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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087623
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】リニア位置センサ及びレベルセンサ
(51)【国際特許分類】
   G01F 23/62 20060101AFI20240624BHJP
【FI】
G01F23/62 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202551
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】516114787
【氏名又は名称】株式会社日本アレフ
(74)【代理人】
【識別番号】100082876
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 一幸
(74)【代理人】
【氏名又は名称】柿本 恭成
(74)【代理人】
【識別番号】100178906
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 充和
(72)【発明者】
【氏名】萩山 昌哉
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 忠勝
(72)【発明者】
【氏名】矢島 弘一
(72)【発明者】
【氏名】小菅 栄一
【テーマコード(参考)】
2F013
【Fターム(参考)】
2F013AA06
2F013AB03
2F013BC04
2F013BG01
2F013BG11
2F013CB02
(57)【要約】
【課題】検出範囲を広くでき、しかも変位が何れの方向であっても精度よく検出可能なリニア位置センサ及びレベルセンサを提供する。
【解決手段】長尺磁性体12と、長尺磁性体12に沿って移動可能に配置されてマグネット15を支持するスライダ16と、長尺磁性体12により誘導された磁束を検出する磁気検出部品18と、を備えるリニア位置センサであって、長尺磁性体12は、飽和磁束密度が0.65T以上、保磁力が12A/m以下で、磁束密度5~15mTにおける透磁率が3000以上の軟磁性材料からなる。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺磁性体と、
前記長尺磁性体に沿って移動可能に配置されてマグネットを支持するスライダと、
前記長尺磁性体により誘導された磁束を検出する磁気検出部品と、を備えるリニア位置センサであって、
前記長尺磁性体は、飽和磁束密度が0.65T以上、保磁力が12A/m以下で、磁束密度5~15mTにおける透磁率が3000以上の軟磁性材料からなる、リニア位置センサ。
【請求項2】
前記磁気検出部品に磁気検出素子が組み込まれ、
前記スライダが前記磁気検出部品の前記磁気検出素子から最も離間した位置に配置された状態で、前記マグネットにより前記磁気検出素子位置に生じる磁束密度が1mT以上である、請求項1に記載のリニア位置センサ。
【請求項3】
前記長尺磁性体の、前記磁束密度5~15mTにおける透磁率が5000以上である、請求項1に記載のリニア位置センサ。
【請求項4】
前記長尺磁性体がPCパーマロイからなり、前記飽和磁束密度が0.65T以上であり、前記磁束密度5~15mTにおける透磁率が8000以上である、請求項3に記載のリニア位置センサ。
【請求項5】
前記長尺磁性体がPBパーマロイからなり、前記飽和磁束密度が1T以上であり、前記磁束密度5~15mTにおける透磁率が5000以上である、請求項3に記載のリニア位置センサ。
【請求項6】
前記長尺磁性体は磁性焼鈍されたパーマロイからなる、請求項1に記載のリニア位置センサ。
【請求項7】
前記マグネットは残留磁束密度1T以上のネオジム磁石またはサマリウムコバルト磁石からなる、請求項1に記載のリニア位置センサ。
【請求項8】
前記長尺磁性体の両端にそれぞれ前記磁気検出部品を備え、
前記スライダの移動可能範囲が100mm以上である、請求項1に記載のリニア位置センサ。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載のリニア位置センサからなるレベルセンサ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニア位置センサ及びこれを用いたレベルセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、各種タンクの液面位を検出するためのレベルセンサなどのリニア位置センサとして、ステムに沿って昇降可能なフロートにマグネットを支持させ、磁気的にフロートの位置を検出するものが多数知られている。
このようなリニア位置センサでは、ステムの所定位置にリードスイッチを配置し、フロートがステムの所定位置に配置されたときに液面位が所定位置に達したことを検出するものが多数存在する。
【0003】
またステムに磁気収束部材を配置して、磁気収束部材の長手方向の端部に磁電変換素子を配置したレベルセンサも提案されている(下記特許文献1参照)。このレベルセンサでは、液面位の変化を連続的に検出することができるとされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-300189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のようなレベルセンサでは、磁気収束部材となる長尺磁性体にソフトフェライトを用いているため、液面位を連続的に検出することができる範囲が狭く、しかも液面位が上昇する際と下降する際とで検出位置にズレが生じるという課題があった。
【0006】
そこで本発明では、検出範囲を広くでき、しかも変位が何れの方向であっても精度よく検出可能なリニア位置センサ及びレベルセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、検出範囲を拡大するためには、長尺磁性体に用いる軟磁性材料として、飽和磁束密度を所定の値以上とし、かつ磁束密度5~15mTにおける透磁率を所定の値以上とすること、また、液面位が上昇する際と下降する際とで検出位置にズレが生じ難くするためには、保磁力を所定値以下とすることにより、上記課題の検出範囲を広くでき、しかも、精度よく検出可能なリニア位置センサ及びレベルセンサを開発し、本発明に想到した。
【0008】
上記目的を達成する本発明のリニア位置センサは、長尺磁性体と、長尺磁性体に沿って移動可能に配置されてマグネットを支持するスライダと、この長尺磁性体により誘導された磁束を検出する磁気検出部品と、を備えるリニア位置センサであって、長尺磁性体は、飽和磁束密度が0.65T以上、保磁力が12A/m以下で、磁束密度5~15mTにおける透磁率が3000以上の軟磁性材料からなる。
【0009】
このレベルセンサでは、磁気検出部品に磁気検出素子が組み込まれ、スライダが、磁気検出部品の磁気検出素子から最も離間した位置に配置された状態で、マグネットにより磁気検出素子位置に生じる磁束密度が1mT以上であるのが好適である。
好ましくは、長尺磁性体において、飽和磁束密度が0.65T以上であり、磁束密度5~15mTにおける透磁率が5000以上である。
好ましくは、長尺磁性体がPCパーマロイからなり、飽和磁束密度が0.65T以上であり、磁束密度5~15mTにおける透磁率が8000以上である。
好ましくは、長尺磁性体がPBパーマロイからなり、飽和磁束密度が1T以上であり、前記磁束密度5~15mTにおける透磁率が5000以上である。
【0010】
この長尺磁性体は磁性焼鈍されたパーマロイからなるのがよい。またマグネットは残留磁束密度1T以上のネオジム磁石またはサマリウムコバルト磁石からなるのがよい。
【0011】
またこのレベルセンサでは、長尺磁性体の両端にそれぞれ磁気検出部品を備え、スライダの移動可能範囲が100mm以上とすることも可能である。
本発明のレベルセンサは、上記の何れかに記載のリニア位置センサを用いることによって構成される。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、検出範囲を広くでき、しかも何れの方向への変位であっても精度よく検出することが可能なリニア位置センサ又はレベルセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態に係るレベルセンサの斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係るレベルセンサの縦断面図である。
図3】本発明の実施形態に係るレベルセンサ各部の拡大断面図であり、(a)は図2のA-A横断面、(b)はベース部の縦断面、(c)は頂部側の縦断面図である。
図4】本発明の実施形態に係るレベルセンサの頂部側の拡大断面図である。
図5】実施例1の結果を示すグラフである。
図6】実施例1で用いた長尺磁性体の磁化曲線を示す図であり、それぞれ(A)はPBパーマロイ、(B)はPCパーマロイ、(C)はパーメンジュール、(D)はソフトフェライトを示す。
図7】実施例2及び比較例1の結果を示すグラフである。
図8】実施例3の結果を示すグラフである。
図9】実施例4乃至実施例6の結果を示すグラフである。
図10】実施例7のレベルセンサの磁束密度を示す図である。
図11】実施例7のレベルセンサの出力電圧を示す図である。
図12】実施例8のレベルセンサの出力電圧を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。この実施形態ではリニア位置センサとしてレベルセンサの例を用いている。図1及び図2は本実施形態のレベルセンサを示す図である。
【0015】
レベルセンサ10は、ベース部11と、一端部がベース部11に固定された状態でベース部11から突出して設けられた長尺磁性体12を有するステム部13と、ステム部13に沿って移動可能に配置され、マグネット15が支持されたスライダとしてのフロート16と、長尺磁性体12の一端部を配置したベース部11に設けられて長尺磁性体12により誘導された磁束を検出する磁気検出部品18と、フロート16を移動可能に囲んでベース部11に固定されステム部13の他端部を固定して支持する剛性枠部21と、長尺磁性体12をベース部11及び剛性枠部21に弾性により支持する弾性支持部23と、を備えている。磁気検出部品18には磁気検出素子18dを内包する磁気センサ18cが組み込まれている。
【0016】
ベース部11は、図2及び図3(b)に示すように、用途により各種の又は所定の形状に形成された樹脂製の筐体25を有している。磁気検出部品18は、基板27に磁気検出素子18dを内包する磁気センサ18cが取り付けられて構成されている。つまり、磁気センサ18cを実装した基板27からなる磁気検出部品18が筐体25内に固定されている。本実施形態のベース部11は、筐体25内の基板27に磁気検出素子18dを内包する磁気センサ18cを取り付けて構成した磁気検出部品18が収容されて樹脂封止されている。基板27から磁気検出部品18の出力18aが、導線として外部に引き出されている。
ベース部11には取付用のフランジ部11aが設けられており、フランジ部11aの内側にステム部13及び剛性枠部21が突出して設けられ、フランジ部11aの外側には基板27から図示しない制御部等に接続するための出力18aがコネクタ18bにより液密に引き出されている。
【0017】
磁気検出部品18に用いる磁気検出素子18dは電磁変換素子を用いることができ、具体的には、ホール素子が好適に使用可能である。リニア位置センサを液面センサのようなレベルセンサとして利用する場合、磁気センサ18cとしてはリニアホールIC等が好適に使用可能である。後述するように、液面のレベルとリニアホールICとの直線性が良好でない場合には、磁気検出素子18dを備えた磁気センサ18cとしてプログラマブルホールICを用いることができる。プログラマブルホールICは、EEPROM素子等を備えたホールICであり、液面のレベルとリニアホールICの出力を直線に補正する機能を有している。本実施形態では、磁束変化を近似式により線形化して出力できるプログラマブルホールICを用いている。
【0018】
ステム部13は、図2及び図3(a)に示すように、長尺パイプ29と長尺磁性体12とを有する。長尺パイプ29は一端部がベース部11に固定され、他端部が剛性枠部21に固定されている。長尺磁性体12は長尺パイプ29内に収容されていて、弾性支持部23を介して長尺パイプ29と非接合状態で支持されている。
【0019】
ステム部13の長尺パイプ29は、例えば樹脂等により長尺磁性体12と同等の長さに形成されていて、横断面が略一定の概略円筒形状に形成されている。このステム部13にはフロート16が移動可能な少なくとも30mm以上、好ましくは40mm以上の検出領域、特に好ましくは100mm以上の検出領域が設けられているが、測定対象の長さ(深さ)により適宜設定することができる。検出領域を区画するために各端部にストッパ等を配置していてもよいが、本実施形態では、フロート16がベース部11と当接する位置と、剛性枠部21の内側端部と当接する位置との間の全長が検出領域となっている。
長尺パイプ29の外周面には、軸方向に延びるリブ29aが複数設けられている。これはフロート16と長尺パイプ29とが接触した際に摺動抵抗を少なくするためである。各リブ間は閉塞されていてもよく、内外に貫通した開口であってもよい。
【0020】
フロート16は環状に形成されていて、中心の貫通孔16aにステム部13が挿通されている。貫通孔16aにステム部13の長尺パイプ29が挿通した状態では、ステム部13に対して径方向に過剰にガタつかない範囲でフロート16がステム部13の軸線方向に滑らかにスライド可能となっている。
フロート16の他の形状及び材質などは、マグネット15を支持した状態で、検出対象の液体の液面に浮くものあれば特に限定されない。
【0021】
フロート16に支持されたマグネット15は、ネオジムなどのようにできるだけ強力な磁石が好ましく、両極がフロート16の貫通孔16aの軸方向に沿って配置されているのがよい。マグネット15は、例えば貫通孔16aを囲むように配置される環状のものであってもよく、貫通孔16aの軸方向に沿って延びる1又は複数の塊状又は棒状であってもよい。
【0022】
例えば、フロート16が検出領域における磁気検出部品18から最も離間した位置に配置された状態で、マグネット15により得られる磁気検出素子18dの位置の磁束密度が1mT以上であるのが好適である。ここで、磁気検出素子18dの位置とは、磁気センサ18c内の電磁変換素子である例えばホール素子の配設される位置を示している。
【0023】
長尺磁性体12は、フロート16に支持されたマグネット15の磁束を磁気検出部品18の磁気検出素子18dに誘導するもので、例えば飽和磁束密度が0.65T以上、保磁力が12A/m以下であって、磁束密度5~15mTにおける透磁率が3000以上の軟磁性材料からなる。
長尺磁性体12の保磁力を12A/m以下とするのは、液面位が上昇する際と下降する際とで検出位置にズレが生じ難くするためであり、長尺磁性体12の飽和磁束密度を0.65T以上とし、かつ、磁束密度5~15mTにおける透磁率を3000以上とするのは、検出範囲を拡大するためである。
【0024】
検出位置のズレは、長尺磁性体12の保磁力、所謂ヒステリシスに依存し、検出位置のズレを生じ難くするためには、保磁力が12A/m以下、より好ましくは4A/m以下が好適である。保磁力が4A/m以下では、検出範囲が100mm程度の場合に検出位置のズレは殆ど生じない。なお、保磁力が20A/mでは、検出範囲が100mm程度の場合に検出位置のズレは例えば10%程度であり、検出位置のズレが生じるので好ましくない。保磁力が20A/m以上では検出位置のズレはより大きくなるが、検出位置のズレが問題とならない場合、例えば、液位がゼロ、中間、最大のような検知の場合には使用することができる。
【0025】
レベル位置センサ10の検出範囲を拡大するには、磁気検出部品18の磁気検出素子18dの位置に生ずる磁束密度の量を大きくする必要がある。長尺磁性体12に用いる軟磁性材料を電磁界解析ソフトウェアにより検討した結果、検出範囲の拡大には、長尺磁性体12に用いる軟磁性材料が十分大きな飽和磁束密度を持っていることと、初透磁率が小さくとも磁気検出部品18で検出できる磁束密度の最小値近辺において十分な透磁率を備えていることが有効であることが判明した。検出範囲を100mm前後とした場合の磁気検出部品18の磁気検出素子18dの位置に1~3mT程度の磁束密度が生じるときの、長尺磁性体12の端部に生じる表面磁束密度が得られる透磁率を求めた。具体的には、長尺磁性体12の端部に生じる表面磁束密度が5~15mTにおける透磁率を算出した。これにより、検出範囲を拡大するためには、長尺磁性体に用いる軟磁性材料として、飽和磁束密度を0.65T以上とし、磁束密度5~15mTにおける透磁率が3000以上が必要であることが判明した。この条件を満たす軟磁性材料は、例えばPBパーマロイ、PCパーマロイ、パーメンジュール等である。後述するように、ソフトフェライトでは、検出範囲を100mm程度に拡大するのは困難であった。
【0026】
このような長尺磁性体12としては、JISC2531:1999に準拠した直流磁気特性を有する磁気等級06のPBパーマロイ、磁気等級30のPCパーマロイ、これらのパーマロイと同等以上の透磁率及び飽和磁束密度を有して同等以下の保磁力を有する鉄ニッケル磁性材料、センダスト、アモルファス磁性材料、ナノ結晶磁性材料などを挙げることができる。PBパーマロイとしては、Niが42~49質量%、残部がFeの組成が挙げられる。PCパーマロイとしては、Niが75~78質量%、Crが2~3質量%、Cuが4~6質量%、残部がFe、Niが75~80質量%、Cuが1~6質量%、Moが3.5~6質量%、残部がFe、Niが79~82質量%、Moが3.5~6質量%、残部がFeのような組成が挙げられる。
【0027】
長尺磁性体12の形状としては、円柱状形状、角柱状形状、板状、帯状など各種のものが使用可能であるが、柱状形状のものを用いることで断面積を大きくして太くすることで飽和磁束密度を大きくして、磁気センサに届く磁束密度を大きくでき好ましい。
【0028】
また長尺磁性体12の端部は球面、テーパー面、錐面等の先細り形状を有していてもよい。このようにすれば端部の狭い範囲に磁束が集中するため、磁気検出素子18dに届く磁束密度のピークを大きくできる。
【0029】
剛性枠部21は、図2及び図3(b)(c)に示すように、一端側がベース部11に固定されてフロート16の周囲を囲んで配置された複数本の枠板21aと、複数本の枠板21aの他端側が連結した連結部21bと、を有し、連結部21bによりステム部13の他端側が支持されている。本実施形態では枠板21aにより連結部21bが変位不能に支持されている。
【0030】
弾性支持部23は、図3(b)(c)に示すように、長尺磁性体12をベース部11及び剛性枠部21に対して弾性により支持するものである。本実施形態では、長尺パイプ29がベース部11の筐体25と剛性枠体21の連結部21bとに設けられた溝や凹部等に嵌合して固定されていて、この長尺パイプ29内の長尺磁性体12が弾性により支持されている。
本実施形態の弾性支持部23は、剛性枠部21の連結部21bに設けられて、長尺磁性体12の一端部を磁気検出部品18に押し付けるようにこの長尺磁性体12の他端部を付勢するバネ部23aと、筐体25に設けられた受部23bと、長尺パイプ29の内側に長尺磁性体12を囲むように複数突出して設けられ、長尺磁性体12の外周に非接合状態で当接した内部支持片23cと、を有している。
【0031】
バネ部23aは、剛性枠部21の連結部21bに設けられた弾性変形可能な片からなる板バネである。バネ部23aは、例えば長尺パイプ29又は剛性枠部21が樹脂製の場合には所望の弾性力が得られるのであれば、一体に形成することも可能である。
バネ部23aの形状は板バネに限定されず、コイルばねや皿ばねのような形状を用いてもよい。また、バネ部23aは軟質樹脂等の非磁性材料により形成されていてもよい。非磁性材料としては、樹脂や非磁性の金属材料等が挙げられる。
【0032】
このようなバネ部23aにより長尺磁性体12を磁気検出部品18側に押し付けて支持すれば、例えば長尺パイプ29や剛性枠部21に熱膨張や熱収縮が生じても、長尺磁性体12の端部を適度な圧力で磁気検出部品18側に押圧できるとともに、長尺磁性体12の端部と磁気検出素子18dとの間の間隔を一定に保ち易い。
【0033】
受部23bは、筐体25の壁面に設けられていて、壁面と磁気検出部品18との間に空気や充填樹脂を存在させることで、磁気検出素子18dと長尺磁性体12との間に所望の間隔が得られるように形成されている。
【0034】
この受部23bによれば、磁気センサ18cの表面に、長尺磁性体12の先端が直接当接せずに受部23bの厚み分の隙間で離間させることができる。そのため長尺磁性体12の端部から過剰な応力を受けることを防止して、磁気センサ18cや磁気センサ18cを実装する基板27を保護することができ、同時に長尺磁性体12の先端と磁気検素子18dの間に間隔を設けることで、フロート16のマグネット15が磁気検出素子18dに最接近した際に検出素子18dに検出範囲を超えるような磁束が負荷されることを防止できる。
さらに内部支持片23cは、長尺パイプ29の内面から内側に、長尺磁性体12を囲む複数位置に、長尺磁性体12の外周に非接合状態で当接するように突出して設けられている。この内部支持片23cは、長尺磁性体12が長尺パイプ29内の中心等の径方向の所定位置に配置されるように、長尺磁性体12を径方向に弾性支持している。
【0035】
本実施形態では、これらの弾性支持部23により、長尺磁性体12がベース部11、剛性枠部21、長尺パイプ29に対して弾性により微少変位可能に支持されていて、ベース部11、剛性枠部21、長尺パイプ29等に生じる熱変形や振動等が直接伝わることを防止している。
【0036】
以上のようなレベルセンサ10は、フランジ部11aを用いてタンク等の液体貯留部の底壁や蓋壁などに装着され、例えばステム部13が上下方向に配向されるように設置して使用される。フランジ部11aにはパッキン等を用いた液密構造を備えていてもよい。
この状態で液体貯留部に液体が貯留されると、液面位に応じてフロート16が昇降し、フロート16に支持されたマグネット15の磁束が長尺磁性体12に誘導され、長尺磁性体12の端部に配置された磁気検出部品18の磁気検出素子18dにより検出され、磁束に対応した検出信号が基板27から外部に伝達される。
このとき長尺磁性体12の検出領域全体でマグネット15の位置に対応した磁束が検出できるため、検出領域全体で液面位を連続的に検出することができる。特に本実施形態では、磁気センサ18cにより線形化しているため、液面位に対応した検出信号が得られ、使い勝手がよい。
【0037】
しかも長尺磁性体12は、飽和磁束密度が0.65T以上、保磁力が12A/m以下であって、磁束密度5~15mTにおける透磁率が3000以上の軟磁性材料からなるため、検出領域を長くでき、しかも液面位の上昇時と下降時とでズレが生じることを防止できる。その結果、何れの方向の液面位の変位であっても精度よく広い範囲で連続的に検出することが可能である。ここで、飽和磁束密度、透磁率及び保磁力は、JISC2531:1999鉄ニッケル軟質磁性材料に記載された測定方法で求めた値である。
【0038】
[第2実施形態]
図4は第2実施形態のレベルセンサ10を示す。
この第2実施形態のレベルセンサ10は、長尺磁性体12の両端にそれぞれ磁気検出部品18x,18yを備えていて、フロート16の移動可能範囲が100mm以上とされている。
詳細には、第1実施形態と同様に、一端側のベース部11の筐体25内で第1の基板27xに磁気センサ18cを取り付けた第1の磁気検出部品18xが配置されていることに加え、他端側の剛性枠部21の連結部21bにも筐体25が設けられ、筐体25内で第2の基板27yに磁気センサ18cを取り付けた第2の磁気検出部品18yが配置されている。さらに第1及び第2の基板27x、27y間が接続ハーネス31により接続されている。そのため長尺磁性体12の両端側で、フロート16のマグネット15の磁束を検出可能であり、両端側の第1及び第2の磁気検出部品18x,18yで検出された検出信号が、一端側のコネクタ18aの出力18bから外部に伝達される。
その他は、第1実施形態と同様である。
【0039】
このようなレベルセンサ10であっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。しかも長尺磁性体12の両端にそれぞれ磁気検出部品18x,18yを有するため、フロート16が移動可能範囲においてどちらの端部付近に移動しても、何れかの磁気検出部品18x,18yによっても精度よく検出できる。そのため磁気検出部品18x,18y単独では精度よく検出できない程度に長尺磁性体12の長さが大幅に長い場合であっても、長尺磁性体12の両端付近に磁気検出部品18x,18yが配置されていることから、フロート16の移動可能な全範囲においてフロート16の位置を精度よく検出することができ、使い勝手がよい。
【0040】
なお上記第1実施形態及び第2実施形態は、本発明の範囲内において、適宜変更可能である。
例えば上記実施形態では、ステム部13として長尺パイプ29内に長尺磁性体12を収容した例について説明したが、長尺パイプ29を用いることなく、長尺磁性体12からなるステム部13がベース部11或いは剛性枠部21に支持されていてもよい。
上記実施形態は、長尺磁性体12とマグネット15を除き非磁性の材料を用いて構成されていることが望ましい。非磁性材料としては、軟質樹脂や非磁性の金属材料等が挙げられる。
【実施例0041】
以下、本発明の幾つかの実施例を示して比較例との対比で詳細に説明する。
[実施例1]
線材形状が直径0.6mm、長さ150mmで、それぞれPBパーマロイ(日立金属株式会社製、YEP-B 初透磁率:6000 飽和磁束密度:1.4T)、PCパーマロイ(日立金属株式会社製、YEP-C 初透磁率:200000 飽和磁束密度:0.7T)、パーメンジュール(日立金属株式会社製、YEP-2V 初透磁率:840 飽和磁束密度:2.45T)、ソフトフェライト(JFEフェライト株式会社製、MBT2 初透磁率:3300 飽和磁束密度:0.53T)で構成される長尺磁性体12を用いて、磁気検出素子18dの位置における磁束密度を磁気シミュレーションにより算出した。
マグネット15は、残留磁束密度395mTの異方性フェライト磁石で、外径が15mm、内径が10mm、厚みが3mmのリング状を有し、厚み方向に着磁したものを使用した。
【0042】
磁気検出素子18dの位置の磁束密度は、環状のマグネット15の中心に長尺磁性体12を配置して、マグネットと端部の距離に応じて発生する磁束を、株式会社JSOLの電磁界解析ソフトウェア(JMAG)を用いてシミュレートすることにより算出した。
【0043】
実施例1の磁束密度の算出結果を図5に示す。図5の横軸は、長尺磁性体12とマグネット15との距離(mm)であり、縦軸は磁気検出素子18dの位置の磁束密度(mT)である。
図5において、PBパーマロイ、PCパーマロイ、パーメンジュールはマグネット距離110mmにおいても1.5mT以上の磁束密度が生じるのに対し、ソフトフェライトは1mT以下と小さい磁束密度となっている。
【0044】
また、磁気検出素子18dの位置に磁束密度が2mT生じている時のマグネット位置における長尺磁性体12の端部の表面磁束密度を算出すると、10mTであった。その表面磁束密度から各材料の磁化曲線に基づいて透磁率を求めた。
図6は、実施例1で用いた長尺磁性体12の磁化曲線を示す図であり、それぞれ(A)はPBパーマロイ、(B)はPCパーマロイ、(C)はパーメンジュール、(D)はソフトフェライトを示す。
図6の磁化曲線から、磁束密度5~15mTにおける透磁率を算出すると、PBパーマロイは6600、PCパーマロイは37000、パーメンジュールは4000、ソフトフェライトは3300であった。
【0045】
これらから、磁気検出素子18dの位置に生ずる磁束密度の量を大きくするためには、長尺磁性体12に用いる軟磁性材料が十分大きな飽和磁束密度を有していることと、初透磁率が小さくとも磁気検出素子18dで検出する磁束密度の最小値近辺において十分な透磁率を備えていることが必要であることが判明した。飽和磁束密度が0.65T以上で、かつ磁束密度5~15mTにおける透磁率が3000以上の軟磁性材料としては、PBパーマロイ、PCパーマロイ、パーメンジュールは、その条件に当てはまる。
【0046】
[実施例2]
線材形状が直径0.6mm、長さ150mmのPCパーマロイ(王子合金株式会社製、型番:78Ni)を、窒素雰囲気下において処理温度850度処理時間6分以上の条件で焼鈍を施して製作した長尺磁性体12を用いて、ヒステリシスの影響を測定した。実施例2のPCパーマロイの組成は、Niが77.0質量%、Moが4.2質量%、Cuが5.0質量%、Feが13.5質量%であった。マグネット15は、残留磁束密度1.06Tのサマリウムコバルト磁石で、外径が12mm、内径が7mm、厚みが3mmのリング状を有し、厚み方向に着磁したものを使用した。
【0047】
測定は、長尺磁性体12を樹脂パイプに内に収容して固定し、樹脂パイプの端部を、磁気センサ18cとなるガウスメータ(Lake Shore社製、型番:425)のプローブに固定するとともに、上記の環状のマグネット15に樹脂パイプを通し、マグネット15を長尺パイプ29に沿ってガウスメータに接近させる方向と離反させる方向とに移動させて、プローブに生じる磁束を測定した。
【0048】
[比較例1]
リードスイッチ材料等に使用される52%鉄ニッケル合金(日本ベルパーツ社製、リードスイッチ用52合金線、Fe-Ni:52%)からなり、実施例1と同様の線材形状を有する他は、実施例1と同様にして、マグネットを長尺パイプ29に沿ってガウスメータに接近させる方向と離反させる方向とに移動させて、プローブに生じる磁束を測定した。52%鉄ニッケル合金は、実施例1のPBパーマロイに近似した飽和磁束密度、磁束密度5~15mTにおける透磁率を有し、保磁力は20A/mである。
【0049】
実施例2及び比較例1の磁束測定の結果を図7に示す。図7の横軸は、長尺磁性体12とマグネット15との距離(mm)であり、縦軸はガウスメータで測定した磁気検出素子18dの位置の磁束密度(mT)である。
図7に示すように、実施例2では、マグネット15をガウスメータに接近させる方向に移動させたときの磁束の変化と、離反させる方向に移動させたときの磁束の変化とが、略一致していた。
【0050】
比較例1の52%鉄ニッケル合金はPCパーマロイに比べて飽和磁束密度が1.4Tと大きいため、発生する磁束が大きいものの、保磁力が20A/mと大きいのでヒステリシスの影響が生じており、接近時の磁束と離反時の磁束が顕著に乖離している。磁気検出素子18dの素子位置で磁束密度2mT発生時のマグネット距離は、接近時に100mmであるのに対して離反時は112mmとなっており、磁気検出素子18dの位置の磁束密度の数値から距離を判別する際に12mmの誤差が生じる。検出範囲を100mmとすると、誤差は約12%である。
【0051】
保磁力に起因する別の問題として、52%鉄ニッケル合金の接近時のマグネット距離130mm以上の領域において、磁気検出素子18dの位置の磁束密度の変化は0.2mT以下とごく小さくなっており、磁束密度数値の変化からマグネット位置を判別するのが困難となっている。これに対し、実施例2のPCパーマロイはマグネット距離110mm以上の領域で線形に近い磁気検出素子18dの位置の磁束密度の変化が得られている。
【0052】
上記により、比較例1の52%鉄ニッケル合金のように保磁力の大きい軟磁性材料は、ヒステリシスを生じるため長尺磁性体12に適していないことがわかる。比較例1以外の保磁力の大きい軟磁性材料として、具体的には、SUY-0(保磁力60A/m以下)のような純鉄や、K-M31(保磁力105A/m以下)のような電磁ステンレス鋼、YEP-2V(保磁力68A/m以下)のようなパーメンジュールが挙げられる。
【0053】
実施例2で用いた、保磁力が4A/m以下と小さいPCパーマロイのような軟磁性材料を用いることで、ヒステリシスにより生じるセンサの検出誤差を抑制することが可能である。検出誤差が問題とならない用途の場合、保磁力が12A/m以下であるが飽和磁束密度が1.4T以上と大きいPBパーマロイを用いることで、弱い磁力のマグネットや低感度な磁気センサを利用してリニア位置センサを構成することが可能である。
【0054】
[実施例3]
長尺磁性体12として、線材形状が直径2mmである以外は実施例1と同じで、長さ150mmのPCパーマロイからなり、焼鈍を施していないものを使用した。マグネットとして、残留磁束密度410mTの異方性フェライト磁石で、外径が12.5mm、内径が5.3mm、厚みが6mmのリング状を有し、厚み方向に着磁したものを使用した他は、実施例1と同様にして、ガウスメータのプローブに生じる磁束を測定した。
【0055】
実施例3の結果を図8に示す。
図8から明らかなように、焼鈍しない長尺磁性体12を使用した実施例3では、マグネット15をガウスメータに接近させる方向に移動させたときと離反させる方向に移動させたときとで、特にマグネット距離50mm近傍に見られるような顕著なズレが生じている。これは長尺磁性体12に加工歪による保磁力の増大が生じているためであり、実施例1のように焼鈍して本来の保磁力に戻して使用することで、両方向における磁束を一致させることが可能である。
【0056】
[実施例4~実施例6]
長尺磁性体12として、線材形状が長さ150mmで、直径が0.6mm(実施例4)、0.8mm(実施例5)、2mm(実施例6)のPCパーマロイを、窒素雰囲気下において処理温度850度処理時間6分以上の条件で焼鈍を施して使用した。線径以外は実施例1と同じPCパーマロイを用いた。マグネット15として、残留磁束密度1.35Tのネオジム磁石で、外径が12mm、内径が8mm、厚みが3mmのリング状を有し、厚み方向に着磁したものを使用した他は、実施例1と同様にしてガウスメータのプローブに生じる磁束を測定した。結果を図9に示す。
図9から明らかなように、焼鈍した長尺磁性体12の太さがいずれであっても、マグネット15の接近させる方向と離反させる方向の両方向における磁束が一致していた。しかも、太い磁性体となるほどマグネット15が中間部に位置した際の磁束密度を大きくできた。
【0057】
[実施例7]
実施例7として、実施例1のPCパーマロイからなる長尺磁性体12(線材形状が直径0.6mm、長さ50mm)と磁気センサ18cとしてプログラマブルホールICを用い、図1に示すレベルセンサ10を試作した。プログラマブルホールICは、TDK-Micronas社製、型番HAL2425を用いた。
図10は実施例7のレベルセンサ10の磁束密度を示す図である。図の横軸はフロート位置(mm)であり、縦軸は磁束密度(mT)である。磁束密度は、プログラマブルホールICにおいて、直線性の補正をしないリニアホールICの出力電圧から測定した磁束密度である。
図10から、実施例7のレベルセンサ10においては、フロート位置に従って磁束密度は変化するが、直線ではなく曲線となっていることが分かる。このフロート位置に対する磁束密度を、プログラマブルホールICの機能により直線化を図った。
【0058】
図11は、実施例7のレベルセンサ10の出力電圧を示す図である。図の横軸はフロート位置(mm)であり、縦軸はプログラマブルホールICで直線補正をした出力電圧(V)である。
図11に示すように、フロート位置が0mm~40mmのときに、出力電圧が0.5Vから4.5V迄変化し、フロート位置が1cm変化すると、出力電圧が1V変化し、直線性が良好であり、液面の変位として40mmを測定できることが分かる。
【0059】
[実施例8]
実施例8では、実施例1の長尺磁性体12(線材形状が直径0.6mm、長さ110mmのPCパーマロイ)と磁気センサ18cとして、実施例7と同じプログラマブルホールICを用い、図1に示すレベルセンサ10を試作した。長尺磁性体12の長さを変えた以外は、実施例7と同様である。
【0060】
図12は、実施例8のレベルセンサ10の出力電圧を示す図である。図の横軸はフロート位置(mm)であり、縦軸はプログラマブルホールICで直線補正をした出力電圧(V)である。
図12に示すように、フロート位置が0mm~100mmのときに、出力電圧が0.5Vから4.5V迄変化し、フロート位置が2cm変化すると出力電圧が0.8V変化し、直線性が良好で、液面の変位として100mmを測定できることが分かる。
【0061】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施することができる。
例えば、上述した実施形態においては、プログラマブルホールICの出力は電圧で示したが、これに限らず、別途液晶や有機EL等を備えた表示装置で、液面の位置や、液面の目盛り等を表示したり、有線及び無線による通信を介して外部装置への液面位置情報の出力をしてもよいことは明らかである。
【0062】
上述した実施形態では、磁気検出部品18の出力をコネクタ18bを用いて出力しているが、絶縁被覆した導線による引き出し線やワイヤーハーネスを用いてもよい。
【符号の説明】
【0063】
10 レベルセンサ
11 ベース部
11a フランジ部
12 長尺磁性体
13 ステム部
15 マグネット
16 フロート(スライダ)
16a 貫通孔
18,18x,18y 磁気検出部品
18a 出力
18b コネクタ
18c 磁気センサ
18d 磁気検出素子
21 剛性枠部
21a 枠板
21b 連結部
23 弾性支持部
23a バネ部
23b 受部
23c 内部支持片
25 筐体
27,27x,27y 基板
29 長尺パイプ
29a リブ
31 接続ハーネス

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12