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特開2024-87727情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087727
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240624BHJP
   G06Q 50/26 20240101ALI20240624BHJP
   G06Q 50/04 20120101ALI20240624BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q50/26
G06Q50/04
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202675
(22)【出願日】2022-12-19
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-02
(71)【出願人】
【識別番号】591186176
【氏名又は名称】株式会社 ゼンショーホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】弁理士法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】高橋 昌顕
(72)【発明者】
【氏名】大塚 栄治
(72)【発明者】
【氏名】白石 圭佑
(72)【発明者】
【氏名】安部 悦子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC03
5L049CC23
5L049CC35
5L050CC03
5L050CC23
5L050CC35
(57)【要約】
【課題】食品の検査項目とその基準値を出力することが可能な情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置は、食品と、当該食品を構成する構成要素について検査すべき検査項目と、を対応付けた検査情報と、検査項目の基準値を定めた複数の基準値情報と、を記憶する記憶部と、食品を示す情報の入力を受け付ける第1受付部と、検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける第2受付部と、第1受付部が受け付けた食品と、検査情報とに基づいて、当該食品について検査すべき検査項目を抽出する第1抽出部と、第2受付部が受け付けた基準と、当該基準が対応する基準値情報と、に基づいて第1抽出部が抽出した検査項目の基準値を抽出する第2抽出部と、第1抽出部が抽出した検査項目と、第2抽出部が抽出した当該検査項目の基準値と、を対応付けた検査対象情報を出力する出力部と、を備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品と、当該食品を構成する構成要素について検査すべき検査項目と、を対応付けた検査情報と、互いに異なる複数の基準各々に従って定められた前記検査項目について達成されるべき基準値を定めた複数の基準値情報と、を記憶する記憶部と、
食品を示す情報の入力を受け付ける第1受付部と、
検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける第2受付部と、
前記第1受付部が受け付けた食品と、前記検査情報とに基づいて、当該食品について検査すべき検査項目を抽出する第1抽出部と、
前記第2受付部が受け付けた基準と、当該基準が対応する前記基準値情報と、に基づいて前記第1抽出部が抽出した検査項目の基準値を抽出する第2抽出部と、
前記第1抽出部が抽出した検査項目と、前記第2抽出部が抽出した当該検査項目の基準値と、を対応付けた検査対象情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記複数の基準には、国ごとで定められた第1基準、世界基準で定められた第2基準、所定の第三者により定められた第3基準があり、
前記複数の基準値情報には、前記第1基準に基づく第1基準値情報と、前記第2基準に基づく第2基準値情報と、前記第3基準に基づく第3基準値情報と、があり、
前記第2抽出部は、前記第1基準値情報、前記第2基準値情報、前記第3基準値情報の順に従って定められた優先順に基づき、前記第1抽出部が抽出した検査項目に対応する基準値を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第2受付部は、前記基準を示す情報として、検査を実施する場所に関する情報の入力を受け付け、
前記第2抽出部は、前記検査を実施する場所に関する情報に対応する前記第1基準値情報がある場合に、当該第1基準値情報の基準値を抽出し、ない場合に、第2基準値情報または第3基準値情報の基準値を抽出する
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
現在地を取得する測位部を備え、
前記第2受付部は、前記測位部が測位した現在地を示す情報を前記検査を実施する基準を示す情報として受け付ける
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記食品を構成する構成要素は、前記食品に用いられる原料であり、
前記検査項目は、各原料について検査を実行すべき菌の種別を示す情報であり、
前記基準値は、前記菌の単位当たりの個数もしくは量を示す情報である
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
食品と、当該食品を構成する構成要素について検査すべき検査項目と、を対応付けた検査情報と、互いに異なる複数の基準各々に従って定められた前記検査項目について達成されるべき基準値を定めた複数の基準値情報と、を記憶する記憶部にアクセス可能なコンピュータが、
食品を示す情報の入力を受け付ける第1受付ステップと、
検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける第2受付ステップと、
前記第1受付ステップにおいて受け付けた食品と、前記検査情報とに基づいて、当該食品について検査すべき検査項目を抽出する第1抽出ステップと、
前記第2受付ステップが受け付けた基準と、当該基準が対応する前記基準値情報と、に基づいて前記第1抽出ステップが抽出した検査項目の基準値を抽出する第2抽出ステップと、
前記第1抽出ステップが抽出した検査項目と、前記第2抽出ステップが抽出した当該検査項目の基準値と、を対応付けて出力する出力ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項7】
食品と、当該食品を構成する構成要素について検査すべき検査項目と、を対応付けた検査情報と、互いに異なる複数の基準各々に従って定められた前記検査項目について達成されるべき基準値を定めた複数の基準値情報と、を記憶する記憶部にアクセス可能なコンピュータに、
食品を示す情報の入力を受け付ける第1受付機能と、
検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける第2受付機能と、
前記第1受付機能が受け付けた食品と、前記検査情報とに基づいて、当該食品について検査すべき検査項目を抽出する第1抽出機能と、
前記第2受付機能が受け付けた基準と、当該基準が対応する前記基準値情報と、に基づいて前記第1抽出機能が抽出した検査項目の基準値を抽出する第2抽出機能と、
前記第1抽出機能が抽出した検査項目と、前記第2抽出機能が抽出した当該検査項目の基準値と、を対応付けて出力する出力機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
飲食店においては食品の衛生管理のために検査が行われている。複数の店舗をチェーン展開するようなグループ企業においては、コスト管理や人材不足の観点から各飲食店に衛生管理を行う衛生管理士を置くことは困難であるため、各店舗から専属の衛生管理士等に食品の衛生管理の手法等を問い合わせて衛生管理のための検査を行われることがある。しかしながら、これは衛生管理士の負担が大きい。そこで、特許文献1に記載の情報処理装置は、食材と、その食材について求められる検査項目とを対応付けて記憶部に記憶する。さらに、その情報処理装置は、料理に含まれる食材を特定し、記憶部に記憶される情報を参照して、特定した食材に応じた検査項目を出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開2022/113188号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、食中毒等の食品のリスク(食品リスク)には、種々の要素が絡んでいる。その要素の一例は、食品の保管温度及び保管時間等である。ここで具体的な一例として、ある食品を7℃で5日保管する場合と、その食品を35℃で6時間保管する場合とでは、食品の検査内容が変わる場合がある。また、料理を喫食する前に食品を加熱して提供する場合と、その食品を常温のまま喫食する場合とでは、同じ食材でも検査内容が変わる場合がある。また、食品を提供する場所によって、実行すべき衛生管理の検査内容が異なることも考えられる。
【0005】
このため、上述した一例のように食品の保管状況及び調理状況等の種々の要素に応じて変動する食品の検査内容を一人の衛生管理士が管理、通知することには限界があり、そのような装置の登場が求められている。特許文献1に記載された情報処理装置では、上述したように検査を実行する場所に応じて変動し得る検査内容を提供することができないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、様々な基準に応じて食品の検査内容を出力することが可能な情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題を解決するために、一態様の情報処理装置は、食品と、当該食品を構成する構成要素について検査すべき検査項目と、を対応付けた検査情報と、互いに異なる複数の基準各々に従って定められた検査項目について達成されるべき基準値を定めた複数の基準値情報と、を記憶する記憶部と、食品を示す情報の入力を受け付ける第1受付部と、検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける第2受付部と、第1受付部が受け付けた食品と、検査情報とに基づいて、当該食品について検査すべき検査項目を抽出する第1抽出部と、第2受付部が受け付けた基準と、当該基準が対応する基準値情報と、に基づいて第1抽出部が抽出した検査項目の基準値を抽出する第2抽出部と、第1抽出部が抽出した検査項目と、第2抽出部が抽出した当該検査項目の基準値と、を対応付けた検査対象情報を出力する出力部と、を備える。
【0008】
上記問題を解決するために、一態様の情報処理方法は、食品と、当該食品を構成する構成要素について検査すべき検査項目と、を対応付けた検査情報と、互いに異なる複数の基準各々に従って定められた検査項目について達成されるべき基準値を定めた複数の基準値情報と、を記憶する記憶部にアクセス可能なコンピュータが、食品を示す情報の入力を受け付ける第1受付ステップと、検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける第2受付ステップと、第1受付ステップにおいて受け付けた食品と、検査情報とに基づいて、当該食品について検査すべき検査項目を抽出する第1抽出ステップと、第2受付ステップが受け付けた基準と、当該基準が対応する基準値情報と、に基づいて第1抽出ステップが抽出した検査項目の基準値を抽出する第2抽出ステップと、第1抽出ステップが抽出した検査項目と、第2抽出ステップが抽出した当該検査項目の基準値と、を対応付けて出力する出力ステップと、を実行する。
【0009】
上記問題を解決するために、一態様の情報処理プログラムは、食品と、当該食品を構成する構成要素について検査すべき検査項目と、を対応付けた検査情報と、互いに異なる複数の基準各々に従って定められた検査項目について達成されるべき基準値を定めた複数の基準値情報と、を記憶する記憶部にアクセス可能なコンピュータに、食品を示す情報の入力を受け付ける第1受付機能と、検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける第2受付機能と、第1受付機能が受け付けた食品と、検査情報とに基づいて、当該食品について検査すべき検査項目を抽出する第1抽出機能と、第2受付機能が受け付けた基準と、当該基準が対応する基準値情報と、に基づいて第1抽出機能が抽出した検査項目の基準値を抽出する第2抽出機能と、第1抽出機能が抽出した検査項目と、第2抽出機能が抽出した当該検査項目の基準値と、を対応付けて出力する出力機能と、を実現させる。
【0010】
また、上記情報処理装置において、複数の基準には、国ごとで定められた第1基準、世界基準で定められた第2基準、所定の第三者により定められた第3基準があり、複数の基準値情報には、第1基準に基づく第1基準値情報と、第2基準に基づく第2基準値情報と、第3基準に基づく第3基準値情報と、があり、第2抽出部は、第1基準値情報、第2基準値情報、第3基準値情報の順に従って定められた優先順に基づき、第1抽出部が抽出した検査項目に対応する基準値を抽出するとしてもよい。
【0011】
また、上記情報処理装置において、第2受付部は、基準を示す情報として、検査を実施する場所に関する情報の入力を受け付け、第2抽出部は、検査を実施する場所に関する情報に対応する第1基準値情報がある場合に、当該第1基準値情報の基準値を抽出し、ない場合に、第2基準値情報または第3基準値情報の基準値を抽出するとしてもよい。
【0012】
また、上記情報処理装置において、現在地を取得する測位部を備え、第2受付部は、測位部が測位した現在地を示す情報を検査を実施する基準を示す情報として受け付けるとしてもよい。
【0013】
また、上記情報処理装置において、食品を構成する構成要素は、食品に用いられる原料であり、検査項目は、各原料について検査を実行すべき菌の種別を示す情報であり、基準値は、菌の単位当たりの個数もしくは量を示す情報であるとしてもよい。
【発明の効果】
【0014】
一態様に係る情報処理装置は、各種の基準に応じた食品について検査すべき検査内容を示す情報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係る検査システムのシステム構成例を示す図である。
図2】一実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図3】食品に応じた食材と、食材ごとの検査項目を示す検査表のデータ構成例を示すデータ概念図である。
図4】(a)一実施形態に係る世界基準の基準値表のデータ構成例を示すデータ概念図である。(b)一実施形態に係る国基準の基準値表のデータ構成例を示すデータ概念図である。(c)一実施形態に係る企業基準の基準値表のデータ構成例を示すデータ概念図である。
図5】一実施形態に係る情報処理装置の食品検査に係る処理例を示すメインフローチャートである。
図6】一実施形態に係る情報処理装置の基準値の抽出に係る処理例を示すサブフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
<概要>
まず、一実施形態に係る情報処理装置100の概要について説明する。
【0018】
図1は、一実施形態に係る情報処理装置100に関連する検査システムについて説明するための図である。
【0019】
検査システム1は、複数の店舗200a、200b、200cとネットワーク300を介して接続される情報処理装置100を含む。以下、店舗について特に区別しない場合には、店舗200と記載する。また、ここでは便宜上、店舗と記載しているが、正確には、情報処理装置100は、各店舗200に設けられている情報処理端末と、ネットワーク300を介して通信可能に接続されている。
【0020】
情報処理装置100は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等のコンピュータであってもよい。また、情報処理装置100は、例えば、食品の衛生管理のための検査内容を各店舗200に対して出力する情報処理装置等として構成されてもよい。
【0021】
図1に示すように、検査システム1において、各店舗200では、食品(商品)を提供するにあたって、食品の衛生検査を行う。そのために、各店舗200の情報処理端末から、検査を行う食品の情報と、検査を行う基準を示す情報と、を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、受信した食品の情報について、検査すべき検査項目を特定するとともに、その検査項目について検査基準を受信した検査を行う基準を示す情報に基づいて特定する。そして、情報処理装置は、特定した検査対象情報として、検査項目と、その基準値とを対応付けた情報を、検査を行う店舗200の情報処理端末に送信する。このような構成によって、検査システム1では、各店舗200は、それぞれの場所で必要な、検査内容を認識することができ、適切な検査を実行することができる。
【0022】
ここで、食品とは、料理のことであってもよいし、料理の原材料であってもよい。当該食品は、店舗200において顧客に提供される商品であってよい。食品の情報とは、食品を示す料理名であってもよいし、検査システム1上で当該食品を示す識別情報であってもよい。また、検査を行う基準を示す情報とは、検査を実行する店舗において適用される検査の基準値を特定するための情報であり、一例として、店舗の場所を示す情報あるいはその識別情報のことであってもよい。検査とは、食品に特定の菌が規定外付着していないかどうかを検査するものであり、店舗200の顧客等が口にして安全かどうかを検査するためのものである。
【0023】
なお、ここで検査を実行する場所の一例として店舗200を示しているが、これはその限りではなく、例えば、店舗で使用される食材を集積する倉庫や食材を一括調理するチェーン店向けのセントラルキッチン、食品の加工を行う加工工場、あるいは、食品の保存管理等を行う管理工場(会社)などで行われてもよい。
【0024】
<情報処理装置100の構成>
以下、一実施形態に係る情報処理装置100について詳細に説明する。
【0025】
図2は、一実施形態に係る情報処理装置100について説明するためのブロック図である。
【0026】
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、入力部120と、制御部130と、記憶部140と、表示部150とを備える。
【0027】
通信部110は、外部の装置、例えば、店舗200に備えられる情報処理端末とネットワーク300を介して、情報の送受信を行う機能を有する通信インターフェースである。通信部110は、外部の装置から送信された情報を受信し、制御部130に伝達する。また、制御部130からの指示にしたがって指定された外部の装置に指定された情報を送信する。通信部110は、例えば、検査対象の食品の情報や食品を検査する基準を示す基準情報を受信し、制御部130に伝達する。また、通信部110は、制御部130からの指示にしたがって、食品の検査項目とその基準値とを示す情報を、検査が実行される店舗200に設けられている情報処理端末に送信する。
【0028】
入力部120は、情報処理装置100のユーザからの入力を受け付けて、受け付けた入力内容を制御部130に伝達する機能を有するインターフェースである。入力部120は、例えば、キーボードやマウスなどの入力機器によって実現されてよく、音声入力を受け付けるマイク等により実現されてもよい。入力部120は、例えば、検査対象となる食品の情報や検査基準を示す情報の入力を受け付けて、制御部130に伝達してもよい。
【0029】
制御部130は、情報処理装置100の各部を制御する機能を有するプロセッサである。制御部130は、記憶部140に記憶されている各種プログラムやデータを用いて、情報処理装置100が実現すべき各種機能を実現することができる。制御部130は、記憶部140に記憶されている検査項目と基準値を特定するためのプログラムを実行することにより、情報処理装置100としての機能を果たす。
【0030】
制御部130は、果たすべき機能として、第1受付部131と、第2受付部132と、第1抽出部133と、第2抽出部134と、出力部135と、を備える。
【0031】
第1受付部131は、食品を示す情報の入力を受け付ける。ここで、食品は検査を実行する対象となる食品である。第1受付部131は、通信部110から店舗200等において実行される検査の対象となる食品の情報を受け付ける。また、第1受付部131は、入力部120から情報処理装置100のユーザから食品の情報を受け付けてもよい。第1受付部131は、受け付けた食品を示す情報を、第1抽出部133に伝達する。
【0032】
第2受付部132は、検査を実施する基準を示す情報の入力を受け付ける。上述したように検査を実施する基準を示す情報とは、店舗200において実施するのに適した検査の基準を特定するための情報であり、主として、検査を実施する場所を示す情報であってよい。なお、情報処理装置100が予め店舗200の場所を認識している場合には、通信部110や入力部120を介して当該情報を受け付けなくともよい。第2受付部132は、検査を実施する基準を示す情報を第2抽出部134に伝達する。
【0033】
第1抽出部133は、第1受付部131から伝達された食品の情報と、記憶部140に記憶されている検査情報141と、に基づいて、伝達された食品に対して実行すべき検査項目を特定する。即ち、検査情報141において、食品の名称に対応する検査項目を特定し、特定した検査項目を第2抽出部134に伝達する。
【0034】
第2抽出部134は、第2受付部132から検査を実施する基準を示す情報を伝達されると、当該基準に合致する第1基準値情報142を特定する。また、第2抽出部134は、第1抽出部133から検査項目を伝達されると、特定した第1基準値情報142と、第2基準値情報143と、第3基準値情報144と、を参照して、検査項目ごとに、食品が充足すべき基準値を特定する。ここで食品に対する検査項目が基準値を充足するとは、基本的に、食品に付着している菌数が基準値以下であることであってよい。第2抽出部134は、検査項目に、特定した基準値を対応付けて、出力部135に伝達する。
【0035】
出力部135は、第2抽出部134から伝達された検査項目と各検査項目に対応する検査の基準値とを対応付けた検査対象情報を生成し、検査を実施する店舗200の情報処理端末に、通信部110を介して送信する。
【0036】
記憶部140は、情報処理装置100が動作上必要とする各種プログラム、データ、パラメータ等を記憶する機能を有する。記憶部140は、具体的には、例えば、ROM及びRAMで構成される主記憶装置、不揮発性メモリ等で構成される補助記憶装置、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等各種の記録媒体によって構成されてよい。記憶部140は、食品の情報と検査を行う基準を示す情報との入力を受け付けて検査項目とその基準値を特定するためのプログラムを記憶していてよい。また、記憶部140は、食品ごとに検査すべき検査項目を特定するための検査情報141、各種の基準により定められた検査項目の基準値を示す第1基準値情報142、第2基準値情報143、第3基準値情報144を記憶していてよい。検査情報141と、第1基準値情報142と、第2基準値情報143と、第3基準値情報144との詳細については後述する。なお、記憶部140のデータはクラウドコンピュータに記憶されていてもよく、情報処理装置100は、通信部110を介して当該クラウドコンピュータにアクセスして必要な情報を取得して処理を実行することとしてもよい。
【0037】
表示部150は、制御部130からの指示に従って、情報処理装置100に備えられた、または、接続されたモニタに、画像や文字を表示する機能を有する。表示部150は、制御部130からの指示に従って、例えば、食品について、検査すべき検査項目とその基準値を示す情報を表示することとしてもよい。なお、入力部120と表示部150とは、タッチパネルとして実現されてもよい。
【0038】
以上が、情報処理装置100の構成例である。
【0039】
<データ>
ここから、情報処理装置100が、検査内容の出力にあたって利用する各種の情報(データ)について説明する。
【0040】
図3は、記憶部140に記憶されている検査情報141の構成例を示すデータ概念図である。検査情報141は、食品ごとに何の検査を行わなければならないのかを規定した情報である。
【0041】
図3に示すように、検査情報141は、食品名301と、原料名302と、検査項目303とが対応付けられた情報である。
【0042】
食品名301は、検査を行う対象となる食品の名称を示す情報であり、食品の識別情報である。
【0043】
原料名302は、対応する食品名301が示す食品を作成するために用いられる食材を示す情報であって、食品を構成する構成要素を示す情報である。
【0044】
検査項目303は、対応する食品名301を構成する各原料名302が示す原料それぞれについて、各種の検査項目について実施しなければならないか否かを示す情報である。図3においては、検査項目として、食品に付着していて、食品を食す顧客にとって食中毒等の害悪となり得る菌類について規定している例を示しているが、菌類に限定するものではない。図3では、検査を実行すべき菌類について、「○」印を付与している。また、図3に示す検査項目はあくまで一例であり、ここに示した例以外の検査項目が含まれてもよい。
【0045】
図3の例では、「キャベツの浅漬け」の場合、その原料には、「キャベツ」と、「唐辛子」と、「調味液(未加熱)」のものが含まれる。そして、「キャベツ」の場合、「一般生菌数」と、「大腸菌」と、「黄色ブドウ球菌」と、「カビ」と、…が検査を実施すべき検査項目として挙げられている。
【0046】
図4(a)~図4(c)は、それぞれ、第1基準値情報142、第2基準値情報143、第3基準値情報144の構成例を示すデータ概念図である。第1基準値情報142、第2基準値情報143、第3基準値情報144は、それぞれ、構成自体は同じであってよい。ただし、各基準値を制定した主体が異なる。第1基準値情報142は、各国で規定されている各検査項目の基準値を示す情報である。第2基準値情報143は、世界標準として規定されている各検査項目の基準値を示す情報である。そして、第3基準値情報144は、所定の第三者、即ち、国あるいは世界標準以外の基準によって定められた各検査項目の基準値を示す情報である。ここで、所定の第三者は、例えば、店舗200の企業などであってよい。したがって、第1基準値情報142は、複数存在してよく、各国を示す情報と対応付けられて記憶部140に記憶されていてよい。なお、第1基準値情報142は、全ての国のものが存在しなくてもよい。第3基準値情報144については、所定の第三者の数だけ存在してもよい。複数の所定の第三者が存在する場合には、情報処理装置100は、第3基準値情報144のいずれを用いるのかをしている情報を検査の基準を示す情報として受け付けることとしてよい。
【0047】
また、第1基準値情報142、第2基準値情報143、第3基準値情報144は、検査情報141と同じ構成をしていてよく、検査情報141と異なって検査項目の基準値としての数値が記憶されている点において異なることとしてよい。もちろん、第1基準値情報142、第2基準値情報143、第3基準値情報144は、検査情報141と異なるデータ構成をしていてもよく、基準値が特定できれば、単に食品の原料毎の検査項目とその基準値が対応付けられた情報であればよい。
【0048】
図4(a)において、A1~A9は実質的には、基準値としての数値を示す情報であり、食品の原料に対して付着していると問題になる可能性のある、菌の単位量あたりの数、あるいは量を示す情報である。これは、図4(b)におけるB1~B10、図4(c)におけるC1~C12においても同様である。
【0049】
このように、情報処理装置100の記憶部140には、各種の基準により制定された各種の検査項目に対する基準値が定められており、実際の検査においては、これらの基準値のいずれかが用いられる。
【0050】
なお、図3図4に示す情報において、検査項目やその基準値を左右する可能性のある情報として、更に、各食品、原料に対応付けて、原料の状態(加熱、非加熱、冷凍、…)の情報など、その他の要素も含まれてよく、各要素に対応して、基準値が導出可能に構成されていてよい。例えば、検査を実施すべきタイミングや頻度、検査方法、検査規格、検査機関なども登録されていてもよく、これらの事項も検査項目に対して特定されてもよい。
【0051】
図3に示す検査情報141があることにより、情報処理装置100は、検査しなければならない検査項目を特定でき、図4(a)~図4(c)に示す各基準値情報があることにより、それぞれの検査項目の検査における基準値を特定することができる。
【0052】
<動作>
ここから、情報処理装置100の動作を図5図6に示すフローチャートを用いて説明する。図5は、情報処理装置100の食品検査に係る情報を出力するための処理例を示すメインフローチャートである。図6は、情報処理装置の基準値の抽出に係る処理例を示すサブフローチャートである。
【0053】
図5に示すように、情報処理装置100の制御部130の第1受付部131は、検査対象となる食品の情報の入力を受け付ける(ステップS501)。第1受付部131は、受け付けた食品の情報を、第1抽出部133に伝達する。
【0054】
また、情報処理装置100の制御部130の第2受付部132は、検査基準を示す情報の入力を受け付ける(ステップS502)。第2受付部132は、受け付けた検査基準を示す情報を、第2抽出部134に伝達する。
【0055】
情報処理装置100の制御部130の第1抽出部133は、第1受付部131から伝達された食品の情報に該当する食品を、検査情報141から特定し、検査情報141において対応付けられている実施すべき検査項目の情報を抽出する(ステップS503)。第1抽出部133は、抽出した検査項目を、第2抽出部134に伝達する。
【0056】
情報処理装置100の制御部130の第2抽出部134は、第1抽出部133から伝達された検査項目それぞれについての基準値を、抽出する(ステップS504)。第2抽出部134は、第2受付部132から伝達された検査基準に基づいて特定される第1基準値情報142と、第2基準値情報143と、第3基準値情報144とを参照して、検査項目に対応する基準値を抽出する。第2抽出部134の処理の詳細については、図6のフローチャートを参照して後述する。第2抽出部134は、検査項目と、抽出した各検査項目の基準値と、を対応付けて出力部135に伝達する。
【0057】
情報処理装置100の制御部130の出力部135は、第2抽出部134から伝達された検査項目と、その基準値と、を対応付けた検査対象情報を生成し、出力する。出力部135による検査対象情報の出力は、基本的に、店舗200の情報処理端末に対する通信部110を介した送信という態様で実現されるが、これに限定するものではない。表示部150に対する情報の表示、あるいは、図2には示していないが、情報処理装置100に設けられたスピーカ等からの音声出力に依る出力により実現されてもよい。
【0058】
このように、情報処理装置100は、検査を実施する場所に応じた基準にしたがって、検査を実行すべき検査項目と、その基準値を、検査を実施する店舗等に通知することができる。
【0059】
次に、図5のステップS504の処理の詳細を、図6を参照しながら説明する。即ち、図6のフローチャートは、図5のステップS504のサブフローを示している。
【0060】
図6に示すように、第2抽出部134は、基準値を特定する対象となる検査項目を、第1抽出部133から伝達された1以上の検査項目の中から設定する(ステップS601)。
【0061】
第2抽出部134は、設定した検査項目に対する基準値が、第1基準値情報142に登録されているか否かを判定する(ステップS602)。登録されている場合には(ステップS602のYES)、その基準値を設定されている検査項目の基準値として、抽出し、ステップS607の処理に移行する。登録されていない場合には(ステップS602のNO)、第2抽出部134は、設定されている検査項目に対する基準値が、第2基準値情報143に登録されているか否かを判定する(ステップS604)。
【0062】
第2抽出部134は、設定した検査項目に対する基準値が、第2基準値情報143に登録されている場合には(ステップS604のYES)、その基準値を抽出し、ステップS607の処理に移行する。登録されていない場合には(ステップS604のNO)、設定した検査項目に対する基準値を、第3基準値情報144から抽出する(ステップS606)。
【0063】
第2抽出部134は、設定した検査項目に対する基準値を抽出すると、第1抽出部133が抽出した検査項目全ての基準値を抽出したか否かを判定する(ステップS607)。抽出していない場合には(ステップS607のNO)、ステップS601の処理に戻り、次の検査項目の基準値の抽出処理を行う。検査項目全ての基準値を抽出している場合には(ステップS607のYES)、各検査項目と対応する抽出した基準値を出力部135に伝達し(ステップS608)、処理を終了する。
【0064】
図4(a)~図4(c)に示す第1基準値情報142、第2基準値情報143、第3基準値情報144を例に、キャベツの浅漬けの場合に特定される基準値について説明する。
【0065】
例えば、キャベツの浅漬けの唐辛子の場合、図3の検査情報141によれば、「一般生菌数」、「大腸菌」、「黄色ブドウ球菌」、「カビ」の検査を行うことになり、それぞれの基準値が必要となる。
【0066】
前述の通り、第1基準値情報142が優先されるため、第2抽出部134は、「一般生菌数」、「大腸菌」については、それぞれ、基準値「A5」、「A6」が登録されているため、これらの基準値を抽出する。一方で、図4(a)に示す例では、第1基準値情報142には、「唐辛子」に対応する「黄色ブドウ球菌」、「カビ」の基準値が登録されていない。
【0067】
したがって、次に優先される第2基準値情報143の基準値を利用する。図4(b)に示す第2基準値情報143によれば、「唐辛子」に対して、「黄色ブドウ球菌」には基準値が登録されていないものの、「カビ」には基準値「B7」が登録されている。したがって、第2抽出部134は、「カビ」の検査の基準値には、「B7」を抽出する。
【0068】
そして、「黄色ブドウ球菌」については、第2抽出部134は、図4(c)に示す第3基準値情報144に登録されている基準値「C7」を抽出する。
【0069】
その結果、例えば、キャベツの浅漬けに用いられる唐辛子については、「一般生菌数」、「大腸菌」、「黄色ブドウ球菌」、「カビ」の検査を行い、その基準値は、「A5」、「A6」、「C7」、「B7」と用いられることになる。
【0070】
以上が情報処理装置100の動作例である。
【0071】
<まとめ>
上記実施の形態に示したように情報処理装置100は、検査対象となる食品について、実施すべき検査項目を特定するとともに、その検査項目それぞれについて複数の基準の中から適切な基準を選択して、検査項目の基準値を特定し、出力することができる。したがって、衛生管理士等の専門家を要することなく、店舗200等に検査内容の詳細を伝達することができ、各店舗200では、適切な検査を実行することができる。
【0072】
<変形例>
上記実施形態に本発明に係る発明の一実施態様を説明したが、本発明に係る思想がこれに限定されないことは言うまでもない。以下、本発明に係る思想として含まれる各種変形例について説明する。
【0073】
(1) 上記実施の形態においては、各店舗200の情報処理端末から情報処理装置100に対して検査項目とその基準値を問合せ、情報処理装置100がその問い合わせに対して返信する形で、各店舗200において、検査すべき検査項目と基準値を認識できる態様を説明した。しかし、これはその限りではない。情報処理装置100は、各店舗に備えられてもよい。この場合、上記実施の形態に比して、情報処理装置100の処理はそれぞれの店舗の分だけになるため、情報処理装置100の処理負荷が軽減する。
【0074】
(2) 上記実施の形態においては、各店舗の情報処理端末は、自端末の位置を測位するための測位システム(所謂GNSS、GPSなど)を備えることとしてもよい。また、情報処理装置100を各店舗200に備える場合に、情報処理装置100は、測位システムを備えることとしてよい。そして、制御部130の第2受付部132は、検査基準を示す情報として、測位システムが測位した現在地情報(経緯度情報)の入力を受け付けてもよい。このように構成することで、店舗200の情報処理端末あるいは情報処理装置100において、ユーザが検査基準を示す情報の入力を行わずともよくなり、ユーザの手間を軽減することができる。
【0075】
(3) 上記実施形態に示した情報処理装置100は、図1に示すように、各国の店舗に対応する可能性がある。そこで、情報処理装置100の出力部135は、検査項目と基準値を出力する店舗の国に応じて、その出力内容を翻訳して出力するように構成されてもよい。当該翻訳には、広範に知られる自動翻訳ソフトを利用することとしてよい。
【0076】
(4) 上記実施形態においては、情報処理装置100は、単純に、各基準値情報(図4(a)~図4(c)参照)から、検査項目に対応する基準値を抽出する例を示したが、情報処理装置100は、各種の条件に応じて、この基準値に対して、所定の条件に応じた演算等を行って算出される値を、検査の基準値として、出力することとしてもよい。情報処理装置100は、例えば、店舗200における環境(例えば、気温や湿度など)に応じた補正をかける演算を行って基準値を算出し、出力することとしてもよい。
【0077】
(5) 上記実施形態において、情報処理装置100の各機能部は、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを用いてソフトウェアによって実現してもよい。また、各機能部は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、複数の機能部の機能を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIなどと呼称されることもある。なお、ここで「回路」は、コンピュータによるデジタル処理、すなわち、ソフトウェアによる機能的処理としての意味合いを含んでもよい。また、当該回路は、再構築可能な回路(例えば、FPGA:Field Programmable Gate Array)により実現されてもよい。
【0078】
情報処理装置100の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、情報処理装置100は、各機能を実現するソフトウェアである検査項目とその基準値を特定するためのプログラムの命令を実行するCPU、上記入力プログラム及び各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記入力プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(又はCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記入力プログラムは、当該入力プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。本発明は、上記入力プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0079】
(6) 上記実施形態における各構成や変形例に示す内容は適宜組み合わせて実施することが可能であり、検査項目と対応する基準値を特定できれば、情報処理装置100の処理は適宜変更可能である。例えば、ステップS502の処理と、ステップS503の処理とは、処理順序が逆であってもよくステップS503の処理を実行してからステップS502の処理を実行してもよいし、両ステップの処理を並列に実行することとしてもよい。
【符号の説明】
【0080】
100 情報処理装置
110 通信部
120 入力部
130 制御部
131 第1受付部
132 第2受付部
133 第1抽出部
134 第2抽出部
135 出力部
140 記憶部
141 検査情報
142 第1基準値情報
143 第2基準値情報
144 第3基準値情報
150 表示部
200 店舗
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6