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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087759
(43)【公開日】2024-07-01
(54)【発明の名称】チューブフィッティング
(51)【国際特許分類】
   F16L 19/00 20060101AFI20240624BHJP
   F16B 39/32 20060101ALI20240624BHJP
【FI】
F16L19/00
F16B39/32 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023148054
(22)【出願日】2023-09-13
(31)【優先権主張番号】10-2022-0178663
(32)【優先日】2022-12-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523350109
【氏名又は名称】ウジュ イーエヌジー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ウ,ユン ス
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ヒ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チェ,フン
【テーマコード(参考)】
3H014
【Fターム(参考)】
3H014BA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】フィッティングボディとフィッティングナットが要求される強度で結合されると共に、緩みが防止されるチューブフィッティングを提供すること。
【解決手段】チューブフィッティングはフィッティングボディ、フィッティングボディを囲む第1結合部材、フィッティングボディと結合されるフィッティングナット、およびフィッティングナット上に提供される第2結合部材を含むものの、第1結合部材は第1結合突起を含み、第2結合部材は、フィッティングボディとフィッティングナットの結合時、第1結合突起と接する第2結合突起を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィッティングボディ;
前記フィッティングボディを囲み、軟性を有する第1結合部材;
前記フィッティングボディと結合されるフィッティングナット;および
前記フィッティングナット上に提供され、軟性を有する第2結合部材;を含むものの、
前記フィッティングボディは、フィッティングチューブと結合される第1部分、前記フィッティングナットと結合される第2部分、および前記第1結合部材が差し込まれる第3部分を含み、
前記第1結合部材は、前記第3部分が挿入される領域を提供する第1差し込み部および第1固定突起を含む第1固定部を含み、
前記第2結合部材は、前記フィッティングボディと前記フィッティングナットの結合時、前記第1固定突起と接する第2固定突起を含む第2固定部、および前記フィッティングナットが挿入される領域を提供する第2差し込み部を含み、
前記第1固定部および前記第2固定部は前記第3部分と前記フィッティングナットの間の領域に延びるように構成され、
前記フィッティングボディおよび前記フィッティングナットが要求される強度で結合される時、前記第1結合部材および前記第2結合部材が互いに接する、チューブフィッティング。
【請求項2】
前記第1固定突起は相対的にゆるやかな傾斜を有する第1面および相対的に急な傾斜を有する第2面を含むように構成され、
前記第2固定突起は、前記フィッティングボディと前記フィッティングナットが結合される時に前記第1固定突起の前記第1面と接し、前記フィッティングボディと前記フィッティングナットが緩む時に前記第1固定突起の前記第2面と接するように構成される、請求項1に記載のチューブフィッティング。
【請求項3】
前記第1結合部材は、前記第1差し込み部の内周面から突出する隔壁をさらに含むものの、
前記第1固定突起は前記隔壁から前記フィッティングボディと前記フィッティングナットの配列方向に沿って突出する、請求項1に記載のチューブフィッティング。
【請求項4】
前記第1固定突起は相対的にゆるやかな傾斜を有する前記第1面および相対的に急な傾斜を有する前記第2面を含むように構成され、
前記第2固定突起は相対的にゆるやかな傾斜を有する第3面および相対的に急な傾斜を有する第4面を含むように構成され、
前記第2固定突起の前記第3面は、前記フィッティングボディと前記フィッティングナットが結合される時に前記第1固定突起の前記第1面と接するように構成され、
前記第2固定突起の前記第4面は、前記フィッティングボディと前記フィッティングナットが緩む時に前記第1固定突起の前記第2面と接するように構成される、請求項1に記載のチューブフィッティング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はチューブフィッティングに関し、具体的には、要求される強度で締め付けられ、緩みが防止されるチューブフィッティングに関する。
【背景技術】
【0002】
チューブフィッティングは隣接する配管の間を連結する手段で、流体が必要な工程(例えば、半導体工程)に使われる。一般的に、チューブフィッティングは互いに結合されるフィッティングボディとフィッティングナット、そしてフィッティングボディとフィッティングナット間に提供される部品を含む。フィッティングボディとフィッティングナットは十分な強度で締め付けられなければならない。フィッティングボディとフィッティングナットが要求されるものより弱く締め付けられると、チューブフィッティング内部を流れる流体が漏洩され得、チューブフィッティングが適用された環境で発生する振動によってチューブフィッティングが緩み得る。フィッティングボディとフィッティングナットが過度に強く締め付けられると、チューブフィッティング(例えば、フィッティングボディとフィッティングナット間に提供される部品)が破損する恐れがある。
【0003】
作業者は道具を利用するか、手で直接フィッティングボディとフィッティングナットを締め付けて結合する。作業者はフィッティングボディとフィッティングナットを締め付ける時に感じられる抵抗に依存して締め付け強度を調節することができる。ところが、作業者ごとに感じる抵抗が異なり得、同じ作業者であっても状況によって抵抗が異なって感じられ得る。したがって、フィッティングボディとフィッティングナットは要求されるものより弱く、あるいは強く締め付けられ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、フィッティングボディとフィッティングナットが要求される強度で結合されたチューブフィッティングを提供することにある。
【0005】
解決しようとする課題は、緩みが防止されるフィッティングボディとフィッティングナットを含むチューブフィッティングを提供することにある。
【0006】
ただし、解決しようとする課題は前記開示に限定されない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面において、フィッティングボディ;前記フィッティングボディを囲む第1結合部材;前記フィッティングボディと結合されるフィッティングナット;および前記フィッティングナット上に提供される第2結合部材;を含むものの、前記第1結合部材は第1結合突起を含み、前記第2結合部材は、前記フィッティングボディと前記フィッティングナットの結合時、前記第1結合突起と接する第2結合突起を含むチューブフィッティングが提供され得る。
【0008】
前記第1結合突起は前記第1結合部材の内周面から突出するように構成され得る。
【0009】
前記第1結合部材は、内周面から突出する隔壁をさらに含むものの、前記第1結合突起は前記隔壁から突出し得る。
【0010】
前記第1結合突起および前記第2結合突起のそれぞれは:相対的にゆるやかな傾斜を有する第1面;および相対的に急な傾斜を有する第2面;を含むことができる。
【0011】
前記フィッティングボディと前記フィッティングナットの結合時、前記第1結合突起および前記第2結合突起の前記第1面が互いに接し、前記フィッティングボディと前記フィッティングナットの分離時、前記第1結合突起および前記第2結合突起の前記第2面が互いに接するように構成され得る。
【0012】
前記フィッティングボディおよび前記フィッティングナットが要求される強度で結合された時、前記第1結合部材および前記第2結合部材が互いに接するように構成され得る。
【発明の効果】
【0013】
本開示はフィッティングボディとフィッティングナットが要求される強度で結合されたチューブフィッティングを提供することができる。
【0014】
本開示は緩みが防止されるフィッティングボディとフィッティングナットを含むチューブフィッティングを提供することができる。
【0015】
ただし、発明の効果は前記開示に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】例示的な実施例に係るチューブフィッティングの断面図である。
図2図1のチューブフィッティングの分解斜視図である。
図3図1の第1結合部材の正面図である。
図4図1の第1結合部材の背面図である。
図5図1の第2結合部材の斜視図である。
図6図1の第2結合部材の正面図である。
図7図1の第2結合部材の背面図である。
図8】例示的な実施例に係る図1の第1結合部材の正面図である。
図9】例示的な実施例に係る図1の第1結合部材の正面図である。
図10図9の第1固定突起の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付された図面を参照して本開示の実施例について詳細に説明することにする。以下の図面で同じ参照符号は同じ構成要素を指し示し、図面上で各構成要素の大きさは説明の明瞭性と便宜上、誇張されていてもよい。一方、以下に説明される実施例は単なる例示的なものに過ぎず、このような実施例から多様な変形が可能である。
【0018】
以下において、「上」と記載されたものは接触して真上にあるだけでなく、非接触で上にあるものも含むことができる。以下において、「上面」は図面上で上側に配置された面を意味し得る。単数の表現は文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。また、或る部分が何らかの構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0019】
また、明細書に記載された「部」等の用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味する。
【0020】
図1は、例示的な実施例に係るチューブフィッティングの断面図である。図2は、図1のチューブフィッティングの分解斜視図である。図3は、図1の第1結合部材の正面図である。図4は、図1の第1結合部材の背面図である。図5は、図1の第2結合部材の斜視図である。図6は、図1の第2結合部材の正面図である。図7は、図1の第2結合部材の背面図である。
【0021】
図1および図2を参照すると、チューブフィッティング10が提供され得る。チューブフィッティング10は互いに異なる第1チューブ(図示されず)と第2チューブ(図示されず)の間に提供され、これらを連結することができる。チューブフィッティング10はフィッティングボディ110、フィッティングナット120、第1結合部材130、および第2結合部材140を含むことができる。フィッティングボディ110は第1チューブと結合される第1部分112、フィッティングナット120と結合される第2部分114、および第1結合部材130が差し込まれる第3部分116を含むことができる。第1部分112は第1方向DR1に沿って延びる中空の形状を有することができる。第1部分112の外周面にねじ山が形成されて第1チューブとねじ結合することができる。第2部分114は第1方向DR1に沿って第1部分112から離隔され得る。第2部分114は第1方向DR1に沿って延びる中空の形状を有することができる。第2部分114の外周面にねじ山が形成されてフィッティングナット120とねじ結合することができる。第3部分116は多角形のナットの形状を有することができる。例えば、第3部分116は六角ナットの形状を有することができる。第3部分116は第1結合部材130と嵌合され得る。第1部分112、第3部分116、および第2部分114は第1方向DR1に沿って連通され得る。フィッティングボディ110は図示された形状に限定されず、第1チューブ、第1結合部材130、およびフィッティングナット120と結合され得る多様な形状を有することができる。
【0022】
フィッティングナット120はフィッティングボディ110に結合され得る。フィッティングナット120の内周面に第2部分114の外周面に形成されたねじ山と結合されるねじ山が形成され得る。フィッティングナット120は第2チューブと結合され得る。第2チューブはフィッティングナット120に対してフィッティングボディ110の反対側に提供され得る。例えば、フィッティングナット120は第2チューブと嵌合され得る。第1チューブと第2チューブはフィッティングボディ110およびフィッティングナット120によって連通され得る。
【0023】
第1結合部材130はフィッティングボディ110の第3部分116上に提供され得る。図2図4を参照すると、第1結合部材130はナットの形状を有することができる。第1結合部材130が六角ナットの形状を有するものとして図示されたが、これは例示的なものである。他の例において、第1結合部材130は六角ナットではなく多角ナットの形状を有することができる。第1結合部材130は軟性を有することができる。例えば、第1結合部材130は樹脂類(例えば、Polypropylene(PP)、Polytetrafluoroethylene(PTFE)、Polyethylene(PE)、Polycarbonate(PC))またはシリコン(silicone)を含むことができる。第1結合部材130がシリコンを含む場合、ショア硬さは80~100度(°)であり得る。フィッティングボディ110とフィッティングナット120の結合および緩みが繰り返されると、第1結合部材130と第2結合部材140が変形され得る。第1結合部材130が80~100度(°)のショア硬さを有するシリコンを含む場合、第1結合部材130はフィッティングボディ110とフィッティングナット120の繰り返された結合および緩みにもかかわらず本来の形状を維持することができる。これに伴い、第1結合部材130が何度も使われ得る。第1結合部材130は第1差し込み部132および第1固定部134を含むことができる。第1差し込み部132および第1固定部134は内周面の形状が異なる第1結合部材130の部分であり得る。第1差し込み部132と第1固定部134は第1方向DR1に沿って順に配置され得る。第1差し込み部132はフィッティングボディ110の第3部分116が挿入される領域を提供することができる。第1差し込み部132は第3部分116の外周面に対応する形状を有する内周面を有することができる。第3部分116が第1差し込み部132に挿入された時、第3部分116の外周面と第1差し込み部132の内周面は向き合うことができる。フィッティングボディ110の第3部分116が第1差し込み部132に挿入されると、第1結合部材130がフィッティングボディ110と独立的に回転することが防止され得る。
【0024】
第1固定部134は内周面に沿って配列される第1固定突起136を含むことができる。例えば、第1固定突起136は連続的に配列され得る。第1固定部136は第1固定部134の内側領域に向かって突出し得る。第1固定突起136は実質的に互いに同一の形状を有するため、一つの第1固定突起136が説明される。第1固定突起136は一定の角をなす第1面136aおよび第2面136bを含むことができる。第1面136aおよび第2面136bは第1方向DR1に沿って延長され得る。第1面136aと第2面136bは第1方向DR1と反対となる第2方向DR2を従うという観点で、時計回り方向に沿って配列され得る。第1面136aは相対的にゆるやかな傾斜を有することができ、第2面136bは相対的に急な傾斜を有することができる。傾斜は第1面136aの下部の境界と第2面136bの下部の境界を通る平面に対する傾きであり得る。第1面136aおよび第2面136bの間の境界線は、第2方向DR2を従うという観点で、第1固定突起136の中心から第2面136b側に偏って配置され得る。一例において、第1面136aと第2面136bが出会う領域は曲面をなし得る。この場合、第1面136aおよび第2面136bの境界線は傾斜が0である線を指称し得る。
【0025】
第1差し込み部132と第1固定部134は第1方向DR1または第2方向DR2に沿って部分的に重なり得る。第1差し込み部132の一部は第1方向DR1に沿って第1固定部134と重なり、第1差し込み部132の他の一部は第1方向DR1に沿って第1固定部134と重らないことがある。第1固定部134の一部は第2方向DR2に沿って第1差し込み部132と重なり得、第1固定部134の他の一部は第2方向DR2に沿って第1差し込み部132と重ならないことがある。例えば、第1固定突起136の一部は第1差し込み部132の内周面から突出し得る。フィッティングボディ110の第3部分116は第1差し込み部132に挿入され、第1差し込み部132の内周面から突出した第1固定突起136の一部と第1方向DR1に沿って直接接することができる。
【0026】
図2図5図7を参照すると、第2結合部材140はナットの形状を有することができる。第2結合部材140が六角ナットの形状を有するものとして図示されたが、これは例示的なものである。他の例において、第2結合部材140は六角ナットではなく多角ナットの形状を有することができる。第2結合部材140は軟性を有することができる。例えば、第2結合部材140は樹脂類(例えば、Polypropylene(PP)、Polytetrafluoroethylene(PTFE)、Polyethylene(PE)、Polycarbonate(PC))またはシリコン(silicone)を含むことができる。第2結合部材140がシリコンを含む場合、ショア硬さは80~100度(°)であり得る。フィッティングボディ110とフィッティングナット120の結合および緩みが繰り返されると、第1結合部材130と第2結合部材140が変形され得る。第2結合部材140が80~100度(°)のショア硬さを有するシリコンを含む場合、第2結合部材140はフィッティングボディ110とフィッティングナット120の繰り返された結合および緩みにもかかわらず本来の形状を維持することができる。これに伴い、第2結合部材140が何度も使われ得る。第2結合部材140は第2固定部142および第2差し込み部144を含むことができる。第2固定部142および第2差し込み部144は第2方向DR2に沿って順に配置され得る。
【0027】
第2固定部142は外周面に沿って配列される第2固定突起146を含む円環状を有することができる。例えば、第2固定突起146は一定の間隔をおいて配列され得る。第2固定部142が3個の第2固定突起146を含むものとして図示されたが、これは例示的なものである。他の例において、第2固定部142は3個より少ないか多い第2固定突起146を含むことができる。第2固定突起146は実質的に互いに同一の形状を有するため、一つの第2固定突起146について説明される。第2固定突起146は一定の角をなす第1面146aおよび第2面146bを含むことができる。第1面146aおよび第2面146bは第1方向DR1に沿って延長され得る。第1面146aと第2面146bは第1方向DR1を従うという観点で、時計回り方向に沿って配列され得る。第1面146aは相対的にゆるやかな傾斜を有することができ、第2面146bは相対的に急な傾斜を有することができる。傾斜は第1面146aの下部の境界と第2面146bの下部の境界を通る平面に対する傾きであり得る。第1面146aおよび第2面146bの間の境界線は第1方向DR1を従うという観点で、第2固定突起146の中心から一側に偏って配置され得る。一例において、第1面146aと第2面146bが出会う領域は曲面をなし得る。この場合、第1面146aと第2面146bの境界線は傾斜が0である線を指称し得る。
【0028】
第2差し込み部144はフィッティングナット120が挿入される領域を提供することができる。第2差し込み部144はフィッティングナット120の外周面に対応する形状を有する内周面を有することができる。フィッティングナット120が第2差し込み部144に挿入された時、フィッティングナット120の外周面と第2差し込み部144の内周面は向き合うことができる。フィッティングナット120が第2差し込み部144に挿入された状態で、第2結合部材140がフィッティングナット120と独立的に回転することが防止され得る。
【0029】
フィッティングナット120は時計回り方向に沿って回転しながらフィッティングボディ110にねじ結合され得る。フィッティングナット120およびフィッティングボディ110にそれぞれ結合された第2結合部材140および第1結合部材130も共に回転することができる。フィッティングナット120は第2固定突起146の第1面146aが第1固定突起136の第1面136aと接するまで、時計回り方向に沿って回転しながらフィッティングボディ110に近づき得る。第2固定突起146および第1固定突起136は軟性を有するので、第2固定突起146の第1面146aが第1固定突起136の第1面136aと接した状態で、第2結合部材140に時計回り方向に回転させる力が加えられると、第2固定突起146および第1固定突起136のうち少なくとも一つが変形され得る。これに伴い、第2固定突起146は第1固定突起136を通ることができる。
【0030】
本開示のフィッティングボディ110とフィッティングナット120のねじ結合過程は、第2結合部材140が第1結合部材130に接するまで進行され得る。フィッティングボディ110およびフィッティングナット120は、第1結合部材130が第2結合部材140に接する時に要求される強度で締め付けられるように構成され得る。作業者は感覚に依存せずに容易にフィッティングボディ110とフィッティングナット120を要求される強度で締め付けることができる。フィッティングボディ110とフィッティングナット120が要求される強度より弱く、あるいは強く締め付けるようになる場合を減少させたり防止することができる。これに伴い、フィッティングボディ110とフィッティングナット120の間に提供される部品の破損が防止され得る。
【0031】
チューブフィッティング10が設置された環境は多くの振動があり得る。チューブフィッティング10に振動が伝達されると、ねじ結合が緩み得る。本開示の第1固定突起136および第2固定突起146は、フィッティングボディ110とフィッティングナット120が容易に結合されるものの緩むことは難しいように構成され得る。フィッティングナット120がフィッティングボディ110に結合された状態で、フィッティングナット120が反時計回り方向に回転する場合、フィッティングナット120はフィッティングボディ110から緩み得る。フィッティングナット120が時計回り方向に回転する時とは異なり、フィッティングナット120が反時計回り方向に回転するにつれて第2固定突起146の第2面146bが第1固定突起136の第2面136bに接することができる。第2固定突起146および第1固定突起136は軟性を有するので、第2固定突起146の第2面146bが第1固定突起136の第2面136bと接した状態で、第2結合部材140に反時計回り方向に回転させる力が加えられると、第2固定突起146が第1固定突起136を通ることができる。第1および第2固定突起136、146の第2面136b、146bは相対的に急な傾斜を有するので、第2固定突起146が反時計回り方向に回転しながら第1固定突起136を通るためには、第2固定突起146が時計回り方向に回転しながら第1固定突起136を通る時より大きい力が要求され得る。換言すると、フィッティングナット120とフィッティングボディ110が締め付けられる時より緩む時にさらに大きい力が要求され得る。結果的に、本開示のチューブフィッティング10は振動が多い環境で緩みが防止されるように構成され得る。
【0032】
図8は、例示的な実施例に係る図1の第1結合部材の正面図である。簡潔な説明のために、図3を参照して説明されたものとの差異点が説明される。
【0033】
図8を参照すると、第1結合部材130が提供され得る。第1結合部材130は第1差し込み部132および第1固定部134を含むことができる。図3を参照して説明されたものとは異なって、第1固定突起136は時計回り方向に傾いた形状を有し得る。
【0034】
図9は、例示的な実施例に係る図1の第1結合部材の正面図である。図10は、図9の第1固定突起の斜視図である。簡潔な説明のために、図3を参照して説明されたものとの差異点が説明される。
【0035】
図9を参照すると、第1結合部材130が提供され得る。第1結合部材130は第1差し込み部(図示されず)および第1固定部134を含むことができる。図3を参照して説明されたものとは異なって、固定部134は隔壁138をさらに含むことができる。隔壁138は第1固定突起136と第1差し込み部の間に提供され得る。隔壁138は第1固定突起136が配置される領域を提供することができる。
【0036】
第1固定突起136は隔壁138から第1方向DR1に沿って突出し得る。第1固定突起136はゆるやかな傾斜を有する第1面136aおよび急な傾斜を有する第2面136bを含むことができる。第1面136aと第2面136bは第2方向DR2を従うという観点で、時計回り方向に沿って配列され得る。
【0037】
本開示の技術的思想の実施例に対する以上の説明は、本開示の技術的思想の説明のための例示を提供する。したがって、本開示の技術的思想は以上の実施例に限定されず、本開示の技術的思想内で当該技術分野の通常の知識を有する者によって前記実施例を組み合わせて実施するなど、様々な修正および変更が可能であることは言うまでもない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10