。
【0044】
本明細書において使用されるとき、用語「端部キャップモジュール」は、構造支持アセンブリへと組み込むことができる末端ならびに把持機能またはハンドル機能または足機能またはパッド機能またはバンパー機能またはキャップ機能を提供するための着脱可能な係合機構を有するモジュールの種類を意味する。
【0045】
本明細書において使用されるとき、用語「座席モジュール」は、乗用ドリーアセンブリなどにおいてオペレータを乗せる必要がある場合や、スツール、ベンチ、または作業ステーションアセンブリのコンポーネントとして、構造支持アセンブリに組み込まれる座席コンポーネントを有するモジュールアセンブリを意味する。
【0046】
本明細書において使用されるとき、用語「単位スケール」は、スケーブルな測定単位を指し、その範囲内で、システムの構造化可能なモジュールコンポーネントの相対の割合をモジュールの相互互換性を可能にするように普遍的に構築可能であり、述べられるあらゆる値は、相互互換性を知らせるために使用されており、本開示のシステムのサイズまたは相対的な割合を限定しようとするものではない。測定単位は、システムフォーマットの尺度単位、メートル系、または英単位系であってよい。
【0047】
本明細書において使用されるとき、用語「システムフォーマット」は、本明細書で開示されるモジュールのグループのスケールおよび着脱可能な係合の特徴の共有設計特性を意味し、各々のモジュールは、他の各モジュールとの着脱可能な係合を容易にする類似または互換の機構を備え、随意によりシステム全体の単位スケールを共有することができる。
【0048】
本明細書に開示されるモジュール式ユーティリティおよび支持アセンブリは、幅広い取り合わせの組み合わせに着脱可能に係合させることによって、種々の固定および可動の荷重支持器具および材料支持能力にて使用することができるアセンブリを形成することができる複数のモジュールを備える。システムのモジュール性により、システムを個々のモジュールアセンブリおよび/またはコンポーネントへと分解して、輸送および保管を容易にすることができる。また、本明細書に開示されるシステムのモジュール性は、個々のモジュールを或る1つの種類のアセンブリへと容易に構成し、次いで輸送および/または保管のために迅速かつ容易に分解し、その後に別の種類の機能を有する新たな構成の別の種類のアセンブリへと着脱可能に係合させることができる点で、多機能性を可能にする。
【0049】
本明細書で開示されるモジュールコンポーネントは、一般に、モジュールを迅速、容易、安定、かつ確実に相互接続して、所定位置に固定することを可能にする着脱可能な係合機構を備える。このようにして、モジュールを、さまざまな種類のツール、器具、機器などを着脱可能に係合、支持、および操作するための多種多様の有用なユーティリティアセンブリへと迅速かつ確実に相互接続することができる。あるいは、モジュールを、例えば作業現場または遊び場などの現場において荷物を収容および運搬するための多種多様の有用なユーティリティアセンブリへと迅速かつ確実に相互接続することができ、ひとたびユーティリティアセンブリが現場において完成すると、その後に除去して保管施設へと運び、あるいは別の現場へと運んで別の種類のユーティリティアセンブリを構成に使用するために、個々のモジュールを切り離して分解することによって迅速かつ容易に解体することができる。
【0050】
本明細書に開示のモジュールコンポーネントの着脱可能な係合によって構成および組み立て可能なユーティリティシステムの種類に、制限は存在しない。大部分のユーティリティアセンブリの構成は、一般に、複数のローテータモジュール、複数のジョインナモジュール、複数のハブモジュールおよび/またはハブアセンブリ、複数の雄部材マウントモジュール、複数のツール/荷重支持モジュール、複数のベースモジュール、および複数の端部キャップモジュールを含み、複数のモジュールは、さまざまなユーティリティまたは支持システムを形成するようにさまざまな構成で相互接続される。
【0051】
本開示の一実施形態は、多種多様な構造アセンブリを構成するために互いに着脱可能に係合させて使用することができる3種類の可搬のモジュールコンポーネントに関する。第1の種類の可搬のモジュールコンポーネントは、1対の反対向きの雄の端部を有する細長い構造支持コンポーネントを含む。第2の種類の可搬のモジュールコンポーネントは、第1の端部が雄の端部であり、第2の端部が雌の端部である1対の反対向きの端部を有する細長い構造支持コンポーネントを含む。第3の種類の可搬のモジュールコンポーネントは、1対の反対向きの雌の端部を有する細長い構造支持コンポーネントを含む。第1および第2の種類の可搬のモジュールコンポーネントの雄の端部は、第2および第3の種類の可搬のモジュールコンポーネントの雌の端部に着脱可能に係合するように構成される。
【0052】
本開示の別の実施形態によれば、第1の種類の細長い構造支持コンポーネントおよび/または第2の種類の細長構造支持コンポーネントおよび/または第3の種類の細長構造支持コンポーネントは、対向する端部の対の間に介装された細長い構造要素を有することができる。一態様によれば、細長い構造要素は、管であってよい。別の態様によれば、細長い構造要素は、ロッドであってよい。
【0053】
一態様によれば、雄の端部の各々は、円柱形の本体を備えることができ、円柱形の本体の外周面に少なくとも1つの直線状の突起セットまたは間隔を空けて位置する2つ以上のセットが存在し、各々の突起セットは、間隔を空けて位置する2つ以上の突起を有する。いくつかの態様によれば、雄の端部のうちのいくつかは、円柱形の本体の外周を巡って間隔を空けて位置する2つの直線状の突起セットを有することができ、あるいは円柱形の本体の外周を巡って間隔を空けて位置する3~12の突起セットを有することができる。いくつかの態様によれば、各々の突起セットは、1~8つの間隔を空けて突起を有することができる。いくつかの態様によれば、雄の端部のいくつかは、突起を有していなくてもよい。
【0054】
別の態様によれば、雌の端部の各々は、本明細書に開示の雄の円柱形本体を受け入れるための円柱形のレセプタクルを有することができる。雌のレセプタクルは、雄の端部の突起をスライドさせて受け入れるための少なくとも1つの直線状チャネルを有することができる。いくつかの態様によれば、雌の端部のいくつかは、円柱形本体の外周を巡って間隔を空けて位置する2つの直線状の突起セットを有する雄の円柱形本体を受け入れるために、レセプタクルの円周を巡って間隔を空けて位置する2つの直線状チャネルを備えるレセプタクルを有することができる。あるいは、雌の端部のいくつかは、円柱形本体の外周を巡って間隔を空けて位置する3~12個の直線状の突起セットを有する雄の円柱形本体をスライドにて受け入れるために、3~12個の間隔を空けて位置する直線状チャネルを備えるレセプタクルを有することができる。別の態様によれば、第2の種類または第3の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素の雌の端部のレセプタクル内の各々の直線状チャネルは、雄の円柱形本体上の間隔を空けて位置した突起に回転可能かつ着脱可能に係合するように、この直線状チャネルから円柱形のレセプタクルの円周の全体または一部について延びる1つ以上の横チャネルを有することができる。別の態様によれば、雌の端部は、直線状チャネルを有さなくてもよく、突起を有していない雄の端部の雄の円柱形本体に着脱可能に係合する。別の態様によれば、雌の端部のいくつかは、雄の端部のうちの1つと解除可能に係合するためのロックアセンブリを備えることができる。
【0055】
本開示の別の実施形態によれば、第1の種類または第2の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素の1つ以上の雄の端部は、第2の種類または第3の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素の長手軸を中心にして回転可能であってよい。
【0056】
本開示の別の実施形態によれば、第2の種類または第3の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素の1つ以上の雌の端部は、第1の種類または第2の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素の長手軸を中心にして回転可能であってよい。
【0057】
本開示の別の態様によれば、第1の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素ならびに/あるいは第2の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素ならびに/あるいは第3の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素の1つ以上が、半径方向に外側へと延びる1つの雄の端部を有することができ、この雄の端部は、円柱形の本体を備え、円柱形の本体の外周面に少なくとも1つの直線状の突起セットまたは間隔を空けて位置する2つ以上のセットが存在し、この雄の端部は、雌の端部に回転可能かつ着脱可能に係合するように構成される。一態様によれば、第1の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素ならびに/あるいは第2の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素ならびに/あるいは第3の種類の細長い構造支持コンポーネントまたは要素から同じ平面または異なる平面において半径方向外側へと延びる2つ以上の雄の端部が存在でき、これらの雄の端部の各々は、円柱形の本体を備え、この円柱形の本体の外周面に少なくとも1つの直線状の突起セットまたは間隔を空けて位置する2つ以上のセットが存在し、これらの雄の端部は、雌の端部に回転可能かつ着脱可能に係合するように構成される。
【0058】
本開示の別の実施形態は、第2の種類の細長い構造支持要素または要素あるいは第3の種類の細長い構造支持要素または要素の雌の端部と着脱可能に係合するための雄の端部コンポーネントを有する端部キャップモジュールに関する。本開示の別の実施形態は、第1の種類の細長い構造支持要素または要素あるいは第2の種類の細長い構造支持要素または要素の雄の端部と着脱可能に係合するための雌の端部コンポーネントを有する端部キャップモジュールに関する。
【0059】
本明細書で開示されるコンポーネントおよびアセンブリのモジュール性は、ユーティリティアセンブリのカスタマイズを可能化および容易化する。本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、選択された種類または特定の種類の所望のユーティリティアセンブリおよび/または支持アセンブリへと組み立てることが可能な複数のさまざまなモジュールコンポーネントを含むカスタマイズ可能なキットが提供される。このようにして、本開示のモジュールコンポーネント、アセンブリ、およびシステムは、現場での多用途性および使い易さを提供する。本モジュールの多用途性および使い易さおよび構成を例示する目的で、以下の説明(ただし、これらに限られるわけではない)は、カメラ、音響器具、照明器具、小道具、ならびに映画制作、ビデオ撮影、および写真撮影の用途において用いられる他の種類の器具との着脱可能な係合に有用であり、いくつかの一般的なユーティリティカートの用途においても有用であり、いくつかの一般的な作業ステーションの用途においても有用であるユーティリティアセンブリの例に言及する。
【0060】
映画セットまたは制作スタジオまたは写真撮影スタジオまたはパフォーマンス会場またはスポーツ会場あるいは映画、ビデオ、テレビ番組、スポーツ、ニュース、ドキュメンタリー、ミュージックビデオ、タイムラプス写真、およびスチール写真の撮影に一般的に使用される他の場所において、さまざまな種類のユーティリティ器具および/またはツールおよび/または装置および/またはコンポーネントおよび/または部品および/または資材および/または供給品を係合させ、支持し、搬送するための多数の異なる構成へと確実かつ安定に相互接続および組み立てすることができるさまざまな種類の着脱可能に係合させることができるモジュールを説明するために、本開示のモジュールコンポーネントおよびモジュールアセンブリの実施形態のいくつかの例を、
図1~
図33を参照して説明する。当業者であれば、建設、造園、農業、工業、ヘルスケア、小売、倉庫、などの他の種類の現場において有用であり、あるいはいくつかの家庭および娯楽の用途における使用において有用であるアセンブリのために、本明細書に開示のモジュールおよびモジュールアセンブリを確実かつ安定に着脱可能に係合させる方法を、理解できるであろう。特定のアセンブリに組み込むことができるモジュールの数および種類は、ユーティリティまたは支持システムの意図される最終用途に応じてさまざまであろう。しかしながら、組み立てられたシステムは、一般的には、
図1~
図5に例示されるローテータモジュールのグループのうちの1つ以上、
図6~
図12に例示されるジョインナモジュールのグループのうちの1つ以上、
図13~
図15に例示される雄部材マウントモジュールのグループのうちの1つ以上、
図3、5~7、11、および13~15に例示されるハブモジュールおよびハブアセンブリのグループのうちの1つ以上、
図16~
図20に例示されるツール/荷重支持モジュールのグループのうちの1つ以上、
図21~
図27に例示されるベースモジュールのグループのうちの1つ以上、および
図28~33に例示される端部キャップモジュールのグループのうちの1つ以上を含む。
【0061】
モジュールを、例えば、ドリー、カート、軌道、スタンド、テーブル、作業ステーション、座席、棚、ベッドフレーム、手すり、ステージ、仕切り、などのさまざまなユーティリティシステムおよび支持構造を組み立てるために使用することができる。
図34~
図48が、本明細書に開示のモジュールコンポーネントおよびモジュールアセンブリの組み合わせによって構成することができるさまざまな種類のユーティリティおよび支持アセンブリの例を示している。
【0062】
本明細書で開示されるすべてのモジュールが、広範な機能的能力あるいは特別な機能を提供するためのさまざまなユーティリティシステムアセンブリへの自在な相互接続性を提供することに留意されたい。アセンブリの必要性が終了した後に、アセンブリを輸送および/または保管のために個々のモジュールコンポーネントへと容易に解体することができる。例えば、
図16および
図17に例示されるベースプレートモジュールおよびアセンブリなどのベースプレートモジュールおよびアセンブリは、カメラ、マイクロホン、あるいはそのような器具またはツールの固定に有用である。他の実施形態によれば、1つ以上のトレイモジュールおよび1つ以上のテーブル/デスクモジュール(
図18および
図19)を、或る場所において器具、資材、消耗品、などを輸送するように構成することができ、可動または不動の作業ステーションとして構成することができる。1つ以上の照明マウントモジュール(
図20)を、照明または音響または他の同様の器具を取り外し可能に係合させるために、ユーティリティシステムアセンブリに組み込むことができる。他の実施形態によれば、ホイールモジュール(
図23)を、システムアセンブリに転がり機能を提供するように構成することができ、あるいは足モジュール(
図24および
図25)を、固定の配置において取り入れることができる。他の実施形態によれば、システムアセンブリは、システムを延ばされた長さまたは一連のレール軌道アセンブリ(
図34、
図35、
図36、
図39、および
図43を参照)において移動または通過させることができる1つ以上のレール転がりモジュール(
図21および
図22)を備えることができる。さらに、ウエイトモジュール(
図26)を、必要に応じて、構造的な釣り合いバランスおよびベース安定性の選択肢のために、システムに取り入れることができる。さらに、システムアセンブリは、1つ以上の伸縮延長モジュール(
図27)を含むことができる。さらに、ハンドル、足、パッド、座席、バンパー、およびキャップのコンポーネントおよびモジュールを含む端部キャップモジュールのグループ(
図28~
図33)のうちの1つ以上を、さまざまな最終用途の要件の機能のためにシステム内に備えることができる。
【0063】
着脱式係合機構
本開示の実施形態の重要な特徴は、モジュールを互いに確実かつ安定に固定するために、或るモジュールについて別のモジュールとの迅速、安定、かつ確実な係合を可能化および容易化する機構に関する。本明細書に開示されるモジュールのいくつかは、一端部または両端部に360°の回転運動を可能にする機能的な枢支点をもたらすように構成された一端部または両端部を有する。
【0064】
図1~
図33が、本明細書に開示される典型的なユーティリティシステムおよび支持構造の構造的なコンポーネントおよびフレームワークを一般的に具現化する種々の典型的な相互接続モジュールを示している。これらのモジュールの各々は、本開示の実施形態による可逆結合機構の全部または一部を備え、説明の目的で参照される。可逆結合機構のさまざまな実施形態の全部または一部が、本明細書に記載の実施形態によるより大きなシステムへの相互接続を可能にするための任意のモジュールのコンポーネントを構成できることを、理解できるであろう。可逆結合機構は、ユニット11,211,252に示されるとおりの一方のモジュール内のレセプタクルを備えることができ、レセプタクルは、別のモジュールの雄コンポーネント70を有する雄部材を受け入れ、雄部材と係合するように構成される。
【0065】
雄コンポーネント70は、一般に、保持ロック面取り部として機能する面取りされた前縁86を有する第1のカラー87a(すなわち、遠位側カラー)と、第1のカラー87aを第2のカラー87b(すなわち、近位側カラー)から隔てるネック部88とを備える。4つの突起82が、カラー87a、87bの各々から半径方向外側へと延びている。突起82は、例えば、ジョインナレセプタクル211(
図6)に設けられた突起保持スロット223、または横開口ジョインナレセプタクル252に設けられた突起保持スロット262、あるいはグリップ端部キャップモジュール625(
図28)に設けられた突起保持スロット630にスライドにて係合するように構成される。あるいは、突起82は、ローテータレセプタクル11(
図1、
図3、および
図5)内で自由であって、レセプタクル11における雄コンポーネント70の完全な360°の回転を可能にしてもよい。雄コンポーネントは、雄コンポーネントを受け入れて雄コンポーネントと係合するように構成されたレセプタクルとスライドにて係合するように、互いに間隔を空けて位置する2~8個のカラーを有することができ、各々のカラーは、各々のカラーから外側へと延びる互いに間隔を空けて位置する2~12個の突起82を有することができる。
【0066】
本明細書に開示されるモジュールのいくつかは、別のモジュールの雄の端部との着脱可能な係合のためのピボットロック60を備える可逆結合機構が設けられたハウジング15内のレセプタクル11を有することができる。一態様によれば、モジュールハウジングは、モジュールハウジングの外周を巡って配置された互いに間隔を空けて位置する2つ以上のピボットロック60を有することができる。
図2に示されるように、いくつかのモジュールは、そのモジュールを第2のモジュールに対して可逆的にロックするピボットロックインデキシングペグ62を備えるピボットロック60を有することができ、インデキシングペグ62は、ピボットロックスプロケット74,112,216,272,284,362,396,423,506(それぞれ、
図1,
図3,
図6,
図9,
図10,
図13,
図15,
図16,
図20)へと延びる。ピボットロックスプロケットは、その外縁を巡って、例えば22.5°の刻みで16箇所のロック位置を提供する16個のスロットを有することができる。
【0067】
ローテータモジュール
図1~
図5、
図26、および
図29に示される典型的なローテータモジュールは、本明細書に開示のとおりの可逆結合機構を備えることで、モジュールをシステムの他のモジュールと可逆的に相互接続することを可能にする。ローテータモジュールは、アセンブリの各所の選択されたモジュール間の種々の枢動可能な接続点に、回転機能を提供するように構成される。いくつかの実施形態によれば、ローテータモジュールは、ツール支持モジュールまたは荷重支持モジュールあるいはツール支持アセンブリまたは荷重支持アセンブリ、ならびにそこに取り付けられたカメラまたは他の負荷などの装置に、パンおよび/またはチルトの機能を提供することができる。また、ローテータモジュールは、例えばホイールモジュールの方向の回転および/または駆動の回転など、アセンブリ内の他の機能的な枢支点をもたらすことができる。
【0068】
いくつかの実施形態によれば、ツール支持アセンブリまたは荷重支持アセンブリは、システムのモジュールの相互互換性の促進に役立つようにシステムフォーマット全体の単位スケールを基準にして寸法付けられてよい種々の長さを有する閉管(closed-tube)ローテータモジュールのグループのうちの1つ以上を備えることができる。例えば、閉管ローテータモジュールは、1単位を30mmとして、2単位の長さおよび2単位の直径を有することができる。
【0069】
2単位の長さ/2単位の直径の閉管ローテータモジュール10の例が、
図1および
図2に示されており、
図3Bでは、2単位の長さ/2単位の直径の6方向閉管ローテータハブアセンブリ101として再構成されて図示されている。これらの閉管ローテータモジュールは、第2のモジュールと確実かつ着脱可能に係合するように構成されたローテータレセプタクル11を備え、第2のモジュールの雄の端部が、レセプタクル11内で360°回転することができる。閉管ローテータモジュール10,100,101は、閉管ハウジング15を備えることができ、閉管ハウジング15は、この例においては、ローテータレセプタクルアセンブリ20(
図5)が4本のねじ23によって4つのねじ山付きの管端部ねじスロット18において閉管ハウジング15内に固定されたときに、2単位のモジュール長をもたらす。典型的なローテータレセプタクルアセンブリ20は、(i)外側ブッシュ26のための外側ブッシュチャネル24と、(ii)内側ブッシュ30のための内側ブッシュチャネル28と、(iii)典型的なピボットロック60のためのピボットロックチャネル32と、(iv)保持ロック50または横マウント孔38のいずれかに整列するように四角ナット36を閉管ハウジング15内に固定するための四角ナットスロット34とを協働して定めるロックばねローテータハーフソケット21およびロック解除ローテータハーフソケット22を備える。
【0070】
これらの例では、保持ロック止めねじ40と螺合することができる四角ナット36を受け入れるために、四角ナットスロット34が設けられており、保持ロック止めねじ40は、閉管ハウジング15の保持ロック止めねじ用孔42を通って進入し、ローテータレセプタクルアセンブリ20の中へとナット36を通過し、止めねじの位置に応じて、保持ロック50に係合する。保持ロック50は、ばねレセプタクル付き保持ハーフロック52と、解除ボタン付き保持ハーフロック54とを備える。ばね56が、ばねレセプタクル付きハーフロック52内でロックばねローテータハーフソケット21の内側に対して係合することにより、ばねレセプタクル付き保持ハーフロック52をレセプタクルの中心に向かって解除ボタン付き保持ハーフロック54に対して押し付ける。張力調整ねじノブ58または他のねじ回しを使用して、保持ロック止めねじ40を保持ハーフロック52に対して確実に前進させることにより、ばね56に抗するレセプタクルの中心から外れる移動の程度を制限することができる。オペレータは、閉管ハウジング15の解除ボタン穴44を介して解除ボタン付き保持ハーフロック54上の保持ロック解除ボタン55を手動で押すことによって、保持ロック50を移動させることができる。止めねじ40が完全に係合しているとき、保持ロック50は今や解除不可能であるため、以下でさらに詳しく説明されるように、保持ロック止めねじ40が緩められるまで、協働する雄コンポーネント70の取り外しが防止される。
【0071】
システムの協働するモジュール上に位置する一群の雄コンポーネント70のうちの任意の1つを、ローテータモジュール10,151,605,640のローテータレセプタクル11内に着脱可能に固定し、枢動可能に係合させることができる。
図1および
図2を参照すると、閉管ローテータモジュール10は、雄コンポーネント70と、閉管ハウジング15と、ピボットロックスプロケット74と、他のモジュールのローテータレセプタクル11内の外側ブッシュ26と回転に関して協働する幅広ピボットセグメント78とを含むことができる。
【0072】
雄コンポーネント70の近位端は、八角形の凹部81を有しており、八角形の凹部81によって、雄コンポーネント70を、幅広ピボットセグメント78の端面に八角形のボス79(
図3Aにおいて最初に見て取ることができる)を有しているより大きなアセンブリへと取り付けることができ、あるいは八角形のボス118が幅広ピボットコンポーネント116上に示されている典型的な雄部材横マウントアセンブリ110(
図3Aおよび
図3Bにおいて最初に見て取ることができる)に取り付けることができる。八角形の接続点は、雄コンポーネント70を支持モジュールに対して2つの向きにて可逆的に取り付けることを可能にする。
【0073】
図2に示されるように、雄コンポーネント70は、8つの突起82を、2つの突起82の4つの直線的なセットにて備えることができ、突起の各々のセットが、雄コンポーネント70の外周を巡って90°の隔たりで等間隔に配置されることにより、雄コンポーネント70をレセプタクル11,211,252(それぞれ
図1、
図6、
図8A)に着脱可能に係合させることができる。
【0074】
ローテータレセプタクル11に着脱可能に係合したとき、雄コンポーネント70の外側円柱形部分、すなわち細いピボットセグメント84(
図2に示されている)が、レセプタクル11の内側ブッシュ30と回転に関して協働する。雄コンポーネント70は、ネック部88(
図2)を定める2つのカラー(遠位側カラー87a、近位側カラー87b)を有する。遠位側カラー87aの前縁86は面取りされており(86は、以下では保持ロック面取り部と呼ばれる)、ばねレセプタクル付き保持ハーフロック52を押し戻し、雄コンポーネント70のレセプタクル11への進入、あるいはレセプタクル211(
図6)への進入を可能にする。ばねレセプタクル付きハーフロック52は、雄コンポーネント70上の遠位側カラー87aおよび外側の4つの突起82がハーフロック52を通過するまで、押し戻されたままであり、その後に、ハーフロック52がネック部88に整列してネック部88に係合することにより、雄コンポーネント70がハーフロック52と協働するばね56の張力によってレセプタクル11内に保持される。オペレータは、閉管ハウジング15の解除ボタン穴44を介して解除ボタン55を押して、解除ボタン付き保持ハーフロック54を内側に移動させることにより、ばねレセプタクル付き保持ハーフロック52をばね56に逆らって外側へと押して、保持ロック50を協働している雄コンポーネント70のネック部88から離すことで、保持ロック50を手動で解除し、協働しているモジュールの分離を可能にすることができる。
【0075】
保持ロック止めねじ40を使用して、ばね56を有するハーフロック52が雄コンポーネント70のネック部88へと加える張力を調整することができる。ハーフロック52に対する止めねじ40の位置を、閉管ハウジング15に設けられた保持ロック止めねじ用孔42を介して張力調整ねじノブ58(
図1に示されている)または他の種類のねじ回しを使用し、ロックばねローテータハーフソケット21内に設けられた四角ナットスロット34内に収容された四角ナット36において、調節および固定することができる。保持ロック止めねじ40を、ネック部88と保持ロックハーフ52との間の枢動可能な接触にさまざまな程度の摩擦をもたらすように、後退位置と係合位置との間で調整することができ、あるいは完全な係合時に、雄コンポーネント70の回転を止めると共に、保持ロック50の移動も防止することにより、止めねじ40が後退させられてハーフロック52を雄コンポーネント70のレセプタクル11からの取り外しを可能にすべくばね56に逆らって再び押し戻すことができるようになるまで、雄コンポーネント70の取り外しを防止するように調整することができる。
【0076】
雄コンポーネント70のネック部88は、随意により、例えば
図8に示されるとおりの雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251において横コネクタねじ265の係合を可能にするための互いに間隔を空けて位置する1つ以上のねじ孔89を備えることができる。
図8に示される例での使用において、ネック部88は、4つの等間隔で配置されたねじ孔89を有することにより、横開口ジョインナレセプタクル252において可能な雄コンポーネント70の4つの固定位置を提供する。
【0077】
本開示の一実施形態によれば、雄コンポーネント70を、
図1および
図2に示されるように、幅広ピボットセグメント78の中央のねじ孔に螺合するコネクタねじ90によって閉管ハウジング15に係合させることができる。幅広ピボットセグメント78と係合した雄コンポーネント70のアセンブリを、以下では、雄部材閉管端部アセンブリ71と称する。本開示の別の実施形態によれば、雄コンポーネント70を、幅広ピボットコンポーネント116およびピボットロックスプロケット112に係合させて、雄部材横マウントアセンブリ110を形成することができる。
図3に示されるように、雄部材横マウントアセンブリ110を、閉管ハウジング15に、この例においては7つの横マウント孔38の位置(
図2および
図3)のうちの最大4つにおいて、ハウジング15の横マウント孔38を通過し、あるいは他のモジュールにおいてはローテータハーフソケット21またはハーフソケット22の四角ナットスロット34内に固定された四角ナット36に螺合するボルト120によって、着脱可能に係合させることができる。
【0078】
本開示の別の実施形態によれば、雄コンポーネント70の細いピボットセグメント84は、受け入れ側のローテータレセプタクル11(
図2)の内側ブッシュ30と回転に関して協働することができる。さらに、幅広ピボットセグメント78または幅広ピボットコンポーネント116の円柱面は、レセプタクル11内に取り付けられた外側ブッシュ26(
図2)と回転に関して協働することができる。
【0079】
本開示の他の実施形態によれば、例えば、
図1~
図5、
図26、および
図29に示されるように、ローテータモジュール10,151,605,640は、ローテータモジュール10,151,605,640を別のモジュールに着脱可能に係合させるために使用されるピボットロックボタン64内に設定されたピボットロックインデキシングペグ62を有するピボットロック60を備えることができる。ピボットロックボタン64を押し下げ、ロック保持タブ65を下降させてピボットロックチャネル32の凹部に出し入れすることによって、ピボットロック60の係合または解除を行うことができる。次いで、オペレータが手動でピボットロックボタン64をロック位置または非ロック位置へとスライドさせ、ピボットロックボタン64に手動で加えた下方への撓みを解放すると、ロック保持タブ65が上方へと戻り、ピボットロック60をロックの開口部内の位置あるいはピボットロックチャネル32の凹部へと下方に移動した位置に保持する。この例では、ピボットロックボタン64の基部の2つの側部歯が、ピボットロックチャネル32の両側の2対の対応する窪みへと突出してピボットロック60の保持を助け、オペレータが加えるスライド力によって内側へと撓み、ピボットロックボタン64の各位置の間の移動を可能にする。
【0080】
このやり方でのピボットロック60の係合により、インデキシングペグ62を、そのモジュールの係合相手である他のモジュール上の雄コンポーネント70の周囲に22.5°刻みの16箇所のロック位置をもたらす16個の側面開放ピボットロックスロットを外縁を巡って有しているピボットスプロケットへと延ばすことができ、インデキシングペグ62によって、ローテータモジュールのレセプタクル11における他のモジュールの雄コンポーネント70の枢動を可逆的にロックすることができる。閉管ハウジング15の特徴部を含む典型的な雄部材閉管端部アセンブリ71(
図2)は、幅広ピボットセグメント78(
図1A)の基部の周りにピボットロックスロットを有するピボットロックスプロケット74を備えることができる。同様に、
図3Bに示されるように、雄部材横マウントアセンブリ110は、外縁を巡ってピボットロックスロットを有しているピボットロックスプロケット112と、開いた内周における2つの小さな歯とを備えることができ、ピボットロックスプロケット112は、幅広ピボットコンポーネント116によってモジュール101の円柱形本体に対して固定され、幅広ピボットコンポーネント116は、ピボットロックスプロケット112および幅広ピボットコンポーネント116が閉管ハウジング15内の四角ナット(図示せず)に螺合するボルト120によってモジュール101の丸い側面に対して固定されるときに、コンポーネントを一体に保持するピボットロックスプロケット112の歯に対応する2つの保持スロットを、凹状の底部に有している。
【0081】
いくつかの実施形態によれば、本明細書に開示されるローテータモジュールは、ピボットロック60が位置する場所を除いて、モジュールの外周を巡って45°刻みで配置された7つの横マウント孔38を備えることができる。横マウント孔38の配置は、本明細書において閉管ローテータハブアセンブリ100と総称されるアセンブリを、
図3に示されるように取り付けられる1つまたは2つまたは3つまたは4つの雄部材横マウントアセンブリ110の種々さまざまな角度方向および隔たりの程度にて構成することを可能にする。
図2に示されるように、ピボットロック60の反対側に位置する2つのローテータソケットハーフ21、22の継ぎ目に整列する横マウント孔38は、
図5に示されるようにローテータレセプタクルアセンブリ20が延長管(extension-tube)ハウジング155内に収容される実施形態における四角ナットチャネル170に対応する場所に開かれる必要があるソケットハーフにおける凹部ゆえに、閉管ハウジング15の壁内にねじ山付きのインサートを必要とする。
【0082】
両側レセプタクル(double-receptacle)延長管ローテータモジュール151,152,605のいくつかの例が、
図4、
図5、および
図26に示されており、3つのモジュールのすべてが、各々の端部にローテータレセプタクル11を有している。モジュール151,605は、雄部材横マウントアセンブリ110が取り付けられていない状態で図示されている(
図4)。モジュール152は、2つの雄部材横マウントアセンブリ110と係合した状態で図示されており(
図5)、本明細書において、システムアセンブリの他のモジュールとの4つの相互接続点を提供する4方向両側レセプタクル延長管ローテータハブアセンブリ152と称される。
【0083】
本開示の実施形態による両側レセプタクル延長管ローテータモジュールは、上述と同じコンポーネントおよび機能を有するローテータレセプタクルアセンブリ20によって形成され、延長管ハウジング155(
図4、
図5)の内壁内の4つのねじ山付きの管端部ねじスロット168に挿入される4本のねじ23によって延長管ハウジング155の各々の端部内に確実に固定されるローテータレセプタクル11を備える。いくつかの実施形態によれば、上述した閉管ハウジング15の2単位の直径および他のいくつかの特徴に一致して、延長管ハウジング155は、各々のレセプタクルの保持ロック止めねじ40を調整するための2つの保持ロック止めねじ用孔162と、各々の保持ロックの解除ボタン55への手動アクセスのための2つの解除ボタン穴164と、最大4つの雄部材横マウントアセンブリ110を延長管ハウジング155の周囲に設定変更可能に取り付けるためのハウジング155およびレセプタクルアセンブリ20に収容された四角ナット36の数および位置に一致する複数の横マウント孔160(
図4および
図5に示される実施形態においては、6つの孔が2組)とを有することができる。
【0084】
本明細書に開示される他の実施形態によれば、雄部材横マウントアセンブリ110を、各々の四角ナットを横マウント孔に整列させて位置させる一致する複数の四角ナットスロットを有している中間四角ナットホルダによって管ハウジング内に確実に保持された同数の四角ナット36に対応する複数の横マウント孔により、延長管ハウジングに沿った中間点に取り付けることもできる。
図5を参照すると、中間四角ナットホルダ180を、組み立ての際に、随意によりホルダ180の保持および移動のためにねじ孔184に一時的に係合する配置用ねじロッド(図示せず)によって、ホルダ180が利用可能な6つの横マウント孔160の組に整列するまで、ハウジングの四角ナットチャネル170の内向きの縁を中間四角ナットホルダ180の側面の同数の管レールチャネル182内に位置させて、延長管ハウジング155内に配置することができる。中間四角ナットホルダ180の望ましくない移動を防止するために、ひとたび定位置に位置すると、短い位置決め用止めねじ186を、横マウントアセンブリ110が係合しないときの利用可能な横マウント孔160へと挿入することができる。中間四角ナットホルダは、延長管ハウジング内での望ましくない移動を防止するために、外縁にクラッシュリブを含んでもよい。
【0085】
管レールチャネル182との係合の提供に加えて、延長管ハウジング155の外周の2つの位置に位置する四角ナットチャネル170は、1つ以上の四角ナット36を挿入してチャネル170に沿ってスライドさせることができる開口部を提供し、したがって、追加の雄部材横マウントアセンブリ110をボルト120によって延長管ハウジング155に沿ったさまざまな位置に着脱可能に係合させることによってさまざまな特有のハブアセンブリを可能にするために使用することが可能である。
【0086】
本明細書に開示される閉管ローテータモジュールの閉管ハウジングは、例えば2cm、4cm、5cm、6cm、8cm、10cm、15cm、20cm、25cm、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、60cm、65cm、70cm、75cm、80cm、85cm、90cm、95cm、100cm、110cm、120cm、130cm、140cm、150cm、160cm、170cm、180cm、190cm、200cm、210cm、220cm、230cm、240cm、およびこれらの間など、2cm~240cmの範囲から選択される細長い構造要素を含むことができることに留意されたい。本明細書に開示される閉管ハウジングの適切な細長い構造要素の例は、円形断面または楕円形断面または正方形断面または矩形断面または台形断面または三角形断面または六角形断面または八角形断面または十角形断面またはI字形断面を有する管であってよい。
【0087】
本明細書に開示される両側レセプタクルローテータモジュールの延長管ハウジングは、例えば2cm~240cm、例えば2cm、4cm、5cm、6cm、8cm、10cm、15cm、20cm、25cm、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、60cm、65cm、70cm、75cm、80cm、85cm、90cm、95cm、100cm、110cm、120cm、130cm、140cm、150cm、160cm、170cm、180cm、190cm、200cm、210cm、220cm、230cm、240cm、およびこれらの間など、2cm~240cmの範囲から選択され得ることに留意されたい。本明細書に開示される延長管ハウジングの適切な細長い構造要素の例は、円形断面または楕円形断面または正方形断面または矩形断面または台形断面または三角形断面または六角形断面または八角形断面または十角形断面またはI字形断面を有する管であってよい。
【0088】
随意により、複数のピボット雄部材横マウントアセンブリによって種々の着脱可能な係合の選択肢を構成するための追加の選択肢を可能にするために、4cm~240cmの範囲からの長さを有する閉管ハウジングに、追加の横マウント穴160に整列した複数の等間隔で位置する中間四角ナットホルダ180を設けることが可能である。
【0089】
随意により、複数のピボット雄部材横マウントアセンブリによって種々の着脱可能な係合の選択肢を構成するための追加の選択肢を可能にするために、4cm~240cmの範囲からの長さを有する延長管ハウジングに、追加の横マウント穴160に整列した複数の等間隔で位置する中間四角ナットホルダ180を設けることが可能である。
【0090】
ジョインナモジュール
本明細書に開示のとおりのジョインナモジュールは、所定の場所に固定されて不動であってよく、あるいはローラまたはホイールまたはキャスタとの協働によって可動であってよい種々のツール支持構造または荷重支持構造を組み立てるために、ローテータモジュールまたは他のモジュールと着脱可能に組み合わせられるように構成された構造システムのコンポーネントまたはモジュールアセンブリである。ジョインナモジュールは、本明細書に開示されるように、1つ以上のローテータモジュール、および/または1つ以上のツール支持モジュール、および/または1つ以上の荷重支持モジュール、および/または1つ以上のベースモジュール、および/または1つ以上の端部キャップモジュールとの着脱可能な相互接続が可能である。
【0091】
本開示のジョインナモジュールのいくつかの実施形態の例が、
図6~
図12に示されている。いくつかの実施形態は、ジョインナレセプタクルと、反対側の雄の端部とを備えるジョインナモジュールに関する。いくつかの実施形態は、ジョインナレセプタクルと雄の端部との間に介装された細長い構造要素をさらに備えるジョインナモジュールに関する。いくつかの実施形態は、2つの反対向きの雄の端部を備えるジョインナモジュールに関する。いくつかの実施形態は、2つの反対向きの雄の端部の間に介装された細長い構造要素をさらに備えるジョインナモジュールに関する。いくつかの実施形態は、2つの反対向きのジョインナレセプタクルを備えるジョインナモジュールに関する。いくつかの実施形態は、2つの反対向きのジョインナレセプタクルの間に介装された細長い構造要素をさらに備えるジョインナモジュールに関する。細長い構造要素を備えるジョインナモジュールを、随意により、延長管ジョインナモジュールと呼ぶことができる。
【0092】
ジョインナモジュールの細長い構造要素が、円形断面または楕円形断面または正方形断面または矩形断面または台形断面または三角形断面または六角形断面または八角形断面または十角形断面またはI字形断面を有する管またはロッドであってよいことに、留意されたい。ジョインナモジュールの細長い構造要素の長さを、例えば2cm、4cm、5cm、6cm、8cm、10cm、15cm、20cm、25cm、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、60cm、65cm、70cm、75cm、80cm、85cm、90cm、95cm、100cm、110cm、120cm、130cm、140cm、150cm、160cm、170cm、180cm、190cm、200cm、210cm、220cm、230cm、240cm、およびこれらの間など、2cm~240cmの範囲から選択することができる。
【0093】
いくつかの実施形態は、細長い構造支持コンポーネントまたは要素に着脱可能に係合し、細長い構造支持コンポーネントまたは要素から半径方向に延びる1つ以上の雄部材アセンブリをさらに備えるジョインナモジュールに関する。そのようなジョインナモジュールを、ジョインナハブモジュールまたはジョインナハブアセンブリと呼ぶことができる。
【0094】
本明細書において閉管ジョインナハブアセンブリ201と呼ばれることもある
図6Aに示されている閉管ジョインナモジュールの一例は、ピボットロックスプロケット216を有するジョインナ閉管ハウジング215内に収容されたジョインナレセプタクルアセンブリ220によって形成されたジョインナレセプタクル211と、ジョインナ閉管ハウジング215の長手軸に沿って外へと延びている雄コンポーネント70とを備える。雄部材横マウントアセンブリ110が、ジョインナ閉管ハウジング215の側面に着脱可能に係合し、ジョインナ閉管ハウジング215の側面から半径方向に延びて図示されている。ジョインナモジュール201は、ユーティリティまたは構造支持アセンブリにおいて90°のエルボジョイントを提供することができ、あるいはユーティリティまたは構造支持アセンブリにおいてT字ジャンクションを提供することができる。
【0095】
5方向閉管ジョインナハブアセンブリ210の一例が、
図6Bおよび
図7に示されており、一端のジョインナレセプタクル211と他端の雄コンポーネント70とを有するジョインナ閉管ハウジング215を備え、3つの雄部材横マウントアセンブリ110がジョインナ閉管ハウジング215から半径方向外側へと延びている。ジョインナレセプタクル211は、4本のねじ23でジョインナ閉管ハウジング215内の4つのねじ山付きの管端部ねじスロット218に固定されたジョインナレセプタクルアセンブリ220を備える。ジョインナレセプタクルアセンブリ220は、(i)外側ブッシュ26のための外側ブッシュチャネル224と、(ii)内側ブッシュ30のための内側ブッシュチャネル228と、(iii)保持ロック50または横マウント孔238のいずれかに整列するように四角ナット36をジョインナ閉管ハウジング215内に固定するための四角ナットスロット234とを協働して定めるロックばねジョインナハーフソケット221およびロック解除ジョインナハーフソケット222を備える。
【0096】
図6Bおよび
図7に示される5方向閉管ジョインナハブアセンブリ210は、60mmという2単位の直径に一致する2単位のモジュール長を有することができ、これは、本明細書において単位スケールと称される30mm単位の典型的なシステムフォーマットサイジングであるが、これは、あくまでも例示の目的で示されているにすぎず、本明細書における開示をこれらの値または割合に限定しようとするものではないことに、留意すべきである。
【0097】
本明細書に開示されるように、システムアセンブリの別のモジュールの雄コンポーネント70を、このジョインナモジュールのジョインナレセプタクル211に、ジョインナレセプタクルアセンブリ220内に収容された保持ロックハーフ52,54を操作することによって着脱可能に係合させることができる。別のモジュール(この場合は、第2のモジュール)の雄コンポーネント70がジョインナモジュールのジョインナレセプタクル211へと挿入されるとき、雄コンポーネント70の遠位側カラー87aの保持ロック面取り部86が、ばねレセプタクル付き保持ハーフロック52を押し戻し、雄コンポーネント70のジョインナレセプタクル211への進入を可能にする。ハーフロック52は、雄コンポーネント70の遠位側カラー87aおよび外側の4つの突起82がハーフロック52を通過し、ハーフロック52が雄コンポーネント70のネック部88に整列し、ばねの張力56によってハーフロック52がネック部88において解除ボタン付きハーフロック54に対して係合するまで、押し戻されたままである。オペレータは、ジョインナ閉管ハウジング215の解除ボタン穴244を通って解除ボタン55を押して、解除ボタン付き保持ハーフロック54を内向きに移動させることにより、ばねレセプタクル付き保持ハーフロック52が第2のモジュールのネック部88から外れて第2のモジュールをジョインナモジュールから取り外すことが可能になるまで、ばねレセプタクル付き保持ハーフロック52をばね56に逆らって外向きに移動させることによって、第2のモジュールをジョインナモジュールから切り離すことができる。
【0098】
保持ロック止めねじ40を使用して、ばね56を有するハーフロック52が雄コンポーネント70のネック部88へと加える張力を調整することができる。ハーフロック52に対する止めねじ40の位置を、ジョインナ閉管ハウジング215に設けられた保持ロック止めねじ用孔(
図6および
図7においては見て取ることができない)を介して張力調整ねじノブ58(
図1に示されている)または他の種類のねじ回しを使用し、ロックばねジョインナハーフソケット221内に設けられた四角ナットスロット234内に収容された四角ナット36において、調節および固定することができる。保持ロック止めねじ40を、保持ロックハーフ52と第2のモジュールのネック部88との接触にさまざまな範囲の圧力をもたらすように、後退位置と係合位置との間で調整することができる。完全に係合したときの止めねじ40の位置は、保持ロック50の移動を防止することにより、第2のモジュールの雄コンポーネント70をジョインナレセプタクル211から取り外すことができるようにするために止めねじ40が後退させられ、ハーフロック52をばね56に逆らって再び押し戻すことができるようになるまで、第2のモジュールの切り離しを防止する。
【0099】
第2のモジュールの雄部材アセンブリをローテータレセプタクル11内で360°回転させることが可能であるローテータモジュールの第2のモジュールとの確実な係合を提供する
図1および
図2に示したローテータレセプタクル11とは異なり、ジョインナモジュールのジョインナレセプタクル211は、ジョインナレセプタクル211に取り付けられる第2のモジュールの雄部材アセンブリについて、堅固に固定された回転不可能な係合を提供する。
図6および
図7に示されるジョインナレセプタクル211の例は、合計4つの突起保持スロット223を形成する2つのハーフソケット221,222を有するジョインナレセプタクルアセンブリ220を備えており、別のモジュールの雄コンポーネント70の挿入時に、雄コンポーネント70の8つの突起82が突起保持スロット223に整列し、しっかりと固定される。さらに、ジョインナレセプタクルアセンブリ220は、ブッシュチャネル224,228にそれぞれ収容された外側ブッシュ26および内側ブッシュ30をさらに備え、外側ブッシュ26および内側ブッシュ30は、雄部材アセンブリがジョインナレセプタクル211に挿入されたときに、突起保持スロット223と協働し、それぞれ雄部材アセンブリの幅広ピボットセグメント/コンポーネントおよび細いピボットセグメント84によって雄部材アセンブリに係合する。
【0100】
最大5つの他のモジュールコンポーネントとの5つの着脱可能な係合点を提供する5方向閉管ジョインナハブアセンブリ210は、ジョインナ閉管ハウジング215内のジョインナレセプタクル211と、ジョインナレセプタクル211に直線的に整列した雄コンポーネント70と、ジョインナ閉管ハウジング215から半径方向外向きに延びる3つの雄部材横マウントアセンブリ110とを含む。レセプタクルに直線的に整列した雄コンポーネント70は、その八角形の凹部81においてジョインナ閉管ハウジング215へと、コネクタねじ90によってハウジングの幅広ピボットセグメントの八角形のボスにおいて取り付けられる(八角形のボスおよび幅広ピボットセグメントは、
図6Bおよび
図7では見て取ることができない)。3つの雄部材横マウントアセンブリ110の各々は、雄コンポーネント70、幅広ピボットコンポーネント116、およびピボットロックスプロケット112の中心を通り、次いでジョインナ閉管ハウジング215の横マウント孔238を通り、ジョインナハーフソケット221、222の外側の四角ナットスロット234のうちの1つに固定された四角ナット36に螺合するボルト120によって、ジョインナ閉管ハウジング215に係合する。
【0101】
ジョインナ閉管ハウジング215は、ハウジングの周囲に45°の間隔で配置された8つの横マウント孔238を備えることができる。これらの孔238は、さまざまな閉管ジョインナハブアセンブリにおける最大4つの雄部材横マウントアセンブリ110の取り付けのために、さまざまな角度方向および隔たりの程度を提供する。8つの横マウント孔238のうち6つは、四角ナットスロット234に収容された6つの四角ナット36に対応する。残りの2つの横マウント孔238は、2つのジョインナハーフソケット221、222の継ぎ目に隣接して位置し、例えば両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460または
図17に示される雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465などの延長管ジョインナモジュールの構成において延長管ハウジングの四角ナットチャネルに整列するハーフソケットの凹部ゆえに、ジョインナ閉管ハウジング215の壁内にねじ山付きのインサートが必要である。
【0102】
本明細書で開示されるいくつかの実施形態は、第2のモジュールの雄部材アセンブリをジョインナモジュールの側面から着脱可能に係合させることができるオープンフェイスまたは閉鎖型の横接続部を必要とし得るユーティリティまたは構造支持システムアセンブリの構成に使用するための一群の横開口ジョインナモジュールのうちの1つ以上に関する。雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251の一例が、
図8Aおよび
図8Bに示されており、第2のモジュールの雄コンポーネント70/雄部材アセンブリを堅固に、または着脱可能に係合させることができる横開口レセプタクル252を有している。
【0103】
雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251は、管端部ねじスロット257に螺合する2本のねじ23によって一端部に横開口レセプタクルコンポーネント260が固定された延長管ハウジング255と、雄部材管端部プレート271に設けられたねじ穴278を通り、延長管ハウジング255の4つの管端部ねじスロット257に螺合する4本のねじ23によって他端部に固定された雄部材延長管端部アセンブリ270とを備える。横開口レセプタクルコンポーネント260および雄部材管端部プレート271の挿入部分の両方における管レールチャネルが、各々のコンポーネントを延長管ハウジング255の背中合わせの四角ナットチャネル256の内向きの縁の間に固定することを可能にする。
【0104】
第2のモジュール用の雄部材横マウントアセンブリ110が、
図8B(第2のモジュールは図示されていない)において、横開口レセプタクル252への挿入および確実な係合のために整列させられた状態で図示されている。第2のモジュールの雄部材アセンブリの横開口レセプタクルコンポーネント260への出し入れを容易にし、横開口レセプタクルコンポーネント260における確実な係合を可能にするために、挿入される雄部材アセンブリの雄コンポーネント70上の突起82の形状および整列に対応する突起保持スロット262が、横開口レセプタクルコンポーネント260内に設けられる。協働するモジュールの確実な係合のために、横コネクタねじ265を、延長管ハウジング255および横開口レセプタクルコンポーネント260の両方に設けられた孔(これらの孔は、
図8Bでは見て取ることができない)を通って挿入し、雄コンポーネント70のネック部88のねじ孔89のうちの1つに螺合させることができる。必要に応じて、横開口レセプタクルカバー268をレセプタクルコンポーネント260にさらに係合させて、係合した雄部材アセンブリの保護蓋をもたらすことも可能である。システムアセンブリの使用および/または動作の最中に横開口ジョインナモジュールと第2のモジュールとの分離が必要とされる場合には、横コネクタねじ265および横開口レセプタクルカバー268をアセンブリから除くことができ、第2のモジュールの雄部材アセンブリは、レセプタクルから持ち上げられるまで、または開いたレセプタクルが下向きにされるまで、一時的にその場にとどまることができる。
【0105】
図8Aおよび
図8Bに示されているこの例の雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251の反対側の端部に設けられた雄部材延長管端部アセンブリ270は、システムアセンブリの他のモジュールとの着脱可能な係合のための幅広ピボットセグメント274とピボットロックスプロケット272とを有する雄部材管端部プレート271に取り付けられた雄コンポーネント70を備える。雄部材管端部プレート271は、ねじ穴278を通って延長管ハウジング255に設けられたねじスロット257に螺合する4本のねじ23によって延長管ハウジング255に固定される。
【0106】
雄部材管端部プレート271の外側端面は、延長管ハウジング255の四角ナットチャネル256に整列するスロットを備えることができ、したがって、完成したモジュールにおいて、四角ナット36を、雄部材横マウントアセンブリ110との着脱可能な係合のために、管端部プレート271の端面を通って四角ナットチャネルへと挿入することができる。
【0107】
この例では、最大4つの雄部材横マウントアセンブリ110を、各々の四角ナット36を横マウント孔258に整列させて位置させる6つの四角ナットスロットを有する中間四角ナットホルダ180によって管ハウジング内にしっかりと保持された四角ナット36に6つの横マウント孔258のうちの1つを通って螺合するボルトによって、延長管ハウジング255から放射状に取り付けることができる。中間四角ナットホルダ180は、モジュールの組み立て時に、
図8Bに示されるように、ハウジングの四角ナットチャネル256の内向きのレールを管レールチャネル182内に位置させて、延長管ハウジング255の内部に配置される。四角ナットチャネル256は、内向きのレールをもたらすだけでなく、1つ以上の四角ナット36をスライドさせることができるチャネルをもたらし、四角ナット36が、雄部材横マウントアセンブリ110をオペレータによって選択される延長管ハウジング255に沿った位置にボルト120で取り付けるための螺合点をもたらすことで、幅広くさまざまな特有のハブアセンブリの構成を可能にできる。
【0108】
いくつかの態様によれば、延長管ハウジング255の長さを、例えば2cm、4cm、5cm、6cm、8cm、10cm、15cm、20cm、25cm、30cm、35cm、40cm、45cm、50cm、55cm、60cm、65cm、70cm、75cm、80cm、85cm、90cm、95cm、100cm、110cm、120cm、130cm、140cm、150cm、160cm、170cm、180cm、190cm、200cm、210cm、220cm、230cm、240cm、およびこれらの間など、2cm~240cmの範囲から選択することができる。4cm以上の長さの延長管ハウジングを有する横開口ジョインナモジュールの構造においては、延長管ハウジング255の長さの中に1つ以上の中間四角ナットホルダ180を挿入することが望ましい場合がある。随意により、より長い横開口ジョインナモジュールの組み立て時に、中間四角ナットホルダ180を移動させて所定の位置に保持しつつ、選択された横マウント孔258の組に整列させて固定するために、中間四角ナットホルダ180をねじ孔184において配置用ねじロッドに一時的に係合させることができる。中間四角ナットホルダ180の望ましくない移動を防止するために、ひとたび定位置に位置すると、短い位置決め用止めねじ186を、横マウントアセンブリ110が係合しないときの利用可能な横マウント孔258へと挿入することができる。中間四角ナットホルダは、延長管ハウジング内での望ましくない移動を防止するために、外縁にクラッシュリブを含んでもよい。
【0109】
本開示の別の実施形態は、ユーティリティまたは構造支持システムの他のモジュールのレセプタクルと着脱可能に係合するための2つの雄の端部を有している両側雄(double-male)ジョインナモジュールに関する。
【0110】
必要に応じてユーティリティまたは構造支持システムの2つのモジュールの2つの隣接して位置するレセプタクルを着脱可能に係合させるために使用される両側雄ジョインナモジュール281の一例が、
図9Aおよび
図9Bに示されている。両側雄ジョインナモジュール281は、ピボットロックスプロケット284と幅広ピボットセグメント286とを有する両側を備える両側雄コンポーネント282を備え、幅広ピボットセグメント286は、ねじ孔が貫通している外向きの八角形のボス288を有している。雄コンポーネント70の近位端が、八角形のボス288とスライドにて係合するように構成された八角形の凹部81を有することに留意されたい。各々の雄コンポーネント70は、八角形のボス288へと取り付けられ、次いでコネクタねじ90を雄コンポーネント70を通って挿入して八角形のボスに設けられたねじ孔に螺合させることによって、両側雄コンポーネント282へと固定される。
【0111】
別の実施形態は、2つの雄端部アセンブリの間に延長管ハウジングを介装した両側雄ジョインナモジュールに関する。両側雄延長管ジョインナモジュール291の一例が、
図10Aおよび
図10Bに示されており、各々の端部において雄部材延長管端部アセンブリ270に係合する延長管ハウジング295を備えている。
【0112】
延長管ハウジング295は、長手方向に延びる1対の反対向きの四角ナットチャネル296と、延長管ハウジング295の両端部の間に延在する4つの等間隔で位置する長手方向のねじスロット297とを有する。1つ以上の中間四角ナットホルダ180を、延長管ハウジング295の内部へと挿入することができ、中間四角ナットホルダ180の管レールチャネル182が、延長管ハウジング295の1対の長手方向に延びる四角ナットチャネル296の内向きの表面に沿ってスライドすることができる。この例では、最大6つの四角ナット36を、中間四角ナットホルダ180の同数のスロットへと挿入し、最大4つの雄部材横マウントアセンブリ110を横マウント孔298を介して着脱可能に係合させることができる。位置決め用止めねじ186を使用して、雄部材横マウントアセンブリ110が係合していないときも、中間四角ナットホルダ180の位置を維持することができる。やはりこの目的のために、中間四角ナットホルダ180は、その外縁の周りに、延長管ハウジング295の内面を把持するためのクラッシュリブを備えることができる。雄部材横マウントアセンブリ110を、四角ナットチャネル296内の延長管ハウジング295に沿ったさまざまな位置に取り付けることで、さまざまな範囲の特有のハブアセンブリを可能にすることもできる。
【0113】
両側雄延長管ジョインナモジュールは、雄部材延長管端部アセンブリ270を有し、雄部材延長管端部アセンブリ270は、雄部材管端部プレート271のねじ穴278を通って延び、延長管ハウジング295の内壁内の管端部ねじスロット297と螺合するねじ23によって、延長管ハウジング295の各々の端部に固定される。八角形のボス275が、各々の雄コンポーネント70の近位端の八角形の凹部にスライドにて係合し、その後に、コネクタねじ90が、雄コンポーネント70の遠位端を通って挿入され、八角形のボス275に設けられたねじ孔に螺合する。
【0114】
本開示の多係合点ジョインナハブアセンブリの別の例が、
図11Aおよび
図11Bに示されている。6方向延長管ジョインナハブアセンブリ301は、
図10Aおよび
図10Bに示した両側雄延長管ジョインナモジュール291を備えることができ、これに延長管ハウジング295から外方向に延びる4つの雄部材横マウントアセンブリ110が取り付けられる。2つの反対向きの雄部材横マウントアセンブリ110は、雄部材横マウントアセンブリ110を貫いて挿入されるボルト120を四角ナットチャネル296へと挿入された四角ナット36に螺合させることによって、延長管ハウジング295に取り付けられる。残りの2つの反対向きの雄部材横マウントアセンブリ110は、雄部材横マウントアセンブリ110を貫いて挿入され、次いで横マウント孔298を通過するボルト120を、延長管ハウジング295の内側に配置された中間四角ナットホルダ180(
図11Aおよび
図11Bでは見て取ることができない)に収容された四角ナット36へと螺合させることによって、延長管ハウジング295に取り付けられる。
【0115】
本開示の別の実施形態は、異なる寸法を有し、随意により雄の端部の突起の数などのシステムフォーマット特性が異なっている雄のアセンブリおよびレセクタプルを有するモジュールについて、単一のユーティリティまたは構造支持アセンブリへの係合を容易にするクロスフォーマット両側雄アダプタジョインナモジュールに関する。両側雄アダプタジョインナモジュール311の一例が、
図12Aおよび
図12Bに示されている。
【0116】
両側雄アダプタジョインナモジュール311は、(i)雄コンポーネント70が取り付けられた雄部材管端部プレート271を備え、雄コンポーネント70は、雄コンポーネント70の遠位端を通って挿入され、雄部材管端部プレート271の八角形のボス275に設けられたねじ孔に螺合するコネクタねじ90によって、雄部材管端部プレート271に取り付けられ、両側雄アダプタジョインナモジュール311は、(ii)アダプタジョインナコンポーネント312をさらに備え、アダプタジョインナコンポーネント312は、(iii)異なるシステムフォーマットのレセプタクルへの着脱可能な係合のために、雄コンポーネント70とは直径および長さならびに突起の数が異なっている別の雄部材コンポーネント314を有している。雄部材管端部プレート271は、ねじ23をねじ穴278へと挿入し、アダプタジョインナコンポーネント312のねじスロット316に螺合させることによって、アダプタジョインナコンポーネント312に固定される。
【0117】
雄部材マウントモジュール
本開示のさらなる実施形態は、雄部材横マウントブラケットモジュールおよび雄部材取り付けブロックモジュールを含むことができる種々の雄部材マウントモジュールに関する。とくには、雄部材横マウントブラケットモジュールは、他の機能の中でもとりわけ、取り付けられた雄部材アセンブリを特別な角度方向にて細長い管状支持要素上に着脱可能かつ固定または回転可能/スライド可能に係合させるためにシステムアセンブリに含まれてよい独特なハブアセンブリを提供し、そこに取り付けられたモジュールの取り外しを必要とせずに迅速に配置を変更することが可能である。一方で、雄部材取り付けブロックモジュールは、さまざまなすべてが雄のハブアセンブリを提供する。
【0118】
延長管ハウジングなどの細長い管状支持要素に着脱可能に係合することができる2方向30°横マウントブラケットモジュール320の例が、
図13Aに示されている。30°横マウントブラケットモジュール320は、30°の角度の雄部材マウントブラケット322およびクランプブラケット328を備えており、これらを、雄部材マウントブラケット322およびクランプブラケット328を細長い管状支持要素の周囲に配置し、クランプブラケットねじ329をクランプブラケット328に設けられた孔を通って挿入し、これらのねじ329を30°の角度の雄部材マウントブラケット322に設けられた孔に螺合させることによって、細長い管状支持要素(図示せず)に確実に係合させることができる。雄部材マウントブラケット322とクランプブラケット328との組み合わせを「カラークランプ」と呼ぶことができることに留意されたい。30°の角度の雄部材マウントブラケット322は、最大2つの雄部材横マウントアセンブリ110を係合させるための1対のねじ孔(
図13Aでは見て取ることができない)を備え、雄部材横マウントアセンブリ110は、各々がモジュールの中心から30°の角度で外方向に延び、あるいは対の間の60°の角度(326)で外方向に延びる。30°の角度の雄部材マウントブラケット322は、30°横マウントブラケットモジュール320を細長い管状支持要素へと、例えば延長管ハウジングの四角ナットチャネルまたは中間四角ナットホルダ180に収容された四角ナットに螺合する取り付けねじ325によって係合させることを可能にするために、1つ以上の取り付けねじ穴323を備えることができる。
【0119】
4方向多角度横マウントブラケットモジュール330の一例が、
図13Bに示され、延長管ハウジングなどの細長い管状支持要素を取り囲んでこれに締め付けられる1対の対向する多角度雄部材マウントブラケット335を備えており、各々のブラケット335は、ブラケット335の各々の端部に、ブラケットねじ338を受け入れて対向するブラケットの対応する孔に螺合させるための1対の対向するブラケットねじ孔336を有している。ブラケット335を細長い管状支持要素に係合させるために、マウントねじ332を受け入れるための少なくとも1つのマウントねじ穴331が、各々のブラケット335の長手軸の中心点に沿って設けられ(
図13Bには3つの穴331が示されている)、反対側にはワッシャ339が設けられる。各々の多角度雄部材マウントブラケット335は、外方向に延びる2つの雄部材横マウントアセンブリ110を着脱可能に固定するためにボルト120と螺合する3つの間隔を空けて位置するねじ孔334の2つの対向する組を有する。3つの間隔を空けて位置するねじ孔334の各組は、雄部材横マウントアセンブリ110をモジュールの中心から30°または45°または60°の角度で取り付けることを可能にし、あるいはブラケット335に取り付けられる雄部材横マウントアセンブリ110のペアの間の角度を60°または90°または120°にすることを可能にする。この例では、2つの45°の孔334が、ブラケット335の内側取り付け円周から例えば30mmという単位スケールの延長に取り付け位置を提供する。
【0120】
単一の多角度雄部材マウントブラケット335を、1つ以上の取り付けねじ332を使用して延長管ハウジングに取り付けられる場合、またはスタンドアローンの特殊角度ハブとして使用される場合、単独で使用することができる。
【0121】
2方向90°オフセット横マウントブラケットモジュール340の一例が、
図13Cに示され、90°角度オフセット雄部材マウントブラケット341を備えており、マウントブラケット341は、マウントブラケット341を取り付けねじ325によって延長管ハウジング(図示せず)などの細長い管状支持要素へと固定できるように、ねじアクセス開口部346を介して取り付けねじ325およびねじ回し(図示せず)によってアクセスすることができる取り付けねじ穴342を有している。この90°オフセット横マウントブラケットモジュール340のこの例には、横マウントブラケットモジュール340を着脱可能に係合させることができる細長い管状支持要素に平行に配置される長手方向に延びる2つの反対向きの雄部材横マウントアセンブリ110が取り付けられている。雄部材マウントブラケット322、341、335、などのいずれかと、クランプブラケット328、335、などのいずれか、またはプレートくさび445などとの組み合わせを、「カラークランプ」と呼ぶことができることに留意されたい。
【0122】
1方向45°オフセット横マウントブラケットモジュールの一例が、
図13Dに示されており、平坦な表面への雄部材の着脱可能な係合を可能にするために、本明細書に開示のとおりのシステムアセンブリに設けられてよい雄部材フラットマウントアセンブリの例に着脱可能に係合する円柱形45°オフセット雄部材マウントブラケット351を備えている。雄部材フラットマウントアセンブリ361は、さらに詳しく後述される平坦な表面と取り合うピボットロック60との可逆的な固定のためのピボットロックスプロケット362の別の例と他端において係合する幅広ピボットコンポーネント367の別の例に取り付けられた上述のとおりの雄コンポーネント70(ボルト120によって接続される)を備える。
【0123】
ピボットロックスプロケット362を配置して4つのペグ365によって係合させるための4つのペグ穴354を有する平坦な表面が、円柱形のマウントブラケット351の一端に設けられている。4つのコネクタ歯368を一端から延在させて有している幅広ピボットコンポーネント367が、ピボットロックスプロケット362に設けられたスロット366へと挿入される(
図14Aにおいて最もよく見て取ることができる)。幅広ピボットコンポーネント367の他端は、雄コンポーネント70に設けられた八角形の凹部へと延びる八角形のボス369を有する。雄アセンブリ361は、雄コンポーネント70、幅広ピボットコンポーネント367、およびピボットロックスプロケット362(中央孔363による)に設けられた孔を通って挿入され、円柱状マウントブラケット351の端面に設けられた中央孔353に螺合するボルト120によって、円柱状マウントブラケット351に固定される。ブラケット351の反対側の端部には、図示されていない延長管ハウジングなどの細長い管状支持要素の外面と嵌合するように構成された斜めの凹面が存在する。反対側を貫いて凹面へと取り付けねじ穴352が設けられ、四角ナットをチャネル内に有し、あるいは中間四角ナットホルダによって収容している延長管ハウジングなどの細長い管状支持要素にブラケットを着脱可能に係合させるために、内側においてワッシャ339を受け入れ、他方側から取り付けねじ332を受け入れる。さらなる実施形態によれば、円柱状マウントブラケットは、平坦な取り付け面に対して45°以外の角度で凹面を有することができる。さらなる実施形態によれば、円柱状マウントブラケットは、雄部材横マウントアセンブリを横方向に取り付けるために設けられた横マウント孔を周囲に有することができる。
【0124】
エルボ雄部材取り付けブロックモジュール355の例が、
図14Aに示されており、この例においては互いに90°の2つの端面を有する2方向エルボ雄部材取り付けブロック370と、各々の端面に係合した雄部材フラットマウントアセンブリ361とを備えている。取り付けブロック370の各々の端面は、雄部材フラットマウントアセンブリ361のピボットロックスプロケット362の位置決めおよび係合のための4つのペグ穴372を有する。雄部材フラットマウントアセンブリ361が、アセンブリ361の孔を通って挿入されて取り付けブロック370の端面に設けられた中央孔371に螺合するボルト120によって、取り付けブロック370の端面に係合する。さらなる実施形態によれば、2方向エルボ雄部材取り付けブロックは、端面の間の角度が90°以外の角度であってよい。
【0125】
立方体雄部材取り付けブロックモジュール356の一例が、
図14Bに示されている。6方向立方体雄部材取り付けブロック373は、最大6つの雄部材フラットマウントアセンブリ361(
図14Bには、2つの雄部材フラットマウントアセンブリ361が示されている)と係合するための6つの対称な外向き面を有する。取り付けブロック373の各々の外向き面は、ピボットロックスプロケット362のペグ365を受け入れて係合するための4つのペグ穴375と、雄部材フラットマウントアセンブリ361を確実に取り付けるためにボルト120と螺合する中央のねじ孔374とを有する。
【0126】
三角形雄部材取り付けブロックモジュール357の一例が、
図14Cに示されており、最大5つの雄部材フラットマウントアセンブリ361(
図14Cには、2つの雄部材フラットマウントアセンブリが示されている)と着脱可能に係合するための5つの面を有する5方向三角形取り付けブロック376を備えている。三角形取り付けブロック376の各々の面は、雄部材フラットマウントアセンブリ361を受け入れて雄部材フラットマウントアセンブリ361と係合するための4つのペグ穴および中央のねじ孔を有する。
【0127】
ピラミッド型雄部材取り付けブロックモジュール358の一例が、
図14Dに示され、4つの対称な外向き面を有する4方向ピラミッド型取り付けブロック377を備えており、外向き面の各々は、
図14Bに示した立方体雄部材取り付けブロックモジュール356について説明したように、雄部材フラットマウントアセンブリ361と着脱可能に係合するように構成されている。ピラミッド型雄部材取り付けブロックモジュール358は、
図14Dにおいて(
図8に示した)2つの雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251と着脱可能に係合して図示されており、さらに2つの追加の雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251が、対応する2つの雄部材フラットマウントアセンブリ361と共に、着脱可能な係合のために整列させられた状態の分解図にて示されている。
【0128】
六角形雄部材取り付けブロックモジュール359の一例が、
図14Eに示され、最大6つの雄部材フラットマウントアセンブリ361と着脱可能に係合するように構成された6つの側面と、上面および下面とを有する8方向六角形取り付けブロック378を備えており、各々の面は、アセンブリ361の中央孔を通過して取り付けブロック378の取り付け面の中央の孔に螺合するボルトによって、1つの雄部材フラットマウントアセンブリ361と着脱可能に係合するように構成されている。
【0129】
八角形雄部材取り付けブロックモジュール360の一例が、
図14Fに示され、最大8つの雄部材フラットマウントアセンブリ361と着脱可能に係合するように構成された8つの側面と、上面および下面とを有する10方向八角形取り付けブロック379を備えており、各々の面は、1つの雄部材フラットマウントアセンブリ361と着脱可能に係合するように構成されている。
【0130】
5°刻みで調節可能な雄部材マウントモジュール380の一例が、
図15Aおよび
図15Bに示されており、雄マウントハーフハウジング381と、雄部材アセンブリが着脱可能に係合する回転調整ハーフハウジング386とを備える、雄マウントハーフハウジング381および回転調整ハーフハウジング386の内向き端面に、回転調整ハーフハウジング386を雄マウントハーフハウジング381に対して5°刻みで位置調整可能に係合させることができる相互嵌合歯388が設けられ、したがって
図15Bにおいてはブラケット390a、390bから分解されて図示されている2つの下方の雄部材フラットマウントアセンブリ361の間の角度の隔たりを、正確な5°刻みで調整および設定することができ、2つの下方の雄部材フラットマウントアセンブリ361は、ブラケット390a、390bに、中央の孔393に螺合するコネクタボルト120によってペグ穴394において取り付けられる。ブラケット390a、390bは、フラットマウントアセンブリ361との係合に先立って、雄マウントハーフハウジング381および回転調整ハーフハウジング386に、孔392を通って取り付け孔389(
図15Bにおいては、回転調整ハーフハウジング386においてのみ見て取ることができる)に螺合するねじ391によって取り付けられる。次いで、各々の雄部材フラットマウントアセンブリ361を取り付けることができる。次いで、調整ねじ385が、雄マウントハーフハウジング381の貫通穴383に通され、回転調整ハーフハウジング386の内向き端部のねじ孔387に螺合する。随意により、雄マウントハーフハウジング381の外面に、ペグ穴384および貫通穴383においてフラットマウントアセンブリ361を追加で取り付けることができるが、追加のフラットマウントアセンブリ361がアセンブリに含まれない場合よりも長いバージョンの調整ねじ385が必要となる。この段階で、調整可能なハブアセンブリが生み出され、調整ねじ385を緩めることによって、ハウジング381,386の歯388の嵌合を外し、ハウジングの相対位置を回転させることができ、次いで調整ねじ385を再び締めることによって、5°刻みのうちの1つにおいて再び嵌合させることができる。上述したように、ブラケット390a、390bに取り付けられる2つの雄アセンブリ361の間の角度の隔たりを、最大の180°から2つのブラケットが接触するであろう最小の60°まで5°刻みで設定することができる。
【0131】
図15に示されるように、随意による雄部材フラットマウントアセンブリ361を、回転調整ハーフハウジング386の外面に、中央孔387の外側の余分に螺合するボルト120によって取り付けることができる。加えて、随意により、雄部材横マウントアセンブリの本明細書に開示のとおりの別の2つの例が、雄マウントハーフハウジング381の外周の横マウント孔382に取り付けられて図示されている。いくつかの実施形態によれば、雄部材横マウントアセンブリ395は、幅広ピボットコンポーネント367に取り付けられた上述の雄コンポーネント70を備え、幅広ピボットコンポーネント367は、コンポーネント367を係合させることができる幅広ピボットコンポーネントスロット399を有するピボットロックスプロケット396の別の例に取り付けられ、この場合に、アセンブリ395を、外側のコンポーネント70,367を通過し、ピボットロックスプロケット396の中央孔397を通り、横マウント孔に螺合するボルト120によって、横マウント孔382または他のモジュールに着脱可能に係合させることができる。
図15に示されるように、横マウントアセンブリ395は、さまざまな調整可能なハブアセンブリを提供することができるが、それらの使用において、5°刻みで調整可能な雄部材マウントモジュール380の角度設定の調整可能範囲が、回転調整ハーフハウジング386上のブラケット390bがブラケット390aに接触する場所から、雄マウントハーフハウジング381上の直近の雄部材横マウントアセンブリ395に接触する場所までに限られることに、留意すべきである。
【0132】
ツール支持モジュールおよび荷重支持モジュール:
ベースプレートモジュール
本開示のいくつかの実施形態は、ユーティリティ支持システムへのカメラまたはマイクロホンまたは音響器具などのツールならびに他の種類のツールとの着脱可能な係合を可能にするために、ユーティリティ支持システムへと組み込まれるベースプレートアセンブリに関する。例えば、本明細書で開示されるベースプレートアセンブリは、カメラマウントプレートならびにマットボックスホルダおよびフォーカス引き込み装置などのカメラ付属品を取り付けるためのものであってよい。ベースプレートアセンブリは、さまざまなツールおよび荷物を着脱可能に係合させるために、ねじマウントまたはクリップまたは蟻ほぞプレートまたはボックスまたはトレイまたはバスケットなどを備えることができる。
【0133】
フィルムカメラ、高解像度ビデオカメラ、DSLR、他の装置、あるいは追加のインターフェース用マウントプレートまたは蟻ほぞプレートとの着脱可能な係合に適したベースプレートアセンブリ400の例が、
図16Aおよび
図16B(それぞれ、斜視図および分解斜視図)に示されている。ベースプレートモジュール400のこの例は、ベースプレートねじ406によってベースプレート底板402bに固定されたベースプレート上部プレート402aを有するベースプレート本体アセンブリ402を備える。1つ以上の取り付けねじ404(必要に応じたサイズとされる)が、カメラまたは他の装置あるいは取り付けられたコンポーネントの底に設けられた1つ以上の取り付け孔に螺合するように、ベースプレート本体アセンブリ402のスロットを通って設けられる。
【0134】
この例では、ベースプレート上部プレート402aおよび底板402bが協働し、1~3つのオフセットされて協働する取り付けブラケット410を、さまざまなサイズのカメラおよび他の適切な荷物に係合して支持するための選択された位置にて、本体アセンブリ402へと固定することを可能にする3つの取り付けブラケットスロット408を定めている。各々の取り付けブラケット410は、(i)ベースプレート本体アセンブリ402の取り付けブラケットスロット408にスライド可能に係合するように構成されたブラケットアーム412と、(ii)ブラケットアーム412に係合し、ブラケットアーム412から上方へと延びるブラケット側板415と、(iii)ブラケット側板415の外向き面に着脱可能に係合した雄部材プレートアセンブリ420とを備える。
【0135】
雄部材プレートアセンブリ420は、取り付けプレート422に係合した雄コンポーネント70を備え、取り付けプレート422は、外側に面した幅広ピボットセグメント424と、八角形のボス425と、ピボットロックスプロケット423と、平坦な内向きプレート面とを有し、平坦な内向きプレート面を、取り付けプレート422のねじ穴426を通って挿入されてブラケット側板415に設けられたねじ山孔416に螺合するねじ428によって、選択された位置においてブラケット側板415の外向き面に着脱可能に係合させることができる。
【0136】
支持パッド418が固定された内向きの支持プレート417が、ブラケット側板415の内向きの面にねじ419で取り付けられている。支持パッド418を、取り付けねじ404を補い、あるいは取り付けねじ404に代わってカメラまたは他の荷物を固定するように、さらに詳しく後述されるように配置可能なカメラまたは他の荷物に対して直接的に配置することができる。
【0137】
ブラケットアーム412は、アーム412の長手軸に沿って等間隔に配置された複数のねじ孔413を有する。ねじ孔413の選択は、孔405を通って挿入されるベースプレートねじ406との螺合のために、ベースプレート底板402bの孔405に対応するようにオペレータによって調節される。ブラケットアーム412の安全な外への延伸の距離を、この例においてはモジュールアセンブリ400の対向する雄部材プレートアセンブリ420の間の全幅について種々のサイズのシステムフォーマット単位スケール幅を生み出すように、孔405を通って挿入されるベースプレートねじ406に螺合する間隔を空けて位置するねじ孔413の選択によって調整することができる。
【0138】
この例に示される雄部材プレートアセンブリ420は、本明細書に開示のローテータモジュールまたはローテータアセンブリのレセプタクルコンポーネント、あるいは本明細書に開示のジョインナモジュールまたはジョインナアセンブリのレセプタクルコンポーネント、あるいはレセプタクルコンポーネントを有する本明細書に開示のとおりの他のアセンブリと、着脱可能に係合することができることに留意すべきである。この例において、ブラケットアーム412の中心からのブラケット側板415の中心のオフセットが、隣接する取り付けブラケットスロット408が使用されるときに、2つの対向する側板415および取り付けられた雄部材プレートアセンブリ420を整列させて、反対向きの雄部材プレートアセンブリ420の間にただ1つの軸をもたらすことができることに、留意すべきである。図示されているように、ベースプレートアセンブリは、システムアセンブリにおけるベースプレートアセンブリ400の枢動可能な係合または固定された係合のための追加の軸をもたらすために、ベースプレート本体アセンブリ402の下面に着脱可能に係合した雄部材プレートアセンブリ420をさらに含むことできる。
【0139】
例えばカメラとの着脱可能な係合に適したベースプレートモジュールの別の例が、
図17Aおよび
図17B(それぞれ、斜視図および分解斜視図)に示されている。ベースプレートアセンブリ430のこの例は、2つの雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465の間に挟まれた両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460に係合したツールマウントプレート435を備える。
図13Bに関してすでに説明したとおりの1対の多角度雄部材マウントブラケット335が、横並びにて両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の下側長手方向部分に対して取り付けられ、プレートくさび445の穴447を通って挿入されて多角度ブラケット335に設けられた孔に螺合する4本のブラケットねじ338によって、2組のプレートくさび445に係合する。反対方向において、4本のブラケットねじ338を孔336に挿入し、プレートくさび445の下面の孔に螺合させることができる。ブラケットねじ338が緩められると、ジョインナモジュール460との係合は、ジョインナモジュール460の所与の長さにおいてスライド可能または枢動可能である。確実な保持のために、ブラケットねじ338を締め付けることができる。随意により、多角度ブラケット335を、ジョインナモジュールまたはローテータモジュールに、対応するモジュールの四角ナットチャネル内にスライド可能に係合した四角ナット36に螺合する1本以上の取り付けねじ332によって、直接係合させることが可能である。
【0140】
ツールマウントプレート435は、プレートねじ穴440を通って挿入されてプレートくさび445のねじ孔446に螺合するねじ442によって、プレートくさび445に固定される。例えばカメラなどのツールまたは他の装置、あるいはカメラまたはカメラ付属品と補助的に取り合うカメラマウントプレートを、ツール取り付けスロット437を通って挿入されてツールまたは装置の底に設けられた1つ以上の取り付け孔に螺合する取り付けねじ436によって、ツールマウントプレート435に固定することができる。
【0141】
雄部材フラットマウントアセンブリ361が、雄マウントスライダコンポーネント450に係合し、雄マウントスライダコンポーネント450は、多角度ブラケット335に設けられた孔336を通って挿入されて雄マウントスライダコンポーネント450のブラケットねじ孔456に螺合し、さらにはスライダコンポーネント450の対向する孔456を通って挿入されて多角度ブラケット335の対向する孔336の第2の対に螺合するブラケットねじ338により、多角度ブラケット335によって雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465に締め付けられる。互いに締め付けられたスライダコンポーネント450および多角度ブラケット335のジョインナモジュール465上での位置を、ブラケットねじ338を緩め、新たな位置を選択し、次いでブラケットねじ338を再び締め付けることによって、変更することが可能である。
【0142】
互いに締め付けられた雄マウントスライダコンポーネント450および多角度ブラケット335について、雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465に沿った位置を、以下のようにさらに固定および調整することができる。1対の四角ナット36が、反対向きの長手方向チャネル466の各々に挿入される。2本の取り付けねじ332が、多角度ブラケット335に設けられた取り付け穴331を通って挿入され、一方の1対の四角ナット36に螺合する(1対のワッシャ339が、多角度ブラケット335の内面と延長管ジョインナモジュール465との間に介装される)。2本の取り付けねじ453が、雄マウントスライダコンポーネント450に設けられた取り付け穴452を通って挿入され、他方の1対の四角ナット36に螺合する(1対のワッシャ339が、雄マウントスライダコンポーネント450の内面と延長管ジョインナモジュール465との間に介装される)。取り付けねじ453および取り付けねじ332を緩めた後に、互いに締め付けられた雄マウントスライダコンポーネント450および多角度ブラケット335を、雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465に沿って選択された位置へとスライドさせることができ、その後にねじ453および332が再び締め付けられる。随意により、1対のねじ453,332だけを、ただ1つの四角ナットチャネル466と共に使用してもよい。
【0143】
ベースプレートアセンブリまたは他のモジュールアセンブリが、雄マウントスライダコンポーネント450を単独で使用でき、あるいは多角度ブラケット335との組み合わせにおいて上述と同じやり方でペアにて互いに締め付けて使用できることに、留意すべきである。雄マウントスライダコンポーネント450が、その幅によって、その中央雄部材取り付け孔454について、取り付け先のモジュールの外周からの例えば30mmの単位スケールの延長を提供できることに、留意すべきである。ベースプレートアセンブリ430の例において、この特徴は、モジュール全体にわたる単位スケールの幅を提供する。
【0144】
ペグ穴455によって位置決めされ、中央孔454に螺合するボルトによって固定され、雄のマウントスライダコンポーネント450からベースプレートアセンブリ430の中心に向かって延びている雄部材フラットマウントアセンブリ361が、両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の両端のレセプタクルに着脱可能に係合する。ねじ332および四角ナット36がジョインナモジュール460の下側の長手方向のチャネルに係合していないアセンブリにおいては、支持されたツールマウントプレート435を、ツールマウントプレート435に設けられたアクセス孔441および多角度ブラケット335に設けられたブラケットねじ孔336を通って挿入されるツールでブラケットねじ338をわずかに緩め、次いでツールマウントプレート435を所望の位置へと回転させ、その後にブラケットねじ338を再び係合させることによって、両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の周囲で所望の位置へと回転させることができる。あるいは、外側アセンブリへのツールマウントプレート435の開放かつ間欠的に固定可能な360°の枢動可能な接続のために、ジョインナモジュール460を、
図4に示した上述の典型的なローテータモジュール151などの両側レセプタクルローテータモジュールで置き換えることができる。
【0145】
ベースプレートアセンブリ430を、より大きなユーティリティまたは構造支持アセンブリ内に、2つのジョインナモジュール465のレセプタクルの一方または両方あるいは2つのジョインナモジュール465の雄部材延長管端部アセンブリ270の一方または両方によって確実に係合させることができ、あるいはジョインナモジュール465または多角度ブラケット335の一方に雄部材横マウントアセンブリ110,395(図示せず)を追加することによって確実に係合させることができる。
【0146】
トレイモジュール
本開示のいくつかの実施形態は、ユーティリティシステムアセンブリに取り入れることができるトレイモジュールに関する。トレイモジュールアセンブリ470の一例が、
図18Aおよび
図18B(それぞれ、斜視図および部分分解斜視図)に示されており、各々の角部にオリフィス472を有するトレイ底部471を備えている。トレイ底部が、矩形または正方形または台形または三角形または五角形または六角形または七角形または八角形であってよいことに留意されたい。正方形のトレイ底部471の例が、随意によりシステムアセンブリの構造的な角部支柱として機能することができる種々の長さの延長管ジョインナモジュールまたは延長管ローテータモジュールの挿入および可逆的係合のための各々の角部の4つのオリフィス472を有して図示されている。各々のオリフィス472に隣接して、トレイ底部471は、カラー孔473をさらに備えており、カラー474が、カラー474のねじ孔へとカラー孔473を通過するカラーねじ476によってトレイ底部471に着脱可能に固定される。
【0147】
トレイモジュール470のこの例では、両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール475(ここでは、
図17にすでに示したジョインナモジュール460よりも長い)の第2の例が4つ設けられ、組み合わされた4つのカラー474およびトレイ底部471に通される。延長管ジョインナモジュール475を、カラーの横向きの孔を通過し、長手方向の四角ナットチャネル477内に配置された四角ナット36に螺合し、あるいはモジュールの延長管ハウジング内のレセプタクルソケットアセンブリまたは中間四角ナットホルダに収容された四角ナット36に螺合するカラーねじ476によって、各々のカラー474の中心に着脱可能に固定することができる。カラー474は、横向きのねじ孔をさらに備えることができ、これらの横向きのねじ孔において、サイドパネル478を、サイドパネル478の孔を通過してカラー474に螺合するサイドパネルねじ479によって着脱可能に固定することができる。追加の補強のために、随意により、延長管ジョインナモジュール475およびサイドパネル478の上端は、図示のように4つの追加のカラー474に固定される。カラー474が角部モジュールの四角ナットチャネル477に沿って係合するアセンブリにおいては、カラー底部471とサイドパネル478とのアセンブリを、カラーねじ476を緩め、新たな位置を選択し、次いでカラーねじを再び締めることによって、角部モジュール上で上昇または下降させることができる。本明細書に開示のトレイ底部およびトレイ側面が、「平らなシートストック」とも呼ばれ得ることに留意されたい。
【0148】
このようなトレイモジュールを、器具、ツール、資材、消耗品、などを作業現場または他の場所において保持および運搬するために用い、あるいは棚システムまたはステージプラットフォームにおいて用いるために、ユーティリティシステムアセンブリに組み込むことができる。トレイモジュールを、所望であればローテータモジュールに取り付けられて荷重ダンピング機能をもたらすように、ユーティリティシステムアセンブリへと枢動可能に係合させることができる。また、トレイモジュールを、プラットフォームアセンブリまたはテーブルアセンブリまたはワークステーションアセンブリに組み込むことも可能である。
【0149】
テーブルモジュール
本開示のいくつかの実施形態は、本明細書に開示のモジュールのうちのいくつかを使用して組み立てることができ、ステージプラットフォームを組み立てるためにも使用することができるテーブルおよびデスクおよび棚モジュールアセンブリに関する。デスクアセンブリ480の一例が、
図19Aに示されており、両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール488の一例を各々の角部に係合させたデスクトップ481を備えている。デスクトップまたはテーブルトップが、矩形または正方形または台形または三角形または五角形または六角形または七角形または八角形または円形または楕円形であってよいことに留意されたい。必要に応じて、棚482を、例えばデスクトップ481に取り付けられた1対の第2の例の両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール489に係合させて設けることができる。両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール488をデスクトップ481に係合させる方法の一例が、
図19Bに示されている。
図19Bでは見て取ることができないが、デスクトップ481の上面の凹部483と同一の凹部が、各々の角部においてデスクトップ481の底面に設けられている。中央ねじ孔485を有する取り付け板484が、凹部へと挿入され、例えば取り付け板484に設けられた孔486を通って挿入される5本のねじ487によってデスクトップ481に確実に取り付けられる。取り付け板が、円形または楕円形または三角形または正方形または矩形または台形または六角形または八角形であってよく、さまざまな数のねじ孔486を用意できることに留意されたい。
【0150】
雄部材フラットマウントアセンブリ361が、ねじ孔485に螺合する取り付けボルトによってプレート484に取り付けられる。次に、雄部材フラットマウントアセンブリ361は、両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール488の端部のレセプタクルに挿入され、
図8Bを参照して横開口ジョインナモジュール251について説明したように定位置に固定される。あるいは、1つ以上のローテータモジュール、または例えば
図17Bを参照して説明した両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460などの1つ以上のジョインナモジュールを取り付けることができる。棚482が追加される場合、プレート484が、デスクの上面に設けられた凹部483へと挿入され、孔486を通って挿入されるねじ487で定位置に固定される。雄部材フラットマウントアセンブリ361が、ねじ孔485に螺合する取り付けボルトによってプレート484に取り付けられ、その後に、雄部材フラットマウントアセンブリ361は、両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール489の端部のレセプタクルに挿入され、あるいは他の両側レセプタクルモジュールのレセプタクルに挿入される。1対のプレート484および雄部材フラットマウントアセンブリ361が、棚482の底部に取り付けられ、図示のように両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール489の他端のレセプタクルに固定される。
【0151】
照明マウントモジュール
照明器具または他の同種の器具をいくつかのユーティリティシステムアセンブリに着脱可能に係合させるための取り付け手段を提供する照明マウントモジュールのいくつかの実施形態が、
図20A~
図20Dに示されている。照明マウントモジュール490の一例が、
図20Aおよび
図20Bに示されており、一端に固定された雄部材延長管端部アセンブリ270を有している延長管ハウジング492を備えている。スピゴット498が、スピゴット取り付け板494に、スピゴット取り付け板494のねじ孔496を通って挿入されるねじ497によって螺合する。次いで、スピゴットアセンブリは、延長管ハウジング492の他端に、延長管ハウジング492に設けられたねじ孔に螺合するねじによって取り付けられる。
【0152】
照明マウントモジュール500の別の例が、
図20Cおよび
図20Dに示され、幅広ピボットセグメント507を一端に備えているスピゴットアダプタ雄部材コンポーネント501を備えており、幅広ピボットセグメント507の八角形のボスの孔に螺合するねじ90によって雄コンポーネント70が取り付けられている。スピゴットアダプタ雄部材コンポーネント501は、その中間点の周りに位置するピボットロックスプロケット506と、他端に位置するスピゴットレセプタクル503とを有する。スピゴット502が、スピゴットレセプタクル503へと挿入され、ねじ孔505を通って挿入されて張力調整ねじノブ58または他のねじ回しによって締め込まれる止めねじ504によって所定の位置に固定される。
【0153】
ベースモジュール:
レール転がりモジュール
本開示のいくつかの実施形態は、例えば映画制作またはビデオ撮影においてレール軌道システムに沿って移動させることができる動画カメラの着脱可能な係合のために構成されたレール転がりモジュールおよびアセンブリに関する。同様のアセンブリを使用し、作業現場または他の場所において、他の装置、ツール、器具、資材、所有物、などをレール軌道システムに沿って搬送することができる。レール転がりモジュールおよびアセンブリのいくつかの例が、
図21A、
図21B、および
図22に示されている。
【0154】
レール転がりモジュール510の一例(
図21Aおよび
図22)は、キャリッジプレート512に係合した2対のばね懸架ローラアセンブリ514を備え、上向きに延びる雄部材プレートアセンブリ420を有している。各々のローラアセンブリ514は、下方へと延びる端部を有しているアクスルブロック516を備え、下方へと延びる端部は、アクスルボルト520を受け入れるための貫通孔を有する。ワッシャ、次にローラ518、別のワッシャ、その後にロックナットが、各々のアクスルボルト520へと配置され、ロックナットは、ローラ518をアクスルブロック516へと回転可能に固定する。ばねブロック522の一端が、懸架ボルト524によってアクスルブロック516の一端の付近に回転可能に取り付けられる。ばねブロック522の他端は、ばねテンションプレート528と、アクスルブロック516の他端に対して付勢されるばね530とを収容するための凹部を有する。ばねの張力を、ばねブロック522に設けられたばね張力止めねじ526を締め、あるいは緩めることによって調整することができる。1対のばね懸架ローラアセンブリ514が、キャリッジプレート512の上部に設けられたねじ孔へとばねブロック522の孔を通過するねじ(図示せず)によって、キャリッジプレートの両端部に取り付けられる。随意により、キャリッジプレートのほぼ中央にスペーサプレート532をねじ(図示せず)によって取り付けることができ、取り付けプレート422に係合した雄コンポーネント70を備える雄部材プレートアセンブリ420が、スペーサプレート532の上面に取り付けられ、レール転がりモジュール510が完成する。随意により、所望であれば、レール軌道システムに沿ったレール転がりモジュール510の移動速度を調節するために、キャリッジプレート512のレールに面する表面に、レールに面する摩擦パッド542を有する摩擦パッドプレート540を追加で取り付けることができる。摩擦パッドプレート540は、キャリッジプレート512に設けられた孔に上部が螺合する1対の一部分にねじ山が設けられた張力調整ノブ544によって、キャリッジプレート512に取り付けられる。各々のノブ544のねじ山のない下部(摩擦パッドプレート540のねじ山のない孔を途中まで通過する)の周りに、上方から下方へと、ノブのシャフトの上部ネック部(ねじ山部分の下方に隣接)に保持される上側保持リング548と、このリングとプレート540との間に介装されるばね546とが設けられ、ノブ544が回転によって下方へと伸ばされるとき、上側保持リング548がプレート540に対してばねに圧力を加えることで、レール(図示せず)に対する摩擦パッド542の張力を増加させる。ノブのシャフト残りの部分は、プレート540を通過し、シャフトの下部ネック部に保持された第2の下側保持リング548が、プレート540のノブ544からの分離を防止される。
【0155】
あるいは、レール転がりモジュールは、レールに対するモジュールのばね荷重による懸架が望まれない場合には、2つのばね懸架ローラアセンブリ514の代わりに、2つの固定式ローラアセンブリ535(さらに詳細には後述)を備えてもよい。
【0156】
レール包囲転がりモジュールアセンブリ537の一例(
図21Bおよび
図22)は、少なくとも1つの側板538を使用し、随意により2つの側板538を使用して、レール転がりモジュール510へと取り付けられた第2のキャリッジプレート512(各々の端部に固定式ローラアセンブリ535が係合している)を備える。各々の固定式ローラアセンブリ535は、ばね懸架ローラアセンブリ514について説明したように1対のローラ518が取り付けられたアクスルブロック536を備える。2つのアクスルブロック536は、第2のキャリッジプレート512へとねじ(図示せず)によって取り付けられ、第2のキャリッジプレート512は、側板538の一端へとねじ(図示せず)によって取り付けられる。レール転がりモジュール510が、側板538の反対側の端部に係合することで、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537が形成される。レール包囲転がりモジュールアセンブリ537は、垂直または傾斜したレールならびに1つ以上の湾曲したレールを含む水平に平坦ではないレール軌道システムに沿ってカメラ器具、あるいは他の装置、ツール、器具、または被支持の荷物を安全かつ確実に搬送するために、とくに有用である。随意により、構造支持システムにおけるモジュールアセンブリの相互接続のために設けられる最大4つの外方向に延びる雄部材アセンブリのために、雄部材プレートアセンブリ420を第2のスペーサプレート532ならびに/あるいは1つまたは2つの側板538に取り付けることによって、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537を変更することができる。随意により、所望であれば、1~4つのスペーサプレート532を排除し、雄部材プレートアセンブリ420をキャリッジプレート512および側板538に直接係合させることで、反対向きの雄部材プレートアセンブリ420の間の幅を変化させ、随意によりモジュール単位スケールの幅または他の全幅を可能にすることができる。
【0157】
あるいは、さらなるレール包囲転がりモジュールは、4つのばね懸架ローラアセンブリ514または4つの固定式ローラアセンブリ535を有するアセンブリを備えることができる。あるいは、さらなるレール包囲転がりモジュールは、1つまたは2つの摩擦パッドプレート540および摩擦パッド542を有し、あるいは摩擦パッドプレート540および摩擦パッド542を有さないアセンブリを備えてもよい。さらに、レール包囲転がりモジュールを、キャリッジプレート512ならびにローラアセンブリ514または535が外方向を向き、今や内側を向く雄部材プレートアセンブリ420に着脱可能に係合した両側レセプタクルモジュールの1つによって中央において接続され、2つの対向するレールに係合するアセンブリ537とは逆の構成にて組み立てることもできる。
【0158】
ホイールモジュール
本開示の他の実施形態は、ユーティリティシステムアセンブリにおいて輸送機能または移動機能を提供することができるホイールモジュールに関する。さまざまなホイールモジュールおよびホイールモジュールアセンブリは、操舵可能アセンブリまたは開かれた360°枢動可能キャスタアセンブリまたはキャスタ型アセンブリを含む。
【0159】
ホイールモジュールアセンブリ550の一例が、
図23Aおよび
図23Bに示されており、ホイール552がアクスルボルト554によって回転可能に係合するホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュール555を備えている。横開口ジョインナモジュール555は、反対向きの長手方向の四角ナットチャネル256と、内部に収容された中間四角ナットホルダ180とを有する延長管ハウジング255、横開口レセプタクルカバー268を有する横開口レセプタクルコンポーネント260、および取り付けねじと係合するホイールアクスル管端部コンポーネント551を含む。ホイールアクスル管端部コンポーネント551は、中央のねじ孔551aと、2つのオフセットされたねじ孔551bとを有する。アクスルボルト554は、中央のねじ孔551aまたは2つのオフセットされたねじ孔551bの一方に螺合可能であり、オフセットされた孔551bは、ホイールモジュールアセンブリがキャスタとして作用することを可能にする。
【0160】
本開示によるホイールモジュールの他の例は、枢動または固定キャスタホイール568がマウントコンポーネント562に設けられた孔に螺合する
図23Cおよび
図23Dに示されるキャスタホイールモジュールアセンブリ560である。雄部材フラットマウントアセンブリ361が、ピボットロックスプロケット362のペグをペグ穴566内に位置させ、ボルト120をねじ孔564に螺合させることにより、マウントコンポーネント562に係合する。
【0161】
フットモジュール
水平出しフットモジュール580の一例が、
図24Aおよび
図24B(それぞれ、斜視図および分解斜視図)に示されており、
図23Dを参照してキャスタアセンブリ560について説明したやり方と同じやり方でマウントコンポーネント562に係合する雄部材フラットマウントアセンブリ361を備えている。調整可能なフットコンポーネント581が、フット端部583を有しており、このフット端部583から、ナット584が螺合する水平出し用ねじロッド582が延びている。調節可能なフットコンポーネント581は、マウントコンポーネント562に設けられた孔に、ナット584をコンポーネントの底に当接させて締め付けることができるまで螺合する。フット端部583のマウントコンポーネント562からの安定した延伸距離を、水平出し用ねじロッド582をマウントコンポーネント562の孔に螺合させる前に、ナット584をフット端部583に近付き、あるいはフット端部583から遠ざかるように水平出し用ねじロッド582に沿って回転させることによって調整することができる。
【0162】
フットプレートモジュール585の一例が、
図24Cに示され、フットプレート586を備えており、フットプレート586は、フットプレート586の中心の周囲にねじ孔587を有しており、雄部材プレートアセンブリ420が、取り付けプレート422の孔を通って挿入されるねじ428を孔587に螺合させることによってフットプレート586に取り付けられる。
【0163】
枢動可能支持モジュール
枢動可能支持モジュール590の一例が、
図25A~
図25Cに示され、枢支ブラケット592に固定された雄部材プレートアセンブリ420を備えており、雄部材プレートアセンブリ420は、取り付けプレート422および枢支ブラケット592に設けられた孔を通って挿入されてロックナット593に螺合する取り付けプレートねじ428によって、枢支ブラケット592に固定されている。反対向きのねじ孔595を有する枢動可能パッドコンポーネント594が、枢支ブラケット592へと挿入され、ノブ598をねじ孔595に螺合させることによって所望の位置に固定される(
図25Aおよび
図25B)。パッドコンポーネント594の位置の回転可能な調整が所望されるときに、ノブをパッドコンポーネント594に対して容易に緩めたり、締め込んだりできるように、ワッシャ599を、ノブ598をねじ孔595に螺合させる前に、ノブ598のねじ山付きの部分を超えて挿入することができる。枢動可能支持モジュール590は、ガラスまたは他の滑らかな表面との着脱可能な係合のために、
図25Cにおいては吸着カップコンポーネント596に回転可能に係合して図示されている。
【0164】
ウエイトモジュール
ウエイトモジュールアセンブリ600の一例が、
図26Aおよび
図26Bに示されており、
図4および
図5を参照して両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151および152について説明したように複数の四角ナット36がスライド可能に係合する1対の反対向きの長手方向の四角ナットチャネル608を有する延長管ハウジング606を備える両側レセプタクル延長管ローテータモジュール605の別の例に着脱可能に係合したウエイトコンポーネント602を備えている。第1のウエイトコンポーネント602の内面が、延長管ハウジング606に当接し、ボルト604が、ウエイトコンポーネント602に設けられた外孔603aに挿入された後に、四角ナットチャネル608に収容された四角ナット36に螺合する。第2のボルト604が、第1のウエイトコンポーネント602に設けられた他の外孔603aに挿入された後に、四角ナットチャネル608に収容された第2の四角ナット36に螺合する。第2のウエイトコンポーネント602が、第1のウエイトコンポーネント602の反対側で延長管ハウジング606に当接し、第2のウエイトコンポーネント602の孔603aを通って挿入される2本のボルト604によって反対側の四角ナットチャネル608に収容された四角ナット36に螺合する。あるいは、ウエイトコンポーネント602の一方または対を、中央孔603bによって、延長管ハウジングの横マウント孔を通ってそのモジュールのレセプタクルアセンブリまたは中間四角ナットホルダによって保持された四角ナットと螺合するボルト604で、取り付けることも可能である。随意により、ウエイトモジュールアセンブリ600においてより重い釣り合いバランスウエイトまたはベースウエイトが望まれる場合、1つ以上の追加のウエイトコンポーネント602を延長管ハウジング606に同様に螺合させることが可能である。
【0165】
伸縮延長モジュール
典型的な伸縮延長モジュール610が、
図27A、
図27B、および
図27C(それぞれ、斜視図、分解斜視図、および縦断面図)に示されており、一般に、雄コンポーネント70が取り付けられる雄部材管端部プレート271を有する延長管ハウジング612を備えている。延長管ハウジング612の他端に、4本のねじ23で延長管ハウジング612の端部に取り付けられるロッド保持コンポーネント614を備える伸縮アセンブリが取り付けられる。ねじロッド620を受け入れるための中心孔を有するロッド保持プレート616が、ロッド保持コンポーネント614の内向きの面に当接しつつ、内側部分がロッド保持コンポーネント614の中央を通過している調整カラーコンポーネント618の内向きの表面へとねじ619で取り付けられる。カラーコンポーネント618およびプレート616は、アセンブリをねじ23によって延長管ハウジング内に固定するロッド保持コンポーネント614を、確実かつ回転可能に挟む。調整カラーコンポーネント618を、ねじロッド620と螺合するねじ孔が貫通している。ねじロッド620の遠位端は、スペーサプレート622に設けられた孔を通って挿入され、ワッシャおよびロックナット624との螺合によってスペーサプレート622に固定されるより細い直径のねじ部分621を有する。雄部材プレートアセンブリ420(
図16Bおよび関連の説明を参照)が、取り付けプレート422に設けられた孔を通って挿入され、スペーサプレート622に設けられたねじ孔に螺合するねじ428によって、スペーサプレート622に取り付けられる。
【0166】
オペレータは、雄部材プレートアセンブリ420の所望の外への伸張が達成されるまで、調整カラーコンポーネント618を時計回りに回転させてねじロッド620および取り付けられた雄部材プレートアセンブリ420を外へと進めることにより、雄部材プレートアセンブリ420を延長管ハウジング612から遠ざかるように伸ばすことができる。オペレータは、調整カラーコンポーネント618を反時計回りの方向に回転させることによって、雄部材プレートアセンブリ420を逆方向に引き込むことができる。おおむね所望のロッド突出長が達成されると、必要に応じて、取り付けられた雄コンポーネント70および対応するレセプタクルモジュール(図示せず)を適切な向きとするために、雄部材プレートアセンブリ420およびねじロッド620をいずれかの方向にわずかな量だけ回転させることができる。
【0167】
端部キャップモジュール:
図28~
図33に示される端部キャップモジュールの以下の例は、ハンドグリップまたは足またはバンパーまたは接地パッドあるいはシステムアセンブリの露出した雄アセンブリまたはレセプタクルアセンブリの一般的な保護蓋などの用途のための種々の構造的な端部コンポーネントの機能を提供する。
【0168】
随意によりハンドグリップまたは足またはバンパーとして使用することができるグリップ端部キャップモジュール625の例が、
図28A~
図28Eに示されており、ハンドルグリップコンポーネント626およびハンドルグリップコンポーネント626と回転可能に協働する外側スリーブ631を備えている。ハンドルグリップコンポーネント626は、一端の半円形端部キャップ部分627と、中間の細長いハンドグリップ部分628と、他端の内側スリーブ629とを備える。この例では、4つの突起保持スロット630が、ハンドグリップ部分628の内側の空洞内に凹部の形態で設けられており、協働するモジュールの雄コンポーネント70(図示せず)の突起の対応する数の直線状の組を受け入れて固定することができる。
図28Dに示される開位置にあるとき、雄コンポーネント70を含む協働するモジュールの雄部材アセンブリを、グリップ端部キャップモジュール625へと挿入することができ、その後に、外側スリーブ631を
図28Eに示されるとおりの閉位置へと回転させることで、保持タブ632を突起保持スロット630に重ね、突起82(例えば、
図1および
図2に示されている)を突起保持スロット630内に固定することにより、雄コンポーネント70を固定することができる。
【0169】
端部キャップモジュールの別の例は、雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール640に取り付けられる
図29Aおよび
図29Bに示されるシェル端部キャップモジュール635である。シェル端部キャップモジュール635は、1対の一致するハーフシェルキャップ636を備え、これらのハーフシェルキャップ636は、これらのハーフシェルキャップに設けられた孔638を通って挿入されて雄コンポーネント70のネック部のねじ孔89に螺合するねじ637によって、雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール640の雄コンポーネント70に着脱可能に係合する。
【0170】
雌ドームパッド端部キャップモジュール641の一例が、
図30Aおよび
図30Bに示されており、中央オリフィス645を備えるつぶれることができるフレームワーク643を有する雌ドームパッド642を備えている。雌ドーム取り付け板646が、取り付け板646に設けられた孔647を通って挿入されてフレームワーク643に設けられたねじ溝またはねじインサートと螺合するねじ648によって、フレームワーク643に取り付けられる。雌ドーム取り付け板646は、フレームワーク643のオリフィス645に整列したオリフィス649を有する。オリフィス649,645は、雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール640または他のモジュールに係合したシェル端部キャップモジュール635(
図29に示されている)とスライド可能かつ摩擦を伴って係合するようなサイズである。
【0171】
雄ドームパッド端部キャップモジュール650の一例が、
図30Cおよび
図30Dに示されており、つぶれることができるフレームワーク653を有する雄ドームパッド652を備えている。雄部材フラットマウントアセンブリ361が、ボルトによって雄ドーム取り付け板654へとねじ孔656およびペグ穴657において取り付けられている。雄ドーム取り付け板654は、取り付け板654の孔658を通って挿入されてつぶれることができるフレームワーク653に設けられたねじ溝またはねじインサートに螺合するねじ648によって、フレームワーク653に取り付けられる。
【0172】
本明細書で開示されるモジュールのいくつかの実施形態は、乗用ドリー機構のために構成されたユーティリティシステム装置あるいはスツールまたはベンチアセンブリに取り入れることができる座席端部キャップモジュールを含む。座席モジュール660の一例が、
図31Aおよび
図31Bに示され、座席パッド662を備えており、雄部材プレートアセンブリ420が、取り付けプレート422に設けられた孔を通って挿入されて座席パッド662に設けられたねじ孔(
図31では見て取ることができない)に螺合するねじ428によって、座席パッド662に取り付けられている。
【0173】
バンパー端部キャップモジュール670の一例が、
図32Aおよび
図32Bにおいて、横方向に延びる雄部材横マウントアセンブリ110(
図3Aに最初に示されている)を有する閉管ローテータハブアセンブリ100に取り付けられて図示されている。バンパーコンポーネント672が、ローテータハブアセンブリ100の幅広ピボットセグメント78に被せられ、バンパーコンポーネント672に設けられたオリフィスを通って挿入され、幅広ピボットセグメント78から上方へと延びている八角形のボス79のねじ孔に螺合するねじ674によって、動かぬように固定される。
【0174】
本開示のいくつかの実施形態による種々のさらなる端部キャップコンポーネントが、
図33A~
図33Fに示されている。軟質端部キャップコンポーネント680の一例が、
図33A~
図33Cに示されており、ねじ孔を有する4つのインサート686が係合した軟質半球状ドームコンポーネント688を備えている。4つの孔683を有する一体の取り付け板682を有する細長い脚コンポーネント681が、4つの孔683を通って挿入されてドームコンポーネント688内の4つのインサート686に螺合する4つのねじ685によって、ドームコンポーネント688に取り付けられる。軟質端部キャップコンポーネント680を、例えば、
図33Cに示されるように、閉管ローテータハブアセンブリ100のレセプタクルコンポーネントに係合させることができる。横開口レセプタクルにおいて使用される場合には、コンポーネント680を、ねじ孔689に螺合するねじによって堅固に係合させることができる。
【0175】
本開示による任意のユーティリティシステムアセンブリに組み込まれたローテータモジュールまたはジョインナモジュール内の未使用のレセプタクルを覆って保護するために有用な硬質端部キャップコンポーネント690の例が、
図33Dおよび
図33Eに示されている。硬質端部キャップコンポーネント690のこの例は、平坦な外向き面693と、細長い下方へと延びる脚コンポーネント691とを有しており、面693は、面693を横切って延びるプルタブを備え、脚コンポーネント691は、半径方向保持ロック面取り部692を備え、半径方向保持ロック面取り部692が、硬質端部キャップコンポーネント690がローテータレセプタクルアセンブリ20またはジョインナレセプタクルアセンブリ220のレセプタクルへと挿入されるときに、協働するばね受け付き保持ハーフロック52を通過するまでこのハーフロックを押し戻すことにより、硬質端部キャップコンポーネント690が保持ロック50が解除されるまでレセプタクル内に固定される。
図33Eは、閉管ローテータハブアセンブリ100のローテータレセプタクルアセンブリに係合した硬質端部キャップコンポーネント690を示している。
【0176】
図33Fに示される単純な平坦端部キャップコンポーネント695を、本明細書で開示される任意の種類の延長管ハウジングの開放端に固定することができる。平坦端部キャップコンポーネント695は、外周に4つの孔696を有しており、これらの孔を通ってねじ23を挿入し、他端において雄部材延長管端部アセンブリ270に係合する典型的な延長管ハウジング697の一端に設けられたねじ山付きのねじスロット698に螺合させることができる。
【0177】
単位スケール
本明細書に開示の典型的なモジュールを、さまざまな用途で使用するためのユーティリティシステムおよび支持構造の組み立てを容易にするために、さまざまな範囲のサイズのさまざまな材料で構成することができる。使用の容易さ、ならびにシステム全体のモジュールの相互接続性および相互互換性のために、モジュール単位スケールを、システムフォーマットのすべてのモジュールにおいて使用することができる。さまざまな実施形態の構成において、単位スケールは、モジュラーシステムの意図される用途に応じてさまざまなサイズを有することができる。提示および図示されるサイズおよび比率は、あくまでも互いに相互接続されるモジュールの相対的な機能および互換性を知らせる説明の目的のためのものにすぎず、本開示のモジュールをこれらの値または割合に限定しようとするものではない。
【0178】
本開示のいくつかの実施形態によれば、適切なシステムフォーマットは、2単位の直径という単位スケール標準の管モジュールを有し、ここで1単位は、例えば30ミリメートルに等しくてよい。レセプタクル11,211および相補的な雄部材アセンブリ71,110,270,361,395,420は、2単位よりも長くてよいが、閉管モジュール10/201は、2単位×2単位の立方体のモジュール単位スケールを有するハブアセンブリを容易にする2単位のモジュール単位スケール長を提供する閉管ハウジング15/215を備え、レセプタクルアセンブリ20,220が閉管ハウジング15/215の幅広ピボットセグメントの中空中心内に重なる。いくつかの実施形態によれば、典型的なレール転がりモジュール510およびレール包囲転がりモジュールアセンブリ537は、それぞれ最大2方向または4方向の単位スケール構成を提供することができ、協働するサイズのスペーサプレート532に取り付けられた雄部材プレートアセンブリ420が、レール転がりモジュール510、537を横切って雄部材プレートアセンブリ420の間に例えば6単位のモジュール幅をもたらすように結合し、同じシステムフォーマットの他のモジュールとの並列構成可能性を可能にする。
【0179】
システムフォーマットのモジュール全体に単位スケールを使用することによって、最終使用のアセンブリに到達するために必要な部品の計算および構成が容易になる。さらに、例えばレール転がりモジュール510,537を移動させることができる長さを提供する一連の延長管モジュールの場合に、単位スケール長は、接続点あるいは延長管の長さに沿って含まれてよいモジュールの横マウント孔によって、オペレータに移動距離の視覚的な案内を提供することができ、例えば延長管モジュールレール軌道アセンブリに沿った所望の位置に例えばストッパとして配置される端部キャップモジュールのための接続点ももたらすことができる。
【0180】
キット
本明細書で開示されるいくつかの実施形態によれば、本明細書に開示される種々の種類のモジュールのうちの1つ以上からなるグループを、種々の機能の要件のための特定の種類のモジュール式ユーティリティシステムアセンブリまたは支持構造へと組み立てるためのキットにて、まとめて提供することができる。本開示のキットは、最終使用のシステムアセンブリあるいはモジュールの種類または数にかかわらず、システムの組み立てを支援するための機器またはツール、ならびに/あるいはシステムの組み立てについての印刷物またはソフトウェアによる指示をさらに含むことができ、もしくはこれらと一緒に梱包されてよい。
【0181】
カスタマイズ可能なアセンブリ
本開示のモジュール式ユニットを相互接続し、多種多様な用途に向けて設計されてよい多種多様なユーティリティシステムアセンブリおよび支持構造アセンブリとすることができる。このようにして、所与のシステムフォーマットの相互接続モジュールの選択された組み合わせを使用し、あるいは複数のシステムフォーマットのアダプタジョインナモジュール311または他のファスナモジュールを使用して、ユーティリティシステムまたは支持構造を特定の用途に合わせてカスタマイズすることができる。幅広い範囲の構成可能性は、幅広い範囲のエンドユーザの要件に合わせた幅広い範囲のサイズおよび機能設計にてシステムを組み立てることを可能にする。例えば、本開示のモジュールを相互接続して、これらに限られるわけではないが、カート、ドリー、軌道、クレーン、リフト、スタンド、ラック、テーブル、ワークステーション、座席、ベッドフレーム、棚、保管場所、ステージ、手すり、仕切り、玩具システム、などを含むユーティリティシステムまたは支持構造を形成できると考えられる。随意により、システムアセンブリを、さまざまなエンドユーザの要件に合わせて、第三者のツール、機構、およびシステムと組み合わせることが可能である。
【0182】
いくつかの実施形態によれば、本明細書に開示のモジュールを、これらに限られるわけではないがカメラ、マイクロホン、および照明の配置用および移動用の支持システムなど、例えば映画制作および/またはビデオ撮影および/またはスチール写真の用途において使用されるように構成されてよい複数のカスタマイズされたツール/荷重支持アセンブリを組み立てるように選択および相互接続することができ、他の実施形態においては、種々の産業または家庭の用途における他の器具および所有物のためのカートまたはスタンドとして選択および相互接続することができる。
【0183】
本明細書で開示される実施形態のより良い理解を得るために、ユーティリティシステムアセンブリおよび支持構造アセンブリの以下の実施例が説明される。
【実施例0184】
カート、ドリー、軌道、クレーン、リフト、スタンド、ラック、テーブル、ワークステーション、座席、ベッドフレーム、棚、保管場所、ステージ、手すり、仕切り、玩具システム、などのさまざまなユーティリティシステムアセンブリおよび支持アセンブリの組み立てにおけるモジュールの多用途性をさらに説明するために、アセンブリのいくつかの実施例が、本明細書に記載のモジュールコンポーネントコンポーネントのさまざまな多機能性の態様を示すために提示される。
図34~
図43に示される実施例1~10は、さまざまな種類のカメラと共に使用されるように構成されている。しかしながら、図示のアセンブリを、マイクロホン、照明、望遠鏡、レーザ、ならびに測定および測量ツールなど、他の種類の装置について使用してもよい。
図44に示される実施例11は、工業用照明と共に使用されるように構成されている。
図45~
図47に示される実施例12~14は、さまざまな種類の資材、用品、器具などの運搬用のさまざまな種類のユーティリティカートとして使用されるように構成されている。本明細書で開示されるモジュールを、
図48に示されるように、家具または保管場所として使用されるアセンブリへと構成することも可能である。
【0185】
実施例1:クラブ操舵ドリーシステム
図34は、本明細書に開示のモジュールおよびアセンブリのうちのいくつかを用いて構成されたクラブ操舵ドリーシステム700の一実施例の斜視図を示しており、映画セットまたは他の場所においてカメラまたは他の装置を運搬するための軌道レスのオペレータによって制御されるクラブ操舵アセンブリを提供するように設計されている。この実施例において、「後方」または「後部」への言及が、図面の図においてアセンブリのうちのドリーシステムを操縦するオペレータが立つであろう場所に面する側を意味し、「前方」または「前部」が、図面の図においてアセンブリのうちの遠ざかる方を向いた側を意味することに、留意されたい。クラブ操舵ドリー700は、2つのサブアセンブリを備えており、第1のサブアセンブリは、1対のレール包囲転がりモジュールアセンブリ537によって支持された枢動可能かつ回転可能な装置支持構造であり、第2のサブアセンブリは、(i)レール包囲転がりモジュール537を移動させることができる細長いレールアセンブリと、(ii)各々の角部の1対のクラブ操舵ホイールモジュール550と、(iii)ホイールモジュールの枢動可能な制御のための操舵アセンブリとを備える操舵可能なドリーフレームワークである。
【0186】
装置支持サブアセンブリは、カメラまたは他のねじで取り付けられる装置を取り付けることができるベースプレートアセンブリ400を備える。ベースプレートアセンブリ400の右側に、オペレータがベースプレートの方向および位置を手動で制御できるように、パン/チルト/ジブ操作ハンドルバーアセンブリが係合しており、パン/チルト/ジブ操作ハンドルバーアセンブリは、6単位の長さの両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151と、硬質端部キャップコンポーネント690が取り付けられ、かつ下方へと延びるグリップ端部キャップモジュール625を有している閉管ローテータハブアセンブリ100とを備えている。ベースプレートモジュール400の左側から、4単位の長さの雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251が延びており、ベースプレートの右側のハンドルバーアセンブリによって制御することができる間欠的にロック可能な張力調整式の360°の装置チルト枢支点をもたらすために、閉管ローテータハブアセンブリ100に取り付けられている。グリップ端部キャップモジュール625が、追加のハンドグリップをもたらすためにハブアセンブリ100の左向きの雄部材に係合している。ローテータハブアセンブリ100から下方へと、10単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール710が延びており、この両側レセプタクル延長管ローテータモジュール710は、別のローテータハブアセンブリ100と出会う場所においてロック可能、またはオフセンターの360°の装置パン枢支点をもたらすことができ、上記別のローテータハブアセンブリ100には、6単位の長さの両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460が取り付けられ、この両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460に、上向きの幅広ピボットセグメントにバンパーコンポーネント672を係合させたもう1つの閉管ローテータハブアセンブリ100が続き、3単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール720と出会う下方の場所に、カメラまたは他の特定の装置の下方に中心を有し、張力調整ねじノブ58を使用して枢支の張力を調整することができる間欠的にロック可能な張力調整式の360°の装置パン枢支点をもたらしている。
【0187】
ジョインナモジュール720の下方に閉管ローテータハブアセンブリ100が存在し、この閉管ローテータハブアセンブリ100の両側に、2つのさらなる閉管ローテータハブアセンブリ100(各々にグリップ端部キャップモジュール625が取り付けられている)が係合し、これら2つのさらなる閉管ローテータハブアセンブリ100から、2つの12単位の長さの両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール475がそれぞれのローテータハブアセンブリ100(上方のアセンブリのためのジブチルト枢支点を内側にもたらす)へと下方に延び、これらのローテータハブアセンブリ100は、中央において2つのさらなるローテータハブ100(上方のアセンブリのためのジブパン枢支点をもたらす)の積み重ねに係合している。ジブチルトおよびジブパンを、ゼロ単位の長さの両側雄ジョインナモジュール281(見て取ることができない)によって18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730の端部に取り付けられたグリップ端部キャップモジュール625を使用して制御することができる。ジョインナモジュール730には、釣り合いバランスウエイトモジュールアセンブリ600がさらに取り付けられている。
【0188】
上記の2つの積み重ねられたローテータハブ100の下方において、装置支持構造は、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537の上にそれぞれ取り付けられる閉管ローテータハブアセンブリを各側に有している6単位の長さの両側レセプタクル延長管ジョインナモジュールを介して、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537へと取り付けられ、この実施例においては、各々の端部において閉管ローテータハブアセンブリおよび6単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460を介して中央で係合した2つの平行な36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740に沿って走行し、下方のドリーアセンブリに対する小さなトラッキングの移動を可能にしており、上記両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の下方において、横取り付けの4単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール750および続く閉管ローテータハブアセンブリが、上述の装置支持構造およびレールアセンブリを操舵可能なドリーサブアセンブリに係合させる。
【0189】
操舵可能なドリーサブアセンブリは、装置支持サブアセンブリを支持し、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537によってレールアセンブリに係合させるシャーシ構造を提供する。シャーシアセンブリは、その中央に4方向閉管ジョインナハブアセンブリ201を有し、そこから4つの方向のすべてに4つの延長管ジョインナモジュールが延びており、最長はアセンブリの中央から後方への18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730であり、ここで4方向閉管ローテータハブアセンブリ100が、上方においてレールアセンブリに結合し、両横においてシャーシの2つの後方角部へと続く12単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール475に結合している。中央の4方向閉管ジョインナハブアセンブリ201から、12単位のジョインナモジュールが前方へと延びており、前部においてレールアセンブリに係合する4単位のジョインナモジュールへと続いている。中央のジョインナハブアセンブリ201の横向きの面の各々から、シャーシアセンブリの2つの前方角部へと続く2つの12単位のジョインナモジュールが延びている。
【0190】
シャーシアセンブリの各々の角部に、閉管ローテータハブアセンブリ100が係合し、その各々から下方へと6単位の雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール640が係合し、それぞれのホイールモジュールアセンブリ550に方向枢支点を提供している。これらのローテータ640の各々の下方に、ホイールモジュール550の対の中央に位置する4方向閉管ローテータハブアセンブリ100が係合している。これらのハブアセンブリの各々の後方から、6単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460が延び、もう1つのローテータハブアセンブリ100に出会い、そこから操舵アセンブリの枢支点をもたらす6単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151が上方へと延びている。
【0191】
上方へと延びている後方のローテータモジュール640の各々に、ローテータハブアセンブリ100、2単位の両側雄ジョインナモジュール291、およびもう1つのローテータハブアセンブリ100が直列に取り付けられている。上方へと延びている前方のローテータモジュール640の各々に、4単位の両側雄延長管ジョインナモジュール756およびローテータハブアセンブリ100が取り付けられている。ドリーの左側および右側において、18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730が、ホイールモジュール550に相互接続された前方および後方のローテータモジュールのための操舵アセンブリの上部ローテータハブアセンブリを相互接続している。1対の12単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール475が、後方の上方へと延びているローテータモジュール640に載せられた下側のローテータハブアセンブリ100から内側へと延び、別の構成の4方向閉管ジョインナハブアセンブリに係合している。ジョインナハブアセンブリから後方へと、6単位の両側レセプタクルジョインナモジュール上のウエイトモジュールアセンブリ600が延びている。ジョインナハブアセンブリから上方へと、3つのグリップ端部キャップモジュール625を有する4単位の両側雄延長管ジョインナモジュール756に係合した12単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール754が延びている。この段落において説明したサブアセンブリは、オペレータにとってクラブ操舵ドリー700をグリップ端部キャップモジュール625によって押し引きしながら操縦することを可能にする操舵アセンブリを備える。この実施例では、オペレータが操舵アセンブリへと加える力によって、ホイールの約140°の回転半径が可能となり、アセンブリを前方および左側に押すとホイールモジュール550が右を向き、その反対に、前方および右側に押すとホイールモジュールの向きが左に変わる。
【0192】
実施例2:垂直レールトラッキングドリーシステム
垂直レールトラッキングドリーシステム760の一実施例が、
図35に示されており、スチールカメラまたはビデオカメラまたはフィルムカメラなどの搭載された装置を動画または静止画の取得の最中に垂直方向の上下移動にて制御可能に移動させるための安定した支持を提供するために使用することができる。ホイールモジュールが、オペレータが搭載された装置を操作しながら所望のとおりに垂直レールトラッキングドリーシステム760を押し引きすることを可能にする。
【0193】
垂直レールトラッキングドリーシステム760は、2つのサブアセンブリを備え、第1のサブアセンブリは、各々の角部の1対のホイールモジュール550と、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537を移動させることができる垂直な細長いレール構造とが設けられたドリーフレームワークであり、第2のサブアセンブリは、ドリーフレームワーク上に設けられた垂直な細長いレール構造に沿って上下に移動する1対のレール包囲転がりモジュールアセンブリ537を備えた枢動可能かつ回転可能なカメラ支持構造である。
【0194】
ドリーフレームワークサブアセンブリは、間隔を空けて位置する第1の対の18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730によって構成され、これらの両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730は、それぞれの端部において、間隔を空けて位置する第2の対の18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730に横から取り付けられ、第2の対の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730は、それぞれの端部において、硬質ソケットキャップコンポーネント690が取り付けられた閉管ローテータハブアセンブリ100に係合している。各々のローテータハブアセンブリ100から、6単位の雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール640が下方へと延びており、各々の延長管ローテータモジュール640の底に位置するローテータハブアセンブリ100の両側に横から取り付けられたドリーシステムのホイールモジュール550の方向枢支点をもたらしている。この実施例では、ホイール552は、対応するアクスルオフセットねじ孔551b(見て取ることができない)においてホイールモジュール550のホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュール555にボルトで取り付けられているため、これらのホイールモジュールアセンブリは、大型のキャスタとして機能し、オペレータがドリーアセンブリへと加える方向性の力に整列する方向へと自然に回転する。
図35に示されるように、ホイールモジュールアセンブリは、ローテータハブアセンブリの中央の第3の面から延びる平坦端部キャップコンポーネント695を有するジョインナモジュールに横から取り付けられたウエイトモジュールアセンブリ600を含んでいる。
【0195】
垂直な細長いレール構造は、2つのレールを備え、各々のレールは、上側の18単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール765に係合した下端の18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730で構成されている。レール構造の下端は、水平に設けられた第1の対のジョインナモジュール730の長手方向の四角ナットチャネルに横から取り付けられている。レール構造の上端には、2つのレセプタクルの保護囲いとしての硬質ソケットキャップコンポーネント690が挿入されている。
【0196】
第2のサブアセンブリ、すなわち枢動可能かつ回転可能なカメラ支持構造は、カメラまたは他のねじで取り付けられる装置を取り付けることができるベースプレートアセンブリ400を備える。ベースプレートアセンブリ400の(
図35に示されている図における)左側に、オペレータがベースプレートの方向および位置を手動で制御できるように、パン/チルト/ジブ操作ハンドルバーアセンブリが係合しており、パン/チルト/ジブ操作ハンドルバーアセンブリは、第1の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151と、硬質ソケットキャップコンポーネント690が取り付けられ、かつ下方へと延びるグリップ端部キャップモジュール625を有している閉管ローテータハブアセンブリ100とを備えている。ベースプレートアセンブリ400の右側から、雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251が延びており、間欠的にロック可能な張力調整式の360°のチルト軸をもたらすことによって、ベースプレートアセンブリの左側のハンドルバーアセンブリによってベースプレートアセンブリ400を制御することができるように、閉管ローテータハブアセンブリ100に係合している。グリップ端部キャップモジュール625が、補助の把持点として、ローテータハブアセンブリ100の外側の雄部材アセンブリに取り付けられている。ローテータハブアセンブリ100から、10単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール710が下方へと延びており、これは、閉管ジョインナハブアセンブリ201と出会う下部においてオフセンターのパン軸をもたらすことができ、閉管ジョインナハブアセンブリ201の側面に、第1の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460が取り付けられ、次いで第1の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460は、360°のチルト軸での回転によってハブアセンブリに誤って衝突し得るカメラまたは他の装置の保護のためにバンパーコンポーネント672を上向きの幅広ピボットセグメントに係合させて有している閉管ローテータハブアセンブリ100に係合している。ローテータハブアセンブリ100は、3単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール720に出会う場所においてベースプレートアセンブリの間欠的にロック可能な張力調整式パン軸を提供し、雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール720は、ローテータハブアセンブリから下方に延び、第2の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460に横から取り付けられている。1対の18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730が、第2のジョインナモジュール460の両端に係合し、第2のローテータモジュール151の両端に回転可能に係合し、第3のジョインナモジュール460に係合している。釣り合いバランスウエイトモジュールアセンブリ600が、1対の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730の各々の下端の近くに横から取り付けられている。別の18ユニットの両側レセプタクル延長管ジョインモジュール730の一端が、回転可能に係合した第2のローテータモジュール151に横から取り付けられ、他端が、第3のローテータモジュール151に横から取り付けられている。別の延長管ジョインナモジュール730が、一端によって第3のローテータモジュール151の反対側に横から取り付けられ、反対側の端部に取り付けられた釣り合いバランスウエイトモジュールアセンブリ600を有している。硬質端部キャップコンポーネント690と外側グリップ端部キャップモジュール625とを有する1対のローテータハブアセンブリ100が、第3のローテータモジュール151の両端のレセプタクルに係合しており、したがって支持アセンブリの上部を上下に枢動させることができ、アセンブリの延在する垂直部分を、所望であれば第2のローテータモジュール151における回転によって垂直に保つことができる。1対のローテータハブアセンブリ100の下方に、1対の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460が係合し、次いで別の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460によって相互接続された1対のジョインナハブアセンブリ201に取り付けられている。1対のジョインナハブアセンブリ201のレールに面するレセプタクルに、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537が取り付けられている。
【0197】
レール包囲転がりモジュールアセンブリ537は、ドリーフレームワークサブアセンブリ上に構成された垂直な細長いレール構造の周りを滑るように動き、第3のローテータモジュール151に係合した1対のローテータハブアセンブリ100の側面および転がりモジュールアセンブリ537の側面に取り付けられたグリップ端部キャップモジュール625を使用するオペレータによって、垂直な細長いレール構造に沿って上下に移動可能である。レール包囲転がりモジュールアセンブリ537が垂直な細長いレール構造の最下部へと移動するときにカメラの運動を緩衝するために、1対の雌ドームパッド端部キャップモジュール641を、第2のサブアセンブリの中間の水平な両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460および第1のサブアセンブリの対応する18単位の延長管ジョインナモジュール730へと横から取り付けることができる。
【0198】
実施例3:横置きレールトラッキングドリーシステム
横置きレールトラッキングドリーシステム770の一実施例が、
図36に示されている。この形式のアセンブリの構成は、2枚の壁あるいは車両の内部のドアまたは窓の2つの間など、2つの対向する安定な垂直支持物の間に堅固に固定することができる水平レールシステムをもたらすために使用可能である。1つ以上のレール包囲転がりモジュールアセンブリ537(あるいは、随意により、レール転がりモジュール510)に係合した装置支持アセンブリを、オペレータが水平レールシステムに沿って制御可能に往復移動させることができる。
【0199】
この実施例において、水平レールシステムは、パッドコンポーネント594が取り付けられた枢動可能な支持モジュール590に一端において着脱可能に係合した36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740を備えている。ジョインナモジュール740の他端は、パッドコンポーネント594が取り付けられた枢動可能な支持モジュール590に取り付けられた伸縮延長モジュール610に係合している。水平レールシステムを、2つの垂直な支持面の間の所定の場所に、伸縮延長モジュール610によるこれら2つの面との伸縮可能な係合によって堅固に取り付けることができる。必要であれば、類似の代案のアセンブリ(図示せず)を、2つの水平な支持面の間に垂直に係合させることも可能である。
【0200】
この実施例では、
図17に示したベースプレートアセンブリ430が、各々の6単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465の上端において、3単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール720に横から取り付けられている。ジョインナモジュール465の雄部材管端部アセンブリ270の各々の下向きの幅広ピボットセグメントが、バンパーコンポーネント672に係合している(
図17に示されている雄コンポーネント70は、ここでは除かれている)。3単位のジョインナモジュール720の外側の雄の端部は、閉管ローテータハブアセンブリ100にそれぞれ係合している。下向きに延びるグリップ端部キャップモジュール625および左向きのバンパーコンポーネント672が、ベースプレートアセンブリ430の左側のローテータハブアセンブリ100に係合している一方で、ベースプレートアセンブリ430の右側のローテータハブアセンブリ100には、右向きのバンパーコンポーネント672と、6単位の両側レセプタクルローテータモジュール151に係合した3ユニットの雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール720からなる下方へと延びるアセンブリとが係合しており、6単位の両側レセプタクルローテータモジュール151は、閉管ジョインナハブアセンブリ201に係合している。6単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の対応する端部が、ジョインナハブアセンブリ201から延びる横向きに取り付けられた雄部材アセンブリに係合する一方で、ジョインナモジュール460の他端は、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537上の雄部材プレートアセンブリに回転可能に係合したローテータハブアセンブリ100に係合しており、ローテータハブアセンブリ100は、このローテータハブアセンブリ100がもたらす間欠的にロック可能な360°のパン軸の枢支張力を調整するための張力調整ねじノブ58を有している。右側の水平な3単位の雄/レセプタクルジョインナモジュール720がハブアセンブリ100の対応するローテータレセプタクル11内に回転可能に係合する場所にもたらされる360°のチルト軸におけるベースプレートアセンブリ430の回転によってハブアセンブリ100に誤って接触する可能性があるカメラまたは他の装置の保護のために、バンパーコンポーネント672が、パン軸ローテータハブアセンブリ100の上向きの幅広ピボットセグメントに係合している。
【0201】
実施例4:転がりジブシステム
転がりジブシステム780の一実施例が、
図37に示されており、スチールカメラまたはビデオカメラまたはフィルムカメラなどの荷物または装置を支持するためのコンパクトで軽量な転がりスタンドシステムを提供するように構成されている。このようなジブアセンブリを、例えばマイクロホンまたは照明器具などを外向きに延ばすように構成することができる。
【0202】
この実施例においては、1対の10単位のホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュール800の各々が、一端において第1の閉管ローテータハブアセンブリ100の両側面に横から取り付けられている。他端において、ホイール552が、各々のホイールアクスル管端部コンポーネント551の中心孔に回転可能に係合している。18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730の一端が、第1のローテータハブアセンブリ100から外へと延びている雄部材アセンブリに係合している。ジョインナモジュール730の他端は、第2の閉管ローテータハブアセンブリ100の雄部材アセンブリに取り付けられている。第2のローテータハブアセンブリ100の外向きのレセプタクルに、平坦な端部キャップコンポーネント695が取り付けられた雄のジョインナ上のウエイトモジュールアセンブリ600が係合している。下向きに延びるグリップ端部キャップモジュール625が、第2のローテータハブアセンブリ100に横から取り付けられている。第3のローテータハブアセンブリ100が、グリップ端部キャップモジュール625から90°の間隔で側方に取り付けられている。上方へと延びる36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740が、第3のローテータハブアセンブリ100に横から取り付けられている。
【0203】
この実施例においては、ベースプレートアセンブリ400に(
図37に示される図において)右側へと延びる第1の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460が係合しており、この第1の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460に、ベースプレートアセンブリのチルトおよびパン動作を取り扱うために3つのグリップ端部キャップモジュール625が90°間隔で配置された第4のローテータハブアセンブリ100が係合している。第2の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の一端が、ベースプレートアセンブリ400の左側に取り付けられる一方で、他端には、下方へと延びる10単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール790に係合した第5のローテータハブアセンブリ100が係合している。第6のローテータハブアセンブリ100が、ジョインナモジュール790の他端に係合している。第3の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の一端が、第6のローテータハブアセンブリ100に横から取り付けられている。第3のジョインナモジュール460の他端は、両側雄延長管ジョインナモジュール291に係合し、両側雄延長管ジョインナモジュール291は、他端において第7のローテータハブアセンブリ100に係合することで、上方のベースプレートアセンブリ400にチルト軸を提供している。下方に隣接して、第8のローテータハブアセンブリ100の上向きのローテータレセプタクル11が、第7のローテータハブアセンブリ100から下方へと延びている雄部材横マウントアセンブリ110または395に回転可能に係合する場所で、上方のベースプレートアセンブリ400に、中心に位置する360°のパン軸を提供している。第9のローテータハブアセンブリ100が、第8のローテータハブアセンブリ100の側方に取り付けられ、この場所で、高張力の設定またはピボットロック60を用いる間欠的にロック可能な回転において、ジブアームジョインナモジュール740の下端に係合した第3のローテータハブアセンブリ100と第2のローテータハブアセンブリ100との回転可能な係合の場所から第9のローテータハブアセンブリ100に係合したジブアームジョインナモジュール740が上方または下方へと動かされるときに、パン軸ローテータハブアセンブリ100および上方のモジュールを再び水平にすることができる。
【0204】
雌ドームパッド端部キャップモジュール641が、ジョインナモジュール730に側方から取り付けられ、上方のジブアームアセンブリをジョインナモジュール730に隣接する位置まで下降させることが望まれる場合に、ジブアームアセンブリを緩衝する。第4のローテータハブアセンブリ100に取り付けられた3つのグリップ端部キャップモジュール625は、オペレータの手による支持アセンブリのチルトおよびパン回転の制御のために設けられている。このハンドグリップアセンブリを保持し、随意によりジブアーム(すなわち、ジョインナモジュール740)も把持することによって、オペレータは、ジブアームを持ち上げて下方へと延びているグリップ端部キャップモジュール625を上昇させ、次いで転がりジブアセンブリ780を押し引きすることによって、転がりジブアセンブリ780を転がすことができる。
【0205】
実施例5:ローアングルベースプレート支持システム
ローアングルベースプレート支持システム810の一実施例が、
図38に示されており、2つのサブアセンブリから立ち姿勢または歩行中のオペレータの届く範囲内へと上方に延びている2つのハンドルアタッチメントを把持するオペレータの押し引きによって駆動および回転の運動が実行されるコンパクトで低い転がりベースプレートシステムを提供するように構成されている。このアセンブリを、シャーシ操舵バーアセンブリを持ち上げるときにオペレータによって転がすことができ、シャーシ操舵バーアセンブリは、閉管ローテータハブアセンブリ100(2つの側方に取り付けられたグリップ端部キャップモジュール625を有する)を備え、この閉管ローテータハブアセンブリ100に雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465が接続され、次いで18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730が存在し、この両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730は、持ち上げられたときに2つの後方角部グリップ端部キャップモジュール625を地面から離してシステムアセンブリを前進させることができるようにするシャーシアセンブリの後部を形成する18単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール830の真ん中に、横から取り付けられている。
【0206】
2つの後方角部ローテータハブアセンブリ100の下方において、グリップ端部キャップモジュール625の延在の長さは、おおむねシャーシアセンブリを2つのホイールモジュール550の半径に対して水平に位置するように整列させる1ユニットの両側雄延長管ジョインナモジュール840にそれぞれ組み合わせられる。2つの後方角部ローテータハブアセンブリ100の各々から、6単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460が前方へと延び、2つの前部ローテータハブアセンブリ100に接続され、前部ローテータハブアセンブリ100の各々の外側に、ホイールモジュールアセンブリ550が取り付けられている。前部の2つのローテータハブアセンブリ100から、2つの4単位の雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール820が上方へと延びており、これらの上に2つのローテータハブアセンブリ100が係合し、これら2つのローテータハブアセンブリ100の各々が内側へと向いたローテータレセプタクル11を有していることで、各側のローテータハブアセンブリに回転可能に係合した2つの雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール465の間に係合するベースプレートアセンブリ400に、チルト軸が提供される。チルト軸操舵バーアセンブリが、左側のジョインナモジュール465に側方から取り付けられており、チルト軸操舵バーアセンブリは、下方のシャーシ操舵バーアセンブリと同じモジュールを含んでいるが、水平なグリップ端部キャップモジュール625の向きが反対にされており、ここではベースプレートアセンブリ400のチルト運動を操作するように構成され、さらにはシステムの操舵および転がり前進のために把持されるように構成されている。
【0207】
実施例6:横方向地上レールトラッキングドリーシステム
横方向地上レールトラッキングドリーシステム850の一実施例が、
図39に示されており、映画制作または同様の性質の他の最終用途の要件においてカメラまたは他の装置を転がすための固定レール軌道システムを提供するように構成されている。
【0208】
この実施例は、3つのサブアセンブリを備えており、第1のサブアセンブリは、固定レール軌道システムであり、第2のサブアセンブリは、枢動可能かつ回転可能なカメラ支持構造であり、第3のサブアセンブリは、2対のレール転がりモジュール510を備えている第2のサブアセンブリのための支持フレームワークである。
【0209】
第1のサブアセンブリは、1対のレール軌道を備えており、各々のレール軌道は、ローテータハブアセンブリ100によって相互接続された2つの36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740で構成され、ジョインナモジュール740の外向きの端部に係合したローテータハブアセンブリ100を有している。18単位の延長管ジョインナモジュール730が、レール軌道の各々の端部のローテータハブアセンブリ100に側方から取り付けられている。第1のサブアセンブリ内の6つのローテータハブアセンブリの各々に、下方へと延びる両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の一端が側方から取り付けられており、下方へと延びる両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の他端は、水平出しフットモジュール580に係合している。ジョインナモジュール730が、レール軌道サブアセンブリに構造的支持を提供するために、2つの中間の下方へと延びているジョインナモジュール460の側方に取り付けられている。
【0210】
第2のサブアセンブリは、カメラまたは他のねじで取り付けられる装置を取り付けることができるベースプレートアセンブリ400を備える。ベースプレートアセンブリ400の右側に、オペレータがベースプレートの方向および位置を手動で制御できるように、パン/チルト/ジブ操作ハンドルバーアセンブリが係合しており、パン/チルト/ジブ操作ハンドルバーアセンブリは、6単位の長さの両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151と、硬質端部キャップコンポーネント690が取り付けられ、かつ下方へと延びるグリップ端部キャップモジュール625を有している閉管ローテータハブアセンブリ100とを備えている。ベースプレートモジュール400の左側から、4単位の長さの雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール251が延びており、ベースプレートの右側のハンドルバーアセンブリによって制御することができる間欠的にロック可能な張力調整式の360°の装置チルト枢支点をもたらすために、閉管ローテータハブアセンブリ100に取り付けられている。グリップ端部キャップモジュール625が、追加のハンドグリップをもたらすためにハブアセンブリ100の左向きの雄部材に係合している。ローテータハブアセンブリ100から下方へと、10単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール710が延びており、この両側レセプタクル延長管ローテータモジュール710は、別のローテータハブアセンブリ100と出会う場所においてロック可能、またはオフセンターの360°の装置パン枢支点をもたらすことができ、上記別のローテータハブアセンブリ100には、6単位の長さの両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460が取り付けられ、この両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460に、上向きの幅広ピボットセグメントにバンパーコンポーネント672を係合させたもう1つの閉管ローテータハブアセンブリ100が続き、3単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール720と出会う下方の場所に、カメラまたは他の特定の装置の中心の下方に中心を有し、張力調整ねじノブ58を使用して枢支の張力を調整することができる間欠的にロック可能な張力調整式の360°の装置パン枢支点をもたらしている。
【0211】
ジョインナモジュール720の下方に閉管ローテータハブアセンブリ100が存在し、この閉管ローテータハブアセンブリ100の両側に、2つのさらなる閉管ローテータハブアセンブリ100(各々にグリップ端部キャップモジュール625が取り付けられている)が係合し、これら2つのさらなる閉管ローテータハブアセンブリ100から、2つの12単位の長さの両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール475がそれぞれのローテータハブアセンブリ100(上方のアセンブリのためのジブチルト枢支点を内側にもたらす)へと下方に延び、これらのローテータハブアセンブリ100は、中央において閉管ジョインナハブアセンブリ201に係合しており、この閉管ジョインナハブアセンブリ201の側面に取り付けられて下方へと延びる両側レセプタクルローテータモジュール151が、第3のサブアセンブリとの回転可能な係合の場所で、上方のアセンブリのためのジブパン枢支点をもたらしている。ジブチルトおよびジブパンを、ゼロ単位の長さの両側雄ジョインナモジュール281(見て取ることができない)によって18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730の端部に取り付けられたグリップ端部キャップモジュール625を使用して制御することができる。ジョインナモジュール730には、釣り合いバランスウエイトモジュールアセンブリ600がさらに取り付けられている。
【0212】
第3のサブアセンブリは、各々の端部において閉管ジョインナハブアセンブリ201に係合したジョインナモジュール730で構成された転がりフレームワークを備える。両側レセプタクルジョインナモジュール460が、各々のジョインナモジュール201から側方に延びている。各々のジョインナモジュール460の外向きの端部に、別の閉鎖ジョインナハブアセンブリ201が係合している。レール転がりモジュール510の上向きの雄部材プレートアセンブリ420が、閉管ジョインナハブアセンブリ201のレセプタクルに係合している。閉管ジョインナハブアセンブリ201の上向きの雄の端部には、グリップ端部キャップモジュール625が設けられている。上記段落で述べたように、両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151の一端が、ジョインナモジュール730の側面に取り付けられ、他端は、第2のサブアセンブリにおいて下側の1対のローテータハブアセンブリ100を相互接続している閉管ジョインナハブアセンブリ201に回転可能に係合している。
【0213】
実施例7:2連ベースプレートA型フレームドリーシステム
2連ベースプレートA型フレームドリーシステム860の一実施例が、
図40に示されており、並んだ2台のカメラまたは他のそのような装置を組み合わせて移動させる必要があり得る映画制作などの用途において使用されるように構成されている。この実施例は、2つのサブアセンブリを備えており、第1のサブアセンブリは、転がりA型フレームドリー構造であり、第2のサブアセンブリは、2つのカメラまたは他のそのような装置のための回転支持構造である。
【0214】
第1のサブアセンブリは、2つのA型フレームで構成されたA型フレームワークを有し、各々のA型フレームは、3つの36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740を、下方の2つの接合部の2つの2方向30°横マウントブラケットモジュール320(
図13Aを参照)および上部の接合部の30°の角度の雄部材マウントブラケット322によって、相互接続することによって構成されている。2つのA型フレームは、(i)2つの36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740にスライド可能または堅固に締め付けられる底部、および(ii)マウントブラケット322が18単位の延長管ジョインナモジュール730にジョインナモジュール730の両側の長手方向のチャネルに設けられた四角ナットにそれぞれ螺合する2本の取り付けねじ325によって取り付けられる上部において、相互接続される。第1のサブアセンブリは、4組のホイールアセンブリを有し、各組は、ローテータハブアセンブリ100の両側に取り付けられた1対のホイールモジュール550を備える。この実施例では、各々のホイール552は、対応するアクスルオフセットねじ孔551b(見て取ることができない)において対応するホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュール555にボルトで取り付けられているため、それらは大型のキャスタとして機能し、オペレータがドリーアセンブリへと加える方向性の力に整列する方向へと自然に回転する。アセンブリは、ローテータハブアセンブリ100の中央の第3の面から延びる平坦端部キャップコンポーネント695を有するジョインナモジュールに横から取り付けられたウエイトモジュールアセンブリ600を含んでいる。ローテータハブアセンブリ100の上向きのローテータレセプタクル11内で360°の回転が可能であるように、上方へと延びる雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール640が、その雄の端部によってローテータハブアセンブリ100に回転可能に係合している一方で、ローテータモジュール640の他端は、対応する36単位の両側レセプタクルジョインナモジュール740の対応する外向きのジョインナレセプタクル211内の雄部材横マウントアセンブリ110または395に堅固に係合している。
【0215】
第2のサブアセンブリは、2つの離れて位置するベースプレートモジュール400を有し、ベースプレートモジュール400は、個々の360°のパン軸枢支点をそれぞれ有すると共に、中央のパン軸枢支点において一緒に360°回転させることも可能であってよい。各々のベースプレートモジュール400は、モジュール400の左側および右側の雄部材プレートアセンブリ420に取り付けられた1対のグリップ端部キャップモジュール625を有する。両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151の一端が、モジュール400の下方へと延びる雄部材プレートアセンブリ420に取り付けられ、ローテータモジュール151の他端は、閉管ジョインナハブアセンブリ201の雄の端部に相互接続されている。下方へと延びるグリップ端部キャップモジュール625が、ゼロ単位の両側雄ジョインナモジュール281(見て取ることができないが、
図9を参照)によって各々のジョインナレセプタクル211に係合している。各々のジョインナハブアセンブリ201から内側へと延びる雄部材横マウントアセンブリに係合したジョインナモジュール730が、中央の360°のパン軸点を提供するローテータハブアセンブリ100の両側に相互接続されている。シェル端部キャップモジュール635が、ローテータハブアセンブリ100の上部に係合している一方で、ローテータハブアセンブリ100の下側の雌の端部は、4単位の雄/レセプタクルジョインナモジュール750の雄の端部に回転可能に係合している。ジョインナモジュール750の雌の端部は、2つのA型フレームを相互接続するジョインナモジュール730に側方から取り付けられている。中央のパン操作ハンドルバーを提供するジョインナモジュール730が、ローテータハブアセンブリ100の第3の側面から延び、外側の端部においてゼロ単位の両側雄ジョインナモジュール281(見て取ることができない)によって取り付けられたグリップ端部キャップモジュール625に係合している。
【0216】
実施例8:4キャスタベースプレートドリーシステム
4キャスタベースプレートドリーシステム870の一実施例が、
図41に示されており、転がりフレームワークに取り付けられたカメラまたは他のそのような装置をできる限り地面またはプラットフォームまたはテーブルなどに近付けることが望まれる映画制作などの用途に使用されるように構成されている。
【0217】
この実施例は、
図23Cおよび
図23Dを参照して説明したとおりの2対のキャスタホイールモジュールアセンブリ560で構成される。各々の対は、360°の枢動が可能な2つのキャスタアセンブリ560を備え、各々のアセンブリ560は、両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の一端に係合し、両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460は、他端において閉管ローテータハブアセンブリ100に係合している。2つのローテータハブアセンブリ100は、ジョインナモジュール460に相互接続されている。ベースプレートアセンブリ400の右側の雄部材プレートアセンブリ420が、第1の両側レセプタクルローテータモジュール151の一端に係合している。第1の両側レセプタクルローテータモジュール151の他端は、対応する1対のキャスタアセンブリ560を相互接続している右側のジョインナモジュール460に横から取り付けられている。ベースプレートアセンブリ400の左側の雄部材プレートアセンブリ420が、第2の両側レセプタクルローテータモジュール151の一端に係合している。第2のローテータモジュール151の他端は、他方の1対のキャスタアセンブリ560を相互接続している左側のジョインナモジュール460に横から取り付けられている。2つのローテータモジュール151の組み合わせは、ベースプレートモジュール400を取り付けられた装置の長さにもよるが360°回転させることができ、あるいは雄部材プレートアセンブリ420のピボットロックスプロケット423(見て取ることができない)と係合するピボットロック60の一方または両方によって間欠的にロックすることができるチルト軸点を提供する。
【0218】
実施例9:手持ちカメラスタビライザアセンブリ
カメラ支持用の手持ちスタビライザアセンブリ880の一実施例が、
図42に示されており、ベースプレートアセンブリに取り付けることができるカメラなどのツールまたは装置について手持ちの支持が必要とされる用途において使用されるように構成されている。この実施例では、ベースプレートアセンブリ400の右側の雄部材プレートアセンブリ420に、両側レセプタクルジョインナモジュール460の一端が係合し、他端は第1の閉管ローテータハブアセンブリ100に係合している。下方へと延びる18単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール765の雌の端部が、ローテータハブアセンブリ100の雄の端部に係合する一方で、ジョインナモジュール765の雄の端部には、グリップ端部キャップモジュール625が設けられている。ベースプレートアセンブリ400の左側の雄部材プレートアセンブリ420が、両側レセプタクルローテータモジュール151の一端に係合している。ローテータモジュール151の他端は、第2のローテータハブアセンブリ100に係合している。横方向に延びる18単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール765の一端が、第2のローテータハブアセンブリ100に係合する一方で、ジョインナモジュール765の他端は、雌ドームパッド端部キャップモジュール641に係合している。
【0219】
オペレータは、横方向に延びるジョインナモジュール765または雌ドームパッド端部キャップモジュール641を自身の肩に載せ、あるいは雌ドームパッド端部キャップモジュール641を自身の胸に押し当てるようにジョインナモジュール765を自身の左手で保持すると同時に、下方へと延びるグリップ端部キャップモジュール625を自身の右手で保持することによって、ベースプレートモジュール400に取り付けられたカメラを安定に操縦することができ、両側レセプタクルローテータモジュール151によってもたらされるチルト軸点においてカメラの角度を上下に傾けることができる。
【0220】
実施例10:垂直レールトラッキングスタンドアセンブリ
垂直レールトラッキングスタンドアセンブリ900の一実施例が、
図43に示されており、カメラなどのツールまたは荷物を設定された立ち位置において垂直方向に上下移動させる必要がある用途において使用されるように構成されている。この実施例は、2つのサブアセンブリを備えており、第1のサブアセンブリは、垂直レールスタンドであり、第2のサブアセンブリは、カメラあるいは他の種類の装置またはツールのための枢動可能かつ回転可能な転がり支持体である。
【0221】
第1のサブアセンブリは、36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740と相互接続された18単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール765を備える垂直レールであり、ジョインナモジュール740は、フットプレートモジュール585の重み付けされたフットプレート586の上の雄部材プレートアセンブリ420に取り付けられている。
【0222】
第2のサブアセンブリは、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537が取り付けられた枢動可能かつ回転可能なカメラ支持構造を備える。ダブルレセプタクルローテータモジュール151の一端が、(
図43に示されているとおりの)ベースプレートアセンブリ400の左側の雄部材プレートアセンブリ420に係合する一方で、ローテータモジュール151の他端は、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537から外向きに延びている雄部材プレートアセンブリ420に係合し、そこにベースプレートアセンブリのための随意によるチルト軸点をもたらしている。ウエイトコンポーネント602を、ベースプレートモジュール400とレール包囲転がりモジュールアセンブリ537との間に介装されたローテータモジュール151上に設けることができる。両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460の一端が、レール包囲転がりモジュールアセンブリ537の反対側から外向きに延びている雄部材プレートアセンブリ420に係合している。ジョインナモジュール460の他端は、ローテータハブアセンブリ100に係合している。雄ドームパッド端部キャップモジュール650が、ローテータハブアセンブリ100の下向きのレセプタクルに取り付けられている。
【0223】
第2のサブアセンブリのレール包囲転がりモジュールアセンブリ537が、第1のサブアセンブリの垂直レール上を滑り、オペレータの必要のとおりに垂直レールに沿って上下に移動可能である。雄ドームパッド端部キャップモジュール650は、ベースプレートモジュール400に取り付けられ得るツールまたはデバイスを、第2のサブアセンブリが第1のサブアセンブリの垂直レールの底部に達する場合に緩衝するために設けられている。
【0224】
実施例11:照明支持ラックシステム
照明支持ラックシステム910の一実施例が、
図44に示されており、産業用の照明またはグリップ器具が使用される映画制作などの用途において使用されるように構成可能である。この種の構成は、オーディオ器具、ビデオ表示器具、などの他の種類の荷物の支持にも有用であり得る。
【0225】
この実施例では、3シャフトの照明支持ラックアセンブリが、ウエイトが取り付けられた4キャスタのベースアセンブリから垂直に延びている。ベースアセンブリは、各々が18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730を有している4つの一致するウエイト付きキャスタ脚アセンブリを備えており、これらのウエイト付きキャスタ脚アセンブリは、2つの多角度雄部材マウントブラケット335上のペアにて、照明支持ラックアセンブリの底部の水平な36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740の側面から延びており、多角度雄部材マウントブラケット335において2つの脚の延在の間に120°の隔たりの角度が形成されるように60°の角度の孔に取り付けられている。両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730の各々の外側端に、もう1つのマウントブラケット335が、このブラケットの60°の角度の孔にて、第2の60°の角度の孔が地面に対して垂直に整列するように接続され、この第2の60°の角度の孔に、垂直に整列した6単位のダブルレセプタクル延長管ジョインナモジュール460およびキャスタモジュールアセンブリ560が接続され、各々の脚アセンブリを完成させている。上向きの照明支持ラックアセンブリの荷物の釣り合いバランスが必要とされる場合、
図44に示されるように、一連のウエイトコンポーネント602を18ユニットの両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730の側面に固定することができる。
【0226】
各々が2つの36単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール920をゼロ単位の両側雄ジョインナモジュール281によって接続して備えている3つの取り付けシャフトが、照明支持ラックアセンブリの底部の水平な36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740から上方へと延びている。各々のローテータモジュール920上に、配置の変更が可能な90°オフセットの横マウントブラケットモジュール340が取り付けられ、これらの横マウントブラケットモジュール340の各々に、閉管ジョインナモジュールハブアセンブリ201と、これに続く6単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460と、さまざまな産業照明器具を支持することができるスピゴット498を有している垂直方向に整列した5/8インチのスピゴット照明マウントモジュール490が接続されたさらなる閉管ジョインナモジュールハブアセンブリ201とを備えるL字形のマウントアームアセンブリが取り付けられている。取り付けられた器具の垂直位置を、36単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール920に沿った四角ナットチャネル内の対応する四角ナット上の90°オフセットの横マウントブラケットモジュール340の位置を変えることによって、調整することができる。取り付けられた器具を、器具のサイズまたは間隔が許すのであれば、36単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール920を回転させることによって水平面上で360°枢動させることも可能であり、ここで、両側レセプタクル延長管ローテータモジュール920のうちの3つは、水平な36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740の上に接続され、3つは最初の3つの上に接続されている。これらの形式の照明支持ラックアセンブリの構造的完全性のために、追加の水平な36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740が、上側の3つの36単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール920の端部に接続され、照明マウントアセンブリの矩形のフレームを完成させる。
【0227】
実施例12:A型フレームスプーリングカートシステム
A型フレームスプーリングカートシステム930の一実施例が、
図45に示されており、ケーブル、ワイヤ、ロープ、ホース、布、などの種々の荷物を集め、現場で移動させるために移動カートを使用することができる用途において使用されるように構成されている。
【0228】
この実施例においては、スプールバーアセンブリが、A型フレームの上部においてカートの全幅を横切っており、ジョインナボックスサブアセンブリから外方向に各側から延びているグリップ端部キャップモジュール625においてアセンブリ930を保持することによって、オペレータが6単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151上で360°回転させることができる。ジョインナボックスサブアセンブリの各々は、3つの6単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール460と、6単位の雄/レセプタクル横開口ジョインナモジュール940と、3つの角部の3つの閉管ジョインナハブアセンブリ201とを備える。ジョインナボックスサブアセンブリの第4の角部は、2つの雄部材横マウントアセンブリ110によってスプールアセンブリの横バーに取り付けられている。
【0229】
A型フレーム転がりシャーシは、3つの36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740を下部の2つの接合部の2つの2方向30°横マウントブラケットモジュール320(
図13Aを参照)および上部の接合部の30°の角度の雄部材マウントブラケット322によって相互接続することによって構成された2つのA型フレームを備えている。2つのA型フレームは、(i)2つの36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740に締め付けられた底部と、(ii)スプールバーアセンブリの端部に位置する2つのローテータモジュール151を有する上部とにおいて相互接続されている。A型フレーム転がりシャーシの4つの角部において、4つの閉管ジョインナハブアセンブリ201が、底部の4つの36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740のうちの2つのジョインナモジュール740の端部に取り付けられている。各々のジョインナハブアセンブリ201から、6単位の雄/レセプタクル延長管ローテータモジュール640が下方へと延びており、各々の延長管ローテータモジュール640の底に位置するローテータハブアセンブリ100の両側に横から取り付けられたカートシステムのホイールモジュール550の方向枢支点をもたらしている。この実施例では、ホイール552は、対応するアクスルオフセットねじ孔551b(見て取ることができない)においてホイールモジュール550のホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュール555にボルトで取り付けられているため、これらのホイールモジュールアセンブリは、大型のキャスタとして機能し、オペレータがドリーアセンブリへと加える方向性の力に整列する方向へと自然に回転する。ホイールモジュールアセンブリは、ローテータハブアセンブリの中央の第3の面から延びる平坦端部キャップコンポーネント695を有するジョインナモジュールに横から取り付けられたウエイトモジュールアセンブリ600を含んでいる。
【0230】
実施例13:引っ張りカートアセンブリ
ゴルフバッグに適した引っ張りカートアセンブリ950の一実施例が、
図46に示されている。そのようなアセンブリを、加圧ガスキャニスタのような他の種類の背の高い縦型の荷物を運ぶように構成することができる。この実施例では、引っ張りカートアセンブリ950は、第1のベースプレートモジュール400を有する垂直シャフトサブアセンブリと、第2のベースプレートモジュール400を有する水平ホイールサブアセンブリと、脚支持サブアセンブリとを備える。
【0231】
垂直シャフトサブアセンブリは、2つのレセプタクルを接続するゼロ単位の両側雄ジョインナモジュール281によって10単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール790と相互接続された18単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール730を備える。ジョインナモジュール790の開放端に、第1のローテータハブアセンブリ100の一方側が係合している一方で、第1のローテータハブアセンブリ100の他方側は、3単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール720に係合している。第2のローテータハブアセンブリ100が、ジョインナモジュール720の他端に係合している。バンパー端部キャップモジュール670が、両方のローテータハブアセンブリ100の幅広ピボットセグメントに取り付けられており、3つのグリップ端部キャップモジュール625が、90°の間隔で第2のローテータハブアセンブリ100の側面に取り付けられている。
【0232】
水平ホイールサブアセンブリは、第3のローテータハブアセンブリ100を備え、このローテータハブアセンブリ100に、1対の10単位のホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュール800が、このハブアセンブリ100の両側面において係合している。ホイール552が、各々のホイールアクスルモジュール800の中心孔にボルトで取り付けられている。
【0233】
脚支持サブアセンブリは、下方へと延びる3単位の両側雄伸張管ジョインナモジュール955を備え、その底部に、グリップ端部キャップモジュール625が係合している。第4のローテータハブアセンブリ100が、ジョインナモジュール955の上部に係合している。側方へと延びる10単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール710が、第4のローテータハブアセンブリ100の側面に取り付けられている。第5のローテータハブアセンブリ100が、ローテータモジュール710の開放端に側面で取り付けられている一方で、第5のローテータハブアセンブリ100の他方の側面に、4単位の雄/レセプタクル延長管ジョインナモジュール750が取り付けられている。第2のベースプレートアセンブリ400が、第5のローテータハブアセンブリ100に取り付けられている。ジョインナモジュール750の開放端が、水平ホイールサブアセンブリの第3のローテータハブアセンブリ100に取り付けられている。
【0234】
第1のローテータハブアセンブリ100に取り付けられた第1のベースプレートモジュール400を、例えば、ゴルフバッグの側面をしっかりと把持するように調整することができ、後にゴルフバッグの側面を解放するように再び調整することができる。第5のローテータハブアセンブリ100に取り付けられた第2のベースプレートモジュール400を、ゴルフバッグの底部をしっかりと把持するように調整することができ、後にゴルフバッグの底部を解放するように再び調整することができる。
【0235】
実施例14:ユーティリティカートおよび棚アセンブリ
図47が、本明細書に開示される典型的なモジュールのいくつかを備える典型的なユーティリティカートアセンブリ960の斜視図である。図示のようなシステムアセンブリは、作業現場または他の場所で器具、所有物、資材、材料、消耗品、などを運ぶための開放トレイおよび箱形トレイの両方のキャリッジ機能を提供する。随意により、ホイールモジュールの代わりに、棚および保管アセンブリを立たせるための足モジュール580,585またはグリップ端部キャップモジュール625によって、同様のアセンブリを構成することも可能である。
【0236】
この実施例では、ユーティリティカートシステム960は、実施例2、実施例7、および実施例12において説明したキャスタ式ホイールモジュールアセンブリと同様の4対の360°の枢動が可能なキャスタ式ホイールモジュールアセンブリ550を、それらのホイールアクスル/レセプタクル横開口ジョインナモジュール555の中心からずらされた位置にある孔を使用しつつ備えている。これらのホイールアセンブリの対応するローテータモジュール640のそれぞれの上方に、カートのフレームの基本を提供する36単位の両側レセプタクル延長管ジョインナモジュール740が、ゼロ単位の両側雄ジョインナモジュール281によって係合している。これらの角部の柱のジョインナモジュール740に、トレイ底部471と荷物を収容するための3つまたは4つの横パネル478とをそれぞれが有しているカートの3つのトレイモジュールアセンブリが、トレイカラー474を介して固定されている(
図18に関する説明を参照)。ユーティリティカートを360°の枢動が可能なホイールモジュールアセンブリ550上で任意の方向に押し引きするために、グリップ端部キャップモジュール625が、ジョインナモジュール740のうちの2つのジョインナモジュール740の上部に設けられ、それぞれゼロ単位の両側雄ジョインナモジュール281によって係合している。
【0237】
実施例15:モジュール式作業ステーションアセンブリ
モジュール式作業ステーションアセンブリ980の一実施例が、
図48に示されている。
【0238】
この実施例は、矩形のテーブルトップ990と、テーブルトップ990の上方に位置する棚482と、アセンブリの右側に隣接してテーブルトップ990の直下に取り付けられた回転可能な下部棚995とを備える。
【0239】
テーブルトップ990の各々の角部の近くにおいて、テーブルトップ990の底面に4つの円形凹部が設けられている(
図19Bを参照)。各々の凹部は、取り付けプレート484を受け止めて収容するように構成されている。中央ねじ孔485を有する取り付け板484が、凹部へと挿入され、例えば取り付け板484に設けられた孔486を通って挿入される5本のねじ487によってテーブルトップ990に確実に取り付けられる。雄部材フラットマウントアセンブリ361が、ねじ孔485に螺合する取り付けボルトによって取り付け板484に取り付けられる。次に、雄部材フラットマウントアセンブリ361は、24単位の両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール488の端部のレセプタクルに挿入され、
図8Bを参照してジョインナモジュール251について説明したように定位置に固定される。4つのモジュール488はすべて、このやり方でテーブルトップ990の4つの角部に取り付けられる。4つのジョインナモジュール488の底に、図示の4つの軟質端部キャップコンポーネント680などの足コンポーネントを設けることができる。
【0240】
この実施例においては、テーブルトップ990の底面に、雄部材フラットマウントアセンブリ361に取り付けられた第5の取り付け板484を受け入れてこれと係合する第5の凹部が設けられている。この実施例に示されている下部棚995の上面において、この棚995の後縁の付近に、雄部材フラットマウントアセンブリ361に取り付けられた第6の取り付け板484を受け入れて取り付けるための凹部が設けられている。6単位の両側レセプタクル延長管ローテータモジュール151の一端が、第5の取り付け板484から下方へと延びている雄部材フラットマウントアセンブリ361に係合している一方で、他端は、第6の取り付け板484から上方へと延びている雄部材フラットマウントアセンブリ361に係合している。下部棚995の右辺が、テーブルトップ990の下方から右前に向かって回転させられたときに対応するモジュール488の側面に嵌合するように輪郭付けられていることに留意されたい。1つ以上のさらなる棚995を、テーブルトップ990の底部に同様に係合させることが可能である。
【0241】
さらに、この実施例は、テーブルトップ990の後部において左辺に隣接して設けられた棚482を示している。テーブルトップ990の後縁に沿って2つの適切な間隔で位置する凹部483が設けられ、これらの凹部483に、(
図19Bに示されるように)雄部材フラットマウントアセンブリ361へと取り付けられた取り付け板484が挿入され、ねじ487で取り付けられる。棚482の底面に、雄部材フラットマウントアセンブリ361に取り付けられた1対の取り付け板484が挿入される1対の相補的な凹部が設けられている。6単位の両側レセプタクル横開口ジョインナモジュール489の一端が、棚482の底面の凹部に取り付けられた取り付け板484から下方へと延びる雄部材フラットマウントアセンブリ361と係合する一方で、他端は、テーブルトップ990の上面に取り付けられた取り付け板484から上方へと延びる雄部材フラットマウントアセンブリ361に係合している。
【0242】
テーブルトップが、正方形、矩形、台形、三角形、五角形、六角形、七角形、八角形、十角形、円形、インゲン豆形、および波形であってよく、さらには他の形態の対称および非対称な曲線形状を有してよいことに、留意されたい。本明細書に開示のモジュール式テーブルアセンブリは、4本の脚を備えることが最も一般的であるが、随意により、三角形のテーブルトップに3本の脚を設けてもよいし、あるいは非使用時に壁に対して折り畳まれ、使用が望まれるときに展開されるように構成されていてよいテーブルトップの前縁に、2本の脚を設けてもよい。このような2本脚の構成においては、脚部を、テーブルトップが折り畳まれるときにテーブルトップの底面へと折り畳み、テーブルトップが使用のために展開されるときに延ばすことができる。さらに、随意により、A型フレームの構成または
図24Cに関して説明した足プレートモジュール585などの幅広の足アセンブリ上に1つまたは2つの脚を備えるテーブルの構成を提供するも可能である。
構造アセンブリを着脱可能に構成するのに使用するための円柱状コンポーネントであって、該円柱状コンポーネントは、前記円柱状コンポーネントの外面に沿って延びる1つ以上のチャネルを備え、該1つ以上のチャネルは、他のコンポーネントの着脱可能な係合のために設けられた1つ以上のねじ係合可能なナットをスライド可能に受け入れ、かつ前記1つ以上のチャネル中に保持するように構成されている、円柱状コンポーネント。
前記1つ以上のチャネルは、雄端部コンポーネント、カラーコンポーネント、クランプコンポーネント、ブラケットコンポーネント、スライダコンポーネント、ウエイトコンポーネントまたは取り付け板コンポーネントの着脱可能な係合のために設けられている、請求項1に記載の円柱状コンポーネント。
さらに、前記細長い管状構造コンポーネント内に位置決めされ、前記細長い管状構造コンポーネントの円周の周りに設けられた孔を通して挿入されたねじまたはボルトにねじ係合可能になるように構成されたナットホルダコンポーネントを含む、請求項4に記載の円柱状コンポーネント。
前記ナットホルダコンポーネントが、該ナットホルダコンポーネントの外面上に半径方向に配置された複数のねじ係合可能なナットを備える、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
前記ナットホルダコンポーネントが、該ナットホルダコンポーネントの外面上に半径方向に配置された複数のねじ係合可能なインサートを備える、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
前記ナットホルダコンポーネントが、前記細長い管状構造コンポーネントの円周上に設けられた6個の孔に対応する6個のねじ係合可能なナットからなる、請求項6または7に記載の円柱状コンポーネント。
前記ナットホルダコンポーネントが、前記細長い管状構造コンポーネントの円周上に設けられた6個の孔に対応する6個のねじ係合可能なインサートからなる、請求項6または8に記載の円柱状コンポーネント。
前記ナットホルダコンポーネントが、さらに、前記細長い管状構造コンポーネントの1つ以上の内側輪郭内に確実に係合するための複数のクラッシュリブをその外縁に備える、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
前記ナットホルダコンポーネントが、雄端部コンポーネント、カラーコンポーネント、クランプコンポーネント、ブラケットコンポーネント、スライダコンポーネント、ウエイトコンポーネントまたは取り付け板コンポーネントに着脱可能に係合することができる、請求項6に記載の円柱状コンポーネント。
前記細長い管状構造コンポーネントの内面に沿って延びる1つ以上のスロットをさらに含み、前記1つ以上のスロットが、前記細長い管状構造コンポーネントの1つまたは両方の端部において付加的な構成要素をそれに固定取付けされるように構成されている、請求項4に記載の円柱状コンポーネント。
さらに、一端または両端に端板を備え、該端板は、雄端部コンポーネントまたは軸コンポーネントまたはキャスターコンポーネントまたはスピゴットコンポーネントまたはねじロッドコンポーネントまたは取り付け板コンポーネントまたはフットコンポーネントまたはキャップコンポーネントと着脱可能に係合するように構成されている、請求項1または13に記載の円柱状コンポーネント。
さらに、一方または両方の端部に雌端部コンポーネントを備え、前記雌端部コンポーネントは、前記雄端部コンポーネントと着脱可能に係合するように構成されている、請求項1または13に記載の円柱状コンポーネント。