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特開2024-88064共通費配賦処理装置、共通費配賦処理方法、及び、共通費配賦処理プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088064
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】共通費配賦処理装置、共通費配賦処理方法、及び、共通費配賦処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0631 20230101AFI20240625BHJP
【FI】
G06Q10/0631
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203044
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩品 努
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
【Fターム(参考)】
5L010AA09
5L049AA09
(57)【要約】
【課題】契約毎に適切な共通費の配賦を行うことで正確な予実管理を可能とする。
【解決手段】取得部が、一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する。算出部は、各契約の発生直接原価の予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する。データ生成部が、各契約の発生直接原価、及び、算出された各契約の発生直接原価に対応する予定配賦現場共通費を含む、プロジェクトの原価明細データを生成する。これにより、原価明細データを介して、契約毎に適切に配賦したな共通費を明示でき、正確な予実管理を可能とすることができる。
【選択図】図24
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、前記プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する取得部と、
各前記契約の発生直接原価の前記予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する算出部と、
各前記契約の発生直接原価、及び、算出された各前記契約の発生直接原価に対応する前記予定配賦現場共通費を含む、前記プロジェクトの原価明細データを生成するデータ生成部と、
を有する共通費配賦処理装置。
【請求項2】
前記データ生成部は、借方において前記予定配賦現場共通費を仕掛経費とし、貸方において前記予定配賦現場共通費を原価配賦振替とした仕訳データを生成すること、
を特徴とする請求項1に記載の共通費配賦処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記プロジェクトで実際に発生した現場共通費と、各前記契約の前記予定配賦現場共通費の合計額との差額である間接原価差異の金額を算出し、
前記データ生成部は、算出された前記間接原価差異の金額を示す間接原価差異データを生成すること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の共通費配賦処理装置。
【請求項4】
取得部が、一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、前記プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する取得ステップと、
算出部が、各前記契約の発生直接原価の前記予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する算出ステップと、
データ生成部が、各前記契約の発生直接原価、及び、算出された各前記契約の発生直接原価に対応する前記予定配賦現場共通費を含む、前記プロジェクトの原価明細データを生成するデータ生成ステップと、
を有する共通費配賦処理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、前記プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する取得部と、
各前記契約の発生直接原価の前記予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する算出部と、
各前記契約の発生直接原価、及び、算出された各前記契約の発生直接原価に対応する前記予定配賦現場共通費を含む、前記プロジェクトの原価明細データを生成するデータ生成部として機能させること、
を特徴とする共通費配賦処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、共通費配賦処理装置、共通費配賦処理方法、及び、共通費配賦処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日における、例えば建設業、IT業(IT:Information Technology)、広告業等では、プロジェクト(PJ)毎の共通費をプロジェクトの各契約単位に配賦する必要がある。従来では、共通費をプロジェクト毎に発生額を認識し、プロジェクトの各契約を指定して、指定の配賦基準に従い配賦処理を行っていた。
【0003】
また、特許文献1(特開2022-117133号公報)に開示されている会計処理システムは、仕訳手段が、会計明細データの複数の項目に対し、項目の名称に基づき、少なくとも第1費目、第2費目及び第3費目を割り当てる。按分手段は、第1費目が割り当てられた各項目の金額を、按分先金額割合の按分率に基づき、第2費目及び(又は)第3費目が割り当てられた各項目に対し按分し、按分結果の金額を出力する。提案手段は、按分結果が出力された各項目に対し、少なくとも項目の名称に基づき、詳細情報の1以上の候補を提案する。これにより、会計処理の効率化、作業の標準化及び品質向上を可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2022-117133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来のように、共通費をプロジェクト毎に発生額を認識し、現場の各契約を指定して、指定の配賦基準に従い配賦処理を行う場合、契約毎に適切な配賦がされず、本来賦課されない契約に共通費が計上される等、契約毎の正確な予実の管理が困難となる問題があった。
【0006】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、契約毎に適切な共通費の配賦を行うことで正確な予実管理を可能とした共通費配賦処理装置、共通費配賦処理方法、及び、共通費配賦処理プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る共通費配賦処理装置は、一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する取得部と、各契約の発生直接原価の予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する算出部と、各契約の発生直接原価、及び、算出された各契約の発生直接原価に対応する予定配賦現場共通費を含む、プロジェクトの原価明細データを生成するデータ生成部と、を有する。
【0008】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る共通費配賦処理方法は、取得部が、一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する取得ステップと、算出部が、各契約の発生直接原価の予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する算出ステップと、データ生成部が、各契約の発生直接原価、及び、算出された各契約の発生直接原価に対応する予定配賦現場共通費を含む、プロジェクトの原価明細データを生成するデータ生成ステップと、を有する。
【0009】
また、上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る共通費配賦処理プログラムは、コンピュータを、一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する取得部と、各契約の発生直接原価の予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する算出部と、各契約の発生直接原価、及び、算出された各契約の発生直接原価に対応する予定配賦現場共通費を含む、プロジェクトの原価明細データを生成するデータ生成部として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、契約毎に適切な共通費の配賦を行うことで正確な予実管理を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施の形態の共通費配賦処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2図2は、プロジェクトと契約の関係を示す図である。
図3図3は、プロジェクトに対して設定される予定配賦率の一例を示す図である。
図4図4は、プロジェクトに対して設定された予定配賦率に基づいて契約毎に算出された現場共通費の一例を示す図である。
図5図5は、契約毎に計上される直接原価、及び、実際に発生した現場共通費の一例を示す図である。
図6図6は、現場共通費の予定配賦処理の一例を示す図である。
図7図7は、予定配賦処理された現場共通費の仕訳データの一例を示す図である。
図8図8は、実際に発生した現場共通費と、予定配賦処理された現場共通費との差異となる間接原価差異の一例を示す図である。
図9図9は、予定配賦率等が設定される部門予定配賦率マスタの一例を示す図である。
図10図10は、プロジェクト基本データのフォーマットの一例を示す図である。
図11図11は、プロジェクト受注データのフォーマットの一例を示す図である。
図12図12は、プロジェクト基本データの一例を示す図である。
図13図13は、契約情報が入力された工事001のプロジェクト受注データの一例を示す図である。
図14図14は、契約情報が入力された工事002のプロジェクト受注データの一例を示す図である。
図15図15は、契約情報が入力された工事003のプロジェクト受注データの一例を示す図である。
図16図16は、契約情報が入力された工事004のプロジェクト受注データの一例を示す図である。
図17図17は、予算入力が行われた工事001の予算データの一例を示す図である。
図18図18は、予算入力が行われた工事002の予算データの一例を示す図である。
図19図19は、予算入力が行われた工事003の予算データの一例を示す図である。
図20図20は、仕入入力が行われた工事001の仕入データの一例を示す図である。
図21図21は、仕入入力が行われた工事002の仕入データの一例を示す図である。
図22図22は、仕入入力が行われた工事003の仕入データの一例を示す図である。
図23図23は、現場共通費の仕入データの一例を示す図である。
図24図24は、工事毎の主要材料費及び予定配賦処理された現場共通費を示す図である。
図25図25は、予定配賦処理結果に基づいて生成された仕訳データの一例を示す図である。
図26図26は、工事台帳の出力イメージを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を適用した実施の形態となる共通費配賦処理装置を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
(ハードウェア構成)
図1に示すように、実施の形態の共通費配賦処理装置1は、記憶部2、制御部3、通信インターフェース部4及び入出力インターフェース部5を備えている。入出力インターフェース部5には、入力装置6及び出力装置7が接続されている。出力装置7としては、モニタ装置(家庭用テレビを含む)等の表示部、スピーカ装置等が相当する。入力装置6としては、キーボード装置、マウス装置及びマイクロホン装置等の他、マウス装置と協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタ装置等を用いることができる。通信インターフェース部4は、例えばインターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網等のネットワークに接続される。
【0014】
記憶部2としては、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を用いることができる。記憶部2には、所定のプロジェクトの契約毎に適切な共通費の配賦を行い、正確な予実管理を可能とする共通費配賦処理プログラムが記憶されている。
【0015】
また、記憶部2には、部門予定配賦率マスタ11が記憶さえる。また、記憶部2には、後述するプロジェクト基本データ、プロジェクト受注データ、予算データ、仕入データ、プロジェクト原価明細データ、仕訳データ、及び、間接原価差異データ等が記憶される。
【0016】
(共通費配賦処理装置の機能構成)
次に、制御部3は、記憶部2に記憶されている共通費配賦処理プログラムを実行することで、図1に示すように、取得部21、算出部22、データ生成部23、表示制御部24、記憶制御部25、及び、通信制御部26として機能する。
【0017】
取得部21は、一例として所定の現場の工事等を行う一つのプロジェクトで履行される一つ又は複数の工事等の契約に対してそれぞれ発生することで原価計上された発生直接原価、及び、プロジェクトに対して設定された現場共通費の予定配賦率を取得する。
【0018】
算出部22は、各契約の発生直接原価の予定配賦率に相当する金額の費用である予定配賦現場共通費をそれぞれ算出する。
【0019】
データ生成部23は、各契約の発生直接原価、及び、算出された各契約の発生直接原価に対応する予定配賦現場共通費を含む、プロジェクトの原価明細データを生成する。
【0020】
また、データ生成部23は、借方において予定配賦現場共通費を仕掛経費とし、貸方において予定配賦現場共通費を原価配賦振替とした仕訳データを生成する。
【0021】
また、算出部22は、現場で実際に発生した現場共通費と、各契約の予定配賦現場共通費の合計額との差額である間接原価差異の金額を算出する。データ生成部23は、算出された間接原価差異の金額を示す間接原価差異データを生成する。
【0022】
表示制御部24は、データ生成部23で生成された原価明細データ、仕訳データ及び間接原価差異データ等を、表示部の一例である出力装置7を介して表示する。記憶制御部25は、データ生成部23で生成された原価明細データ、仕訳データ及び間接原価差異データ等を記憶部2に記憶制御する。また、通信制御部26は、データ生成部23により生成された仕訳データを、通信インターフェース部4に接続されたネットワーク上のサーバ装置の会計システムに計上する。なお、仕訳データ等は、記憶部2内に設けられた会計システムに計上してもよい。
【0023】
(動作概要)
次に、このような構成を有する共通費配賦処理装置1の動作の概要を説明する。なお、各用語は、下記の意とする。
【0024】
現場:プロジェクトと同意
システム画面:工事基本情報入力
テーブル名:プロジェクト基本データ
工事:契約の一例
システム画面:契約情報入力
テーブル名:プロジェクト受注ヘッダ、プロジェクト受注明細
直接原価:システム画面:仕入入力
間接原価:現場共通費
プロジェクト:システム画面:プロジェクト基本情報入力
契約:契約情報と同意
【0025】
まず、「プロジェクト」は、例えば建設業、IT業(IT:Information Technology)、広告業等のプロジェクトであり、「契約」は、このプロジェクトで履行される一つ又は複数の契約である。プロジェクトと契約の関係は、図2に示すように、例えば〇〇プロジェクトに対して、契約001~契約003等の複数の契約が含まれる関係となっている。各契約の契約金額は、契約情報の入力時に業務オペレータにより入力される。この図2の例の場合、契約001~契約003の契約金額は、それぞれ「100万円」、「200万円」、「300万円」である。なお、この契約情報の入力の時点では、現場共通費用004は「0円」で入力される。
【0026】
次に、部門予定配賦率マスタ11には、図3に示すようにプロジェクトに対する共通費の予定配賦率が登録される。図3の例は、〇〇プロジェクトに対して「5%」の予定配賦率が設定された例である。
【0027】
次に、図4に示すように契約毎に実行予算が登録される。この図4の例の場合、契約001~契約003の実行予算は、それぞれ「84万円」、「168万円」、「252万円」である。また、これら実行予算のうち、契約001の「84万円」の実行予算の内訳は、直接原価が「80万円」、現場共通費が「80万円×5%=4万円」である。同様に、契約002の「168万円」の実行予算の内訳は、直接原価が「160万円」、現場共通費が「160万円×5%=8万円」である。同様に、契約003の「252万円」の実行予算の内訳は、直接原価が「240万円」、現場共通費が「240万円×5%=12万円」である。
【0028】
次に、図5に示すように契約毎に原価計上を行う。図5の例は、契約001の直接原価として「40万円」が計上され、契約002の直接原価として「100万円」が計上され、契約003の直接原価として「200万円」が計上された例である。また、図5の例は、現場共通費として「30万円」が発生し、この「30万円」が、現場共通費の直接原価として計上された例である。
【0029】
次に、図6に示すように、現場共通費を原価計算で予定配賦する。この図6に示すように、契約001の場合、発生した直接原価が「40万円」であるため、「40万円×5%=2万円」の現場共通費が予定配賦される。同様に、契約002の場合、発生した直接原価が「100万円」であるため、「100万円×5%=5万円」の現場共通費が予定配賦される。同様に、契約003の場合、発生した直接原価が「200万円」であるため、「200万円×5%=10万円」の現場共通費が予定配賦される。
【0030】
次に、図7に示すように、契約毎に予定配賦された現場共通費、及び、実際に発生した現場共通費の仕訳データを生成する。契約毎に予定配賦された現場共通費に対しては、借方を仕掛経費とし、貸方を原価配賦振替とした仕訳データが生成される。また、実際に発生した現場共通費に対しては、借方を現場共通費とし、貸方を未払金とした仕訳データが生成される。
【0031】
次に、図8(a)に示すように、契約001~契約003に予定配賦された現場共通費の合計額は、上述の仕訳データの借方における仕掛経費で「計17万円」となる。また、図8(c)に示すように、契約001~契約003に予定配賦された現場共通費の合計額は、上述の仕訳データの貸方における原価配賦振替で「計17万円」となる。これに対して、この例の場合、図8(b)に示すように、実際に発生した現場共通費は「30万円」である。
【0032】
このため、図8(b)及び図8(c)に示すように、予定配賦済の現場共通費の合計額である「17万円」を、実際に発生した現場共通費である「30万円」から減算処理することで(30万円-17万円=13万円)、「13万円」の間接原価差異を算出する。なお、この間接原価差異は、会計上科目でとらえる。
【0033】
ここで、上述の予定配賦率が設定される部門予定配賦率マスタ11を、図9に例示する。この図9に示すように、部門予定配賦率マスタ11には、部門コード、原価分類種別、配賦率、配賦プロジェクトコード、配賦プロジェクト原価科目、発生基準区分、及び、予定配賦区分が記憶される。
【0034】
原価分類種別は、予定配賦額を表示する原価分類である。図9の例は、予定配賦額を「4:直接原価(経費)」の原価分類で表示することが指定された例である。配賦率としては、一例として「5%」の予定配賦率が設定される。プロジェクトで予定配賦率が指定されていない場合、この配賦率に対して「採用」が設定される。
【0035】
配賦プロジェクトコード及び配賦プロジェクト原価科目は、それぞれ予定配賦額を表示する費目である。図9の例は、予定配賦額を「現場共通費」として表示することが指定された例である。発生基準区分は、予定配賦率の計算対象である。図9の例は、発生基準区分として、「0:原価」が設定された例である。予定配賦区分は、共通費の予定配賦をプロジェクト別に計算するか、又は、部門単位で計算するか、ということを指定する。図9の例は、「1:PJ別」に設定され、共通費の予定配賦をプロジェクト別に計算する設定となっている。
【0036】
なお、実施の形態の共通費配賦処理装置1は、この予定配賦区分に対して「2:部門別」の設定を行うことで、共通費の予定配賦を部門単位で計算することも可能となっている。
【0037】
(具体的な動作)
次に、実施の形態の共通費配賦処理装置1の動作を、具体例を用いて説明する。なお、以下、一例として、プロジェクトは、例えば「〇〇ビル空調工事」等の建設業のプロジェクトであり、このプロジェクトには、契約の一例である複数の工事が含まれることとして説明を行う。この建設業のプロジェクト以外であっても、IT業(IT:Information Technology)のプロジェクト又は広告業のプロジェクト等でもよい。
【0038】
まず、図10に、工事基本情報の入力を行うことで生成されるプロジェクト基本データのフォーマットの一例を示す。この図10に示すように、プロジェクト基本データは、プロジェクト番号、プロジェクト名、得意先コード、担当者コード、期間開始日、期間終了日及び上述の予定配賦率等を含んで構成される。
【0039】
また、図11は、工事毎の契約情報を入力することで生成されるプロジェクト受注データのフィーマットの一例である。このうち、図11(a)は、プロジェクト受注データのヘッダデータ(プロジェクト受注ヘッダデータ)であり、図11(b)は、プロジェクト受注データの明細データ(プロジェクト受注明細データ)である。
【0040】
図11(a)に示すプロジェクト受注ヘッダデータは、プロジェクト番号、受注番号、会計年月、得意先コード、伝票売上本体金額、伝票売上消費税額、伝票原価金額、及び、伝票粗利金額等を含んで構成される。
【0041】
図11(b)に示すプロジェクト受注明細データは、受注番号、受注行番号、商品コード、商品名、債権科目区分、消費税率区分、受注数、売上本体価格、売上本体金額、売上消費税額、原価単価、原価金額、及び、粗利金額等を含んで構成される。
【0042】
次に、実施の形態の共通費配賦処理装置1は、記憶部2に記憶されている共通費配賦処理プロジェクトに基づいて、制御部3が、下記のステップの処理を実行する。
【0043】
ステップS1→入力された工事基本情報に基づくプロジェクト基本データの生成処理
ステップS2→入力された各工事の契約情報に基づくプロジェクト受注データの生成処理
ステップS3→入力された各工事の実行予算に基づく予算データの生成処理
ステップS4→仕入入力に基づく仕入データの生成処理
ステップS5→予定配賦率に基づく共通費の予定配賦計算処理
ステップS6→仕訳データの生成処理
ステップS7→間接原価差異データの生成処理
【0044】
すなわち、ステップS1では、業務オペレータにより入力装置6を介して入力された工事基本情報を取得部21が取得し、データ生成部23が、図12に示すプロジェクト基本データを生成する。このプロジェクト基本データには、図10及び図12に示すように、例えば「5%」等の予定配賦率が登録される。
【0045】
次に、ステップS2では、業務オペレータにより入力装置6を介して入力された各工事の契約情報を取得部21が取得し、データ生成部23が、図13図16に示すように、工事毎にプロジェクト受注データを生成する。このうち、図13(a)及び図13(b)は、受注番号として「JY0001」が自動採番された工事001のプロジェクト受注ヘッダデータ、及び、プロジェクト受注明細データであり、売上本体金額は「100万円」である。
【0046】
また、図14(a)及び図14(b)は、受注番号として「JY0002」が自動採番された工事002のプロジェクト受注ヘッダデータ、及び、プロジェクト受注明細データであり、売上本体金額は「200万円」である。
【0047】
また、図15(a)及び図15(b)は、受注番号として「JY0003」が自動採番された工事003のプロジェクト受注ヘッダデータ、及び、プロジェクト受注明細データであり、売上本体金額は「300万円」である。
【0048】
これらに対して、図16(a)及び図16(b)は、現場共通費のプロジェクト受注ヘッダデータ、及び、プロジェクト受注明細データである。この図16の例の場合、現場共通費のプロジェクト受注データは、受注番号として「JY0004」が自動採番されている。この契約情報の入力の時点では、現場共通費は発生していないため、売上本体金額は「0円」で登録される。
【0049】
次に、ステップS3では、業務オペレータにより入力装置6を介して工事毎に入力された実行予算を取得部21が取得し、データ生成部23が、図17図19に示すように工事毎に予算データを生成する。この予算データは、図17(a)、図18(a)及び図19(a)に示す予算ヘッダデータ、及び、図17(b)、図18(b)及び図19(b)に示す予算明細データで構成される。
【0050】
図17(a)及び図17(b)は、受注番号が「JY0001」の工事001の予算データであり、予算金額は「84万円」に設定されている。また、この「84万円」の予算金額の内訳は、「80万円」が「主要材料費」、「80万円×5%の予定配賦率=4万円」が「現場共通費」となっている。
【0051】
図18(a)及び図18(b)は、受注番号が「JY0002」の工事002の予算データであり、予算金額は「168万円」に設定されている。また、この「168万円」の予算金額の内訳は、「160万円」が「主要材料費」、「160万円×5%の予定配賦率=8万円」が「現場共通費」となっている。
【0052】
図19(a)及び図19(b)は、受注番号が「JY0003」の工事003の予算データであり、予算金額は「252万円」に設定されている。また、この「252万円」の予算金額の内訳は、「240万円」が「主要材料費」、「240万円×5%の予定配賦率=12万円」が「現場共通費」となっている。
【0053】
次に、ステップS4では、業務オペレータにより入力装置6を介して工事毎に入力された仕入金額を取得部21が取得し、データ生成部23が、図20図23に示すように工事毎に仕入データを生成する。この仕入データは、図20(a)、図21(a)、図22(a)及び図23(a)に示す仕入伝票ヘッダデータ、及び、図20(b)、図21(b)、図22(b)及び図23(b)に示す仕入明細データで構成される。
【0054】
図20(a)及び図20(b)は、受注番号が「JY0001」の工事001の仕入データであり、主要材料費の仕入金額として「40万円」が計上されている。
【0055】
図21(a)及び図21(b)は、受注番号が「JY0002」の工事002の仕入データであり、主要材料費の仕入金額として「100万円」が計上されている。
【0056】
図22(a)及び図22(b)は、受注番号が「JY0003」の工事003の仕入データであり、主要材料費の仕入金額として「200万円」が計上されている。
【0057】
これらに対して、図23(a)及び図23(b)は、受注番号が「JY0004」の現場共通費の仕入データであり、主要材料費の仕入金額として「30万円」が計上されている。
【0058】
次に、ステップS5では、算出部22が、図24に示すように、予定配賦率に基づく共通費の予定配賦計算処理を行う。具体的には、まず、取得部21が、図24(a)に示すように各工事の直接原価を取得すると共に、図24(b)に示すように部門予定配賦率マスタ11に設定されている予定配賦率(この例は「5%」)を取得する。
【0059】
算出部22は、各工事の直接原価及び予定配賦率に基づいて下記の演算を行うことで、図24(c)に示すように工事毎に予定配賦金額を算出する。
【0060】
直接費集計サブクエリの原価金額×工事基本情報の予定配賦率÷100
【0061】
このように予定配賦金額が算出されると、データ生成部23は、図24(c)に示すように、対象月、プロジェクト番号、受注番号、件名(工事名)、原価科目区分、及び、金額等を含むプロジェクト原価明細データを生成する。この際、データ生成部23は、算出された予定配賦金額を、図24(c)に示すように部門予定配賦率マスタ11に設定されている費目(配賦プロジェクト種別コード、配賦プロジェクト原価科目)で、直接経費として原価計上したプロジェクト原価明細データを生成する。
【0062】
次に、ステップS6では、データ生成部23が、このような予定配賦処理結果に基づいて、図25(a)~図25(d)に例示するように、各工事及び現場共通費の仕訳データを生成する。
【0063】
このうち、図25(a)は、受注番号が「JY0001」の工事001の仕訳データであり、データ生成部23は、「40万円」の主要材料費に対して、借方を「40万円」の未成工事主要材料費とし、貸方を「40万円」の「工事未払金」とした仕訳データを生成する。また、データ生成部23は、「2万円」の現場共通費に対して、借方を「2万円」の未成工事経費とし、貸方を「2万円」の「原価配賦振替」とした仕訳データを生成する。
【0064】
同様に、図25(b)は、受注番号が「JY0002」の工事002の仕訳データであり、データ生成部23は、「100万円」の主要材料費に対して、借方を「100万円」の未成工事主要材料費とし、貸方を「100万円」の「工事未払金」とした仕訳データを生成する。また、データ生成部23は、「5万円」の現場共通費に対して、借方を「5万円」の未成工事経費とし、貸方を「5万円」の「原価配賦振替」とした仕訳データを生成する。
【0065】
同様に、図25(c)は、受注番号が「JY0003」の工事003の仕訳データであり、データ生成部23は、「200万円」の主要材料費に対して、借方を「200万円」の未成工事主要材料費とし、貸方を「200万円」の「工事未払金」とした仕訳データを生成する。また、データ生成部23は、「10万円」の現場共通費に対して、借方を「10万円」の未成工事経費とし、貸方を「10万円」の「原価配賦振替」とした仕訳データを生成する。
【0066】
これらに対して、図25(d)は、受注番号が「JY0004」の現場共通費の仕訳データであり、データ生成部23は、実際に発生した「30万円」の現場共通費に対して、借方を「30万円」の現場共通費とし、貸方を「30万円」の「工事未払金」とした仕訳データを生成する。
【0067】
このように生成された仕訳データは、記憶制御部25により、記憶部2に一旦記憶され、業務オペレータの操作のタイミングで、通信制御部26により、インターネット等の広域網又はLAN(Local Area Network)等のプライベート網上に設けられたサーバ装置の会計システムに計上される。なお、記憶部2に会計システムを設け、この記憶部2の会計システムに上述の仕訳データを計上してもよい。
【0068】
また、表示制御部24は、図24(c)に示すプロジェクト原価明細データを、表示部の一例である出力装置7を介して表示する。これにより、業務オペレータは、各工事の原価及び共通費を容易に把握して管理することができる。
【0069】
また、データ生成部23は、図26に示す工事毎の工事台帳データを生成する。図26は、工事001の工事台帳データのイメージである。この図26に示すように、工事台帳データは、プロジェクト種別、原価科目、予算金額、当月発生原価、及び、直接経費等を含んで構成される。この工事001の場合、主要材料費の予算金額に「80万円」が入力され、当月発生原価として「40万円」が入力される。また、現場共通費の予算金額として、上述の「5%」の予定配賦率で算出された「4万円」が入力され、直接経費として「2万円」が入力される。
【0070】
記憶制御部25は、このような工事台帳データを記憶部2に記憶する。また、表示制御部24は、工事毎の工事台帳データを、出力装置7を介して表示する。これにより、業務オペレータは、各工事の原価及び共通費を容易に把握して管理することができる。
【0071】
次に、データ生成部23は、間接原価差異データを生成する。図8(a)を用いて説明したすように、工事001~工事003に予定配賦された現場共通費の合計額は、上述の仕訳データの借方における未成工事経費で「計17万円」となる。また、図8(c)に示すように、工事001~工事003に予定配賦された現場共通費の合計額は、上述の仕訳データの貸方における原価配賦振替で「計17万円」となる。これに対して、この例の場合、図8(b)に示すように、実際に発生した現場共通費は「30万円」である。
【0072】
このため、データ生成部23は、図8(b)及び図8(c)に示したように、予定配賦済の現場共通費の合計額である「17万円」を、実際に発生した現場共通費である「30万円」から減算処理することで(30万円-17万円=13万円)、「13万円」の間接原価差異を算出する。データ生成部23は、この算出結果に基づいて、「13万円」の間接原価差異を示す間接原価差異データを生成する。
【0073】
表示制御部24は、生成された間接原価差異データを、出力装置7を介して表示する。これにより、業務オペレータは、実際に発生した現場共通費と、予定配賦率に基づいて算出された現場共通費の合計額との差異を容易に把握することができる。
【0074】
(実施の形態の効果)
共通費は間接原価として部門内で実額配賦することで工事等の契約毎の原価が計上され、会計年月度で未成及び完成を認識する処理が考えられるが、現場毎に発生する共通費が異なり、部門内で実額配賦すると、各契約に対して正しく共通費が反映されない不都合を生ずる。従来は、プロジェクト毎に共通費の発生額を認識し、プロジェクトの契約を指定して、指定の配賦基準に従い配賦処理を行ってきたが、実額配賦を行うことで各契約に適切な配賦が行われず、本来賦課されない契約に共通費が計上される等、契約毎の収支の認識が困難となる不都合を生じていた。
【0075】
また、予定配賦率を各部門単位で設定する仕組みが考えられるが、実際には契約毎に共通費の発生額が異なるため、予定配賦額と実額との差が大きくなることがある。
【0076】
実施の形態の共通費配賦処理装置1は、現場単位で予定配賦率を設定し、プロジェクトの契約毎に予定配賦金額を計算し、原価計上している。このため、契約毎に適切な共通費の配賦を行うことができ、正確な予実管理を可能とすることができる。また、予定配賦額と実額との差(間接原価差異)を、小さくすることができる。
【0077】
また、現場共通費は、現場における各々の間接原価の要素が大きいため、実施の形態の共通費配賦処理装置1は、契約毎に予定配賦率を設定し、各契約の直接原価に対して計算を行う。そして、現場共通費発生について、実行予算にて予実を認識し、会計にて間接原価差異を把握する。これにより、各契約おける予実の責任範囲と現場における予実の責任範囲を適切に認識して管理可能とすることができる。
【0078】
[国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び目標9に貢献することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、目標13及び目標15に貢献することが可能となる。
【0080】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0081】
[他の実施の形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0082】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、或いは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0083】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0084】
また、共通費配賦処理装置1に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも図示の如く物理的に構成されていることを要しない。
【0085】
例えば、共通費配賦処理装置1が備える処理機能、特に制御部3及び制御部3にて行われる各処理機能については、その全部又は任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて共通費配賦処理装置1に機械的に読み取られる。すなわち、ROM又はHDD等の記憶部等には、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部3を構成する。
【0086】
また、この共通費配賦処理装置1の共通費配賦処理プログラムは、共通費配賦処理装置1に対して任意のネットワークを介して接続された他のサーバ装置に記憶されていてもよく、必要に応じてその全部又は一部をダウンロードすることも可能である。
【0087】
また、本実施形態で説明した処理を実行するための共通費配賦処理プログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、及び、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0088】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコード又はバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した共通費配賦処理装置1において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0089】
記憶部2は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0090】
また、共通費配賦処理装置1は、既知のパーソナルコンピュータ装置又はワークステーション等の情報処理装置で構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された情報処理装置で構成してもよい。また、情報処理装置は、本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラム又はデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0091】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部又は一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、例えば建設業、IT業(IT:Information Technology)、イベント又は広告等のプロジェクトで収支を管理する業種に適用して好適である。
【符号の説明】
【0093】
1 共通費配賦処理装置
2 記憶部
3 制御部
4 通信インターフェース部
5 入出力インターフェース部
6 入力装置
7 出力装置
11 部門予定配賦率マスタ
21 取得部
22 算出部
23 データ生成部
24 表示制御部
25 記憶制御部
26 通信制御部
図1
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