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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087828
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】クリーム状皮膚洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/36 20060101AFI20240625BHJP
   C11D 1/04 20060101ALI20240625BHJP
   C11D 3/20 20060101ALI20240625BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20240625BHJP
   C11D 3/04 20060101ALI20240625BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240625BHJP
   A61K 8/86 20060101ALI20240625BHJP
   A61Q 1/14 20060101ALI20240625BHJP
   A61Q 9/02 20060101ALI20240625BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
A61K8/36
C11D1/04
C11D3/20
C11D3/37
C11D3/04
A61K8/34
A61K8/86
A61Q1/14
A61Q9/02
A61Q19/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202700
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】306018376
【氏名又は名称】クラシエ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】ロウ ウェイウェイ
【テーマコード(参考)】
4C083
4H003
【Fターム(参考)】
4C083AA072
4C083AA112
4C083AA122
4C083AB032
4C083AB282
4C083AB332
4C083AB432
4C083AC121
4C083AC122
4C083AC241
4C083AC242
4C083AC302
4C083AC312
4C083AC422
4C083AC472
4C083AC642
4C083AC712
4C083AC792
4C083AD041
4C083AD042
4C083AD132
4C083AD202
4C083AD212
4C083AD282
4C083AD432
4C083BB32
4C083CC21
4C083CC23
4C083DD31
4C083EE01
4C083EE07
4H003AB03
4H003BA15
4H003DA02
4H003EA08
4H003EA19
4H003EA21
4H003EB04
4H003EB07
4H003EB08
4H003EB36
4H003EB42
4H003ED02
4H003FA26
(57)【要約】
【課題】
高級脂肪酸石けんの洗浄基剤が通常よりも低い配合量であっても高温安定性に優れたクリーム状皮膚洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】
下記(A)~(D)を含有することを特徴とするクリーム状皮膚洗浄剤組成物により上記課題を解決する。好ましくは、(A)が(a3)ステアリン酸を高級脂肪酸全体質量中35質量%以上含有する。さらに好ましくは、(A)が、(a1)ラウリン酸を高級脂肪酸全体質量中20質量%以上及び(a2)ミリスチン酸を高級脂肪酸全体質量中30質量%以上含有する。
(A)高級脂肪酸が全体質量中30%以下である高級脂肪酸塩
(B)グリセリンまたは平均分子量200~1540のポリエチレングリコールから選ばれる一種または二種以上
(C)ノニオン性ポリマー
(D)無機塩類
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)~(D)を含有することを特徴とするクリーム状皮膚洗浄剤組成物。
(A)高級脂肪酸が全体質量中30%以下である高級脂肪酸塩
(B)グリセリンまたは平均分子量200~1540のポリエチレングリコールから選ばれる一種または二種以上
(C)ノニオン性ポリマー
(D)無機塩類
【請求項2】
前記(A)が、下記(a3)を含有する請求項1に記載のクリーム状皮膚洗浄剤組成物。(a3)ステアリン酸 (A)の高級脂肪酸全体質量中35質量%以上
【請求項3】
前記(A)が、下記(a1)及び(a2)を含有する請求項1又は2に記載のクリーム状皮膚洗浄剤組成物。
(a1)ラウリン酸 (A)の高級脂肪酸全体質量中20質量%以上
(a2)ミリスチン酸 (A)の高級脂肪酸全体質量中30質量%以上

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高温安定性に優れるクリーム状皮膚洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚洗浄剤組成物は、過去より高級脂肪酸石けんを洗浄基剤として用いることが主流であり、使用時の簡便性などからチューブタイプのものが市場で好評である。
【0003】
しかしながら、高級脂肪酸石けんを洗浄基剤としたチューブタイプの製剤は、保型性を担保させると低温での吐出性が低下したり、使用時の水溶けが劣り、一方保型性を譲歩して石けん量を減量したり、石けんのアルキル組成比率を短いものが多い側へシフトさせると水溶けや起泡性は優れるが、チューブで使用する際の硬さが得られなかったり、また高温安定性が悪化するという背反事項が生じていた。
【0004】
高級脂肪酸石けんを洗浄基剤としたチューブタイプの製剤に関しては、炭素数12以上の脂肪酸の塩とN-アシルメイチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、モノグリセリン脂肪酸エステルを含有することにより起泡力に優れた洗浄剤組成物が提供されてきた(例えば、特許文献1)。しかしながらこれらの組合せ配合では、高温になると液分離や離水が生じ、高温安定性が不十分であった。
【0005】
また、従来の皮膚洗浄剤組成物として、融点の高い炭素数が18などの長鎖脂肪酸を用いて、炭素数が12-18の脂肪酸の配合比率や配合量を工夫したり、高分子等を用いたりすることにより、安定化を図ることが知られているが(例えば、特許文献2、3、4)、しかしながらこれらの組合せ配合では、低温使用時の水溶けが悪くなるといった課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002-155295号公報
【特許文献2】特開2017-048139号公報
【特許文献3】特開2002-97500号公報
【特許文献4】WO2019/230083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、高級脂肪酸石けんの洗浄基剤が通常よりも低い配合量であっても高温安定性に優れたクリーム状皮膚洗浄剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は鋭意研究を行った結果、高級脂肪酸が全体質量中30質量%以下である高級脂肪酸塩を含有するクリーム状皮膚洗浄剤組成物に、グリセリンまたは平均分子量200~1540のポリエチレングリコールから選ばれる一種または二種以上、ノニオン性ポリマー、及び無機塩類を組み合わせることにより、高温安定性に優れるクリーム状皮膚洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の構成を特徴とするクリーム状皮膚洗浄剤組成物である。
[1]
下記(A)~(D)を含有することを特徴とするクリーム状皮膚洗浄剤組成物。
(A)高級脂肪酸が全体質量中30%以下である高級脂肪酸塩
(B)グリセリンまたは平均分子量200~1540のポリエチレングリコールから選ばれる一種または二種以上
(C)ノニオン性ポリマー
(D)無機塩類
[2]
前記(A)が、下記(a3)を含有する請求項1に記載のクリーム状皮膚洗浄剤組成物。(a3)ステアリン酸 (A)の高級脂肪酸全体質量中35質量%以上
[3]
前記(A)が、下記(a1)及び(a2)を含有する請求項1又は2に記載のクリーム状皮膚洗浄剤組成物。
(a1)ラウリン酸 (A)の高級脂肪酸全体質量中20質量%以上
(a2)ミリスチン酸 (A)の高級脂肪酸全体質量中30質量%以上
【発明の効果】
【0010】
本発明により、高級脂肪酸石けんの洗浄基剤が通常よりも低い配合量であっても高温安定性に優れたクリーム状皮膚洗浄剤組成物を提供することができる。また、本発明に係るクリーム状皮膚洗浄剤組成物は、高温安定性に加え、低温における優れた吐出性を有し、さらには良好な起泡性に優れていることも見出した。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明のクリーム状皮膚洗浄剤組成物について詳細に説明する。
【0012】
本明細書において、「高温安定性」とは、40℃以上で長期保管しても液が分離や離水、または再固化を生じることなく安定していることを意味する。また「低温における優れた吐出性」とは、0℃以下であっても容器からクリーム状皮膚洗浄剤組成物が詰まることなく、片手で押し出しできることを意味する。「良好な起泡性」とは、室温以下であってもクリーム状皮膚洗浄剤組成物が25±3℃の水に対しても洗浄に十分な泡立ちができることを意味する。
【0013】
<(A)高級脂肪酸塩>
本発明に用いる(A)成分は高級脂肪酸塩である。高級脂肪酸塩は、一般的に界面活性を持ち、相溶性のない油と水の界面で表面張力を下げ、(油と水の)相溶性を高める役割がある。さらに、高級脂肪酸塩はアニオン性のため、水に溶けやすく、起泡性も高く、メイク汚れや皮脂汚れの洗浄基剤として、皮膚洗浄剤に広く使われている。
【0014】
(A)成分を構成する脂肪酸として、好ましくは炭素数8~22の飽和の脂肪酸である。天然に存在する脂肪酸の大部分は炭素数が8以上、22以下であり、ココナッツオイルやパーム油などに多く含まれる。例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸などの単一の脂肪酸や、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸などから誘導される脂肪酸、又はそれらの混合物が挙げられる。
【0015】
(A)成分を具体的に例示すれば、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、イソステアリン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸カリウム、イソステアリン酸カリウム、オレイン酸カリウム、ラウリン酸トリエタノ―ルアミン、ミリスチン酸トリエタノ―ルアミン、パルミチン酸トリエタノ―ルアミン、ステアリン酸トリエタノ―ルアミン、イソステアリン酸トリエタノ―ルアミン
、オレイン酸トリエタノ―ルアミン、ヤシ油脂肪酸ナトリウム、牛脂脂肪酸ナトリウム、ヒマシ油脂肪酸ナトリウム、オリーブ油脂肪酸ナトリウム、パーム油脂肪酸ナトリウム、パーム核油脂肪酸ナトリウム、ヤシ油脂肪酸カリウム、牛脂脂肪酸カリウム、ヒマシ油脂肪酸カリウム、オリーブ油脂肪酸カリウム、パーム油脂肪酸カリウム、パーム核油脂肪酸カリウム、ヤシ油脂肪酸トリエタノ―ルアミン、牛脂脂肪酸トリエタノ―ルアミン、ヒマシ油脂肪酸トリエタノ―ルアミン、オリーブ油脂肪酸トリエタノ―ルアミン、パーム油脂肪酸トリエタノ―ルアミン、パーム核油脂肪酸トリエタノ―ルアミン等が挙げられる。本発明のクリーム状皮膚洗浄剤組成物には、これら高級脂肪酸塩を1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0016】
(A)成分は、(a1)ラウリン酸、(a2)ミリスチン酸、(a3)ステアリン酸の3種類を組み合わせることが好ましい。
【0017】
(a1)ラウリン酸は、水などの極性溶媒と油の両方に対して相互作用を有するため界面活性剤の特徴を有し、(A)の高級脂肪酸全体質量中20質量%以上であれば、製剤の水溶けと起泡性が良好となり好ましい。(a1)により、水溶けが良好となるのはアルキル鎖長が短いことと極性のカルボン酸基の作用が働くためであり、起泡性が良好となるのはラウリン酸の界面張力を低下させる作用が働くためと推測される。
【0018】
(a2)ミリスチン酸は、そのアルカリ塩である石けんは安定した洗浄力と優れた起泡力を有し、(A)の高級脂肪酸全体質量中30質量%以上であれば、製剤の起泡性と泡のクリーミーさが良好となり好ましい。(a2)により、起泡性が良好となるのはミリスチン酸アルカリ塩である石けんの溶解性と界面張力を低下させる作用が働くためであり、クリーミーさが良好となるのはその石けんの分散性と界面吸着作用が働くためと推測される。
【0019】
(a3)ステアリン酸は、アルキル鎖長が長く親油性の作用を有するため水に溶けにくく固まりやすい特徴を有し、(A)の高級脂肪酸全体質量中35質量%以上であれば、製剤の高温安定性が良好となり好ましい。(a3)により、高温安定性が良好となるのは、ステアリン酸の固まりやすさの作用が働くものと推測される。
【0020】
(A)成分には、高級脂肪酸の中和剤としてアルカリ金属、塩基性アミノ酸及び低級アルカノールアミンなどを配合し、高級脂肪酸塩とする。例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、アルギニン、リジン、ヒスチジン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。これら中和剤の中から1種単独又は2種以上が適宜選択され用いられる。
【0021】
(A)成分の配合量は、(A)の高級脂肪酸がクリーム状皮膚洗浄剤組成物全体質量中30%質量以下である。30質量%以下であれば、低温吐出性が良好となり、また水溶けも良好である。また好ましくは18質量%以上、さらに好ましくは22質量%以上である。18質量%以上であれば、製剤が柔らかくなりすぎず、起泡性と高温安定性が良好となる。
【0022】
<(B)グリセリン又はポリエチレングリコール>
本発明に用いる(B)成分は、グリセリンまたは平均分子量200~1540のポリエチレングリコールから選ばれる一種または二種以上である。(B)成分は、保水性や乳化安定剤として用いられることが知られているが、本願発明では、(C)成分及び(D)成分と組み合わせることで高温安定性を向上させ、(D)成分と組み合わせることで低温吐出性を向上させることを見出した。
【0023】
(B)成分は、具体的には、ポリエチレングリコール(4EO)又はPEG-4、ポリエチレングリコール(6EO)又はPEG-6、ポリエチレングリコール(8EO)又はPEG-8、ポリエチレングリコール(12EO)又はPEG-12、ポリエチレングリコール(20EO)又はPEG-20、ポリエチレングリコール(32EO)又はPEG-32、及びそれらの混合物を挙げることができる。(B)成分の市販例は、PEG#200、PEG#300、PEG#400、PEG#600、PEG#1000、PEG#1540(以上:商品名、日油社製)、ルトロールE300、ルトロールE400(BASFジャパン社製)などを例示することができる。
【0024】
(B)成分の配合量は、クリーム状皮膚洗浄剤組成物全体質量中5~30質量%が好ましく、10~25質量%がさらに好ましい。5質量%以上であれば、高温安定性が良好でクリーム状を維持することができ、30質量%以下であれば、水溶けと低温吐出性が良好である。
【0025】
<(C)ノニオン性ポリマー>
本発明に用いる(C)成分はノニオン性ポリマーである。ノニオン性ポリマーは、増粘性・保水性・保形性を有し、液分離の抑制効果があり、本願発明では高温安定性担保の目的で配合される。具体的には、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリグルタミン酸、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル共重合体等を挙げることができる。これらのうち、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースが好ましい。市販品を用いることが可能であり、例えば、HECダイセルSE400、HECダイセルSE600等のHECダイセルシリーズ(いずれもダイセル化学工業社製)、メトローズ60SH10000、メトローズ60SH4000等のメトローズシリーズ(いずれも信越化学工業社製)等を挙げることができる。
【0026】
(C)成分の配合量は、クリーム状皮膚洗浄剤組成物全体質量中0.01~1質量%が好ましく、0.1~0.5質量%がさらに好ましい。0.01質量%以上であれば、高温条件での液分離の抑制効果があり高温安定性が良好であり、1質量%以下であれば泡立ちが良好である。
【0027】
<(D)無機塩類>
本発明物に用いる(D)成分は、無機塩類である。無機塩類は、高級脂肪酸塩の結晶化を促進し、保形効果があるため、高温安定性に優れる。例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。これらのうち塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸一ナトリウムが好ましく、さらに、優れた流動性を有し低温安定性にも優れる点から、塩化カリウム、リン酸一ナトリウムが好適である。本発明のクリーム状洗浄剤組成物には、これら無機塩類を1種単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0028】
(D)成分の配合量は、クリーム状皮膚洗浄剤組成物全体質量中0.1~2質量%が好ましい。0.1質量%以上であれば、高級脂肪酸塩の結晶化が促進され、高温安定性が良好である。また2質量%以下であれば、製剤が優れた流動性を有し、低温安定性が良好とある。
【0029】
本発明において、(B)、(C)及び(D)成分を組み合わせることで高温安定性が飛躍的に向上する。これは、(B)、(C)及び(D)成分が組み合わさることで増粘・保水・保形作用が働き、高温時における液分離が抑制され、高温安定性が良好になるものと推測される。
【0030】
本発明において、(B)及び(D)成分を組み合わせることで低温吐出性が飛躍的に向上する。これは、(B)成分と(D)成分が組み合わさることで高級脂肪酸塩結晶の制御作用が働き、低温時における詰まりが抑制され低温吐出性が良好になるものと推測される。
【0031】
本発明のクリーム状皮膚洗浄剤組成物は、上述した成分の他に、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、生理活性成分、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、防腐剤、紫外線吸収剤、香料、保湿剤、塩類、溶媒、中和剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
【0032】
上記アニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではなく、例えばα-ラウロイルスルホン酸ナトリウム、ミリストイルアリルスルホン酸ナトリウム、ラウリルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸アミドエーテル硫酸カリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
【0033】
上記両性界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えば2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルアミノジ酢酸ナトリウム、β-アミノプロピオン酸ナトリウム、N-ラウロイル-N'-カルボキシメチル-N'-ヒドロキシエチルエチレンジアミンナトリウム等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
【0034】
上記ノニオン界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、例えばポリオキシエチレンセチルエーテル、モノステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンモノイソステアレート、ポリオキシエチレンジオレイン酸グリセリル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N-メチルエタノールアミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられ、適宜一種又は二種以上選択して用いればよい。
【0035】
上記生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、抗炎症剤、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等が挙げられる。上記生理活性成分は、天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分や、化合物等が挙げられるが、これらの中でも、特に天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分が安全性の点で好ましい。
【0036】
上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分の例としては、例えばアシタバエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アロエエキス、アンズエキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オトギリソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カキョクエキス、キウイエキス、キューカンバーエキス、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クロレラエキス、クワエキス、紅茶エキス、酵母エキス、コラーゲン、サルビアエキス
、サボンソウエキス、サンザシエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シャクヤクエキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウニンエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、ブクリョウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ホップエキス、マドンナリリー花エキス、マロニエエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0037】
天然系香料としては、アミリスオイル、アンブレットシードオイル、イランイランオイル、イランイランアブソリュート、イリスレジノイド、イリスアブソリュート、イリスオイル、ウィンターグリーンオイル、エストラゴンオイル、エレミオレオレジン、エレミレジノイドアブソリュート、エレミチンキ、オークモスコンクリート、オークモスアブソリュート、オークモスレジン、オークモスレジノイド、オスマンサスアブソリュート、オスマンサスコンクリート、オポパナックスレジノイド、オポパナックスアブソリュート、オポパナックスオイル、オリバナムレジノイド、オリバナムアブソリュート、オリバナムオイル、オールスパイスオイル、オリガナムオイル、オレガノオイル、オレガノオレオレジン、オレンジオイル、オレンジフラワーアブソリュート、オレンジフラワーコンクリート、カナンガオイル、ガージュンバルサム、ガージュンバルサムオイル、カッシーアブソリュート、カッシーフラワーオイル、カッシアオイル、ガーデニアアブソリュート、カーネションアブソリュート、カブリューバオイル、カモミルオイル、カルダモンオイル、ガルバナムオイル、ガルバナムレジン、ガルバナムレジノイド、キャラウェーシードオイル、キャロットシードオイル、キュベバオイル、グァヤックウッドオイル、グァヤックレジン、グァヤックコンクリート、クスノキオイル、クミンオイル、クミンアブソリュート、クミンオレオレジン、クラリセージオイル、グレープフルーツオイル、クローブオイル、コスタスオイル、コパイババルサム、コパイババルサムオイル、コパイババルサムレジン、コリアンダーオイル、サンダルウッドオイル、シソオイル、シダーウッドオイル、シトロネラオイル、ジャスミンオイル、ジャスミンアブソリュート、ジャスミンコンクリート、ジュニパーベリーオイル、ジュネアブソリュート、ジョンキルアブソリュート、ジンジャーオイル、シナモンオイル、シナモンバークオイル、シナモンリーフオイル、スギオイル、スターアニスオイル、スチラックスオイル、スチラックスレジノイド、スパイクラベンダーオイル、スペアミントオイル、セイボリーオイル、セージオイル、セダーオイル、セダーリーフオイル、ゼラニウムオイル、セロリーシードオイル、タイムオイル、タゲットオイル、タンジェリンオイル、チュベローズアブソリュート、ティーツリーオイル、トリーモスアブソリュート、トンカビーンオイル、トルーバルサム、ナツメッグオイル、ナルシサスアブソリュート、ネロリオイル、バイオレットリーフアブソリュート、パインオイル、パインニードルオイル、バジルオイル、パセリリーフオイル、パセリシードオイル、パセリハーブオイル、パチョリオイル、ハッカオイル、バニラアブソリュート、ハネーサックルアブソリュート、パルマローザオイル、バレリアンオイル、ビターオレンジオイル、ヒソップオイル、ヒバオイル、ヒノキオイル、ヒヤシンスアブソリュート、フェンネルオイル、フィグアブソリュート、プチグレンオイル、ブッチュオイル、ベイオイル、ベチバーオイル、ペッパーオイル、ペパーミントアブソリュート、ペパーミントオイル、ベルガモットオイル、ペルーバルサム、ベンゾインチンキ、ベンゾインレジノイド、ホウショウオイル、マージョラムオイル、マンダリンオイル、ミカンオイル、ミモザコンクリート、ミモザアブソリュート、ミモザオイル、ミルレジノイド、ミルアブソリュート、ミルオイル、ムスクアブソリュート、ムスクチンキ、ユーカリオイル、ユズオイル、ライムオイル
、ラブダナムオイル、ラブダナムレジノイド、ラベンダーオイル、ラベンダーアブソリュート、ラバンジンオイル、ラバンジンアブソリュート、レモンオイル、レモングラスオイル、ローズオイル、ローズアブソリュート、ローズコンクリート、ローズマリーオイル、ローレルオイル、ローレルリーフオイル等が挙げられる。
【0038】
合成香料としては、アンブレッドリド、アルデヒドC6~C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、アセチルオイゲノール、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソオイゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、γ-ウンデカラクトン、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエート、エチルワニリン、2-エチルヘキサノール、オウランチオール、10-オキサヘキサデカノリド、11-オキサヘキサデカノリド、12-オキサヘキサデカノリド、オキサヘキサデセン-2-オン、オイゲノール、オリボン、オキシフェニロン、ガラクソリド、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、β-カリオフィレン、キャロン、クマリン、p-クレジールメチルエーテル、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、コアボン、サンダロア、サンデラ、サンタレックス、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、シンナミルアセテート、シクロペンタデカノン、シクロヘキサデセノン、シクロペンタデカノリド、シクロヘキサデカノリド、ジメチルベンジルカービニルアセテート、ジャスマサイクレン、スチラリールアセテート、スチラリールプロピオネート、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレストリッド、α-ダマスコン、β-ダマスコン、δ-ダマスコン、ダマセノン、ターピネオール、ターピニルアセテート、チモール、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロリナリルアセテート、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロゲラニルアセテート、トナリッド、トラセオライド、トリプラール、ネリルアセテート、ネロール、ネオベルガメート、γ-ノナラクトンノピルアルコール、ノピルアセテート、バクダノール、ハイドロトロピックアルコール、α-ピネン、β-ピネン、ヒドロキシシトロネラール、ヒヤシンスジメチルアセタール、ブチルブチレート、p-t-ブチルシクロヘキサノール、p-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、o-t-ブチルシクロヘキサノール、o-t-ブチルシクロヘキシルアセテート、フルイテート、フェンチルアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、フェニルエチルアセテート、ペンタリッド、ベルドックス、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミルアセテート、ベンズアルデヒド、ベンジルフォーメート、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、cis-3-ヘキセノール、cis-3-ヘキセニールアセテート、cis-3-ヘキセニールサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ボルニルアセテート、ボルネオール、マンザネート、マイヨール、ミルセン、ミラックアルデヒド、ミューゲアルデヒド、ムゴール、ムスクTM-11、ムスク781、ムスクC14、ムスコン、ムスクケトン、ムスクチベチン、メンサニールアセテート、メンソネート、メチルアンスラニレート、メチルオイゲノール、メントール、α-メチルイオノン、β-メチルイオノン、γ-メチルイオノン、メチルイソオイゲノール、メチルラベンダーケトン、メチルサリシレート、14-メチル-ヘキサデセノリド、14-メチル-ヘキサデカノリド、メチルナフチルケトン、メチルフェニルアセテート、ヤラヤラ、δ-C6~C13ラクトン、ライムオキサイド、γ-C6~C13ラクトン、ラズベリーケトン、リモネン、リグストラー
ル、リリアール、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート、リラール、ルバフラン、ローズフェノン、ローズオキサイド、ワニリンなどが挙げられる。
【0039】
香料成分を組み合わせた調合香料としては、次のような香調のベース類がある。レモン調、ライム調、オレンジ調、スイートオレンジ調、マンダリン調、ベルガモット調等のシトラスタイプベース、プチグレン調、ネロリ調、レモングラス調、アグルメン調、等のフレッシュタイプベース、アップル調、ピーチ調、ストロベリー調、ココナッツ調、パイナップル調、ラズベリー調、ウォーターメロン調、グレープ調、マンゴー調、フルーツミックス調、トロピカルフルーツ調等のフルーティタイプベース、ローズ調、ジャスミン調、ムゲ調、ライラック調、カーネーション調、ヒアシンス調、チュベローズ調、ガーデニア調、ミモザ調、ナルシス調、バイオレット調、イラン調、フローラルブーケ調等のフローラルタイプベース、シナモンバーク調、シナモンリーフ調、クローブ調、ピメントベリー調、ナツメグ調、ペッパー調、カルダモン調、コリアンダー調、クミン調等のスパイシータイプベース、シダーウッド調、ベチバー調、サンダルウッド調、グアイアックウッド調、ウッディアンバー調、ウッディイリス調等のウッディタイプベース、スモーキー調、キノリン調等のレザータイプ、バニラ調、トンカ調、ハネー調、ピュアーバルサム調等のスイートタイプベース、その他バターフレーバー、ミルクフレーバー、アルデハイディックタイプベース、アンバータイプベース、アニマルタイプベース、アニスタイプベース、アロマティックハーバルタイプベース、アガータイプベース、アクアタイプベース、カンファーシネオールタイプベース、グリーンタイプベース、シードタイプベース、ハーブタイプベース、パインタイプベース、パチュリタイプベース、バルサミックタイプベース、ミントタイプベース、ムスクタイプベース、モスタイプベース、ラベンダータイプベース、リナロールタイプベース、レジンタイプベース等が挙げられる。
【0040】
また、香料の溶剤又は保留剤としてジエチルフタレート、ジプロピレングリコール、ベンジルベンゾエート、イソプロピルミリステート、ハーコリン、イソペンタン、オレンジテルペン等を使用することができる。
【0041】
また、上記天然系の植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分以外の成分としては、例えばデオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε-アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β-グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤、ビタミン類(A、B2、B6、C、D、E)、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4-アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ-オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、l-メントール、ハッカ油等の冷感剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤等が挙げられる。
【0042】
本発明のクリーム状皮膚洗浄剤組成物は、洗顔、クレンジング、ボディシャンプー、ハンドソープ、シェービング料、マッサージ料等の皮膚用洗浄剤として好適に使用できる。またそれぞれ、粘性液体、クリーム状等の形態として用いることができ、特に洗顔フォーム、シェービング料として好適に用いられる。
【実施例0043】
次に本発明のクリーム状皮膚洗浄剤組成物について、実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。なお、以下の全ての実施例及び比較例における配合量は質量%である。
【0044】
実施例及び比較例
表1、2に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を常法により調製し、(1)高温安定性、(2)低温吐出性、(3)初期の起泡性、(4)水溶けの評価を実施し、結果を表1、2に併せて示した。
【0045】
(1)高温安定性
実施例及び比較例の洗浄剤組成物をガラス瓶に充填し、40℃で6ヶ月静置したときの経時安定性について、下記判断基準により評価を行った。
<評価基準>
◎:状態良好(明らかな分離や離水、再固化を生じない)
○:状態やや良好(明らかな分離や離水を生じないが、再固化が見られる)
△:状態やや不良(わずかに離水がみられる)
×:状態不良(分離や離水、再固化が著しく製品としてふさわしくない)
【0046】
(2)低温吐出性
実施例及び比較例の洗浄剤組成物をPE積層チューブ(ヒンジキャップ、穴径φ7)に充填し、0℃で1ヶ月静置したときの吐出性について、下記判断基準により評価を行った。
<評価基準>
◎:片手押しで出しやすい、かつ状態良好(明らかな詰まりを生じない)
○:片手押しでやや出しやすい、かつ状態やや良好(詰まりを生じないが、結晶粒が見られる)
△:片手押しで出しにくい、かつ状態やや不良(わずかに詰まりがみられる)
×:片手押しで全く出せない、かつ状態不良(詰まりが著しく製品としてふさわしくない)
【0047】
(3)初期の起泡性
10名の専門パネルにより、実施例及び比較例の洗浄剤組成物2gを手のひら部に塗布し、濡れた手で擦って、初期の起泡性について官能評価により評価を行った。尚、評価基準は以下の通りである。
◎:極めて良好 泡立ちが早いと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 泡立ちが早いと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い 泡立ちが早いと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い 泡立ちが早いと答えた被験者の数が4人未満
【0048】
(4)水溶け
10名の専門パネラーが、実施例及び比較例の洗浄剤組成物2gを手のひら部に取り、25±3℃の水2ccを加えた後手で擦り、水溶けについて1点から5点の5段階の官能評価を行い、その平均点を求め、以下の基準で判定した。
(5段階評価)
5点:非常に良い
4点:良い
3点:普通
2点:やや悪い
1点:悪い
(評価基準)
◎:平均点が4.5以上
○:平均点が3.5以上、4.5未満
△:平均点が2.5以上、3.5未満
×:平均点が1.5以上、2.5未満
××:平均点が1.5未満
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】

【0051】
以下、本発明のクリーム状皮膚洗浄剤組成物のその他の処方例を実施例12として挙げる。なお、この実施例のクリーム状皮膚洗浄剤組成物についても、上記の高温安定性、低温吐出性、初期の起泡性、水溶けについて評価した。いずれの特性も優れており良好な結
果を得た。
【0052】
実施例12 クリーム状皮膚洗浄剤組成物 (質量%)(1)ラウリン酸 7.0
(2)ミリスチン酸 10.0
(3)ステアリン酸 12.0
(4)水酸化カリウム 5.6
(5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 3.0
(6)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(7)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 1.0
(8)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(9)グリセリン 20.0
(10)ポリエチレングリコール400 2.0
(11)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.5
(12)ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.8
(13)オリーブ果実油 0.1
(14)桃葉エキス 0.1
(15)アロエベラ葉エキス 0.1
(16)グリコシルトレハロース 0.5
(17)お茶の葉エキス 0.1
(18)加水分解コラーゲン液 0.1
(19)ノバラエキス 0.1
(20)シルクエキス 0.1
(21)N-アセチルグルコサミン 0.1
(22)マリンシルト 0.1
(23)アルテアエキス 0.1
(24)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(25)イソプロピルメチルフェノール 0.1
(26)リン酸一ナトリウム 0.5
(27)塩化カリウム 0.5
(28)エデト酸二ナトリウム 0.1
(29)安息香酸ナトリウム 0.1
(30)酒石酸 0.5
(31)ラベンダー油 0.05(32)ハッカ油 0.05(33)ローズマリー油 0.05(34)オレンジ油 0.1
(35)精製水 残 余