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特開2024-88455ゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088455
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/45 20140101AFI20240625BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20240625BHJP
   A63F 13/795 20140101ALI20240625BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240625BHJP
   A63F 13/58 20140101ALI20240625BHJP
【FI】
A63F13/45
A63F13/53
A63F13/795
A63F13/69
A63F13/58
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203639
(22)【出願日】2022-12-20
(71)【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】水野 大輔
(57)【要約】
【課題】ゲームコンテンツを複数のプレイヤが進行させる場合において、このゲームコンテンツに適用する条件を複数のプレイヤに対してより適したものにすることができるゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムを提供する。
【解決手段】ゲームプログラムは、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付手段2341、第2プレイヤから、ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付手段2342、第1受付手段2341および第2受付手段2342のそれぞれから選択された条件に基づいて、ルールを設定する設定手段235、ルールに基づいて、第1プレイヤおよび第2プレイヤからの操作入力に応じて、第1プレイヤおよび第2プレイヤが共にゲームコンテンツを進行させるゲーム進行手段239、として機能させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付手段、
第2プレイヤから、前記ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付手段、
前記第1受付手段および前記第2受付手段のそれぞれから選択された条件に基づいて、前記ルールを設定する設定手段、
前記ルールに基づいて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤからの操作入力に応じて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤが共に前記ゲームコンテンツを進行させるゲーム進行手段、として機能させる、
ゲームプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記第1プレイヤから、前記ゲームコンテンツを進行させるための複数のプレイヤで構成されるチームの設定を受け付ける第3受付手段、
前記チームを、前記第1プレイヤが選択した条件と対応付けて設定するチーム設定手段、としてさらに機能させ、
前記チームに関するチーム情報であって前記対応付けた条件を含むチーム情報を、プレイヤに提示するチーム提示手段、としてさらに機能させる、
請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記選択された条件の有利な度合いまたは不利な度合いに基づいて、報酬を特定する第1報酬特定手段、としてさらに機能させ、
前記ルールに基づいて進行させて前記ゲームコンテンツをクリアした場合、前記チームに参加したプレイヤに、前記特定された報酬を付与する第1付与手段、としてさらに機能させる、
請求項2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを、
前記選択された条件の適用範囲について、前記チームに参加したプレイヤ全員にするか、前記条件を選択したプレイヤに限定するか、または所定条件を満たしたプレイヤに限定するかのいずれかを特定する範囲特定手段、としてさらに機能させ、
前記ゲーム進行手段は、前記特定された適用範囲にさらに基づいて、前記ゲームコンテンツを進行させる、
請求項2または3に記載のゲームプログラム。
【請求項5】
前記選択された条件の組み合わせに基づいて、前記ゲームコンテンツの進行において発生させるゲーム効果を特定する効果特定手段、としてさらに機能させ、
前記ゲーム進行手段は、前記ゲームコンテンツの進行において、前記特定されたゲーム効果を発生させる、
請求項2または3に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
前記ゲームコンテンツのクリア条件は、前記選択された条件を達成することを含む、
請求項2または3に記載のゲームプログラム。
【請求項7】
前記ゲームコンテンツのクリア条件は、前記選択された条件とは別に設定され、
前記コンピュータを、
前記ゲームコンテンツをクリアした際の前記選択された条件の達成度合いに応じて、報酬を特定する第2報酬特定手段、
前記チームに参加したプレイヤに、前記特定された報酬を付与する第2付与手段、としてさらに機能させる、
請求項2または3に記載のゲームプログラム。
【請求項8】
前記ゲーム進行手段は、前記複数の条件のそれぞれとゲームパラメータの消費量とを対応付ける条件情報にさらに基づいて、前記選択された条件に対応付けられた消費量のゲームパラメータを消費して、前記ゲームコンテンツを開始させる、
請求項1または2に記載のゲームプログラム。
【請求項9】
前記コンピュータを、
前記ゲームパラメータを所定期間内にプレイヤが消費した消費量の合計値に基づいて、前記複数の条件を特定する条件特定手段、
前記プレイヤに、前記特定された複数の条件を提示する条件提示手段、としてさらに機能させる、
請求項8に記載のゲームプログラム。
【請求項10】
第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付部と、
第2プレイヤから、前記ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付部と、
前記第1受付部および前記第2受付部のそれぞれから選択された条件に基づいて、前記ルールを設定する設定部と、
前記ルールに基づいて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤからの操作入力に応じて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤが共に前記ゲームコンテンツを進行させるゲーム進行部と、を備える、
ゲーム装置。
【請求項11】
第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付部と、
第2プレイヤから、前記ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付部と、
前記第1受付部および前記第2受付部のそれぞれから選択された条件に基づいて、前記ルールを設定する設定部と、
前記ルールに基づいて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤからの操作入力に応じて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤが共に前記ゲームコンテンツを進行させるゲーム進行部と、を備える、
ゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クエストなどのゲームコンテンツに適用する条件をプレイヤに選択させて、選択された条件をゲームコンテンツに適用して進行させる技術が存在する。また、このような技術では、ゲームコンテンツをクリアした際などに、適用された条件に応じた報酬をプレイヤに付与する。例えば、特許文献1には、クエストを進行させるために消費するポイントを第1ポイントまたは第1ポイントより小さい第2ポイントの中からプレイヤが選択できる情報処理プログラムが開示されている。この情報処理プログラムでは、選択されて消費されたポイントが第2ポイントだった場合、第1ポイントが消費された場合よりも小さな報酬をプレイヤに付与することが開示されている。このような技術によれば、ゲームコンテンツに適用する条件を、プレイヤに対してより適したものにすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-29467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、単独のプレイヤがゲームコンテンツを進行させることしか想定されておらず、複数のプレイヤがゲームコンテンツを進行させる場合について改善の余地がある。
【0005】
本開示は、ゲームコンテンツを複数のプレイヤが進行させる場合において、このゲームコンテンツに適用する条件を複数のプレイヤに対してより適したものにすることができるゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)第1の側面は、コンピュータを、第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付手段、第2プレイヤから、前記ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付手段、前記第1受付手段および前記第2受付手段のそれぞれから選択された条件に基づいて、前記ルールを設定する設定手段、前記ルールに基づいて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤからの操作入力に応じて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤが共に前記ゲームコンテンツを進行させるゲーム進行手段、として機能させる、ゲームプログラムである。
【0007】
(2)上記(1)において、前記コンピュータを、前記第1プレイヤから、前記ゲームコンテンツを進行させるための複数のプレイヤで構成されるチームの設定を受け付ける第3受付手段、前記チームを、前記第1プレイヤが選択した条件と対応付けて設定するチーム設定手段、としてさらに機能させ、前記チームに関するチーム情報であって前記対応付けた条件を含むチーム情報を、プレイヤに提示するチーム提示手段、としてさらに機能させることができる。
【0008】
(3)上記(2)において、前記コンピュータを、前記選択された条件の有利な度合いまたは不利な度合いに基づいて、報酬を特定する第1報酬特定手段、としてさらに機能させ、前記ルールに基づいて進行させて前記ゲームコンテンツをクリアした場合、前記チームに参加したプレイヤに、前記特定された報酬を付与する第1付与手段、としてさらに機能させることができる。
【0009】
(4)上記(2)または(3)において、前記コンピュータを、前記選択された条件の適用範囲について、前記チームに参加したプレイヤ全員にするか、前記条件を選択したプレイヤに限定するか、または所定条件を満たしたプレイヤに限定するかのいずれかを特定する範囲特定手段、としてさらに機能させ、前記ゲーム進行手段は、前記特定された適用範囲にさらに基づいて、前記ゲームコンテンツを進行させることができる。
【0010】
(5)上記(2)から(4)のいずれかにおいて、前記選択された条件が複数の場合、この複数の条件の組み合わせに基づいて、前記ゲームコンテンツの進行において発生させるゲーム効果を特定する効果特定手段、としてさらに機能させ、前記ゲーム進行手段は、前記ゲームコンテンツの進行において、前記特定されたゲーム効果を発生させることができる。
【0011】
(6)上記(2)から(5)のいずれかにおいて、前記ゲームコンテンツのクリア条件は、前記選択された条件を達成することを含むことができる。
【0012】
(7)上記(2)から(5)のいずれかにおいて、前記コンピュータを、前記ゲームコンテンツのクリア条件は、前記選択された条件とは別に設定され、前記コンピュータを、前記ゲームコンテンツをクリアした際の前記選択された条件の達成度合いに応じて、報酬を特定する第2報酬特定手段、前記チームに参加したプレイヤに、前記特定された報酬を付与する第2付与手段、としてさらに機能させることができる。
【0013】
(8)上記(1)から(7)のいずれかにおいて、前記ゲーム進行手段は、前記複数の条件のそれぞれとゲームパラメータの消費量とを対応付ける条件情報にさらに基づいて、前記選択された条件に対応付けられた消費量のゲームパラメータを消費して、前記ゲームコンテンツを開始させることができる。
【0014】
(9)上記(8)において、前記コンピュータを、前記ゲームパラメータを所定期間内にプレイヤが消費した消費量の合計値に基づいて、前記複数の条件を特定する条件特定手段、前記プレイヤに、前記特定された複数の条件を提示する条件提示手段、としてさらに機能させることができる。
【0015】
(10)第2の側面は、第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付部と、第2プレイヤから、前記ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付部と、前記第1受付部および前記第2受付部のそれぞれから選択された条件に基づいて、前記ルールを設定する設定部と、前記ルールに基づいて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤからの操作入力に応じて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤが共に前記ゲームコンテンツを進行させるゲーム進行部と、を備える、ゲーム装置である。
【0016】
(11)第3の側面は、第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付部と、第2プレイヤから、前記ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付部と、前記第1受付部および前記第2受付部のそれぞれから選択された条件に基づいて、前記ルールを設定する設定部と、前記ルールに基づいて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤからの操作入力に応じて、前記第1プレイヤおよび前記第2プレイヤが共に前記ゲームコンテンツを進行させるゲーム進行部と、を備える、ゲームシステムである。
【0017】
本開示によれば、ゲームコンテンツを複数のプレイヤが進行させる場合において、このゲームコンテンツに適用する条件を複数のプレイヤに対してより適したものにすることができるゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。
図2】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図3】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図4】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図5】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図6】本実施形態におけるゲームシステムの一連の動作を表すシーケンス図である。
図7】本実施形態におけるゲームシステムの一連の動作を表すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の実施形態にかかるゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
【0020】
<ゲームの説明>
図1に示すゲームシステム1では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続され、ゲーム装置5においてゲームが実行される。
【0021】
本実施形態にかかるゲームは、ゲームシステム1にて実行されるオンラインのゲームである。このゲームでは、ゲーム装置5のユーザ(以下、単に「ユーザ」ともいう)は、1または複数のプレイヤキャラクタ(オブジェクトに相当)を仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタ(オブジェクトに相当)と対戦させたりする。すなわち、このユーザは、ゲームのプレイヤを含む。以下、プレイヤキャラクタと敵キャラクタとについて、特に区別の必要がない場合、総称して「キャラクタ」ともいう。本実施形態にかかるゲームを、MORPG(Multiplayer Online Role-Playing Game)とする例を説明するが、これに限定する趣旨ではない。
【0022】
上記のようなゲームは、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)などの携帯用ゲーム機、もしくは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置5、を用いて実行される。以下では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示する。
【0023】
<ゲームシステム1の概要>
ゲームシステム1は、サーバ装置2および複数のゲーム装置5にて構成される。サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5の(下記のアカウント情報ごとの)ゲームデータの管理を行う。
【0024】
ゲームデータは、ゲーム装置5でゲームを実行させるためのデータであり、例えば、ユーザが操作するプレイヤキャラクタ、その他のゲーム空間オブジェクト(ゲーム空間の地形、フィールドを構成するオブジェクト、敵キャラクタ等のNPC(non player character)オブジェクト)、および/または敵キャラクタを自動的に操作させるための操作データなどを含む。ゲームデータは、後述する表示情報やゲーム画像情報を含んでもよい。
【0025】
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介して、サーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。各ユーザには、ゲーム装置5に対応づけて、識別情報およびパスワードを含むアカウント情報が、ユーザごとに割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信され、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0026】
ユーザ認証を経て、サーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバ装置2から受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
【0027】
<ゲームシステム1の構成>
以下、図1を参照して、サーバ装置2およびゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5それぞれは、互いに同じ構成を有する。
【0028】
<サーバ装置2の構成>
図1に示すように、サーバ装置2は、ネットワークインタフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインタフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0029】
ネットワークインタフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能接続されている。
【0030】
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部22には、本実施形態にかかるゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB221、抽選リスト222などの各種データなどが記憶されている。
【0031】
ユーザDB221には、ゲームをプレイするユーザの識別番号ごとに、ユーザが操作するプレイヤキャラクタに関する情報(ステータスなど)、仮想ゲーム空間内にて使用可能な消費媒体の額、パラメータに関する情報などが、対応づけられて記憶されている。以降、これらの情報を総称して「ユーザ情報」ともいう。
【0032】
「消費媒体」とは、仮想ゲーム空間内で使用可能な通貨やポイントなどであって、ゲームを進めるにあたりゲーム内で消費される媒体である。消費媒体は、クエストのクリア報酬として、また、現実社会での課金により、ユーザに付与される。
【0033】
「パラメータに関する情報」とは、例えば、スタミナに関する情報である。スタミナに関する情報とは、例えば、スタミナの現在値、上限値、もしくは上限値に対応するプレイヤランク、単位時間(例えば、スタミナの値を「1」回復させるために必要な時間の単位)、回復速度(例えば、1分あたりのスタミナの値が回復する量)、またはスタミナが回復してから経過した時間などを含む。
【0034】
「スタミナ」とは、ゲームに含まれるゲームコンテンツを開始させ進行させるために消費されるパラメータである。スタミナは、例えば、クエストを開始させ進行させるために消費される。スタミナは、クエストの進行によらず、現実の時間の経過に応じて回復する。また、スタミナは、消費媒体や各種ゲーム内アイテムの消費などのユーザの指示に応じて回復することができる。また、スタミナは、クエストの進行によるプレイヤランクのランクアップなどにより、ユーザの指示に応じることなく回復される場合もある。
【0035】
「ゲームコンテンツ」とは、ゲーム内でユーザがプレイ可能なコンテンツであって、例えば、クエスト(ゲーム上の課題や目標)、ミニゲーム、ミッション(ゲーム上の任務)、またはイベントなどを含む。クエストなどのゲームコンテンツには、例えば、クリア条件(以下、「第1クリア条件」ともいう)が設定されている。
【0036】
クエストには、例えば、各クエストに付随する0~複数のミッション(以下、「クエストミッション」ともいう)が設定されていてもよい。クエストミッションには、第1クリア条件とは別のクリア条件(以下、「第2クリア条件」ともいう)が設定されている。例えば、クエストが「敵キャラクタとの対戦」であり第1クリア条件が「対戦する敵キャラクタの全滅」と設定されている場合、クエストミッションの第2クリア条件は「対戦で所定のアイテムを使わない」や「所定の攻撃手段(例えば、魔法)でフィニッシュをさせる(敵キャラクタを全滅する)」などが設定される。すなわち、クエストを実行する中で、第1クリア条件のみ達成する場合もあれば、第2クリア条件のみ達成する場合もある。また、第1クリア条件および第2クリア条件それぞれ達成した場合、後述する付与手段238によりそれぞれについてユーザに所定報酬が付与される。
【0037】
抽選リスト222は、一般にガチャと呼ばれる抽選処理を抽選実行手段233(後述)が行う際に用いるものであって、選択対象となるゲーム媒体に関する情報を複数含む。抽選リスト222には、例えば、ゲーム媒体に関する情報(名称、能力パラメータ、レアリティ、レベルなど)と、抽選による選択割合(選択確率)とが、対応づけられている。またパラメータとは、例えば、ゲーム媒体がプレイヤキャラクタの場合、戦闘力、HP、攻撃力、防御力、賢さ、および/または速さなどを含む。
【0038】
「ゲーム媒体」とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、プレイヤキャラクタとして使用するキャラクタの名称、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイテム(武器、防具、道具)などが含まれる。ユーザは、ゲーム媒体を、課金による直接購入やクエストクリアの他、ガチャと呼ばれる抽選方法によって入手することができる。入手したゲーム媒体は、そのゲーム媒体を所有することとなったユーザの識別情報と対応づけて、ユーザDB221に記憶され管理される。
【0039】
「ガチャ」とは、サーバ装置2にて、抽選リスト222の中から、所定の選択割合に基づき任意のゲーム媒体を抽選により選択する方法である。選択された任意のゲーム媒体は、ユーザのゲーム装置5に付与される。“ガチャで選択したゲーム媒体を、ユーザに付与する/ユーザが所有する”とは、「抽選処理で選択されたゲーム媒体を、ユーザを示す識別情報と関連づける/関連づけられている」ことと同義である。
【0040】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置2の動作を制御する。
【0041】
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、抽選実行手段233、受付手段234、設定手段235、提示手段236、特定手段237、付与手段238、および/またはゲーム進行手段239として機能する。
【0042】
―情報処理手段―
情報処理手段231は、各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザの操作に応じたガチャの抽選要求、チームへの参加要求、ゲームコンテンツの開始/終了の要求、アカウント情報、ゲームデータなどが挙げられる。情報処理手段231が送信する主なデータとしては、ゲームプログラム、ゲームデータ、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報、ガチャにて得られたゲーム媒体に関する情報などが挙げられる。
【0043】
-照合手段―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いて、ユーザアカウントの認証を行う。
【0044】
―抽選実行手段―
抽選実行手段233は、ガチャの抽選要求に伴って、抽選リスト222の中から、ゲーム媒体ごとの選択割合に基づいて1以上のゲーム媒体を抽選により選択する。抽選実行手段233は、選択したゲーム媒体に関する情報と、抽選要求の送信元となる操作を行ったユーザの識別情報とを、ユーザDB221にて関連付ける。これにより、当該ユーザには、自身でガチャを引いた結果当選したゲーム媒体が付与される。
【0045】
―受付手段―
受付手段234は、ユーザから、サーバ装置2に対する各種要求を受け付ける。受付手段234は、例えば、第1受付手段2341と、第2受付手段2342と、第3受付手段2343を含む。
【0046】
―第1受付手段―
第1受付手段2341は、第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける。以下、「ゲームコンテンツに対するルール」を、「コンテンツルール」ともいう。特に、以下、ゲームコンテンツがクエストの場合、クエストに対するルールを「クエストルール」ともいう。また、以下、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための条件を、「ルール条件」ともいう。
【0047】
―第2受付手段―
第2受付手段2342は、第2プレイヤから、複数のルール条件の中から選択されたルール条件を受け付ける。この第2プレイヤは、第1プレイヤとは異なるプレイヤであって、例えば、第1プレイヤと共にゲームコンテンツを進行させる、いわゆるマルチプレイを共に行うプレイヤである。
【0048】
―第3受付手段―
第3受付手段2343は、第1プレイヤから、ゲームコンテンツを進行させるための複数のプレイヤで構成されるチーム(以下、単に「チーム」ともいう)の設定を受け付ける。このチームは、例えば、複数のプレイヤの集合である。すなわち、このチームに参加する複数のプレイヤが使用する複数のプレイヤキャラクタは、クエストを進行させるパーティを構成する。なお、このパーティについて、以下、複数のプレイヤキャラクタが集合する集合エリア(いわゆる、部屋や集会所)と適宜読み替えてもよい。また、以下、新規のチームの設定をした、すなわち新規のチームを立ち上げたプレイヤやそのプレイヤキャラクタを、「ホスト」ともいう。また、以下、チームに参加するプレイヤやパーティに参加するプレイヤキャラクタを、「参加メンバー」ともいう。
【0049】
―設定手段―
設定手段235は、ゲームコンテンツを進行させるための各種パラメータを設定する。設定手段235は、例えば、チーム設定手段2351を含む。設定手段235は、第1受付手段2341および第2受付手段2342のそれぞれから選択されたルール条件に基づいて、コンテンツルールを設定する。設定手段235は、例えば、このコンテンツルールにおいて、第1プレイヤが選択したルール条件と第2プレイヤが選択したルール条件とはそれぞれ独立して設定されていてもよい。
【0050】
チーム設定手段2351は、チームを、第1プレイヤが選択した条件と対応付けて設定する。チーム設定手段2351は、後述するチーム情報として、この設定したチームと、対応付けた条件とを記憶部22に記憶する。
【0051】
―提示手段―
提示手段236は、プレイヤに対して、ゲームに関する各種情報を提示する。提示手段236は、例えば、チーム提示手段2361と、条件提示手段2362と、を含む。
【0052】
提示手段236が各種情報をプレイヤに提示する態様は、どのような態様でもよい。提示手段236は、例えば、各種情報をゲーム装置5に送信して、このゲーム装置5のグラフィック処理部52およびディスプレイ61を介して画面に表示させてもよいし、このゲーム装置5のオーディオ処理部53およびスピーカ62を介して音声出力させてもよい。提示手段236は、例えば、ゲーム装置5の画面に各種情報を表示させる場合、先ず、プレイヤが使用するゲーム装置5のディスプレイ61に表示させるための情報(以下、「表示情報」ともいう)を生成してもよい。そして、提示手段236は、ネットワークインタフェース21を介して、生成した表示情報をゲーム装置5に送信する。
【0053】
―チーム提示手段―
チーム提示手段2361は、ゲームコンテンツを進行させるためのチームに関する情報(以下、「チーム情報」ともいう)を、プレイヤに提示する。チーム情報は、例えば、各チームに対応付けた1以上のルール条件を含んでもよい。チーム提示手段2361は、例えば、後述する募集画面620などを表示するための表示情報を生成する際、この表示情報にチーム情報を含めて生成してもよい。チーム情報は、例えば、ホストのプレイヤを識別するためのプレイヤ識別情報、各チームの参加メンバーを示すメンバー情報、各チームの名称、各チームが対象とするゲームコンテンツを識別するためのコンテンツ識別情報などを含む。また、チーム情報は、例えば、各チームに対応付けられたルール条件を示す情報(以下、「条件情報」ともいう)を含んでもよい。
【0054】
上記構成によれば、チーム提示手段2361は、チームへの参加を検討するプレイヤなどに対して、このチームに適用されるルール条件を提示することができる。このため、例えば、クエストに挑戦するチームへの参加を募集する画面(例えば、募集画面620など)においてこのチームに適用されるルール条件をプレイヤに告知することができる。したがって、プレイヤは、告知されたルール条件と、自分のプレイヤキャラクタのスキルや能力パラメータとの相性などの適合性をふまえて、チームに参加することができる。
【0055】
―条件提示手段―
条件提示手段2362は、プレイヤに、後述する条件特定手段2375により特定された複数の条件を提示する。
【0056】
―特定手段―
特定手段237は、設定された条件やプレイヤから指定された情報などに基づいて、報酬やルール条件の適用範囲、ルール条件による効果などを特定する。特定手段237は、第1報酬特定手段2371と、第2報酬特定手段2372と、範囲特定手段2373と、効果特定手段2374と、条件特定手段2375と、を含む。
【0057】
―第1報酬特定手段―
第1報酬特定手段2371は、プレイヤから選択されたルール条件の有利な度合いまたは不利な度合いに基づいて、このプレイヤまたはこのプレイヤが参加するチームの参加メンバーに付与する報酬を特定する。
【0058】
第1報酬特定手段2371は、例えば、先ず、プレイヤから選択されたルール条件の有利な度合いに基づいて、報酬の特定に使用する抽選リスト222を選択する。この抽選リスト222には、報酬と、各報酬の抽選による選択割合とが、対応付けられている。次に、第1報酬特定手段2371は、抽選実行手段233に、この選択された抽選リスト222の中から、報酬ごとの選択割合に基づいて1以上の報酬を抽選により選択させる。そして、第1報酬特定手段2371は、この抽選実行手段233により選択された1以上の報酬を、チームの参加メンバーなどのプレイヤに付与する報酬として特定する。
【0059】
「ルール条件の有利な度合い」とは、プレイヤキャラクタに対して発生させるゲームコンテンツの進行に有利な効果の度合いであってもよく、例えば、「同じパーティのプレイヤキャラクタの攻撃力を2倍増加させること」とするルール条件Aは、「敵キャラクタの攻撃力を2倍に増加させること」とするルール条件Bよりも有利な度合いが高い。例えば、選択されたルール条件がルール条件Aの場合、第1報酬特定手段2371は、ルール条件Bの場合よりも報酬が少ない抽選リスト222を選択してもよい。
【0060】
「ルール条件の不利な度合い」とは、プレイヤキャラクタに対して発生させるゲームコンテンツの進行に不利な効果の度合いであってもよく、例えば、「敵キャラクタの体力を2倍に増加させること」とするルール条件Cは、「敵キャラクタの体力を1.5倍に増加させること」とするルール条件Dよりも不利な度合いが高い。例えば、選択されたルール条件がルール条件Cの場合、第1報酬特定手段2371は、ルール条件Dの場合よりも報酬が多い抽選リスト222を選択してもよい。
【0061】
―第2報酬特定手段―
ゲームコンテンツのクリア条件は、プレイヤから選択されたルール条件とは別に設定された場合、第2報酬特定手段2372は、ゲームコンテンツをクリアした際のこの選択された条件の達成度合いに応じて、このプレイヤまたはこのプレイヤが参加するチームの参加メンバーに付与する報酬を特定する。
【0062】
―範囲特定手段―
範囲特定手段2373は、プレイヤにより選択されたルール条件の適用範囲について、以下の(1)~(3)のいずれかに特定してもよい。範囲特定手段2373は、例えば、プレイヤによる指定に基づいてルール条件の適用範囲を特定してもよいし、クエストごと、またはクエストのミッションごとに、予め設定された適用範囲をルール条件の適用範囲として特定してもよい。
(1)このプレイヤが参加するチームに参加した参加メンバー全員にする
(2)この選択された条件を選択した本人であるプレイヤに限定する
(3)所定条件を満たしたプレイヤのプレイヤキャラクタに限定する
【0063】
上記(1)について、範囲特定手段2373は、例えば、各チームの参加メンバー全員に対して、参加メンバーのそれぞれが選択したルール条件を適用させてもよい。
【0064】
上記(2)について、範囲特定手段2373は、例えば、選択されたルール条件の適用範囲を、各ルール条件を選択したそれぞれのプレイヤに限定してもよい。この場合、参加メンバーのうち選択したプレイヤ本人のみにルール条件が適用され、他のプレイヤにはこのルール条件は適用されない。
【0065】
上記(3)について、範囲特定手段2373は、例えば、各ルール条件の適用範囲を、クエストに使用するプレイヤキャラクタの能力パラメータが所定の閾値を超える参加メンバー、または所定の閾値を下回る参加メンバーに限定してもよい。また他の例として、範囲特定手段2373は、各ルール条件の適用範囲を、ゲームのプレイ時間の合計が所定の閾値を超える参加メンバー、または所定の閾値を下回る参加メンバーに限定してもよい。また他の例として、範囲特定手段2373は、各ルール条件の適用範囲を、所定条件として設定されたスキルと保有するスキルが合致するプレイヤキャラクタを使用する参加メンバーに限定してもよい。またその逆に、範囲特定手段2373は、各ルール条件の適用範囲を、所定条件として設定されたスキルと保有するスキルが合致するプレイヤキャラクタを使用するプレイヤを除くように限定してもよい。
【0066】
上記構成によれば、範囲特定手段2373は、選択されたルール条件の適用範囲にバリエーションをもたせることができる。例えば、ルール条件の中にはチームに参加するメンバー全員に適用することで一気に難易度が上がってしまったり、参加するメンバーのプレイヤキャラクタのスキルとの相性によってはそのメンバーの存在意義が無くなってしまったりするものもありうる。具体的には、回復魔法が得意なプレイヤキャラクタは、チームに1人いることで回復役(いわゆるヒーラー)としての役割を担ってくれるが、このプレイヤキャラクタに対しても「回復禁止」のルール条件を適用してしまうとこのキャラクタを全く活かせなくなってしまいゲーム意欲を損なってしまうおそれがある。このため、ルール条件の適用範囲のバリエーションをもたせることで、範囲特定手段2373は、各ルール条件において、参加メンバーのプレイヤキャラクタに合った適用範囲に調整することができる。ひいては、範囲特定手段2373は、参加メンバーのゲーム意欲を維持することもできる。
【0067】
―効果特定手段―
効果特定手段2374は、プレイヤにより選択されたルール条件の組み合わせに基づいて、ゲームコンテンツの進行において発生させるゲーム効果を特定する。このゲーム効果とは、例えば、キャラクタ(プレイヤキャラクタおよび/または敵キャラクタ)に対する効果であってもよい。このキャラクタに対する効果とは、例えば、キャラクタの特定のパラメータをアップ又はダウンさせる効果、キャラクタに特定のスキルや特定の制限を付与する効果などであってもよい。例えば、敵キャラクタに対する効果として、効果特定手段2374は、敵キャラクタの攻撃力をアップさせる効果を特定してもよい。また、例えば、プレイヤキャラクタに対する効果として、効果特定手段2374は、プレイヤキャラクタの体力をダウンさせる効果を特定してもよい。
【0068】
効果特定手段2374は、例えば、選択されたルール条件の組み合わせが「プレイヤキャラクタの体力を2倍に増加させること」とするルール条件Eと「敵キャラクタの攻撃力を2倍に増加させること」とするルール条件Fの組み合わせの場合、ルール条件Eによる効果とルール条件Fによる効果を相殺させてもよい。また他の例として、効果特定手段2374は、選択されたルール条件の組み合わせが「敵キャラクタの攻撃力を2倍に増加させること」とするルール条件Fと「プレイヤキャラクタの防御力を1/2倍に減少させること」とするルール条件Gの組み合わせの場合、ルール条件Fによる効果とルール条件Gによる効果を相乗させてもよい。
【0069】
―条件特定手段―
条件特定手段2375は、プレイヤの選択対象とする複数のルール条件を特定する。条件特定手段2375は、例えば、ゲームコンテンツを開始させるために消費するゲームパラメータの消費量に基づいて、この複数のルール条件を特定してもよい。
【0070】
―付与手段―
付与手段238は、プレイヤに、ゲーム媒体や所定の価値媒体、ゲームの進行を有利にするゲーム効果などの報酬を付与する。付与手段238は、第1付与手段2381と、第2付与手段2382と、を含む。
【0071】
―第1付与手段―
第1付与手段2381は、設定手段235により設定されたルールに基づいて進行させてゲームコンテンツをクリアした場合、チームに参加したプレイヤに、第1報酬特定手段2371により特定された報酬を付与する。
【0072】
上記構成によれば、第1付与手段2381は、プレイヤに不利な度合いの大きいルール条件ほどこのルール条件を達成した際により多くの報酬を付与することができる。また、プレイヤに有利な度合いの大きいルール条件ほど、このルール条件を達成した際により少ない報酬(最低限の報酬)を付与することができる。このため、第1付与手段2381は、ルール条件の有利不利と、ルール条件を達成した際に付与する報酬とのバランスをとることができる。
【0073】
―第2付与手段―
第2付与手段2382は、チームに参加したプレイヤに、第2報酬特定手段2372により特定された報酬を付与する。
【0074】
―ゲーム進行手段―
ゲーム進行手段239は、プレイヤからの操作入力に応じてキャラクタを操作することによりゲームを進行させる。ゲーム進行手段239は、例えば、ゲーム装置5の操作部54に対するプレイヤからの操作入力に応じてゲーム実行手段562を介してキャラクタを操作しゲームを進行させる。このため、ゲーム進行手段239は、ネットワークインタフェース21を介して、ゲーム装置5のゲーム実行手段562にゲームデータとユーザ情報とを送信する。
【0075】
ゲーム進行手段239は、例えば、設定手段235により設定されたルールに基づいて、第1プレイヤおよび第2プレイヤからの操作入力に応じて、第1プレイヤおよび第2プレイヤが共にゲームコンテンツを進行させる。言い換えれば、ゲーム進行手段239は、この設定されたルールに則って、第1プレイヤと第2プレイヤのマルチプレイによりゲームコンテンツを進行させる。
【0076】
ゲーム進行手段239は、例えば、設定されたクエストルールの一つが「回復禁止」である場合、クエストの進行において、以下の(a)~(b)のいずれかの処理を行う。
(a)パーティのプレイヤキャラクタを回復させるアイテムや魔法を使用することを、パーティのプレイヤキャラクタの一部または全てに対して不能にする
(b)パーティのプレイヤキャラクタを回復させるアイテムや魔法を使用すること自体は可能だが、その効果を、パーティのプレイヤキャラクタの一部または全てに対して無効にする
(c)パーティのプレイヤキャラクタを回復させるアイテムや魔法を使用すること自体は可能だが、その使用をした場合にルール違反としてクエストをクリアした際に付与される報酬の+25%分を失効させる
【0077】
「アイテムや魔法の使用を不能にする」とは、例えば、アイテムや魔法を選択するための画面や領域、または入力手段を非表示にすることであってもよいし、画面に表示されたアイテムや魔法の選択を不可能(例えば、グレーアウトにするなど)にすることであってもよい。
【0078】
上記構成によれば、ゲーム進行手段239は、第1プレイヤおよび第2プレイヤのそれぞれが選択したルール条件に基づいて、第1プレイヤおよび第2プレイヤのマルチプレイでゲームコンテンツを進行させることができる。例えば、マルチプレイだとプレイヤ間のゲーム習熟度の幅が広いため、各クエストにおいて多様なルールを用意しても、ホストのプレイヤなどだれか一人が代表して選択したルールに基づいてクエストを進行せざるを得なかった。これに対して、ゲーム進行手段239は、選択したプレイヤのみが自分がプレイしたい状況を作りだすのではなく、第1プレイヤおよび第2プレイヤなどのマルチプレイの参加メンバーのそれぞれにおいて自らがプレイしたい状況を自ら作り出してゲームコンテンツを進行させる、すなわちゲームコンテンツをマルチプレイすることができる。したがって、ゲームコンテンツを複数のプレイヤが進行させる場合において、このゲームコンテンツに適用する条件を複数のプレイヤに対してより適したものにすることができる。
【0079】
ゲーム進行手段239は、例えば、範囲特定手段2373により特定された適用範囲にさらに基づいて、ゲームコンテンツを進行させてもよい。このような構成によれば、ゲーム進行手段239は、範囲特定手段2373により調整された適用範囲に限定してルール条件を適用して、ゲームコンテンツを進行させることができる。このため、各チームを構成する複数のプレイヤにより適した範囲でルール条件を適用することができる。
【0080】
ゲーム進行手段239は、例えば、ゲームコンテンツの進行において、効果特定手段2374により特定されたゲーム効果を発生させてもよい。例えば、ゲーム進行手段239は、1つのルール条件によるゲーム効果による場合や複数のルール条件であってもゲーム効果が互いに影響しない場合、これらのゲーム効果はプレイヤの想定内におさまってしまう可能性がある。このような構成によれば、ゲーム進行手段239は、選択された複数のルール条件の組み合わせに基づいて、複数のルール条件による効果が互いに影響を及ぼすことでプレイヤの想定を超えるようなゲーム効果を発生させることもできる。したがって、ゲーム進行手段239は、興趣性を向上することができる。
【0081】
ゲーム進行手段239は、例えば、条件情報にさらに基づいて、プレイヤから選択された条件に対応付けられた消費量のゲームパラメータを消費して、ゲームコンテンツの進行を開始させてもよい。「条件情報」とは、複数の条件のそれぞれとゲームパラメータの消費量とを対応付ける情報である。言い換えれば、条件情報は、複数の条件のそれぞれを設定するために必要なゲームパラメータを示す情報である。また、このゲームパラメータは、典型的にはスタミナであるが、これに限定されない。
【0082】
上記構成によれば、ゲーム進行手段239は、スタミナなどのゲームパラメータについてルール条件ごとに設定された消費量を消費してゲームコンテンツを開始させることができる。このため、ゲームコンテンツを開始させるために必要なゲームパラメータの消費量を、ルール条件を達成するための難易度、ひいてはルール条件を設定したことによる報酬などに応じて変えることができる。これにより、例えば、大量の報酬を得られるルール条件についてはその分ゲームパラメータの消費量を多くして、他方、少量の報酬しか得られないルール条件についてはその分ゲームパラメータの消費量を少なくすることで、報酬とその対価のバランスをとることができる。
【0083】
<ゲーム装置5の構成>
図1に戻って説明を続ける。ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵される。また、ゲーム装置5は、ネットワークインタフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインタフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。なお、本実施形態では、第1プレイヤが使用するゲーム装置5を第1ゲーム装置5aといい、第2プレイヤが使用するゲーム装置5を第2ゲーム装置5bという。
【0084】
ネットワークインタフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
【0085】
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報などのゲームデータに従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。
【0086】
オーディオ処理部53は、スピーカ62と接続され、制御部56の指示に従ってゲーム音声を再生および合成すると、これをスピーカ62から出力させる。
【0087】
操作部54は、タッチパッド63と接続され、操作入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。ユーザは、タッチパッド63をタッチすることで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
【0088】
記憶部55は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、自装置5のアカウント情報などが格納されている。
【0089】
記憶部55は、例えば、ユーザ情報やゲームデータを記憶してもよい。ユーザ情報は、サーバ装置2の記憶部22で記憶するユーザDB221の少なくとも一部の情報である。ユーザDB221でユーザ情報のマスタを管理し、ゲーム装置5の記憶部55は、このマスタの少なくとも一部の情報をサーバ装置2から配信されて記憶する。
【0090】
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
【0091】
制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、音声制御手段563、および表示制御手段564として機能する。
【0092】
―通信手段561―
通信手段561は、ネットワークインタフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。
【0093】
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に応じて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段561は、アカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、ガチャ実行要求、クエストの開始要求、チームの参加要求などを、サーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータ、抽選処理により選択されたゲーム媒体に関する情報、第1報酬特定手段2371や第2報酬特定手段2372により付与された報酬に関する情報、付与手段238によりプレイヤに付与された報酬に関する情報などを、サーバ装置2から受信する。
【0094】
―ゲーム実行手段-
ゲーム実行手段562は、自装置5のユーザによるタッチパッド63の操作に従って、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部55から読み出すかまたはサーバ装置2から受信したデータを用いて、ゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が逐次表示される。
【0095】
そして、ゲーム実行手段562は、ゲーム画像上に、自装置5のユーザの操作に従ってキャラクタを配置させ、そのユーザの操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。例えば、ゲーム実行手段562は、ユーザのタッチパッド63を介した操作(以下、単に「ユーザ操作」という)に応じて、ゲームにおいてクエストを実行させる。また、ゲーム実行手段562は、ユーザ操作に応じて、ユーザにより選択されたゲーム媒体をプレイヤキャラクタに使用させる。
【0096】
―音声制御手段-
音声制御手段563は、ゲームの実行にあたり、自装置5のユーザの操作などに応じてスピーカ62の音声出力制御を行う。
【0097】
―表示制御手段-
表示制御手段564は、ゲームの実行にあたり、自装置5のユーザの操作などに応じてディスプレイ61の表示出力制御を行う。表示制御手段564は、例えば、プレイヤに対して各種情報を提示するためのサーバ装置2の提示手段236の指示に応じて、ディスプレイ61の表示出力制御を行ってもよい。表示制御手段564は、例えば、後述する条件選択画面610、募集画面620、および/またはチーム画面630などをディスプレイ61に表示させる。
【0098】
<受付手段、提示手段および表示制御手段>
ここで図2~5を用いて、受付手段234、提示手段236および表示制御手段564の処理の例について説明する。図2~5では、ゲームコンテンツを開始させるために必要な設定をする画面の例を説明する。なお、図2~5の例では、チームについて、参加メンバーのプレイヤキャラクタから構成されるパーティと表現する。
【0099】
図2に示すように、条件提示手段2362は、表示制御手段564に、条件選択画面610を、第1プレイヤ(図2~5の例では、「プレイヤ1」と表記)の第1ゲーム装置5aのディスプレイ61に表示させる。条件選択画面610は、複数のルール条件の中から1以上のルール条件を選択するための画面である。条件選択画面610は、スタミナ消費量の選択入力を受け付ける選択部611と、条件選択領域612aと、OKボタン613と、を含む。
【0100】
選択部611は、スタミナ消費量の選択入力を受け付ける画面の部品である。選択部611は、プレイヤに、クエスト(図2~5では、「〇〇探索」と表記)を開始させるために消費するスタミナの消費量を選択させる。本例では、選択部611をセレクトボックスとする例を説明するが、選択部611をこれに限る趣旨ではない。選択部611は、例えば、条件選択画面610が最初に表示された際にはデフォルトの消費量(本例では、「10」とする)が選択された状態になっており、第1プレイヤからの操作入力によりこの消費量を変更することができる。
【0101】
条件選択領域612aは、第1プレイヤの選択対象とする複数のルール条件を表示する。本例では、条件選択領域612aをチェックボックスとする例を説明するが、条件選択領域612aをこれに限る趣旨ではない。条件選択領域612aは、例えば、クエストを開始させるために消費するスタミナ(以下、「第1消費スタミナ」ともいう)のデフォルトの消費量「10」に基づいて特定された以下の(ア)~(エ)の4つのルール条件を表示する。条件選択領域612aは、この表示した4つのルール条件の中から1以上のルール条件を第1プレイヤに選択させることができる。
(ア)パーティのプレイヤキャラクタの1回あたりの回復量が半減されること(図2~5の例では、「回復量半減」と表記)
(イ)パーティのプレイヤキャラクタの回復魔法のMP(Magic Point)の消費量を2倍に増加させること(図2~5の例では、「回復魔法MP消費2倍」と表記)
(ウ)敵キャラクタからの攻撃を2倍に増加させること(図2~5の例では、「敵攻撃2倍」と表記)
(エ)敵キャラクタの体力を2倍に増加させること(図2~5の例では、「敵体力2倍」と表記)」)
【0102】
OKボタン613は、条件選択領域612aで選択されたルール条件の入力を受け付けるためのボタンである。OKボタン613が第1プレイヤにより押下されると、表示制御手段564は、選択されたルール条件を示す条件情報を、ネットワークインタフェース51を介してサーバ装置2に送信する。サーバ装置2がこの条件情報を受信すると、第1受付手段2341が、第1プレイヤから選択されたルール条件を受け付ける。
【0103】
図3は、選択部611に対する第1プレイヤの操作入力により、クエストを開始させるために消費するスタミナの消費量を、デフォルトの消費量「10」から「20」に選択を変更した状態の条件選択画面610を示す。
【0104】
例えば、選択部611においてスタミナの消費量を第1プレイヤが「10」から「20」に変更すると、表示制御手段564は、その変更したスタミナの消費量を示す情報をサーバ装置2に送信する。受付手段234がこの情報を受け付けると、サーバ装置2の条件特定手段2375は、例えば、第1消費スタミナの消費量「20」に基づいて、上記4つのルール条件に以下の(オ)~(キ)の3つのルール条件を追加した合計7つの条件を特定する。条件提示手段2362は、この特定された7つのルール条件を示す条件情報を第1ゲーム装置5aに送信して、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564に、この7つのルール条件を条件選択領域612aに表示させる。
(オ)パーティのプレイヤキャラクタの回復を禁止すること(図2~5の例では、「回復禁止」と表記)、
(カ)パーティのプレイヤキャラクタ全員の体力を1/2に減少させること(図2~5の例では、「自PT体力1/2」と表記)、
(キ)パーティのプレイヤキャラクタの攻撃力を1/2に減少させること(図2~5の例では、「自PT攻撃力1/2」と表記)
【0105】
図4に示すように、チーム提示手段2361は、表示制御手段564に、チームへの参加メンバーを募集するための募集画面620を、第2プレイヤ(図2~5では、「プレイヤ2」と表記)の第2ゲーム装置5bのディスプレイ61に表示させる。募集画面620は、各チームのチーム情報を提示して、チームに参加するプレイヤを募集するための画面である。募集画面620は、募集チーム一覧表示領域621を含む。
【0106】
募集チーム一覧表示領域621は、チームごとの募集領域621a、621bが一覧で表示されている。募集領域621aは、第1プレイヤがホストのチーム「□□調査隊」の領域である。募集領域621aは、各チームに対応付けられたルール条件を表示するルール条件表示領域621a1と、参加要求ボタン621a2と、を含む。
【0107】
チーム提示手段2361は、チーム「□□調査隊」に対応付けた第1プレイヤが選択したルール条件を第2プレイヤに提示するために、表示制御手段564に、ルール条件表示領域621a1を表示させる。ルール条件表示領域621a1は、第1プレイヤが選択した3つのルール条件を、このクエストのルールとして表示する。
【0108】
参加要求ボタン621a2は、募集領域621aのチーム「□□調査隊」に参加するためのボタンである。参加要求ボタン621a2を第2プレイヤが押下すると、表示制御手段564は、この参加要求を、ネットワークインタフェース51を介してサーバ装置2に送信する。サーバ装置2の受付手段234がこの参加要求を受け付けると、チーム設定手段2351は、チーム「□□調査隊」と第2プレイヤとを対応付けて設定する。すなわち、第1プレイヤがホストのチーム「□□調査隊」に、参加メンバーとして第2プレイヤが加入したことになる。
【0109】
図5に示すように、チーム提示手段2361は、表示制御手段564に、チームに参加する参加メンバー(第1プレイヤおよび第2プレイヤを含む)に対してこのチームに関する情報を提示するためのチーム画面630を、第1ゲーム装置5aおよび第2ゲーム装置5bのそれぞれのディスプレイ61に表示させる。チーム画面630は、各チームのチーム情報を提示して、クエストを開始するための画面である。チーム画面630は、参加メンバー一覧表示領域631、開始要求ボタン632と、を含む。
【0110】
参加メンバー一覧表示領域631は、クエストごと、かつチームごとに参加する参加メンバー(それぞれのプレイヤキャラクタ)を一覧で表示する領域である。参加メンバー一覧表示領域631は、参加メンバーごとに、各参加メンバーにより選択されたルール条件を表示するメンバー表示領域631a~631dを含む。例えば、チームのホストである第1プレイヤのメンバー表示領域631aは、第1プレイヤが選択したルール条件(本例では、「回復禁止」)と、このルール条件に対応付けられた報酬(本例では、クエストをクリアしたことで付与される通常の報酬を+25パーセント増加させることとする)とを表示する。
【0111】
開始要求ボタン632は、チーム「□□調査隊」でクエスト「〇〇探索」を開始するためのボタンである。開始要求ボタン632を第1プレイヤや第2プレイヤなどの参加メンバーのそれぞれが押下すると、表示制御手段564は、この開始要求を、ネットワークインタフェース51を介してサーバ装置2に送信する。サーバ装置2の受付手段234がこの開始要求を受け付けると、ゲーム進行手段239が、クエスト「〇〇探索」に開始要求した参加メンバーのプレイヤキャラクタを出発させて、参加メンバーのそれぞれが選択したルール条件を組み合わせたクエストルールをそれぞれ適用して、このクエストを進行させる。
【0112】
<ゲームシステム1の動作の流れ>
図6~7を参照して、ゲームシステム1が実行する処理の流れ・相互作用の例について説明する。図6~7は、第1プレイヤから新しいチームの設定を受け付ける処理からゲームコンテンツの進行を開始させる処理までの流れおよび相互作用を示すシーケンス図である。また、本例では、ゲームコンテンツをクエストAとする例を説明する。また、本例では、条件特定手段2375によりルール条件を特定するために使用されるゲームパラメータをスタミナとする。なお、以下に示す処理の順番や処理の単位は一例であって、適宜、変更されてもよい。
【0113】
図6に示すように、まず、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、第1プレイヤから、チームを設定するためのチーム設定画面(不図示)を介して、クエストAを進行させるための複数のプレイヤで構成されるチームの設定入力を受け付ける(ステップst1)。本例では、この設定入力されたチームをチームaという。
【0114】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、上記設定入力されたチームaのチーム情報を、サーバ装置2に送信する(ステップst2)。
【0115】
次いで、サーバ装置2の第3受付手段2343は、第1ゲーム装置5aから送信されたチーム情報を受信して、第1プレイヤから、チームaの設定を受け付ける(ステップst3)。第3受付手段2343がこのチームaの設定を受け付けると、チーム設定手段2351は、チームaと第1プレイヤとを対応付けて設定する。具体的には、チーム設定手段2351は、このチームaのチーム情報と第1プレイヤのユーザ情報とを対応付けて記憶部22に記憶させる。
【0116】
次いで、サーバ装置2の条件特定手段2375は、第1プレイヤがクエストAを開始するために消費するスタミナの消費量に基づいて、クエストAに対するルールを設定するための複数のルール条件であって、第1プレイヤの選択対象とする複数のルール条件を特定する(ステップst4)。
【0117】
次いで、サーバ装置2の条件提示手段2362は、上記特定された複数のルール条件を提示するために、この複数のルール条件を表示する条件選択画面610を表示するための表示情報を生成する(ステップst5)。
【0118】
次いで、サーバ装置2の条件提示手段2362は、上記生成された表示情報を、第1ゲーム装置5aに送信する(ステップst6)。
【0119】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、サーバ装置2から送信された表示情報を受信して、この表示情報に基づいて条件選択画面610を表示して、第1プレイヤに、上記特定された複数のルール条件を提示する(ステップst7)。
【0120】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、第1プレイヤから、条件選択画面610を介して、提示された複数のルール条件の中から選択入力されたルール条件を受け付ける(ステップst8)。本例では、この第1プレイヤが選択入力したルール条件を、第1ルール条件という。
【0121】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、上記選択された第1ルール条件を示す条件情報を、サーバ装置2に送信する(ステップst9)。
【0122】
次いで、サーバ装置2の第1受付手段2341は、第1ゲーム装置5aから送信された条件情報を受信して、第1プレイヤから、クエストAに対して選択された第1ルール条件を受け付ける(ステップst10)。
【0123】
次いで、サーバ装置2のチーム設定手段2351は、チームaと、第1受付手段2341が受け付けた第1ルール条件と、を対応付けて設定する(ステップst11)。チーム設定手段2351は、チームaのチーム情報に、この対応付けられた第1ルール条件を示す条件情報を含める。
【0124】
次いで、サーバ装置2のチーム提示手段2361は、上記設定されたチームaのチーム情報を提示するために、このチームaの参加メンバーを募集する募集画面620を表示するための表示情報を生成する(ステップst12)。この表示情報には、例えば、チームaのチーム情報(第1ルール条件の条件情報を含む)の少なくとも一部が含まれてもよい。
【0125】
次いで、サーバ装置2のチーム提示手段2361は、上記生成された表示情報を、第1ゲーム装置5aに送信する(ステップst13)。
【0126】
次いで、第2ゲーム装置5bの表示制御手段564は、サーバ装置2から送信された表示情報を受信して、この表示情報に基づいて募集画面620を表示して、第2プレイヤに、チームaのチーム情報を提示する(ステップst14)。
【0127】
次いで、第2ゲーム装置5bの表示制御手段564は、第2プレイヤから、募集画面620を介して、提示されたチームaへの参加要求の入力を受け付ける(ステップst15)。
【0128】
次いで、第2ゲーム装置5bの表示制御手段564は、第2プレイヤから、チームaに参加してクエストAを進行させるにあたって、条件選択画面610を介して、提示された複数のルール条件の中から選択入力されたルール条件を受け付ける(ステップst16)。本例では、この第2プレイヤが選択入力したルール条件を、第2ルール条件という。
【0129】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、上記選択された第2ルール条件を示す条件情報を含むチームaへの参加要求を、サーバ装置2に送信する(ステップst17)。
【0130】
次いで、ゲームシステム1は、図7に示すステップst20~st33処理を実行する。具体的には、図7に示すように、サーバ装置2の受付手段234は、サーバ装置2から送信された第2プレイヤからのチームaの参加要求を受け付ける(ステップst20)。受付手段234がこの参加要求を受け付けると、チーム設定手段2351は、チームaと第2プレイヤとを対応付けて設定する。具体的には、チーム設定手段2351は、このチームaのチーム情報と第2プレイヤのユーザ情報とを対応付けて記憶部22に記憶させる。また、この参加要求の受け付けと併せて、第2受付手段2342は、第2ゲーム装置5bから送信された条件情報を受信して、第2プレイヤから、クエストAに対して選択された第2ルール条件を受け付ける。
【0131】
次いで、サーバ装置2のチーム設定手段2351は、チームaと、第2受付手段2342が受け付けた第2ルール条件と、を対応付けて設定する(ステップst21)。チーム設定手段2351は、チームaのチーム情報に、この対応付けられた第2ルール条件を示す条件情報を含める。これにより、チームaには、第1プレイヤが選択した第1ルール条件と、第2プレイヤが選択した第2ルール条件と、が対応付けられていることとなる。
【0132】
次いで、サーバ装置2の設定手段235は、第1受付手段2341および第2受付手段2342のそれぞれから選択された第1ルール条件および第2ルール条件に基づいて、チームaにおけるクエストAに対するルールを設定する(ステップst22)。本例では、このクエストAのルールは、第1ルール条件および第2ルール条件の組み合わせとする。
【0133】
次いで、サーバ装置2のチーム提示手段2361は、上記設定されたクエストAのルールを示す情報(以下、「ルール情報」ともいう)を第1プレイヤおよび第2プレイヤに提示するために、このチームaのルールや参加メンバーを示すチーム画面630を表示するための表示情報を生成する(ステップst23)。この表示情報には、例えば、チームaのルール情報が含まれてもよい。
【0134】
次いで、サーバ装置2のチーム提示手段2361は、上記生成された表示情報を、第1ゲーム装置5aおよび第2ゲーム装置5bに送信する(ステップst24・25)。
【0135】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、サーバ装置2から送信された表示情報を受信し、この表示情報に基づいてチーム画面630を表示して、第1プレイヤに、チームaのルール情報を提示する(ステップst26)。
【0136】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、第1プレイヤから、提示されたルール情報に基づいてクエストAを開始させるための開始要求を受け付ける(ステップst27)。
【0137】
次いで、第1ゲーム装置5aの表示制御手段564は、第1プレイヤから受け付けたクエストAの開始要求を、サーバ装置2に送信する(ステップst28)。
【0138】
次いで、第2ゲーム装置5bの表示制御手段564は、サーバ装置2から送信された表示情報を受信し、この表示情報に基づいてチーム画面630を表示して、第2プレイヤに、チームaのルール情報を提示する(ステップst29)。
【0139】
次いで、第2ゲーム装置5bの表示制御手段564は、第2プレイヤから、提示されたルール情報に基づいてクエストAを開始させるための開始要求を受け付ける(ステップst30)。
【0140】
次いで、第2ゲーム装置5bの表示制御手段564は、第2プレイヤから受け付けたクエストAの開始要求を、サーバ装置2に送信する(ステップst31)。
【0141】
次いで、サーバ装置2のゲーム進行手段239は、第1プレイヤおよび第2プレイヤのそれぞれから受け付けたクエストAの開始要求に基づいて、チームaにおけるクエストAを開始させる(ステップst32)。
【0142】
次いで、サーバ装置2のゲーム進行手段239は、上記設定されたクエストAのルールに基づいて、第1プレイヤおよび第2プレイヤからの操作入力に応じて、クエストAを進行させる(ステップst33)。
【0143】
以上をまとめると、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、第1プレイヤから、ゲームコンテンツに対するルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第1受付手段2341、第1プレイヤと共にゲームコンテンツを進行させる第2プレイヤから、ルールを設定するための複数の条件の中から選択された条件を受け付ける第2受付手段2342、第1受付手段2341および第2受付手段2342のそれぞれから選択された条件に基づいて、ルールを設定する設定手段235、ルールに基づいて、第1プレイヤおよび第2プレイヤからの操作入力に応じて、ゲームコンテンツを進行させるゲーム進行手段239、として機能させる。
【0144】
<効果>
本実施形態によれば、第1プレイヤおよび第2プレイヤのそれぞれが選択した条件に基づいて、第1プレイヤおよび第2プレイヤのマルチプレイでゲームコンテンツを進行させることができる。このため、例えばホストのプレイヤのみがルールを選択して自分がプレイしたい状況を作りだすのではなく、第1プレイヤおよび第2プレイヤなどのマルチプレイの参加メンバーのそれぞれにおいて自らがプレイしたい状況を自ら作り出してゲームコンテンツを進行させることができる。したがって、ゲームコンテンツを複数のプレイヤが進行させる場合において、このゲームコンテンツに適用する条件を複数のプレイヤに対してより適したものにすることができる。
【0145】
[変形例]
なお、本発明を上記実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されない。以下のような場合も本発明に含まれる。
【0146】
[第1変形例]
上記実施形態では、ゲームコンテンツのクリア条件は、プレイヤから選択されたルール条件とは別に設定される例を説明したが、本発明に係るクリア条件とルール条件との関係はこれに限定されない。例えば、ゲームコンテンツのクリア条件は、プレイヤから選択されたルール条件を達成することを含んでもよい。言い換えると、プレイヤから選択されたルール条件を1つでもこのプレイヤまたはこのプレイヤが参加するチームの参加メンバーが違反した場合は、ゲームコンテンツのクリア失敗としてもよい。
【0147】
上記構成によれば、ルール条件を逸脱することが直ちにゲームコンテンツのクリア失敗となるため、プレイヤに、ルール条件の選択からルール条件に従ったプレイをすることにより真剣に緊張感をもって取り組ませることができる。またこれにより、ゲームコンテンツのクリア失敗を回避するために複数のプレイヤのそれぞれはより自分たちに適したルール条件を選択しようとする。このため、結果的に、ゲームコンテンツに適用するルール条件を複数のプレイヤに対してさらに適したものにすることができる。
【0148】
[第2変形例]
上記実施形態では、ゲームコンテンツを開始させるために消費するゲームパラメータの消費量に基づいてプレイヤの選択対象とする複数のルール条件を特定する例を説明したが、この複数のルール条件の特定する方法はこれに限定されない。条件特定手段2375は、例えば、ゲームパラメータを所定期間内にプレイヤが消費した消費量の合計値に基づいて、このプレイヤの選択対象とする複数のルール条件を特定してもよい。
【0149】
例えば、プレイヤがゲームプログラムを最初にダウンロードおよびインストールしてゲームのプレイを開始したときから特定処理の時点までのスタミナの消費量の合計値が所定の閾値を超える場合、条件特定手段2375は、選択対象とするルール条件の数をデフォルトの数より多くするよう特定してもよい。また、逆に、プレイヤがゲームプログラムを最初にダウンロードおよびインストールしてゲームのプレイを開始したときから特定処理の時点までのスタミナの消費量の合計値が所定の閾値を下回る場合、条件特定手段2375は、選択対象とするルール条件の数をデフォルトの数より少なくするよう特定してもよい。
【0150】
上記構成によれば、条件特定手段2375は、これまでのゲームのプレイ実績を加味してルール条件の選択肢を特定することができる。このため、条件特定手段2375は、例えば、よりプレイ経験の豊富なプレイヤには、プレイ経験が少ないプレイヤよりも多くのルール条件を選択肢として提供することができる。
【0151】
[第3変形例]
上記実施形態では示していないが、本発明に係るゲームプログラムはチャット機能を備えてもよい。このチャット機能は、プレイヤ間でテキストメッセージや画像データ(写真などの静止画や動画、またはいわゆるスタンプなど)などをやり取りさせる、いわゆるテキストチャットを実現するものであってもよい。また他の例として、このチャット機能は、プレイヤ同士の音声でやり取りさせる、いわゆるボイスチャットを実現させるものであってもよい。サーバ装置2のチーム設定手段2351は、各チームにおいて、その参加メンバーで構成されたチャットグループを設定してもよい。サーバ装置2の制御部23は、この設定されたチャットグループ内でチャットを行うことを可能とする。また、チーム設定手段2351は、ホストのプレイヤについて、チームにおけるチャット機能を有効(オン)にするか無効(オフ)にするかを設定可能にしてもよい。
【0152】
ゲームプログラムがテキストチャット機能を備える場合、ゲーム装置5の表示制御手段564は、例えば、このやり取りされるテキストメッセージなどをディスプレイ61に表示させる。
【0153】
ゲームプログラムがテキストチャット機能を備える場合、ゲーム装置5は、通話情報を生成する通話部(不図示)を備えてもよい。ここで「通話情報」とは、音声によるやり取りに関する情報である。通話情報は、例えば、通話の状態、通話に関する音声データ(以下、「通話音声データ」ともいう)、などを含む。通話部65は、例えば、ネットワークインタフェース51を介して、マイク64が生成した通話音声データを通話相手のプレイヤのゲーム装置5に送信する。また、通話部65は、ネットワークインタフェース51を介して、通話相手のプレイヤのゲーム装置5からこのプレイヤの通話音声データを受信して、オーディオ処理部53およびスピーカ62により出力する。
【0154】
このような機能によれば、例えば、チームの参加メンバー間でどのルール条件を選択するかチャットで合議することができる。このため、特にチームの参加メンバー全員にルール条件が適用される場合など、他の参加メンバーが選択したルール条件であってもより納得のいく形でその適用を受けることができる。
【0155】
チーム設定手段2351は、例えば、チームに参加する前の段階においても一時的にプレイヤ間でチャットを行うことを可能にしてもよい。例えば、チーム設定手段2351は、チームが参加メンバーを募集している期間に限定して、一時的に参加を検討しているプレイヤとホストのプレイヤとの間でチャットを行うことを可能にしてもよい。このような構成によれば、例えば、チームへの参加を検討しているプレイヤは、選択するルール条件の交渉についてホストのプレイヤとチャット機能を介して行うことができる。
【0156】
[第4変形例]
上記実施形態では、各チームのルール条件を各プレイヤに提示して、プレイヤは提示されたルール条件と自身が保有するプレイヤキャラクタのスキルなどとの適合性をふまえてチームに参加する例を説明したが、各チームのルール条件の提示方法はこれに限定されない。チーム提示手段2361は、提示先のプレイヤのプレイヤキャラクタのスキルや能力パラメータなどに基づいて、各チームに対応付けられたルール条件を含めたチーム情報を、このプレイヤに提示してもよい。チーム提示手段2361は、例えば、プレイヤキャラクタがチームの盾役(いわゆるアタッカー)のロールを持ち盾役用のスキルなどを保有する場合、ルール条件「防御禁止」が設定されたチームのチーム情報を、このプレイヤキャラクタを使用するプレイヤには提示しないように、または提示の優先度を下げるようにするなどの制御をしてもよい。すなわち、チーム提示手段2361は、このプレイヤには、例えば募集画面620の表示において、対象のチーム情報を非表示にしてもよいし、または表示順の優先度を下げてもよい。さらに、チーム提示手段2361は、この提示先のプレイヤからの指定に基づいて、このチーム情報を提示するようにしたり提示しないようにしたりを切り替えてもよい。
【0157】
上記構成によれば、チーム提示手段2361は、各チームへの参加を検討するプレイヤなどに対して、自分のプレイヤキャラクタと不適合なチームの情報提示を省いたり優先度を下げたりすることができる。このため、プレイヤは、自分のプレイヤキャラクタと適合するチーム情報を効率的に視認することができる。
【0158】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0159】
上記実施形態では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
【0160】
ゲームは、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなどであってもよく、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0161】
上記実施形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具などの装備品)などであることができる。
【0162】
上記実施形態では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段、すなわち、受付手段、設定手段、提示手段、特定手段、付与手段、ゲーム進行手段、および/または表示制御手段などが、サーバ装置2単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置およびゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうち組み合わせられる2つの装置(例えば、サーバ装置2とゲーム装置5での分散処理など)に備えられていてもよい。また、サーバ装置、ゲーム装置、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態で例示したサーバ装置2の受付手段、設定手段、提示手段、特定手段、付与手段、およびゲーム進行手段について、ゲーム装置5の制御部56が、各種プログラムを実行することにより、これらの手段として機能してもよい。
【0163】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0164】
1 ゲームシステム
2 サーバ装置
23 制御部
234 受付手段
2341 第1受付手段
2342 第2受付手段
235 設定手段
239 ゲーム進行手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7