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特開2024-87741有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087741
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20240624BHJP
【FI】
H01L21/304 648K
H01L21/304 648G
H01L21/304 643A
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023022495
(22)【出願日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】10-2022-0178389
(32)【優先日】2022-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520236767
【氏名又は名称】サムス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャ、ミョン ソク
(72)【発明者】
【氏名】キム、キ ポン
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ヨン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ソン、チュ ヨン
【テーマコード(参考)】
5F157
【Fターム(参考)】
5F157AA73
5F157AB02
5F157AB14
5F157AB33
5F157AB48
5F157AB90
5F157AC03
5F157BF22
5F157CB14
5F157CB27
5F157CD33
5F157CF32
5F157CF36
5F157CF42
(57)【要約】
【課題】有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置を提供する。
【解決手段】本発明によれば、基板へ有機溶媒を供給する液処理チャンバと、有機溶媒が塗布された基板を超臨界乾燥処理する超臨界処理チャンバと、を含む基板処理装置において、前記液処理チャンバへ前記有機溶媒を供給する、有機溶媒供給装置が提供される。有機溶媒供給装置は、有機溶媒を保管する供給タンクと、前記供給タンクと前記液処理チャンバに連結された供給ラインと、前記供給ラインに設けられた冷却モジュールと、を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板へ有機溶媒を供給する液処理チャンバと、有機溶媒が塗布された基板を超臨界乾燥処理する超臨界処理チャンバと、を含む基板処理装置において、前記液処理チャンバへ前記有機溶媒を供給する有機溶媒供給装置であって、
有機溶媒を保管する供給タンクと、
前記供給タンク及び前記液処理チャンバに連結された供給ラインと、
前記供給ラインに設けられた冷却モジュールと、を含む、有機溶媒供給装置。
【請求項2】
前記有機溶媒はイソプロピルアルコール(IPA)を含む、請求項1に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項3】
前記IPAは-89℃~0℃の温度で前記液処理チャンバへ供給される、請求項2に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項4】
前記供給ラインは、前記供給タンクと前記液処理チャンバのノズルとを連結するように構成され、
前記冷却モジュールは、前記供給ラインにおける前記供給タンク側に設けられる、請求項1に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項5】
前記冷却モジュールは、
冷媒を用いて前記有機溶媒の温度を所定の温度以下に冷却させる熱交換器と、
前記熱交換器へ前記冷媒を供給するチラーと、を含む、請求項4に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項6】
前記冷却モジュールは、
前記熱交換器へ提供される前記冷媒の流量を制御する温度制御器をさらに含む、請求項5に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項7】
前記温度制御器は、前記基板へ供給される前記有機溶媒の温度に基づいて前記冷媒の流量を制御する、請求項6に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項8】
前記有機溶媒の温度は、前記ノズルに設けられた温度センサによって測定される、請求項7に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項9】
前記冷却された状態で供給される前記有機溶媒は、前記超臨界処理チャンバで超臨界流体によって溶解される、請求項1に記載の有機溶媒供給装置。
【請求項10】
基板処理装置によって行われる基板処理方法であって、
液体処理チャンバから基板へ有機溶媒を供給するステップと、
前記有機溶媒が塗布された基板を超臨界処理チャンバへ移送するステップと、
前記超臨界処理チャンバから前記有機溶媒の乾燥処理のための超臨界流体を前記基板へ供給するステップと、を含み、
前記有機溶媒は、冷却モジュールによって冷却された状態で前記基板へ供給される、基板処理方法。
【請求項11】
前記有機溶媒はイソプロピルアルコール(IPA)を含む、請求項10に記載の基板処理方法。
【請求項12】
前記IPAは-89℃~0℃の温度で前記液処理チャンバへ供給される、請求項11に記載の基板処理方法。
【請求項13】
前記冷却モジュールは、前記有機溶媒を保管する供給タンクと前記液処理チャンバに連結された供給ラインに設けられる、請求項10に記載の基板処理方法。
【請求項14】
前記基板は、前記有機溶媒が塗布された状態で搬送ロボットによって前記液処理チャンバから前記超臨界処理チャンバへ移送される、請求項10に記載の基板処理方法。
【請求項15】
基板処理装置であって、
基板の洗浄処理のための有機溶媒を基板へ供給する液処理チャンバと、
前記有機溶媒が塗布された基板を移送する搬送ロボットと、
前記有機溶媒が塗布された基板の乾燥処理のための超臨界流体を供給する超臨界処理チャンバと、
前記液処理チャンバへ前記有機溶媒を供給する有機溶媒供給装置と、を含み、
前記有機溶媒供給装置は、
有機溶媒を保管する供給タンクと、
前記供給タンクと前記液処理チャンバに連結された供給ラインと、
前記供給ラインに設けられた冷却モジュールと、を含む、基板処理装置。
【請求項16】
前記有機溶媒はイソプロピルアルコール(IPA)を含む、請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記IPAは-89℃~0℃の温度で前記液処理チャンバへ供給される、請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記冷却モジュールは、
冷媒を用いて前記有機溶媒の温度を所定の温度以下に冷却させる熱交換器と、
前記熱交換器へ前記冷媒を供給するチラーと、を含む、請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記冷却モジュールは、
前記熱交換器へ提供される前記冷媒の流量を制御する温度制御器をさらに含む、請求項18に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記温度制御器は、前記基板へ供給される前記有機溶媒の温度に応じて前記冷媒の流量を調節し、
前記有機溶媒の温度は、前記液処理チャンバのノズルに設けられた温度センサによって測定される、請求項19に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を処理するための有機溶媒を供給する有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程は、基板(例えば、ウェーハ)上に半導体素子を製造するための工程であって、例えば、露光、蒸着、エッチング、イオン注入、洗浄などを含む。それぞれの製造工程を行うために、半導体製造工場のクリーンルーム内に、各工程を行う半導体製造設備が設けられ、半導体製造設備に投入された基板に対する工程処理が行われる。
【0003】
それぞれの工程には様々な処理液、処理ガスが用いられ、工程の進行中にはパーティクル及び工程副産物が発生する。これらのパーティクル及び工程副産物を基板から除去するために、それぞれの工程前後には洗浄工程が行われる。
【0004】
一般な洗浄工程は、基板をケミカル及びリンス液で処理した後に乾燥処理する。乾燥処理の一例として、基板を高速で回転させて、基板上に残留するリンス液を除去する回転乾燥工程がある。しかし、このような回転乾燥方式は、基板上に形成されたパターンを崩すおそれがある。
【0005】
このため、最近は、基板上にイソプロピルアルコール(IPA)等の有機溶媒を供給して、基板上に残留するリンス液を表面張力の低い有機溶媒に置換し、その後、基板上に超臨界状態の処理流体を供給して、基板に残留する有機溶媒を除去する超臨界乾燥工程が用いられている。超臨界乾燥工程では、内部が密閉された工程チャンバへ乾燥用ガスを供給し、乾燥用ガスを加熱及び加圧する。これにより、乾燥用ガスの温度及び圧力はいずれも、臨界点以上に上昇し、乾燥用ガスは超臨界状態に相変化する。
【0006】
一方、半導体製造工程の微細化に伴い、基板の処理工程から発生するパーティクルに対する要求レベルが高まっている。特に、超臨界処理を含む洗浄工程で使用されるケミカルによって、むしろ基板が汚染するおそれがあるため、基板の汚染防止に対する要求が高まっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、有機溶媒によって基板の汚染を防止することができる有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、基板へ有機溶媒を供給する液処理チャンバと、有機溶媒の塗布された基板を超臨界乾燥処理する超臨界処理チャンバと、を含む基板処理装置において、前記液処理チャンバへ前記有機溶媒を供給する、有機溶媒供給装置が提供される。有機溶媒供給装置は、有機溶媒を保管する供給タンクと、前記供給タンク及び前記液処理チャンバに連結された供給ラインと、前記供給ラインに設けられた冷却モジュールと、を含む。
【0009】
また、前記有機溶媒はイソプロピルアルコール(IPA)を含む、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0010】
また、前記IPAは-89℃~0℃の温度で前記液処理チャンバへ供給される、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0011】
また、前記供給ラインは前記供給タンクと前記液処理チャンバのノズルとを連結するように構成され、前記冷却モジュールは前記供給ラインにおける前記供給タンク側に設けられる、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0012】
また、前記冷却モジュールは、冷媒を用いて前記有機溶媒の温度を所定の温度以下に冷却させる熱交換器と、前記熱交換器へ前記冷媒を供給するチラーと、を含む、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0013】
また、前記冷却モジュールは、前記熱交換器へ提供される前記冷媒の流量を制御する温度制御器をさらに含む、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0014】
また、前記温度制御器は、前記基板へ供給される前記有機溶媒の温度に基づいて前記冷媒の流量を制御する、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0015】
また、前記有機溶媒の温度は、前記ノズルに設けられた温度センサによって測定される、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0016】
また、前記冷却された状態で供給される前記有機溶媒は、前記超臨界処理チャンバで超臨界流体によって溶解される、有機溶媒供給装置が提供できる。
【0017】
一実施形態によれば、基板処理装置によって行われる基板処理方法が提供される。本発明による基板処理方法は、液体処理チャンバから基板へ有機溶媒を供給するステップと、前記有機溶媒が塗布された基板を超臨界処理チャンバへ移送するステップと、前記超臨界処理チャンバから前記有機溶媒の乾燥処理のための超臨界流体を前記基板へ供給するステップと、を含む。前記有機溶媒は、冷却モジュールによって冷却された状態で前記基板へ供給される。
【0018】
また、前記冷却モジュールは、前記有機溶媒を保管する供給タンクと前記液処理チャンバに連結された供給ラインに設けられる、基板処理方法が提供できる。
【0019】
また、前記基板は、前記有機溶媒が塗布された状態で搬送ロボットによって前記液処理チャンバから前記超臨界処理チャンバへ移送される、基板処理方法が提供できる。
【0020】
一実施形態によれば、基板の洗浄処理のための有機溶媒を基板へ供給する液処理チャンバと、前記有機溶媒が塗布された基板を移送する搬送ロボットと、前記有機溶媒が塗布された基板の乾燥処理のための超臨界流体を供給する超臨界処理チャンバと、前記液処理チャンバへ前記有機溶媒を供給する有機溶媒供給装置と、を含み、前記有機溶媒供給装置は、有機溶媒を保管する供給タンクと、前記供給タンクと前記液処理チャンバとを連結する供給ラインに設けられ、前記供給タンクから液処理チャンバへ供給される前記有機溶媒を冷却する冷却モジュールと、を含む、基板処理装置が提供できる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の一実施形態による有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置は、有機溶媒を一定の温度以下に冷却させて供給するので、基板の汚染を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明による基板処理装置のレイアウトを示す。
図2】簡略化した基板処理装置の構成を示す。
図3】本発明による基板処理装置における液処理チャンバの構成を概略的に示す。
図4】本発明による基板処理装置における超臨界処理チャンバの構成を概略的に示す。
図5】本発明による有機溶媒供給装置の構成を説明するための図である。
図6】本発明による基板処理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
なお、本発明の説明において、関連する公知の構成又は機能についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にする可能性があると判断された場合、その詳細な説明を省略する。
【0025】
図1は、本発明による基板処理装置1のレイアウトを示す。図1を参照すると、基板処理装置1は、インデックスモジュール10、処理モジュール20及び制御器30を含む。上方から見ると、インデックスモジュール10と処理モジュール20とは一方向に沿って配置される。以下、インデックスモジュール10と処理モジュール20が配置された方向を第1方向Xとし、上方から見ると、第1方向Xに対して垂直な方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yの両方に対して垂直な方向を第3方向Zとする。
【0026】
インデックスモジュール10は、基板Wが収納された容器Cから基板Wを処理モジュール20へ搬送し、処理モジュール20で処理が完了した基板Wを容器Cに収納する。インデックスモジュール10の長手方向は第2方向Yとして提供される。インデックスモジュール10は、ロードポート12とインデックスフレーム14を有する。インデックスフレーム14を基準として、ロードポート12は、処理モジュール20の反対側に位置する。基板Wが収納された容器Cは、ロードポート12に置かれる。ロードポート12は複数個が設けられ、複数のロードポート12は第2方向Yに沿って配置できる。
【0027】
容器Cとしては、前面開放一体型ポッド(Front Open Unified Pod:FOUP)などの密閉用容器が使用できる。容器Cは、オーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤ(Overhead Conveyer)、又は自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)などの移送手段(図示せず)又は作業者によってロードポート12に置かれることができる。
【0028】
インデックスフレーム14にはインデックスロボット120が提供される。インデックスフレーム14内には、長手方向が第2方向Yとして提供されたガイドレール124が設けられ、インデックスロボット120は、ガイドレール124上で移動可能に設けられてもよい。インデックスロボット120は、基板Wが載置されるハンド122を含み、ハンド122は、前進及び後進移動、第3方向Zを軸とした回転、及び第3方向Zに沿った移動ができるように設けられてもよい。ハンド122は、複数個が上下方向に離間して設けられる。ハンド122は、互いに独立して前進及び後進移動可能である。
【0029】
制御器30は、基板処理装置を制御することができる。制御器30は、基板処理装置の制御を実行するマイクロプロセッサ(コンピュータ)からなるプロセスコントローラと、オペレータが基板処理装置を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなるユーザインターフェースと、基板処理装置で実行される処理をプロセスコントローラの制御で実行するための制御プログラムや、各種データ及び処理条件に応じて各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち処理レシピが記憶された記憶部と、を備えることができる。また、ユーザインターフェース及び記憶部は、プロセスコントローラに接続されていてもよい。処理レシピは、記憶部の中で記憶媒体に記憶されていてもよく、記憶媒体は、ハードディスクであってもよく、CD-ROM、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリなどの半導体メモリであってもよい。
【0030】
処理モジュール20は、バッファユニット200、搬送チャンバ300、液処理チャンバ400、及び超臨界処理チャンバ500を含む。バッファユニット200は、処理モジュール20に搬入される基板Wと、処理モジュール20から搬出される基板Wとが一時的に留まる空間を提供する。液処理チャンバ400は、基板W上に液を供給して基板Wを液処理する液処理工程を行う。超臨界処理チャンバ500は、基板W上に残留する液を除去する乾燥工程を行う。搬送チャンバ300は、バッファユニット200、液処理チャンバ400、及び超臨界処理チャンバ500の間で基板Wを搬送する。一方、有機溶媒供給装置600が供給ライン700及び回収ライン800を介して液処理チャンバ400に連結される。有機溶媒供給装置600は、供給ライン700を介して基板Wのリンス処理のための有機溶媒を供給し、回収ライン800を介して液処理チャンバ400から有機溶媒を回収する。
【0031】
搬送チャンバ300は、その長手方向が第1方向Xとして提供できる。バッファユニット200はインデックスモジュール10と搬送チャンバ300との間に配置されてもよい。液処理チャンバ400と超臨界処理チャンバ500は搬送チャンバ300の側部に配置されてもよい。液処理チャンバ400と搬送チャンバ300は第2方向Yに沿って配置されてもよい。超臨界処理チャンバ500と搬送チャンバ300は第2方向Yに沿って配置されてもよい。バッファユニット200は搬送チャンバ300の一端に位置してもよい。
【0032】
一例によれば、液処理チャンバ400は搬送チャンバ300の両側に配置され、超臨界処理チャンバ500は搬送チャンバ300の両側に配置され、液処理チャンバ400は超臨界処理チャンバ500よりもバッファユニット200にさらに近い位置に配置されてもよい。搬送チャンバ300の一側において、液処理チャンバ400は、第1方向X及び第3方向Zに沿ってそれぞれA×B(A、Bはそれぞれ1又は1より大きい自然数)配列で設けられてもよい。また、搬送チャンバ300の一側において、超臨界処理チャンバ500は、第1方向X及び第3方向Zに沿ってそれぞれC×D(C、Dはそれぞれ1又は1より大きい自然数)個が設けられてもよい。上述したのとは異なり、搬送チャンバ300の一側には液処理チャンバ400のみ設けられ、搬送チャンバの他側には超臨界処理チャンバ500のみ設けられてもよい。一方、液処理チャンバ400へ処理液(有機溶媒)を供給するための有機溶媒供給装置600が基板処理装置1の一部として構成できる。有機溶媒供給装置600は、供給ライン700を介して有機溶媒を供給し、回収ライン800を介して有機溶媒を回収することができる。
【0033】
搬送チャンバ300は搬送ロボット320を有する。搬送チャンバ300内には、長手方向が第1方向Xとして提供されたガイドレール324が設けられ、搬送ロボット320は、ガイドレール324上で移動可能に設けられてもよい。搬送ロボット320は、基板Wが載置されるハンド322を含み、ハンド322は、前進及び後進移動、第3方向Zを軸とした回転、及び第3方向Zに沿った移動が可能に設けられてもよい。ハンド322は、複数が上下方向に離間して設けられる。ハンド322は、互いに独立して前進及び後退移動することができる。
【0034】
バッファユニット200は、基板Wが載置されるバッファ220を複数備える。バッファ220は、第3方向Zに沿って互いに離間するように配置されてもよい。バッファユニット200は、前面(front face)と後面(rear face)が開放される。前面はインデックスモジュール10と対向する面であり、後面は搬送チャンバ300と対向する面である。インデックスロボット120は前面を介してバッファユニット200に接近し、搬送ロボット320は後面を介してバッファユニット200に接近することができる。
【0035】
図2は、簡略化した基板処理装置1の構成を示す図である。本発明によれば、洗浄処理のための洗浄液、リンス液、及びリンス液を置換して基板W上の残留異物を除去する有機溶媒を基板Wへ供給する液処理チャンバ400と、有機溶媒の塗布された基板Wを移送する搬送ロボット320と、有機溶媒の乾燥処理のための超臨界流体を供給する超臨界処理チャンバ500と、液処理チャンバ400へ有機溶媒を供給する有機溶媒供給装置600と、を含む。有機溶媒供給装置600は、供給ライン700を介して有機溶媒を供給し、回収ライン800を介して有機溶媒を回収することができる。液処理チャンバ400で使用された有機溶媒は、排出ライン850を介して外部へ排出されてもよい。液処理チャンバ400、超臨界処理チャンバ500及び有機溶媒供給装置600について、図3図6を参照して説明する。
【0036】
図3は、本発明による液処理チャンバ400の構造を示す。図3は、図1の液処理チャンバ400の一実施形態を概略的に示す図である。図3を参照すると、液処理チャンバ400は、ハウジング410、カップ420、支持ユニット440、液供給ユニット460及び昇降ユニット480を有する。
【0037】
ハウジング410は、基板Wが処理される内部空間を有することができる。ハウジング410は、略六面体の形状を有することができる。例えば、ハウジング410は、直方体の形状を有することができる。また、ハウジング410には、基板Wが搬入されたり搬出されたりする開口(図示せず)が設けられてもよい。また、ハウジング410には、開口を選択的に開閉するドア(図示せず)が設けられてもよい。
【0038】
カップ420は、上部が開いた筒形状を有することができる。カップ420は処理空間を有し、基板Wは処理空間内で液処理できる。支持ユニット440は、処理空間で基板Wを支持する。液供給ユニット460は、支持ユニット440に支持された基板W上へ処理液を供給する。処理液は、複数種類で提供され、基板W上へ順次供給できる。昇降ユニット480は、カップ420と支持ユニット440との相対高さを調節する。
【0039】
一例によれば、カップ420は、複数の回収筒422、424、426を有する。回収筒422、424、426は、それぞれ基板処理に使用された液を回収する回収空間を有する。それぞれの回収筒422、424、426は、支持ユニット440を包むリング状に設けられる。液処理工程の進行時に基板Wの回転によって飛散する処理液は、各回収筒422、424、426の流入口422a、424a、426aを介して回収空間に流入する。一例によれば、カップ420は、第1回収筒422、第2回収筒424及び第3回収筒426を有する。第1回収筒422は支持ユニット440を包むように配置され、第2回収筒424は第1回収筒422を包むように配置され、第3回収筒426は第2回収筒424を包むように配置される。第2回収筒424に液を流入する第2流入口424aは、第1回収筒422に液を流入する第1流入口422aよりも上部に位置し、第3回収筒426に液を流入する第3流入口426aは、第2流入口424aよりも上部に位置することができる。
【0040】
支持ユニット440は、支持板442と駆動軸444を有する。支持板442の上面は、略円形に設けられ、基板Wよりも大きい直径を有することができる。支持板442の中央部には、基板Wの後面を支持する支持ピン442aが設けられ、支持ピン442aは、基板Wが支持板442から一定の距離離間するようにその上端が支持板442から突出して設けられる。支持板442の縁部にはチャックピン442bが設けられる。チャックピン442bは、支持板442から上方に突出して設けられ、基板Wが回転するとき、基板Wが支持ユニット440から離脱しないように基板Wの側部を支持する。駆動軸444は、駆動器446によって駆動され、基板Wの底面中央に連結され、支持板442をその中心軸を基準として回転させる。
【0041】
一例によれば、液供給ユニット460は、処理液を吐出するノズル462と、ノズル462を支持及び移動させるアーム461と、を含むことができる。ノズル462は、基板Wへ処理液を供給することができる。処理液はケミカル、リンス液又は有機溶媒であり得る。ケミカルは、強酸又は強塩基の性質を有するケミカルであり得る。また、リンス液は純水であり得る。また、有機溶媒はイソプロピルアルコール(IPA)であり得る。また、液供給ユニット460は複数のノズル462を含むことができ、それぞれのノズル462では、互いに異なる種類の処理液を供給することができる。例えば、ノズル462のうちのいずれか一つではケミカルを供給し、ノズル462のうちの他の一つではリンス液を供給し、ノズル462のうちの別の一つでは有機溶媒を供給することができる。また、制御器30は、ノズル462のうちの他の一つから基板Wへリンス液を供給した後、ノズル462のうちの別の一つから有機溶媒を供給するように液供給ユニット460を制御することができる。このため、基板W上に供給されたリンス液は、表面張力の小さい有機溶媒に置換できる。一方、ノズル462には、基板Wへ供給される処理液(有機溶媒)の温度を測定するための温度センサ490が設けられてもよい。
【0042】
昇降ユニット480は、カップ420を上下方向に移動させる。カップ420の上下移動によって、カップ420と基板Wとの相対高さが変更される。これにより、基板Wに供給される液の種類に応じて、処理液を回収する回収筒422、424、426が変更されるので、液を分離回収することができる。上述したのとは異なり、カップ420は固定設置され、昇降ユニット480は支持ユニット440を上下方向に移動させることができる。
【0043】
図4は、本発明による超臨界処理チャンバ500の構造を示す。図4は、図1及び図2の基板処理装置1における超臨界処理チャンバ500の一例を示す。
【0044】
図4を参照すると、本発明の一実施形態による超臨界処理チャンバ500は、超臨界状態の乾燥用流体を用いて、基板W上に残留する処理液を除去することができる。例えば、超臨界処理チャンバ500は、超臨界状態の二酸化炭素(CO)を用いて、基板W上に残留する有機溶媒を除去する乾燥工程を行うことができる。
【0045】
ベッセル部材510は、上部ボディ512(第1ボディの一例)、及び下部ボディ514(第2ボディの一例)を含むことができる。上部ボディ512と下部ボディ514とは、互いに組み合わせられることで、基板Wが処理される処理空間を形成することができる。基板Wは、処理空間で支持できる。例えば、基板Wは、処理空間で支持部材513によって支持できる。支持部材513は、基板Wの縁領域の下面を支持することができるように構成できる。上部ボディ512及び下部ボディ514のうちのいずれか1つは、移動部材560と結合されて上下方向(第3方向Z)に移動することができる。例えば、下部ボディ514は、移動部材560と結合されることで、移動部材560によって駆動軸590に沿って上下方向に移動することができる。これにより、ベッセル部材510の処理空間は選択的に密閉できる。上述した例では、下部ボディ514が移動部材560と結合されて上下方向に移動することを例として説明したが、これに限定されない。例えば、上部ボディ512が移動部材560と結合されて上下方向に移動することもできる。
【0046】
加熱部材520は、処理空間へ供給される乾燥用流体を加熱することができる。加熱部材520は、ベッセル部材510の処理空間の温度を昇温させることにより、処理空間に供給される乾燥用流体を超臨界状態に相変化させることができる。また、加熱部材520は、ベッセル部材510の処理空間の温度を温温させることで、処理空間に供給される超臨界状態の乾燥用流体が超臨界状態を保つようにすることができる。
【0047】
また、加熱部材520は、ベッセル部材510内に埋め込まれることができる。例えば、加熱部材520は、上部ボディ512及び下部ボディ514のうちのいずれか一つに埋め込まれることができる。例えば、加熱部材520は、上部ボディ512及び下部ボディ514内に設けられてもよい。しかし、これに限定されず、加熱部材520は、処理空間の温度を昇温させることができる様々な位置に設けられてもよい。また、加熱部材520はヒーターであってもよい。しかし、これに限定されず、加熱部材520は、処理空間の温度を昇温させることができる公知の装置に様々に変形可能である。
【0048】
流体供給部材530は、ベッセル部材510の処理空間へ乾燥用流体(超臨界流体)を供給することができる。流体供給部材530が供給する乾燥用流体は、二酸化炭素(CO)を含むことができる。流体供給部材530は、流体供給源531、第1供給ライン533、第1供給バルブ535、第2供給ライン537、及び第2供給バルブ539を含むことができる。
【0049】
流体供給源531は、ベッセル部材510の処理空間へ供給される乾燥用流体を貯蔵及び/又は供給することができる。流体供給源531は、第1供給ライン533及び/又は第2供給ライン537へ乾燥用流体を供給することができる。例えば、第1供給ライン533には第1供給バルブ535が設置されてもよい。また、第2供給ライン537には第2供給バルブ539が設置されてもよい。第1供給バルブ535と第2供給バルブ539はオン/オフバルブであってもよい。第1供給バルブ535と第2供給バルブ539のオン/オフに応じて、第1供給ライン533又は第2供給ライン537に選択的に乾燥用流体が流れることができる。
【0050】
上述した例では、1つの流体供給源531に第1供給ライン533及び第2供給ライン537が連結されることを例として説明したが、これに限定されない。例えば、流体供給源531は複数設けられ、第1供給ライン533は複数の流体供給源531のうちのいずれか一つに連結され、第2供給ライン537は複数の流体供給源531のうちの他の一つに連結されることもできる。
【0051】
また、第1供給ライン533は、ベッセル部材510の処理空間の上部で乾燥用ガスを供給する上部供給ラインであってもよい。例えば、第1供給ライン533は、ベッセル部材510の処理空間に上から下への方向に乾燥用ガスを供給することができる。例えば、第1供給ライン533は上部ボディ512に連結されることができる。また、第2供給ライン537は、ベッセル部材510の処理空間の下部で乾燥用ガスを供給する下部供給ラインであってもよい。例えば、第2供給ライン537は、ベッセル部材510の処理空間に下から上への方向に乾燥用ガスを供給することができる。例えば、第2供給ライン537は下部ボディ514に連結されることができる。
【0052】
流体排気ライン550は、ベッセル部材510の処理空間から乾燥用流体を排気することができる。流体排気ライン550は、処理空間に減圧を提供する減圧部材(図示せず)に連結されることができる。減圧部材はポンプであってもよい。しかし、これに限定されず、減圧部材は、処理空間に減圧を提供することができる公知の装置に様々に変形可能である。
【0053】
上述した上部ボディ512と下部ボディ514とが互いに組み合わせられて形成する処理空間は、基板Wの処理中に高圧状態に維持できる。このため、上部ボディ512及び下部ボディ514が形成する処理空間の気密性を保つことができるように、超臨界処理チャンバ500はシール部材580を含むことができる。シール部材580は、上部ボディ512と下部ボディ514との間に配置できる。シール部材580は、第1ベッセル部材510Aに形成された溝570に挿入できる。例えば、シール部材580が挿入される溝570は下部ボディ514に形成できる。
【0054】
図5は、本発明による有機溶媒供給装置600の構成を説明するための図である。有機溶媒供給装置600は液処理チャンバ400へ有機溶媒を供給し、有機溶媒は基板Wのリンス処理のために使用できる。
【0055】
有機溶媒供給装置600は、有機溶媒を保管する供給タンク610と、供給タンク610及び液処理チャンバに連結された供給ライン700と、供給ラインに備えられた冷却モジュール620と、を含む。冷却モジュール620は、供給タンク610から液処理チャンバ400へ供給される有機溶媒を冷却する。供給タンク610は、有機溶媒を保管することが可能な筒で構成できる。有機溶媒は、補充ライン900を介して供給タンク610へ流動することにより、供給タンク610に貯蔵される。供給タンク610は、密閉された筒で構成され、有機溶媒を保管することができ、循環ライン(図示せず)を介して有機溶媒を循環させて保管することができる。有機溶媒は、供給タンク610から供給ライン700を介して液処理チャンバ400へ供給できる。有機溶媒は、高い揮発性を有するIPA(イソプロピルアルコール)であり得る。供給ライン700は、供給タンク610と液処理チャンバ400のノズル462とを連結するように構成される。冷却モジュール620は、供給ライン700における供給タンク610側に設けられる。
【0056】
一方、本出願人は、常温又はそれ以上の有機溶媒を基板Wに塗布した後、超臨界流体を介して乾燥させたが、高温であるほど、有機溶媒がむしろ基板Wのパーティクルソースとして作用することを確認した。すなわち、有機溶媒の温度が上昇するほど、基板W上のパーティクルが増加することが確認された。これは、高温の有機溶媒が高い反応性を示すため、供給ライン700に沿って流れながら配管の異物と反応するか、或いは有機溶媒の温度が上昇しながら自体の変形が発生する可能性があると推測される。よって、有機溶媒の温度を下げて供給することが、基板Wのパーティクルを減少させることができる方法となる。そのため、本出願人は、液処理チャンバ400へ供給される有機溶媒を冷却させて供給する方法を考案した。
【0057】
本発明の一実施形態に係る有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置は、有機溶媒を一定温度以下に冷却させて供給するので、有機溶媒分子間の引力が増加して慣性による流れ防止及び蒸発量の減少によって基板Wに有機溶媒が均一に塗布できる。
【0058】
本発明による有機溶媒供給装置600は、供給タンク610から液処理チャンバ400へ供給される有機溶媒を冷却させるための冷却モジュール620を含む。冷却モジュール620は、液処理チャンバ400へ供給される有機溶媒を冷却させることにより、基板Wに発生するパーティクルを減少させることができる。有機溶媒は、イソプロピルアルコール(IPA)を含むことができる。IPAは、-89℃~0℃の間の温度で前記液処理チャンバへ供給できる。超臨界処理によって乾燥させる方式ではなく、スピンドライを介して乾燥させる方式の場合、IPAが高温で供給されるのが有利であるが、超臨界処理を介してIPAが乾燥する場合、高温で供給される必要がなく、むしろ低温で供給することが、パーティクルを減らすのに有利である。ここで、-89℃は、IPAの凍結点(freezing point)に該当する温度であり得る。
【0059】
冷却モジュール620は、供給タンク610と液処理チャンバ400とを連結する供給ライン700に設けられてもよい。冷却モジュール620は、供給ライン700を介して液処理チャンバ400へ流れる有機溶媒を一定の温度以下に冷却させることができる。
【0060】
冷却モジュール620は、冷媒を用いて有機溶媒の温度を所定の温度以下に冷却させる熱交換器622と、熱交換器622へ冷媒を供給するチラー624と、を含む。チラー624は、有機溶媒の冷却のための冷媒を熱交換器622へ提供し、熱交換器622は、有機溶媒の熱が冷媒に伝達されるようにすることにより、有機溶媒を冷却させることができる。チラー624は、有機溶媒供給装置600の内部に設けられてもよく、有機溶媒供給装置600の外部に設けられてもよい。
【0061】
また、冷却モジュール620は、熱交換器622へ提供される冷媒の流量を制御する温度制御器630を含む。温度制御器630は、基板Wへ供給される有機溶媒の温度に基づいて冷媒の流量を制御することができる。図5を参照すると、基板Wへ有機溶媒を供給するノズル462(又はアーム461の配管)に温度センサ490が設けられ、温度センサ490は、基板Wへ供給される有機溶媒の温度を測定する。有機溶媒は配管に沿って流れながら温度が変化することができるので、有機溶媒の温度変化をチェックしながら適正レベルに有機溶媒が冷却されるように、温度制御器630は有機溶媒の冷却程度を調節することができる。基板Wへ供給された有機溶媒は、回収筒426によって回収され、排出ライン850を介して外部へ排出されてもよく、回収ライン800を介して供給タンク610へ回収されてもよい。図5において、ノズル462に設けられた温度センサ490によって、基板Wへ供給される有機溶媒の温度が測定され、温度制御器630へ提供される。温度制御器630は、受信した有機溶媒の温度に応じて、チラー624から熱交換器622へ供給される冷媒の流量を調節する流量調節バルブ625を制御する。
【0062】
このように冷却された状態で供給された有機溶媒が塗布された基板Wは、超臨界処理チャンバ500へ移送され、超臨界処理チャンバ500によって超臨界流体による乾燥処理が行われる。すなわち、冷却モジュール620によって冷却された状態で基板Wに供給された有機溶媒は、超臨界流体によって溶解することができる。
【0063】
図6は、本発明による基板処理方法を示すフローチャートである。本発明による基板処理装置1によって行われる基板処理方法は、液処理チャンバ400から基板Wへ有機溶媒を供給するステップ(S610)と、有機溶媒が塗布された基板Wを超臨界処理チャンバ500へ移送するステップ(S620)と、超臨界処理チャンバ500から有機溶媒の乾燥処理のための超臨界流体を基板Wへ供給するステップ(S630)と、を含む。
【0064】
より具体的には、基板Wの洗浄処理過程は、基板Wの洗浄処理のための強酸又は強塩基の性質を有するケミカルを供給するステップ、ケミカルをリンスするためのリンス液(例えば、純水)を供給するステップ、有機溶媒を供給してリンス液を置換するステップ、及び有機溶媒の乾燥処理のための超臨界処理ステップを含む。
【0065】
有機溶媒は、冷却モジュール620によって一定の温度以下に冷却された状態で基板Wへ供給できる。有機溶媒は、イソプロピルアルコール(IPA)を含むことができる。IPAは、-89℃~0℃の間の温度で前記液処理チャンバへ供給できる。冷却モジュール620は、有機溶媒を保管する供給タンク610と液処理チャンバ400に連結される。
【0066】
有機溶媒の供給は液処理チャンバ400で行われ、超臨界流体の供給は超臨界処理チャンバ500で行われる。すなわち、基板Wは、有機溶媒が塗布された状態で搬送ロボット320によって液処理チャンバ400から超臨界処理チャンバ500へ移送され、超臨界処理チャンバ500で超臨界流体による乾燥処理が行われる。
【0067】
以上、本発明の実施形態による有機溶媒供給装置、基板処理方法及び基板処理装置を具体的な実施形態として説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は、これに限定されるものではなく、本明細書に開示された基礎思想による最も広い範囲を持つと解釈されるべきである。当業者は、開示された実施形態を組み合わせ或いは置換して、摘示されていない実施形態を実施することができるが、それも本発明の権利範囲から外れないものである。この他にも、当業者は、本明細書に基づいて開示された実施形態を容易に変更又は変形させることができ、それらの変更又は変形も本発明の権利範囲に属するのは明らかである。
【符号の説明】
【0068】
1 基板処理装置
10 インデックスモジュール
20 処理モジュール
30 制御器
400 液処理チャンバ
500 超臨界処理チャンバ
600 有機溶媒供給装置
610 供給タンク
620 冷却モジュール
622 熱交換器
624 チラー
625 流量調節バルブ
630 温度制御器
700 供給ライン
800 回収ライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6