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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087105
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】コンポスト収容容器
(51)【国際特許分類】
   C05F 17/90 20200101AFI20240624BHJP
   A61L 9/00 20060101ALI20240624BHJP
   A61L 9/18 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
C05F17/90
A61L9/00 C
A61L9/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201709
(22)【出願日】2022-12-19
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】522089826
【氏名又は名称】濱谷 政士
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】濱谷 政士
【テーマコード(参考)】
4C180
4H061
【Fターム(参考)】
4C180AA02
4C180AA03
4C180BB13
4C180BB14
4C180CA01
4C180CC03
4C180DD01
4C180EA14X
4C180EA17X
4C180EA34X
4C180HH15
4C180HH19
4C180KK05
4C180LL04
4C180MM10
4H061AA03
4H061GG08
4H061GG10
4H061GG48
4H061GG62
4H061GG67
4H061GG70
4H061HH42
(57)【要約】
【課題】主に家庭から出る生ゴミ、落ち葉、下水汚泥などの有機物を用いて、微生物の働きを活用して発酵・分解させ堆肥にするコンポストは、環境に良いものではあるものの、取り扱いに難しさがあり、匂いや虫が発生することにより、継続的に取り組むことに困難性がある。
【解決手段】堆肥を収容可能なコンポスト容器を、内部に載置可能なハウジングと、ハウジングの内部に載置されたコンポスト容器の外周に沿って送風可能な送風手段と、を備え、ハウジングは、コンポスト容器の内周の少なくとも一部がハウジングの内周から所定長以上離間して、コンポスト容器を内部に載置可能であり、送風手段は、コンポスト容器とハウジングとの間に設けられた所定長以上の間隙に送風可能である、コンポスト収容容器。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
堆肥を収容可能なコンポスト容器を、内部に載置可能なハウジングと、
前記ハウジングの内部に載置された前記コンポスト容器の外周に沿って送風可能な送風手段と、
を備え、
前記ハウジングは、前記コンポスト容器の内周の少なくとも一部が前記ハウジングの内周から所定長以上離間して、前記コンポスト容器を内部に載置可能であり、
前記送風手段は、前記コンポスト容器と前記ハウジングとの間に設けられた前記所定長以上の間隙に送風可能である、
コンポスト収容容器。
【請求項2】
前記ハウジングは、少なくとも一部に当該ハウジングの内側から外側に向けて突出する突出部を有し、当該突出部の頂点に、空気を透過可能な空気透過部を有し、
前記送風手段は、前記空気透過部を通じて、前記ハウジングの内部の空気を前記ハウジングの外部へ送風可能である、
請求項1記載のコンポスト収容容器。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記空気透過部の周囲に設けられた消臭手段と、
を備え、
前記送風手段は、前記消臭手段に沿って送風可能である、
請求項2記載のコンポスト収容容器。
【請求項4】
前記消臭手段は、前記空気透過部の周囲に設けられた光触媒と、当該光触媒へ光を照射可能な照射手段と、からなる、
請求項3記載のコンポスト収容容器。
【請求項5】
前記ハウジングは、開くことにより前記コンポスト容器を前記ハウジングの内部へ移動させることが可能な蓋部を有し、
前記ハウジングは、前記蓋部の少なくとも一部に前記突出部を有する、
請求項2記載のコンポスト収容容器。
【請求項6】
前記蓋部は、前記ハウジングの内部に載置された前記コンポスト容器の開口部と対向するように設けられている、
請求項5記載のコンポスト収容容器。
【請求項7】
前記ハウジングの内部に載置された前記コンポスト容器の開口部を被覆可能な透湿性の内蓋部と、
を備える、
請求項6記載のコンポスト収容容器。
【請求項8】
前記ハウジングの内側は、円柱状に形成されており、
前記蓋部は、前記ハウジングの第1の底面に設けられた開口部を被覆可能な円錐形状である、
請求項7記載のコンポスト収容容器。
【請求項9】
前記ハウジングは、内側の底面に突起部を有し、
前記コンポスト容器は、前記突起部により支持可能であり、
前記送風手段は、前記突起部に向けて送風可能である、
請求項1記載のコンポスト収容容器。
【請求項10】
前記ハウジングは、前記コンポスト容器を載置可能な底面に、前記コンポスト容器の重量を計測可能な重量センサを有し、
前記突起部は、前記重量センサと前記コンポスト容器との間に設けられた、
請求項9記載のコンポスト収容容器。
【請求項11】
前記ハウジングの一部に設置された電源ユニットと、
前記ハウジングの一部に設置され、前記コンポスト容器の重量を計測可能な重量センサと、
前記ハウジングの一部に設置され、光触媒へ光を照射可能な光照射手段と、
を備え、
前記送風手段は、前記ハウジングの一部に設置され、
前記電源ユニットは、前記送風手段、前記重量センサ、および、前記光照射手段へ電力を供給可能な手段である、
請求項1記載のコンポスト収容容器。
【請求項12】
前記ハウジングは、開くことにより前記コンポスト容器を前記ハウジングの内部へ移動させることが可能な蓋部と、当該蓋部により内部を開閉可能なハウジング本体と、から構成され、
前記蓋部の少なくとも一部には、前記光照射手段からの光を照射することが可能な前記光触媒が設けられ、
前記電源ユニット、前記送風手段、前記重量センサ、前記光照射手段は、前記ハウジング本体に設置された、
請求項11記載のコンポスト収容容器。
【請求項13】
前記光照射手段は、
前記蓋部を閉めた場合に前記光を照射し、
前記蓋部を開けた場合に前記光を照射しない、
ように制御される手段である、
請求項12記載のコンポスト収容容器。
【請求項14】
前記ハウジングは、前記コンポスト容器の重量を計測可能な重量センサを有し、
前記送風手段は、前記重量センサにより計測された前記コンポスト容器の重量に基づき送風量が制御される、
請求項1記載のコンポスト収容容器。
【請求項15】
前記ハウジングの内部に載置された前記コンポスト容器は、湿気を透過可能な容器である、
請求項1から12のいずれか記載のコンポスト収容容器。
【請求項16】
家屋内で用いられる家庭用のコンポスト収容容器であって、
請求項1から12のいずれか記載の、コンポスト収容容器。



【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンポスト収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
専門家ではない一般人が作物栽培に取り組むことを動機づける技術が知られている。
特許文献1には、農業熟練者でない一般人においても農園管理を可能とし、関連する情報処理システムをリアルタイムで統合して、楽しんで農業ができるアミューズメント農園を提供する技術が開示されている。
特許文献2には、実際の農作物の栽培に連動させることができ、現実性の高い農作物の栽培シミュレーションゲームをユーザに提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-079590号公報
【特許文献2】特開2013-111135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
主に家庭から出る生ゴミ、落ち葉、下水汚泥などの有機物を用いて、微生物の働きを活用して発酵・分解させ堆肥にするコンポストは、環境に良いものではあるものの、取り扱いに難しさがあり、匂いや虫が発生することにより、ユーザが快適に取り組むことに困難性がある。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、ユーザがコンポストに快適に取り組むことを動機づける技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
堆肥を収容可能なコンポスト容器を、内部に載置可能なハウジングと、ハウジングの内部に載置されたコンポスト容器の外周に沿って送風可能な送風手段と、を備え、ハウジングは、コンポスト容器の内周の少なくとも一部がハウジングの内周から所定長以上離間して、コンポスト容器を内部に載置可能であり、送風手段は、コンポスト容器とハウジングとの間に設けられた所定長以上の間隙に送風可能である、コンポスト収容容器。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、悪臭等の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】コンポスト装置1を示す斜視図である。
図2】コンポスト装置1を示す正面図である。
図3】コンポスト装置1を示す左側面図である。
図4】コンポスト装置1を示す上面図である。
図5図4におけるA-A断面図である。
図6図4におけるB-B断面図である。
図7】コンポスト装置1の機能構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0009】
<コンポスト装置1の構成>
コンポスト装置1は、主に家庭から出る生ゴミ、落ち葉、下水汚泥などの有機物を用いて、微生物の働きを活用して発酵・分解させることによりコンポスト(堆肥)を作成する装置である。
【0010】
コンポスト装置1は、コンポスト収容容器10、コンポスト容器15、コンポスト(堆肥)16、内蓋17を備える。
【0011】
図1は、コンポスト装置1を示す斜視図である。
図2は、コンポスト装置1を示す正面図である。
図3は、コンポスト装置1を示す左側面図である。
図4は、コンポスト装置1を示す上面図である。
図5は、図4におけるA-A断面図である。
図6は、図4におけるB-B断面図である。
図7は、コンポスト装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0012】
<コンポスト収容容器10の構成>
コンポスト収容容器10は、コンポスト容器15に収容されたコンポスト16を内側に載置するための容器である。コンポスト収容容器10は、主に家屋内で用いられる家庭用のコンポスト収容容器を一例として説明する。
コンポスト収容容器10は、ハウジング101、電源供給系102、光触媒103を含む。
【0013】
<コンポスト収容容器10のハウジング101の構成>
ハウジング101は、コンポスト容器15を内部に収容するコンポスト収容容器10の筐体部品である。ハウジング101は、コンポスト16(堆肥)を収容可能なコンポスト容器15を、内部に載置可能である。
【0014】
具体的に、ハウジング101は、鉛直方向上方に向かって円筒形状に形成されている。ハウジング101の内側は、円柱状に形成されている。ハウジング101は、直径30cm程度、高さ30cm程度の円筒形状であり、主に住居棟の居住空間等の屋内で用いることが好適な大きさである。
ハウジング101は、コンポスト容器15の外周の少なくとも一部がハウジング101の内周から所定長以上離間して、コンポスト容器15を内部に載置可能である。
具体的に、コンポスト容器15とハウジング101との間には、所定長以上の間隙201、202、203、204が設けられている。ハウジング101内の空気は、間隙201、202、203、204を通じて送風可能である。
円筒形状のハウジング101の中心は、同じく略円柱状に形成されたコンポスト容器15の中心と略同一位置に設けられている。ハウジング101の円筒形状の内面は、コンポスト容器15の外周から2cm程度離間して間隙201が形成されている。
コンポスト容器15の底面は、ハウジング容器101の底面から支持部10112を介して支持されており、コンポスト容器15の底面とハウジング容器101の底面との間は、4cm程度離間して間隙202が形成されている。
【0015】
ハウジング101は、開くことによりコンポスト容器15をハウジング101の内部へ移動させることが可能な蓋部1012と、蓋部1012により内部を開閉可能なハウジング本体1011と、を含む。
具体的に、蓋部1012は、円筒形状に形成されたハウジング101の第1の底面に設けられた開口端10111(開口部)を被覆可能な部材である。ユーザは、蓋部1012を持ち上げることによりハウジング本体1011の開口端10111を開口させることができる。
ユーザは、ハウジング101内部に載置されたコンポスト容器15を、開いた開口端10111を介して新しい基材が収容されたコンポスト容器15に交換することができる。また、ユーザは、生ゴミなどの有機物を、開いた開口端10111を介してコンポスト16に投入することができる。
【0016】
ハウジング101は、少なくとも一部にハウジング101の内側から外側に向けて突出する突出部を有する、突出部の頂点に、空気を透過可能な空気透過部を有する。ハウジング101は、蓋部1012の少なくとも一部に突出部を有する。蓋部1012は、ハウジングの第1の底面に設けられた開口部を被覆可能な円錐形状である。蓋部1012は、ハウジング101の内部に載置されたコンポスト容器15の開口部と対向するように設けられている。
具体的に、蓋部1012には、ハウジング101の内側から外側に向けて突出する傾斜面(突出部)を有する円錐形状(漏斗形状)形成されている。なお、蓋部1012のハウジング101の開口端10111を被覆する面(内面)も、ハウジング101の内側から外側に向けて突出するような傾斜面(突出部)が形成されている。また、蓋部1012の当該円錐形状の頂点には、穴部205が設けられている。穴部205は、ハウジング101の外部から異物が入らないようにメッシュ(網)が設けられていても良い。穴部205は、穴ではなく、空気が透過可能な素材で形成されていても構わない。穴部205は、ハウジング101の内側から外側に向けて突出する筒形状により形成されており、ユーザは当該筒を把手することにより快適に蓋部1012をハウジング本体1011から持ち上げることができる。
ハウジング101の内部の空気は、蓋部1012の内面の傾斜面に沿って送風され、蓋部1012の中心部に設けられた穴部205を通過して、ハウジング101の外側へ排気される。
【0017】
蓋部1012は円錐形状であるため、コンポスト容器15の上部に形成された間隙204は間隙201、202等に比べて大きな空間が形成されている。ファン1023により送風された空気は、間隙204にかかる空間において何度も循環し、滞留することにより光触媒103により浄化される。浄化された空気は、穴部205を通過して外部へ排出される
【0018】
蓋部1012は、蓋部の少なくとも一部には、光照射手段からの光を照射することが可能な光触媒103が設けられている。
具体的に、光触媒103は、蓋部1012の内面に設けられている。
【0019】
ハウジング101は、内側の底面に突起部を有する。
具体的に、ハウジング本体1011はコンポスト容器15を支持可能な底面に、突起部からなる支持部10112を有する。突起部の間には、スリット(間隙203)が形成されている。突起部は、ハウジング本体1011の底面から上方に向けて形成されている。スリットは、コンポスト容器15の底面に接するように、かつ、水平方向に空気が通過可能に設けられている。つまり、スリットを通過する空気は、コンポスト容器15の底面を直接通過可能である。
ユーザは、コンポスト容器15を、ハウジング本体1011内部の支持部10112の上に載置することができる。なお、突起部は、重量センサ1024の上に設けられ、当突起部によりコンポスト容器15が支持される。
【0020】
ハウジング101の側面にはファン1023を埋め込むための穴が設けられている。ファン1023は、ハウジング101の側面に設けられた穴に嵌め込まれて設置される。ファン1023により、ハウジング101の外部から、ハウジング101の内部へ空気を送風可能である。ファン1023は、ハウジング101の底面から所定の高さの位置に埋め込まれており、支持部10112のスリット部に向けて送風可能な位置に設置されている。
【0021】
<コンポスト収容容器10の電源供給系102の構成>
コンポスト収容容器10の電源供給系102は、ACアダプタ1021、マイコン基板1022、ファン1023、重量センサ1024、LED1025、温度センサ1026、水分センサ1027、外気温センサ1028を含む。
【0022】
ACアダプタ1021は、マイコン基板1022、ファン1023、重量センサ1024、LED1025、温度センサ1026、水分センサ1027、外気温センサ1028等に電力を供給可能な電源供給装置(電源ユニット)である。
具体的に、ACアダプタ1021は、ハウジング101の外部に、電源コンセント等に電気的に接続されて設置される。ACアダプタ1021は、電気的にマイコン基板1022に接続されることにより、電源供給系102に対して電力を供給する。なお、ACアダプタ1021は、ハウジング101の一部に一体的に設置する構成としても構わない。
少なくとも、電源ユニット、送風手段、重量センサ、光照射手段は、ハウジング本体に設置されている。
【0023】
マイコン基板1022は、重量センサ1024、温度センサ1026、水分センサ1027等の入力装置により計測されたセンシングデータを取得可能な情報処理装置である。マイコン基板1022は、ファン1023の送風量、LED1025の光照射量を制御可能な情報処理装置である。例えば、マイコン基板1022は、入力装置から取得したセンシングデータに基づき、ファン1023、LED1025等の出力手段に出力する電力を制御することによりその動作を制御することができる。
マイコン基板1022は、現在時刻を計測するタイマ10221を含む。
【0024】
具体的に、マイコン基板1022は、重量センサ1024、温度センサ1026、水分センサ1027から取得したセンシングデータに基づき、ファン1023の動作を制御しても良い。
【0025】
ファン1023は、重量センサ1024により計測されたコンポスト容器15の重量に基づき送風量が制御される。
例えば、マイコン基板1022は、重量センサ1024から取得したコンポスト容器15の重量に基づき、ファン1023の動作を制御しても良い。
具体的に、マイコン基板1022は、コンポスト16の重量が増加した場合は、新たな生ゴミがコンポスト16に投入されたと判断し、当該コンポストを乾燥させるために、ファン1023への送電量を増加させ送風量を増やす。一方、マイコン基板1022は、コンポスト16の重量が減少した場合は、コンポスト16が十分に乾燥したものと判断し、ファン1023への送電量を減少させ送風量を減らす。
【0026】
例えば、マイコン基板1022は、温度センサ1026から取得したコンポスト16の温度に基づき、ファン1023の動作を制御しても良い。
具体的に、マイコン基板1022は、コンポスト16の温度が上昇した場合は、当該コンポストの熟成を促すために、ファン1023への送電量を増加させ送風量を増やす。一方、マイコン基板1022は、コンポスト16の温度が減少した場合は、コンポスト16の熟成が十分に進行したものと判断し、ファン1023への送電量を減少させ送風量を減らす。
【0027】
例えば、マイコン基板1022は、水分センサ1027から取得したコンポスト容器15の重量に基づき、ファン1023の動作を制御しても良い。
具体的に、マイコン基板1022は、コンポスト16の水分量が増加した場合は、新たな生ゴミがコンポスト16に投入されたと判断し、当該コンポストを乾燥させるために、ファン1023への送電量を増加させ送風量を増やす。一方、マイコン基板1022は、コンポスト16の水分量が減少した場合は、コンポスト16が十分に乾燥したものと判断し、ファン1023への送電量を減少させ送風量を減らす。
【0028】
ファン1023は、ハウジング101の外側の空気を、内側へ送風するための送風機(送風手段)である。ファンは、軸流ファン、遠心ファン、シロッコファン等の方式がある。本開示においては直流電流で動作するDCファンを一例として説明する。
ファン1023は、ハウジング本体1011の下部側面に設置されている。なお、ファン1023は、ハウジング101の一部であればハウジング本体1011に設けても良いし、蓋部1012に設置しても構わない。
【0029】
ファン1023は、ハウジング101の内部に載置されたコンポスト容器15の外周に沿って送風可能な送風手段である。ファン1023は、コンポスト容器15とハウジング101との間に設けられた所定長以上の間隙201、202、203、204に送風可能である。
具体的に、ファン1023により外部から取り入れられた空気は、図5の点線301に沿ってコンポスト収容容器10内部に送風される。ファン1023により取り入れられた空気は、ハウジング本体1011の底面とコンポスト容器15の底面との間の間隙202を通過し、支持部10112に設けられたスリット(間隙203)を通過し、ハウジング本体1011の側面とコンポスト容器15の側面との間の間隙201、蓋部1012とコンポスト容器15の上面との間の間隙204、穴部205の順番に送風され、ハウジング本体1011の外部へ排出される。
【0030】
ファン1023は、突起部に向けて送風可能である。
具体的に、ファン1023は、送風する空気が、突起部が形成されている支持部10112を通過するような位置に、ハウジング本体1011の一部に設置され固定されている。
【0031】
ファン1023は、消臭手段に沿って送風可能である。
具体的に、ファン1023は、送風する空気が、蓋部1012の内面に設けられた光触媒103を通過するような位置に、ハウジング本体1011の一部に設置され固定されている。
【0032】
蓋部1012は円錐形状であるため、コンポスト容器15の上部に形成された間隙204は間隙201、202等に比べて大きな空間が形成されている。ファン1023により送風された空気は、間隙204にかかる空間において何度も循環し、滞留することにより光触媒103により浄化される。浄化された空気は、穴部205を通過して外部へ排出される。
【0033】
ファン1023は、空気透過部を通じて、ハウジング101の内部の空気をハウジング101の外部へ送風可能である。
具体的に、ファン1023は、送風する空気が、蓋部1012の穴部205を通過するような位置に、ハウジング本体1011の一部に設置され固定されている。
【0034】
重量センサ1024は、重量センサ上に載置されたコンポスト容器15、コンポスト16、内蓋17の重量を計測可能なセンシングデバイスである。重量センサ1024は、ロードセル、圧電素子、静電容量式、フィルム積層タイプ等の力センサを用いて実現することができる。本開示においては、圧電式力センサを用いた重量センサを一例として説明する。
重量センサ1024は、ハウジング101の一部に設置され、コンポスト容器15の重量を計測可能な重量センサである。重量センサ1024は、コンポスト容器15を載置可能なハウジング101の底面に設けられている。
具体的に、重量センサ1024は、ハウジング本体1011の底面に固定されている。重量センサ1024の上面には突起部が形成されており、支持部10112が形成されている。
【0035】
LED1025は、光(可視光、紫外線、赤外線等の不可視光等を含む電磁波)を照射可能な光照射装置(光照射手段)である。本開示においては、発光ダイオード(LED)を光照射装置を実現するための光照射手段の一例として説明する。
光照射手段は、自発的な発光装置である必要はなく、例えば、太陽光などの自然光を照射手段として用いても構わない。例えば、窓等の光透過手段、ライトガイド等の導光手段、ミラー(鏡)等の光反射手段等も光照射手段に含まれる。
光照射手段は、光触媒103の吸収波長域にピーク波長を有する手段であることが好適である。この場合、光触媒103の触媒作用をより効果的に活性化させることができ、悪臭等を抑制することができる。
【0036】
LED1025は、ハウジング101の一部に設置され、光触媒103へ光を照射可能である。
具体的に、LED1025はハウジング本体1011の開口端10111の内側側面に設置されている。LED1025は、光の照射方向が、蓋部1012の内面に設けられている光触媒103に向けて設置されていれば、ハウジング本体1011、蓋部1012、コンポスト容器15、コンポスト16、内蓋17等の任意の場所に設置しても構わない。
LED1025は電源供給系102が設けられているハウジング本体1011に設けることが好適である。ハウジング本体1011の外部に向けた配線等を省略することができるためである。
これにより、電源ユニットおよび、当該電源ユニットから電力が供給される送風手段、重量センサ、光照射手段等の電力供給系ユニットをハウジング側に集約することができる。装置構成を簡素にすることができる。
【0037】
LED1025は、蓋部を閉めた場合に光を照射し、蓋部を開けた場合に光を照射しない、ように制御される。
具体的に、マイコン基板1022は、不図示の開閉センサ等に基づき、蓋部1012が、ハウジング本体1011の開口端10111を被覆していることを検知した場合に、LED1025に電力を供給し、LED1025を発光させる制御を実行する。一方、マイコン基板1022は、開閉センサ等に基づき、蓋部1012が、ハウジング本体1011の開口端10111を被覆していないことを検知した場合に、LED1025への電力供給を停止、LED1025を消灯させる。開閉センサとしては、機械式スイッチ、光センサ等の、蓋部1012の開閉を検知可能な任意のセンサを含む。
例えば、ハウジング101の開口端10111に機械式スイッチを設ける。この場合、蓋部1012により開口端10111が被覆されている場合には蓋部1012により機械式スイッチが押下されることによりオンの状態となり、蓋部1012により開口端10111が被覆されていない場合には蓋部1012による機械式スイッチの押下が解除されることによりオフの状態となる。マイコン基板1022は、機械式スイッチの状態に応じて、蓋部1012によるハウジング本体1011の開口端10111の被覆状態を検知することが可能である。
これにより、蓋部を開けたユーザに対して光が照射されることを防ぐことができる。ユーザは、より快適にコンポスト収容容器を利用することができる。
【0038】
温度センサ1026は、基材、土壌等から構成されるコンポスト16の内部の温度を計測するセンシングデバイスである。温度センサ1026は、測温抵抗体、リニア抵抗器、サーミスタ等の方式がある。
【0039】
水分センサ1027は、コンポスト16の水分量を計測するセンシングデバイスである。具体的には、基材、土壌の水分含有量を計測することができる。水分センサ1027は、例えば、基材、土壌の水分含有量を、基材、土壌の静電容量を計測することにより取得することができる。
【0040】
外気温センサ1028は、コンポスト装置1の外部の温度(外気温)を計測するセンシングデバイスである。外気温センサ1028は、測温抵抗体、リニア抵抗器、サーミスタ等の方式がある。
【0041】
<コンポスト収容容器10の光触媒103の構成>
光触媒103は、光(可視光、紫外線、赤外線等の不可視光等を含む電磁波)を照射することにより触媒作用を示す材料を含む部位である。光触媒には、色素増感型酸化チタン、金属イオンドープ酸化チタン、還元型酸化チタン、アニオン(窒素)ドープ酸化チタンなどさまざまなタイプがある。
光触媒103に光を当てると、光触媒103表面上の有機物等を分解することができる。例えば、空気中に含まれる悪臭の原因となる有機物を分解(浄化)する消臭手段として機能させることができる。
なお、光触媒103に替えて、活性炭、消臭ビーズ、オゾン発生装置、アロマ(香料)等の消臭手法を用いた消臭手段を適用しても構わない。具体的に、化学反応により悪臭成分を臭いのない成分に変える化学的消臭法、悪臭成分を吸い込むことにより取り去る物理的消臭法、良い香りによって嫌な臭いを感じないようにする感覚的消臭法など任意の消臭方法の少なくとも1つ以上の組み合わせを用いても構わない。
【0042】
消臭手段は、空気透過部の周囲に設けられた消臭手段である。
具体的に、光触媒103は、蓋部1012の穴部205の周囲に設けられていることが好適である。例えば、光触媒103は、蓋部1012の内面の、穴部205を囲む領域に設置しても良い。なお、光触媒103は、穴部205の周辺に設けられていれば足り、蓋部1012の内面に設けられている必要は必ずしもなく、穴部205の鉛直方向下部等の、蓋部1012の内面から離間された位置に設置されていても構わない
【0043】
消臭手段は、空気透過部の周囲に設けられた光触媒と、光触媒へ光を照射可能な照射手段と、からなる。
具体的に、LED1025は、光の照射方向が、蓋部1012の内面に設けられている光触媒103に向けて設置されている。これにより、光触媒を消臭手段としてより効果的に機能させることができる。
【0044】
<コンポスト容器15の構成>
コンポスト容器15は、内部にコンポスト16を収容するための容器である。コンポスト容器15は、内部にコンポスト16が充填される。コンポスト容器15は、不織布等の湿気を透過可能な素材で形成された袋形状の容器であり、内部に充填されたコンポスト16を外気により乾燥させることができる。コンポスト容器15は、直径26cm程度、高さ25cm程度、容量18リットルの袋容器である。
本開示においては、コンポスト16に投入された生ゴミ等はコンポスト16の基材に含まれる好気性菌により土壌等に分解される。コンポスト16を適切に乾燥させることにより、悪臭等の発生を抑制することができる。
コンポスト容器15には、内部に収容されたコンポスト16に有機物を投入するための開口部151が設けられている。
本開示において、コンポスト容器15は交換可能な構成となっている。具体的に、コンポスト容器15は、バッグ状に形成されており、側面には持ち手152が設けられている。
ユーザは、持ち手152を把持することにより、熟成が完了したコンポスト16のコンポスト容器15ごとハウジング101から取り出し、新たな基材が収容された新たなコンポスト容器15を新たにハウジング101に収容することができる。これにより、コンポスト16の土壌等により手を汚すことなく簡単に基材を交換することができる。
本開示においては、ユーザは手や周囲を汚す等がなく、快適に基材を交換することができ、快適にコンポストに取り組むことができる。
【0045】
コンポスト容器15は、突起部により支持可能である。
具体的に、コンポスト容器15は、ハウジング本体1011の底面に設けられた突起部からなる支持部10112により支持される。コンポスト容器15は、底面が突起部に支持されることにより、突起部の間のスリット(間隙203)を通過する空気によりコンポスト16を底面からも乾燥させることができ、好気性菌による土壌分解を促進させることができる。
【0046】
<コンポスト(堆肥)16の構成>
コンポスト(堆肥)16は、コンポスト容器15内部に予め納められた基材に対し、生ゴミ、落ち葉、下水汚泥などの有機物を投入し、基材に含まれる微生物により有機物を分解(熟成、発酵)することにより作成される基材、土壌から構成される堆肥である。
本開示において、コンポスト(堆肥)は、基材、土壌の少なくともいずれか一方を含むものを示す。
【0047】
<内蓋17の構成>
内蓋17は、コンポスト容器において有機物を投入するための開口部を被覆するものである。内蓋17は、ハウジングの内部に載置されたコンポスト容器の開口部を被覆可能な透湿性の蓋である。
具体的に、内蓋17は珪藻土などの透湿性の素材により形成された板状部材であり、コンポスト容器15の開口端を開閉可能な蓋として機能する。ユーザは、蓋部1012を持ち上げ、内蓋17を持ち上げ、コンポスト容器15の開口端を開き、生ゴミなどの有機物をコンポスト容器15の開口端からコンポスト16に投入する。
内蓋17が設けられていることにより、コンポスト容器15の開口部から放出される悪臭がハウジング101内部に放出されることを抑制することができる。また、内蓋17は透湿性に素材により形成されているため、コンポスト16等の堆肥の乾燥を促すことができる。なお、内蓋17は必須の構成ではない。
【0048】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0049】
(付記1)
堆肥を収容可能なコンポスト容器を、内部に載置可能なハウジング(101)と、ハウジングの内部に載置されたコンポスト容器の外周に沿って送風可能な送風手段(1023)と、を備え、ハウジング(101)は、コンポスト容器の内周の少なくとも一部がハウジングの内周から所定長以上離間して、コンポスト容器を内部に載置可能であり、送風手段(1023)は、コンポスト容器とハウジングとの間に設けられた所定長以上の間隙に送風可能である、コンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの内部に載置されたコンポスト等の堆肥の乾燥を促すことができる。堆肥の腐敗を防ぐことにより、悪臭等の発生を抑制することができる。
【0050】
(付記2)
ハウジング(101)は、少なくとも一部に当該ハウジングの内側から外側に向けて突出する突出部を有し、当該突出部の頂点に、空気を透過可能な空気透過部を有し、送風手段(1023)は、空気透過部を通じて、ハウジングの内部の空気をハウジングの外部へ送風可能である、付記1記載のコンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの内部の湿気を含む空気を錘部の頂点に設けられた空気透過部へ誘導することができる。ハウジングの内部の空気を円滑に循環させるとともに、ハウジングの外部へ湿気を排出することができる。
【0051】
(付記3)
ハウジングは、空気透過部の周囲に設けられた消臭手段(103)と、を備え、送風手段(1023)は、消臭手段に沿って送風可能である、付記2記載のコンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの内部から外部へ排出される空気に含まれる悪臭を消臭手段により低減することができる。
【0052】
(付記4)
消臭手段(103)は、空気透過部の周囲に設けられた光触媒と、当該光触媒へ光を照射可能な照射手段と、からなる、付記3記載のコンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの内部から外部へ排出される空気に含まれる悪臭を、排出前により効果的に低減することができる。
【0053】
(付記5)
ハウジング(101)は、開くことによりコンポスト容器をハウジングの内部へ移動させることが可能な蓋部を有し、ハウジング(101)は、蓋部の少なくとも一部に突出部を有する、付記2記載のコンポスト収容容器。
これにより、利用者は、蓋部を開閉させることにより容易にコンポスト容器を交換することができる。
【0054】
(付記6)
蓋部(1012)は、ハウジングの内部に載置されたコンポスト容器の開口部と対向するように設けられている、付記5記載のコンポスト収容容器。
これにより、コンポスト容器の開口部を円滑に乾燥させることができる。また、蓋部に消臭手段を設けた場合には、コンポスト容器の開口部から放出される悪臭を当該消臭手段により効果的に消臭することができる。
【0055】
(付記7)
ハウジングの内部に載置されたコンポスト容器の開口部を被覆可能な透湿性の内蓋部(17)と、を備える、付記6記載のコンポスト収容容器。
これにより、コンポスト容器の開口部から放出される悪臭がハウジング内部に放出されることを抑制することができる。また、内蓋部は透湿性に素材により形成されているため、コンポスト等の堆肥の乾燥を促すことができる。
【0056】
(付記8)
ハウジング(101)の内側は、円柱状に形成されており、蓋部(1012)は、ハウジングの第1の底面に設けられた開口部を被覆可能な円錐形状である、付記7記載のコンポスト収容容器。
これにより、コンポスト容器の内周に沿って円滑に送風することができる。これにより、ハウジングの内部に載置されたコンポスト等の堆肥の乾燥を効果的に促すことができる。
【0057】
(付記9)
ハウジング(101)は、内側の底面に突起部を有し、コンポスト容器(15)は、突起部により支持可能であり、送風手段(1023)は、突起部に向けて送風可能である、付記1記載のコンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの内部に載置されたコンポスト等の堆肥の底部についても乾燥を促すことが出来る。堆肥の腐敗を防ぐことにより、悪臭等の発生を効果的に抑制することができる。
【0058】
(付記10)
ハウジングは、コンポスト容器を載置可能な底面に、コンポスト容器の重量を計測可能な重量センサ(1024)を有し、突起部は、重量センサとコンポスト容器との間に設けられた、付記9記載のコンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの内部に載置されたコンポスト等の堆肥の重量を計測することにより、コンポストの乾燥、熟成等の状態を測定または判定することができる。
【0059】
(付記11)
ハウジングの一部に設置された電源ユニット(1021)と、ハウジングの一部に設置され、コンポスト容器の重量を計測可能な重量センサ(1024)と、ハウジングの一部に設置され、光触媒へ光を照射可能な光照射手段(1025)と、を備え、送風手段(1023)は、ハウジングの一部に設置され、電源ユニット(1021)は、送風手段、重量センサ、および、光照射手段へ電力を供給可能な手段である、付記1記載のコンポスト収容容器。
これにより、電源ユニットおよび、当該電源ユニットから電力が供給される送風手段、重量センサ、光照射手段等の電力供給系ユニットをハウジング側に集約することができる。装置構成を簡素にすることができる。
【0060】
(付記12)
ハウジング(101)は、開くことによりコンポスト容器をハウジングの内部へ移動させることが可能な蓋部と、当該蓋部により内部を開閉可能なハウジング本体と、から構成され、蓋部(1012)の少なくとも一部には、光照射手段からの光を照射することが可能な光触媒が設けられ、電源ユニット、送風手段、重量センサ、光照射手段は、ハウジング本体に設置された、付記11記載のコンポスト収容容器。
これにより、電源ユニットおよび、当該電源ユニットから電力を供給する送風手段、重量センサ、光照射手段等のユニットを、開閉可能な蓋部ではなく、ハウジング本体側に集約することができる。装置構成を簡素にすることができる。
【0061】
(付記13)
光照射手段(1025)は、蓋部を閉めた場合に光を照射し、蓋部を開けた場合に光を照射しない、ように制御される手段である、付記12記載のコンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの蓋部を開けた際には、光照射手段を消灯することにより、蓋部を開けたユーザに対して光が照射されることを防ぐことができる。ユーザは、より快適にコンポスト収容容器を利用することができる。
【0062】
(付記14)
ハウジングは、コンポスト容器の重量を計測可能な重量センサ(1024)を有し、送風手段(1023)は、重量センサにより計測されたコンポスト容器の重量に基づき送風量が制御される、付記1記載のコンポスト収容容器。
これにより、ハウジングの内部に載置されたコンポスト等の堆肥の重量および重量の変化に基づく堆肥の乾燥、熟成状態に応じて送風量を制御することにより、乾燥の程度を制御することができる。
【0063】
(付記15)
ハウジングの内部に載置されたコンポスト容器(15)は、湿気を透過可能な容器である、付記1から12のいずれか記載のコンポスト収容容器。
これにより、コンポスト容器の外周からも乾燥を促すことができる。堆肥の腐敗を防ぐことにより、悪臭等の発生を抑制することができる。
【0064】
(付記16)
家屋内で用いられる家庭用のコンポスト収容容器(10)であって、付記1から12のいずれか記載の、コンポスト収容容器。
堆肥からの悪臭等の発生を抑制することにより、住居などの家屋内で、主に家庭内で利用することが可能なコンポスト収容容器を実現することができる。
【符号の説明】
【0065】
1 コンポスト装置、10 コンポスト収容容器、101 ハウジング、101 ハウジング本体、1012 蓋部、15 コンポスト容器、16 コンポスト(堆肥)、17 内蓋
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7