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  • 特開-重量物位置決め装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087251
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】重量物位置決め装置
(51)【国際特許分類】
   E01D 19/04 20060101AFI20240624BHJP
   E01D 21/00 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
E01D19/04 Z
E01D21/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022201969
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】000194756
【氏名又は名称】成和リニューアルワークス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】水谷 公昭
(72)【発明者】
【氏名】平山 哲也
(72)【発明者】
【氏名】石山 健太
【テーマコード(参考)】
2D059
【Fターム(参考)】
2D059AA31
2D059GG30
(57)【要約】
【課題】重量物を既設構造物の所定の位置に取り付ける際に、当該重量物の位置を調整可能な重量物位置決め装置を提案する。
【解決手段】基部4と、基部4に上載された移動部5と、移動部5に上載された受部6と、移動部5と受部6とに間に介設された受部用ジャッキ7とを備える重量物位置決め装置2である。移動部5は、基部4に対して横移動可能である。また、受部6は、重量物を上載した状態で、受部用ジャッキ7により移動部5に対して上下動可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基部と、
前記基部に上載された移動部と、
前記移動部に上載された受部と、
前記移動部と前記受部とに間に介設された受部用ジャッキと、を備える重量物位置決め装置であって、
前記移動部は、前記基部に対して横移動可能であり、
前記受部は、前記受部用ジャッキにより前記移動部に対して上下動可能であることを特徴とする重量物位置決め装置。
【請求項2】
前記移動部は、
横移動可能な横移動部と、
前記横移動部に上載された上下移動部と、
前記横移動部と前記上下移動部との間に介設された移動部用ジャッキと、を備えており、
前記上下移動部は、前記移動部用ジャッキにより前記横移動部に対して上下動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の重量物位置決め装置。
【請求項3】
前記受部には、前記受部に上載された重量物の位置の調整を行うための調整用ジャッキが設けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の重量物位置決め装置。
【請求項4】
前記受部の上下動を誘導するガイド手段を備えていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の重量物位置決め装置。
【請求項5】
前記基部が、前記移動部の横移動方向と交差する方向に移動可能であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の重量物位置決め装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設構造物の側面に重量物を取り付ける際に当該重量物の位置を調整可能な重量物位置決め装置に関する。
【背景技術】
【0002】
橋梁等において、耐震性の向上を図ることを目的として、橋台や橋脚などの下部構造物に、上部構造物の水平力の一部を負担する水平力分担構造体を設置する場合がある。このような水平力分担構造体としては、下部構造物の側面に取り付けられるブラケットと、ブラケットと上部構造物との間に介設されるストッパとを備えていて、ストッパを介して上部構造物を所定の範囲で横移動可能に支持するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-115639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、水平力分担構造体を下部構造物に取り付ける際には、上部構造物から吊り下げられた吊り具やクレーン等の楊重機によりブラケットを吊設した状態で、下部構造物の所定の位置に固定するのが一般的である。ブラケットは、予め下部構造物に植設されたアンカーに固定するため、位置決めに微調整が必要となる。一方、吊り具やクレーン等に吊り下げられた状態では、位置の微調整に手間がかかる。また、クレーンの使用は、クレーンを据え付けるための用地が確保できる場合に限られる。
【0005】
このような観点から、本発明は、重量物を既設構造物の所定の位置に取り付ける際に、当該重量物の位置を調整可能な重量物位置決め装置を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の重量物位置決め装置は、基部と、前記基部に上載された移動部と、前記移動部に上載された受部と、前記移動部と前記受部とに間に介設された受部用ジャッキとを備えている。前記移動部は前記基部に対して横移動可能であり、前記受部は前記受部用ジャッキにより前記移動部に対して上下動可能である。
【0007】
かかる重量物位置決め装置によれば、重量物を上載した状態で受部が上下動可能であるとともに、移動部を介して受部の横移動が可能であるため、重量物を上下方向および横方向に移動させて、所定の位置に配置することができる。そのため、既設構造物の側面にブラケット等の重量物を取り付ける際に、重量物を簡易に所定の位置に配置でき、その結果、作業の手間を低減できる。
【0008】
なお、前記移動部は、前記基部に上載されて前記基部に対して横移動可能な横移動部と、前記横移動部に上載された上下移動部と、前記横移動部と前記上下移動部との間に介設された移動部用ジャッキとを備えていてもよい。前記上下移動部は、前記移動部用ジャッキにより前記横移動部に対して上下動可能である。このようにすると、より広範囲に重量物の上下動させることができる。そのため、重量物の取付位置よりも低い位置に重量物位置決め装置が配設されている場合であっても、重量物を所定の位置に配置できる。
【0009】
前記受部に、前記受部に上載された重量物の位置調整を行うための調整用ジャッキが設けられていれば、受部の位置を固定した状態で、重量物の位置の微調整を行うことが可能となり、作業性がより向上する。
【0010】
また、前記受部の上下動を誘導するガイド手段を備えていれば、受部を上下動させた際に、受部のブレを抑制できる。
さらに、前記基部が、前記移動部の横移動方向と交差する方向に横移動可能であれば、受部に上載された重量物の前後左右への移動が可能となり、重量物の移動および位置決めの作業性がより向上する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の重量物位置決め装置によれば、上載された重量物の鉛直方向および水平方向の位置調整を簡易に行うことができ、その結果、重量物を所定の位置に取り付ける際の手間を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態に係る重量物位置決め装置の使用状況を示す概略図である。
図2】重量物位置決め装置を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
図3】重量物位置決め装置の基部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図4】重量物位置決め装置の横移動部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図5】重量物位置決め装置の上下移動部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図6】重量物位置決め装置の受部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
図7】重量物位置決め装置の使用状況を示す側面図であって、(a)は移動部上昇時、(b)は受部上昇時である。
図8】他の形態に係る重量物位置決め装置の使用状況を示す側面図であって、(a)は受部下降時、(b)は受部上昇時である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本実施形態では、図1に示すように、橋梁1の下部構造物(例えば、橋脚や橋台等)11に、上部構造物(例えば、主桁や床版等)12に作用する水平力を分担して受ける水平力分担構造体14を後付けする場合について説明する。
【0014】
下部構造物11は、支承13を介して上部構造物12を支持している。水平力分担構造体14を設置することにより、地震発生時等に上部構造物12に生じる水平力の一部を水平力分担構造体14が負担することで上部構造物12の横方向の変位を制限し、支承13の負荷を低減する。
【0015】
本実施形態の水平力分担構造体14は、下部構造物11の側面に取り付けられるブラケット15と上部構造物12の下面に取り付けられるストッパ16とを備えている。水平力分担構造体14を下部構造物11に取り付ける際には、予め下部構造物11に設置したアンカー17を介してブラケット15を取り付ける。そのため、ブラケット15は、アンカー17に対応する位置に配置し、アンカー17に固定するまでの間、保持する必要がある。
【0016】
本実施形態では、図1に示すように、下部構造物11に取り付けられた重量物位置決め装置2を利用して、水平力分担構造体14のブラケット15を所定の位置に保持した状態でアンカー17に固定する。重量物位置決め装置2は、図2(a)および(b)に示すように、下部構造物11の側面に固定された架台3に上載する。重量物位置決め装置2は、基部4と、移動部5と、受部6と、受部用ジャッキ7とを備えている。
【0017】
基部4は、重量物位置決め装置2の最下部に設けられた台座である。本実施形態の基部4は、図3(a)に示すように、鋼材を組み合わせることにより矩形枠状に形成されている。図3(a)および(b)に示すように、基部4の四隅には、それぞれ車輪(ローラー)41が設けられている。車輪41は、図2(a)および(b)に示すように、架台3の上面に敷設されたレール31上を走行可能である。レール31は、下部構造物11の側面と平行に敷設されている。重量物位置決め装置2は、基部4の車輪41により、下部構造物11の側面に沿って移動可能である。
【0018】
下部構造物11側に配設された車輪41は、基部4の下面に取り付けられたモーター42(図2(a)参照)の動力により回転する。
また、図2(a)に示すように、基部4の下部構造物11と反対側の端部には、ジャッキの油圧ユニット43や制御盤が上載されている。
【0019】
移動部5は、図2(a)および(b)に示すように、基部4に上載されている。本実施形態の移動部5は、基部4に上載された横移動部51と、横移動部51に上載された上下移動部52と、横移動部51と上下移動部52との間に介設された移動部用ジャッキ53と、基部4と移動部5(横移動部51)との間に介設されたスライドジャッキ54とを備えている。
【0020】
図4(a)に示すように、横移動部51は、鋼材を組み合わせることにより矩形枠状を呈している。枠状に形成された横移動部51の内空部分には、基部4の移動方向と平行(すなわち、下部構造物11の側面と平行)に、ジャッキ取付梁511が横架されている。ジャッキ取付梁511の端部が固定された左右の鋼材には、移動部用ガイド受512が固定されている。本実施形態の移動部用ガイド受512は、H形鋼からなる。さらに、図4(a)および(b)に示すように、ジャッキ取付梁511の中間部には、移動部用ジャッキ53,53が固定されている。移動部用ジャッキ53,53および移動部用ガイド受512,512は、平面視で一直線上に並んでいる。
【0021】
図5(a)および(b)に示すように、上下移動部52は、鋼材を組み合わせることにより形成されている。上下移動部52は、矩形状の枠材521と、枠材521と、枠材521により囲まれた空間に前後の向き(下部構造物11の側面と交差する向き)に横架された一対のガイド用梁522,522と、枠材521からガイド用梁522側に張り出すジャッキ用梁523,523とを備えている。なお、ジャッキ用梁523は先端をガイド用梁522に固定してもよい。左右のガイド用梁522,522には、筒状の受部用ガイド受524の上端部が固定されている。また、枠材521には、一対の移動部用ガイド材525が固定されている。本実施形態の移動部用ガイド材525は、溝型鋼により形成されていて、上下移動部52から下向きに延設されている。移動部用ガイド材525は、移動部用ガイド受512を構成するH形鋼のウェブとフランジに囲まれた空間に挿入された状態で、上下に摺動する。
【0022】
移動部用ジャッキ53は、縦向きに配置されており、図4(b)に示すように、ジャッキ取付梁511に取り付けられている。移動部用ジャッキ53は、図5(b)に示すように、上下移動部52のジャッキ用梁523の直下に設けられている。移動部用ジャッキ53は、上下方向に伸縮可能であり、移動部用ジャッキ53の伸縮により、移動部用ジャッキ53がジャッキ用梁523を押し上げて、上下移動部52が横移動部51に対して上下動する。
【0023】
スライドジャッキ54の一端は横移動部51に取り付けられており、スライドジャッキ54の他端は、基部4の一部を構成する下部構造物11の側面と平行な鋼材に取り付けられている。横移動部51は、スライドジャッキ54が伸縮することにより、基部4に対して、基部4の移動方向と交差する方向(前後方向)に横移動する。
【0024】
受部6は、図2(a)および(b)に示すように、重量物位置決め装置2の最上部に設けられた台座であり、移動部5に上載されている。受部6は、図6(a)および(b)に示すように、鋼材を組み合わせることにより矩形枠状に形成された枠材61と、枠材61に囲まれた空間に横架されたジャッキ取付梁62と、ジャッキ取付梁62と枠材61との間に横架された一対の斜材63,63と、各斜材63と枠材61との間に横架された一対の補助梁64,64とを備えている。ジャッキ取付梁62には、受部用ジャッキ7の上端が取り付けられている。また、ジャッキ取付梁62には、一対の受部用ガイド65,65の上端部が固定されている。
【0025】
一対の受部用ガイド65,65は、断面視コ字状の溝型鋼からなり、互いの開口部が対向するように、間隔をあけて配設されている。一対の受部用ガイド65,65は、上端部において、フランジ同士が連結板材66により連結されている。連結板材66は、ジャッキ取付梁62に固定されている。受部用ガイド65は、受部6から下向きに延設されていて、受部用ガイド受524(図5(a)および(b)参照)に挿入されている。受部用ガイド65は、受部6の上下動に伴って、受部用ガイド受524に沿って摺動する。すなわち、受部用ガイド65および受部用ガイド受524は、受部6の上下動を誘導するガイド手段を構成している。
【0026】
また、受部6には、受部6に上載された水平力分担構造体(重量物)14の位置の調整を行うための調整用ジャッキ8が設けられている。調整用ジャッキ8には、重量物の横方向の調整を行う横方向調整ジャッキ81と、重量物の高さ調整を行う上下方向調整ジャッキ82がある。横方向調整ジャッキ81は、枠材61の下部構造体側の辺の上面に対向する向きで2台設けられているとともに、各補助梁64の上面に1台ずつ設けられている。また、上下方向調整ジャッキ82は、枠材61の下部構造体側の辺に2台設けられているとともに、各斜材63,63に1台ずつ設けられている。すなわち、本実施形態では、横方向調整ジャッキ81と、上下方向調整ジャッキ82とが、4台ずつ、合計8台設けられている。
【0027】
受部用ジャッキ7は、受部用ガイド受524に内装されている。受部用ジャッキ7のジャッキロッド71の上端部は、受部6のジャッキ取付梁62に取り付けられていて、シリンダー部分72は、受部用ガイド受524(図5(b)参照)に固定されている。一対の受部用ガイド65,65が間隔をあけて配設されているため、受部用ジャッキ7のシリンダー部分72と受部用ガイド受524との接合部に受部用ガイド65が干渉することはない。
【0028】
重量物位置決め装置2を利用して水平力分担構造体14を設置する場合は、まず、架台3に上載した重量物位置決め装置2の受部6に水平力分担構造体14を載置する。次に、基部4をレールに沿って走行させ、重量物位置決め装置2を横移動させる。次に、図7(a)に示すように、移動部用ジャッキ53により上下移動部52を所定高(例えば0~450mm)上昇させるとともに、スライドジャッキ54を利用して横移動部51を所定幅(例えば0~300mm)横移動させる。また、図7(b)に示すように、受部用ジャッキ7により受部6を所定高(例えば0~580mm)上昇させる。さらに、受部6の調整用ジャッキ8(図6の(a)および(b)参照)を利用して、水平力分担構造体14の高さ位置、左右の位置、傾き等を調整し、ブラケット15のアンカー孔と下部構造物11に設けられたアンカー17(図1参照)とを一致させる。そして、重量物位置決め装置2により水平力分担構造体14を保持した状態で、アンカー17にブラケット15を固定する。
【0029】
本実施形態の重量物位置決め装置2によれば、水平力分担構造体(重量物)14を上載した状態で受部6が上下動し、基部4および移動部5を介して受部6が横移動するため、水平力分担構造体14を上下方向および横方向に移動させて、所定の位置に配置することができる。そのため、水平力分担構造体14を簡易に所定の位置に配置でき、その結果、作業の手間を低減できる。
【0030】
また、上下移動部52および受部6が上下動可能であるため、広範囲に水平力分担構造体(重量物)14を上下動させることができる。そのため、水平力分担構造体14の取付位置よりも低い位置に重量物位置決め装置2が配設されている場合であっても、水平力分担構造体14を所定の位置に配置できる。
また、受部6に、調整用ジャッキ8が設けられているため、受部6の位置を固定した状態で、水平力分担構造体(重量物)14の位置の微調整を行うことが可能となり、作業性がより向上する。
【0031】
また、受部6の上下動を誘導するガイド手段(受部用ガイド65および受部用ガイド受524)を備えているため、受部6を上下動させた際に、受部6のブレが抑制されている。
同様に、上下移動部52の上下動を誘導するガイド手段(移動部用ガイド材525および移動部用ガイド受512)を備えているため、上下移動部52を上下動させた際のブレが抑制されている。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、重量物位置決め装置2が、移動部5が横移動部51と上下移動部52を備えていて、上下移動および横移動が可能となっている場合について説明したが、移動部5は必ずしも上下移動可能である必要はない。すなわち、重量物位置決め装置2は、図8(a)および(b)に示すように、基部4と、横移動可能な移動部5と、上下動可能な受部6との3段の台座により構成されていてもよい。
【0033】
前記実施形態では、受部6に8台の調整用ジャッキ8が設けられているものとしたが、調整用ジャッキ8の数および配置は限定されるものではない。また、調整用ジャッキ8は必要に応じて設置すればよく、省略してもよい。
【0034】
前記実施形態では、受部用ガイド65を挿通可能な筒状の部材によりガイド手段(受部用ガイド受524)を構成したが、ガイド手段を構成する材料は限定されるものではない。例えば、互いに歯合するラックとピニオンや、車輪とレール、鋼材等であってもよい。また、ガイド手段の配置や数もの限定されるものではなく、適宜決定すればよい。
【0035】
基部4、移動部5および受部6が鋼材を組み合わせることにより矩形枠状に形成されている場合について説明したが、基部4、移動部5および受部6を構成する材料および形状は限定されるものではない。例えば、基部4、移動部5または受部6は、板状であってもよいし、格子状であってもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 橋梁
11 下部構造物
12 上部構造物
13 支承
14 水平力分担構造体
2 重量物位置決め装置
3 架台
4 基部
5 移動部
51 横移動部
52 上下移動部
524 受部用ガイド受
53 移動部用ジャッキ
54 スライドジャッキ
6 受部
65 受部用ガイド
7 受部用ジャッキ
8 調整用ジャッキ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8