(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088123
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】通信機、通信機の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04B 1/18 20060101AFI20240625BHJP
H04B 1/50 20060101ALI20240625BHJP
H04B 1/54 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
H04B1/18 D
H04B1/50
H04B1/54
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203143
(22)【出願日】2022-12-20
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和3年度、国立研究開発法人情報通信研究機構、「革新的情報通信技術研究開発委託研究/次世代の5次元モバイルインフラ技術の研究開発/衛星利用回線高性能化技術」委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】301072650
【氏名又は名称】NECスペーステクノロジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】笹村 謙
【テーマコード(参考)】
5K011
5K062
【Fターム(参考)】
5K011DA03
5K011DA06
5K011DA27
5K062AA11
5K062BA01
5K062BC03
5K062BC10
5K062BE08
(57)【要約】
【課題】受信周波数帯域が動的に変更されても受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる通信機。
【解決手段】本開示の通信機1は、アンテナ11、局部発振器15、受信ミキサ16、スイッチ18、バンドパスフィルタ19a,19bを備える。アンテナ11は、第1受信周波数の第1受信信号と第2受信周波数の第2受信信号とを受信する。局部発振器15は、第1局部信号と第2局部信号とを生成する。受信ミキサ16は、第1局部信号により第1受信信号を、第2局部信号により第2受信信号をダウンコンバートする。スイッチ18は、第1受信信号が受信される場合、ダウンコンバートされた第1受信信号をフィルタリングするバンドパスフィルタ19aに切り替え、第2受信信号が受信される場合、ダウンコンバートされた第2受信信号をフィルタリングするバンドパスフィルタ19bに切り替える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信するアンテナと、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成する局部発振器と、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートする受信ミキサと、
前記ダウンコンバートされた第1受信信号をフィルタリングする第1受信フィルタと、
前記ダウンコンバートされた第2受信信号をフィルタリングする第2受信フィルタと、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信フィルタに切り替え、前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信フィルタに切り替えるスイッチと、を備える
通信機。
【請求項2】
前記局部発振器は、
前記ダウンコンバートされた第1受信信号の中心周波数が前記ダウンコンバートされた第2受信信号の中心周波数と一致するように、前記第1局部周波数と前記第2局部周波数とを決定する
請求項1に記載の通信機。
【請求項3】
前記アンテナは、
所定の帯域を前記第1受信周波数とで分割する第1送信周波数の第1送信信号と、前記所定の帯域を前記第2受信周波数とで分割する第2送信周波数の第2送信信号とを送信する
請求項1に記載の通信機。
【請求項4】
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートする送信ミキサと、
前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングする第1送信フィルタと、
前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする第2送信フィルタと、
前記第1送信信号が送信される場合、前記第1送信フィルタに切り替え、前記第2送信信号が送信される場合、前記第2送信フィルタに切り替えるスイッチと、をさらに備える
請求項3に記載の通信機。
【請求項5】
前記局部発振器は、
前記第1送信信号の中心周波数と前記第2送信信号の中心周波数が一致するように、前記第1局部周波数と前記第2局部周波数とを決定する
請求項4に記載の通信機。
【請求項6】
第1送信周波数の第1送信信号と、前記第1送信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2送信周波数の第2送信信号と、を送信するアンテナと、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成する局部発振器と、
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートする送信ミキサと、
前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングする第1送信フィルタと、
前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする第2送信フィルタと、
前記第1送信信号が送信される場合、前記第1送信フィルタに切り替え、前記第2送信信号が送信される場合、前記第2送信フィルタに切り替えるスイッチと、を備える
通信機。
【請求項7】
前記局部発振器は、
前記第1送信信号の中心周波数と前記第2送信信号の中心周波数とが一致するように、前記第1局部周波数と前記第2局部周波数とを決定する
請求項6に記載の通信機。
【請求項8】
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートし、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングし、
前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングする
通信機の制御方法。
【請求項9】
第1送信周波数の第1送信信号と、前記第1送信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2送信周波数の第2送信信号と、を送信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートし、
前記第1送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングし、前記第2送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする
通信機の制御方法。
【請求項10】
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートし、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングし、
前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングする処理をコンピュータに実行させる
プログラム。
【請求項11】
第1送信周波数の第1送信信号と、前記第1送信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2送信周波数の第2送信信号と、を送信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートし、
前記第1送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングし、前記第2送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする処理をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信機、通信機の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
双方向通信において送信と受信を分割するための分割方式には、周波数分割多重(FDD, Frequency Division Duplex)方式と時間分割多重(TDD, Time Division Duplex)方式とがある。特許文献1には、FDD方式にTDD方式を組み合わせ、FDD方式を維持しながら送受信帯域を動的に変更する技術が開示されている。具体的には、特許文献1には、移動局から基地局へのデータが伝送される上りリンクのトラフィック量と、基地局から移動局へのデータが伝送される下りリンクのトラフィック量とに応じて、上りリンクの帯域の一部又は全部を下りリンクの帯域として使用可能とし、下りリンクの帯域の一部又は全部を上りリンクの帯域として使用可能とする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に係る技術では、受信周波数帯域が動的に変更されても、受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングすることを実現できなかった。
【0005】
本開示は、受信周波数帯域が動的に変更されても、受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる通信機、通信機の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の通信機は、
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と周波数帯域の一端が同じで周波数帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信するアンテナと、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成する局部発振器と、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートする受信ミキサと、
前記ダウンコンバートされた第1受信信号をフィルタリングする第1受信フィルタと、
前記ダウンコンバートされた第2受信信号をフィルタリングする第2受信フィルタと、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信フィルタに切り替え、前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信フィルタに切り替えるスイッチと、を備える。
【0007】
本開示の通信機は、
第1送信周波数の第1送信信号と、前記第1送信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2送信周波数の第2送信信号と、を送信するアンテナと、
前記第1送信信号と前記第2送信信号とにアップコンバートする送信ミキサと、
前記第1送信信号にアップコンバートされる前の信号をフィルタリングする第1送信フィルタと、
前記第2送信信号にアップコンバートされる前の信号をフィルタリングする第2送信フィルタと、
前記第1送信信号が送信される場合、前記第1送信フィルタに切り替え、前記第2送信信号が送信される場合、前記第2送信フィルタに切り替えるスイッチと、を備える。
【0008】
本開示の通信機の制御方法は、
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートし、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングし、
前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングする。
【0009】
本開示のプログラムは、
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートし、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングし、
前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングする処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によって、受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる通信機、通信機の制御方法及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態の比較例に係る通信システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態の比較例に係る通信システムにおけるTDD方式の一例を示す図である。
【
図3】実施形態の比較例に係る通信システムにおけるFDD方式の一例を示す図である。
【
図4】実施形態の比較例に係る通信システムにおけるFDD方式を維持しながら動的に送受信周波数帯域を変更する方式の一例を示す図である。
【
図5】第1の実施形態に係る通信機の構成の一例を示す図である。
【
図6】第2の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。
【
図7】第2の実施形態に係る通信機の動作の一例を示す図である。
【
図8】第2の実施形態に係る通信機の動作の一例を示す図である。
【
図9】第2の実施形態に係る通信機の構成の一例を示す図である。
【
図10】第2の実施形態に係る通信機2で用いられる周波数の一例を示す図である。
【
図11】第2の実施形態に係る通信機2で用いられる周波数の関係を示す図である。
【
図12】第2の実施形態に係る通信機2における、送信帯域幅及び受信帯域幅がΔf変更された場合の周波数の関係を示す図である。
【
図13】第2の実施形態の変形例1に係る通信機の構成の一例を示す図である。
【
図14】第2の実施形態の変形例2に係る通信機の構成の一例を示す図である。
【
図15】第3の実施形態に係る通信機の構成の一例を示す図である。
【
図16】第3の実施形態の変形例に係る通信機の構成の一例を示す図である。
【
図17】本実施形態に係るコンピュータの構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略する。
【0013】
まず、
図1から
図4を用いて、実施形態の背景技術を説明する。
図1は、実施形態の比較例に係る通信システムの一例を示す図である。
図1に示すように、当該通信システムの通信機C1及び通信機C100との間の双方向通信では分割方式が採用される。分割方式とは、通信機C1と通信機C100とが互いに送受信、すなわち、双方向通信する時に送信と受信の通信信号が混ざらない仕組みである。分割方式には、時間分割多重(TDD)方式と周波数分割多重(FDD)方式がありそれぞれ特徴を持つ。
【0014】
図2は、実施形態の比較例に係る通信システムにおけるTDD方式の一例を示す図である。
図2の横軸は時間、縦軸は周波数を表す。TDDでは、通信機C1における通信機C100への信号の送信と、通信機C1における通信機C100からの信号の受信とが時間ごとに入れ替わる。送信受信で用いられる周波数と周波数帯域とは基本的には同じである。よって、TDDでは、送信容量と受信容量とが動的に変更できるため需要に応じた周波数効率が良い。しかし、衛星通信などで遅延が発生した場合には送信時間と受信時間とが重なってしまうという問題がある。
【0015】
図3は、実施形態の比較例に係る通信システムにおけるFDD方式の一例を示す図である。
図3の横軸は時間、縦軸は周波数を表す。FDDでは、通信機C1における通信機C100への信号の送信と、通信機C1における通信機C100からの信号の受信とを周波数ごとに分ける。送信受信に用いられる周波数と周波数帯域とは異なり、時間によらず常に送信受信を行っている。よって、FDDでは、構成が簡単で、遅延に強い。しかし、送信容量及び受信容量が動的に変更できないという問題がある。
【0016】
TDD方式とFDD方式との間で周波数、時間、設計性及び電波効率を比較した結果を次に示す。周波数に関しては、FDDでは帯域が送受信で分離されるが、TDDでは全帯域が使用される。また、時間に関しては、FDDでは常に信号が送受信されるが、TDDでは時間区切りで送受信が切り替えられる。また、設計性に関しては、FDDでは比較的容易であるが、TDDではGPSなどの高度な時間同期が必要であり、また細かな送受信のオンオフが必要である。また、電波効率に関しては、FDDでは需要に応じた送受信容量の変更が困難だが、TDDでは需要に合わせて送受信容量が変更可能である。つまり、FDD方式は、電波効率は悪いが比較的容易な方式である。一方で、TDD方式は電波効率が良いが制御などが複雑である方式である。そこで、FDD方式を維持しながら動的に送受信の周波数帯域を変更し、需要に応じた通信容量を確保することによって、TDD方式とFDD方式との両方のメリットを考慮することができる。
【0017】
図4は、実施形態の比較例に係る通信システムにおけるFDD方式を維持しながら動的に送受信周波数帯域を変更する方式の一例を示す図である。当該方式では、
図4に示すように、通信機C1は、時刻T1において、送信周波数帯域を狭め、受信周波数帯域を広くする。通信機C1は、時刻T2において、受信周波数帯域を狭め、送信周波数帯域を広くする。しかしながら、比較例では、受信周波数帯域が動的に変更された場合、受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできなかった。同様に、送信周波数帯域が動的に変更された場合、送信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできなかった。
【0018】
(第1の実施形態)
まず、
図5を用いて、第1の実施形態に係る通信機1の構成について説明する。
図5は、第1の実施形態に係る通信機1の構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、通信機1は、アンテナ11、局部発振器15、受信ミキサ16、スイッチ18、バンドパスフィルタ19a及びバンドパスフィルタ19bを備える。
【0019】
アンテナ11は、第1受信周波数の第1受信信号と、第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信する。局部発振器15は、第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成する。受信ミキサ16は、第1局部信号に基づいて第1受信信号をダウンコンバートし、第2局部信号に基づいて第2受信信号をダウンコンバートする。バンドパスフィルタ19aは、ダウンコンバートされた第1受信信号をフィルタリングする。バンドパスフィルタ19bは、ダウンコンバートされた第2受信信号をフィルタリングする。スイッチ18は、第1受信信号が受信される場合、バンドパスフィルタ19aに切り替え、第2受信信号が受信される場合、バンドパスフィルタ19bに切り替える。
【0020】
したがって、第1の実施形態に係る通信機1は、局部発振器15によって第1局部信号及び第2局部信号を生成することや、バンドパスフィルタ19a及びバンドパスフィルタ19bの切り替えによって、受信周波数帯域が動的に変更されても、受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる。また、通信機1では、ダウンコンバートされた後の受信信号をフィルタリングすることができるため、ダウンコンバートされる前の受信信号をフィルタリングするよりも製造コストを低減することができる。
【0021】
(第2の実施形態)
続いて、
図6を用いて、第2の実施形態に係る通信システムの構成について説明する。
図6は、第2の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。当該通信システムは、通信機2及び通信機200を備える。第2の実施形態に係る通信機2は、第1の実施形態に係る通信機1を具体化したものである。通信機2及び通信機200は、例えば、携帯端末、基地局又は衛星である。通信機2は、通信機200と双方向通信し、通信機200からデータを送信又は受信する。なお、通信機200は通信機2と同様の構成を備えていてもよい。
【0022】
図7及び
図8は、第2の実施形態に係る通信機2の動作の一例を示す図である。
図7の上図に示すように、通信機2は、通信機200との間で受信を多く送信が少なめにしたいときは、送信周波数帯域を狭め、受信周波数帯域を広くする。一方、
図7の下図に示すように、通信機2は、通信機200との間で送信を多く受信が少なめにしたいときは受信周波数帯域を狭め、送信周波数帯域を広くする。ここで、送受信の周波数帯域(送受帯域とも呼ぶ)の幅は一定である。また、送信周波数帯域の下端と受信周波数帯域の上端は固定である。なお、受信周波数帯域が送信周波数帯域よりも上側にある例を示したが、送信周波数帯域が受信周波数帯域よりも上側にあってもよい。また、
図8に示すように、通信機2は、時刻T1において、送信周波数帯域を狭め、受信周波数帯域を広くする。通信機2は、時刻T2において、受信周波数帯域を狭め、送信周波数帯域を広くする。通信機2は、通信機200との間で
図8の(1)から(4)に示すように、送受信の周波数帯域の変更情報を含む信号A及び信号Bを送受信することで、送受信の周波数帯域の変更のタイミング及び量を設定する。ここで、通信機2は、帯域幅が変わった場合でも常に受信周波数帯域として割り当てられる帯域で信号Aを通信機200から受信する。また、通信機2は、帯域幅が変わった場合でも常に送信周波数帯域として割り当てられる帯域で信号Bを通信機200に送信する。そのため、通信機2は、信号A及び信号Bを用いることで、周波数帯域の変更情報を通信機200との間で必ず双方向に常にやり取りできる。
【0023】
続いて、
図9及び
図10を用いて、第2の実施形態に係る通信機2の詳細な構成を説明する。
図9は、第2の実施形態に係る通信機2の構成の一例を示す図である。また、
図10は、第1の実施形態に係る通信機2で用いられる周波数(送信帯域幅f
TXBW、受信帯域幅f
RXBW、送信周波数f
TX、受信周波数f
RX、局部周波数f
LO、送信中間周波数f
TXIF及び受信中間周波数f
RXIF)の一例を示す図である。
【0024】
図9及び
図10に示すように、通信機2は、アンテナ11、サーキュレータ12、バンドパスフィルタ13、増幅器14、局部発振器15、受信ミキサ16、増幅器17、スイッチ18、バンドパスフィルタ19a、バンドパスフィルタ19b、バンドパスフィルタ110、アナログデジタル変換器(ADC)111、デジタルアナログ変換器(DAC)112、バンドパスフィルタ113、スイッチ114、バンドパスフィルタ115a、バンドパスフィルタ115b、増幅器116、送信ミキサ117、増幅器118及びバンドパスフィルタ119を備える。
【0025】
本一例では、通信機2は、25GHzから30GHzの送受帯域で通信機200と双方向通信を行う。通信機2は、時刻T1において、25GHzから29GHzの送信周波数fTXの第1送信信号を送信し、29GHzから30GHzの受信周波数fRXの第1受信信号を受信する。ここで、第1送信信号の送信帯域幅fTXBWは、4GHzである。第1受信信号の受信帯域幅fRXBWは1GHzである。また、通信機2は、時刻T2において、25GHzから27GHzの送信周波数fTXの第2送信信号を送信し、27GHzから30GHzの受信周波数fRXの第2受信信号を受信する。第2送信信号の送信帯域幅fTXBWは、2GHzである。第2受信信号の受信帯域幅fRXBWは3GHzである。
【0026】
<受信構成>
アンテナ11は、時刻T1では、受信周波数fRXが29GHzから30GHzの第1受信信号を受信する。また、アンテナ11は、時刻T2では、受信周波数fRXが27GHzから30GHzの第2受信信号を受信する。
【0027】
サーキュレータ12は、アンテナ11で受信された第1受信信号又は第2受信信号をバンドパスフィルタ13に渡す。
バンドパスフィルタ13は、第1受信信号又は第2受信信号をフィルタリングする。
増幅器14は、第1受信信号又は第2受信信号を増幅する。
【0028】
局部発振器15は、第1受信信号が受信される場合、局部周波数fLOが20GHzの第1局部信号を生成する。また、局部発振器15は、第2受信信号が受信される場合、局部周波数fLOが19GHzの第2局部信号を生成する。ここで、局部周波数fLOは、受信信号の受信周波数fRX、並びに、後述するバンドパスフィルタ19a及びバンドパスフィルタ19bで通過する周波数の範囲に基づいて決定される。
【0029】
受信ミキサ16は、第1受信信号が受信される場合、20GHzの局部周波数fLOの第1局部信号に基づいて、29GHzから30GHzの受信周波数fRXを9GHzから10GHzの受信中間周波数fRXIFにダウンコンバートする。また、受信ミキサ16は、第2受信信号が受信される場合、19GHzの局部周波数fLOの第2局部信号に基づいて、27GHzから30GHzの受信周波数fRXを8GHzから11GHzの受信中間周波数fRXIFにダウンコンバートする。
【0030】
増幅器17は、第1受信信号又は第2受信信号を増幅する。
スイッチ18は、第1受信信号が受信された場合、バンドパスフィルタ19aに接続を切り替える。バンドパスフィルタ19aは、第1受信信号の受信中間周波数fRXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、ダウンコンバートされた第1受信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ18は、第2受信信号が受信された場合、バンドパスフィルタ19bに接続を切り替える。バンドパスフィルタ19bは、第2受信信号の受信中間周波数fRXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、ダウンコンバートされた第2受信信号をフィルタリングするフィルタである。
【0031】
バンドパスフィルタ110は、第1受信信号又は第2受信信号をフィルタリングする。
ADC111は、第1受信信号又は第2受信信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する。
【0032】
<送信構成>
DAC112は、時刻T1では、第1送信信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。変換された第1送信信号は、5GHzから9GHzの送信中間周波数fTXIFを有する。DAC112は、時刻T2では、第2送信信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。変換された第2送信信号は、6GHzから8GHzの送信中間周波数fTXIFを有する。
バンドパスフィルタ113は、第1送信信号又は第2送信信号をフィルタリングする。
【0033】
スイッチ114は、第1送信信号が送信される場合、バンドパスフィルタ115aに接続を切り替える。バンドパスフィルタ115aは、第1送信信号の送信中間周波数fTXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第1送信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ18は、第2送信信号が送信される場合、バンドパスフィルタ115bに接続を切り替える。バンドパスフィルタ115bは、第2送信信号の送信中間周波数fTXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第2送信信号をフィルタリングするフィルタである。
【0034】
増幅器116は、第1送信信号又は第2送信信号を増幅する。
局部発振器15は、第1送信信号が送信される場合、局部周波数fLOが20GHzの第1局部信号を生成する。局部発振器15は、第2送信信号が送信される場合、局部周波数fLOが19GHzの第2局部信号を生成する。局部周波数fLOは、後述する送信信号の送信周波数fTX、並びに、バンドパスフィルタ115a及びバンドパスフィルタ115bで通過できる周波数の範囲に基づいて決定される。
【0035】
送信ミキサ117は、第1送信信号が送信される場合、20GHzの局部周波数fLOの第1局部信号に基づいて、5GHzから9GHzの送信中間周波数fTXIFを25GHzから29GHzの送信周波数fTXにアップコンバートする。また、送信ミキサ117は、第2送信信号が送信される場合、19GHzの局部周波数fLOの第2局部信号によって、6GHzから8GHzの送信中間周波数fTXIFを25GHzから27GHzの送信周波数fTXにアップコンバートする。
【0036】
増幅器118は、第1送信信号又は第2送信信号を増幅する。
バンドパスフィルタ119は、第1送信信号又は第2送信信号をフィルタリングする。
サーキュレータ12は、バンドパスフィルタ119でフィルタリングされた第1送信信号又は第2送信信号をアンテナ11に渡す。
【0037】
アンテナ11は、時刻T1では、25GHzから29GHzの送信周波数fTXの第1送信信号を送信する。また、アンテナ11は、時刻T2では、25GHzから27GHzの送信周波数fTXの第2送信信号を送信する。
【0038】
なお、送信帯域幅fTXBW、受信帯域幅fRXBW、送信周波数fTX、受信周波数fRX、局部周波数fLO、送信中間周波数fTXIF及び受信中間周波数fRXIFの値は、上述の数値に限られず、各々設定できる。
【0039】
続いて、
図11、
図12及び数式1から数式5を用いて、第2の実施形態に係る通信機2で用いられる周波数(送信周波数f
TX、受信周波数f
RX、送信帯域幅f
TXBW、受信帯域幅f
RXBW、局部周波数f
LO、送信中間周波数f
TXIF、受信中間周波数f
RXIF、帯域下端周波数f
L及び帯域上端周波数f
H)の関係について説明する。
【0040】
図11は、第2の実施形態に係る通信機2で用いられる周波数の関係を示す図である。通信機2では、当該周波数の間で、
図11及び以下の数式1に示すような関係が成り立つ。
【数1】
【0041】
また、通信機2では、送信帯域幅f
TXBW及び受信帯域幅f
RXBWがΔf変更された場合、局部周波数f
LOは
図12及び数式2に示すように変更される。
図12は、第2の実施形態に係る通信機2における、送信帯域幅f
TXBW及び受信帯域幅f
RXBWがΔf変更された場合の周波数の関係を示す図である。
【数2】
【0042】
さらに、
図12に示すように、通信機2では、送信帯域幅f
TXBW及び受信帯域幅f
RXBWがΔf変更されても、送信中間周波数f
TXIFの中心周波数f
TXIFMID及び受信中間周波数f
RXIFの中心周波数f
RXIFMIDは変わらないように、局部周波数f
LOが決定される。上述したように、第1受信信号では、受信中間周波数f
RXIFは9GHzから10GHzであり、中心周波数f
RXIFMIDは9.5GHzとなる。一方、第2受信信号では、受信中間周波数f
RXIFは8GHzから11GHzであり、その中心周波数f
RXIFMIDは9.5GHzで第1受信信号と変わらない。また、第1送信信号では、送信中間周波数f
TXIFは5GHzから9GHzであり、その中心周波数f
TXIFMIDは7GHzとなる。一方、第2送信信号では、送信中間周波数f
TXIFは、6GHzから8GHzであり、その中心周波数f
TXIFMIDは7GHzで第1送信信号と変わらない。
【0043】
また、通信機2では、送信帯域幅f
TXBW及び受信帯域幅f
RXBWがΔf変更されても、数式3及び数式4に示すように、送信中間周波数f
TXIF及び受信中間周波数f
RXIFの関係には影響ない。
【数3】
【数4】
【0044】
また、通信機2では、局部周波数f
LOが、送信周波数f
TX及び受信周波数f
RXより高い場合、数式5に示す各周波数の関係でも可能である。
【数5】
【0045】
上述したように、第2の実施形態に係る通信機2は、局部発振器15によって第1局部信号及び第2局部信号を生成することや、バンドパスフィルタ19a及びバンドパスフィルタ19bの切り替えによって、受信周波数帯域が動的に変更されても、受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる。また、通信機2では、ダウンコンバートされた後の低周波の受信信号をフィルタリングすることができるため、ダウンコンバートされる前の高周波の受信信号をフィルタリングするよりも製造コストを低減することができる。同様に、通信機2は、局部発振器15によって第1局部信号及び第2局部信号を生成することや、バンドパスフィルタ115a及びバンドパスフィルタ115bの切り替えによって、送信周波数帯域が動的に変更されても、送信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる。また、通信機2では、アップコンバートされる前の低周波の送信信号をフィルタリングすることができるため、アップコンバートされる前の高周波の送信信号をフィルタリングするよりも製造コストを低減することができる。
【0046】
また、通信機2は、送信帯域幅fTXBW及び受信帯域幅fRXBWが変更されても、送信中間周波数fTXIFの中心周波数fTXIFMID及び受信中間周波数fRXIFの中心周波数fRXIFMIDは変わらないように、局部周波数fLOを決定する。そうすることで、通信機2は、受信信号及び送信信号のフィルタリングの感度を向上することができる。
【0047】
(第2の実施形態の変形例1)
続いて、
図13を用いて、第2の実施形態の変形例1に係る通信機2Aの構成を説明する。
図13は、第2の実施形態の変形例1に係る通信機2Aの構成の一例を示す図である。
図13に示すように、通信機2Aは、第2の実施形態に係る通信機2の局部発振器15の代わりに、局部発振器120及び局部発振器121を備える。
局部発振器120は、受信ミキサ16で利用される局部周波数f
LOの第1局部信号及び第2局部信号を生成する。局部発振器121は、送信ミキサ117で利用される局部周波数f
LOの第1局部信号及び第2局部信号を生成する。
【0048】
(第2の実施形態の変形例2)
続いて、
図14を用いて、第2の実施形態の変形例2に係る通信機2Bの構成を説明する。
図14は、第2の実施形態の変形例2に係る通信機2Bの構成の一例を示す図である。
図14に示すように、通信機2Bは、第2の実施形態に係る通信機2のバンドパスフィルタ19aとバンドパスフィルタ19bに加え、バンドパスフィルタ19cを備える。また、通信機2Bは、通信機2のバンドパスフィルタ115aとバンドパスフィルタ115bに加え、バンドパスフィルタ115cを備える。
【0049】
例えば、通信機2Bは、25GHzから30GHzの送受帯域で通信機200と双方向通信を行う。通信機2Bは、時刻T1において、25GHzから29GHzの送信周波数fTXの第1送信信号を送信し、29GHzから30GHzの受信周波数fRXの第1受信信号を受信する。また、通信機2Bは、時刻T2において、25GHzから27GHzの送信周波数fTXの第2送信信号を送信し、27GHzから30GHzの受信周波数fRXの第2受信信号を受信する。また、通信機2Bは、時刻T3において、25GHzから28GHzの送信周波数fTXの第3送信信号を送信し、28GHzから30GHzの受信周波数fRXの第3受信信号を受信する。
【0050】
<受信構成>
アンテナ11は、時刻T1では、受信周波数fRXが29GHzから30GHzの第1受信信号を受信する。また、アンテナ11は、時刻T2では、受信周波数fRXが27GHzから30GHzの第2受信信号を受信する。また、アンテナ11は、時刻T3では、受信周波数fRXが28GHzから30GHzの第3受信信号を受信する。
【0051】
局部発振器15は、第1受信信号が受信される場合、局部周波数fLOが20GHzの第1局部信号を生成する。また、局部発振器15は、第2受信信号が受信される場合、局部周波数fLOが19GHzの第2局部信号を生成する。また、局部発振器15は、第3受信信号が受信される場合、局部周波数fLOが19.5GHzの第3局部信号を生成する。ここで、局部周波数fLOは、受信信号の受信周波数fRX、並びに、後述するバンドパスフィルタ19a、バンドパスフィルタ19b及びバンドパスフィルタ19cで通過する周波数の範囲に基づいて決定される。
【0052】
受信ミキサ16は、第1受信信号が受信される場合、20GHzの局部周波数fLOの第1局部信号に基づいて、29GHzから30GHzの受信周波数fRXを9GHzから10GHzの受信中間周波数fRXIFにダウンコンバートする。また、受信ミキサ16は、第2受信信号が受信される場合、19GHzの局部周波数fLOの第2局部信号に基づいて、27GHzから30GHzの受信周波数fRXを8GHzから11GHzの受信中間周波数fRXIFにダウンコンバートする。また、受信ミキサ16は、第3受信信号が受信される場合、19.5GHzの局部周波数fLOの第3局部信号に基づいて、28GHzから30GHzの受信周波数fRXを8.5GHzから10.5GHzの受信中間周波数fRXIFにダウンコンバートする。
【0053】
スイッチ18は、第1受信信号が受信された場合、バンドパスフィルタ19aに接続を切り替える。バンドパスフィルタ19aは、第1受信信号の受信中間周波数fRXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、ダウンコンバートされた第1受信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ18は、第2受信信号が受信された場合、バンドパスフィルタ19bに接続を切り替える。バンドパスフィルタ19bは、第2受信信号の受信中間周波数fRXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、ダウンコンバートされた第2受信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ18は、第3受信信号が受信された場合、バンドパスフィルタ19cに接続を切り替える。バンドパスフィルタ19cは、第3受信信号の受信中間周波数fRXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、ダウンコンバートされた第3受信信号をフィルタリングするフィルタである。
ADC111は、第1受信信号、第2受信信号又は第3受信信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する。
【0054】
<送信構成>
DAC112は、時刻T1では、第1送信信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。変換された第1送信信号は、5GHzから9GHzの送信中間周波数fTXIFを有する。また、DAC112は、時刻T2では、第2送信信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。変換された第2送信信号は、6GHzから8GHzの送信中間周波数fTXIFを有する。また、DAC112は、時刻T3では、第3送信信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。変換された第3送信信号は、5.5GHzから8.5GHzの送信中間周波数fTXIFを有する。
【0055】
スイッチ114は、第1送信信号が送信される場合、バンドパスフィルタ115aに接続を切り替える。バンドパスフィルタ115aは、第1送信信号の送信中間周波数fTXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第1送信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ18は、第2送信信号が送信される場合、バンドパスフィルタ115bに接続を切り替える。バンドパスフィルタ115bは、第2送信信号の送信中間周波数fTXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第2送信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ18は、第3送信信号が送信される場合、バンドパスフィルタ115cに接続を切り替える。バンドパスフィルタ115cは、第3送信信号の送信中間周波数fTXIFに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第3送信信号をフィルタリングするフィルタである。
【0056】
局部発振器15は、第1送信信号が送信される場合、局部周波数fLOが20GHzの第1局部信号を生成する。また、局部発振器15は、第2送信信号が送信される場合、局部周波数fLOが19GHzの第2局部信号を生成する。また、局部発振器15は、第3送信信号が送信される場合、局部周波数fLOが19.5GHzの第3局部信号を生成する。局部周波数fLOは、後述する送信信号の送信周波数fTX、並びに、バンドパスフィルタ115a、バンドパスフィルタ115b及びバンドパスフィルタ115cで通過できる周波数の範囲に基づいて決定される。
【0057】
送信ミキサ117は、第1送信信号が送信される場合、20GHzの局部周波数fLOの第1局部信号に基づいて、5GHzから9GHzの送信中間周波数fTXIFを25GHzから29GHzの送信周波数fTXにアップコンバートする。また、送信ミキサ117は、第2送信信号が送信される場合、19GHzの局部周波数fLOの第2局部信号によって、6GHzから8GHzの送信中間周波数fTXIFを25GHzから27GHzの送信周波数fTXにアップコンバートする。また、送信ミキサ117は、第3送信信号が送信される場合、19.5GHzの局部周波数fLOの第3局部信号によって、5.5GHzから8.5GHzの送信中間周波数fTXIFを25GHzから28GHzの送信周波数fTXにアップコンバートする。
【0058】
アンテナ11は、時刻T1では、25GHzから29GHzの送信周波数fTXの第1送信信号を送信する。また、アンテナ11は、時刻T2では、25GHzから27GHzの送信周波数fTXの第2送信信号を送信する。また、アンテナ11は、時刻T3では、25GHzから28GHzの送信周波数fTXの第3送信信号を送信する。
【0059】
(第3の実施形態)
続いて、
図14を用いて、第3の実施形態に係る通信機3の構成及び動作について説明する。通信機3は、
図9に示される第2の実施形態に係る通信機2の構成とは異なる構成で通信機200と双方向通信する。
【0060】
図13は、第3の実施形態に係る通信機3の構成の一例を示すブロック図である。
図13に示すように、通信機3は、アンテナ31、サーキュレータ32、スイッチ33、バンドパスフィルタ34a、バンドパスフィルタ34b、増幅器35、発振器36、受信ミキサ37、増幅器38、バンドパスフィルタ39、アナログデジタル変換器(ADC)310、デジタルアナログ変換器(DAC)311、バンドパスフィルタ312、増幅器313、送信ミキサ314、スイッチ315、バンドパスフィルタ316a、バンドパスフィルタ316b、増幅器317及びバンドパスフィルタ318を備える。
【0061】
本一例では、通信機3は、25GHzから30GHzの送受帯域で通信機200と双方向通信を行う。通信機3は、時刻T1において、25GHzから29GHzの送信周波数fTXの第1送信信号を送信し、29GHzから30GHzの受信周波数fRXの第1受信信号を受信する。ここで、第1送信信号の送信帯域幅fTXBWは、4GHzである。第1受信信号の受信帯域幅fRXBWは1GHzである。また、通信機3は、時刻T2において、25GHzから27GHzの送信周波数fTXの第2送信信号を送信し、27GHzから30GHzの受信周波数fRXの第2受信信号を受信する。ここで、第2送信信号の送信帯域幅fTXBWは、2GHzである。第2受信信号の受信帯域幅fRXBWは3GHzである。
【0062】
<受信構成>
アンテナ31は、時刻T1では、受信周波数fRXが29GHzから30GHzの第1受信信号を受信する。また、アンテナ31は、時刻T2では、受信周波数fRXが27GHzから30GHzの第2受信信号を受信する。
【0063】
サーキュレータ32は、アンテナ31で受信された第1受信信号又は第2受信信号をスイッチ33に渡す。
スイッチ33は、第1受信信号が受信された場合、バンドパスフィルタ34aに接続を切り替える。バンドパスフィルタ34aは、第1受信信号の受信周波数fRXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第1受信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ33は、第2受信信号が受信された場合、バンドパスフィルタ34bに接続を切り替える。バンドパスフィルタ34bは、第2受信信号の受信周波数fRXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第2受信信号をフィルタリングするフィルタである。
増幅器35は、第1受信信号又は第2受信信号を増幅する。
【0064】
発振器36は、第1受信信号が受信される場合、局部周波数fLOが20GHzの第1局部信号を生成する。また、発振器36は、第2受信信号が受信される場合、局部周波数fLOが19GHzの第2局部信号を生成する。
【0065】
受信ミキサ37は、第1受信信号が受信される場合、20GHzの局部周波数fLOの第1局部信号に基づいて、29GHzから30GHzの受信周波数fRXを9GHzから10GHzの受信中間周波数fRXIFにダウンコンバートする。また、受信ミキサ37は、第2受信信号が受信される場合、19GHzの局部周波数fLOの第2局部信号に基づいて、27GHzから30GHzの受信周波数fRXを8GHzから11GHzの受信中間周波数fRXIFにダウンコンバートする。
【0066】
増幅器38は、第1受信信号又は第2受信信号を増幅する。
バンドパスフィルタ39は、第1受信信号又は第2受信信号をフィルタリングする。
ADC310は、第1受信信号又は第2受信信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する。
【0067】
<送信構成>
DAC311は、時刻T1では、第1送信信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。変換された第1送信信号は、5GHzから9GHzの送信中間周波数fTXIFを有する。DAC311は、時刻T2では、第2送信信号をデジタル形式からアナログ形式に変換する。変換された第2送信信号は、6GHzから8GHzの送信中間周波数fTXIFを有する。
バンドパスフィルタ312は、第1送信信号又は第2送信信号をフィルタリングする。
【0068】
増幅器313は、第1送信信号又は第2送信信号を増幅する。
発振器36は、第1送信信号が送信される場合、局部周波数fLOが20GHzの第1局部信号を生成する。発振器36は、第2送信信号が送信される場合、局部周波数fLOが19GHzの第2局部信号を生成する。
【0069】
送信ミキサ314は、第1送信信号が送信される場合、20GHzの局部周波数fLOの第1局部信号に基づいて、5GHzから9GHzの送信中間周波数fTXIFを25GHzから29GHzの送信周波数fTXにアップコンバートする。送信ミキサ117は、第2送信信号が送信される場合、19GHzの局部周波数fLOの第2局部信号によって、6GHzから8GHzの送信中間周波数fTXIFを25GHzから27GHzの送信周波数fTXにアップコンバートする。
【0070】
スイッチ315は、第1送信信号が送信される場合、バンドパスフィルタ316aに接続を切り替える。バンドパスフィルタ316aは、第1送信信号の送信周波数fTXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第1送信信号をフィルタリングするフィルタである。また、スイッチ315は、第2送信信号が送信される場合、バンドパスフィルタ316bに接続を切り替える。バンドパスフィルタ316bは、第2送信信号の送信周波数fTXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第2送信信号をフィルタリングするフィルタである。
【0071】
増幅器317は、第1送信信号又は第2送信信号を増幅する。
バンドパスフィルタ318は、第1送信信号又は第2送信信号をフィルタリングする。
サーキュレータ32は、バンドパスフィルタ318でフィルタリングされた第1送信信号又は第2送信信号をアンテナ31に渡す。
【0072】
アンテナ31は、時刻T1では、25GHzから29GHzの送信周波数fTXの第1送信信号を送信する。また、アンテナ11は、時刻T2では、25GHzから27GHzの送信周波数fTXの第2送信信号を送信する。
【0073】
上述したように、第3の実施形態に係る通信機3は、ダウンコンバート前の受信信号及び送信信号をフィルタリングする構成で、受信周波数帯域が動的に変更されても、受信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる。また、通信機3は、送信周波数帯域が動的に変更されても、送信周波数以外の周波数の信号をフィルタリングできる。
【0074】
(第3の実施形態の変形例)
続いて、
図15を用いて、第3の実施形態の変形例に係る通信機3Aの構成を説明する。
図15は、第3の実施形態の変形例に係る通信機3Aの構成の一例を示す図である。
図15に示すように、通信機3Aは、第3の実施形態に係る通信機3のスイッチ33、バンドパスフィルタ34a、バンドパスフィルタ34b、スイッチ315、バンドパスフィルタ316a、バンドパスフィルタ316b及びバンドパスフィルタ318の代わりに、帯域可変バンドパスフィルタ319及び帯域可変バンドパスフィルタ320を備える。
【0075】
帯域可変バンドパスフィルタ319は、第1受信信号が受信される場合、第1受信信号の受信周波数fRXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第1受信信号をフィルタリングするフィルタである。さらに、帯域可変バンドパスフィルタ319は、第2受信信号が受信される場合、第2受信信号の受信周波数fRXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第2受信信号をフィルタリングするフィルタである。
【0076】
帯域可変バンドパスフィルタ320は、第1送信信号が送信される場合、第1送信信号の送信周波数fTXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第1送信信号をフィルタリングするフィルタである。帯域可変バンドパスフィルタ320は、第2送信信号が送信される場合、第2送信信号の送信周波数fTXに対応する周波数の範囲の信号のみ通過させて、第2送信信号をフィルタリングするフィルタである。
【0077】
上述の実施形態における各構成は、ハードウェア又はソフトウェア、もしくはその両方によって構成され、1つのハードウェア又はソフトウェアから構成してもよいし、複数のハードウェア又はソフトウェアから構成してもよい。各装置及び各機能(処理)を、
図17に示すような、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ1001及び記憶装置であるメモリ1002を有するコンピュータ1000により実現してもよい。例えば、メモリ1002に実施形態における方法(映像処理方法)を行うためのプログラムを格納し、各機能を、メモリ1002に格納されたプログラムをプロセッサ1001で実行することにより実現してもよい。
【0078】
これらのプログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された1又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群(又はソフトウェアコード)を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory(RAM)、read-only memory(ROM)、フラッシュメモリ、solid-state drive(SSD)又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc(DVD)、Blu-ray(登録商標)ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。
【0079】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【0080】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信するアンテナと、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成する局部発振器と、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートする受信ミキサと、
前記ダウンコンバートされた第1受信信号をフィルタリングする第1受信フィルタと、
前記ダウンコンバートされた第2受信信号をフィルタリングする第2受信フィルタと、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信フィルタに切り替え、前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信フィルタに切り替えるスイッチと、を備える
通信機。
(付記2)
前記局部発振器は、
前記ダウンコンバートされた第1受信信号の中心周波数が前記ダウンコンバートされた第2受信信号の中心周波数と一致するように、前記第1局部周波数と前記第2局部周波数とを決定する
付記1に記載の通信機。
(付記3)
前記アンテナは、
所定の帯域を前記第1受信周波数とで分割する第1送信周波数の第1送信信号と、前記所定の帯域を前記第2受信周波数とで分割する第2送信周波数の第2送信信号とを送信する
付記1に記載の通信機。
(付記4)
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートする送信ミキサと、
前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングする第1送信フィルタと、
前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする第2送信フィルタと、
前記第1送信信号が送信される場合、前記第1送信フィルタに切り替え、前記第2送信信号が送信される場合、前記第2送信フィルタに切り替えるスイッチと、をさらに備える
付記3に記載の通信機。
(付記5)
前記局部発振器は、
前記第1送信信号の中心周波数と前記第2送信信号の中心周波数が一致するように、前記第1局部周波数と前記第2局部周波数とを決定する
付記4に記載の通信機。
(付記6)
第1送信周波数の第1送信信号と、前記第1送信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2送信周波数の第2送信信号と、を送信するアンテナと、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成する局部発振器と、
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートする送信ミキサと、
前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングする第1送信フィルタと、
前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする第2送信フィルタと、
前記第1送信信号が送信される場合、前記第1送信フィルタに切り替え、前記第2送信信号が送信される場合、前記第2送信フィルタに切り替えるスイッチと、を備える
通信機。
(付記7)
前記局部発振器は、
前記第1送信信号の中心周波数と前記第2送信信号の中心周波数とが一致するように、前記第1局部周波数と前記第2局部周波数とを決定する
付記6に記載の通信機。
(付記8)
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートし、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングし、
前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングする
通信機の制御方法。
(付記9)
第1送信周波数の第1送信信号と、前記第1送信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2送信周波数の第2送信信号と、を送信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートし、
前記第1送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングし、前記第2送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする
通信機の制御方法。
(付記10)
第1受信周波数の第1受信信号と、前記第1受信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2受信周波数の第2受信信号と、を受信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1受信信号をダウンコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2受信信号をダウンコンバートし、
前記第1受信信号が受信される場合、前記第1受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングし、
前記第2受信信号が受信される場合、前記第2受信信号がダウンコンバートされた信号をフィルタリングする処理をコンピュータに実行させる
プログラム。
(付記11)
第1送信周波数の第1送信信号と、前記第1送信周波数と帯域の一端が同じで帯域幅の異なる第2送信周波数の第2送信信号と、を送信し、
第1局部周波数の第1局部信号と第2局部周波数の第2局部信号とを生成し、
前記第1局部信号に基づいて前記第1送信信号にアップコンバートし、前記第2局部信号に基づいて前記第2送信信号にアップコンバートし、
前記第1送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第1送信信号をフィルタリングし、前記第2送信信号が送信される場合、前記アップコンバートされる前の第2送信信号をフィルタリングする処理をコンピュータに実行させる
プログラム。
【符号の説明】
【0081】
1、2、2A、2B、3、3A 通信機
11 アンテナ
12 サーキュレータ
13 バンドパスフィルタ
14 増幅器
15 局部発振器
16 受信ミキサ
17 増幅器
18 スイッチ
19a バンドパスフィルタ(第1受信フィルタ)
19b バンドパスフィルタ(第2受信フィルタ)
19c バンドパスフィルタ(第3受信フィルタ)
31 アンテナ
32 サーキュレータ
33 スイッチ
34a バンドパスフィルタ
34b バンドパスフィルタ
35 増幅器
36 発振器
37 受信ミキサ
38 増幅器
39 バンドパスフィルタ
110 バンドパスフィルタ
111 アナログデジタル変換器(ADC)
112 デジタルアナログ変換器(DAC)
113 バンドパスフィルタ
114 スイッチ
115a バンドパスフィルタ(第1送信フィルタ)
115b バンドパスフィルタ(第2送信フィルタ)
115c バンドパスフィルタ(第3送信フィルタ)
116 増幅器
117 送信ミキサ
118 増幅器
119 バンドパスフィルタ
120 局部発振器
121 局部発振器
200 通信機
310 アナログデジタル変換器(ADC)
311 デジタルアナログ変換器(DAC)
312 バンドパスフィルタ
313 増幅器
314 送信ミキサ
315 スイッチ
316a バンドパスフィルタ
316b バンドパスフィルタ
317 増幅器
318 バンドパスフィルタ
319 帯域可変バンドパスフィルタ
320 帯域可変バンドパスフィルタ
1000 コンピュータ
1001 プロセッサ
1002 メモリ