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特開2024-88044情報処理装置、記録再開報知方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088044
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、記録再開報知方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/06 20060101AFI20240625BHJP
   A63B 69/00 20060101ALI20240625BHJP
   A61B 5/22 20060101ALI20240625BHJP
   G01D 9/00 20060101ALI20240625BHJP
   G06M 3/00 20060101ALN20240625BHJP
【FI】
A63B71/06 J
A63B69/00 C
A63B71/06 T
A61B5/22 100
G01D9/00 A
G06M3/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022202998
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】三宅 毅
(72)【発明者】
【氏名】粕尾 智夫
(72)【発明者】
【氏名】野村 敬一
【テーマコード(参考)】
2F070
【Fターム(参考)】
2F070AA01
2F070CC06
2F070CC11
2F070FF13
2F070GG07
2F070GG10
(57)【要約】
【課題】運動に関するログの取得をユーザ操作に応じて再開する場合におけるログの損失を抑制することができる情報処理装置、記録再開報知方法及びプログラムを提供すること。
【解決手段】電子機器1は、少なくとも一つのプロセッサ10を備え、プロセッサ10は、ユーザの位置を示す位置情報をログ用位置情報として記録し、ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによってログ用位置情報の記録が停止している状態で、ユーザの行動に基づく所定の条件に基づいてログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知するか否かを判定する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、
ユーザの位置を示す位置情報をログ用位置情報として記録し、
前記ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによって前記ログ用位置情報の記録が停止している状態で、前記ユーザの行動に基づく所定の条件に基づいて前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知するか否かを判定する、
情報処理装置。
【請求項2】
報知部を備え、
前記プロセッサは、
前記所定の条件が成立している場合には前記報知部を制御して前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記所定の条件は、前記ユーザの活動量に関する条件を少なくとも含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記ログ用位置情報の記録が停止している状態で、前記ログ用位置情報を記録する時間間隔よりも長い時間間隔で前記位置情報を判定用位置情報として記録し、
前記所定の条件は、記録された前記判定用位置情報の変化量に関する条件を少なくとも含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによって前記ログ用位置情報の記録が停止している状態で、該ユーザ操作を受け付けてからの経過時間に基づいて、前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知するか否かを判定し、前記経過時間が所定の時間を超えた場合に前記報知部を制御して前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記ログ用位置情報が所定の位置を示す場合に、前記報知部による前記ユーザへの報知を禁止させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによって前記ログ用位置情報の記録が停止している状態で、前記位置情報を予備用位置情報として記録することで前記位置情報の記録を継続する、
請求項1~6の何れかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
報知部を備え、
前記プロセッサは、
前記所定の条件が成立している場合には前記報知部を制御して前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知し、
前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を報知したタイミングから前記ログ用位置情報の記録を再開させるユーザ操作を受け付けたタイミングまでの前記予備用位置情報を前記ログ用位置情報として補完する、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が実行する記録再開報知方法であって、
ユーザの位置を示す位置情報をログ用位置情報として記録し、
前記ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによって前記ログ用位置情報の記録が停止している状態で、前記ユーザの行動に基づく所定の条件に基づいて前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知するか否かを判定する記録再開報知方法。
【請求項10】
ユーザの位置を示す位置情報をログ用位置情報として記録し、
前記ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによって前記ログ用位置情報の記録が停止している状態で、前記ユーザの行動に基づく所定の条件に基づいて前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知するか否かを判定する処理をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、記録再開報知方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば腕時計やスマートウォッチ等の電子機器を用いて、ランニングやサイクリングといった運動のログを取得するものが知られている。得られるログの種類としては、位置情報や活動量、運動フォーム等が多く、自動でログの取得を停止したり、再開したりすることも一般的である。例えば特許文献1では、運動中と判断されれば運動の種類と運動量、運動時刻を記録し、一時停止と判断されると一定以下の短い停止時間であれば一時的な休息であったと判断され運動の記録が再開され、一定以上の長い時間で停止状態が続けば運動が終了され、休息中と判断し、メニュー表示を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-238877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、GPS等の衛星測位システムを利用して得られる位置情報及び位置情報に基づくログを取得する場合がある。衛星測位システムを利用して得られる位置情報の精度は、電波感度に影響されやすい。位置情報の変化等により自動でログの取得の停止と再開をする場合、電波感度の状況によっては頻繁に停止と再開を繰り返すことになり、ユーザを煩わせてしまう。このため、手動でログの取得の停止及び再開を行う機能を別途設けることがある。しかし、この場合、ユーザが手動でログの取得を再開することを忘れるケースが多く、取得対象となるはずのログを大きく損失してしまう問題があった。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、運動に関するログの取得をユーザ操作に応じて再開する場合におけるログの損失を抑制することができる情報処理装置、記録再開報知方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理装置は、少なくとも一つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、ユーザの位置を示す位置情報をログ用位置情報として記録し、前記ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによって前記ログ用位置情報の記録が停止している状態で、前記ユーザの行動に基づく所定の条件に基づいて前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知するか否かを判定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、運動に関するログの取得をユーザ操作に応じて再開する場合におけるログの損失を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る電子機器の外観を例示する概略図である。
図2】本発明の一実施形態に係る電子機器のハードウェアの構成例を示すブロック図である。
図3】本発明の一実施形態に係る電子機器の機能的構成のうち、記録再開処理を行うための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図4】本発明の一実施形態に係る電子機器の処理部が実行する記録再開処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
本発明の実施形態に係る電子機器1について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器1の外観を例示する概略図である。
【0011】
電子機器1は、情報処理機能を有し、測位衛星システムを利用して取得されるユーザの位置を示す位置情報等を利用したサービスを提供する情報処理装置である。電子機器1は、ユーザの身体に装着されるスマートウォッチ等のウェアラブル端末であってもよく、ユーザが所持するスマートフォンやタグレット等の携帯端末であってもよい。本実施形態の電子機器1は、図1に示すように、腕時計型のウェアラブル端末であるスマートウォッチである。
【0012】
電子機器1には、複数の使用モードが設定される。使用モードの1つとして、主にユーザが行なう運動が関連付けられたアクティビティモードがある。アクティビティモードでは、例えばウォーキングやランニング、サイクリング等のユーザが行なう各種運動の動作に関するログが取得される。得られるログの種類としては、例えばユーザの位置情報や該位置情報に基づいて得られる移動距離、活動量、運動フォーム等の運動の履歴情報等の各種情報が挙げられる。位置情報は、例えば後述するGNSS部21等によって受信される測位衛星信号を利用して取得される。
【0013】
本実施形態の電子機器1は、アクティビティモード中にログを取得するために必要な位置情報の記録の停止及び再開を自動で行う機能を有する。具体的には、電子機器1は、位置情報が一定時間変化しない場合や測位衛星信号の受信状態が不安定であり、位置情報が一定時間取得できない場合に位置情報の記録を自動で停止する。また電子機器1は、例えば後述するセンサ部22によって検出されるユーザの活動量が所定以上となった場合や受信状態が改善した場合に位置情報の記録を自動で再開する機能を有する。また電子機器1は、アクティビティモード中に位置情報の記録の停止及び再開をユーザが手動で行うことを可能とする機能も有する。
【0014】
次に、電子機器1のハードウェアの構成について説明する。図2は、電子機器1のハードウェアの構成例を示すブロック図である。電子機器1は、図2に示すように、少なくとも1つのプロセッサ10と、ROM(Read Only Memory)11と、RAM(Random Access Memory)12と、バス13と、入出力インターフェース14と、入力部15と、報知部17と、通信部18と、記録部19と、バッテリ20と、GNSS部21と、センサ部22とを備える。
【0015】
プロセッサ10は、電子機器1の動作に必要な演算及び制御などの処理を行うコンピュータの中枢部分であり、各種演算及び処理などを行う。プロセッサ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、SoC(System on a Chip)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等である。或いは、プロセッサ10は、これらのうちの複数を組み合わせたものである。また、プロセッサ10は、これらにハードウェアアクセラレーターなどを組み合わせたものあっても良い。
【0016】
プロセッサ10は、ROM11又はRAM12等に記憶されたファームウェア、システムソフトウェア及びアプリケーションソフトウェアなどのプログラムに基づいて、電子機器1の各種の機能を実現するべく各部を制御する。また、プロセッサ10は、プログラムに基づく後述の処理を実行する。なお、当該プログラムの一部又は全部は、プロセッサ10の回路内に組み込まれていても良い。
【0017】
プロセッサ10、ROM11及びRAM12は、バス13を介して相互に接続されている。このバス13にはまた、入出力インターフェース14も接続されている。入出力インターフェース14には、入力部15、報知部17、通信部18、記録部19、バッテリ20、GNSS部21及びセンサ部22が接続されている。
【0018】
入力部15は、各種ボタンやタッチパネル等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。入力部15は、例えば、電子機器1について後述する各種の使用モードの切り替えやアクティビティモード中の位置情報の記録の停止と再開の切り替え用のボタンやアイコン等で構成される。
【0019】
出力部16は、例えば画像を表示するディスプレイや音声を拡声するスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。本実施形態では、出力部16には、例えばアクティビティモード中に得られたログ等がディスプレイやスピーカに出力される。
【0020】
報知部17は、例えばディスプレイやスピーカ、ランプ、振動用モータ等で構成される。本実施形態の報知部17は、例えばアクティビティモード中に位置情報の記録が自動で停止又は再開されるタイミングで文字情報等の表示や音、光、振動等を出力する。また、報知部17は、文字情報等の表示や音、光、振動の出力により、位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知する。なお、本実施形態では、ディスプレイは、入力部15、出力部16、及び報知部17としての機能を備え、スピーカは、出力部16及び報知部17としての機能を備える。
【0021】
通信部18は、Bluetooth等の近距離無線通信(NFC)用の通信モジュール、携帯電話網、インターネット等の通信ネットワークとの通信を行うための通信モジュール等を備え、スマートフォン、パーソナルコンピュータ等の外部装置との通信機能を提供する。電子機器1は、外部装置から各種プログラム、データ等を受信して、記録部19に格納しておくことができる。
【0022】
記録部19は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体メモリで構成され、電子機器1の種々のデータを保存する装置である。記録部19には、例えば電子機器1の機能を実現するためのプログラム、及びそのプログラムの実行に使用するデータの記憶領域を提供している。また、記録部19は、後述するアクティビティモード中に取得したユーザの位置情報やその他のログ、センサ部22によって検出された各種データ等を記憶する。なお、記録部19は、通信部18を介してネットワークに接続されている状態においては所定のサーバ装置側の記憶領域を含むものであってもよい。
【0023】
バッテリ20は、電子機器1の各部位に電力を供給する。例えば、バッテリ20は、二次電池によって構成される。
【0024】
GNSS部21は、位置情報を取得するための測位情報取得部である。GNSSは、Global Navigation Satellite Systemの略称であり、GNSS部21はGPS等の衛星測位システムを利用する。GNSS部21は、アンテナを含み、複数の測位衛星から送信される測位衛星信号を受信し、受信した測位衛星信号をプロセッサ10に送信する。プロセッサ10は、GNSS部21から受信した測位衛星信号に基づいて、自身の位置を特定する。
【0025】
センサ部22は、ユーザの動作を検出するモーションセンサである。センサ部22は、例えば加速度センサ、角速度センサ等を含む。なお、センサ部22は、これらのセンサの他、電子機器1で実行される処理に必要な各種センサを適宜備えることができる。
【0026】
ここで、測位衛星システムを利用して位置情報を取得する場合、測位衛星信号の建物等への反射や重力場の影響など種々の要因により位置情報のズレが発生する。アクティビティモード中にこのズレが発生している位置情報に基づいてログの取得の停止及び再開が自動で行われると、ログを取得する処理の停止及び再開が繰り返される。その度に報知部17による文字情報等の表示、音、光、振動等による報知が発生してしまう。このため、電子機器1は、ログの取得のために必要な位置情報の記録をユーザ操作によって手動で停止し、再開する機能を有している。しかしながら、ユーザがアクティビティモード中に手動で停止した位置情報の記録を再開することを忘れると、対象となるはずのログを大きく損失してしまうことになる。本実施形態の電子機器1は、ユーザ操作により位置情報の記録を停止した場合に、ユーザの再開操作忘れによる取得対象となるログの損失を防止するために、位置情報の記録の再開を促す旨を報知する機能を有する。
【0027】
次に、電子機器1の記録再開処理を実行する機能的構成について説明する。図3は、電子機器1の記録再開処理を実行する機能的構成を示す機能ブロック図である。記録再開処理は、アクティブモード中に実行される処理である。
【0028】
電子機器1の各種の制御を行う処理部30は、演算処理を実行するプロセッサ10によって実現される。本実施形態の処理部30は、位置情報取得部31と、活動量特定部32と、記録処理部33と、受付部34と、取得頻度調整部35と、判定用記録処理部36と、報知制御部37と、時間報知制御部38と、予備記録処理部39と、報知禁止部40と、を備える。また、記録部19の一領域には、アクティビティモード中に取得したデータが記録される通常記録部191と、判定用記録部192と、予備記録部193と、が設定される。通常記録部191には、記録処理部33によって記録されるユーザの位置情報、アクティビティモード中に得られるログ等のデータが格納される。判定用記録部192には、判定用記録処理部36によって記録されるユーザの位置情報が格納される。予備記録部193には、予備記録処理部39によって記録されるユーザの位置情報が格納される。
【0029】
位置情報取得部31は、GNSS部21によって検出された測位衛星信号に基づいてユーザの位置情報を取得する処理を実行する。位置情報取得部31によって取得される位置情報としては、例えば電子機器1を装着しているユーザが存在する位置の緯度、経度、高度等が挙げられる。位置情報取得部31によるユーザの位置情報の取得頻度は、取得頻度調整部35によって調整される。
【0030】
活動量特定部32は、センサ部22によって検出された検出値に基づいて活動量を特定する処理を実行する。活動量としては、例えばユーザがウォーキング又はランニングを行った場合の歩数、ユーザがサイクリングを行った場合のペダルの回転数等が挙げられる。活動量特定部32は、例えばセンサ部22によって検出された上下方向の加速度に基づいてユーザの歩数を特定してもよい。活動量特定部32は、特定した活動量を記録部19に記録する。
【0031】
記録処理部33は、位置情報取得部31によって取得された位置情報をログ用位置情報として記録部19の通常記録部191に記録する処理(以下、通常記録処理という)を実行する。通常記録処理は、受付部34に入力された情報に基づいて制御される。
【0032】
受付部34は、入力部15を介した外部からの入力を受け付ける処理を実行する。受付部34は、例えば入力部15を介してユーザ操作である停止操作又は再開操作により入力され、ログ用位置情報の記録の処理を制御する制御信号を受け付ける処理を実行する。停止操作とは、記録処理部33によるログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作である。再開操作とは、停止した状態の記録処理部33によるログ用位置情報の記録を再開させるユーザ操作である。なお、本実施形態における「ユーザ操作」は、手動に限らず、音声認識など他の手段によって停止操作又は再開操作をすることを含む。
【0033】
記録処理部33は、受付部34が停止操作を受け付けると、通常記録処理を停止する。一方で、記録処理部33は、通常記録処理が停止している状態で受付部34が再開操作を受け付けると、停止していた通常記録処理を再開する。
【0034】
取得頻度調整部35は、受付部34によって停止操作及び再開操作が受け付けられた場合に、位置情報取得部31による位置情報の取得頻度を調整する処理を実行する。具体的には、取得頻度調整部35は、受付部34が停止操作を受け付けると、位置情報取得部31による位置情報の取得頻度を下げ、受付部34が再開操作を受け付けると、位置情報取得部31による位置情報の取得頻度を上げる。
【0035】
判定用記録処理部36は、アクティビティモードにおいて受付部34が停止操作を受け付けてから再開操作を受け付けるまでの間、位置情報取得部31によって取得された位置情報を判定用位置情報として判定用記録部192に記録する処理(以下、判定用記録処理という)を実行する。判定用記録処理は、受付部34が停止操作を受け付けてから再開操作を受け付けるまでの期間(以下、一時停止期間という)に行われるので、位置情報の取得頻度が下げられた状態の位置情報取得部31によって取得される位置情報を判定用位置情報として記録することになる。即ち、判定用記録処理部36は、記録処理部33がログ用位置情報を記録する時間間隔よりも長い時間間隔で位置情報を判定用位置情報として記録する。例えば記録処理部33がログ用位置情報を連続的に記録し、判定用記録処理部36が判定用位置情報を数秒~数分等の間隔で間欠的に記録する構成であってもよい。
【0036】
報知制御部37は、アクティビティモードにおいて受付部34が停止操作を受け付けたことにより記録処理部33による位置情報の記録が停止している状態で、通常記録処理の再開を促す旨をユーザに報知するか否かを判定し、報知部17を制御する処理を実行する。
【0037】
報知制御部37は、まずユーザの行動に基づく所定の条件に基づいて通常記録処理の再開を促す旨をユーザに報知するか否かを判定する処理(以下、報知判定処理という)を実行する。そして報知制御部37は、所定の条件が成立している場合には報知部17を制御してログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知する。所定の条件は、例えば活動量特定部32によって特定されたユーザの活動量に関する条件又は判定用記録処理部36によって記録された位置情報の変化量に関する条件を少なくとも含むことが好ましい。本実施形態では、所定の条件は、これらのユーザの活動量に関する条件と判定用位置情報の変化量に関する条件の両方の条件を含んでいる。ユーザの活動量は、例えばウォーキングやランニング中のユーザの歩数であってもよい。判定用記録処理部36は、例えばユーザの活動量が所定の活動量以上となる場合に、通常記録処理の再開を促す旨をユーザに報知すると判定してもよい。ユーザの判定用位置情報の変化量は、ユーザの移動距離を示し、一時停止期間において最初に判定用記録処理部36によって記録された判定用位置情報と報知判定処理の直前に判定用記録処理部36によって記録された判定用位置情報との差であってもよく、時間的に前後する位置情報の差の総和であってもよい。判定用記録処理部36は、例えばユーザの判定用位置情報の変化量が所定の変化量以上となる場合に、通常記録処理の再開を促す旨をユーザに報知すると判定してもよい。
【0038】
時間報知制御部38は、受付部34が停止操作を受け付けたことにより記録処理部33によるログ用位置情報の記録が停止している状態で、報知制御部37とは別に通常記録処理の再開を促す旨をユーザに報知するか否かを判定し、報知部17を制御する処理を実行する。
【0039】
時間報知制御部38は、まず受付部34が停止操作を受け付けてからの経過時間に基づいてログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知するか否かを判定する処理を実行する。そして時間報知制御部38は、例えば停止操作を受け付けてからの経過時間が所定の時間以上である場合に報知部17を制御してログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知する。
【0040】
予備記録処理部39は、受付部34が停止操作を受け付けたことにより記録処理部33によるログ用位置情報の記録が停止している状態で、記録処理部33の代わりに位置情報を予備用位置情報として記録することで位置情報の記録を継続する処理(以下、予備記録処理という)を実行する。予備記録処理では、位置情報取得部31によって取得された位置情報を予備用位置情報として予備記録部193に記録する。予備記録処理部39によって記録された予備用位置情報は、ユーザがアクティビティモードの結果の表示や編集を行うときに、ユーザの必要に応じて所望の期間の位置情報が運動の履歴に加えられ、所望の期間のログが生成される。即ち、ログ用位置情報の記録の再開を促す旨の報知にユーザが気付かなかった場合等を想定し、ユーザの再開操作忘れにより記録処理部33によって記録されなかった位置情報を補完することができる。また、上記のように停止操作が行われたタイミングから予備記録処理部39による予備用位置情報の記録を開始して再開操作が行われたタイミングまでの予備用位置情報を補完(記録)するだけでなく、ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を報知したタイミングから予備記録処理部39による予備用位置情報の記録を開始して再開操作が行われたタイミングまでの位置情報を補完(記録)するとしてもよい。これにより、不必要な記録を行うことなく、消費電力も削減できる。なお、アクティビティモードにおける位置情報の表示(現在位置やアクティビティモード中の移動ルート)はランニング中やウォーキング中等において出力部16(ディスプレイ)によりリアルタイムで行ってもよく、記録処理部33による位置情報の記録部分と予備記録処理部39による位置情報の記録部分とを、異なるマーカ、異なる線、異なる色等を用いて区別して表示してもよいし、区別しないで表示してもよい。また、アクティビティモードの結果の編集をアクティビティモード終了後(停止操作後)に行う場合は、予備記録処理部39による位置情報の記録について、所望の区間のみを最終的な記録(ログ)として採用してもよい。例えば、再開操作直前の数秒間~数分間の記録を最終的な記録として採用するようにしてもよいし、入力部15がタッチパネルである場合にはユーザがタップした範囲のみを最終的な記録として採用してもよい。
【0041】
報知禁止部40は、位置情報取得部31によって取得される位置情報が所定の位置を示す場合に、報知部17によるユーザへの報知を禁止させる。例えば報知禁止部40は、一時停止期間において記録処理部33によるログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知すると報知制御部37又は時間報知制御部38が判定した場合であっても、報知を行わないように報知部17を制御する。所定の位置としては、例えば電波の受信環境が悪い傾向にある建物内や事前にユーザが登録した領域等が挙げられる。また、ショッピングなど特定の建物内を歩行しているだけの場合も挙げられ、このような場合に報知が行われるとユーザにとって煩わしいものとなる。この報知禁止部40の機能により、報知制御部37によって所定の条件が成立すると判定されているものの、ユーザが位置情報のズレが発生しやすい建物内等に位置する場合や、ショッピングなど特定の建物内を歩行しているだけの場合等に発生する不要な報知を抑制できる。
【0042】
次に、本実施形態において電子機器1の処理部30が実行する記録再開処理の一例について、図4を参照しながら説明する。図4は、電子機器1の処理部30が実行する記録再開処理の一例を示すフローチャートである。図4に示す例では、ユーザが電子機器1のアクティビティモードを利用してランニングをしている場合を例に説明する。処理部30は、例えば、アクティビティモードにおいて処理部30の受付部34が停止操作を受け付けると、記録再開処理を実行する。
【0043】
図4に示すように、ステップS11において、処理部30の受付部34は、入力部15を介したユーザによる停止操作を受け付ける処理を実行する。
【0044】
ステップS12において、時間報知制御部38は、ステップS11で受付部34が停止操作を受け付けてからの経過時間(経過時間T1)の計測を開始する。
【0045】
ステップS13において、判定用記録処理部36は、位置情報の取得頻度が下げられた状態の位置情報取得部31によって取得される判定用位置情報(位置情報G)を記録する処理を開始する。具体的には、まず取得頻度調整部35が位置情報取得部31による位置情報の取得頻度を下げる。次に、位置情報の取得頻度が下げられた状態の位置情報取得部31が、GNSS部21によって検出された測位衛星信号に基づいて位置情報Gの取得を開始する。そして、判定用記録処理部36が位置情報取得部31によって取得される位置情報Gの記録を開始する。
【0046】
ステップS14において、活動量特定部32は、センサ部22によって検出された検出値に基づいてユーザの活動量の特定及び記録を開始する。活動量特定部32は、例えば活動量としてユーザの歩数(歩数W)を計測し、記録する。
【0047】
ステップS15において、時間報知制御部38は、ステップS12で計測を開始した経過時間T1が所定の時間(例えば、30分)以上経過したか否かを判定する。経過時間T1が30分未満であると判定した場合(ステップS14;NO)、処理をステップS16に移行する。一方で経過時間T1が30分以上であると判定した場合(ステップS14;YES)、処理をステップS18に移行する。
【0048】
ステップS16において、報知制御部37は、ステップ13で記録を開始した位置情報Gの変化量、即ちユーザの移動距離が所定の条件(例えば、1km)以上であるか否かを判定する。位置情報Gの変化量が1km未満であると判定した場合(ステップS16;NO)、処理をステップS17に移行する。一方で位置情報Gの変化量が1km以上であると判定した場合(ステップS16;YES)、処理をステップS18に移行する。
【0049】
ステップS17において、報知制御部37は、ステップ14で特定及び記録を開始したユーザの活動量である歩数Wが所定の活動量(例えば、1000歩)以上であるか否かを判定する。歩数Wが1000歩未満であると判定した場合(ステップS17;NO)、処理をステップS15に戻す。一方で歩数Wが1000歩以上であると判定した場合(ステップS17;YES)、処理をステップS18に移行する。
【0050】
ステップS18において、報知制御部37は、報知部17を制御してログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知する。
【0051】
ステップS19において、処理部30は、ステップS18で報知制御部37が報知部17を制御して記録の再開を促す旨を報知させてからの経過時間(経過時間T2)の計測を開始する。
【0052】
ステップS20において、報知制御部37は、受付部34がユーザの再開操作による入力を受け付け、ログ用位置情報の記録が再開したか否かを判定する。報知制御部37は、ログ用位置情報の記録が再開したと判定した場合(ステップS20;YES)、記録再開処理を終了する。一方で、報知制御部37は、ログ用位置情報の記録が再開していないと判定した場合(ステップS20;NO)、処理をステップS21に移行する。
【0053】
ステップS21において、時間報知制御部38は、ステップS19で計測を開始した経過時間T2が所定の時間(例えば、5分)以上経過したか否かを判定する。経過時間T2が5分未満であると判定した場合(ステップS21;NO)、処理をステップS20に戻す。一方で経過時間T2が5分以上であると判定した場合(ステップS21;YES)、処理をステップS22に移行する。
【0054】
ステップS22において、時間報知制御部38は、経過時間T2を0にリセットし、処理をステップS18に戻す。
【0055】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置としての電子機器1は、少なくとも一つのプロセッサ10を備え、プロセッサ10は、ユーザの位置を示す位置情報をログ用位置情報として記録し、ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによってログ用位置情報の記録が停止している状態で、ユーザの行動に基づく所定の条件に基づいて前記ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知するか否かを判定する。
【0056】
これにより、ユーザがログ用位置情報の記録を停止させた後のユーザの行動を考慮して、ログ用位置情報の記録の再開を促す情報をユーザに報知するか否か判定されるので、判定結果を利用することでユーザによる記録の再開の操作忘れによるログの取得に必要な位置情報の損失を抑制できる。よって、運動に関するログの取得をユーザが手動で再開する場合におけるログの損失を抑制することができる。
【0057】
また本実施形態に係る電子機器1は、報知部17を備え、プロセッサ10は、所定の条件が成立している場合には報知部17を制御してログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知する。
【0058】
これにより、ユーザが位置情報の記録を停止させた後のユーザの行動を考慮して、位置情報の記録の再開を促す情報がユーザに報知されるので、ユーザによる記録の再開の操作忘れによるログの取得に必要な位置情報の損失を抑制できる。よって、運動に関するログの取得をユーザが手動で再開する場合におけるログの損失を抑制することができる。
【0059】
また本実施形態に係る電子機器1において、所定の条件は、ユーザの活動量に関する条件を少なくとも含む。
【0060】
これにより、ユーザの活動量を考慮してログ用位置情報の記録の再開を促す旨がユーザに報知されるので、運動中のユーザのログの取得に必要な位置情報の損失をより確実に抑制できる。
【0061】
また本実施形態に係る電子機器1において、プロセッサ10は、ログ用位置情報の記録が停止している状態で、ログ用位置情報を記録する時間間隔よりも長い時間間隔で位置情報を判定用位置情報として記録し、所定の条件は、記録された前記判定用位置情報の変化量に関する条件を少なくとも含む。
【0062】
これにより、ユーザの移動距離等の判定用位置情報の変化量を考慮してログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知するので、運動中のユーザのログの取得に必要な位置情報の損失をより確実に抑制できる。
【0063】
また本実施形態に係る電子機器1において、プロセッサ10は、ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによってログ用位置情報の記録が停止している状態で、該ユーザ操作を受け付けてからの経過時間に基づいて、ログ用位置情報の記録の再開を促す旨をユーザに報知するか否かを判定し、経過時間が所定の時間を超えた場合に報知部17を制御してログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知する。
【0064】
これにより、所定の時間経過した後にもログ用位置情報の記録の再開を促す旨がユーザに報知されるので、記録対象となるログ用位置情報の損失をより確実に抑制できる。
【0065】
また本実施形態に係る電子機器1において、プロセッサ10は、位置情報が所定の位置を示す場合に、報知部17によるユーザへの報知を禁止させる。
【0066】
これにより、位置情報が建物内等の所定の位置を示す場合に、不要な報知を抑制できる。例えば活動量等の所定の条件が成立すると判定されているものの、ユーザが位置情報のズレが発生しやすい建物内等に位置する場合に発生する不要な報知を抑制できる。よって、ユーザが感じる煩わしさを低減できる。
【0067】
また本実施形態に係る電子機器1において、プロセッサ10は、ログ用位置情報の記録を停止させるユーザ操作を受け付けたことによってログ用位置情報の記録が停止している状態で、位置情報を予備用位置情報として記録することで位置情報の記録を継続する。
【0068】
これにより、ユーザが位置情報の記録を再開するための操作を忘れた場合であっても、位置情報が継続して記録されているので、例えば所望の期間の位置情報をユーザが必要に応じて補うことができる。
【0069】
また本実施形態に係る電子機器1は、報知部17を備え、プロセッサ10は、所定の条件が成立している場合には報知部17を制御してログ用位置情報の記録の再開を促す旨を前記ユーザに報知し、ログ用位置情報の記録の再開を促す旨を報知したタイミングからログ用位置情報の記録を再開させるユーザ操作を受け付けたタイミングまでの予備用位置情報をログ用位置情報として補完する。
【0070】
これにより、ユーザの再開操作忘れにより、取得されなかった期間のログを補完することができるので、ログの損失を防止できる。
【0071】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0072】
上述の実施形態では、処理部30が位置情報取得部31、活動量特定部32、記録処理部33、受付部34、取得頻度調整部35、判定用記録処理部36、報知制御部37、時間報知制御部38、予備記録処理部39、報知禁止部40を備える構成であったが、活動量特定部32、時間報知制御部38及び報知禁止部40の少なくともいずれかの構成を備えなくてもよい。
【0073】
また上記実施形態では、1つの電子機器1が上述した記録再開報知処理を行う構成であったが、複数の電子機器1が分担して記録再開報知処理を行う構成としてもよい。例えばスマートウォッチ等のウェアラブル端末とスマートフォン等の携帯端末とが、Bluetooth Low Energy(登録商標)等の無線規格により相互に通信可能であり、分担して記録再開報知処理を行う構成であってもよい。なお、ウェアブル端末及び携帯端末のそれぞれが分担する機能は、種々の組み合わせで適宜選択してもよい。
【0074】
例えば、ウェアラブル端末がGNSS部21及びセンサ部22等の機能を有し、携帯端末が入力部15や報知部17、処理部30の機能を有する構成であってもよい。即ち、ウェアラブル端末がGNSS部21によって受信された衛星測位信号や加速度センサ等を含むセンサ部22によって検出された検出値に関する情報を携帯端末に送信し、携帯端末が受信した測位衛星信号等に基づいて位置情報の取得や活動量の取得を行う構成であってもよい。そして携帯端末が取得した位置情報や活動量等に基づいて報知判定処理等を行うとともに、ユーザ操作の受け付けやユーザへの通常記録処理の再開を促す旨の報知等を行う構成であってもよい。
【0075】
また例えば、携帯端末がGNSS部21及びセンサ部22等の機能を有し、ウェアラブル端末が入力部15や報知部17、処理部30の機能を有する構成であってもよい。即ち、携帯端末がGNSS部21によって受信された衛星測位信号や加速度センサ等を含むセンサ部22によって検出された検出値に関する情報をウェアラブル端末に送信し、ウェアラブル端末が受信した測位衛星信号等に基づいて位置情報の取得や活動量の取得を行う構成であってもよい。そしてウェアラブル端末が取得した位置情報や活動量等に基づいて報知判定処理等を行うとともに、ユーザ操作の受け付けやユーザへの通常記録処理の再開を促す旨の報知等を行う構成であってもよい。
【0076】
また例えば、ウェアラブル端末がGNSS部21及びセンサ部22に加えて入力部15や報知部17、受付部34の機能を有し、携帯端末が受付部34以外の処理部30の機能を有する構成であってもよい。即ち、ウェアラブル端末側で衛星測位信号等の検出以外にユーザ操作の入力及び受け付けを行い、携帯端末側で報知判定処理等を行い、携帯端末側での判定結果に基づいてウェアラブル端末側に配置される報知部17からユーザに報知する構成であってもよい。
【0077】
また例えば、携帯端末がGNSS部21及びセンサ部22に加えて入力部15や報知部17、受付部34の機能を有し、ウェアラブル端末が受付部34以外の処理部30の機能を有する構成であってもよい。即ち、携帯端末側で衛星測位信号等の検出以外にユーザ操作の入力及び受け付けを行い、ウェアラブル端末側で報知判定処理等を行い、ウェアラブル端末側での判定結果に基づいて形態端末側に配置される報知部17からユーザに報知する構成であってもよい。
【0078】
また例えば、ウェアラブル端末が入力部15及び受付部34の機能を有し、携帯端末がGNSS部21及びセンサ部22、受付部34以外の処理部30の機能を有する構成であってもよい。
【0079】
また例えば、携帯端末が入力部15及び受付部34の機能を有し、ウェアラブル端末がGNSS部21及びセンサ部22、受付部34以外の処理部30の機能を有する構成であってもよい。
【0080】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、図3の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が電子機器1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図3の例に限定されない。
【0081】
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体で構成しても良いし、それらの組み合わせで構成しても良い。本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路が組み合わせられたものを含む。
【0082】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0083】
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0084】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図3の記録部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0085】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0086】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0087】
1 電子機器(情報処理装置)
10 プロセッサ
11 ROM
12 RAM
17 報知部
19 記録部
30 処理部
31 位置情報取得部
33 記録処理部
34 受付部
37 報知制御部
図1
図2
図3
図4