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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087612
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】掃除機
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/28 20060101AFI20240624BHJP
【FI】
A47L9/28 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202530
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147304
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 知哉
(74)【代理人】
【識別番号】100148493
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 浩二
(72)【発明者】
【氏名】井芹 崇樹
【テーマコード(参考)】
3B057
【Fターム(参考)】
3B057DA01
3B057DA09
(57)【要約】
【課題】ユーザが希望する運転強度で掃除機構に運転を開始させることができる掃除機を提供する。
【解決手段】掃除機は、運転を行う掃除機構と、前記掃除機構の複数の状態の各々について前記掃除機構の複数の運転強度に含まれる各運転強度で前記掃除機構に前記運転を行わせた前記各運転強度の累積運転時間を記憶し、前記掃除機構が前記複数の状態に含まれる状態になった場合に、前記状態について記憶した最長の累積運転時間を有する運転強度に基づいて前記掃除機構に前記運転を行わせる制御部と、を備える。
【選択図】図5

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転を行う掃除機構と、
前記掃除機構の複数の状態の各々について前記掃除機構の複数の運転強度に含まれる各運転強度で前記掃除機構に前記運転を行わせた前記各運転強度の累積運転時間を記憶し、前記掃除機構が前記複数の状態に含まれる状態になった場合に、前記状態について記憶した最長の累積運転時間を有する運転強度に基づいて前記掃除機構に前記運転を行わせる制御部と、
を備える掃除機。
【請求項2】
前記掃除機構は、掻き出し機構を備え、
前記運転は、被掃除面からの塵芥の掻き出しを含み、
前記掃除機構の複数の状態は、前記掻き出し機構の複数の状態をそれぞれ含む
請求項1に記載の掃除機。
【請求項3】
前記掻き出し機構は、
前記被掃除面に接触する回転ブラシと、
電流が供給され、前記回転ブラシを回転させるブラシモータと、
を備え、
前記掻き出し機構の複数の状態は、前記電流の電流値が複数の電流値の区間に属する状態をそれぞれ含む
請求項2に記載の掃除機。
【請求項4】
前記制御部は、前記回転ブラシが第1から第nまでの被掃除面に接触している間に前記ブラシモータに前記回転ブラシを回転させた場合に前記ブラシモータにそれぞれ流れる第1から第nまでの電流の電流値から前記複数の電流値の区間を設定する設定モードに遷移することができる
請求項3に記載の掃除機。
【請求項5】
前記掃除機構は、送風機を備え、
前記運転は、被掃除面から塵芥を吸い上げる風の送風を含み、
前記掃除機構の複数の運転強度は、前記送風機の複数の運転強度をそれぞれ含む
請求項1から4までのいずれかに記載の掃除機。
【請求項6】
前記掃除機構は、掻き出し機構を備え、
前記運転は、被掃除面からの塵芥の掻き出しを含み、
前記掃除機構の複数の運転強度は、前記掻き出し機構の複数の運転強度をそれぞれ含む
請求項1から4までのいずれかに記載の掃除機。
【請求項7】
前記制御部は、前記掃除機構が前記状態になった場合に、前記状態で前記掃除機構に前記運転を行わせた総運転時間が設定された時間より短いときは、初期設定の運転強度に基づいて前記掃除機構に前記運転を行わせ、前記総運転時間が前記設定された時間より長いときは、前記最長の累積運転時間を有する運転強度に基づいて前記掃除機構に前記運転を行わせる
請求項1から4までのいずれかに記載の掃除機。
【請求項8】
操作を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記掃除機構が前記状態になった場合に、前記掃除機構に前記運転を行わせている間に前記操作が受け付けられるのに応答して、前記掃除機構に前記運転を行わせたまま、前記掃除機構の運転強度を示す情報を記憶し、次回以降に前記掃除機構に前記運転を行わせる場合に前記掃除機構が前記状態になったときに、前記情報に基づいて前記掃除機構に前記運転を行わせる
請求項1から4までのいずれかに記載の掃除機。
【請求項9】
前記操作部は、キーを備え、前記キーを短押しする第1の操作を受け付け、
前記操作は、前記キーを長押しする第2の操作であり、
前記制御部は、前記第1の操作が受け付けられるのに応答して、前記情報を記憶する処理以外の処理を行う
請求項8に記載の掃除機。
【請求項10】
前記操作部は、第1のキー及び第2のキーを備え、前記第1のキーを押す第1の操作を受け付け、
前記操作は、前記第2のキーを押す第2の操作であり、
前記制御部は、前記第1の操作が受け付けられるのに応答して、前記情報を記憶する処理以外の処理を行う
請求項8に記載の掃除機。
【請求項11】
第1の変更キーと、
第2の変更キーと、
を備え、
前記制御部は、前記掃除機構の運転強度を前記複数の運転強度の間で切り替え、前記第1の変更キーを短押しする操作が受け付けられるのに応答して、前記掃除機構の運転強度を1段階大きくし、前記第1の変更キーを長押しする操作が受け付けられるのに応答して、前記掃除機構の運転強度を最大にし、前記第2の変更キーを短押しする操作が受け付けられるのに応答して、前記掃除機構の運転強度を1段階小さくし、前記第2の変更キーを長押しする操作が受け付けられるのに応答して、前記掃除機構の運転強度を最小にする
請求項1から4までのいずれかに記載の掃除機。
【請求項12】
第1の変更キーと、
第2の変更キーと、
を備え、
前記制御部は、前記掃除機構の運転強度を5つ以上の運転強度の間で切り替え、前記第1の変更キーを押す操作が受け付けられるのに応答して、前記掃除機構の運転強度を1段階大きくし、前記第2の変更キーを押す操作が受け付けられるのに応答して、前記掃除機構の運転強度を1段階小さくする
請求項1から4までのいずれかに記載の掃除機。
【請求項13】
前記制御部は、前記掃除機構が前記複数の状態に含まれる状態になった場合に、前記運転強度で前記掃除機構に前記運転を行わせる
請求項1から4までのいずれかに記載の掃除機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電気掃除機を開示する。当該電気掃除機においては、電動送風機の強モード、中モード及び弱モードの累積運転時間が計測される。また、累積運転時間が最も長い動作モードが、次回の起動時に電動送風機の動作モードに設定される(段落0017,0023,0045及び0046)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011-045653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された電気掃除機においては、次回の起動時の電動送風機の動作モードが、累積運転時間が最も長い動作モードに設定される。しかし、ユーザが希望する電動送風機の動作モードは、被掃除面の種別等によって異なる。このため、特許文献1に開示された電気掃除機においては、次回の起動時の電動送風機の動作モードをユーザが希望する動作モードに設定することができない可能性がある。
【0005】
本開示の一態様は、この問題に鑑みてなされた。本開示の一態様は、例えば、ユーザが希望する運転強度で掃除機構に運転を開始させることができる掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の掃除機は、運転を行う掃除機構と、前記掃除機構の複数の状態の各々について前記掃除機構の複数の運転強度に含まれる各運転強度で前記掃除機構に前記運転を行わせた前記各運転強度の累積運転時間を記憶し、前記掃除機構が前記複数の状態に含まれる状態になった場合に、前記状態について記憶した最長の累積運転時間を有する運転強度に基づいて前記掃除機構に前記運転を行わせる制御部と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態の掃除機を模式的に図示する斜視図である。
図2】第1実施形態の掃除機に備えられる本体を模式的に図示する断面図である。
図3】第1実施形態の掃除機に備えられる操作部を模式的に図示する平面図である。
図4】第1実施形態の掃除機の制御系のブロック図である。
図5】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部に記憶される第1の情報の例を説明する図である。
図6】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部に記憶される第2の情報の例を説明する図である。
図7】第1実施形態の掃除機に備えられる第1の変更キー及び第2の変更キーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
図8】第1実施形態の掃除機に備えられるキーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
図9】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により行われる、設定モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図10】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第1のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図11】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第1のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図12】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第1のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図13】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第1のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図14】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第1のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図15】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第2のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図16】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第2のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図17】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第2のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図18】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第2のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図19】第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第2のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
図20】第2実施形態の掃除機に備えられる第1の変更キー及び第2の変更キーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
図21】第3実施形態の掃除機に備えられる操作部のブロック図である。
図22】第3実施形態の掃除機に備えられる第1のキー及び第2のキーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0009】
1 第1実施形態
1.1 掃除機の構造
図1は、第1実施形態の掃除機を模式的に図示する斜視図である。
【0010】
図1に図示される第1実施形態の掃除機1は、被掃除面から塵芥を掻き出し、被掃除面から塵芥を吸い上げる。掃除機1は、第1のモード及び第2のモードを有する。掃除機1は、第1のモードにおいては、過去の運転の履歴に基づいて運転を開始する際の運転強度を自動的に決定する。掃除機1は、第2のモードにおいては、現在の運転強度を記憶することを指示する操作を受け付け、次回以降に運転を開始する際の運転強度を記憶した運転強度にする。
【0011】
掃除機1は、スティック掃除機である。掃除機1が、スティック掃除機以外の掃除機であってもよい。例えば、掃除機1が、キャニスタ掃除機、ハンディ掃除機等であってもよい。
【0012】
掃除機1は、ノズル11、延長管12及び本体13を備える。ノズル11には、吸込口が形成される。このため、ノズル11は、吸込口体とも呼ばれる。
【0013】
ノズル11は、延長管12の一端に着脱することができる。延長管12の他端は、本体13に着脱することができる。ノズル11が延長管12の一端に装着され、延長管12の他端が本体13に装着された場合は、ノズル11が延長管12を介して本体13に接続される。
【0014】
ノズル11は、本体13に着脱することもできる。ノズル11が本体13に装着された場合は、ノズル11が延長管12を介さずに本体13に接続される。
【0015】
ノズル11には、吸込口及び第1の風路が形成される。吸込口は、第1の風路の一端にある。延長管12には、第2の風路が形成される。本体13には、第3の風路及び排出口が形成される。排出口は、第3の風路の他端にある。吸込口は、ノズル11が被掃除面上に置かれた場合に、被掃除面に対向する。
【0016】
ノズル11が延長管12を介して本体13に接続された場合は、第1の風路の他端が、第2の風路の一端に接続される。また、第2の風路の他端が、第3の風路の一端に接続される。これにより、吸込口から第1の風路、第2の風路及び第3の風路を順次に経由して排出口へ風を導くことができる。
【0017】
ノズル11が延長管12を介さずに本体13に接続された場合は、第1の風路の他端が、第3の風路の一端に接続される。これにより、吸込口から第1の風路及び第3の風路を順次に経由して排出口へ風を導くことができる。
【0018】
ノズル11は、被掃除面上に置かれる。このため、吸込口から排出口へ至る風が送風された場合は、送風された風により被掃除面から塵芥を吸い上げることができる。
【0019】
1.2 ノズルの構造
図1に図示されるように、ノズル11は、掻き出し機構21を備える。
【0020】
掻き出し機構21は、被掃除面から塵芥を掻き出す。
【0021】
図1に図示されるように、掻き出し機構21は、回転ブラシ31及びブラシモータ32を備える。
【0022】
回転ブラシ31は、吸込口に配置される。このため、回転ブラシ31は、ノズル11が被掃除面上に置かれた場合に、被掃除面に接触する。このため、回転ブラシ31は、回転して被掃除面から塵芥を掻き出す。
【0023】
回転ブラシ31が回転した場合には、回転ブラシ31と被掃除面との間に摩擦力が発生する。発生する摩擦力の大きさは、被掃除面の種別により異なる。例えば、被掃除面がフローリングである場合は、摩擦力が小さくなる。一方、被掃除面が絨毯である場合は、摩擦力が大きくなる。このため、摩擦力、すなわち回転ブラシ31にかかる負荷の大きさに応じて回転ブラシ31を回転させるのに必要なトルクの大きさは、被掃除面の種別により異なる。例えば、被掃除面がフローリングである場合は、トルクが小さくなる。一方、被掃除面が絨毯である場合は、トルクが大きくなる。
【0024】
ブラシモータ32は、供給された電力を消費して、回転ブラシ31を回転させる。
【0025】
ブラシモータ32に供給される電流の大きさは、回転ブラシ31を回転させるのに必要なトルクの大きさにより異なる。そして、上述したように、回転ブラシ31を回転させるのに必要なトルクの大きさは、被掃除面の種別により異なる。このため、ブラシモータ32に供給される電流の大きさは、被掃除面の種別により異なる。例えば、被掃除面がフローリングである場合は、電流が小さくなる。一方、被掃除面が絨毯である場合は、電流が大きくなる。このことは、電流の大きさにより被掃除面の種別を判定することができることを意味する。
【0026】
1.3 本体の構造
図2は、第1実施形態の掃除機に備えられる本体を模式的に図示する断面図である。
【0027】
図2に図示されるように、本体13は、電池41、送風機42、操作部43及び回路基板44を備える。
【0028】
電池41は、送風機42、回路基板44及びブラシモータ32に電気的に接続される。電池41は、送風機42、回路基板44及びブラシモータ32に電力を供給する。電池41は、二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池等である。電池41は、本体13の残余部に着脱可能である。電池41が、本体13の残余部に固定されてもよい。
【0029】
送風機42は、供給された電力を消費して、風を送風する。送風される風は、吸込口から排出口へ至る。このため、送風される風は、被掃除面から塵芥を吸い上げる。
【0030】
操作部43は、操作を受け付ける。操作部43は、ボタンスイッチを備える。操作部43が、ボタンスイッチ以外の操作部材を備えてもよい。例えば、操作部43が、ロータリスイッチ、ダイヤル、スライダ、タッチパネル等を備えてもよい。
【0031】
回路基板44は、送風機42、操作部43及びブラシモータ32に電気的に接続される。回路基板44は、電池41により供給された電力を消費して動作する。回路基板44は、操作部43により受け付けられた操作を検知し、検知した操作にしたがって送風機42及びブラシモータ32を制御する。これにより、回路基板44は、操作部43により受け付けられた操作にしたがって掃除機1の運転の内容を設定する。
【0032】
1.4 操作部の構造
図3は、第1実施形態の掃除機に備えられる操作部を模式的に図示する平面図である。
【0033】
図3に図示されるように、操作部43は、第1の変更キー51、第2の変更キー52及びキー53を備える。
【0034】
第1の変更キー51を押す操作は、掃除機1の運転強度を1段階大きくすることを指示する操作又は最大の運転強度で掃除機1に運転を開始することを指示する操作である。第2の変更キー52を押す操作は、掃除機1の運転強度を1段階小さくすることを指示する操作又は最小の運転強度で掃除機1に運転を開始することを指示する操作である。キー53を短押しする第1の操作は、掃除機1に運転を開始又は終了することを指示する操作である。キー53を長押しする第2の操作は、掃除機1に現在の運転強度を記憶することを指示する操作である。
【0035】
第1の変更キー51、第2の変更キー52及びキー53は、ボタンスイッチである。
【0036】
1.5 制御系
図4は、第1実施形態の掃除機の制御系のブロック図である。
【0037】
図4に示されるように、掃除機1は、掃除機構61、操作部43及び制御部62を備える。
【0038】
掃除機構61は、被掃除面を掃除する運転を行う。
【0039】
図4に示されるように、掃除機構61は、掻き出し機構21及び送風機42を備える。掻き出し機構21は、被掃除面から塵芥を掻き出す。送風機42は、被掃除面から塵芥を吸い上げる風を送風する。このため、掃除機構61により行われる運転は、被掃除面からの塵芥の掻き出し及び被掃除面から塵芥を吸い上げる風の送風を含む。
【0040】
図4に示されるように、掻き出し機構21は、回転ブラシ31及びブラシモータ32を備える。
【0041】
操作部43は、操作を受け付ける。
【0042】
図4に示されるように、操作部43は、第1の変更キー51、第2の変更キー52及びキー53を備える。
【0043】
操作部43により受け付けられる操作は、第1の変更キー51を押す操作、第2の変更キー52を押す操作、キー53を短押しする第1の操作及びキー53を長押しする第2の操作を含む。
【0044】
制御部62は、操作部43により受け付けられた操作に応じた運転を掃除機構61に行わせる。
【0045】
制御部62は、回路基板44に実装される。制御部62は、マイクロコントローラ及び周辺回路を備える。マイクロコントローラは、プロセッサ及びメモリを備える。メモリには、制御プログラムが記憶される。プロセッサは、記憶された制御プログラムを実行してマイクロコントローラ及び周辺回路を制御部62として動作させる。マイクロコントローラにより行われる処理の全部又は一部が専用の電子回路により行われてもよい。
【0046】
1.6 第1のモード
掃除機1は、過去の運転の履歴に基づいて運転を開始する際の運転強度を自動的に決定する第1のモードを有する。
【0047】
図4に図示されるように、制御部62は、第1のモードにおいては、第1の情報71を記憶する。第1の情報71は、掃除機構61の複数の状態の各々について、掃除機構61の複数の運転強度に含まれる各運転強度で掃除機構61に運転を行わせた各運転強度の累積運転時間を示す。
【0048】
図5は、第1実施形態の掃除機に備えられる制御部に記憶される第1の情報の例を説明する図である。
【0049】
図5に示されるように、第1の情報71は、掃除機構61の複数の状態81の各々について、掃除機構61の複数の運転強度82に含まれる各運転強度で掃除機構61に運転を行わせた各運転強度の累積運転時間91を示す。
【0050】
第1実施形態においては、複数の状態81は、第1の状態101、第2の状態102及び第3の状態103からなる3つの状態である。複数の状態81が、2つの状態又は4つ以上の状態であってもよい。複数の運転強度82は、第1の運転強度111、第2の運転強度112、第3の運転強度113、第4の運転強度114及び第5の運転強度115からなる5つの運転強度である。複数の運転強度82が、2つ以上4つ以下の運転強度又は6つ以上の運転強度であってもよい。
【0051】
掃除機構61の複数の状態81は、掻き出し機構21の複数の状態121をそれぞれ含む。掻き出し機構21の複数の状態121は、ブラシモータ32に供給される電流の電流値が複数の電流値の区間122に属する状態をそれぞれ含む。第1実施形態においては、複数の電流値の区間122は、第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133からなる3つの区間である。また、掃除機構61の第1の状態101、第2の状態102及び第3の状態103は、ブラシモータ32に供給される電流の電流値が第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133に属する状態をぞれぞれ含む。
【0052】
上述したように、ブラシモータ32に供給される電流の大きさは、被掃除面の種別により異なる。複数の電流値の区間122は、被掃除面が複数の種別である場合にブラシモータ32に供給される電流の電流値が複数の電流値の区間122にそれぞれ属するように設定される。例えば、第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133は、被掃除面がフローリング、短い毛足を有する絨毯及び長い毛足を有する絨毯である場合にブラシモータ32に供給される電流の電流値が第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133にそれぞれ属するように設定される。このため、第1の情報71は、複数の被掃除面の種別の各々について各運転強度の累積運転時間91を示す情報と同等である。
【0053】
また、制御部62は、掃除機構61が当該複数の状態81に含まれる状態になった場合に、当該状態について示される最長の累積運転時間を有する運転強度に基づいて掃除機構61に運転を行わせる。例えば、掃除機構61の第1の状態について示される第1の運転強度111、第2の運転強度112、第3の運転強度113、第4の運転強度114及び第5の運転強度115の累積運転時間91が、それぞれ、0分、60分、120分、300分及び120分である場合は、制御部62は、掃除機構61が第1の状態101になった場合に、最長の累積運転時間を有する第4の運転強度114に基づいて掃除機構61に運転を行わせる。
【0054】
掃除機構61の複数の運転強度82は、掻き出し機構21の複数の運転強度141をそれぞれ含む。第1実施形態においては、掻き出し機構21の複数の運転強度141は、掻き出し機構21の第1の運転強度151、第2の運転強度152、第3の運転強度153、第4の運転強度154及び第5の運転強度155からなる5つの運転強度である。掃除機構61の複数の運転強度82は、送風機42の複数の運転強度161をそれぞれ含む。第1実施形態においては、送風機42の複数の運転強度161は、送風機42の第1の運転強度171、第2の運転強度172、第3の運転強度173、第4の運転強度174及び第5の運転強度175からなる5つの運転強度である。
【0055】
制御部62は、掃除機構61が当該複数の状態に含まれる状態になった場合に、当該状態について示される最長の累積運転時間を有する運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。又は、制御部62は、掃除機構61が当該複数の状態に含まれる状態になった場合に、当該状態について示される最長の累積運転時間を有する運転強度を掃除機構61の温度その他の要因に応じて調整(補正)し、調整した掃除機構61の運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。
【0056】
第1のモードにおいては、ユーザが過去に最も使用した運転強度で掃除機構61に運転を開始させることができる。これにより、ユーザが普段よく使用する運転強度(ユーザが希望する運転強度)で掃除機構61に運転を開始させることができる。これにより、ユーザの使用シーン、使用環境に適した運転強度で掃除機構61に運転を開始させることができる。これにより、高い利便性を有する掃除機1を提供することができる。
【0057】
1.7 第2のモード
制御部62は、現在の運転強度を記憶する操作を受け付け、記憶した運転強度を次回以降に運転が開始する際の運転強度にする第2のモードを有する。第1のモードと第2のモードとの切り替えは、操作部43に備えられるボタンスイッチを押すこと等により行われる。
【0058】
制御部62は、第2のモードにおいては、掃除機構61の複数の状態81の各々について掃除機構61の運転強度を示す第2の情報72を記憶する。
【0059】
図6は、第1実施形態の掃除機に備えられる制御部に記憶される第2の情報の例を説明する図である。
【0060】
図6に示されるように、第2の情報72は、上述した掃除機構61の複数の状態81の各々について、掃除機構61の運転強度181を示す。
【0061】
制御部62は、掃除機構61が複数の状態81に含まれる状態になった場合に、掃除機構61に運転を行わせている間にキー53を長押しする第2の操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61に運転を行わせたまま、当該状態について掃除機構61の運転強度を示す情報(以下では、「当該状態についての情報」という)を記憶する。記憶される当該状態についての情報は、第2の情報72を構成する。制御部62は、掃除機構61に運転を開始させるタイミングに掃除機構61が当該状態になっており、掃除機構61に運転を開始させるタイミングに当該状態についての情報を記憶している場合は、当該状態についての情報に基づいて掃除機構61に運転を行わせる。これにより、制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に掃除機構61が当該状態になったときに、当該状態についての情報に基づいて掃除機構61に運転を行わせる。
【0062】
制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に掃除機構61が当該状態になったときに、当該状態についての情報により示される掃除機構61の運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。又は、制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に、当該状態についての情報により示される掃除機構61の運転強度を掃除機構61の温度その他の要因に応じて調整し、調整した掃除機構61の運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。
【0063】
掃除機構61に運転を開始させる際の掃除機構61の運転強度が、掃除機1を提供する事業者により設定された運転強度である場合は、ユーザが希望する運転強度で掃除機構61に運転を開始させることができない可能性がある。このことは、被掃除面の種別に応じて掃除機構61に運転を開始させる際の掃除機構61の運転強度を自動的に調整することができる場合も同様である。なぜならば、複数のユーザがそれぞれ掃除する複数の被掃除面は、同じ種別の被掃除面であっても、まったく同じ被掃除面ではないからである。
【0064】
また、掃除機構61に運転を開始させる際の掃除機構61の運転強度が、特許文献1に開示された電気掃除機と同様に掃除機構61に運転を終了させた際の掃除機構61の運転強度である場合も、ユーザが希望する運転強度で掃除機構61に運転を開始させることができない可能性がある。又は、掃除機構61に運転を終了させる際に掃除機構61の運転強度をユーザが希望する運転強度にする煩雑な操作が必要になる。
【0065】
これに対して、掃除機1の第2のモードにおいては、掃除機構61に運転を開始させる際の掃除機構61の運転強度が、キー53を長押しする第2の操作により選択される。これにより、ユーザが希望する運転強度で掃除機構61に運転を開始させることができる。これにより、ユーザの使用シーン、使用環境に適した運転強度で掃除機構61に運転を開始させることができる。これにより、高い利便性を有する掃除機1を提供することができる。
【0066】
掃除機構61の運転強度181は、掻き出し機構21の運転強度191及び送風機42の運転強度192を含む。制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に掃除機構61が当該状態になったときに、当該状態についての情報により示される掻き出し機構21の運転強度191に基づいて掻き出し機構21に掻き出しを行わせ、当該状態についての情報により示される送風機42の運転強度192に基づいて送風機42に送風を行わせる。
【0067】
制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に掃除機構61が当該状態になったときに、当該情報についての情報により示される掻き出し機構21の運転強度で掻き出し機構21に掻き出しを行わせる。又は、制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に掃除機構61が当該状態になったときに、当該情報についての情報により示される掻き出し機構21の運転強度を掻き出し機構21の温度その他の要因に応じて調整し、調整した掻き出し機構21の運転強度で掻き出し機構21に掻き出しを行わせる。
【0068】
制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に掃除機構61が当該状態になったときに、当該情報についての情報により示される送風機42の運転強度で送風機42に送風を行わせる。又は、制御部62は、次回以降に掃除機構61に運転を行わせる場合に掃除機構61が当該状態になったときに、当該情報についての情報により示される送風機42の運転強度を送風機42の温度その他の要因に応じて調整し、調整した送風機42の運転強度で送風機42に送風を行わせる。
【0069】
掃除機構61の運転強度181は、被掃除面から塵芥を除去する能力を示す。被掃除面から塵芥を除去する能力は、被掃除面から塵芥を掻き出す能力及び被掃除面から塵芥を吸い上げる能力を含む。掻き出し機構21の運転強度は、被掃除面から塵芥を掻き出す能力を示し、ブラシモータ32に印加される電圧の電圧値、ブラシモータ32に供給される電流の電流値、ブラシモータ32に供給される電力の電力値、ブラシモータ32に供給される電流のデューティ比、ブラシモータ32の回転数等により示される。送風機42の運転強度は、被掃除面から塵芥を吸い上げる能力を示し、送風機42に印加される電圧の電圧値、送風機42に供給される電流の電流値、送風機42に供給される電力の電力値、送風機42に供給される電流のデューティ比、送風機42に備えられるファンの回転数、送風機42により送風される風の強さ等により示される。掻き出し機構21の運転強度が大きいことは、ブラシモータ32の回転数が大きいこと等を意味する。送風機42の運転強度が大きいことは、送風機42に備えられるファンの回転数が大きいこと等を意味する。
【0070】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間にキー53を長押しする第2の操作が受け付けられた場合に第2の情報72を既に記憶しているときは、掃除機構61の現在の運転強度で既に記憶している第2の情報72により示される掃除機構61の運転強度を更新する。
【0071】
掃除機構61の運転強度を示す第2の情報72を構成する情報を記憶するトリガーとなる第2の操作が、キー53を長押しする操作以外の操作であってもよい。例えば、当該トリガーとなる第2の操作が、キー53以外のひとつのキーを押す操作又はキー53以外の複数のキーを同時に押す操作であってもよい。また、当該トリガーとなる第2の操作が、キー53を含む複数のキーを同時に押す操作であってもよい。
【0072】
1.8 第1の変更キー及び第2の変更キーを押すことによる掃除機構の状態の遷移
図7は、第1実施形態の掃除機に備えられる第1の変更キー及び第2の変更キーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
【0073】
第1実施形態においては、掃除機構61の運転中201及び運転停止中202で第1の変更キー51及び第2の変更キー52の機能が切り替えられる。
【0074】
図7に示されるように、制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に、掃除機構61の運転強度を複数の運転強度82の間で切り替える。第1実施形態においては、複数の運転強度82は、第1の運転強度111、第2の運転強度112、第3の運転強度113、第4の運転強度114及び第5の運転強度115からなる5つの運転強度である。複数の運転強度82が、4つ以下の運転強度又は6つ以上の運転強度であってもよい。ただし、第1実施形態の利点は、複数の運転強度82が5つ以上の運転強度であり、掃除機構61の運転強度を複数の運転強度82の間で切り替えることが煩雑である場合に特に顕著に現れる。
【0075】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせていない間(運転停止中202)に第1の変更キー51を押す操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を最大の第1の運転強度111にして掃除機構61に運転を開始させる。
【0076】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせていない間(運転停止中202)に第2の変更キー52を押す操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を最小の第5の運転強度115にして掃除機構61に運転を開始させる。
【0077】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第1の変更キー51を押す操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を1段階大きくする。例えば、制御部62は、掃除機構61の運転強度が第5の運転強度115である場合は、第1の変更キー51を押す操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を第5の運転強度115より1段階大きい第4の運転強度114にする。
【0078】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第2の変更キー52を押す操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を1段階小さくする。例えば、制御部62は、掃除機構61の運転強度が第1の運転強度111である場合は、第2の変更キー52を押す操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を第1の運転強度111より1段階小さい第2の運転強度112にする。
【0079】
1.9 キーを押すことによる掃除機構の状態の遷移
図8は、第1実施形態の掃除機に備えられるキーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
【0080】
第1実施形態においては、掃除機構61の運転中201及び運転停止中202でキー53の機能が切り替えられる。また、キー53の短押し及び長押しでキー53の機能が切り替えられる。
【0081】
図8に示されるように、制御部62は、掃除機構61に運転を行わせていない間(運転停止中202)にキー53を短押しする第1の操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を決定する処理211を行い、行った処理211により決定した掃除機構61の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。これにより、制御部62は、掃除機構61に複数の運転強度82のいずれかで運転を開始させる。掃除機構61の運転強度を決定する処理211の詳細は、「1.11 制御部により行われる、第1のモードにおける処理の流れ」及び「1.12 制御部により行われる、第2のモードにおける処理の流れ」の欄において説明される。
【0082】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)にキー53を短押しする第1の操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61に運転を停止させる。
【0083】
制御部62は、第2のモードにおいて掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)にキー53を長押しする第2の操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61に運転を行わせたまま、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が属する電流値の区間について掃除機構61の運転強度を示す情報をメモリに書き込む処理212を行う。
【0084】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせていない間(運転停止中202)にキー53を長押しする第2の操作が受け付けられるのに応答して、設定モード213に遷移する。設定モード213は、複数の電流値の区間122を設定する。
【0085】
制御部62は、設定された時間未満の時間に渡ってキー53が押された場合にキー53が短押しされたと認識し、設定された時間以上の時間に渡ってキー53が押された場合にキー53が長押しされたと認識する。設定された時間は、例えば、1.5秒以上2.0秒以下である。制御部62が、キー53が単押しされた場合にキー53が短押しされた場合に行うときと同様の処理を行い、キー53が2度押しされた場合にキー53が長押しされたときに行う処理と同様の処理を行ってもよい。
【0086】
第1実施形態においては、制御部62が、キー53を短押しする第1の操作が受け付けられるのに応答して、情報をメモリに書き込む処理212以外の処理を行い、キー53を長押しする第2の操作が受け付けられるのに応答して、処理212を行う。また、処理212以外の処理として、掃除機構61に運転を停止させる処理が選択されている。しかし、処理212以外の処理として、掃除機構61に運転を停止させる処理以外の処理が選択されてもよい。
【0087】
1.10 制御部により行われる、設定モードにおける処理の流れ
図9は、第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により行われる、設定モードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【0088】
制御部62は、図9に示されるステップS101からS106までを実行する。
【0089】
ステップS101においては、制御部62が、複数の電流値の区間122に含まれる電流値の区間を識別する整数値iを初期値1に初期化する。
【0090】
続くステップS102においては、ユーザが、ノズル11を、掃除機1により掃除することを予定している第iの被掃除面上に置く。これにより、回転ブラシ31は、第iの被掃除面に接触する。制御部62は、回転ブラシ31が第iの被掃除面に接触している間に、ブラシモータ32に回転ブラシ31を回転させる。制御部62は、数秒間、ブラシモータ32に回転ブラシ31を回転することを継続させる。制御部62が、通常の運転時と同様に、ブラシモータ32に回転ブラシ31を回転させるのに加えて、送風機42に風を送風させてもよい。
【0091】
続くステップS103においては、制御部62が、ブラシモータ32に回転ブラシ31を回転することを継続させている間に、ブラシモータ32に流れる電流の第iの電流値を取得する。
【0092】
続くステップS104においては、制御部62が、整数値iが最終値3であるか否かを判定する。制御部62は、整数値iが最終値3であると判定した場合は、ステップS106を実行する。制御部62は、整数値iが最終値3でないと判定した場合は、ステップS105を実行した後に再びステップS102を実行する。最終値3が、他の最終値に置き換えられてもよい。
【0093】
ステップS105においては、制御部62が、整数値iを1だけインクリメントする。
【0094】
ステップS101からS105までにより、制御部62は、第1の電流値、第2の電流値及び第3の電流値を取得するまで、ステップS102、S103及びS105を繰り返し実行する。また、制御部62は、第1の電流値、第2の電流値及び第3の電流値を取得した後に、ステップS106を実行する。
【0095】
ステップS106においては、制御部62が、取得した第1の電流値、第2の電流値及び第3の電流値から第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133を設定する。これにより、制御部62は、回転ブラシ31が第1から第3までの被掃除面に接触している間にブラシモータ32に回転ブラシ31を回転させた場合にブラシモータ32にそれぞれ流れる第1から第3までの電流値から複数の電流値の区間122を設定する。
【0096】
制御部62は、第1の電流値、第2の電流値及び第3の電流値が第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133にそれぞれ属するように、第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133を設定する。例えば、制御部62は、第1の電流値が525mAであり、第2の電流値が675mAであり、第3の電流値が825mAである場合は、第1の電流値の区間131を50mA~600mAとし、第2の電流値の区間132を600mA~750mAとし、第3の電流値の区間133を750mA~900mAとする。これにより、ユーザが掃除機1により掃除することを予定している第1の被掃除面、第2の被掃除面及び第3の被掃除面に合わせて第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133を設定することができる。
【0097】
制御部62は、ノズル11が装着されていない場合に取得される電流値が第1の電流値の区間131の下限値より小さくなるように第1の電流値の区間131を設定する。制御部62は、回転ブラシ31がロックされている場合に取得される電流値が第3の電流値の区間133の上限値より大きくなるように第3の電流値の区間133を設定する。
【0098】
第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133が工場出荷時にあらかじめ設定されていてもよい。これにより、ユーザが第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133を設定する手間を省くことができる。この場合に、ユーザが第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133をその家庭に合わせて設定することができるモードが設けられてもよい。
【0099】
1.11 制御部により行われる、第1のモードにおける処理の流れ
図10から図14までは、第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第1のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【0100】
制御部62は、図10から図14までに示されるステップS111からS145までを実行する。
【0101】
ステップS111においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131の下限より小さいか否かを判定する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131の下限より小さいと判定した場合は、ステップS112を実行した後にステップS142を実行する。電流値が第1の電流値の区間131の下限以上であると判定した場合は、ステップS113を実行する。
【0102】
ステップS112においては、制御部62が、ノズル11が装着されていないと判定する。制御部62が、ノズル11が装着されていないと判定した場合に、電流値が第1の電流値の区間131に属する場合に送風機42に行わせる送風と同様の送風を送風機42に行わせてもよい。
【0103】
ステップS142においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS140を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS111を実行する。
【0104】
ステップS113においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属すると判定した場合は、ステップS114を実行する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属しないと判定した場合は、ステップS121を実行する。
【0105】
ステップS114においては、制御部62が、第1の電流値の区間131の総運転時間が設定された時間より長いか否かを判定する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より長いと判定した場合は、ステップS115を実行した後にステップS117を実行する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より短いと判定した場合は、ステップS116を実行した後にステップS117を実行する。設定された時間は、工場出荷時にあらかじめ設定されている時間であり、例えば、10分である。総運転時間は、複数の運転強度82の累積運転時間の合計であり、第1の情報71から算出することができる。
【0106】
ステップS115においては、制御部62が、第1の電流値の区間131についてメモリに記憶された運転強度Ayで掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0107】
ステップS116においては、制御部62が、第1の電流値の区間131についてあらかじめ工場出荷時に設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。初期設定の運転強度は、例えば、第4の運転強度114である。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0108】
第1の電流値の区間131についてメモリに記憶された運転強度Ayは、後述するように第1の電流値の区間131についてメモリに記憶された最長の累積運転時間を有する運転強度である。このため、ステップS114からS116までによれば、制御部62は、掃除機構61が第1の状態101になった場合に、第1の状態101で掃除機構61に運転を行わせた総運転時間が設定された時間より長いときは、第1の状態101について記憶した、最長の累積運転時間を有する運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。一方、制御部62は、掃除機構61が第1の状態101になった場合に、第1の状態101で掃除機構61に運転を行わせた総運転時間が設定された時間より短いときは、第1の状態101について設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。これにより、総運転時間が長く、最長の累積運転時間を有する運転強度がユーザが希望する運転強度である可能性が高い場合は、掃除機構61が最長の累積運転時間を有する運転強度で運転を開始する。一方、総運転時間が短く、最長の累積運転時間を有する運転強度がユーザが希望する運転強度である可能性が低い場合は、掃除機構61が初期設定の運転強度で運転を開始する。
【0109】
ステップS117においては、制御部62が、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたか否かを判定する。掃除機構61の運転強度を変更する操作は、第1の変更キー51を押す操作及び第2の変更キー52を押す操作を含む。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS118を実行した後にステップS119及びS120を順次に実行する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS118を実行することなくステップS119及びS120を順次に実行する。
【0110】
ステップS118においては、制御部62が、受け付けられた掃除機構61の運転強度を変更する操作に従って掃除機構61の運転強度を変更する。
【0111】
ステップS119においては、制御部62が、掃除機構61の現在の運転強度での掃除機構61の運転時間Axをカウントする。
【0112】
ステップS120においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属すると判定した場合は、ステップS143を実行する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属しないと判定した場合は、再びステップS111を実行する。
【0113】
ステップS143においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS140を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS117を実行する。
【0114】
ステップS117からS120まで及びS143により、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131に属している間は、キー53を短押しする操作が行われるまで、ステップS117からS119までを繰り返し実行する。このため、制御部62は、掃除機構61の第1の状態101について複数の運転強度82の各々での運転時間をカウントする。一方、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131に属しなくなった場合は、掃除機構61の第1の状態101について複数の運転強度82の各々での運転時間をカウントすることをいったん終了する。
【0115】
ステップS121においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第2の電流値の区間132に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属すると判定した場合は、ステップS122を実行する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属しないと判定した場合は、ステップS129を実行する。
【0116】
ステップS122においては、制御部62が、第2の電流値の区間132の総運転時間が設定された時間より長いか否かを判定する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より長いと判定した場合は、ステップS123を実行した後にステップS125を実行する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より短いと判定した場合は、ステップS124を実行した後にステップS125を実行する。
【0117】
ステップS123においては、制御部62が、第2の電流値の区間132についてメモリに記憶された運転強度Byで掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0118】
ステップS124においては、制御部62が、第2の電流値の区間132について設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。初期設定の運転強度は、例えば、第3の運転強度113である。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0119】
第2の電流値の区間132についてメモリに記憶された運転強度Byは、後述するように第2の電流値の区間132についてメモリに記憶された最長の累積運転時間を有する運転強度である。このため、ステップS121からS124までによれば、制御部62は、掃除機構61が第2の状態102になった場合に、第2の状態102で掃除機構61に運転を行わせた総運転時間が設定された時間より長いときは、第2の状態102について記憶した、最長の累積運転時間を有する運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。一方、制御部62は、掃除機構61が第2の状態102になった場合に、第2の状態102で掃除機構61に運転を行わせた総運転時間が設定された時間より短いときは、第2の状態102について設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。これにより、総運転時間が長く、最長の累積運転時間を有する運転強度がユーザが希望する運転強度である可能性が高い場合は、掃除機構61が最長の累積運転時間を有する運転強度で運転を開始する。一方、総運転時間が短く、最長の累積運転時間を有する運転強度がユーザが希望する運転強度である可能性が低い場合は、掃除機構61が初期設定の運転強度で運転を開始する。
【0120】
ステップS125においては、制御部62が、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS126を実行した後にステップS127及びステップS128を順次に実行する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS126を実行することなくステップS127及びS128を順次に実行する。
【0121】
ステップS126においては、制御部62が、受け付けられた掃除機構61の運転強度を変更する操作に従って掃除機構61の運転強度を変更する。
【0122】
ステップS127においては、制御部62が、掃除機構61の現在の運転強度での掃除機構61の運転時間Bxをカウントする。
【0123】
ステップS128においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第2の電流値の区間132に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属すると判定した場合は、ステップS144を実行する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属しないと判定した場合は、再びステップS111を実行する。
【0124】
ステップS144においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS140を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS125を実行する。
【0125】
ステップS125からS128及びS144までにより、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第2の電流値の区間132に属している間は、キー53を短押しする操作が行われるまで、ステップS125からS127までを繰り返し実行する。このため、制御部62は、掃除機構61の第2の状態102について複数の運転強度82の各々での運転時間をカウントする。一方、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第2の電流値の区間132に属しなくなった場合は、掃除機構61の第2の状態102について複数の運転強度82の各々での運転時間をカウントすることをいったん終了する。
【0126】
ステップS129においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属すると判定した場合は、ステップS130を実行する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属しないと判定した場合は、ステップS137を実行する。
【0127】
ステップS130においては、制御部62が、第3の電流値の区間133の総運転時間が設定された時間より長いか否かを判定する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より長いと判定した場合は、ステップS131を実行した後にステップS133を実行する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より短いと判定した場合は、ステップS132を実行した後にステップS133を実行する。
【0128】
ステップS131においては、制御部62が、第3の電流値の区間133についてメモリに記憶された運転強度Cyで掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0129】
ステップS132においては、制御部62が、第3の電流値の区間133について設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。初期設定の運転強度は、例えば、第2の運転強度112である。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0130】
第3の電流値の区間133についてメモリに記憶された運転強度Cyは、後述するように第3の電流値の区間133についてメモリに記憶された最長の累積運転時間を有する運転強度である。このため、ステップS129からS132までによれば、制御部62は、掃除機構61が第3の状態103になった場合に、第3の状態103で掃除機構61に運転を行わせた総運転時間が設定された時間より長いときは、第3の状態103について記憶した、最長の累積運転時間を有する運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。一方、制御部62は、掃除機構61が第3の状態103になった場合に、第3の状態103で掃除機構61に運転を行わせた総運転時間が設定された時間より短いときは、第3の状態103について設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を行わせる。これにより、総運転時間が長く、最長の累積運転時間を有する運転強度がユーザが希望する運転強度である可能性が高い場合は、掃除機構61が最長の累積運転時間を有する運転強度で運転を開始する。一方、総運転時間が短く、最長の累積運転時間を有する運転強度がユーザが希望する運転強度である可能性が低い場合は、掃除機構61が初期設定の運転強度で運転を開始する。
【0131】
ステップS133においては、制御部62が、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS134を実行した後にステップS135及びS136を順次に実行する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS134を実行することなくステップS135及びS136を順次に実行する。
【0132】
ステップS134においては、制御部62が、受け付けられた掃除機構61の運転強度を変更する操作に従って掃除機構61の運転強度を変更する。
【0133】
ステップS135においては、制御部62が、掃除機構61の現在の運転強度での掃除機構61の運転時間Cxをカウントする。
【0134】
ステップS136においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属すると判定した場合は、ステップS145を実行する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属しないと判定した場合は、再びステップS111を実行する。
【0135】
ステップS145においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS140を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS133を実行する。
【0136】
ステップS133からS136まで及びS145により、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133に属している間は、キー53を短押しする操作が行われるまで、ステップS133からS135までを繰り返し実行する。このため、制御部62は、掃除機構61の第3の状態103について複数の運転強度82の各々での運転時間をカウントする。一方、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133に属しなくなった場合は、掃除機構61の第3の状態103について複数の運転強度82の各々での運転時間をカウントすることをいったん終了する。
【0137】
ステップS137においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133の上限より大きいか否かを判定する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133の上限より大きいと判定した場合は、ステップS138を実行した後にステップS140を実行する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133以下であると判定した場合は、ステップS139を実行する。
【0138】
ステップS138においては、制御部62が、回転ブラシ31がロックされていると判定する。
【0139】
ステップS139においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS140を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS111を実行する。
【0140】
ステップS140においては、制御部62が、カウントした、複数の運転強度82に含まれる各運転強度での運転時間Ax,Bx及びCxを、第1の状態101、第2の状態102及び第3の状態103について示される各運転強度の累積運転時間にそれぞれ加算する。
【0141】
ステップS141においては、制御部62が、第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133について、最長の累積運転時間を有する運転強度Ay,By及びCyをメモリにそれぞれ書き込む。その後、掃除機構61が運転停止状態となる。
【0142】
1.12 制御部により行われる、第2のモードにおける処理の流れ
図15から図19までは、第1実施形態の掃除機に備えられる制御部により運転中に行われる、第2のモードにおける処理の流れを示すフローチャートである。
【0143】
制御部62は、図15から図19までに示されるステップS151からS183までを実行する。
【0144】
ステップS151においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131の下限より小さいか否かを判定する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131の下限より小さいと判定した場合は、ステップS152を実行した後に再びステップS151を実行する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131の下限以上であると判定した場合は、ステップS153を実行する。
【0145】
ステップS152においては、制御部62が、ノズルが装着されていないと判定する。制御部62が、ノズル11が装着されていないと判定した場合に、電流値が第1の電流値の区間131に属する場合に送風機42に行わせる送風と同様の送風を送風機42に行わせてもよい。
【0146】
ステップS184においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS183を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS151を実行する。
【0147】
ステップS153においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属すると判定した場合は、ステップS154を実行する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属しないと判定した場合は、ステップS162を実行する。
【0148】
ステップS154においては、制御部62が、第1の電流値の区間131の総運転時間が設定された時間より長いか否かを判定する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より長いと判定した場合は、ステップS155を実行した後にステップS157を実行する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より短いと判定した場合は、ステップS156を実行した後にステップS157を実行する。設定された時間とは、工場出荷時にあらかじめ設定されている時間である。
【0149】
ステップS155においては、制御部62が、第1の電流値の区間131についてメモリに記憶された運転強度Ayで掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0150】
ステップS156においては、制御部62が、第1の電流値の区間131についてあらかじめ工場出荷時に設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0151】
ステップS157においては、制御部62が、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS158を実行した後にステップS159が実行される。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS158を実行することなくステップS159を実行する。
【0152】
ステップS158においては、制御部62が、受け付けられた掃除機構61の運転強度を変更する操作に従って掃除機構61の運転強度を変更する。
【0153】
ステップS159においては、制御部62が、キー53を長押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。キー53を長押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS160を実行した後にステップS161を実行する。キー53を長押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS160を実行することなくステップS161を実行する。
【0154】
ステップS160においては、制御部62が、運転強度Ayを掃除機構61の現在の運転強度に更新する。
【0155】
ステップS161においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属すると判定した場合は、ステップS185を実行する。制御部62は、電流値が第1の電流値の区間131に属しないと判定した場合は、再びステップS151を実行する。
【0156】
ステップS185においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS183を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS157を実行する。
【0157】
ステップS157からS161まで及びS185により、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第1の電流値の区間131に属している間は、キー53を短押しする操作が行われるまで、ステップS157からS160までを繰り返し実行する。このため、制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が行われるのに応答して掃除機構61の運転強度を変更し、キー53を長押しする操作が受け付けられるのに応答して運転強度Ayを掃除機構61の現在の運転強度に更新する。
【0158】
ステップS162においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第2の電流値の区間132に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属すると判定した場合は、ステップS163を実行する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属しないと判定した場合は、ステップS171を実行する。
【0159】
ステップS163においては、制御部62が、第2の電流値の区間132の総運転時間が設定された時間より長いか否かを判定する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より長いと判定した場合は、ステップS164を実行した後にステップS166を実行する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より短いと判定した場合は、ステップS165を実行した後にステップS166を実行する。
【0160】
ステップS164においては、制御部62が、第2の電流値の区間132についてメモリに記憶された運転強度Byで掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0161】
ステップS165においては、制御部62が、第2の電流値の区間132について設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0162】
ステップS166においては、制御部62が、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS167を実行した後にステップS168を実行する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS167を実行することなくステップS168を実行する。
【0163】
ステップS167においては、制御部62が、受け付けられた掃除機構61の運転強度を変更する操作に従って掃除機構61の運転強度を変更する。
【0164】
ステップS168においては、制御部62が、キー53を長押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を長押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS169を実行した後にステップS170を実行する。制御部62は、キー53を長押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS169を実行することなくステップS170を実行する。
【0165】
ステップS169においては、制御部62が、運転強度Byを掃除機構61の現在の運転強度に更新する。
【0166】
ステップS170においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第2の電流値の区間132に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属すると判定した場合は、ステップS186を実行する。制御部62は、電流値が第2の電流値の区間132に属しないと判定した場合は、再びステップS151を実行する。
【0167】
ステップS186においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS183を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS166を実行する。
【0168】
ステップS166からS170まで及びS186により、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第2の電流値の区間132に属している間は、キー53を短押しする操作が行われるまで、ステップS166からS169までを繰り返し実行する。このため、制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が行われるのに応答して掃除機構61の運転強度を変更し、キー53を長押しする操作が受け付けられるのに応答して運転強度Byを掃除機構61の現在の運転強度に更新する。
【0169】
ステップS171においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属すると判定した場合は、ステップS172を実行する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属しないと判定した場合は、ステップS180を実行する。
【0170】
ステップS172においては、制御部62が、第3の電流値の区間133の総運転時間が設定された時間より長いか否かを判定する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より長いと判定した場合は、ステップS173を実行した後にステップS175を実行する。制御部62は、総運転時間が設定された時間より短いと判定した場合は、ステップS174を実行した後にステップS175を実行する。
【0171】
ステップS173においては、制御部62が、第3の電流値の区間133についてメモリに記憶された運転強度Cyで掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0172】
ステップS174においては、制御部62が、第3の電流値の区間133について設定された初期設定の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。これにより、掃除機構61の運転強度が決定される。
【0173】
ステップS175においては、制御部62が、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS176を実行した後にステップS177を実行する。制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS176を実行することなくステップS177を実行する。
【0174】
ステップS176においては、制御部62が、受け付けられた掃除機構61の運転強度を変更する操作に従って掃除機構61の運転強度を変更する。
【0175】
ステップS177においては、制御部62が、キー53を長押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を長押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS178を実行した後にステップS179を実行する。制御部62は、キー53を長押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、ステップS178を実行することなくステップS179を実行する。
【0176】
ステップS178においては、制御部62が、運転強度Cyを掃除機構61の現在の運転強度に更新する。
【0177】
ステップS179においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133に属するか否かを判定する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属すると判定した場合は、ステップS187を実行する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133に属しないと判定した場合は、再びステップS151を実行する。
【0178】
ステップS187においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS183を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS175を実行する。
【0179】
ステップS175からS179まで及びS187により、制御部62は、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133に属している間は、キー53を短押しする操作が行われるまで、ステップS175からS178までを繰り返し実行する。このため、制御部62は、掃除機構61の運転強度を変更する操作が行われるのに応答して掃除機構61の運転強度を変更し、キー53を長押しする操作が受け付けられるのに応答して運転強度Cyを掃除機構61の現在の運転強度に更新する。
【0180】
ステップS180においては、制御部62が、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が第3の電流値の区間133の上限より大きいか否かを判定する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133の上限より大きいと判定した場合は、ステップS181を実行した後にステップS183を実行する。制御部62は、電流値が第3の電流値の区間133以下であると判定した場合は、ステップS182を実行する。
【0181】
ステップS181においては、制御部62が、回転ブラシ31がロックされていると判定する。
【0182】
ステップS182においては、制御部62が、キー53を短押しする操作が受け付けられたか否かを判定する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられたと判定した場合は、ステップS183を実行する。制御部62は、キー53を短押しする操作が受け付けられていないと判定した場合は、再びステップS151を実行する。
【0183】
ステップS183においては、制御部62が、第1の電流値の区間131、第2の電流値の区間132及び第3の電流値の区間133について運転強度Ay,By及びCyをメモリにそれぞれ書き込む。その後、掃除機構61が運転停止状態となる。
【0184】
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
【0185】
図20は、第2実施形態の掃除機に備えられる第1の変更キー及び第2の変更キーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
【0186】
第2実施形態においては、掃除機1の運転中201及び運転停止中202で第1の変更キー51及び第2の変更キー52の機能が切り替えられる。また、第1の変更キー51及び第2の変更キー52の短押し及び長押しで第1の変更キー51及び第2の変更キー52の機能が切り替えられる。
【0187】
図20に示されるように、制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第1の変更キー51を短押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を1段階大きくする。例えば、制御部62は、掃除機構61の運転強度が第5の運転強度115である場合は、第1の変更キー51を短押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を第5の運転強度115より1段階大きい第4の運転強度114にする。
【0188】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第1の変更キー51を長押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を最大の第1の運転強度111にする。第1の運転強度111は、第1の変更キー51を短押しすることにより選択可能な運転強度のうちの最大の運転強度である。制御部62が、第1の変更キー51を長押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を第1の運転強度111より大きい運転強度にしてもよい。
【0189】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第2の変更キー52を短押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を1段階小さくする。例えば、制御部62は、掃除機構61の運転強度が第1の運転強度111である場合は、第2の変更キー52を短押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を第1の運転強度111より1段階小さい第2の運転強度112にする。
【0190】
また、制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第2の変更キー52を長押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を最小の第5の運転強度115にする。第5の運転強度115は、第1の変更キー51を短押しすることにより選択可能な運転強度のうちの最小の運転強度である。制御部62が、第1の変更キー51を長押しする操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を第5の運転強度115より小さい運転強度にしてもよい。
【0191】
制御部62は、第1の変更キー51及び第2の変更キー52の各変更キーが設定された時間未満の時間に渡って押された場合に各変更キーが短押しされたと認識し、各変更キーが設定された時間以上の時間に渡って押された場合に各変更キーが長押しされたと認識する。設定された時間は、例えば、1.5秒以上2.0秒以下である。制御部62が、各変更キーが2度押しされた場合に各変更キーが長押しされたときに行う処理と同様の処理を行い、各変更キーが単押しされた場合に各変更キーが短押しされたときに行う処理と同様の処理を行ってもよい。
【0192】
3 第3実施形態
以下では、第3実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第1実施形態において採用される。
【0193】
図21は、第3実施形態の掃除機に備えられる操作部のブロック図である。
【0194】
第3実施形態においては、図21に示されるように、操作部43は、第1の変更キー51、第2の変更キー52、第1のキー221及び第2のキー222を備える。
【0195】
図22は、第3実施形態の掃除機に備えられる第1のキー及び第2のキーを押すことによる、当該掃除機に備えられる掃除機構の状態の遷移を説明する図である。
【0196】
操作部43は、第1のキー221を押す第1の操作及び第2のキー222を押す第2の操作を受け付ける。
【0197】
図22に示されるように、制御部62は、掃除機構61に運転を行わせていない間(運転停止中202)に第1のキー221を押す第1の操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61の運転強度を決定する処理211を行い、行った処理211により決定した掃除機構61の運転強度で掃除機構61に運転を開始させる。これにより、制御部62は、掃除機構61に複数の運転強度82のいずれかで運転を開始させる。
【0198】
制御部62は、掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第1のキー221を押す第1の操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61に運転を停止させる。
【0199】
また、制御部62は、第2のモードにおいて掃除機構61に運転を行わせている間(運転中201)に第2のキー222を押す第2の操作が受け付けられるのに応答して、掃除機構61に運転を行わせたまま、ブラシモータ32に流れる電流の電流値が属する電流値の区間について掃除機構61の運転強度を示す情報をメモリに書き込む処理212を行う。
【0200】
制御部62は、掃除機構61に運転を停止させている間(運転停止中202)に第2のキー222を押す第2の操作が受け付けられるのに応答して、設定モード213に遷移する。
【0201】
第3実施形態においては、制御部62が、第1のキー221を押す第1の操作が受け付けられるのに応答して、情報をメモリに書き込む処理212以外の処理を行い、第2のキー222を押す第2の操作が受け付けられるのに応答して、処理212を行う。そして、処理212以外の処理として、掃除機構61に運転を終了させる処理が選択されている。しかし、処理212以外の処理として、掃除機構61に運転を終了させる処理以外の処理が選択されてもよい。
【0202】
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
【符号の説明】
【0203】
1 掃除機、11 ノズル、12 延長管、13 本体、21 掻き出し機構、31 回転ブラシ、32 ブラシモータ、41 電池、42 送風機、43 操作部、44 回路基板、51 第1の変更キー、52 第2の変更キー、53 キー、61 掃除機構、62 制御部、71 第1の情報、81 複数の状態、82 複数の運転強度、91 累積運転時間、101 第1の状態、102 第2の状態、103 第3の状態、111 第1の運転強度、112 第2の運転強度、113 第3の運転強度、114 第4の運転強度、115 第5の運転強度、121 複数の状態、122 複数の電流値の区間、141 複数の運転強度、151 第1の運転強度、152 第2の運転強度、153 第3の運転強度、154 第4の運転強度、155 第5の運転強度、161 複数の運転強度、171 第1の運転強度、172 第2の運転強度、173 第3の運転強度、174 第4の運転強度、175 第5の運転強度、181 運転強度、191 運転強度、192 運転強度、201 運転中、202 運転停止中、211 処理、212 処理、213 設定モード、221 第1のキー、222 第2のキー。

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