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特開2024-87601袋、組合せ容器、充填済み組合せ容器、及び組合せ容器の使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087601
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】袋、組合せ容器、充填済み組合せ容器、及び組合せ容器の使用方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 33/38 20060101AFI20240624BHJP
   B65D 30/20 20060101ALI20240624BHJP
   B65D 77/06 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
B65D33/38
B65D30/20 D
B65D77/06 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202508
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】中島 宏佳
(72)【発明者】
【氏名】高野 正人
(72)【発明者】
【氏名】今村 茂樹
【テーマコード(参考)】
3E064
3E067
【Fターム(参考)】
3E064AA13
3E064BA21
3E064BC18
3E064EA21
3E064FA04
3E064FA06
3E064HS04
3E067AA03
3E067AA05
3E067AB81
3E067AB96
3E067BA01C
3E067BA12B
3E067BB11C
3E067BB14B
3E067BB15C
3E067BB22C
3E067CA24
3E067EB32
3E067EE56
3E067FA04
3E067FC01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】Oリングのカスの発生やOリングの脱落を抑制する。
【解決手段】袋は、袋本体と、前記袋本体に取り付けられた筒状の排出口部材と、前記排出口部材の前記外周面上に位置するOリングと、を含む。Oリングは、前記袋本体によって覆われている。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋本体と、
前記袋本体に取り付けられた筒状の排出口部材と、
前記排出口部材の外周面上に位置し、前記袋本体によって覆われたOリングと、を備える、袋。
【請求項2】
前記排出口部材は、前記袋本体外に開口した第1開口部を形成する第1端部と、前記袋本体内に開口した第2開口部を形成する第2端部と、を含み、
前記袋本体は、前記外周面上におけるOリングと前記第1端部との間に位置する周状の第1接合領域にて、前記排出口部材と接合している、請求項1に記載の袋。
【請求項3】
前記排出口部材は、前記袋本体外に開口した第1開口部を形成する第1端部と、前記袋本体内に開口した第2開口部を形成する第2端部と、を含み、
前記袋本体は、前記外周面上におけるOリングと前記第2端部との間に位置する周状の第2接合領域にて、前記排出口部材と接合している、請求項1に記載の袋。
【請求項4】
前記排出口部材は周状のフランジ部を含み、
前記Oリングは前記フランジ部から離れている、請求項1に記載の袋。
【請求項5】
前記排出口部材は、前記袋本体外に開口した第1開口部を形成する第1端部と、前記袋本体内に開口した第2開口部を形成する第2端部と、を含み、
前記排出口部材は、前記Oリングと前記第1端部との間に、前記第1端部に向けて細くなっていくテーパ部を含む、請求項1に記載の袋。
【請求項6】
前記排出口部材は、前記Oリングを部分的に収容する溝を含む、請求項1に記載の袋。
【請求項7】
前記袋本体は前記Oリングに接合していない、請求項1に記載の袋。
【請求項8】
前記袋本体は、複数のフィルムを含み、
各フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
各フィルムは、前記下縁部において、前記排出口部材の前記外周面に接合し、
各フィルムの前記下縁部は、前記排出口部材の両側となる部分において他のフィルムの前記下縁部と対面し、前記Oリングに隣接する非接合領域において前記他のフィルムの前記下縁部に接合しておらず、前記非接合領域を取り囲む領域において前記他のフィルムの前記下縁部に接合している、請求項1に記載の袋。
【請求項9】
前記袋本体は、一対の主フィルムと、前記一対の主フィルム間に位置する第1ガゼットフィルム及び第2ガゼットフィルムを含む一対のガゼットフィルムと、を含み、
各主フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対の主フィルムの前記下縁部の間に位置し、前記一対の主フィルムと接合し、
各主フィルムは、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第1ガゼットフィルムと接合し、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第2ガゼットフィルムと接合し、
各主フィルムと前記第1ガゼットフィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度は、当該主フィルムと前記第2ガゼットフィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度と、異なる、請求項1に記載の袋。
【請求項10】
前記袋本体は、第1主フィルム及び第2主フィルムを含む一対の主フィルムと、前記一対の主フィルム間に位置する第1ガゼットフィルム及び第2ガゼットフィルムを含む一対のガゼットフィルムと、を含み、
各主フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対の主フィルムの前記下縁部の間に位置し、前記一対の主フィルムと接合し、
各主フィルムは、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第1ガゼットフィルムと接合し、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第2ガゼットフィルムと接合し、
各ガゼットフィルムと前記第1主フィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度は、当該ガゼットフィルムと前記第2主フィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度と、異なる、請求項1に記載の袋。
【請求項11】
各ガゼットフィルムは、前記第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対のガゼットフィルムの前記下縁部の間に位置し、前記一対のガゼットフィルムと接合している、請求項9に記載の袋。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載された袋と、
前記袋が装着される容器と、を備える、組合せ容器。
【請求項13】
前記容器は、容器本体と、前記容器本体から延び出た排出管と、を含み、
前記容器本体は、前記排出管内に通じる穴を含み、
前記穴に前記袋の前記排出口部材が挿入される、請求項12に記載の組合せ容器。
【請求項14】
請求項12に記載の組合せ容器と、
前記組合せ容器に収容された収容物と、を備える、充填済み組合せ容器。
【請求項15】
請求項12に記載された組合せ容器の使用方法であって、
前記袋内に収容物を収容する工程と、
前記収容物を取り出す工程と、を備える、組合せ容器の使用方法。
【請求項16】
請求項13に記載された組合せ容器の使用方法であって、
前記容器内に前記袋を配置する工程と、
前記排出口部材を前記穴に挿入し、前記Oリングを前記排出管内に配置する工程と、を備える、組合せ容器の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、袋、組合せ容器、充填済み組合せ容器、及び組合せ容器の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
種々の分野において、金属製やプラスチック製の容器が使用されてきた。容器に収容する収容物によっては、容器を繰り返し使用するにあたり当該容器を都度洗浄する必要が生じる。洗浄の負担を軽減する目的で、容器と、容器内に収容される袋と、を有する組合せ容器が提案されている。組合せ容器では、比較的な安価な袋を使い捨てできる。これにより、容器の洗浄作業、洗浄液の手配及び管理、使用済み洗浄液の処理等の手間を省略できる。組合せ容器は、産業廃棄物としての処理が必要となる流体、例えば工業薬品、医薬品や化粧品原料等の流体に対して、好適である。
【0003】
例えば文献1及び2に示された例において、容器は、剛性を有した容器本体と、容器本体から延び出る排出管と、を含んでいる。これらの例において、袋は、樹脂フィルムを使用した袋本体と、袋本体に取り付けられた筒状の排出口部材と、を含んでいる。袋の排出口部材は、容器本体の穴から排出管内に挿入される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭58-3487号公報
【特許文献2】実開昭62-93093号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、文献1に開示された組合せ容器では、容器に装着された袋への流体の充填を開始した際、排出口部材が排出管内から浮き上がることがあった。袋への充填を開始した直後は、収容物が十分に充填されていないことから袋は浮き上がり易い。そして、排出管内に流れ込んだ収容物によって排出管が満たされた際、排出口部材が容器本体内に向けて押し上げられ得る。排出口部材が排出管から浮き上がると、排出管内の収容物が容器本体内に流れ込む。この場合、袋本体を使用したにもかかわらず、容器本体の洗浄が必要となる。
【0006】
文献2では、排出口部材の外周面上にOリングが設けられている。Oリングによって、排出口部材と排出管との間が密閉される。Oリングによって、排出口部材の排出管に対する相対移動が抑制される。しかしながら、文献2の例によれば、Oリングが容器と擦れることによって、Oリングのカスが発生する。排出管内に発生したカスは、収容物に混入し得る。また、袋を容器から取り外す際、Oリングが排出口部材から脱落し得る。排出管内に脱落したOリングは、流体に混入してしまう。
【0007】
本開示は、Oリングのカスの発生やOリングの脱落を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施の形態による袋は、
袋本体と、
前記袋本体に取り付けられた筒状の排出口部材と、
前記排出口部材の外周面上に位置し、前記袋本体によって覆われたOリングと、を備える。
【0009】
本開示の一実施の形態による組合せ容器は、
本開示の一実施の形態による袋と、
前記袋が装着される容器と、を備える。
【0010】
本開示の一実施の形態による充填済み組合せ容器は、
本開示の一実施の形態による組合せ容器と、
前記組合せ容器に収容された収容物と、を備える。
【0011】
本開示の一実施の形態による第1の組合せ容器の使用方法は、
本開示の一実施の形態による組合せ容器の使用方法であって、
前記袋内に収容物を収容する工程と、
前記収容物を取り出す工程と、を備える。
【0012】
本開示の一実施の形態による第1の組合せ容器の使用方法は、
本開示の一実施の形態による組合せ容器の使用方法であって、
前記容器内に前記袋を配置する工程と、
前記排出口部材を前記穴に挿入し、前記Oリングを前記排出管内に配置する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、Oリングのカスの発生やOリングの脱落を抑制することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本開示の一実施の形態を説明するための図であって、充填済み組合せ容器及び組合せ容器の一例を示す斜視図である。
図2図2は、図1に示された充填済み組合せ容器及び組合せ容器を示す斜視図である。
図3図3は、図1に示された充填済み組合せ容器及び組合せ容器を示す縦断面図である。
図4図4は、図1に示された充填済み組合せ容器及び組合せ容器を示す縦断面図である。
図5図5は、図4の部分拡大図である。
図6図6は、図1に示された組合せ容器に含まれる袋の一例を、膨張した状態で示す、斜視図である。
図7図7は、図6に示された袋を、平面状に広げた状態で示す、図である。
図8図8は、図7に示された袋の排出口部材を、その周囲とともに示す、拡大図である。
図9図9は、図8の断面図である。
図10A図10Aは、図6に示された袋の製造方法の一例を示す図である。
図10B図10Bは、図6に示された袋の製造方法の一例を示す図である。
図10C図10Cは、図6に示された袋の製造方法の一例を示す図である。
図11A図11Aは、図5に対応する断面図であって、図1に示された組合せ容器における袋の容器への取り付け方法を示す図である。
図11B図11Bは、図5に対応する断面図であって、図1に示された組合せ容器における袋の容器への取り付け方法を示す図である。
図12図12は、袋の他の例を、平面状に広げた状態で示す、図である。
図13図13は、袋の更に他の例を、平面状に広げた状態で示す、図である。
図14図14は、図13の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の一実施の形態は、次の[1]~[18]に関する。
【0016】
[1] 袋本体と、
前記袋本体に取り付けられた筒状の排出口部材と、
前記排出口部材の外周面上に位置し、前記袋本体によって覆われたOリングと、を備える、袋。
【0017】
[2] 前記排出口部材は、前記袋本体外に開口した第1開口部を形成する第1端部と、前記袋本体内に開口した第2開口部を形成する第2端部と、を含み、
前記袋本体は、前記外周面上におけるOリングと前記第1端部との間に位置する周状の第1接合領域にて、前記排出口部材と接合している、[1]の袋。
【0018】
[3] 前記排出口部材は、前記袋本体外に開口した第1開口部を形成する第1端部と、前記袋本体内に開口した第2開口部を形成する第2端部と、を含み、
前記袋本体は、前記外周面上におけるOリングと前記第2端部との間に位置する周状の第2接合領域にて、前記排出口部材と接合している、[1]又は[2]の袋。
【0019】
[4] 前記排出口部材は周状のフランジ部を含み、
前記Oリングは前記フランジ部から離れている、[1]~[3]のいずれかの袋。
【0020】
[5] 前記排出口部材は、前記袋本体外に開口した第1開口部を形成する第1端部と、前記袋本体内に開口した第2開口部を形成する第2端部と、を含み、
前記排出口部材は、前記Oリングと前記第1端部との間に、前記第1端部に向けて細くなっていくテーパ部を含む、[1]~[4]のいずれかの袋。
【0021】
[6] 前記排出口部材は、前記Oリングを部分的に収容する溝を含む、[1]~[5]のいずれかの袋。
【0022】
[7] 前記袋本体は前記Oリングに接合していない、[1]~[6]のいずれかの袋。
【0023】
[8] 前記袋本体は、複数のフィルムを含み、
各フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
各フィルムは、前記下縁部において、前記排出口部材の前記外周面に接合し、
各フィルムの前記下縁部は、前記排出口部材の両側となる部分において他のフィルムの前記下縁部と対面し、前記Oリングに隣接する非接合領域において前記他のフィルムの前記下縁部に接合しておらず、前記非接合領域を取り囲む領域において前記他のフィルムの前記下縁部に接合している、[1]~[7]のいずれかの袋。
【0024】
[9] 前記袋本体は、一対の主フィルムを含み、
各主フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対の主フィルムの前記下縁部の間に位置し、前記下縁部と接合し、
前記一対の主フィルムの前記下縁部は、前記排出口部材の両側となる部分において互いに対面し、前記Oリングに隣接する非接合領域において互いに接合しておらず、前記非接合領域を取り囲む領域において互いに接合している、[1]~[8]のいずれかの袋。
【0025】
[10] 前記袋本体は、一対の主フィルムと、前記一対の主フィルム間に位置する一対のガゼットフィルムと、を含み、
各フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対の主フィルム及び前記一対のガゼットフィルムの前記下縁部によって囲まれ、前記下縁部と接合し、
各フィルムの前記下縁部は、前記排出口部材の両側となる部分において他のフィルムの前記下縁部と対面し、前記Oリングに隣接する非接合領域において前記他のフィルムの前記下縁部に接合しておらず、前記非接合領域を取り囲む領域において前記他のフィルムの前記下縁部に接合している、[1]~[8]のいずれか請求項1~8のいずれか一項に記載の袋。
【0026】
[11] 前記袋本体は、一対の主フィルムと、前記一対の主フィルム間に位置する第1ガゼットフィルム及び第2ガゼットフィルムを含む一対のガゼットフィルムと、を含み、
各主フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対の主フィルムの前記下縁部の間に位置し、前記一対の主フィルムと接合し、
各主フィルムは、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第1ガゼットフィルムと接合し、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第2ガゼットフィルムと接合し、
各主フィルムと前記第1ガゼットフィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度は、当該主フィルムと前記第2ガゼットフィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度と、異なる、[1]~[10]のいずれかの袋。
【0027】
[12] 前記袋本体は、第1主フィルム及び第2主フィルムを含む一対の主フィルムと、前記一対の主フィルム間に位置する第1ガゼットフィルム及び第2ガゼットフィルムを含む一対のガゼットフィルムと、を含み、
各主フィルムは、第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対の主フィルムの前記下縁部の間に位置し、前記一対の主フィルムと接合し、
各主フィルムは、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第1ガゼットフィルムと接合し、前記第1方向に傾斜して延びて前記下縁部に接続する傾斜シール部において第2ガゼットフィルムと接合し、
各ガゼットフィルムと前記第1主フィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度は、当該ガゼットフィルムと前記第2主フィルムとを接合する前記傾斜シール部の前記第1方向に対する傾斜角度と、異なる、[1]~[11]のいずれかの袋。
【0028】
[13] 各ガゼットフィルムは、前記第1方向に対向する上縁部及び下縁部を含み、
前記排出口部材は、前記一対のガゼットフィルムの前記下縁部の間に位置し、前記一対のガゼットフィルムと接合している、[11]又は[12]の袋。
【0029】
[14] [1]~[13]のいずれかの袋と、
前記袋が装着される容器と、を備える、組合せ容器。
【0030】
[15] 前記容器は、容器本体と、前記容器本体から延び出た排出管と、を含み、
前記容器本体は、前記排出管内に通じる穴を含み、
前記穴に前記袋の前記排出口部材が挿入される、[14]の組合せ容器。
【0031】
[16] [14]又は[15]の組合せ容器と、
前記組合せ容器に収容された収容物と、を備える、充填済み組合せ容器。
【0032】
[17] [14]又は[15]の組合せ容器の使用方法であって、
前記袋内に収容物を収容する工程と、
前記収容物を取り出す工程と、を備える、組合せ容器の使用方法。
【0033】
[18] [15]の組合せ容器の使用方法であって、
前記容器内に前記袋を配置する工程と、
前記排出口部材を前記穴に挿入し、前記Oリングを前記排出管内に配置する工程と、を備える、組合せ容器の使用方法。
【0034】
以下、図面を参照して本開示の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。一部の図において示された構成等は、他の図において省略され得る。
【0035】
本明細書において、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に限定されることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈する。
【0036】
本明細書において、あるパラメータに関して複数の上限値の候補及び複数の下限値の候補が挙げられている場合、そのパラメータの数値範囲は、任意の1つの上限値の候補と任意の1つの下限値の候補とを組み合わせることによって構成されてもよい。一例として、「パラメータBは、A1以上でもよく、A2以上でもよく、A3以上でもよい。パラメータBは、A4以下でもよく、A5以下でもよく、A6以下でもよい。」との記載について検討する。この例において、パラメータBの数値範囲は、A1以上A4以下でもよく、A1以上A5以下でもよく、A1以上A6以下でもよく、A2以上A4以下でもよく、A2以上A5以下でもよく、A2以上A6以下でもよく、A3以上A4以下でもよく、A3以上A5以下でもよく、A3以上A6以下でもよい。
【0037】
「抑制」とは、実現や発生等をおさえとどめることや、実現や発生等を妨げることを意味する。「抑制」とは、実現や発生等を完全に防止することだけでなく、実現や発生等の可能性を低減することや実現や発生等を起こりにくくすること等も意味する。
【0038】
方向の関係を図面間で明確にするため、いくつかの図面には、共通する符号を付した矢印により共通する方向を示している。矢印の先端側が、各方向の第1側となる。矢印の先端とは逆側が、各方向の第2側となる。図面の紙面に垂直な方向に沿って紙面から手前に向かう矢印を、例えば図3に示すように、円の中に点を設けた記号により示した。図面の紙面に垂直な方向に沿って紙面の奥に向かう矢印を、例えば図4に示すように、円の中に×を設けた記号により示した。
【0039】
図1図14は、本開示による一実施の形態を説明するための図である。このうち図1図5は、充填済み組合せ容器10F及び組合せ容器10を示している。図1及び図2は斜視図である。図3及び図4は縦断面図である。図5図4の部分拡大図である。組合せ容器10は、容器20と、容器20内に収容された袋30と、を含む。充填済み組合せ容器10Fは、組合せ容器10と、組合せ容器10の袋30内に保持された収容物Xと、を含む。収容物Xは、流動可能な流体でもよい。袋30から容器20の排出管へと流動し、排出管25から排出される。収容物Xは液体でもよい。収容物Xは、液体に限られることなく、粒や粉等の固体でもよい。収容物Xは、工業薬品、医薬品、化粧品原料等でもよい。
【0040】
組合せ容器10の使用にあたり、容器20の容器本体21内に袋30が装着される。収容物Xは、袋30内に充填される。収容物Xは、袋30から容器20の排出管25に流れる。収容物Xは、排出管25から所望量取り出されて、使用される。袋30から収容物Xが排出されると、袋30は、容器20から取り出されて、廃棄されてもよい。この例において、新たな袋30が容器20に装着されることによって、容器20は再使用され得る。袋30は、保管及び運搬等される際、折り畳まれて小型化した状態で取り扱われ得る。
【0041】
以下に説明する一実施の形態では、Oリング35によって、容器20の排出管25と袋30との間が密閉される。Oリング35により、容器本体21内への収容物Xの流動が抑制される。これにより、組合せ容器10の使用において、容器本体21の洗浄にともなう負担を軽減できる。さらに、Oリング35の配置を工夫することによって、Oリング35からのカスの発生やOリング35の脱落を抑制できる。以下、このような一実施の形態について説明する。
【0042】
組合せ容器10の構成について説明する。組合せ容器10は、容器20及び袋30を含でもよい。図1図5に示すように、容器20は、容器本体21及び排出管25を含んでもよい。容器20は、排出管25を開閉する開閉弁26を含んでもよい。
【0043】
図示された容器20は、袋30を使用しなくても、収容物Xを保持可能に構成されている。容器20が収容物Xを直接保持する場合、容器本体21は収容物Xを収容し、開閉弁26を開放することによって、容器本体21に接続した排出管25から収容物Xを排出できる。収容物Xは、重力により流動して、排出管25から流れ出る。ただし、この例に限られず、容器本体21は、フレーム構造を有してもよい。容器本体21は、流体としての収容物Xを直接保持できなくてもよい。
【0044】
容器本体21は、袋30の後述する袋本体40を収容する。容器本体21は、アルミニウム、鋼鉄、ステンレス等の金属、超高分子量高密度ポリエチレン等の樹脂、又はファイバーボード等の複合素材を用いて作製されてもよい。容器本体21は、収容物Xを収容した袋30を保持し得る剛性を有する。容器本体21は、ペール缶やドラム缶と呼ばれる容器でもよい。
【0045】
図1及び図2に示すように、容器本体21は、直方体状の形状を有してもよい。容器本体21は、底板22と、側板23と、を含んでもよい。図1図5に示すように、底板22に穴21Xが設けられてもよい。穴21Xは、容器本体21内の収容物Xを重力により向かう位置に設けられてもよい。穴21Xは、底板22の最も下方となる位置に位置してもよい。底板22は、重力による収容物Xの排出を促進するため、水平面に対して傾斜してもよい。容器本体21は、上方に開口してもよい。図示された例のように、容器本体21は、上方開口部21Yを有してもよい。上方開口部21Yは、容器本体21を上方に開放する。
【0046】
容器本体21は、図示された例に限られない。容器本体21は、本体と、本体に対して取り外し可能な天板部と、を含んでもよい。容器本体21は、開口部が形成された天板部を含む本体と、開口を塞ぐ蓋と、を含んでもよい。
【0047】
本明細書中において組合せ容器10、容器20、袋30、およびこれらの構成要素等に用いる「上」や「下」等の位置を表す用語は、特に指示がない場合、図1図5に示すように、充填済み組合せ容器10Fの使用状態を基準として用いている。図示された例において、組合せ容器10や容器20等から重力による収容物Xの排出を可能とする状態が、基準となる。図1図5等のいくつかの図面に、X方向DX、Y方向DY及びZ方向DZが示されている。X方向DX、Y方向DY及びZ方向DZは互いに直交している。Z方向DZは鉛直方向である。Z方向DZにおける第1側が上側であり、Z方向DZにおける第2側が下側である。X方向DX及びY方向DYに、水平方向と平行である。
【0048】
図1図4に示された例において、底板22は、第1傾斜底板22A、第2傾斜底板22B、第3傾斜底板22C、及び第4傾斜底板22Dを含む。第1~第4傾斜底板22A~22Dの各々は、穴21Xに向けて下方に傾斜している。第1傾斜底板22A及び第2傾斜底板22BはX方向DXに並んでいる。第3傾斜底板22C及び第4傾斜底板22DはY方向DYに並んでいる。
【0049】
第3傾斜底板22C及び第4傾斜底板22Dは、対称的な構成を有してもよい。第3傾斜底板22C及び第4傾斜底板22DのY方向DYに沿った長さは同一でもよい。第3傾斜底板22C及び第4傾斜底板22DのX方向DXに沿った長さは同一でもよい。第3傾斜底板22C及び第4傾斜底板22Dの水平面に対する傾斜角度の大きさは同一でもよい。
【0050】
第1傾斜底板22A及び第2傾斜底板22Bは、非対称な構成を有してもよい。第1傾斜底板22A及び第2傾斜底板22BのX方向DXに沿った長さは異なってもよい。第1傾斜底板22A及び第2傾斜底板22BのY方向DYに沿った長さは同一でもよい。第1傾斜底板22A及び第2傾斜底板22Bの水平面に対する傾斜角度の大きさは異なってもよい。図示された例において、第1傾斜底板22AのX方向DXに沿った長さは、第2傾斜底板22BのX方向DXに沿った長さより長い。第1傾斜底板22AのY方向DYに沿った長さは、第2傾斜底板22BのY方向DYに沿った長さと同一である。第1傾斜底板22Aの水平面に対する傾斜角度の大きさは、第2傾斜底板22Bの水平面に対する傾斜角度の大きさより小さい。図示された例において、穴21Xは、X方向DXにおける中心からずれて位置する。穴21Xは、Y方向DYにおける中心に位置する。
【0051】
図示された例と異なり、第3傾斜底板22C及び第4傾斜底板22Dは、非対称的な構成を有してもよい。この例において、第1傾斜底板22A及び第2傾斜底板22Bは、対称な構成を有してもよい。
【0052】
容器本体21の容積は、450L以上1200L以下でもよい。大型の容器20として、容器本体21の容積は、1200L以上3000L以下でもよい。直方体状の形状を有する容器本体21の底板22の一辺の長さは、500mm以上1100mm以下でもよい。大型の容器20として、底板22の一辺の長さは、1100mm以上1500mm以下でもよい。直方体状の形状を有する容器本体21の高さ、すなわち側板23の上下方向への長さは、500mm以上1100mm以下でもよい。大型の容器20として、容器本体21の高さは、1100mm以上1500mm以下でもよい。
【0053】
排出管25は、容器本体21に取り付けられている。排出管25は、穴21Xに対面して、容器本体21に接続している。排出管25は、穴21Xを通過して、容器本体21の内部に通じる。
【0054】
排出管25は、筒状の部材である。排出管25は、出口開口部25X及び入口開口部25Yを含む。出口開口部25X及び入口開口部25Yを結ぶ方向が、排出管25の軸線方向となる。軸線方向における、容器本体21に接続する側が入口側となり、容器本体21から離れる側は出口側となる。排出管25は、入口開口部25Yにおいて容器本体21に接続している。
【0055】
図示された例にように、排出管25は円筒状でもよい。排出管25は曲がっていてもよい。図示された例のように、排出管25は、鉛直方向であるZ方向DZにおける下方から、容器本体21に接続してもよい。図示された例のように、入口開口部25Yは、鉛直方向における上方に開口してもよい。排出管25は、容器本体21から鉛直方向における下方に延び出し、その後、水平方向に延びてもよい。出口開口部25Xは、水平方向に開口してもよい。
【0056】
排出管25の材料は、真鍮、ステンレス、又は超高分子量高密度ポリエチレン等の樹脂でもよい。排出管25の内直径は、20mm以上60mm以下でもよい。大型の容器20として、排出管25の内直径は60mm以上100mm以下でもよい。
【0057】
開閉弁26は、排出管25に設けられている。開閉弁26は、排出管25によって形成される収容物Xの流路を開閉する。排出管25は、ボール弁、ゲート弁、グローブ弁、又はバタフライ弁等の種々の公知な弁でもよい。
【0058】
図5に示すように、袋30は、Oリング35、袋本体40、及び排出口部材50を含んでもよい。排出口部材50は、袋本体40に取り付けられてもよい。Oリング35は、袋本体40と排出口部材50との間に位置してもよい。
【0059】
図3及び図4に示すように、袋30が容器20に装着された状態において、袋本体40は容器本体21内に配置される。袋本体40は折り曲げ可能でもよい。大容量の袋本体40を、折り畳んで小型化可能でもよい。袋本体40を折り曲げ可能とすることによって、流通時や保管時に袋本体40を取り扱い易くなる。袋本体40は、柔軟性を有してもよい。柔軟性を有する袋本体40は、容器本体21内において、容器本体21の内形状に沿って広がる。これにより、組合せ容器10の内容積を大きくできる。
【0060】
袋本体40はフィルム製でもよい。フィルム製の袋本体40は、フィルムを用いて作製される。フィルムは、樹脂製のフィルムでもよい。フィルム製の袋本体40は、優れた柔軟性を有する。フィルム製の袋本体40は、収容物Xの充填量に応じて変形できる。フィルム製の袋本体40は、軽量である。フィルム製の袋本体40は、安価で取り扱い性易い。袋本体40を構成する樹脂製フィルムに含まれる層に応じて、遮光性、耐候性、バリア性等の種々の特性を袋本体40に付与できる。
【0061】
図6及び図7に示すように、袋本体40は、ガゼット袋でもよい。ガゼット袋としての袋本体40は、一対の主フィルム46,47および一対のガゼットフィルム48,49を含んでもよい。一対の主フィルム46,47は、第1主フィルム46及び第2主フィルム47を含む。第1主フィルム46及び第2主フィルム47は対面している。一対のガゼットフィルム48,49は、第1ガゼットフィルム48及び第2ガゼットフィルム49を含む。第1ガゼットフィルム48は、一対の主フィルム46,47の間に位置する。第2ガゼットフィルム49は、一対の主フィルム46,47の間に位置する。
【0062】
図6に示すように、ガゼット袋としての袋本体40は、膨らんだ状態において、直方体状の収容空間を有し得る。ガゼット袋としての袋本体40は、膨らんだ状態において、底板22に対面する底面と、側板23に対面する側面と、を含む。ガゼット袋としての袋本体40は、直方体状の内部空間を有する容器本体21の内面に沿って大きく膨張できる。
【0063】
図7は、第1方向D1及び第2方向D2を規定される面に沿って主フィルム46,47を概ね広げた状態にて、袋本体40を示している。一対の主フィルム46,47は第3方向D3に重ねられている。第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3は、互いに直交している。主フィルム46,47を平面状に広げた状態において、各主フィルム46,47は、上縁部46a,47a及び下縁部46b,47bを含んでいる。上縁部46a,47a及び下縁部46b,47bは、第1方向D1に対向している。各主フィルム46,47は、上縁部46a,47a及び下縁部46b,47bを連結する第1側縁部46c,47c及び第2側縁部46d,47dを含んでいる。
【0064】
第1主フィルム46の第1側縁部46c及び第2側縁部46dは、第2方向D2に対向している。第1側縁部46c及び第2側縁部46dは、第1方向D1における中間部において、曲がっている。第1側縁部46c及び第2側縁部46dは、第1方向D1における第1側において、第1方向D1に沿って延びている。第1側縁部46c及び第2側縁部46dは、第1方向D1における第2側において、第1方向D1に傾斜して延びている。第1側縁部46c及び第2側縁部46dは、第1方向D1における第2側において、第1方向D1における第2側に向かうにつれて、第2方向D2に互い接近する。
【0065】
第2主フィルム47の第1側縁部47c及び第2側縁部47dは、第2方向D2に対向している。第1側縁部47c及び第2側縁部47dは、第1方向D1における中間部において、曲がっている。第1側縁部47c及び第2側縁部47dは、第1方向D1における第1側において、第1方向D1に沿って延びている。第1側縁部47c及び第2側縁部47dは、第1方向D1における第2側において、第1方向D1に傾斜して延びている。第1側縁部47c及び第2側縁部47dは、第1方向D1における第2側において、第1方向D1における第2側に向かうにつれて、第2方向D2に互い接近する。
【0066】
主フィルム46,47を平面状に広げた状態において、第1ガゼットフィルム48は、二つ折りにされて、一対の主フィルム46,47の間に位置する。第1ガゼットフィルム48は、上縁部46a,47aと重なる上縁部48aを含む。第1ガゼットフィルム48は、第1主フィルム46の第1側縁部46cと重なる第1側縁部48cを含む。第1ガゼットフィルム48は、第2主フィルム47の第1側縁部46cと重なる第2側縁部48dを含む。
【0067】
主フィルム46,47を平面状に広げた状態において、第2ガゼットフィルム49は、二つ折りにされて、一対の主フィルム46,47の間に位置する。第2ガゼットフィルム49は、上縁部46a,47aと重なる上縁部49aを含む。第2ガゼットフィルム49は、第1主フィルム46の第2側縁部46dと重なる第1側縁部49cを含む。第2ガゼットフィルム49は、第2主フィルム47の第2側縁部46dと重なる第2側縁部49dを含む。
【0068】
袋本体40に含まれるフィルム46~49は互いに接合されている。フィルム46~49によって囲まれる空間が、収容物Xを収容する空間となる。フィルム46~49の接合は、ヒートシールによる熱溶着でもよいし、超音波接合でもよいし、粘着剤や接着剤等の接合材を用いた接合でもよい。
【0069】
一対の主フィルム46,47は、下シール部41において、互い接合されている。下シール部41は、主フィルム46,47の下縁部46b,47bに沿って細長く延びてもよい。図示された例のように、後述する排出口部材50が、一対の主フィルム46,47の下縁部46b,47bの間に位置してもよい。排出口部材50は下縁部46b,47bに接合してもよい。一対の主フィルム46,47の下縁部46b,47bは、排出口部材50の第2方向D2における両側において、互いに接合してもよい。すなわち、下シール部41は、排出口部材50から第2方向D2における両側に延び出してもよい。
【0070】
第1主フィルム46は、第2方向D2の両側において、一対のガゼットフィルム48,49に接合してもよい。図示された例のように、第1主フィルム46は、第1方向D1に沿って延びる第1側シール部42aにおいて、第1ガゼットフィルム48と接合してもよい。第1主フィルム46は、第1方向D1に対して傾斜して延びる第1傾斜シール部43aにおいて、第1ガゼットフィルム48と接合してもよい。第1側シール部42a及び第1傾斜シール部43aは連続している。第1側シール部42a及び第1傾斜シール部43aは、第1主フィルム46の第1側縁部46c及び第1ガゼットフィルム48の第1側縁部48cに沿って細長く延びてもよい。
【0071】
図示された例のように、第1主フィルム46は、第1方向D1に沿って延びる第2側シール部42bにおいて、第2ガゼットフィルム49と接合してもよい。第1主フィルム46は、第1方向D1に対して傾斜して延びる第2傾斜シール部43bにおいて、第2ガゼットフィルム49と接合してもよい。第2側シール部42b及び第2傾斜シール部43bは連続している。第2側シール部42b及び第2傾斜シール部43bは、第1主フィルム46の第2側縁部46d及び第2ガゼットフィルム49の第1側縁部49cに沿って細長く延びてもよい。
【0072】
第2主フィルム47は、第2方向D2の両側において、一対のガゼットフィルム48,49に接合してもよい。図示された例のように、第2主フィルム47は、第1方向D1に沿って延びる第3側シール部42cにおいて、第1ガゼットフィルム48と接合してもよい。第2主フィルム47は、第1方向D1に対して傾斜して延びる第3傾斜シール部43cにおいて、第1ガゼットフィルム48と接合してもよい。第3側シール部42c及び第3傾斜シール部43cは連続している。第3側シール部42c及び第3傾斜シール部43cは、第2主フィルム47の第1側縁部47c及び第1ガゼットフィルム48の第2側縁部48dに沿って細長く延びてもよい。
【0073】
図示された例のように、第2主フィルム47は、第1方向D1に沿って延びる第4側シール部42dにおいて、第2ガゼットフィルム49と接合してもよい。第2主フィルム47は、第1方向D1に対して傾斜して延びる第4傾斜シール部43dにおいて、第2ガゼットフィルム49と接合してもよい。第4側シール部42d及び第4傾斜シール部43dは連続している。第4側シール部42d及び第4傾斜シール部43dは、第2主フィルム47の第2側縁部47d及び第2ガゼットフィルム49の第2側縁部49cdに沿って細長く延びてもよい。
【0074】
図示された例において、フィルム46~49の上縁部46a~49aは互いに接合していない。図1図4に示すように、袋30が容器20に装着された際、フィルム46~49の上縁部46a~49aは、容器本体21の縁部21Aを越え、容器本体21外に位置している。図1図4に示された例のように、フィルム46~49は、容器20に装着された状態において、容器本体21の縁部21Aに掛けられてもよい。フィルム46~49の或る程度の長さの部分が、容器本体21の縁部21Aで折り返されて、容器本体21の外に上縁部46a~49aから垂れ下がってもよい。これにより、袋本体40は、容器本体21の内面に沿って広がった状態に維持される。
【0075】
袋本体40は、図示された例に限られない。フィルム46~49の上縁部46a~49aは、一部または全部において互いに接合してもよい。
【0076】
排出口部材50は、筒状である。排出口部材50は、第1開口部50X及び第2開口部50Yを含む。第1開口部50X及び第2開口部50Yを結ぶ方向が、排出口部材50の軸線方向となる。排出口部材50は、軸線方向における両端部となる第1端部51及び第2端部52を含む。図示された例にように、排出口部材50は、袋本体40を構成する一対のフィルム46,47の下縁部46b,47bの間に位置してもよい。第1端部51によって第1開口部50Xが形成されてもよい。第1開口部50Xは、袋本体40外に通じてもよい。第1開口部50Xは、袋本体40外に開口してもよい。第2端部52によって第2開口部50Yが形成されてもよい。第2開口部50Yは、袋本体40内に通じてもよい。第2開口部50Yは、袋本体40内に開口してもよい。
【0077】
図8及び図9に示すように、排出口部材50の外周面53上には、Oリング35が配置されている。Oリング35は、周状である。Oリング35は、排出口部材50の軸線方向と平行な排出口部材50の中心軸線CAを中心として、外周面53上を周回している。Oリング35の長手方向に直交する断面において、Oリング35の断面形状は、円形状でもよく、多角形形状でもよく、図9に示すように楕円形状でもよい。Oリング35は、排出口部材50と排出管25との間で圧縮されて、袋30と排出管25との間を密閉する。Oリング35は、排出口部材50と排出管25との間で圧縮されて、排出管25と排出口部材50との相対移動を抑制する。Oリング35は、ゴム等の弾性体でもよい。Oリング35の材料は、シリコーンゴムでもよく、ブチルゴムでもよく、天然ゴムでもよい。
【0078】
図8及び図9に示すように、袋本体40は、排出口部材50の外周面53に接合している。排出口部材50の外周面53への接合は、ヒートシールによる熱溶着でもよいし、超音波接合でもよいし、粘着剤や接着剤等の接合材を用いた接合でもよい。袋本体40は、外周面53上におけるOリング35と第1端部51との間に位置する周状の第1接合領域53Aにて、排出口部材50と接合してもよい。袋本体40は、外周面53上におけるOリング35と第2端部52との間に位置する周状の第2接合領域53Bにて、排出口部材50と接合してもよい。第1接合領域53A及び第2接合領域53Bは、排出口部材50の軸線方向と平行な排出口部材50の中心軸線CAを中心として周回する領域でもよい。図示された例において、袋本体40は、第1接合領域53A及び第2接合領域53Bにおいて排出口部材50に接合している。外周面53上に位置するOリング35は、袋本体40によって覆われている。外周面53上に位置するOリング35は、露出していない。Oリング35は、排出口部材50と袋本体40との間に位置する。
【0079】
袋本体40及び排出口部材50の接合は、図示された例に限られない。袋本体40は、第1接合領域53A及び第2接合領域53Bの一方のみにおいて、排出口部材50に接合してもよい。第1接合領域53A及び第2接合領域53Bの少なくとも一方は、排出口部材50の中心軸線CAを中心として周回する周状領域でなくてもよい。第1接合領域53A及び第2接合領域53Bの少なくとも一方は、排出口部材50の中心軸線CAを中心とした周方向に離れた複数の領域の集合でもよい。
【0080】
図8及び図9に示すように、袋本体40はOリング35に接合していなくてもよい。袋本体40は、Oリング35に接触していてもよい。袋本体40はOリング35に対して相対移動可能でもよい。図8及び図9に示す例のように、外周面53は、排出口部材50の軸線方向に沿った第1接合領域53A及び第2接合領域53Bの間に、袋本体40と排出口部材50とが接合されていない第3領域53Cを含んでもよい。
【0081】
袋本体40は、複数のフィルムを含んでもよい。各フィルムは、下縁部において、排出口部材50の外周面53に接合してもよい。各フィルムの下縁部は、排出口部材50の両側となる部分において他のフィルムの下縁部と対面してもよい。図8に示すように、排出口部材50の両側となる部分のうちのOリング35に隣接する非接合領域31において他のフィルムの下縁部に接合しておらず、非接合領域31を取り囲む領域において他のフィルムの下縁部に接合してもよい。図6図8に示された例において、排出口部材50は、第1主フィルム46の下縁部46b及び第2主フィルム47の下縁部47bの間に位置し、これらの下縁部46b,47bと接合している。一対の主フィルム46,47の下縁部46b,47bは、排出口部材50の両側となる部分において互いに対面している。一対の主フィルム46,47の下縁部46b,47bは、Oリング35に隣接する非接合領域31において互いに接合しておらず、非接合領域31を取り囲む領域において互いに接合している。
【0082】
図8及び図9に示された例のように、排出口部材50は、筒状の筒状本体部56と、筒状本体部56から突出したフランジ部57と、を含んでもよい。筒状本体部56は、第1開口部50X及び第2開口部50Yを含んでもよい。フランジ部57は、周状でもよい。フランジ部57は、排出口部材50の中心軸線CAを中心とした周状でもよい。
【0083】
フランジ部57は、径方向における外側に突出している。フランジ部57において、排出口部材50は拡幅している。フランジ部57において、排出口部材50は拡径している。排出口部材50の径方向は、排出口部材50の中心軸線CAに直交する方向である。径方向における外側は、径方向において中心軸線CAから離れる側である。フランジ部57は、軸線方向における排出口部材50の中心よりも内側に位置してもよい。軸線方向における内側は、軸線方向における袋本体40の内部に接近する側であって、第1端部51に接近する側でもある。図8及び図9に示された例のように、フランジ部57は、排出口部材50の第1端部51に位置していてもよい。Oリング35は、筒状本体部56上に保持されてもよい。Oリング35は、排出口部材50の軸線方向にフランジ部57から離れてもよい。
【0084】
筒状本体部56は、袋本体40と接合される第1接合領域53A及び第2接合領域53Bを含んでもよい。筒状本体部56は、袋本体40と接合されていない第3領域53Cを含んでもよい。図9に示すように、筒状本体部56は、溝54を含んでもよい。溝54は、排出口部材50の軸線方向と平行な排出口部材50の中心軸線CAを中心とした周状でもよい。溝54は、Oリング35を部分的に収容してもよい。袋本体40と接合されていない第3領域53Cは、溝54によって形成されてもよい。
【0085】
排出口部材50は、Oリング35と第1端部51との間に、第1端部51に向けて細くなっていくテーパ部55を含む。テーパ部55における排出口部材50の幅は、軸線方向における第1端部51に向けて小さくなる。テーパ部55における排出口部材50の直径は、軸線方向における第1端部51に向けて小さくなる。図9に示す例のように、筒状本体部56がテーパ部55を含んでもよい。テーパ部55は、第1端部51まで延びてもよい。テーパ部55は、第1接合領域53Aを含んでもよい。テーパ部55は、溝54と第1端部51との間に位置しているもよい。
【0086】
図6及び図7に示された袋30の製造方法の一例を、主として図10A及び図10Bを参照して、説明する。
【0087】
図10Aに示すように、袋30を構成するフィルムを用意する。図10Aに示された例のように、互いに別個の第1フィルム45A、第2フィルム45B、第3フィルム45C、第4フィルム45Dを用意してもよい。第1~第4フィルム45A~45Dは、それぞれ、平面状に広げた状態において、矩形形状を有してもよい。図10Aに示すように、第1及び第2フィルム45A,45Bは、第3方向D3に重ねて配置される。第3及び第4フィルム45C,45Dは、それぞれ、二つ折りされて、第1及び第2フィルム45A,45Bに配置される。
【0088】
第1フィルム45A及び第2フィルム45Bは、平面状に広げた状態において、同一の幅を有してもよい。第3フィルム45C及び第4フィルム45Dは、平面状に広げた状態において、同一の幅を有してもよい。この例によれば、第1主フィルム46及び第2主フィルム47は、平面状に広げた状態において、同一の幅を有し得る。第1ガゼットフィルム48及び第2ガゼットフィルム49は、平面状に広げた状態において、同一の幅を有し得る。このような袋本体40は、直方体状に膨らむことができる。
【0089】
図10Bに示すように、第1フィルム45A及び第3フィルム45Cを、上述した第1側シール部42a及び第1傾斜シール部43aに沿って、互いに接合する。第1フィルム45A及び第4フィルム45Dを、上述した第2側シール部42b及び第2傾斜シール部43bに沿って、互いに接合する。第2フィルム45B及び第3フィルム45Cを、上述した第3側シール部42c及び第3傾斜シール部43cに沿って、互いに接合する。第2フィルム45B及び第4フィルム45Dを、上述した第4側シール部42d及び第4傾斜シール部43dに沿って、互いに接合する。
【0090】
図10Cに示すように、第1フィルム45A及び第3フィルム45Cを、第1傾斜シール部43aに沿って、切断する。第1フィルム45A及び第4フィルム45Dを、第2傾斜シール部43bに沿って、切断する。第2フィルム45B及び第3フィルム45Cを、第3傾斜シール部43cに沿って、切断する。第2フィルム45B及び第4フィルム45Dを、第4傾斜シール部43dに沿って、切断する。
【0091】
第1~第4フィルム45A~45Dの各部における接合および切断の実施順は、図10A及び図10Bに示された順に限定されない。第1~第4フィルム45A~45Dの各部における接合および切断の実施順は、いずれを先に実施してもよいし、並行して実施してもよい。
【0092】
以上により、図10Cに示された袋本体40が得られる。図10Cに示された袋本体40の第1主フィルム46は第1フィルム45Aによって構成される。袋本体40の第2主フィルム47は第2フィルム45Bによって構成される。袋本体40の第1ガゼットフィルム48は第3フィルム45Cによって構成される。袋本体40の第2ガゼットフィルム49は第4フィルム45Dによって構成される。
【0093】
図10Cに示された袋本体40において、下シール部41は形成されていない。第1主フィルム46の下縁部46b及び第2主フィルム47の下縁部47bの間に、排出口部材50を配置する。主フィルム46,47の下縁部46b,47bを排出口部材50に接合する。排出口部材50の両側において、主フィルム46,47の下縁部46b,47bを互いに接合して、下シール部41を形成する。以上により、図6図9に示された袋30が作製され得る。
【0094】
なお、図10B及び図10Cに示すように、フィルム46~49を構成するようになる第1~第4フィルム45A~45Dから、角部となる一部を切断して取り除いている。取り除かれた部分は、袋本体40における収容物Xの収容空間を区画する傾斜シール部43a~43dの外方となる部分である。取り除かれた部分は、収容物Xの収容に寄与しない部分である。不要なフィルムを取り除くことにより、容器20に装着された袋本体40に大きな皺が発生することを抑制できる。したがって、袋本体40内の収容物Xを排出管25から取り出す際に、袋本体40内に残留する収容物Xの量を低減できる。また、粘性の高い収容物Xに対しては、へら等により残留する収容物Xを掻き取ることも想定される。このように掻き取りが必要となる収容物Xについては、袋本体40内への残留量を顕著に低減できる。
【0095】
図10A図10Cに示された例において、フィルム46~49を構成する第1~第4フィルム45A~45Dは、互いに別個の樹脂製フィルムによって構成されている。袋本体40は、図示された例に限られない。隣接する二位以上のフィルムは、一枚のフィルムを折り曲げることによって構成されてもよい。インフレーション成形で形成された筒状のフィルム材を用いて、袋本体40が形成されてもよい。
【0096】
フィルム46~49を構成する各第1~第4フィルム45A~45Dは、単層の樹脂製フィルムでもよいし、複数の層を含む樹脂製フィルムでもよい。第1~第4フィルム45A~45Dに含まれる層の樹脂材料として、ポリエステル(ケミカルリサイクルポリエステル、メカニカルリサイクルポリエステル、化石燃料ポリエステル、バイオマスポリエステル)、(メタ)アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ビニル樹脂、セルロース樹脂、アイオノマー樹脂、並びに、ナイロン、ナイロン6、ナイロン6,6及びポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)等のポリアミド等が例示される。フィルム46~49を構成する各第1~第4フィルム45A~45Dに含まれる層は、一軸延伸されていてもよく、二軸延伸されていてもよく、未延伸でもよい。フィルム46~49を構成する各第1~第4フィルム45A~45Dの厚みは、60μm以上でもよく、100μm以上でもよい。フィルム46~49を構成する各第1~第4フィルム45A~45Dの厚みは、150μm以下でもよく、120μm以下でもよい。
【0097】
図10Cに示された例のように、各主フィルム46,47は、平面状に広げた状態において、第1方向D1に傾斜して延びて下縁部46b,47bに接続する第1又は第3傾斜シール部43a,43cにおいて、第1ガゼットフィルム48と接合してもよい。各主フィルム46,47は、平面状に広げた状態において、第1方向D1に傾斜して延びて下縁部46b,47bに接続する第2又は第4傾斜シール部43b,43dにおいて、第2ガゼットフィルム49と接合してもよい。
【0098】
第1傾斜角度θ1は、袋本体40を平面状に広げた状態における、第1傾斜シール部43aと第1方向D1との間の角度である。第2傾斜角度θ2は、袋本体40を平面状に広げた状態における、第2傾斜シール部43bと第1方向D1との間の角度である。第3傾斜角度θ3は、袋本体40を平面状に広げた状態における、第3傾斜シール部43cと第1方向D1との間の角度である。第4傾斜角度θ4は、袋本体40を平面状に広げた状態における、第4傾斜シール部43dと第1方向D1との間の角度である。第1~第4傾斜角度θ1~θ4は、0度以上および90度以下の角度となる。
【0099】
第1傾斜角度θ1及び第3傾斜角度θ3は、第2傾斜角度θ2及び第4傾斜角度θ4と異なってもよい。第1傾斜角度θ1及び第3傾斜角度θ3は、図10Cに示す例のように、第2傾斜角度θ2及び第4傾斜角度θ4より小さくてもよい。第1傾斜角度θ1及び第3傾斜角度θ3は、第2傾斜角度θ2及び第4傾斜角度θ4より大きくてもよい。
【0100】
第1傾斜角度θ1及び第3傾斜角度θ3が第2傾斜角度θ2及び第4傾斜角度θ4と異なる場合、非対称な部分を含む底板22に好適である。第1傾斜角度θ1及び第3傾斜角度θ3が第2傾斜角度θ2及び第4傾斜角度θ4より小さい場合、第1及び第3傾斜シール部43a,43cの長さは、第2及び第4傾斜シール部43b,43dの長さより長くなる。この例では、図3に示すように、第1及び第3傾斜シール部43a,43cの間に位置する第1ガゼットフィルム48が、第1傾斜底板22Aに対面するように、袋30を容器20に装着してもよい。第2及び第4傾斜シール部43b,43dの間に位置する第2ガゼットフィルム49が、第2傾斜底板22Bに対面するように、袋30を容器20に装着してもよい。第1傾斜底板22Aは、第2傾斜底板22BよりX方向DXに長くなっている。したがって、容器20の内面に沿って袋本体40を大きく広げることができる。
【0101】
袋本体40の第1方向D1に沿った長さL1は、1400mm以上でもよく、1650mm以上でもよく、2050mm以上でもよい。袋本体40の第1方向D1に沿った長さL1は、2550mm以下でもよく、2350mm以下でもよく、2150mm以下でもよい。袋本体40の第2方向D2に沿った長さL2は、500mm以上でもよく、800mm以上でもよく、1100mm以上でもよい。袋本体40の第2方向D2に沿った長さL2は、1150mm以下でもよく、850mm以下でもよく、550mm以下でもよい。第1~第4傾斜角度θ1~θ4は、20°以上でもよく、25°以上でもよく、30°以上でもよい。第1~第4傾斜角度θ1~θ4は、62°以下でもよく、57°以下でもよく、52°以下でもよい。
【0102】
組合せ容器10及び充填済み組合せ容器10Fの使用時における作用について説明する。
【0103】
袋30は、袋本体40及び排出口部材50を含む。袋本体40及び排出口部材50の間に、Oリング35が設けられている。図11Aに示すように、容器本体21内において、排出口部材50の第1端部51を容器本体21の穴21Xに挿入する。このとき、排出口部材50はテーパ部55を含んでいる。テーパ部55は、第1端部51に向けて先細りする部分である。テーパ部55は、Oリング35と第1端部51との間に位置する。テーパ部55によれば、図11Aに示すように、排出口部材50の第1端部51を穴21Xに容易に安定して挿入できる。
【0104】
次に、第1端部51が穴21Xに挿入された状態で、排出口部材50を排出管25内に押し込む。このとき、棒状の治具を用いて排出口部材50を、穴21X内に押し込んでもよい。図11Bに示すように、穴21Xに向けて排出口部材50が押されると、Oリング35の部分が穴21Xに到達する。Oリング35は、排出口部材50から径方向外方に突出している。Oリング35は、穴21Xを越えて排出管25内に挿入される際に、圧縮される。そして、Oリング35は、その全周において、排出管25から圧縮力を受ける。これにより、排出管25と袋30との間が密閉される。
【0105】
更に、排出口部材50を排出管25内に押し込む。これにより、図5に示すように、排出口部材50のフランジ部57が、穴21Xに到達する。フランジ部57は、筒状本体部56から径方向外方に突出している。そして、フランジ部57は、穴21Xよりも太い。フランジ部57は、穴21Xを通過できない。したがって、フランジ部57は、穴21Xを形成する底板22に接触するようにして停止した状態に維持される。
【0106】
以上の工程において、穴21X内に排出口部材50を押し込んでいる作業者は、Oリング35が穴21X内に進入することを、触感を通じて把握し得る。また、作業者は、フランジ部57が、穴21Xに到達して底板22で更なる移動を規制されたことを、触感を通じて把握できる。図示された例において、Oリング35はフランジ部57から離れている。Oリング35は、フランジ部57と第1端部51との間に位置する。したがって、Oリング35及びフランジ部57のそれぞれが穴21Xに到達したことを知覚する。すなわち、Oリング35がフランジ部57から離れていることによれば、排出口部材50を容器20に対して適切な位置に位置決めしたことをより確実に把握できる。これにより、Oリング35を利用した排出管25と袋30との間の密閉をより安定して確保できる。
【0107】
排出口部材50を容器20に対して位置決めした後、袋本体40を容器本体21内で膨らませる。図1図5に示された例において、第1ガゼットフィルム48の第1及び第3傾斜シール部43a,43cの間に位置する部分が第1傾斜底板22Aに対面するようになる。第2ガゼットフィルム49の第2及び第4傾斜シール部43b,43dの間に位置する部分が第2傾斜底板22Bに対面するようになる。第1主フィルム46の第1及び第2傾斜シール部43a,43bの間に位置する部分が第3傾斜底板22Cに対面するようになる。第2主フィルム47の第3及び第4傾斜シール部43c,43dの間に位置する部分が第4傾斜底板22Dに対面するようになる。
【0108】
第1及び第3傾斜シール部43a,43cは、第2及び第4傾斜シール部43b,43dよりも長い。一方、容器20の第1傾斜底板22AのX方向DXへの長さは、第2傾斜底板22BのX方向DXへの長さよりも長い。したがって、非対称な容器本体21内において、容器本体21の内面に沿うようにして、袋30を広げることができる。すなわち、容器本体21の容積と同等の容積を、組合せ容器10が袋30内に確保できる。
【0109】
図1図4に示された例において、フィルム46~49の上縁部46a~49aは、上方開口部21Yから容器20外へ延び出している。フィルム46~49を、容器本体21の上方となる縁部21Aにおいて折り返している。折り返されたフィルム46~49は、容器本体21の外面に沿うようにして、縁部21Aから垂れ下がっている。フィルム46~49の縁部21Aでの折り返しにより、容器本体21が容器本体21の内面に沿って広げられた状態に維持される。
【0110】
なお、袋本体40を容器本体21内で展開させている間や、フィルム46~49の縁部21Aで折り返す際に、排出口部材50に引き上げる外力が加えられることも想定される。特に、容器本体21が非対称な構成を有する場合、大きな外力が発生して、排出口部材50が容器本体21に穴21Xから抜けやすくなる。本実施の形態によれば、排出口部材50上にOリング35が配置されている。Oリング35は、排出管25によって圧縮されて、排出管25と袋30との間を密閉している。Oリング35が排出管25に圧縮されることにより、外力が加えられた際に容器本体21の穴21Xから排出口部材50が引き出されることを抑制できる。
【0111】
以上のようにして、袋30が容器20に装着される。容器20を袋30に装着することにより、組合せ容器10が得られる。
【0112】
次に、容器20に装着された袋30に収容物Xを充填する。これにより、充填済み組合せ容器10Fが得られる。袋30の袋本体40に上方から収容物Xを供給する。袋本体40内の収容物Xは、排出口部材50を通過して、排出管25内に流れ込む。このとき開閉弁26を閉鎖しておく。排出管25内が収容物Xで満たされると、袋本体40内に収容物Xが充填されていく。このようにして、充填済み組合せ容器10Fが得られる。
【0113】
なお、容器に装着された袋への収容物の充填を開始した際、排出口部材が排出管内から浮き上がることがあった。袋への充填を開始した直後は、収容物が十分に充填されていないことから袋は浮き上がり易い。このため、排出管内へ流れ込んだ収容物Xによって、排出口部材が容器本体内に向けて押し上げられ得る。この現象が生じると、排出管内の流体が容器本体内に流れ込む。この場合、袋本体を使用したにもかかわらず、容器本体の洗浄が必要となる。
【0114】
本実施の形態によれば、排出口部材50上にOリング35が配置されている。Oリング35は、排出管25によって圧縮されて、排出管25と袋30との間を密閉している。Oリング35が排出管25に圧縮されることにより、外力が加えられた際に容器本体21の穴21Xから排出口部材50が引き出されることを抑制できる。これにより、袋30の容器20に対する相対移動が抑制される。また、容器本体21と袋本体40との間への収容物Xの流入を抑制できる。
【0115】
充填済み組合せ容器10Fにおいて、開閉弁26を開放することにより、排出管25の出口開口部25Xから収容物Xが流出する。開閉弁26を閉鎖するとことにより、出口開口部25Xからの収容物Xの流出を停止できる。組合せ容器10から取り出した収容物Xは、予定された用途に使用される。例えば、収容物Xを小分け容器に収容することによって製品が製造され、この収容物Xを収容した製品が流通及び販売される。
【0116】
組合せ容器10内の収容物Xがすべて排出された後、袋30を容器20から取り出す。このとき、排出口部材50が排出管25から引き抜かれる。
【0117】
使用済みの袋30は、使い捨てとしてもよい。容器20には新しい袋30が取り付けられる。すなわち、容器20から使用済みの袋30を取り外した後に、新しい袋30を容器20に取り付けることによって、容器20を繰り返し使用してもよい。このような使用態様は、比較的に安価な袋30を使い捨てにする一方で、比較的高価でしかも廃棄するにもコストと手間が必要となる容器20を繰り返し使用することができ、費用および取り扱い作業性の面で優れる。更に、袋30を使い捨てにすることにより、容器の洗浄作業を不要にできる。組合せ容器10に保持される収容物Xに依存して、特殊な洗浄液が必要となる。さらに使用後の洗浄液の廃棄にも適切な処理が必要となる。すなわち、使い捨ての袋30を用いることによって、容器が収容物Xを直接収容することと比較して、容器の洗浄作業、洗浄液の手配及び管理、使用済み洗浄液の処理等の手間を省略することができる。
【0118】
ところで、背景技術の欄で言及した文献2(JPS62-93093)においても、排出口部材上にOリングが配置されている。この従来技術では、排出口部材を排出管に挿入する際、Oリングが容器で擦れる。擦れに起因して、Oリングのカスが発生することがあった。排出管内に飛散したカスは、収容物に混入し得る。また、袋を容器から取り外す際に、排出口部材が排出管から引き抜かれるが、このとき、Oリングが排出口部材から外れることがあった。Oリングの脱落は、非対称な容器においてより顕著となった。排出管内に落下したOリングは、収容物に混入し得る。
【0119】
本実施の形態では、Oリング35は、排出口部材50の外周面53上に位置し、袋本体40によって覆われている。Oリング35は、排出口部材50と袋本体40との間に位置する。したがって、Oリング35は、直接、容器20と接触することを回避できる。これにより、Oリング35と容器20との擦れに起因したカスの発生を抑制できる。また、Oリング35が排出口部材50から外れてしまうことを抑制できる。これらにより、カスやOリング35等の異物が収容物Xに混入することを抑制できる。
【0120】
図示された具体例において、袋本体40は、外周面53上におけるOリング35と第1端部51との間に位置する周状の第1接合領域53Aにて、排出口部材50と接合している。したがって、Oリング35が、排出口部材50の第1端部51から外れてしまうことを効果的に抑制できる。例えば、袋30から容器20を取り外すために排出口部材50を排出管25から引き抜く際、Oリング35が排出口部材50から外れることをより効果的に抑制できる。
【0121】
図示された具体例において、袋本体40は、外周面53上におけるOリング35と第2端部52との間に位置する周状の第2接合領域53Bにて、排出口部材50と接合している。したがって、Oリング35が、排出口部材50の第2端部52から容器20内に外れてしまうことを効果的に抑制できる。例えば、袋30を容器20に装着するために排出口部材50を穴21Xに挿入する際や排出管25に押し込む際に、Oリング35が排出口部材50から袋本体40内に外れることをより効果的に抑制できる。
【0122】
図示された具体例において、排出口部材50は、Oリング35を部分的に収容する溝54を含んでいる。Oリング35が溝54に収容されることにより、Oリング35が排出口部材50から外れることをより効果的に抑制できる。
【0123】
図示された具体例において、袋本体40はOリング35に接合していない。したがって、Oリング35の変形が袋本体40に拘束されることを抑制できる。Oリング35は、外力に応じて高い自由度で変形できる。これにより、Oリング35によって、排出管25と袋30との間に密閉を安定して確保できる。Oリング35によって、排出口部材50と容器20との相対移動を安定して抑制できる。
【0124】
図示された具体例において、袋本体40は複数のフィルム46,47を含んでいる。各フィルム46,47は、平面状に広げた状態において、第1方向に対向する上縁部46a,47a及び下縁部46b,47bを含む。各フィルム46,47は、下縁部46b,47bにおいて、排出口部材50の外周面53に接合している。各フィルム46,47の下縁部46b,47bは、排出口部材50の両側となる部分において、他のフィルム46,47の下縁部46b,47bと対面している。各フィルム46,47の下縁部46b,47bは、排出口部材50の両側となる部分におけるOリング35に隣接する非接合領域31において、当該他のフィルム46,47の下縁部46b,47bに接合していない。各フィルム46,47の下縁部46b,47bは、排出口部材50の両側となる部分における非接合領域31を取り囲む領域において、当該他のフィルム46,47の下縁部46b,47bに接合している。
【0125】
フィルム46,47における排出口部材50に隣接する領域は、排出管25内や穴21X内において、大きな外力を受けやすい。そして、フィルム46,47のこの領域に隣接するOリング35の部分も、大きな外力を受けやすくなる。上述した具体例によれば、互いに対向するフィルム46,47が、Oリング35に隣接する非接合領域31において接合していない。したがって、Oリング35は、非接合領域31に面する位置において変形しやすくなっている。これにより、Oリング35によって、排出管25と袋30との間に密閉を安定して確保できる。
【0126】
図示された具体例において、袋本体40は、第1主フィルム46及び第2主フィルム47を含む一対の主フィルムと、一対の主フィルム間に位置する第1ガゼットフィルム48及び第2ガゼットフィルム49を含む一対のガゼットフィルムと、を含む。各主フィルム46,47は、平面状に広げた状態において、第1方向D1に傾斜して延びて下縁部46b,47bに接続する傾斜シール部43a,43cにおいて第1ガゼットフィルム48と接合する。各主フィルム46,47は、平面状に広げた状態において、第1方向D1に傾斜して延びて下縁部46b,47bに接続する傾斜シール部43b,43dにおいて第2ガゼットフィルム49と接合する。各主フィルム46,47を平面状に広げた状態において、各主フィルム46,47と第1ガゼットフィルム48とを接合する傾斜シール部43a,43cの第1方向D1に対する第1及び第3傾斜角度θ1,θ3は、当該主フィルム46,47と第2ガゼットフィルム49とを接合する傾斜シール部43b,43dの第1方向D1に対する第2及び第4傾斜角度θ2,θ4と、異なる。
【0127】
第1及び第3傾斜角度θ1,θ3が第2及び第4傾斜角度θ2,θ4と異なる場合、第1及び第3傾斜シール部43a,43cの長さは、第2及び第4傾斜シール部43b,43dの長さと異なる。したがって、底板22が非対称な容器本体21内において、容器本体21の内面に沿って袋本体40を大きく広げることができる。容器20の容積を有効に利用して、組合せ容器10の容積を大きく確保できる。
【0128】
図10Cに示された例では、第1及び第3傾斜角度θ1,θ3が第2及び第4傾斜角度θ2,θ4より小さい。第1及び第3傾斜シール部43a,43cの長さは、第2及び第4傾斜シール部43b,43dの長さより長くなる。この例では、図3に示すように、第1及び第3傾斜シール部43a,43cの間に位置する第1ガゼットフィルム48が、第1傾斜底板22Aに対面するように、袋30を容器20に装着してもよい。第2及び第4傾斜シール部43b,43dの間に位置する第2ガゼットフィルム49が、第2傾斜底板22Bに対面するように、袋30を容器20に装着してもよい。第1傾斜底板22Aは、第2傾斜底板22BよりX方向DXに長くなっている。したがって、袋30の内面に沿って袋本体40を大きく広げることができる。
【0129】
以上に説明してきたように、本実施の形態において、袋30は、袋本体40と、袋本体40に取り付けられた筒状の排出口部材50と、排出口部材50の外周面53上に位置するOリング35と、を含む。Oリング35は、袋本体40によって覆われている。Oリング35は、袋本体40と排出口部材50との間に位置してもよい。本実施に緒形態によれば、Oリング35は、直接、容器20と接触することを回避できる。これにより、Oリング35と容器20との擦れに起因したカスの発生を抑制できる。また、Oリング35が排出口部材50から外れてしまうことを抑制できる。これらにより、カスやOリング35等の異物が収容物Xに混入することを抑制できる。
【0130】
具体例を参照しながら一実施の形態を説明してきたが、上述の具体例が一実施の形態を限定しない。上述した一実施の形態は、その他の様々な具体例で実施でき、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。
【0131】
以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した具体例と同様に構成され得る部分について、上述の具体例における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用い、重複する説明を省略する。
【0132】
上述した具体例において、図10Cに示すように、第1傾斜角度θ1及び第3傾斜角度θ3は、第2傾斜角度θ2及び第4傾斜角度θ4より小さい。袋30は、図10Cに示された構成に限られない。第1傾斜角度θ1及び第3傾斜角度θ3は、第2傾斜角度θ2及び第4傾斜角度θ4より大きくてもよい。図12に示すように、第1傾斜角度θ1は第3傾斜角度θ3と異なってもよい。図12に示すように、第1傾斜角度θ1は第3傾斜角度θ3よりも小さくてもよい。図12に示された例と異なり、第1傾斜角度θ1は第3傾斜角度θ3よりも大きくてもよい。図12に示すように、第2傾斜角度θ2は第4傾斜角度θ4と異なってもよい。図12に示すように、第2傾斜角度θ2は第4傾斜角度θ4よりも小さくてもよい。図12に示された例と異なり、第2傾斜角度θ2は第4傾斜角度θ4よりも大きくてもよい。これらの例によっても、底板22が非対称な容器本体21内において、容器本体21の内面に沿って袋本体40を大きく広げることができる。このような変形例によっても、容器20の容積を有効に利用して、組合せ容器10の容積を大きく確保できる。
【0133】
図12に示された例において、袋本体40は、第1主フィルム46及び第2主フィルム47を含む一対の主フィルムと、一対の主フィルム間に位置する第1ガゼットフィルム48及び第2ガゼットフィルム49を含む一対のガゼットフィルムと、を含む。各主フィルム46,47は、平面状に広げた状態において、第1方向D1に傾斜して延びて下縁部46b,47bに接続する傾斜シール部43a,43cにおいて第1ガゼットフィルム48と接合する。各主フィルム46,47は、平面状に広げた状態において、第1方向D1に傾斜して延びて下縁部46b,47bに接続する傾斜シール部43b,43dにおいて第2ガゼットフィルム49と接合する。各主フィルム46,47を平面状に広げた状態において、各ガゼットフィルム48,49と第1主フィルム46とを接合する傾斜シール部43a,43bの第1方向D1に対する第1及び第2傾斜角度θ1,θ2は、当該ガゼットフィルム48,49と第2主フィルム47とを接合する傾斜シール部43b,43dの第1方向D1に対する第3及び第4傾斜角度θ3,θ4と、異なる。この例において、第1及び第2傾斜角度θ1,θ2は同一でもよい。また、第3及び第4傾斜角度θ3,θ4は同一でもよい。
【0134】
図12に示された例では、第1及び第2傾斜角度θ1,θ2が第3及び第4傾斜角度θ3,θ4より小さい。第1及び第2傾斜シール部43a,43bの長さは、第3及び第4傾斜シール部43c,43dの長さより長くなる。この例では、第1及び第2傾斜シール部43a,43bの間に位置する第1主フィルム46が、図1~4に示された容器20の第1傾斜底板22Aに対面するように、袋30を容器20に装着してもよい。第3及び第4傾斜シール部43c,43dの間に位置する第2主フィルム47が、図1~4に示された容器20の第2傾斜底板22Bに対面するように、袋30を容器20に装着してもよい。図1~4に示された容器20において、第1傾斜底板22Aは、第2傾斜底板22BよりX方向DXに長くなっている。したがって、この例によれば、袋30の内面に沿って袋本体40を大きく広げることができる。
【0135】
上述した具体例において、袋本体40を構成するフィルムのうちの第1主フィルム46及び第2主フィルム47のみが、排出口部材50に接合していた。袋30の構成は、上述の具体例に限定されない。図13及び図14に示す例において、袋本体40は、上述した具体例と同様に、第1主フィルム46、第2主フィルム47、第1ガゼットフィルム48、及び第2ガゼットフィルム49を含む。図14に示すように、排出口部材50は、一対の主フィルム46,47及び一対のガゼットフィルム48,49の下縁部46b,47b,48b,49bによって囲まれてもよい。排出口部材50は、一対の主フィルム46,47及び一対のガゼットフィルム48,49の下縁部46b,47b,48b,49bと接合してもよい。
【0136】
図13及び図14に示された例においても、各フィルムの下縁部は、排出口部材50の両側となる部分において他のフィルムの下縁部と対面し、Oリング35に隣接する非接合領域31において当該他のフィルムの下縁部に接合しておらず、非接合領域31を取り囲む領域において当該他のフィルムの下縁部に接合してもよい。図13及び図14に示されたれ例において、第1主フィルム46、第2主フィルム47、第1ガゼットフィルム48及び第2ガゼットフィルム49は、次のように構成されてもよい。
【0137】
第1主フィルム46の下縁部46bは、排出口部材50の両側となる部分において、第1ガゼットフィルム48の下縁部48bおよび第2ガゼットフィルム49の下縁部49bと対面してもよい。第1主フィルム46の下縁部46bは、Oリング35に隣接する非接合領域31においてガゼットフィルム48,49の下縁部48b,49bと接合しておらず、非接合領域31を取り囲む領域においてガゼットフィルム48,49の下縁部48b,49bに接合してもよい。
【0138】
第2主フィルム47の下縁部47bは、排出口部材50の両側となる部分において、第1ガゼットフィルム48の下縁部48bおよび第2ガゼットフィルム49の下縁部49bと対面してもよい。第2主フィルム47の下縁部47bは、Oリング35に隣接する非接合領域31においてガゼットフィルム48,49の下縁部48b,49bと接合しておらず、非接合領域31を取り囲む領域においてガゼットフィルム48,49の下縁部48b,49bに接合してもよい。
【0139】
第1ガゼットフィルム48の下縁部48bは、排出口部材50の両側となる部分において、第1主フィルム46の下縁部46bおよび第2主フィルム47の下縁部47bと対面してもよい。第1ガゼットフィルム48の下縁部48bは、Oリング35に隣接する非接合領域31において主フィルム46,47の下縁部46b,47bと接合しておらず、非接合領域31を取り囲む領域において主フィルム46,47の下縁部46b,47bに接合してもよい。
【0140】
第2ガゼットフィルム49の下縁部49bは、排出口部材50の両側となる部分において、第1主フィルム46の下縁部46bおよび第2主フィルム47の下縁部47bと対面してもよい。第2ガゼットフィルム49の下縁部49bは、Oリング35に隣接する非接合領域31において主フィルム46,47の下縁部46b,47bと接合しておらず、非接合領域31を取り囲む領域において主フィルム46,47の下縁部46b,47bに接合してもよい。
【符号の説明】
【0141】
D1:第1方向、D2:第2方向、D3:第3方向、DX:X方向、DY:Y方向、DZ:Z方向、X:収容物、θ1~θ2:傾斜角度、10F:充填済み組合せ容器、10:組合せ容器、20:容器、21:容器本体、21A:縁部、21X:穴、21Y:上方開口部、22:底板、22A:第1傾斜底板、22B:第2傾斜底板、22C:第3傾斜底板、22D:第4傾斜底板、23:側板、25:排出管、25X:出口開口部、25Y:入口開口部、26:開閉弁、30:袋、31:非接合領域、35:Oリング、40:袋本体、41:下シール部、42a:第1側シール部、42b:第2側シール部、42c:第3側シール部、42d:第4側シール部、43a:第1傾斜シール部、43b:第2傾斜シール部、43c:第3傾斜シール部、43d:第4傾斜シール部、45A:第1フィルム、45B:第2フィルム、45C:第3フィルム、45D:第4フィルム、46:第1主フィルム、46a:上縁部、46b:下縁部、46c:第1側縁部、46d:第2側縁部、47:第2主フィルム、47a:上縁部、47b:下縁部、47c:第1側縁部、47d:第2側縁部、48:第1ガゼットフィルム、48a:上縁部、48b:下縁部、48c:第1側縁部、48d:第2側縁部、49:第2ガゼットフィルム、49a:上縁部、49b:下縁部、49c:第1側縁部、49d:第2側縁部、50:排出口部材、50X:第1開口部、50Y:第2開口部、51:第1端部、52:第2端部、53:外周面、53A:第1接合領域、53B:第2接合領域、53C:第3領域、54:溝、55:テーパ部、56:筒状本体部、57:フランジ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図12
図13
図14