(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088214
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】ホースガイド
(51)【国際特許分類】
F16L 3/01 20060101AFI20240625BHJP
F16L 37/133 20060101ALI20240625BHJP
F16L 37/14 20060101ALI20240625BHJP
F16L 23/04 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
F16L3/01
F16L37/133
F16L37/14
F16L23/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203275
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000242378
【氏名又は名称】株式会社KVK
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 大介
【テーマコード(参考)】
3H016
3H023
3J106
【Fターム(参考)】
3H016AB07
3H016AC05
3H016AD01
3H023AA03
3H023AC08
3H023AC13
3H023AC21
3H023AC61
3H023AD13
3H023AD18
3H023AD54
3J106BA01
3J106BB01
3J106BD01
3J106BE26
3J106EC01
3J106ED36
3J106EF04
(57)【要約】
【課題】管継手を組み立てる際の施工性を向上させる。
【解決手段】ホースガイド13は、フランジ部を有する第1管と、フランジ部を有するとともにホースが接続される第2管と、フランジ部同士を挟持することによって第1管、及び第2管を接続するファスナーとを備える管継手に用いられる。ホースガイド13は、ホースを摺動可能に挿通させるガイド部50と、ファスナーに取り付けられるキャップ部60とを有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フランジ部を有する第1管と、
フランジ部を有するとともにホースが接続される第2管と、
前記フランジ部同士を挟持することによって前記第1管、及び前記第2管を接続するファスナーとを備える管継手に用いられるホースガイドであって、
前記ホースを摺動可能に挿通させるガイド部と、
前記ファスナーに取り付けられるキャップ部とを有することを特徴とするホースガイド。
【請求項2】
前記第1管、及び前記第2管の少なくとも一方に装着される装着部を有する請求項1に記載のホースガイド。
【請求項3】
前記装着部は、前記ガイド部と一体に形成されている請求項2に記載のホースガイド。
【請求項4】
前記装着部は、前記第1管、及び前記第2管の少なくとも一方の外周に沿って延びる腕部を有しており、
前記腕部は、前記装着部を装着させる際に拡径可能に構成されている請求項2又は3に記載のホースガイド。
【請求項5】
前記腕部は、前記第1管、及び前記第2管の少なくとも一方に面接触するように帯状に形成されている請求項4に記載のホースガイド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホースガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、水栓に用いられるホースガイドについて記載している。
水栓は、水栓本体と、水栓本体の下面から下方に延設する接続管と、接続管に接続されたホースとを有している。接続管の先端にはジョイントが接続されている。また、ホースの先端には接続具が接続されている。接続管のジョイントとホースの接続具とを接続することによって、接続管とホースは接続される。
【0003】
図11に示すように、ホースガイド80は、ホースを挿通案内するガイド部81と、水栓の設置面の裏側に設置された部材に固定される固定部82とを備えている。ホースガイドを用いることによって、水栓本体からホースを引き出して使用する際に、ホースが他の部材に干渉することによって引き出しにくくなることを抑制している。
【0004】
特許文献1では、ホースガイド80の固定部82をジョイントに固定することによって、ホースガイド80の位置決めを行っている。
特許文献2は、ファスナーを用いて管同士を接続した管継手について記載している。ファスナーの脱落を防止するために、ファスナーにキャップを取り付けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-332668号公報
【特許文献2】特開2019-100429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、特許文献1等の水栓において、接続管のジョイントとホースの接続具との接続を、ファスナーを用いて行った場合、さらに特許文献2のようにファスナーに脱落防止用のキャップを取り付ける場合が起こり得る。ホースガイド80に加えて、キャップを取り付ける必要があるため、管継手を組み立てる際の部品点数が増える。管継手を組み立てる際の施工性に改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためのホースガイドは、フランジ部を有する第1管と、フランジ部を有するとともにホースが接続される第2管と、前記フランジ部同士を挟持することによって前記第1管、及び前記第2管を接続するファスナーとを備える管継手に用いられるホースガイドであって、前記ホースを摺動可能に挿通させるガイド部と、前記ファスナーに取り付けられるキャップ部とを有することを要旨とする。
【0008】
この構成によれば、ホースガイドのキャップ部をファスナーに取り付けることによって、ファスナーの脱落を防止することができるとともに、ホースガイドの位置決めを行うことができる。また、ホースガイドが、ホースを摺動可能に挿通させるガイド部と、ファスナーに取り付けられるキャップ部とを有することによって、部品点数を減らすことができる。そのため、管継手を組み立てる際の施工性を向上させることができる。
【0009】
上記構成において、前記第1管、及び前記第2管の少なくとも一方に装着される装着部を有することが好ましい。この構成によれば、装着部を第1管、及び第2管の少なくとも一方に装着することによって、より安定した状態でホースガイドの位置決めを行うことができる。
【0010】
上記構成において、前記装着部は、前記ガイド部と一体に形成されていることが好ましい。この構成によれば、装着部とガイド部が別体で構成された態様に比べて、部品点数を減らすことができるため、管継手を組み立てる際の施工性を向上させることができる。
【0011】
上記構成において、前記装着部は、前記第1管、及び前記第2管の少なくとも一方の外周に沿って延びる腕部を有しており、前記腕部は、前記装着部を装着させる際に拡径可能に構成されていることが好ましい。この構成によれば、装着部の腕部を拡径させることによって、第1管、及び第2管の少なくとも一方に装着部を容易に装着させることができる。
【0012】
上記構成において、前記腕部は、前記第1管、及び前記第2管の少なくとも一方に面接触するように帯状に形成されていることが好ましい。この構成によれば、より安定した状態で装着部を装着させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のホースガイドによれば、管継手を組み立てる際の施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、ホースガイドを取り付けた管継手の斜視図である。
【
図2】
図2は、ホースガイドを取り付ける前の管継手の斜視図である。
【
図3】
図3は、ホースガイドを取り付ける前の管継手の分解斜視図である。
【
図5】
図5は、ホースガイドの別角度の斜視図である。
【
図6】
図6は、ホースガイドのさらに別角度の斜視図である。
【
図7】
図7は、ホースガイドを取り付けた管継手の断面図である。
【
図8】
図8は、ホースガイドを取り付ける途中の管継手の斜視図である。
【
図9】
図9は、変更例のホースガイドの斜視図である。
【
図10】
図10は、別の変更例のホースガイドの斜視図である。
【
図11】
図11は、従来技術のホースガイドの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
ホースガイドの実施形態を説明する。
図1、2に示すように、配管同士を水密状態で接続する管継手10は、一方の配管11に接続される第1管20と、他方の配管としてのホース12に接続される第2管30とを備える。また、管継手10は、第1管20、及び第2管30を接続した状態で固定するファスナー40を備える。
【0016】
図3、7に示すように、第1管20と第2管30は、それぞれフランジ部21、31を有しており、ファスナー40でフランジ部21、31同士を挟持することによって第1管20、及び第2管30を接続している。
【0017】
図1に示すように、管継手10は、ホース12を挿通案内するホースガイド13を備える。ホースガイド13は、ホース12を摺動可能に挿通させるガイド部50と、ファスナー40に取り付けられるキャップ部60とを有する。また、ホースガイド13は、第1管20に装着される装着部70を有する。キャップ部60がファスナー40に取り付けられていることによって、ファスナー40がフランジ部21、31同士を挟持した状態から抜け落ちることを抑制している。
【0018】
管継手10の構成部材について説明する。
<第1管と第2管>
図2、3に示すように、第1管20は、内部に流路を形成する円筒状に構成されている。第1管20は、軸方向における基端部に配管11が接続されている。第1管20は、軸方向における先端部にフランジ部21を有する。第1管20は、軸方向の中央部に、他の部分よりも全周に亘って外径が小さく構成された縮径部22を有する。
【0019】
図7に示すように、第1管20は、先端部の内周に、全周に亘って内径が大きく構成された拡径部23を有する。
図2、3に示すように、第2管30は、内部に流路を形成する円筒状に構成されている。第2管30は、軸方向における基端部にホース12が接続されている。
【0020】
図7に示すように、第2管30は、軸方向の中央部にフランジ部31を有する。フランジ部31の外径は、第1管20の拡径部23の内径より若干小さく構成されている。第2管30において、フランジ部31よりも先端部側の外径は、第1管20の内径より若干小さく構成されている。第2管30のフランジ部31よりも先端部側の外周には、軸方向に間隔をおいた2箇所に全周に亘ってパッキン32が配置されている。
【0021】
<ファスナー>
図2、3に示すように、ファスナー40は、一対の腕部41と、一対の腕部41の基端同士を接続するファスナー接続部42とを備える。ファスナー40は、一対の腕部41の先端間が開放された断面C字状の部材である。ファスナー40は、一対の腕部41を接近離間可能な弾性を有している。
【0022】
一対の腕部41は、それぞれ、ファスナー接続部42から延びる基部41aと、基部41aの先端から延びる挟持部41bを有する。挟持部41bは、互いに離間する方向に凸となるように半円形状に湾曲している。また、一対の腕部41は、挟持部41bの先端から互いに離間する方向に延びる案内部41cを有している。
【0023】
挟持部41bは、腕部41の厚さ方向、すなわち断面C字状のファスナー40の径方向に貫通するとともに、腕部41の長さ方向、すなわちファスナー40の周方向に延びる貫通孔41dを有する。
【0024】
貫通孔41dは、一部が案内部41cにも跨っている。この貫通孔41dは、ファスナー40が第1管20と第2管30のフランジ部21、31に取り付けられた際に、フランジ部21、31同士を挟持する。
【0025】
ファスナー40の材質は特に限定されないが、金属製であると強度が高くなるとともに、耐久性が向上するため好ましい。
図3、7に示すように、ファスナー40を用いて第1管20、及び第2管30を接続する際には、まず、第2管30の先端側を、第1管20の先端側から第1管20内に挿入する。第2管30のフランジ部31が、第1管20の拡径部23に嵌合した状態で、それ以上、第2管30の先端側が第1管20内に挿入されることが規制される。
【0026】
次に、第1管20、及び第2管30の径方向外側から、ファスナー40を取り付ける。ファスナー40は、一対の案内部41cの間隔を押し広げながら第1管20、及び第2管30に接近し、挟持部41bの貫通孔41d内に第1管20、及び第2管30のフランジ部21、31同士が挿通された状態で取り付けられる。
【0027】
これにより、第1管20、及び第2管30のフランジ部21、31同士が、第1管20、及び第2管30の軸方向の両外側から、ファスナー40の挟持部41bで挟持された状態になる。第1管20、及び第2管30のフランジ部21、31同士が離間することが抑制されることによって、第1管20、及び第2管30を接続した状態で固定することができる。
【0028】
<ホースガイド>
図4~6に示すように、ホースガイド13は、ホース12を摺動可能に挿通させるガイド部50と、ファスナー40に取り付けられるキャップ部60とを有する。また、ホースガイド13は、第1管20に装着される装着部70を有する。ガイド部50、キャップ部60、及び装着部70は、一体に形成されている。
【0029】
ホースガイド13の詳細について説明する。
(ガイド部)
図4、5に示すように、ガイド部50は、円筒状の本体部51と、本体部51の軸方向(以下、単に「軸方向」ともいう。)における他端側の端部から本体部51の径方向外側に延びる接続部52とを有する。
【0030】
本体部51の内径は、特に制限されないが、ホース12を過度に干渉させることなく、挿通させることができるように設定することが好ましい。
接続部52は、一対の接続壁52aを有する。一対の接続壁52aは、矩形板状に構成されており、互いに一定の間隔をおいて本体部51の径方向外側に延びている。一対の接続壁52aの壁面は、軸方向に平行に延びている。接続部52が、一定の間隔をおいた一対の接続壁52aを有していることにより、接続部52の強度を好適に維持しつつ、接続部52を軽量化することができる。
【0031】
(装着部)
図4、5に示すように、装着部70は、ガイド部50の一対の接続壁52aに接続されている。具体的には、装着部70は、一対の接続壁52aにおける本体部51側の端部とは反対側の端部に接続されている。
【0032】
装着部70は、一対の接続壁52aの両方に跨って接続した矩形板状の基端部71を有する。また、装着部70は、基端部71における軸方向に直交する方向の端部である左右両端部から、それぞれ離間する方向に湾曲して延びる一対の腕部72を有する。一対の腕部72の先端は、互いに開放されている。基端部71と一対の腕部72は、帯状に構成されており、C字状の断面形状となっている。
【0033】
基端部71と一対の腕部72の内周は、略円形状に沿っている。言い換えれば、基端部71と一対の腕部72は、第1管20、及び第2管30の少なくとも一方の外周に沿って延びる形状を有している。基端部71と一対の腕部72の内周に沿う仮想円を想定した際に、仮想円の内径は、配管11の外径よりも大きく、配管11が接続された第1管20の外径よりも小さいことが好ましい。
【0034】
一対の腕部72の先端における互いの離間距離は、特に制限されないが、配管11の直径よりも大きいことが好ましい。これにより、後述のように、ホースガイド13を第1管20に取り付ける際に、一対の腕部72の内側に配管11を通すことが容易になる。
【0035】
また、一対の腕部72の先端が開放されていることによって、一対の腕部72は、接近離間可能に構成されている。言い換えれば、一対の腕部72は、拡径可能に構成されている。一対の腕部72を拡径させることによって、上記仮想円の内径を大きくすることができる。後述のように、装着部70を第1管20に装着する際に、一対の腕部72を拡径させた状態で第1管20の外周に容易に取り付けることができる。この状態で、一対の腕部72には、縮径する方向に応力が働くため、第1管20から装着部70を外れにくくすることができる。また、装着部70を第1管20に装着すると、帯状に構成された一対の腕部72と基端部71は、第1管20の外周に面接触するとともに、縮径部22内に嵌合する。
【0036】
(キャップ部)
図4~6に示すように、キャップ部60は、キャップ接続部61と、収容部62とを有する。
【0037】
キャップ接続部61は、矩形板状に構成されており、ガイド部50の接続部52と装着部70の基端部71の両方に接続されている。キャップ接続部61は、ガイド部50の接続部52と装着部70の基端部71の他端側の端部から、軸方向に沿って延びている。
【0038】
キャップ接続部61には、軸方向他端側の端部から軸方向一端側に延びる一対のスリット61aが設けられている。そして、キャップ接続部61における一対のスリット61aの間には、軸方向他端側に延びるとともに、先端に爪部61cを有する係合部61bが形成されている。爪部61cは、キャップ接続部61の厚さ方向であって、装着部70の基端部71から一対の腕部72が延びる方向に突出している。
【0039】
図6に示すように、キャップ部60は、キャップ接続部61の左右両端部に接続された一対の収容部62を有する。
収容部62は、軸方向に延びる断面U字状の壁部を有している。一対の収容部62は、互いのU字状部分の開口が内側を向くように略V字状に配置されている。一対の収容部62は、断面U字状の壁部の内部に、ファスナー40の案内部41cを収容することができるように、収容空間Sを有している。また、収容部62は、軸方向の一端側の端部に、収容空間Sを覆う端壁62aを有する。
【0040】
軸方向に沿う収容部62の長さ、すなわちキャップ部60がファスナー40に取り付けられた状態での、軸方向における収容部62の長さは、ファスナー40の腕部41の幅方向の長さよりも若干長くなるように構成されている。これにより、収容部62の内部に、ファスナー40の腕部41における一対の案内部41cを完全に収容することができる。一対の収容部62の内部に、一対の案内部41cを収容することによって、一対の案内部41c同士の間隔が広げることが規制される。これによって、ファスナー40の抜け落ちが抑制される。
【0041】
ホースガイド13の材質は特に制限されないが、樹脂製であると軽量化することができるため好ましい。
以下では、管継手10の第1管20にホースガイド13を取り付ける手順について説明する。
【0042】
<ホースガイドの取付け手順>
図8に示すように、まず、ホースガイド13の装着部70における一対の腕部72の内側に第1管20に接続された配管11を通す。
【0043】
図1に示すように、次に、ホースガイド13を、配管11に沿うように移動させて、ホースガイド13の装着部70における一対の腕部72を、第1管20の外周に取り付ける。一対の腕部72は、若干拡径させることによって、第1管20の外周に容易に取り付けることができる。帯状に構成された装着部70の一対の腕部72と、基端部71とが、第1管20の外周の縮径部22に嵌合することによって、軸方向においてホースガイド13は位置決めされる。
【0044】
また、ホースガイド13の装着部70を第1管20の外周に取り付けるのと同時に、ホースガイド13のキャップ部60を、ファスナー40に取り付ける。具体的には、キャップ部60の一対の収容部62に、ファスナー40の一対の案内部41cを収容する。
【0045】
図7に示すように、キャップ部60のキャップ接続部61における爪部61cを、第1管20のフランジ部21に係合させる。爪部61cが第1管20のフランジ部21に係合することによって、ホースガイド13は抜け止めされる。
【0046】
また、作業者は、爪部61cが、第1管20のフランジ部21に係合してることを目視で確認することによって、キャップ部60が正しい位置に取り付けられていることを確認することができる。
【0047】
次に、ホースガイド13のガイド部50における本体部51に、ホース12を挿通させる。
以上の手順によって、管継手10の第1管20にホースガイド13を取り付けることができる。ホースガイド13を、配管11の軸方向、言い換えれば管継手10の軸方向に移動させることで、装着部70を第1管20の外周の縮径部22に、キャップ部60をファスナー40に取付けることができる。すなわち、同じ方向に移動させることで装着部70及びキャップ部60を、管継手10の第1管20及びファスナー40に取り付けることができるため、取付けが容易になる。
【0048】
管継手10の第1管20にホースガイド13を取り付けた後、ガイド部50の本体部51にホース12を挿通させることに代えて、予めガイド部50の本体部51にホース12を挿通させた後、ホースガイド13を第1管20に取り付けてもよい。
【0049】
<作用及び効果>
本実施形態の作用について説明する。
ホースガイド13が、ホース12を摺動可能に挿通させるガイド部50と、ファスナー40に取り付けられるキャップ部60とを有していることによって、ガイド部50とキャップ部60とを一度に取り付けることができる。ガイド部50とキャップ部60とが別部材として用いられる態様に比べて、部品点数を減らすことができる。
【0050】
本実施形態の効果について説明する。
(1)ホースガイド13は、ホース12を摺動可能に挿通させるガイド部50と、ファスナー40に取り付けられるキャップ部60とを有する。
【0051】
ホースガイド13のキャップ部60をファスナー40に取り付けることによって、ファスナー40の脱落を防止することができるとともに、ホースガイド13の位置決めを行うことができる。また、ホースガイド13が、ホース12を摺動可能に挿通させるガイド部50と、ファスナー40に取り付けられるキャップ部60とを有することによって、部品点数を減らすことができる。したがって、管継手10を組み立てる際の施工性を向上させることができる。言い換えれば、管継手10を構成する部材を組み付ける際の施工性を向上させることができる。
【0052】
(2)ホースガイド13は、第1管20、及び第2管30の少なくとも一方に装着される装着部70を有する。したがって、装着部70を第1管20、及び第2管30の少なくとも一方に装着することによって、より安定した状態でホースガイド13の位置決めを行うことができる。
【0053】
(3)装着部70は、ガイド部50と一体に形成されている。したがって、装着部70とガイド部50が別体で構成された態様に比べて、部品点数を減らすことができるため、管継手10を組み立てる際の施工性を向上させることができる。
【0054】
(4)装着部70は、第1管20、及び第2管30の少なくとも一方の外周に沿って延びる腕部72を有しており、腕部72は、装着部70を装着させる際に拡径可能に構成されている。したがって、装着部70の腕部72を拡径させることによって、第1管20、及び第2管30の少なくとも一方に装着部70を容易に装着させることができる。
【0055】
(5)腕部72は、第1管20、及び第2管30の少なくとも一方に面接触するように帯状に形成されている。したがって、より安定した状態で装着部70を装着させることができる。
【0056】
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0057】
・本実施形態において、ホースガイド13の装着部70は、第1管20に取り付けられていたが、この態様に限定されない。ホースガイド13の装着部70は、第2管30に取り付けられていてもよい。第1管20と第2管30の両方に取付けられてもよい。
【0058】
・
図9に示すように、例えば、装着部70は省略されていてもよい。この態様では、ホースガイド13のキャップ部60をファスナー40に取り付けることによって、ホースガイド13の位置決めを行うことができる。
【0059】
・本実施形態において、ホースガイド13の装着部70は、一対の腕部72を有していたが、この態様に限定されない。
図10に示すように、例えば、装着部70は、基端部71の左右方向の一方側から、腕部73を一つのみ有するように構成されていてもよい。この腕部73は、先端が開放されていることによって拡径可能に構成されている。また、一対の腕部72の先端が繋がっており、環状に構成されていてもよい。
【0060】
・本実施形態において、装着部70は、ガイド部50と一体に構成されていたが、装着部70とガイド部50は別体で構成されていてもよい。
・本実施形態において、装着部70の一対の腕部72は帯状に構成されていたが、この態様に限定されない。一対の腕部72は、湾曲した棒状に構成されていてもよい。湾曲した棒状に構成されている場合、一対の腕部72は、第1管20、及び第2管30の少なくとも一方に線接触する。
【0061】
・本実施形態では、第2管30に直接、ホース12が接続されていたが、この態様に限定されない。第2管30が、他の配管を介してホース12に接続されていてもよい。
【符号の説明】
【0062】
10…管継手、12…ホース、13…ホースガイド、20…第1管、21…フランジ部、30…第2管、31…フランジ部、40…ファスナー、50…ガイド部、60…キャップ部。