(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087502
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】映像音声コンテンツ配信システム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/482 20110101AFI20240624BHJP
H04N 21/435 20110101ALI20240624BHJP
H04N 21/431 20110101ALI20240624BHJP
H04H 20/28 20080101ALI20240624BHJP
H04H 40/18 20080101ALI20240624BHJP
H04H 60/72 20080101ALI20240624BHJP
【FI】
H04N21/482
H04N21/435
H04N21/431
H04H20/28
H04H40/18
H04H60/72
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202351
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】000214984
【氏名又は名称】TVS REGZA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 通
(72)【発明者】
【氏名】安木成 次郎
(72)【発明者】
【氏名】宮澤 明
(72)【発明者】
【氏名】嘉和知 玲子
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 哲
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164GA05
5C164MA06S
5C164SB06S
5C164UB10P
5C164UB41S
5C164UB83P
5C164UD51P
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】テレビ受信機で配信された映像音声コンテンツを選択する方法は、映像音声を配信する配信システムの構成によって異なり、視聴者の利便性に直接影響する。
【解決手段】映像音声コンテンツと番組表示管理情報をテレビ受信機に配信する配信システムと、前記配信システムから、配信されている番組にかかわる前記番組表示管理情報を編成し、番組表表示管理情報を出力する番組表表示管理システムと、前期番組表表示管理情報を取得し、視聴者の画面操作情報を基に受信し選択された方法で画面を表示するテレビ受信機とから構成される、映像配信システム。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像音声コンテンツを配信する映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
映像音声コンテンツと番組表示管理情報を映像音声コンテンツと多重化してテレビ受信機に配信する配信システムと、
前記配信システムから、配信されている番組にかかわる前記番組表示管理情報を編成し、番組表表示管理情報を出力する番組表表示管理システムと、
前記配信システムは前記番組表表示管理システムから番組表表示管理情報を受信し前記テレビ受信機に配信し、
前期番組表表示管理情報を取得し、視聴者の画面操作情報を基に受信し選択された方法で画面を表示するテレビ受信機と、
を有することを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【請求項2】
請求項1の映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
前記番組表表示管理システムは、前記テレビ受信機からの個別情報を受信し前記テレビ受信機個々に対して番組表をカズタマイズするための情報を作り出す個別情報管理システムと、前記個別情報管理システムからカズタマイズされた個別番組表表示情報を構成し前記テレビ受信機に送信する個別番組表表示管理システムを有し、
前記テレビ受信機は前記個別番組表表示情報を受信し、前記個別番組表表示情報を基に選択された画面表示する
ことを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【請求項3】
映像音声コンテンツを配信する映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
映像音声コンテンツと番組表示管理情報を映像音声コンテンツと多重化してテレビ受信機に配信する複数の配信システムと、
前記番組表示管理情報を複数の配信システムから取得し前記テレビ受信機に送信する中間共有サーバーと、
前記中間共有サーバーから、配信されている番組にかかわる前記番組表示管理情報を編成し、番組表表示管理情報を出力する横断番組表表示管理システムと、
前記中間共有サーバーは前記横断番組表表示管理システムから前記番組表表示管理情報を受信し前記テレビ受信機に配信し、
前期番組表表示管理情報を取得し、視聴者の画面操作情報を基に受信し選択された方法で画面を表示するテレビ受信機と、
を有することを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【請求項4】
請求項3の映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
前記横断番組表表示管理システムは、前記テレビ受信機からの個別情報を受信し前記テレビ受信機個々に対して番組表をカズタマイズするための情報を作り出す個別情報管理システムと、前記個別情報管理システムからカズタマイズされた個別番組表表示情報を構成し、前記テレビ受信機に送信する個別番組表表示管理システムを有し、
前記テレビ受信機は前記個別番組表表示情報を取得し、前記個別番組表表示情報を基に選択された画面表示する
ことを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像音声コンテンツを配信する映像音声コンテンツ配信システムにおいて、視聴者がより簡単に番組選択ができるように、番組表上の表示方法選択をサポートする配信システム及びそのテレビ受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワークの進化により、動画配信サービスが多数実施されるようになった。特に、大型、大画面のテレビ受信機は、これまでの様に放送を受信するだけでなく、ネットワークに接続され、配信されてくる動画を再生することで、より高画質で臨場感のある映像を楽しむことが出来るようになった。これは、ネットワークの高速化、テレビ受像機の処理性能の向上よって可能となっており、今後は、更にネットワークより提供される様々な映像音声コンテンツをテレビ受像機で表示、操作する機会が増加すると考えられる。
【0003】
一方で、テレビ受像機は、依然、放送による映像音声コンテンツを受信しており、多くの視聴者は、放送視聴を楽しんでいる状況にある。したがって、視聴者にとってみると、これまでの放送視聴だけでなく、加えて配信による多数の映像音声コンテンツを選択する機会が増加している。
【0004】
このような状況で、視聴者は放送、或いは、通信により配信される映像音声コンテンツからより簡単に好みの映像音声コンテンツを選択できる方法を望んでいる。しかしながら、現在は、放送時間を起点にした時間割式の番組表から番組を選んだり、各々の配信業者が提供している個別の番組案内UI画面から希望の番組を検索する方法になっている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】地上デジタルテレビジョン放送運用規定ARIB TR-B14 第四編
【非特許文献2】地上デジタルテレビジョン放送 PSI/SI運用規定
【発明の概要】
【0006】
本発明は、番組を送信する配信システムと、映像音声コンテンツを受信する受信端末により構成され、番組を選択する際に、注目番組など番組案内にかかわるメタ情報をテレビ受信機側へ送信し、テレビ受信機側で各送信側からのメタ情報をもとに一つに標準化された番組表画面をつかってより快適かつ使いやすい番組選択画面を提供する。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
放送による映像音声コンテンツの選択と、通信により配信される映像音声コンテンツ配信の現状の選択方法に関して説明する。
【0008】
従来の放送システムの実施例を
図13に示す。
放送システム7000にある、放送番組コンテンツ7001は、エンコーダ7002により映像音声の圧縮が行われ、多重送信装置7003に入力される。一方で、番組選択に必要な番組情報は、SI(サービスインフォメーション)情報として、SI生成部7004により生成され、多重送信装置7003に入力され映像音声ストリームに多重され送出される。多重化された映像音声ストリームは、放送波として、テレビ受信機7100に伝送される。テレビ受信機7100では、受信分離7103により放送波を受信し、多重されていたSI信号と映像音声ストリームを分離する。分離された映像音声ストリームは、デコーダ7102に入力され、デコーダ7102により圧縮された映像音声ストリームは伸長される。デコードされた映像音声は、コンテンツ表示部7101に入力され映像音声が提示される。
【0009】
一方、分離されたSI信号は、SI処理部7104に入力され、チャンネル毎に番組説明や番組選択に必要な情報を保存後、番組表画面7105に入力される。番組画面7105では、視聴者に分かりやすい番組表を生成し、コンテンツ表示部7101に入力後、視聴者へ提示される。
【0010】
以上の処理は、ユーザーの操作するリモコン7107により出力される信号により、制御部7106により各部がコントロールされることにより実施される。
【0011】
図13によって表示される従来の番組表を
図14に示す。
8100に番組表を示す。横軸方向にチャンネル番号を示し、縦軸方向に時刻を示す。表の中には、コンテンツを示す番組の説明情報が提示される。
図14に示す映像音声コンテンツ1Aから映像音声コンテンツ3Cは、番組のタイトル及びその説明を表すテキストを示す。
【0012】
8000にリモコンを示す。リモコンは、番組表を起動するEPG(Electric Program Guide)ボタンと、各チャンネルを選択する1~12の数字ボタンを有し、また、番組表で映像音声コンテンツを選択するためのカーソルを移動させる上下左右キーと、決定キーが搭載されている。
【0013】
リモコン8000のEPGボタンを押下すると、テレビ画面上に番組表が提示される。その後、リモコン8000の上下左右キーでカーソル8101を移動させ、所定の映像音声コンテンツを選択する。
【0014】
以上は、リモコン8000のEPGボタン番組表により、番組表を起動することで映像音声コンテンツを選択したが、放送の場合は、リモコン8000にある1~12の数字をしめすダイレクト選択ボタンで直接起動することが可能となっている。これは、放送では、チャンネル番号によって、放送局が特定できるため、チャンネル番号とダイレクト選択ボタンをマッピングすることで実施されている。
【0015】
次に映像配信システムの実施例を
図15に示す。
配信システム9000にある、配信コンテンツ部9001が配信する映像音声コンテンツ(映像音声ストリーム)はエンコーダ9002により映像音声の圧縮が行われ、多重配信装置9003に入力される。一方で、番組選択に必要な番組表示管理情報が、番組情報部9004により生成され、多重配信装置9003に入力され映像音声ストリームに多重され送出される。多重化された映像音声ストリームは、インターネットなどストリーム配信ネットワーク通信路9200を通り、テレビ受信機9100に伝送される。テレビ受信機9100では、受信分離部9103により通信路で伝送されてくるストリームを受信し、多重されていた番組表示管理情報と映像音声ストリームを分離する。分離された映像音声ストリームは、デコーダ9102に入力され、デコーダ9102により圧縮された映像音声ストリームは伸長される。デコードされた映像音声は、コンテンツ表示部9101に入力され映像音声が提示される。
【0016】
一方、分離された番組表示管理情報は、番組情報処理部9104に入力され、番組の選択画面を生成する。この時、放送受信の時と異なり、視聴者にアイコンの提示、あるいは、番組の一覧画面を提示する。通常、通信による配信では、VOD(Video On Demand)により、時間概念の無い映像音声コンテンツ選択を行うため、番組の一覧を生成する。9105で生成されたアイコン或いは、番組一覧は、コンテンツ表示部9101に入力され提示が行われる。
【0017】
以上の処理は、ユーザーの操作するリモコン9107より出力される信号を基に、制御9106により各部がコントロールされることにより実施される。
【0018】
従来の通信で伝送される映像音声コンテンツの選択画面の従来例を
図16に示す。
テレビ受信機では、配信コンテンツを選択する際に、先ず、配信システム選択画面10100を提示する。配信システム選択画面には、配信システムごとに1つあるいは複数のアイコンが提示されアイコンを選択することで配信システムを特定する。
【0019】
ここで仮にアイコン1を選択したとすると、次に、アイコン1で示される配信システムが提供する映像音声コンテンツの一覧10200を提示する。時間の概念が無いため、映像音声コンテンツの一覧表示として提示が行われる。
【0020】
ここで、これらの操作は、リモコン10000により実施される。
視聴者がリモコン10000のホームボタンを押下すると、配信システム選択画面が提示される。リモコンの上下左右キーによりカーソル10101を操作することで、所定の配信システムを示すアイコンを選択する。決定ボタンで配信システムを特定後、コンテンツ一覧10200を表示する。
コンテンツ一覧10200においても、リモコン10000の上下左右キーでカーソル10102を操作することで所望の映像音声コンテンツを選択する。
【0021】
以上の様に、テレビ受信機により放送コンテンツを受信した場合と、配信コンテンツを受信した場合とで、コンテンツの選択方法が異なっている。従って、従来の放送コンテンツ、配信コンテンツ両方を受信可能なテレビでは下記の課題があった。
【0022】
1)放送では、主に放送時間軸を起点にした時間軸番組上の上に文字表記で番組を紹介する方式がとられている。この方式では注目されている番組や、視聴者の好みに合った番組を見つけ出すことが必ずしも簡単ではなく、カーソルをつかって様々な時間やチャンネルを視聴者自身が閲覧したり、あるいは、文字入力による検索機能が使われていた。
【0023】
2)ネット配信では、配信業者が独自の受信アプリを提供し、配信業者毎に個別に画面/操作設計されたUIをつかって視聴者が番組を選んでいる。この方式では、配信業者毎に注目番組など視聴者ニーズに近い番組を優先的に紹介することはあるが、配信業者毎に起動時点からUI操作が異なり、番組選択に至るまでの過程がまちまちになり、視聴者にとっては操作しずらい形になっている。
【課題を解決するための手段】
【0024】
第一の手段として:
映像音声コンテンツを配信する映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
映像音声コンテンツと番組表示管理情報を映像音声コンテンツと多重化してテレビ受信機に配信する配信システムと、
前記配信システムから、配信されている番組にかかわる前記番組表示管理情報を編成し、番組表表示管理情報を出力する番組表表示管理システムと、
前記配信システムは前記番組表表示管理システムから番組表表示管理情報を受信し前記テレビ受信機に配信し、
前期番組表表示管理情報を取得し、視聴者の画面操作情報を基に受信し選択された方法で画面を表示するテレビ受信機と、
を有することを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【0025】
第2の手段として:
第1の手段の前記映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
前記番組表表示管理システムは、前記テレビ受信機からの個別情報を受信し前記テレビ受信機個々に対して番組表をカズタマイズするための情報を作り出す個別情報管理システムと、前記個別情報管理システムからカズタマイズされた個別番組表表示情報を構成し前記テレビ受信機に送信する個別番組表表示管理部を有し、
前記テレビ受信機は前記個別番組表表示情報を受信し、前記個別番組表表示情報を基に選択された画面表示する
ことを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【0026】
第3の手段として:
映像音声コンテンツを配信する映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
映像音声コンテンツと番組表示管理情報を映像音声コンテンツと多重化してテレビ受信機に配信する配信システムと、
前記番組表示管理情報を複数の配信システムから取得し前記テレビ受信機に送信する中間共有サーバーと、
前記中間共有サーバーから、配信されている番組にかかわる前記番組表示管理情報を編成し、番組表表示管理情報を出力する横断番組表表示管理システムと、
前記中間共有サーバーは前記横断番組表表示管理システムから前記番組表表示管理情報を受信し前記テレビ受信機に配信し、
前期番組表表示管理情報を取得し、視聴者の画面操作情報を基に受信し選択された方法で画面を表示するテレビ受信機と、
を有することを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【0027】
第4の手段として:
第3の手段の映像音声コンテンツ配信システムにおいて、
前記横断番組表表示管理システムは、前記テレビ受信機からの個別情報を受信し前記テレビ受信機個々に対して番組表をカズタマイズするための情報を作り出す個別情報管理システムと、前記個別情報管理システムからカズタマイズされた個別番組表表示情報を構成し、前記テレビ受信機に送信する個別番組表表示管理システムを有し、
前記テレビ受信機は前記個別番組表表示情報を取得し、前記個別番組表表示情報を基に選択された画面表示する
ことを特徴とする映像音声コンテンツ配信システム。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図2】
図2は、本発明に番組表表示管理情報構成例の図である。
【
図3】
図3は、本発明に基づく画面構成例(共通メタ利用)の図である。
【
図4】
図4は、本発明に基づく画面構成例(共通メタ利用)の図である。
【
図5】
図5は、本発明に基づく画面構成例(個別メタ利用)の図である。
【
図6A】
図6Aは、本発明に基づく局間横断表示の場合の実施構成例(TWGから制御)の図である。
【
図6B】
図6Bは、本発明に基づく局間横断表示の場合の実施構成例(TWGから制御)の図である。
【
図7】
図7は、本発明に基づく番組表表示管理情報(局間横断)構成例の図である。
【
図8】
図8は、共通で配信される横断番組表表示管理情報を使った画面表示例(横断統合表示)の図である。
【
図10】
図10は、コンテンツ評価情報を使った場合の画面例(コンテンツメタ利用)の図である。
【
図11】
図11は、本発明の画面構成例(共通利用)の図である。
【
図12】
図12は、本発明の画面構成例(共通利用)の図である。
【
図15】
図15は、従来のネット配信システムの実施例の図である。
【
図16】
図16は、従来の配信コンテンツ選択画面の例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に関わる実施形態に関して、図面を参照して、詳細に説明する。
本発明では、放送コンテンツと配信コンテンツ(映像音声コンテンツ)をほぼ同様の操作で選択可能とし、視聴者の利便性を大幅に改善する。
【0030】
(第1の実施形態)
図1Aから
図5において、配信システム単位で切り分けた形式で番組表をテレビ受信機1100に提供する第1の実施例を説明する。
図1Aは、配信システム1000、ストリーム配信ネットワーク1200、テレビ受信機1100、番組表表示管理システム1300により構成される。
【0031】
図15の従来の構成から、番組表表示管理システム1300が追加構成されている。配信システム1000、ストリーム配信ネットワーク1200、テレビ受信機1100について、
図15と同じ働きをもつ部分については下3桁を同一の番号を付しており、従来例と同じ動作部分については記載を割愛し、本システム特有の動き方について以下説明する。
【0032】
番組表表示管理システム1300は、配信システム1000内の番組情報システム1004から配信されている番組にかかわる番組表示管理情報をデータベースとして番組情報データベース1301で管理する。
【0033】
共通番組表表示管理システム1302は、配信システムの配信業者が独自に番組表の表示順を指定するための仕組みが含まれている。例えば、これから注目度の高い番組、あるいは、配信予定の番組の中で人気度が高いとおもわれる番組等を指定する。番組の指定(選別)方法は、配信業者のビジネス的な観点から指定されるものもあれば、世の中の動向に基づいたり、あるいは、視聴データからAIをつかって引き出されたり様々な方法が考えられるが、ここでは特定の方式のものが必要不可欠ではない。結果として選別された番組表示管理情報を上記番組情報データベース1301から共通番組表表示管理システム1302で引き出して編成を実行し、番組表表示管理情報を構成する。
【0034】
その後、番組情報システム1004は、番組表示管理情報と共通番組表表示管理システム1302の番組表表示管理情報を多重配信部1003に送信する。
【0035】
多重配信部1003は番組表示管理情報と番組表表示管理情報とを共通メタ(利用者特定なく、共通で利用できるメタ情報)として、映像音声コンテンツに重畳(多重)しテレビ受信機1100へ配信する。
【0036】
テレビ受信機1100は受信分離部1103で映像音声コンテンツと共通メタを分離する。共通メタは番組情報処理部1104で処理され、
図3及び
図4に示す画面を作成する。
【0037】
図2には、共通番組表表示管理システム1302で生成された番組表表示管理情報の内、
図1Aのテレビ受信機1100で受信できる番組表表示管理情報を示し、番組表表示管理情報を使って表示されたテレビ画面での番組表の表示例を示している。
【0038】
優先表示メタID項目は、送信される個々の番組表表示管理情報を特定するためのID情報をしめしている。
【0039】
version項目はversion番号を示している。version番号は送信されてきた番組表表示管理情報の内容の世代を示すことができる。例えば、一度送信された番組表表示管理情報が、番組編成や放送時間の変更により変更になる場合は、versionの違いによって受信側が認知できるようになる。
メタ優先度は、各々の番組表表示管理情報の優先度をしめしている。この例では一つの番組表管理情報には後述するひとつの優先タイトルが指定できるように構成されている。配信局にとって、優先タイトルが複数運用することができるよう、各々の番組表表示管理情報自体の優先度を指定している。
配信局名項目は番組を配信している配信局を指定する情報、優先項目タイトルは、番組表上で優先的に表示させる番組一覧のタイトル名を記載する。例えば、“今月の特番”や“今月の注目番組”である。
【0040】
個別メタ取得先項目は、別途説明するテレビ受信機毎に個別に編成された番組表表示管理情報をテレビ受信機9100が受信するための問合せ先を記しており、例えば、https://のような接続先URLや個別のIPアドレスなどが利用される。
【0041】
番組優先順位項目と、番組IDはペアーで記載され、指定された番組の優先番号を記載している。番組IDは、番組を特定するための情報であり、ID番号、あるいは、番組名で特定されるケースも考えられる。番組IDと優先順位は、配信システムが指定したい数だけ記載することができる。有効期限は、記載されている番組表表示管理情報の有効期限を示すものであり、少なくとも表示してよい期間の最終日時を指定できる。
【0042】
有効期限項目は必ずしも記載されないケースがあり、この場合は有効期限なく無限に表示が許可される。初期の表示のあと、配信番組の組み合わせによっては有線順位や、有効期限を変更することが考えられる。この場合は、上記優先表示メタIDをそのままとして、新しく記載を修正したものを上記versionを更新することでテレビ受信機9100側で情報が更新されていることが認知され、表示画面に反映させる。
【0043】
優先表示条件は、各々の番組情報表示管理で指示されている表示優先度がどういうケースで表示されることを示すために補足として利用される。たとえば、後述するようにスポーツや映画といったジャンル別に番組を表示する場合に利用することを示したり、あるいは、4Kや8Kといった超高解像度の準性能を持ったテレビ受信機のみに番組を紹介する場合に利用できる番組表表示管理情報であることを示すことに利用される。したがって、優先表示条件は必ずしも記載がなされるとは限らない。
【0044】
図3では、送信された番組表表示管理情報の例3001~3003を参考に画面の表示例3100について説明する。
【0045】
番組表表示管理情報3001では、“今月の特番” というタイトルで優先表示指定送信されている。記載されている映像音声コンテンツは、“コンテンツ1”、“コンテンツ2”であり、各々優先順位が1と2が指定されている。また、version表記のあと、メタ優先度が1を指定しており、画面上一番上に表示され、初期のカーソルもコンテンツ1に配置される。
【0046】
番組表表示管理情報3002では、“今月の映画”というタイトルで優先表示指定送信されている。記載されているコンテンツは、“映画1”、“映画2”であり、各々優先順位が1と2が指定されている。また、version表記のあと、メタ優先度が2を指定しており、画面上二番目に表示される。
番組表表示管理情報3003では、“今月のスポーツ”というタイトルで優先表示指定送信されている。記載されているコンテンツは、“プロ野球〇〇シリーズ”、“ゴルフ〇〇シリーズ”であり、各々優先順位が1と2が指定されている。また、version表記のあと、メタ優先度が3を指定しており、画面上三番上に表示される。
【0047】
番組表表示管理情報3001では、優先番組指定の後、付帯の条件として、“シリーズでソートされた画面を表示するケースが示されており”、
図4にその例を示している。
【0048】
図4は、番組表に表示する映像音声コンテンツを映画に特化してシリーズでソートした場合の表示方法である。この例で番組表表示管理情報4001は、“映画1”と“映画2”が各々優先順1と2を指定しており、“映画1”が含まれるシリーズーAを一番上とし、“映画2”が含まれるシリーズーBを2番目のシリーズ表示としている。
【0049】
以上、
図1Aに示される共通メタ(利用者特定なく、共通で利用できるメタ情報)は全テレビ受信機に共通に番組表表示管理情報を配信する場合を示した。
【0050】
次に、上記説明した共通的に利用する番組表表示管理のしくみに加え、テレビ受信機毎に個別に調整された番組表表示管理情報(個別メタ:ID連携などを実施した特定利用者に対してサービスされるメタ情報)を配信する場合の例を
図1Bを使って説明する。
図1Bで
図1Aと同一機能を示すものには、添付番号の下3桁を同一番号としており、同一機能を示すものの詳細説明は省略する。
【0051】
インターネットのような相互通信機能をつかって番組(映像音声コンテンツ)配信が行われる場合、テレビ受信機17100側から送信元へ何らかの情報を手渡すことができる。その一例としては視聴者個別のID登録が適応されることがある。この場合、視聴者の意志で視聴に使用するテレビ受信機を登録することで、自身の視聴した番組に履歴を送信元へ送付したり、有料番組を視聴する場合、支払いに同意した視聴者が利用しているテレビ受信機を個別に登録することでテレビ受信機を特定し、同様に視聴履歴を送信元へ送付することが考えられる。登録の方法は様々な方法があり、ここではその方法を特定することはせず、登録が完了した視聴者が利用している前提とする。まず、テレビ受信機17100は個別に調整された番組表表示管理情報を取得するために、登録されたテレビ受信機17100から、登録済であることと、テレビ受信機17100の個体を示す情報を送受信部17108を通して番組表表示管理システム17300の個別情報監視システム17303へ送付する。本情報の送付先は、
図2にある個別メタ送信先に記載された個別のメタを送信する場合の接続先へ送信することで実行される。
【0052】
個別メタ取引先項目の個別のメタを取得する場合の送信先には個別情報管理システム17303が設置されており、送信されてきた個別情報から、テレビ受信機17100がサービス利用のための利用規約などを承諾した正規利用者として登録されているテレビ受信機であるかどうかを確認し、登録されたテレビ受信機17100に紐づけされた視聴特性情報を個別番組表表示管理システム17304へ引き渡す。利用規約の承諾が確認できない場合には、以降の個々の視聴特性をつかった番組表表示管理の提示を実施すべきではなく、この段階で排除される。
【0053】
視聴特性情報の導き出し方にはさまざまあり、ここでは特定しないが、例えば、有料放送を利用している利用者では、有料番組を視聴した場合、番組毎の視聴許可情報が送信元で少なくとも管理されており、この情報から有料番組の視聴履歴が送信元には蓄積される。この蓄積結果から、送信元でAIをつかった番組推薦を作り出すことが可能で、例えば、この結果を上記視聴特性情報として個別番組表表示管理システム17304へ引き渡すことができる。あるいは、利用者登録をする際にアンケートを実施し、そのアンケートから年齢層や性別、あるいか家族構成を送信側は想定することができる。同様にこのアンケート情報をもとにAIをつかって番組推薦を作り出し、上記視聴特性情報として個別番組表表示管理システム17304引き渡すことができる。
【0054】
個別番組表表示管理システム17304では、上記視聴特性と、番組情報データベース17301に保管されている番組情報から、登録されたテレビ受信機17101へ視聴者の嗜好に合わせた番組表表示管理情報(個別メタ)を作り出し、テレビ受信機17100に組み込まれた送受信機17108を通して引き渡す(送信する)。引き渡された番組表表示管理情報は、
図2に示したものと同様の形式のものが利用できるが、個別メタ取得先情報は必ずしも必要ではなく、Blankでも問題ない。また、個別メタ送信先は、特定されていることが視聴者に認識できるような情報を付帯して返送することができるようになっている。
【0055】
図1Bに示した例では、番組表表示管理システム17300には、上述のとおり視聴情報など個々のTV受信機に関する何らか利用者にかかわる情報が個別情報管理システム17303に存在する。この情報は上述の通り、TV受信機に個別の番組表表示管理情報を構成する際に利用される以外に、番組情報データベース17301に集積された情報を統計処理し、全体の視聴兆候を表す情報を作り出すことも可能である。全体の視聴兆候は、共通で利用できる番組表表示管理情報を作り出すための情報源として適応することが可能で、共通番組表管理システム17302は、全体の視聴兆候情報を個別情報管理システム17303の情報を使って統計に取得することも可能である。
【0056】
これらの情報を共通番組表表示情報として配信システム17000の番組情報システム17004へ送信する。番組情報システム17004は多重配信部17003に共通番組表表示情報を送る。
【0057】
多重配信部17003は共通番組表表示管理情報システム17302と番組表情報蓄積部17301に蓄積されている各配信元から送信された番組表示管理情報とを共通メタとして映像音声配信コンテンツとを重畳(多重化)してTV受信機へ送信する。
【0058】
テレビ受信機17100は受信分離部17103で映像音声コンテンツと共通メタを分離し番組情報処理部17104に送る。また、テレビ受信機17100は個別番組表表示管理システム17304より個別メタを送受信機17108で受信し、制御部17106を介して番組情報処理部17104に送る。
番組情報処理部17104は共通メタと個別メタを処理し、
図5に示す画面を作成する。
図3及び
図4に示す画面を作成する。
【0059】
図5に個別に調整された番組表表示管理情報を利用する場合の番組表表示管理情報と画面の構成例を示している。
【0060】
番組表表示管理情報5001では、“AIおすすめの特番” というタイトルで優先表示指定送信されている。視聴者の視聴履歴や特性から個別に調整されたおすすめであることを示す意味でAIという言葉をいれている。もしくは、テレビ画面構成例5100の右上に、登録者であることが判る表記5101を画面上に提示することもできる。5101の情報は、
図2で示された個別メタ送信先を利用して画面表示されている。
【0061】
番組表表示管理情報5002も同様に“今月のAIおすすめの映画”というタイトルで、指示された住専準で“映画1”と“映画2”が表示される。
【0062】
番組表表示管理情報5003も同様であるが、ここでは付帯条件として“有料番組でソートされた画面を表示する場合”が追記されている。有料放送のみを集約して注目番組を表示させるケースに利用される。有料放送を受信できないテレビ受信機では、このような番組紹介はすべきではない。通常、有料放送が受信できるテレビ受信機は、前述のとおり何らか事前登録がなされており、このような番組表表示管理情報は、個別に調整された番組表表示管理情報でしか送信されず、
図3や
図4で示した共通で利用される番組表表示管理情報では配信がされないように管理することができる。
以上、
図1Aと
図1Bでは、各々の配信システムが提供する番組表表示管理情報の配信と、その情報を使った場合の画面例を示した。
【0063】
番組表表示管理情報は、必ずしも配信システムを管理する配信元から供給されるとは限らず、独自の市場動向や、世の中の風潮調査などから注目番組を導き出すこともあり得る。
図6Aに中間共有サーバー(TGW)を利用することで
図1Aや
図1Bにあったような配信システム単位での番組表表示管理ではなく、複数の配信システムを横断的に俯瞰した番組表表示管理情報をつかったシステム例を
図6Aと
図6Bに示している。
【0064】
図6Aでは、
図1Aと同様に、各テレビ受信機が共通で利用できる番組表表示管理情報を使うケースを示しており、
図6Bでは、
図1Bと同様に、テレビ受信機毎に個別にカズタマイズされた番組表表示管理情報を利用する場合の例を示している。
【0065】
以下、
図6Aについて説明する。
配信システム6100と6200は、
図1Aで記載された配信システム1000と同様に、配信コンテンツ部6101からの番組の映像音声コンテンツと、番組情報部6104からの番組表情報がストリーム配信ネットワーク6400を介してテレビ受信機6600へされる。
図1Aは単独の配信システムに対応した例であるが、
図6Aは複数の配信システムに対しての例を示す。テレビ受信機6600も
図1Aで示したテレビ受信機1100同様の働きをしており、同一の機能をしめすものには下3桁に同一の番号を記しており、ここでは細かい説明は省略する。
【0066】
複数の配信システム、(配信システム6100と6200)は、ストリーム配信ネットワーク6400を介して番組の映像音声コンテンツと番組表管理情報をテレビ受信機6600へ引き渡すと並行して、番組表管理情報を中間共有サーバー6500へ送信する。
【0067】
中間共有サーバー6500の受信機6501は受信した番組表管理情報をデータベースとして番組情報蓄積システム6503へ蓄積する。
【0068】
横断番組表表示管理システム6700では、複数の配信システムから配信される番組(映像音声コンテンツ)を受信する受信機を特に特定せずに、複数の配信システム対応した広く一般に利用できる番組表表示管理情報を構成している。
【0069】
番組表表示管理情報の構成は様々あり、ここでは特定しないが、例えば、各配信システム6100、6200から提供された番組表表示管理情報の内、最上位ランクもしくは指定ランク内のものだけをピックアップして横断番組表表示管理情報を作成することができる。あるいは、各配信システムの利用状況ランキング情報をもとに、配信システム毎に優先度をつけて横断番組表表示管理情報を編成することもできる。このように編成された横断番組表表示管理情報は、すべてのテレビ受信機が制限なく広く共通利用できる形式のものである。
【0070】
横断番組表表示管理システム6700の共通番組表表示管理システム6701が構成した番組表表示管理情報は中間共有サーバー6500の送信機6502に送付される。送信機6502は番組表表示管理情報と番組表管理情報をテレビ受信機6600送信する。
【0071】
テレビ受信機6600は受信分離部6603で映像音声コンテンツと番組表示管理情報を分離し番組情報処理部6604に送る。また、テレビ受信機6600は番組情報処理部6604で中間共有サーバー6500から共通の番組表表示管理情報(共通メタ)を受信する。番組情報処理部1710は共通メタを処理し、
図3、
図4に示す画面を作成する。
【0072】
上述した通り、番組表情報そのものはストーリーム配信ネットワーク6400を介してテレビ受信機6600へ送信することもあれば、上記番組表表示管理情報と整合させせるために番組表表示管理情報と、番組表情報そのものを番組情報蓄積システム6503から送信機6502を介してテレビ受信機6600へ送信することもできる。
【0073】
図7にテレビ受信機が受信できる横断番組表表示管理情報の構成例を示している。
図2に示した番組表表示管理情報の構成例に類似しているが、以下が異なっている。まず、本横断番組表表示管理情報を編成した編成元を示す情報12001が追加されている。また、優先表示させる番組情報と優先順位のペアー12002の中に、番組を配信している配信システムを区別するための情報12003を組み込むことができるようになっている。
【0074】
図8に
図6Aで示した共通で配信される横断番組表表示管理情報を使った画面表示例を示している。
【0075】
画面例13000は、
図4で示した配信システム別に表示させる例であり、画面例13001が横断番組表表示管理情報13105、13106を使った画面表示例である。横断番組表表示管理情報13105をつかって“今月のおすすめ特番”を表示させており、優先順位に合わせて左から各番組を配信システムの情報CH1あるいはCH2を添えて表示させる。同様に横断番組表表示管理情報13106をつかって“今月のおすすめ特番”を表示させている。横断番組表表示管理情報13105、13106には本情報の編成元情報が含まれており、この情報を使って編成元記載13104を表示させている。
【0076】
以上、テレビ受信機で広く共通で横断番組表表示管理情報を実現する例を示したが、同様にテレビ受信機もしくは利用者個別に調整された横断番組表表示管理情報を提供することも可能である。
【0077】
図6Bにこの場合の構成例を示している。
図6Bにおいて、
図6Aと同じ機能を示すものには下3桁に同じ番号を付しており、詳細は省略する。
【0078】
図6Bではテレビ受信機18600は送受信機18608を介してテレビ受信機が保有する個別情報を番組表表示管理システム18706内の個別情報管理システム18705へ送信する。
【0079】
個別情報管理システム18705では、
図1Bで説明したように送信されてきた個別情報から、対象のテレビ受信機が正規に利用を承諾したテレビ受信機であることを確認し、さらにテレビ受信機毎の視聴履歴やそのほか登録されている利用者にかかわる情報、例えば、性別、年齢、利用地域など受信機個別の情報をから、番組推薦にかかわる情報を引き出し、個別番組表表示管理システム18702へ引き渡す。
【0080】
個別番組表表示管理システム18702では、上記番組推薦にかかわる情報を使って、優先表示させるべき番組情報を番組情報蓄積システム18503から特定し、番組表表示管理情報を構成する。
【0081】
構成された番組表表示管理情報は、番組表表示管理システム18706の個別番組表表示管理システム18702により、登録されたテレビ受信機18600へ視聴者の嗜好に合わせた番組表表示管理情報(個別メタ)を作り出し、テレビ受信機18600に組み込まれた送受信機18608へ送信する。
【0082】
図6Bに示した例では、番組表表示管理システム18706には、上述のとおりス超情報など個々のTV受信機に関する何らか利用者にかかわる情報が個別情報管理システム18705に存在する。この情報は上述の通り、TV受信機に個別の番組表表示管理情報を構成する際に利用される以外に、番組情報蓄積部18503に集積された情報を統計処理し、全体の視聴兆候を表す情報を作り出すことも可能である。全体の視聴兆候は、共通で利用できる番組表表示管理情報を作り出すための情報源として適応することが可能で、共通番組表管理システム18703は、全体の視聴兆候情報を個別情報管理システム18705の情報を使って統計に取得することも可能である。
【0083】
共通番組表管理システム18703は上記の情報を中間共有サーバーに11500の送信機18502に送信する。
送信機18502は共通の番組表表示管理情報と、番組表示管理情報を重畳(多重)させてTV受信機へ送信する。
【0084】
テレビ受信機18600は受信分離部18603で映像音声コンテンツと番組表示情報を分離し、番組表示番組管理情報を情報処理部18604に送る。
また、テレビ受信機18600は個別番組表表示管理システム18702より個別メタを送受信機18608で受信し、制御部18606を介して番組情報処理部18604に送る。
さらに、テレビ受信機18600は番組情報処理部18604で中間共有サーバーからの番組表示管理情報と番組表表示管理情報を受信する。
【0085】
番組情報処理部18604は共通メタ(番組表管理情報と番組表表示管理情報)と個別メタを処理し、
図8、
図10、
図11、
図12に示す画面を作成する。
テレビ受信機18600では、番組表表示管理情報、番組表そのもの番組表示管理情報と、利用者からリモコン18607から指示された選択に応じで情報を制御し、適切な番組表選択画面を構成する。
【0086】
図7に
図6A,
図6Bで示した実施例における横断的な番組表表示情報の構成例をしめしている。
図2で示した番組表表示管理情報では、配信システム(配信局)名が番組表管理情報の中に一つ記されていたが、横断的な
図7の番組表表示管理では、配信システム名は、表示される番組毎に記載12002をする構成になっている。配信システムに限定しない番組表表示をさせるためにこのような記載方式を利用している。また、番組表表示管理情報の制作も、横断的に実行するために必ずしも配信システムが実施しているとは限らず、第3社が実行することも考えられる。このため、個別に横断メタ編成元12001が記載できるような形になっている。
【0087】
図9に本発明の別の番組表表示管理情報の実施構成例を示す。システムの構成は
図1A及び
図6Aに示した構成と同じである。
本発明では、視聴者にテレビ受信機1100、17100、6600、18600へ注目番組など視聴者ニーズに近い番組を優先的に紹介できる情報を、映像音声コンテンツ毎に記述して送信する方式を取っている。
【0088】
図9は、前記テレビ受信機1100、17100、6600、18600で受信できる特定の映像音声コンテンツの評価情報を示す情報構造の例であり、共通番組表表示管理システム1302, 個別番組表表示管理システム17304, 共通番組表表示管理システム17302で構成される。
【0089】
映像音声コンテンツを指定するために、該当映像音声コンテンツを配信する配信システムと映像音声コンテンツ自体の識別情報が記載されている。映像音声コンテンツ評価ポイントは、ジャンルソートなど条件付きで表示される番組表であるかどうかにかかわらず、どの形式にでも利用できる評価結果を示している。この先は、ジャンルソートやシリーズ/シーズンなどの条件付きで表示される場合の条件と、その条件下での評価ポイントを記載している。さらに、配信局以外の業者で広告目的を含め、様々な観点から番組の評価分析がおこなわれ、その結果が視聴者にも有益に伝えられるケースも多々ある。このようなケースでは、評価結果の提供先から情報を記載できるよう、情報取得のための接続先も記載されている。
【0090】
図10に
図9のコンテンツ評価情報を使った場合のコンテンツ表示部1101、17101、6101、18601で表示画面例を示している。
【0091】
即ち、コンテンツ評価情報15101と15102がテレビ受信機1100、17100、6600、18600で受信した場合の例を示している。コンテンツ評価情報15101では、チャンネル1で配信される“映画1”のコンテンツに対して評価情報が記載されている。
【0092】
テレビ受信機の画面表示例15100では、シリーズ毎にまとめられた表示形式になっている。同様に評価情報15101では “シリーズA”に付記された評価結果★が適応される。同様に評価情報15102では、“映画2”のコンテンツに対して、“シリーズB“での評価ポイントが記されており、このポイント★★が適応表記されている。また、評価情報15102には外部で評価された情報が取得できる個別情報取得先が記されており、この接続先から得られた評価情報をさらに15103のように表示させることができる。
【0093】
図11に本発明のコンテンツ表示部1101、17101、6101、18601で表示する別の画面表示実施例を示している。この例では
図8の13000にあるチャンネル別のおすすめを表示する際に、チャンネル単位に画面表示するのではなく、チャンネル横断的におすすめ番組を表示させる番組表画面の例である。
番組表画面20100では、各チャンネルのおすすめ番組を時間優先で表示させている。即ち、各チャンネルのおすすめ番組を20103に表示された現在時刻に近いものから順番に表示させている。この状態では、配信側がもっともお勧めしたい番組、あるいは、受信者が一番見たいと思われる番組であっても時間帯によっては20104のように画面下の枠外に配置されてしまい、カーソル20105を操作して画面を移動させない限り表示ができず、効果的におすすめ番組を提示することができるとは限らない。番組表画面20200では、おすすめ順20102ボタンを選択することで、20201~20203で示される番組表表示管理情報を利用することで、番組配信側の意図や、利用者の視聴指向などに合わせた優先度でおすすめ番組を表示することができる。具体的にはチャンネル1では番組表表示管理情報20201にコンテンツ2がコンテンツ1よりも優先度が高いことが記されており、時間順での画面表示例20100に対して、おすすめ順での番組表画面20200ではコンテンツ2とコンテンツ3が表示され、優先度の低いコンテンツ1は画面の枠外となり、カーソル移動をしなくてもコンテンツ3を画面に表示させることができる。
【0094】
同様にチャンネル3では、番組表表示管理情報20203で映画4が映画1よりも優先度が高いことが示されており、おすすめ順ボタン20204を選択することで、映画4が現在時刻に依存されることなく画面の一番最初に表示されている。
【0095】
図12に本発明のコンテンツ表示部1101、17101、6101、18601(対象となるコンテンツ表示部の番号が図面や実施例の説明に無い、どのコンテンツ表示部が対象ですか?)で表示する別の画面表示実施例を示している。この実施例では、
図7にある横断番組表表示管理情報と、
図2にある局毎の番組表表示管理情報を統合的に利用した画面表示例を示している。
【0096】
この例では縦方向に左から各々横断番組表表示管理情報21101、チャンネル1およびチャンネル2から提供された番組表表示管理情報21102、21103をつかって画面が構成されている。横断番組表表示管理情報21101には、オリンピック特集と言う表題で、CH1のコンテンツ1が第一優先にあり、チャンネル2のコンテンツ2が第二優先にある。画面上も、表題21104を記すとともに、この順番で番組情報21105と21106が並べられている。横断番組表表示管理情報を使って番組表記をする場合には番組情報21105、21106にあるように各番組のチャンネルが判るようにCH番号が付されている。
【0097】
同様に、チャンネル1とチャンネル2のおすすめも局毎の番組表表示管理情報21102、20103に帰されている順番で表示されている。画面表示例21100は、表示順をおすすめ順21107を選択した場合の例であり、もし時間順21108を選択する場合には、番組表表示管理情報21101~21013に依存されることなく、各番組の放送時間に依存して並べて表示される。
【0098】
以上説明したように、配信された映像音声コンテンツをよく理解されている配信側(配信システム及びまたは番組表表示管理システム及びまたは横断番組表表示管理システム)から視聴者に対して各コンテンツの評価情報や、評価の高い番組の表示順にかかわる番組表表示管理情報を提供することで、視聴者は広く番組表の中を探し回ることなく、簡単に興味のある番組や、評判の高い番組に到達することができるようになる。また、テレビ受信機で受信できる番組表での優先表示情報を統一した形式で送信することで、配信業者に依存しない統一的な画面表示UIで番組を簡単に探すことができるようになる。