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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088408
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】スライドレール
(51)【国際特許分類】
   A47B 88/423 20170101AFI20240625BHJP
   F16C 29/04 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
A47B88/423
F16C29/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203549
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000152169
【氏名又は名称】株式会社栃木屋
(71)【出願人】
【識別番号】591014271
【氏名又は名称】株式会社スカイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002882
【氏名又は名称】弁理士法人白浜国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】野口 広幸
【テーマコード(参考)】
3B160
3J104
【Fターム(参考)】
3B160AA11
3B160AB00
3B160EA03
3B160EA14
3B160EB82
3J104AA12
3J104AA19
3J104AA23
3J104AA34
3J104AA65
3J104AA70
3J104AA73
3J104AA75
3J104AA76
3J104AA77
3J104BA06
3J104BA41
3J104BA80
3J104DA20
3J104EA08
(57)【要約】
【課題】他の部材や人との接触を防止することができるようにしたスライドレールを提供する。
【解決手段】OA機器などの本体に対して内部ユニットなどの引出ユニットを出し入れ可能に支持するスライドレール1であって、本体側に支持される外側レール4と、引出ユニット側に支持される内側レール5と、外側レール4と内側レール5とを導通させる導通部材21とを具備し、外側レール4は、長さ方向に沿う外側溝9を有し、内側レール5は、外側レール4の外側溝9にスライド自在に内嵌され、かつ外側レール4に対向する内側溝12を有し、導通部材21は、外側レール4の外側溝9内に支持されるコイル部23と、内側レール5の内側溝12内に弾性的に摺接するアーム部24とを有している。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体に対して引出ユニットを出し入れ可能に支持するものであって、
前記本体の側と前記引出ユニットの側とのいずれか一方に支持される外側レールと、
前記本体の側と前記引出ユニットの側とのいずれか他方に支持される内側レールと、
前記外側レールと前記内側レールとを導通させる導通部材と、
を具備し、
前記外側レールは、長さ方向に沿うと外側溝を有し、
前記内側レールは、前記外側レールの前記外側溝にスライド自在に内嵌され、かつ前記外側レールに対向する内側溝を有し、
前記導通部材は、前記外側レールの前記外側溝内に支持される支持部と、前記内側レールの前記内側溝内に弾性的に摺接する摺接部とを有している、
ことを特徴とするスライドレール。
【請求項2】
前記摺接部は、前記支持部に対しスライド方向に設けたことを特徴とする請求項1に記載のスライドレール。
【請求項3】
前記導通部材は、前記支持部を構成するコイル部と前記摺接部を構成するアーム部とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のスライドレール。
【請求項4】
前記アーム部は、スライド方向と交差する方向に屈曲する屈曲部を有することを特徴とする請求項3に記載のスライドレール。
【請求項5】
前記摺接部は、前記内側レールの前記内側溝内に線接触または面接触するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のスライドレール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえばOA機器などの本体に対して引出ユニットを出し入れ可能に支持するスライドレールに関する。
【背景技術】
【0002】
この種のスライドレールとしては、従来、種々のものが提案されている。
【0003】
たとえば特許文献1には、断面略C字状に形成された筐体側レールと、この筐体側レールにスライド自在に内嵌される断面略C字状に形成された引出ユニット側レールとを備えたスライドレールが開示されている。
【0004】
また、このスライドレールは、引出ユニットが帯電するのを防止するため、筐体側レールと引出ユニット側レールとを通電可能とする通電接触子を備えている。
【0005】
そして、この通電接触子は、一方のレールに通電可能に連結される連結部と、他方のレールの外面方向に突出し常に接触方向に付勢された接触突片と、この接触突片に設けられ、他方のレールの外面に常に接触する接触凸起とを有し、これらは板バネ材にて一体に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第3398528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、この通電接触子は、レールの外側に設けられているため、スライド時に、他の部材と接触して破損したり、人が触れて怪我等をしたりする虞がある。
【0008】
本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、他の部材や人との接触を防止することができるようにしたスライドレールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、本体に対して引出ユニットを出し入れ可能に支持するスライドレールであって、本体の側と引出ユニットの側とのいずれか一方に支持される外側レールと、本体の側と引出ユニットの側とのいずれか他方に支持される内側レールと、外側レールと内側レールとを導通させる導通部材とを具備し、外側レールは、長さ方向に沿う外側溝を有し、内側レールは、外側レールの外側溝にスライド自在に内嵌され、かつ外側レールに対向する内側溝を有し、導通部材は、外側レールの外側溝内に支持される支持部と、内側レールの内側溝内に弾性的に摺接する摺接部とを有していることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るスライドレールによれば、他の部材や人との接触を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
図1】本発明の第1実施形態に係るスライドレールを示す平面図。
図2】同スライドレールの分解平断面図。
図3】同スライドレールの分解斜視図。
図4】同スライドレールの縦断面図。
図5】同スライドレールを一部破断して示す斜視図。
図6】同スライドレールを一部破断して示す拡大斜視図。
図7】同スライドレールに用いる導通部材を示す正面図。
図8】同導通部材を示す平面図。
図9】同導通部材を示す側面図。
図10】本発明の第2実施形態に係るスライドレールに用いる導通部材を示す正面図。
図11】同導通部材を示す平面図。
図12】同導通部材を示す側面図。
図13】本発明の第3実施形態に係るスライドレールに用いる導通部材を示す正面図。
図14】同導通部材を示す平面図。
図15】同導通部材を示す側面図。
図16】本発明の第4実施形態に係るスライドレールを示す分解斜視図。
図17】同スライドレールに用いる導通部材を示す正面図。
図18】同導通部材を示す平面図。
図19】同導通部材を示す側面図。
図20】本発明の第5実施形態に係るスライドレールを示す分解斜視図。
図21】同スライドレールに用いる導通部材を示す正面図。
図22】同導通部材を示す平面図。
図23】同導通部材を示す側面図。
図24】本発明の第6実施形態に係るスライドレールを示す分解斜視図。
図25】同スライドレールに用いる導通部材を示す正面図。
図26】同導通部材を示す平面図。
図27】同導通部材を示す側面図。
図28】本発明の第7実施形態に係るスライドレールを示す分解斜視図。
図29】同スライドレールの分解平面図。
図30】同スライドレールの断面図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1中、符号1は、本発明の第1実施形態に係るスライドレールを示している。
【0014】
このスライドレール1は、たとえばOA機器などの本体に対してたとえば内部ユニットなどの引出ユニットを出し入れ可能に支持するもので、第1レールユニット2および第2レールユニット3を有している。
【0015】
第1レールユニット2および第2レールユニット3は同一構造となっていて、それぞれ、外側に配置される外側レール4、内側に配置される内側レール5を有している。
【0016】
そして、内側レール5は、外側レール4に対してスライド自在になっている。
【0017】
また、第1レールユニット2の内側レール5と第2レールユニット3の内側レール5とが溶接等により接合され、これにより対象的な配置構造となっている。
【0018】
さらに、図2図4に示すように、外側レール4は、長い板状部材7の両長辺部8,8を折り曲げて断面略C状に形成され、これにより長辺部8,8間に外側溝9が形成されている。
【0019】
そして、内側レール5は、外側レール4の外側溝9内にスライド自在に内嵌されている。
【0020】
また、内側レール5も外側レール4同様に、長い板状部材10の両長辺部11,11を折り曲げて断面略C状に形成され、これにより長辺部11,11間に長さ方向に沿う内側溝12が外側レール4に対向するように形成されている。
【0021】
さらに、外側レール4の一端部には、板状部材7が折り曲げられて形成された第1ストッパ13が形成され、内側レール5の一端部にも、板状部材10が折り曲げられて形成された第2ストッパ14が形成されている。
【0022】
そして、第1ストッパ13に第2ストッパ14が衝止することにより外側レール4に対する内側レール5の移動が規制されるようになっている。
【0023】
また、外側レール4と内側レール5との間には、リテーナー15がスライド自在に介在されている。
【0024】
このリテーナー15は、複数個のボール16…と、これらボール16…を保持する保持枠17を有している。
【0025】
このリテーナー15は、内側レール5の第2ストッパ14と外側レール4の内側溝12に設けられた第3ストッパ18とによってスライド範囲が規制されるようになっている。
【0026】
さらに、外側レール4の長辺部8,8は外側に湾曲形成され、リテーナー15のボール16…を受ける凹部19,19となっている。
【0027】
一方、内側レール5の長辺部11,11は内側に湾曲形成され、リテーナー15のボール16…を受ける凹部20,20となっている。
【0028】
すなわち、リテーナー15のボール16…は、凹部19,19と凹部20,20に挟持され、これにより外側レール4と内側レール5は、嵌合状態が保持され、かつ相互に容易にスライドできるように構成されている。
【0029】
このように構成されたスライドレール1には、図5および図6にも示すように、外側レール4と内側レール5とを導通させる導通部材21が設けられている。
【0030】
この導通部材21は、外側レール4の外側溝9内および内側レール5の内側溝12内に跨って配設されたねじりコイルばね22を有している。
【0031】
このねじりコイルばね22は、図7図9にも示すように、コイル部(支持部)23とこのコイル部23から延びる一対のアーム部(摺接部)24,24を有している。
【0032】
そして、コイル部23が外側レール4の外側溝9内の第3ストッパ18近傍に突設された支軸25に支持され、アーム部24,24が内側レール5の内側溝12内に嵌め込まれ、拡開する方向に弾性的に摺接するように構成されている。
【0033】
すなわち、ねじりコイルばね22は、アーム部24,24がコイル部23に対しスライド方向に向くように設けられている。
【0034】
これにより、アーム部24,24は、内側レール5の内側溝12内で撓むことによって内側レール5に線接触するようになっている。
【0035】
また、アーム部24,24は、スライド方向と交差する方向に屈曲する屈曲部26を有していて、これにより内側レール5との接触面積が大きくなるように構成されている。
【0036】
すなわち、コイル部23は、外側レール4の外側溝9内に位置し、アーム部24は、コイル部23から内側レール5の内側溝12内に位置するように、コイル部23から内側レール5に向けて屈曲し、続けて内側溝12に沿って延び、続けて外側レール4に向けて屈曲した形状に形成されている。
【0037】
しかして、このスライドレール1は、第1レールユニット2の外側レール4がOA機器などの本体側に固定され、第2レールユニット3の外側レール4が内部ユニットなどの引出ユニット側に固定されて、使用される。
【0038】
これにより、本体側と引出ユニット側とが導通され、引出ユニットが本体から引出されてもアースされることになり、引出ユニットの帯電を防止することができる。
【0039】
以上の構成によれば、導通部材21は、ねじりコイルばね22のコイル部23が外側レール4の外側溝9内に突設された支軸25に支持され、アーム部24,24が内側レール5の内側溝12内に弾性的に摺接するように構成したので、すなわち、スライドレール1に内蔵したので、他の部材や人との接触を防止することができる。
【0040】
また、ねじりコイルばね22を用いたので、たとえば板バネなどと比較して摺動抵抗が小さくなり、スライド作動を軽くすることができる。
【0041】
しかも、アーム部24,24は、コイル部23に対しスライド方向に設けられるため、アーム部24,24の撓み長さを長くすることができ、これによりさらに摺動抵抗を小さくすることができる。
【0042】
一方、上述の特許文献1に開示された従来スライドレールでは、一方のレールに連結された板バネの他方のレールに接触する接触子は連結部に対してスライド方向と直行する方向に位置するため、板バネの長さはレール幅となり、板バネの撓み長さを長くすることができず、このため、接触子が他方のレールに常に接触するには板バネの硬度を高くする必要がある。
【0043】
したがって、この従来スライドレールでは、レールが常に削れたり、異音が発生したり、摩耗による鉄粉等が発生したり、作動が重くなったり、組立て時に斜めになったり等、不具合を生じる。
【0044】
さらに、本発明のスライドレール1では、ねじりコイルばね22のアーム部24,24は、撓むことにより内側レール5に線接触することになるので、接触面積を大きくすることができる。
【0045】
したがって、弾性強度の低いねじりコイルばね22を使用することができるので、摺動音をさらに小さくすることができる。
【0046】
しかも、レールの平面度のバラツキに追従した作動が行える。
【0047】
さらに、アーム部24,24には、スライド方向と交差する方向に屈曲する屈曲部26を設けたので、さらに接触面積を大きくすることができる。
【0048】
<第2実施形態>
以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0049】
上述の第1実施形態では、ねじりコイルばね22のアーム部24は、コイル部23から内側レール5に向けて直角に屈曲し、続けて内側溝12に沿って延び、続けて外側レール4に向けて屈曲した形状に形成したが、本第2実施形態では、図10図12に示すように、ねじりコイルばね22のアーム部24は、コイル部23から内側レール5に向けて斜めに傾斜するように屈曲し、続けて内側溝12に沿って延び、続けて外側レール4に向けて屈曲した形状に形成した構成となっている。
【0050】
<第3実施形態>
以下、本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0051】
上述の第1実施形態では、ねじりコイルばね22のアーム部24は、コイル部23から内側レール5に向けて屈曲し、続けて内側溝12に沿って延び、続けて外側レール4に向けて屈曲した形状に形成したが、本第3実施形態では、図13図15に示すように、ねじりコイルばね22のアーム部24は、コイル部23から内側レール5に向けて屈曲し、続けて内側溝12に沿って延びた形状に形成した構成となっている。
【0052】
<第4実施形態>
以下、本発明の第4実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0053】
本第4実施形態では、導通部材21は、図16図19に示すように、弾性を有するワイヤー31を有している。
【0054】
このワイヤー31は、中途部(支持部)32が取付部材33に取付けられ、この取付部材33がカシメ34等によって外側レール4の第3ストッパ18近傍に固定されている。
【0055】
また、このワイヤー31の中途部32の両側に延びるアーム部(摺接部)35,35は、中途部32から内側レール5に向けて屈曲し、続けて内側溝12に沿って延び、続けて内側レール5の内側に向けて屈曲した形状に形成した構成となっている。
【0056】
<第5実施形態>
以下、本発明の第5実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0057】
本第5実施形態では、導通部材21は、図20図23に示すように、弾性を有するワイヤー41を有している。
【0058】
このワイヤー41は、一端側のループ部(支持部)42と他端側のアーム部(摺接部)43を有している。
【0059】
このループ部42の端部は、外側レール4の第3ストッパ18近傍に突設された取付部材44に固定されている。
【0060】
このループ部42は、取付部材44から内側レール5側に湾曲し、内側溝12内に位置している。
【0061】
アーム部43は、ループ部42から内側溝12内をスライド方向に延び、内側レール5に摺接するようになっている。
【0062】
<第6実施形態>
以下、本発明の第6実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0063】
本第6実施形態では、導通部材21は、図24図27に示すように、弾性を有するワイヤー51を有している。
【0064】
このワイヤー51は、一端側の基端部(支持部)52と他端側のアーム部(摺接部)53を有している。
【0065】
この基端部52の端部は、外側レール4の第3ストッパ18近傍に突設された取付部材54に固定されている。
【0066】
この基端部52は、取付部材54から内側レール5側に湾曲している。
【0067】
アーム部53は、基端部52から内側溝12内をスライド方向に延び、続いてU字状に基端部52側に折返し、この折返部55が内側レール5に摺接するようになっている。
【0068】
以上、第2~第6実施形態のように導通部材21を構成しても第1実施形態同様の効果を奏することができる。
【0069】
<第7実施形態>
以下、本発明の第7実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0070】
第1実施形態では、スライドレール1は、第1レールユニット2および第2レールユニット3で構成し、第1レールユニット2の外側レール4をOA機器などの本体側に固定し、第2レールユニット3の外側レール4を内部ユニットなどの引出ユニット側に固定して、使用するようにしたが、本第7実施形態では、図28図30に示すように、スライドレール1は、第1レールユニット2のみで構成し、第1レールユニット2の外側レール4をOA機器などの本体側に固定し、第1レールユニット2の内側レール5を内部ユニットなどの引出ユニット側に固定して、使用するようになっている。
【0071】
このように構成しても第1実施例同様の効果を奏することができる。
【0072】
なお、上記第1~第7実施形態において、摺接部(アーム部24,35,43)は内側レールの内側溝内に線接触するように構成したが、摺接部をたとえば平面形状にして内側溝に面接触するように構成してもよい。
【0073】
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に要約することができる。
【0074】
すなわち、本発明は、本体に対して引出ユニットを出し入れ可能に支持するスライドレールであって、本体の側と引出ユニットの側とのいずれか一方に支持される外側レールと、本体の側と引出ユニットの側とのいずれか他方に支持される内側レールと、外側レールと内側レールとを導通させる導通部材とを具備し、外側レールは、長さ方向に沿う外側溝を有し、内側レールは、外側レールの外側溝にスライド自在に内嵌され、かつ外側レールに対向する内側溝を有し、導通部材は、外側レールの外側溝内に支持される支持部と、内側レールの内側溝内に弾性的に摺接する摺接部とを有していることを特徴とするものである。
【0075】
上記発明は、少なくとも下記実施形態を含むことができる。該実施形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
【0076】
(1)摺接部は、支持部に対しスライド方向に設ける。
【0077】
(2)導通部材は、支持部を構成するコイル部と摺接部を構成するアーム部とを備える。
【0078】
(3)アーム部は、スライド方向と交差する方向に屈曲する屈曲部を有する。
【0079】
(4)摺接部は、内側レールの内側溝内に線接触または面接触するように構成する。
【符号の説明】
【0080】
1 スライドレール
4 外側レール
5 内側レール
9 外側溝
12 内側溝
21 導通部材
23 支持部(コイル部)
24 摺接部(アーム部)
26 屈曲部
32 支持部(中途部)
35 摺接部(アーム部)
42 支持部(ループ部)
43 摺接部(アーム部)
52 支持部(基端部)
53 摺接部(アーム部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30