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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088416
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】端末装置、および、基地局装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240625BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240625BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W16/28
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203559
(22)【出願日】2022-12-20
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)令和3年度、情報通信研究機構、Beyond 5G超大容量無線通信を支えるテラヘルツ帯のチャネルモデル及びアプリケーションの研究開発、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100129115
【弁理士】
【氏名又は名称】三木 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 進
(74)【代理人】
【識別番号】100131473
【弁理士】
【氏名又は名称】覚田 功二
(72)【発明者】
【氏名】福井 崇久
(72)【発明者】
【氏名】横枕 一成
(72)【発明者】
【氏名】森本 涼太
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】効率的に通信を行う端末装置、基地局装置及び通信方法を提供する。
【解決手段】TCI(Transmission Configuration Indication)状態のタイムライン管理において、1又は複数の第一のビーム情報は第一のDCIによって指示され、1又は2つの第二のビーム情報は1又は複数の第一のビーム情報から、第一のDCIによって選択され、1又は2つの第三のビーム情報は1又は2つの第二のビーム情報の一部又は全部と異なる。第一の時間は、第一のPDCCHと第一のPDSCHとの間の時間であり、第二の時間は、第一の上位層パラメータによって、OFDMシンボル数として設定され、第一の時間が第二の時間と同じか又は第二の時間よりも長い場合、1又は2つの第二のビーム情報が第一のPDSCHに適用され、第一の時間が第二の時間よりも短い場合、1又は2つの第三のビーム情報が第一のPDSCHに適用される。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一のDCIが配置される第一のPDCCHと、前記第一のDCIによってスケジューリングされる第一のPDSCHと、を受信する受信部と、
前記第一のPDSCHに対する上りリンク制御情報が配置されるPUCCHを送信する送信部と、を備え、
1または複数の第一のビーム情報は、前記第一のDCIによって指示され、
1または2つの第二のビーム情報は、1または複数の前記第一のビーム情報から、前記第一のDCIによって選択され、
1または2つの第三のビーム情報は、1または2つの前記第二のビーム情報の一部または全部と異なり、
第一の時間は、前記第一のPDCCHと前記第一のPDSCHとの間の時間であり、
第二の時間は、第一の上位層パラメータによって、OFDMシンボル数として設定され、
前記第一の時間が前記第二の時間と同じ、または、前記第二の時間よりも長い場合、1または2つの前記第二のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用され、
前記第一の時間が前記第二の時間よりも短い場合、1または2つの前記第三のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用される
端末装置。
【請求項2】
前記受信部は、第二のDCIが配置される第二のPDCCHを受信し、
前記端末装置は、前記第二のPDCCHの受信、前記第一のPDCCHの受信、前記第一のPDSCHの受信、前記PUCCHの送信、の順番で送受信を行い、
1または複数の第四のビーム情報は、前記第二のDCIによって指示され、
1または2つの前記第三のビーム情報は、1または複数の前記第四のビーム情報の一部または全部である
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
1または2つの前記第三のビーム情報は、前記第一のDCIにおけるTRP指示フィールドに基づいて、1または複数の前記第四のビーム情報から決定される
請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
1または2つの前記第三のビーム情報は、第二の上位層パラメータに基づいて、1または複数の前記第四のビーム情報から決定される
請求項2に記載の端末装置。
【請求項5】
1または2つの前記第三のビーム情報は、前記第一のPDCCH、または、前記第一のPDCCHのためのCORESETに適用される
請求項1に記載の端末装置。
【請求項6】
前記受信部は、SS/PBCHブロックを受信し、
前記端末装置は、前記SS/PBCHブロックの受信、前記第一のPDCCHの受信、前記第一のPDSCHの受信、前記PUCCHの送信、の順番で送受信を行い、
1または2つの前記第三のビーム情報は、前記SS/PBCHブロックに基づいて決定される
請求項1に記載の端末装置。
【請求項7】
第一のDCIが配置される第一のPDCCHと、前記第一のDCIによってスケジューリングされる第一のPDSCHと、を送信する送信部と、
前記第一のPDSCHに対する上りリンク制御情報が配置されるPUCCHを受信する受信部と、を備え、
1または複数の第一のビーム情報は、前記第一のDCIによって指示され、
1または2つの第二のビーム情報は、1または複数の前記第一のビーム情報から、前記第一のDCIによって選択され、
1または2つの第三のビーム情報は、1または2つの前記第二のビーム情報の一部または全部と異なり、
第一の時間は、前記第一のPDCCHと前記第一のPDSCHとの間の時間であり、
第二の時間は、第一の上位層パラメータによって、OFDMシンボル数として設定され、
前記第一の時間が前記第二の時間と同じ、または、前記第二の時間よりも長い場合、1または2つの前記第二のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用され、
前記第一の時間が前記第二の時間よりも短い場合、1または2つの前記第三のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用される
基地局装置。
【請求項8】
前記送信部は、第二のDCIが配置される第二のPDCCHを送信し、
前記基地局装置は、前記第二のPDCCHの送信、前記第一のPDCCHの送信、前記第一のPDSCHの送信、前記PUCCHの受信、の順番で送受信を行い、
1または複数の第四のビーム情報は、前記第二のDCIによって指示され、
1または2つの前記第三のビーム情報は、1または複数の前記第四のビーム情報の一部または全部である
請求項7に記載の基地局装置。
【請求項9】
1または2つの前記第三のビーム情報は、前記第一のDCIにおけるTRP指示フィールドに基づいて、1または複数の前記第四のビーム情報から決定される
請求項8に記載の基地局装置。
【請求項10】
1または2つの前記第三のビーム情報は、第二の上位層パラメータに基づいて、1または複数の前記第四のビーム情報から決定される
請求項8に記載の基地局装置。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置、および、基地局装置に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー移動通信の無線アクセス方式および無線ネットワーク(以下、「Long Term Evolution (LTE)」、または、「EUTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access」とも呼称される)が、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project:登録商標)において検討されている。LTEにおいて、基地局装置はeNodeB(evolved NodeB)、端末装置はUE(User Equipment)とも呼称される。LTEは、基地局装置がカバーするエリアをセル状に複数配置するセルラー通信システムである。単一の基地局装置は複数のサービングセルを管理してもよい。
【0003】
3GPPでは、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)が策定する次世代移動通信システムの規格であるIMT(International Mobile Telecommunication)―2020に提案するため、次世代規格(NR: New Radio)の検討が行われている(非特許文献1)。NRは、単一の技術の枠組みにおいて、eMBB(enhanced Mobile BroadBand)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communication)の3つのシナリオを想定した要求を満たすことが求められている。
【0004】
3GPPにおいて、NRによってサポートされるサービスの拡張の検討が行われている(非特許文献2および非特許文献3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】"New SID proposal: Study on New Radio Access Technology", RP-160671, NTT docomo, 3GPP TSG RAN Meeting #71, Goteborg, Sweden, 7th ― 10th March, 2016.
【非特許文献2】“Release 17 package for RAN”, RP-193216, RAN chairman, RAN1 chairman, RAN2 chairman, RAN3 chairman, 3GPP TSG RAN Meeting #86, Sitges, Spain, 9th ― 12th December, 2019
【非特許文献3】“Release 18 package summary”, RP-213469, RAN chairman, RAN1 chairman, RAN2 chairman, RAN3 chairman, 3GPP TSG RAN Meeting #94-e, 6th ― 17th December, 2021
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、効率的に通信を行う端末装置、該端末装置に用いられる通信方法、効率的に通信を行う基地局装置、該基地局装置に用いられる通信方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明の第1の態様は、端末装置であって、第一のDCIが配置される第一のPDCCHと、前記第一のDCIによってスケジューリングされる第一のPDSCHと、を受信する受信部と、前記第一のPDSCHに対する上りリンク制御情報が配置されるPUCCHを送信する送信部と、を備え、1または複数の第一のビーム情報は、前記第一のDCIによって指示され、1または2つの第二のビーム情報は、1または複数の前記第一のビーム情報から、前記第一のDCIによって選択され、1または2つの第三のビーム情報は、1または2つの前記第二のビーム情報の一部または全部と異なり、第一の時間は、前記第一のPDCCHと前記第一のPDSCHとの間の時間であり、第二の時間は、第一の上位層パラメータによって、OFDMシンボル数として設定され、前記第一の時間が前記第二の時間と同じ、または、前記第二の時間よりも長い場合、1または2つの前記第二のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用され、前記第一の時間が前記第二の時間よりも短い場合、1または2つの前記第三のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用される。
【0008】
(2)また、本発明の第2の態様は、基地局装置であって、第一のDCIが配置される第一のPDCCHと、前記第一のDCIによってスケジューリングされる第一のPDSCHと、を送信する送信部と、前記第一のPDSCHに対する上りリンク制御情報が配置されるPUCCHを受信する受信部と、を備え、1または複数の第一のビーム情報は、前記第一のDCIによって指示され、1または2つの第二のビーム情報は、1または複数の前記第一のビーム情報から、前記第一のDCIによって選択され、1または2つの第三のビーム情報は、1または2つの前記第二のビーム情報の一部または全部と異なり、第一の時間は、前記第一のPDCCHと前記第一のPDSCHとの間の時間であり、第二の時間は、第一の上位層パラメータによって、OFDMシンボル数として設定され、前記第一の時間が前記第二の時間と同じ、または、前記第二の時間よりも長い場合、1または2つの前記第二のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用され、前記第一の時間が前記第二の時間よりも短い場合、1または2つの前記第三のビーム情報が前記第一のPDSCHに適用される。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、端末装置は効率的に通信を行うことができる。また、基地局装置は効率的に通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。
図2】本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す一例である。
図3】本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。
図4】本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。
図5】本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。
図6】本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。
図7】本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。
図8】本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。
図9】本実施形態の一態様に係る活性化コマンドAの例を示す図である。
図10】本実施形態の一態様に係る活性化コマンドBの例を示す図である。
図11】本実施形態の一態様に係る活性化コマンドCの例を示す図である。
図12】本実施形態の一態様に係る活性化コマンドDの例を示す図である。
図13】本実施形態の一態様に係る活性化コマンドEの例を示す図である。
図14】本実施形態の一態様に係るTCI状態の管理の例を示す図である。
図15】本実施形態の一態様に係るTCI状態のタイムライン管理の例を示す図である。
図16】本実施形態の一態様に係るTCI状態のタイムライン管理の第二の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
floor(C)は、実数Cに対する床関数であってもよい。例えば、floor(C)は、実数Cを超えない範囲で最大の整数を出力する関数であってもよい。ceil(D)は、実数Dに対する天井関数であってもよい。例えば、ceil(D)は、実数Dを下回らない範囲で最小の整数を出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りを出力する関数であってもよい。mod(E,F)は、EをFで除算した余りに対応する値を出力する関数であってもよい。exp(G)=e^Gである。ここで、eはネイピア数である。H^IはHのI乗を示す。max(J,K)は、J、および、Kのうちの最大値を出力する関数である。ここで、JとKが等しい場合に、max(J,K)はJまたはKを出力する関数である。min(L,M)は、L、および、Mのうちの最大値を出力する関数である。ここで、LとMが等しい場合に、min(L,M)はLまたはMを出力する関数である。round(N)は、Nに最も近い値の整数値を出力する関数である。“・”は乗算を示す。
【0013】
本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。OFDMシンボルは、OFDMの時間領域の単位である。OFDMシンボルは、少なくとも1または複数のサブキャリア(subcarrier)を含む。OFDMシンボルは、ベースバンド信号生成において時間連続信号(time―continuous signal)に変換される。下りリンクにおいて、CP-OFDM(Cyclic Prefix ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)が少なくとも用いられる。上りリンクにおいて、CP-OFDM、または、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform ― spread ― Orthogonal Frequency Division Multiplex)のいずれかが用いられる。DFT-s-OFDMは、CP-OFDMに対して変形プレコーディング(Transform precoding)が適用されることで与えられてもよい。
【0014】
OFDMシンボルは、OFDMシンボルに付加されるCPを含んだ呼称であってもよい。つまり、あるOFDMシンボルは、該あるOFDMシンボルと、該あるOFDMシンボルに付加されるCPを含んで構成されてもよい。
【0015】
図1は、本実施形態の一態様に係る無線通信システムの概念図である。図1において、無線通信システムは、端末装置1A~1C、および基地局装置3(BS#3: Base station#3)を少なくとも含んで構成される。以下、端末装置1A~1Cを端末装置1(UE#1: User Equipment#1)とも呼称する。
【0016】
基地局装置3は、1または複数の送信装置(または、送信点、送受信装置、送受信点)を含んで構成されてもよい。基地局装置3が複数の送信装置によって構成される場合、該複数の送信装置のそれぞれは、異なる位置に配置されてもよい。
【0017】
基地局装置3は、1または複数のサービングセル(serving cell)を提供してもよい。サービングセルは、無線通信に用いられるリソースのセットとして定義されてもよい。また、サービングセルは、セル(cell)とも呼称される。
【0018】
サービングセルは、1つの下りリンクコンポーネントキャリア(下りリンクキャリア)、および、1つの上りリンクコンポーネントキャリア(上りリンクキャリア)の一方または両方を含んで構成されてもよい。サービングセルは、2つ以上の下りリンクコンポーネントキャリア、および、2つ以上の上りリンクコンポーネントキャリアの一方または両方を含んで構成されてもよい。下りリンクコンポーネントキャリア、および、上りリンクコンポーネントキャリアは、コンポーネントキャリア(キャリア)とも総称される。
【0019】
例えば、コンポーネントキャリアごとに、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。また、1つのコンポーネントキャリアとあるサブキャリア間隔の設定(subcarrier spacing configuration)μのセットごとに、1つのリソースグリッドが与えられてもよい。ここで、サブキャリア間隔の設定μは、ヌメロロジ(numerology)とも呼称される。例えば、あるアンテナポートp、あるサブキャリア間隔の設定μ、および、ある送信方向xのセットに対して1つのリソースグリッドが与えられてもよい。
【0020】
リソースグリッドは、Nsize,μ grid,xNRB sc個のサブキャリアを含む。ここで、リソースグリッドは、共通リソースブロックNstart,μ grid,xから開始される。また、共通リソースブロックNstart,μ grid,xは、リソースグリッドの基準点とも呼称される。
【0021】
リソースグリッドは、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。
【0022】
リソースグリッドに関連するパラメータに付加されるサブスクリプトxは、送信方向を示す。例えば、サブスクリプトxは、下りリンク、または、上りリンクのいずれかを示すために用いられてもよい。
【0023】
Nsize,μ grid,xはRRC層より提供されるパラメータにより示される(例えば、パラメータCarrierBandwidth)オフセット設定である。Nstart,μ grid,xは、RRC層より提供されるパラメータにより示される(例えば、パラメータ、OffsetToCarrier)帯域設定である。オフセット設定と帯域設定とは、SCS固有キャリア(SCS-specific carrier)の構成に用いられる設定である。
【0024】
あるサブキャリア間隔の設定μに対するサブキャリア間隔(SCS: SubCarrier Spacing)Δfは、Δf=2μ・15kHzであってもよい。ここで、サブキャリア間隔の設定μは0、1、2、3、または、4のいずれかを示してもよい。
【0025】
図2は、本実施形態の一態様に係るサブキャリア間隔の設定μ、スロットあたりのOFDMシンボル数Nslot symb、および、CP(cyclic Prefix)設定の関係を示す一例である。図2Aにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定がノーマルCP(normal cyclic prefix)である場合、Nslot symb=14、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。また、図2Bにおいて、例えば、サブキャリア間隔の設定μが2であり、CP設定が拡張CP(extended cyclic prefix)である場合、Nslot symb=12、Nframe,μ slot=40、Nsubframe,μ slot=4である。
【0026】
時間単位(タイムユニット)Tcは、時間領域の長さの表現のために用いられてもよい。時間単位Tcは、Tc=1/(Δfmax・Nf)である。Δfmax=480kHzである。Nf=4096である。定数κは、κ=Δfmax・Nf/(ΔfrefNf,ref)=64である。Δfrefは、15kHzである。Nf,refは、2048である。
【0027】
下りリンクにおける信号の送信、および/または、上りリンクにおける信号の送信は、長さTfの無線フレーム(システムフレーム、フレーム)により編成されてもよい(organized into)。Tf=(ΔfmaxNf/100)・Ts=10msである。無線フレームは、10個のサブフレームを含んで構成される。サブフレームの長さTsf=(ΔfmaxNf/1000)・Ts=1msである。サブフレームあたりのOFDMシンボル数はNsubframe,μ symb=Nslot symbNsubframe,μ slotである。
【0028】
OFDMシンボルは、1つの通信方式の時間領域の単位である。例えば、OFDMシンボルは、CP-OFDMの時間領域の単位であってもよい。また、OFDMシンボルは、DFT-s-OFDMの時間領域の単位であってもよい。
【0029】
スロットは、複数のOFDMシンボルを含んで構成されてもよい。例えば、連続するNslot symb個のOFDMシンボルにより1つのスロットが構成されてもよい。例えば、ノーマルCPの設定において、Nslot symb=14であってもよい。また、拡張CPの設定において、Nslot symb=12であってもよい。
【0030】
あるサブキャリア間隔の設定μのために、サブフレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。例えば、スロットインデックスnμ sは、サブフレームにおいて0からNsubframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。サブキャリア間隔の設定μのために、無線フレームに含まれるスロットの数とインデックスが与えられてもよい。また、スロットインデックスnμ s,fは、無線フレームにおいて0からNframe,μ slot-1の範囲の整数値で昇順に与えられてもよい。
【0031】
図3は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッドの構成方法の一例を示す図である。図3の横軸は、周波数領域を示す。図3において、コンポーネントキャリア300におけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例と、該あるコンポーネントキャリアにおけるサブキャリア間隔μのリソースグリッドの構成例を示す。このように、あるコンポーネントキャリアに対して、1つまたは複数のサブキャリア間隔が設定されてもよい。図3において、μ=μ-1であることを仮定するが、本実施形態の種々の態様はμ=μ-1の条件に限定されない。
【0032】
コンポーネントキャリア300は、周波数領域において所定の幅を備える帯域である。
【0033】
ポイント(Point)3000は、あるサブキャリアを特定するための識別子である。ポイント3000は、ポイントAとも呼称される。共通リソースブロック(CRB: Common resource block)セット3100は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0034】
共通リソースブロックセット3100のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の共通リソースブロックセット3100における黒単色のブロック)は、共通リソースブロックセット3100の基準点(reference point)とも呼称される。共通リソースブロックセット3100の基準点は、共通リソースブロックセット3100におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0035】
オフセット3011は、共通リソースブロックセット3100の基準点から、リソースグリッド3001の基準点までのオフセットである。オフセット3011は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3001は、リソースグリッド3001の基準点から始まるNsize,μ grid1,x個の共通リソースブロックを含む。
【0036】
オフセット3013は、リソースグリッド3001の基準点から、インデックスi1のBWP(BandWidth Part)3003の基準点(Nstart,μ BWP,i1)までのオフセットである。
【0037】
共通リソースブロックセット3200は、サブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのセットである。
【0038】
共通リソースブロックセット3200のうち、ポイント3000を含む共通リソースブロック(図3中の共通リソースブロックセット3200における黒単色のブロック)は、共通リソースブロックセット3200の基準点とも呼称される。共通リソースブロックセット3200の基準点は、共通リソースブロックセット3200におけるインデックス0の共通リソースブロックであってもよい。
【0039】
オフセット3012は、共通リソースブロックセット3200の基準点から、リソースグリッド3002の基準点までのオフセットである。オフセット3012は、サブキャリア間隔μに対する共通リソースブロックの数によって示される。リソースグリッド3002は、リソースグリッド3002の基準点から始まるNsize,μ grid2,x個の共通リソースブロックを含む。
【0040】
オフセット3014は、リソースグリッド3002の基準点から、インデックスi2のBWP3004の基準点(Nstart,μ BWP,i2)までのオフセットである。
【0041】
図4は、本実施形態の一態様に係るリソースグリッド3001の構成例を示す図である。図4のリソースグリッドにおいて、横軸はOFDMシンボルインデックスlsymであり、縦軸はサブキャリアインデックスkscである。リソースグリッド3001は、Nsize,μ grid1,xNRB sc個のサブキャリアを含み、Nsubframe,μ symb個のOFDMシンボルを含む。リソースグリッド内において、サブキャリアインデックスkscとOFDMシンボルインデックスlsymによって特定されるリソースは、リソースエレメント(RE: Resource Element)とも呼称される。
【0042】
リソースブロック(RB: Resource Block)は、NRB sc個の連続するサブキャリアを含む。リソースブロックは、共通リソースブロック、物理リソースブロック(PRB: Physical Resource Block)、および、仮想リソースブロック(VRB: Virtual Resource Block)の総称である。ここで、NRB sc=12である。
【0043】
リソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応するリソースのセットである。つまり、1つのリソースブロックユニットは、1つのリソースブロックにおける1OFDMシンボルに対応する12個のリソースエレメントを含む。
【0044】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックは、ある共通リソースブロックセットにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される(indexing)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する、インデックス0の共通リソースブロックは、ポイント3000を含む(または、衝突する、一致する)。あるサブキャリア間隔の設定μに対する共通リソースブロックのインデックスnμ CRBは、nμ CRB=ceil(ksc/NRB sc)の関係を満たす。ここで、ksc=0のサブキャリアは、ポイント3000に対応するサブキャリアの中心周波数と同一の中心周波数を備えるサブキャリアである。
【0045】
あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックは、あるBWPにおいて、周波数領域において0から昇順にインデックスが付される。あるサブキャリア間隔の設定μに対する物理リソースブロックのインデックスnμ PRBは、nμ CRB=nμ PRB+Nstart,μ BWP,iの関係を満たす。ここで、Nstart,μ BWP,iは、インデックスiのBWPの基準点を示す。
【0046】
BWPは、リソースグリッドに含まれる共通リソースブロックのサブセットとして定義される。BWPは、該BWPの基準点Nstart,μ BWP,iから始まるNsize,μ BWP,i個の共通リソースブロックを含む。下りリンクキャリアに対して設定されるBWPは、下りリンクBWPとも呼称される。上りリンクコンポーネントキャリアに対して設定されるBWPは、上りリンクBWPとも呼称される。
【0047】
アンテナポートは、あるアンテナポートにおけるシンボルが伝達されるチャネルが、該あるアンテナポートにおけるその他のシンボルが伝達されるチャネルから推定できることによって定義されてもよい(An antenna port is defined such that the channel over which a symbol on the antenna port is conveyed can be inferred from the channel over which another symbol on the same antenna port is conveyed)。例えば、チャネルは、物理チャネルに対応してもよい。また、シンボルは、OFDMシンボルに対応してもよい。また、シンボルは、リソースブロックユニットに対応してもよい。また、シンボルは、リソースエレメントに対応してもよい。
【0048】
1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性(large scale property)が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることは、2つのアンテナポートはQCL(Quasi Co-Located)であると呼称される。ここで、大規模特性は、チャネルの長区間特性を少なくとも含んでもよい。大規模特性は、遅延拡がり(delay spread)、ドップラー拡がり(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均利得(average gain)、平均遅延(average delay)、および、ビームパラメータ(spatial Rx parameters)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する受信ビームとが同一である(または、対応する)ことであってもよい。第1のアンテナポートと第2のアンテナポートがビームパラメータに関してQCLであるとは、第1のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームと第2のアンテナポートに対して受信側が想定する送信ビームとが同一である(または、対応する)ことであってもよい。端末装置1は、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できる場合、2つのアンテナポートはQCLであることが想定されてもよい。2つのアンテナポートがQCLであることは、2つのアンテナポートがQCLであることが想定されることであってもよい。大規模特性は、QCLパラメータと呼称されてもよい。
【0049】
QCLタイプは、typeA、typeB、typeC、および、typeDのいずれかであってもよい。
【0050】
2つのアンテナポートがtypeAのQCLであることは、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの第一の大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることであってもよい。2つのアンテナポートがtypeBのQCLであることは、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの第二の大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることであってもよい。2つのアンテナポートがtypeCのQCLであることは、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの第三の大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることであってもよい。2つのアンテナポートがtypeDのQCLであることは、1つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルの第四の大規模特性が、もう一つのアンテナポートにおいてシンボルが伝達されるチャネルから推定できることであってもよい。第一の大規模特性は、ドップラーシフト、ドップラー拡がり、平均遅延、および、遅延拡がりの全部を含んでもよい。第二の大規模特性は、ドップラーシフト、および、ドップラー拡がりの全部を含んでもよい。第三の大規模特性は、ドップラーシフト、および、平均遅延の全部を含んでもよい。第四の大規模特性は、空間受信パラメータ(空間方向の情報、ビームの情報)を含んでもよい。DMRSのアンテナポートはDMRSポートであってもよい。PTRSのためのアンテナポートはPTRSポートであってもよい。PTRSに関連するアンテナポートは、PTRSポートであってもよい。SRSのためのアンテナポートはSRSポートであってもよい。DMRSのためのアンテナポートは、DMRSポートであってもよい。DMRSに関連するアンテナポートは、DMRSポートであってもよい。
【0051】
キャリアアグリゲーション(carrier aggregation)は、集約された複数のサービングセルを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数のコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の下りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。また、キャリアアグリゲーションは、集約された複数の上りリンクコンポーネントキャリアを用いて通信を行うことであってもよい。
【0052】
図5は、本実施形態の一態様に係る基地局装置3の構成例を示す概略ブロック図である。図5に示されるように、基地局装置3は、無線送受信部(物理層処理部)30、および/または、上位層(Higher layer)処理部34の一部または全部を少なくとも含む。無線送受信部30は、アンテナ部31、RF(Radio Frequency)部32、および、ベースバンド部33の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部34は、媒体アクセス制御層処理部35、および、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層処理部36の一部または全部を少なくとも含む。
【0053】
無線送受信部30は、無線送信部30a、および、無線受信部30bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部30aに含まれるベースバンド部と無線受信部30bに含まれるベースバンド部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるRF部と無線受信部30bに含まれるRF部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部30aに含まれるアンテナ部と無線受信部30bに含まれるアンテナ部の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0054】
例えば、無線送信部30aは、PDSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PBCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、同期信号のベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、PDCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、CSI-RSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部30aは、DL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0055】
例えば、無線受信部30bは、PRACHを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCHを受信し、復調してもよい。無線受信部30bは、PUSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、PUSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、UL PTRSを受信してもよい。例えば、無線受信部30bは、SRSを受信してもよい。
【0056】
上位層処理部34は、下りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部30(または、無線送信部30a)に出力する。上位層処理部34は、MAC(Medium Access Control)層、パケットデータ統合プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)層、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)層、RRC層の処理を行なう。
【0057】
上位層処理部34が備える媒体アクセス制御層処理部35は、MAC層の処理を行う。
【0058】
上位層処理部34が備える無線リソース制御層処理部36は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部36は、端末装置1から受信したRRCメッセージに基づいてパラメータをセットする。
【0059】
無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、下りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、端末装置1に送信する。無線送受信部30(または、無線送信部30a)は、物理信号をあるコンポーネントキャリアに配置し、端末装置1に送信してもよい。
【0060】
無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部34に出力する。無線送受信部30(または、無線受信部30b)は、物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0061】
RF部32は、アンテナ部31を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号(baseband signal)に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部32は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部に出力する。
【0062】
ベースバンド部33は、RF部32から入力されたアナログ信号(analog signal)をディジタル信号(digital signal)に変換する。ベースバンド部33は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0063】
ベースバンド部33は、データを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部33は、変換したアナログ信号をRF部32に出力する。
【0064】
RF部32は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部33から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部31を介して送信する。また、RF部32は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部32を送信電力制御部とも称する。
【0065】
端末装置1に対して、1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア、下りリンクコンポーネントキャリア、上りリンクコンポーネントキャリア)が設定されてもよい。
【0066】
端末装置1に対して設定されるサービングセルのそれぞれは、PCell(Primary cell、プライマリセル)、PSCell(Primary SCG cell、プライマリSCGセル)、および、SCell(Secondary Cell、セカンダリセル)のいずれかであってもよい。
【0067】
PCellは、MCG(Master Cell Group)に含まれるサービングセルである。PCellは、端末装置1によって初期接続確立手順(initial connection establishment procedure)、または、接続再確立手順(connection re-establishment procedure)を実施するセル(実施されたセル)である。
【0068】
PSCellは、SCG(Secondary Cell Group)に含まれるサービングセルである。PSCellは、端末装置1によってランダムアクセスが実施されるサービングセルである。
【0069】
SCellは、MCG、または、SCGのいずれに含まれてもよい。
【0070】
サービングセルグループ(セルグループ)は、MCG、および、SCGを少なくとも含む呼称である。サービングセルグループは、1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア)を含んでもよい。サービングセルグループに含まれる1または複数のサービングセル(または、コンポーネントキャリア)は、キャリアアグリゲーションにより運用されてもよい。
【0071】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の下りリンクBWPが設定されてもよい。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)のそれぞれに対して1または複数の上りリンクBWPが設定されてもよい。
【0072】
サービングセル(または、下りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、1つの下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの下りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。サービングセル(または、上りリンクコンポーネントキャリア)に対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、1つの上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されてもよい(または、1つの上りリンクBWPがアクティベートされてもよい)。
【0073】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWPにおいて受信されてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSの受信を試みてもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWPにおいて送信されてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信してもよい。アクティブ下りリンクBWP、および、アクティブ上りリンクBWPは、アクティブBWPとも総称される。
【0074】
PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSは、アクティブ下りリンクBWP以外の下りリンクBWP(インアクティブ下りリンクBWP)において受信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ下りリンクBWPではない下りリンクBWPにおいてPDSCH、PDCCH、および、CSI-RSの受信を試みなくてもよい。PUCCH、および、PUSCHは、アクティブ上りリンクBWPではない上りリンクBWP(インアクティブ上りリンクBWP)において送信されなくてもよい。端末装置1は、アクティブ上りリンクBWPではない上りリンクBWPにおいてPUCCH、および、PUSCHを送信しなくてもよい。インアクティブ下りリンクBWP、および、インアクティブ上りリンクBWPは、インアクティブBWPと総称される。
【0075】
下りリンクのBWP切り替え(BWP switch)は、あるサービングセルの1つのアクティブ下りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該あるサービングセルのインアクティブ下りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するための手順である。下りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。下りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0076】
上りリンクのBWP切り替えは、1つのアクティブ上りリンクBWPをディアクティベート(deactivate)し、該1つのアクティブ上りリンクBWPではないインアクティブ上りリンクBWPのいずれかをアクティベート(activate)するために用いられる。上りリンクのBWP切り替えは、下りリンク制御情報に含まれるBWPフィールドにより制御されてもよい。上りリンクのBWP切り替えは、上位層のパラメータに基づき制御されてもよい。
【0077】
サービングセルに対して設定される1または複数の下りリンクBWPのうち、2つ以上の下りリンクBWPがアクティブ下りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの下りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0078】
サービングセルに対して設定される1または複数の上りリンクBWPのうち、2つ以上の上りリンクBWPがアクティブ上りリンクBWPに設定されなくてもよい。サービングセルに対して、ある時間において、1つの上りリンクBWPがアクティブであってもよい。
【0079】
図6は、本実施形態の一態様に係る端末装置1の構成例を示す概略ブロック図である。図6に示されるように、端末装置1は、無線送受信部(物理層処理部)10、および、上位層処理部14の一または全部を少なくとも含む。無線送受信部10は、アンテナ部11、RF部12、および、ベースバンド部13の一部または全部を少なくとも含む。上位層処理部14は、媒体アクセス制御層処理部15、および、無線リソース制御層処理部16の一部または全部を少なくとも含む。
【0080】
無線送受信部10は、無線送信部10a、および、無線受信部10bの一部または全部を少なくとも含む。ここで、無線送信部10aに含まれるベースバンド部13と無線受信部10bに含まれるベースバンド部13の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるRF部12と無線受信部10bに含まれるRF部12の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。また、無線送信部10aに含まれるアンテナ部11と無線受信部10bに含まれるアンテナ部11の装置構成は同一であってもよいし、異なってもよい。
【0081】
例えば、無線送信部10aは、PRACHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。無線送信部10aは、PUSCHのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUCCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、PUSCH DMRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、UL PTRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。例えば、無線送信部10aは、SRSのベースバンド信号を生成し、送信してもよい。
【0082】
例えば、無線受信部10bは、PDSCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、PBCHを受信し、復調してもよい。例えば、無線受信部10bは、同期信号を受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDSCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、PDCCH DMRSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、CSI-RSを受信してもよい。例えば、無線受信部10bは、DL PTRSを受信してもよい。
【0083】
上位層処理部14は、上りリンクデータ(トランスポートブロック)を、無線送受信部10(または、無線送信部10a)に出力する。上位層処理部14は、MAC層、パケットデータ統合プロトコル層、無線リンク制御層、RRC層の処理を行なう。
【0084】
上位層処理部14が備える媒体アクセス制御層処理部15は、MAC層の処理を行う。
【0085】
上位層処理部14が備える無線リソース制御層処理部16は、RRC層の処理を行う。無線リソース制御層処理部16は、端末装置1の各種設定情報/パラメータ(RRCパラメータ)の管理をする。無線リソース制御層処理部16は、基地局装置3から受信したRRCメッセージに基づいてRRCパラメータをセットする。
【0086】
無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、変調、符号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、上りリンクデータを変調、符号化、ベースバンド信号生成(時間連続信号への変換)することによって物理信号を生成し、基地局装置3に送信する。無線送受信部10(または、無線送信部10a)は、物理信号をあるBWP(アクティブ上りリンクBWP)に配置し、基地局装置3に送信してもよい。
【0087】
無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、復調、復号化などの処理を行う。無線送受信部10(または、無線受信部30b)は、あるサービングセルのあるBWP(アクティブ下りリンクBWP)において、物理信号を受信してもよい。無線送受信部10(または、無線受信部10b)は、受信した物理信号を、分離、復調、復号し、復号した情報を上位層処理部14に出力する。無線送受信部10(無線受信部10b)は物理信号の送信に先立ってチャネルアクセス手順を実施してもよい。
【0088】
RF部12は、アンテナ部11を介して受信した信号を、直交復調によりベースバンド信号に変換し(ダウンコンバート:down convert)、不要な周波数成分を除去する。RF部12は、処理をしたアナログ信号をベースバンド部13に出力する。
【0089】
ベースバンド部13は、RF部12から入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したディジタル信号からCP(Cyclic Prefix)に相当する部分を除去し、CPを除去した信号に対して高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行い、周波数領域の信号を抽出する。
【0090】
ベースバンド部13は、上りリンクデータを逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)して、OFDMシンボルを生成し、生成されたOFDMシンボルにCPを付加し、ベースバンドのディジタル信号を生成し、ベースバンドのディジタル信号をアナログ信号に変換する。ベースバンド部13は、変換したアナログ信号をRF部12に出力する。
【0091】
RF部12は、ローパスフィルタを用いてベースバンド部13から入力されたアナログ信号から余分な周波数成分を除去し、アナログ信号を搬送波周波数にアップコンバート(up convert)し、アンテナ部11を介して送信する。また、RF部12は送信電力を制御する機能を備えてもよい。RF部12を送信電力制御部とも称する。
【0092】
以下、物理信号(信号)について説明を行う。
【0093】
物理信号は、下りリンク物理チャネル、下りリンク物理シグナル、上りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理チャネルは、下りリンク物理チャネル、および、上りリンク物理チャネルの総称である。物理シグナルは、下りリンク物理シグナル、および、上りリンク物理シグナルの総称である。物理シグナルは、参照信号(reference signal)と呼称されてもよい。
【0094】
上りリンク物理チャネルは、上位層(Higher layer)において発生する情報を伝達するリソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理チャネルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。上りリンク物理チャネルは、端末装置1によって送信されてもよい。上りリンク物理チャネルは、基地局装置3によって受信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PUCCH(Physical Uplink Control CHannel)
・PUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)
・PRACH(Physical Random Access CHannel)
【0095】
PUCCHは、上りリンク制御情報(UCI:Uplink Control Information)を送信するために用いられてもよい。PUCCHは、上りリンク制御情報を伝達(deliver, transmission, convey)するために送信されてもよい。上りリンク制御情報は、PUCCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク制御情報が配置されたPUCCHを受信してもよい。
【0096】
上りリンク制御情報(上りリンク制御情報ビット、上りリンク制御情報系列、上りリンク制御情報タイプ)は、チャネル状態情報(CSI:Channel State Information)、スケジューリングリクエスト(SR:Scheduling Request)、HARQ-ACK(Hybrid Automatic Repeat request ACKnowledgement)情報の一部または全部を少なくとも含む。
【0097】
チャネル状態情報は、チャネル状態情報ビット、または、チャネル状態情報系列とも呼称される。スケジューリングリクエストは、スケジューリングリクエストビット、または、スケジューリングリクエスト系列とも呼称される。HARQ-ACK情報は、HARQ-ACK情報ビット、または、HARQ-ACK情報系列とも呼称される。
【0098】
HARQ-ACK情報は、トランスポートブロック(TB:Transport block)に対応するHARQ-ACKを少なくとも含んでもよい。HARQ-ACKは、トランスポートブロックに対応するACK(acknowledgement)またはNACK(negative-acknowledgement)を示してもよい。ACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していること(has been decoded)を示してもよい。NACKは、トランスポートブロックの復号が成功裏に完了していないこと(has not been decoded)を示してもよい。HARQ-ACK情報は、1または複数のHARQ-ACKビットを含むHARQ-ACKコードブックを含んでもよい。
【0099】
トランスポートブロックは、上位層より配送(deliver)される情報ビットの系列である。ここで、情報ビットの系列は、ビット系列とも呼称される。ここで、トランスポートブロックは、トランスポート層(Transport layer)のUL-SCH(UpLink - Shared CHannel)より配送されてもよい。
【0100】
トランスポートブロックに対するHARQ-ACKを、PDSCHに対するHARQ-ACKと呼称する場合がある。この場合、“PDSCHに対するHARQ-ACK”は、PDSCHに含まれるトランスポートブロックに対するHARQ-ACKを示す。
【0101】
HARQ-ACKは、トランスポートブロックに含まれる1つのCBG(Code Block Group)に対応するACKまたはNACKを示してもよい。
【0102】
スケジューリングリクエストは、初期送信(new transmission)のためのUL-SCHのリソースを要求するために少なくとも用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットは、正のSR(positive SR)または、負のSR(negative SR)のいずれかを示すために用いられてもよい。スケジューリングリクエストビットが正のSRを示すことは、“正のSRが伝達される”とも呼称される。正のSRは、端末装置1によって初期送信のためのUL-SCHのリソースが要求されることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされることを示してもよい。正のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストが指示された場合に、伝達されてもよい。スケジューリングリクエストビットが負のSRを示すことは、“負のSRが送信される”とも呼称される。負のSRは、端末装置1によって初期送信のためのUL-SCHのリソースが要求されないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストがトリガされないことを示してもよい。負のSRは、上位層によりスケジューリングリクエストが指示されない場合に、伝達されてもよい。
【0103】
チャネル状態情報は、チャネル品質指標(CQI: Channel Quality Indicator)、プレコーダ行列指標(PMI:Precoder Matrix Indicator)、および、ランク指標(RI: Rank Indicator)の一部または全部を少なくとも含んでもよい。CQIは、伝搬路の品質(例えば、伝搬強度)、または、物理チャネルの品質に関連する指標であり、PMIは、プレコーダに関連する指標である。RIは、送信ランク(または、送信レイヤ数)に関連する指標である。
【0104】
チャネル状態情報は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号(例えば、CSI-RS)の受信状態に関する指標である。チャネル状態情報の値は、チャネル測定のために少なくとも用いられる物理信号によって想定される受信状態に基づき、端末装置1によって決定されてもよい。チャネル測定は、干渉測定を含んでもよい。
【0105】
PUCCHは、PUCCHフォーマットに対応してもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを伝達するために用いられるリソースエレメントのセットであってもよい。PUCCHは、PUCCHフォーマットを含んでもよい。PUCCHは、あるPUCCHフォーマットを伴って送信されてもよい。なお、PUCCHフォーマットは、情報の形式と解釈されてもよい。また、PUCCHフォーマットは、ある情報の形式にセットされる情報のセットと解釈されてもよい。
【0106】
PUSCHは、トランスポートブロック、および、上りリンク制御情報の一方または両方を伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。UL-SCHにより配送されるトランスポートブロックは、PUSCHに配置されてもよい。上りリンク制御情報は、PUSCHに配置されてもよい。端末装置1は、トランスポートブロック、および、上りリンク制御情報の一方または両方が配置されたPUSCHを送信してもよい。基地局装置3は、トランスポートブロック、および、上りリンク制御情報の一方または両方が配置されたPUSCHを受信してもよい。
【0107】
PRACHは、ランダムアクセスプリアンブルを伝達するために送信されてもよい。端末装置1は、PRACHを送信してもよい。基地局装置3は、PRACHを受信してもよい。PRACHの系列xu,v(n)は、xu,v(n)=xu(mod(n+Cv,LRA))によって定義される。ここで、xuはZC(Zadoff Chu)系列である。また、xuはxu=exp(-jπui(i+1)/LRA)によって定義されてもよい。jは虚数単位である。また、πは円周率である。また、Cvは、PRACH系列のサイクリックシフト(cyclic shift)に対応する。また、LRAは、PRACH系列の長さに対応する。また、LRAは、839、または、139である。また、iは、0からLRA-1の範囲の整数である。また、uはPRACH系列のための系列インデックスである。
【0108】
PRACH機会ごとに、64個のランダムアクセスプリアンブルが定義される。ランダムアクセスプリアンブルは、PRACH系列のサイクリックシフトCv、および、PRACH系列のための系列インデックスuに基づき特定される。特定された64個のランダムアクセスプリアンブルのそれぞれに対してインデックスが付されてもよい。
【0109】
上りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。上りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報の伝達に用いられなくてもよい。なお、上りリンク物理シグナルは、物理層において発生する情報の伝達に用いられてもよい。上りリンク物理シグナルは、上りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。端末装置1は、上りリンク物理シグナルを送信してもよい。基地局装置3は、上りリンク物理シグナルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の上りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・UL DMRS(UpLink Demodulation Reference Signal)
・SRS(Sounding Reference Signal)
・UL PTRS(UpLink Phase Tracking Reference Signal)
【0110】
UL DMRSは、PUSCHのためのDMRS、および、PUCCHのためのDMRSの総称である。
【0111】
PUSCHのためのDMRS(PUSCHに関連するDMRS、PUSCHに含まれるDMRS、PUSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PUSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。例えば、PUSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PUSCHのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0112】
PUSCHの送信と、該PUSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSは、まとめてPUSCHと呼称されてもよい。PUSCHを送信することは、PUSCHと、該PUSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0113】
PUSCHの伝搬路(propagation path)は、該PUSCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0114】
PUCCHのためのDMRS(PUCCHに関連するDMRS、PUCCHに含まれるDMRS、PUCCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、PUCCHのアンテナポートのセットと同一であってもよい。
【0115】
PUCCHの送信と、該PUCCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、トリガされてもよい)。PUCCHのリソースエレメントへのマッピング(resource element mapping)、および、該PUCCHのためのDMRSのリソースエレメントへのマッピングの一方または両方は、1つのPUCCHフォーマットにより与えられてもよい。PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSは、まとめてPUCCHと呼称されてもよい。PUCCHを送信することは、PUCCHと、該PUCCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0116】
PUCCHの伝搬路は、該PUCCHのためのDMRSから推定されてもよい。
【0117】
下りリンク物理チャネルは、上位層において発生する情報を伝達するリソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理チャネルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理チャネルであってもよい。基地局装置3は、下りリンク物理チャネルを送信してもよい。端末装置1は、下りリンク物理チャネルを受信してもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理チャネルが用いられてもよい。
・PBCH(Physical Broadcast Channel)
・PDCCH(Physical Downlink Control Channel)
・PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)
【0118】
PBCHは、MIB(MIB: Master Information Block)、および、物理層制御情報の一方または両方を伝達するために送信されてもよい。ここで、物理層制御情報は、物理層で発生する情報である。MIBは、MAC層のロジカルチャネルであるBCCH(Broadcast Control CHannel)に配置されるパラメータのセットである。該BCCHは、トランスポート層のチャネルであるBCHに配置される。BCHは、PBCHに配置(map)されてもよい。端末装置1は、MIB、および、物理層制御情報の一方または両方が配置されたPBCHを受信してもよい。基地局装置3は、MIB、および、物理層制御情報の一方または両方が配置されたPBCHを送信してもよい。
【0119】
例えば、物理層制御情報は、8ビットで構成されてもよい。物理層制御情報は、下記の0Aから0Dの一部または全部を少なくとも含んでもよい。
0A)無線フレームビット
0B)ハーフ無線フレーム(ハーフシステムフレーム、ハーフフレーム)ビット
0C)SS/PBCHブロックインデックスビット
0D)サブキャリアオフセットビット
【0120】
無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレーム(PBCHが送信されるスロットを含む無線フレーム)を示すために用いられる。無線フレームビットは、4ビットを含む。無線フレームビットは、10ビットの無線フレーム指示子のうちの4ビットにより構成されてもよい。例えば、無線フレーム指示子は、インデックス0からインデックス1023までの無線フレームを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0121】
ハーフ無線フレームビットは、PBCHが送信される無線フレームのうち、該PBCHが前半の5つのサブフレーム、または、後半の5つのサブフレームのどちらで送信されるかを示すために用いられる。ここで、ハーフ無線フレームは、5つのサブフレームを含んで構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、前半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。また、ハーフ無線フレームは、無線フレームに含まれる10つのサブフレームのうち、後半の5つのサブフレームにより構成されてもよい。
【0122】
SS/PBCHブロックインデックスビットは、SS/PBCHブロックインデックスを示すために用いられる。SS/PBCHブロックインデックスビットは、3ビットを含む。SS/PBCHブロックインデックスビットは、6ビットのSS/PBCHブロックインデックス指示子のうちの3ビットにより構成されてもよい。SS/PBCHブロックインデックス指示子は、インデックス0からインデックス63までのSS/PBCHブロックを特定するために少なくとも用いられてもよい。
【0123】
サブキャリアオフセットビットは、サブキャリアオフセットを示すために用いられる。サブキャリアオフセットは、PBCHがマッピングされる先頭のサブキャリアと、インデックス0の制御リソースセットがマッピングされる先頭のサブキャリアの間の差を示すために用いられてもよい。
【0124】
PDCCHは、下りリンク制御情報(DCI: Downlink Control Information)を伝達するために送信されてもよい。下りリンク制御情報は、PDCCHに配置されてもよい。端末装置1は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを受信してもよい。基地局装置3は、下りリンク制御情報が配置されたPDCCHを送信してもよい。
【0125】
下りリンク制御情報は、DCIフォーマットを伴って送信されてもよい。なお、DCIフォーマットは、下りリンク制御情報の形式と解釈されてもよい。また、DCIフォーマットは、ある下りリンク制御情報の形式にセットされる下りリンク制御情報のセットと解釈されてもよい。
【0126】
DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1は、DCIフォーマットである。上りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0、および、DCIフォーマット0_1の総称である。下りリンクDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、および、DCIフォーマット1_1の総称である。
【0127】
DCIフォーマット0_0は、あるセルに配置されるPUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_0は、1Aから1Eのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
1A)DCIフォーマット特定フィールド(Identifier field for DCI formats)
1B)周波数領域リソース割り当てフィールド(Frequency domain resource assignment field)
1C)時間領域リソース割り当てフィールド(Time domain resource assignment field)
1D)周波数ホッピングフラグフィールド(Frequency hopping flag field)
1E)MCSフィールド(MCS field: Modulation and Coding Scheme field)
【0128】
DCIフォーマット特定フィールドは、該DCIフォーマット特定フィールドを含むDCIフォーマットが上りリンクDCIフォーマットであるか下りリンクDCIフォーマットであるかを示してもよい。つまり、DCIフォーマット特定フィールドは、上りリンクDCIフォーマットと下りリンクDCIフォーマットのそれぞれに含まれてもよい。ここで、DCIフォーマット0_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい。
【0129】
DCIフォーマット0_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0130】
DCIフォーマット0_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0131】
周波数ホッピングフラグフィールドは、PUSCHに対して周波数ホッピングが適用されるか否かを示すために用いられてもよい。
【0132】
DCIフォーマット0_0に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および、ターゲット符号化率の一方または両方を示すために少なくとも用いられてもよい。ターゲット符号化率は、PUSCHに配置されるトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PUSCHに配置されるトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、ターゲット符号化率、および、PUSCHのための変調方式の一方または両方に基づき決定されてもよい。
【0133】
DCIフォーマット0_0は、CSI要求(CSIリクエスト)に用いられるフィールドを含まなくてもよい。
【0134】
DCIフォーマット0_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット0_0によってスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアが属するサービングセルは、該DCIフォーマット0_0を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアのサービングセルと同一であってもよい。端末装置1は、あるサービングセルのある下りリンクコンポーネントキャリアにおいてDCIフォーマット0_0を検出することに基づき、該DCIフォーマット0_0によりスケジューリングされるPUSCHを該あるサービングセルの上りリンクコンポーネントキャリアに配置することを認識してもよい。
【0135】
DCIフォーマット0_0は、BWPフィールド(BWP指示フィールド)を含まなくてもよい。ここで、DCIフォーマット0_0は、アクティブ上りリンクBWPの変更を伴わずにPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_0を検出することに基づき、アクティブ上りリンクBWPの切り替えを行わずに該PUSCHを送信することを認識してもよい。
【0136】
DCIフォーマット0_1は、あるセルに配置されるPUSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット0_1は、2Aから2Hのフィールドの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
2A)DCIフォーマット特定フィールド
2B)周波数領域リソース割り当てフィールド
2C)上りリンクの時間領域リソース割り当てフィールド
2D)周波数ホッピングフラグフィールド
2E)MCSフィールド
2F)CSIリクエストフィールド(CSI request field)
2G)BWPフィールド(BWP field)
2H)キャリアインディケータフィールド(Carrier indicator field)
【0137】
DCIフォーマット0_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、0を示してもよい。
【0138】
DCIフォーマット0_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0139】
DCIフォーマット0_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PUSCHのための時間リソースの割り当てを示すために用いられてもよい。
【0140】
DCIフォーマット0_1に含まれるMCSフィールドは、PUSCHのための変調方式、および/または、ターゲット符号化率の一部または全部を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0141】
DCIフォーマット0_1のBWPフィールドは、該DCIフォーマット0_1によりスケジューリングされるPUSCHが配置される上りリンクBWPを示すために用いられてもよい。つまり、DCIフォーマット0_1は、アクティブ上りリンクBWPの変更を伴ってもよい。端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を検出することに基づき、該PUSCHが配置される上りリンクBWPを認識してもよい。
【0142】
BWPフィールドを含まないDCIフォーマット0_1は、アクティブ上りリンクBWPの変更を伴わずにPUSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1であって、かつ、BWPフィールドを含まないDCIフォーマットD0_1を検出することに基づき、アクティブ上りリンクBWPの切り替えを行わずに該PUSCHを送信することを認識してもよい。
【0143】
DCIフォーマット0_1にBWPフィールドが含まれるが、端末装置1がDCIフォーマット0_1によるBWPの切り替えの機能をサポートしない場合、BWPフィールドは端末装置1によって無視されてもよい。つまり、BWPの切り替えの機能をサポートしない端末装置1は、PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1であって、かつ、BWPフィールドを含むDCIフォーマット0_1を検出することに基づき、アクティブ上りリンクBWPの切り替えを行わずに該PUSCHを送信することを認識してもよい。ここで、端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする場合、RRC層の機能情報報告手順において、“端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする”ことを報告してもよい。
【0144】
CSIリクエストフィールドは、CSIの報告を指示するために用いられる。
【0145】
DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PUSCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアは、該PUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1を含むPDCCHが配置される上りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される上りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて上りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPUSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット0_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0146】
DCIフォーマット1_0は、あるセルに配置されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_0は、3Aから3Fの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
3A)DCIフォーマット特定フィールド
3B)周波数領域リソース割り当てフィールド
3C)時間領域リソース割り当てフィールド
3D)MCSフィールド
3E)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド(PDSCH to HARQ feedback timing indicator field)
3F)PUCCHリソース指示フィールド(PUCCH resource indicator field)
【0147】
DCIフォーマット1_0に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい。
【0148】
DCIフォーマット1_0に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0149】
DCIフォーマット1_0に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0150】
DCIフォーマット1_0に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および、ターゲット符号化率の一方または両方を示すために少なくとも用いられてもよい。ターゲット符号化率は、PDSCHに配置されるトランスポートブロックのためのターゲット符号化率であってもよい。PDSCHに配置されるトランスポートブロックのサイズ(TBS: Transport Block Size)は、ターゲット符号化率、および、PDSCHのための変調方式の一方または両方に基づき決定されてもよい。
【0151】
PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために用いられてもよい。
【0152】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。PUCCHリソースセットは、1または複数のPUCCHリソースを含んでもよい。
【0153】
DCIフォーマット1_0は、キャリアインディケータフィールドを含まなくてもよい。つまり、DCIフォーマット1_0によってスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該DCIフォーマット1_0を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。端末装置1は、ある下りリンクコンポーネントキャリアにおいてDCIフォーマット1_0を検出することに基づき、該DCIフォーマット1_0によりスケジューリングされるPDSCHを該下りリンクコンポーネントキャリアに配置することを認識してもよい。
【0154】
DCIフォーマット1_0は、BWPフィールドを含まなくてもよい。ここで、DCIフォーマット1_0は、アクティブ下りリンクBWPの変更を伴わずにPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_0を検出することに基づき、アクティブ下りリンクBWPの切り替えを行わずに該PDSCHを受信することを認識してもよい。
【0155】
DCIフォーマット1_1は、あるセルに配置されるPDSCHのスケジューリングのために少なくとも用いられる。DCIフォーマット1_1は、4Aから4Iの一部または全部を少なくとも含んで構成される。
4A)DCIフォーマット特定フィールド
4B)周波数領域リソース割り当てフィールド
4C)時間領域リソース割り当てフィールド
4E)MCSフィールド
4F)PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールド
4G)PUCCHリソース指示フィールド
4H)BWPフィールド
4I)キャリアインディケータフィールド
【0156】
DCIフォーマット1_1に含まれるDCIフォーマット特定フィールドは、1を示してもよい。
【0157】
DCIフォーマット1_1に含まれる周波数領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための周波数リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0158】
DCIフォーマット1_1に含まれる時間領域リソース割り当てフィールドは、PDSCHのための時間リソースの割り当てを示すために少なくとも用いられてもよい。
【0159】
DCIフォーマット1_1に含まれるMCSフィールドは、PDSCHのための変調方式、および、ターゲット符号化率の一方または両方を示すために少なくとも用いられてもよい。
【0160】
DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれる場合、該PDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドは、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットを示すために少なくとも用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にPDSCH_HARQフィードバックタイミング指示フィールドが含まれない場合、PDSCHの最後のOFDMシンボルが含まれるスロットから、PUCCHの先頭のOFDMシンボルが含まれるスロットまでのオフセットは上位層のパラメータによって特定されてもよい。
【0161】
PUCCHリソース指示フィールドは、PUCCHリソースセットに含まれる1または複数のPUCCHリソースのうちのいずれかのインデックスを示すフィールドであってもよい。
【0162】
DCIフォーマット1_1のBWPフィールドは、該DCIフォーマット1_1によりスケジューリングされるPDSCHが配置される下りリンクBWPを示すために用いられてもよい。つまり、DCIフォーマット1_1は、アクティブ下りリンクBWPの変更を伴ってもよい。端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を検出することに基づき、該PUSCHが配置される下りリンクBWPを認識してもよい。
【0163】
BWPフィールドを含まないDCIフォーマット1_1は、アクティブ下りリンクBWPの変更を伴わずにPDSCHをスケジューリングするDCIフォーマットであってもよい。端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1であって、かつ、BWPフィールドを含まないDCIフォーマット1_1を検出することに基づき、アクティブ下りリンクBWPの切り替えを行わずに該PDSCHを受信することを認識してもよい。
【0164】
DCIフォーマット1_1にBWPフィールドが含まれるが、端末装置1がDCIフォーマット1_1によるBWPの切り替えの機能をサポートしない場合、BWPフィールドは端末装置1によって無視されてもよい。つまり、BWPの切り替えの機能をサポートしない端末装置1は、PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1であって、かつ、BWPフィールドを含むDCIフォーマット1_1を検出することに基づき、アクティブ下りリンクBWPの切り替えを行わずに該PDSCHを受信することを認識してもよい。ここで、端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする場合、RRC層の機能情報報告手順において、“端末装置1がBWPの切り替えの機能をサポートする”ことを報告してもよい。
【0165】
DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれる場合、該キャリアインディケータフィールドは、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアを示すために用いられてもよい。DCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれない場合、PDSCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアは、該PDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1を含むPDCCHが配置される下りリンクコンポーネントキャリアと同一であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が2以上である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用される場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、1ビット以上(例えば、3ビット)であってもよい。あるサービングセルグループにおいて端末装置1に設定される下りリンクコンポーネントキャリアの数が1である場合(あるサービングセルグループにおいて下りリンクのキャリアアグリゲーションが運用されない場合)、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1に含まれるキャリアインディケータフィールドのビット数は、0ビットであってもよい(または、該あるサービングセルグループに配置されるPDSCHのスケジューリングに用いられるDCIフォーマット1_1にキャリアインディケータフィールドが含まれなくてもよい)。
【0166】
PDSCHは、トランスポートブロックを伝達するために送信されてもよい。PDSCHは、DL-SCHより配送されるトランスポートブロックを送信するために用いられてもよい。PDSCHは、トランスポートブロックを伝達するために用いられてもよい。トランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。DL-SCHに対応するトランスポートブロックは、PDSCHに配置されてもよい。基地局装置3は、PDSCHを送信してもよい。端末装置1は、PDSCHを受信してもよい。
【0167】
下りリンク物理シグナルは、リソースエレメントのセットに対応してもよい。下りリンク物理シグナルは、上位層において発生する情報を運ばなくてもよい。下りリンク物理シグナルは、下りリンクコンポーネントキャリアにおいて用いられる物理シグナルであってもよい。下りリンク物理シグナルは、基地局装置3により送信されてもよい。下りリンク物理シグナルは、端末装置1により送信されてもよい。本実施形態の一態様に係る無線通信システムにおいて、少なくとも下記の一部または全部の下りリンク物理シグナルが用いられてもよい。
・同期信号(SS:Synchronization signal)
・DL DMRS(DownLink DeModulation Reference Signal)
・CSI-RS(Channel State Information-Reference Signal)
・DL PTRS(DownLink Phase Tracking Reference Signal)
【0168】
同期信号は、端末装置1が下りリンクの周波数領域、および、時間領域の一方または両方の同期をとるために用いられてもよい。同期信号は、PSS(Primary Synchronization Signal)、および、SSS(Secondary Synchronization Signal)の総称である。
【0169】
図7は、本実施形態の一態様に係るSS/PBCHブロックの構成例を示す図である。図7において、横軸は時間軸(OFDMシンボルインデックスlsym)であり、縦軸は周波数領域を示す。また、ブロック700は、PSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、ブロック720はSSSのためのリソースエレメントのセットを示す。また、4つのブロック(ブロック710、711、712、および、713)は、PBCH、および、該PBCHのためのDMRS(PBCHに関連するDMRS、PBCHに含まれるDMRS、PBCHに対応するDMRS)のためのリソースエレメントのセットを示す。
【0170】
図7に示されるように、SS/PBCHブロックは、PSS、SSS、および、PBCHを含む。また、SS/PBCHブロックは、連続する4つのOFDMシンボルを含む。SS/PBCHブロックは、240サブキャリアを含む。PSSは、1番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。SSSは、3番目のOFDMシンボルにおける57番目から183番目のサブキャリアに配置される。1番目のOFDMシンボルの1番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。1番目のOFDMシンボルの184番目から240番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの49番目から56番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。3番目のOFDMシンボルの184番目から192番目のサブキャリアはゼロがセットされてもよい。2番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの1番目から48番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。3番目のOFDMシンボルの193番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。4番目のOFDMシンボルの1番目から240番目のサブキャリアであって、かつ、PBCHのためのDMRSが配置されないサブキャリアにPBCHが配置される。
【0171】
PSS、SSS、PBCH、および、PBCHのためのDMRSのアンテナポートは、同一であってもよい。
【0172】
あるアンテナポートにおけるPBCHのシンボルが伝達されるPBCHは、該PBCHがマップされるスロットに配置されるPBCHのためのDMRSであって、該PBCHが含まれるSS/PBCHブロックに含まれる該PBCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0173】
DL DMRSは、PBCHのためのDMRS、PDSCHのためのDMRS、および、PDCCHのためのDMRSの総称である。
【0174】
PDSCHのためのDMRS(PDSCHに関連するDMRS、PDSCHに含まれるDMRS、PDSCHに対応するDMRS)のアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットに基づき与えられてもよい。つまり、PDSCHのためのDMRSのアンテナポートのセットは、該PDSCHのためのアンテナポートのセットと同じであってもよい。
【0175】
PDSCHの送信と、該PDSCHのためのDMRSの送信は、1つのDCIフォーマットにより示されてもよい(または、スケジューリングされてもよい)。PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSは、まとめてPDSCHと呼称されてもよい。PDSCHを送信することは、PDSCHと、該PDSCHのためのDMRSを送信することであってもよい。
【0176】
PDSCHの伝搬路は、該PDSCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDSCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDSCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットが同一のプレコーディングリソースグループ(PRG: Precoding Resource Group)に含まれる場合、あるアンテナポートにおける該PDSCHのシンボルが伝達されるPDSCHは、該PDSCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0177】
PDCCHのためのDMRS(PDCCHに関連するDMRS、PDCCHに含まれるDMRS、PDCCHに対応するDMRS)のアンテナポートは、PDCCHのためのアンテナポートと同一であってもよい。
【0178】
PDCCHは、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。つまり、PDCCHの伝搬路は、該PDCCHのためのDMRSから推定されてもよい。もし、あるPDCCHのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットと、該あるPDCCHのためのDMRSのシンボルが伝達されるリソースエレメントのセットにおいて同一のプレコーダが適用される(適用されると想定される、適用されると想定する)場合、あるアンテナポートにおける該PDCCHのシンボルが伝達されるPDCCHは、該PDCCHのためのDMRSによって推定されてもよい。
【0179】
BCH(Broadcast CHannel)、UL-SCH(Uplink-Shared CHannel)、および、DL-SCH(Downlink-Shared CHannel)は、トランスポートチャネルである。トランスポートチャネルは、物理層チャネルとMAC層チャネル(ロジカルチャネルとも呼称される)の関係を規定する。
【0180】
トランスポート層のBCHは、物理層のPBCHにマップされる。つまり、トランスポート層のBCHを通るトランスポートブロックは、物理層のPBCHに配送される。また、トランスポート層のUL-SCHは、物理層のPUSCHにマップされる。つまり、トランスポート層のUL-SCHを通るトランスポートブロックは、物理層のPUSCHに配送される。また、トランスポート層のDL-SCHは、物理層のPDSCHにマップされる。つまり、トランスポート層のDL-SCHを通るトランスポートブロックは、物理層のPDSCHに配送される。
【0181】
サービングセルごとに、1つのUL-SCH、および、1つのDL-SCHが与えられてもよい。BCHは、PCellに与えられてもよい。BCHは、PSCell、SCellに与えられなくてもよい。
【0182】
MAC層において、トランスポートブロック毎にHARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の制御が行なわれる。
【0183】
BCCH(Broadcast Control CHannel)、CCCH(Common Control CHannel)、および、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、ロジカルチャネルである。例えば、BCCHは、MIB、または、システム情報を送信するために用いられるRRC層のチャネルである。また、CCCH(Common Control CHannel)は、複数の端末装置1において共通なRRCメッセージを送信するために用いられてもよい。ここで、CCCHは、例えば、RRC接続されていない端末装置1のために用いられてもよい。また、DCCH(Dedicated Control CHannel)は、端末装置1に専用のRRCメッセージを送信するために少なくとも用いられてもよい。ここで、DCCHは、例えば、RRC接続されている端末装置1のために用いられてもよい。
【0184】
複数の端末装置1において共通な上位層パラメータは、共通上位層パラメータとも呼称される。ここで、共通上位層パラメータは、サービングセルに対して固有なパラメータとして定義されてもよい。ここで、サービングセルに対して固有なパラメータは、サービングセルが設定される端末装置(例えば、端末装置1-A、B、C)に対して共通なパラメータであってもよい。
【0185】
例えば、共通上位層パラメータは、BCCHに配送されるRRCメッセージに含まれてもよい。例えば、共通上位層パラメータは、DCCHに配送されるRRCメッセージに含まれてもよい。
【0186】
ある上位層パラメータのうち、共通上位層パラメータとは異なる上位層パラメータは、専用上位層パラメータとも呼称される。ここで、専用上位層パラメータは、サービングセルが設定される端末装置1-Aに対して専用のRRCパラメータを提供することができる。つまり、専用RRCパラメータは、端末装置1-A、B、Cのそれぞれに対して固有な設定を提供することができる上位層パラメータである。
【0187】
ロジカルチャネルのBCCHは、トランスポート層のBCH、または、DL-SCHにマップされる。例えば、MIBの情報を含むトランスポートブロックは、トランスポート層のBCHに配送される。また、MIBではないシステム情報を含むトランスポートブロックは、トランスポート層のDL-SCHに配送される。また、CCCHはDL-SCHまたはUL-SCHにマップされる。つまり、CCCHにマップされるトランスポートブロックは、DL-SCH、または、UL-SCHに配送される。また、DCCHはDL-SCHまたはUL-SCHにマップされる。つまり、DCCHにマップされるトランスポートブロックは、DL-SCH、または、UL-SCHに配送される。
【0188】
RRCメッセージは、RRC層において管理される1または複数のパラメータを含む。ここで、RRC層において管理されるパラメータは、RRCパラメータとも呼称される。例えば、RRCメッセージは、MIBを含んでもよい。また、RRCメッセージは、システム情報を含んでもよい。また、RRCメッセージは、CCCHに対応するメッセージを含んでもよい。また、RRCメッセージは、DCCHに対応するメッセージを含んでもよい。DCCHに対応するメッセージを含むRRCメッセージは、個別RRCメッセージとも呼称される。
【0189】
上位層パラメータ(上位層のパラメータ)は、RRCパラメータ、または、MAC CE(Medium Access Control Control Element)に含まれるパラメータである。つまり、上位層パラメータは、MIB、システム情報、CCCHに対応するメッセージ、DCCHに対応するメッセージ、および、MAC CEに含まれるパラメータの総称である。MAC CEに含まれるパラメータは、MAC CE(Control Element)コマンドにより送信される。
【0190】
端末装置1が行う手順は、以下の5Aから5Cの一部または全部を少なくとも含む。
5A)セルサーチ(cell search)
5B)ランダムアクセス(random access)
5C)データ通信(data communication)
【0191】
セルサーチは、端末装置1によって時間領域と周波数領域に関する、あるセルとの同期を行い、物理セルID(physical cell identity)を検出するために用いられる手順である。つまり、端末装置1は、セルサーチによって、あるセルとの時間領域、および、周波数領域の同期を行い、物理セルIDを検出してもよい。
【0192】
PSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。SSSの系列は、物理セルIDに少なくとも基づき与えられる。
【0193】
SS/PBCHブロック候補は、SS/PBCHブロックの送信が許可される(可能である、予約される、設定される、規定される、可能性がある)リソースを示す。
【0194】
あるハーフ無線フレームにおけるSS/PBCHブロック候補のセットは、SSバーストセット(SS burst set)とも呼称される。SSバーストセットは、送信ウィンドウ(transmission window)、SS送信ウィンドウ(SS transmission window)、または、DRS送信ウィンドウ(Discovery Reference Signal transmission window)とも呼称される。SSバーストセットは、第1のSSバーストセット、および、第2のSSバーストセットを少なくとも含んだ総称である。
【0195】
基地局装置3は、1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックを所定の周期で送信する。端末装置1は、該1個または複数個のインデックスのSS/PBCHブロックの少なくともいずれかのSS/PBCHブロックを検出し、該SS/PBCHブロックに含まれるPBCHの復号を試みてもよい。
【0196】
ランダムアクセスは、メッセージ1、メッセージ2、メッセージ3、および、メッセージ4の一部または全部を少なくとも含む手順である。
【0197】
メッセージ1は、端末装置1によってPRACHが送信される手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロック候補のインデックスに少なくとも基づき、1または複数のPRACH機会の中から選択される1つのPRACH機会において、PRACHを送信する。PRACH機会のそれぞれは、時間領域と周波数領域のリソース少なくとも基づき定義される。
【0198】
端末装置1は、SS/PBCHブロックが検出されるSS/PBCHブロック候補のインデックスに対応するPRACH機会の中から選択される1つのランダムアクセスプリアンブルを送信する。
【0199】
メッセージ2は、端末装置1によってRA-RNTI(Random Access - Radio Network Temporary Identifier)でスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)を伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、セルサーチに基づき検出したSS/PBCHブロックに含まれるPBCHに含まれるMIBに基づき与えられる制御リソースセット、および、探索領域セットの設定に基づき示されるリソースにおいて、該DCIフォーマットを含むPDCCHの検出を試みる。メッセージ2は、ランダムアクセスレスポンスとも呼称される。
【0200】
メッセージ3は、メッセージ2手順によって検出されたDCIフォーマット1_0に含まれるランダムアクセスレスポンスグラントによりスケジューリングされるPUSCHを送信する手順である。ここで、ランダムアクセスレスポンスグラント(random access response grant)は、該DCIフォーマット1_0によりスケジューリングされるPDSCHに含まれるMAC CEにより示される。
【0201】
ランダムアクセスレスポンスグラントに基づきスケジューリングされるPUSCHは、メッセージ3 PUSCH、または、PUSCHのいずれかである。メッセージ3 PUSCHは、衝突解決ID(contention resolution identifier) MAC CEを含む。衝突解決ID MAC CEは、衝突解決IDを含む。
【0202】
メッセージ3 PUSCHの再送は、TC-RNTI(Temporary Cell - Radio Network Temporary Identifier)に基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット0_0によってスケジューリングされる。
【0203】
メッセージ4は、C-RNTI(Cell - Radio Network Temporary Identifier)、または、TC-RNTIのいずれかに基づきスクランブルされたCRCを伴うDCIフォーマット1_0の検出を試みる手順である。端末装置1は、該DCIフォーマット1_0に基づきスケジューリングされるPDSCHを受信する。該PDSCHは、衝突解決IDを含んでもよい。
【0204】
データ通信は、下りリンク通信、および、上りリンク通信の総称である。
【0205】
データ通信において、端末装置1は、制御リソースセット、および、探索領域セットに基づき特定されるリソースにおいてPDCCHの検出を試みる(PDCCHをモニタする、PDCCHを監視する)。
【0206】
制御リソースセット(Control resource set: CORESET)は、所定数のリソースブロックと、所定数のOFDMシンボルにより構成されるリソースのセットである。周波数領域において、制御リソースセットは連続的なリソースにより構成されてもよい(non-interleaved mapping)し、分散的なリソースにより構成されてもよい(interleaver mapping)。
【0207】
制御リソースセットを構成するリソースブロックのセットは、上位層パラメータにより示されてもよい。制御リソースセットを構成するOFDMシンボルの数は、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0208】
端末装置1は、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みる。ここで、探索領域セットにおいてPDCCHの検出を試みることは、探索領域セットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、探索領域セットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてPDCCHの候補の検出を試みることであってもよいし、制御リソースセットにおいてDCIフォーマットの検出を試みることであってもよい。
【0209】
探索領域セットは、PDCCHの候補のセットとして定義される。探索領域セットは、CSS(Common Search Space)セットであってもよいし、USS(UE-specific Search Space)セットであってもよい。端末装置1は、タイプ0PDCCH共通探索領域セット(Type0 PDCCH common search space set)、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット(Type0a PDCCH common search space set)、タイプ1PDCCH共通探索領域セット(Type1 PDCCH common search space set)、タイプ2PDCCH共通探索領域セット(Type2 PDCCH common search space set)、タイプ3PDCCH共通探索領域セット(Type3 PDCCH common search space set)、および/または、UE個別PDCCH探索領域セット(UE-specific search space set)の一部または全部においてPDCCHの候補の検出を試みる。
【0210】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットとして用いられてもよい。タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、インデックス0の共通探索領域セットであってもよい。
【0211】
CSSセットは、タイプ0PDCCH共通探索領域セット、タイプ0aPDCCH共通探索領域セット、タイプ1PDCCH共通探索領域セット、タイプ2PDCCH共通探索領域セット、および、タイプ3PDCCH共通探索領域セットの総称である。USSセットは、UE個別PDCCH探索領域セットとも呼称される。
【0212】
ある探索領域セットは、ある制御リソースセットに関連する(含まれる、対応する)。探索領域セットに関連する制御リソースセットのインデックスは、上位層パラメータにより示されてもよい。
【0213】
ある探索領域セットに対して、6Aから6Cの一部または全部が少なくとも上位層パラメータにより示されてもよい。
6A)PDCCHの監視間隔(PDCCH monitoring periodicity)
6B)スロット内のPDCCHの監視パターン(PDCCH monitoring pattern within a slot)
6C)PDCCHの監視オフセット(PDCCH monitoring offset)
【0214】
ある探索領域セットの監視機会(monitoring occasion)は、該ある探索領域セットに関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルが配置されるOFDMシンボルに対応してもよい。ある探索領域セットの監視機会は、ある探索領域セットに関連する制御リソースセットの先頭のOFDMシンボルから始まる該制御リソースセットのリソースに対応してもよい。該探索領域セットの監視機会は、PDCCHの監視間隔、スロット内のPDCCHの監視パターン、および、PDCCHの監視オフセットの一部または全部に少なくとも基づき与えられる。
【0215】
図8は、本実施形態の一態様に係る探索領域セットの監視機会の一例を示す図である。図8において、プライマリセル301に探索領域セット91、および、探索領域セット92が設定され、セカンダリセル302に探索領域セット93が設定され、セカンダリセル303に探索領域セット94が設定されている。
【0216】
図8において、プライマリセル301における白単色のブロックは探索領域セット91を示し、プライマリセル301における黒単色のブロックは探索領域セット92を示し、セカンダリセル302におけるブロックは探索領域セット93を示し、セカンダリセル303におけるブロックは探索領域セット94を示している。
【0217】
探索領域セット91の監視間隔は1スロットにセットされ、探索領域セット91の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット91の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット91の監視機会はスロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)および8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0218】
探索領域セット92の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット92の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット92の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット92の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0219】
探索領域セット93の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット93の監視オフセットは0スロットにセットされ、探索領域セット93の監視パターンは、[0,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット93の監視機会は偶数スロットのそれぞれにおける8番目のOFDMシンボル(OFDMシンボル#7)に対応する。
【0220】
探索領域セット94の監視間隔は2スロットにセットされ、探索領域セット94の監視オフセットは1スロットにセットされ、探索領域セット94の監視パターンは、[1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0]にセットされている。つまり、探索領域セット94の監視機会は奇数スロットのそれぞれにおける先頭のOFDMシンボル(OFDMシンボル#0)に対応する。
【0221】
タイプ0PDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0222】
タイプ0aPDCCH共通探索領域セットは、SI-RNTI(System Information-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC(Cyclic Redundancy Check)系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0223】
タイプ1PDCCH共通探索領域セットは、RA-RNTI(Random Access-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列、および/または、TC-RNTI(Temporary Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0224】
タイプ2PDCCH共通探索領域セットは、P-RNTI(Paging- Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0225】
タイプ3PDCCH共通探索領域セットは、C-RNTI(Cell-Radio Network Temporary Identifier)によってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために用いられてもよい。
【0226】
UE個別PDCCH探索領域セットは、C-RNTIによってスクランブルされたCRC系列を伴うDCIフォーマットのために少なくとも用いられてもよい。
【0227】
下りリンク通信において、端末装置1は、下りリンクDCIフォーマットを検出する。検出された下りリンクDCIフォーマットは、PDSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された下りリンクDCIフォーマットは、下りリンク割り当て(downlink assignment)とも呼称される。端末装置1は、該PDSCHの受信を試みる。該検出された下りリンクDCIフォーマットに基づき示されるPUCCHリソースに基づき、該PDSCHに対応するHARQ-ACK(該PDSCHに含まれるトランスポートブロックに対応するHARQ-ACK)を基地局装置3に報告する。
【0228】
上りリンク通信において、端末装置1は、上りリンクDCIフォーマットを検出する。検出されたDCIフォーマットは、PUSCHのリソース割り当てに少なくとも用いられる。該検出された上りリンクDCIフォーマットは、上りリンクグラント(uplink grant)とも呼称される。端末装置1は、該PUSCHの送信を行う。
【0229】
設定されるスケジューリング(configured grant)においては、PUSCHをスケジューリングする上りリンクグラントは、該PUSCHの送信周期ごとに設定される。上りリンクDCIフォーマットによってPUSCHがスケジューリングされる場合に該上りリンクDCIフォーマットによって示される情報の一部または全部は、設定されるスケジューリングの場合に設定される上りリンクグラントにより示されてもよい。
【0230】
PUSCH送信は設定されるスケジューリングタイプ1、または、設定されるスケジューリングタイプ2に対応してもよい。すなわち、設定されるスケジューリングは、設定されるスケジューリングタイプ1、および、設定されるスケジューリングタイプ2のいずれかであってもよい。設定されるスケジューリングタイプ1のPUSCH送信は、準静的(semi-statically)に設定されてもよい。例えば、設定されるスケジューリングタイプ1のPUSCH送信は、ある上位層パラメータの受信に応じて動作(operate)されてもよい。ある上位層パラメータは、configuredGrantConfigであってもよい。例えば、configuredGrantConfigはrrc-ConfiguredUplinkGrantを含んでもよい。PUSCH送信は、DCIにおける上りリンクグラントの検出なしで動作されてもよい。
【0231】
設定されるスケジューリングタイプ2のPUSCH送信は、半恒久的(semi-persistently)にスケジューリングされてもよい。例えば、ある上りリンクグラントによってスケジューリングされてもよい。ある上りリンクグラントは、活性化DCI(activation DCI、または、valid activation DCI)に含まれてもよい。例えば、ある上位層パラメータの受信後、設定されるスケジューリングタイプ2のPUSCH送信は、ある上りリンクグラントによってスケジューリングされてもよい。ある上位層パラメータは、configuredGrantConfigであってもよい。例えば、configuredGrantConfigはrrc-ConfiguredUplinkGrantを含まなくてもよい。
【0232】
システムフレーム番号(System frame number: SFN)nは、無線フレームに付与される番号、および/または、無線フレームのためのインデックスであってもよい。システムフレーム番号は10ビットで構成されてもよい。システムフレーム番号の少なくとも一部は、MIBで通知されてもよい。例えば、10ビットのシステムフレーム番号のうち6ビット(例えば、6最上位ビット)は、MIBで通知されてもよい。システムフレーム番号の少なくとも一部は、MIBを伝達するためのPBCHに基づいて決定されてもよい。例えば、10ビットのシステムフレーム番号のうち4ビット(例えば、4最下位ビット)は、チャネルコーディングの一部としてPBCHトランスポートブロックで伝達されてもよい。
【0233】
PDCCH-Configは、専用上位層パラメータであってもよい。PDCCH-Configは、PDCCHのためのパラメータを設定してもよい。PDCCH-Configにおいて、複数(例えば、最大で3つ)のCORESETが設定されてもよい。1つのCORESETにおいて、CORESET IDが設定されてもよい。1つのCORESETにおいて、1つのCORESETプールインデックスが設定されてもよい。
【0234】
PDSCH-Configは、専用上位層パラメータであってもよい。PDSCH-Configは、PDSCHのためのパラメータを設定してもよい。
【0235】
複数のPDCCH候補(PDCCH candidate(s))が、上位層パラメータによって設定される探索領域セットに関連する場合、1つのPDCCH候補が用いられる。該1つのPDCCH候補は、2つのPDCCH候補のうち、早く開始されるPDCCH候補であってもよい。上位層パラメータはsearchSpaceLinkingであってもよい。
【0236】
PUSCHのために少なくとも2つの送信手法がサポートされてもよい。例えば、コードブック送信(Codebook-based transmission)は、PUSCHのための送信手法の一つであってもよい。例えば、非コードブック送信(Non-codebook-based transmission)は、PUSCHのための送信手法の一つであってもよい。上位層パラメータは、コードブック送信と非コードブック送信のいずれかを提供してもよい。例えば、上位層パラメータに対して‘codebook’がセットされている場合、端末装置1は、コードブック送信が設定されてもよい。例えば、上位層パラメータに対して‘nonCodebook’がセットされている場合、端末装置1は、非コードブック送信が設定されてもよい。上位層パラメータは、txConfigであってもよい。上位層パラメータは、usageであってもよい。例えば、上位層パラメータが設定されない場合、DCIフォーマット0_1とDCIフォーマット0_2のいずれかによってスケジュールされることを端末装置1は期待しなくてもよい。PUSCHがDCIフォーマット0_0によってスケジュールされる場合、該PUSCHの送信は、1つのアンテナポートに少なくとも基づいてよい。
【0237】
コードブック送信では、PUSCHはDCIフォーマットによってスケジュールされてもよい。DCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0と、DCIフォーマット0_1と、DCIフォーマット0_2と、のいずれかであってもよい。コードブック送信では、PUSCHは準静的(semi-statically)に送信されることが設定されてもよい。端末装置1は、PUSCH送信のための1または複数のプリコーダ(precoder)を決定してもよい。例えば、プリコーダは、SRI(SRS Resource indicator)と、TPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)と、送信ランク(Transmission rank、または、rank)と、の一部または全部に少なくとも基づいて決定されてもよい。例えば、SRIは、1または2のSRSリソース指示(SRS resource indicator)のDCIフィールドによって提供されてもよい。例えば、TPMIは、1または2のプリコーディング情報(Precoding information)のDCIフィールドによって提供されてもよい。例えば、送信ランクは、レイヤ数(送信レイヤ数)のDCIフィールドによって提供されてもよい。SRIは、第1の上位層パラメータによって提供されてもよい。TPMIと送信ランクは、第2の上位層パラメータによって提供されてもよい。第1の上位層パラメータは、srs-ResourceIndicator、または、srs-ResourceIndicator2であってもよい。第2の上位層パラメータは、precodingAndNumberOfLayers、または、precodingAndNumberOfLayers2であってもよい。
【0238】
PUSCHに適用されるSRSリソースセットは、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。該PUSCHは、DCIフォーマット0_1、または、DCIフォーマット0_2によってスケジュールされてもよい。上位層パラメータはsrs-ResourceSetToAddModList、または、srs-ResourceSetToAddModeListDCI-0-2であってもよい。上位層パラメータは、SRS-Configにおいて設定される上位層パラメータであってもよい。
【0239】
上位層パラメータusageに‘codebook’がセットされる場合、1または2つのSRSリソースセットがsrs-ResourceSetToAddModList、または、srs-ResourceSetToAddModListDCI-0-2において設定されてもよい。上位層パラメータusageは、上位層パラメータSRS-ResourceSetにおいて設定されてもよい。
【0240】
1つのSRSリソースセットが設定される場合、SRIとTPMIはDCIフィールドによって与えられてもよい。TPMIは、プリコーダを指示するために使われてもよい。プリコーダは、v個のレイヤに渡って適用されてもよい。複数のSRSリソースが設定される場合、SRIによって1つのSRSリソースが選択されてもよい。送信プリコーダ(プリコーダ)は、コードブック(上りリンクコードブック)から選択されてもよい。例えば、コードブックは、アンテナポート数を持っていてもよい。アンテナポート数は、上位層パラメータnrofSRS-Portsと同じであってもよい。上位層パラメータtxConfigに‘codebook’がセットされる場合、端末装置1は、最低でも1つのSRSリソースが設定されてもよい。指示されるSRIは、SRIによって特定されるSRSリソースの送信に関連してもよい。
【0241】
2つのSRSリソースセットが設定される場合、1または2つのSRIと、1または2つのTPMIは、DCIフィールドによって与えられてもよい。例えば、DCIフィールドは、SRSリソース指示のDCIフィールドと、プリコーディング情報とレイヤ数のDCIフィールドと、の一方または両方であってもよい。端末装置1は、指示されるSRIとTPMIを1または複数のPUSCH繰り返しに適用してもよい。TPMIは、SRSリソースセット指示のコードポイントに基づいて、プリコーダを指示するために用いられてもよい。プリコーダは0番目からv-1番目のレイヤに対して適用されてもよい。プリコーダは、SRIによって選択されるSRSリソースに対応してもよい。複数のSRSリソースが適用可能なSRSリソースセットのために設定されてもよい。1つまたは2つのTPMIでは、送信プリコーダ(プリコーダ)は、コードブック(上りリンクコードブック)から選択されてもよい。2つのSRIが指示されるとき、端末装置1は、指示される2つのSRSリソースのためのアンテナポート数が同じであることを期待してもよい。アンテナポート数は、上位層パラメータによって提供されてもよい。
【0242】
コードブック送信では、端末装置1はコードブックサブセット(codebook subset)を決定してもよい。例えば、コードブックサブセットは、TPMIに少なくとも基づき決定されてもよい。コードブックサブセットは、ある上位層パラメータの受信に応じて決定されてもよい。ある上位層パラメータは、codebookSubset、または、codebookSubsetDCI-0-2であってもよい。ある上位層パラメータは、‘fullyAndPartialAndNonCoherent’と、‘partialAndNonCoherent’と、‘nonCoherent’と、のいずれかがセットされてもよい。例えば、少なくともある上位層パラメータが‘partialAndNonCoherent’をセットしている場合、2ポートSRSリソース(2ポートを持つSRSリソース)に関連するコードブックサブセットは、‘nonCoherent’であってもよい。例えば、コードブックは、4ポートを持つ最低でも1つのSRSリソースと、2ポートを持つ最低でも1つのSRSリソースを含んでもよい。
【0243】
端末装置1は、UE capabilityを報告してもよい。端末装置1が‘partialAndNonCoherent’送信のUE capabilityを報告する場合、端末装置1は、‘fullyAndPartialAndNonCoherent’を持つコードブックサブセットが設定されることを期待しなくてもよい。
【0244】
端末装置1が‘nonCoherent’送信のUE capabilityを報告する場合、端末装置1は、‘fullyAndPartialAndNonCoherent’、または、‘partialAndNonCoherent’付きのコードブックサブセットが設定されることを期待しなくてもよい。
【0245】
アンテナポート数が、設定されるSRSアンテナポートの最大数が2であることを指示する場合、端末装置1は、‘partialAndNonCoherent’がセットされる上位層パラメータが設定されることを期待しなくてもよい。上位層パラメータは、codebookSubset、もしくは、codebookSubsetForDCI-Format0-2であってもよい。アンテナポート数は、上位層パラメータnrofSRS-Portsによって決定されてもよい。
【0246】
コードブック送信では、1つのSRSリソースが、SRSリソースセットからSRIに基づいて決定されてもよい。第1の上位層パラメータに‘fullpowerMode2’がセットされる場合を除き、コードブック送信のための設定されるSRSリソースの最大数は2であってもよい。第1の上位層パラメータはul-FullPowerTransmissionであってもよい。DCIはSRSリソースの送信を指示してもよい。例えば、非周期的SRS(aperiodic SRS)が設定される場合、DCIにおけるSRSリクエストフィールドは非周期的SRSリソースの送信を指示してもよい。‘fullpowerMode1’がセットされる第1の上位層パラメータと、‘fullAndPartialAndNonCoherent’がセットされる第2の上位層パラメータと、が設定されることを端末装置1は期待しなくてもよい。
【0247】
端末装置1は、DCIフォーマット、または、上位層パラメータによって指示されたSRSリソースにおける1または複数のSRSポートとして、同じ1または複数のアンテナポートを用いてPUSCHを送信してもよい。例えば、SRSポートは、PUSCH送信のためのアンテナポートと同じであってもよい。DMRSアンテナポートは、DMRSポートのオーダリング(ordering)に従って決定されてもよい。
【0248】
複数のSRSリソースがSRSリソースセットによって設定される場合、端末装置1は、これらのSRSリソースのために同じ値を持つ上位層パラメータnrofSRS-Portsが設定されることを期待してもよい。SRSリソースセットは、‘codebook’がセットされている上位層パラメータusage付きの上位層パラメータSRS-ResourceSetであってもよい。
【0249】
上位層パラメータに対して‘fullpowerMode2’がセットされる場合、1つのSRSリソースセットにおいて、同じ、または、異なるSRSポート数付きの1または複数のSRSリソースが設定されてもよい。上位層パラメータに対して‘fullpowerMode2’がセットされる場合、最大で2つの異なる空間的関係(spatial relations)が、1つのSRSリソースセットにおける全てのSRSリソースのために設定されてもよい。上位層パラメータに対して‘fullpowerMode2’がセットされる場合、最大で2、または、4つのSRSリソースが1つのSRSリソースセットにおいて設定されてもよい。また、最大で8つのSRSリソースが1つのSRSリソースセットにおいて設定されてもよい。SRSリソースセットは、‘codebook’がセットされている上位層パラメータusage付きのSRSリソースセットであってもよい。
【0250】
非コードブック送信では、PUSCHはDCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、または、DCIフォーマット0_2によってスケジューリングされてもよい。端末装置1は、PUSCHのプリコーダと送信ランクを、SRIに基づいて決定してもよい。例えば、複数のSRSリソースが設定されているとき、DCIにおける1または2つのSRSリソース指示によって、SRIは与えられてもよい。例えば、SRIは、上位層パラメータによって与えられてもよい。PUSCHに適用されるSRSリソースセットは、上位層パラメータのエントリによって定義されてもよい。上位層パラメータは、srs-ResourceSetToAddModList、または、srs-ResourceSetToAddModListDCI-0-2であってもよい。
【0251】
端末装置1は、SRS送信のために1または複数のSRSリソースを用いてもよい。1つのSRSリソースセットにおけるSRSリソースの最大数はUE capability(端末能力)として基地局装置3に送信されてもよい。SRSリソースは同じOFDMシンボルにおける同時送信のために設定されてもよい。同時に送信される複数のSRSリソースは、同じリソースブロックを占有してもよい。各SRSリソースにおいて1つのSRSポートが設定されてもよい。1または2つのSRSリソースセットが、上位層パラメータSRS-ResourceSetにおける上位層パラメータusageに‘nonCodebook’がセットされている上位層パラメータsrs-ResourceSetToAddModListにおいて設定されてもよい。2つのSRSリソースセットが設定されている場合、1または2つのSRIがDCIフィールドによって与えられてもよい。DCIフィールドは、2つのSRSリソース指示のDCIフィールドであってもよい。
【0252】
端末装置1は、指示されるSRIを1または複数のPUSCH繰り返しに対して適用してもよい。例えば、PUSCH繰り返しのSRSリソースセットに従って、端末装置1は、指示されるSRIを1または複数のPUSCH繰り返しに対して適用してもよい。非コードブック送信のために設定されるSRSリソースセット毎のSRSリソースの最大数は、4であってもよい。非コードブック送信のために設定されるSRSリソースセット毎のSRSリソースの最大数は、8であってもよい。指示される1または2つのSRIのそれぞれは、SRIによって識別されるSRSリソースセットのSRSリソースの最新送信に関連してもよい。SRS送信はSRIを伝達するPDCCHの前であってもよい。2つのSRSリソースセットにおいてSRSリソースの異なる数が設定されることを端末装置1は期待しなくてもよい。
【0253】
端末装置1は、“指示されるTCI状態”を1または複数のPUSCH繰り返しに対して適用してもよい。例えば、SRSリソースセット指示フィールド、または、TRP指示フィールドに従って、端末装置1は、“指示されるTCI状態”を1または複数のPUSCH繰り返しに対して適用してもよい。1または2つの“指示されるTCI状態”のそれぞれは、第一のDCIフォーマットによって指示されるTCI状態の最新指示に関連してもよい。第一のDCIフォーマットは、PUSCH繰り返しをスケジューリングする第二のDCIフォーマットよりも前に送信されてもよい。
【0254】
複数のPDCCH候補(PDCCH candidate(s))が、上位層パラメータによって設定される探索領域セットに関連する場合、1つのPDCCH候補が用いられる。該1つのPDCCH候補は、2つのPDCCH候補のうち、早く開始されるPDCCH候補であってもよい。上位層パラメータはsearchSpaceLinkingであってもよい。
【0255】
非コードブック送信では、端末装置1はプリコーダを計算してもよい。例えば、NZP CSI-RSリソースの測定(measurement)に基づいてSRS送信のために用いられるプリコーダが計算されてもよい。1つのSRSリソースセットのために1つのNZP CSI-RSリソースが設定されてもよい。例えば、1つのSRSリソースセットは、‘nonCodebook’がセットされている上位層パラメータを持つSRSリソースセットであってもよい。
【0256】
非周期的SRSリソースセットが設定される場合、NZP-CSI RSはSRSリクエストフィールド経由で指示されてもよい。SRSリクエストフィールドは、DCIフォーマット0_1、DCIフォーマット0_2、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2のいずれかにおけるDCIフィールドの1つであってもよい。第1の上位層パラメータは、非周期的SRS(aperiodic SRS triggerting state)とSRSリソースセット間の関連を指示してもよい。第1の上位層パラメータと、トリガされるSRSリソースと、srs-ResourceSetIdと、csi-RSと、は上位層パラメータSRS-ResourceSetにおいて設定されてもよい。上位層パラメータcsi-RSはNZP-CSI-RS-ResourceIdを指示してもよい。SRSリクエストに関連する上位層パラメータSRS-ResourceSetは、上位層パラメータであるリストのエントリによって定義されてもよい。上位層パラメータであるリストは、上位層パラメータsrs-ResourceSetToAddModList、または、srs-ResourceSetToAddModListDCI-0-2であってもよい。端末装置1は、プリコーディング情報(SRSプリコーディング情報)を更新することを期待しなくてもよい。例えば、非周期的NZP-CSI-RSリソースの受信の最後のOFDMシンボルから、非周期的SRS送信の最初のOFDMシンボルのギャップが42OFDMシンボル以下である場合、端末装置1はプリコーディング情報を更新することを期待しなくてもよい。
【0257】
非周期的NZP CSI-RSリソースに関連する非周期的SRSが設定される場合、CSI-RSの存在がSRSリクエストフィールドによって指示されてもよい。SRSリクエストフィールドの値が‘00’でない場合、かつ、スケジューリングDCIがクロスキャリアスケジューリング(cross carrier scheduling)、または、クロスBWPスケジューリング(cross bandwidth part scheduling)に用いられない場合、CSI-RSの存在(presence)がSRSリクエストフィールドによって指示されてもよい。
【0258】
端末装置1は、1対1マッピングを実行してもよい。1対1マッピングは、SRIからDMRSポートと対応するPUSCHレイヤへのマッピングであってもよい。0からv-1のPUSCHレイヤが与えられてもよい。vはレイヤ数であってもよい。レイヤ数は上位層パラメータによって設定されてもよい。レイヤ数は、DCIによって指示されてもよい。端末装置1はPUSCHをSRSポートと同じアンテナポートを用いて送信してもよい。例えば、SRIによって指示されるSRSリソースにおけるSRSポートは、pi = 1000+iとしてインデックス付けされてもよい。例えば、(i+1)番目のSRSリソースにおけるSRSポートは、piであってもよい。また、(i+1)番目のSRSリソースにおけるSRSポートは、piとしてインデックス付けされてもよい。piは1000+iであってもよい。すなわち、pi=1000+iであってもよい。
【0259】
非コードブック送信では、SRSリソースのための空間的関係情報(Spatial relation information(info))と、SRSリソースセットのための上位層パラメータSRS-ResourceSetにおける上位層パラメータassociatedCSI-RSと、の両方が設定されることを端末装置1は期待しなくてもよい。空間的関係情報は上位層パラメータによって決定されてもよい。空間的関係情報は、上位層パラメータspatialRelationInfoであってもよい。非コードブック送信では、‘nonCodebook’がセットされている上位層パラメータを持つSRSリソースセットにおいて最低でも1つのSRSリソースが設定されるとき、端末装置1はDCIフォーマット0_1、もしくは、DCIフォーマット0_2によってスケジューリングされてもよい。空間的関係情報はTCI状態によって決定されてもよい。空間的関係情報は“指示されるTCI状態”によって決定されてもよい。
【0260】
1または複数のSRSリソースセット(Sounding Reference Signal resource set)は、第1の上位層パラメータによって設定されてもよい。第1の上位層パラメータは、SRS-ResourceSet、または、SRS-PosResourceSetでもよい。各SRSリソースセットでは、K個のSRSリソースが設定されてもよい。Kは1以上の整数であってもよい。Kの最大値はUE capabilityによって示されてもよい。Kの最大値は16であってもよい。SRSリソースセットの適応可能性は第2の上位層パラメータにおいて設定されてもよい。第2の上位層パラメータはusageであってもよい。例えば、第2の上位層パラメータに対して‘beamManagement’がセットされる場合、1または複数のSRSリソースセットの各々において、1つのSRSリソースが送信されてもよい。例えば、与えられた時間インスタンスにおいてSRSリソースが送信されてもよい。異なるSRSリソースセットにおける複数のSRSリソースは同時に送信されてもよい。例えば、同じBWPの異なるSRSリソースセットにおいて、同じ時間領域動作(behaviour)を持つ複数のSRSリソースは同時に送信されてもよい。
【0261】
非周期的SRSでは、設定されるSRSリソースセットから少なくとも1つを選択するために、少なくとも1つのDCIフィールドが用いられてもよい。
【0262】
2つのSRSリソースセット(第一のSRSリソースセットと第二のSRSリソースセット)が設定される場合、かつ、PUSCH繰り返しタイプAにおける繰り返し回数Kが1より大きい場合、同じOFDMシンボル割り当てが連続するKスロットに渡って適用されてもよく、PUSCHは1つの送信レイヤに制限されてもよい。端末装置1は、連続するKスロットに渡ってトランスポートブロックを繰り返ししてもよい。SRSリソースセット指示フィールドのコードポイント“00”が指示される場合、第一のSRSリソースセットは、連続するKスロットに関連してもよい。SRSリソースセット指示フィールドのコードポイント“01”が指示される場合、第二のSRSリソースセットは、連続するKスロットに関連してもよい。SRSリソースセット指示フィールドのコードポイント“10”が指示される場合、第一のSRSリソースセットと第二のSRSリソースセットは、連続するKスロットに関連してもよい。例えば、K=2の場合、第一のSRSリソースセットは第一のスロットに適用され、第二のSRSリソースセットは第二のスロットに適用されてもよい。K>2の場合、かつ、サイクリックマッピング(cyclicMapping)が有効である場合、第一と第二のSRSリソースセットは、それぞれ連続するKスロットの第一と第二のスロットに適用されてもよく、かつ、同じSRSリソースセットマッピングパターンが、連続するKスロットの残りのスロットに続いてもよい。K>2の場合、かつ、シーケンシャルマッピング(sequentialMapping)が有効である場合、第一のSRSリソースセットは、連続するKスロットの第一と第二のスロットに適用されてもよく、かつ、第二のSRSリソースセットは、連続するKスロットの第三と第四のスロットに適用されてもよく、かつ、同じSRSリソースセットマッピングパターンが、連続するKスロットの残りのスロットに続いてもよい。SRSリソースセット指示フィールドのコードポイント“11”が指示される場合、第一のSRSリソースセットと第二のSRSリソースセットは、連続するKスロットに関連してもよい。例えば、K=2の場合、第二のSRSリソースセットは第一のスロットに適用され、第一のSRSリソースセットは第二のスロットに適用されてもよい。K>2の場合、かつ、サイクリックマッピング(cyclicMapping)が有効である場合、第二と第一のSRSリソースセットは、それぞれ連続するKスロットの第一と第二のスロットに適用されてもよく、かつ、同じSRSリソースセットマッピングパターンが、連続するKスロットの残りのスロットに続いてもよい。K>2の場合、かつ、シーケンシャルマッピング(sequentialMapping)が有効である場合、第二のSRSリソースセットは、連続するKスロットの第一と第二のスロットに適用されてもよく、かつ、第一のSRSリソースセットは、連続するKスロットの第三と第四のスロットに適用されてもよく、かつ、同じSRSリソースセットマッピングパターンが、連続するKスロットの残りのスロットに続いてもよい。SRSリソースセット指示(SRS resource set indicator)フィールドは、DCIフォーマット0_1、および、DCIフォーマット0_2の一方または両方に含まれてもよい。SRS-ResourceSetにおけるusageが‘codebook’、または、‘noncodebook’にセットされて、2つのSRSリソースセットが設定されてもよい。
【0263】
SRSリソースセット指示フィールドは、1または2つのTCI状態を決定してもよい。例えば、SRSリソースセット指示フィールドが“00”、または、“01”を指示する場合、1つのTCI状態が用いられてもよい。例えば、SRSリソースセット指示フィールドが“10”、または、“11”を指示する場合、2つのTCI状態が用いられてもよい。1または2つのTCI状態は、UL TCI状態(UL-TCIState)、および、DL/Joint TCI状態(DLorJoint-TCIState)の一方または両方であってもよい。1または2つのTCI状態は、“指示されるUL TCI状態(UL-TCIState)”、および、“指示されるDL/Joint TCI状態(DLorJoint-TCIState)”の一方または両方であってもよい。
【0264】
SRSリソースセット指示フィールドは、第一のTCI状態と第二のTCI状態の一方または両方が用いられることを決定してもよい。例えば、SRSリソースセット指示フィールドが“00”を指示する場合、第一のTCI状態が用いられてもよい。例えば、SRSリソースセット指示フィールドが“01”を指示する場合、第二のTCI状態が用いられてもよい。例えば、SRSリソースセット指示フィールドが“10”、または、“11”を指示する場合、第一のTCI状態と第二のTCI状態が用いられてもよい。
【0265】
端末装置1は、STxMP(Simultaneous Transmission with Multi panel)が適用されてもよい。第一の上りリンク物理チャネルと第二の上りリンク物理チャネルの一方または両方のためにSTxMP(Simultaneous Transmission with Multi panel)が適用されてもよい。STxMPが適用される場合、端末装置1は、第一の上りリンク物理チャネルと第二の上りリンク物理チャネルを同時に送信してもよい。STxMPが適用される場合、端末装置1は、第一の上りリンク物理チャネルと第二の上りリンク物理チャネルを同じ時間リソースおよび同じ周波数リソースにおいて送信してもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルのために指示される第一のDMRSポートの第一のCDM(Code Division Multiplexing)グループは、第二の上りリンク物理チャネルのために指示される第二のDMRSポートの第二のCDMグループと異なってもよい。第一のCDMグループと第二のCDMグループが同じであることは期待されなくてもよい。第一のDMRSポートと第二のDMRSポートの一方、または、両方は、1つのDCIフォーマットにおけるアンテナポートフィールドによって指示されてもよい。第一のCDMグループと第二のCDMグループはアンテナポートフィールドによって指示されてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルと第二の上りリンク物理チャネルは1つのプリコーディング行列に対応してもよい。1つのプリコーディング行列は、DCIフォーマットにおけるTPMIフィールドによって決定されてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルは第一のTCI状態(ステート)に対応し、かつ、第二の上りリンク物理チャネルは第二のTCI状態に対応してもよい。第一のTCI状態と第二のTCI状態は、DCIフォーマット1_1/1_2におけるTCI(Transmission Configuration Indication)フィールドによって指示されてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルは第一の上りリンク送信空間フィルタ(UL Tx Spatial filter)に対応し、かつ、第二の上りリンク物理チャネルは第二の上りリンク送信空間フィルタに対応してもよい。第一の上りリンク送信空間フィルタは、DCIフォーマットにおけるSRI(SRS resource indication)フィールドによって決定されてもよい。第二の上りリンク送信空間フィルタは、DCIフォーマットにおけるSecond SRIフィールドによって決定されてもよい。
【0266】
STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルに対応する第一の送信レイヤ数(ランク数)は、第二の上りリンク物理チャネルに対応する第二の送信レイヤ数(ランク数)と同じでもよく、異なってもよい。第一の送信レイヤ数と第二の送信レイヤ数との差は、2以上であることは期待されなくてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルと第二の上りリンク物理チャネルは完全に重複(fully overlap)されてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルと第二の上りリンク物理チャネルは部分的に重複(partially overlap)されることが期待されなくなくてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルに対応する第一のトランスポートブロックが第二の上りリンク物理チャネルに対応する第二のトランスポートブロックと異なることは期待されなくてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネルと第二の上りリンク物理チャネルのそれぞれは、2つのトランスポートブロック(コードワード)を伝達することを期待しなくてもよい。STxMPが適用される場合、第一の上りリンク物理チャネル、および、第二の上りリンク物理チャネルの一方、または、両方のために上位層パラメータsfnSchemePusch、または、上位層パラメータsfnSchemePucchが設定されることが期待されなくてもよい。あるPUSCHのために上位層パラメータsfnSchemePuschが設定される場合、あるPUSCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つ)のTCI状態の参照信号(reference signal)とQCLであってもよい。あるPUCCHのために上位層パラメータsfnSchemePucchが設定される場合、あるPUCCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つ)のTCI状態の参照信号(reference signal)とQCLであってもよい。
【0267】
STxMPが適用されることは、上位層パラメータによって設定されてもよい。例えば、PUSCHのためにSTxMPが適用されることは、PUSCHのための専用上位層パラメータによって設定されてもよい。例えば、PUCCHのためにSTxMPが適用されることは、PUCCHのための専用上位層パラメータによって設定されてもよい。STxMPが適用されることは、DCIフォーマットによって指示されてもよい。
【0268】
PUSCH-MTRP手法は、cyclicMappingが有効である場合のPUSCH繰り返し、sequentialMappingが有効である場合のPUSCH繰り返し、STxMPの総称であってもよい。例えば、PUSCH-MTRP手法が適用されることは、cylicMappingが有効であること、sequentialMappingが有効であること、および、STxMPが適用されることのいずれかであってもよい。
【0269】
複数のTRP(Transmission Reception Point、または、Transmit/Receive Point)が用いられてもよい。基地局装置3は複数のTRP(Multi-TRP)で構成されてもよい。端末装置1は、1つのサービングセルにおける2つのTRPによってスケジューリングされてもよい。Multi-TRPでは、single-DCIとmulti-DCIの一方の動作モードが用いられてもよい。Multi-TRPでは、MAC層と物理層において、上りリンクの制御が完了されてもよい。Multi-TRPでは、MAC層と物理層において、下りリンクの制御が完了されてもよい。Single-DCIモードでは、端末装置1は、2つのTRPのための同じDCIによってスケジューリングされてもよい。Multi-DCIモードでは、端末装置1は、各TRPからの独立なDCIによってスケジューリングされてもよい。Multi-DCIモードでは、Multi-TRPにおける、各TRPは、TRP情報によって特定されてもよい。すなわち、Multi-TRPのうちの1つのTRPは、1つのTRP情報によって識別されてもよい。TRP情報は、1つのTRPを選択するために用いられてもよい。また、1つの制御リソースセット(CORESET: Control Resource Set)にCORESETリソースプールのインデックスが関連付けられてよい。端末装置1は、CORESETリソースプールのインデックスに基づいてPUSCHを送信してもよい。端末装置1は、CORESETリソースプールのインデックスに基づいてPDCCH、および、PDSCHを送信してもよい。TRP情報は、CORESETプールインデックスであってもよい。TRP情報は、TRP指示フィールドによって与えられてもよい。
【0270】
端末装置1は、ビームを形成してもよい(ビームフォーミング)。例えば、端末装置1は、ビームフォーミングによって、電波(電磁波)を特定の空間方向へ送信してもよい。例えば、端末装置1は、ビームフォーミングによって、電波を特定の空間方向から受信してもよい。端末装置1は、電波の送信、および、受信の一方または両方ために、1または複数のアンテナを備えてもよく、かつ、用いてもよい。指向性を持つ電波は、ビームと呼称されてもよい。ビームに関連する情報をビーム情報と呼称されてもよい。例えば、ビーム情報は、特定の空間方向であってもよい。例えば、ビーム情報は、電波の到来方向であってもよい。ビーム情報は、TCI状態であってもよい。ビーム情報は、上りリンク送信空間フィルタであってもよい。ビーム情報は、SRSリソース指示であってもよい。ビーム情報は、QCL想定、または、QCL関係であってもよい。
【0271】
端末装置1は、上位層パラメータTCI-Stateが設定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つのリストが上位層パラメータPDSCH-Configにおいて設定されてもよい。1つのリストは、最大M個の上位層パラメータTCI-Stateを含んでもよい。1つのリストは、最大M個の上位層パラメータTCI-Stateのリストであってもよい。端末装置1は、DCIを伴うPDCCHに従って、PDSCHをデコード(受信)するために1つのリストが設定されてもよい。Mは、端末能力(UE capability)に依存してもよい。例えば、Mは、端末能力maxNumberConfiguredTCIStatePerCCに依存してもよい。TCI-Stateは、TCI状態と呼称されてもよい。
【0272】
各TCI-State(すなわち、上位層パラメータTCI-State)は、QCL(QCL関係: Quasi co-location relationship)を設定するためのパラメータを含んでもよい。QCL関係は、1または2つの下りリンク参照信号(下りリンク物理シグナル)とPDSCHのDMRS(DMRSポート)との関係であってもよい。QCL関係は、1または2つの下りリンク参照信号(下りリンク物理シグナル)とPDCCHのDMRS(DMRSポート)との関係であってもよい。QCL関係は、1または2つの下りリンク参照信号(下りリンク物理シグナル)と1つのCSI-RSリソースのCSI-RS(CSI-RSポート)との関係であってもよい。例えば、チャネル/信号Aとチャネル/信号BとのQCL関係は、チャネル/信号Aがチャネル/信号BとQCLであることを表してもよい。
【0273】
QCL関係は、上位層パラメータqcl-Type1と上位層パラメータqcl-Type2の一方または両方によって設定されてもよい。例えば、QCL関係は、第一の下りリンク参照信号(DL RS)のための上位層パラメータqcl-Type1と、第二の下りリンク参照信号のための上位層パラメータqcl-Type2と、の一方または両方によって設定されてもよい。第一の下り参照信号と第二の下り参照信号が異なる場合、qcl-Type1のQCLタイプは、qcl-Type2のQCLタイプと同じでなくてもよい。各下りリンク参照信号に対応するQCLタイプは、上位層パラメータQCL-Infoにおける上位層パラメータqcl-Typeによって与えられてもよい。QCLタイプは、typeA、typeB、typeC、および、typeDのいずれかであってもよい。
【0274】
端末装置1は、上位層パラメータDLorJointTCIStateが設定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つのリストが上位層パラメータPDSCH-Configにおいて設定されてもよい。1つのリストは、最大128個の上位層パラメータDLorJointTCIState(TCIState)を含んでもよい。1つのリストは、最大128個の上位層パラメータDLorJointTCIState(TCIState)のリストであってもよい。1つのリストは、1つの参照信号を提供するために設定されてもよい。上位層パラメータDLorJointTCIState(TCIState)は、1つの参照信号を提供するために設定されてもよい。1つの参照信号は、PDSCHのDMRS、および、PDCCHのDMRSのためのQCLのための参照信号であってもよい。1つの参照信号は、CSI-RSのための参照信号であってもよい。1つのリストは、1つのリファレンスを提供するために設定されてもよい。上位層パラメータDLorJointTCIStateは、1つのリファレンスを提供するために設定されてもよい。1つのリファレンスは、上りリンク送信空間フィルタ(UL TX spatial filter)を決定するために用いられてもよい。上りリンク送信空間フィルタは、PUSCH、PUCCH、および、SRSのために用いられてもよい。すなわち、1つのリファレンスは、PUSCH、PUCCH、および、SRSのための上りリンク送信空間フィルタを決定するために提供されてもよい。TCI状態は、DLorJointTCIState(TCIState)であってもよい。DLorJointTCIStateは、DL/Joint TCI状態、または、統一TCI状態(Unified TCI state)と呼称されてもよい。1つのリストは、dl-OrJoint-TCIStateListであってもよい。
【0275】
端末装置1は、上位層パラメータUL-TCIStateが設定されてもよい。例えば、端末装置1は、1つのリストが上位層パラメータBWP-UplinkDedicatedにおいて設定されてもよい。1つのリストは、最大64個の上位層パラメータUL-TCIStateを含んでもよい。1つのリストは、最大64個の上位層パラメータUL-TCIStateのリストであってもよい。各UL-TCIState(または、UL-TCIState設定)は、1つの参照信号を設定するためのパラメータを含んでもよい。例えば、各UL-TCIStateは、PUSCH、PUCCH、および、SRSの一部または全部のための上りリンク送信空間フィルタを決定するための1つの参照信号を設定するための1つのパラメータを、含んでもよい。1つのリストは、上位層パラメータul-TCI-StateListであってもよい。TCI状態は、UL-TCIStateであってもよい。UL-TCIStateは、UL TCI状態、または、統一TCI状態と呼称されてもよい。
【0276】
UL-TCIStateは、上位層パラメータTCI-UL-Stateであってもよい。UL-TCIStateは、上位層パラメータTCI-UL-Stateによって設定されてもよい。上位層パラメータTCI-UL-Stateは、1または2つの下りリンク参照信号を、1つの対応するQCLタイプに関連付けてもよい。
【0277】
DLorJointTCIState、または、UL-TCIStateが設定される場合、端末装置1は、空間関係(spatial relation)に従ってPUSCHを送信してもよい。例えば、空間関係は、1つの参照信号(RS)を基準とした関係であってもよい。例えば、1つの参照信号は、上りリンク送信空間フィルタを決定するための参照信号であってもよい。1つの参照信号は、“指示されるTCI状態”において、typeDがセットされるqcl-Typeで設定される参照信号であってもよい。“指示されるTCI状態は”、指示されるDLorJointTCIState、または、指示されるUL-TCIStateであってもよい。指示されるDLorJointTCIStateにおける基準RS(Reference RS)は、上位層パラメータNZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースであってもよい。指示されるUL-TCIStateにおける基準RSは、NZP-CSI-RS-ResourceSetにおけるCSI-RSリソースであってもよい。指示されるUL-TCIState(Indicated UL-TCIState)は、DCIフォーマット1_1、または、DCIフォーマット1_2によって指示されるTCI状態、UL TCI状態、または、統一TCI状態であってもよい。指示されるDLorJointTCIState(Indicated DLorJointTCIState)は、DCIフォーマット1_1、または、DCIフォーマット1_2によって指示されるTCI状態、DL/Joint TCI状態、または、統一TCI状態であってもよい。
【0278】
DLorJointTCIState(例えば、上位層パラメータDLorJointTCIState)、および、UL-TCIState(例えば、上位層パラメータUL-TCIState)は1つのコンポーネントキャリアの1つのBWPにおいて設定されてもよい。DLorJointTCIStateの設定、または、UL-TCIStateの設定が1つのBWPにおいてない場合、端末装置1は、リファレンスBWPからDLorJointTCIStateの設定、または、UL-TCIStateの設定を適用してもよい。
【0279】
端末装置1は、第一の上位層パラメータと第二の上位層パラメータとの両方が設定されることを期待しなくてもよい。第一の上位層パラメータは、TCI-State、SpatialRelationInfo、および、PUCCH-SpatialRelationInfoのいずれかであってもよい。第二の上位層パラメータは、DLorJointTCIState、および、UL-TCIStateのいずれかであってもよい。あるリストにおけるいずれかのコンポーネントキャリアにおいて、TCI-Stateが設定される場合、第二の上位層パラメータは、該あるリストにおける同じバンド内の任意のコンポーネントキャリアにおいて、設定されなくてもよい。該あるリストは、上位層パラメータsimultaneousTCI-UpdateList1、上位層パラメータsimultaaneousTCI-UpdateList2、上位層パラメータsimultaneousSpatial-UpdatedList1、または、上位層パラメータsimultaneousSpatial-UpdatedList2によって設定されてもよい。
【0280】
端末装置1は、活性化コマンド(activation command)を受信してもよい。活性化コマンドは、最大8の“TCI状態、および、TCI状態のペアの一方または両方”がDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’のコードポイントにマップされるために用いられてもよい。TCI状態のペアは、複数の下りリンクチャネル/信号のための1つのTCI状態(DL TCI状態)と、複数の上りリンクチャネル/信号のための1つのTCI状態(UL TCI状態)と、を伴ってもよい。複数の下りリンクチャネル/信号は、PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSの一部または全部であってもよい。複数の上りリンクチャネル/信号は、PUSCH、PUCCH、および、SRSの一部または全部であってもよい。DCI(DCIフォーマット)は、1または複数のDCIフィールドで構成されてもよい。例えば、DCI(DCIフォーマット)は、TCIフィールド(‘Transmission Configuration Indication’field)を含んで構成されてもよい。
【0281】
1または複数のTCI状態IDの第一のセットが、第二のセットにおいて活性化される場合、第一のセットは、指示されるコンポーネントキャリアにおける下りリンクBWPのために適用されてもよい。1または複数のTCI状態IDの第一のセットが、第三のセットにおいて活性化される場合、第一のセットは、指示されるコンポーネントキャリアにおける下りリンクBWPと上りリンクBWPのために適用されてもよい。第二のセットは、1または複数のコンポーネントキャリアと1または複数の下りリンクBWPの一方または両方のセットであってもよい。第三のセットは、1または複数のコンポーネントキャリアと、1または複数の下りリンクBWPと、1または複数の上りリンクBWPと、の一部または全部のセットであってもよい。
【0282】
活性化コマンドが、DLorJointTCIState、および、UL-TCIStateの一方または両方を1つのTCIコードポイント(DCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’のコードポイント)にマップする場合、端末装置1は、指示されるDLorJointTCIState(Indicated DLorJointTCIState)、および、指示されるUL-TCIState(Indicated UL-TCIState)の一方または両方を適用してもよい。
【0283】
端末装置1は、指示されるDLorJointTCIState、または、指示されるUL-TCIStateを提供するDCIフォーマット1_1/1_2を受信してもよい。DCIフォーマットは、下りリンクアサインメントを伴わなくてもい。例えば、DCIフォーマット1_1/1_2が下りリンクアサインメントを伴わない場合、端末装置1は、CS-RNTIがDCIのためのCRCをスクランブルするために用いられることと、RV(Redundancy version)が全て1であることと、MCSが全て1であることと、NDIが0であることと、FDRAタイプ0のために全て0がセットされることと、FDRAタイプ1のために全て1がセットされることと、の一部または全部を想定してもよい。
【0284】
端末装置1は、TRP指示フィールドを含むDCIフォーマットを受信してもよい。TRP指示フィールドは、1または複数の“指示されるTCI状態”から、1または2つのTCI状態を選択してもよい。該TCI状態は、“適用されるTCI状態”と呼称されてもよい。1つのTCI状態が選択される場合、DCIフォーマットによってスケジューリングされるPDSCH、PUSCH、PUCCH、CSI-RS、または、SRSに対して1つのTCI状態が適用されてもよい。2つのTCI状態が選択される場合、DCIフォーマットによってスケジューリングされるPDSCH、PUSCH、PUCCH、CSI-RS、または、SRSに対して2つのTCI状態が適用されてもよい。“指示されるTCI状態”は、指示されるDLorJointTCIState、または、“指示されるUL-TCIState”であってもよい。DCIフォーマットは、DCIと呼称されてもよい。
【0285】
Nconf個のTCI状態は設定されてもよい。例えば、Nconf個のTCI状態は、無線リソース制御層において設定されてもよい。例えば、Nconf個のTCI状態は、上位層パラメータによって設定されてもよい。Nconf個のTCI状態のそれぞれは、“設定されるTCI状態”と呼称されてもよい。Nconfは、1から128までの整数であってもよい。TCI状態がDL TCI状態、または、Joint TCI状態である場合、Nconfは、1から128までの整数であってもよい。TCI状態がUL TCI状態である場合、Nconfは、1から64までの整数であってもよい。
【0286】
Nact個のTCI状態は活性化されてもよい。例えば、Nact個のTCI状態は、Nconf個のTCI状態の一部または全部であってもよい。例えば、Nact個のTCI状態は、媒体アクセス制御層において活性化されてもよい。例えば、Nact個のTCI状態は、MAC CEによって活性化されてもよい。Nact個のTCI状態のそれぞれは、“活性化されるTCI状態”と呼称されてもよい。Nactは、1から32までの整数であってもよい。
【0287】
Nind個のTCI状態は指示されてもよい。例えば、Nind個のTCI状態は、Nact個のTCI状態の一部または全部であってもよい。例えば、Nind個のTCI状態は、物理層において指示されてもよい。例えば、Nind個のTCI状態は、DCIによって指示されてもよい。例えば、Nind個のTCI状態は、DCIにおけるTCIフィールドによって指示されてもよい。Nind個のTCI状態のそれぞれは、“指示されるTCI状態”と呼称されてもよい。“指示されるTCI状態”は、PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSに適用されてもよい。“指示されるTCI状態”は、PUSCH、PUCCH、および、SRSに適用されてもよい。“指示されるTCI状態”は、PDSCH、PDCCH、CSI-RS、PUSCH、PUCCH、および、SRSに適用されてもよい。Nindは、1から4までの整数であってもよい。
【0288】
Napp個のTCI状態は指示されてもよく、また、適用されてもよい。例えば、Napp個のTCI状態は、Nind個のTCI状態の一部または全部であってもよい。例えば、Napp個のTCI状態は、物理層において指示されてもよい。例えば、Napp個のTCI状態は、DCIによって指示されてもよい。例えば、Napp個のTCI状態は、DCIにおけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。Napp個のTCI状態のそれぞれは、“適用されるTCI状態”と呼称されてもよい。Nappは、1または2であってもよい。
【0289】
端末装置1は上位層設定を受信してもよい。端末装置1が、“設定されるTCI状態”が設定された後、かつ、“設定されるTCI状態”から1つの“指示されるTCI状態”が適用される前において、端末装置1は、“指示されるTCI状態”を適用するPDSCHのDMRS、PDCCHのDMRS、および、CSI-RSが、SS/PBCHブロックとQCLであることを想定してもよい。例えば、端末装置1が複数のDLorJoint-TCIStateの最初の設定を受信した後、かつ、設定されたTCI状態から1つの指示されるTCI状態が適用される前において、端末装置1は、指示されるTCI状態を適用するPDSCHのDMRS、PDCCHのDMRS、および、CSI-RSが、SS/PBCHブロックとQCLであることを想定してもよい。
【0290】
端末装置1は上位層設定を受信してもよい。端末装置1が、“設定されるTCI状態”が設定された後、かつ、“設定されるTCI状態”から1つの“指示されるTCI状態”が適用される前において、端末装置1は、“指示されるTCI状態”を適用するPUSCH、PUCCH、および、SRSのための第一の上りリンク送信空間フィルタが、第二の上りリンク送信空間フィルタと同じであることを想定してもよい。例えば、端末装置1が複数のDLorJoint-TCIState、または、複数のUL-TCIStateの最初の設定を受信した後、かつ、設定されたTCI状態から1つの指示されるTCI状態が適用される前において、端末装置1は、指示されるTCI状態を適用するPUSCH、PUCCH、および、SRSのための第一の上りリンク送信空間フィルタ(UL TX spatial filter)が、第二の上りリンク送信空間フィルタと同じであることを想定してもよい。第二の上りリンク送信空間フィルタは、イニシャルアクセス手順(Initial access procedure)におけるランダムアクセスレスポンスグラントによってスケジューリングされるPUSCH送信のための上りリンク送信空間フィルタであってもよい。
【0291】
端末装置1が複数のDLorJoint-TCIStateの設定(“設定されるTCI状態”)を受信した後、かつ、設定されたTCI状態から1つの“指示されるTCI状態”が適用される前において、指示されるTCI状態を適用するPDSCHのDMRS、PDCCHのDMRS、および、CSI-RSは、SS/PBCHブロック、または、CSI-RSリソースとQCLであってもよい。例えば、SS/PBCHブロック、または、CSI-RSリソースは、同期付きの再設定によって開始されるランダムアクセス手順において識別されてもよい。例えば、端末装置1は、DLorJoint-TCIStateの設定を、同期付きの再設定(Reconfiguration with sync)の一部として受信してもよい。
【0292】
端末装置1が複数のDLorJoint-TCIState、または、複数のUL-TCIStateの設定(“設定されるTCI状態”)を受信した後、かつ、設定されたTCI状態から1つの“指示されるTCI状態”が適用される前において、指示されるTCI状態を適用するPUSCH、PUCCH、および、SRSのための第一の上りリンク送信空間フィルタは、第二の上りリンク送信空間フィルタと同じであることを想定してもよい。第二の上りリンク送信空間フィルタは、同期付きの再設定によって開始されるランダムアクセス手順におけるランダムアクセスレスポンスグラントによってスケジューリングされるPUSCH送信のための上りリンク送信空間フィルタであってもよい。
【0293】
DLorJoint-TCIStateは“指示されるTCI状態”として用いられてもよい。例えば、端末装置1は、“指示されるTCI状態”を適用するPDSCHのDMRS、PDCCHのDMRS、および、CSI-RSのために、QCL想定(QCL関係、QCL)を“設定されるTCI状態”から取得してもよい。“指示されるTCI状態”は、PDSCHのDMRSと、PDCCHのDMRSと、CSI-RSと、に対して適用されてもよい。“指示されるTCI状態”は、PDSCHのDMRSと、PDCCHのDMRSと、CSI-RSと、PUSCHと、PUCCHと、SRSと、に対して適用されてもよい。
【0294】
UL-TCIStateは“指示されるTCI状態”として用いられてもよい。例えば、端末装置1は、“指示されるTCI状態”を適用するPUSCH、PUCCH、および、SRSのために、“設定されるTCI状態”から上りリンク送信空間フィルタを決定してもよい。
【0295】
端末装置1が第一のチャネルを送信する場合、かつ、第一の“指示されるTCI状態”が第二の“指示されるTCI状態”と異なる場合、第一の“指示されるTCI状態”は、第一のスロットから適用されてもよい。第一のチャネルは、HARQ-ACK情報を伴うPUCCH、または、HARQ-ACK情報を伴うPUSCHであってもよい。HARQ-ACK情報は、下りリンクアサインメントなしでTCI状態指示(TCI State indication)を伝達するDCIに対応するHARQ-ACK情報であってもよい。HARQ-ACK情報は、TCI状態指示を伝達するDCIによってスケジューリングされるPDSCHに対応するHARQ-ACK情報であってもよい。第二の指示されるTCI状態は、第一の指示されるTCI状態よりも前(以前)に指示されてもよい。第一のスロットは、第一のチャネルの最後のOFDMシンボルから最低でもbeamAppTime シンボル後の最初のスロットであってもよい。BeamAppTimeは、OFDMシンボル数であってもよい。BeamAppTimeは上位層パラメータによって設定されてもよい。BeamAppTimeは端末能力によって決定されてもよい。指示されるTCI状態は、指示されるDLorJointTCIState、または、指示されるUL-TCIStateであってもよい。
【0296】
上位層パラメータPDCCH-ConfigがCORESETプールインデックス(CORESET Pool Index、または、coresetPoolIndex)の2つの異なる値を含む場合、端末装置1は、各CORESETプールインデックスに関連するCORESETのために活性化コマンド(“活性化されるTCI状態”)を受信してもよい。活性化コマンドは、最大8個のTCI状態をDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’のコードポイントにマップするために用いられてもよい。1つのCORESETプールインデックスのためにTCI状態IDのセットが活性化される場合、該1つのCORESETプールインデックスに対応する“活性化されるTCI状態”は、1つの物理セルIDに関連してもよく、該1つのCORESETプールインデックスと異なるCORESETプールインデックスに対応する“活性化されるTCI状態”は、該1つの物理セルIDと異なる物理セルIDに関連してもよい。活性化コマンドは、MAC CEとして受信されてもよい。1つのBWPにおいて1または複数のCORESETが設定されてもよい。1つのCORESETは、‘0’、または、‘1’のCORESETプールインデックスに対応してもよい。
【0297】
DCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’の1つのコードポイントは、最大4つのTCI状態を含んでもよい。例えば、最大4つのTCI状態のうち1つは、Joint TCI状態であってもよい。最大4つのTCI状態のうち1つは、DL TCI状態であってもよい。最大4つのTCI状態のうち1つは、UL TCI状態であってもよい。DCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’の1つのコードポイントは、2つの“TCI状態のペア”を含んでもよい。TCI状態のペアは、DL TCI状態とUL TCI状態のペアであってもよい。端末装置1は、活性化コマンドを受信してもてよい。活性化コマンドは、4つ以下のTCI状態の最大8個の組み合わせをDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’のコードポイントにマップするために用いられてもよい。活性化コマンドは、1または2つの“TCI状態のペア”の最大8個の組み合わせをDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’のコードマップにマップするために用いられてもよい。端末装置1は、活性化コマンドにおいて、8より多いTCI状態を受信することを期待しなくてもよい。端末装置1は、活性化コマンドにおいて、8より多い“TCI状態のペア”を受信することを期待しなくてもよい。
【0298】
端末装置1が第一のスロットにおいて第一のPUCCHを送信する場合、TCI状態とコードポイントとのマッピングは、第二のスロットから適用されてもよい。第一のPUCCHは、第一のHARQ-ACK情報を伴ってもよい。第一のPUCCHは、第一のPDSCHに対応して送信されてもよい。第一のPDSCHは、活性化コマンドを伝達してもよい。
【0299】
第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、第一の時間オフセットが第一の値よりも大きい、または、同じである場合、かつ、端末装置1がTCI状態の最初の設定(設定されるTCI状態)を受信した後において、かつ、活性化コマンド(活性化されるTCI状態)が受信される前において、PDSCHのDMRSポートは、QCLタイプAに関してSS/PBCHブロックとQCLであってもよい。第一の上位層パラメータは、PDSCHをスケジューリングするCORESETのために設定されてもよい。CORESETは、PDSCHをスケジューリングしてもよい。第一の時間オフセットは、DL DCIの受信とPDSCHとの間のオフセットであってもよい。第一の値は、timeDurationForQCLであってもよい。
【0300】
第一の上位層パラメータが設定される場合、端末装置1は、CORESETにおいて送信されるPDCCHのDCIフォーマットにおいてTCIフィールドが存在することを想定してもよい。第一の上位層パラメータは、‘enabled’がセットされるtci-PresentInDCIであってもよい。第一の上位層パラメータは、PDSCH、または、マルチキャストPDSCHをスケジューリングするCORESETのために、‘enabled’がセットされるtci-PresentInDCIであってもよい。第一の上位層パラメータは、tci-PresentDCI-1-2であってもよい。
【0301】
第一のDCIフォーマットがPDSCHをスケジューリングする場合、かつ、時間オフセットが閾値以上である場合、PDSCHアンテナポートQCLを決定するために、PDSCHのためのTCI状態またはQCL想定は、PDCCHのために用いられるCORESETのために適用されるTCI状態またはQCL想定と同じであってもよい。時間オフセットは、DL DCIの受信と対応するPDSCHとの間の時間オフセットであってもよい。閾値はtimeDurationForQCLであってもよい。第一のDCIフォーマットは、TCIフィールドを含まなくてもよい。
【0302】
第一の上位層パラメータと第二の上位層パラメータが設定される場合、かつ、時間オフセットが閾値以上である場合、かつ、TCI状態を伴わないDCIスケジューリングがサポートされる場合、PDSCHのためのTCI状態、または、QCL想定は、DL DCIの受信のために用いられるCORESETに適用されるTCI状態、または、QCL想定と同じであってもよい。該同じであることは、CORESETの活性化TCI状態の数に関係なくてもよい。SFN PDSCHと非SFN PDSCHとの動的切り替え(dynamic switching)がサポートされていない場合、2つのTCI状態を含むCORESETで端末装置1は活性化されてもよい。SFN PDSCHと非SFN PDSCHとの動的切り替えがサポートされていない場合、2つの“指示されるTCI状態”(適用されるTCI状態)がPDSCHに適用されてもよい。例えば、SFN PDSCHと非SFN PDSCHとの動的切り替えがサポートされていない場合、1つの“指示されるTCI状態”(適用されるTCI状態)がPDSCHに適用されることは期待されなくてもよい。DL DCIは、サービングセルのアクティブBWPにおいて受信されてもよい。DL DCIは、下りリンクチャネル(下りリンク物理チャネル)のためのDCIであってもよい。SFN PDSCHは、SFNが適用されるPDSCHであってもよい。第一の上位層パラメータは、sfnSchemePdcchであってもよい。第二の上位層パラメータは、sfnSchemePdschであってもよい。時間オフセットは、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットであってもよい。閾値は、timeDurationForQCLであってもよい。sfnSchemePdcchが設定されることは、PDCCHにSFN(Single Frequency Network)が適用されることであってもよい。SFN手法が適用されることは、同時に異なるパネルから同じDMRSポートが送信されることであってもよい。1つのビームは、1つのパネルに対応してもよい。1つのTSI状態は、1つのパネルに対応してもよい。
【0303】
第一の上位層パラメータと第二の上位層パラメータが設定されない場合、かつ、DCIフォーマット1_1/1_2によってスケジューリングがされる場合、かつ、時間オフセットが閾値以上である場合、端末装置1はTCIフィールドが存在することを期待してもよい。第一の上位層パラメータは、sfnSchemePdcchであってもよい。第二の上位層パラメータは、sfnSchemePdschであってもよい。
【0304】
PDSCHがDCIフォーマット1_0/1_1/1_2でスケジューリングされる場合、かつ、第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、第二の上位層パラメータが設定されない場合、かつ、活性化コマンドにおいて2つのTCI状態を伴うTCIコードポイント(TCIフィールドにおけるコードポイント)がない場合、かつ、時間オフセットが閾値以上である場合、2つのTCI状態で指示されるPDSCHをCORESETがスケジューリングする場合、PDSCHのためのTCI状態、または、QCL想定は、PDCCHのために用いられるCORESETに適用される1番目のTCI状態、または、QCL想定であってもよい。第一の上位層パラメータは、‘sfnSchemeA’がセットされるsfnSchemePdcchであってもよい。第二の上位層パラメータは、sfnSchemePdschであってもよい。
【0305】
時間オフセットが閾値以下である場合、かつ、最低でも1つの“設定されるTCI状態”がtypeDのQCLタイプを含む場合、動作1、動作2、動作3、動作4、および、動作5の一部または全部が行われてもよい。時間オフセットは、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットであってもよい。閾値は、timeDurationForQCLであってもよい。
【0306】
動作1では、第一のPDSCHのDMRSポートは、第一のQCLパラメータに関して第一の参照信号とQCLであってもよい。第一のQCLパラメータは、CORESETのPDCCH QCL指示のために用いられてもよい。CORESETは、アクティブBWPにおける1または複数のCORESETのうち最小のCORESET ID(controlResourceSetId)を伴う探索領域(探索領域セット)に関連してもよい。また、CORESETは、アクティブBWPにおける1または複数のCORESETのうち、最新のスロットにおけるCORESETであってもよい。
【0307】
動作2では、第一の上位層パラメータと第二の上位層パラメータが設定される場合、CORESETプールインデックスの第一の値に関連する第二のPDSCHのDMRSポートは、第二のQCLパラメータに関する参照信号とQCLであってもよい。第二のQCLパラメータは、CORESETのPDCCH QCL指示のために用いられてもよい。CORESETは、第二のPDSCHをスケジューリングするPDCCHと同じCORESETプールインデックスで設定されてもよい。CORESETは、最小のCORESET IDを伴う探索領域に関連してもよい。CORESETは、最新のスロットにおけるCORESETであってもよい。第一の上位層パラメータは、enableDefaultTCI-StatePerCoresetPoolIndexであってもよい。第二の上位層パラメータは、2つの異なるCORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)の値を含むPDCCH-Configであってもよい。
【0308】
動作3では、第三の上位層パラメータが設定される場合、かつ、最低でも1つのTCIコードポイントが2つのTCI状態を指示する場合、PDSCH(または、PDSCH送信機会)のDMRSポートは、第三のQCLパラメータに関する参照信号とQCLであってもよい。第三のQCLパラメータは、複数のTCIコードポイントのうち最小のコードポイントに対応するTCI状態に関連してもよい。この複数のTCIコードポイントのそれぞれは、異なる2つのTCI状態を含んでもよい。また、第四の上位層パラメータが設定される場合、かつ、時間オフセットが閾値以下である場合、PDSCH送信機会へのTCI状態のマッピングが決定されてもよい。例えば、複数のTCIコードポイントのうち最小のコードポイントに対応するTCI状態を伴う“指示されるTCI状態”がPDSCH送信機会に適用されてもよい。1つのTCIコードポイントは最大で4つのTCI状態を指示してもよい。第三の上位層パラメータは、enableTwoDefaultTCI-Statesであってもよい。第四の上位層パラメータは、‘tdmSchemeA’がセットされるrepetitionSchemeであってもよい。第四の上位層パラメータは、repetitionNumberであってもよい。PDSCHのためにrepetitionSchemeが設定されることは、PDSCHのためにTDM(Time Division Multiplexing)手法が適用されることであってもよい。時間オフセットは、DL DCIの受信と最初のPDSCH送信機会との時間オフセットであってもよい。
【0309】
動作4では、第五の上位層パラメータが設定されない場合、かつ、第六の上位層パラメータが設定される場合、かつ、活性化コマンドにおいて複数のTCI状態を伴うTCIコードポイントがない場合、かつ、最小のIDを伴うCORESETが複数(例えば、2つ)のTCI状態で指示される場合、PDSCHのDMRSポートは、第四のQCLパラメータに関する参照信号とQCLであってもよい。第四のQCLパラメータは、CORESETのために指示される複数(例えば、2つ)のTCI状態のうち1番目のTCI状態に関連してもよい。CORESETは、最新のスロットにおけるCORESETであってもよい。第五の上位層パラメータは、sfnSchemePdschであってもよい。第六の上位層パラメータは、‘sfnSchemeA’がセットされるsfnSchemePdcchであってもよい。
【0310】
動作5では、スケジューリングされるPDSCHのサービングセルのための“設定されるTCI状態”がtypeDのQCLタイプで設定されない場合、端末装置1は、“指示されるTCI状態”からQCL想定を取得してもよい。
【0311】
スケジューリングDCIを伝達するPDCCHが第一のコンポーネントキャリアにおいて受信される場合、かつ、スケジューリングDCIによってスケジューリングされるPDSCHが第二のコンポーネントキャリアにおける場合、閾値はスケジューリングされるPDSCHのサブキャリア間隔(サブキャリア間隔の設定)に基づいて決定されてもよく、追加時間が閾値に追加されてもよい。追加時間は、PDCCHとPDSCHのサブキャリア間隔(サブキャリア間隔の設定)に基づいて決定されてもよい。スケジューリングDCIを伝達するPDCCHが第一のコンポーネントキャリアにおいて受信される場合、かつ、スケジューリングDCIによってスケジューリングされるPDSCHが第二のコンポーネントキャリアにおける場合、かつ、第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、時間オフセットが閾値以下である場合、端末装置1は、“活性化されるTCI状態”、または、“指示されるTCI状態”から、スケジューリングされるPDSCHのためのQCL想定を取得してもよい。“活性化されるTCI状態”、または、“指示されるTCI状態”は、最小のIDを伴ってもよく、スケジューリングされるサービングセルのアクティブBWPにおけるPDSCHに適用されてもよい。スケジューリングDCIは、下りリンク物理チャネル、または、上りリンク物理チャネルをスケジューリングするDCIであってもよい。第一の上位層パラメータは、enableDefaultBeamForCCSであってもよい。
【0312】
端末装置1に第一の端末能力(capability)が指示される場合、端末装置1は、空間領域フィルタを決定してもよい。空間領域フィルタは、チャネルにおけるUL送信前の適用可能なチャネルアクセス手順を実行しながら用いられてもよい。UL送信に対応するSRIが指示される場合、端末装置1は、指示されるSRIと関連する空間領域フィルタと同じ空間領域フィルタを用いてもよい。端末装置1は、指示されるTCI状態に関連するDL参照信号を受信するために用いる空間領域フィルタと同じ空間領域フィルタを用いてもよい。例えば、DLorJointTCIState、または、UL-TCIStateを伴うTCI状態設定(設定されるTCI状態)が設定される場合、端末装置1は、指示されるTCI状態に関連するDL参照信号を受信するために用いる空間領域フィルタと同じ空間領域フィルタを用いてもよい。第一の端末能力は、‘1’がセットされるbeamCorrespondenceWithoutUL-BeamSweepingであってもよい。
【0313】
時間オフセットを決定するために、2つの関連する探索領域セットからの2つのPDCCHをPDCCH受信が含む場合、PDCCH候補(PDCCHの候補、PDCCH candidate)が用いられてもよい。時間オフセットは、DL DCIの受信と、対応するPDSCHとの間の時間オフセットであってもよい。PDCCHの候補は、時間的に後に終了するPDCCH候補であってもよい。2つの関連する探索領域セットからの2つのPDCCH候補をPDCCH受信が含む場合、第一の上位層パラメータの設定において、端末装置1は、2つのPDCCH候補に関連する第一のCORESETと第二のCORESETにおいて同じ設定を期待してもよい。2つの関連する探索領域セットからの2つのPDCCH(PDCCH候補)をPDCCH受信が含むことは、探索領域リンク(Search space linking)が適用されることであってもよい。PDCCH繰り返しが適用されることは、2つの関連する探索領域セットからの2つのPDCCH(PDCCH候補)を含む1つのPDCCH受信が適用されることであってもよい。
【0314】
NZP-CSI-RS-ResourceSetにおける周期CSI-RS(Periodic CSI-RS)リソースが、第一の上位層パラメータを伴って設定される場合、TCI状態は複数のQCLタイプのうち1つを指示してもよい。複数のQCLタイプは、SS/PBCHブロックに関するtypeCを含んでもよい。第一の上位層パラメータは、trs-Infoであってもよい。第一の上位層パラメータは、CSI-RSリソースセットにおける全てのNZP-CSI-RS(Non Zero Power CSI-RS)リソースのためのアンテナポートが同じであることを指示してもよい。
【0315】
周期CSI-RS(Periodic CSI-RS)と半永続CSI-RS(Semi-persistent CSI-RS)において、指示されるTCI状態(例えば、指示されるDLorJointTCIState)は適用されなくてもよい。
【0316】
第一の上位層パラメータと第二の上位層パラメータを伴わないNZP-CSI-RSリソースセット(NZP-CSI-RS-ResourceSet)におけるCSI-RSリソースにおいて、TCI状態は複数のQCLタイプのうち1つを指示してもよい。複数のQCLタイプは、第一の上位層パラメータを伴うNZP-CSI-RSリソースセットにおけるCSI-RSに関するtypeAを含んでもよい。複数のQCLタイプは、第一の上位層パラメータを伴うNZP-CSI-RSリソースセットにおけるCSI-RSに関するtypeBを含んでもよい。第一の上位層パラメータは、trs-Infoであってもよい。第二の上位層パラメータは、repetitionであってもよい。
【0317】
第二の上位層パラメータを伴うNZP-CSI-RSリソースセットにおけるCSI-RSリソースにおいて、TCI状態は複数のQCLタイプのうち1つを指示してもよい。複数のQCLタイプは、第一の上位層パラメータを伴うNZP-CSI-RSリソースセットにおけるCSI-RSに関するtypeBを含んでもよい。複数のQCLタイプは、SS/PBCHブロックに関するtypeCを含んでもよい。第二の上位層パラメータは、repetitionであってもよい。
【0318】
PDCCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つ)のTCI状態のDL-RS(下りリンク参照信号)とQCLであってもよい。例えば、第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、CORESETが複数(例えば、2つ)のTCI状態で活性化される場合、CORESETにおけるPDCCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つ)のTCI状態のDL-RSとQCLであってもよい。第一の上位層パラメータはsfnSchemePdcchであってもよい。第一の上位層パラメータは‘sfnSchemeA’がセットされるsfnSchemePdcchであってもよい。第一の上位層パラメータは‘sfnSchemeB’がセットされるsfnSchemePdcchであってもよい。2つのTCI状態のうち2番目は、QCLパラメータ{ドップラーシフト,ドップラースプレッド}を含まなくてもよい。例えば、第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、CORESETが1つのTCI状態で活性化される場合、CORESETにおけるPDCCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つの)の“指示されるTCI状態”のDL-RSとQCLであってもよい。例えば、例えば、第一の上位層パラメータが設定される場合、CORESETの活性化TCI状態の数に関係なく、CORESETにおけるPDCCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つの)の“指示されるTCI状態”のDL-RSとQCLであってもよい。第一の上位層パラメータが設定されることは、PDCCHのためにSFN手法が適用されることであってもよい。
【0319】
PDSCHのDMRSのために、TCI状態は、1つのQCLタイプを指示してもよい。1つのQCLタイプは、trs-Infoを伴って設定されるNZP-CSI-RSリソースセットにおけるCSI-RSリソースに関するtypeAであってもよい。PDCCHのDMRSのために、TCI状態は、1つのQCLタイプを指示してもよい。1つのQCLタイプは、trs-Infoを伴って設定されるNZP-CSI-RSリソースセットにおけるCSI-RSリソースに関するtypeAであってもよい。
【0320】
第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、PDSCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つ)のTCI状態のDL-RSとQCLであってもよい。PDSCHをスケジューリングするDCIにおけるDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’の1つのコードポイントにおける複数のTCI状態が指示されてもよい。第一の上位層パラメータは、sfnSchemePdschであってもよい。第一の上位層パラメータは、‘sfnSchemeA’がセットされるsfnSchemePdschであってもよい。第一の上位層パラメータは、‘sfnSchemeB’がセットされるsfnSchemePdschであってもよい。2つのTCI状態のうち2番目は、QCLパラメータ{ドップラーシフト,ドップラースプレッド}を含まなくてもよい。第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、かつ、TRP指示フィールドが第三の指示、または、第四の指示を指示する場合、PDSCHのDMRSポートは、複数(例えば、2つ)のTCI状態のDL-RSとQCLであってもよい。第一の上位層パラメータが設定されることは、PDSCHのためにSFN手法が適用されることであってもよい。
【0321】
端末装置1は、DCIフォーマットを伴うPDCCHによってスケジューリングされるPDSCHのためのDMRSを受信してもよい。2つのTCI状態が指示され、かつ、端末装置1がPDSCHのDMRSとSS/PBCHブロックを同じOFDMシンボルにおいて受信する場合、PDSCHのための最低でも1つのDMRSポートとSS/PBCHブロックは、typeD(‘QCL-TypeD’)でQCLであってもよい。第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、複数のPDCCHによって複数のPDSCHが時間周波数領域において重複する場合、異なるDMRS設定は期待されなくてもよく、かつ、2つのTCI状態によって1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示されなくてもよい。第一の上位層パラメータは、異なる2つのCORESETプールインデックスを含むPDCCH-Configであってもよい。
【0322】
下りリンクでは、1つのサービングセルにおいて最大で16個、または、32個のHARQプロセスがサポートされてもよい。HARQプロセスの数は、上位層パラメータによって設定されてもよい。上位層パラメータが設定されない場合、HARQプロセスの数は8個であってもよい。
【0323】
端末装置1は、DCIフォーマットを伴うPDCCHの検出に応じて、DCIフォーマットによって指示されるように、対応するPDSCHを受信(デコード)してもよい。
【0324】
上位層パラメータは、異なる2つのCORESETプールインデックスの値を含んでもよい。2つのPDSCH(第一のPDSCHと第二のPDSCH)をスケジューリングするPDCCHsは、CORESETプールインデックスの異なる値を持つCORESETsに関連してもよい。上位層パラメータはPDCCH-Configであってもよい。端末装置1は、第一のPDSCHと第二のPDSCHを受信してもよい。
【0325】
端末装置1は、第一のPDSCHのDMRSポートが第一のQCLパラメータに関して第一のSS/PBCHブロックをQCLであることを想定してもよい。第一のPDSCHは、SI-RNTI、P-RNTI、ブロードキャストのためのG-RNTIでスケジューリングされてもよい。端末装置1は、第二のPDSCHのDMRSポートが第一のQCLパラメータに関して第二のSS/PBCHブロック、または、第二のCSI-RSリソースとQCLであると想定してもよい。第二のSS/PBCHブロック、または、第二のCSI-RSリソースは、RACH関連に用いられてもよい。第二のPDSCHは、RA-RNTI、MSGB-RNTIでスケジューリングされてもよい。端末装置1は、第一のPDCCHオーダーのDMRSポートと、第三のPDSCHのDMRSポートと、が第一のQCLパラメータに関して第二のSS/PBCHブロック、または、第二のCSI-RSリソースとQCLであると想定してもよい。第三のPDSCHは、第一のPDCCHオーダーによってトリガされるランダムアクセス手順に対して、RA-RNTIでスケジューリングされてもよい。第一のQCLパラメータは、Doppler shift、Doppler spread、average delay、delay spread、spatial RX parametersの一部または全部を含んでもよい。
【0326】
CS-RNTIによってスクランブルされるCRCを伴うPDCCHをデコードすることが上位層によって設定される場合、端末装置1は、対応するPDCCHなしでPDSCHを受信してもよい。
【0327】
第一の上位層パラメータが設定される場合、端末装置1は、複数のPDCCHを受信してもよい。第一の上位層パラメータは、PDCCH-Configであってもよい。第一の上位層パラメータは、2つの異なるCORESETプールインデックスの値を含んでもよい。複数のPDCCHは、複数のPDSCHをスケジューリングしてもよい。複数のPDSCHは、時間周波数領域において、重複してもよく、重複していなくてもよい。複数のPDCCHが異なるCORESETに関連している場合、端末装置1は、複数のPDSCHを同時に受信してもよい。異なるCORESETは、異なるCORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)の値を持っていてもよい。
【0328】
CORESET(上位層パラメータControlResourceSet)がCORESETプールインデックス(上位層パラメータcoresetPoolIndex)を伴わない場合、端末装置1は、CORESETにCORESETプールインデックスが0として割り当てられると想定してもよい。
【0329】
第一のCORESETに関連する第一の物理セルIDは、第二のCORESETに関連する第二の物理セルIDと異なってもよい。例えば、活性化されるTCI状態経由で、第一のCORESETと第二のCORESETは、異なる物理セルIDが関連付けられてもよい。第一のCORESETと第二のCORESETは、異なるCORESETプールインデックスに対応してもよい。
【0330】
PDSCHのために繰り返しが設定される場合、第一の上位層パラメータが設定されることは期待されなくてもよい。第一の上位層パラメータはrepetitionSchemeであってもよい。PDSCHのために繰り返しが設定されることは、PDSCHのためにrepetitionNumberが設定されることであってもよい。第一の上位層パラメータが設定されることは、FDM(Frequency division multiplexing)手法、TDM(Time Division Multiplexing)手法、または、SDM(Spatial Division Multiplexing)手法が適用されることであってもよい。
【0331】
第一の上位層パラメータが設定される場合、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態と1または複数のDMRSポートが指示される場合、動作6、動作7、および、動作8の一部または全部が実行されてもよい。第一の上位層パラメータは、repetitionSchemeであってもよい。repetitionSchemeにおいて、‘fdmSchemeA’、‘fdmSchemeB’、または、‘tdmSchemeA’がセットされていてもよい。複数のTCI状態は、DCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’の1つのコードポイントに含まれてもよい。1または複数のDMRSポートは、1つのCDMグループ内のDMRSポートであってもよい。1つのCDM(Code division multiplexing)グループは、DCIフィールド‘Antenna Port(s)’によって指示されてもよい。
【0332】
動作6では、端末装置1に‘fdmSchemeA’がセットされ、かつ、1つのDCIによって複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、端末装置1は、各TCI状態で1つのトランスポートブロックの1つのPDSCH送信機会を受信、または、1つのPUSCH送信機会を送信してもよい。FDM手法Aが適用されることは、端末装置1に‘fdmSchemeA’がセットされることであってもよい。各TCI状態は、重複しない周波数領域リソース割り当てに関連してもよい。
【0333】
動作7では、端末装置1に‘fdmSchemeB’がセットされ、かつ、1つのDCIによって複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、端末装置1は、各TCI状態で同じトランスポートブロックの2つのPDSCH送信機会を受信、または、2つのPUSCH送信機会を送信してもよい。FDM手法Bが適用されることは、端末装置1に‘fdmSchemeB’がセットされることであってもよい。各TCI状態は、2つのPDSCH送信機会のうち第一のPDSCH送信機会に関連してもよい。第一のPDSCH送信機会は、2つのPDSCH送信機会のうちの第二のPDSCH送信機会に対して、重複しない周波数領域リソース割り当てを持ってもよい。各TCI状態は、2つのPUSCH送信機会のうち第一のPUSCH送信機会に関連してもよい。第一のPUSCH送信機会は、2つのPUSCH送信機会のうちの第二のPUSCH送信機会に対して、重複しない周波数領域リソース割り当てを持ってもよい。
【0334】
動作8では、端末装置1に‘tdnSchemeA’がセットされ、かつ、1つのDCIによって複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、端末装置1は、各TCI状態で同じトランスポートブロックの2つのPDSCH送信機会を受信してもよい。各TCI状態は、2つのPDSCH送信機会のうち第一のPDSCH送信機会に関連してもよい。第一のPDSCH送信機会は、2つのPDSCH送信機会のうちの第二のPDSCH送信機会に対して、重複しない時間領域リソース割り当てを持ってもよい。2つのPDSCH送信機会は、1つのスロット内において受信されてもよい。TDM手法Aが適用されることは、端末装置1に‘tdmSchemeA’がセットされることであってもよい。TDM手法Aが適用されることは、端末装置1に‘tdmSchemeA’がセットされる上位層パラメータrepetitionSchemeが設定されることであってもよい。
【0335】
FDM(Frequency division multiplexing)手法(fdmScheme)は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。FDM手法A(fdmSchemeA)は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。FDM手法B(fdmSchemeB)は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。TDM(Time division multiplexing)手法(tdmScheme)は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。TDM手法A(tdmSchemeA)は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。TDM手法B(tdmSchemeB)は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。fdmSchemeは、fdmSchemeAとfdmSchemeBの総称であってもよい。tdmSchemeは、tdmSchemeAとtdmSchemeBの総称であってもよい。SDM(Spatial Division Multiplexing)手法(sdmScheme)は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。
【0336】
FDM手法が適用される場合、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、第一の複数の物理リソースブロックは第一のTCI状態に割り当てられてもよく、第二の複数の物理リソースブロックは第二のTCI状態に割り当てられてもよい。第一の複数の物理リソースブロックと第二の複数の物理リソースブロックとの和は、端末装置1のために割り当てられる物理リソースブロックの合計数であってもよい。FDM手法が適用される場合、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、偶数の物理リソースブロックグループは第一のTCI状態に割り当てられてもよく、奇数の物理リソースブロックグループは第二のTCI状態に割り当てられてもよい。偶数の物理リソースブロックグループと奇数の物理リソースブロックグループの両方は、割り当てられる周波数領域リソース内であってもよい。FDM手法が適用される場合、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、端末装置1は、各PDSCH送信機会のために3以上のPDSCH送信レイヤを期待しなくてもよい。FDM手法が適用されることは、‘fdmSchemeA’または‘fdmSchemeB’がセットされる上位層パラメータrepetitionSchemeが端末装置1に設定されることであってもよい。
【0337】
FDM手法Bが適用される場合、かつ、2つのTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、各PDSCH送信機会はリソースエレメントへマップされてもよい。リソースエレメントは、PDSCH送信機会のTCI状態のために割り当てられる物理リソースブロックよって決定されてもよい。FDM手法Bが適用される場合、かつ、2つのTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、かつ、送信レイヤ1がスケジューリングされる場合、PDSCH送信機会毎に最大で2つのコードブロックを端末装置1は期待してもよい。FDM手法Bが適用される場合、かつ、2つのTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、かつ、送信レイヤ2がスケジューリングされる場合、PDSCH送信機会毎に1つのコードブロックを端末装置1は期待してもよい。2つのPDSCH送信機会において、第一のRedundancy versionは第一のTCI状態に適用されてもよく、第二のRedundacy versionは第二のTCI状態に適用されてもよい。FDM手法Bが適用されることは、‘fdmSchemeB’がセットされる上位層パラメータrepetitionSchemeが端末装置1に設定されることであってもよい。
【0338】
FDM手法Bが適用される場合、かつ、2つのTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、第一のPDSCH送信機会の変調次数(Modulation Order)は、第二のPDSCH送信機会に適用されてもよい。第一のPDSCH送信機会は、第一のTCI状態に関連してもよい。第二のPDSCH送信機会は、第二のTCI状態に関連してもよい。
【0339】
FDM手法Bが適用される場合、かつ、2つのTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、端末装置1はPDSCHのためにリソースエレメントの総数を決定してもよい。割り当てられる物理リソースブロックの総数は、第一のTCI状態に対応してもよい。第一のTCI状態に関連する第一のPDSCH送信機会のTBSは、第二のTCI状態に関連する第二のPDSCH送信機会に適用されてもよい。
【0340】
TDM手法Aが適用される場合、かつ、2つのTCI状態が指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、端末装置1はPDSCHのために、1つの物理リソースブロック内のリソースエレメントの総数を決定してもよい。1スロット内のPDSCH割り当てのためのOFDMシンボル数は、第一のTCI状態に対応してもよい。第一のTCI状態に関連する第一のPDSCH送信機会のTBSは、第二のTCI状態に関連する第二のPDSCH送信機会に適用されてもよい。
【0341】
TDM手法Aが適用される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、PDSCH送信機会の数は、DCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’によって指示されるTCI状態の数であってもよい。また、2つのTCI状態(第一のTCI状態と第二のTCI状態)が指示される場合、2つのPDSCH送信機会(第一のPDSCH送信機会と第二のPDSCH送信機会)を受信することが期待されてもよい。また、1つのTCI状態が指示される場合、端末装置1は、1つのPDSCH送信機会を受信することが期待されてもよい。第一のTCI状態は、第一のPDSCH送信機会に適用されてもよい。第二のTCI状態は、第二のPDSCH送信機会に適用されてもよい。第二のPDSCH送信機会は、第一のPDSCH送信機会と同じOFDMシンボルの数を持ってもよい。OFDMシンボル数K_barは、第一のPDSCH送信機会の最後のOFDMシンボルから、第二のPDSCH送信機会の最初のOFDMシンボルまでのOFDMシンボル数であってもよい。K_barは上位層パラメータによって決定されてもよい。端末装置1は、各PDSCH送信機会のために3以上のPDSCH送信レイヤを受信することを期待しなくてもよい。第一のredundancy versionは、第一のTCI状態に適用されてもよい。第二のredundancy versionは、第二のTCI状態に適用されてもよい。DCIフィールド‘Time domain resource assignment’によって指示されるPDSCHマッピングタイプはマッピングタイプBであることが期待されてもよく、PDSCHマッピングタイプは、2つのPDSCH送信機会に適用されてもよい。
【0342】
繰り返しは、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。繰り返しが適用されることは、上位層パラメータPDSCH-TimeDomainResourceAllocationにおいて上位層パラメータrepetitionNumberが設定されることであってもよい。繰り返しが適用される場合、端末装置1は、1または複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示されることを期待してもよい。1または複数のTCI状態は、DCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’の1つのコードポイントに含まれてもよい。また、DCIフィールド‘Time domain resource assignment’は、上位層パラメータrepetitionNumberを含むエントリを指示してもよい。端末装置1に指示されるDMRSポートは、1つのCDMグループ内であってもよい。複数のTCI状態が指示される場合、端末装置1は、複数のTCI状態を伴う同じTBのPDSCH送信機会を複数のスロットに渡って受信してもよい。1つのTCI状態が指示される場合、端末装置1は、1つのTCI状態を伴う同じTBのPDSCH送信機会を複数のスロットに渡って受信してもよい。PDSCH送信機会は、複数のスロットレベルのPDSCH送信機会であってもよい。繰り返しが適用されることは、DCIフィールド‘Time domain resource assignment’がrepetitionNumberを含むエントリを指示することであってもよい。repetitionNumberは、PDSCH-ConfigにおけるPDSCH-TimeDomainResourceAllocationに含まれてもよい。
【0343】
PDSCHのために繰り返しが適用される場合、同じSLIVが、複数の連続するスロットに渡る全てのPDSCH送信機会に適用されてもよい。複数の連続するスロットの数は、repetitionNumberによって決定されてもよい。SLIVは、開始OFDMシンボルとOFDMシンボル数を決定してもよい。
【0344】
PDSCHのために繰り返しが適用される場合、かつ、2つのTCI状態がDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’によって指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、同じSLIVが、複数の連続するスロットに渡る全てのPDSCH送信機会に適用されてもよく、かつ、第一のTCI状態が第一のPDSCH送信機会に適用されてもよい。また、繰り返し回数が2である場合、第二のTCI状態は、第二のPDSCH送信機会に適用されてもよい。また、繰り返し回数が3以上である場合、かつ、サイクリックマッピング(cyclicMapping)が有効である場合、第一のTCI状態は第一のPDSCH送信機会に適用され、第二のTCI状態は第二のPDSCH送信機会に適用され、同じTCI状態のマッピングパターンが残りのPDSCH送信機会に続いてもよい。また、繰り返し回数が3以上である場合、かつ、シーケンシャルマッピング(SequenticalMapping)が有効である場合、第一のTCI状態は第一と第二のPDSCH送信機会に適用され、第二のTCI状態は第三と第四のPDSCH送信機会に適用され、同じTCI状態のマッピングパターンが残りのPDSCH送信機会に続いてもよい。複数の連続するスロットの数は、repetitionNumberによって決定されてもよい。繰り返し回数は、repetitionNumberの値であってもよい。
【0345】
各PDSCH送信機会は、2送信レイヤに制限されてもよい。全てのPDSCH送信機会が第一のTCI状態に関連する場合、redundancy version(redundancy versionを決定するためのインデックス)は、第一のTCI状態に関連するPDSCH送信機会のみを考慮してカウントされてもよい。
【0346】
PDSCHのために繰り返しが適用される場合、かつ、1つのTCI状態がDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’によって指示される場合、かつ、1つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、同じSLIVが、複数の連続するスロットに渡る全てのPDSCH送信機会に適用されてもよく、かつ、同じTCI状態が全てのPDSCH送信機会に適用されてもよい。
【0347】
第一のDCIフォーマットによって繰り返しが適用されない場合、かつ、第一のDCIフォーマットによって複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、かつ、第一のDCIフォーマットによって2つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、かつ、SFN(SFN手法)が適用されない場合、SDM手法が適用されてもよい。例えば、SDM手法が適用されることは、条件1、条件2、条件3、および、条件4が揃うことであってもよい。条件1は、第一のDCIフォーマットによって繰り返しが適用されないことであってもよい。条件2は、第一のDCIフォーマットによって複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示されることであってもよい。条件3は、第一のDCIフォーマットによって2つのCDMグループ内のDMRSポートが指示されることであってもよい。条件4は、SFN(SFN手法)が適用されないことであってもよい。第一のDCIフォーマットによって繰り返しが適用されない場合、かつ、第一のDCIフォーマットによって複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示される場合、かつ、第一のDCIフォーマットによって2つのCDMグループ内のDMRSポートが指示される場合、かつ、SFN(SFN手法)が適用されない場合、端末装置1はSDM手法に基づいて1つのPDSCHを受信してもよい。繰り返しが適用されないことは、第一のDCIフォーマットにおけるDCIフィールド‘Time domain resource assignment’が、repetitionNumberを含むエントリを指示しないことであってもよい。複数のTCI状態は、第一のDCIフォーマットにおけるDCIフィールド‘Transmission Configuration Indication’の1つのコードポイントに含まれてもよい。2つのCDMグループ内のDMRSポートは、第一のDCIフォーマットにおけるDCIフィールド‘Antenna Port(s)’によって指示されてもよい。SDM手法が適用される場合、第一のTCI状態は第一のアンテナポートの第一のCDMグループに対応してもよい。第二のTCI状態は、第二のCDMグループに対応してもよい。
【0348】
SFN(Single Frequency Network)手法は、PDSCH、および、PUSCHの一方または両方に対して適用されてもよい。第一の上位層パラメータが設定されることは、SFN手法が適用されることであってもよい。第一の上位層パラメータはsfnSchemePdschであってもよい。第一の上位層パラメータは、‘sfnSchemeA’がセットされるsfnSchemePdschであってもよい。第一の上位層パラメータは、‘sfnSchemeB’がセットされるsfnSchemePdschであってもよい。SFN手法は、SFN手法AとSFN手法Bの総称であってもよい。
【0349】
PDSCHのためにSFN手法が適用される場合、かつ、端末装置1が第一の端末能力を報告する場合、端末装置1は、1または複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示されてもよい。第一の端末能力は、dynamicSFNであってもよい。第一の端末能力は、SFN手法の動的な切り替えであってもよい。SFN手法が適用される場合、かつ、端末装置1が第一の端末能力を報告しない場合、端末装置1は、MAC CEによるTCIコードポイントにおいて1つのTCI状態が指示されることを期待しなくてもよく、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態が指示されてもよい。
【0350】
SFN(Single Frequency Network)手法は、PDCCHに対して適用されてもよい。第一の上位層パラメータが設定されることは、SFN手法が適用されることであってもよい。第一の上位層パラメータはsfnSchemePdcchであってもよい。第一の上位層パラメータは、‘sfnSchemeA’がセットされるsfnSchemePdcchであってもよい。第一の上位層パラメータは、‘sfnSchemeB’がセットされるsfnSchemePdcchであってもよい。SFN手法は、SFN手法AとSFN手法Bの総称であってもよい。
【0351】
PDSCHとPDCCHのためにSFN手法が適用される場合、sfnSchemePdschとsfnSchemePdcchに同じ手法(例えば、‘sfnSchemeA’または‘sfnSchemeB’)がセットされることが期待されてもよい。PDSCHのためにSFN手法が適用されることは、sfnSchemePdschが設定されることであってもよい。PDCCHのためにSFN手法が適用されることは、sfnSchemePdcchが設定されることであってもよい。
【0352】
PDCCHのためにSFN手法Bが適用される場合、かつ、複数(例えば、2つ)のTCI状態がMAC CEによって活性化される場合、端末装置1は、PDSCHのためにSFN手法Bが適用され、かつ、2つのTCI状態が指示されることを期待してもよい。PDSCHのためにSFN手法Bが適用されることは、‘sfnSchemeB’がセットされるsfnSchemePdschが設定されることであってもよい。PDCCHのためにSFN手法Bが適用されることは、‘sfnSchemeB’がセットされるsfnSchemePdcchが設定されることであってもよい。PDSCHはDCIフォーマット1_1/1_2によってスケジューリングされてもよい。
【0353】
PDCCH受信が、探索領域セットからの2つのPDCCHの候補を含む場合、1つのPDCCHの監視機会(monitoring occasion)は、2つのPDCCHの候補のためのPDCCHの監視機会の統合(union)であってもよい。また、PDCCH受信の開始は、先のPDCCH候補の開始であってもよい。また、PDCCH受信の終了は、後のPDCCH候補の終了であってもよい。
【0354】
1つのサービングセルにおける1つのBWPにおいて、CORESETプールインデックスが提供されない場合、3以下のCORESETが提供されてもよい。1つのサービングセルにおける1つのBWPにおいて、全てのCORESETのために同じCORESETプールインデックスが提供される場合、3以下のCORESETが提供されてもよい。1つのサービングセルにおける1つのBWPにおいて、第一のCORESETのためにCORESETプールインデックス0が提供される場合、かつ、第二のCORESETのためにCORESETプールインデックス1が提供される場合、5以下のCORESETが提供されてもよい。
【0355】
各CORESETにおいて、第一の上位層パラメータによってCORESETインデックスと、第二の上位層パラメータによってQCL関係(アンテナポートQCL)と、第三の上位層パラメータによってTCIフィールドが存在するかどうかの指示と、が少なくとも提供されてもよい。第一の上位層パラメータは、controlResourceSetIdであってもよい。第二の上位層パラメータは、TCI-Stateであってもよい。第三の上位層パラメータは、tci-PresentInDCI、または、tci-PresentDCI-1-2であってもよい。
【0356】
探索領域IDのために値0が提供される場合、端末装置1は、PDCCH候補のための探索機会を決定してもよい。探索領域IDは、searchSpaceIDであってもよい。探索領域IDは、PDCCH-Config、または、PDCCH-ConfigCommonに含まれてもよい。
【0357】
1つのCORESETにおいて2つのTCI状態が提供される場合、端末装置1は、1つのCORESETにおけるPDCCH受信のための2つのTCI状態の両方によって指示されるQCL情報を想定してもよい。2つのTCI状態は、PDCCH受信のためのDMRSアンテナポートのQCL情報(QCL関係)を指示してもよい。
【0358】
1つのCORESETにおいて、TCI状態の設定が提供されない場合、また、2以上のTCI状態の初期設定が提供される場合、かつ、MAC CE活性化コマンドが受信されない場合、端末装置1は、PDCCH受信に関連するDMRSアンテナポートがSS/PBCHブロックとQCLであることを想定してもよい。SS/PBCHブロックは、初期アクセス手順時に端末装置1によって識別されてもよい。
【0359】
1つのCORESETにおいて、2以上のTCI状態の設定が同期付きの再設定(Reconfiguration with synch)によって提供される場合、かつ、MAC CE活性化コマンドが受信されない場合、端末装置1は、PDCCH受信に関連するDMRSアンテナポートがSS/PBCHブロックまたはCSI-RSリソースとQCLであることを想定してもよい。SS/PBCHブロックまたはCSI-RSリソースは、同期付きの再設定によって開始されるランダムアクセス手順において端末装置1に識別されてもよい。
【0360】
インデックス0を伴うCORESETにおいて、TCI状態(例えば、統一TCI状態)が提供され、かつ、統一TCI状態が適用される場合、端末装置1は、第一のPDCCH受信のためのDMRSアンテナポート(DMRSポート)と第一のPDSCH受信のためのDMRSアンテナポートが、TCI状態で指示される参照信号とQCLであることを想定してもよい。統一TCI状態が適用されることは、‘enable’がセットされるfollowUnifiedTCIstateが設定されることであってもよい。第一のPDSCH受信は、第一のPDCCH受信によって提供されるDCIフォーマットによってスケジューリングされてもよい。統一TCI状態は、DLorJoint-TCIStateであってもよい。
【0361】
インデックス0を伴うCORESETにおいて、TCI状態(例えば、統一TCI状態)が提供され、かつ、統一TCI状態が適用されない場合、端末装置1は、第一のPDCCH受信のためのDMRSアンテナポート(DMRSポート)は、活性化されるTCI状態による1または複数の参照信号とQCLであってもよい。
【0362】
インデックス0以外を伴うCORESETにおいて、1つのTCI状態が提供される場合、または、1または2つの提供されるTCI状態のためにMAC CE活性化コマンドが受信される場合、端末装置1は、PDCCH受信のためのDMRSアンテナポートが、TCI状態によって設定される1または複数のDL RSとQCLであることを想定してもよい。MAC CE活性化コマンドによって指示されるTCI状態は、“活性化されるTCI状態”であってもよい。
【0363】
統一TCI状態が提供される場合、インデックス0以外を伴う1つのCORESETにおいてPDCCH受信のためのDMRSアンテナポートと、該PDCCH受信によって提供されるDCIフォーマットによってスケジューリングされるPDSCHのためのDMRSアンテナポートと、は、指示される統一TCI状態(“指示されるTCI状態”)によって提供される参照信号とQCLであってもよい。
【0364】
複数(例えば、2つ)の統一TCI状態が提供(または、指示)される場合、インデックス0以外を伴う1つのCORESETにおいてPDCCH受信のためのDMRSアンテナポートと、該PDCCH受信によって提供されるDCIフォーマットによってスケジューリングされるPDSCHのためのDMRSアンテナポートと、は、指示される統一TCI状態(“指示されるTCI状態”)のうち一方または両方によって提供される参照信号とQCLであってもよい。
【0365】
統一TCI状態が適用される場合、インデックス0以外を伴う1つのCORESETにおいてPDCCH受信のためのDMRSアンテナポートと、該PDCCH受信によって提供されるDCIフォーマットによってスケジューリングされるPDSCHのためのDMRSアンテナポートと、は、指示される統一TCI状態(“指示されるTCI状態”)によって提供される参照信号とQCLであってもよい。
【0366】
1つのサービングセルにおける1つのBWPにおいて、10以下の探索領域セットが提供されてもよい。探索領域セット毎に、第一の上位層パラメータによって探索領域セットインデックスと、第二の上位層パラメータによって探索領域セットとCORESETとの関係と、第三の上位層パラメータによってリンクされる探索領域セット(探索領域セットインデックス)と、が少なくとも決定されてもよい。第一の上位層パラメータは、searchSpaceIdであってもよい。第二の上位層パラメータは、controlResourceSetIdであってもよい。第一の探索領域セットにおいて、第三の上位層パラメータによって第二の探索領域セットインデックスが提供されてもよい。第三の上位層パラメータは、第一の探索領域セットと第二の探索領域セットをリンクさせてもよい。第三の上位層パラメータは、searchSpaceLinkingであってもよい。第三の上位層パラメータが提供されることは、探索領域リンク(Search space linking)が適用されることであってもよい。
【0367】
第一の探索領域セットと第二の探索領域セットがリンクされる場合、端末装置1は、1つのスロットにおける監視機会において、各探索領域セットに従ってモニタしてもよい。第一の探索領域セットと第二の探索領域セットに対応するPDCCH候補のカウントは、3であってもよい。第一の探索領域セットに関連する第一のCORESETのためのCORESETプールインデックスは、第二の探索領域セットに関連する第二のCORESETのためのCORESETプールインデックスと異なってもよい。第一の探索領域セットと第二の探索領域セットがリンクされることは、第一の探索領域セットが第二の探索領域セットを伴うsearchSpaceLinkingを含み、かつ、第二の探索領域セットが第一の探索領域セットを伴うsearchSpaceLinkingを含むことであってもよい。
【0368】
第一の探索領域セットと第二の探索領域セットがリンクされる場合、かつ、第三の探索領域セットがリンクされない場合、端末装置1は、第一のDCIフォーマットのために、第一の探索領域セットに対応する第一のPDCCH候補をモニタしてもよく、かつ、第二の探索領域セットに対応する第二のPDCCH候補をモニタしてもよい。また、端末装置1は、第二のDCIフォーマットのために、第三の探索領域セットに対応する第三のPDCCH候補をモニタしてもよい。また、1つのCORESETにおいて、かつ、1つのスロットにおける同じシンボルにおいて、第一の探索領域セットに対応する第一のPDCCH候補、または、第二の探索領域セットに対応する第二のPDCCH候補と、第三の探索領域セットに対応する第三のPDCCH候補と、は、同じCCEのセットを用いてもよく、同じスクランブリングが行われてもよい。また、第三の探索領域セットに対応する第三のPDCCH候補は、モニタリングのためにカウントしなくてもよい。また、検出されたDCIフォーマットは、第一のDCIフォーマットであることが想定されなくてもよい。
【0369】
第一の探索領域セットと第二の探索領域セットがリンクされる場合、かつ、第三の探索領域セットと第四の探索領域セットがリンクされる場合、かつ、検出されるDCIフォーマットのサイズが同じである場合、端末装置1は、1つのCORESETにおいて、異なるCCEまたは異なるスクランブリングを期待してもよい。
【0370】
端末装置が第一のCORESETと第二のCORESETにおいて複数のPDCCHをモニタする場合、第一のCORESETは、最小のインデックスを伴うCSSセットに対応してもよく、または、最小のインデックスを伴うUSSセットに対応してもよい。第二のCORESETは第一のCORESETと同じ‘typeD’の特性(property)を持ってもよい。PDCCHのために繰り返しが適用されてもよい。PDCCHのために繰り返しが適用されることは、two-QCLTypeDforPDCCHRepetitionが提供されることであってもよい。
【0371】
第一の探索領域セットと第二の探索領域セットがリンクされる場合、端末装置1は、2つのPDCCH受信から、後に終了する1つがDCIフォーマットであることを検出してもよい。
【0372】
MAC PDU(MAC protocol data unit)は、長さがバイト(byte)アライン(align)された(つまり、8ビットの倍数)ビット配列(bit string)であってもよい。MAC SDU(MAC service data unit)は、長さがバイト(byte)アライン(align)された(つまり、8ビットの倍数)ビット配列(bit string)であってもよい。1つのMAC SDUは、1つのMAC PDUの最初のビット以降から含まれてもよい。MAC CEは、長さがバイト(byte)アライン(align)された(つまり、8ビットの倍数)ビット配列(bit string)であってもよい。MACサブヘッダは、長さがバイト(byte)アライン(align)された(つまり、8ビットの倍数)ビット配列(bit string)であってもよい。各MACサブヘッダは、対応するMAC SDU、MAC CE、または、パディングの直前に配置されてもよい。
【0373】
MAC PDU(MAC protocol data unit)は、1または複数のMAC subPDUで構成されてもよい。各MAC subPDUは、1つのMACサブヘッダ(MAC subheader)によって構成されてもよい。各MAC subPDUは、1つのMACサブヘッダと1つのMAC SDU(Service data unit)で構成されてもよい。各MAC subPDUは、1つのMACサブヘッダと1つのMAC CEで構成されてもよい。各MAC subPDUは、1つのMACサブヘッダとパディング(padding)で構成されてもよい。MAC SDUは可変サイズであってもよい。各MACサブヘッダは、1つのMAC SDU、1つのMAC CE、または、パディングに対応してもよい。1つのMAC PDUは、1つのトランスポートブロックであってもよい。
【0374】
第一のMAC CEは、活性化コマンドAであってもよい。第一のMAC CEは、PDSCH(端末固有(UE-specific)のPDSCH)のためのTCI状態の活性化(Activation)、または、非活性化(Deactivation)のためのMAC CEであってもよい。第一のMACサブヘッダによって、PDSCHのためのTCI状態の活性化/非活性化のためのMAC CEが識別されてもよい。例えば、第一のMACサブヘッダは、第一のLCID(Logical channel ID)を伴ってもよい。例えば、第一のLCIDの値は、“TCI States Activation/Deactivation for UE-specific PDSCH”であってもよい。
【0375】
図9は、本実施形態の一態様に係る活性化コマンドAの例を示す図である。サービングセルID(Serving cell ID)のフィールドは、第一のMAC CEを適用するサービングセルの識別子を指示してもよい。BWP IDのフィールドは、MAC CEを適用するDL BWPを、DCIの‘bandwidth part indicator field’のコードポイントとして指示してもよい。第一のMAC CEが複数のサービングセルのセットに適用される場合、BWP IDのフィールドは無視されてもよい。“Ti”のフィールドは、TCI状態ID iを伴うTCI状態の活性化/非活性化状態(Activation/deactivation status)を指示してもよい。“Ti”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID iを伴うTCI状態が活性化されることを示してもよい。“Ti”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID iを伴うTCI状態がDCIの‘Transmission Configuration Indication field’の1つのコードポイントにマップされることを示してもよい。“Ti”のフィールドが0にセットされることは、TCI状態ID iを伴うTCI状態が非活性化されることを示してもよい。“Ti”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID iを伴うTCI状態がDCIの‘Transmission Configuration Indication field’の1つのコードポイントにマップされないことを示してもよい。iは、TCI状態ID(または、TCI-StateID)であってもよい。TCI状態は、TCI状態IDを伴ってもよい。“活性化されるTCI状態”の最大数は8であってもよい。CORESETプールIDのフィールドは、第一のマッピングが、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)で設定されるCORESET ID(ControlResourceSetId)に対して固有であることを示してもよい。第一のマッピングは、“活性化されるTCI状態”と、“Ti”フィールドによってセットされるDCI‘Transmission Configuration Indication’のコードポイントと、のマッピングであってもよい。CORESETプールIDのフィールドに1がセットされることは、値1のCORESETプールID(CORESETプールインデックス)を伴うCORESETによってスケジューリングされる下りリンク送信に第一のMAC CEが適用されることを示してもよい。CORESETプールIDのフィールドに0がセットされることは、値0のCORESETプールID(CORESETプールインデックス)を伴うCORESETによってスケジューリングされる下りリンク送信に第一のMAC CEが適用されることを示してもよい。CORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)が設定されない場合、第一のMAC CEにおけるCORESETプールIDのフィールドは無視されてもよい。
【0376】
第二のMAC CEは、活性化コマンドBであってもよい。第二のMAC CEは、PDSCH(端末固有(UE-specific)のPDSCH)のためのTCI状態の活性化(Activation)、または、非活性化(Deactivation)のためのMAC CEであってもよい。第二のMACサブヘッダによって、PDSCHのためのTCI状態の活性化/非活性化のためのMAC CEが識別されてもよい。例えば、第二のMACサブヘッダは、第二のLCID(Logical channel ID)を伴ってもよい。第二のLCIDは、eLCIDであってもよい。例えば、第二のLCIDの値は、“Enhanced TCI States Activation/Deactivation for UE-specific PDSCH”であってもよい。
【0377】
図10は、本実施形態の一態様に係る活性化コマンドBの例を示す図である。“Ci”のフィールドは、TCI状態IDi,2を含むオクテット(octet)が存在するかどうかを示してもよい。例えば、“Ci”のフィールドに1がセットされる場合、TCI状態IDi,2を含むオクテット(octet)が存在してもよい。例えば、“Ci”のフィールドに0がセットされる場合、TCI状態IDi,2を含むオクテット(octet)が存在しなくてもよい。TCI状態IDi,jのフィールドは、TCI状態ID(TCI-StateId)によって識別されるTCI状態を示してもよい。TCI状態IDi,jは、DCI‘Transmission configuration indication’フィールドのi番目のコードポイントのために指示されるj番目のTCI状態を表してもよい。TCI状態IDi,2は、“Ci”フィールドの指示に基づくオプショナルであってもよい。iは、DCI‘Transmission configuration indicatin’フィールドのコードポイントのインデックスであってもよい。jは、1、または、2であってもよい。
【0378】
第三のMAC CEは、活性化コマンドCであってもよい。第三のMAC CEは、統一TCI状態の活性化(Activation)、または、非活性化(Deactivation)のためのMAC CEであってもよい。第三のMACサブヘッダによって、統一TCI状態の活性化/非活性化のためのMAC CEが識別されてもよい。例えば、第三のMACサブヘッダは、第三のLCID(Logical channel ID)を伴ってもよい。第三のLCIDは、eLCIDであってもよい。例えば、第三のLCIDの値は、“Unified TCI States Activation/Deactivation MAC CE”であってもよい。
【0379】
図11は、本実施形態の一態様に係る活性化コマンドCの例を示す図である。DL BWP IDのフィールドは、MAC CEを適用する1つの下りリンクBWPを、DCI‘bandwidth part indicator’フィールドの1つのコードポイントとして指示してもよい。UL BWP IDのフィールドは、MAC CEを適用する1つの上りリンクBWPを、DCI‘bandwidth part indicator’フィールドの1つのコードポイントとして指示してもよい。“Pi”のフィールドは、各TCIコードポイントが複数のTCI状態を持つか、または、1つのTCI状態を持つかを指示してもよい。例えば、“Pi”フィールドに1がセットされる場合、i番目のTCIコードポイントはDL TCI状態とUL TCI状態の両方を含んでもよい。例えば、“Pi”フィールドに0がセットされる場合、i番目のTCIコードポイントはDL TCI状態とUL TCI状態の一方を含んでもよい。“D/U”のフィールドは、同じオクテットにおけるTCI状態IDが、joint(DLとULの両方)/DL、または、ULのためかどうかを示してもよい。例えば、“D/U”フィールドが1にセットされる場合、同じオクテットにおけるTCI状態IDは、DL/joint用であってもよい。例えば、“D/U”フィールドが0にセットされる場合、同じオクテットにおけるTCI状態IDは、UL用であってもよい。“TCI state ID”フィールドは、TCI状態ID(TCI-StateId)によって識別されるTCI状態を示してもよい。“D/U”フィールドが1にセットされる場合、7ビット長の“TCI state ID”が用いられてもよい。“D/U”フィールドが0にセットされる場合、“TCI state ID”の最上位ビット(Most significant bit)は、確保(reserve)とみなされてもよく、残りの6ビットは、UL-TCIStateのID(UL-TCIState-Id)を示してもよい。DL TCI状態は、PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSの一部または全部に適用されるTCI状態であってもよい。UL TCI状態は、PUSCH、PUCCH、および、SRSの一部または全部に適用されるTCI状態であってもよい。Joint TCI状態は、DL TCI状態とUL TCI状態の両方を表すTCI状態であってもよい。DLorJointTCIStateは、DL TCI状態、または、Joint TCI状態であってもよい。UL-TCIStateは、UL TCI状態であってもよい。DL TCI状態は、DL用のTCI状態であってもよい。Joint TCI状態は、DLとULの両方用のTCI状態であってもよい。UL TCI状態は、UL用のTCI状態であってもよい。TCIコードポイントは、DCI‘Transmission configuration indication’フィールドのコードポイントであってもよい。MAC CEにおける“R”フィールドは、確保ビット(Reserved bit)であってもよい。確保ビットには0がセットされてもよい。
【0380】
第四のMAC CEは、活性化コマンドDであってもよい。第五のMAC CEは、活性化コマンドEであってもよい。第四のMAC CEは、統一TCI状態の活性化(Activation)、または、非活性化(Deactivation)のためのMAC CEであってもよい。例えば、第四のMAC CEは、拡張統一TCI状態(Enhanced unified TCI state)の活性化(Activation)、または、非活性化(Deactivation)のためのMAC CEであってもよい。第五のMAC CEは、統一TCI状態の活性化(Activation)、または、非活性化(Deactivation)のためのMAC CEであってもよい。例えば、第五のMAC CEは、拡張統一TCI状態(Enhanced unified TCI state)の活性化(Activation)、または、非活性化(Deactivation)のためのMAC CEであってもよい。第四のMACサブヘッダによって、統一TCI状態の活性化/非活性化のためのMAC CEが識別されてもよい。第五のMACサブヘッダによって、統一TCI状態の活性化/非活性化のためのMAC CEが識別されてもよい。例えば、第四のMACサブヘッダは、第四のLCID(Logical channel ID)を伴ってもよい。例えば、第五のMACサブヘッダは、第五のLCID(Logical channel ID)を伴ってもよい。第四のLCIDは、eLCIDであってもよい。第五のLCIDは、eLCIDであってもよい。例えば、第四のLCIDの値は、“Enhanced unified TCI States Activation/Deactivation MAC CE 1”であってもよい。例えば、第五のLCIDの値は、“Enhanced unified TCI States Activation/Deactivation MAC CE 2”であってもよい。
【0381】
図12は、本実施形態の一態様に係る活性化コマンドDの例を示す図である。サービングセルID(Serving cell ID)のフィールドは、第四のMAC CEを適用するサービングセルの識別子を指示してもよい。DL BWP IDのフィールドは、第四のMAC CEを適用する1つの下りリンクBWPを指示してもよい。DL BWP IDのフィールドは、第四のMAC CEを適用する1つの下りリンクBWPを、DCI‘bandwidth part indicator’フィールドの1つのコードポイントとして指示してもよい。UL BWP IDのフィールドは、第四のMAC CEを適用する1つの上りリンクBWPを指示してもよい。UL BWP IDのフィールドは、第四のMAC CEを適用する1つの上りリンクBWPを、DCI‘bandwidth part indicator’フィールドの1つのコードポイントとして指示してもよい。“Pi”のフィールドは、各TCIコードポイントが複数のTCI状態を持つか、または、1つのTCI状態を持つかを指示してもよい。例えば、“Pi”フィールドに1がセットされる場合、i番目のTCIコードポイントはDL TCI状態とUL TCI状態の両方を含んでもよい。例えば、“Pi”フィールドに0がセットされる場合、i番目のTCIコードポイントはDL TCI状態とUL TCI状態の一方を含んでもよい。“D/Ui”のフィールドは、各TCIコードポイントがjoint(DLとULの両方)/DL、または、ULのためかどうかを示してもよい。例えば、“D/Ui”フィールドが1にセットされる場合、i番目のTCIコードポイントは、DL/joint用であってもよい。例えば、“D/Ui”フィールドが0にセットされる場合、i番目のTCIコードポイントは、UL用であってもよい。“Tj”のフィールドは、TCI状態ID jを伴うTCI状態の活性化/非活性化状態(Activation/deactivation status)を指示してもよい。“Tj”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID jを伴うTCI状態が活性化されることを示してもよい。“Tj”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID jを伴うTCI状態がDCIの‘Transmission Configuration Indication field’の1つのコードポイントにマップされることを示してもよい。“Tj”のフィールドが0にセットされることは、TCI状態ID jを伴うTCI状態が非活性化されることを示してもよい。“Tj”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID jを伴うTCI状態がDCIの‘Transmission Configuration Indication field’の1つのコードポイントにマップされないことを示してもよい。jは、UL TCI状態ID(UL-TCIState-Id)、または、DL/Joint TCI状態ID(DLorJoint-TCIState-Id)であってもよい。UL TCI状態IDの数は、最大で64個であってもよい。DL/Joint TCI状態IDの数は、最大で128個であってもよい。jは、{0,…,63}であってもよい。jは、{0,…,127であってもよい。jは、{0,…,191}であってもよい。例えば、i番目のTCIコードポイントがUL TCI状態に対応する場合、“Tj”のフィールドは、TCI状態ID j-128を伴うTCI状態の活性化/非活性化状態(Activation/deactivation status)を指示してもよい。例えば、i番目のTCIコードポイントがDL TCI状態、または、Joint TCI状態に対応する場合、“Tj”のフィールドは、TCI状態ID j-64を伴うTCI状態の活性化/非活性化状態(Activation/deactivation status)を指示してもよい。例えば、i番目のTCIコードポイントがUL TCI状態に対応する場合、“Tj”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID j-128を伴うTCI状態が活性化されることを示してもよい。例えば、i番目のTCIコードポイントがUL TCI状態に対応する場合、“Tj”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID j-128を伴うTCI状態がi番目のTCIコードポイントにマップされることを示してもよい。例えば、i番目のTCIコードポイントがDL TCI状態、または、Joint TCI状態に対応する場合、“Tj”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID j-64を伴うTCI状態が活性化されることを示してもよい。例えば、i番目のTCIコードポイントがDL TCI状態、または、Joint TCI状態に対応する場合、“Tj”のフィールドが1にセットされることは、TCI状態ID j-64を伴うTCI状態がi番目のTCIコードポイントにマップされることを示してもよい。CORESETプールIDのフィールドは、第二のマッピングが、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)で設定されるCORESET ID(ControlResourceSetId)に対して固有であることを示してもよい。第二のマッピングは、“活性化されるTCI状態”と、“Ti”フィールドによってセットされるDCI‘Transmission Configuration Indication’のコードポイントと、のマッピングであってもよい。CORESETプールIDのフィールドに1がセットされることは、値1のCORESETプールID(CORESETプールインデックス)を伴うCORESETによってスケジューリングされる下りリンク送信、または、上りリンク送信にMAC CEが適用されることを示してもよい。CORESETプールIDのフィールドに0がセットされることは、値0のCORESETプールID(CORESETプールインデックス)を伴うCORESETによってスケジューリングされる下りリンク送信、または、上りリンク送信にMAC CEが適用されることを示してもよい。CORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)が設定されない場合、第四のMAC CEにおけるCORESETプールIDのフィールドは無視されてもよい。
【0382】
図13は、本実施形態の一態様に係る活性化コマンドEの例を示す図である。図13におけるCORESETプールIDのフィールドは、確保(reserved)されてもよい。“Pi,j”のフィールドは、各TCIコードポイントが複数のTCI状態を持つか、または、1つのTCI状態を持つかを指示してもよい。例えば、“Pi,j”フィールドに1がセットされる場合、i番目のTCIコードポイントにおけるj番目のTCI状態は2つ(例えば、DL TCI状態とUL TCI状態)であってもよい。例えば、“Pi,j”フィールドに0がセットされる場合、i番目のTCIコードポイントにおけるj番目のTCI状態は1つ(例えば、DL TCI状態、または、UL TCI状態)であってもよい。“D/Uj”のフィールドは、同じオクテットにおけるTCI状態IDがjoint(DLとULの両方)/DL、または、ULのためかどうかを示してもよい。“D/Uj”のフィールドは、同じオクテットにおけるTCI状態IDが、joint(DLとULの両方)/DL、または、ULのためかどうかを示してもよい。例えば、“D/Uj”フィールドが1にセットされる場合、同じオクテットにおけるTCI状態IDは、DL/joint用であってもよい。例えば、“D/Uj”フィールドが0にセットされる場合、同じオクテットにおけるTCI状態IDは、UL用であってもよい。“TCI state IDi,j”フィールドは、DL/Joint TCI状態ID(TCI-StateId)、または、UL TCI状態ID(UL-TCIState-Id)によって識別されるTCI状態を示してもよい。“D/Uj”フィールドが1にセットされる場合、7ビット長の“TCI state IDi,j”が用いられてもよい。“D/Uj”フィールドが0にセットされる場合、“TCI state IDi,j”の最上位ビット(Most significant bit)は、確保(reserve)とみなされてもよく、残りの6ビットは、UL-TCIStateのID(UL TCI状態Id、UL-TCIState-Id)を示してもよい。
【0383】
図13におけるjは、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)に対応してもよい。例えば、j=1は、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)=0に対応してもよい。例えば、j=2は、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)=1に対応してもよい。例えば、j=0は、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)=0に対応してもよい。例えば、j=1は、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)=1に対応してもよい。jがCORESETプールID(CORESETプールインデックス)に対応するかどうかは、“J”フィールドによって決定されてもよい。例えば、“J”フィールドに1がセットされる場合、jは、CORESETプールID(CORESETプールインデックス)に対応してもよい。例えば、“J”フィールドに0がセットされる場合、jは、1つのコードポイントにおけるTCI状態のインデックスに対応してもよい。“Pi,j”のフィールドは、jに対応するCORESETプールIDに関連するDCIの各TCIコードポイントが複数のTCI状態を持つか、または、1つのTCI状態を持つかを指示してもよい。例えば、“Pi,j”フィールドに1がセットされる場合、jに対応するCORESETプールID に関連するDCIのi番目のTCIコードポイントDL TCI状態とUL TCI状態の両方に対応してもよい。例えば、“Pi,j”フィールドに0がセットされる場合、jに対応するCORESETプールID に関連するDCIのi番目のTCIコードポイントDL TCI状態とUL TCI状態の一方に対応してもよい。CORESETプールインデックス(上位層パラメータcoresetPoolIndex)が設定されない場合、jはCORESETプールIDに対応しなくてもよい。
【0384】
活性化コマンドFは、PDCCHのためのTCI状態指示のためのMAC CEであってもよい。活性化コマンドFは、5ビットのサービングセルIDと、4ビットのCORESET IDと、7ビットのTCI状態IDと、で構成されてもよい。
【0385】
活性化コマンドGは、PDCCHのためのTCI状態指示のためのMAC CEであってもよい。活性化コマンドGは、5ビットのサービングセルIDと、4ビットのCORESET IDと、7ビットの第一のTCI状態IDと、7ビットの第二のTCI状態IDと、で構成されてもよい。1つのBWPにおける1または複数のCORESETが異なるCORESETプールインデックスの値で設定される場合、活性化コマンドGは、1または複数のCORESETに適用されなくてもよい。PDCCHのためにSFNが適用される場合、活性化コマンドGが適用されてもよい。PDCCHのためのSFNが適用されることは、sfnSchemePdcchが設定されることであってもよい。
【0386】
端末装置1は、活性化コマンドを受信してもよい。活性化コマンドは、活性化コマンドA、活性化コマンドB、活性化コマンドC、活性化コマンドD、活性化コマンドE、活性化コマンドF、および、活性化コマンドGの総称であってもよい。
【0387】
DCIフォーマット1_0/1_1/1_2は、PDSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。BWP指示(Bandwidth part indicator)フィールドは、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2の一方または両方に含まれてもよい。BWP指示フィールドを構成する情報ビットの数は、DL BWPの数に基づいて決定されてもよい。TPCコマンド(TPC command for scheduled PUCCH)フィールドは、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2の一方または両方に含まれてもよい。第二のTPCコマンド(Second TPC command for scheduled PUCCH)フィールドは、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2の一方または両方に含まれてもよい。例えば、上位層パラメータSecondTPCFieldDCIが設定される場合、第二のTPCコマンド(Second TPC command for scheduled PUCCH)フィールドは、DCIフォーマット1_1に含まれてもよい。
【0388】
DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2は、PDSCHのスケジューリングのためのDCIフォーマットであってもよい。DCIフォーマット1_0は、1つの下りリンクセルにおいて、PDSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。
【0389】
アンテナポートフィールド(Antenna port(s) field)はDCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2に含まれてもよい。アンテナポートフィールドを構成する情報ビット数は4、5、または、6ビットであってもよい。また、アンテナポートフィールドを構成する情報ビット数は4、5、6、または、7ビットであってもよい。また、アンテナポートフィールドを構成する情報ビット数は4、5、6、7、または、8ビットであってもよい。データなしのCDMグループの数は、値1、値2、および、値3のいずれかであってもよい。値1のデータなしCDMグループ数は、CDMグループ0を参照してもよい。値2のデータなしCDMグループ数は、CDMグループ{0、1}を参照してもよい。値3のデータなしCDMグループ数は、CDMグループ{0、1、2}を参照してもよい。
【0390】
上位層パラメータdmrs-Typeが1であることは、DMRS設定タイプ1が設定されることであってもよい。上位層パラメータdmrs-Typeが2であることは、DMRS設定タイプ2が設定されることであってもよい。上位層パラメータmaxLengthが1であることは、前方DMRSシンボルの最大数が1シンボルであることであってもよい。上位層パラメータmaxLengthが2であることは、前方DMRSシンボルの最大数が2シンボルであることであってもよい。例えば、上位層パラメータmaxLengthが1であることは、シングルシンボルの前方DMRS(前方DMRSシンボル)が設定されることであってもよい。例えば、上位層パラメータmaxLengthが2であることは、シングルシンボルの前方DMRS(前方DMRSシンボル)、または、ダブルシンボルの前方DMRSが設定されることであってもよい。
【0391】
DMRSポートの数はレイヤ数(送信レイヤ数)vであってもよい。アンテナポート{p0,..., pv-1}(アンテナポートの値、アンテナポート番号)は、DMRSポート(DMRSポートの値、DMRSポート番号)と1000との和であってもよい。例えば、DMRSポート0は、アンテナポートp0=1000に対応してもよい。例えば、DMRSポート1は、アンテナポートp1=1001に対応してもよい。例えば、DMRSポート{0,1}は、アンテナポート{p0=1000,p1=1001}に対応してもよい。例えば、DMRSポート{2,3}は、アンテナポート{p2=1002,p3=1003}に対応してもよい。
【0392】
TCI(Transmission configuration indication)フィールドは、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2の一方または両方に含まれてもよい。例えば、上位層パラメータが設定される場合、TCI(Transmission configuration indication)フィールドは、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2の一方または両方に含まれてもよい。例えば、上位層パラメータtci-PresentInDCIが設定される場合、TCI(Transmission configuration indication)フィールドは、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2の一方または両方に含まれてもよい。1または2つのTCI状態は、DCIフォーマットによって指示されてもよい。1または複数(例えば、2つ)のTCI状態は、DCIフォーマットにおけるTCIフィールドによって指示されてもよい。
【0393】
DCIフォーマット0_0/0_1/0_2は、PUSCHのスケジューリングのために用いられてもよい。BWP指示(Bandwidth part indicator)フィールドは、DCIフォーマット0_1、および、DCIフォーマット0_2の一部または全部に含まれてもよい。BWP指示フィールドを構成する情報ビットの数は、UL BWPの数に基づいて決定されてもよい。TPCコマンド(TPC command for scheduled PUSCH)フィールドは、DCIフォーマット0_1、および、DCIフォーマット0_2の一方または両方に含まれてもよい。第二のTPCコマンド(Second TPC command for scheduled PUSCH)フィールドは、DCIフォーマット0_1、および、DCIフォーマット0_2の一方または両方に含まれてもよい。例えば、上位層パラメータSecondTPCFieldDCIが設定される場合、第二のTPCコマンド(Second TPC command for scheduled PUSCH)フィールドは、DCIフォーマット1_1に含まれてもよい。
【0394】
SRSリソース指示(SRS resource indicator)フィールドは、DCIフォーマット0_1、および、DCIフォーマット0_2の一方または両方に含まれてもよい。SRSリソースセット指示(SRS resource set indicator)フィールドは、DCIフォーマット0_1、および、DCIフォーマット0_2の一方または両方に含まれてもよい。SRSリソースセット指示フィールドが0(“00”)を指示する場合、SRSリソース指示フィールドと、プリコーディング情報とレイヤ数のフィールドと、は第一のSRSリソースセットに関連してもよい。SRSリソースセット指示フィールドが1(“01”)を指示する場合、SRSリソース指示フィールドと、プリコーディング情報とレイヤ数のフィールドと、は第二のSRSリソースセットに関連してもよい。SRSリソースセット指示フィールドが2(“10”)を指示する場合、SRSリソース指示フィールドと、プリコーディング情報とレイヤ数のフィールドと、は第一のSRSリソースセットに関連してもよい。SRSリソースセット指示フィールドが2(“10”)を指示する場合、第二のSRSリソース指示フィールドと、第二の“プリコーディング情報とレイヤ数のフィールド”(第二のプリコーディング情報フィールド)と、は第二のSRSリソースセットに関連してもよい。SRSリソースセット指示フィールドが3(“11”)を指示する場合、SRSリソース指示フィールドと、プリコーディング情報とレイヤ数のフィールドと、は第一のSRSリソースセットに関連してもよい。SRSリソースセット指示フィールドが3(“11”)を指示する場合、第二のSRSリソース指示フィールドと、第二の“プリコーディング情報とレイヤ数のフィールド”と、は第二のSRSリソースセットに関連してもよい。
【0395】
複数の上りリンクチャネル/信号(例えば、PUSCH、PUCCH、SRS)、および、複数の下りリンクチャネル/信号(例えば、PDSCH、PDCCH、CSI-RS)の一方または両方は、1つのTCI状態によってビームマネジメントが可能である。すなわち、複数のチャネル/信号に対して1つのTCI状態が適用されることで、ビームマネジメントの効率化が期待される。しかし、Multi-TRP(Multiple Transmission and Reception Points)の場合、複数のチャネル/信号に対して1つのTCI状態を適用することでTRP毎にビームが切り替えることが困難となる。そこで、課題として、複数のチャネル/信号、および、各TRPに対して1つのTCI状態が適用されることが必要である。これにより、効率的な通信と効率的なビームマネジメントが期待されてもよい。また、ビームが指示されてから適用されるまでの時間を考慮して、効率的なビームマネジメントが期待される。本発明は、課題解決の手段として、“設定されるTCI状態”、“活性化されるTCI状態”、“指示されるTCI状態”、および、“適用されるTCI状態”の一部および全部の切り替え時間を考慮して、物理チャネルのためのビームマネジメントのために用いられてもよい。
【0396】
図14は、本実施形態の一態様に係るTCI状態の管理の例を示す図である。端末装置1は、PDSCH1403およびPDCCH1404の一方または両方を受信してもよい。PDSCH1403は、トランスポートブロックを伝達するために送信されてもよい。端末装置1は、DCIが配置(マップ)されるPDCCH1404を受信してもよい。図14における黒塗り円は、1つのTCI状態であってもよい。
【0397】
1または複数のTCI状態1400は、上位層パラメータによって設定されてもよい。例えば、1または複数のUL TCI状態(UL-TCIState)は、上りリンクBWP(BWP-UplinkDedicated)毎に上位層パラメータによって設定されてもよい。例えば、1または複数のDL/Joint TCI状態(DLorJointTCIState)は、PDSCH設定(PDSCH-Config)毎に上位層パラメータによって設定されてもよい。1つのTCI状態は、1つのTCI状態IDと関連してもよい。例えば、1つのUL TCI状態は、1つのUL TCI状態ID(TCI-UL-State-Id、UL-TCIState-Id)と関連してもよい。例えば、1つのDL/Joint TCI状態(TCI-state)は、1つのTCI状態ID(TCI-stateId)と関連してもよい。上位層パラメータによって設定される1または複数のTCI状態は、設定されるTCI状態1400であってもよい。
【0398】
1または複数のTCI状態1401は、MAC CE(例えば、活性化コマンド)によって活性化されてもよい。第一のPDSCHは第一のトランスポートブロックを伝達してもよい。第一のトランスポートブロックは、1つのMAC PDUであってもよい。1つのMAC PDUは、活性化コマンド、または、活性化コマンドと呼称されるMAC CEを含んでもよい。例えば、活性化コマンドは、活性化コマンドD、または、活性化コマンドEであってもよい。1または複数のTCI状態、および、1または複数の“TCI状態のペア”の一方または両方は、1または複数のコードポイントにマップされてもよい。例えば、活性化コマンドによって、1または複数のTCI状態、および、“TCI状態のペア”の一方または両方は、1または複数のコードポイントにマップされてもよい。各TCI状態、または、各TCI状態のペアは、1つのコードポイントにマップされてもよい。例えば、活性化コマンドによって、各TCI状態、または、各TCI状態のペアは、1つのコードポイントにマップされてもよい。TCI状態、または、TCI状態のペアがマップされるコードポイントは、TCIフィールドにおけるコードポイントであってもよい。TCI状態、または、TCI状態のペアがマップされるコードポイントは、DCIフォーマット1_1、または、DCIフォーマット1_2におけるTCIフィールドのコードポイントであってもよい。TCI状態、または、TCI状態のペアがマップされるコードポイントは、DCI1410におけるTCIフィールドのコードポイントであってもよい。MAC CEによって活性化されるTCI状態は、活性化されるTCI状態1401であってもよい。TCIフィールドのコードポイントにマップされるTCI状態は、活性化されるTCI状態1401であってもよい。
【0399】
CORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)が1または複数のCORESET(ControlResourceSet)において設定されない場合、活性化コマンドEが用いられてもよい。CORESETプールインデックス(coresetPoolIndex)が1または複数のCORESET(ControlResourceSet)において設定される場合、活性化コマンドD、または、活性化コマンドEが用いられてもよい。例えば、single-DCIモードでは、活性化コマンドEが用いられてもよい。例えば、multi-DCIモードでは、活性化コマンドDが用いられてもよい。例えば、single-DCIモードとmulti-DCIモードの両方において、活性化コマンドEが用いられてもよい。
【0400】
1または複数のTCI状態1402は、第一のDCIによって指示されてもよい。第一のDCIは、DCIフォーマット1_1、または、DCIフォーマット1_2であってもよい。第一のDCIは、TCI(Transmission configuration indication)フィールドを含んでもよい。TCIフィールドは、1または複数(例えば、2つ、または、4つ)のTCI状態を指示してもよい。例えば、TCIフィールドの1つの値は、TCIフィールドの1つのコードポイントに対応してもよい。第一のDCIフォーマットによって指示されるTCI状態は、指示されるTCI状態1402であってもよい。指示されるTCI状態1402は、UL TCI状態、DL TCI状態、および、Joint TCI状態の一部または全部であってもよい。UL TCI状態は、PUSCH、PUCCH、および、SRSのためのTCI状態であってもよい。DL TCI状態は、PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSのためのTCI状態であってもよい。Joint TCI状態は、PUSCH、PUCCH、SRS、PDSCH、PDCCH、および、CSI-RSのためのTCI状態であってもよい。
【0401】
指示されるTCI状態1402の数は4であってもよい。例えば、指示されるTCI状態1402は、第一のUL TCI状態と第一のDL TCI状態との第一のペアと、第二のUL TCI状態と第二のDL TCI状態との第二のペアであってもよい。第一のペアは、第一のTRPに関連してもよい。第二のペアは、第二のTRPに関連してもよい。
【0402】
指示されるTCI状態1402の数は3であってもよい。例えば、指示されるTCI状態1402は、第一のUL TCI状態と第一のDL TCI状態との第一のペアと、第三のDL/UL/Joint TCI状態であってもよい。第一のペアは、第一のTRPに関連してもよく、第三のDL/UL/Joint TCI状態は、第二のTRPに関連してもよい。第一のペアは、第二のTRPに関連してもよく、第三のDL/UL/Joint TCI状態は、第一のTRPに関連してもよい。
【0403】
指示されるTCI状態1402の数は2であってもよい。例えば、指示されるTCI状態1402は、第一のDL/UL/Joint TCI状態と第二のDL/UL/Joint TCI状態であってもよい。第一のDL/UL/Jointは、第一のTRPに関連してもよく、第二のDL/UL/Joint TCI状態は、第二のTRPに関連してもよい。
【0404】
指示されるTCI状態1402の数は2であってもよい。例えば、指示されるTCI状態1402は、第一のDL TCI状態と第一のUL TCI状態との第一のペアであってもよい。第一のペアは、第一のTRPに関連してもよい。第一のペアは、第二のTRPに関連してもよい。
【0405】
指示されるTCI状態1402の数は1であってもよい。例えば、指示されるTCI状態1402は、第一のDL/UL/Joint TCI状態であってもよい。第一のDL/UL/Jointは、TRPに関連しなくてもよい。第一のDL/UL/Joint TCI状態は、第一のTRPに関連してもよい。第一のDL/UL/Joint TCI状態は、第二のTRPに関連してもよい。
【0406】
指示されるTCI状態1402は、DCIフォーマット1_1/1_2がマップされるPDCCHの最後OFDMシンボルからNsymbシンボル後の最初のスロットから適用されてもよい。指示されるTCI状態1402は、複数のチャネル/信号に対して適用されてもよい。Nsymbは、BeamAppTimeであってもよい。
【0407】
1または複数のTCI状態1402の一部または全部は、PDSCH1403に適用されてもよい。PDSCH1403に適用される“指示されるTCI状態1402”は、1または複数のDL TCI状態、および、1または複数のJoint TCI状態の一方または両方であってもよい。PDSCH1403に適用される“指示されるTCI状態”1402は、“適用されるTCI状態”1460であってもよい。TCI状態1460は、PDSCH1403のための“適用されるTCI状態”であってもよい。
【0408】
1または複数のTCI状態1402の一部または全部は、PDCCH1404に適用されてもよい。PDCCH1404に適用される“指示されるTCI状態1402”は、1または複数のDL TCI状態、および、1または複数のJoint TCI状態の一方または両方であってもよい。PDCCH1404に適用される“指示されるTCI状態”1402は、“適用されるTCI状態”1461であってもよい。TCI状態1461は、PDCCH1404のための“適用されるTCI状態”であってもよい。
【0409】
指示されるTCI状態1402は、少なくともTCI状態1450とTCI状態1451を含んでもよい。TCI状態1450とTCI状態1451の一方または両方は、PDSCH1403に適用されてもよい。TCI状態1450とTCI状態1451の一方または両方は、PDCCH1404に適用されてもよい。PDSCH1403に適用されるTCI状態1450とTCI状態1451の一方または両方は、TCI状態1460であってもよい。PDCCH1404に適用されるTCI状態1450とTCI状態1451の一方または両方は、TCI状態1461であってもよい。
【0410】
PDSCH1403のためのDCIフォーマットは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部を行ってもよい。PDSCH1403のためのDCIフォーマットは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを与えてもよい。例えば、PDSCH1403のためのDCIフォーマットにおける1つのフィールドは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかをしてもよい。PDSCH1403のためのDCIフォーマットにおける1つのフィールドは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを与えてもよい。PDSCH1403のためのDCIフォーマットは、該DCIフォーマットによってスケジューリングされるPDSCH1403に対して第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを行ってもよい。
【0411】
PDCCH1404のための上位層パラメータは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部を行ってもよい。PDCCH1404のための上位層パラメータは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを与えてもよい。PDCCH1404のための上位層パラメータは、PDCCH1404に対して第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを行ってもよい。PDCCH1404のための上位層パラメータは、PDCCH1404のためのCORESETに対して設定されてもよい。
【0412】
第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部は、“適用されるTCI状態”1460、または、“適用されるTCI状態”1461を決定するために与えられてもよい。“適用されるTCI状態”を決定することは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部を与えることであってもよい。
【0413】
第一の指示、および、第二の指示は、第一のTCI状態1450と第二のTCI状態1451の一方が、PDSCH1403、および、PDCCH1404の一方または両方に適用されることであってもよい。第一の指示は、第一のTCI状態1450がPDSCH1403、および、PDCCH1404の一方または両方に適用されることであってもよい。第二の指示は、第二のTCI状態1451がPDSCH1403、および、PDCCH1404の一方または両方に適用されることであってもよい。第三の指示、および、第四の指示は、第一のTCI状態1450と第二のTCI状態1451との両方が、PDSCH1403、および、PDCCH1404の一方または両方に適用されることであってもよい。第一の指示は、第一のTCI状態1450が用いられることであってもよい。第二の指示は、第二のTCI状態1451が用いられることであってもよい。第三の指示、および、第四の指示は、第一のTCI状態1450と第二のTCI状態1451との両方が用いられることであってもよい。第一の指示は、第一のTCI状態1450がPDSCH1403を含む複数の下りリンクチャネル/信号に適用されることであってもよい。第二の指示は、第二のTCI状態1451がPDSCH1403を含む複数の下りリンクチャネル/信号に適用されることであってもよい。第三の指示、および、第四の指示は、第一のTCI状態1450と第二のTCI状態1451との両方が、PDSCH1403を含む複数の上りリンクチャネル/信号に適用されることであってもよい。
【0414】
PDSCH1403のためのDCIフォーマットは、TRP指示フィールドを含んでもよい。TRP指示フィールドは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを与えてもよい。例えば、TRP指示フィールドが0(“00”)を示す場合、第一の指示が実行されてもよい。例えば、TRP指示フィールドが1(“01”)を示す場合、第二の指示が実行されてもよい。例えば、TRP指示フィールドが2(“10”)を示す場合、第三の指示が実行されてもよい。例えば、TRP指示フィールドが3(“11”)を示す場合、第四の指示が実行されてもよい。例えば、TRP指示フィールドが0(“00”)であることは、第一の指示が与えられることであってもよい。例えば、TRP指示フィールドが1(“01”)であることは、第二の指示が与えられることであってもよい。例えば、TRP指示フィールドが2(“10”)であることは、第三の指示が与えられることであってもよい。例えば、TRP指示フィールドが3(“11”)であることは、第四の指示が与えられることであってもよい。TRP指示フィールドは、TCIフィールドと異なるフィールドであってもよい。上位層パラメータが設定される場合、TRP指示フィールドを構成する情報ビット数は2であってもよい。上位層パラメータが設定されない場合、TRP指示フィールドを構成する情報ビット数は0であってもよい。TRP指示フィールドは、ULスケジューリングDCIフォーマットとDLスケジューリングDCIフォーマットの両方に含まれてもよい。ULスケジューリングDCIフォーマットは、DCIフォーマット0_0、DCIフォーマット0_1、および、DCIフォーマット0_2の一部または全部であってもよい。DLスケジューリングDCIフォーマットは、DCIフォーマット1_0、DCIフォーマット1_1、および、DCIフォーマット1_2の一部または全部であってもよい。
【0415】
PDSCH1403のためのDCIフォーマットは、TCIフィールドを含んでもよい。TCIフィールドは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを与えてもよい。例えば、TCIフィールドが0(“00”)を示す場合、第一の指示が実行されてもよい。例えば、TCIフィールドが1(“01”)を示す場合、第二の指示が実行されてもよい。例えば、TCIフィールドが2(“10”)を示す場合、第三の指示が実行されてもよい。例えば、TCIフィールドが3(“11”)を示す場合、第四の指示が実行されてもよい。例えば、TCIフィールドが0(“00”)であることは、第一の指示が与えられることであってもよい。例えば、TCIが1(“01”)であることは、第二の指示が与えられることであってもよい。例えば、TCIフィールドが2(“10”)であることは、第三の指示が与えられることであってもよい。例えば、TCIフィールドが3(“11”)であることは、第四の指示が与えられることであってもよい。
【0416】
PDCCH1403のための上位層パラメータは、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかを与えてもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが0(“00”)を示す場合、第一の指示が実行されてもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが1(“01”)を示す場合、第二の指示が実行されてもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが2(“10”)を示す場合、第三の指示が実行されてもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが3(“11”)を示す場合、第四の指示が実行されてもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが0(“00”)であることは、第一の指示が与えられることであってもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが1(“01”)であることは、第二の指示が与えられることであってもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが2(“10”)であることは、第三の指示が与えられることであってもよい。例えば、PDCCH1403のための上位層パラメータが3(“11”)であることは、第四の指示が与えられることであってもよい。
【0417】
図15は、本実施形態の一態様に係るTCI状態のタイムライン管理の例を示す図である。端末装置1は、PDCCH1500を受信してもよい。端末装置1は、DCI1590が配置されるPDCCH1500を受信してもよい。PDCCH1500におけるDCI1590は、TCIフィールドとTRP指示フィールドの一方または両方を含んでもよい。DCI1590は、PDSCH1501をスケジューリングしてもよい。DCI1590は、PDSCH1501の受信を指示してもよい。DCI1590は、PDSCH1501の送信を指示してもよい。
【0418】
端末装置1は、PDSCH1501を受信してもよい。端末装置1は、PDCCH1500の最後のOFDMシンボルから、時間オフセット1520後に、PDSCH1501を受信してもよい。時間オフセット1520は、DL DCI(DCI1590)の受信と、PDSCH1501と、の間の時間オフセットであってもよい。DL DCIは、PDCCH1500に配置されてもよい。PDSCH1501は、DL DCI(DCI1590)に対応してもよい。時間オフセット1520は、PDCCH1500の最後のOFDMシンボルと、PDSCH1501の最初のOFDMシンボルと、の間の時間オフセットであってもよい。時間オフセットは、OFDMシンボル数で表されてもよい。時間オフセットは、ミリ秒で表されてもよい。時間オフセットは、スロット数で表されてもよい。時間オフセットは、DL DCIの受信と、対応するPDSCHと、の間の時間オフセットであってもよい。
【0419】
時間オフセット1520は、閾値1510以上であってもよい。閾値1510は、“指示されるTCI状態”1581が適用されるための時間であってもよい。例えば、閾値1510は、PDSCH1501を含む複数のチャネルのために“指示されるTCI状態”1581が適用されるための時間であってもよい。閾値1510は、PDSCH1501のためのTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1510は、PDSCH1501のためのアンテナポートQCLを決定するために用いられてもよい。閾値1510は、上位層パラメータによって設定されてもよい。閾値1510は、端末能力に基づいて決定されてもよい。閾値1510は、BeamAppTimeであってもよい。閾値1510は、timeDurationForQCLであってもよい。閾値1510が閾値1511よりも小さいことは期待されなくてもよい。
【0420】
時間オフセット1520は、閾値1511以上であってもよい。閾値1511は、“適用されるTCI状態”1570が適用されるための時間であってもよい。例えば、閾値1511は、PDSCH1501のために1または2つの“指示されるTCI状態”1570が適用されるための時間であってもよい。閾値1511は、PDSCH1501のためおTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1511は、PDSCH1501のためのTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1511は、PDSCH1501のためのアンテナポートQCLを決定するために用いられてもよい。閾値1511は、上位層パラメータによって設定されてもよい。閾値1511は、端末能力に基づいて決定されてもよい。閾値1511は、BeamAppTimeであってもよい。閾値1511は、BeamAppTime-r18であってもよい。閾値1511は、timeDurationForQCLであってもよい。閾値1511は閾値1510と同じ、または、閾値1510よりも小さくてもよい。
【0421】
時間オフセット1520が閾値1510、または、閾値1511以上である場合、“指示されるTCI状態”1581の一部または全部がPDSCH1501に適用されてもよい。PDSCH1501に適用される“指示されるTCI状態”1581の一部または全部は、“適用されるTCI状態”1570であってもよい。例えば、DCI1590は、1または複数の“指示されるTCI状態”1581を指示してもよい。例えば、DCI1590は、PDSCH1501のために、1または2つの“適用されるTCI状態”1570を、1または複数の“指示されるTCI状態”1581から決定してもよい。
【0422】
DCI1590は、1または複数の“指示されるTCI状態”1581を指示してもよい。例えば、DCI1590におけるTCIフィールドは、1または複数の“指示されるTCI状態”1581を指示してもよい。時間オフセット1520が閾値1510以上である場合、1または複数の“指示されるTCI状態”1581の一部または全部がPDSCH1501に適用されてもよい。
【0423】
DCI1590は、1または2つの“適用されるTCI状態”1570を指示してもよい。例えば、DCI1590におけるTRP指示フィル―ドは、1または2つの“適用されるTCI状態”1570を決定するために用いられてもよい。例えば、DCI1590におけるTRP指示フィールドは、PDSCH1501のために、1または2つの“適用されるTCI状態”1570を決定するために用いられてもよい。時間オフセット1520が閾値1511以上である場合、“適用されるTCI状態”1570がPDSCH1501に適用されてもよい。
【0424】
1または複数のTCI状態1581が1または複数のTCI状態1580の一部または全部と異なる場合、かつ、時間オフセット1520が閾値1510以上である場合、1または2つのTCI状態1570がPDSCH1501に適用されてもよい。1または複数のTCI状態1581は、DCI1590によって指示されてもよい。例えば、1または複数のTCI状態1581は、DCI1590におけるTCIフィールドによって指示されてもよい。1または2つのTCI状態1570は、1または複数のTCI状態1581の一部または全部であってもよい。1または2つのTCI状態1570は、DCI1590によって指示されてもよい。例えば、1または2つのTCI状態1570は、DCI1590におけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。TCI状態1580は、TCI状態1581よりも前(以前)に指示されてもよい。すなわち、TCI状態1580は、TCI状態1581よりも古い情報であってもよい。すなわち、TCI状態1581が指示されるよりも前に、TCI状態1580が指示されていてもよい。
【0425】
1または複数のTCI状態1581が1または複数のTCI状態1580と同じである場合、かつ、時間オフセット1520が閾値1511以上である場合、1または2つのTCI状態1570がPDSCH1501に適用されてもよい。
【0426】
1または複数のTCI状態1581が1または複数のTCI状態1580の一部または全部と異なる場合、かつ、時間オフセット1520が閾値1511以上である場合、かつ、時間オフセット1520が閾値1510よりも小さい場合、動作a、動作b、動作c、動作d、動作e、動作f、動作g、動作h、および、動作iの一部または全部が行われてもよい。
動作aは、1または2つのTCI状態1570、および、1または複数のTCI状態1581がPDSCH1501に適用されないことであってもよい。
動作bは、1または複数のTCI状態1580の一部または全部がPDSCH1501に適用されることであってもよい。
動作cは、上位層パラメータに基づいて、1または複数のTCI状態1580の一部または全部がPDSCH1501に適用されることであってもよい。上位層パラメータは、“適用されるTCI状態”を決定するために用いられてもよい。動作dは、PDSCH-MTRP手法に基づいて、1または複数のTCI状態1580の一部または全部がPDSCH1501に適用されることであってもよい。PDSCH-MTRP手法は、SFN手法、FDM手法、TDM手法、および、SDM手法の一部または全部であってもよい。
動作eは、PDCCH1500、または、PDCCH1500のCORESETに適用されるTCI状態が、PDSCH1501に適用されることであってもよい。
動作fは、PDCCH1500に関連する1つのBWPにおける1または複数のCORESETのうち、一番低いCORESET IDを持つCORESETに適用されるTCI状態が、PDSCH1501に適用されることであってもよい。
動作gは、複数の“設定されるTCI状態”の2つが、PDSCH1501に適用されることであってもよい。
動作hは、あるDCIに基づいて、1または複数のTCI状態1580のうち1つまたは2つが、PDSCH1501に適用されることであってもよい。あるDCIは、DCI1590よりも以前に受信されてもよい。あるDCIは、“適用されるTCI状態”を決定してもよい。あるDCIは、PDSCH1501と異なるPDSCHのためにTCI状態を指示してもよい。あるDCIは、TCI状態1580を指示するDCIであってもよい。
動作iは、DCI1590、または、DCI1590におけるTRP指示フィールドに基づいて、1または複数のTCI状態1580の一部または全部が、PDSCH1501に適用されることであってもよい。
【0427】
時間オフセット1520が閾値1511より小さい場合、動作a、動作b、動作c、動作d、動作e、動作f、動作g、および、動作hの一部または全部が行われてもよい。時間オフセット1520が閾値1511より小さい場合、動作iは行われなくてもよい。
【0428】
端末装置1は、PDCCH1404を受信してもよい。端末装置1は、DCI1591が配置されるPDCCH1404を受信してもよい。時間間隔1530は、PDCCH1500と、PDCCH1404と、の間の時間であってもよい。例えば、時間間隔1530は、PDCCH1500の最後のOFDMシンボルから、PDCCH1404の最初のOFDMシンボルまでの時間であってもよい。例えば、時間間隔1530は、OFDMシンボルで表されてもよい。
【0429】
時間間隔1530が閾値1510以上である場合、1または複数のTCI状態1581の一部または全部がPDCCH1404に適用されてもよい。時間間隔1530が閾値1510以上である場合、上位層パラメータに基づいて、1または複数のTCI状態1581の一部または全部がPDCCH1404に適用されてもよい。時間間隔1530が閾値1510より小さい場合、1または複数のTCI状態1580の一部または全部がPDCCH1404に適用されてもよい。時間間隔1530が閾値1510よりも小さい場合、上位層パラメータに基づいて、1または複数のTCI状態1580の一部または全部がPDCCH1404に適用されてもよい。上位層パラメータは、PDCCHのための“適用されるTCI状態”を決定するために用いられてもよい。
【0430】
端末装置1は、PDSCH1403を受信してもよい。DCI1591は、PDSCH1403をスケジューリングしてもよい。DCI1591は、PDSCH1403の受信、または、送信を指示してもよい。DCI1591は、TCIフィールドを含んでもよい。DCI1591は、TRP指示フィールドを含んでもよい。DCI1591は、PUCCHリソース指示フィールドを含んでもよい。時間オフセット1522は、PDCCH1404と、PDSCH1403と、の間の時間であってもよい。例えば、時間オフセット1522は、PDCCH1404の最後のOFDMシンボルから、PDSCH1403の最初のOFDMシンボルまでの時間であってもよい。時間オフセット1522は、OFDMシンボルで表されてもよい。
【0431】
閾値1512は、“指示されるTCI状態”1582が適用されるための時間であってもよい。例えば、閾値1512は、PDSCH1403を含む複数のチャネルのために“指示されるTCI状態”1582が適用されるための時間であってもよい。閾値1512は、PDSCH1403のためのTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1511は、PDSCH1403のためのアンテナポートQCLを決定するために用いられてもよい。閾値1512は、上位層パラメータによって設定されてもよい。閾値1512は、端末能力に基づいて決定されてもよい。閾値1512は、閾値1510と同じであってもよい。閾値1512は、BeamAppTimeであってもよい。閾値1512は、timeDurationForQCLであってもよい。閾値1512が閾値1511よりも小さいことは期待されなくてもよい。
【0432】
閾値1513は、“適用されるTCI状態”1571が適用されるための時間であってもよい。例えば、閾値1513は、PDSCH1403のために1または2つの“指示されるTCI状態”1571が適用されるための時間であってもよい。閾値1513は、PDSCH1403のためおTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1513は、PDSCH1403のためのTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1513は、PDSCH1403のためのアンテナポートQCLを決定するために用いられてもよい。閾値1513は、上位層パラメータによって設定されてもよい。閾値1513は、端末能力に基づいて決定されてもよい。閾値1513は、BeamAppTimeであってもよい。閾値1513は、BeamAppTime-r18であってもよい。閾値1513は、timeDurationForQCLであってもよい。閾値1513は閾値1512と同じ、または、閾値1510よりも小さくてもよい。閾値1513は、閾値1511であってもよい。
【0433】
時間オフセット1521が閾値1512、または、閾値1513以上である場合、“指示されるTCI状態”1582の一部または全部がPDSCH1403に適用されてもよい。PDSCH1403に適用されるTCI状態1581の一部または全部は、“適用されるTCI状態”1571であってもよい。例えば、DCI1591は、1または複数の“指示されるTCI状態”1582を指示してもよい。例えば、DCI1591は、PDSCH1403のために、1または2つの“適用されるTCI状態”1571を、1または複数の“指示されるTCI状態”1582から決定してもよい。
【0434】
DCI1591は、1または複数の“指示されるTCI状態”1582を指示してもよい。例えば、DCI1591におけるTCIフィールドは、1または複数の“指示されるTCI状態”1582を指示してもよい。時間オフセット1521が閾値1512以上である場合、1または複数の“指示されるTCI状態”1582の一部または全部がPDSCH1403に適用されてもよい。
【0435】
DCI1590は、1または2つの“適用されるTCI状態”1570を指示してもよい。例えば、DCI1590におけるTRP指示フィル―ドは、1または2つの“適用されるTCI状態”1570を決定するために用いられてもよい。例えば、DCI1590におけるTRP指示フィールドは、PDSCH1501のために、1または2つの“適用されるTCI状態”1570を決定するために用いられてもよい。時間オフセット1520が閾値1511以上である場合、“適用されるTCI状態”1570がPDSCH1501に適用されてもよい。
【0436】
1または複数のTCI状態1582が1または複数のTCI状態1581の一部または全部と異なる場合、かつ、時間オフセット1521が閾値1512以上である場合、1または2つのTCI状態1571がPDSCH1403に適用されてもよい。1または複数のTCI状態1582は、DCI1591によって指示されてもよい。例えば、1または複数のTCI状態1582は、DCI1591におけるTCIフィールドによって指示されてもよい。1または2つのTCI状態1571は、1または複数のTCI状態1582の一部または全部であってもよい。1または2つのTCI状態1571は、DCI1591によって指示されてもよい。例えば、1または2つのTCI状態1571は、DCI1591におけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。
【0437】
1または複数のTCI状態1582が1または複数のTCI状態1581と同じである場合、かつ、時間オフセット1521が閾値1512以上である場合、1または2つのTCI状態1571がPDSCH1403に適用されてもよい。
【0438】
1または複数のTCI状態1582が1または複数のTCI状態1581の一部または全部と異なる場合、かつ、時間オフセット1521が閾値1513以上である場合、かつ、時間オフセット1521が閾値1512よりも小さい場合、動作aa、動作bb、動作cc、動作dd、動作ee、動作ff、動作gg、動作hh、および、動作iiの一部または全部が行われてもよい。
動作aaは、1または2つのTCI状態1571、および、1または複数のTCI状態1582がPDSCH1403に適用されないことであってもよい。
動作bbは、1または複数のTCI状態1581の一部または全部がPDSCH1403に適用されることであってもよい。
動作ccは、上位層パラメータに基づいて、1または複数のTCI状態1581の一部または全部がPDSCH1403に適用されることであってもよい。上位層パラメータは、“適用されるTCI状態”を決定するために用いられてもよい。動作ddは、PDSCH-MTRP手法に基づいて、1または複数のTCI状態1581の一部または全部がPDSCH1403に適用されることであってもよい。PDSCH-MTRP手法は、SFN手法、FDM手法、TDM手法、および、SDM手法の一部または全部であってもよい。
動作eeは、PDCCH1404、または、PDCCH1404のCORESETに適用されるTCI状態が、PDSCH1403に適用されることであってもよい。
動作ffは、PDCCH1404に関連する1つのBWPにおける1または複数のCORESETのうち、一番低いCORESET IDを持つCORESETに適用されるTCI状態が、PDSCH1403に適用されることであってもよい。
動作ggは、複数の“設定されるTCI状態”の2つが、PDSCH1403に適用されることであってもよい。
動作hhは、DCI1590に基づいて、1または複数のTCI状態1581のうち1つまたは2つが、PDSCH1403に適用されることであってもよい。
動作iiは、DCI1591、または、DCI1591におけるTRP指示フィールドに基づいて、1または複数のTCI状態1581の一部または全部が、PDSCH1403に適用されることであってもよい。
【0439】
時間オフセット1521が閾値1513より小さい場合、動作aa、動作bb、動作cc、動作dd、動作ee、動作ff、動作gg、および、動作hhの一部または全部が行われてもよい。時間オフセット1521が閾値1513より小さい場合、動作iiは行われなくてもよい。
【0440】
1または複数のTCI状態が物理チャネルに適用されることは、物理チャネルのDMRSポート(DMRSアンテナポート)は、1または複数のTCI状態のDL-RSとQCLであることであってもよい。1または複数のTCI状態がPDCCHに適用されることは、1または複数のTCI状態がPDCCHのためのCORESETに適用されることであってもよい。1または複数のTCI状態が物理チャネルに適用されることは、物理チャネルの上りリンク送信空間フィルタが1または複数のTCI状態に基づいて決定されることであってもよい。
【0441】
端末装置1は、PUCCH1502を送信してもよい。端末装置1は、PDSCH1403に対する上りリンク制御情報が配置されるPUCCH1502を送信してもよい。端末装置1は、PUCCH1502においてHARQ-ACK情報を提供(送信)してもよい。端末装置1は、PDSCH1403をスケジューリングするDCI1404の検出に応じて、PUSCCH1502においてHARQ-ACK情報を提供(送信)してもよい。
【0442】
時間オフセット1522は、PDCCH1404と、PUCCH1502と、の間の時間であってもよい。例えば、時間オフセット1522は、PDCCH1404の最後のOFDMシンボルから、PUCCH1502の最初のOFDMシンボルまでの時間であってもよい。
【0443】
時間オフセット1522が閾値1512以上である場合、1または複数のTCI状態1582の一部または全部がPUCCH1502に適用されてもよい。例えば、時間オフセット1522が閾値1512以上である場合、上位層パラメータに基づいて、1または複数のTCI状態1582の一部または全部がPUCCH1502に適用されてもよい。上位層パラメータは、1つのPUCCHリソースのために設定されてもよい。1つのPUCCHリソースは、DCI1591によって指示されてもよい。1つのPUCCHリソースは、DCI1591におけるPUCCHリソース指示フィールドによって指示されてもよい。上位層パラメータは、PUCCH1502のための“適用されるTCI状態”を決定するために用いられてもよい。
【0444】
時間オフセット1522が閾値1512以上である場合、かつ、時間オフセット1521が閾値1513よりも小さい場合、PDSCH1403に適用される1または複数のTCI状態が、PUCCH1502に適用されてもよい。
【0445】
時間オフセット1522が閾値1512よりも小さい場合、1または複数のTCI状態1581の一部または全部がPUCCH1502に適用されてもよい。
【0446】
図16は、本実施形態の一態様に係るTCI状態のタイムライン管理の第二の例を示す図である。端末装置1は、PDCCH1600を受信してもよい。端末装置1は、DCI1690が配置されるPDCCH1600を受信してもよい。PDCCH1600におけるDCI1690は、TRP指示フィールドを含んでもよい。DCI1690は、PUSCH1601をスケジューリングしてもよい。DCI1690は、PUSCH1601の受信を指示してもよい。DCI1690は、PUSCH1601の送信を指示してもよい。
【0447】
端末装置1は、PUSCH1601を送信してもよい。端末装置1は、PDCCH1600の最後のOFDMシンボルから、時間オフセット1621後に、PUSCH1601を送信してもよい。時間オフセット1621は、UL DCI(DCI1690)の受信と、PUSCH1601と、の間の時間オフセットであってもよい。UL DCIは、PDCCH1600に配置されてもよい。PUSCH1601は、UL DCI(DCI1690)に対応してもよい。時間オフセット1621は、PDCCH1600の最後のOFDMシンボルと、PUSCH1601の最初のOFDMシンボルと、の間の時間オフセットであってもよい。時間オフセット1620は、DCI1591の受信と、PUSCH1601と、の間の時間オフセットであってもよい。時間オフセット1620は、PDCCH1404の最後のOFDMシンボルと、PUSCH1601の最初のOFDMシンボルと、の間の時間オフセットであってもよい。時間オフセットは、OFDMシンボル数で表されてもよい。時間オフセットは、ミリ秒で表されてもよい。時間オフセットは、スロット数で表されてもよい。時間オフセットは、UL DCIの受信と、対応するPUSCHと、の間の時間オフセットであってもよい。
【0448】
閾値1610は、“指示されるTCI状態”が適用されるための時間でなくてもよい。例えば、PUSCH1601を含む複数のチャネルのために“指示されるTCI状態”1581が適用されるための時間は、閾値1512であってもよい。
【0449】
閾値1610は、“適用されるTCI状態”1670が適用されるための時間であってもよい。例えば、閾値1610は、PUSCH1601のために1または2つの“指示されるTCI状態”1670が適用されるための時間であってもよい。閾値1610は、PUSCH1601のためおTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1610は、PUSCH1601のためのTCI状態またはQCL想定を決定するために用いられてもよい。閾値1610は、PUSCH1601のためのアンテナポートQCLを決定するために用いられてもよい。閾値1610は、PUSCH1601のための上りリンク送信空間フィルタを決定するために用いられてもよい。閾値1610は、上位層パラメータによって設定されてもよい。閾値1610は、端末能力に基づいて決定されてもよい。閾値1610は、BeamAppTimeであってもよい。閾値1610は、BeamAppTime-r18であってもよい。閾値1610は、timeDurationForQCLであってもよい。閾値1610は閾値1513であってもよい。
【0450】
時間オフセット1621が閾値1610以上である場合、“指示されるTCI状態”1582の一部または全部がPUSCH1601に適用されてもよい。PUSCH1601に適用される“指示されるTCI状態”1582の一部または全部は、“適用されるTCI状態”1670であってもよい。例えば、DCI1690は、PUSCH1601のために、1または2つの“適用されるTCI状態”1670を、1または複数の“指示されるTCI状態”1582から決定してもよい。
【0451】
DCI1690は、1または2つの“適用されるTCI状態”1670を指示してもよい。例えば、DCI1690におけるTRP指示フィル―ドは、1または2つの“適用されるTCI状態”1670を決定するために用いられてもよい。例えば、DCI1690におけるTRP指示フィールドは、PUSCH1601のために、1または2つの“適用されるTCI状態”1670を決定するために用いられてもよい。時間オフセット1621が閾値1610以上である場合、“適用されるTCI状態”1670がPUSCH1601に適用されてもよい。
【0452】
時間オフセット1620は閾値1512以上であってもよい。時間オフセット1621が閾値1610以上である場合、1または2つのTCI状態1670がPUSCH1601に適用されてもよい。1または2つのTCI状態1670は、1または複数のTCI状態1582の一部または全部であってもよい。1または2つのTCI状態1670は、DCI1690によって指示されてもよい。例えば、1または2つのTCI状態1670は、DCI1690におけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。
【0453】
時間オフセット1620は閾値1512以上であってもよい。時間オフセット1621が閾値1610よりも小さい場合、動作aaa、動作bbb、動作ccc、動作ddd、動作eee、動作fff、動作ggg、動作hhh、および、動作iiiの一部または全部が行われてもよい。
動作aaaは、1または2つのTCI状態1670がPUSCH1601に適用されないことであってもよい。
動作bbbは、1または複数のTCI状態1582の一部または全部がPUSCH1601に適用されることであってもよい。
動作cccは、上位層パラメータに基づいて、1または複数のTCI状態1582の一部または全部がPUSCH1601に適用されることであってもよい。上位層パラメータは、“適用されるTCI状態”を決定するために用いられてもよい。動作dddは、1または複数のTCI状態1582の全部がPUSCH1601に適用されることであってもよい。
動作eeeは、PUCCH1502に適用されるTCI状態が、PUSCH1601に適用されることであってもよい。
動作fffは、複数の“設定されるTCI状態”の2つが、PUSCH1601に適用されることであってもよい。
動作gggは、DCI1404、または、DCI1404におけるPUCCHリソース指示フィールドに基づいて、1または複数のTCI状態1582の一部または全部が、PUSCH1601に適用されることであってもよい。あるDCIは、DCI1590よりも以前に受信されてもよい。あるDCIは、“適用されるTCI状態”を決定してもよい。あるDCIは、PDSCH1501と異なるPDSCHのためにTCI状態を指示してもよい。あるDCIは、TCI状態1580を指示するDCIであってもよい。
動作hhhは、DCI1690におけるSRSリソース指示フィールドに基づいて、PUSCH1601のための上りリンク送信空間フィルタが決定されることであってもよい。
【0454】
端末装置1は、第一のDCIが配置される第一のPDCCHを受信してもよい。端末装置1は、第一のDCIによってスケジューリングされる第一のPDSCHを受信してもよい。端末装置1は、第二のDCIが配置される第二のPDCCHを受信してもよい。端末装置1は、第二のDCIによってスケジューリングされる第二のPDSCHを受信してもよい。端末装置1は、第二のPDSCHに対する上りリンク制御情報が配置されるPUCCHを送信してもよい。上りリンク制御情報は、HARQ-ACK(HARQ-ACK情報)であってもよい。端末装置1は、第一のPDCCHの受信、第一のPDSCHの受信、第二のPDCCHの受信、第二のPDSCHの受信、PUCCHの送信の順番で送受信を行ってもよい。
【0455】
1または複数の第一のビーム情報は、第一のDCIによって指示されてもよい。例えば、1または複数の第一のビーム情報は、第一のDCIにおけるTCIフィールドによって指示されてもよい。1または2つの第二のビーム情報は、第一のDCIによって指示されてもよい。例えば、1または2つの第二のビーム情報は、第一のDCIにおけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。例えば、1または2つの第二のビーム情報は、1または複数の第一のビーム情報から、第一のDCIによって選択されてもよい。第一のビーム情報は、“指示されるTCI状態”であってもよい。第二のビーム情報は、“適用されるTCI状態”であってもよい。例えば、ビーム情報は、TCI状態であってもよい。例えば、1または2つの第二のビーム情報は、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部であってもよい。
【0456】
1または複数の第三のビーム情報は、第二のDCIによって指示されてもよい。例えば、1または複数の第三のビーム情報は、第二のDCIにおけるTCIフィールドによって指示されてもよい。1または2つの第四のビーム情報は、第二のDCIによって指示されてもよい。例えば、1または2つの第四のビーム情報は、第二のDCIにおけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。例えば、1または2つの第四のビーム情報は、1または複数の第三のビーム情報から、第二のDCIによって選択されてもよい。第三のビーム情報は、“指示されるTCI状態”であってもよい。第四のビーム情報は、“適用されるTCI状態”であってもよい。例えば、1または2つの第四のビーム情報は、1または複数の第三のビーム情報の一部または全部であってもよい。
【0457】
第一の時間(時間オフセット)は、第一のPDCCH、または、第一のDCIの受信と、第一のPDSCHの受信と、の間の時間であってもよい。例えば、第一の時間は、第一のPDCCHの最後のOFDMシンボルから、第一のPDSCHの最初のOFDMシンボルまでの時間であってもよい。第二の時間(閾値)は、第一のビーム情報の適用のための時間であってもよい。第三の時間(閾値)は、第二のビーム情報の適用のための時間であってもよい。
【0458】
第四の時間(時間オフセット)は、第二のPDCCH、または、第二のDCIの受信と、第二のPDSCHの受信と、の間の時間であってもよい。例えば、第四の時間は、第二のPDCCHの最後のOFDMシンボルから、第二のPDSCHの最初のOFDMシンボルまでの時間であってもよい。第五の時間(閾値)は、第三のビーム情報の適用のための時間であってもよい。第六の時間(閾値)は、第四のビーム情報の適用のための時間であってもよい。
【0459】
第一のPDCCHの最後のOFDMシンボルから第二のPDSCHの最初のOFDMシンボルまでの時間は、第二の時間と同じ、または、第二の時間よりも長くてもよい。第一のPDCCHと第二のPDSCHとの間の時間は、第二の時間と同じ、または、第二の時間よりも長くてもよい。
【0460】
第一の時間は、第二の時間以上であってもよい。第一の時間は、第三の時間以上であってもよい。すなわち、1または2つの第二のビーム情報が第一のPDSCHに適用されてもよい。
【0461】
第四の時間が第五の時間と同じ、または、第五の時間よりも長い場合、1または2つの第四のビーム情報が第二のPDSCHに適用されてもよい。また、第四の時間が第六の時間と同じ、または、第六の時間よりも長い場合、1または2つの第四のビーム情報が第二のPDSCHに適用されてもよい。
【0462】
第四の時間が第五の時間よりも短い場合、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、第四の時間が第五の時間よりも短い場合、かつ、第四の時間が第六の時間以上である場合、第二のDCI、または、第二のDCIにおけるTRP指示フィールドに基づいて、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、第三のビーム情報が第一のビーム情報と同じである場合、かつ、第四の時間が第五の時間よりも短い場合、かつ、第四の時間が第六の時間以上である場合、第二のDCIに基づいて、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、第三のビーム情報が第一のビーム情報と同じである場合、かつ、第四の時間が第五の時間よりも短い場合、かつ、第四の時間が第六の時間以上である場合、第二のDCIにおけるTRP指示フィールドに基づいて、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。
【0463】
第四の時間が第六の時間よりも短い場合、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、この場合、1または2つの第二のビーム情報が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、この場合、上位層パラメータに基づいて、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、この場合、第二のPDCCH、または、第二のPDCCHのためのCORESETに基づいて、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、この場合、PDSCH-MTRP手法が適用されるかどうかに基づいて、1または複数の第一のビーム情報の一部または全部が第二のPDSCHに適用されてもよい。例えば、この場合、SS/PBCHブロックに基づいて、第二のPDSCHに適用されるビーム情報が決定されてもよい。端末装置1は、第一のPDCCHよりも前にSS/PBCHブロックを受信してもよい。例えば、この場合を端末装置1は期待しなくてもよい。上位層パラメータは、PDSCHの“適用されるTCI状態”を決定するために用いられてもよい。
【0464】
第四の時間が第六の時間よりも短い場合、第二のPDCCH、または、第二のPDCCHのためのCORESETに適用される1または2つのビーム情報が第二のPDSCHに適用されてもよい。
【0465】
第二のPDSCHに適用されるビーム情報の数は、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかによって与えられてもよい。例えば、第二のPDSCHのための第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部は、DCIによって与えられてもよい。例えば、第二のPDSCHのための第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部は、上位層パラメータによって与えられてもよい。例えば、第二のPDSCHのための第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部は、第二のPDSCHにPDSCH-MTRP手法が適用されるかどうかによって与えられてもよい。例えば、第二のPDSCHのためにPDSCH-MTRP手法が適用されることは、第二のPDSCHのために第三の指示、および、第四の指示の一方または両方が与えられることであってもよい。例えば、第二のPDSCHのためにPDSCH-MTRP手法が適用されないことは、第二のPDSCHのために第一の指示、および、第二の指示の一方が与えられることであってもよい。第一の指示、および、第二の指示のいずれかが与えられることは、1つのビーム情報が適用されることであってもよい。第三の指示、および、第四の指示のいずれかが与えられることは、2つのビーム情報が適用されることであってもよい。
【0466】
端末装置1は、第三のDCIが配置される第三のPDCCHを受信してもよい。端末装置1は、第三のDCIによってスケジューリングされる第一のPUSCHを送信してもよい。端末装置1は、第一のPDCCHの受信、第一のPDSCHの受信、第二のPDCCHの受信、第二のPDSCHの受信、PUCCHの送信、第三のPDCCHの受信、第一のPUSCHの送信の順番で送受信を行ってもよい。
【0467】
1または複数の第五のビーム情報は、第三のDCIによって指示されてもよい。例えば、1または複数の第五のビーム情報は、第三のDCIにおけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。例えば、1または複数の第五のビーム情報は、第三のDCIにおけるSRSリソース指示フィールドによって指示されてもよい。例えば、1または複数の第五のビーム情報は、1または複数の第三のビーム情報の一部または全部であってもよい。第三のDCIにおけるTRP指示フィールドは、SRSリソースセット指示フィールドであってもよい。PUSCHにビーム情報が適用されることは、PUSCHのための上りリンク送信空間フィルタが決定されることであってもよい。
【0468】
第七の時間(時間オフセット)は、第三のPDCCH、または、第三のDCIの受信と、第一のPUSCHの送信と、の間の時間であってもよい。例えば、第七の時間は、第三のPDCCHの最後のOFDMシンボルから、第一のPUSCHの最初のOFDMシンボルまでの時間であってもよい。第八の時間(閾値)は、第五のビーム情報の適用のための時間であってもよい。
【0469】
第二のPDCCHの最後のOFDMシンボルから第一のPUSCHの最初のOFDMシンボルまでの時間は、第五の時間と同じ、または、第五の時間よりも長くてもよい。第二のPDCCHと第一のPUSCHとの間の時間は、第五の時間と同じ、または、第五の時間よりも長くてもよい。
【0470】
第七の時間が第八の時間と同じ、または、第八の時間よりも長い場合、1または複数の第五のビーム情報が第一のPUSCHに適用されてもよい。
【0471】
第七の時間が第八の時間よりも短い場合、1または複数の第六のビーム情報が第一のPUSCHに適用されてもよい。または、端末装置1は、第七の時間が第八の時間よりも短いことを期待しなくてもよい。1または複数の第六のビーム情報は、1または複数の第五のビーム情報の一部または全部と異なってもよい。1または複数の第六のビーム情報は、1または複数の第三のビーム情報の一部または全部であってもよい。
【0472】
1または複数の第六のビーム情報は、第一のPUCCHに適用されるビーム情報であってもよい。1または複数の第六のビーム情報は、上位層パラメータに基づいて決定されてもよい。上位層パラメータは、PUSCHの“適用されるTCI状態”を決定するために用いられてもよい。1または複数の第六のビーム情報は、第三のPDCCH、または、第三のPDCCHのためのCORESETに適用されるビーム情報であってもよい。1または複数の第六のビーム情報は、第三のDCIにおけるSRSリソース指示フィールドによって決定されてもよい。1または複数の第六のビーム情報は、第一のPUSCHのためにPUSCH-MTRP手法が適用されるかどうかに基づいて、決定されてもよい。1または複数の第六のビーム情報は、第三のビーム情報がJoint TCI状態かどうかに少なくとも基づいて決定されてもよい。例えば、第三のビーム情報がJoint TCI状態である場合、1または複数の第六のビーム情報は、第二のDCI、または、第二のDCIにおけるTRP指示フィールドによって指示されてもよい。第一のPUSCHに適用される第六のビーム情報は、1または複数の第三のビーム情報の1つであってもよい。1または複数の第六のビーム情報は、メッセージ3 PUSCHに基づいて決定されてもよい。1または複数の第六のビーム情報は、第二のPUSCHに適用されてもよい。例えば、第二のPUSCHは、第一のPUSCHよりも以前に送信される1または複数のPUSCHのうち、最新のPUSCHであってもよい。
【0473】
第一のPUSCHに適用されるビーム情報の数は、第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示のいずれかによって与えられてもよい。例えば、第一のPUSCHのための第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部は、DCIによって与えられてもよい。例えば、第一のPUSCHのための第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部は、上位層パラメータによって与えられてもよい。例えば、第一のPUSCHのための第一の指示、第二の指示、第三の指示、および、第四の指示の一部または全部は、第一のPDSCHにPUSCH-MTRP手法が適用されるかどうかによって与えられてもよい。例えば、第一のPUSCHのためにPUSCH-MTRP手法が適用されることは、第一のPUSCHのために第三の指示、および、第四の指示の一方または両方が与えられることであってもよい。例えば、第一のPUSCHのためにPUSCH-MTRP手法が適用されないことは、第一のPUSCHのために第一の指示、および、第二の指示の一方が与えられることであってもよい。第一の指示、および、第二の指示のいずれかが与えられることは、1つのビーム情報が適用されることであってもよい。第三の指示、および、第四の指示のいずれかが与えられることは、2つのビーム情報が適用されることであってもよい。
【0474】
以下、本実施形態の一態様に係る種々の装置の態様を説明する。
【0475】
本発明に関わる基地局装置3、および端末装置1で動作するプログラムは、本発明に関わる上記実施形態の機能を実現するように、CPU(Central Processing Unit)等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)であっても良い。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的にRAM(Random Access Memory)に蓄積され、その後、Flash ROM(Read Only Memory)などの各種ROMやHDD(Hard Disk Drive)に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行われる。
【0476】
尚、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。
【0477】
尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、端末装置1、又は基地局装置3に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0478】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0479】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、複数の装置から構成される集合体(装置グループ)として実現することもできる。装置グループを構成する装置の各々は、上述した実施形態に関わる基地局装置3の各機能または各機能ブロックの一部、または、全部を備えてもよい。装置グループとして、基地局装置3の一通りの各機能または各機能ブロックを有していればよい。また、上述した実施形態に関わる端末装置1は、集合体としての基地局装置と通信することも可能である。
【0480】
また、上述した実施形態における基地局装置3は、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)および/またはNG-RAN(NextGen RAN,NR RAN)であってもよい。また、上述した実施形態における基地局装置3は、eNodeBおよび/またはgNBに対する上位ノードの機能の一部または全部を有してもよい。
【0481】
また、上述した実施形態における端末装置1、基地局装置3の一部、又は全部を典型的には集積回路であるLSIとして実現してもよいし、チップセットとして実現してもよい。端末装置1、基地局装置3の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現しても良い。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能である。
【0482】
また、上述した実施形態では、通信装置の一例として端末装置を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器などの端末装置もしくは通信装置にも適用出来る。
【0483】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0484】
1(1A、1B、1C) 端末装置
3 基地局装置
10、30 無線送受信部
10a、30a 無線送信部
10b、30b 無線受信部
11、31 アンテナ部
12、32 RF部
13、33 ベースバンド部
14、34 上位層処理部
15、35 媒体アクセス制御層処理部
16、36 無線リソース制御層処理部
91、92、93、94 探索領域セット
300 コンポーネントキャリア
301 プライマリセル
302、303 セカンダリセル
700 PSSのためのリソースエレメントのセット
710、711、712、713 PBCH、および、PBCHのためのDMRSのためのリソースエレメントのセット
720 SSSのためのリソースエレメントのセット
3000 ポイント
3001、3002 リソースグリッド
3003、3004 BWP
3011、3012、3013、3014 オフセット
3100、3200 共通リソースブロックセット
1400 設定されるTCI状態
1401 活性化されるTCI状態
1402 指示されるTCI状態
1403、1501 PDSCH
1404、1500、1600 PDCCH
1590、1591、1690 DCI
1450、1451 TCI状態
1460、1461 適用されるTCI状態
1502 PUCCH
1510、1511、1512、1513、1610 閾値(時間)
1520、1521、1522、1620、1621 時間オフセット
1530 時間間隔
1570、1571、1670 適用されるTCI状態
1580、1581、1582 指示されるTCI状態
1601 PUSCH
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16