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特開2024-8801会計情報表示方法、当該方法を用いたプログラム及び情報処理装置
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  • 特開-会計情報表示方法、当該方法を用いたプログラム及び情報処理装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008801
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】会計情報表示方法、当該方法を用いたプログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/12 20230101AFI20240112BHJP
【FI】
G06Q40/12 420
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023003417
(22)【出願日】2023-01-12
(62)【分割の表示】P 2022110640の分割
【原出願日】2022-07-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-11-24
(71)【出願人】
【識別番号】522276286
【氏名又は名称】MKKアセットマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075410
【弁理士】
【氏名又は名称】藤沢 則昭
(74)【代理人】
【識別番号】100135541
【弁理士】
【氏名又は名称】藤沢 昭太郎
(72)【発明者】
【氏名】松本めぐみ
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB64
(57)【要約】
【課題】当該企業の経営成績や財務状況を視覚的に把握可能な、会計情報表示方法、当該方法を用いたプログラム及び情報処理装置を提供する。
【解決手段】会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、前記情報処理装置の制御手段が、貯金箱、あるいは動物のイメージを表示するステップと、前記イメージの内外に、キャッシュフロー及び資産のイメージを配置するステップと、前記資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有する構成とした。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
貯金箱、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの内外に、キャッシュフロー及び資産のイメージを配置するステップを有することを特徴とする、会計情報表示方法。
【請求項2】
前記制御手段が、前記資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを更に有することを特徴とする、請求項1に記載の会計情報表示方法。
【請求項3】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
貯金箱、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージ内外に、キャッシュフロー及び資産のイメージを配置させることを特徴とする、会計情報表示方法を用いたプログラム。
【請求項4】
前記プログラムが、
前記情報処理装置に、
前記資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を更に配置させることを特徴とする、請求項3に記載の会計情報表示方法を用いたプログラム。
【請求項5】
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
貯金箱、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージ内外に、キャッシュフロー及び資産のイメージを配置する制御手段を有することを特徴とする、会計情報表示方法を用いた情報処理装置。
【請求項6】
前記制御手段が、前記資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を更に配置することを特徴とする、請求項5に記載の会計情報表示方法を用いた情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会計に係る情報を表示する方法、当該方法を用いたプログラム及び情報処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
企業の経営成績や財務状況を明確化するために、複式簿記に基づいて財務諸表(決算書)が作成される。財務諸表は、その中の貸借対照表及び損益計算書が主として活用される。
【0003】
貸借対照表は、決算時における、当該企業の資産と負債の内容を表したもので、決算時点の財政状態を表すものである。また、損益計算書は、一定の期間内に、どれだけの売上があり、どれだけの費用がかかって、どれくらいの利益を得られたのかということを示すものである。
【0004】
しかし、これらの財務諸表を見て、当該企業の経営成績や財務状況を正確に把握するには、公認会計士や税理士等の会計の専門家や当該企業の経理担当者であっても、これらの財務諸表の各数字を精査する必要ある。そのため、従来から、貸借対照表の内容を直感的に把握することができるように表示するシステム等が開示されている。例えば、特許文献1では、貸借対照表表示システムに係る表示手段が、総資産額毎にサイズの異なる複数のグラフを時系列的に並べて表示し、且つ、前記複数のグラフの各々を、一方を借方、他方を貸方として区分し、更に、それにより得られた借方及び貸方の表示領域内を、それぞれ借方又は貸方の項目毎に区分する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004-133833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で開示されている構成では、財務諸表の各数字を精査する時間を短くしてくれるかもしれない。しかしながら、そもそも、これらの財務諸表を見て、当該企業の経営成績や財務状況を把握するには、財務諸表に示されている各数値の意味を知っている必要がある等、一定の会計に関する知識が必要となる。会計に関する知識が少ない者が見て、当該企業の経営成績や財務状況を把握できるわけではない。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題を解決するものとして、当該企業の経営成績や財務状況を視覚的に把握可能な、会計情報表示方法、当該方法を用いたプログラム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
貯金箱、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの内外に、キャッシュフロー及び資産のイメージを配置するステップを有する、会計情報表示方法とした。
【0009】
また、請求項2の発明は、
前記制御手段が、前記資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを更に有する、請求項1に記載の会計情報表示方法とした。
【0010】
また、請求項3の発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
貯金箱、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージ内外に、キャッシュフロー及び資産のイメージを配置させる、会計情報表示方法を用いたプログラムとした。
【0011】
また、請求項4の発明は、
前記プログラムが、
前記情報処理装置に、
前記資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を更に配置させる、請求項3に記載の会計情報表示方法を用いたプログラムとした。
【0012】
また、請求項5の発明は、
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
貯金箱、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージ内外に、キャッシュフロー及び資産のイメージを配置する制御手段を有する、会計情報表示方法を用いた情報処理装置とした。
【0013】
また、請求項6の発明は、
前記制御手段が、前記資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を更に配置する、請求項5に記載の会計情報表示方法を用いた情報処理装置とした。
【発明の効果】
【0014】
請求項2、4及び6の発明は、このように、各顧客、あるいは各製品の売上、費用、利益等の会計に関する情報を、風船等の図形に見立てて表示することで、ユーザが視覚的に理解しやすくなり、改善すべき点を把握しやすくなる。また、数値、グラフ、言葉だけでは限界がある。風船等の図形に見立てて表示することで、複雑に見える会計に関する情報を、ユーザが理解しやすい情報に変換することができる。各風船等の図形を見ただけで、その顧客や製品の会計上の特性が一目で分かる。その結果、どの位効率化を進めれば、どのくらい利益が増えるのかが、明確になる。
【0015】
特に、中小企業やベンチャー企業は、貸借対照表や、損益計算書、キャッシュフロー計算書等の財務諸表は、役員等、限られた人達しか見ない、分からないのが一般的である。しかし、このように風船等の図形に見立てて表示すれば、企業内(会社内)の誰もが理解できるようになり、誰もが目的意識を持つようになる。更に、風船等の図形による見立てが会社内の共通言語化する。
【0016】
また、普段、財務諸表を見ている役員等も、財務諸表からは全体の売り上げや、全体の利益しか見ることができない。しかし、風船等の図形に見立てて表示することで、顧客、あるいは製品別にフォーカスして把握することができ、対策を立て易くなり、便宜である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態例1の会計情報表示方法を用いて会計情報を表示した例を示した図である。
図2】本発明の実施の形態例2の会計情報表示方法を用いて会計情報を表示した例を示した図である。
図3】本発明の実施の形態例3の情報処理装置の概略図である。
図4】(a)は、本発明の実施の形態例3の情報処理装置の顧客情報記憶領域の構成を模式的に示した図であり、(b)は、本発明の実施の形態例3の情報処理装置の製品情報記憶領域の構成を模式的に示した図である。
図5】本発明の他の実施の形態例の会計情報表示方法を用いて会計情報を表示した例を示した図である。
図6】本発明の他の実施の形態例の会計情報表示方法を用いて会計情報を表示した例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
(実施の形態例1)
まず、本実施の形態例1に係る会計に関する情報を表示する会計表示方法について、図1を用いて説明する。
【0019】
図1に示したように、ユーザは、縦軸を限界利益率(「利益」の一例)とし、横軸を売上額(「売上」の一例)としたグラフを用意する。そして、ユーザは当該グラフ中に、自身に係る各顧客の売上額の大きさに合わせた大きさの売上に係る図形を配置する。詳しく説明する。例えば、売上に係る図形は、風船であってグラフ中に浮かべるイメージで配置する。当該風船は、顧客毎に設けられ、その大きさ(風船内部に充填するヘリウムガスの量)は売上額に応じている。また、各風船を配置するグラフ中の位置は、限界利益率と売上額に応じて決定する。具体的には例えば、顧客Aの売上額が1000万円で、限界利益率が45%の場合には、横軸上の1000万円の位置から垂直(真上)に伸びた線と、縦軸上の45%の位置から水平(真横)に伸びた線が交差する箇所に、顧客Aに係る売上に係る風船を配置(プロット)する。また、顧客Bの売上額が2800万円で、限界利益率が35%の場合には、横軸上の2800万円の位置から垂直(真上)に伸びた線と、縦軸上の35%の位置から水平(真横)に伸びた線が交差する箇所に、顧客Bに係る売上に係る風船を配置(プロット)する。
【0020】
また、各顧客の売上に係る風船の中には、変動費(「費用」の一例)の大きさに合わせた大きさの変動費に係る図形を配置する。変動費は、業績に左右される費用であって、例えば、仕入原価、消耗品費、支払手数料、原材料費、外注費、運送費等が該当する。例えば、図1では、顧客Aに係る風船の中に、消耗品費と原材料費の風船が変動費に係る図形として配置されている。限界利益は、売上額から変動費を減じて算出されるものであるため、この変動費に係る図形あるいは変動費は、限界利益率を引き下げる(風船内部に充填されたヘリウムガスの量が減り、風船の高さを低める)役割を果たす。
【0021】
また、各顧客に係る風船には、利益を減らす要因に係る図形を接続して配置する。各顧客に係る風船に重りを付けるイメージである。例えば、利益を減らす要因に係る図形は、図1に示したように、在庫金額や不良品金額が該当する。但し、この重りによって、当該風船の限界利益が引き下がるわけではない。重りとして表示することで、それが利益を減らす要因であることを、ユーザに警告として表示する役割を果たす。
【0022】
在庫(金額)については、会計の計算上では、在庫が増えれば増える程、利益が増える。そのため、ユーザは在庫の増加は良いことと誤って認識する場合がある。しかしながら、実際の経営的には、在庫の増加は、その分、無駄なお金を使うことになる。そのため、在庫(金額)を、利益を減らす要因である、重りとして表示する。
【0023】
不良品(金額)については、実際に、利益を減らす要因になる。不良品があれば、原材料をその分、余分に購入する必要が生じるためである。但し、不良品分の原材料費は、風船の中に既に変動費として配置(計上)されているため、不良品(金額)に係る重りは、あくまでもそれが利益を減らす要因であることを示すイメージとして表示される。
【0024】
このように、各顧客、あるいは各製品の売上額、費用、利益等の会計に関する情報を、風船等の図形に見立てて表示することで、ユーザが視覚的に理解しやすくなり、改善すべき点を把握しやすくなる。また、数値、グラフ、言葉だけでは限界がある。風船等の図形に見立てて表示することで、複雑に見える会計に関する情報を、ユーザが理解しやすい情報に変換することができる。各風船等の図形を見ただけで、その顧客や製品の会計上の特性が一目で分かる。その結果、どの位効率化を進めれば、どのくらい利益が増えるのかが、明確になる。
【0025】
特に、中小企業やベンチャー企業は、貸借対照表や、損益計算書、キャッシュフロー計算書等の財務諸表は、役員等、限られた人達しか見ない、分からないのが一般的である。しかし、このように風船等の図形に見立てて表示すれば、企業内(会社内)の誰もが理解できるようになり、誰もが目的意識を持つようになる。更に、風船等の図形による見立てが会社内の共通言語化する。
【0026】
また、普段、財務諸表を見ている役員等も、財務諸表からは全体の売り上げや、全体の利益しか見ることができない。しかし、風船等の図形に見立てて表示することで、顧客、あるいは製品別にフォーカスして把握することができ、対策を立て易くなり、便宜である。
【0027】
なお、本実施の形態例1では、各顧客に係る風船に、利益を減らす要因に係る図形を、重りとして接続して表示する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、ユーザが利益を減らす要因に係る図形を表示しない、各顧客に係る風船には、重りを接続して表示しない構成としても良い。各顧客に係る風船について重りのない状態で表示することにより、ユーザは、在庫や不良品等を除いた顧客自体の評価を行うことができ、便宜である。
【0028】
また、本実施の形態例1では、各顧客の売上額の大きさに合わせた大きさの売上に係る図形の一例として、風船を用いる構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、各顧客の売上額の大きさに合わせた大きさの売上に係る図形として、気球を用いる構成としても良い。
【0029】
(実施の形態例2)
上記実施の形態例1では、ユーザが、縦軸を限界利益率とし、横軸を売上額としたグラフ中に、顧客毎の売上に係る図形として、各顧客に係る風船を配置する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。本実施の形態例2では、図2に示すように、ユーザが、グラフ中に、製品毎の売上に係る図形として、各製品に係る風船を配置する。また、ユーザが、グラフを「ゾーン1:左下」、「ゾーン2:左上」、「ゾーン3:右下」、「ゾーン4:右上」の4つのゾーンに、各ゾーンを点線で区切って、分ける。なお、各ゾーン別に色分けして表示しても良い。また、本実施の形態例2では、上記実施の形態例1と異なる構成について説明する。そのため、説明していないそれ以外の構成は、上記実施の形態例1と同様の構成である。
【0030】
「ゾーン1:左下」は、売上額及び限界利益率が低い。「ゾーン2:左上」は、売上額は低いが、限界利益率が高い。「ゾーン3:右下」は、売上額は高いが、限界利益率が低い。「ゾーン4:右上」は、売上額及び限界利益率が高い。そのため、ユーザは、「ゾーン1:左下」に配置されている製品3及び製品4を、「ゾーン2:左上」に移動させる必要があると認識することができる。また、ユーザは、「ゾーン3:右下」に配置されている製品8、製品9及び製品10を、「ゾーン4:右上」に移動させる必要があると認識することができる。
【0031】
また、ユーザは、各製品に係る風船の中に配置されている変動費に係る図形と、当該風船に重りとして接続されている利益を減らす要因に係る図形を見ることで、当該製品に係る風船がゾーン1、あるいはゾーン3に配置されている原因を把握することができる。
【0032】
なお、本実施の形態例2では、各製品に係る風船に、利益を減らす要因に係る図形が重りとして接続して表示する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、ユーザが利益を減らす要因に係る図形を表示しない、各製品に係る風船には、重りを接続して表示しない構成としても良い。各製品に係る風船について重りのない状態で表示することにより、ユーザは、在庫や不良品等を除いた製品自体の評価を行うことができ、便宜である。
【0033】
また、本実施の形態例2では、ユーザがグラフを4つのゾーンに区分けする構成を示したが、ゾーンの区分けは、4つに限定されるものではなく、例えば、2つのゾーンに区分けする、6つのゾーンに区分けする、8つのゾーンに区分けする等、要は、グラフを複数のゾーンに区分けする構成であれば良い。
【0034】
更に、上記本実施の形態例1及び2では、各顧客に係る風船、あるいは各製品に係る風船を用いる構成を示したが、風船に見立てる対象は、これらに限定されるものではない。例えば、各事業に係る風船を用いる構成としても良い。各事業の売上額、費用、利益等の会計上の情報を、風船等の図形に見立てて表示することで、各事業の採算性等を容易に把握することができ、便宜である。
【0035】
更に、上記本実施の形態例1及び2では、グラフの縦軸として、「限界利益率」を用いる構成を示したが、この構成に限定されるものではない。「利益」であれば良く、例えば、「限界利益額」を用いる構成としても良い。
【0036】
(実施の形態例3)
<情報処理装置1の構成>
次に、上記実施の形態例1及び2で説明した、会計に関する情報を表示することが可能な、会計表示方法を実現するための情報処理装置1について説明する。
【0037】
情報処理装置1のハードウェア構成について、図3を参照して説明する。図3は情報処理装置1のハードウェアを模式的に示した概念図である。
【0038】
図3において、制御手段11は、例えばCPUで実現され、後述するHD12に格納されているアプリケーションプログラム、オペレーティングシステム(OS)や制御プログラム等を実行し、RAM13にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。
【0039】
特に、制御手段11は、入力手段15を通じたユーザからの命令に応じて、縦軸を限界利益率とし、横軸を売上額としたグラフを、表示手段16上に表示させる。また、制御手段11は、顧客情報記憶領域121(あるいは、製品情報記憶領域122)を参照して、各顧客の売上額及び限界利益率(あるいは、各製品の売上額及び限界利益率)に基づき、風船等の各顧客の売上に係る図形(あるいは、各製品の売上に係る図形)を、当該グラフ中に表示させる。詳しくは、制御手段11は、風船等の各顧客の売上に係る図形(あるいは、各製品の売上に係る図形)を、売上額に応じた大きさ(割合)で、表示手段16上に表示させる。また、制御手段11は、各風船を配置するグラフ中の位置は、限界利益率と売上額に応じて決定する。具体的には例えば、顧客Aの売上額が1000万円で、限界利益率が45%の場合には、図1に示すように、横軸上の1000万円の位置から垂直(真上)に伸びた線と、縦軸上の45%の位置から水平(真横)に伸びた線が交差する箇所に、顧客Aに係る売上に係る風船を配置(プロット)する。
【0040】
更に、制御手段11は、各顧客の売上に係る風船(あるいは、各製品の売上に係る風船)の中には、顧客情報記憶領域121(あるいは、製品情報記憶領域122)を参照して、当該顧客の(あるいは、当該製品の)変動費の大きさに合わせた大きさの変動費に係る図形を配置する。例えば、図1の顧客Aに係る風船で示したように、消耗品費と原材料費の風船を変動費に係る図形として配置する。なお、制御手段11は、上述したように、各風船を配置するグラフ中の位置を、限界利益率と売上額に応じて決定するが、限界利益は売上額から変動費を減じて算出されるものであるため、変動費は、各風船を配置するグラフ中の位置に影響を与える。
【0041】
また、制御手段11は、顧客情報記憶領域121(あるいは、製品情報記憶領域122)を参照して、各顧客に係る風船(あるいは、各製品に係る風船)に、重り等の利益を減らす要因に係る図形を接続して配置する。例えば、図1の顧客Aに係る風船で示したように、利益を減らす要因に係る図形として、在庫金額や不良品金額を接続して配置する。但し、これらの重りによって、当該風船の限界利益が引き下がるわけではない。重りとして表示することで、それらが利益を減らす要因であることを、ユーザに警告として示す役割を果たす。
【0042】
また、制御手段11は、表示手段16上に表示させたグラフを、複数に区分けする。例えば、図2で示したように、グラフを垂直な点線と水平な点線を用いて、4つに区分けする。
【0043】
RAM(=Random Access Memory)13は、各種データを一時記憶するためのものであり、制御手段11の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ROM(=Read Only Memory)14は、内部に基本I/Oプログラム等のプログラム、基本処理において使用する各種データを記憶する。
【0044】
HD(=Hard Disk)12は、大容量メモリ(記憶手段)として機能し、このHD12には、顧客情報記憶領域121と、製品情報記憶領域122が設けられている。顧客情報記憶領域121には、図4(a)に示すように、各顧客を識別する顧客識別情報に関連付けて、ユーザから入力手段15を通じて入力された顧客情報が記憶される。顧客情報には、例えば、当該顧客に係る売上額、変動費、利益を減らす要因等が該当する。また、製品情報記憶領域122には、図4(b)に示すように、各製品を識別する製品識別情報に関連付けて、ユーザから入力手段15を通じて入力された製品情報が記憶される。製品情報には、例えば、当該製品に係る売上額、変動費、利益を減らす要因等が該当する。なお、本実施の形態例3では、HDを用いる構成を示したが、この構成に限定されるものではなく、例えば、SSD(=Solid State Drive)を用いる構成としても良く、要は、大容量メモリ(記憶手段)として用いることができるものであれば良い。
【0045】
入力手段15は、ユーザから情報処理装置1に対する情報や命令の入力を受け付ける。例えば、キーボード、タッチパネル、ボタンである。特に、入力手段15は、ユーザから各顧客の売上額、限界利益率、変動費、利益を減らす要因や、各製品の売上額、限界利益率、変動費、利益を減らす要因等の会計に関する情報の入力を受け付ける。また、入力手段15は、ユーザから顧客に係る会計情報(あるいは、製品に係る会計情報)を表示せよとの命令の入力を受け付ける。
【0046】
表示手段16は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、ドットマトリクス型のディスプレイであり、入力手段15から入力された命令や、それに対する情報処理装置1の応答出力等を表示するものである。特に、表示手段16は、縦軸を限界利益率とし、横軸を売上額としたグラフ、当該グラフ中に、風船等の各顧客の売上に係る図形(あるいは、各製品の売上に係る図形)を、表示する。
【0047】
バス17は、情報処理装置1内の流れを司るものである。通信手段18はインターフェイス(I/F)であり、情報処理装置1はこの通信手段18を介して外部機器と接続される。
【0048】
なお、以上の各装置と同等の機能を実現させるソフトウェアにより、ハードウェア装置の代替として構成することもできる。
【0049】
また、実施の形態例3では、この実施の形態例3に係るプログラム及び関連データを直接RAM13にロードして実行させることもできるが、この実施の形態例3に係るプログラムを動作させる度に、既にプログラムがインストールされているHD12にロードするようにしてもよい。また、この実施の形態例3に係るプログラムをROM14に記憶しておき、これをメモリマップの一部をなすように構成し、制御手段11で実行することも可能である。
【0050】
また、本実施の形態例3に係る情報処理装置1では、ユーザから入力された顧客情報(あるいは、製品情報)を、顧客情報記憶領域121(あるいは、製品情報記憶領域122)に記憶させ、制御手段11が、グラフ中に、各顧客に係る風船(あるいは、各製品に係る風船)を表示させる際に、顧客情報記憶領域121(あるいは、製品情報記憶領域122)に記憶されている顧客情報(あるいは、製品情報)を呼び出して用いる構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、制御手段11が顧客情報(あるいは、製品情報)の入力を受け付けると、これらを用いて、当該顧客に係る風船等をグラフ中に配置する構成としても良い。
【0051】
<情報処理装置1の処理の流れ>
次に、情報処理装置1で行われる処理の流れについて説明する。ユーザは、入力手段15を用いて、各顧客について売上額、限界利益率、変動費、利益を減らす要因等を入力する。情報処理装置1は、売上額等の入力を受け付けると、顧客識別情報に関連付けて、売上額等を、顧客情報記憶領域121に記憶する。また、ユーザは、入力手段15を用いて、各製品について売上額、限界利益率、変動費、利益を減らす要因等を入力する。情報処理装置1は、売上額等の入力を受け付けると、製品識別情報に関連付けて、売上額等を、製品情報記憶領域122に記憶する。
【0052】
そして、入力手段15を通じて、ユーザから顧客に係る会計情報を表示せよとの命令の入力を受け付けると、情報処理装置1は、縦軸を限界利益率とし、横軸を売上額としたグラフを、表示手段16上に表示させる。また、情報処理装置1は、顧客情報記憶領域121を参照して、各顧客の売上額及び限界利益率に基づき、図1に示すように、風船等の各顧客の売上に係る図形を、当該グラフ中に表示させる。
【0053】
また、入力手段15を通じて、ユーザから製品に係る会計情報を表示せよとの命令の入力を受け付けると、情報処理装置1は、縦軸を限界利益率とし、横軸を売上額としたグラフを、表示手段16上に表示させる。また、情報処理装置1は、製品情報記憶領域122を参照して、各製品の売上額及び限界利益率に基づき、図2に示すように、風船等の各製品の売上に係る図形を、当該グラフ中に表示させる。
【0054】
また、上記本実施の形態例1~3では、縦軸を「利益」とし、横軸を「売上」としたグラフを、表示する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。例えば、縦軸を「売上」とし、横軸を「利益」としたグラフを、表示する構成としても良い。
【0055】
(変形例1)
上記実施の形態例1、2及び3で示した例では、各顧客、あるいは各製品の売上額を、中にヘリウムガスが詰まった風船に見立て、限界利益、限界利益率に相当する分だけ浮くように(=グラフ上に配置されるように)、変動費分のヘリウムガスを減らして示した。しかし、会計に関する情報をヘリウムガスが詰まった風船に見立てる構成は、この構成に限定されるものではない。
【0056】
例えば、図5に示すように、ユーザが、特定の企業の全売上額を、中にヘリウムガスが詰まった風船に見立てて表示する。まず変動費分のヘリウムガスを減らし「限界利益」を表示し、次に製造固定費(人件費、家賃、リース料等)分のヘリウムガスを減らし「売上総利益」を表示し、更に販売管理費(広告宣伝費、接待交際費等)分のヘリウムガスを減らし「営業利益」を表示し、そして税金分(例えば、40%)のヘリウムガスを減らし「当期純利益」を表示する構成としても良い。
【0057】
このように、各顧客、あるいは各製品の売上額、費用、利益等の会計上の情報を、風船等の図形に見立てて表示することで、ユーザが視覚的に理解しやすくなる。また、数値、グラフ、言葉だけでは限界がある。風船等の図形に見立てて表示することで、複雑に見える会計に関する情報を、ユーザが理解しやすい情報に変換することができる。
【0058】
また、上記本実施の形態例1~3では、各顧客等の「売上額」、「変動費」、「限界利益率」を、風船等の図形に見立てて表示する構成を示したが、この構成に限定されるものではない。「売上」(=「売上額」、あるいは「売上高」)、「費用」(=「売上」から減じるもの)、「利益(=「利益額」、あるいは「利益率」、即ち「売上」から「費用」を減じて算出されたもの)の組み合わせを、風船等の図形に見立てて表示する構成であれば良い。
【0059】
具体的には例えば、各顧客等の「売上額」、「変動費」、「製造固定費」、「売上総利益」の組み合わせ、各顧客等の「売上額」、「変動費」、「製造固定費」、「販売管理費」、「営業利益」の組み合わせ等がある。
【0060】
そして、各顧客等の「売上」が、ヘリウムガスが詰まった風船に該当する。また、風船内のヘリウムガスを減らす「費用」としては、「変動費」、「製造固定費」、「販売管理費」が該当する。また、「利益」としては、「限界利益」、「売上総利益」、「営業利益」が該当する。
【0061】
(変形例2)
また、図6に示すように、ユーザが当該企業のキャッシュフローと当該企業の資産の関係をブタの貯金箱に見立てて表示しても良い。ブタの貯金箱の胴体部分に貯まっている資産(流動資産及び固定資産)は、当該企業が保有している財産の種類を表示したものである。ブタの貯金箱の外側に、胴体部分と平行して表示されている負債と純資産は、資産の調達元を表示している。ブタの貯金箱の頭部分では、当該企業の当期(55期)のお金の出し入れ(資産から出したり、資産に加えたり)が表示されている。なお、図6では、右下に示されている純資産の部分に、変形例1で説明した、当該企業の当期分の全売上額がヘリウムガスとして詰まった風船を繰り入れた状態が表示されている。
【0062】
頭部分に係るキャッシュフローのイメージと、胴体部分に係る資産のイメージを、ブタの貯金箱で併せて表示させることで、当該企業の財務状況を、当該企業内の誰もが把握することができる。また、上記変形例1で説明した、当該企業の当期分の全売上額がヘリウムガスとして詰まった風船を繰り入れるイメージを更に追加して表示することで、当該企業の財務状況を、ユーザはより把握しやすくなる。なお、本変形例2では、ブタの貯金箱のイメージを用いたが、この構成に限定されるものではなく、他の動物の貯金箱のイメージでも良いし、単なる動物のイメージでも、単なる貯金箱のイメージや金庫のイメージを用いて、当該企業のキャッシュフローと当該企業の資産の関係を表示しても良い。
【0063】
なお、上記変形例1及び2の構成についても、情報処理装置1を用いて、会計に関する情報をヘリウムガスが詰まった風船に見立てて表示したり、当該企業のキャッシュフローと当該企業の資産の関係をブタの貯金箱に見立てて表示しても良い。詳しくは、ユーザは、入力手段15を用いて、売上額等の会計に関する情報を入力し、制御手段11はHD12に、入力されたこれらの情報を記憶させる。そして、入力手段15を通じたユーザからの命令に応じて、制御手段11は、HD12に記憶された会計に関する情報を用いて、会計に関する情報をヘリウムガスが詰まった風船に見立てて表示し、また、当該企業のキャッシュフローと当該企業の資産の関係をブタの貯金箱に見立てて表示する
【0064】
以上、本発明の好ましい実施の形態例について述べたが、本発明に係る会計情報表示方法、当該方法を用いたプログラム及び情報処理装置は、上述した実施の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であるのは言うまでもない。
【符号の説明】
【0065】
1:情報処理装置、
11:制御手段、12:HD、121:顧客情報記憶領域、122:製品情報記憶領域、13:RAM、14:ROM、15:入力手段、16:表示手段、17:バス、18:通信手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-04-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの内外に、キャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置するステップと、
前記イメージの外側に、負債と純資産のイメージを配置するステップと、
前記純資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有することを特徴とする、会計情報表示方法。
【請求項2】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債と純資産のイメージを配置するステップと、
前記資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有することを特徴とする、会計情報表示方法。
【請求項3】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージ内外に、キャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置させ、
前記イメージの外側に、負債と純資産のイメージを配置させ、
前記純資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させることを特徴とする、会計情報表示方法を用いたプログラム。
【請求項4】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置させ、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債と純資産のイメージを配置させ、
前記資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させることを特徴とする、会計情報表示方法を用いたプログラム。
【請求項5】
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージ内外に、キャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置し、
前記イメージの外側に、負債と純資産のイメージを配置し、
前記純資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有することを特徴とする、会計情報表示方法を用いた情報処理装置。
【請求項6】
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置し、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債と純資産のイメージを配置し、
前記資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有することを特徴とする、会計情報表示方法を用いた情報処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項1の発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの内外に、キャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置するステップと、
前記イメージの外側に、負債と純資産のイメージを配置するステップと、
前記純資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有する、会計情報表示方法とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、請求項2の発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債と純資産のイメージを配置するステップと、
前記資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有する、会計情報表示方法とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、請求項3に係る発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージ内外に、キャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置させ、
前記イメージの外側に、負債と純資産のイメージを配置させ、
前記純資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させる、会計情報表示方法を用いたプログラムとした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
また、請求項4に係る発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置させ、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債と純資産のイメージを配置させ、
前記資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させる、会計情報表示方法を用いたプログラムとした。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、請求項5の発明は、
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージ内外に、キャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置し、
前記イメージの外側に、負債と純資産のイメージを配置し、
前記純資産のイメージ中に、売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有する、会計情報表示方法を用いた情報処理装置とした。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、請求項6の発明は、
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産のイメージを配置し、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債と純資産のイメージを配置し、
前記資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有する、会計情報表示方法を用いた情報処理装置とした。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
請求項1~6の発明は、このように、各顧客、あるいは各製品の売上、費用、利益等の会計に関する情報を、風船等の図形に見立てて表示することで、ユーザが視覚的に理解しやすくなり、改善すべき点を把握しやすくなる。また、数値、グラフ、言葉だけでは限界がある。風船等の図形に見立てて表示することで、複雑に見える会計に関する情報を、ユーザが理解しやすい情報に変換することができる。各風船等の図形を見ただけで、その顧客や製品の会計上の特性が一目で分かる。その結果、どの位効率化を進めれば、どのくらい利益が増えるのかが、明確になる。
【手続補正書】
【提出日】2023-09-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記イメージの外側に、負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有することを特徴とする、会計情報表示方法。
【請求項2】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有することを特徴とする、会計情報表示方法。
【請求項3】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージ内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置させ、
前記イメージの外側に、負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置させ、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させることを特徴とする、会計情報表示方法を用いたプログラム。
【請求項4】
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置させ、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置させ、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させることを特徴とする、会計情報表示方法を用いたプログラム。
【請求項5】
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージ内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置し、
前記イメージの外側に、負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置し、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有することを特徴とする、会計情報表示方法を用いた情報処理装置。
【請求項6】
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置し、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置し、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有することを特徴とする、会計情報表示方法を用いた情報処理装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
請求項1の発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記イメージの外側に、負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有する、会計情報表示方法とした。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、請求項2の発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法であって、
前記情報処理装置の制御手段が、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示するステップと、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置するステップと、
前記資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置するステップを有する、会計情報表示方法とした。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
また、請求項3に係る発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージ内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置させ、
前記イメージの外側に、負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置させ、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させる、会計情報表示方法を用いたプログラムとした。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
また、請求項4に係る発明は、
会計に関する情報を情報処理装置が表示する会計情報表示方法を用いたプログラムであって、
前記情報処理装置に、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示させ、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置させ、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置させ、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置させ、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置させる、会計情報表示方法を用いたプログラムとした。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
また、請求項5の発明は、
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
貯金箱、金庫、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージ内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置し、
前記イメージの外側に、負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置し、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有する、会計情報表示方法を用いた情報処理装置とした。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
また、請求項6の発明は、
会計に関する情報を表示する会計情報表示方法を用いた情報処理装置であって、
前記情報処理装置は、
動物の貯金箱、あるいは動物のイメージを表示し、
前記イメージの頭部分の内外に、当期のキャッシュフローのイメージを配置し、
前記イメージの胴体部分の内側に、流動資産及び固定資産からなる資産の部合計を100%とし、当該資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、流動資産及び固定資産のイメージを夫々配置し、
前記イメージの胴体部分の外側に、当該胴体部分と平行して負債及び純資産からなる負債・純資産の部合計を100%とし、当該負債・純資産の部合計に対する割合に応じた縦の長さで、負債と純資産のイメージを夫々配置し、
前記純資産のイメージ中に、当期の売上の大きさに合わせた大きさの売上に係る、風船を模した図形又は気球を模した図形を配置する制御手段を有する、会計情報表示方法を用いた情報処理装置とした。