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特開2024-87439タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087439
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ及び端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/40 20240101AFI20240624BHJP
   G07B 1/00 20060101ALI20240624BHJP
   G06Q 30/0283 20230101ALI20240624BHJP
【FI】
G06Q50/30
G07B1/00 Z
G06Q30/0283 492
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202263
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】501418498
【氏名又は名称】矢崎エナジーシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀内 克充
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC42
5L049CC43
5L050CC42
5L050CC43
(57)【要約】
【課題】利用者が誤った乗降車エリアのタクシー回数券または定期券を購入することを低減できるタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ及び端末を提供する。
【解決手段】サーバ5のDB52には、乗降車エリアの位置情報を含んだ、タクシー回数券または定期券のチケット情報が記憶されている。サーバ5が、端末2から現在位置情報を取得する。サーバ5は、記チケット情報が、乗降車エリア内に現在位置情報が含まれない区域外チケットであるか否かを判定し、その判定結果を端末2に表示させる。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末と通信を行う、タクシー回数券または定期券の購入用のサーバであって、
乗降車エリアの位置情報を含んだ、前記タクシー回数券または定期券のチケット情報を記憶する記憶部と、
前記端末から位置情報を取得する第1取得部と、
前記チケット情報が、前記乗降車エリア内に前記第1取得部により取得した前記位置情報が含まれない区域外チケットであるか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記端末に表示させる第1出力部と、を備えた、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ。
【請求項2】
請求項1に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバにおいて、
前記判定部により前記区域外チケットであると判定された場合、前記乗降車エリアと前記位置情報との距離を算出する算出部を備え、
前記第1出力部は、前記算出部による算出結果を前記端末に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ。
【請求項3】
請求項1に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバにおいて、
前記端末から利用者が購入したい前記チケット情報を取得する第2取得部と、
前記第2取得部により取得した前記チケット情報の購入処理を行う購入処理部と、を備え、
前記第1出力部は、前記購入処理を行う前に、前記判定部による判定結果を前記端末に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ。
【請求項4】
請求項1に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバにおいて、
前記第1出力部は、前記区域外チケットであるか否かが識別できる前記チケット情報の一覧を前記端末に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ。
【請求項5】
請求項4に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバにおいて、
前記記憶部に記憶された前記チケット情報の一覧を前記端末に表示させる第2出力部と、
前記端末から前記判定部による判定要求を取得する第3取得部と、を備え、
前記第2出力部による前記チケット情報の一覧を前記端末に表示させた後、前記判定要求を取得すると、前記第1出力部による前記チケット情報の一覧を前記端末に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ。
【請求項6】
サーバと通信を行い、タクシー回数券または定期券の購入を行うことができる端末であって、
前記端末の現在位置情報を前記サーバに出力する第3出力部と、
前記サーバとの通信により、乗降車エリア内に前記現在位置情報が含まれない区域外チケットか否か識別できるチケット情報の一覧を表示する表示部と、を備えた、
端末。
【請求項7】
サーバと通信を行い、タクシー回数券または定期券の購入を行うことができる端末であって、
購入したいタクシー回数券または定期券の乗降地を入力する入力部と、
入力された前記乗降地の位置情報を前記サーバに出力する第4出力部と、
前記サーバとの通信により、乗降車エリア内に前記乗降地の前記位置情報が含まれない区域外チケットか否か識別できるチケット情報の一覧を表示する表示部と、を備えた、
端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ及び端末、に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、タクシーの運賃は、タクシーの走行距離、走行時間に基づいて算出されている(特許文献1、2)。ところで、近年、タクシーの「一括定額運賃」が導入された。「一括定額運賃」とは、タクシーの回数券・定期券に相当するものであり、事前に一括で料金を支払うことにより指定された乗車エリア、降車エリア間の乗車であれば運賃が定額となる。
【0003】
上述したタクシー回数券・定期券を利用する利用者は、例えば、自宅から病院や商業地域の往復に利用することが考えられる。しかしながら、自宅がタクシー回数券・定期券に指定された乗降車エリアに含まれているのか、外れているのか、直感的に分かりにくい。このため、誤って自宅が乗降車エリアに含まれていないタクシー回数券・定期券を購入してしまい、利用者とタクシー事業者との間でトラブルになる恐れがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-91353号公報
【特許文献2】特開2018-97592号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、利用者が誤った乗降車エリアのタクシー回数券または定期券を購入することを低減できるタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ及び端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係るタクシー回数券または定期券の購入用のサーバは、下記を特徴としている。
端末と通信を行う、タクシー回数券または定期券の購入用のサーバであって、
乗降車エリアの位置情報を含んだ、前記タクシー回数券または定期券のチケット情報を記憶する記憶部と、
前記端末から位置情報を取得する第1取得部と、
前記チケット情報が、前記乗降車エリア内に前記第1取得部により取得した前記位置情報が含まれない区域外チケットであるか否かを判定する判定部と、
前記判定部による判定結果を前記端末に表示させる第1出力部と、を備えた、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバであること。
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明に係る端末は、下記を特徴としている。
サーバと通信を行い、タクシー回数券または定期券の購入を行うことができる端末であって、
前記端末の現在位置情報を前記サーバに出力する第3出力部と、
前記サーバとの通信により、乗降車エリア内に前記現在位置情報が含まれない区域外チケットか否か識別できるチケット情報の一覧を表示する表示部と、を備えた、
端末であること。
【0008】
前述した目的を達成するために、本発明に係る端末は、下記を特徴としている。
サーバと通信を行い、タクシー回数券または定期券の購入を行うことができる端末であって、
購入したいタクシー回数券または定期券の乗降地を入力する入力部と、
入力された前記乗降地の位置情報を前記サーバに出力する第4出力部と、
前記サーバとの通信により、乗降車エリア内に前記乗降地の前記位置情報が含まれない区域外チケットか否か識別できるチケット情報の一覧を表示する表示部と、を備えた、
端末であること。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、利用者が誤った乗降車エリアのタクシー回数券または定期券を購入することを低減できるタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ及び端末を提供することができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ及び端末を組み込んだタクシー回数券システムの一実施形態を示す図である。
図2図2は、図1に示す利用者が利用する端末、サーバの構成図である。
図3図3は、第1実施形態における図1に示す利用者が利用する端末の処理手順を示すフローチャートである。
図4図4は、図1に示すサーバの処理手順を示すフローチャートである。
図5図5は、図1に示す利用者が利用する端末の表示画面の一例を示す図である。
図6図6は、第2実施形態における図1に示す利用者が利用する端末の処理手順を示すフローチャートである。
図7図7は、図1に示す利用者が利用する端末の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0013】
本実施形態のタクシー回数券システム1は、タクシー回数券を購入、利用するためのシステムである。図1に示すように、タクシー回数券システム1は、タクシー回数券の利用者が利用する端末2と、タクシー事業者が利用する端末3と、タクシー乗務員が利用する端末4と、これら端末2~4と広域通信網11を介して通信可能なタクシー回数券または定期券の購入用のサーバとしてのサーバ5と、を備えている。
【0014】
端末2~4は、PC(Personal Computer)やタブレットなどの端末から構成される。タクシー回数券の利用者は、端末2を用いてサーバ5と通信を行い、タクシー回数券を購入できる。タクシー事業者は、端末3を用いてサーバ5が提供する管理サイトにアクセスして、タクシー回数券のチケット情報の登録、タクシー回数券の利用情報の照会を行うことができる。タクシー乗務員は、利用者がタクシー回数券を利用する際、端末4を用いてタクシー回数券の認証及び、利用処理を行うことができる。
【0015】
端末2は、図2に示すように、広域通信部21と、操作部22と、表示部23と、GNSS(Global Navigation Satellite Systems)受信部24と、CPU(Central Processing Unit)25と、を有している。広域通信部21は、広域通信網11に接続するための回路やアンテナなどから構成されている。操作部22は、PCの場合、キーボードやマウスから構成され、タブレットの場合、タッチパネルなどで構成され、利用者の操作により各種情報を入力する。
【0016】
表示部23は、液晶ディスプレイなどから構成され、CPU25の制御により各種情報が表示される。GNSS受信部24は、周知のように複数の人工衛星から発信される電波を受信して、現在位置情報を求めた後述するCPU25に出力する。CPU25は、プログラムに従って動作し、端末2全体の制御を司る。
【0017】
端末3,4も端末2とほぼ同じ構成である。
【0018】
サーバ5は、広域通信部51と、記憶部としてのデータベース(DB)52と、CPU53と、を有している。広域通信部51は、広域通信網11に接続するための回路などで構成されている。DB52は、タクシー回数券のチケット情報などが記録される。CPU53は、プログラムに従って動作し、サーバ5全体の制御を司る。
【0019】
次に、図3図5を参照して、上述した構成のタクシー回数券システム1の動作について説明する。タクシー事業者は、端末3の操作部を操作してタクシー回数券のチケット情報を入力する。チケット情報には、降車エリア及び乗車地エリアの位置情報、利用時間情報、期限情報、利用可能数情報、金額情報を含む。端末3は、入力されたチケット情報をサーバ5に送信する。サーバ5は、端末3からチケット情報を受信すると、DB52に記憶して登録する。
【0020】
まず、利用者が端末2を操作して利用者用のアプリケーションを立ち上げてチケット購入モードに切り替えると、端末2のCPU25(以下、単に「端末2」と略記する)は、図3に示す動作を開始する。端末2は、サーバ5に対してチケット情報の要求信号を送信する(図3のS10)。
【0021】
サーバ5のCPU53(以下、単に「サーバ5」と略記する)は、端末2からチケット情報の要求信号を受信すると(図4のS20)、第2出力部として機能し、DB52に記憶された全てのチケット情報の一覧を端末2に対して送信する(S21)。端末2は、サーバ5からチケット情報の一覧を受信すると(図3のS11)、図5の左側に示すように、チケット一覧の表示画面を表示する(S12)。本実施形態では、端末2は、表示画面に乗降車エリアに現在位置が含まれる区域内チケットのチケット情報の検索ボタンB1が表示される。
【0022】
利用者が検索ボタンB1を操作すると(図3のS13でY)、端末2は、GNSS受信部24から現在位置情報を取得し、第3出力部として機能し、取得した現在位置情報を判定要求としてサーバ5に送信する(S14)。サーバ5は、第1取得部、第3取得部として機能し、現在位置情報を受信すると(図4のS22)、DB52に記憶されたチケット情報の登録数Aを取得する(S23)。次に、サーバ5は、A番目のチケット情報をDB52から読み出す(S24)。サーバ5は、判定部として機能し、読み出したチケット情報が、乗降車エリアにS22で受信した現在位置情報が含まれない区域外チケットであるか否かを判定する(S25)。
【0023】
サーバ5は、区域外チケットであると判定すると(S25でY)、算出部として機能し、読み出したチケット情報に含まれる乗降車エリアとS22で受信した現在位置情報との距離を算出し(S26)、S27に進む。一方、サーバ5は、区域外チケットではなく区域内チケットであると判定すると(S25でN)、直ちにS27に進む。S27においては、サーバ5はAをデクリメントする。サーバ5は、Aが0に達するまでS24~S27を繰り返す。
【0024】
サーバ5は、Aが0に達し(S28でY)、DB52に記憶された全てのチケット情報について、区域外チケットであるか否かの判定が行われると、第1出力部として機能し、区域外チケットのチケット情報の一覧を端末2に送信する(S29)。区域外チケット情報には、S26で算出した距離が含まれる。
【0025】
端末2は、区域外チケット情報を受信すると(図3のS15)、図5の右側に示すように区域内チケットのチケット情報の一覧が表示されるように表示画面を更新する(S16)。本実施形態では、端末2は、区域外チケットのチケット情報の一覧も表示する。即ち、端末2は、区域外チケットか、区域内チケットか、が識別できるチケット情報の一覧を表示する。本実施形態では、端末2は、S26で算出した距離も表示する。
【0026】
利用者が、端末2を操作して図5の左側または右側に示す表示画面から購入したいチケット情報をタップして購入操作を行うと(S17でY)、端末2は、タップしたチケット情報を利用者が購入したいチケット情報としてサーバ5に送信する(S18)。サーバ5は、第2取得部として機能し、利用者が購入したいチケット情報を受信すると(図4のS30)、購入処理部として機能し、購入処理を行う(S31)。購入処理においてサーバ5は、タクシー回数券に認証情報が紐づけられたQRコード(登録商標)を付与する発券処理、料金の精算を行う精算処理を行う。次に、サーバ5は、QRコードを表示できる発券情報を端末2に送信して(S32)、処理を終了する。
【0027】
端末2は、サーバ5から発券情報を受信して(図3のS19)、処理を終了する。端末2は、この発券情報に基づいてQRコードを表示できる。利用者は、端末2にQRコードを表示したり、QRコードを印刷した紙を見せたりしてタクシーに乗車する。タクシー乗務員は、端末4を用いて端末2に表示されたQRコードや紙に印刷されたQRコードを撮影して、サーバ5にQRコードに紐づけられた認証情報を送る、これにより、タクシー回数券の認証及び、利用処理を行うことができる。
【0028】
上述した実施形態によれば、サーバ5が、端末2から現在位置情報を受信し、DB52に記憶されたチケット情報が区域外チケットであるか否かを判定し、その結果を区域内チケット、区域外チケットを識別できるチケット情報の一覧として端末2に表示させる。これにより、利用者が区域外チケットを知ることができるため、利用者が誤った乗降車エリアのタクシー回数券または定期券を購入することを低減できる。
【0029】
上述した実施形態によれば、サーバ5は、区域外チケットと判定された場合、乗降車エリアと現在位置情報との距離を算出し、その算出結果を端末2に表示させる。これにより、利用者が区域外チケットの乗降車エリアと現在位置情報との距離を知ることができる。たとえば全てのチケット情報が区域外チケットだった場合、利用者が、距離の小さい区域外チケットのタクシー回数券を購入しやすくできる。このため、利用者がタクシー回数券を購入しやすくできる。
【0030】
上述した実施形態によれば、サーバ5は、購入処理を行う前に、区域外チケットのチケット情報の一覧を端末2に送信している。これにより、利用者が、タクシー回数券を購入する前に区域外チケットを知ることができるため、利用者が誤った乗降車エリアのタクシー回数券を購入することを、より一層、低減できる。
【0031】
上述した実施形態によれば、サーバ5は、区域外チケットが識別できるチケット情報の一覧を端末2に表示させる。これにより、より一層、利用者がタクシー回数券または定期券を購入しやすくできる。
【0032】
上述した実施形態によれば、サーバ5は、端末2から現在位置情報を受信すると、区域外チケットが識別できるチケット情報の一覧が端末2に表示される。これにより、利用者は、区域外チケットを識別できるチケット情報の一覧を表示するか否かを選択できるため、より一層、利用者がタクシー回数券を購入しやすくできる。
【0033】
上述した実施形態によれば、端末2が現在位置情報をサーバ5に送信し、乗降車エリアに端末2の現在位置情報が含まれない区域外チケットのチケット情報の一覧を端末2に表示できる。これにより、利用者は自宅などの乗車したい場所で購入操作すると、簡単に希望のタクシー回数券を購入することができる。
【0034】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のタクシー回数券システム1の動作について図6及び図7を参照して以下説明する。なお、図6において、上述した第1実施形態で既に説明した図3に示す端末2の動作と同等の動作については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。また、サーバ5は、第1実施形態と同様に動作する。
【0035】
端末は、S10,S11と第1実施形態と同様に動作する。端末2は、サーバ5からチケット情報の一覧を受信すると(図6のS11)、図7の左側に示すように、チケット一覧の表示画面を表示する(S33)。第2実施形態では端末2は、検索ボタンB1を表示していない。
【0036】
次に、利用者が図7の左側に示したチケット情報の一覧の中から一つをタップすると(S34でY)、端末2は、図7の真ん中に示すように、乗降地の入力画面を表示する(S35)。乗降地の入力画面は、タップしたチケット情報の乗車地エリア、降車地エリアが示された地図が表示される。この地図データは、サーバ5から取得してもよいし、端末2自身に格納されたものを用いてもよい。
【0037】
次に、利用者が入力画面に表示された地図をタップして乗降地を入力すると、端末2は、入力された乗降地の位置情報をサーバ5に送信する(S36)。その後の端末2の動作は、第1実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。サーバ5は、第1実施形態と異なる点は、第2実施形態では、S22で利用者が入力した乗降地の位置情報を受信する点である。この点以外は、第1実施形態と同等であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0038】
このように利用者が入力した乗降地の位置情報を端末2からサーバ5に送信することにより、図7の右側に示すように、乗降車エリアに利用者が入力した乗降地の位置情報が含まれない区域外チケットのチケット情報の一覧を端末2に表示させることができる。
【0039】
上述した実施形態によれば、利用者が乗車したいエリアにいなくても、簡単に希望するタクシー回数券または定期券を購入することができる。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0041】
上述した実施形態によれば、利用者が利用者用のアプリケーションを立ち上げて購入モードに切り替えると、DB52に記憶されたチケット情報の一覧が表示された後、区域外チケットが識別できるチケット情報の一覧を表示していたが、これに限ったものではい。購入モードに切り替えると、端末2はすぐにGNSS受信部24から受信した現在位置情報をサーバ5に送信して、すぐに区域外チケットが識別できるチケット情報の一覧を表示できるようにしてもよい。
【0042】
上述した実施形態では、タクシー回数券のチケット情報について区域外チケットであるか否かを判定していたが、これに限ったものではない。タクシー定期券についても同様に区域外チケットであるか否かの判定を行うようにしてもよい。
【0043】
上述した実施形態では、端末2は、区域外チケットが識別できるチケット情報の一覧を表示させていたが、これに限ったものではない。利用者が購入したいチケット情報をタップして選択した際に、そのチケット情報が区域外チケットであるか否かを表示させるようにしてもよい。
【0044】
上述した実施形態では、サーバ5は、区域外チケットの乗車地エリアまたは降車地エリアと位置情報との距離を算出し、端末2に表示させていたが、これに限ったものではない。サーバ5は、距離を算出しなくてもよい。
【0045】
ここで、上述した本発明に係るタクシー回数券または定期券の購入用のサーバの実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[7]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
端末(2)と通信を行う、タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)であって、
乗降車エリアの位置情報を含んだ、前記タクシー回数券または定期券のチケット情報を記憶する記憶部(52)と、
前記端末(2)から位置情報を取得する第1取得部(53)と、
前記チケット情報が、前記乗降車エリア内に前記第1取得部(53)により取得した前記位置情報が含まれない区域外チケットであるか否かを判定する判定部(53)と、
前記判定部(53)による判定結果を前記端末(2)に表示させる第1出力部(53)と、を備えた、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)。
【0046】
上記[1]の構成によれば、タクシー回数券または定期券の利用者が、乗降車エリア内に端末(2)から取得した位置情報が含まれない区域外チケットを知ることができるため、利用者が誤った乗降車エリアのタクシー回数券または定期券を購入することを低減できる。
【0047】
[2]
[1]に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)において、
前記判定部(53)により前記区域外チケットであると判定された場合、前記乗降車エリアと前記位置情報との距離を算出する算出部(53)を備え、
前記第1出力部(53)は、前記算出部(53)による算出結果を前記端末(2)に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)。
【0048】
上記[2]の構成によれば、利用者が区域外チケットの乗降車エリアと位置情報との距離を知ることができるため、利用者がタクシー回数券または定期券を購入しやすくできる。
【0049】
[3]
[1]に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)において、
前記端末(2)から利用者が購入したい前記チケット情報を取得する第2取得部(53)と、
前記第2取得部(53)により取得した前記チケット情報の購入処理を行う購入処理部(53)と、を備え、
前記第1出力部(53)は、前記購入処理を行う前に、前記判定部(53)による判定結果を前記端末(2)に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)。
【0050】
上記[3]の構成によれば、利用者が、タクシー回数券または定期券を購入する前に区域外チケットを知ることができるため、利用者が誤った乗降車エリアのタクシー回数券または定期券を購入することを、より一層、低減できる。
【0051】
[4]
[1]に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)において、
前記第1出力部(53)は、前記区域外チケットであるか否かが識別できる前記チケット情報の一覧を前記端末(2)に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)。
【0052】
上記[4]の構成によれば、利用者が、チケット情報の一覧から区域外チケットを知ることができるため、より一層、利用者がタクシー回数券または定期券を購入しやすくできる。
【0053】
[5]
[4]に記載のタクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)において、
前記記憶部(52)に記憶された前記チケット情報の一覧を前記端末(2)に表示させる第2出力部(53)と、
前記端末(2)から前記判定部(53)による判定要求を取得する第3取得部(53)と、を備え、
前記第2出力部(53)による前記チケット情報の一覧を前記端末(2)に表示させた後、前記判定要求を取得すると、前記第1出力部(53)による前記チケット情報の一覧を前記端末(2)に表示させる、
タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ(5)。
【0054】
上記[5]の構成によれば、端末(2)から判定要求を取得すると、区域外チケットが識別できるチケット情報の一覧が端末(2)に表示される。これにより、利用者は、区域外チケットを識別可能なチケット情報の一覧を表示するか否かを選択できるため、より一層、利用者がタクシー回数券または定期券を購入しやすくできる。
【0055】
[6]
サーバ(5)と通信を行い、タクシー回数券または定期券の購入を行うことができる端末(2)であって、
前記端末(2)の現在位置情報を前記サーバ(5)に出力する第3出力部(25)と、
前記サーバ(5)との通信により、乗降車エリア内に前記現在位置情報が含まれない区域外チケットか否か識別できるチケット情報の一覧を表示する表示部(23)と、を備えた、
端末(2)。
【0056】
上記[6]の構成によれば、乗降車エリア内に端末(2)の現在位置情報が含まれるチケット情報の一覧が端末(2)に表示される。これにより、乗車したいエリア内で簡単に希望するタクシー回数券または定期券を購入することができる。
【0057】
[7]
サーバ(5)と通信を行い、タクシー回数券または定期券の購入を行うことができる端末(2)であって、
購入したいタクシー回数券または定期券の乗降地を入力する入力部(22)と、
入力された前記乗降地の位置情報を前記サーバ(5)に出力する第4出力部(25)と、
前記サーバ(5)との通信により、乗降車エリア内に前記乗降地の前記位置情報が含まれない区域外チケットか否か識別できるチケット情報の一覧を表示する表示部(23)と、を備えた、
端末(2)。
【0058】
上記[7]の構成によれば、乗降車エリア内に端末(2)の入力部から入力した乗車地または降車地が含まれるチケット情報の一覧が端末(2)に表示される。これにより、利用者が乗車したいエリアにいなくても、簡単に希望するタクシー回数券または定期券を購入することができる。
【符号の説明】
【0059】
2 端末
22 操作部(入力部)
23 表示部
25 CPU(第3出力部、第4出力部)
5 サーバ(タクシー回数券または定期券の購入用のサーバ)
52 DB(記憶部)
53 CPU(第1取得部、判定部、第1出力部、第2取得部、購入処理部、第2出力部、第3取得部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7