(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087586
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】コネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/639 20060101AFI20240624BHJP
【FI】
H01R13/639 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202484
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000497
【氏名又は名称】弁理士法人グランダム特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松田 英一
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA09
5E021FA14
5E021FA16
5E021FC36
5E021HC09
5E021HC31
(57)【要約】
【課題】コネクタの嵌合状態を維持する力を高める。
【解決手段】第1ハウジング18の嵌合筒部78は、第2ハウジング22を覆う上壁78Aと、上壁78Aから内向きに突出し、左右方向に対向する一対のリブ78Bと、上壁78Aから内向きに突出して各リブ78B間に配置されるロック部78Cと、を有している。第2ハウジング22は、各リブ78B間に配置されるロックアーム51を有している。ロックアーム51は、アーム本体51Aと、アーム本体51Aロック部78Cに係止するロック突起51Bと、を有している。ロック突起51Bの左右方向の寸法は、アーム本体51Aの左右方向の寸法よりも小さい。第1ハウジング18は、ロック突起51Bの左右方向の外側で且つ左右方向でアーム本体51Aとオーバーラップする位置に配置される補強部78Dを有している。補強部78Dは、上壁78Aからリブ78Bにわたって突設されている。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ハウジング及び第2ハウジングを備え、
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングを嵌合可能な嵌合筒部を有し、
前記嵌合筒部は、前記第2ハウジングを外側から覆う覆い壁と、前記覆い壁から内向きに突出し、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの嵌合方向に対して交差する幅方向に対向する一対のリブと、前記覆い壁から内向きに突出して各前記リブ間に配置されるロック部と、を有し、
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと嵌合した状態において各前記リブ間に配置されるロックアームを有し、
前記ロックアームは、弾性変形可能なアーム本体と、前記アーム本体から突出して、前記ロック部に係止するロック突起と、を有し、
前記ロック突起の前記幅方向の寸法は、前記アーム本体の前記幅方向の寸法よりも小さく、
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと嵌合した状態において、前記ロック突起の前記幅方向の外側で且つ前記幅方向で前記アーム本体とオーバーラップする位置に配置される補強部を有し、
前記補強部は、前記覆い壁から前記リブにわたって突設されている、コネクタ。
【請求項2】
前記補強部は、前記嵌合方向に延びており、
前記嵌合方向における前記補強部の前端は、前記ロック部に連なっている、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記嵌合方向における前記補強部の後端は、前記覆い壁の後端よりも前方に位置している、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記ロック突起の突出方向の先端には、前記ロック部に対向するロック面と交差して前記嵌合方向に延びる頂面が形成されており、
前記頂面は、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの嵌合状態において、前記嵌合方向で前記補強部の形成範囲内に含まれる位置に配置される、請求項2又は請求項3に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたコネクタは、互いに嵌合可能な雄型ハウジング、雌型ハウジングを備えている。雄型ハウジング、雌型ハウジングは、雄型ハウジングの係止突起と、雌型ハウジングの係止部と、の係止によって互いに嵌合状態に保持される。この種のコネクタは、特許文献2に開示された構成も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7-220807号公報
【特許文献2】特開2020-170599号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
係止突起と、係止部が係止した状態で、嵌合したハウジングを離間する方向に力を付与すると、ロック突起と係止突部とが互いに押圧し合う。これによって、係止部が設けられた係止室が外向きに撓み、係止突起と係止部との係止が外れてしまうおそれがある。
【0005】
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合状態を維持する力を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、
第1ハウジング及び第2ハウジングを備え、
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングを嵌合可能な嵌合筒部を有し、
前記嵌合筒部は、前記第2ハウジングを外側から覆う覆い壁と、前記覆い壁から内向きに突出し、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングの嵌合方向に対して交差する幅方向に対向する一対のリブと、前記覆い壁から内向きに突出して各前記リブ間に配置されるロック部と、を有し、
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングと嵌合した状態において各前記リブ間に配置されるロックアームを有し、
前記ロックアームは、弾性変形可能なアーム本体と、前記アーム本体から突出して、前記ロック部に係止するロック突起と、を有し、
前記ロック突起の前記幅方向の寸法は、前記アーム本体の前記幅方向の寸法よりも小さく、
前記第1ハウジングは、前記第2ハウジングと嵌合した状態において、前記ロック突起の前記幅方向の外側で且つ前記幅方向で前記アーム本体とオーバーラップする位置に配置される補強部を有し、
前記補強部は、前記覆い壁から前記リブにわたって突設されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コネクタの嵌合状態を維持する力を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施例1のコネクタの側断面図である。
【
図2】
図2は、第1ハウジングの嵌合筒部を前方から見た斜視図である。
【
図3】
図3は、第1ハウジングを後方から見た要部拡大背面図である。
【
図5】
図5は、第2ハウジングのロックアームを示す部分拡大斜視図である。
【
図6】
図6は、ロック部とロックアームとが係止した状態を拡大して示す部分拡大側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)第1ハウジング及び第2ハウジングを備えている。第1ハウジングは、第2ハウジングを嵌合可能な嵌合筒部を有している。嵌合筒部は、第2ハウジングを外側から覆う覆い壁と、覆い壁から内向きに突出し、第1ハウジング及び第2ハウジングの嵌合方向に対して交差する幅方向に対向する一対のリブと、覆い壁から内向きに突出して各リブ間に配置されるロック部と、を有している。第2ハウジングは、第1ハウジングと嵌合した状態において各リブ間に配置されるロックアームを有している。ロックアームは、弾性変形可能なアーム本体と、アーム本体から突出して、ロック部に係止するロック突起と、を有している。ロック突起の幅方向の寸法は、アーム本体の幅方向の寸法よりも小さい。第1ハウジングは、第2ハウジングと嵌合した状態において、ロック突起の幅方向の外側で且つ幅方向でアーム本体とオーバーラップする位置に配置される補強部を有している。補強部は、覆い壁からリブにわたって突設されている。この構成によれば、覆い壁が補強部によってリブに繋がることで補強されるので、ロック突起とロック部とが係止した状態で第1ハウジングと第2ハウジングとを離脱する方向に力を加えても、覆い壁が撓み難くなる。これにより、ロック突起とロック部との変形が規制されて係止が外れ難くできる。
【0010】
(2)補強部は、嵌合方向に延びており、嵌合方向における補強部の前端は、ロック部に連なっていることが好ましい。補強部の前端がロック部に連なることによって、覆い壁をより撓み難くすることができる。
【0011】
(3)(2)において、嵌合方向における補強部の後端は、覆い壁の後端よりも前方に位置していることが好ましい。補強部の嵌合方向における長さ寸法を、覆い壁を必要最小限の寸法にできるので、成形性を高めることができる。
【0012】
(4)(2)又は(3)において、ロック突起の突出方向の先端には、ロック部に対向するロック面と交差して嵌合方向に延びる頂面が形成されていることが好ましい。頂面は、第1ハウジング及び第2ハウジングの嵌合状態において、嵌合方向で補強部の形成範囲内に含まれる位置に配置されることが好ましい。この構成によれば、覆い壁において、ロック突起によって押圧される範囲に対応して補強部が設けられているので、覆い壁の撓みを効果的に抑制できる。ここで、嵌合方向で補強部の形成範囲内とは、嵌合方向において、補強部が配置されている範囲である。
【0013】
[本開示の実施形態の詳細]
<実施形態1>
本開示のコネクタ10を具体化した実施形態1を、
図1から
図7を参照して説明する。図中、「前側」、「後側」、「上側」、「下側」、「右側」、及び「左側」は、それぞれ「F」、「B」、「U」、「D」、「R」、及び「L」で表される。本実施形態1では、左右方向は、幅方向に相当する。図中における前側「F」は、第1ハウジング18において、第2ハウジング22に対向する側である。なお、第2ハウジング22の説明における前側は、第1ハウジング18に対して対向する面側として説明する。
図1に示すように、実施形態1のコネクタ10は、互いに嵌合可能なハウジングである第1ハウジング18、及び第2ハウジング22と、を備えている。第1ハウジング18及び第2ハウジング22は、前後方向に嵌合可能である。つまり前後方向は、嵌合方向に相当する。
【0014】
<第1ハウジング>
第1ハウジング18は合成樹脂製であって、
図1に示すように、前後方向に貫通する第1端子収容部75を有している。第1端子収容部75の後部内壁の上面には、弾性変形可能な第1ランス76が前向きに片持ち状に突出して形成されている。第1端子収容部75には、雄端子Mが収容される。雄端子Mが第1端子収容部75に収容されると、第1ランス76が雄端子Mにおける被係止部L1に係止される。第1ハウジング18の前部は、後部よりも大きな外形の嵌合筒部78として形成されている。嵌合筒部78は、覆い壁である上壁78A、覆い壁である左右側壁78E、及び覆い壁である下壁78Fを有し、上壁78A、左右側壁78E、及び下壁78Fによって角筒状に形成されている(
図2参照)。
【0015】
図2に示すように、嵌合筒部78の上壁78Aには、一対のリブ78Bが内向きに突出して設けられている。これらリブ78Bは、上壁78Aの下面から垂下しており、前後方向に延びて形成されている。これらリブ78Bは、左右方向に離間している。言い換えると、これらリブ78Bは、第1ハウジング18と第2ハウジング22の嵌合方向に対して交差する左右方向(幅方向)に対向している。
【0016】
一対のリブ78B間には、ロック部78Cが配置されている。ロック部78Cは、上壁78Aの下面から下向き(内向き)に突出している。ロック部78Cの左右方向の両端部の各々は、各リブ78Bに連結している。
【0017】
嵌合筒部78の上壁78Aには、一対の補強部78Dが設けられている。これら補強部78Dは、一対のリブ78Bの対向する面に1つずつ設けられている。言い換えると、各補強部78Dは、上壁78Aとリブ78Bとを繋ぐように、上壁78Aからリブ78Bにわたって突設されている。具体的には、補強部78Dは、前後方向(嵌合方向)に延びて形成されており、リブ78Bと上壁78Aとが連結した部分に沿って、左右方向内向きに突設されている。前後方向(嵌合方向)における各補強部78Dの前端は、ロック部78Cに連なっている。
【0018】
図3に示すように、第1ハウジング18を後方から見ると、各補強部78Dは、四角形状をなしている。各補強部78Dの下面は、ロック部78Cの下面と面一である。
図4に示すように、各補強部78Dの後端部は、各リブ78Bに向けて左右方向外向きに傾斜している。前後方向(嵌合方向)における各補強部78Dの後端は、嵌合筒部78の後端よりも前方に位置している。嵌合筒部78内には、第2ハウジング22が嵌合される。
【0019】
<第2ハウジング>
第2ハウジング22は合成樹脂製であって、
図1に示すように、前後方向に貫通する第2端子収容部47を有している。第2端子収容部47の後部内壁の上面には、第2ランス48が前向きに片持ち状に突出して形成されている。第2ランス48は上下方向に弾性変形可能とされている。
【0020】
第2端子収容部47には、雌端子Fが収容される。雌端子Fが第2端子収容部47に収容されると、雌端子Fに形成された被係止部L2に第2ランス48が係止される。第2ハウジング22の上壁には、第1ハウジング18を係止可能なロックアーム51が形成されている。ロックアーム51は、前後方向に延びるアーム本体51Aと、アーム本体51Aの上面の幅方向中央部から突出するロック突起51Bと、を有している。
【0021】
アーム本体51Aは、左右方向に幅を有し、平板状をなして前後方向に延びている。ロック突起51Bの突出方向の先端(上端)には、前後方向(嵌合方向)に延びる頂面51Cが形成されている。頂面51Cの前端には、前方下向きに傾斜して傾斜面51Dが連なっている。頂面51Cの後端には、ロック面51Fが垂下して連なっている。頂面51Cはロック面51Fと交差している。ロック突起51Bの後方には、ロック突起51Bに対し、後向きに離間して指押し部51Eが設けられている。指押し部51Eは、アーム本体51Aから上向きに突出している。
【0022】
図5に示すように、ロック突起51Bの幅方向(左右方向)の寸法(すなわち、幅寸法)は、アーム本体51Aの幅方向(左右方向)の寸法よりも小さい。言い換えると、左右方向におけるロック突起51Bの端面は、左右方向におけるアーム本体51Aの端面よりも左右方向中央寄りに位置している。
【0023】
<コネクタの組み立て手順及び嵌合構造>
第1ハウジング18の第1端子収容部75に雄端子Mが後方から挿入される。雄端子Mは、被係止部L1を第1ランス76に係止させることによって、第1ハウジング18の第1端子収容部75に抜け止めされる(
図1参照)。
【0024】
第2ハウジング22の第2端子収容部47に雌端子Fが後方から挿入される。雌端子Fは、被係止部L2を第2ランス48に係止させることによって、第2ハウジング22の第2端子収容部47に抜け止めされる(
図1参照)。
【0025】
第1ハウジング18と、第2ハウジング22とは、互いに正対した状態から嵌合される。具体的には、第2ハウジング22の前端部を第1ハウジング18の嵌合筒部78に嵌合する。嵌合が進むと、第2ハウジング22のロック突起51Bが第1ハウジング18のロック部78Cに接触して、アーム本体51Aが下向きに弾性変形する。ロック突起51Bがロック部78Cを通過すると、アーム本体51Aが弾性復帰し、ロック面51Fがロック部78Cに前後方向から対向する。ロック突起51Bがロック部78Cに対して嵌合方向から係止する(
図6参照)。これによって、第1ハウジング18と、第2ハウジング22とが嵌合する嵌合状態に保持される。嵌合状態では、雌端子Fと雄端子Mが嵌合する。このとき、嵌合筒部78は、第2ハウジング22を外側から覆った状態になる。
【0026】
図6に示すように、前後方向(嵌合方向)においてロック突起51Bの頂面51Cの寸法よりも、補強部78Dの寸法の方が大きい。言い換えると、頂面51Cは、前後方向(嵌合方向)において補強部78Dの形成範囲内に含まれている。前後方向(嵌合方向)においてロック突起51Bの寸法と補強部78Dの寸法は、およそ同じである。
【0027】
図7に示すように、第1ハウジング18及び第2ハウジング22が嵌合状態において、ロックアーム51は、一対のリブ78Bの間に配置されている。各補強部78Dは、第1ハウジング18及び第2ハウジング22が嵌合状態において、ロック突起51Bの幅方向(左右方向)の外側で且つ幅方向(左右方向)でアーム本体51Aとオーバーラップする(すなわち、重なる)位置に配置される。
【0028】
次に、本構成の効果を例示する。
コネクタ10は、第1ハウジング18及び第2ハウジング22を備えている。第1ハウジング18は、第2ハウジング22を嵌合可能な嵌合筒部78を有している。嵌合筒部78は、第2ハウジング22を外側から覆う上壁78Aと、上壁78Aから内向きに突出し、第1ハウジング18及び第2ハウジング22の嵌合方向に対して交差する左右方向に対向する一対のリブ78Bと、上壁78Aから内向きに突出して各リブ78B間に配置されるロック部78Cと、を有している。第2ハウジング22は、第1ハウジング18と嵌合した状態において各リブ78B間に配置されるロックアーム51を有している。ロックアーム51は、弾性変形可能なアーム本体51Aと、アーム本体51Aから突出して、ロック部78Cに係止するロック突起51Bと、を有している。ロック突起51Bの左右方向の寸法(幅寸法)は、アーム本体51Aの左右方向の寸法(幅寸法)よりも小さい。第1ハウジング18は、第2ハウジング22と嵌合した状態において、ロック突起51Bの左右方向の外側で且つ左右方向でアーム本体51Aとオーバーラップする位置に配置される補強部78Dを有している。補強部78Dは、上壁78Aからリブ78Bにわたって、上壁78Aとリブ78Bとを繋ぐように突設されている。
【0029】
この構成によれば、上壁78Aが補強部78Dによって補強されるので、ロック突起51Bとロック部78Cとが係止した状態で第1ハウジング18と第2ハウジング22とを離脱する方向に力を加えても、上壁78Aが撓み難くなる。これにより、ロック突起51Bとロック部78Cとの係止が外れ難くできる。
【0030】
補強部78Dは、嵌合方向に延びており、嵌合方向における補強部78Dの前端は、ロック部78Cに連なっている。補強部78Dの前端がロック部78Cに連なることによって、上壁78Aをより撓み難くすることができる。
【0031】
嵌合方向における補強部78Dの後端は、上壁78Aの後端よりも前方に位置している。補強部78Dの嵌合方向における長さ寸法を、上壁78Aを必要最小限の寸法にすることで成形性を高めることができる。
【0032】
ロック突起51Bの突出方向の先端には、ロック部78Cに対向するロック面51Fと交差して嵌合方向に延びる頂面51Cが形成されている。頂面51Cは、第1ハウジング18及び第2ハウジング22の嵌合状態において、嵌合方向で補強部78Dの形成範囲内に含まれる位置に配置される。この構成によれば、上壁78Aにおいて、ロック突起51Bによって押圧される範囲に対応して補強部78Dが設けられているので、上壁78Aの撓みを効果的に抑制できる。
【0033】
<他の実施形態>
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【0034】
実施形態1とは異なり、補強部を後方から視た外形を、上向きに左右方向中央に向けて幅が拡がる形状としてもよい。
【0035】
実施形態1では、補強部の後端は、上壁の後端よりも前方に位置しているが、補強部の後端を上壁の後端まで延ばしてもよい。
【0036】
雄端子を第2ハウジングに取り付け、雌端子を第1ハウジングに取り付ける構成としてもよい。
【0037】
実施形態1とは異なり、補強部やリブを左右側壁や下壁に設けた構成としてもよい。
【符号の説明】
【0038】
10…コネクタ
18…第1ハウジング
22…第2ハウジング
47…第2端子収容部
48…第2ランス
51…ロックアーム
51A…アーム本体
51B…ロック突起
51C…頂面
51D…傾斜面
51E…指押し部
51F…ロック面
75…第1端子収容部
76…第1ランス
78…嵌合筒部
78A…上壁(覆い壁)
78B…リブ
78C…ロック部
78D…補強部
78E…左右側壁(覆い壁)
78F…下壁(覆い壁)
F…雌端子
L1,L2…被係止部
M…雄端子