(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087726
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】ブリスター容器
(51)【国際特許分類】
B65D 75/36 20060101AFI20240624BHJP
B65D 81/32 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
B65D75/36
B65D81/32 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202671
(22)【出願日】2022-12-19
(71)【出願人】
【識別番号】000000918
【氏名又は名称】花王株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】弁理士法人翔和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木村 拓馬
【テーマコード(参考)】
3E013
3E067
【Fターム(参考)】
3E013AA09
3E013AB08
3E013AC01
3E013AD14
3E013AD23
3E013AE06
3E013AE13
3E067AB83
3E067AC03
3E067AC04
3E067AC11
3E067BA01A
3E067BB01A
3E067BB14A
3E067EA24
3E067EA32
3E067EB27
3E067EC08
3E067EE15
3E067EE40
3E067FA01
3E067FB02
3E067FC01
3E067GD10
(57)【要約】
【課題】環境負荷を低減できると共に、混合トレイとしての機能を兼ね備え、且つ流通効率の向上に資する自立姿勢を安定に保持できる、ブリスター容器を提供すること。
【解決手段】毛髪化粧料を構成する複数の剤がそれぞれ収容された複数の内容器4a、4bが収容される収容部21を形成する合成樹脂製の容器収容体2Aと、容器収容体2Aの開口を閉鎖する蓋シート3とを備えるブリスター容器1Aである。容器収容体2Aは、蓋シート3を分離した状態において、複数の剤の混合用トレイとして使用可能であり、ブリスター容器1Aは、側面視において、収容部21側に第1接地部51を有し、蓋シート3側に第2接地部52を有しており、第1接地部51及び第2接地部52を載置面50に接地した状態で自立可能であり、容器収容体2Aの外面と、収容部21の内面とで表面粗さが異なっている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪化粧料を構成する複数の剤がそれぞれ収容された複数の内容器が収容される収容部を形成する合成樹脂製の容器収容体と、該容器収容体の開口を閉鎖する蓋シートとを備えるブリスター容器であり、
前記容器収容体は、前記蓋シートを分離した状態において、前記複数の剤の混合用トレイとして使用可能であり、
前記ブリスター容器は、側面視において、前記収容部側に第1接地部を有し、前記蓋シート側に第2接地部を有しており、
第1接地部及び第2接地部を載置面に接地した状態で自立可能であり、
前記容器収容体の外面と、前記収容部の内面とで表面粗さが異なっている、ブリスター容器。
【請求項2】
前記蓋シートは、前記収容部とは反対側の面に商品に関する商品情報の表示を有しており、
前記ブリスター容器は、自立状態において、前記蓋シートの前記反対側の面が斜め上方を向いた傾斜状態となり、複数の前記内容器それぞれの重心から前記載置面に引いた垂線と該載置面との交点が、第1接地部と第2接地部との間に存在する、請求項1に記載のブリスター容器。
【請求項3】
前記容器収容体は、前記混合用トレイとして用いる際に底面を形成する平坦壁部と、該平坦壁部の周囲に位置し、前記容器収容体の厚み方向に延在する周壁部とを有し、該平坦壁部と該周壁部との間の角部に第1接地部が形成されている、請求項1又は2に記載のブリスター容器。
【請求項4】
前記容器収容体は、自立状態における高さ方向の少なくとも一端側の前記角部が丸みを帯びている、請求項3に記載のブリスター容器。
【請求項5】
前記蓋シートにおける前記収容部側の面に、前記容器収容体の前記混合用トレイとしての使用方法を含む使用情報が表示されている、請求項1~4の何れか1項に記載のブリスター容器。
【請求項6】
前記内容器がチューブ容器であり、
前記容器収容体は、前記チューブ容器のキャップ部分を収容する複数のキャップ凹部を有し、該キャップ凹部それぞれの外面側が相互に離間した複数の第1接地部を形成している、請求項1~5の何れか1項に記載のブリスター容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブリスター容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、毛髪化粧料を構成する複数の剤を収容する容器収容体を、前記複数の剤を使用の直前に混合するための混合用トレイとして利用することが知られている。
例えば、特許文献1には、2つのチューブ容器を並べて収容した状態で各チューブ容器の裾部が載置される2つの凹部が形成された染毛用トレイが開示されている。
【0003】
特許文献2には、底壁と、前記底壁の周縁からその上面を囲むように延びる側壁とによって毛髪化粧料の収容空間が形成されており、前記側壁が前記底壁の上面から所定の角度で傾斜した傾斜平面を形成し、該傾斜平面の上端に段部が形成されている毛髪化粧料用トレイが開示されている。
【0004】
また、従来、内容物を収容する凹部を有するように立体成形され、且つ表示部を備えることにより、内容物の能書が見えるようにしたり、デザイン性を高めて装飾効果を向上させた透明又は半透明の立体樹脂容器として、ブリスター容器が知られている。特許文献3には、被包装物を収容する凹部を有するシートが、前記凹部の開口部分に繋がり且つ前記凹部の深さ方向に対して直角である背面部と、該背面部に繋がり且つ前記深さ方向に対して直角である第1方向において前記凹部から離間した底面部と、を有し、前記底面部は、前記凹部の深さ方向及び第1方向のいずれに対しても直角である第2方向に平行であり、且つ前記第1方向に交差する仮想面に含まれる1以上の当接部の少なくとも一部を構成することを特徴とするブリスター包装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4949955号公報
【特許文献2】特許第5528178号公報
【特許文献3】特開2018-052576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1及び2のトレイは、複数の剤を収容した内容器を収容する機能と、それぞれの内容器に収容された剤を混合するトレイとしての機能を兼ね備える。しかし、前記トレイ及び前記複数の内容器を市場に流通させる際には、前記複数の内容器を収容したトレイを、さらに外箱によって包装することが一般的であった。斯かる点は、環境負荷低減の観点から改善の余地があった。
特許文献3のブリスター容器は、前記当接部を備えることで安定に自立可能となっている。ブリスター容器が自立可能である点は、前記ブリスター容器が陳列棚に並べられた際に、消費者から注目を集められるようになることから、効率的な流通に寄与すると考えられる。しかしながら、特許文献3のブリスター容器は、剤を混合するためのトレイを想定したものではなく、該トレイとして使用する際の操作性について何らの検討もされていない。
【0007】
したがって本発明は、環境負荷を低減できると共に、混合トレイとしての機能を兼ね備え、且つ流通効率の向上に資する自立姿勢を安定に保持できるブリスター容器に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、毛髪化粧料を構成する複数の剤がそれぞれ収容された複数の内容器が収容される収容部を形成する合成樹脂製の容器収容体と、該容器収容体の開口を閉鎖する蓋シートとを備えるブリスター容器に関する。
一実施形態において、前記容器収容体は、前記蓋シートを分離した状態において、前記複数の剤の混合用トレイとして使用可能であることが好ましい。
一実施形態において、前記ブリスター容器は、側面視において、前記収容部側に第1接地部を有し、前記蓋シート側に第2接地部を有していることが好ましい。
一実施形態において、第1接地部及び第2接地部を載置面に接地した状態で自立可能であることが好ましい。
一実施形態において、前記容器収容体の外面と、前記収容部の内面とで表面粗さが異なっていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明のブリスター容器によれば、環境負荷を低減できると共に、混合トレイとしての機能を兼ね備え、且つ流通効率の向上に資する自立姿勢を安定に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1(a)及び(b)は、本発明の一実施形態であるブリスター容器を示す斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の一実施形態であるブリスター容器を示す背面図である。
【
図3】
図3(a)は、
図2のII-II線断面図であり、
図3(b)は、
図3(a)のA部における拡大図である。
【
図4】
図4(a)は、本発明の一実施形態であるブリスター容器を示す側面図であり、
図4(b)は、
図4(a)のB部における拡大図である。
【
図5】
図5(a)は、本発明のブリスター容器の別の実施形態を示す斜視図であり、
図5(b)は、該別の実施形態の側面図である。
【
図6】
図6は、本発明のブリスター容器のさらに別の実施形態を示す斜視図である。
【
図7】
図7(a)は、本発明のブリスター容器のさらに別の実施形態を示す斜視図であり、
図7(b)は、該実施形態の自立状態における側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明のブリスター容器を、その好ましい実施形態に基づき説明する。
図1には、本発明のブリスター容器の一実施形態(以下、「本実施形態」ともいう)が示されている。
本実施形態のブリスター容器1Aは、
図1に示すように、2個の内容器4a,4b、が収容される収容部21を形成する合成樹脂製の容器収容体2Aと、容器収容体2Aの開口を閉鎖する蓋シート3とを備える。
【0012】
本実施形態のブリスター容器1Aは、一方向に長い六面体形状を有し、長手方向Y及びこれに直交する幅方向Xを有している。ブリスター容器1Aの長手方向は、容器収容体2Aの長手方向と一致しており、ブリスター容器1Aの幅方向は、容器収容体2Aの幅方向と一致している。また、ブリスター容器1Aは、長手方向Y及び幅方向Xの双方と直交する厚み方向Zを有している。厚み方向Zは、後述する容器収容体2Aの互いに対向する主面間の長さを厚みとしたときの、一方の主面から他方の主面に向かう方向である。
【0013】
容器収容体2Aは、プラスチックフィルム或いはプラスチックシートを用いて真空成形により立体成形した、一方の主面が開口した箱状の樹脂容器である。本実施形態の容器収容体2Aは、一方の主面が開口した扁平な六面体形状の樹脂容器である。
容器収容体2Aは、プラスチックフィルムやプラスチックシートとして、透明又は半透明なものを用いることにより、収容部21に収容された内容器4a,4bや、1又は複数の袋状容器、櫛、取扱説明書等のその他の内容物を直接視認できるようになっている。また容器収容体2Aは、その前記開口を閉塞するように取り付けられた蓋シート3の収容部21側の面に表示された能書や装飾等を、容器収容体2Aを通して視認可能になっており、展示効果や装飾効果を高めるようになっている。
【0014】
容器収容体2Aは、蓋シート3に対し、厚み方向Zに離間して対向配置された平坦壁部22を有する。本実施形態では、平坦壁部22は、蓋シート3と平行になっている。平坦壁部22は、後述するように、容器収容体2Aを内容器4a,4bに収容された剤の混合用トレイとして用いる際に、該トレイの底面をなす部分である。また、容器収容体2Aは、平坦壁部22の周囲に位置し、容器収容体2Aの厚み方向に延在する周壁部23を有する。容器収容体2Aは、平坦壁部22と周壁部23とによって囲まれた空間が、内容器4a,4bや上述したその他の内容物を収容する収容部21となっている。すなわち、容器収容体2Aは、平坦壁部22と周壁部23とにより形成された凹部が収容部21となっている。
【0015】
図3(a)に、容器収容体2Aの平坦壁部22を底面として水平面(以下、「載置面50」ともいう。)に載置した状態(以下「平置き状態」ともいう)のブリスター容器1Aを示す。斯かる状態においてブリスター容器1Aの厚み方向Zは、鉛直方向と一致する。このブリスター容器1Aは、後述するように、平坦壁部22と周壁部23との間の角部に、第1接地部51を有している。角部は、平坦壁部22と周壁部23との境界部分であり、該角部を介して平坦壁部22と周壁部23とが連続している。平置き状態では、ブリスター容器1Aの長手方向Yは、水平方向と一致する(図示せず)。
【0016】
本実施形態のブリスター容器1Aは、
図1(a)及び(b)に示すように、長手方向Yが鉛直方向Y1に沿うように自立可能である。斯かる状態を、以下、「自立状態」ともいう。自立状態のブリスター容器1Aは、厚み方向Zが、長手方向Y及び幅方向Xの両方に直交する前後方向Z1(奥行方向)に沿った状態となる(
図2参照)。この前後方向Z1において、平坦壁部22側を後方側とし、該平坦壁部22の反対側すなわち蓋シート3側を前方側とする。自立状態におけるブリスター容器1Aの詳細は後述する。
【0017】
本実施形態の平坦壁部22の外面には、長手方向Yに等間隔で設けられた6本の目盛り221が、幅方向Xに間隔を空けて2か所に形成されている。目盛り221は、幅方向Xに沿った線部分であり、前記複数の剤の吐出量を測るための目安として機能する。目盛り221は、容器収容体2Aを立体成形する際に、凹部又は凸部として形成してもよく、収容部21の内面又は外面に印刷によって形成されてもよい。
【0018】
容器収容体2Aは、
図4に示す自立状態において、長手方向Yの一端部が載置面50との接地部となり、該長手方向Yの他端部が該載置面50から鉛直方向に離間する。容器収容体2Aの長手方向Yの一端部において、平坦壁部22は、幅方向Xに延びる後端縁部22aと、該後端縁部22aに対向し且つ幅方向Xに延びる前端縁部22bと、これら後端縁部22a及び前端縁部22b間に位置し且つ平坦壁部22の長手方向Yに沿う一対の側端縁部22c,22cとを有する(
図2参照)。本実施形態の容器収容体2Aは、平坦壁部22の側端縁部22c,22cが、長手方向Yに沿って直線状に延びている。
【0019】
周壁部23は、上述の通り、平坦壁部22の周囲に位置し、該平坦壁部22の周縁から厚み方向Zに延在する。具体的には、平坦壁部22の後端縁部22aと厚み方向Zに連続する後面壁部23aと、平坦壁部22の前端縁部22bから厚み方向Zに延在する前面壁部23bと、平坦壁部22の側端縁部22c,22cから厚み方向Zに延在する側面壁部23c,23cとを有する。平置き状態において周壁部23は、平坦壁部22から容器収容体2Aの開口に向かって、水平断面が拡大するテーパ形状となっている。
【0020】
周壁部23における後面壁部23a、前面壁部23b、及び側面壁部23c,23cは、厚み方向Zにおける平坦壁部22の反対側の端縁部が環状に連接して、容器収容体2Aの開口端を形成している。斯かる反対側の端縁部に関し、後面壁部23aの該端縁部を「蓋側後端縁部24a」ともいい、前面壁部23bの該端縁部を「蓋側前端縁部24b」ともいい、側面壁部23c,23cの該端縁部を「蓋側両側端縁部24c,24c」ともいう。
【0021】
容器収容体2Aは、複数の内容器4a,4bが収容される収容部21を有している。本実施形態の容器収容体2Aは、2個の内容器4a,4bが収容部21に収容されている。一方の内容器4aは、毛髪化粧料を構成する第1の剤が収容されたチューブ容器であり、他方の内容器4bは、該毛髪化粧料を構成する第2の剤が収容されたチューブ容器である。本実施形態では、収容部21の中に、2個の内容器4a,4bが収容されているが、その他の内容器がさらに収容されていてもよい。
本実施形態のブリスター容器1Aでは、内容器4a,4bが、該内容器4a,4bの長手方向を、該ブリスター容器1Aの長手方向Yと一致させた状態で、収容部21に収容されている
【0022】
本実施形態の内容器4a,4bは、前記の剤が収容されたチューブ本体40を各々備えている。各々のチューブ本体40は、合成樹脂製の筒状のチューブ体からなる胴部42と、該チューブ体の長手方向の一端における内面間を熱融着や超音波等の公知の方法によって形成したエンドシール部43と、該チューブ体の長手方向の他端に連接された口首部(図示せず)に着脱自在に取り付けられたキャップ部41を備える〔
図1(a)参照〕。
【0023】
容器収容体2Aは、その開口の開口周縁から長手方向Y外方及び幅方向X外方に延設したフランジ部25を有する(
図2参照)。具体的には、フランジ部25は、蓋側後端縁部24aから長手方向Y外方に延設された後側フランジ部25aと、蓋側前端縁部24bから長手方向Y外方に延設された前側フランジ部25bと、蓋側両側端縁部24c,24cから幅方向Y外方に延設された一対のサイドフランジ部25c,25cとを有する。
これら後側フランジ部25a、前側フランジ部25b及び一対のサイドフランジ部25c,25cは、容器収容体2Aにおける長方形状の開口周縁の四方を囲むようにして形成されている。
【0024】
本実施形態の前側フランジ部25bは、自立状態において蓋シート3よりも鉛直方向の上方に位置する。前側フランジ部25bは、幅方向Xの中央に、吊り下げ用開口27が設けられている。本実施形態のブリスター容器1Aは、吊り下げ用開口27を、例えば売り場に設けられた吊り下げ具に引っ掛けることによって、該吊り下げ具に吊り下げた状態で陳列可能である。
【0025】
本実施形態の容器収容体2Aにおける後側フランジ部25aは、
図4(b)に示すように、該フランジ部25aの先端部分が長手方向Y内方に折返されることによって、該長手方向Yに沿う断面がコ字状又はU字状の後側係止部26aを形成している。また、実施形態の容器収容体2Aにおけるサイドフランジ部25c,25cは、
図3(b)に示すように、該フランジ部25c,25cの先端部分が幅方向X内方に折り返されることによって、幅方向Xに沿う断面がコ字状又はU字状のサイドスライド係止部26c,26cを形成している。
これら係止部26a,26c,26cは、自立状態における容器収容体2Aの長方形状の開口端のうち、前側フランジ部25bに沿う端縁を除く三方の端縁に沿って配されている。斯かる係止部を有する容器収容体2には、サイドフランジ部25c,25cと、折り返しによって形成されたサイドスライド係止部26c,26cとの間に、蓋シート3が挿入配置され、該蓋シート3の長手方向Xの一端部が後側フランジ部25aと、折り返しによって形成された後側係止部26aとの間に挿入された状態で、該容器収容体2に固定される。これにより、容器収容体2Aの開口は、蓋シート3によって閉塞される。
本実施形態のブリスター容器1Aは、蓋シート3を前側フランジ部25b側に長手方向Xに沿ってスライドさせることで、容器収容体2Aの開口を開放可能になされている。
【0026】
本実施形態のブリスター容器1Aでは、蓋シート3が、容器収容体2Aの開口を閉塞した状態で、粘着テープ(図示せず)によって、後側係止部26aと後側フランジ部25aとの間、及びサイドスライド係止部26c,26cとサイドフランジ部25c,25cとの間に固定されている。
本実施形態のブリスター容器1Aにおいて蓋シート3は、収容部21と対向する面とは反対側の面3a、すなわち蓋シート3の外面3aに、商品に関する商品情報が表示されている。前記商品情報は、商品名、ブリスター容器1Aに収容される内容物とその数量、髪色、仕上がりイメージ、作業手順、注意表示、該内容物の全成分表示(能書)等の、通常、流通過程に置かれた商品の外箱等の包装容器に表示される情報である。
本実施形態の蓋シート3は、紙製であるが、該蓋シート3の材質はこれに限られず、例えばプラスチック製、金属製等であってもよく、またはこれらが複合されたものであってもよい。
【0027】
本実施形態のブリスター容器1Aは、内容器4a,4bやその他の内容物が収容された収容部21を有する容器収容体2Aと、容器収容体2Aにおいて該収容部21と連通する開口を閉塞する蓋シート3とを備えている。この蓋シート3は、外面3aに商品情報が表示されている。
したがって、ブリスター容器1Aは、内容器4a,4bやその他の内容物を市場に流通させる包装容器として機能するため、これらをさらに外側から包装する外箱等が不要になる。
【0028】
本実施形態のブリスター容器1Aは、前述したように自立可能である〔
図4(a)参照〕。自立状態のブリスター容器1Aを側面視したとき、該ブリスター容器1Aは、載置面50との接地する方の長手方向Yの一端部に、第1接地部51と第2接地部52とを有している。前記の側面視において、第1接地部は収容部21側に位置し、第2接地部52は蓋シート3側に位置している。これら接地部51,52は、ブリスター容器1Aの自立状態において載置面50と当接する部分であり、ブリスター容器1Aは、該接地部51,52を載置面50と接地した状態で自立可能である。
【0029】
第1接地部51は、容器収容体2Aの長手方向Yの一端部によって形成される。また第2接地部52は、容器収容体2Aの長手方向Yの一端部、又は蓋シート3の長手方向Yの一端部により形成することができる。
本実施形態のブリスター容器1Aは、平坦壁部22の後端縁部22aと周壁部23の後面壁部23aとの間の角部に第1接地部51が形成されており、後側フランジ部25aに第2接地部が形成されている。斯かる構成により、ブリスター容器1Aに、載置面50との接地部を別途設ける必要がなく、コンパクトな外観とすることができる。
【0030】
本実施形態の第1接地部51及第2接地部52それぞれは、幅方向Xに延在しており、互いに平行になっている。これにより、ブリスター容器1Aの自立状態をより安定化できる。自立状態のブリスター容器1Aは、平置き状態になっている場合に比べ、鉛直方向(高さ方向)に長い状態となる。これにより、ブリスター容器1Aが陳列棚に自立状態で陳列された場合に、蓋シート3における、収容部21とは反対側の面3aが、消費者から視認し易くなる。
【0031】
容器収容体2Aは、蓋シート3を分離した状態において、内容器4a,4bに収容された複数の剤の混合用トレイとして使用可能である。すなわちブリスター容器1Aから蓋シート3を分離することによって、容器収容体2Aは、開口が開放状態となり、該開口を介して内容器4a,4bやその他の内容物を取り除いた状態で、混合用トレイとして使用可能となる。この場合、容器収容体2Aは、平坦壁部22の外面を底面にした状態で使用され、収容部21を形成する空間内で複数の剤が混合される。
【0032】
本実施形態の容器収容体2Aを混合用トレイとして使用する場合は、平坦壁部22に形成された目盛り221が、複数の剤の吐出量を測るための目安として機能する。すなわち、内容器4a,4bに収容された2種類の剤を、それぞれ正確な量で吐出することができるため、これらの剤を正確な比率で混合可能であり、操作性に優れる。
【0033】
ブリスター容器1Aは、容器収容体2Aの外面と、収容部21の内面とで表面粗さが異なっている。これにより、容器収容体2Aは、自立状態の安定化と、複数の剤の混合時の操作性とを両立することができる。より詳細には、容器収容体2Aの外面の表面粗さを内面の表面粗さよりも粗くすることで、容器収容体2Aと載置面50との間に生じる摩擦力を大きくすることができるとともに、又は平滑な内面において複数の剤を混合するときの操作性を向上することができる。
【0034】
本実施形態のブリスター容器1Aは、前述したように、平坦壁部22の後端縁部22aと周壁部23の後面壁部23aとの間の角部に第1接地部51が形成されており、後側フランジ部25aに第2接地部52が形成されている。すなわちこれら第1接地部51及び第2接地部52は、容器収容体2Aの内面よりも表面粗さが粗いので、載置面50との間に生じる摩擦力を大きくすることができ、載置面50に対して滑りにくくなっている。
【0035】
ブリスター容器1Aの自立性、及び容器収容体2Aの混合用トレイとしての操作性をより両立させる観点から、容器収容体2Aの外面における表面粗さ(算術平均粗さRa)と、収容部21の内面における表面粗さ(算術平均粗さRa)との差は、好ましくは1μm以上、より好ましくは5μm以上であり、また好ましくは50μm以下、より好ましくは25μm以下であり、また好ましくは1μm以上50μm以下であり、より好ましくは5μm以上25μm以下である。
ブリスター容器1Aが載置面50上で滑るのを防止する観点から、容器収容体2Aの外面における表面粗さ(算術平均粗さRa)は、好ましくは5μm以上、より好ましくは10μm以上である。
また、容器収容体2Aを混合用トレイとして使用した場合に、収容部21内において、複数の剤を混合し易くする観点から、収容部21の内面における表面粗さ(算術平均粗さRa)は、好ましくは4μm以下、より好ましくは2μm以下である。
【0036】
〔表面粗さの測定方法〕
容器収容体2Aの外面及び収容部21の内面における表面粗さ(算術平均粗さRa)は、JIS B 0601に準拠して測定される。斯かる表面粗さは、触針式表面粗さ計(SV-C4000CNC、三豊社製)を用いて、測定速度0.05mm/sで測定される。
【0037】
本実施形態のブリスター容器1Aは、内容器4a,4bの包装容器として機能すると共に、容器収容体2Aが混合用トレイとしても機能する。したがって、本実施形態のブリスター容器1Aによれば、これを市場に流通させる際に、外箱や混合用トレイを別途設ける必要がないため、合成樹脂の使用量を全体的に抑えることができ、環境負荷の低減に寄与することができる。
また、本発明のブリスター容器1Aは、自立可能であるため、陳列スペースを抑えられる。これにより、ブリスター容器1Aを数多く陳列可能になる。さらに自立可能であることで、商品情報が視認され易くなる。特に蓋シート3の外面3aの視認性に優れる。このように、本実施形態のブリスター容器1Aは、自立可能であることにより、流通効率の向上に資する。
【0038】
前述した商品情報の視認性をより向上させる観点から、ブリスター容器1Aは、自立状態において、蓋シート3の外面3aが斜め上方を向いた傾斜状態となることが好ましい。斯かる傾斜状態では、複数の内容器4a,4bそれぞれの重心Ga,Gbから載置面50に引いた垂線と載置面50との交点La,Lbが、第1接地部51と第2接地部52との間に存在することが好ましい〔
図4(a)参照)。
ブリスター容器1Aが、このような傾斜状態となっていると、ブリスター容器1Aが自立状態で陳列された場合に、蓋シート3の外面3aの視認性をより向上できる点で好ましい。また、前記交点La,Lbが、第1接地部51と第2接地部52との間に存在していることから、ブリスター容器1Aが前記の傾斜状態となっていても、ブリスター容器1Aが、内容器4a,4bの自重により平坦壁部22側に倒れるのを抑制できるため、傾斜状態のブリスター容器1Aをより安定して自立させることが可能になる。
【0039】
ブリスター容器1Aの自立状態をより安定させる観点から、自立状態における第2接地部52の傾斜角度θは〔
図4(b)参照〕、好ましくは60°以上、より好ましくは75°以上であり、また好ましくは90°以下、より好ましくは85°以下であり、また好ましくは60°以上90°以下であり、より好ましくは75°以上85°以下である。斯かる構成により、複数の内容器4a,4bそれぞれの重心Ga,Gbから載置面50に引いた垂線と載置面50との交点La,Lbが、第1接地部51と第2接地部52との間に存在し易くなる。前記の傾斜角度θは、自立状態におけるブリスター容器1Aを側面視したときの、載置面50に対する第2接地部52の角度である。
【0040】
ブリスター容器1Aにおいて、内容器4a,4bはチューブ容器である〔
図1(b)及び
図2参照〕。本実施形態の容器収容体2Aは、チューブ容器のキャップ部41を収容する複数のキャップ凹部53a,53bを有し、キャップ凹部53a,53bそれぞれの外面側が相互に離間した複数の第1接地部51を形成していることが好ましい。これにより、ブリスター容器1Aの自立状態をより安定させることが可能になる。
【0041】
より具体的には、本実施形態の容器収容体2Aは、平坦壁部22の後端縁部22aと周壁部23の後面壁部23aとの間の丸みを帯びた角部に、内容器4a,4bのキャップ部41を収容可能なキャップ凹部53a,53bが形成されている。当該キャップ凹部53a,53bは、幅方向Xに相互に離間しており、各々の外側が第1接地部51となっている。また、自立状態のブリスター容器1Aにおいて、平坦壁部22の後端縁部22aと周壁部23の後面壁部23aとの間であって、幅方向Xにおけるキャップ凹部53a,53b間の部分が、載置面50から浮いた状態となっている。このブリスター容器1Aでは、収容部21に収容した内容器4a,4bのキャップ部41をキャップ凹部53a,53bに収容することで、内容器4a,4bが収容部21の内部で固定されるため、内容器4a,4bが輸送時等にぶつかり合って破損することをより抑制できる。また内容器4a,4bの自重が掛かり易い第1接地部51(キャップ凹部53a,53b)が幅方向Xに離間していることで、該自重による荷重を分散でき、ブリスター容器1Aの自立状態をより安定化することができる。
上記の効果をより向上させる観点から、容器収容体2Aを平坦壁部22の外面から視たとき、キャップ凹部53a,53b間の、幅方向Xにおける離間距離Lは、好ましくは5mm以上30mm以下、より好ましくは10mm以上20mm以下である。
【0042】
容器収容体2Aは、好ましくは自立状態における高さ方向(長手方向Y)の少なくとも一端側の角部が丸みを帯びていることが好ましい。本実施形態の、容器収容体2Aは、
図4(a)に示すように、自立状態における長手方向Yの上端部、すなわち平置き状態における長手方向Yの一端部の角部が丸みを帯びている。より詳細には、平坦壁部22の前端縁部22bと前面壁部23bとの間の角部が丸みを帯びている。これにより、容器収容体2Aを混合用トレイとして用いる際に、撹拌用のヘラ等が角部に侵入し易くなり、複数の剤を混合する作業性をより向上できる。
複数の剤を混合する作業が行われ易くすることと、収容部21のコンパクト化とをより両立させる観点から、角部の丸みの曲率半径は、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上であり、また好ましくは30mm以下、より好ましくは20mm以下であり、また好ましくは5mm以上30mm以下であり、より好ましくは10mm以上20mm以下である。
【0043】
収容部21の収容性、及び混合トレイとして用いた際の作業性をより両立する観点から、収容部21及び内容器4a,4bの寸法は以下の範囲内であることが好ましい。
凹部からなる収容部21の深さ(厚み方向Zの長さ)は、収容状態の内容器4a,4bの厚みの、好ましくは1倍以上2倍以下であり、より好ましくは1.1倍以上1.5倍以下である。収容状態の内容器4a,4bの厚みは、収容部21に収容された状態の内容器4a,4bの厚み方向Zの最大長さとする。
平坦壁部22の長手方向Yの長さは、内容器4a,4bの同長手方向Yの長さの、好ましくは1倍以上1.3倍以下であり、より好ましくは1.05倍以上1.2倍以下である。収容状態の内容器4a,4bの長手方向Yの長さは、収容部21に収容された状態の内容器4a,4bの長手方向Yの最大長さとする。
上述した平坦壁部22の寸法は、該平坦壁部22と周壁部23との間に形成された角部が丸みを帯びている場合は、丸みを帯びている部分は含まない寸法値である。
【0044】
蓋シート3は、外面3bに容器収容体2Aの混合用トレイとしての使用方法を含む使用情報が表示されていることが好ましい(図示せず)。これにより、別途の取扱説明書が不要となるため、該取扱説明書を記載した用紙等を別途設ける必要がなくなるため、省資源化をより図ることができる。
【0045】
次に、本発明のブリスター容器の別の実施形態を説明する。以降の説明では、
図1~
図4に示す実施形態と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない構成部分は、上述した実施形態についての説明が適宜適用される。
また、以降の説明において、異なる実施形態どうし間で共通する構成部分についても同一の符号を付して説明を省略する。この場合も、共通する構成部分の説明が適宜適用される。
【0046】
上述した実施形態の容器収容体2Aは、蓋シート3に対し、厚み方向Zに離間して対向配置された平坦壁部22が、蓋シート3と平行になっていたが、斯かる形態に限られない。
図5(a)及び(b)に示すブリスター容器1Bでは、平坦壁部22が、長手方向Yの前面壁部23bに向かって、厚み方向Zにおける蓋シート3と平坦壁部22との距離が漸次狭くなるように、蓋シート3に対し傾斜している。これにより、ブリスター容器1Bは、自立状態において、蓋シート3の外面3aが斜め上方を向いた傾斜状態となっている場合に、収容部21に収容された内容器4a、4bの長手方向が鉛直方向に近付くため、内容器4a、4bの重心Ga、Gbがより安定化され、自立状態の維持が容易になる。その結果、ブリスター容器1Bは、より倒れにくくなり、自立状態がさらに安定する。
【0047】
本実施形態のブリスター容器1Bは、第1接地部51が、周壁部23の後面壁部23aにおける平坦壁部22側の辺縁により形成されている。当該辺縁は、幅方向Xに延在している。すなわち本実施形態の第1接地部51は、ブリスター容器1Aの幅方向Xに連続している。
【0048】
上述した実施形態におけるブリスター容器1A,1Bは、内容物を収容する凹部(収容部21)を有するように立体成形することで、容器収容体2A,2Bを製造することができる。ブリスター容器1A,1Bは、プラスチックシートを用いて真空成形により立体成形した樹脂容器(容器収容体2A,2B)に内容器4a,4b等の内容物を入れ、該樹脂容器の開口部分を、蓋シート3で覆うことで製造される。
【0049】
ブリスター容器1A,1Bの自立性及び混合トレイとして用いたときの作業性をより両立させる観点から、容器収容体2Aに用いられるプラスチックシートの厚みは、好ましくは0.2mm以上0.5mm以下である。
【0050】
本発明は、上述した各実施形態に制限されず、適宜変更可能である。また、上述した実施形態を組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施形態の容器は自立可能な容器であったが、自立状態以外の状態で使用されてもよい。例えば、容器収容体の前側フランジ部に吊り下げ用の孔を設け、当該孔を吊り下げ具に吊り下げた状態で陳列されてもよい。
また、上述した実施形態の蓋シート3は、容器収容体2A,2Bのフランジ部25に形成された係止部に、スライド可能に係止された状態で粘着テープによって固定されていたが、これに代えて、
図6に示すように、蓋シート3Cが、容器収容体2Cのフランジ部25に熱融着や超音波等の公知の方法によってシールされていてもよい。
図6に示すフランジ部25は、容器収容体2Cにおける長方形状の開口周縁の四方を囲む後側フランジ部25a、前側フランジ部25b、及び一対のサイドフランジ部25c,25cが略同じ幅となっている。
【0051】
さらに、上述した実施形態の容器収容体2A、2B、2Cは、一方の主面が開口した扁平な六面体形状の容器であったが、これに代えて、
図7(a)及び(b)に示すように、一方の主面が開口し、且つ平坦な底面部分を有するボウル状の容器であってもよい。
図7(a)及び(b)に示すブリスター容器1Dの容器収容体2Dは、底面部分に該当する平坦壁部22Dと、該平坦壁部22Dの周囲に位置し、容器収容体2Dの厚み方向に延在する略円筒状の周壁部23Dとを有する。容器収容体2Dは、平坦壁部22Dと周壁部23Dとによって囲まれたボウル状の空間が、収容部21Dとなっている。また、周壁部23Dは、平坦壁部22Dとは反対側の端縁部が、円形の開口周縁を形成している。容器収容体2Dは、前記開口周縁から外方に延設されたフランジ部25Dを有している。該フランジ部25Dには、蓋シート3Dが熱融着や超音波等の公知の方法によってシールされている。
【0052】
容器収容体2Dは、上述した実施形態の収容部21と同様に、収容部21Dが、内容器4a,4bや上述したその他の内容物を収容可能である。また、容器収容体2Dは、ブリスター容器1Dから蓋シート3Dを分離することによって、該容器収容体2Dの開口が開放状態となり、該開口を介して内容器4a,4bやその他の内容物を取り除いた状態で、混合用トレイとして使用可能となる。この場合、容器収容体2Dは、平坦壁部22Dの外面を底面にした状態で使用され、収容部21Dを形成する空間内で複数の剤が混合される。容器収容体2Dは、ヘラ等を円筒状の周壁部23Dの内面に沿わせながらの撹拌作業が可能となるため、複数の剤を混合する作業性をより向上できる。
また、容器収容体2Dは、平坦壁部22Dと周壁部23Dとの間の角部に、内容器4a,4bのキャップ部41を収容可能なキャップ凹部53a,53bが形成されている。当該キャップ凹部53a,53bは、幅方向Xに相互に離間しており、各々の外側が第1接地部51Dとなっている。容器収容体2Dのフランジ部25Dは、第1接地部51Dに最も近い端部が第2接地部52Dとなっている。本実施形態のブリスター容器1Dは、
図7(b)に示すように、第1接地部51D及び第2接地部52Dを載置面50に当接させることにより、該接地部51D,52Dを載置面50と接地した状態で自立可能である。これにより、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
【0053】
また、上述した実施形態の内容器は、チューブ容器であったが、これに代えて袋状の容器であってもよい。毛髪化粧料としては、染毛剤等が挙げられ、例えば二剤式又は三剤式の染毛剤を例示できる。
【符号の説明】
【0054】
1A、1B、1C、1D ブリスター容器
2A、2B、2C、2D 容器収容体
21、21D 収容部
22、22D 平坦壁部
23、23D 周壁部
25、25D フランジ部
3、3C、3D 蓋シート
4a,4b 内容器
50 載置面
51、51D 第1接地部
52、52D 第2接地部
X 幅方向
Y 長手方向
Z 厚み方向
Y1 鉛直方向
Z1 前後方向