(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024087908
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】多機能衛生マスク
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A41D13/11 B
A41D13/11 E
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202810
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】322009055
【氏名又は名称】金井 芳雄
(72)【発明者】
【氏名】金井芳雄
(57)【要約】 (修正有)
【課題】衛生マスク使用時、着け心地が良く経済的な多機能衛生マスク及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の多機能衛生マスクは補助具本体1とインナーマスク本体30と不織布マスク本体14の3つで構成される。補助具背面の下部左右にゴム紐12を係止する係止具3を備え上部に突起部9を設け、中央に吸水パット11の固定具10、先端部に凹部8、底面にマスクを係止する係止具5を設ける。不織布マスク基材14の上部にフィルムをラミネート左右上端に切込23を入れ下部にフィルター部、下端に補助具に係止する係止部、中央にプリーツ加工を施し上下を背面に折り返し重複部を設けて両端を融着し、耳掛け紐26を有し補助具に装着すると1重フィルターとなる。インナーマスクはフィルター単品で不織布マスク本体14と同じ加工を施し、補助具に係止装着の後に不織布マスクを装着すると2重フィルターとなる。
【選択図】
図23
【特許請求の範囲】
【請求項1】
補助具と耳掛け紐を有した不織布マスク本体とインナーマスク本体との3つの部品で構成された衛生マスクである、
核衛生マスクは2つの組み合わせ方法がある、
1つ目は不織布マスク本体と補助具2つの組み合わせで、花粉PM2.5砂塵等2μ以上の物質の捕捉を目的とする1重フィルター、
2つ目は不織布マスク本体と補助具とインナーマスク本体3つの組み合わせでコロナウイルス等ウイルスの捕捉を目的とする2重フィルター、
核補助具は背面下部の左右にゴム紐を係止する係止具を複数箇所設ける、
補助具の底面に不織布マスク及びインナーマスクの下端部を係止する係止具を設ける、
補助具の背面上部に鼻先が当接する突起部を設ける、
補助具の背面中央付近に吸水パットを固定する固定具を設ける、
補助具の底面は湾曲形状とする、
補助具の正面上部に凹部を設ける、
核不織布マスク本体基材の上部に非通気性フィルムをラミネート加工する、
不織布マスク本体基材のラミネート部上端左右の融着部内側に切込を設ける、
不織布マスク本体基材の下端部にフィルターを重ね下端を折り返し融着上端をラミネート部の下端にフィルター部上端をラミネート下部に融着固定する、
不織布マスク本体の中央部に複数の横長プリーツ加工施したプリーツ部を設ける、
不織布マスク本体基材の上下にプリーツ加工幅の1/2以上の余剰部を残し、余剰部分を背面に折り返しオーバーラップ部を設けた左右の両端部を融着し耳掛け紐を備える、
不織布マスク本体フィルター部の下端融着部に補助具を係止する係止部を1ヶ所以上設ける、
不織布マスク本体は背面に開口部を有した袋状を形成する、
核インナーマスク本体基材は不織布のナノファイバーフィルター単体でなる、
インナーマスク本体基材の中央部に複数の横長のプリーツ加工施したプリーツ部を設ける、
インナーマスク基材の上端左右の融着部内側に切込を設ける、
インナーマスク本体基材の上下部にプリーツ加工幅の1/2以上の余剰部を残し余剰部分を背面に折り返しオーバーラップ部を設け横長の左右の両端部を融着する、
インナーマスク本体基材の下端部に補助具を係止する係止部を1ヶ所以上設ける、
インナーマスク本体は背面に開口部有する袋状を形成する、
ことを特徴とする多機能衛生マスク
【請求項2】
不織布マスク本体基材は柔らかく肌触りの良い不織布を用いてマスク本体の表面とする、
不織マスク基材ラミネート部上端部左右融着部内側に10mm前後の切込を設ける、
不織マスク基材余の剰部を背面に折り返し10mm前後のオーバーラップ部を設ける、
インナーマスク基材の長手方向両端融着部の内側に10mm前後の切込を設ける、
インナーマスク基材の余剰部を背面に折り返し10mm前後のオーバーラップ部を設ける、
ことを特徴とした多機能衛生マスク
【請求項3】
補助具本体正面上部の凹部側面にゴム紐係止する係止具を設ける、
部側面の先端部にガイド穴を設ける、
ことを特徴とした多機能衛生マスク
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布に横長のプリーツを複数設け両端を融着、耳掛け紐有した鼻、口を覆う衛生マスク及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
不織布マスクが推奨されて多くの人が使用しているが、顔の大半を覆う形で装着す
るが、圧迫感、息苦しい、マスクがずれる、眼鏡が曇る等がある。
【0003】
花粉、砂塵、PM2.5等とウイルスに対し同じ衛生マスクで対応しているのが現状で
あり、より多機能な衛生マスクが望まれる。
【0004】
高機能衛生マスクはあるが、高価である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-072522
【特許文献2】特開2015-073890
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献で補助具は、口周りの空間を確保するのが目的である様で、肌に直接触れる、保持が不安定である、眼鏡が曇る問題もあるがこれは鼻周辺のすき間だけでなく、マスクのフィルターを通過した吐息が上昇して眼鏡が曇るのが大きな原因である、ノーズフィッターだけでは解決できない。従来技術ではマスクの下端部を顎の下まで覆い装着するのが一般的だが、圧迫感があり不快である、かぜや花粉症、温度差アレルギー等で鼻水が出た時マスクを使用していると、拭き取るのにマスクを外すのが煩わしい等。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、衛生マスクの形態で表面に柔軟で肌触りの良い不織布を基材とる。
不織布マスク基材の裏面の上部1/3位に非通気性柔軟フィルムをラミネートして、下部2/3に花粉、PM2.5砂塵等を捕捉フィルター及び吸水性の有る不織布を、ラミネート加工部の下端部に融着する。不織布マスク下端部を10mm前後折返し融着する。融着部に穴又は引っ掛け部を1つ以上設ける。ラミネート部上端の左右に10mm前後の切込を設ける、これは不織布マスク本体に補助具本体を装着する時、開口部が広く開き補助具本体の装置が容易なる。切り込みは下端にも設けても良い。
不織布マスク基材の中央部に横長のプリーツを複数設ける、余剰部をプリーツ部幅の1/2以上を上下に残す、残した余剰部分の上部を先に背面へ折り返し後から下部を折り返し10mm前後の重複部を設ける。両端を融着し耳掛け紐を融着固定すると衛生マスク本体になる。
【0008】
本発明は、インナーマスクは不織布マスク本体の内側にセットして用いるもので、インナーマスクの基材は不織布ナノファイバーフィルター単体からなり、浮遊するエアゾールウィルスの捕捉が可能であり、繰り返し何度も洗濯、煮沸消毒が出来るので衛生的で長期間の使用が可能である。
インナーマスク基材の上端左右に10mm前後の切込を設ける、下端部にも設けても良い、インナーマスク基材の下端部を10mm前後折返し融着する、補助具本体の係止具に係止する穴又は引っ掛け部を融着部に1ヶ所以上設ける。 インナーマスク基材の中央部に横長のプリーツを複数設ける、プリーツ部幅の1/2以上の余剰部を上下に残す、残した余剰部分の上部を先に背面へ折り返し後から下部を折り返し10mm前後の重複部を設け両端を融着する.
【0009】
本発明は衛生マスクの付帯品である補助具で、形態は弾性を有する熱可塑性樹脂からなる。
背面の下部左右にゴム紐を係止する係止具を複数箇所設けベストポジションにゴム紐係止する。ゴム紐にゴムチューブ被せても良い。補助具本体にマスクの下端部係止部を係止する係止具を1ヶ所以上備える。
補助具本体底面図の湾曲形状は顎が当接しない大きさとする。
補助具本体の背面中央部付近に鼻水を吸い取る吸水パットを固定する、固定具を備える。
補助具本体の背面上部に衛生マスクずれ防止用の鼻先が当接する突起部を設ける。
補助具本体正面上部に凹部を設ける。凹部左右の側面にゴム紐係止する係止具を設ける。
凹部側面先端にゴム紐を通すガイド穴設ける。
【発明の効果】
【0010】
本発明の補助具に設けた鼻先が当接する突起部9により衛生マスクのずれが起きにくい。
補助具のゴム紐12補助具の突起部9の機能により、衛生マスク本体の下部を顎の上、唇の下でシールドすることが出来る様になるので衛生マスクの顎だし装着が可能となり、圧迫感が無くなる。
補助具のゴム紐係止具を複数設ける事により個々のベストポジションにセットできる。
補助具に取り付けたゴム紐12により、唇を引き上げることになり、口が閉じるようになるので自然と鼻呼吸になる。
不織布マスクのラミネート加工18により、眼鏡のくもりが著しく減少する。
補助具に装着の吸水パット11により、マスク内で鼻水の吸着処理ができる。
補助具に設けた凹部8によりマスクの鼻回りが、鼻の形状に合わせて柔軟に密着するので鼻周辺が盛り上がらず視界の妨げにならない。
不織布マスク本体14は袋状の形態であり、補助具全体を袋状の中に包み込む様になる為、補助具が肌に触れることがない。
不織布マスク本体の基材使用されている柔軟な不織布はマスク本体の正面、背面共に不織布基材となり、肌触りが良く付け心地の良い衛生マスクとなる。
インナーマスク本体は洗濯及び煮沸消毒を何度も繰り返すことが出来るので長期間使用することが出来るので経済的である。
2重フィルターの場合、外側の不織布マスクのフィルターにより2μ以上の物質を捕捉するので、内側のインナーマスクの目詰りが少なく良好な状態が長続きする。
1重フィルターと2重フィルターを使い分けて使用する事で合理的且つ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図10】不織布マスク
図7のA-A切断部端面拡大図
【発明を実施するための形態】
【実施例0012】
図1、
図2、
図3、
図4,
図5,
図6,は本発明に係る補助具本体1と付帯品の製造方法及び実施形態である。
補助具本体は弾性の有る熱可塑性樹脂でなり。
図5背面図の下部左右にゴム紐を係止する係止具3を複数設けゴム紐12係止する。ゴム紐12にゴムチューブ13被せても良い。補助具本体にマスクの下端部を係止する係止具4を1ヶ所以上備える。
図4の湾曲形状2は顎が当接しない大きさとし。
図6斜視図の左側部に鼻先が当接する突起部9を設ける。突起部9から先に凹部8を設ける。凹部8左右の側面にゴム紐係止する係止具5を備える。凹部8側面先端にゴム紐を通すガイド穴6設ける。補助具本体の背面中央部に吸水パット11を固定する固定具10を備える。