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特開2024-87886表示装置、表示方法、及び表示プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087886
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】表示装置、表示方法、及び表示プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04847 20220101AFI20240625BHJP
【FI】
G06F3/04847
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202778
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100167302
【弁理士】
【氏名又は名称】種村 一幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135817
【弁理士】
【氏名又は名称】華山 浩伸
(74)【代理人】
【識別番号】100181869
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 雄一
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 幸介
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA28
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC17
5E555BD01
5E555CB45
5E555CB74
5E555CC01
5E555CC03
5E555DB53
5E555DC18
5E555EA04
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】表示装置に接続されている周辺機器をユーザーに容易に把握させることが可能な表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供する。
【解決手段】表示装置は、表示装置に接続された周辺機器の識別情報を取得する取得処理部と、前記取得処理部により取得される前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索する検索処理部と、前記表示装置において、前記検索処理部により検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる表示処理部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に接続された周辺機器の識別情報を取得する取得処理部と、
前記取得処理部により取得される前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索する検索処理部と、
前記表示装置において、前記検索処理部により検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる表示処理部と、
を備える表示装置。
【請求項2】
前記表示処理部は、
前記画像が検索される前は、前記識別情報を表示させ、
前記画像が検索された後は、前記識別情報に並べて前記機器画像を表示させる、又は、前記識別情報に代えて前記機器画像を表示させる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記検索処理部は、前記識別情報に基づいて、前記周辺機器との一致度が高い上位の所定数の前記画像を検索し、
前記表示処理部は、前記所定数の前記画像を前記機器画像として、前記識別情報に対応付けて一覧表示させる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記表示処理部は、一覧表示された前記所定数の前記画像のうちユーザーにより選択された前記画像を前記識別情報に対応付けて表示させる、
請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記検索処理部は、前記識別情報に基づいて前記周辺機器の種別を特定し、特定した種別の画像を検索する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記検索処理部は、前記識別情報と前記周辺機器の使用状況とに基づいて、前記周辺機器に対応する画像を検索する、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記検索処理部が、前記ネットワークを介した検索処理において前記周辺機器に対応する画像を検索できなかった場合に、前記表示処理部は、前記表示装置に予め登録された登録画像を前記機器画像として、前記識別情報に対応付けて表示させる、
請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記機器画像を表示させるか否かを選択する操作をユーザーから受け付ける受付処理部をさらに備え、
前記表示処理部は、前記受付処理部が前記ユーザーから前記機器画像を表示させる指示を受け付けた場合に、前記機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる、
請求項1~7のいずれかに記載の表示装置。
【請求項9】
表示装置に接続された周辺機器の識別情報を取得することと、
前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索することと、
前記表示装置において、前記検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させることと、
を一又は複数のプロセッサーが実行する表示方法。
【請求項10】
表示装置に接続された周辺機器の識別情報を取得することと、
前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索することと、
前記表示装置において、検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させることと、
を一又は複数のプロセッサーに実行させるための表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、表示方法、及び表示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブ会議で使用するカメラ、マイク、スピーカーなどのデバイス(周辺機器)を設定する設定画面において、情報処理装置(表示装置)に接続されたデバイスを所定の表示順で選択可能に表示させるシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-164781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術では、設定画面にデバイスの型番などの機器情報(識別情報)がテキスト文字で表示されるため、ユーザーは表示装置に接続されているデバイスを直感的に把握することが困難である。
【0005】
本開示の目的は、表示装置に接続されている周辺機器をユーザーに容易に把握させることが可能な表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の態様に係る表示装置は、取得処理部と検索処理部と表示処理部とを備える。前記取得処理部は、表示装置に接続された周辺機器の識別情報を取得する。前記検索処理部は、前記取得処理部により取得される前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索する。前記表示処理部は、前記表示装置において、前記検索処理部により検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる。
【0007】
本開示の一の態様に係る表示方法は、表示装置に接続された周辺機器の識別情報を取得することと、前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索することと、前記表示装置において、前記検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させることと、を一又は複数のプロセッサーが実行する方法である。
【0008】
本開示の他の態様に係る表示プログラムは、表示装置に接続された周辺機器の識別情報を取得することと、前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索することと、前記表示装置において、検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させることと、を一又は複数のプロセッサーに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、表示装置に接続されている周辺機器をユーザーに容易に把握させることが可能な表示装置、表示方法、及び表示プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示の実施形態に係る表示システムの構成を示す図である。
図2図2は、従来のユーザー端末に表示される設定画面の一例を示す図である。
図3図3は、本開示の実施形態に係るデータサーバーに記憶される画像の一例を示す図である。
図4図4は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される設定画面の一例を示す図である。
図5図5は、本開示の実施形態に係るユーザー端末に表示される設定画面の一例を示す図である。
図6図6は、本開示の実施形態の係るユーザー端末に表示される設定画面の一例を示す図である。
図7図7は、本開示の実施形態の係るユーザー端末に表示される設定画面の一例を示す図である。
図8図8は、本開示の実施形態の係るユーザー端末において実行される機器設定処理の手順の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定する性格を有さない。
【0012】
本開示に係る表示システムは、例えば複数のユーザーがそれぞれ、ユーザー端末及びカメラ、マイク、スピーカーなどの機器(デバイス)を使用してオンライン会議(Web会議など)を行うケースに適用することができる。カメラ、マイク、スピーカーは、ユーザー端末に接続又は内蔵された周辺機器である。各ユーザーは、自身のユーザー端末において所定のアプリケーション(会議アプリケーションなど)を起動させて、カメラ、マイク、スピーカーを設定し、映像及び音声の送受信により会話を行うことが可能となる。
【0013】
[表示システム10]
図1は、本開示の実施形態に係る表示システム10の構成を示す図である。表示システム10は、ユーザー端末1とデータサーバー2と周辺機器(カメラC1、マイクM1,M2、スピーカーP1,P2など)とを含んでいる。表示システム10には、一又は複数のユーザー端末1が含まれる。また、周辺機器は、ユーザー端末1に有線又は無線により接続されてもよいし、ユーザー端末1に内蔵されてもよい。図1に示す例では、例えば、カメラC1はユーザー端末1に有線接続されており、マイクM1及びスピーカーP1はユーザー端末1に内蔵されており、マイクM2及びスピーカーP2はユーザー端末1に有線接続されている。
【0014】
データサーバー2は、各種情報を記憶する記憶装置である。ユーザー端末1及びデータサーバー2は、インターネット、LAN、WAN、又は公衆電話回線などの通信網N1を介して通信可能である。
【0015】
カメラC1は、被写体の画像を撮像してデジタル画像データとして出力するデジタルカメラである。カメラC1により撮像された画像データはユーザー端末1に送信される。例えば、カメラC1は、ユーザー端末1又はユーザー端末1の周囲に設置され、ユーザー端末1を利用するユーザーを含む所定エリアを撮像する。
【0016】
マイクM1,M2は、ユーザー端末1のユーザーの発話音声を集音し、音声データをユーザー端末1に送信する。スピーカーP1,P2は、他のユーザー端末1から送信される音声データを出力(放音)する。
【0017】
表示システム10には、オンライン会議の会議アプリケーションを実行する会議サーバーが含まれてもよい。会議サーバーは、会議情報を管理する。各ユーザー端末1は、会議アプリケーションを起動させて、会議サーバーを介して、映像及び音声を送受信する。これにより、複数のユーザーは、オンライン会議を行うことが可能となる。
【0018】
ここで、オンライン会議を行う際に各ユーザーは、使用する周辺機器を設定する操作を行う。例えば、ユーザーは、会議アプリケーションを起動させて、設定画面D10において、マイク、スピーカー、カメラを設定する操作を行う。図2には、従来の設定画面D10の一例を示している。図2に示す設定画面D10には、マイクを設定するマイク設定欄Km、スピーカーを設定するスピーカー設定欄Ks、カメラを設定するカメラ設定欄Kcが含まれる。ユーザーは、設定画面D10において、マイク設定欄Kmを押下(クリック)してマイク一覧に表示される一又は複数のマイクから使用するマイクを選択する。またユーザーは、設定画面D10において、スピーカー設定欄Ksを押下(クリック)してスピーカー一覧に表示される一又は複数のスピーカーから使用するスピーカーを選択する。またユーザーは、設定画面D10において、カメラ設定欄Kcを押下(クリック)してカメラ一覧に表示される一又は複数のカメラから使用するカメラを選択する。
【0019】
従来の設定画面D10では、機器の型番などの機器情報(識別情報)がテキスト文字で表示されるため、ユーザーは使用したい機器を直感的に把握することが困難である。このため、例えば、ユーザー端末1に複数のマイクが接続されている場合に、ユーザーは、使用したいマイクがどの型番なのかを把握することができず、誤った設定を行ってしまう恐れがある。これに対して、本実施形態に係るユーザー端末1は、以下に示すように、ユーザー端末1に接続されている周辺機器をユーザーに容易に把握させることが可能な構成を備えている。
【0020】
[ユーザー端末1]
図1に示すように、ユーザー端末1は、制御部11、記憶部12、操作表示部13、通信部14などを備える情報処理装置である。ユーザー端末1は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォンなどである。ユーザー端末1は、本開示の表示装置の一例である。
【0021】
通信部14は、ユーザー端末1を、有線又は無線によりカメラC1、マイクM1,M2、スピーカーP1,P2などの周辺機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信部である。また、通信部14は、ユーザー端末1を有線又は無線で通信網N1(例えばインターネット)に接続し、通信網N1を介してデータサーバー2などの外部機器との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
【0022】
操作表示部13は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルのような操作部とを備えるユーザーインターフェースである。
【0023】
記憶部12は、各種の情報を記憶するHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。具体的には、記憶部12には、カメラC1、マイクM1,M2、スピーカーP1,P2などの周辺機器に関する情報が記憶されている。
【0024】
また、記憶部12には、制御部11に後述の機器設定処理(図8参照)を実行させるための機器設定プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記機器設定プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、ユーザー端末1が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部12に記憶されてもよい。
【0025】
制御部11は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の演算処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性の記憶部であり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部11は、前記ROM又は記憶部12に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することによりユーザー端末1を制御する。
【0026】
具体的には、制御部11は、図1に示すように、受付処理部111、取得処理部112、検索処理部113、表示処理部114などの各種の処理部を含む。なお、制御部11は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサーを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
【0027】
受付処理部111は、ユーザーの各種操作を受け付ける。例えば、受付処理部111は、ユーザーから、オンライン会議に使用する周辺機器の設定操作を受け付ける。
【0028】
取得処理部112は、ユーザー端末1に接続された周辺機器の識別情報(型番、機器番号、製品番号など)を取得する。例えば、ユーザー端末1にカメラC1、マイクM1,M2、スピーカーP1,P2が接続されている場合に、取得処理部112は、カメラC1の識別情報、マイクM1の識別情報、マイクM2の識別情報、スピーカーP1の識別情報、スピーカーP2の識別情報をそれぞれ取得する。
【0029】
検索処理部113は、取得処理部112により取得される周辺機器の識別情報に基づいて、ネットワークを介して当該周辺機器に対応する画像を検索する。具体的には、検索処理部113は、インターネット(通信網N1)を介して、データサーバー2に前記周辺機器の機器情報を含む検索要求を送信する。ここでは、検索処理部113は、カメラC1の識別情報、マイクM1の識別情報、マイクM2の識別情報、スピーカーP1の識別情報、スピーカーP2の識別情報を含む検索要求を、データサーバー2に送信する。
【0030】
データサーバー2は、記憶部(データベースDB)に記憶された画像の中から前記検索要求に応じた画像を検索する。図3には、データベースDBの一例を示している。図3に示すように、データベースDBには、各種周辺機器の画像(機器画像)が記憶されている。なお、前記機器画像は、写真(静止画)であってもよいし、動画であってもよいし、イラストであってもよい。データサーバー2は、カメラC1の識別情報に一致又は類似するカメラ画像を検索し、マイクM1の識別情報に一致又は類似するマイク画像を検索し、マイクM2の識別情報に一致又は類似するマイク画像を検索し、スピーカーP1の識別情報に一致又は類似するスピーカー画像を検索し、スピーカーP2の識別情報に一致又は類似するスピーカー画像を検索する。データサーバー2は、検索結果(機器画像)をユーザー端末1に送信する。検索処理部113は、データサーバー2から前記機器画像を取得すると、記憶部12に格納する。
【0031】
検索処理部113は、周辺機器の識別情報に基づいて前記周辺機器の種別を特定し、特定した種別の画像を検索する。具体的には、検索処理部113は、周辺機器がカメラの場合はカメラの画像の検索要求をデータサーバー2に送信し、周辺機器がマイクの場合はマイクの画像の検索要求をデータサーバー2に送信し、周辺機器がスピーカーの場合はスピーカーの画像の検索要求をデータサーバー2に送信する。
【0032】
表示処理部114は、検索処理部113により検索される画像に基づいて、周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる。
【0033】
例えば図4に示すように、表示処理部114は、設定画面D1において、マイク設定欄Kmに表示されるマイクの識別情報に対応するマイク画像Pmを、当該識別情報に対応付けて表示させる。また、表示処理部114は、設定画面D1において、スピーカー設定欄Ksに表示されるスピーカーの識別情報に対応するスピーカー画像Psを、当該識別情報に対応付けて表示させる。また、表示処理部114は、設定画面D1において、カメラ設定欄Kcに表示されるカメラの識別情報に対応するカメラ画像Pcを、当該識別情報に対応付けて表示させる。
【0034】
また、図4に示すように、表示処理部114は、各機器画像を識別情報に並べて表示させる。また、図5に示すように、表示処理部114は、各機器画像を識別情報に代えて表示させてもよい。図5に示す例では、例えば、ユーザーがマイク設定欄Kmを押下すると、表示処理部114は、マイクM1の識別情報に対応するマイク画像Pmと、マイクM2の識別情報に対応するマイク画像Pmとを一覧表示させる。ユーザーは、一覧表示された複数のマイク画像Pmから使用したいマイクのマイク画像Pmを選択することができる。
【0035】
また、図6に示すように、表示処理部114は、各機器画像を識別情報に重ねて表示させてもよい。
【0036】
他の実施形態として、検索処理部113は、周辺機器の識別情報に基づいて、前記周辺機器との一致度が高い上位の所定数の機器画像を検索し、表示処理部114は、前記所定数の機器画像を前記識別情報に対応付けて一覧表示させてもよい。例えば、データサーバー2は、マイクの識別情報に一致度(類似度)が高い上位4つのマイク画像を検索し、検索処理部113は、4つのマイク画像を取得する。表示処理部114は、例えば図7に示すように、設定画面D1において、検索された4つのマイク画像Pmを一覧表示させる。ユーザーは、設定画面D1において、4つのマイク画像Pmから、使用するマイクに対応するマイク画像Pmを選択する。
【0037】
同様に、表示処理部114は、図7に示す設定画面D1において、検索された4つのスピーカー画像Psと、検索された4つのカメラ画像Pcとをそれぞれ一覧表示させる。ユーザーは、設定画面D1において、4つのスピーカー画像Psから、使用するスピーカーに対応するスピーカー画像Psを選択し、4つのカメラ画像Pcから、使用するカメラに対応するカメラ画像Pcを選択する。
【0038】
表示処理部114は、一覧表示された所定数の機器画像のうちユーザーにより選択された機器画像を周辺機器の識別情報に対応付けて表示させる。なお、表示処理部114は、ユーザーが選択した機器画像に対応する識別情報を各設定欄に表示させてもよい。例えば、図7に示す設定画面D1においてユーザーが右下のマイク画像Pmを選択すると、表示処理部114は、選択されたマイク画像Pmに対応するマイクの識別情報をマイク設定欄Kmに表示させる。また、表示処理部114は、一覧表示からユーザーが選択した機器画像を識別可能な情報(図7ではチェックボックス)を表示させてもよい。
【0039】
なお、表示処理部114は、設定画面D1において、機器画像が検索される前は、周辺機器の識別情報のみを表示させ(図2参照)、機器画像が検索された後は、前記識別情報に並べて機器画像を表示(図4参照)、前記識別情報に代えて機器画像を表示(図5参照)、前記識別情報に重ねて機器画像を表示(図6参照)、又は、機器画像を一覧表示(図7参照)させてもよい。
【0040】
ユーザーは以上のようにして周辺機器を選択すると、制御部11は、周辺機器の設定処理を終了してオンライン会議を開始する。ユーザーは、オンライン会議が開始された後(オンライン会議中)も周辺機器の変更操作を行うことが可能である。
【0041】
[機器設定処理]
以下、図8を参照しつつ、ユーザー端末1の制御部11によって実行される機器設定処理の手順の一例について説明する。
【0042】
なお、本開示は、前記機器設定処理に含まれる一又は複数のステップを実行する機器設定方法(本開示の表示方法)の開示として捉えることができる。また、ここで説明する前記機器設定処理に含まれる一又は複数のステップが適宜省略されてもよい。また、前記機器設定処理における各ステップは、同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部11が前記機器設定処理における各ステップを実行する場合を例に挙げて説明するが、他の実施形態では、一又は複数のプロセッサーが前記機器設定処理における各ステップを分散して実行してもよい。
【0043】
先ず、ステップS1において、制御部11は、周辺機器の識別情報(型番、機器番号、製品番号など)を取得したか否かを判定する。例えば、制御部11は、ユーザー端末1に接続されているカメラC1、マイクM1,M2、スピーカーP1,P2を認識すると、各周辺機器の識別情報を取得する。また、例えば設定画面D1(図4等参照)においてユーザーが周辺機器の識別情報を選択した場合に、制御部11は、選択された周辺機器の識別情報を取得してもよい。制御部11は、周辺機器の識別情報を取得すると(S1:Yes)、処理をステップS2に移行させる。制御部11は、周辺機器の識別情報を取得するまで待機する(S1:No)。
【0044】
ステップS2において、制御部11は、周辺機器の機器画像を検索する。制御部11は、周辺機器の識別情報に対応する機器画像を検索する。例えば、制御部11は、インターネット(通信網N1)を介して、データサーバー2に前記周辺機器の機器情報を含む検索要求を送信する。具体的には、検索処理部113は、カメラC1の識別情報、マイクM1の識別情報、マイクM2の識別情報、スピーカーP1の識別情報、スピーカーP2の識別情報を含む検索要求を、データサーバー2に送信する。データサーバー2は、各周辺機器の識別情報に一致又は類似する一又は複数の機器画像を検索して、検索結果(機器画像)をユーザー端末1に送信する。
【0045】
ステップS3において、制御部11は、機器画像があるか否かを判定する。制御部11は、周辺機器の識別情報に合致する機器画像が存在する場合に(S3:Yes)、処理をステップS4に移行させる。一方、制御部11は、周辺機器の識別情報に合致する機器画像が存在しない場合に(S3:No)、処理をステップS31に移行させる。
【0046】
ステップS4では、制御部11は、検索された機器画像を記憶部12に記憶する。例えば、制御部11は、データサーバー2から、周辺機器の識別情報に合致する一又は複数の機器画像を取得して記憶部12に記憶する。制御部11は、ステップS4の後、処理をステップS5に移行させる。
【0047】
一方、ステップS31では、制御部11は、ユーザー端末1の記憶部12に予め記憶されている機器画像(デフォルト画像)から、前記機器情報に対応するデフォルト画像を取得する。前記デフォルト画像は、例えば、周辺機器がユーザー端末1に接続されてインストールされた際に記憶部12に記憶されてもよい。制御部11は、ステップS31の後、処理をステップS5に移行させる。このように、制御部11は、ネットワークを介した検索処理において周辺機器に対応する画像を検索できなかった場合に、ユーザー端末1に予め登録されたデフォルト画像を機器画像として、識別情報に対応付けて表示させる。前記デフォルト画像は、本開示の登録画像の一例である。
【0048】
ステップS5において、制御部11は、周辺機器の識別情報に対応する機器画像を設定画面D1に表示させる。
【0049】
例えば図4に示すように、制御部11は、設定画面D1において、マイク設定欄Kmに表示されるマイクの識別情報に対応するマイク画像Pmを、当該識別情報に対応付けて表示させる。また、制御部11は、設定画面D1において、スピーカー設定欄Ksに表示されるスピーカーの識別情報に対応するスピーカー画像Psを、当該識別情報に対応付けて表示させる。また、制御部11は、設定画面D1において、カメラ設定欄Kcに表示されるカメラの識別情報に対応するカメラ画像Pcを、当該識別情報に対応付けて表示させる。
【0050】
また、制御部11は、図4に示すように、各機器画像を識別情報に並べて表示させてもよいし、図5に示すように、各機器画像を識別情報に代えて表示させてもよいし、図6に示すように、各機器画像を識別情報に重ねて表示させてもよい。
【0051】
また、制御部11は、図7に示すように、前記周辺機器との一致度が高い上位の所定数の機器画像を前記識別情報に対応付けて一覧表示させてもよい。また図7に示す例では、制御部11は、一覧表示された複数の機器画像をユーザーが選択可能に表示させる。
【0052】
なお、制御部11は、前記検索処理において機器画像が存在する場合(S3:Yes)はデータサーバー2から取得した機器画像を設定画面D1に表示させ、前記検索処理において機器画像が存在しない場合(S3:No)は予め記憶部12に記憶されたデフォルト画像を設定画面D1に表示させる。
【0053】
ユーザーは、設定画面D1において、機器画像を確認しながら使用する周辺機器を選択する。制御部11は、選択された周辺機器を設定してオンライン会議を開始する。
【0054】
各ユーザー端末1は、オンライン会議を開始する前に、上述の機器設定処理を並行して実行する。
【0055】
以上説明したように、本実施形態に係るユーザー端末1は、ユーザー端末1に接続された周辺機器の識別情報を取得し、取得した前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索する。そして、ユーザー端末1は、ユーザー端末1において、検索した画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる。
【0056】
例えば、ユーザー端末1は、周辺機器の識別情報に対応する1つの画像を検索した場合には当該画像を、周辺機器に対応する機器画像として表示させる。また、例えば、ユーザー端末1は、周辺機器の識別情報に対応する複数の画像を検索した場合には、周辺機器に一致又は最も類似する画像を、周辺機器に対応する機器画像として表示させる。また、表示処理部114は、複数の画像をユーザーが選択可能に表示させてもよい。
【0057】
上記構成によれば、設定画面D1において、周辺機器に対応する機器画像が表示されるため、ユーザーはユーザー端末1で使用可能な周辺機器を直感的に把握することが可能となる。このため、ユーザーは、使用したい周辺機器を適切に選択することができる。すなわち、本開示のユーザー端末1は、ユーザー端末1に接続されている周辺機器をユーザーに容易に把握させることが可能である。
【0058】
本開示は、上述の実施形態に限定されない。例えば、検索処理部113は、周辺機器の識別情報と周辺機器の使用状況とに基づいて、前記周辺機器に対応する画像を検索してもよい。例えば、検索処理部113は、ユーザーがオンライン会議を行う場合には、データベースDBからオンライン会議に適した画像を検索する。また、例えば、検索処理部113は、ユーザーがプライベートでオンライン会話を行う場合には、データベースDBからプライベート使用に適した画像を検索する。これにより、使用状況に応じた機器画像を設定画面D1に表示させることができる。
【0059】
また他の実施形態として、制御部11は、過去に設定した周辺機器の設定情報に基づいて、機器画像を設定画面D1に表示させてもよい。これにより、周辺機器を設定する際にその都度検索処理を実行することを防ぐことができる。
【0060】
また、他の実施形態として、受付処理部111は、設定画面D1において、機器画像を表示させるか否かを選択する操作をユーザーから受け付けてもよい。表示処理部114は、受付処理部111がユーザーから機器画像を表示させる指示を受け付けた場合に、機器画像を識別情報に対応付けて表示させる。例えば、ユーザーは設定画面D1において周辺機器の識別情報だけでは使用する周辺機器を特定できない場合に、設定画面D1に機器画像が表示されるように画面設定を行う。また、ユーザーは、識別情報だけで周辺機器を特定できる場合には、機器画像を非表示に設定する。表示処理部114は、ユーザーが機器画像を表示するように設定した場合に、設定画面D1に機器画像を表示させる。これにより、ユーザーが希望した場合にのみ機器画像を表示させることができるため、一律に機器画像が表示される煩わしさを防ぐことができる。
【0061】
また、本開示は、ユーザー端末1単体で構成されてもよいし、ユーザー端末1の制御部11(制御装置)単体で構成されてもよい。
【0062】
[開示の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される開示の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
【0063】
<付記1>
ユーザー端末に接続された周辺機器の識別情報を取得する取得処理部と、
前記取得処理部により取得される前記識別情報に基づいて、ネットワークを介して前記周辺機器に対応する画像を検索する検索処理部と、
前記ユーザー端末において、前記検索処理部により検索される画像に基づいて、前記周辺機器に対応する機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる表示処理部と、
を備える表示装置。
【0064】
<付記2>
前記表示処理部は、
前記画像が検索される前は、前記識別情報を表示させ、
前記画像が検索された後は、前記識別情報に並べて前記機器画像を表示させる、又は、前記識別情報に代えて前記機器画像を表示させる、
付記2に記載の表示装置。
【0065】
<付記3>
前記検索処理部は、前記識別情報に基づいて、前記周辺機器との一致度が高い上位の所定数の前記画像を検索し、
前記表示処理部は、前記所定数の前記画像を前記機器画像として、前記識別情報に対応付けて一覧表示させる、
付記1又は2に記載の表示装置。
【0066】
<付記4>
前記表示処理部は、一覧表示された前記所定数の前記画像のうちユーザーにより選択された前記画像を前記識別情報に対応付けて表示させる、
付記3に記載の表示装置。
【0067】
<付記5>
前記検索処理部は、前記識別情報に基づいて前記周辺機器の種別を特定し、特定した種別の画像を検索する、
付記1~4のいずれかに記載の表示装置。
【0068】
<付記6>
前記検索処理部は、前記識別情報と前記周辺機器の使用状況とに基づいて、前記周辺機器に対応する画像を検索する、
付記1~5のいずれかに記載の表示装置。
【0069】
<付記7>
前記検索処理部が、前記ネットワークを介した検索処理において前記周辺機器に対応する画像を検索できなかった場合に、前記表示処理部は、前記ユーザー端末に予め登録された登録画像を前記機器画像として、前記識別情報に対応付けて表示させる、
付記1~6のいずれかに記載の表示装置。
【0070】
<付記8>
前記機器画像を表示させるか否かを選択する操作をユーザーから受け付ける受付処理部をさらに備え、
前記表示処理部は、前記受付処理部が前記ユーザーから前記機器画像を表示させる指示を受け付けた場合に、前記機器画像を前記識別情報に対応付けて表示させる、
付記1~7のいずれかに記載の表示装置。
【符号の説明】
【0071】
1 :ユーザー端末
2 :データサーバー
10 :表示システム
11 :制御部
12 :記憶部
13 :操作表示部
14 :通信部
111 :受付処理部
112 :取得処理部
113 :検索処理部
114 :表示処理部
C1 :カメラ
D1 :設定画面
D10 :設定画面
Km :マイク設定欄
Ks :スピーカー設定欄
Kc :カメラ設定欄
M1 :マイク
M2 :マイク
P1 :スピーカー
P2 :スピーカー
Pm :マイク画像
Ps :スピーカー画像
Pc :カメラ画像
図1
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図8