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特開2024-87596社員情報管理装置、社員情報管理方法、および、社員情報管理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087596
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】社員情報管理装置、社員情報管理方法、および、社員情報管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/105 20230101AFI20240624BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240624BHJP
【FI】
G06Q10/105
G06F3/0481
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202499
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 栞那
(72)【発明者】
【氏名】伊作 智哉
(72)【発明者】
【氏名】平山 雅博
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5E555
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC17
5E555BC18
5E555DC15
5E555DC18
5E555EA08
5E555FA00
5L010AA08
5L049AA08
(57)【要約】
【課題】社員情報の申請機能で申請・承認時に変更後の内容だけでなく、どの項目が修正されたのか、および、何から何に修正されたのかを一覧で確認することができ、一目で変更点を確認することができる社員情報管理装置、社員情報管理方法、および、社員情報管理プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】登録者により変更され、且つ、管理者の承認前の社員情報である変更後情報を登録し、申請内容照会指示が設定された場合、変更後情報と変更前情報とを比較可能に表示させる。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部と制御部とを備えた社員情報管理装置であって、
前記記憶部は、
管理者の承認済の社員情報である変更前情報を登録する実テーブルを記憶する実記憶手段、
を備え、
前記制御部は、
登録者により変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である変更後情報を登録する変更登録手段と、
申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させる前後比較表示手段と、
を備えたことを特徴とする社員情報管理装置。
【請求項2】
前記前後比較表示手段は、
前記申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報に設定された項目と前記変更前情報に設定された項目との間で変更された変更項目に対応する変更後項目情報と変更前項目情報とを比較可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載の社員情報管理装置。
【請求項3】
前記前後比較表示手段は、
前記申請内容照会指示が設定された場合、前記社員情報に設定された項目をツリーグリッド形式で、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載の社員情報管理装置。
【請求項4】
前記前後比較表示手段は、
前記申請内容照会指示、および、非表示項目指定指示が設定された場合、非表示項目に対応する、前記変更後項目情報と前記変更前項目情報とを非表示にさせることを特徴とする請求項2に記載の社員情報管理装置。
【請求項5】
前記前後比較表示手段は、
更に、前記非表示項目である前記変更項目の件数を表示させることを特徴とする請求項4に記載の社員情報管理装置。
【請求項6】
前記前後比較表示手段は、
前記申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報の申請状態毎に、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載の社員情報管理装置。
【請求項7】
前記前後比較表示手段は、
更に、前記変更後情報を選択可能とした未承認一覧選択画面を表示させ、前記管理者により前記未承認一覧選択画面にて前記変更後情報が承認選択された場合、当該変更後情報を前記変更前情報として前記実テーブルに更新登録することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の社員情報管理装置。
【請求項8】
前記前後比較表示手段は、
更に、前記変更後情報を選択可能とした社員情報申請画面を表示させ、申請者により前記社員情報申請画面にて前記変更後情報が申請選択された場合、当該変更後情報を承認申請対象とすることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の社員情報管理装置。
【請求項9】
前記前後比較表示手段は、
前記申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを一画面で比較可能に表示させることを特徴とする請求項1に記載の社員情報管理装置。
【請求項10】
前記変更登録手段は、
前記登録者により社員情報管理画面にて変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である前記変更後情報を起票テーブルに登録することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の社員情報管理装置。
【請求項11】
記憶部と制御部とを備えた社員情報管理装置に実行させるための社員情報管理方法であって、
前記記憶部は、
管理者の承認済の社員情報である変更前情報を登録する実テーブルを記憶する実記憶手段、
を備え、
前記制御部において実行される、
登録者により変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である変更後情報を登録する変更登録ステップと、
申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させる前後比較表示ステップと、
を含むことを特徴とする社員情報管理方法。
【請求項12】
記憶部と制御部とを備えた社員情報管理装置に実行させるための社員情報管理プログラムであって、
前記記憶部は、
管理者の承認済の社員情報である変更前情報を登録する実テーブルを記憶する実記憶手段、
を備え、
前記制御部において、
登録者により変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である変更後情報を登録する変更登録ステップと、
申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させる前後比較表示ステップと、
を実行させるための社員情報管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、社員情報管理装置、社員情報管理方法、および、社員情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、当年の控除申告データに含まれる社員情報と前年以前の控除申告データに含まれる社員情報との間で異なる情報を特定し、当年の控除申告データに含まれる特定した異なる情報を線で囲むまたはハッチングで示す等の表現によりオペレータが識別容易な態様で表示する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-53509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の発明においては、社員情報の申請内容の変更前後を比較できるように画面表示させることができないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、社員情報の申請機能で申請・承認時に変更後の内容だけでなく、どの項目が修正されたのか、および、何から何に修正されたのかを一覧で確認することができ、一目で変更点を確認することができる社員情報管理装置、社員情報管理方法、および、社員情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る社員情報管理装置は、記憶部と制御部とを備えた社員情報管理装置であって、前記記憶部は、管理者の承認済の社員情報である変更前情報を登録する実テーブルを記憶する実記憶手段、を備え、前記制御部は、登録者により変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である変更後情報を登録する変更登録手段と、申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させる前後比較表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、前記申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報に設定された項目と前記変更前情報に設定された項目との間で変更された変更項目に対応する変更後項目情報と変更前項目情報とを比較可能に表示させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、前記申請内容照会指示が設定された場合、前記社員情報に設定された項目をツリーグリッド形式で、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、前記申請内容照会指示、および、非表示項目指定指示が設定された場合、非表示項目に対応する、前記変更後項目情報と前記変更前項目情報とを非表示にさせることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、更に、前記非表示項目である前記変更項目の件数を表示させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、前記申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報の申請状態毎に、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、更に、前記変更後情報を選択可能とした未承認一覧選択画面を表示させ、前記管理者により前記未承認一覧選択画面にて前記変更後情報が承認選択された場合、当該変更後情報を前記変更前情報として前記実テーブルに更新登録することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、更に、前記変更後情報を選択可能とした社員情報申請画面を表示させ、申請者により前記社員情報申請画面にて前記変更後情報が申請選択された場合、当該変更後情報を承認申請対象とすることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記前後比較表示手段は、前記申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを一画面で比較可能に表示させることを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る社員情報管理装置において、前記変更登録手段は、前記登録者により社員情報管理画面にて変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である前記変更後情報を起票テーブルに登録することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係る社員情報管理方法は、記憶部と制御部とを備えた社員情報管理装置に実行させるための社員情報管理方法であって、前記記憶部は、管理者の承認済の社員情報である変更前情報を登録する実テーブルを記憶する実記憶手段、を備え、前記制御部において実行される、登録者により変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である変更後情報を登録する変更登録ステップと、申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させる前後比較表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る社員情報管理プログラムは、記憶部と制御部とを備えた社員情報管理装置に実行させるための社員情報管理プログラムであって、前記記憶部は、管理者の承認済の社員情報である変更前情報を登録する実テーブルを記憶する実記憶手段、を備え、前記制御部において、登録者により変更され、且つ、前記管理者の承認前の前記社員情報である変更後情報を登録する変更登録ステップと、申請内容照会指示が設定された場合、前記変更後情報と前記変更前情報とを比較可能に表示させる前後比較表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、社員情報申請内容照会による変更前後の出力をすることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、社員情報の申請内容を前後比較できるという効果を奏する。また、本発明によれば、変更前後の値が1画面で確認可能となり、変更項目のみ色付けることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、申請時には申請する社員情報のみ確認でき、承認時には承認する社員情報のみ確認でき、変更登録時は変更内容を確認でき、オペレータの用途によって表示内容を変更することが可能であるという効果を奏する。また、本発明によれば、中堅大手企業にて拠点の人事担当者が登録して本部の人事担当者が承認するといった異なる担当者が登録・チェックをするため、変更前後の内容を比較する機能があることで業務効率化に繋げることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、人事で管理している項目は非常に多いが、確認したい項目だけに絞れるようにすること、または、申請・承認の一連の流れで変更前後の具体的な値を確認できることで、人の目での確認が減るため、入力ミスの気づきに繋げることができるという効果を奏する。また、本発明によれば、申請者、管理者ともに同じ操作感・画面イメージでチェックを行うことができ、項目毎の比較を行えるため、業務効率化をするという効果を奏する。また、本発明によれば、多拠点での利用や在宅ワークでの対面でのコミュニケーションが少ない企業において、担当者間の入力チェックの業務負荷を低減することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、中堅大手企業における組織・部署構成の一例を示す図である。
図2図2は、従来の社員情報管理画面の一例を示す図である。
図3図3は、従来の社員情報申請画面の一例を示す図である。
図4図4は、従来の未承認一覧選択画面の一例を示す図である。
図5図5は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図6図6は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図7図7は、本実施形態における社員情報管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図8図8は、本実施形態におけるテーブル関連図の一例を示す図である。
図9図9は、本実施形態におけるマスタの紐付けの一例を示す図である。
図10図10は、本実施形態におけるテーブル状態の一例を示す図である。
図11図11は、本実施形態における社員情報管理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図13図13は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図14図14は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図15図15は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図16図16は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図17図17は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図18図18は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図19図19は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図20図20は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図21図21は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図22図22は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図23図23は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図24図24は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
図25図25は、本実施形態における表示項目絞込処理の一例を示す図である。
図26図26は、本実施形態における表示項目絞込処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0021】
[1.概要]
まず、図1から図6を参照して、本発明の概要を説明する。図1は、中堅大手企業における組織・部署構成の一例を示す図である。図2は、従来の社員情報管理画面の一例を示す図である。図3は、従来の社員情報申請画面の一例を示す図である。図4は、従来の未承認一覧選択画面の一例を示す図である。図5および図6は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
【0022】
従来、中堅大手企業においては、本社集中運用で管理者が社員情報を登録することを想定していたため、前後比較する要件が少なかったため、社員情報の前後比較する機能を備えておらず、社員情報の登録画面、申請画面、承認画面では何を修正したのか判断ができなかった。
【0023】
例えば、従来、図1に示すような組織・部署構成をとる中堅大手企業においては、「拠点の人事担当者」が登録した社員情報を「本部の人事担当者」が申請・承認をする場合、登録した社員と申請・承認をする社員とが異なり、拠点も異なるため、情報の違いを確認することができなかった。
【0024】
すなわち、図2に示すように、従来、登録者(拠点担当者)が社員情報を登録後、登録した内容を再度変更する場合、または、申請却下された場合、変更前の内容を確認することができなかった。また、社員情報を申請できる社員が限られた社員のみであるため、拠点で登録された社員情報をまとめて申請するが、図3に示すように、従来は、申請画面で表示される内容が変更後の内容のため、何を修正したのかがこの画面だけでは判断ができない。また、図4に示すように、従来は、承認画面(未承認一覧選択画面)で表示される内容が社員情報のカテゴリ(住所情報、学歴情報、家族情報の単位)のため、何を修正したのか、この画面だけでは判断ができない。
【0025】
そこで、図5および図6に示すように、本実施形態においては、社員情報の申請における一連の流れにおいて、変更前後を照会できる画面を構築することにより、従来の課題を解決する仕組みを提供している。
【0026】
[2.構成]
本実施形態に係る社員情報管理装置100の構成の一例について、図7から図10を参照して説明する。図7は、本実施形態における社員情報管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図7に示すように、社員情報管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、社員情報管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0028】
社員情報管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。社員情報管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0029】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、社員情報管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、社員情報管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0030】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(タッチパネルを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114またはプリンタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0031】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、社員情報レイアウトパターンマスタ106aと社員情報レイアウトパターンカテゴリマスタ106bと社員情報レイアウトパターンカテゴリ詳細マスタ106cと社員情報レイアウト設定マスタ106dとコードマスタ106eと社員情報カテゴリマスタ106fと項目グループマスタ106gと項目グループメンバマスタ106hと実テーブル106iと起票テーブル106jとを備えている。
【0032】
社員情報レイアウトパターンマスタ106aは、社員情報のレイアウトパターンを設定したマスタである。ここで、レイアウトパターンは、業務イベント(採用、異動・配置、退職、出向、または、転籍等)毎に作成可能なパターン、且つ、社員情報管理画面(社員の人事情報を登録するための画面)を使用するために必要なパターンであり、(1)新規レイアウトパターン:社員を新規で登録するために必要なレイアウト、(2)修正レイアウトパターン:登録済みの社員情報を修正するために必要なレイアウト、および、(3)照会レイアウトパターン:登録済みの社員情報を照会するために必要なレイアウトを含んでいてもよい。
【0033】
社員情報レイアウトパターンカテゴリマスタ106bは、社員情報のレイアウトパターンのカテゴリ、および、カテゴリグループを設定したマスタである。ここで、カテゴリは、社員情報管理で登録、および、照会時できる区分であり、社員情報レイアウトパターンマスタメンテ、社員情報カテゴリ詳細マスタメンテ、社員情報レイアウト設定で各カテゴリに対して(1)表示するカテゴリ、(2)表示する項目、(3)登録時に必須にする項目、および、(4)項目の位置の設定を行うことができる(レイアウトパターン毎に設定可能)。また、カテゴリグループは、カテゴリを3つに分類したものであり、(1)属性情報:住所、家族、および、免許資格など社員の属性情報に関するカテゴリが含まれるグループ、(2)発令情報:個別発令登録(発令情報を登録するための画面)で登録された出向、所属、または、休職等の情報を社員情報管理画面にて表示させるためのカテゴリが含まれるグループ、ならびに、(3)発令登録:個別発令登録画面に表示させるカテゴリが含まれるグループを含んでいてもよい。
【0034】
社員情報レイアウトパターンカテゴリ詳細マスタ106cは、社員情報のレイアウトパターンのカテゴリの詳細を設定したマスタである。ここで、社員情報レイアウトパターンカテゴリ詳細マスタ106cは、項目グループ、および、項目グループメンバが設定されていてもよい。ここで、項目グループは、カテゴリ内の各項目の情報をまとめたものであり、(項目管理マスタにて)項目の名称や使用区分等を管理できるが、レイアウトパターン毎ではなく会社ごとの管理になってもよい。また、項目グループメンバは、項目グループ内の各コントロールの情報をまとめたものであり、例えば、「性別」選択させる項目グループに対して、項目グループメンバとして(1)ラベル(性別)、(2)テキストボックス、および、(3)ラベル(男)の3つの情報を持っている。また、項目グループメンバは、コントロールの種類、および、テキストボックスの幅等の情報を持っていてもよい。
【0035】
社員情報レイアウト設定マスタ106dは、社員情報のレイアウトを設定したマスタである。
【0036】
ここで、図8を参照して、本実施形態における社員情報管理画面設定の一例について説明する。図8は、本実施形態におけるテーブル関連図の一例を示す図である。
【0037】
図8に示すように、本実施形態においては、レイアウトパターン単位で、社員情報管理画面で表示するカテゴリ、表示する項目、登録時に必須にする項目、および、項目の位置等を制御可能としている。
【0038】
図7に戻り、コードマスタ106eは、種別、コード値、および、テーブル名を紐付けて設定したマスタである。すなわち、コードマスタ106eは、システム提供する情報であり、ユーザ変更不可の情報を管理したマスタである。ここで、種別:1002は、「カテゴリグループ」を管理し、種別:1004は「申請状態」を管理している。
【0039】
社員情報カテゴリマスタ106fは、カテゴリグループID、カテゴリID、カテゴリ名、表示フラグ、および、表示順を紐付けて設定したマスタである。
【0040】
項目グループマスタ106gは、項目グループID、項目グループ名、カテゴリ名、カテゴリグループID、カテゴリID、表示フラグ、および、表示順を紐付けて設定したマスタである。
【0041】
項目グループメンバマスタ106hは、項目グループID、コントロールID、テーブル名、フィールド名、および、コントロール種類を紐付けて設定したマスタである。
【0042】
ここで、図9を参照して、本実施形態におけるマスタの紐付けの一例について説明する。図9は、本実施形態におけるマスタの紐付けの一例を示す図である。
【0043】
図9に示すように、本実施形態においては、コードマスタ106eと社員情報カテゴリマスタ106fと項目グループマスタ106gと項目グループメンバマスタ106hとが紐付けられている。
【0044】
図7に戻り、実テーブル106iは、管理者の承認済の社員情報である変更前情報を登録するテーブルである。すなわち、実テーブル106iは、実情報を管理するテーブルであり、管理者により社員情報が登録された場合、実テーブル106iに反映され、申請者により社員情報が登録されて最終承認まで完了した場合、社員情報が実テーブル106iに反映される。
【0045】
起票テーブル106jは、管理者の承認前の社員情報である変更後情報を登録するテーブルである。すなわち、起票テーブル106jは、申請途中の情報を管理するテーブルであり、申請者により社員情報が登録されて「未申請」、「申請中」、「承認中」、「却下」または「引戻」の申請状態の場合、社員情報が起票テーブル106jに反映される。
【0046】
ここで、図10を参照して、本実施形態におけるテーブル状態の一例について説明する。図10は、本実施形態におけるテーブル状態の一例を示す図である。
【0047】
図10には、本実施形態における、登録者による変更前の実テーブル106iおよび起票テーブル106jの状態が示してあり、変更前のため、起票テーブル106jがNullとなっている。
【0048】
図7に戻り、制御部102は、社員情報管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、変更登録部102aと前後比較表示部102bとを備えている。
【0049】
変更登録部102aは、管理者の承認前の社員情報である変更後情報を登録する。ここで、変更登録部102aは、登録者により変更され、且つ、管理者の承認前の社員情報である変更後情報を登録してもよい。また、変更登録部102aは、登録者により社員情報管理画面にて変更され、且つ、管理者の承認前の社員情報である変更後情報を起票テーブル106jに登録してもよい。
【0050】
前後比較表示部102bは、変更後情報と変更前情報とを比較可能に表示させる。ここで、前後比較表示部102bは、申請内容照会指示が設定された場合、変更後情報と変更前情報とを比較可能に表示させてもよい。また、前後比較表示部102bは、申請内容照会指示が設定された場合、変更後情報に設定された項目と変更前情報に設定された項目との間で変更された変更項目に対応する変更後項目情報と変更前項目情報とを比較可能に表示させてもよい。また、前後比較表示部102bは、申請内容照会指示が設定された場合、社員情報に設定された項目をツリーグリッド形式で、変更後情報と変更前情報とを比較可能に表示させてもよい。また、前後比較表示部102bは、申請内容照会指示、および、非表示項目指定指示が設定された場合、非表示項目に対応する、変更後項目情報と変更前項目情報とを非表示にさせてもよい。ここで、非表示項目指定指示は、ユーザにより随時入力される指示(コマンド)であってもよく、予め設定された指示(例えば、システムによるデフォルト設定、または、事前のユーザ設定等)であってもよい。また、前後比較表示部102bは、非表示項目である変更項目の件数を表示させてもよい。また、前後比較表示部102bは、申請内容照会指示が設定された場合、変更後情報の申請状態毎に、変更後情報と変更前情報とを比較可能に表示させてもよい。また、前後比較表示部102bは、変更後情報を選択可能とした未承認一覧選択画面を表示させ、管理者により未承認一覧選択画面にて変更後情報が承認選択された場合、当該変更後情報を変更前情報として実テーブル106iに更新登録(上書登録)してもよい。また、前後比較表示部102bは、変更後情報を選択可能とした社員情報申請画面を表示させ、申請者により社員情報申請画面にて変更後情報が申請選択された場合、当該変更後情報を承認申請対象としてもよい。また、前後比較表示部102bは、申請内容照会指示が設定された場合、変更後情報と変更前情報とを一画面で比較可能に表示させてもよい。
【0051】
[3.具体例]
本実施形態の具体例について、図11から図26を参照して説明する。
【0052】
[社員情報管理処理]
ここで、図11を参照して、本実施形態における社員情報管理処理の一例について説明する。図11は、本実施形態における社員情報管理装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0053】
図11に示すように、変更登録部102aは、登録者により入力装置112を介して社員情報管理画面にて社員情報が変更された場合、管理者の承認前の当該社員情報である変更後情報を起票テーブル106jに登録する(ステップSA-1)。
【0054】
そして、前後比較表示部102bは、申請者により入力装置112を介して社員情報申請画面にて申請内容照会指示が設定されたか否かを判定する(ステップSA-2)。
【0055】
そして、前後比較表示部102bは、社員情報申請画面にて申請内容照会指示が設定されなかったと判定した場合(ステップSA-2:No)、処理をステップSA-4に移行させる。
【0056】
一方、前後比較表示部102bは、社員情報申請画面にて申請内容照会指示が設定されたと判定した場合(ステップSA-2:Yes)、処理をステップSA-3に移行させる。
【0057】
そして、前後比較表示部102bは、起票テーブル106jに登録された変更後情報と実テーブル106iに登録された変更前情報とを一画面で比較可能に設定した社員情報申請内容照会画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-3)。
【0058】
そして、前後比較表示部102bは、申請者により入力装置112を介して社員情報申請画面にて変更後情報が申請選択されたか否かを判定する(ステップSA-4)。
【0059】
そして、前後比較表示部102bは、社員情報申請画面にて変更後情報が申請選択されなかったと判定した場合(ステップSA-4:No)、処理をステップSA-5に移行させる。
【0060】
そして、前後比較表示部102bは、申請者により入力装置112を介して社員情報申請画面にて変更後情報が引戻選択または破棄選択されたか否かを判定する(ステップSA-5)。
【0061】
そして、前後比較表示部102bは、社員情報申請画面にて変更後情報が引戻選択されたと判定した場合(ステップSA-5:引戻)、登録者に引戻を通知し、処理をステップSA-6に移行させる。
【0062】
そして、変更登録部102aは、登録者により入力装置112を介して社員情報管理画面にて変更後情報が変更された場合、当該変更後情報を起票テーブル106jに更新登録し(ステップSA-6)、処理をステップSA-2に移行させる。
【0063】
一方、前後比較表示部102bは、社員情報申請画面にて変更後情報が破棄選択されたと判定した場合(ステップSA-5:破棄)、起票テーブル106jに登録された変更後情報を削除し、処理を終了する。
【0064】
一方、前後比較表示部102bは、社員情報申請画面にて変更後情報が申請選択されたと判定した場合(ステップSA-4:Yes)、処理をステップSA-7に移行させる。
【0065】
そして、前後比較表示部102bは、変更後情報を承認申請対象として管理者に承認申請を通知する(ステップSA-7)。
【0066】
そして、前後比較表示部102bは、管理者により入力装置112を介して未承認一覧選択画面にて申請内容照会指示が設定されたか否かを判定する(ステップSA-8)。
【0067】
そして、前後比較表示部102bは、未承認一覧選択画面にて申請内容照会指示が設定されなかったと判定した場合(ステップSA-8:No)、処理をステップSA-10に移行させる。
【0068】
一方、前後比較表示部102bは、未承認一覧選択画面にて申請内容照会指示が設定されたと判定した場合(ステップSA-8:Yes)、処理をステップSA-9に移行させる。
【0069】
そして、前後比較表示部102bは、起票テーブル106jに登録された変更後情報と実テーブル106iに登録された変更前情報とを一画面で比較可能に設定した社員情報申請内容照会画面を出力装置114に表示させる(ステップSA-9)。
【0070】
そして、前後比較表示部102bは、管理者により入力装置112を介して未承認一覧選択画面にて承認選択または却下選択されたか否かを判定する(ステップSA-10)。
【0071】
そして、前後比較表示部102bは、未承認一覧選択画面にて却下選択されたと判定した場合(ステップSA-10:却下)、登録者に却下を通知し、処理をステップSA-11に移行させる。
【0072】
そして、変更登録部102aは、登録者により入力装置112を介して社員情報管理画面にて変更後情報が変更された場合、当該変更後情報を起票テーブル106jに更新登録し(ステップSA-11)、処理をステップSA-2に移行させる。
【0073】
一方、前後比較表示部102bは、未承認一覧選択画面にて承認選択されたと判定した場合(ステップSA-10:承認)、処理をステップSA-12に移行させる。
【0074】
そして、前後比較表示部102bは、起票テーブル106jに登録された変更後情報で、実テーブル106iに登録された変更前情報を上書更新し、起票テーブル106jに登録された変更後情報を削除し(ステップSA-12)、処理を終了する。
【0075】
ここで、図12から図20を参照して、本実施形態における拠点での社員情報管理処理の一例について説明する。図12から図20は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
【0076】
本実施形態においては、図12に示すように、拠点(登録者)により社員情報管理画面にて社員情報が追加・修正・削除された場合、図13に示すように、登録された情報が起票テーブル106jに追加される。
【0077】
そして、本実施形態においては、図14に示すように、拠点(申請者)により社員情報申請画面にて申請時に申請内容照会された場合、図15に示すように、社員情報申請内容照会画面にて社員情報の変更前後比較が表示される。ここで、申請内容照会は、ボタン起動、または、直接ジョブ起動により実行されてもよい。なお、本実施形態においては、申請状態のチェックボックスが1つも選択されていない場合、全ての申請状態が表示されてもよい。また、本実施形態においては、図16に示すように、社員情報をツリーグリッドのように表示させることにより、変更内容の塊、および、変更内容の視認性を向上させることが期待できる。また、本実施形態においては、図16に示すように、ツリーグリッドが折り畳まれた状態で、何件変更項目があるかを表示させ、折り畳みが開いた状態で、詳細な内容が表示されてもよい。例えば、本実施形態においては、ツリーグリッドの折畳操作/展開操作がユーザの任意であり、折り畳まれて非表示にされた際に、折り畳まれた部分の非表示項目に含まれる変更あり項目の件数が、折り畳み後に残る上位行に表示されてもよい。
【0078】
ここで、本実施形態における実テーブル106iと起票テーブル106jとの内部的な紐付けとしては、図17および図18に示すように、申請処理区分=1:新規の場合、結合された情報に含まれる「変更前」カラムに「新規」と設定され、「変更後」カラムに起票テーブル106jの情報が設定され、申請処理区分=2:修正の場合、結合された情報に含まれる「変更前」カラムに実テーブル106iの情報が設定され、「変更後」カラムに起票テーブル106jの情報が設定され、申請処理区分=3:削除の場合、結合された情報に含まれる「変更前」カラムに実テーブル106iの情報が設定され、「変更後」カラムに「削除」と設定される。なお、図17に示すように、本実施形態においては、「会社NO」および「社員コード」をキーとして実テーブル106iと起票テーブル106jとが紐付けられている。このように、本実施形態においては、「変更前」カラムに申請を上げる前の実情報が設定され、追加行の申請の場合、「新規」と固定で設定される。また、本実施形態においては、「変更後」カラムに申請された情報が設定され、行削除の申請の場合「削除」と固定で設定される。
【0079】
そして、図19に示すよう、本実施形態においては、「結合された情報」の表示に対して、申請者によるチェックがOKの場合、申請者により申請される。ここで、図20に示すように、本実施形態においては、申請時に、起票テーブル106jの情報が更新される。
【0080】
また、図21から図24を参照して、本実施形態における本部での社員情報管理処理の一例について説明する。図21から図24は、本実施形態における社員情報管理処理の一例を示す図である。
【0081】
本実施形態においては、図21に示すように、本部(管理者)により未承認一覧選択画面にて承認時に申請内容照会された場合、図22に示すように、社員情報申請内容照会画面にて社員情報の変更前後比較が表示される。そして、図23に示すよう、本実施形態においては、管理者によるチェックがOKの場合、管理者により承認される。そして、図24に示すように、本実施形態においては、承認完了時に実テーブル106iおよび起票テーブル106jが更新される。
【0082】
また、図25および図26を参照して、本実施形態における表示項目絞込処理の一例について説明する。図25および図26は、本実施形態における表示項目絞込処理の一例を示す図である。
【0083】
図25に示すように、本実施形態における社員情報申請内容照会画面においては、表示項目について「変更項目のみ表示」のラジオボタンが選択されることで、実テーブル106iに登録されている変更前情報と起票テーブル106jに登録されている変更後情報とが不一致となる社員情報の変更前後比較が表示されてもよい。
【0084】
また、図26に示すように、本実施形態における社員情報申請内容照会画面においては、申請状態について「却下」のラジオボタンが選択されることで、起票テーブル106jに登録された変更後情報が却下された社員情報の変更前後比較が表示されてもよい。このように、本実施形態においては、表示処理時の情報が保持され、その情報がさらに抽出されるため、ユーザが確認したい内容に応じて絞り込みが可能となる。
【0085】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0086】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0087】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0088】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0089】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0090】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0091】
また、社員情報管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0092】
例えば、社員情報管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて社員情報管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0093】
また、このコンピュータプログラムは、社員情報管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0094】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0095】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、本実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0096】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0097】
また、社員情報管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、社員情報管理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0098】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、中堅大手企業の幅広い業界・業種において有用である。
【符号の説明】
【0100】
100 社員情報管理装置
102 制御部
102a 変更登録部
102b 前後比較表示部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 社員情報レイアウトパターンマスタ
106b 社員情報レイアウトパターンカテゴリマスタ
106c 社員情報レイアウトパターンカテゴリ詳細マスタ
106d 社員情報レイアウト設定マスタ
106e コードマスタ
106f 社員情報カテゴリマスタ
106g 項目グループマスタ
106h 項目グループメンバマスタ
106i 実テーブル
106j 起票テーブル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26