(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088351
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】コンベヤチェーンの付着防止装置
(51)【国際特許分類】
B65G 45/10 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
B65G45/10 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203471
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】592028031
【氏名又は名称】日本省力機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003465
【氏名又は名称】弁理士法人OHSHIMA&ASSOCIATES
(72)【発明者】
【氏名】辰村 周平
(72)【発明者】
【氏名】辰村 創平
(57)【要約】
【課題】 本発明は、コンベヤチェーンの隙間に入り込んでいる灰等を振るい落とし、屈曲不良を生じないようにするためのコンベヤチェーンの付着防止装置を提供する。
【解決手段】 二条のコンベヤチェーンの両側に設けた台座1と、台座1に取り付けた2つの軸受2と、軸受2を貫通し回転可能な軸3と、軸3に固定したアーム4と、アーム4の先端部に取り付けたウエイト5と、軸3に固定され、コンベヤチェーンのプレート間に挿入可能なカム7とからなり、コンベヤチェーンの動きに合わせて、カム7がコンベヤチェーンのローラ8と接触することで、軸3を回転させ、アーム4の先端に取り付けたウエイト5を持ち上げ、カム7がコンベヤチェーンのローラ8との接触が外れるとウエイト5がコンベヤチェーンのローラ8を打撃する電気的な制御や外的な力を不要とした簡易かつシンプルな構造のコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
二条のコンベヤチェーンの両側に設けた台座と、
前記台座に取り付けた2つの軸受と、
前記軸受を貫通し回転可能な軸と、
前記軸に固定したアームと、
前記アームの先端部に取り付けたウエイトと、
前記軸に固定され、コンベヤチェーンのプレート間に挿入可能なカムとからなり、
コンベヤチェーンの動きに合わせて、前記カムがコンベヤチェーンのローラと接触することで、前記軸を回転させ、前記アームの先端に取り付けたウエイトを持ち上げ、
前記カムがコンベヤチェーンのローラとの接触が外れると前記ウエイトがコンベヤチェーンのローラを打撃することを特徴とするコンベヤチェーンの付着防止装置。
【請求項2】
二条のコンベヤチェーンの左右両側に設けた左右の台座と、
前記左右の台座に取り付けた左右の軸受と、
前記左右の軸受を貫通し回転可能な左右の軸と、
前記左右の軸に固定した左右のアームと、
前記左右のアームの先端部に取り付けた左右のウエイトと、
前記左右の軸に固定され、コンベヤチェーンのプレート間に挿入可能な左右のカムとからなり、
コンベヤチェーンの動きに合わせて、前記左右のカムがコンベヤチェーンのローラと接触することで、前記左右の軸を回転させ、前記左右のアームの先端に取り付けた前記左右のウエイトを持ち上げ、
前記左右のカムがコンベヤチェーンのローラとの接触が外れると前記左右のウエイトがコンベヤチェーンのローラを左右別々に打撃することを特徴とするコンベヤチェーンの付着防止装置。
【請求項3】
前記ウエイトが前記コンベヤチェーンのローラを打撃する位置をガイドレールの間隔を開けた位置とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンベヤチェーンの付着防止装置。
【請求項4】
前記アームの先端部に取り付けた前記ウエイトの位置を調節することができることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンベヤチェーンの付着防止装置。
【請求項5】
前記カムの位置、前記アームの長さ、前記ウエイトの重さを調整することができることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンベヤチェーンの付着防止装置。
【請求項6】
前記カムを前記ローラに接触しないように前記アームを上部に固定させることができることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコンベヤチェーンの付着防止装置。
【請求項7】
前記左右のウエイトが前記左右のローラをそれぞれ打撃する音を集音し、左右の音のずれを確認し、前記左右のチェーンに延びが発生していることを認識できると共に、左右の音のずれの時間から前記左右のチェーンの長さの差を計算することができることを特徴とする請求項2記載のコンベヤチェーンの付着防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体、湿気のある灰等が混じった焼却灰等の搬送物を搬送するフライトコンベヤ等のコンベヤ装置において、コンベヤチェーンの動きを妨げるような固着を未然に防止するためのコンベヤチェーンの付着防止装置に関するものである。
【0002】
水分、湿気を含む焼却灰等を搬送する場合、スクレーパコンベヤを用いて、スクレーパで搬送物を掃き取るように移動させる。この場合、スクレーパの駆動をスクレーパに取り付けるコンベヤチェーンにより行っている。
【0003】
このコンベヤチェーンは、ピン、ブッシュ、ローラ及びプレートとから構成されており、それぞれの接続又は摺動する箇所の間に焼却灰等が入り込むことがあり、入り込んだ焼却灰の水分が蒸発して、焼却灰が固化し、それぞれの接続又は摺動する箇所の動きが悪くなり、ローラが円滑に回転しなくなることがあった。
【0004】
ローラが回転しない場合、ローラとガイドレールとの間で滑り抵抗が生じ、運転するためのエネルギーが増大し、電気消費が増えることがあった。
【0005】
また、回転しないローラは、ガイドレール上を滑り、ローラの摩耗、ガイドレールの摩耗を起こし、コンベヤチェーンに過大な負荷をかけることになり、コンベヤチェーンの寿命及びレールの寿命が短くなるなどの問題があった。
【0006】
このため、コンベヤチェーンのピン、ローラ及びプレートの間に入り込んだ焼却灰等を取り除くことが望まれ、長期間取り除かれない場合やメンテナンスが行われていない場合には、コンベヤチェーンが固着してしまうこととなり、この固着を未然に防ぐことが望まれていた。
【背景技術】
【0007】
従来、コンベヤにより焼却灰等を搬送する場合、ケーシングタイプのコンベヤが多いため、コンベヤの内部を見ることができず、搬送されている焼却灰等の量、搬送状態、コンベヤの駆動状態等を直接見ることができず、コンベヤの運転を把握することが難しかった。
【0008】
このため、コンベヤ内部の状態を把握するため、コンベヤチェーンの張力を測ることにより、コンベヤ内での運転の見える化を図り、コンベヤチェーンの摩耗、ガイドレールの変形等も予測でき、部品の取替え時期の計画等もできるようにすることが望まれている。
【0009】
しかし、コンベヤ内のコンベヤチェーンの張力を計測するにあたっては、コンベヤチェーン自体が正常に駆動していることが前提となる。
【0010】
即ち、コンベヤチェーンが正常に駆動しているとは、コンベヤチェーンを構成するピン、ブッシュ、ローラ及びプレートのそれぞれの間に焼却灰等が詰まっておらず、コンベヤチェーンが屈曲固着しておらず、チェーンを構成するローラがガイドレール上を円滑に回る状態であることが必要となる。
【0011】
コンベヤチェーンを構成するプレートの間に水分を含む灰が入り込み、水分が蒸発して灰が固着した場合、本来ならばガイドレール上を滑らかにコンベヤチェーンの摺動を行えるはずのところ、プレートが円滑に屈曲し難くなり、曲がった状態で固まる屈曲不良を起こすこともあった。
【0012】
また、このようにプレートが屈曲して固着すると、左右のコンベヤチェーンの全長が各々変わり、左右コンベヤチェーンの長さが異なることになり、正確なコンベヤチェーンの張力を測定できず、また、左右コンベヤチェーンの長さが異なることから、テークアップ作業によるチェーンの適度な張り調整をすることが難しくなっていた。
【0013】
さらに、屈曲不良のコンベヤチェーンがガイドレールに接触してコンベヤチェーンが切断してしまうことがあり、コンベヤの運転を停止せざるを得ない場合があった。
【0014】
このため、現状では、屈曲不良を起こしている箇所を1ヶ月に1回程度ハンマー等で、チェーンやローラの不回転部を叩いて固着している箇所を解消することとしている。
【0015】
この作業は、屈曲不良の固着を解消する点においては有効であるが、コンベヤを稼働しながらの作業となり危険がともなっていた。また、定期的にコンベヤ装置を長時間停止させるためには、焼却炉も停止させなければならず、システムの運転維持にも影響を与えることになり、効率的ではなかった。また、定期的な作業を怠ると、チェーンの固着や屈曲不良が原因でコンベヤ全体が停止すると共に、焼却炉も停止してしまう事態も生じていた。
【0016】
また、コンベヤチェーンが正常の状態であっても、チェーンの張力を測定するのが難しかったことに加えて、チェーンが屈曲不良を起こしている場合は、なおさら正確な張力を測定することができなかった。
【0017】
また、コンベヤのスクレーパと底板との間に焼却灰等が詰まった場合、コンベヤの正転・逆転させることで、詰まりを解決することがあるが、その運転を自動で行うことは難しかった。その理由として、チェーンに屈曲不良がある場合に、逆転運動をすると、コンベヤ自体を破損してしまう事故が発生する可能性があるからである。
【0018】
このため、屈曲不良が発生するのを未然に防止できれば、コンベヤチェーンの正転・逆転運動を自動化でき、非常に有効である。
【0019】
そこで、本発明では、コンベヤチェーンに定期的に衝撃を加えることで、ピン、ブッシュ、ローラ及びプレートの間などに入り込んだ固着の原因となる灰等を取り除くと共に、入り込んだものが固着しないように未然に防ぐためのコンベヤチェーンの付着防止装置を提供することを目的としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】特開2021-141052 チェーン掃除機構 この文献には、回転ブラシによってチェーンを掃除する機構が開示されているが、回転ブラシによる掃除では、チェーンのピン及びローラの僅かな隙間に入った灰等を取り除くことが困難であり、また、既にローラとプレートとの間で固着が発生してしまっている場合の対応が出来なかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
コンベヤによる焼却灰等を搬送する場合、搬送物の量、搬送状態、コンベヤの駆動状態等を見ることができるようにし、コンベヤの運転を把握できるようにするため、チェーン張力を測ることにより、コンベヤ内での運転の見える化を図り、チェーンの摩耗、レールの変形等も予測でき、部品の取替え時期の計画等もできるようにする。
【0022】
このため、コンベヤチェーンが円滑に駆動するために、コンベヤチェーンを構成するピン、ローラ及びプレート等の隙間に入り込んだ灰等を衝撃により付着しているものを取り除き、また、付着物が固着してしまうことを未然に防止するようにする。
【0023】
また、左右のコンベヤチェーンに掛かる張力の変化を把握することで、コンベヤチェーンのたるみを把握し、コンベヤチェーンの張力を適切にするため、従動軸のテークアップ作業でチェーンへ適切な張りを調整することを容易にできるようにする。
【0024】
さらに、コンベヤチェーンの摩耗をより少なくし、コンベヤチェーンの寿命を長くし、省エネルギー化を図り、ガイドレール、スプロケット等の摩耗をも少なくすることができ、ランニングコストを下げ、脱炭素に寄与することができるようにする。
【0025】
また、従来、チェーンの灰等の付着の度合いによって作動させる時間(期間)を決めており、作業員は、1ヶ月に1~2回ハンマーで打撃を与えていたが、コンベヤを停止してコンベヤ内を点検し、固着しているチェーンを作業員がハンマー等を用いて解消するなどの作業を行う必要が無くなり、安全面と人件費の削減の面でも優れたコンベヤチェーンの付着防止装置を提供する。
【0026】
ここで、
図10から
図17に基づき、コンベヤチェーンに焼却灰等が固着してコンベヤチェーン本来の自由度がなくなる状況について説明する。
【0027】
図10はコンベヤチェーンのローラ部分の構成を示す説明図である。
【0028】
図10において、31はコンベヤチェーンであり、内リンク32及び外リンク33とからなる。8はローラである。34はピンであり、外リンク33、内リンク32及びローラ8を反対側にあるTピン36で留める構成になっている。35はブッシュである。
【0029】
図11には、ローラ8とブッシュ35との間に灰が入り込む状態を示している。
図11の斜線で示した部分に灰が入り込むと、ローラ8とブッシュ35との間に入った灰等が、ローラ8の円滑な回転を阻害する。
【0030】
図12には、ローラ8と内リンク32との間に灰が入り込む状態を示している。
図12の斜線で示した部分に灰が入り込むと、ローラ8と内リンク32との間に入った灰等が、ローラ8の円滑な回転を阻害する。
【0031】
図13は、コンベヤチェーンのローラ部分に灰等が詰まりローラが回転しなくなった場合におけるローラの摩耗状態を説明する図である。
【0032】
図11及び
図12の図面に示した通り、隙間に灰が入り込むと、ローラ8の回転が悪くなり、
図13に示すように、ローラ8が摩耗してしまう場合がある。また、ローラ8の摩耗に伴って、ガイドレール11の摩耗も生じて、コンベヤチェーン31の寿命が短くなり、ガイドレール11の寿命も短くなってしまうことになる。
【0033】
さらに、
図14には、内リンク32と外リンク33との間に灰が入り込む状態を示している。図中の斜線で示した部分に灰が入り込む場合があり、この場合、内リンク32と外リンク33との円滑な摺動ができなくなる。この場合、内リング32と外リンク33の間で灰が固着すると、リンクの屈曲がしにくくなる。
【0034】
図15は、コンベヤチェーンの屈曲不良の状態を示す側面説明図である。
【0035】
図15に示すような屈曲不良の状態で固まってしまうことがあった。灰が固着する場合とは、水分を含んでいる灰が内リング32と外リング33との間に入り込み、その後、乾燥して水分がなくなった時に、内リング32と外リング33との摺動が円滑に行えなくなるのが原因である。
【0036】
図16は、正転の場合における屈曲不良のコンベヤチェーンがガイドレールに接触する状態を示す側面説明図であり、
図17は、逆転の場合における屈曲不良のコンベヤチェーンがガイドレールに接触する状態を示す側面説明図である。
【0037】
図16の正転の場合において、駆動軸38により、ヘッドスプロケット40の円周に沿ってチェーン31が進行する場合に、コンベヤチェーン31に屈曲不良があると、ガイドレール11の端部にローラ8が引っ掛かることになり、チェーンが切れてしまう場合やガイドレール11を破損又は歪めてしまう場合があった。
【0038】
また、
図17の逆転の場合においても、駆動軸38により、ヘッドスプロケット40の円周に沿ってチェーン31が進行する場合に、コンベヤチェーン31に屈曲不良があると、ガイドレール11の端部にローラ8が引っ掛かることになり、チェーンが切れてしまう場合やガイドレール11を破損又は歪めてしまう場合があった。
【0039】
これらの事情が生じる可能性があるため、コンベヤの正転・逆転運転を自動化することが難しかった。
【0040】
本発明は、このような灰等が固着して、ローラの回転が悪くなったり、コンベヤチェーンが屈曲不良になるのを防止し、コンベヤを自動化して駆動させることを可能とするコンベヤチェーンの付着防止装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0041】
第1発明として、 二条のコンベヤチェーンの両側に設けた台座と、前記台座に取り付けた2つの軸受と、前記軸受を貫通し回転可能な軸と、前記軸に固定したアームと、前記アームの先端部に取り付けたウエイトと、前記軸に固定され、コンベヤチェーンのプレート間に挿入可能なカムとからなり、コンベヤチェーンの動きに合わせて、前記カムがコンベヤチェーンのローラと接触することで、前記軸を回転させ、前記アームの先端に取り付けたウエイトを持ち上げ、前記カムがコンベヤチェーンのローラとの接触が外れると前記ウエイトがコンベヤチェーンのローラを打撃するコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【0042】
第2発明として、二条のコンベヤチェーンの左右両側に設けた左右の台座と、前記左右の台座に取り付けた左右の軸受と、前記左右の軸受を貫通し回転可能な左右の軸と、前記左右の軸に固定した左右のアームと、前記左右のアームの先端部に取り付けた左右のウエイトと、前記左右の軸に固定され、コンベヤチェーンのプレート間に挿入可能な左右のカムとからなり、コンベヤチェーンの動きに合わせて、前記左右のカムがコンベヤチェーンのローラと接触することで、前記左右の軸を回転させ、前記左右のアームの先端に取り付けた前記左右のウエイトを持ち上げ、前記左右のカムがコンベヤチェーンのローラとの接触が外れると前記左右のウエイトがコンベヤチェーンのローラを左右別々に打撃するコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【0043】
第3発明として、前記ウエイトが前記コンベヤチェーンのローラを打撃する位置をガイドレールの間隔を開けた位置とするコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【0044】
第4発明として、前記アームの先端部に取り付けた前記ウエイトの位置を調節することができるコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【0045】
第5発明として、前記カムの位置、前記アームの長さ、前記ウエイトの重さを調整することができるコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【0046】
第6発明として、前記カムを前記ローラに接触しないように前記アームを上部に固定させることができるコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【0047】
第7発明として、前記左右のウエイトが前記左右のローラをそれぞれ打撃する音を集音し、左右の音のずれを確認し、前記左右のチェーンに延びが発生していることを認識できると共に、左右の音のずれの時間から前記左右のチェーンの長さの差を計算することができるコンベヤチェーンの付着防止装置とした。
【発明の効果】
【0048】
本発明により、コンベヤチェーンの隙間に灰等が入り込んでも、付着防止装置によりコンベヤチェーンに衝撃を与えることにより、灰等を振るい落し、チェーンの付着、また、定着した固着を防止することができる。
【0049】
また、付着防止装置を効率的に作動させることが出来るように、ウエイトの打撃位置を調整することができるようになった。
【0050】
また、付着防止装置を常に作動させる必要がないため、また、コンベヤの逆回転が必要な時には、作動を中止することができる。更に、ウエイトがローラを打撃する音を集音して、音のずれを確認し、左右のチェーンの長さの差を計算することができる。
【0051】
このため、コンベヤチェーンを円滑に駆動させることができることから、コンベヤチェーンの張力の測定値データに基づき、搬送物の有無、量等を正確に計測できることで、「運転の見える化」を実現することができる。
【0052】
また、張力の測定値データの基づき、スクレーパコンベヤの動きを間欠運転や速度を遅くした運転が自動で制御でき、省エネルギー化を図れる。
【0053】
さらに、コンベヤチェーン、ガイドレール、スプロケットの摩耗を少なくすることができ、部品の取替え回数が減り、部品の長寿命により、製作する部品の数を減らすことでき、脱炭素が図れる。
【0054】
また、本発明により、コンベヤチェーンを円滑に駆動させることができることから、スクレーパコンベヤのチェーンに掛かる張力を測定し、その張力を記録し、張力の数値に基づき、張力のデータを解析することで、スクレーパコンベヤのスクレーパと底板との噛み込みを正確に把握でき、正常な運転ができるよう運転支援が図れて働き方改革にも貢献できるようになる。
【0055】
さらに、本発明により、コンベヤチェーンを円滑に駆動させることができることから、スクレーパコンベヤのチェーンに掛かる張力を測定し、その張力を記録し、張力の数値に基づき、張力のデータを解析し、コンベヤの左右の変化やチェーンの取換時期、チェーンの状態を把握することができるようになる。
【0056】
例えば、左側のチェーン張力が大きい傾向があれば、左側のコンベヤのレール等に摩耗などで欠損している等が推定され、点検を早め致命的なトラブルを事前に防ぐことが可能である。
【0057】
また、張力の測定に基づき、チェーンの延びを算出し、コンベヤチェーンをテークアップする調整することができるようになる。
【0058】
更に、コンベヤチェーンに屈曲不良が生じないようにすることで、コンベヤチェーンの正転・逆転運動を自動化できることとなり、コンベヤの運転をより効率的に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【
図1】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の平面図
【
図2】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の側面図
【
図3】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の正面図
【
図4】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置を停止させる場合を説明する側面図
【
図5】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置のカムの動作の流れを示す説明図
【
図6】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置のカムの動作の流れを示す説明図
【
図7】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置のカムの動作の流れを示す説明図
【
図8】本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置のカムの動作の流れを示す説明図
【
図9】本発明の他実施例を示すコンベヤチェーンの付着防止装置の正面図
【
図10】コンベヤチェーンのローラ部分の構成を示す説明図
【
図11】コンベヤチェーンのローラ部分に灰等が詰まる状態の説明図
【
図12】コンベヤチェーンのローラ部分に灰等が詰まる状態の説明図
【
図13】コンベヤチェーンのローラ部分に灰等が詰まりローラが回転しなくなった場合におけるローラの摩耗状態を説明する図
【
図14】コンベヤチェーンのローラ部分に灰等が詰まる状態の説明図
【
図15】コンベヤチェーンの屈曲不良の状態を示す側面説明図
【
図16】正転の場合における屈曲不良のコンベヤチェーンがガイドレールに接触する状態を示す側面説明図
【
図17】逆転の場合における屈曲不良のコンベヤチェーンがガイドレールに接触する状態を示す側面説明図
【
図18】スクレーパコンベヤの全体側面説明図であり、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の取り付け状態の一例を説明する図
【発明を実施するための最良の形態】
【0060】
(実施例1)
図1は、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の平面図である。
本発明はスクレーパコンベヤの他に、エプロンコンベヤ、バケットエレベーター、スラットコンベヤ等の左右の二条のコンベヤチェーンによって駆動するコンベヤにも対応することができ、コンベヤチェーンの付着防止装置となっている。また、スクレーパコンベヤとして、上部リターン式のもののみならず、その他のスクレーパコンベヤにもコンベヤチェーンの付着防止装置として対応することができるようになっている。
【0061】
更に、一条のコンベヤチェーンによるフローコンベヤについて適用可能である。
【0062】
図1において、1は台座であり、二条のコンベヤチェーンの両側に設ける。2は軸受であり、台座1に取り付けられる。また、軸受2は台座1の取り付け位置によって調整することが出来るようになっている。
【0063】
3は軸であり、左右の軸受2を貫通するように設け、軸受2の中で回転可能になっている。
【0064】
4はアームであり、軸3に固定されている。アーム4の長さ、形状、強度等は適宜調整可能である。アーム4が軸3に固定されていることで、左右のアーム4を同時に持ち上げることができる。
【0065】
5はウエイトであり、アーム4の先端部に取り付ける。ウエイト5の重さ、大きさ、材質等は、適宜調整可能である。また、ウエイト5の取り付け位置は、アーム4の先端部で適宜調整可能である。また、ウエイト5をアーム4に固定することなく、チェーン上を回転可能に設けることもできる。
【0066】
6はプレートであり、コンベヤチェーンを構成し、外プレート、内プレートとからなる。
【0067】
図2は、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の側面図である。
【0068】
図3は、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の正面図である。
【0069】
図2において、7はカムであり、コンベヤチェーンを構成するプレート6の間に挿入可能である。
【0070】
8はローラであり、コンベヤチェーンを構成し、プレートとピンで固定されている。
【0071】
カム7は、ローラ8に接触することでウエイト5を持ち上げることができるようになっている。
【0072】
9はストッパーであり、カム7が逆戻りしないように設けている。
図3において、10はスクレーパであり、コンベヤチェーンに取り付けられ、搬送物を搬送することが出来るようにしている。
【0073】
図2において、11はガイドレールであり、コンベヤチェーンを誘導する役割を持つ。
【0074】
特に、ウエイト5がローラ8を打撃する位置にガイドレール11を設けないことで、ウエイト5のより強い衝撃をローラ8に与えることができ、コンベヤチェーンの付着防止効果が優れたものとなる。
【0075】
図4は本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置を停止させる場合を説明する側面図である。
【0076】
図4において、12は固定部であり、台座1に設ける。13はピンである。コンベヤチェーンの付着防止装置を運動させないときに、ピン13を固定部12に固定させる。この場合、カム7がローラ8から離れているため、付着防止装置の運転を停止させることができる。
【0077】
付着防止装置の稼働を1週間に数時間程度で足りる場合には、手動又は自動でウエイト5を持ち上げておくことによって解決することができる。また、ウエイト5を自動で持ち上げる手段として、定期的にシリンダー等を用いて自動的に作動させることもできる。
【0078】
本実施例では、ピン13を固定部12に係止した一例を示している。係止方法は、ピンに限らず、引っ掛ける方法でも可能である。
【0079】
次に、カム7とローラ8との接触状態の動作の流れを説明する。
【0080】
図5から
図8は、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置のカムの動作の一連の流れを示す説明図である。
【0081】
各図面では、コンベヤチェーンを左から右へ移動させる場合を説明している。ローラ8の位置を、(ア)、(イ)、(ウ)の符号をつけて動きを示している。
【0082】
図5はカム7がローラ8に当たっていない状態、
図6はカム7がローラ8に当接してコンベヤチェーンの動きに合わせて、徐々にウエイト5が持ち上がる状態を示している。
【0083】
図7は、カム7の先端がローラ8と一直線になった時であり、最もウエイト5が高い位置になった状態を示す。
図8はカム7がローラ8との接触がなくなった瞬間を示し、ウエイト5がローラ8に打撃を与えた状態を示している。
【0084】
図5の位置にあっては、カム7がストッパー9に当接して、ウエイト5がローラ8(ウ)に当たっている状態を示している。この場合、ウエイト5がローラ8(ウ)に当たって、コンベヤチェーンのローラ8(ウ)に付着した灰等を打撃で払い落とすことができる。
【0085】
図6の位置にあっては、コンベヤチェーンが左から右へ移動し、ローラ8(ア)がカム7の先端に当接し、ローラ8(ア)の移動に伴って、カム7が軸受2を中心として回転し、それに伴って、軸3が回転し、アーム4の先端部に取り付けているウエイト5を持ち上げる。
【0086】
更に、
図7の位置にあっては、コンベヤチェーンが左から右へ移動し、ローラ8(ア)の中心とカム7の先端部と軸受の中心とが一直線になり、アーム4の先端部に取り付けているウエイト5が最も高い位置に持ち上げられる。
【0087】
図8のように、更にコンベヤチェーンが左から右へ移動した時には、ローラ8(ア)に接触していたカム7がローラ8(ア)から離れて、軸3が時計回りに回転すると共に、今まで持ち上げられていたウエイト5が自重によって、ローラ8(イ)の上を打撃することになる。
【0088】
この打撃で、ローラ8に付着している灰等を払い落すことが出来るようになる。また、ローラ8が既に固着している場合又はチェーンの屈曲不良が生じている場合にあっては、打撃により固着を解消させることができる。また、チェーン取り付けられているスクレーパ11に付着した搬送物もハンマーがローラを打撃することで、同時に払い落とせる。
【0089】
また、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置は、常に運転させておく必要なく、コンベヤチェーンに付着物が多くなった時に作動するようにすることができる。例えば、使用しない時は、ピン13を固定部12に係止して、カム7をローラ8に当接しないように持ち上げておき、付着防止装置を動作しないようにすることができる。このため、無駄な電力の消費及び騒音の防止を図れる。
【0090】
本発明は、このような灰等が固着して、ローラの回転が悪くなったり、コンベヤチェーンが屈曲不良になるのを防止するコンベヤチェーンの付着防止装置を提供するものである。
(実施例2)
実施例2は、コンベヤのスクレーパの高さ寸法が大きい場合に特に有効なものである。
【0091】
軸を左右2つ設けることで、左右のチェーンにそれぞれ付着防止装置を取り付ける場合である。
【0092】
図9は、本発明の他実施例を示すコンベヤチェーンの付着防止装置の正面図である。
【0093】
図9において、14は台座であり、2条のコンベヤチェーンの左側に設ける。15、16は軸受であり、台座14に取り付けられる。また、軸受15、16は台座14の取り付け位置によって調整することが出来るようになっている。
【0094】
17は軸であり、左右の軸受15、16を貫通するように設け、軸受15、16の中で回転可能になっている。
【0095】
18はアームであり、軸17に固定されている。アーム18の長さ、形状、強度等は適宜調整可能である。
【0096】
19はウエイトであり、アーム18の先端部に取り付ける。ウエイト19の重さ、大きさ、材質等は、適宜調整可能である。また、ウエイト19の取り付け位置は、アーム18の先端部で適宜調整可能である。また、ウエイト19をアーム18に固定することなく、回転可能に設けることもできる。
【0097】
20はローラであり、コンベヤチェーンを構成し、プレートとピンで固定されている。
【0098】
21はカムであり、コンベヤチェーンを構成するプレートの間に挿入可能である。
【0099】
カム21は、ローラ20に接触することでウエイト19を持ち上げることができるようになっている。
【0100】
また、右側にも同様の構成の付着防止装置を設ける。
【0101】
図9において、22は台座であり、2条のコンベヤチェーンの右側に設ける。23、24は軸受であり、台座22に取り付けられる。また、軸受23、24は台座22の取り付け位置によって調整することが出来るようになっている。
25は軸であり、軸受23、24を貫通するように設け、軸受23、24の中で回転可能になっている。
【0102】
26はアームであり、軸25に固定されている。アーム26の長さ、形状、強度等は適宜調整可能である。
【0103】
27はウエイトであり、アーム26の先端部に取り付ける。ウエイト27の重さ、大きさ、材質等は、適宜調整可能である。また、ウエイト27の取り付け位置は、アーム26の先端部で適宜調整可能である。また、ウエイト27をアーム26に固定することなく、回転可能に設けることもできる。
【0104】
28はローラであり、コンベヤチェーンを構成し、プレートとピンで固定されている。
【0105】
29はカムであり、コンベヤチェーンを構成するプレートの間に挿入可能である。30はスクレーパであり、コンベヤチェーンに取り付けられ、搬送物を搬送することが出来るようにしている。特に、スクレーパ30が大きい場合に、付着防止装置を左右に分けて設けることが有効である。また、左右に付着防止装置を設けることで、左右のチェーンの長さの差を確認することが出来るようになっている。
【0106】
カム29は、ローラ28に接触することでウエイト27を持ち上げることができるようになっている。
【0107】
カムがローラに接触して動作する様子は、実施例1の場合と同様である。
【0108】
実施例2の場合のように、左右に付着防止装置を分けて設置した場合、左右のカムがローラに接触する位置を調節して同時にハンマーがローラを叩くように調整する。
【0109】
チェーンコンベヤの運転が進み、チェーンの屈曲不良などが発生し、左右のチェーンの長さに差が出たときには、ハンマーがローラを同時に叩くことができず、音の具合で異常を確認できることになる。
【0110】
また、音を光の信号に変換し、遠隔操作でもチェーンの長さに差が生じていることを確認できる。例えば、ハンマーの音をマイクで拾い、電気信号に変え、ランプを点灯させるようにすれば、左右のチェーンの長さの差を把握することができる。
【0111】
また、この左右のチェーンの長さの差が生じる理由が、左右いずれかのチェーンに原因がある場合には、左右のいずれかのチェーンのみを集中的に付着防止装置を駆動させることによって、解決することができる。
【0112】
チェーンの正常な状態を長く維持できることで、メンテナンス時間が少なくなり、また、チェーンの部品が長持ちさせることができるようになった。
【0113】
また、屈曲固着がなくなることで、ローラの回転自体も円滑に行え、回転不良によるレールとの摩擦がなくなると共に摩擦による減りも少なくなる。
【0114】
また、チェーンが正常であることから、チェーン張力の監視ができ、正確な張力を図ることが出来て、コンベヤチェーンの動作状態の「見える化」の精度が上がり、コンベヤの経年変化や故障の予知がより正確に行える装置となっている。
【0115】
更に、コンベヤチェーンに屈曲不良が生じないようにすることで、コンベヤチェーンの正転・逆転運動を自動化できることができ、コンベヤの運転をより効率的に行えるようになる。
【0116】
ここで、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の取り付け状態の一例を示す。
【0117】
図18は、スクレーパコンベヤの全体側面説明図であり、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置の取り付け状態の一例を説明する図である。
図17に示したスクレーパコンベヤは、上部リターン式のものであるが、その他のスクレーパコンベヤ等にも対応することができるようになっている。
【0118】
図18おいて、37は、ケーシングであり、搬送物の搬送路である。38は駆動軸であり、ケーシング37内に設けている。39は、従動軸であり、駆動軸38からの駆動にしたがってコンベヤチェーンを介して回転する軸である。この従動軸39は、駆動軸38からの駆動を受けて従動して回転する。40は、ヘッドスプロケットであり、駆動軸38の回転を伝える。41は、モータであり、ヘッドスプロケット40を駆動させる。42は、テールスプロケットであり、ヘッドスプロット40に対応し、駆動軸38の駆動を従動軸39に伝える役割をする。
【0119】
43はガイドレールであり、44はコンベヤチェーンが通る軌跡を示している。コンベヤチェーンは、ガイドレール43に沿って動かすことができるようになっている。
【0120】
31は、コンベヤチェーン、8はローラである。コンベヤチェーン31及びローラ8が複数個繋がってチェーンを構成している。
図17には、一部のコンベヤチェーン、ローラのみを示している。
【0121】
10は、スクレーパであり、コンベヤチェーン31に取り付けられており、搬送物を搬送するものである。このスクレーパ10は一定間隔で複数個設けられている。コンベヤチェーン31は、スクレーパ10を動かす駆動軸38の回転を従動軸39に伝える役割をする。
【0122】
45は焼却灰の投入口である。46は焼却灰の投入口45から投入された焼却灰を示している。焼却灰46は、スクレーパ10によって搬送され、排出口47まで運ばれる。焼却灰には、水分を含んでいる灰も含まれている。
【0123】
図18に示したスクレーパコンベヤは、上部リターン式と言われるコンベヤであり、図示しているように、矢印A方向に上部を通るスクレーパ10を移動させて、下部を通る時に焼却灰の投入口45から投入された焼却灰をスクレーパ10で搬送して排出口47まで移動させるようになっている。
【0124】
上部リターン式のスクレーパコンベヤの場合、矢印A方向の上部を移動しているスクレーパ10は搬送物を運んでおらず、矢印B方向の下部を移動しているスクレーパ10は搬送物を運んでいる。
【0125】
図17に示すように、本発明のコンベヤチェーンの付着防止装置を装着することで、コンベヤチェーンの動きに合わせて付着防止装置によって、コンベヤチェーンのローラを打撃することができる。
【産業上の利用可能性】
【0126】
本発明は、コンベヤチェーンの隙間に入り込んでいる灰等の付着を防止するための装置であり、ウエイトにより衝撃を与えることにより、コンベヤチェーンの屈曲不良を起こすことなく、コンベヤチェーンの摩耗を減らすことができる装置を提供する。
【0127】
また、本発明は、コンベヤチェーンの動きに同調して動くため、機械的な構造であり、付着防止装置を既存のコンベヤに設置することも容易である。また、電気的な信号や制御を必要としない装置であることから、省エネにもなる。
【0128】
また、コンベヤチェーンが円滑に駆動することにより、コンベヤチェーンに掛かる張力を測定することで、どのような状態で運転、運搬されているかが判る「運転の見える化」、「故障の予知」、「運転の支援」、「省力化」、「脱炭素」に対応できるものである。
【0129】
更に、コンベヤチェーンに屈曲不良が生じないようにすることで、コンベヤチェーンの正転・逆転運動を自動化できることができ、コンベヤの運転をより効率的に行えるようになる。
【符号の説明】
【0130】
1 台座
2 軸受
3 軸
4 アーム
5 ウエイト
6 プレート
7 カム
8 ローラ
9 ストッパー
10 スクレーパ
11 ガイドレール
12 固定部
13 ピン
14 台座
15 軸受
16 軸受
17 軸
18 アーム
19 ウエイト
20 ローラ
21 カム
22 台座
23 軸受
24 軸受
25 軸
26 アーム
27 ウエイト
28 ローラ
29 カム
30 スクレーパ
31 コンベヤチェーン
32 内リング
33 外リング
34 ピン
35 ブッシュ
36 Tピン
37 ケーシング
38 駆動軸
39 従動軸
40 ヘッドスプロケット
41 モータ
42 テールスプロケット
43 ガイドレール
44 コンベヤチェーンが通る軌跡
45 投入口
46 焼却灰
47 排出口