(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087642
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240624BHJP
【FI】
G06Q30/0601
G06Q30/0601 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202576
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鍜治 伸裕
(72)【発明者】
【氏名】赤崎 智
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L030BB47
5L030BB66
5L049BB08
5L049BB47
5L049BB66
(57)【要約】
【課題】利用者に対して適切な検索サービスを提供すること。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、商品の説明文から企業独自で付与される型番を示す型番文字列を抽出するように学習された第1モデルを用いて説明文から型番文字列を抽出する抽出部と、型番文字列から商品の属性を推定するように学習された第2モデルを用いて抽出部によって抽出された型番文字列から商品の属性を推定する推定部とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品の説明文から企業独自で付与される型番を示す型番文字列を抽出するように学習された第1モデルを用いて前記説明文から前記型番文字列を抽出する抽出部と、
前記型番文字列から前記商品の属性を推定するように学習された第2モデルを用いて前記抽出部によって抽出された前記型番文字列から前記商品の属性を推定する推定部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記抽出部は、
前記商品の説明文として、商品タイトルから前記型番文字列を抽出すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記抽出部は、
前記説明文が入力された際に前記型番文字列か否かを示すスコアを文字ごとに出力する前記第1モデルを用いて前記説明文から前記型番文字列を抽出すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記抽出部は、
前記説明文が入力された際に前記型番文字列か否かを示すスコアを分かち書きごとに出力する前記第1モデルを用いて前記説明文から前記型番文字列を抽出すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記推定部は、
前記型番文字列から前記商品の属性としてブランド名を推定するように学習された前記第2モデルを用いて前記型番文字列から前記商品の属性を推定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
商品の説明文から企業独自で付与される型番を示す型番文字列を抽出するように学習された第1モデルを用いて前記説明文から前記型番文字列を抽出する抽出工程と、
前記型番文字列から前記商品の属性を推定するように学習された第2モデルを用いて前記抽出工程によって抽出された前記型番文字列から前記商品の属性を推定する推定工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項7】
商品の説明文から企業独自で付与される型番を示す型番文字列を抽出するように学習された第1モデルを用いて前記説明文から前記型番文字列を抽出する抽出手順と、
前記型番文字列から前記商品の属性を推定するように学習された第2モデルを用いて前記抽出手順によって抽出された前記型番文字列から前記商品の属性を推定する推定手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オンラインショッピングサービスにおいてユーザが入力した検索クエリの結果として、販売者がオンラインショッピングサービスを介して販売する商品に関するコンテンツを提供する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、出品された商品の説明として詳細な商品情報が入力されなかった場合、検索が適切に行われない場合があり、検索サービスの利便性向上を図るうえで改善の余地があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、検索サービスの利便性向上を図ることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る情報処理装置は、商品の説明文から企業独自で付与される型番を示す型番文字列を抽出するように学習された第1モデルを用いて前記説明文から前記型番文字列を抽出する抽出部と、前記型番文字列から前記商品の属性を推定するように学習された第2モデルを用いて前記抽出部によって抽出された前記型番文字列から前記商品の属性を推定する推定部とを備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る情報処理装置によれば、利用者に対して適切な検索サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る出品情報データベースに格納される情報の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る抽出処理の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る推定処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
〔1.情報処理〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0011】
図1に示す実施形態に係る情報処理装置1は、各種Webサービスを提供する情報処理装置である。情報処理装置1は、ネットショッピングや、オークション、フリマなどといった各種ECサイトを運営する。なお、情報処理装置1は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信等のサービスを提供してもよい。
【0012】
情報処理装置1は、各利用者の利用者端末10と連携し、各利用者の利用者端末10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。また、情報処理装置1は、実際には、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよい。
【0013】
利用者端末10は、利用者によって操作される端末である。例えば、利用者端末10は、所定のネットワークを介して情報処理装置1が提供する各種Webサービスを利用者に対して提供する。利用者は、利用者端末10を通じて、情報処理装置1が提供する各種ECサイトに商品を出品する、あるいは、他の利用者や店舗が出品した商品を購入することができる。
【0014】
ところで、例えば、利用者がECサイトに商品を出品する際に、利用者が入力した商品の説明として詳細な商品情報が入力されない場合がある。このような場合に、商品に関する情報が乏しいため、ECサイトで利用者が出品した商品を検索することは困難となる。
【0015】
そこで、実施形態に係る情報処理装置1は、利用者がECサイトに商品を出品する際に、利用者が入力した商品の説明から商品の属性を推定することとした。
図1に示すように、情報処理装置1は、第1モデルデータベースおよび第2モデルデータベースを有する。
【0016】
第1モデルデータベースは、第1モデルを格納するデータベースであり、第2モデルデータベースは、第2モデルを格納する。第1モデルは、ブランド独自で採用される型番を正解データとして学習されたモデルであり、第2モデルは、型番からブランドを推定するように学習されたモデルである。
【0017】
情報処理装置1は、第1モデルおよび第2モデルを用いて、商品の説明文から型番を抽出するとともに、抽出した型番から商品のブランド名を推定する。まず、情報処理装置1は、利用者端末10から出品情報を取得し(ステップS1)、出品情報データベースに登録する。出品情報は、利用者が出品する商品に関する商品情報であり、タイトル、説明文、画像、販売価格等に関する各種情報を含む。
【0018】
つづいて、情報処理装置1は、出品情報のタイトルTを第1モデルに入力し、出力結果に基づいてタイトルTから型番文字列を抽出する(ステップS2)。例えば、第1モデルは、型番である可能性を示すスコアをタイトルTに含まれる文字列それぞれに算出し、情報処理装置1は、当該スコアが閾値を超える文字列を型番文字列として抽出する。
【0019】
情報処理装置1は、抽出した型番文字列を第2モデルに入力することで、商品のブランドを推定する(ステップS3)。
図1では、タイトルTから「XXX-YYY」を型番文字列として抽出し、抽出した型番文字列から「XYZブランド」を抽出した場合を示す。
【0020】
このように、情報処理装置1は、出品情報から型番文字列を抽出するとともに、抽出した型番文字列から商品のブランドを推定する。これにより、情報処理装置1は、出品された商品の説明として詳細な商品情報が入力されなかった場合であっても、当該商品に対して適切な検索タグを設定することができる。
【0021】
したがって、実施形態に係る情報処理装置1によれば、検索サービスの利便性向上を図ることができる。
【0022】
〔2.情報処理装置の構成例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置1の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置1は、通信部2と、記憶部3と、制御部4とを有する。
【0023】
(通信部2)
通信部2、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部2は、ネットワークと有線又は無線で接続される。
【0024】
(記憶部3)
記憶部3は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図2に示すように、記憶部3は、出品情報データベース31と、第1モデルデータベース32と、第2モデルデータベース33とを有する。
【0025】
(出品情報データベース31)
出品情報データベース31は、ECサイトに出品された商品に関する各種情報を格納するデータベースである。
図3は、実施形態に係る出品情報データベース31に格納される情報の一例を示す図である。
【0026】
図3に示すように、出品情報データベース31は、「出品ID」、「出品者ID」、「商品情報」、「検索タグ」、「URL」などといった項目の情報を互いに対応付けて記憶する。「出品ID」は、各商品を識別するための識別子であり、新たに商品が出品される度に新たな出品IDが割り振られる。
【0027】
「出品者ID」は、対応する出品IDによって識別される商品の出品者を識別するための識別子であり、商品を出品した店舗または利用者に関する情報が格納される。「商品情報」は、対応する出品IDによって識別される商品に関する情報であり、商品の状態、画像、価格などといった情報である。例えば、商品情報は、出品者によって入力される。
【0028】
「検索タグ」は、対応する出品IDによって識別される商品の紐づいた検索タグに関する情報である。例えば、「検索タグ」と「検索クエリ」との類似度等によって、商品検索が行われる。「URL」は、対応する出品IDによって識別される商品の販売ページに関するアドレスである。
【0029】
(第1モデルデータベース32)
第1モデルデータベース32は、第1モデルを格納するデータベースである。第1モデルは、例えば、タイトルの文字列あるいは分かち書きそれぞれに型番文字列に関するスコアをそれぞれ付与するように学習されたモデルである。例えば、第1モデルの学習は、型番文字列がラベル付けされた正解データを用いて行われる。
【0030】
(第2モデルデータベース33)
第2モデルデータベース33は、第2モデルを格納するデータベースである。第2モデルは、型番文字列から商品の属性(ブランド)を推定するように学習されたモデルである。例えば、第2モデルは、ブランドおよび型番のペアを学習データとして学習したモデルであるが、例えば、型番文字列からブランドデータベース(不図示)を検索するようなモデルであってもよい。
【0031】
(制御部4)
制御部4は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報処理装置1の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図2に示す例では、制御部4は、取得部41と、抽出部42と、推定部43と、更新部44と、受付部45と、提供部46とを有する。
【0032】
(取得部41)
取得部41は、通信部2を介し、各利用者端末10から出品情報を取得する。また、取得部41は、取得した出品情報を出品情報データベース31に登録する。例えば、この際、取得部41は、出品情報毎に新たな出品IDや、検索タグ等を付与する。
【0033】
(抽出部42)
抽出部42は、商品の説明文から企業独自で付与される型番を示す型番文字列を抽出するように学習された第1モデルを用いて説明文から型番文字列を抽出する。例えば、抽出部42は、商品のタイトルから型番文字列を抽出する。
【0034】
まず、抽出部42は、出品情報データベース31を参照し、ブランド等の商品の属性が登録されていない商品を抽出する。つづいて、抽出部42は、抽出した商品のタイトルを第1モデルに入力し、第1モデルの出力結果に基づいて型番文字列を抽出する。
【0035】
図4は、実施形態に係る抽出処理の一例を示す図である。
図4に示すように、タイトルを第1モデルに入力すると、例えば、分かち書き毎に型番文字列に関するスコア(
図4ではSc1~Sc7)が出力される。
【0036】
抽出部42は、各分かち書きに付与されたスコアのうち、閾値を超える文字列を型番文字列として抽出する。同図に示す例では、「XXX-YYY」のスコアSc7がこれに該当し、「XXX-YYY」を型番文字列として抽出した場合を示している。なお、ここでは、第1モデルが分かち書き毎にスコアを出力する場合について示したが、第1モデルは、1文字単位やその他の単位で分割した文字列毎にスコアを出力するモデルであってもよい。なお、例えば、スコアが抽出条件を満たさない場合には、推定部43による後段の処理は中止となる。
【0037】
(推定部43)
推定部43は、型番文字列から商品の属性を推定するように学習された第2モデルを用いて抽出部42によって抽出された型番文字列から商品の属性を推定する。推定部43は、商品の属性として、商品のブランドを推定する。推定部43は、抽出部42によって抽出された型番文字列を第2モデルへ入力し、第2モデルから出力されるデータを商品の属性として推定する。
【0038】
(更新部44)
更新部44は、推定部43による推定結果に応じて出品情報データベース31を更新する。更新部44は、商品の属性を商品情報項目や検索タグ項目に追加する。これにより、商品の説明として詳細な商品情報が入力されなかった場合であっても、検索を行うことが可能となる。
【0039】
(受付部45)
受付部45は、通信部2を介し、利用者端末10によるWebサービスに関する各種リクエストを受け付ける。例えば、受付部45は、利用者端末10から検索クエリを含む検索リクエストを受け付ける。
【0040】
(提供部46)
提供部46は、利用者端末10に対して各種情報を提供する。提供部46は、受付部45から受け取った検索クエリを用いて、出品情報データベース31を検索し、検索結果に関する情報をリクエスト元の利用者端末10に対して提供する。その他、提供部46は、利用者端末10によるリクエストに応じてWebサービスに関する各種情報を利用者端末10に対して提供する。
【0041】
〔3.処理フロー〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理手順について説明する。
図5は、実施形態に係る推定処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すように、実施形態に係る情報処理装置1は、まず、利用者端末10から出品情報を取得する(ステップS101)。
【0042】
つづいて、情報処理装置1は、商品のタイトルから第1モデルを用いて、型番文字列を抽出する(ステップS102)。つづいて、情報処理装置1は、型番文字列が抽出できたか否かを判定し(ステップS103)、型番文字列が抽出できた場合には(ステップS103;Yes)、型番文字列に基づいてブランド名を推定する(ステップS104)。
【0043】
つづいて、情報処理装置1は、推定したブランド名を出品情報データベース31に登録し(ステップS105)、処理を終了する。また、情報処理装置1は、ステップS103の判定において型番文字列を抽出できなかったと判定した場合(ステップS103;No)、処理を終了する。
【0044】
〔4.変形例〕
上述した実施形態では、商品の属性としてブランド名を推定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。属性として、商品カテゴリ、商品名、製造元などといった商品に関する各種属性を推定するようにしてもよい。また、上述した実施形態では、型番文字列から商品の属性を推定する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、商品名など、各商品を識別する文字列から商品の属性を推定するようにしてもよい。また、上述した実施形態では、商品のタイトルから型番文字列を抽出する場合について説明したが、例えば、商品の説明文(例えば、商品ページ全体)から型番文字列を抽出するようにしてもよい。
【0045】
〔5.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置1は、商品の説明文から企業独自で付与される型番を示す型番文字列を抽出するように学習された第1モデルを用いて説明文から型番文字列を抽出する抽出部42と、型番文字列から商品の属性を推定するように学習された第2モデルを用いて抽出部42によって抽出された型番文字列から商品の属性を推定する推定部43とを備える。
【0046】
また、抽出部42は、商品の説明文として、商品タイトルから型番文字列を抽出する。また、抽出部42は、説明文が入力された際に型番文字列か否かを示すスコアを文字ごとに出力する第1モデルを用いて説明文から型番文字列を抽出する。
【0047】
また、抽出部42は、説明文が入力された際に前記型番文字列か否かを示すスコアを分かち書きごとに出力する第1モデルを用いて説明文から型番文字列を抽出する。また、推定部43は、型番文字列から商品の属性としてブランド名を推定するように学習された第2モデルを用いて型番文字列から商品の属性を推定する。
【0048】
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置1は、利用者に対して適切な検索サービスを提供することができる。
【0049】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る情報処理装置1は、例えば
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図6は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0050】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0051】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0052】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USB等により実現される。
【0053】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0054】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0055】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0056】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0057】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0058】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置1として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部4の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0059】
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0060】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0061】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0062】
例えば、上述した情報処理装置1は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0063】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0064】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0065】
1 情報処理装置
2 通信部
3 記憶部
4 制御部
10 利用者端末
31 出品情報データベース
32 第1モデルデータベース
33 第2モデルデータベース
41 取得部
42 抽出部
43 推定部
44 更新部
45 受付部
46 提供部