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  • 特開-釣り姿勢識別方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087747
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】釣り姿勢識別方法
(51)【国際特許分類】
   A01K 89/01 20060101AFI20240624BHJP
【FI】
A01K89/01 B
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023075416
(22)【出願日】2023-05-01
(31)【優先権主張番号】202211634133.5
(32)【優先日】2022-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】522394591
【氏名又は名称】深▲せん▼波賽冬網絡科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】屈 黄伸
(72)【発明者】
【氏名】張 云廷
(72)【発明者】
【氏名】崔 暁輝
(72)【発明者】
【氏名】崔 天石
【テーマコード(参考)】
2B108
【Fターム(参考)】
2B108EA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】使用者に対する釣りの提示及び指導を実現するために、釣り姿勢識別方法を提供する。
【解決手段】本発明は、リールに応用する釣り姿勢識別方法を開示し、餌の投げ込み後、それぞれ3軸加速度計と3軸ジャイロスコープによりリールの3軸加速度と3軸角速度を検出することと、検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいてアワセ動作が完了したかどうかを判断し、ユーザに提示することとを含む。本発明は、ユーザがリールを用いて釣りをする過程においてリールの姿勢情報を収集することができ、即ち3軸加速度計と3軸ジャイロスコープを通じて釣り過程におけるリールの3軸加速度と3軸角速度を取得し、検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいて、アワセ動作が完了したかどうかを識別判断してユーザに提示することができる。それによって、リールを用いて釣りをするユーザがリアルタイムで魚の状況を知ることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リールに応用する釣り姿勢識別方法であって、
餌の投げ込み後、それぞれ3軸加速度計と3軸ジャイロスコープによりリールの3軸加速度と3軸角速度を検出することと、
検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいてアワセ動作が完了したかどうかを判断し、ユーザに提示することとを含むことを特徴とする。
【請求項2】
前記の検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいてアワセ動作が完了したかどうかを判断することは、具体的には、
3軸角速度に基づいて、y軸におけるリールの回転角度Ryを算出することと、
3軸加速度のうちZ軸の加速度が4g(gは重力加速度である)より大きいかどうかを判断し、かつ角度Ryが150°より大きいかどうかを判断することと、
3軸加速度のうちZ軸の加速度が4gより大きく、かつ角度Ryが150°より大きい場合、アワセ動作が完了したと判定することとを含むことを特徴とする請求項1に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項3】
前記の3軸加速度のうちZ軸の加速度が4gより大きいかどうかを判断し、かつ角度Ryが150°より大きいかどうかを判断した後に、
3軸角速度に基づいて、x軸とz軸におけるリールの回転角度RxとRzを算出することと、
3軸加速度のうちZ軸の加速度が4gより大きく、かつ角度Ryが150°より大きい場合、角度Rxが±10°の範囲内にあるかどうかを判断し、かつ角度Rzが±20°の範囲内にあるかどうかを判断することと、
角度Rxが±10°の範囲内にあり、かつ角度Rzが±20°の範囲内にある場合、アワセ動作が完了したと判定することとを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項4】
アワセ動作が完了したと判定した後、リールのスプールに位置する引張センサが検出したスプール引張力を取得し、前記スプール引張力に基づいてアタリ動作が完了したかどうかを判断し、ユーザに提示することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項5】
アタリ動作が完了したと判定した後、磁気抵抗センサとスプールに位置する磁石との協働により、スプールが回転しているかどうかを検出するとともに、スプール引張力が予め設定された閾値を超えているかどうかを検出して判断し、スプール引張力が予め設定された閾値を超えていて、かつスプールが回転していない場合、ユーザがブレーキ力をタイムリーに調整できるようにして、断線により魚が逃げることを防止するように、断線リスクの発生を提示することを更に含むことを特徴とする請求項4に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項6】
前記餌の投げ込み後、
磁気抵抗センサとスプールに位置する磁石との協働により、スプールが回転しているかどうかを検出することと、
磁気抵抗センサからの割り込み信号に基づいてスプール回転周数とスプール回転時間を取得することにより、スプール回転周数とスプール回転時間に基づいてスプール回転数を取得し、スプール回転数が予め設定された二次糸出し速度より大きいかどうかを判断し、NOであれば、餌の沈み込み距離を二次糸出し距離と判定し、記録することとを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項7】
スプール回転周数とスプールの周長から餌投げ距離を算出し、餌投げ距離が予め設定された投げ距離より大きく、かつスプール回転数が予め設定された回転数より大きい場合、投げが有効であると判定し、ユーザがアワセ確率を知るように、有効な投げ回数とアワセ動作完了回数を記録することを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項8】
糸回収後、糸回収時のスプール回転周数と糸出し時のスプール回転周数に基づいて断線が発生したかどうかを判断し、断線が発生したと判定した場合に断線長を計算することを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項9】
餌が再度投げ出された後に、再度投げ出しの糸出し時のスプール回転周数及び断線長に基づいて再度投げ出し時の実際の糸出し長を計算し、ユーザに提示することを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の釣り姿勢識別方法。
【請求項10】
アワセ動作が完了したと判定した後、投げ方向を識別してユーザに提示するように、3軸磁力計により現在の釣竿と北極が形成する方向角度を検出することを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の釣り姿勢識別方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣りの技術分野に関し、より具体的には釣り姿勢識別方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ルアーフィッシングは、釣り手が竿投げと糸回収を繰り返して行われる釣り方式であり、現在最も環境に優しい釣り方式として、アウトドア釣りでますます流行している。釣りをする時、釣り手は、積極的に目的の魚種を探す必要があるため、異なる水域の水層の各種類の魚種を歩き回って探し、それからリールと竿を操作することによって、疑似餌が実の餌の水中での泳ぐ姿を模擬するようにして魚を引き付ける。釣りをする過程で、餌が投げ出された後、釣りをする者が経験に基づいて疑似餌の水中での姿勢を判断するしかなく、魚の状況を知ることができず、釣り手が実際の状況に基づいて餌と糸を調整することができず、ルアー運動のハードルを大幅に高める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の解決しようとする技術課題は、使用者に対する釣りの提示及び指導を実現するために、釣り姿勢識別方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した技術課題を解決するために、本発明のリールに応用する釣り姿勢識別方法は、餌の投げ込み後、それぞれ3軸加速度計と3軸ジャイロスコープによりリールの3軸加速度と3軸角速度を検出することと、検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいてアワセ動作が完了したかどうかを判断し、ユーザに提示することとを含む。
【0005】
そのさらなる技術態様として、前記の検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいてアワセ動作が完了したかどうかを判断することは、具体的には、3軸角速度に基づいて、y軸におけるリールの回転角度Ryを算出することと、3軸加速度のうちZ軸の加速度が4g(gは重力加速度である)より大きいかどうかを判断し、かつ角度Ryが150°より大きいかどうかを判断することと、3軸加速度のうちZ軸の加速度が4gより大きく、かつ角度Ryが150°より大きい場合、アワセ動作が完了したと判定することとを含む。
【0006】
そのさらなる技術態様として、前記の3軸加速度のうちZ軸の加速度が4gより大きいかどうかを判断し、かつ角度Ryが150°より大きいかどうかを判断した後に、3軸角速度に基づいて、x軸とz軸におけるリールの回転角度RxとRzを算出することと、3軸加速度のうちZ軸の加速度が4gより大きく、かつ角度Ryが150°より大きい場合、角度Rxが±10°の範囲内にあるかどうかを判断し、かつ角度Rzが±20°の範囲内にあるかどうかを判断することと、角度Rxが±10°の範囲内にあり、かつ角度Rzが±20°の範囲内にある場合、アワセ動作が完了したと判定することとを更に含む。
【0007】
そのさらなる技術態様として、前記釣り姿勢識別方法は、アワセ動作が完了したと判定した後、リールのスプールに位置する引張センサが検出したスプール引張力を取得し、前記スプール引張力に基づいてアタリ動作が完了したかどうかを判断し、ユーザに提示することを更に含む。
【0008】
そのさらなる技術態様として、前記釣り姿勢識別方法は、アタリ動作が完了したと判定した後、磁気抵抗センサとスプールに位置する磁石との協働により、スプールが回転しているかどうかを検出するとともに、スプール引張力が予め設定された閾値を超えているかどうかを検出して判断し、スプール引張力が予め設定された閾値を超えていて、かつスプールが回転していない場合、ユーザがブレーキ力をタイムリーに調整できるようにして、断線により魚が逃げることを防止するように、断線リスクの発生を提示することを更に含む。
【0009】
そのさらなる技術態様として、前記餌の投げ込み後、磁気抵抗センサとスプールに位置する磁石との協働により、スプールが回転しているかどうかを検出することと、磁気抵抗センサからの割り込み信号に基づいてスプール回転周数とスプール回転時間を取得することにより、スプール回転周数とスプール回転時間に基づいてスプール回転数を取得し、スプール回転数が予め設定された二次糸出し速度より大きいかどうかを判断し、NOであれば、餌の沈み込み距離を二次糸出し距離と判定し、記録することとを更に含む。
【0010】
そのさらなる技術態様として、前記釣り姿勢識別方法は、スプール回転周数とスプールの周長から餌投げ距離を算出し、餌投げ距離が予め設定された投げ距離より大きく、かつスプール回転数が予め設定された回転数より大きい場合、投げが有効であると判定し、ユーザがアワセ確率を知るように、有効な投げ回数とアワセ動作完了回数を記録することを更に含む。
【0011】
そのさらなる技術態様として、前記釣り姿勢識別方法は、糸回収後、糸回収時のスプール回転周数と糸出し時のスプール回転周数に基づいて断線が発生したかどうかを判断し、断線が発生したと判定した場合に断線長を計算することを更に含む。
【0012】
そのさらなる技術態様として、前記釣り姿勢識別方法は、餌が再度投げ出された後に、再度投げ出しの糸出し時のスプール回転周数及び断線長に基づいて再度投げ出し時の実際の糸出し長を計算し、ユーザに提示することを更に含む。
【0013】
そのさらなる技術態様として、前記釣り姿勢識別方法は、アワセ動作が完了したと判定した後、投げ方向を識別してユーザに提示するように、3軸磁力計により現在の釣竿と北極が形成する方向角度を検出することを更に含む。
【発明の効果】
【0014】
従来技術と比較して、本発明は、ユーザがリールを用いて釣りをする過程においてリールの姿勢情報を収集することができ、即ち3軸加速度計と3軸ジャイロスコープを通じて釣り過程におけるリールの3軸加速度と3軸角速度を取得し、検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいて、アワセ動作が完了したかどうかを識別判断してユーザに提示することができる。それによって、リールを用いて釣りをするユーザがリアルタイムで魚の状況を知ることができ、実際の状況に応じて餌、糸、ブレーキ力などを調整し、ユーザの使用体験を高めるとともに、ルアーフィッシングのハードルを下げ、より多くの人にルアー活動に参加してもらうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の釣り姿勢識別方法の1つの具体的な実施例の方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の目的、技術的態様及び利点を当業者がより明確に理解するために、以下に添付図面及び実施例に関連して本発明を更に説明する。
【0017】
図1を参照し、図1は、本発明の釣り姿勢識別方法の1つの具体的な実施例の方法のフローチャートである。本発明の釣り姿勢識別方法は、釣り具のリールに応用する。当該釣り姿勢識別方法は、以下を含む。
【0018】
S101において、餌の投げ込み後、それぞれ3軸加速度計と3軸ジャイロスコープによりリールの3軸加速度と3軸角速度を検出する。
【0019】
理解できるように、リールが釣り竿に固定されている場合、釣り手が釣り竿を操作して釣りをするとき、リール本体も釣り竿に従って一緒に運動する。リールにはリール本体とスプールが含まれている。糸が投げ出される過程で、スプールが回転して糸出しする。3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ及び3軸磁力計をパッケージして9軸センサを形成する。当該9軸センサは、リールの3軸加速度と3軸角速度を検出するために、リール本体に設けられる。
【0020】
S102において、検出された3軸加速度と3軸角速度に基づいてアワセ動作が完了したかどうかを判断し、ユーザに提示する。
【0021】
具体的には、ステップS102は、3軸角速度に基づいて、x軸、y軸、z軸におけるリール本体の回転角度Rx、Ry、Rzをそれぞれ算出することと、3軸加速度のうちZ軸の加速度が4g(ここで、gは重力加速度である)より大きいかどうかを判断し、かつ角度Ryが150°より大きいかどうかを判断することと、3軸加速度のうちZ軸の加速度が4gより大きく、かつ角度Ryが150°より大きい場合、角度Rxが±10°の範囲内にあるかどうかを判断し、かつ角度Rzが±20°の範囲内にあるかどうかを判断することと、角度Rxが±10°の範囲内にあり、かつ角度Rzが±20°の範囲内にある場合、アワセ動作が完了したと判定することとを含む。
【0022】
理解できるように、3軸ジャイロスコープは、3軸上の角速度、即ち物体の回転速度を測定し、角速度と時間を乗算して積分することで物体の回転角度を得ることができる。本実施例では、判定結果の精度を更に高めるために、x軸、y軸及びz軸におけるリール本体の回転角度Rx、Ry及びRz及び3軸加速度測定におけるz軸の加速度の変化を総合的に考慮して、アワセ動作を識別する。
【0023】
このステップでは、アワセ動作の判定が完了した後にユーザに提示することもできる。ユーザが外部機器上の対応するappを通じて提示を見ることもできるし、リール本体にブザー及び/又はランプなどの提示装置を設置してユーザに提示することもできる。
【0024】
更に、本発明の釣り姿勢識別方法は、アワセ動作が完了したと判定した後、投げ方向を識別してユーザに提示するように、3軸磁力計により現在の釣竿と北極が形成する方向角度を検出することを更に含む。この方向角度を記録することで、釣をする者がこの方向角度に基づいて次の竿投げの目標方向を決定することができ、それによって疑似餌を正確な目標水域に落下させ、アタリ確率を高めることができる。
【0025】
S103において、アワセ動作が完了したと判定した後、リールのスプールに位置する引張センサが検出したスプール引張力を取得し、前記スプール引張力に基づいてアタリ動作が完了したかどうかを判断し、ユーザに提示する。
【0026】
このステップでは、アワセ動作が完了してユーザに提示した後に、ユーザは、提示に基づいて餌を引いてアタリ動作を完了することができる。
【0027】
アワセが完成した後に、魚が餌に食いついてから糸を引いて泳ぐため、糸を通してスプールに引張力が伝わると、スプールに一定の引張力がかかり、スプールに位置する引張力センサがこの突然に変化する引張力を検出できる。アワセの判定が完了した後、引張力センサが検出した引張力と結合して、引張力が突然に変化すれば、アタリ動作が完了したと判定できる。同時に、ユーザが糸を回収するように、ユーザに提示することができる。
【0028】
S104において、アタリ動作が完了したと判定した後、磁気抵抗センサとスプールに位置する磁石との協働により、スプールが回転しているかどうかを検出するとともに、スプール引張力が予め設定された閾値を超えているかどうかを検出して判断し、スプール引張力が予め設定された閾値を超えていて、かつスプールが回転していない場合、断線リスクの発生を提示する。
【0029】
このステップでは、磁石と磁気抵抗センサの協働により、スプールが回転しているかどうかを検出する。磁石は、スプールに位置し、磁気抵抗センサは、磁石がスプールの回転に追従して通過するときに磁石を感知し、磁石の通過時に磁石を感知したときに割り込み信号を出すことができるように、リール本体に位置し、かつ磁石に接近する。
【0030】
本発明において、使用者がアタリの後に魚を制御する際に、引張力センサが検出したスプール引張力が予め設定された閾値である上限を超え、かつ磁気抵抗センサがスプール回転を監視できなかった場合、この時にリールのブレーキ力が大きすぎる。この場合、この時にリールのブレーキ力が大きすぎて、断線リスクが発生し、リールのブレーキ力をタイムリーに調整する必要があり、断線により魚が逃げることを防止する旨、提示装置又は外部機器のappを通じてユーザに提示することができる。
【0031】
S105において、磁気抵抗センサからの割り込み信号に基づいてスプール回転周数を取得し、スプール回転周数とスプールの周長から餌投げ距離を算出し、餌投げ距離が予め設定された投げ距離より大きく、かつスプール回転数が予め設定された回転数より大きい場合、投げが有効であると判定し、ユーザがアワセ確率を知るように、有効な投げ回数とアワセ動作完了回数を記録する。
【0032】
本発明では、磁気抵抗センサからの割り込み信号の回数及び間隔毎の時間に基づいて、スプール回転周数とスプール回転時間を取得することができる。このステップにおいて、記憶されている今回の釣りの有効な投げ回数とアワセ回数に基づいて、ユーザが今回の釣りにおける命中率を知るようにすることができる。
【0033】
一方、他の実施形態では、餌の投げ込み後に、磁気抵抗センサからの割り込み信号に基づいてスプール回転周数とスプール回転時間を取得し、スプール回転周数とスプール回転時間に基づいてスプール回転数を取得し、スプール回転数が予め設定された二次糸出し速度より大きいかどうかを判断し、NOであれば、餌の沈み込み距離を二次糸出し距離と判定し、記録する。ここで、二次糸出し速度は、appで予め設定することができる。スプール回転数が予め設定された二次糸出し速度以下の場合、リールの二次糸出しを行い、餌の沈み込み距離が二次糸出し距離であり、餌の水層中の深さを知ることができる。
【0034】
更に、本発明の釣り姿勢識別方法は、糸回収後、糸回収時のスプール回転周数と糸出し時のスプール回転周数に基づいて断線が発生したかどうかを判断し、断線が発生したと判定した場合に断線長を計算することを更に含む。即ち回収した糸長さが糸出し時の糸長さより小さいのであれば、断線が発生し、断線長を計算する。また、好ましくは、餌が再度投げ出された後に、再度投げ出しの糸出し時のスプール回転周数及び断線長に基づいて再度投げ出し時の実際の糸出し長を計算し、ユーザに提示する。即ち、糸出し時のスプール回転周数に基づいて再度投げ出しの糸出し長を取得し、再度投げ出しの糸出し長から断線長を減算後に実際の糸出し長を得ることができる。ユーザが実際の残りの糸長を知ることができ、残りの糸長がその後の投げ込み中に餌が目標水域に落下するには十分であることを確保する。
【0035】
理解できるように、最初に接続してアクティブ化されたとき、Socブルートゥースチップを通じてブルートゥース方式で携帯電話やその他の外部機器に接続することで、使用者は、appを通じて竿の長さ、線番、糸の材質、竿の硬度、疑似餌のタイプなどを設定することができ、同時にオンライン容量を携帯電話に同期させることができる。appは、適切なオンライン容量を表示し、巻きすぎや少なすぎる状況を避けることができる。
【0036】
以上のように、本発明は、ユーザがリールを用いて釣りをする過程においてリールの姿勢情報を収集することができ、即ち3軸加速度計と3軸ジャイロスコープを通じて釣り過程におけるリールの3軸加速度と3軸角速度を取得することができる。また餌の投げ込み距離、スプール引張力及び餌沈み込み距離などを検出することができ、ユーザが見るために外部機器の対応するappに送信することができる。また上記データに基づいて魚の状況を判断することもでき、ユーザが実際の状況に基づいて糸、餌又はブレーキ力などを調整するように、ユーザに提示することができる。同時に釣りをする者は、appを通じて後にデータの再現を行うことができ、それによって今回釣りをする過程に存在する長所と短所を知って、ユーザの使用体験を高める。同時にルアーフィッシングのハードルを下げ、より多くの人にルアー活動に参加してもらうことができる。
【0037】
上記は、本発明の好適な実施形態にすぎず、本発明をいかなる形式でも制限するものではない。当業者は、上記の実施例に基づいて、様々な均等な変更及び改善を施すことができる。特許請求の範囲内で行われる均等な変更又は修飾は、本発明の保護範囲内に入るべきである。
図1