(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088314
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/048 20130101AFI20240625BHJP
【FI】
G06F3/048
【審査請求】未請求
【請求項の数】28
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203424
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山中 祥太
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 潤一
(72)【発明者】
【氏名】笹谷 奈翁美
(72)【発明者】
【氏名】薄羽 大樹
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA79
5E555BA01
5E555BA04
5E555BA69
5E555BB01
5E555BB04
5E555BC04
5E555BD01
5E555CA01
5E555CB01
5E555CC01
5E555CC11
5E555DA01
5E555DB03
5E555DB41
5E555DB56
5E555DC09
5E555DD20
5E555EA05
5E555EA11
5E555EA14
5E555EA27
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】コンテンツに対する操作の成功率を把握する。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける受付部と、コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する推定部と、推定部により推定された表示態様に基づいて、操作対象に対する操作の成功率を判定する判定部と、判定部により判定された成功率を表示部に表示させる表示制御部とを有することを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける受付部と、
前記コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、前記表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する推定部と、
前記推定部により推定された表示態様に基づいて、前記操作対象に対する操作の成功率を判定する判定部と、
前記判定部により判定された成功率を表示部に表示させる表示制御部と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記推定部は、
前記操作対象情報と、前記装置情報とに基づいて、前記操作対象が前記表示装置において表示される際のサイズを推定し、
前記判定部は、
前記サイズに基づいて、前記操作対象に対する操作の成功率を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、
前記コンテンツに含まれる前記操作対象の各々の前記成功率を表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、
前記利用者により選択された前記操作対象の前記成功率を表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、
前記操作対象のうち、前記成功率が所定の閾値未満である操作対象の前記成功率を表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、
前記表示装置以外の表示装置において表示される前記操作対象に対する操作の成功率が所定の閾値未満である場合は、所定の警告をさらに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、
前記コンテンツにおける前記操作対象の優先度に応じて、前記成功率を表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、
前記成功率が所定の閾値未満である場合は、前記コンテンツのレイアウトに関する情報をさらに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記コンテンツにおける前記操作対象の優先度に基づいて、前記成功率が所定の条件を満たすレイアウトを生成する生成部
をさらに有し、
前記表示制御部は、
前記生成部により生成されたレイアウトを示す情報をさらに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記判定部は、
前記表示態様と、前記操作対象に対する操作を行う操作者に関する情報とに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記判定部は、
前記表示態様と、前記操作対象に対する前記操作者の操作の態様とに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記判定部は、
前記表示態様と、前記操作者の身体に関する情報とに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記判定部は、
前記表示態様と、前記操作者の身体の状況とに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記判定部は、
前記表示態様と、前記操作者の属性とに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記判定部は、
前記表示態様と、前記操作対象に対する操作が行われる環境に関する情報とに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記表示制御部は、
前記コンテンツの編集を行うための画面において、前記操作対象のサイズの変更に関する操作が行われる際に前記成功率を表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記利用者により指定された成功率に基づいて、前記操作対象のサイズを変更する変更部
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記表示制御部は、
前記操作対象に対する操作を行う操作者に対し、前記成功率が及ぼす影響に関する情報さらに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項19】
前記表示制御部は、
前記コンテンツに含まれる前記操作対象に対応する操作対象であって、前記コンテンツに関連する関連コンテンツに含まれる操作対象の成功率をさらに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記成功率に基づいて、前記コンテンツのユーザビリティの度合いを算出する算出部
をさらに有し、
前記表示制御部は、
前記算出部により算出されたユーザビリティの度合いをさらに表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記判定部は、
操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対する操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項22】
前記判定部は、
操作対象に対する操作が行われた位置の分布と、当該操作対象に対する操作の成功率との関係性を学習したモデルを用いて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
【請求項23】
前記判定部は、
前記表示態様が示す前記操作対象の各々の位置の関係性に基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項24】
前記判定部は、
前記表示態様が示す前記操作対象が他の操作対象と重畳している度合いに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項25】
前記判定部は、
前記表示態様が示す前記操作対象のコントラストに基づいて、前記成功率を判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項26】
前記判定部は、
前記操作対象に対して可能な操作ごとに、前記成功率を判定し、
前記表示制御部は、
前記操作ごとの前記成功率を表示させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項27】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける受付工程と、
前記コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、前記表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する推定工程と、
前記推定工程により推定された表示態様に基づいて、前記操作対象に対する操作の成功率を判定する判定工程と、
前記判定工程により判定された成功率を表示部に表示させる表示制御工程と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項28】
コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける受付手順と、
前記コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、前記表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する推定手順と、
前記推定手順により推定された表示態様に基づいて、前記操作対象に対する操作の成功率を判定する判定手順と、
前記判定手順により判定された成功率を表示部に表示させる表示制御手順と
をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテンツの生成を支援するための技術が提供されている。このような技術の一例として、コンテンツの一部を構成するパーツを複数記憶する記憶部から選択され、それぞれ所望の位置に配置された複数のパーツを組み合わせて、コンテンツを作成する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、コンテンツに対する操作の成功率を把握できるとは言えない場合がある。
【0005】
例えば、上述した技術では、所望の位置に配置された複数のパーツを組み合わせてコンテンツを作成しているに過ぎず、コンテンツに対する操作の成功率を把握できるとは言えない。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、コンテンツに対する操作の成功率を把握することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る情報処理装置は、コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける受付部と、前記コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、前記表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する推定部と、前記推定部により推定された表示態様に基づいて、前記操作対象に対する操作の成功率を判定する判定部と、前記判定部により判定された成功率を表示部に表示させる表示制御部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、コンテンツに対する操作の成功率を把握することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る装置情報データベース31の一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係るコンテンツ情報データベース32の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【
図6】
図6は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.実施形態〕
図1を用いて、本実施形態の情報処理装置等により実現される情報処理を説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。なお、
図1では、本願に係る情報処理装置の一例である情報処理装置10によって、実施形態に係る情報処理などが実現されるものとする。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、情報処理装置10と、利用者端末100とを含む。情報処理装置10及び利用者端末100は、ネットワークN(例えば、
図2参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、
図1に示した情報処理システム1には、複数台の情報処理装置10及び複数台の利用者端末100が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す情報処理装置10は、実施形態に係る情報処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。
図1の例において、情報処理装置10は、例えば、利用者が指定した配信済みのウェブコンテンツ(例えば、スマートフォン用のアプリや、スマートフォン用のウェブページなど)に含まれる操作対象(例えば、各種ボタンやリンクなど)に関する情報を、所定のアプリケーション(以下、「指定アプリ」と記載する場合がある)を介して提供する情報処理装置である。
【0014】
なお、情報処理装置10は、利用者端末100に制御情報を配信する配信装置として機能してもよい。ここで、制御情報は、例えば、JavaScript(登録商標)等のスクリプト言語やCSS(Cascading Style Sheets)等のスタイルシート言語により記述される。なお、情報処理装置10から配信される指定アプリそのものを制御情報とみなしてもよい。
【0015】
また、指定アプリは、例えば、利用者がウェブコンテンツのデザインを行うためのアプリケーションであってもよい。
【0016】
図1に示す利用者端末100は、利用者によって利用される情報処理装置である。例えば、利用者端末100は、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PCや、タブレット端末や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。なお、
図1に示す例において、利用者端末100は、利用者によって利用されるノート型PCである場合を示す。
【0017】
以下、
図1を用いて、情報処理装置10が行う情報処理について説明する。なお、以下の説明では、利用者端末100が、利用者ID「UID#1」により識別される利用者(利用者U1)により利用されるものとする。また、以下の説明では、利用者端末100を利用者U1と同一視する場合がある。すなわち、以下では、利用者U1を利用者端末100と読み替えることもできる。
【0018】
また、以下の説明において、指定アプリが利用者端末100にインストールされているものとする。
【0019】
まず、情報処理装置10は、対象とするコンテンツC1の指定と、コンテンツC1を表示する表示装置(言い換えると、コンテンツC1を表示することが想定される表示装置)の指定とを、利用者端末100から受け付ける(ステップS1)。例えば、情報処理装置10は、コンテンツC1のURL(Uniform Resource Locator)と、コンテンツC1を表示する表示装置の指定とを受け付ける。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、表示装置の種別(例えば、スマートフォンや、PCなど)や、表示装置の機種(例えば、機種名や、型番)などの指定を受け付ける。また、情報処理装置10は、URLが示すコンテンツC1に関する情報として、コンテンツC1に含まれる操作対象(例えば、領域AR1~6に表示される各操作対象)のサイズ(ピクセル数)を示す情報を、コンテンツC1を配信するサーバ装置等から取得する。
【0020】
なお、コンテンツC1を含めた各種コンテンツに関する情報は、予め情報処理装置10の記憶部で管理されていてもよい。
【0021】
また、コンテンツC1は、利用者U1が属する組織により配信されるコンテンツであってもよく、他の組織により配信されるコンテンツであってもよい。
【0022】
ここで、
図1の例において、コンテンツC1を表示する表示装置が、スマートフォン#1と指定されたものとする。この場合、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象に関する情報と、スマートフォン#1に関する情報とに基づいて、コンテンツC1に含まれる操作対象をスマートフォン#1が表示する場合の表示態様を推定する(ステップS2)。例えば、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象のピクセル数や、スマートフォン#1の表示部(画面)のサイズ、スマートフォン#1の解像度などに基づいて、スマートフォン#1の画面にコンテンツC1を表示する場合の各操作対象の縦及び横サイズ(例えば、縦及び横が何ミリメートルであるか)を推定する。
【0023】
続いて、情報処理装置10は、ステップS2において推定した表示態様に基づいて、スマートフォン#1の画面にコンテンツC1を表示した場合に、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対する操作の成功率を判定する(ステップS3)。例えば、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0024】
ここで、モデルの学習に用いられるデータは、各種のサービスにおいて配信済みの配信コンテンツに含まれる操作対象に対する操作者の操作の内容に基づくデータであってもよい。例えば、情報処理装置10は、各種のサービスにおける配信コンテンツにおける操作者の操作内容を収集し、収集したデータに基づいてモデルの学習を行う。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、操作者が利用する操作者端末に表示された配信コンテンツにおいて、操作者が操作対象#1をタップし、操作対象#1の遷移先に遷移した後、所定の時間以内(例えば、3秒以内)に遷移元である配信コンテンツに戻るための操作を行った場合や、遷移先のコンテンツから離脱した場合(例えば、遷移先のアプリケーションを閉じた場合)などに、操作者が操作対象#1を誤ってタップしたと判定する。そして、情報処理装置10は、再度配信コンテンツが操作者端末に表示され、操作者が操作対象#2をタップし、操作対象#2の遷移先に遷移した後、所定の時間以内に遷移元である配信コンテンツに戻るための操作を行わなかった場合や、遷移先のコンテンツから離脱しなかった場合、操作対象#2が操作者によるタップ操作の目標であり、操作対象#2に関して操作の失敗が発生したと判定する。このようなデータを収集することにより、情報処理装置10は、配信コンテンツに含まれる操作対象に対する操作の成功率を算出する。そして、情報処理装置10は、配信コンテンツに含まれる操作対象の表示態様(操作者端末に表示された際のサイズ)を入力した場合に、当該操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するようにモデルの学習を行う。
【0025】
また、モデルの学習に用いられるデータは、配信コンテンツに含まれる操作対象に対してタップ操作が行われた位置の分布と、当該操作対象に対するタップ操作の成功率との関係性を学習したモデルであってもよい。例えば、操作対象に対してタップ操作が行われた位置の分布は正規分布となり、その確率密度関数に基づいて当該操作対象に対するタップ操作の成功率を算出する手法が知られている。ここで、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、当該操作対象について上記の手法で算出された成功率を出力するようにモデルの学習を行う。
【0026】
なお、情報処理装置10は、モデルの生成及び学習は、機械学習に関する種々の従来技術を適宜用いて行われてもよい。例えば、モデルの生成は、SVM(Support Vector Machine)等の教師あり学習の機械学習に関する技術を用いて行われてもよい。また、モデルの生成は、教師なし学習の機械学習に関する技術を用いて行われてもよい。また、モデルの生成は、深層学習(ディープラーニング)の技術を用いて行われてもよい。また、モデルの生成は、DNN(Deep Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)やCNN(Convolutional Neural Network)等の種々のディープラーニングの技術を適宜用いて行われてもよい。なお、上記モデルの生成及び学習に関する記載は例示であり、モデルの生成は、取得可能な情報等に応じて適宜選択された学習手法により行われてもよい。
【0027】
続いて、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率を、指定アプリを介して利用者端末100に表示させる(ステップS4)。例えば、情報処理装置10は、マウスポインタP1によりマウスオーバーされた操作対象に対するタップ操作の成功率に関する情報を表示させる。具体的な例を挙げると、領域AR41に表示される操作対象に対してマウスオーバーされた場合、情報処理装置10は、画面Sc1に示すように、当該操作対象の成功率「99.75%」や、ピクセル数「375.00×60.00」、スマートフォン#1に表示された場合のサイズ「58.44×9.35(mm)」を示す情報In1を表示させる。
【0028】
以上のように、実施形態に係る情報処理装置10は、利用者がデザイン中のコンテンツにおいて、操作対象に対する操作の成功率を表示させることができる。これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、コンテンツに対する操作の成功率を把握することができる。
【0029】
また、実施形態に係る情報処理装置10によれば、利用者(コンテンツの企画者等)が属する組織が配信するコンテンツを分析した情報を提示することができるため、利用者がコンテンツを運営する際の利便性を向上させることができる。また、実施形態に係る情報処理装置10によれば、利用者が属する組織とは他の組織が配信するコンテンツの分析に利用可能な情報を提示することができるため、利用者に対して有用な情報を提示することができる。
【0030】
〔2.その他の処理例〕
なお、上述した処理は一例に過ぎず、情報処理装置10は、様々な情報を用いて様々な処理を行ってもよい。この点について、以下例示を列挙する。
【0031】
〔2-1.成功率の表示について〕
図1の例において、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の各々の成功率を表示させもよい。例えば、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率をリスト形式で表示させる。また、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率の平均値を表示させる。
【0032】
また、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、成功率が所定の閾値未満である操作対象に関する情報を表示させてもよい。例えば、コンテンツC1に成功率が80%未満である操作対象が含まれている場合、情報処理装置10は、当該操作対象を示す情報や、当該操作対象の成功率が80%未満である旨の警告などを表示させる。
【0033】
また、情報処理装置10は、スマートフォン#1以外の他の機種の表示装置における、コンテンツC1に含まれる操作対象の表示態様を推定し、成功率を判定してもよい。そして、情報処理装置10は、少なくとも1つの操作対象の成功率が所定の閾値未満となる表示装置や、操作対象の成功率の平均値が所定の閾値未満となる表示装置に関する情報を表示させる。
【0034】
また、情報処理装置10は、操作対象の優先度に応じて成功率を表示させてもよい。例えば、情報処理装置10は、利用者U1が、操作対象の種別ごとに設定した優先度に応じて成功率を表示させる。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、優先度が高く設定された種別の操作対象の成功率ほど優先的に表示させる。また、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、優先度が所定の閾値未満である種別の操作対象の成功率を非表示とする。また、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、優先度が所定の閾値未満である種別の操作対象の成功率が一定値未満(例えば、80%未満)である場合、当該操作対象の成功率が一定値未満である旨の情報とともに、当該操作対象の優先度が低いことを示す情報を表示させる。
【0035】
〔2-2.コンテンツのレイアウトについて〕
図1の例において、情報処理装置10は、成功率に基づいて、コンテンツC1に含まれる操作対象のレイアウトに関する情報を表示させてもよい。例えば、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率の平均値が所定の閾値未満である場合、コンテンツC1のレイアウトに関する情報を表示させる。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、「各操作対象の成功率を95%以上確保するなら、2行4列でこのように配列したらどうですか?」といった文字列とともに、操作対象を2行4列で表示するレイアウトに関する情報を表示させる。また、情報処理装置10は、「操作対象の数が多すぎます。別ページを設けたらどうですか?ただし、ユーザが別ページに遷移する確率は80%で離脱率が20%になりそうです」といった文字列とともに、操作対象の一部をコンテンツC1に表示し、残りの操作対象を別のコンテンツに表示するレイアウトに関する情報を表示させる。
【0036】
また、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の優先度に基づいて、成功率が所定の条件を満たすレイアウトを生成し、生成したレイアウトに関する情報を表示させてもよい。例えば、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、利用者U1が設定した優先度が所定の閾値以上である操作対象の成功率が、一定の値以上(例えば、95%以上)となるレイアウトを生成する。
【0037】
〔2-3.操作者の情報に基づいた成功率の判定について〕
図1の例において、情報処理装置10は、操作者に関する各種の情報に基づいて、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率を判定してもよい。例えば、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の情報に紐付けられる操作者による操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、所定の情報に紐付けられる操作者による操作対象のタップ操作の成功率を表示させる。
【0038】
具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の態様で操作を行う操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。より具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、親指でタップする場合や、人差し指でタップする場合、タッチペンでタップする場合などのタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、各操作の態様ごとのタップ操作の成功率を表示させる。
【0039】
また、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の身体的な特徴を有する操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。例えば、情報処理装置10は、操作者が右利きである場合や、左利きである場合のタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、操作者が右利きである場合のタップ操作の成功率と、左利きである場合のタップ操作の成功率とを表示させる。
【0040】
また、例えば、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、指のサイズが所定の値である操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、指の大きさが所定の値である場合のタップ操作の成功率を表示させる。
【0041】
また、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、身体が所定の状況下にある操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。例えば、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、血中のアルコール濃度が所定の閾値以上である操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、血中のアルコール濃度が所定の閾値以上である場合のタップ操作の成功率を表示させる。
【0042】
また、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の属性を有する操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。例えば、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の年代である操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、操作者が所定の年代である場合のタップ操作の成功率を表示させる。
【0043】
また、例えば、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、表示装置の操作に関する習熟度が所定のランクである操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。具体的な例を挙げると、実際に表示装置の画面に表示される操作対象の領域と、操作対象がタップ操作を受け付ける領域とでは大きさが異なる場合があるため、情報処理装置10は、双方の領域の違いを把握しているか否かに応じたランク(例えば、領域の違いを把握していない「初見ユーザ」、領域の違いをある程度把握をしている「中級ユーザ」、領域の違いを完全に把握している「上級ユーザ」)に操作者を分類し、所定のランクである操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、操作者が所定のランクである場合のタップ操作の成功率を表示させる。
【0044】
また、情報処理装置10は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の環境で操作を行う操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。例えば、情報処理装置10は、振動の度合いが所定の閾値以上(例えば、歩いている状態や、移動体に搭乗している状態)である場合や、周囲の明るさの度合いが所定の値である場合のタップ操作の成功率を判定する。そして、情報処理装置10は、振動の度合いが所定の閾値以上である場合のタップ操作の成功率や、周囲の明るさの度合いが所定の値である場合のタップ操作の成功率を表示させる。具体的な例を挙げると、情報処理装置10は、「操作者が時速2kmで歩いているときには成功率95%だが、時速4kmだと87%まで低下する。」といった情報を表示させる。
【0045】
〔2-4.コンテンツの変更に応じた成功率の表示について〕
図1の例において、指定アプリや、コンテンツのデザインを行うための他の各種アプリケーションなどにおいて、コンテンツC1に含まれる操作対象を利用者U1が変更した場合、情報処理装置10は、リアルタイムに変更後の操作対象に対する操作の成功率を判定し、成功率を表示させてもよい。例えば、コンテンツC1の操作対象のサイズを利用者が変更した場合、情報処理装置10は、変更後の操作対象に対するタップ操作の成功率を判定し、成功率を表示させる。
【0046】
〔2-5.指定された成功率に基づく操作対象の変更について〕
図1の例において、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象に対して、利用者U1が希望する成功率の指定を受け付けてもよい。そして、情報処理装置10は、受け付けられた成功率となるように、操作対象のサイズを変更する。
【0047】
〔2-6.成功率が及ぼす影響について〕
図1の例において、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の操作の成功率が及ぼす影響に関する情報を表示させてもよい。例えば、情報処理装置10は、操作対象に対する操作の成功率とともに、当該成功率に対応する、コンテンツC1等からの離脱率を示す情報を表示させる。
【0048】
〔2-7.他のコンテンツとの比較について〕
図1の例において、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象に対応する操作対象であって、コンテンツC1と関連する関連コンテンツに含まれる操作対象に対する操作の成功率を表示させてもよい。例えば、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象と同様の機能を持つ操作対象であって、関連コンテンツに含まれる操作対象に対するタップ操作の成功率を表示させる。
【0049】
〔2-8.コンテンツのユーザビリティについて〕
図1の例において、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象に対する操作の成功率に基づいて、コンテンツC1のユーザビリティの度合いを算出し、算出した度合いを表示させてもよい。例えば、情報処理装置10は、コンテンツC1における、各操作対象に対する操作の成功率や、閲覧者による各操作対象の使用頻度、閲覧者の離脱率などに基づいて、コンテンツC1のユーザビリティを算出する。
【0050】
〔2-9.操作対象の位置関係に基づく成功率について〕
図1の例において、情報処理装置10は、操作対象と、他の操作対象との位置関係に基づいて、操作対象に対するタップ操作の成功率を判定してもよい。例えば、情報処理装置10は、操作対象が他の操作対象と隣接する度合いを示す表示態様を入力した場合に、操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。一例を挙げると、情報処理装置10は、操作対象が他の操作対象と隣接する度合いが高いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。
【0051】
〔2-10.操作対象の重畳の度合いに基づく成功率について〕
図1の例において、情報処理装置10は、操作対象と、他の操作対象との重畳の度合いに基づいて、操作対象に対するタップ操作の成功率を判定してもよい。例えば、情報処理装置10は、操作対象が他の操作対象と重畳する度合いを示す表示態様を入力した場合に、操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。一例を挙げると、情報処理装置10は、操作対象が他の操作対象と重畳する領域が広いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。
【0052】
〔2-11.操作対象のコントラストに基づく成功率について〕
図1の例において、情報処理装置10は、操作対象と、コンテンツC1とのコントラストに基づいて、操作対象に対するタップ操作の成功率を判定してもよい。例えば、情報処理装置10は、操作対象と隣接する他の操作対象や、コンテンツの背景色などとのコントラストを示す表示態様を入力した場合に、操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。一例を挙げると、情報処理装置10は、操作対象と、隣接する他の操作対象とのコントラストが低いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。また、情報処理装置10は、操作対象と、コンテンツC1の背景色とのコントラストが低いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。
【0053】
〔2-12.操作対象に対して可能な操作ごとの成功率について〕
図1の例において、情報処理装置10は、コンテンツC1において複数の操作が可能な操作対象に対し、操作ごとの成功率を判定し、操作ごとの成功率を表示させてもよい。例えば、コンテンツC1において、操作対象をカルーセル表示する領域AR2の操作対象は、タップ操作とスライド操作が可能である。したがって、情報処理装置10は、領域AR2の操作対象については、タップ操作の成功率と、スライド操作の成功率を判定し、各成功率を表示させる。
【0054】
なお、情報処理装置10は、操作ごとに生成されたモデルを用いて、各操作の成功率を判定し、各成功率を表示させてもよい。例えば、操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて判定されたタップ操作の成功率と、操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対するスライド操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて判定されたスライド操作の成功率とを表示させる。
【0055】
〔2-13.利用者端末100による情報処理について〕
図1の例において、利用者端末100は、上述のモデルを自装置の記憶部で管理していれば、ネットワークNに接続しなくとも、上述の情報処理装置10による情報処理を単独で実行可能である。例えば、利用者端末100は、対象とするコンテンツC1の指定と、コンテンツC1を表示する表示装置(スマートフォン#1)の指定とを受け付け、コンテンツC1に含まれる操作対象に関する情報と、スマートフォン#1に関する情報とに基づいて、コンテンツC1に含まれる操作対象をスマートフォン#1が表示する場合の表示態様を推定する。そして、利用者端末100は、自装置で管理される上述のモデルを用いてコンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定し、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率を、指定アプリを介して自装置の画面に表示させる。
【0056】
〔3.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、情報処理装置10の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置10の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0057】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、利用者端末100等との間で情報の送受信を行う。
【0058】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図2に示すように、記憶部30は、装置情報データベース31と、コンテンツ情報データベース32と、モデルデータベース33とを有する。
【0059】
(装置情報データベース31について)
装置情報データベース31は、コンテンツを表示する表示装置に関する各種の情報を記憶する。ここで、
図3を用いて、装置情報データベース31が記憶する情報の一例を説明する。
図3は、実施形態に係る装置情報データベース31の一例を示す図である。
図3の例において、装置情報データベース31は、「表示装置ID」、「画面サイズ」、「解像度」といった項目を有する。
【0060】
「表示装置ID」は、表示装置を識別するための識別情報を示す。「画面サイズ」は、法事装置の画面のサイズを示す。「解像度」は、表示装置の解像度を示す。
【0061】
すなわち、
図3では、表示装置ID「DID#1」により識別される表示装置の画面のサイズが「画面サイズ#1」、解像度が「解像度#1」である例を示す。
【0062】
(コンテンツ情報データベース32について)
コンテンツ情報データベース32は、コンテンツに関する各種の情報を記憶する。ここで、
図4を用いて、コンテンツ情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。
図4は、実施形態に係るコンテンツ情報データベース32の一例を示す図である。
図4の例において、コンテンツ情報データベース32は、「コンテンツID」、「操作対象ID」、「ピクセル数」、「位置情報」、「色情報」、「操作内容」といった項目を有する。
【0063】
「コンテンツID」は、コンテンツを識別するための識別情報を示す。「操作対象ID」は、コンテンツに含まれる操作対象を識別するための識別情報を示す。「ピクセル数」は、操作対象のピクセル数を示す。「位置情報」は、コンテンツにおける操作対象の位置(例えば、コンテンツにおける座標)を示す。「色情報」は、操作対象の色を示す。「操作内容」は、操作対象に対して可能な操作の内容(例えば、タップ操作や、スライド操作など)を示す。
【0064】
すなわち、
図4では、コンテンツID「CID#1」により期別されるコンテンツに、操作対象ID「SID#1」により識別される操作対象が含まれ、当該操作対象のピクセル数が「ピクセル数#1」、位置情報が「位置情報#1」、色情報が「色情報#1」、可能な操作が「操作内容#1」である例を示す。
【0065】
(モデルデータベース33について)
モデルデータベース33は、操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを記憶する。
【0066】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、
図3に示すように、受付部41と、推定部42と、判定部43と、生成部44と、算出部45と、表示制御部46と、変更部47とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0067】
(受付部41について)
受付部41は、コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける。例えば、
図1の例において受付部41は、対象とするコンテンツC1の指定と、コンテンツC1を表示する表示装置の指定とを、利用者端末100から受け付ける。
【0068】
(推定部42について)
推定部42は、コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する。例えば、
図1の例において、推定部42は、装置情報データベース31及びコンテンツ情報データベース32を参照し、コンテンツC1に含まれる操作対象をスマートフォン#1が表示する場合の表示態様を推定する。
【0069】
また、推定部42は、操作対象情報と、装置情報とに基づいて、操作対象が表示装置において表示される際のサイズを推定してもよい。例えば、
図1の例において、推定部42は、コンテンツC1に含まれる操作対象のピクセル数や、スマートフォン#1の表示部のサイズ、スマートフォン#1の解像度などに基づいて、スマートフォン#1の画面にコンテンツC1を表示する場合の各操作対象の縦及び横サイズを推定する。
【0070】
(判定部43について)
判定部43は、推定部42により推定された表示態様に基づいて、操作対象に対する操作の成功率を判定する。例えば、
図1の例において、判定部43は、表示態様に基づいて、スマートフォン#1の画面にコンテンツC1を表示した場合に、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対する操作の成功率を判定する。
【0071】
また、判定部43は、サイズに基づいて、操作対象に対する操作の成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、スマートフォン#1の画面にコンテンツC1を表示した場合の操作対象のサイズに基づいて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対する操作の成功率を判定する。
【0072】
また、判定部43は、表示態様と、操作対象に対する操作を行う操作者に関する情報とに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の情報に紐付けられる操作者による操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0073】
また、判定部43は、表示態様と、操作対象に対する操作者の操作の態様とに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の態様で操作を行う操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0074】
また、判定部43は、表示態様と、操作者の身体に関する情報とに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の身体的な特徴を有する操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0075】
また、判定部43は、表示態様と、操作者の身体の状況とに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、身体が所定の状況下にある操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0076】
また、判定部43は、表示態様と、操作者の属性とに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の属性を有する操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0077】
また、判定部43は、表示態様と、操作対象に対する操作が行われる環境に関する情報とに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、所定の環境で操作を行う操作者による成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0078】
また、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対する操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対するタップ操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0079】
また、判定部43は、操作対象に対する操作が行われた位置の分布と、当該操作対象に対する操作の成功率との関係性を学習したモデルを用いて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、当該操作対象について、タップ操作が行われた位置の分布の確率密度関数に基づいて算出された成功率を出力するようにモデルを用いて、コンテンツC1に含まれる各操作対象に対するタップ操作の成功率を判定する。
【0080】
また、判定部43は、表示態様が示す操作対象の各々の位置の関係性に基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象が他の操作対象と隣接する度合いが高いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。
【0081】
また、判定部43は、表示態様が示す操作対象が他の操作対象と重畳している度合いに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象が他の操作対象と重畳する領域が広いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。
【0082】
また、判定部43は、表示態様が示す操作対象のコントラストに基づいて、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、操作対象と、隣接する他の操作対象とのコントラストが低いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。また、判定部43は、操作対象と、コンテンツC1の背景色とのコントラストが低いほど、操作対象に対するタップ操作の成功率が低いと判定する。
【0083】
また、判定部43は、操作対象に対して可能な操作ごとに、成功率を判定してもよい。例えば、
図1の例において、判定部43は、コンテンツC1において、操作対象をカルーセル表示する領域AR2の操作対象について、タップ操作の成功率と、スライド操作の成功率を判定する。
【0084】
(生成部44について)
生成部44は、コンテンツにおける操作対象の優先度に基づいて、成功率が所定の条件を満たすレイアウトを生成する。例えば、
図1の例において、生成部44は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、利用者U1が設定した優先度が所定の閾値以上である操作対象の成功率が、一定の値以上(例えば、95%以上)となるレイアウトを生成する。
【0085】
(算出部45について)
算出部45は、成功率に基づいて、コンテンツのユーザビリティの度合いを算出する。例えば、
図1の例において、算出部45は、コンテンツC1における、各操作対象に対する操作の成功率や、閲覧者による各操作対象の使用頻度、閲覧者の離脱率などに基づいて、コンテンツC1のユーザビリティを算出する。
【0086】
(表示制御部46について)
表示制御部46は、判定部43により判定された成功率を表示部に表示させる。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率を、指定アプリを介して利用者端末100に表示させる。
【0087】
また、表示制御部46は、コンテンツに含まれる操作対象の各々の成功率を表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率をリスト形式で表示させる。また、情報処理装置10は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率の平均値を表示させる。
【0088】
また、表示制御部46は、利用者により選択された操作対象の成功率を表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、マウスポインタP1によりマウスオーバーされた操作対象に対するタップ操作の成功率に関する情報を表示させる。
【0089】
また、表示制御部46は、操作対象のうち、成功率が所定の閾値未満である操作対象の成功率を表示させてもよい。例えば、
図1の例において、コンテンツC1に成功率が80%未満である操作対象が含まれている場合、表示制御部46は、当該操作対象を示す情報や、当該操作対象の成功率が80%未満である旨の警告などを表示させる。
【0090】
また、表示制御部46は、表示装置以外の表示装置において表示される操作対象に対する操作の成功率が所定の閾値未満である場合は、所定の警告をさらに表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、スマートフォン#1以外の他の機種の表示装置でコンテンツC1が表示される場合において、少なくとも1つの操作対象の成功率が所定の閾値未満となる表示装置や、操作対象の成功率の平均値が所定の閾値未満となる表示装置に関する情報を表示させる。
【0091】
また、表示制御部46は、コンテンツにおける操作対象の優先度に応じて、成功率を表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、優先度が高く設定された種別の操作対象の成功率ほど優先的に表示させる。また、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、優先度が所定の閾値未満である種別の操作対象の成功率を非表示とする。また、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象のうち、優先度が所定の閾値未満である種別の操作対象の成功率が一定値未満である場合、当該操作対象の成功率が一定値未満である旨の情報とともに、当該操作対象の優先度が低いことを示す情報を表示させる。
【0092】
また、表示制御部46は、成功率が所定の閾値未満である場合は、コンテンツのレイアウトに関する情報をさらに表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象の成功率の平均値が所定の閾値未満である場合、コンテンツC1のレイアウトに関する情報を表示させる。具体的な例を挙げると、表示制御部46は、「各操作対象の成功率を95%以上確保するなら、2行4列でこのように配列したらどうですか?」といった文字列とともに、操作対象を2行4列で表示するレイアウトに関する情報を表示させる。また、表示制御部46は、「操作対象の数が多すぎます。別ページを設けたらどうですか?ただし、ユーザが別ページに遷移する確率は80%で離脱率が20%になりそうです」といった文字列とともに、操作対象の一部をコンテンツC1に表示し、残りの操作対象を別のコンテンツに表示するレイアウトに関する情報を表示させる。
【0093】
また、表示制御部46は、生成部44により生成されたレイアウトを示す情報をさらに表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象の優先度に基づいて生成されたレイアウトに関する情報を表示させる。
【0094】
また、表示制御部46は、コンテンツの編集を行うための画面において、操作対象のサイズの変更に関する操作が行われる際に成功率を表示させてもよい。例えば、
図1の例において、指定アプリや、コンテンツのデザインを行うための他の各種アプリケーションなどにおいて、コンテンツC1に含まれる操作対象を利用者U1が変更した場合、表示制御部46は、リアルタイムに変更後の操作対象に対する操作の成功率を表示させる。
【0095】
また、表示制御部46は、操作対象に対する操作を行う操作者に対し、成功率が及ぼす影響に関する情報さらに表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、操作対象に対する操作の成功率とともに、当該成功率に対応する、コンテンツC1等からの離脱率を示す情報を表示させる。
【0096】
また、表示制御部46は、コンテンツに含まれる操作対象に対応する操作対象であって、コンテンツに関連する関連コンテンツに含まれる操作対象の成功率をさらに表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、コンテンツC1に含まれる操作対象と同様の機能を持つ操作対象であって、関連コンテンツに含まれる操作対象に対するタップ操作の成功率を表示させる。
【0097】
また、表示制御部46は、算出部45により算出されたユーザビリティの度合いをさらに表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、コンテンツC1のユーザビリティの度合いを表示させる。
【0098】
また、表示制御部46は、操作ごとの成功率を表示させてもよい。例えば、
図1の例において、表示制御部46は、領域AR2の操作対象について、タップ操作の成功率と、スライド操作の成功率とを表示させる。
【0099】
(変更部47について)
変更部47は、利用者により指定された成功率に基づいて、操作対象のサイズを変更する。例えば、
図1の例において、変更部47は、コンテンツC1に含まれる操作対象に対して、利用者U1から指定された成功率となるように、操作対象のサイズを変更する。
【0100】
〔4.情報処理のフロー〕
図5を用いて、実施形態に係る情報処理装置10の情報処理の手順について説明する。
図5は、実施形態に係る情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0101】
図5に示すように、情報処理装置10は、コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける(ステップS101)。続いて、情報処理装置10は、コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する(ステップS102)。続いて、情報処理装置10は、表示態様に基づいて、操作対象に対する操作の成功率を判定する(ステップS103)。続いて、情報処理装置10は、操作対象が選択されたか否かを判定する(ステップS104)。操作対象が選択されていない場合(ステップS104;No)、情報処理装置10は、操作対象が選択されるまで待機する。
【0102】
一方、操作対象が選択された場合(ステップS104;Yes)、情報処理装置10は、選択された操作対象の成功率を表示部に表示させる(ステップS105)、処理を終了する。
【0103】
〔5.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0104】
〔5-1.操作対象の形状について〕
上述の実施形態において、情報処理装置10が、形状が矩形である操作対象に対する操作の成功率を判定し、成功率を表示させる例を示したが、操作対象の形状はこのような例に限定されず、任意の形状であってよい。例えば、情報処理装置10は、円状の操作対象や、L字型の操作対象、S字型の操作対象などに対する操作の成功率を判定し、成功率を表示させてもよい。
【0105】
〔5-2.表示装置について〕
上述の実施形態において、情報処理装置10が、スマートフォンがコンテンツを表示する場合の表示態様を推定し、操作対象に対する操作の成功率を判定する例を示したが、表示装置はこのような例に限定されず、任意のものであってよい。例えば、情報処理装置10は、スマートウォッチ等のウェアラブルデバイスや、PCなどといった各種の端末装置がコンテンツを表示する場合の表示態様を推定し、操作対象に対する操作の成功率を判定してもよい。
【0106】
〔5-3.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0107】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0108】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0109】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置10は、受付部41と、推定部42と、判定部43と、生成部44と、算出部45と、表示制御部46と、変更部47とを有する。受付部41は、コンテンツの指定と、当該コンテンツを表示する表示装置の指定とを利用者から受け付ける。推定部42は、コンテンツに含まれる操作対象に関する操作対象情報と、表示装置に関する装置情報とに基づいて、当該操作対象の表示態様を推定する。また、推定部42は、操作対象情報と、装置情報とに基づいて、操作対象が表示装置において表示される際のサイズを推定する。判定部43は、推定部42により推定された表示態様に基づいて、操作対象に対する操作の成功率を判定する。生成部44は、コンテンツにおける操作対象の優先度に基づいて、成功率が所定の条件を満たすレイアウトを生成する。算出部45は、成功率に基づいて、コンテンツのユーザビリティの度合いを算出する。表示制御部46は、判定部43により判定された成功率を表示部に表示させる。また、表示制御部46は、生成部44により生成されたレイアウトを示す情報をさらに表示させる。また、表示制御部46は、算出部45により算出されたユーザビリティの度合いをさらに表示させる。変更部47は、利用者により指定された成功率に基づいて、操作対象のサイズを変更する。
【0110】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、利用者がデザイン中のコンテンツにおいて、操作対象に対する操作の成功率を表示させることができるため、コンテンツに対する操作の成功率を把握することができる。
【0111】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、判定部43は、表示態様と、操作対象に対する操作を行う操作者に関する情報とに基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様と、操作対象に対する操作者の操作の態様とに基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様と、操作者の身体に関する情報とに基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様と、操作者の身体の状況とに基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様と、操作者の属性とに基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様と、操作対象に対する操作が行われる環境に関する情報とに基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、操作対象の表示態様を入力した場合に、操作対象に対する操作の成功率を出力するように学習されたモデルを用いて、成功率を判定する。また、判定部43は、操作対象に対する操作が行われた位置の分布と、当該操作対象に対する操作の成功率との関係性を学習したモデルを用いて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様が示す操作対象の各々の位置の関係性に基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様が示す操作対象が他の操作対象と重畳している度合いに基づいて、成功率を判定する。また、判定部43は、表示態様が示す操作対象のコントラストに基づいて、成功率を判定する。
【0112】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、各種の情報に基づいて操作対象に対する操作の成功率を判定することができるため、判定の精度を向上させることができる。
【0113】
また、実施形態に係る情報処理装置10において、例えば、表示制御部46は、コンテンツに含まれる操作対象の各々の成功率を表示させる。また、表示制御部46は、利用者により選択された操作対象の成功率を表示させる。また、表示制御部46は、操作対象のうち、成功率が所定の閾値未満である操作対象の成功率を表示させる。また、表示制御部46は、表示装置以外の表示装置において表示される操作対象に対する操作の成功率が所定の閾値未満である場合は、所定の警告をさらに表示させる。また、表示制御部46は、コンテンツにおける操作対象の優先度に応じて、成功率を表示させる。また、表示制御部46は、成功率が所定の閾値未満である場合は、コンテンツのレイアウトに関する情報をさらに表示させる。また、判定部43は、操作対象に対して可能な操作ごとに、成功率を判定する。そして、表示制御部46は、操作ごとの成功率を表示させる。
【0114】
これにより、実施形態に係る情報処理装置10は、操作の成功率を各種の態様で表示させ、さらに成功率以外にもコンテンツに関連する各種の情報を表示させることができるため、利便性を向上させることができる。
【0115】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、
図6に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報処理装置10を例に挙げて説明する。
図6は、情報処理装置10の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、ROM1200、RAM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0116】
CPU1100は、ROM1200又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1200は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0117】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0118】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0119】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1300を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1300上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0120】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1300上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、情報処理装置10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0121】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0122】
また、上述した情報処理装置10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0123】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0124】
10 情報処理装置
20 通信部
30 記憶部
31 装置情報データベース
32 コンテンツ情報データベース
33 モデルデータベース
40 制御部
41 受付部
42 推定部
43 判定部
44 生成部
45 算出部
46 表示制御部
47 変更部
100 利用者端末