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特開2024-88129情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088129
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0485 20220101AFI20240625BHJP
   G06F 3/14 20060101ALI20240625BHJP
   G06Q 30/015 20230101ALI20240625BHJP
【FI】
G06F3/0485
G06F3/14 360D
G06Q30/015
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203152
(22)【出願日】2022-12-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年12月14日 https://news.yahoo.co.jp/
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】猪口 陽平
(72)【発明者】
【氏名】本多 晃司
(72)【発明者】
【氏名】池田 惇
【テーマコード(参考)】
5B069
5E555
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5B069AA01
5B069CA09
5B069HA13
5B069JA01
5B069JA02
5B069JA06
5B069LA03
5E555AA04
5E555AA26
5E555AA71
5E555BA02
5E555BA03
5E555BA05
5E555BA06
5E555BA14
5E555BA38
5E555BA46
5E555BB02
5E555BB03
5E555BB05
5E555BB06
5E555BB14
5E555BB38
5E555BC09
5E555BC17
5E555BD01
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CA42
5E555CA44
5E555CA45
5E555CB02
5E555CB12
5E555CB14
5E555CB16
5E555CB40
5E555CB45
5E555CB46
5E555CB49
5E555CB55
5E555CC05
5E555CC26
5E555DB22
5E555DB43
5E555DB53
5E555DB56
5E555DC02
5E555DC04
5E555DC35
5E555DC53
5E555DC54
5E555DC63
5E555DC84
5E555DD06
5E555DD07
5E555EA05
5E555EA11
5E555EA14
5E555FA00
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】配信コンテンツの回遊性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、取得部と、選択部と、生成部と、提供部と、を備える。取得部は、端末装置の利用者に関する利用者情報を取得する。選択部は、利用者情報に基づいて利用者へ提供する複数のコンテンツを選択する。生成部は、選択された複数のコンテンツを端末装置のスクロール方向に並べたメインコンテンツ、ならびに、メインコンテンツに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツを生成する。提供部は、端末装置へ合わせて表示されるようにメインコンテンツおよび進捗コンテンツを提供する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置の利用者に関する利用者情報を取得する取得部と、
前記利用者情報に基づいて前記利用者へ提供する複数のコンテンツを選択する選択部と、
選択された複数のコンテンツを前記端末装置のスクロール方向に並べたメインコンテンツ、ならびに、前記メインコンテンツに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツを生成する生成部と、
前記端末装置へ合わせて表示されるように前記メインコンテンツおよび前記進捗コンテンツを提供する提供部と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記メインコンテンツにおいて表示中のコンテンツ以外の他のコンテンツが前記進捗コンテンツを介して選択された場合に、選択されたコンテンツが表示されるように前記メインコンテンツをスクロールさせる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記メインコンテンツに配置された各コンテンツに対応する各ノードをリンクで繋いだ形状を有するプログレスバー状のユーザインターフェイスとして前記進捗コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記メインコンテンツに配置された各コンテンツの閲覧に関する状態に応じて、前記ノードおよび前記リンクの表示が変動するように生成された前記進捗コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記提供部は、
未表示の場合よりも表示済の場合の方が明瞭化して表示され、前記表示済の場合よりも表示中の場合の方が明瞭化して表示されるように生成された前記進捗コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記提供部は、
前記メインコンテンツに配置された各コンテンツの状況を説明するテキストが、対応する前記ノードに付与されて表示されるように生成された前記進捗コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記提供部は、
前記リンクによる前記ノードの繋がりが多層構造を有するように生成された前記進捗コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記メインコンテンツにおいて表示中のコンテンツに対応する前記ノードから分岐して、該コンテンツの関連コンテンツに対応する前記ノードの繋がりが表示されるように生成された前記進捗コンテンツを提供する
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
端末装置の利用者に関する利用者情報を取得する取得工程と、
前記利用者情報に基づいて前記利用者へ提供する複数のコンテンツを選択する選択工程と、
選択された複数のコンテンツを前記端末装置のスクロール方向に並べたメインコンテンツ、ならびに、前記メインコンテンツに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツを生成する生成工程と、
前記端末装置へ合わせて表示されるように前記メインコンテンツおよび前記進捗コンテンツを提供する提供工程と、を含む
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
端末装置の利用者に関する利用者情報を取得する取得手順と、
前記利用者情報に基づいて前記利用者へ提供する複数のコンテンツを選択する選択手順と、
選択された複数のコンテンツを前記端末装置のスクロール方向に並べたメインコンテンツ、ならびに、前記メインコンテンツに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツを生成する生成手順と、
前記端末装置へ合わせて表示されるように前記メインコンテンツおよび前記進捗コンテンツを提供する提供手順と、をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ニュースなどのコンテンツを配信する際に、ユーザから所望のテーマの選択を受け付け、このテーマに包含される複数の記事や各記事に対するコメントといった複数のコンテンツを合わせて提供するサービスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-049094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術には、配信コンテンツの回遊性を向上させるうえで、さらなる改善の余地がある。
【0005】
例えば、複数のコンテンツを合わせて提供する場合、これらコンテンツは、ユーザが利用する端末装置上で複数ページにわたって表示され、ユーザはこれをスクロールしながら閲覧する場合が多い。しかし、例えばページ数が多い場合や、興味のある記事になかなかたどり着けないような場合、ユーザが、下位ページまでスクロールすることなく閲覧をやめてしまうケースが散見される。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、配信コンテンツの回遊性を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、取得部と、選択部と、生成部と、提供部と、を備える。前記取得部は、端末装置の利用者に関する利用者情報を取得する。前記選択部は、前記利用者情報に基づいて前記利用者へ提供する複数のコンテンツを選択する。前記生成部は、選択された複数のコンテンツを前記端末装置のスクロール方向に並べたメインコンテンツ、ならびに、前記メインコンテンツに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツを生成する。前記提供部は、前記端末装置へ合わせて表示されるように前記メインコンテンツおよび前記進捗コンテンツを提供する。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、配信コンテンツの回遊性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その1)である。
図7図7は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その2)である。
図8図8は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その3)である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その4)である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その5)である。
図11図11は、実施形態に係る情報処理装置の処理部による情報処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、実施形態に係る情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.情報処理の一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【0012】
図1では、実施形態に係る情報処理装置100が、端末装置10のユーザUに関する
利用者情報を取得し、利用者情報に基づいてユーザUへ提供する複数のコンテンツを選択し、選択された複数のコンテンツを端末装置10のスクロール方向に並べたメインコンテンツ、ならびに、メインコンテンツに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツを生成し、端末装置10へ合わせて表示されるようにメインコンテンツおよび進捗コンテンツを提供する処理を実行する例を示す。
【0013】
図1に示す情報処理装置100は、各種のサービスをユーザUへ提供するサーバ装置である。各種のサービスは、例えば、ユーザUが利用する端末装置10にインストールされたアプリやブラウザを介して各種のコンテンツを提供するコンテンツ提供サービスである。提供されるコンテンツには、例えば、ニュースコンテンツや、オークションコンテンツ、天気予報コンテンツ、ショッピングコンテンツ、ファイナンス(株取引等)コンテンツ、路線検索コンテンツ、地図コンテンツ、旅行コンテンツ、飲食店コンテンツ等が含まれる。
【0014】
情報処理装置100は、端末装置10から利用者情報を取得する(ステップS1)。利用者情報は、ユーザUの端末装置10に対する操作に関する操作情報を含む。利用者情報は、例えばユーザUが所望のコンテンツを要求する操作の操作情報を含む。なお、以下では、ユーザUが要求するコンテンツが複数の記事を含むニュースコンテンツである場合を主な例として挙げる。また、以下では、「ユーザU」は、適宜「端末装置10」と読み替えることができる。
【0015】
ユーザUは、例えばコンテンツ提供サービスのポータル画面などにおいてニュースコンテンツの要求操作を行う。すると、情報処理装置100は、この要求操作に応じた利用者情報に基づいて複数のコンテンツを選択する(ステップS2)。複数のコンテンツは、例えば新規配信でユーザUが未閲覧である各記事などである。
【0016】
そして、情報処理装置100は、選択された複数のコンテンツに基づいてエンドレスリード型のメインコンテンツMCを生成する(ステップS3)。メインコンテンツMCは、選択された複数のコンテンツを端末装置10の表示部12のスクロール方向に並べたコンテンツ群である。
【0017】
ユーザUは、メインコンテンツMCに対し何も考えずにスクロールするだけで、次々と新しい記事を閲覧することができる。すなわち、エンドレスリードとは、ユーザUが無意識に記事をエンドレスで読めることを指す。
【0018】
また、情報処理装置100は、進捗コンテンツPBを生成する(ステップS4)。進捗コンテンツPBは、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである。
【0019】
そして、情報処理装置100は、生成したメインコンテンツMCおよび進捗コンテンツPBを端末装置10へ提供する(ステップS5)。
【0020】
図1に示すように、情報処理装置100は、ユーザUがスクロール操作を行うと(ステップS5-1)、表示部12においてメインコンテンツMCが操作に応じて1記事目から8記事目にわたってスクロールするようにメインコンテンツMCを提供する(図中の矢印a1参照)。なお、本実施形態ではメインコンテンツMCにおける記事数を8としているが、あくまで一例であって、メインコンテンツMCに含まれるコンテンツの数を限定するものではない。
【0021】
また、情報処理装置100は、進捗コンテンツPBを、GUI(Graphical User Interface)のウィジェットの一つであるプログレスバー状のユーザインターフェイスとして提供する。図1の進捗コンテンツPB1に示すように、進捗コンテンツPBは、例えばメインコンテンツMCに配置された各記事に対応する各ノードNをリンクLで繋いだ形状を有する。また、進捗コンテンツPBは、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況に応じて表示が変動するように設けられる。
【0022】
図1に示すように、例えば1記事目が表示部12に表示された状態において、表示部12の下部に進捗コンテンツPB1が表示される。進捗コンテンツPB1は、表示中の1記事目を示すノードN、および、このノードNと2記事目を示すノードNの間までが、色が変わって表示される。「色が変わって」とは、例えば他と比べて色が濃くなるように表示が変動することを指す。
【0023】
また、進捗コンテンツPB1は、1記事目を示すノードNに対し、例えば表示中であることを示す「1記事目」との吹き出しB1が付与されて表示される。
【0024】
そして、ユーザUがメインコンテンツMCをスクロールして(ステップS5-2)、表示部12へ2記事目を表示させると(図中の矢印a2参照)、表示部12の下部に進捗コンテンツPB2が表示される。進捗コンテンツPB2は、進捗コンテンツPB1からさらに、表示中の2記事目を示すノードN、および、このノードNと3記事目を示すノードNの間までが、色が変わって表示される。
【0025】
また、進捗コンテンツPB2は、2記事目を示すノードNに対し、例えば表示中であることを示す「2記事目」との吹き出しB2が付与されて表示される。
【0026】
なお、ステップS5-2に示したように、ユーザUが自身でメインコンテンツMCをスクロールさせる場合に加えて、情報処理装置100は、ユーザUによってノードNが直接指定された場合に、このノードNに対応する記事までメインコンテンツMCを自動的にスクロールさせるユーザインターフェイスとして進捗コンテンツPBを提供する。
【0027】
この場合、図1に示すように、例えば進捗コンテンツPB1において2記事目を示すノードNをユーザUがタップ操作すると(ステップS5-3)、メインコンテンツMCは、2記事目が表示部12に表示されるように自動的にスクロールすることとなる(図中の矢印a2参照)。
【0028】
すなわち、情報処理装置100は、表示中のコンテンツ以外の他のコンテンツが進捗コンテンツPBを介して選択された場合は、選択されたコンテンツが表示されるようにメインコンテンツMCをスクロールさせる。
【0029】
このように、情報処理装置100が、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示す進捗コンテンツPBというユーザインターフェイスを提供することで、ユーザUにメインコンテンツMCの閲覧状況を一目で把握させること可能となる。また、これにより、複数ページにわたるメインコンテンツMCをユーザUに下位ページまで閲覧させやすくすることができる。
【0030】
また、情報処理装置100は、さらに進捗コンテンツPBを、当該進捗コンテンツPBを介して他のコンテンツが選択された場合に、選択されたコンテンツが表示されるようにメインコンテンツMCを自動的にスクロールさせるユーザインターフェイスとして提供することで、ユーザUにスクロール操作を面倒だと感じさせにくくすることができる。また、これによりやはり、複数ページにわたるメインコンテンツMCをユーザUに下位ページまで閲覧させやすくすることができる。
【0031】
すなわち、情報処理装置100によれば、配信コンテンツの回遊性を向上させることができる。
【0032】
なお、図1では、表示部12の下部に進捗コンテンツPBが表示される例を挙げたが、進捗コンテンツPBの表示位置を限定するものではなく、表示部12の上部に表示してもよい。
【0033】
また、図1では、進捗コンテンツPBにおいて、表示中であることを示す吹き出しB1,B2を表示する例を挙げたが、これ以外にも、各コンテンツの状況などに応じた説明が表示されるように吹き出しBを用いてもよい。この点については、図8および図9を用いた説明で後述する。
【0034】
このように、情報処理装置100は、端末装置10のユーザUの利用者情報を取得し、利用者情報に基づいてユーザUへ提供する複数のコンテンツを選択し、選択された複数のコンテンツを端末装置10のスクロール方向に並べたメインコンテンツMC、ならびに、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツPBを生成し、端末装置10へ合わせて表示されるようにメインコンテンツMCおよび進捗コンテンツPBを提供する。これにより、情報処理装置100によれば、配信コンテンツの回遊性を向上させることができる。
【0035】
以下、上記のような情報処理を行う情報処理装置100、および、この情報処理装置100を含む情報処理システム1について詳細に説明する。
【0036】
〔2.情報処理システム1の構成〕
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。図2に示すように、情報処理システム1は、1以上の端末装置10-1、10-2、…10-n(nは3以上の自然数)と、情報処理装置100と、を含む。
【0037】
各端末装置10と情報処理装置100とは、ネットワークNWを介して、有線または無線により通信可能に接続される。ネットワークNWは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話網(携帯電話網、固定電話網等)、地域IP(Internet Protocol)網、インターネット等の通信ネットワークである。ネットワークNWには、有線ネットワークが含まれていてもよいし、無線ネットワークが含まれていてもよい。
【0038】
端末装置10は、上記したように、ユーザUが利用する端末装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話機や、タブレット端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、PDA(Personal Digital Assistant)等である。また、端末装置10は、頭部装着型(眼鏡型を含む)や時計型等のウェアラブルデバイス(wearable device)であってもよい。
【0039】
端末装置10は、ユーザUによる操作や、端末装置10が有する機能(例えば、コンテンツ提供サービスを利用するためのアプリを実行する機能や、ブラウザ機能等)に応じて各種情報を取得し、取得した情報に応じた情報を生成して送信する。例えば、端末装置10は、ネットワークNWを介して、情報処理装置100が提供するコンテンツ提供サービスのサイトへアクセスする。そして、ユーザUが例えば提供を受けたいコンテンツのテーマを指定することによって、端末装置10は、情報処理装置100に対してコンテンツ要求を送信する。
【0040】
情報処理装置100は、端末装置10に対するコンテンツ提供サーバとして機能するサーバ装置である。なお、図2では、1つの情報処理装置100を表しているが、情報処理装置100は例えばパブリッククラウドとして実現され、物理的には複数のサーバ装置によって構成され、各サーバ装置においてコンテンツ提供サービスにおける各機能が適宜分担されていてもよい。
【0041】
〔3.端末装置10の構成〕
次に、図3は、実施形態に係る端末装置10の構成の一例を示す図である。図3に示すように、実施形態に係る端末装置10は、通信部11と、表示部12と、操作部13と、センサ群14と、記憶部15と、処理部16とを備える。
【0042】
〔3.1.通信部11〕
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)などによって実現される。通信部11は、ネットワークNWと有線または無線で接続され、ネットワークNWを介して、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
【0043】
〔3.2.表示部12〕
表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどである。
【0044】
〔3.3.操作部13〕
操作部13は、例えば、文字、数字、およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボード、マウス、および電源ボタンなどを含む。表示部12がタッチパネル対応ディスプレイである場合、操作部13はタッチパネルを含む。
【0045】
〔3.4.センサ群14〕
センサ群14は、例えば、測位センサ、加速度センサ、ジャイロセンサ、およびイメージセンサなどを含む。測位センサは、端末装置10の位置をユーザUの位置として検出するセンサである。加速度センサは、端末装置10の加速度を検出するセンサである。ジャイロセンサは、端末装置10の傾きおよび回転などの姿勢を検出するセンサである。イメージセンサは、端末装置10の周囲を撮像するセンサである。
【0046】
〔3.5.記憶部15〕
記憶部15は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。
【0047】
記憶部15には、例えば、情報処理装置100から送信されネットワークNWおよび通信部11を介して処理部16によって取得された情報およびセンサ群14によって検出された情報である検出情報などが記憶される。
【0048】
〔3.6.処理部16〕
処理部16は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって、端末装置10内部の記憶装置(例えば、記憶部15)に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。処理部16は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0049】
処理部16は、情報取得部16aと、表示処理部16bと、情報出力部16cとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部16の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0050】
〔3.6.1.情報取得部16a〕
情報取得部16aは、情報処理装置100から送信されネットワークNWを介して通信部11で受信される種々のコンテンツを取得する。
【0051】
〔3.6.2.表示処理部16b〕
表示処理部16bは、情報取得部16aによって取得された情報を表示部12に表示させる。例えば、表示処理部16bは、情報取得部16aによって取得されたコンテンツなどを表示部12に表示させる。
【0052】
〔3.6.3.情報出力部16c〕
情報出力部16cは、例えば、ユーザUによる操作部13への操作に応じた情報である操作情報を含む利用者情報を情報処理装置100へ通信部11を介して送信する。また、情報出力部16cは、センサ群14によって検出された情報である検出情報を情報処理装置100へ通信部11を介して送信する。
【0053】
〔4.情報処理装置100の構成〕
次に、図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部101と、記憶部102と、処理部103とを備える。
【0054】
〔4.1.通信部101〕
通信部101は、例えば、NICなどによって実現される。また、通信部101は、ネットワークNWと有線または無線で接続され、他の各種装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部101は、端末装置10や、各種のコンテンツの発信元となる図示略のコンテンツ元サーバ(例えば、ニュースサーバなど)との間でネットワークNWを介して情報の送受信を行う。
【0055】
〔4.2.記憶部102〕
記憶部102は、例えば、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置によって実現される。記憶部102は、利用者情報記憶部102aと、コンテンツ記憶部102bとを有する。
【0056】
〔4.2.1.利用者情報記憶部102a〕
利用者情報記憶部102aは、ユーザUに関する各種の情報を記憶する。図5は、実施形態に係る利用者情報記憶部102aに記憶されるユーザ情報テーブルの一例を示す図である。図5に示す例では、利用者情報記憶部102aに記憶されるユーザ情報テーブルは、「ユーザID」、「操作情報」、「属性情報」、「行動情報」、「設定情報」といった項目の情報を含む。
【0057】
「ユーザID」は、ユーザUを識別する識別子である。「操作情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUが行った操作に関する情報であり、特定のコンテンツに対する特定の操作等の操作履歴などを含む。
【0058】
「属性情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの属性に関する属性情報である。ユーザUの属性は、例えば、デモグラフィック属性、ジオグラフィック属性、サイコグラフィック属性などである。デモグラフィック属性は、人口統計学的属性であり、例えば、年齢、性別、職業、居住地、年収、家族構成などである。ジオグラフィック属性は、地理的属性であり、所在地に基づいた国や地域、居住地、現在位置などである。サイコグラフィック属性は、心理学的属性であり、例えば、ライフスタイル、価値観、興味関心などである。
【0059】
「行動情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの行動に関する情報であり、購買、閲覧、サービス利用等の行動履歴などを含む。「設定情報」は、「ユーザID」に対応付けられたユーザUの設定に関する情報であり、各通知のオプトイン/オプトアウト情報や、ユーザUがフォローしている情報などを含む。
【0060】
図5で示す例では、ユーザID「U-1」のユーザUは、操作情報が「操作情報OP1」であり、属性情報が「属性情報AT1」であり、行動情報が「行動情報AC1」であり、設定情報が「設定情報ST1」である。また、ユーザID「U-2」のユーザUは、操作情報が「操作情報OP2」であり、属性情報が「属性情報AT2」であり、行動情報が「行動情報AC2」であり、設定情報が「設定情報ST2」である。
【0061】
なお、図5に示した例では、操作情報や、属性情報、行動情報、設定情報といった各情報を、「操作情報OP1」~「操作情報OP3」のように抽象的な文字列で表現したが、これら情報は、例えば、テキストやバイナリなどのデータまたはファイル形式のデータである。また、利用者情報記憶部102aは、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。
【0062】
〔4.2.2.コンテンツ記憶部102b〕
図4の説明に戻る。コンテンツ記憶部102bは、上記したコンテンツ元サーバから発信されるニュースコンテンツなどの各種のコンテンツを記憶する。
【0063】
〔4.3.処理部103〕
処理部103は、コントローラであり、例えば、CPUやMPUなどによって、情報処理装置100内部の記憶装置(例えば、記憶部102)に記憶されている各種プログラム(「情報処理プログラム」の一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。処理部103は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路により一部または全部が実現されてもよい。
【0064】
処理部103は、取得部103aと、選択部103bと、生成部103cと、提供部103dとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、処理部103の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0065】
〔4.3.1.取得部103a〕
取得部103aは、通信部101を介して、外部の情報処理装置である外部装置(端末装置10を含む)から各種情報を受信する。例えば、取得部103aは、上記した属性情報、行動情報、設定情報を外部装置から取得し、取得したこれら情報を利用者情報記憶部102aに記憶する。例えば、取得部103aは、所定の期間ごとに、これら情報を外部装置から取得し、利用者情報記憶部102aに記憶されるユーザ情報テーブルを更新する。
【0066】
また、取得部103aは、通信部101を介して、ユーザUの端末装置10に対する操作に関する操作情報を端末装置10から取得し、取得した操作情報を利用者情報記憶部102aに記憶する。例えば、取得部103aは、ユーザUが所望のコンテンツを要求する操作に応じた操作情報を端末装置10から取得し、利用者情報記憶部102aに記憶されるユーザ情報テーブルを更新する。
【0067】
〔4.3.2.選択部103b〕
選択部103bは、利用者情報に基づいてユーザUへ提供する複数のコンテンツを選択する。選択部103bは、例えばユーザUがコンテンツ提供サービスのポータル画面などにおいて行ったニュースコンテンツの要求操作に応じてコンテンツ記憶部102bから当該要求操作に応じた複数のコンテンツを選択する。
【0068】
〔4.3.3.生成部103c〕
生成部103cは、選択部103bによって選択された複数のコンテンツに基づいてエンドレスリード型のメインコンテンツMCを生成する。また、生成部103cは、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツPBを生成する。
【0069】
なお、進捗コンテンツPBは、表示部12に表示された際、ユーザUにその存在を明確にアピールし、かつ、その機能をユーザUが容易に把握できるようにすることが、回遊性を向上させるうえでは好ましい。
【0070】
図6は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その1)である。生成部103cは、進捗コンテンツPBとともに、進捗コンテンツPBの存在および機能をガイダンスするガイドコンテンツを生成することができる。
【0071】
このガイドコンテンツは、図6に示すように、例えばモーダルウィンドウMWによって実現することができる。生成部103cが、このように進捗コンテンツPBの存在および機能をガイダンスするガイドコンテンツを生成し、例えばモーダルウィンドウMWとして端末装置10に表示することによって、ユーザUに進捗コンテンツPBを強くアピールし、その機能をユーザUが利用することによって回遊性を向上させるのに資することができる。
【0072】
なお、図6では、モーダルウィンドウMWを利用する例を挙げたが、吹き出し等によって同様の機能を実現してもよい。
【0073】
また、図1図6では、表示部12の下部に進捗コンテンツPBが表示される例を挙げたが、上記したように進捗コンテンツPBは例えば表示部12の上部に表示されてもよい。
【0074】
また、進捗コンテンツPBは、各記事の閲覧に関する状態に応じて、表示が変動するようにしてもよい。図7は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その2)である。
【0075】
図7に示すように、生成部103cは、「表示中」や、「表示済」や、「未表示」といった各記事の閲覧に関する状態に応じて、表示が変動するように進捗コンテンツPBを生成してもよい。図7に示すように、進捗コンテンツPBは、例えば「未表示」の場合よりも「表示済」の場合の方が濃い色で表示され、「表示済」の場合よりも「表示中」の場合の方がさらに濃い色で表示されるように生成される。濃い色で表示することは、明瞭化することの一例である。したがって、色の違いによって明瞭化したり、明滅することによって明瞭化したりしてもよい。
【0076】
なお、図7に示す進捗コンテンツPBは、ユーザUが1記事目から4記事目までを表示して閲覧したが、表示を3記事目に戻し、3記事目が表示中の状態である例を示している。
【0077】
図7に示したような進捗コンテンツPBを生成することによって、ユーザUは、メインコンテンツMCの閲覧についての進捗状況などを一目で把握することが可能となり、まだ見ていない記事を速やかに選択して表示できるなど、回遊性の向上に資することができる。
【0078】
また、生成部103cは、各記事の状況などに応じて、例えば図1にも示した吹き出しB等による説明が表示されるように進捗コンテンツPBを生成してもよい。図8は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その3)である。
【0079】
図8に示すように、進捗コンテンツPBは、各記事の各種の状況に応じて吹き出しBが付与されて表示されるように生成される。図8の例では、3記事目に表示中であることを示す「3記事目」の吹き出しB3が表示され、5記事目にコメントが増加中であることを示す「コメント増加中」の吹き出しB4が表示され、7記事目にユーザUが興味を示す可能性があることを示す「興味があるかも」の吹き出しB5が表示された例を示している。
【0080】
「コメント増加中」の吹き出しB4は、生成部103cが、例えばコンテンツ記憶部102bに記憶されるコンテンツにおいて該当の記事につきコメントが増加中であることを検知することで付与することができる。
【0081】
また、「興味があるかも」の吹き出しB5は、生成部103cが、例えば利用者情報記憶部102aにおける操作情報や、属性情報や、行動情報や、設定情報などに基づいてユーザUの興味関心を推定することで付与することができる。
【0082】
図8に示したような進捗コンテンツPBを生成することによって、ユーザUの興味を強く引くことが可能となり、回遊性の向上に資することができる。
【0083】
また、生成部103cは、進捗コンテンツPBにおいて、例えば各記事のカテゴリを示す吹き出しBが付与されて表示されるように進捗コンテンツPBを生成してもよい。図9は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その4)である。
【0084】
この場合、図9に示すように、進捗コンテンツPBは、「国内」、「国際」、「スポーツ」、「エンタメ」といったカテゴリを示す吹き出しBが各記事に対し付与されて表示される。このとき、カテゴリごとで色を分けて吹き出しBを表示してもよい。
【0085】
図9に示したような進捗コンテンツPBを生成することによって、ユーザUは、各記事のカテゴリを一目で把握することが可能となり、自身が見たいカテゴリの記事をスクロールではなく進捗コンテンツPBへのタップ操作によって速やかに選択することができる。よって、回遊性の向上に資することができる。なお、図1図8図9に示した吹き出しBは、各コンテンツの状況を説明するテキストの一例であり、必ずしも吹き出しBを利用しなくともよい。
【0086】
また、進捗コンテンツPBにおけるリンクLによるノードNの繋がりを多層構造としてもよい。図10は、実施形態に係る情報処理におけるユーザインターフェイスの一例を示す図(その5)である。
【0087】
これまで説明した進捗コンテンツPBは、単層構造であり、図10に示す第1層に相当するものとする。また、ここで第1層は、ニュースコンテンツにおける最新記事の各記事であるものとする。
【0088】
この場合、図10の上図に示すように、進捗コンテンツPBは、例えば1記事目が表示中である状態において、この1記事目に対応するノードN1から第2層へのリンクL1を分岐させ、第2層において1記事目の関連記事「1-1」、「1-2」、「1-3」…を表示してもよい。
【0089】
また、図10の下図に示すように、進捗コンテンツPBは、例えば2記事目が表示中である状態に遷移すれば、この2記事目に対応するノードN2から第2層へのリンクL2を分岐させ、第2層において2記事目の関連記事「2-1」、「2-2」、「2-3」…を表示してもよい。
【0090】
なお、ユーザUが第2層の関連記事のいずれかを選択すると、情報処理装置100は、例えば選択された関連記事を含むメインコンテンツMCを再生成して、これに応じた進捗コンテンツPBとともに端末装置10へ提供し、第1層に表示させるようにしてもよい。
【0091】
このとき、再生成されるメインコンテンツMCは、最新記事でなく、別のテーマや別のカテゴリによるコンテンツ群であってもよい。
【0092】
また、第2層は、関連記事に限らず、別のテーマや別のカテゴリによるコンテンツ群であってもよい。
【0093】
また、図10では進捗コンテンツPBが2層構造である例を挙げているが、3層以上であってもよい。例えば、配信日が1日前、2日前、3日前…のように、配信日により分けた多層構造としてもよい。
【0094】
このように、進捗コンテンツPBを多層構造とすることによって、ユーザUが連鎖的に記事を閲覧する機会を多く設けることができ、回遊性を向上させるのに資することができる。
【0095】
〔4.3.4.提供部103d〕
図4の説明に戻る。提供部103dは、通信部101を介し、生成部103cによって生成されたメインコンテンツMCおよび進捗コンテンツPBが合わせて表示されるように、端末装置10へ提供する。
【0096】
〔5.処理手順〕
次に、実施形態に係る情報処理装置100の処理部103による情報処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理装置100の処理部103による情報処理の一例を示すフローチャートである。
【0097】
図10に示すように、情報処理装置100の処理部103は、操作情報を含む利用者情報を取得したか否かを判定する(ステップS101)。
【0098】
処理部103は、利用者情報を取得していないと判定した場合(ステップS101,No)、ステップS101からの処理を繰り返す。また、処理部103は、利用者情報を取得したと判定した場合(ステップS101,Yes)、つづいて動作終了を示す利用者情報であるか否かを判定する(ステップS102)。
【0099】
処理部103は、動作終了を示す利用者情報であると判定した場合(ステップS102,Yes)、処理を終了する。一方、処理部103は、動作終了を示す利用者情報でないと判定した場合(ステップS102,No)、利用者情報に基づいて複数のコンテンツを選択する(ステップS103)。
【0100】
ニュースコンテンツであれば、処理部103は一例として、新規配信でユーザUが未閲覧である複数の記事を選択する。また、処理部103は、選択した各記事に対するコメント等を選択してもよい。
【0101】
そして、処理部103は、選択した複数のコンテンツをスクロール方向へ並べたエンドレスリード型のメインコンテンツを生成する(ステップS104)。また、処理部103は、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツPBを生成する(ステップS105)。
【0102】
そして、処理部103は、端末装置10へ合わせて表示されるようにメインコンテンツMCおよび進捗コンテンツPBを提供する(ステップS106)。そして、処理部103は、ステップS101からの処理を繰り返す。
【0103】
〔6.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る情報処理装置100や端末装置10は、例えば図12に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置100を例に挙げて説明する。図12は、実施形態に係る情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0104】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0105】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNWを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、ネットワークNWを介して他の機器へ送信する。
【0106】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0107】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、当該プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0108】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、処理部103の各機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部102内のデータが記憶される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、ネットワークNWを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0109】
〔7.変形例〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0110】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0111】
例えば、図4に示した取得部103aと提供部103dとは、統合されてもよい。また、例えば、選択部103bと生成部103cとは、統合されてもよい。また、例えば、記憶部102に記憶される情報は、ネットワークNWを介して、外部に備えられた所定の記憶装置に記憶されてもよい。
【0112】
また、情報処理装置100は、ユーザUがメインコンテンツMCを全部閲覧したら、別のカテゴリなどのメインコンテンツMCおよび進捗コンテンツPBを自動的に生成し、端末装置10へ提供するようにしてもよい。
【0113】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0114】
〔8.効果〕
実施形態に係る情報処理装置100は、取得部103aと、選択部103bと、生成部103cと、提供部103dと、を備える。取得部103aは、端末装置10のユーザU(「利用者」の一例に相当)に関する利用者情報を取得する。選択部103bは、利用者情報に基づいてユーザUへ提供する複数のコンテンツを選択する。生成部103cは、選択された複数のコンテンツを端末装置10のスクロール方向に並べたメインコンテンツMC、ならびに、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示すコンテンツである進捗コンテンツPBを生成する。提供部103dは、端末装置10へ合わせて表示されるようにメインコンテンツMCおよび進捗コンテンツPBを提供する。
【0115】
このように、情報処理装置100が、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧の進捗状況を示す進捗コンテンツPBというユーザインターフェイスを提供することで、ユーザUにメインコンテンツMCの閲覧状況を一目で把握させること可能となる。また、これにより、複数ページにわたるメインコンテンツMCをユーザUに下位ページまで閲覧させやすくすることができる。すなわち、情報処理装置100によれば、配信コンテンツの回遊性を向上させることができる。
【0116】
また、提供部103dは、メインコンテンツMCにおいて表示中のコンテンツ以外の他のコンテンツが進捗コンテンツPBを介して選択された場合に、選択されたコンテンツが表示されるようにメインコンテンツMCをスクロールさせる。これにより、ユーザUにスクロール操作を面倒だと感じさせにくくすることができる。また、これにより、複数ページにわたるメインコンテンツMCをユーザUに下位ページまで閲覧させやすくすることができる。すなわち、情報処理装置100によれば、配信コンテンツの回遊性を向上させることができる。
【0117】
また、提供部103dは、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツに対応する各ノードNをリンクLで繋いだ形状を有するプログレスバー状のユーザインターフェイスとして提供する。これにより、ユーザUに分かりやすくメインコンテンツMCの閲覧状況を提示することが可能となる。
【0118】
また、提供部103dは、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの閲覧に関する状態に応じて、ノードNおよびリンクLの表示が変動するように生成された進捗コンテンツPBを提供する。これにより、表示の変動によってユーザUに分かりやすくメインコンテンツMCの閲覧状況を提示することが可能となる。
【0119】
また、提供部103dは、未表示の場合よりも表示済の場合の方が明瞭化して表示され、表示済の場合よりも表示中の場合の方が明瞭化して表示されるように生成された進捗コンテンツPBを提供する。これにより、表示の明瞭化によってユーザUに分かりやすくメインコンテンツMCの閲覧状況を提示することが可能となる。
【0120】
また、提供部103dは、メインコンテンツMCに配置された各コンテンツの状況を説明する吹き出しB(「テキスト」の一例に相当)が、対応するノードNに付与されて表示されるように生成された進捗コンテンツPBを提供する。これにより、ユーザUの興味を強く引いたり、ユーザUに各記事のカテゴリを一目で把握させたりすることが可能となり、回遊性の向上に資することができる。
【0121】
また、提供部103dは、リンクLによるノードNの繋がりが多層構造を有するように生成された進捗コンテンツを提供する。これにより、ユーザUが連鎖的に記事を閲覧する機会を多く設けることができ、回遊性を向上させるのに資することができる。
【0122】
また、提供部103dは、メインコンテンツMCにおいて表示中のコンテンツに対応するノードNから分岐して、かかるコンテンツの関連コンテンツに対応するノードNの繋がりが表示されるように生成された進捗コンテンツPBを提供する。これにより、表示中のコンテンツの遷移に伴ってより連鎖的にユーザUが記事を閲覧する機会を多く設けることができ、回遊性を向上させるのに資することができる。
【0123】
以上、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明したが、これは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0124】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0125】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 情報処理装置
101 通信部
102 記憶部
102a 利用者情報記憶部
102b コンテンツ記憶部
103 処理部
103a 取得部
103b 選択部
103c 生成部
103d 提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12