(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087818
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20240625BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022197683
(22)【出願日】2022-12-12
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】522482429
【氏名又は名称】ラクテン アジア プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Rakuten Asia Pte. Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【弁理士】
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】阿部 裕亮
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB53
5L049BB53
(57)【要約】 (修正有)
【課題】電子商取引のサイトの外部のメディアにおいて、その電子商取引のサイト内にでの取引対象の購入用のウェブページを表示するための操作を行ったユーザによる購入可能性を高める情報処理装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】アフィリエイトシステムSにおいて、アフェリエイトサーバのシステム制御部は、所定取引対象の購入用の第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて端末装置から送信された要求を受信し、それに応じて、所定取引対象の購入の可否を示す購入可不可情報を取得し、購入可不可情報が、所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、第1ウェブページの所在を示す所在情報を送信し、購入可不可情報が、所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、代替となる取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを送信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信手段と、
前記受信手段により前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得手段と、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信手段と、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定手段と、
前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報掲載メディアに掲載された前記所定取引対象参照情報は、該所定取引対象参照情報の掲載者を識別する掲載者識別情報を含み、
前記受信される要求は、前記所定取引対象参照情報に含まれる前記掲載者識別情報を含み、
前記送信された代替ウェブページに掲載された前記代替取引対象参照情報を選択することで表示された前記第2ウェブページを通じて前記代替取引対象が購入された場合、前記受信された要求に含まれる前記掲載者識別情報に基づいて、前記掲載者に報酬を付与する処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得される購入可不可情報は、前記所定取引対象の在庫の有無を示し、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の在庫があることを示す場合、前記第1送信手段は、前記所在情報を送信し、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の在庫がないことを示す場合、前記特定手段は、前記代替取引対象を特定し、前記第2送信手段は、前記代替ウェブページを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定手段は、前記代替取引対象として、購入可能であることが確認された取引対象を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受信される要求は、前記所定取引対象を識別する取引対象識別情報を含み、
前記特定手段は、前記受信された要求に含まれる前記取引対象識別情報に基づいて、前記代替取引対象として、前記所定取引対象に関連する取引対象を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受信される要求は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を含み、
前記特定手段は、前記受信された要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記代替取引対象として、前記ユーザの過去の行動から前記ユーザが選択する可能性がある取引対象を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定取引対象参照情報は、前記所定取引対象についてのアフィリエイトリンクを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータにより実行される情報処理方法において、
所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得ステップと、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信ステップと、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定ステップと、
前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得ステップと、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信ステップと、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定ステップと、
前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信ステップ、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引対象を取引するためのウェブサイトの外部において取引対象を紹介しているインターネットメディアから、取引対象の購入用のウェブページへ誘導する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネット等のネットワークを通じて、商品やサービスなどの取引対象の取引が活発に行われている。例えば、消費者としてのユーザは、電子商取引のサイトにおいて、所望する取引対象を検索して、その取引対象の購入用のウェブページを表示させる。そして、ユーザ、そのウェブページを通じて取引対象の購入手続きを行う。
【0003】
また、電子商取引サイトの外部のインターネットメディアにおいて、その電子商取引サイトで取引可能な取引対象が紹介されることがある。例えば或るウェブサイト内の或るウェブページにコンテンツを提供する提供者が、そのコンテンツ内に、提供者自身が選択した取引対象を紹介する情報を掲載するとともに、その取引対象の購入用のウェブページへのリンクを貼り付ける。そのウェブページを閲覧したユーザがそのリンクを選択することにより、そのユーザの端末装置は、購入用のウェブページを表示する。
【0004】
更に、成果報酬型広告又はアフィリエイトも知られている(例えば、特許文献1)。例えば、紹介者となるコンテンツの提供者が、購入用のウェブページへのリンクとして、所謂アフィリエイトリンク又はアフィリエイトリンクに相当するスクリプトを、ウェブページに貼り付ける。ユーザがアフィリエイトリンクを選択すると、先ずはそのユーザの端末装置からアフィリエイトのサーバ装置に要求が送信される。次いで、そのサーバ装置は、本来の取引対象の購入用のウェブページへのリダイレクトを行う。ユーザからの要求を受信することにより、サーバ装置は、アフィリエイトリンクを貼り付けた紹介者と、アフィリエイトリンクを選択したユーザとを関連付ける。その後、ユーザが取引対象を購入すると、その提供者に報酬が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、紹介された取引対象に興味を持ったユーザが、その取引対象の購入用のウェブページへのリンクを選択したとしても、その取引対象を購入することができない場合がある。例えば、その取引対象の在庫がない場合、購入が不可能である。そうすると、場合によっては購入してもよいかもしれないと考えた可能性があるユーザのその意思に応えることができない事態となる。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、電子商取引のサイトの外部のメディアにおいて、その電子商取引のサイト内における取引対象の購入用のウェブページを表示するための操作を行ったユーザによる購入可能性を高めることを可能とする情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信手段と、前記受信手段により前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得手段と、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信手段と、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定手段と、前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、所定取引対象の購入用の第1ウェブページの参照情報が情報掲載メディアでユーザに操作されると、その取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報が取得される。所定取引対象の購入が可能である場合、第1ウェブページの所在情報がユーザの端末装置に送信される。端末装置は、この所在情報に基づいて、電子商取引のサイトから第1ウェブページを取得して表示する。ユーザは、第1ウェブページを通じて所定取引対象を購入することができる。所定取引対象の購入が不可能である場合、代替ウェブページが端末装置に送信される。代替ウェブページには、代替取引対象の購入用の第2ウェブページの参照情報が掲載される。端末装置により表示されている代替ウェブページにおいて、ユーザがその参照情報に対して所定操作を行うと、その端末装置は、電子商取引のサイトから第2ウェブページを取得して表示する。情報掲載メディアで第1ウェブページの参照情報に対して操作を行うことは、ユーザが所定取引対象に興味を持った可能性があることを示す行動である。代替取引対象は、所定取引対象の代替となる取引対象である。そのため、ユーザは代替取引対象を購入する可能性がある。従って、電子商取引のサイトの外部のメディアにおいて、その電子商取引のサイト内における取引対象の購入用のウェブページを表示するための操作を行ったユーザによる購入可能性を高めることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記情報掲載メディアに掲載された前記所定取引対象参照情報は、該所定取引対象参照情報の掲載者を識別する掲載者識別情報を含み、前記受信される要求は、前記所定取引対象参照情報に含まれる前記掲載者識別情報を含み、前記送信された代替ウェブページに掲載された前記代替取引対象参照情報を選択することで表示された前記第2ウェブページを通じて前記代替取引対象が購入された場合、前記受信された要求に含まれる前記掲載者識別情報に基づいて、前記掲載者に報酬を付与する処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、代替ウェブページにおいて、ユーザがその参照情報に対して所定操作を行うと、その端末装置は、電子商取引のサイトから第2ウェブページを取得して表示する。その後、ユーザが代替取引対象を購入すると、第1ウェブページの参照情報を情報掲載メディアに掲載した掲載者に対して報酬が付与される。従って、所定取引対象が購入不可能である場合であっても、所定取引対象を紹介する掲載者は、その紹介に対する報酬を獲得する機会を得ることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記取得される購入可不可情報は、前記所定取引対象の在庫の有無を示し、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の在庫があることを示す場合、前記第1送信手段は、前記所在情報を送信し、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の在庫がないことを示す場合、前記特定手段は、前記代替取引対象を特定し、前記第2送信手段は、前記代替ウェブページを送信することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、所定取引対象の在庫がない場合であっても、ユーザによる購入可能性を高めることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、前記特定手段は、前記代替取引対象として、購入可能であることが確認された取引対象を特定することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、代替ウェブページは、購入可能であることが確認された取引対象の購入用の第2ウェブページの参照情報が掲載される。従って、ユーザによる購入可能性を更に高めることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、前記受信される要求は、前記所定取引対象を識別する取引対象識別情報を含み、前記特定手段は、前記受信された要求に含まれる前記取引対象識別情報に基づいて、前記代替取引対象として、前記所定取引対象に関連する取引対象を特定することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、代替ウェブページは、所定取引対象に関連する取引対象の購入用の第2ウェブページの参照情報が掲載される。所定取引対象に興味を持ったユーザは、関連する取引対象を購入する可能性がある。従って、ユーザによる購入可能性を高めることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、前記受信される要求は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を含み、前記特定手段は、前記受信された要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記代替取引対象として、前記ユーザの過去の行動から前記ユーザが選択する可能性がある取引対象を特定することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、代替ウェブページは、ユーザの過去の行動からそのユーザが選択する可能性がある取引対象の購入用の第2ウェブページの参照情報が掲載される。選択可能性がある取引対象は、ユーザが興味を持つ可能性がある取引対象である。従って、ユーザによる購入可能性を高めることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、前記所定取引対象参照情報は、前記所定取引対象についてのアフィリエイトリンクを含むことを特徴とする。
【0021】
請求項8に記載の発明は、コンピュータにより実行される情報処理方法において、所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信ステップと、前記受信ステップにより前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得ステップと、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信ステップと、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定ステップと、前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の発明は、コンピュータを、所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信ステップと、前記受信ステップにより前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得ステップと、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信ステップと、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定ステップと、前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信ステップ、として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、電子商取引のサイトの外部のメディアにおいて、その電子商取引のサイト内における取引対象の購入用のウェブページを表示するための操作を行ったユーザによる購入可能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】一実施形態に係るアフィリエイトシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図2】買い物客端末5における画面遷移例を示す図である。
【
図3】一実施形態に係るアフィリエイトサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図4】アフィリエイトサーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
【
図5】一実施形態に係る電子商店街サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図6】電子商店街サーバ2のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。
【
図7】アフィリエイトサーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図8】電子商店街サーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図9】アフィリエイターにより紹介された商品が購入可能である場合におけるアフィリエイトシステムSの処理例を示すシーケンス図である。
【
図10】アフィリエイターにより紹介された商品が購入不可能である場合におけるアフィリエイトシステムSの処理例を示すシーケンス図である。
【
図11】アフィリエイターにより紹介された商品が購入不可能である場合におけるアフィリエイトシステムSの処理例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
[1.アフィリエイトシステムの構成]
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るアフィリエイトシステムSの構成及び機能概要について、
図1及び
図2を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るアフィリエイトシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0026】
図1に示すように、アフィリエイトシステムSは、アフィリエイトサーバ1と、電子商店街サーバ2と、1又は複数のウェブサーバ3と、複数のアフィリエイター端末4と、複数の買い物客端末5と、を含んで構成される。アフィリエイトサーバ1、電子商店街サーバ2、各ウェブサーバ3、各アフィリエイター端末4、及び各買い物客端末5は、ネットワークNWに接続される。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0027】
アフィリエイトサーバ1は、所定のアフィリエイトサービスプロバイダにより管理されるサーバ装置である。このアフィリエイトサーバ1は、アフィリエイトに関する様々な処理を行ってもよい。このアフィリエイトにおいては、電子商取引サイトで購入可能な何れかの取引対象を、何からの情報掲載メディアでアフィリエイターが紹介する。
【0028】
ここで、取引対象は、例えば商取引可能な何かであってもよい。取引対象の例として、商品及びサービスが挙げられる。
【0029】
電子商取引サイトは、取引対象を買い物客が購入可能なウェブサイトである。電子商取引サイトの例として、オンラインショッピングモール、電子書籍の販売サイト、その他のオンラインショッピングサイト、宿泊施設の予約サイト、ゴルフ場の予約サイト、イベントのチケット販売サイト、美容施設の予約サイト、その他のサービスの予約サイト等が挙げられる。電子商取引サイトは、その電子商取引サイトで購入可能な各取引対象の購入用のウェブページを含む。このウェブページを、購入ページと称する。購入ページは、その取引対象を購入するための操作を可能とするウェブページである。取引対象がサービスである場合、そのサービスを予約することは、そのサービスを購入することに該当してもよい。取引対象を購入するための操作の例として、取引対象を買い物用の入れ物に入れる操作、取引対象の購入手続き若しくは予約手続きに進むことを選択するための操作等が挙げられる。買い物用の入れ物の例として、買い物かご、ショッピングカート等が挙げられる。取引対象を購入可能なウェブサイトにおいて、買い物客は、買い物用の入れ物に入れられた取引対象について、その後購入手続き若しくは予約手続きが可能であってもよい。
【0030】
情報掲載メディアは、例えばネットワークNWを介して情報を伝達する手段としてのデジタルメディア又はインターネットメディアであってもよい。情報掲載メディアの例として、ウェブサイト及びウェブページ、電子メール、インスタントメッセージ等が挙げられる。情報掲載メディアがウェブサイト若しくはウェブページである場合、その情報掲載メディアは、電子商取引サイトとも購入用ページとも異なるものであってもよい。情報掲載メディアとしてのウェブサイトの例として、ブログサイト、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)サイト、口コミサイト、動画配信サイト、アフィリエイター自身が管理するウェブサイト等が挙げられる。情報掲載メディアとしてのウェブページがアフィリエイターにより制作または管理されるページであってもよい。すなわち、情報掲載メディアは、広告等を自ら掲載することで報酬を受け取るようなパブリッシャーのサイトであってもよい。
【0031】
電子商店街サーバ2は、オンラインショッピングモールを管理するサーバ装置である。オンラインショッピングモールでは、複数の店舗により商品が販売されてもよい。各店舗は、一又は複数の商品を取り扱う。電子商店街サーバ2は、買い物客端末5からの要求に応じて、商品を検索したり、商品に関する情報を掲載したウェブページを送信したり、商品の売買を成立させるための処理を行ってもよい。オンラインショッピングモールにおいて商品の購入用のウェブページとして、商品ページがある。各商品ページは、その商品ページに対応する一の商品の詳細な情報が掲載されるウェブページである。例えば、商品ページには、商品名、商品の画像、価格、商品の説明等が掲載されてもよい。また、商品ページは、その商品を買い物かごに入れるための操作要素、及び、その商品の購入手続きに進むための操作要素のうち、少なくとも一つを含んでもよい。操作要素は、ユーザにより操作可能な要素である。操作要素の例として、ボタン、アイコン、プルダウンメニュー等が挙げられる。本実施形態においては、主としてオンラインショッピングモールで購入可能な商品を、アフィリエイターが紹介する場合を説明する。しかしながら、アフィリエイトシステムSは、オンラインショッピングモールと異なる電子商取引サイトを管理するサーバ装置を含んでもよい。
【0032】
各ウェブサーバ3は、情報掲載メディアとしてのウェブサイトを管理するサーバ装置である。例えば、各ウェブサーバ3は、アフィリエイター端末4からの要求に応じて、ウェブページに情報を掲載するための処理を実行してもよい。ウェブページに情報を掲載するための処理の例として、その情報を掲載したウェブページの生成、ウェブページの更新若しくは変更、ウェブページに掲載される情報の記憶等が挙げられる。また、各ウェブサーバ3は、買い物客端末5からの要求に応じて、ウェブページをその買い物客端末5へ送信してもよい。
【0033】
各アフィリエイター端末4は、アフィリエイターにより利用される端末装置である。例えば、アフィリエイター端末4は、アフィリエイターからの要求に応じて、アフィリエイトサーバ1やウェブサーバ3からウェブページを受信して表示する。アフィリエイターは、アフィリエイター端末4を利用することにより、アフィリエイトサーバ1からアフィリエイトリンクを取得したり、アフィリエイトの成果に関する情報を確認したりすることができる。アフィリエイターの例として、ブロガー、SNSのユーザ、動画配信者、メールマガジンの発信者、その他の情報発信者、及びその他のコンテンツ制作者等が挙げられる。
【0034】
各買い物客端末5は、ウェブサイトで取引対象を購入する買い物客が利用する端末装置である。買い物客は、オンラインショッピングモールのユーザであってもよい。買い物客端末5は、例えば買い物客からの要求に応じて、電子商店街サーバ2やウェブサーバ3からウェブページを受信して表示する。買い物客は、買い物客端末5を利用することにより、情報掲載メディアを閲覧したり、オンラインショッピングモール等のウェブサイトで取引対象を購入したりすることができる。
【0035】
アフィリエイター端末4及び買い物客端末5の例として、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータ、セットトップボックス等が挙げられる。各アフィリエイター端末4及び各買い物客端末5には、ウェブブラウザが記憶されてもよい。
【0036】
アフィリエイトシステムSにおいて、アフィリエイトサーバ1は、各アフィリエイターに対して、取引対象の参照情報を情報掲載メディアに表示させるためのタグを発行する。参照情報は、その取引対象の購入ページへの参照を示す情報である。この参照情報に対して買い物客が所定の操作を行うことで、その買い物客が利用する買い物客端末5は、その購入ページを表示する。参照情報は、アフィリエイトリンクであってもよい。アフィリエイトリンクを表示させるためのタグを、アフィリエイトタグと称する。アフィリエイターは、如何なる取引対象についてアフィリエイトタグを発行してもらうかを選択することができる。
【0037】
アフィリエイターは、発行されたアフィリエイトタグを情報掲載メディアに埋め込むことで、その情報掲載メディアにアフィリエイトリンクを掲載する。情報掲載メディアには、アフィリエイトリンクとして、テキスト、静止画又は動画等の視覚的情報が表示されてもよい。この視覚的情報は、広告であってもよい。或いは、視覚的情報は、アフィリエイターが予め作成又は取得した情報であってもよい。
【0038】
情報掲載メディアを閲覧する買い物客は、その情報掲載メディアに掲載されたアフィリエイトリンクに対して所定操作を行うことで、アフィリエイターにより紹介された取引対象の購入ページを表示させることができる。所定操作の例として、アフィリエイトリンクを選択すること、アフィリエイトリンクを押すこと、アフィリエイトリンクにマウスポインタを重ねること等が挙げられる。以降においては、所定操作がアフィリエイトリンクの選択であるものとして説明する。
【0039】
情報掲載メディアに掲載されたアフィリエイトリンクが買い物客により選択されると、その買い物客が利用する買い物客端末5は、アフィリエイトサーバ1へ所在要求を送信する。この所在要求は、例えばアフィリエイターにより紹介された取引対象の購入ページの所在情報の要求を示す情報であってもよい。或いは、この所在要求は、その購入ページ自体の要求を示す情報であってもよい。購入ページの所在情報は、ネットワークNWにおいて、その購入ページの所在を示す情報である。所在情報は、例えばURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。アフィリエイトサーバ1は、買い物客端末5から所在要求を受信することに応じて、購入ページの所在情報を買い物客端末5へ送信する。所在情報を受信した買い物客端末5は、この所在情報を電子商取引サイトへ送信することで、その所在情報に対応する購入ページを受信する。こうして、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リダイレクトによって、自動的な転送が行われてもよい。
【0040】
アフィリエイトサーバ1は、買い物客がアフィリエイトリンクを選択したことを要因として、その買い物客が、リンク先の電子商取引サイトで取引対象を購入した場合、アフィリエイターに対して報酬を付与する処理を実行してもよい。アフィリエイターに付与される報酬の例として、金銭、電子マネー、ポイントプログラムにおけるポイント等が挙げられる。アフィリエイトサーバ1は、アフィリエイターにより紹介された取引対象が購入された場合にのみ、報酬を付与してもよい。或いは、アフィリエイトサーバ1は、紹介された取引対象が購入可能な電子商取引サイトで販売されている何れの取引対象が購入された場合であっても、報酬を付与してもよい。
【0041】
ここで、情報掲載メディアに掲載されたアフィリエイトリンクに対応する取引対象の購入が、現在不可能な状態になっている場合がある。例えば、在庫がない場合、取引対象の購入は不可能である。この状態において、紹介された取引対象の購入ページを見ても、買い物客はその取引対象を購入することができない。その場合、購入ページには、購入が不可能である旨のメッセージが表示されてもよい。購入ページ自体は存在するものの、取引対象の購入は不可能であるので、そのアフィリエイトリンクは実質的にデッドリンクであると言うことができるかもしれない。アフィリエイトリンクの選択は、紹介された取引対象に対して買い物客が興味を持ったことを示す行動である可能性がある。アフィリエイトリンクを選択した買い物客は、購入ページに掲載されている取引対象の情報によっては、その取引対象を購入してもよいと考えているかもしれない。しかしながら、その取引対象を購入することができないと知ると、買い物客は購入を諦めてしまう可能性が高い。例えば、買い物客は、アフィリエイトリンクによる参照先の購入ページを含む電子商取引サイトで、別の取引対象を検索して購入する可能性はある。たとえそのようなことが可能であっても、取引対象の検索に時間を要したり、検索の操作が煩雑であったりする場合がある。そのため、購入ページが表示された取引対象が購入可能である場合よりは、その電子商取引サイトで買い物客が何らかの取引対象を購入する可能性は低い。また、紹介された取引対象が購入不可能な状態となっていることは、アフィリエイターが報酬を獲得する機会の減少をもたらす。
【0042】
そこで、アフィリエイトサーバ1は、その取引対象の代替となる代替取引対象を1又は複数特定する。そして、アフィリエイトサーバ1は、紹介された取引対象の購入ページのURLを送信するのではなく、トランジッションページを買い物客端末5へ送信する。トランジッションページは、購入ページとは異なるウェブページである。トランジッションページは、代替取引対象の購入ページへの参照を示す参照情報を含む。この参照情報はリンクであってもよい。買い物客がこのリンクを選択することにより、買い物客端末5は、その代替取引対象の購入ページを表示する。代替取引対象が現在購入可能な状態であれば、買い物客は、代替商品を購入する可能性がある。代替取引対象が購入不可能である場合もあるかもしれない。しかしながら、電子商取引サイトにおいては、一般的に、購入不可能な状態に置かれている取引対象よりも、購入可能な状態に置かれている取引対象の方が多い。従って、紹介された取引対象は購入不可能であることとは対照的に、代替取引対象が購入可能である確率は、50パーセントを超えていると考えられる。従って、紹介された取引対象の購入ページのURLを送信するよりも、トランジッションページを買い物客端末5へ送信した方が、買い物客による取引対象の購入可能性を高めることができる。
【0043】
図2は、買い物客端末5における画面遷移例を示す図である。例えば、買い物客端末5は、情報掲載メディアとして、或るウェブページを表示する。このウェブページは、
図2に示すように、商品紹介欄100を含む。商品紹介欄100は、アフィリエイターによる商品を紹介する情報を含む。紹介される商品は、例えばテントAである。例えば、商品紹介欄100は、紹介された商品の名称、画像、紹介文章等を含んでもよい。また、商品紹介欄100は、ボタン110を含む。ボタン110は、アフィリエイトリンクとなっている。或いは、商品紹介欄100全体がアフィリエイトリンクであってもよい。テントAが現在購入可能である場合、買い物客がボタン110を押下すると、買い物客端末5は、テントAの購入ページを表示する。
【0044】
オンラインショッピングモールで販売されているテントAが現在購入不可能である場合、買い物客がボタン110を押下すると、買い物客端末5は、トランジッションページ200を表示する。トランジッションページ200は、例えば、紹介商品情報欄210、代替商品情報欄220-1、220-2、220-3を含む。紹介商品情報欄210には、紹介された商品の情報が表示される。各代替商品情報欄は、紹介された商品の代替となる商品の情報が表示される。紹介商品情報欄210及び各代替商品情報欄は、例えば商品名、商品の画像、及び価格等を含んでもよい。紹介商品情報欄210及び各代替商品情報欄は、その情報欄に対応する商品の購入ページへのリンクを含む。代替商品情報欄220-1には、テントBの情報が表示されている。代替商品情報欄220-2には、テントCの情報が表示されている。代替商品情報欄220-3には、テントDの情報が表示されている。
図2の例では、3個の代替商品の情報が表示されている。しかしながら、代替商品の数は2個以下であってもよいし、4個以上であってもよい。トランジッションページ200には、紹介された商品が購入不可能であることを示す情報を含んでもよい。例えば、トランジッションページ200は、メッセージ230を含む。メッセージ230は、例えば「以下の商品は、現在在庫切れ、または販売期間外となっております。」というメッセージであってもよい。また、トランジッションページ200には、代替商品の購入ページの閲覧を促す情報を含んでもよい。例えば、トランジッションページ200は、メッセージ240を含む。メッセージ240は、例えば「こちらの商品をご覧ください。」というメッセージであってもよい。
【0045】
買い物客は、トランジッションページ200から、例えば代替商品情報欄220-1を選択する操作を行う。この操作に応じて、買い物客端末5は、商品ページ300を表示する。商品ページ300は、代替商品であるテントBの購入ページである。なお、買い物客が紹介商品情報欄210を選択すると、買い物客端末5は、テントAの商品ページを表示する。
【0046】
アフィリエイトサーバ1は、代替取引対象が購入された場合やその他の取引対象が購入された場合にも、アフィリエイターへ報酬を付与してもよい。これにより、アフィリエイターが報酬を獲得する機会の減少を抑制することができる。
【0047】
[2.装置構成]
[2-1.アフィリエイトサーバ]
次に、アフィリエイトサーバ1の構成について、
図3及び
図4を参照して説明する。
図3は、本実施形態に係るアフィリエイトサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、アフィリエイトサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えている。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0048】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0049】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0050】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、アフィリエイターDB14a、リンク選択履歴DB14b、成果DB14c等のデータベースが記憶されている。「DB」は、データベースの略語である。
【0051】
図4は、アフィリエイトサーバ1のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。アフィリエイターDB14aには、アフィリエイトサービスに登録されているアフィリエイターに関するアフィリエイター情報が記憶される。例えば、アフィリエイターDB14aには、アフィリエイター情報として、アフィリエイターID、氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、電子メールアドレス、及び口座情報等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。口座情報は、報酬の振込先となる銀行口座を示す情報である。口座情報は、例えば銀行名、支店名、口座種別、口座番号、及び名義人氏名等を含んでもよい。
【0052】
リンク選択履歴DB14bには、情報掲載メディアにおけるアフィリエイトリンクの選択の履歴が記憶される。例えば、リンク選択履歴DB14bには、アフィリエイトリンクが何れかの買い物客により選択されるごとに、リンク選択ログとして、トラッキングID、選択日時、購入ページURL、端末ID、及びアフィリエイターID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。トラッキングIDは、そのリンク選択ログにより示されるアフィリエイトリンクの選択を識別する識別情報である。トラッキングIDは、アフィリエイトリンクの選択により買い物客端末5が取引対象の購入ページを表示した以降におけるその買い物客の行動を追跡するために用いられてもよい。選択日時は、アフィリエイトリンクが選択された日時を示す。購入ページURLは、選択されたアフィリエイトリンクにより参照される購入ページのURLを示す。端末IDは、アフィリエイトリンクを買い物客が選択することによってアフィリエイトサーバ1へ要求を送信してきた買い物客端末5を識別する識別情報である。この端末IDは、HTTPクッキー(以下、単に「クッキー」と称する。)として、買い物客端末5に記憶される。端末IDを記憶している買い物客端末5は、アフィリエイトサーバ1へ要求を送信するとき、この要求とともに端末IDを送信する。アフィリエイトサーバ1と電子商店街サーバ2とが同一のドメインに属していてもよい。この場合、端末IDを記憶している買い物客端末5が電子商店街サーバへ要求を送信するときにも、その要求とともに端末IDを送信する。端末IDを記憶していない買い物客端末5がアフィリエイトサーバ1又は電子商店街サーバ2にアクセスするとき、アクセス先のサーバ装置は、その買い物客端末5に対して新しい端末IDを発行する。このサーバ装置は、この端末IDを含むクッキーをその買い物客端末5に送信し、買い物客端末5はこのクッキーを記憶する。これにより、今後その買い物客端末5からアフィリエイトサーバ1及び電子商店街サーバ2それぞれへ送信される要求には、端末IDが付加される。アフィリエイターIDは、その選択されたアフィリエイトリンクを情報掲載メディアに掲載したアフィリエイターを識別する識別情報である。
【0053】
成果DB14cは、アフィリエイトの成果として、アフィリエイトリンクを選択した買い物客が取引対象を購入したことを示す成果情報が、成果が発生するごとに記憶される。例えば、成果DB14cは、成果情報として、成果ID、アフィリエイターID、トラッキングID、成果発生日時、成果詳細、売上金額、及び報酬金額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。成果IDは、その成果情報を識別するための識別情報である。アフィリエイターIDは、成果をもたらしたアフィリエイターを示す。すなわち、この場合のアフィリエイターIDは、報酬が付与されるアフィリエイターを示す。トラッキングIDは、成果の発生をもたらしたアフィリエイトリンクの選択を示す。成果詳細は、成果の詳細な内容を示す。例えば、成果詳細は、取引対象が購入されたウェブサイトを識別する情報、購入された取引対象を識別する情報、取引対象の購入数量等を含んでもよい。売上金額は、取引対象の購入金額を示す。報酬金額は、成果をもたらしたアフィリエイターに対して付与される報酬の額を示す。報酬金額は、売上金額に対して所定割合の金額であってもよい。
【0054】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、アフィリエイトサーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。アフィリエイトサーバプログラムは、アフィリエイトに関する処理をシステム制御部11に実行させるプログラムである。アフィリエイトサーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0055】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部15は、ネットワークNWを介して、電子商店街サーバ2、アフィリエイター端末4、買い物客端末5等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0056】
[2-2.電子商店街サーバ]
次に、電子商店街サーバ2の構成について、
図5及び
図6を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る電子商店街サーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、電子商店街サーバ2は、システム制御部21と、システムバス22と、入出力インタフェース23と、記憶部24と、通信部25と、を備えている。システム制御部21と入出力インタフェース23とは、システムバス22を介して接続されている。
【0057】
システム制御部21は、CPU21a、ROM21b、RAM21c等により構成されている。
【0058】
入出力インタフェース23は、記憶部24及び通信部25とシステム制御部21との間のインタフェース処理を行う。
【0059】
記憶部24は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部24には、識別情報DB24a、商品DB24b、閲覧履歴DB24c、購入履歴DB24d等のデータベースが記憶されている。
【0060】
図6は、電子商店街サーバ2のデータベースに記憶される情報の例を示す図である。識別情報DB24aには、オンラインショッピングモールの会員としての買い物客と、その買い物客が利用する買い物客端末5とを紐付けるための情報が、買い物客端末5ごとに記憶される。例えば、識別情報DB24aには、端末ID及びユーザIDが、互いに関連付けて記憶されてもよい。端末IDは、前述したように、買い物客端末5を識別する識別情報である。ユーザIDは、その買い物客端末5を利用する買い物客を識別する識別情報である。端末IDはユーザIDと関連付けられることから、端末IDは、実質的に買い物客を識別する識別情報でもある。買い物客は、オンラインショッピングモールにログインし、或いはオンラインショッピングモールの会員登録を行う。これにより、電子商店街サーバ2は、そのユーザのユーザIDを特定し又はそのユーザIDを発行する。電子商店街サーバ2は、買い物客端末5から送信されてきた端末IDとその買い物客のユーザIDとを関連付けて、識別情報DB24aに記憶させる。
【0061】
商品DB24bには、オンラインショッピングモールで販売される商品に関する商品情報が、各店舗により販売される商品ごとに記憶される。例えば、商品DB24bには、商品情報として、店舗ID、商品ID、商品コード、カテゴリID、商品名、商品画像、価格、商品説明、在庫数、商品ページHTML文書等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。店舗IDは、商品の販売元である店舗を識別するための識別情報である。商品IDは、その商品が、販売元の店舗においてその商品識別するための識別情報である。商品コードは、その商品を一意に識別するための識別情報である。商品コードが商品IDと異なる点は、同一の商品であっても販売元の店舗が異なれば商品IDも異なる一方で、同一の商品について如何なる店舗が販売元であっても、同一の商品コードが割り当てられる点である。商品コードの例として、JAN(Japanese Article Number)コードが挙げられる。カテゴリIDは、その商品が属するカテゴリを識別する識別情報である。商品のカテゴリの例として、スポーツ用品、ファッション、ファッション小物、子供用用品、家電、食品等が挙げられる。カテゴリは階層的に定義されていてもよい。例えば、ファッションの下層のカテゴリとして、レディースファッション、メンズファッション、子供用ファッション、インナー等があってもよい。カテゴリIDは、最下層のカテゴリを識別する情報であってもよい。商品画像は、その商品を表す画像やその商品に関連する画像である。在庫数は、その商品の在庫の個数を示す。在庫数が1以上である場合、買い物客はその商品を購入することができる。在庫数が0である場合、買い物客はその商品を購入することができない。この場合、商品ページにおいて、その商品を買い物かごに入れる操作及びその商品の購入手続きに進むための操作の何れもが不可能となっていてもよい。商品ページHTML文書は、その商品の商品ページの表示内容を示すHTML文書である。
【0062】
閲覧履歴DB24cには、オンラインショッピングモールにおける商品ページの閲覧履歴が記憶される。例えば、閲覧履歴DB24cには、商品ページが表示されるごとに、閲覧ログとして、閲覧日時、ユーザID、店舗ID、及び商品ID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。閲覧日時は、商品ページが閲覧された日時を示す。ユーザIDは、商品ページを閲覧した買い物客を示す。店舗IDは、閲覧された商品ページに情報が掲載されている商品の販売元の店舗を示す。商品IDは、閲覧された商品ページに情報が掲載されている商品を示す。
【0063】
購入履歴DB24dには、オンラインショッピングモールにおける商品の購入履歴が記憶される。例えば、購入履歴DB24dには、商品の注文が行われるごとに、購入ログとして、注文番号、注文日時、ユーザID、店舗ID、商品ID、単価、購入数、購入金額合計、及びトラッキングID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。注文番号は、注文を識別するための識別情報である。ユーザIDは、商品を購入した買い物客を示す。店舗IDは、購入された商品の販売元の店舗を示す。商品IDは、購入された商品を示す。単価は、商品が購入された時点におけるその商品の価格を示す。購入数は、その商品が何個購入されたかを示す。購入金額合計は、商品の購入金額の合計を示す。電子商店街サーバ2は、購入された商品の単価に購入数を乗算することにより、購入金額合計を算出してもよい。トラッキングIDは、商品の購入をもたらしたアフィリエイトリンクの選択を示す。買い物客がアフィリエイトリンクを選択した後に商品を購入した場合にのみ、トラッキングIDが購入履歴DB24dに記憶される。
【0064】
記憶部24には、更に、オペレーティングシステム、DBMS、電子商店街サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商店街サーバプログラムは、オンラインショッピングモールに関する処理をシステム制御部21に実行させるプログラムである。電子商店街サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0065】
通信部25は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されている。通信部25は、ネットワークNWを介して、アフィリエイトサーバ1、買い物客端末5等と接続し、接続された装置との通信状態を制御する。
【0066】
[3.機能概要]
[3-1.アフィリエイトサーバ]
次に、
図7を参照して、アフィリエイトサーバ1におけるシステム制御部11の機能概要について説明する。
図7は、アフィリエイトサーバ1におけるシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、アフィリエイトサーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図7に示すように、要求受信部111、購入可不可情報取得部112、購入ページ所在情報送信部113、代替取引対象特定部114、トランジッションページ送信部115、及び報酬付与部116等として機能する。
【0067】
要求受信部111は、情報掲載メディアに掲載された紹介取引対象参照情報に対する買い物客の操作に応じてその買い物客が利用する買い物客端末5から送信された所在要求を受信する。紹介取引対象参照情報は、所定の取引対象の購入ページである紹介取引対象購入ページへの参照を示す参照情報である。所定の取引対象は、例えばアフィリエイターにより予め選択された取引対象又はアフィリエイターにより紹介される取引対象であってもよい。紹介取引対象参照情報は、紹介される取引対象のアフィリエイトリンクを含んでもよい。アフィリエイトリンクは、アフィリエイトタグが情報掲載メディアに埋め込まれることにより表示される。このアフィリエイトタグは、例えば紹介取引対象購入ページのURLを含んでもよい。また、アフィリエイトタグは、アフィリエイトリンクを買い物客が選択することに応じて買い物客端末5が送信する所在要求の宛先となるアフィリエイトサーバ1のURLを含んでもよい。また、アフィリエイトタグは、紹介された取引対象を識別する識別情報を含んでもよい。この識別情報は、紹介取引対象購入ページのURLに含まれていてもよい。また、アフィリエイトタグは、取引対象を紹介するアフィリエイターを識別するアフィリエイターIDを含んでもよい。また、アフィリエイトタグは、アフィリエイトリンクが買い物客により選択された場合に、その買い物客が利用する買い物客端末5によりアフィリエイトサーバ1へ所在要求を送信させるためのスクリプトを含んでもよい。送信される所在要求は、紹介取引対象購入ページのURL、紹介された取引対象の識別情報、アフィリエイターID、アフィリエイトリンクを選択した買い物客を識別する識別情報を含んでもよい。買い物客の識別情報は、例えば買い物客端末5によりクッキーとして記憶されている端末IDであってもよい。
【0068】
購入可不可情報取得部112は、要求受信部111により買い物客端末5から所在要求が受信されることに応じて、所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する。取引対象の購入が不可能であることの例として、取引対象の在庫がないこと、取引対象の販売元が取引対象の販売を終了若しくは停止していること、取引対象の販売元が閉店したこと等が挙げられる。取引対象の在庫がないこととは、販売元はその取引対象を取り扱っているものの、現在販売可能な取引対象の在庫がない状況を示してもよい。取引対象がサービスである場合における在庫がない場合の例として、宿泊施設の予約において予約可能な部屋及び宿泊日が全くないこと、チケット販売においてチケットが売り切れたこと等が挙げられる。取引対象の販売を終了若しくは停止していることとは、在庫状況とは別の何らかの事情で販売が終了若しくは停止されている状況を示してもよい。
【0069】
電子商取引サイトを管理するサーバ装置は、購入可不可情報を取得するためのAPI(Application Programming Interface)を提供してもよい。購入可不可情報取得部112は、このAPIを利用して、そのサーバ装置から購入可不可情報を取得してもよい。例えば、購入可不可情報取得部112は、そのサーバ装置へ要求を送信することにより、そのサーバ装置から購入可不可情報を取得してもよい。この要求は、紹介された取引対象を識別する識別情報を含んでもよい。電子商取引サイトがオンラインショッピングサイトである場合、この識別情報は、店舗IDと商品IDとの組み合わせであってもよい。要求受信部111により買い物客端末5から受信された所在要求は、紹介された商品の商品ページのURLを含むことになる。このURLは、その商品の店舗ID及び商品IDを含んでもよい。購入可不可情報取得部112は、これらの店舗ID及び商品IDを含む要求を電子商店街サーバ2へ送信することにより、電子商店街サーバ2から購入可不可情報を取得してもよい。アフィリエイトサーバ1から要求を受信したサーバ装置は、その要求に含まれる識別情報に関連付けてそのサーバ装置が記憶している購入可不可情報を、アフィリエイトサーバ1へ送信してもよい。或いは、サーバ装置は、その要求に含まれる識別情報により識別される取引対象が購入可能であるか否かを判定してもよい。サーバ装置は、この判定結果に応じた購入可不可情報をアフィリエイトサーバ1へ送信してもよい。
【0070】
購入ページ所在情報送信部113は、購入可不可情報取得部112により取得された購入可不可情報が、紹介された取引対象の購入が可能であることを示す場合、紹介取引対象購入ページの所在情報を買い物客端末5へ送信する。買い物客端末5から送信されてくる所在要求は、紹介取引対象購入ページのURLを含んでいる。購入ページ所在情報送信部113は、そのURLを買い物客端末5へ送信してもよい。
【0071】
代替取引対象特定部114は、購入可不可情報取得部112により取得された購入可不可情報が、紹介された取引対象の購入が不可能であることを示す場合、その取引対象の代替となる代替取引対象を特定する。
【0072】
代替取引対象は、紹介された取引対象に関連する取引対象であってもよい。前述したように、アフィリエイトリンクを選択した買い物客は、紹介された取引対象を購入する可能性があった。その取引対象に関連する取引対象を代替取引対象として提示することで、買い物客による代替取引対象の購入可能性を高めることができる。関連する取引対象は、例えば紹介された取引対象の種類と同一若しくは類似する種類の取引対象であってもよい。また、関連する取引対象は、紹介された取引対象の販売元と同一の販売元が販売する取引対象であってもよい。買い物客端末5から受信した所在要求が、紹介された取引対象の識別情報を含む場合、購入可不可情報取得部112は、この識別情報に基づいて、関連する取引対象を特定してもよい。
【0073】
代替取引対象は、アフィリエイトリンクを選択した買い物客の過去の行動に応じた取引対象であってもよい。過去の行動に応じた取引対象は、その行動から、ユーザが選択する可能性があると判定される取引対象であってもよい。買い物客の過去の行動は、取引対象に関連した行動であってもよいし、それとは別の行動であってもよい。取引対象に関連した行動は、取引対象の選択であってもよい。取引対象の選択の例として、その取引対象の購入ページを表示させること、その取引対象を購入すること、その取引対象をお気に入りに登録すること等が挙げられる。買い物客の過去の行動は、電子商取引サイトにおける行動であってもよい。買い物客の過去の行動に応じた取引対象は、その行動から、そのユーザが選択又は購入する可能性があると判定される取引対象であってもよい。例えば、買い物客の過去の行動に応じた取引対象は、その買い物客が過去に選択した取引対象自体であってもよい。また、買い物客の過去の行動に応じた取引対象は、その買い物客が過去に選択した取引対象に関連する取引対象であってもよい。また、買い物客の過去の行動に応じた取引対象は、その買い物客が過去に選択した取引対象と同一の取引対象を選択したことがある他の買い物客が選択したことがある他の取引対象であってもよい。買い物客端末5から受信した所在要求が、アフィリエイトリンクを選択した買い物客の識別情報を含む場合、購入可不可情報取得部112は、この識別情報に基づいて、その買い物客の過去の行動に応じた取引対象を特定してもよい。
【0074】
代替取引対象は、紹介された取引対象に関連する取引対象であるとともに、アフィリエイトリンクを選択した買い物客の過去の行動から選択可能性がある取引対象であってもよい。
【0075】
電子商取引サイトを管理するサーバ装置は、代替取引対象を示す情報として、関連取引対象情報を取得するためのAPIを提供してもよい。関連取引対象情報は、代替取引対象として、指定された取引対象に関連する取引対象又は指定された買い物客の行動に関連する取引対象を示す情報であってもよい。関連取引対象情報は、代替取引対象を識別する識別情報及び代替取引対象の購入ページである代替取引対象購入ページのURLのうち少なくとも何れか一方を含んでもよい。代替取引対象特定部114は、このAPIを利用してそのサーバ装置から関連取引対象情報を取得することにより、代替取引対象を特定してもよい。関連取引対象情報は、代替取引対象の名称、価格、画像、説明等を更に含んでもよい。代替取引対象特定部114は、電子商取引サイトを管理するサーバ装置へ要求を送信することにより、そのサーバ装置から、関連取引対象情報を取得してもよい。例えば、代替取引対象特定部114は、紹介された取引対象を識別する識別情報を含む要求を送信することにより、そのサーバ装置から、紹介された取引対象に関連する取引対象を示す情報を取得してもよい。取引対象が、オンラインショッピングモールで販売される商品である場合、その商品の識別情報は、店舗IDと商品IDとの組み合わせであってもよい。また、代替取引対象特定部114は、アフィリエイトリンクを選択した買い物客を識別する識別情報を含む要求を送信することにより、そのサーバ装置から、その買い物客の過去の行動から選択可能性がある取引対象を示す情報を取得してもよい。買い物客の識別情報は、例えば端末IDであってもよい。
【0076】
代替取引対象は、現在購入可能であることが確認された取引対象であってもよい。購入可能な取引対象は、例えば、販売が終了も停止もされておらず、在庫がある取引対象であってもよい。現在購入可能であるか否かの確認は、アフィリエイトサーバ1及び電子商店街サーバ2のうち、何れが行ってもよい。例えば、アフィリエイトサーバ1が確認を行う場合、代替取引対象特定部114は、電子商取引サイトから関連取引対象情報を取得した後、関連取引対象情報により示される各取引対象について、その電子商取引サイトから購入可不可情報を取得してもよい。そして、代替取引対象特定部114は、購入可不可情報に基づいて、関連取引対象情報により示される取引対象のうち、購入可能な取引対象を特定してもよい。なお、代替取引対象は、現在購入可能であることが確認されていない取引対象であってもよい。前述したように、紹介された取引対象は購入不可能であることとは対照的に、代替取引対象が購入可能な状態である可能性がある。従って、紹介取引対象購入ページのURLを送信するよりも、トランジッションページを買い物客端末5へ送信した方が、買い物客による取引対象の購入可能性を高めることができる。
【0077】
代替取引対象は、紹介された取引対象が販売される電子商取引サイトで販売される取引対象であってもよい。或いは、代替取引対象は、紹介された取引対象が販売される電子商取引サイトとは異なる電子商取引サイトで販売される取引対象であってもよい。
【0078】
代替取引対象特定部114は、アフィリエイトサーバ1に記憶されたデータベースを用いて、代替取引対象を特定してもよい。例えば、代替取引対象特定部114は、リンク選択履歴DB14b及び成果DB14cのうち何れか一方を用いて、アフィリエイトリンクを選択した買い物客の過去の行動からその買い物客による選択可能性がある取引対象を、代替取引対象として特定してもよい。リンク選択履歴DB14bは、買い物客による購入ページの閲覧の履歴を示すデータベースと言うことができる。また、成果DB14cは、買い物客による取引対象の購入の履歴を示すデータベースと言うことができる。
【0079】
トランジッションページ送信部115は、代替取引対象特定部114により特定された代替取引対象の代替取引対象参照情報が掲載されるトランジッションページを、買い物客端末5へ送信する。代替取引対象参照情報は、代替取引対象購入ページへの参照を示す参照情報である。代替取引対象参照情報は、通常のリンクであってもよい。例えば、代替取引対象特定部114が電子商取引サイトから関連取引対象情報を取得する場合、トランジッションページ送信部115は、この関連取引対象情報に基づいて代替取引対象参照情報を生成して、トランジッションページを生成してもよい。トランジッションページは、紹介取引対象購入ページの参照情報を更に含んでもよい。この場合の参照情報は、アフィリエイトリンクではなく、通常のリンクであってもよい。
【0080】
報酬付与部116は、トランジッションページ送信部115により送信されたトランジッションページに掲載された代替取引対象参照情報を買い物客が選択することで表示された代替取引対象購入ページを通じて代替取引対象が購入された場合、要求受信部111により受信された所在要求に含まれるアフィリエイターIDに基づいて、情報掲載メディアに紹介取引対象参照情報を掲載したアフィリエイターに報酬を付与する処理を実行する。購入ページを通じて代替取引対象を購入するとは、購入ページで買い物客が所定の操作を行うことで、その時点若しくはその後に買い物客がその取引対象の購入手続きを行うことであってもよい。所定の操作の例として、取引対象を買い物用の入れ物に入れる操作、取引対象の購入手続き若しくは予約手続きに進むことを選択するための操作等が挙げられる。
【0081】
例えば、トランジッションページ送信部115がトランジッションページを送信するとき、報酬付与部116は、リンク選択ログをリンク選択履歴DB14bに記憶させてもよい。このとき、報酬付与部116は、要求受信部111により受信された所在要求からアフィリエイターIDを取得する。また、報酬付与部116は、トラッキングIDを生成する。報酬付与部116は、アフィリエイターID及びトラッキングIDを含むリンク選択ログを生成する。報酬付与部116は、生成されたトラッキングIDをクッキーとして買い物客端末5に記憶させてもよい。このクッキーは、有効期限が定められていてもよい。例えば、報酬付与部116は、トランジッションページ送信部115により、トランジッションページとともにトラッキングIDを買い物客端末5へ送信させてもよい。
【0082】
買い物客端末5がトラッキングIDを記憶した後、買い物客は、トランジッションページから代替取引対象参照情報を選択する。この選択に応じて、買い物客端末5は代替取引対象購入ページを表示する。その後、買い物客は、代替取引対象の購入手続きを行う。この手続きが完了すると、電子商取引サイトのサーバ装置は、購入情報をアフィリエイトサーバ1へ送信してもよい。購入情報は、取引対象が購入されたことを示す情報である。購入情報は、例えば、売上金額、及び買い物客端末5が記憶していたトラッキングID等を含んでもよい。報酬付与部116は、電子商取引サイトのサーバ装置から受信した購入情報に基づいて、成果情報を生成してもよい。このとき、報酬付与部116は、購入情報に含まれるトラッキングIDと同一のトラッキングIDを含むリンク選択ログを、リンク選択履歴DB14bから検索してもよい。報酬付与部116は、検索されたリンク選択ログに含まれるアフィリエイターIDを、報酬を付与する先のアフィリエイターを識別する情報として取得してもよい。そして、報酬付与部116は、アフィリエイターID、及び報酬額等を含む成果情報を、成果DB14cに記憶させてもよい。報酬付与部116は、成果情報、及びアフィリエイターの口座情報に基づいて、アフィリエイターの銀行口座に報酬を振り込む処理を実行してもよい。
【0083】
[3-2.電子商店街サーバ]
次に、
図8を参照して、電子商店街サーバ2におけるシステム制御部21の機能概要について説明する。
図8は、電子商店街サーバ2におけるシステム制御部21の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU21aが、電子商店街サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図8に示すように、ページ送信部211、購入可不可情報送信部212、関連商品検索部213、関連商品情報送信部214、及び購入情報送信部215等として機能する。
【0084】
ページ送信部211は、買い物客端末5から電子商店街サーバ2へ送信された要求に応じて、オンラインショッピングモールのウェブページをその買い物客端末5へ送信する。例えば、ページ送信部211は、要求に含まれるURLに対応するウェブページを送信する。例えば、要求されたウェブページが、或る商品の商品ページである場合、そのURLは、その商品の店舗ID及び商品IDを含んでもよい。ページ送信部211は、これらの店舗IDと商品IDとの組み合わせに関連付けて商品DB24bに記憶されている商品ページHTML文書を送信することで、商品ページを送信してもよい。
【0085】
購入可不可情報送信部212は、アフィリエイトサーバ1からの要求に応じて、アフィリエイターにより紹介された取引対象が購入可能であるか否かを示す購入可不可情報をアフィリエイトサーバ1へ送信する。例えば、アフィリエイトサーバ1から送信されてくる要求は、紹介された商品の店舗ID及び商品IDを含む。購入可不可情報送信部212は、これらの店舗ID及び商品IDに基づいて、購入可不可情報を取得し又は決定してもよい。
【0086】
例えば、購入可不可情報送信部212は、購入可不可情報として、商品の在庫の有無を示す在庫情報を送信してもよい。在庫情報は、在庫の有無そのものを示してもよいし、在庫数を示してもよい。購入可不可情報送信部212は、例えば紹介された商品の店舗IDと商品IDとの組み合わせに関連付けて商品DB24bに記憶された在庫数を、在庫情報として送信してもよい。
【0087】
電子商店街サーバ2の商品DB24bに記憶される商品情報は、その商品を店舗が現在販売しているか否かを示す販売状況情報を含んでもよい。販売状況情報は、店舗により設定可能であってもよい。購入可不可情報送信部212は、この販売状況情報を、購入可不可情報として送信してもよい。
【0088】
電子商店街サーバ2は、販売が終了した商品の商品情報を、商品DB24bから削除してもよい。また、電子商店街サーバ2は、閉店した店舗が販売していた商品の商品情報を、商品DB24bから削除してもよい。これらの場合、購入可不可情報送信部212は、アフィリエイトサーバ1から問い合わせがあった商品の商品情報があるか否かを判定することにより、アフィリエイトサーバ1へ送信する購入可不可情報を決定してもよい。
【0089】
関連商品検索部213は、アフィリエイトサーバ1からの要求に応じて、アフィリエイターにより紹介された商品の代替となる代替商品として、その商品に関連する商品及びアフィリエイトリンクを選択した買い物客に関連する商品のうち少なくとも何れか一方を検索する。例えば、アフィリエイトサーバ1から送信されてきた要求が、紹介された商品の店舗ID及び商品IDを含む場合、関連商品検索部213は、代替商品として、紹介された商品に関連する商品を検索してもよい。例えば、関連商品検索部213は、商品DB24bから、紹介された商品の店舗ID及び商品IDに関連付けられた商品情報を特定してもよい。関連商品検索部213は、この商品情報に含まれるカテゴリID又は商品コードに基づいて、紹介された商品の種類と同一又は類似する種類の商品を検索してもよい。商品の種類の例として、カテゴリ、製造元のメーカー、ブランド、シリーズ等が挙げられる。カテゴリIDに基づいて、その商品のカテゴリを特定することができる。また、商品コードから、メーカー、ブランド又はシリーズを特定することができる場合がある。例えば、電子商店街サーバ2の記憶部24には、カタログDBが記憶されてもよい。カタログDBは、各商品のカタログを示す情報を記憶するデータベースである。例えばカタログDBには、商品ごとに、商品コード、商品名、メーカーID、ブランドID、シリーズID等が記憶されてもよい。メーカーIDは、メーカーを識別する識別情報である。ブランドIDは、ブランドを識別する。識別情報である。シリーズIDは、シリーズを識別する識別情報である。関連商品検索部213は、紹介された商品の店舗IDに基づいて、その商品の販売元の店舗と同一の店舗が販売する商品を検索してもよい。
【0090】
アフィリエイトサーバ1から送信されてきた要求が、アフィリエイトリンクを選択した買い物客の端末IDを含む場合、関連商品検索部213は、代替商品として、その買い物客の過去の行動に応じた商品を検索してもよい。例えば、関連商品検索部213は、その端末IDに関連付けて識別情報DB24aに記憶されているユーザIDを取得してもよい。関連商品検索部213は、このユーザIDに基づいて、アフィリエイトリンクを選択した買い物客の行動の履歴を取得してもよい。買い物客の行動の履歴は、例えば閲覧履歴DB24cに記憶された閲覧履歴及び購入履歴DB24dに記憶された購入履歴のうち少なくとも何れか一方であってもよい。関連商品検索部213は、取得した履歴に基づいて、代替商品を検索してもよい。例えば、関連商品検索部213は、アフィリエイトリンクを選択した買い物客が過去に選択した商品を、代替商品として検索してもよい。或いは、関連商品検索部213は、アフィリエイトリンクを選択した買い物客が過去に選択した商品に関連する商品を、代替商品として検索してもよい。或いは、関連商品検索部213は、アフィリエイトリンクを選択した買い物客が過去に選択した商品と同一の商品を選択したことがある他の買い物客が選択したことがある他の商品を、代替商品として検索してもよい。この場合、関連商品検索部213は、例えば協調フィルタリングを用いて、代替商品を検索してもよい。
【0091】
関連商品情報送信部214は、関連取引対象情報として、関連商品検索部213により検索された代替商品を示す関連商品情報を、アフィリエイトサーバ1へ送信する。関連商品情報は、代替商品の店舗IDと商品IDとの組み合わせ、及び代替商品の商品ページのURLのうち、少なくとも何れか一方を含んでもよい。例えば、関連商品情報送信部214は、代替商品の商品情報の全部又は一部を、関連商品情報として送信してもよい。
【0092】
購入情報送信部215は、買い物客が、アフィリエイトリンクを選択した後に、オンラインショッピングモールで商品を購入した場合、その購入を示す購入情報を、アフィリエイトサーバ1へ送信する。この購入情報は、商品の購入をもたらしたアフィリエイトリンクを識別するためのトラッキングID、及び購入金額合計を少なくとも含んでもよい。前述したように、買い物客がアフィリエイトリンクを選択した場合、買い物客端末5は、トラッキングIDをクッキーとして記憶する。買い物客端末5から電子商店街サーバ2へ送信される要求は、買い物客端末5に記憶された端末IDを含む。そのため、電子商店街サーバ2は、端末IDを取得可能である。購入金額合計は、アフィリエイトにおける売上金額に相当する。商品が購入されると、電子商店街サーバ2は購入履歴DB24dに購入ログを記憶させる。購入情報送信部215は、この購入ログの全部又は一部を、購入情報として送信してもよい。
【0093】
[4.アフィリエイトシステムの動作]
次に、アフィリエイトシステムSの動作について、
図9乃至
図11を用いて説明する。
図9は、アフィリエイターにより紹介された商品が購入可能である場合におけるアフィリエイトシステムSの処理例を示すシーケンス図である。
【0094】
図9に示すように、買い物客端末5は、買い物客からの要求に応じて、ウェブサーバ3からウェブページを受信して表示する(ステップS101)。このウェブページは、アフィリエイターにより作成されたコンテンツを含む。このコンテンツは、アフィリエイターによる商品の紹介を含むとともに、その商品のアフィリエイトリンクを含む。買い物客は、表示されたウェブページから、このアフィリエイトリンクを選択する(ステップS102)。この選択に応じて、買い物客端末5は、ウェブページに埋め込まれたアフィリエイトタグに従って、アフィリエイトサーバ1へ所在要求を送信する(ステップS103)。このとき、買い物客端末5は、アフィリエイトタグに含まれる商品ページのURL及びアフィリエイターIDを、所在要求に含ませてもよい。また、買い物客端末5は、その買い物客端末5が記憶している端末IDを、所在要求に含ませてもよい。
【0095】
所在要求を受信したアフィリエイトサーバ1の購入可不可情報取得部112は、所在要求に含まれる商品ページのURLから、紹介された商品の店舗ID及び商品IDを取得する(ステップS104)。次いで、報酬付与部116は、リンク選択ログをリンク選択履歴DB14bに記憶させる(ステップS105)。このとき、報酬付与部116は、トラッキングIDを生成してもよい。また、報酬付与部116は、所在要求から、商品ページのURL、アフィリエイターID、及び端末IDを取得してもよい。報酬付与部116は、これらのトラッキングID、URL、アフィリエイターID、及び端末IDを含むリンク選択ログを生成してもよい。
【0096】
次いで、購入可不可情報取得部112は、紹介された商品の店舗ID及び商品IDを含む在庫情報要求を、電子商店街サーバ2へ送信する(ステップS106)。在庫情報要求を受信した電子商店街サーバ2の購入可不可情報送信部212は、紹介された商品の店舗IDと商品IDとの組み合わせに関連付けて商品DB24bに記憶されている在庫数を、在庫情報としてアフィリエイトサーバ1へ送信する(ステップS107)。
【0097】
在庫情報を受信したアフィリエイトサーバ1の購入可不可情報取得部112は、在庫情報に基づいて、紹介された商品の在庫があるか否かを判定する。ここで、購入可不可情報取得部112は、商品の在庫があると判定したとする(ステップS108)。この場合、購入ページ所在情報送信部113は、紹介された商品のURL及び生成されたトラッキングIDを含む応答を、買い物客端末5へ送信する(ステップS109)。
【0098】
応答を受信した買い物客端末5は、トラッキングIDを記憶する。また、買い物客端末5は、紹介された商品のURLを含む商品ページ要求を、電子商店街サーバ2へ送信する(ステップS110)。商品ページ要求を受信した電子商店街サーバ2のページ送信部211は、商品ページ要求に含まれるURLに対応する商品ページを、買い物客端末5へ送信する(ステップS111)。買い物客端末5は、受信した商品ページを表示する(ステップS112)。
【0099】
図10及び
図11は、アフィリエイターにより紹介された商品が購入不可能である場合におけるアフィリエイトシステムSの処理例を示すシーケンス図である。
図10において、
図9と同一のステップについては同一の符号が付されている。
【0100】
図10に示すように、
図9の場合と同様に、先ずステップS101~S107が実行される。次いで、購入可不可情報取得部112は、紹介された商品の在庫がないと判定したとする(ステップS201)。この場合、代替取引対象特定部114は、電子商店街サーバ2へ、関連商品情報要求を送信する(ステップS202)。このとき、代替取引対象特定部114は、紹介された商品の店舗ID及び商品IDと、買い物客端末5の端末IDとを、関連商品情報要求に含ませてもよい。
【0101】
関連商品情報要求を受信した電子商店街サーバ2の関連商品検索部213は、1又は複数の代替商品を検索する(ステップS203)。例えば、関連商品検索部213は、識別情報DB24aから、関連商品情報要求に含まれる端末IDに関連付けられたユーザIDを取得してもよい。関連商品検索部213は、閲覧履歴DB24c及び購入履歴DB24dのうち少なくとも何れか一方から、取得したユーザIDを含むログを検索してもよい。これにより、関連商品検索部213は、アフィリエイトリンクを選択した買い物客が選択したことがある商品を特定してもよい。そして、関連商品検索部213は、例えば協調フィルタリングを用いて、アフィリエイトリンクを選択した買い物客が選択した商品と同一の商品を選択したことがある他の買い物客が選択したことがある他の商品を検索してもよい。関連商品検索部213は、検索された各商品の商品情報を、商品DB24bから取得してもよい。関連商品検索部213は、検索された各商品の商品情報からカテゴリIDを取得するとともに、紹介された商品の商品情報からもカテゴリIDを取得してもよい。関連商品検索部213は、カテゴリIDに基づいて、検索された商品の中から、紹介された商品が属するカテゴリと同一のカテゴリに属する商品を抽出してもよい。関連商品検索部213は、抽出された商品のうち、所定数の商品を、代替商品に決定してもよい。次いで、関連商品情報送信部214は、代替商品の商品情報を、商品DB24bから取得する。そして、関連商品情報送信部214は、代替商品の商品情報を、関連商品情報としてアフィリエイトサーバ1へ送信する(ステップS204)。このとき、商品情報送信部214は、紹介された商品の商品情報も送信してもよい。
【0102】
関連商品情報を受信したアフィリエイトサーバ1のトランジッションページ送信部115は、トランジッションページを生成する(ステップS205)。例えば、トランジッションページ送信部115は、関連商品情報に含まれる商品ページHTML文書に基づいて、代替商品情報欄を生成してもよい。或いは、トランジッションページ送信部115は、関連商品情報に含まれる商品名、商品画像、及び価格を用いて、代替商品情報欄を生成してもよい。トランジッションページ送信部115は、紹介商品情報欄についても同様の方法で生成してもよい。トランジッションページ送信部115は、各商品の店舗ID及び商品IDを用いて、その商品の商品ページのURLを生成してもよい。商品ページのURLにおいて、店舗ID及び商品IDを除く部分の内容は、全商品ページで共通であってもよい。トランジッションページ送信部115は、商品ページのURLを用いて、その商品ページへのリンクを表示させるためのタグを生成してもよい。トランジッションページ送信部115は、各商品について、このタグを含む代替商品情報欄又は紹介商品情報欄を生成してもよい。トランジッションページ送信部115は、代替商品情報欄及び紹介商品情報欄を含むトランジッションページを生成してもよい。トランジッションページ送信部115は、生成したトランジッションページ及び生成されたトラッキングIDを、買い物客端末5へ送信する(ステップS206)。買い物客端末5は、トラッキングIDを記憶するとともに、トランジッションページを表示する(ステップS207)。
【0103】
なお、代替商品として、現在購入可能な商品のみを特定する場合、アフィリエイトサーバ1は、例えばステップS204にて電子商店街サーバ2から代替商品情報受信した各商品を、代替商品の候補とみなしてもよい。アフィリエイトサーバ1は、代替商品の各候補について、在庫要求情報を電子商店街サーバ2へ送信してもよい。これにより、購入可不可情報取得部112は、各候補の購入可不可情報を取得してもよい。そして、アフィリエイトサーバ1は、購入可不可情報に基づいて、代替商品の候補のうち、在庫がある商品を、代替商品として特定してもよい。
【0104】
買い物客端末5がトランジッションページを表示している状態において、
図11に示すように、買い物客は、トランジッションページから、何れかの代替商品の代替商品情報欄を選択したとする(ステップS301)。この選択に応じ、買い物客端末5は、選択された代替商品情報欄に埋め込まれている代替商品のURLを含む商品ページ要求を、電子商店街サーバ2へ送信する(ステップS302)。商品ページ要求を受信した電子商店街サーバ2のページ送信部211は、この商品ページ要求に含まれるURLに対応する代替商品の商品ページを、買い物客端末5へ送信する(ステップS303)。買い物客端末は、代替商品の商品ページを表示する(ステップS304)。
【0105】
この後、買い物客は、代替商品の商品ページにおいて、購入手続きを選択する操作を行ったとする(ステップS306)。この操作に応じて、買い物客端末5は、電子商店街サーバ2へ購入確認ページ要求を送信する(ステップS306)。購入確認ページ要求を受信した電子商店街サーバ2は、購入確認ページを買い物客端末5へ送信する(ステップS307)。購入確認ページは、商品の購入内容を買い物客が確認及び編集するためのウェブページであってもよい。例えば、購入数、決済方法、商品の発送先等の確認や編集が可能であってもよい。購入確認ページにおいて、買い物客が、注文の確定を選択する操作を行う(ステップS308)。この操作に応じて、買い物客端末5は、注文確定要求を電子商店街サーバ2へ送信する(ステップS309)。注文確定要求は、購入される商品の店舗ID及び商品ID、購入個数、及びその他の購入内容を含んでもよい。また、注文確定要求は、買い物客端末5が記憶しているトラッキングIDを含んでもよい。
【0106】
注文確定要求を受信した電子商店街サーバ2は、この注文確定要求に基づいて、購入ログを購入履歴DB24dに記憶させる(ステップS310)。例えば、電子商店街サーバ2は、注文確定要求に含まれる店舗IDと商品IDとの組み合わせを含む商品情報を、商品DB24bから取得してもよい。電子商店街サーバ2は、この商品情報から価格を取得してもよい。電子商店街サーバ2は、価格に購入数を乗算することにより、購入金額合計を計算してもよい。電子商店街サーバ2は、注文確定要求の受信日時を、注文日時として取得してもよい。電子商店街サーバ2は、購入された商品の店舗ID及び商品ID、購入数、購入金額合計、注文日時、及びトラッキングID等を含む購入ログを生成して、購入履歴DB24dに記憶させてもよい。次いで、ページ送信部211は、買い物客端末5へサンクスページを送信する(ステップS311)。サンクスページは、商品を購入したことについて買い物客に対して感謝を示すウェブページである。次いで、購入情報送信部215は、購入情報をアフィリエイトサーバ1へ送信する(ステップS312)。例えば、購入情報送信部215は、購入金額合計を売上金額として、購入情報に含めてもよい。また、購入情報送信部215は、トラッキングIDを購入情報に含めてもよい。また、購入情報送信部215は、購入日時を成果発生日時として、購入情報に含めてもよい。購入情報を受信したアフィリエイトサーバ1の報酬付与部116は、この購入情報に基づいて、成果情報を成果DB14cに記憶させる(ステップS313)。例えば、報酬付与部116は、購入情報に含まれるトラッキングIDを含むリンク選択ログを、リンク選択履歴DB14bから検索してもよい。報酬付与部116は、検索されたリンク選択ログから、アフィリエイターIDを取得してもよい。報酬付与部116は、購入情報に含まれる売上金額に所定比率を乗算することにより、報酬金額を計算してもよい。報酬付与部116は、アフィリエイターID、トラッキングID、効果発生日時、売上金額、報酬金額を用いて、成果情報を生成してもよい。
【0107】
その後、報酬付与部116は、特定の日に、報酬支払い処理を実行する(ステップS314)。例えば、報酬支払い処理は各月の末日に実行されてもよい。報酬支払い処理において、報酬付与部116は、例えば成果DB14cから、成果発生日時が先月内である成果情報を検索してもよい。報酬付与部116は、検索された成果情報に含まれるアフィリエイターIDに基づいて、アフィリエイターごとに、成果情報を分けてもよい。報酬付与部116は、各アフィリエイターについて、そのアフィリエイターの全ての成果情報に含まれる報酬金額の合計を、先月分の報酬金額として計算してもよい。また、報酬付与部116は、アフィリエイターDB14aから、各アフィリエイターの口座情報を取得してもよい。報酬付与部116は、口座情報に基づいて、銀行のオンラインシステムと連携することにより、先月分の報酬を、アフィリエイトプロバイダの口座からアフィリエイターの口座へ送金する処理を実行してもよい。
【0108】
以上説明したように、本実施形態によれば、アフィリエイトサーバ1が、情報掲載メディアに掲載された、紹介取引対象購入ページへの参照を示す紹介取引対象参照情報に対する買い物客の操作に応じて買い物客の買い物客端末5から送信された所在要求を受信する。また、アフィリエイトサーバ1が、所在要求の受信に応じて、紹介された取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する。また、アフィリエイトサーバ1が、購入可不可情報が、紹介された取引対象の購入が可能であることを示す場合、紹介取引対象購入ページの所在を示す所在情報を買い物客端末5へ送信する。また、アフィリエイトサーバ1が、購入可不可情報が、紹介された取引対象の購入が不可能であることを示す場合、代替取引対象を特定する。また、アフィリエイトサーバ1が、代替取引対象購入ページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載されるトランジッションページを、買い物客端末5へ送信する。これらの処理によれば、紹介された取引対象の購入用の紹介取引対象購入ページの参照情報が情報掲載メディアで買い物客に操作されると、その取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報が取得される。紹介された取引対象の購入が可能である場合、紹介取引対象購入ページの所在情報が買い物客の買い物客端末5に送信される。買い物客端末5は、この所在情報に基づいて、電子商取引のサイトから紹介取引対象購入ページを取得して表示する。買い物客は、紹介取引対象購入ページを通じて紹介された取引対象を購入することができる。紹介された取引対象の購入が不可能である場合、トランジッションページが買い物客端末5に送信される。トランジッションページには、代替取引対象購入用の代替取引対象購入ページの参照情報が掲載される。買い物客端末5により表示されているトランジッションページにおいて、買い物客がその参照情報に対して所定操作を行うと、その買い物客端末5は、電子商取引のサイトから代替取引対象購入ページを取得して表示する。情報掲載メディアで紹介取引対象購入ページの参照情報に対して操作を行うことは、買い物客が紹介された取引対象に興味を持った可能性があることを示す行動である。代替取引対象は、紹介された取引対象の代替となる取引対象である。そのため、買い物客は代替取引対象を購入する可能性がある。従って、電子商取引のサイトの外部のメディアにおいて、その電子商取引のサイト内における取引対象の購入用のウェブページを表示するための操作を行った買い物客による購入可能性を高めることができる。
【0109】
ここで、アフィリエイトサーバ1が、トランジッションページに掲載された代替取引対象参照情報を選択することで表示された代替取引対象購入ページを通じて代替取引対象が購入された場合、買い物客端末5から受信された所在要求に含まれるアフィリエイターIDに基づいて、アフィリエイターに報酬を付与する処理を実行してもよい。この場合、トランジッションページにおいて、買い物客がその参照情報に対して所定操作を行うと、その買い物客端末5は、電子商取引のサイトから代替取引対象購入ページを取得して表示する。その後、買い物客が代替取引対象を購入すると、紹介取引対象購入ページの参照情報を情報掲載メディアに掲載したアフィリエイターに対して報酬が付与される。従って、紹介された取引対象が購入不可能である場合であっても、紹介された取引対象を紹介するアフィリエイターは、その紹介に対する報酬を獲得する機会を得ることができる。
【0110】
また、購入可不可情報として、在庫情報が、紹介された取引対象の在庫があることを示す場合、アフィリエイトサーバ1が、紹介取引対象購入ページの所在情報を送信してもよい。また、在庫情報が、紹介された取引対象の在庫がないことを示す場合、アフィリエイトサーバ1が、代替取引対象を特定して、トランジッションページを送信してもよい。この場合、紹介された取引対象の在庫がない場合であっても、買い物客による購入可能性を高めることができる。
【0111】
また、アフィリエイトサーバ1が、代替取引対象として、購入可能であることが確認された取引対象を特定してもよい。この場合、トランジッションページは、購入可能であることが確認された取引対象の購入用の代替取引対象購入ページの参照情報が掲載される。従って、買い物客による購入可能性を更に高めることができる。
【0112】
また、アフィリエイトサーバ1が、所在要求に含まれる取引対象の識別情報に基づいて、代替取引対象として、紹介された取引対象に関連する取引対象を特定してもよい。この場合、トランジッションページは、紹介された取引対象に関連する取引対象の購入用の代替取引対象購入ページの参照情報が掲載される。紹介された取引対象に興味を持った買い物客は、関連する取引対象を購入する可能性がある。従って、買い物客による購入可能性を高めることができる。
【0113】
また、アフィリエイトサーバ1が、所在要求に含まれる端末IDに基づいて、代替取引対象として、買い物客の過去の行動からその買い物客が選択する可能性がある取引対象を特定してもよい。この場合、トランジッションページは、買い物客の過去の行動からその買い物客が選択する可能性がある取引対象の購入用の代替取引対象購入ページの参照情報が掲載される。選択可能性がある取引対象は、ユーザが興味を持つ可能性がある取引対象である。従って、買い物客による購入可能性を高めることができる。
【0114】
また、紹介取引対象参照情報は、紹介された取引対象についてのアフィリエイトリンクを含んでもよい。
【符号の説明】
【0115】
1 アフィリエイトサーバ
2 電子商店街サーバ
3 ウェブサーバ
4 アフィリエイター端末
5 買い物客端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a アフィリエイターDB
14b リンク選択履歴DB
14c 成果DB
15 通信部
21 システム制御部
22 システムバス
23 入出力インタフェース
24 記憶部
24a 識別情報DB
24b 商品DB
24c 閲覧履歴DB
24d 購入履歴DB
25 通信部
111 要求受信部
112 購入可不可情報取得部
113 購入ページ所在情報送信部
114 代替取引対象特定部
115 トランジッションページ送信部
116 報酬付与部
211 ページ送信部
212 購入可不可情報送信部
213 関連商品検索部
214 関連商品情報送信部
215 購入情報送信部
NW ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2024-04-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信手段と、
前記受信手段により前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得手段と、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信手段と、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定手段と、
前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報掲載メディアに掲載された前記所定取引対象参照情報は、該所定取引対象参照情報の掲載者を識別する掲載者識別情報を含み、
前記受信される要求は、前記所定取引対象参照情報に含まれる前記掲載者識別情報を含み、
前記送信された代替ウェブページに掲載された前記代替取引対象参照情報を選択することで表示された前記第2ウェブページを通じて前記代替取引対象が購入された場合、前記受信された要求に含まれる前記掲載者識別情報に基づいて、前記掲載者に報酬を付与する処理を実行する付与手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得される購入可不可情報は、前記所定取引対象の在庫の有無を示し、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の在庫があることを示す場合、前記第1送信手段は、前記所在情報を送信し、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の在庫がないことを示す場合、前記特定手段は、前記代替取引対象を特定し、前記第2送信手段は、前記代替ウェブページを送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定手段は、前記代替取引対象として、購入可能であることが確認された取引対象を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記受信される要求は、前記所定取引対象を識別する取引対象識別情報を含み、
前記特定手段は、前記受信された要求に含まれる前記取引対象識別情報に基づいて、前記代替取引対象として、前記所定取引対象に関連する取引対象を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受信される要求は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報を含み、
前記特定手段は、前記受信された要求に含まれる前記ユーザ識別情報に基づいて、前記代替取引対象として、前記ユーザの過去の行動から前記ユーザが選択する可能性がある取引対象を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記所定取引対象参照情報は、前記所定取引対象についてのアフィリエイトリンクを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータにより実行される情報処理方法において、
所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得ステップと、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信ステップと、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定ステップと、
前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信ステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータを、
所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信手段と、
前記受信手段により前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得手段と、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信手段と、
前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定手段と、
前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信手段、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
請求項9に記載の発明は、コンピュータを、所定取引対象の購入用の第1ウェブページとは異なる情報掲載メディアに掲載された、前記第1ウェブページへの参照を示す所定取引対象参照情報に対するユーザの操作に応じて前記ユーザの端末装置から送信された要求を受信する受信手段と、前記受信手段により前記要求が受信されることに応じて、前記所定取引対象の購入が可能であるか否かを示す購入可不可情報を取得する取得手段と、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が可能であることを示す場合、前記第1ウェブページの所在を示す所在情報を前記端末装置へ送信する第1送信手段と、前記取得された購入可不可情報が、前記所定取引対象の購入が不可能であることを示す場合、前記所定取引対象の代替となる代替取引対象を特定する特定手段と、前記特定された代替取引対象の購入用の第2ウェブページへの参照を示す代替取引対象参照情報が掲載される代替ウェブページを、前記端末装置へ送信する第2送信手段、として機能させることを特徴とする。