(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088259
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】通信システム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/04 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
H04M11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203340
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】重村 陽太
【テーマコード(参考)】
5K201
【Fターム(参考)】
5K201BA03
5K201BB08
5K201BC12
5K201CA07
5K201DB02
5K201DC03
(57)【要約】
【課題】 J-ALERTのメッセージ内容に応じて関連性の高い転送先を選択してメッセージを転送でき、転送先に関連した適正な転送を実現できる通信システムを提供する。
【解決手段】 受信手段11が緊急情報のメッセージデータを受信し、転送先条件テーブル記憶手段13が転送先候補毎に転送先の条件となるキーワードを登録する転送先条件テーブルを有し、転送先決定手段12が転送先候補毎の転送先条件テーブルを参照して、受信したメッセージデータについてキーワードに応じた転送先候補を転送先として決定し、送信手段14が決定された転送先にメッセージデータを送信する転送装置1を有する通信システムである。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
J-ALERTの緊急情報を複数のメディアの転送先に転送する通信システムであって、
前記緊急情報のメッセージデータを受信する受信手段と、
前記転送先の候補毎に転送先の条件となるキーワードを登録する転送先条件テーブルを有する記憶手段と、
前記転送先の候補毎の転送先条件テーブルを参照し、前記受信したメッセージデータについて前記キーワードに応じた転送先候補を転送先として決定する転送先決定手段と、
前記決定された転送先に前記メッセージデータを送信する送信手段と、を備える転送装置を有することを特徴とする通信システム。
【請求項2】
前記転送先決定手段は、前記転送先条件テーブルに登録されたキーワードが前記受信したメッセージデータに含まれる場合に、当該転送先条件テーブルが対応する転送先の候補を転送先として決定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記転送先決定手段は、転送先条件テーブルに登録されたキーワードが前記受信したメッセージデータに含まれない場合に、当該転送先条件テーブルが対応する転送先の候補を転送先として決定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【請求項4】
前記転送先条件テーブルには、複数のキーワードが登録され、
前記転送先決定手段は、前記転送先条件テーブルにおける複数のキーワードの論理和又は論理積で転送先を決定することを特徴とする請求項2又は3記載の通信システム。
【請求項5】
前記転送先条件テーブルに登録されるキーワードには、地名及び災害名称が含まれることを特徴とする請求項4記載の通信システム。
【請求項6】
前記転送先決定手段は、前記受信したメッセージデータに含まれる地域名から特定の距離の範囲内の地名を抽出し、当該抽出した地名が前記転送先条件テーブルのキーワードに登録されている場合に、当該転送先条件テーブルが対応する転送先の候補を転送先として決定することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防災情報等を配信する通信システムに係り、特に、J-ALERT(全国瞬時警報システム)により配信される緊急情報等のメッセージを、内容に関連性が高い転送先に転送できる通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
防災情報を配信する通信システムには、災害に関する情報を文字情報として配信する情報配信サーバを備えたテキスト配信システムがある。情報配信サーバは、予めデータベースに登録してある配信内容を各種SNS(Social Networking Service)や、メールサービス等の文字情報を表示するメディアにテキスト配信する。
ここでの配信を転送と表現し、転送するメディア(媒体)を転送先と表現している。
また、テキスト配信システムとは別に、J-ALERTの緊急情報を音声配信する音声配信システムがある。
【0003】
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特開2013-106087号公報「無線通信システム」(特許文献1)がある。
特許文献1には、統制局が、J-ALERTからの緊急音声中のサイレン音部分を不送信又は別のサイレン音に置き換えて子局に送信することが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、J-ALERTの音声情報を転送先に転送する通信システムでは、予め設定された転送先に対して固定的に転送するようになっているため、J-ALERTのメッセージ内容によっては関連性の低い転送先にメッセージが転送され、転送先に適正な転送を行うことができないという問題点があった。
【0006】
尚、特許文献1には、J-ALERTのメッセージ内容に応じて適正な転送先を選択してメッセージを転送する構成についての記載がない。
【0007】
本発明は上記実情に鑑みて為されたもので、J-ALERTのメッセージ内容に応じて関連性の高い転送先を選択してメッセージを転送でき、転送先に関連した適正な転送を実現できる通信システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、J-ALERTの緊急情報を、複数のメディアを転送先として転送する通信システムであって、緊急情報のメッセージデータを受信する受信手段と、転送先の候補毎に転送先の条件となるキーワードを登録する転送先条件テーブルを有する記憶手段と、転送先の候補毎の転送先条件テーブルを参照し、受信したメッセージデータについてキーワードに応じた転送先の候補を転送先として決定する転送先決定手段と、決定された転送先にメッセージデータを送信する送信手段と、を備える転送装置を有することを特徴とする。
【0009】
本発明は、上記通信システムにおいて、転送先決定手段が、転送先条件テーブルに登録されたキーワードが受信したメッセージデータに含まれる場合に、当該転送先条件テーブルが対応する転送先の候補を転送先として決定することを特徴とする。
【0010】
本発明は、上記通信システムにおいて、転送先決定手段が、転送先条件テーブルに登録されたキーワードが受信したメッセージデータに含まれない場合に、当該転送先条件テーブルが対応する転送先の候補を転送先として決定することを特徴とする。
【0011】
本発明は、上記通信システムにおいて、転送先条件テーブルには、複数のキーワードが登録され、転送先決定手段が、転送先条件テーブルにおける複数のキーワードの論理和又は論理積で転送先を決定することを特徴とする。
【0012】
本発明は、上記通信システムにおいて、転送先条件テーブルに登録されるキーワードには、地名及び災害名称が含まれることを特徴とする。
【0013】
本発明は、上記通信システムにおいて、転送先決定手段が、受信したメッセージデータに含まれる地域名から特定の距離の範囲内の地名を抽出し、当該抽出した地名が転送先条件テーブルのキーワードに登録されている場合に、当該転送先条件テーブルが対応する転送先の候補を転送先として決定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、J-ALERTの緊急情報を複数のメディアの転送先に転送する通信システムであって、受信手段が緊急情報のメッセージデータを受信し、記憶手段が転送先の候補毎に転送先の条件となるキーワードを登録する転送先条件テーブルを有し、転送先決定手段が転送先の候補毎の転送先条件テーブルを参照し、受信したメッセージデータについてキーワードに応じた転送先の候補を転送先として決定し、送信手段が決定された転送先にメッセージデータを送信する転送装置を有する通信システムとしているので、J-ALERTのメッセージ内容に応じて関連性がある転送先を選択してメッセージを転送でき、転送先に関連した適正な転送を実現できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図2】本システムにおける基本的な処理を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る通信システム(本システム)は、J-ALERTの緊急情報を複数のメディアの転送先に転送する通信システムであって、転送装置の受信手段が緊急情報のメッセージデータを受信し、記憶手段が転送先の候補(転送先候補)毎に転送先の条件となるキーワードを登録する転送先条件テーブルを有し、転送先決定手段が転送先候補毎の転送先条件テーブルを参照して、受信したメッセージデータについてキーワードに応じた転送先候補を転送先として決定し、送信手段が決定された転送先にメッセージデータを送信するものとしているので、J-ALERTのメッセージ内容に応じて関連性がある転送先を選択してメッセージを転送でき、転送先に関連した適正な転送を実現できるものである。
【0017】
本システムについて
図1を参照しながら説明する。
図1は、本システムの構成概略図である。
本システムは、
図1に示すように、転送装置1と、転送先メディア21~23とを基本的に有している。
転送先メディアは、
図1では3つ表示しているが、転送先の数は任意である。以下、転送先メディアを単に「転送先」と呼ぶことがある。
【0018】
[各部]
本システムの各部について具体的に説明する。
[転送装置1]
転送装置1は、J-ALERTの緊急情報のメッセージデータを入力して、転送先メディア21~22に応じて関連性のあるメッセージデータを選択して転送する装置である。
転送装置1は、J-ALERT受信手段11と、転送先決定手段12と、転送先条件テーブル記憶手段13と、送信手段14とを備えている。
【0019】
[J-ALERT受信手段11]
J-ALERT受信手段11は、J-ALERTの緊急情報のメッセージデータを受信し、メッセージデータに含まれるテキストデータを転送先決定手段12に出力する。
【0020】
[転送先決定手段12]
転送先決定手段12は、J-ALERT受信手段11から入力されるメッセージデータに含まれるテキストデータについて、転送先条件テーブル記憶手段13に記憶された転送先候補の転送先条件テーブルを参照し、転送先条件テーブルに登録されたキーワードが含まれるか否か(存在するか否か)を判断する。
【0021】
そして、転送先決定手段12は、テキストデータに転送先条件テーブルのキーワードが含まれていれば、当該転送先条件テーブルに対応する転送先候補を転送先として選択し、当該転送先にメッセージデータを転送するよう送信手段14に出力する。
【0022】
[転送先条件テーブル記憶手段13]
転送先条件テーブル記憶手段13は、転送先(転送先メディア)の候補毎に転送先条件テーブルを記憶している。
転送先条件テーブルは、転送先候補に対応付けられており、転送先にメッセージデータを転送するか否かを決定するためのキーワードが設定・登録されている。
キーワードは、一つであっても複数であってもよい。
【0023】
また、キーワードが複数の場合、複数のキーワードの論理和(OR)で転送の可否を決定してもよく、複数のキーワードの論理積(AND)で転送の可否を決定してもよく、更に、複数のキーワードのOR(+)とAND(*)を組み合わせて転送の可否を決定してもよい。
【0024】
例えば、キーワードA,B,CをOR条件(A+B+C)としたり、AND条件(A*B*C)としたり、OR条件とAND条件を組み合わせて(A+(B*C))としてもよい。
【0025】
上記では、転送先条件テーブルにキーワードが存在すれば、転送先として選択(決定)するようにしているが、転送先条件テーブルにキーワードが存在しなければ、転送先として選択するようにしてもよい。つまり、キーワードの排他的論理和(NOR)で転送先を決定するものである。
【0026】
[送信手段14]
送信手段14は、転送先決定手段12で決定された転送先に当該メディアの通信方式に従ってメッセージデータを送信する。
【0027】
[転送先メディア21~23]
転送先メディア21~23は、種々のメディアが考えられるが、例えば、各種SNS、メールサービス、CATV(cable television)テロップ、防災情報システム、メールFAX等がある。
従って、送信手段14は、上記のメディアの通信方式にメッセージデータを変換して送信することになる。
【0028】
[本システムの処理概要:
図2~4]
次に、本システムでの処理について
図2~4を参照しながら説明する。
図2は、本システムにおける基本的な処理を示す概略図であり、
図3は、具体的な処理1を示す概略図であり、
図4は、具体的な処理2を示す概略図である。
図2~4において、上側の(a)が本システムの概略であり、下側の(b)が複数の転送先条件テーブルを示している。
【0029】
[基本的処理:
図2]
図2に示すように、本システムでは、J-ALERTのメッセージデータにキーワード2を含む場合に、転送装置1の転送先決定手段12が転送先条件テーブル記憶手段13に記憶された各転送先メディア(転送先A~C)21~23に対応する転送先条件テーブル31~33を参照する。
【0030】
ここで、転送先条件テーブル31には、転送先A条件として、キーワード2が登録され、転送先条件テーブル33には、転送先C条件として、キーワード2が登録されているので、転送先決定手段12が、転送先A,Cを選択する。
【0031】
そして、転送先決定手段12は、送信手段14に転送先A,Cを選択してJ-ALERTのメッセージデータを送信するよう指示する。
送信手段14は、転送先メディア(転送先A)21と転送先メディア(転送先C)23に上記メッセージデータを送信する。
【0032】
[具体的処理1:
図3]
図3に示すように、具体的には、J-ALERTのメッセージデータに「地震」のキーワードを含む場合に、転送装置1の転送先決定手段12が転送先条件テーブル記憶手段13に記憶された各転送先メディア(転送先A~C)21~23に対応する転送先条件テーブル31~33を参照する。
【0033】
ここで、転送先条件テーブル31には、転送先A条件として、「地震」のキーワードが登録され、転送先条件テーブル33には、転送先C条件として、「地震」のキーワードが登録されているので、転送先決定手段12が、転送先A,Cを選択する。
【0034】
そして、転送先決定手段12は、送信手段14に転送先A,Cを選択してJ-ALERTのメッセージデータを送信するよう指示し、送信手段14は、転送先メディア(転送先A)21と転送先メディア(転送先C)23に上記メッセージデータを送信する。
【0035】
[具体的処理2:
図4]
図4に示すように、具体的には、J-ALERTのメッセージデータに「○○市」のキーワードを含む場合に、転送装置1の転送先決定手段12が転送先条件テーブル記憶手段13に記憶された各転送先メディア(転送先A~C)21~23に対応する転送先条件テーブル31~33を参照する。
【0036】
ここで、転送先条件テーブル31には、転送先A条件として、「○○市」のキーワードが登録され、転送先条件テーブル32には、転送先B条件として、「○○市」のキーワードが登録されているので、転送先決定手段12が、転送先A,Bを選択する。尚、転送先条件テーブル33には、転送先C条件として、「△△市」が登録されており、「○○市」のキーワードは含まれないので、条件に該当しない。
【0037】
そして、転送先決定手段12は、送信手段14に転送先A,Bを選択してJ-ALERTのメッセージデータを送信するよう指示し、送信手段14は、転送先メディア(転送先A)21と転送先メディア(転送先B)22に上記メッセージデータを送信する。
【0038】
[別の処理]
また、転送先条件テーブルで説明したように、特定のキーワードが含まれない場合に、J-ALERTのメッセージデータを転送するようにしてもよい。
例えば、メッセージに「津波」のキーワードが含まれない場合に、そのメッセージを海沿いの市区町村に転送せず、それ以外の市区町村に転送する。この場合、市区町村の地名が海沿いであるのか否かの情報が対応付けられて転送先条件テーブル記憶手段13に記憶されており、転送先決定手段12がその対応情報から判断するようになっている。
【0039】
その他にも、「震度4」、「震度5強」等の地震の詳細情報を登録してもよく、地震も特定の震度以上についてメッセージを転送でき、また、「〇〇川」、「△△湖」等の自然の地名を登録してもよく、例えば、「〇〇川」の近隣の市区町村の転送先メディアに転送できるものである。
【0040】
更に、キーワードを「〇〇市」と「〇〇川」の論理積(AND)で設定しておけば、2つのキーワードが含まれる場合だけにメッセージが転送できる。
また、上記2つのキーワードの論理和(OR)を設定しておき、2つのキーワードのいずれかが含まれる場合にメッセージを転送できるようにしてもよい。
【0041】
[転送先条件テーブルの編集処理]
次に、転送先条件テーブルの編集処理について説明する。
転送先条件テーブル記憶手段13に記憶された転送先条件テーブルは、転送先メディアの管理者が外部からキーワードの編集を行うことができるようになっている。
しかしながら、編集を完全に自由にしてしまうと、J-ALERTの緊急情報のメッセージが転送されなくなるため、以下のいずれかの制限を設けるようにしている。
【0042】
第1に、転送先条件テーブルの編集処理は、キーワードの追加のみ可能とするものである。当初から設定されたキーワードは存続するので、関連するメッセージが転送されないということがない。
【0043】
第2に、転送先条件テーブルの編集処理は、キーワードを削除したら、定期的に削除したキーワードの復活を管理者に知らせるものである。重要なキーワードが削除されたまま放置されることがないものである。管理者への通知は、転送装置1から行う。
【0044】
第3に、転送先条件テーブルの編集処理は、基本キーワード(当所から設定されているキーワード)は削除・編集できないものとし、追加キーワードのみ削除・編集できるよう制限を設けている。これにより、当初設定された転送先には転送されつつ、管理者の裁量で転送先を任意に選択できるので、使い勝手を向上させることができる。
【0045】
更に、転送先メディアの市区町村の中心地点(座標)の情報を転送装置1が取得し、当該座標の情報に基づいて管理者へお勧めのキーワード候補を提示するようにしてもよい。これは、転送先条件テーブル記憶手段13で座標に対応するキーワード候補を予め記憶しておき、転送装置1が管理者の端末に通知するものである。これにより、管理者に対して適切な転送先条件テーブルの編集を支援することができるものである。
【0046】
[応用例]
次に、本システムの応用例について説明する。
転送装置1の転送先決定手段12が、J-ALERTのメッセージデータに含まれる地名(第1の地名)について、その地名の例えば、中心位置又は管理役所の座標から特定の距離、例えば、半径50kmの範囲以内の地名(第2の地名)を、記憶するハザードマップから抽出し、抽出した地名が転送先条件テーブルのキーワードにある場合には、その転送先条件テーブルに対応する転送先にメッセージデータを転送するものである。
【0047】
単純にメッセージに含まれるキーワード(第1のキーワード)が転送先条件テーブルに存在するか否かではなく、第1のキーワードから特定の情報処理を行った結果、抽出される第2のキーワードが転送先条件テーブルに存在するか否かで転送先決定手段12が転送先を決定するものである。
上記の応用例により、転送先をより適切に選択できるものとなる。
【0048】
[実施の形態の効果]
本システムによれば、受信手段11が緊急情報のメッセージデータを受信し、転送先条件テーブル記憶手段13が転送先候補毎に転送先の条件となるキーワードを登録する転送先条件テーブルを有し、転送先決定手段12が転送先候補毎の転送先条件テーブルを参照して、受信したメッセージデータについてキーワードに応じた転送先候補を転送先として決定し、送信手段14が決定された転送先にメッセージデータを送信する転送装置1を有するものとしているので、J-ALERTのメッセージ内容に応じて関連性がある転送先を選択してメッセージを転送でき、転送先に関連した適正な転送を実現できる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、J-ALERTのメッセージ内容に応じて関連性の高い転送先を選択してメッセージを転送でき、転送先に関連した適正な転送を実現できる通信システムに好適である。
【符号の説明】
【0050】
1…転送装置、 11…J-ALERT受信手段、 12…転送先決定手段、 13…転送先条件テーブル記憶手段、 14…送信手段、 21…転送先A、 22…転送先B、 23…転送先C、 31…転送先A条件テーブル、 32…転送先B条件テーブル、 33…転送先C条件テーブル