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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088556
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】カレンダー立
(51)【国際特許分類】
   B42D 5/04 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
B42D5/04 G
B42D5/04 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203796
(22)【出願日】2022-12-20
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)ウェブサイトの掲載日 令和4年6月23日 ウェブサイトのアドレス https://calendar.just-shop.jp/、https://calendar.just-shop.jp/categories/?hyoji=1&category=12501&cCd=18&type=125、https://calendar.just-shop.jp/item/?shohin=70&category=12501&cCd=18&hyoji=1&type=125、https://calendar.just-shop.jp/item/?shohin=71&category=12501&cCd=18&hyoji=1&type=125、https://calendar.just-shop.jp/item/?shohin=72&category=12501&cCd=18&hyoji=1&type=125およびhttps://calendar.just-shop.jp/item/?shohin=80&category=12501&cCd=18&hyoji=1&type=125 (2)発行日 令和4年6月23日 刊行物名 株式会社ジャストコーポレーション 販促用オリジナル卓上カレンダーカタログ 2023 卓上カレンダー LINE UP CATALOG (3)ウェブサイトの掲載日 令和4年6月23日 ウェブサイトのアドレス https://calendar.just-shop.jp/tmpl/calendar_catalog.pdfおよびhttps://www.just-shop.jp/e-catalog/35001/?_gl=1*1uyauvm*_ga*OTk5NDc1MjgzLjE2NTkwNjU4NzQ.*_ga_CJFSPNYNZW*MTY3MDkyNTA4Ny4yNC4xLjE2NzA5MjUwOTkuMC4wLjA. (4)販売日 別紙顧客リスト参照、販売場所 別紙顧客リスト参照
(71)【出願人】
【識別番号】595049622
【氏名又は名称】株式会社ジャストコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100124718
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 建
(74)【代理人】
【識別番号】100136216
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 恵美
(72)【発明者】
【氏名】滝波 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】山崎 泰尚
(72)【発明者】
【氏名】寺嶋 甚伍
(57)【要約】      (修正有)
【課題】シンプルな構成で、容易かつ効率よく組み立て・折り畳み可能であると共に、複数枚カレンダー用紙を重ねても、容易に装着することができるカレンダー立の提供。
【解決手段】カレンダー立1は、表面と裏面及びこの両面を画する外縁部を有し、少なくとも上端折目線3uとこれを挟む2つの下端折目線3dを平行に形成した略矩形のベース板2を、表面側の上端折目線3uで裏面方向に折り曲げて第1面10と第2面20を形成する。この両面を、2つの下端折目線3dで夫々反対面方向に折り曲げた第1面底部と第2面底部とを連結させて底面部を形成し、第1面と第2面に、外線と内線間を切断した複数の溝等を設けてカレンダー用紙を挿入し得る。第2面底部に下端折目線3dと平行に形成した折返し線で折り返した表面を貼着面として、これを第1面底部の表面に貼着して第1面底部と第2面底部とを連結して底面部を形成し、側面視略二等辺三角形を構成し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面と裏面及びこの両面を画する外縁部を有し、少なくとも上端折目線とこれを挟む2つの下端折目線を平行に形成した略矩形のベース板を、その表面側の上端折目線で裏面方向に折り曲げて第1面と第2面を形成すると共に、
この第1面と第2面とを、該2つの下端折目線で、夫々第2面と第1面方向に折り曲げた第1面底部と第2面底部とを連結させて底面部を形成し、
第1面及び/又は第2面に、外線と内線間を切断した複数の溝及び/又は切目線を設けてカレンダー用紙を挿入し得るカレンダー立において、
前記第2面底部に前記下端折目線と平行に形成した折返し線で折り返した表面を貼着面として、該貼着面を前記第1面底部の表面に貼着して該第1面底部と該第2面底部とを連結し、
該第1面底部の先端に設けた挿入片を、第2面の下端の下端折目線近傍に設けた挿入孔に挿入して底面部を形成し、側面視略二等辺三角形を構成し得るカレンダー立。
【請求項2】
第1面の左右の下部に形成された左右の¬型溝と、
該左右の¬型溝の外線側に夫々形成された左右の¬型の下部係止片と、
該左右の¬型溝に連結するように左右の側部に設けた左右の側部溝と、
該左右の側部溝の外線から内線方向に突出した左右の側部係止片と、を備え、
1又は複数のカレンダー用紙を該左右の¬型溝と該左右の側部溝の内線から外線方向に挿入して、該左右の下部係止片と該左右の側部係止片とにより該カレンダー用紙を装着する、請求項1に記載のカレンダー立。
【請求項3】
第1面の上部に、前記上端折目線と略平行に延伸する左右の上部溝が設けられ、
該左右の上部溝と前記左右の側部溝と前記左右の¬型溝とが、第1面の左右の外縁部側で連結された左右のコの字型溝部が形成され、
該左右のコの字型溝部の内側に位置する内枠面を、該左右のコの字型溝部の外側に位置する外枠部より、前記側面視略二等辺三角形の重心方向に押し下げ容易とした、請求項2に記載のカレンダー立。
【請求項4】
前記左右の上部溝から前記上端折目線方向に溝を設けて、前記左右の下部係止片とは上下逆方向の¬型溝からなる左右の上部係止片を形成した、請求項3に記載のカレンダー立。
【請求項5】
第2面の上下左右の隅部に4つの¬型又は弧状の溝からなる外隅部係止片の組を設けると共に、
該外隅部係止片の組の内方向側に、上下左右の4つの¬型又は弧状の溝からなる内隅部係止片の組を設けた、請求項1に記載のカレンダー立。
【請求項6】
略矩形のベース板の上端折目線を横切って、該ベース板の一部を切り抜き、該ベース板の表面側の上端折目線で裏面方向に折り曲げて形成した第1面と第2面の上端に穴部を形成した、請求項1に記載のカレンダー立。
【請求項7】
(1)表面と裏面及びこの両面を画する外縁部を有し、少なくとも上端折目線とこれを挟む2つの下端折目線を平行に形成した略矩形のベース板を準備するステップと、
(2)前記ベース板の表面を、その上端折目線で裏面方向に折り曲げて、第1面と第2面を形成するステップと、
(3)前記第1面と前記第2面とを、前記2つの下端折目線で、夫々該第2面と該第1面方向に折り曲げて、第1面底部と第2面底部とを形成するステップと、
(4)前記第2面底部の表面に前記下端折目線と平行に形成した折返し線で、該第2面底部の表面を折り返すステップと、
(5)折り返した第2面底部の表面を貼着面として、該貼着面を前記第1面底部の表面に貼着して底面部を形成するステップと、
(6)前記第1面底部の先端に設けた挿入片を、前記第2面の下端の下端折目線近傍に設けた挿入孔に挿入して底面部を形成するステップと、
を含む、第1面と第2面と底面部とが側面視略二等辺三角形を構成するカレンダー立の組み立て方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚紙等を折り曲げるなどして組み立てることができる、簡易な構造のカレンダー立に関する。
【背景技術】
【0002】
一枚の厚紙に溝や折目線や切目線を形成し、切目線を折目線に沿って折り曲げて厚紙本体と分離するなどして加工し、簡単に組み立てることができる卓上カレンダーやカレンダー立が、従来より多数開示されている。これらの卓上カレンダーは、例えば図8(a)~(c)のように、その表面等に形成した折目線や切目線を加工し、カレンダー用紙の隅部(コーナー)や辺々を係止する係止片を形成したり、カレンダー用紙の辺々を挿入する枠体やケースを形成するなどして、例えば12ヶ月分重ねたカレンダー用紙を、その表面等に装着することができる。
【0003】
従来より市販されているとして卓上カレンダーは、厚紙の表面及び/又は背面を、机面と垂直方向又は斜方向に起立させて、装着したカレンダー用紙を表示することができる。例えば、特許文献1に開示の卓上カレンダーは、折目線を表面から裏面方向に折り曲げることにより、その両端と接続した切目線を分離して支持脚を形成し、その表面を机面と斜方向に支持することができる。そして、その表面に形成したケースに、12ヶ月分重ねたカレンダー用紙を挿入して、カレンダー用紙の表示面を表示することができる。しかし、厚紙に形成した折目線や切目線を加工して、ケース及び支持脚を組み立てる作業が需要者にとってやや煩雑である。
【0004】
特許文献3に係る卓上カレンダーは、厚紙の折目線に沿って2つ折りにして表面部と背面部を形成し、両面の下方に形成した折目線を相互に他方の面方向に折り曲げて連結して底部を形成した、側面視略二等辺三角形のカレンダー立である。この卓上カレンダーは、その表面の4隅に、外線と内線間を切り抜いた半円状の溝を設け、外線側の半円を係止片として、カレンダー用紙の4隅部を夫々半円状の溝に挿入し、その係止片により係止することができる。このような特許文献3に係る卓上カレンダーの構成は非常にシンプルで、一枚の厚紙に形成し溝や折目線、切目線のみを利用して、簡単に組み立ててカレンダー用紙を装着することができる。
【0005】
しかし、カレンダー用紙の4隅部を、夫々、表面の4隅に設けた半円状の溝に挿入して外線側の係止片により抑える構成のため、複数のカレンダー用紙を同時に装着するには不向きであった。すなわち、表面の4隅に設けた溝に挿入するには、カレンダー用紙を上下左右に湾曲させる必要があり、複数枚重ねて挿入するのは困難で、さらにカレンダー用紙を痛め易いという問題もあった。また、表面の4隅に設けた半円状の溝に挿入したカレンダー用紙を、溝の外線側の係止片により抑えるだけであるため、特に複数のカレンダー用紙を装着すると、その一部又は全部のカレンダー用紙が外れ易いという問題もあった。
【0006】
他方、これらの卓上カレンダーやカレンダー立は、例えば1月から12月までのカレンダー用紙及び表紙と共に、カレンダー組み立て用の厚紙が袋等に包装されるのが通常の取引形態である。何れも需要者が、一枚の厚紙から卓上カレンダーやカレンダー立を組み立て、その表面等にカレンダー等を装着する必要がある。しかし、このような作業が煩わしい需要者も少なからず存在し、上述のように複数のカレンダー用紙を挿入しにくく外れ易いという問題に加えて、溝や折目線、切目線を利用して卓上カレンダーを組み立てても、溝や切目線などへの差込などが外れて、何度も修理作業が必要になるという問題があった。
【0007】
このような壊れやすさの問題を解消するため、一部の面間を接着して安定化する発明も開示されている。例えば、特許文献2に開示の宣伝用品は、厚紙の折目線に沿って2つ折りにして表面部と背面部を形成し、その一方の面の下方に形成した折目線を他方の面方向に折り曲げて底部を形成する。折り曲げた一方の面の先端を貼着部として折り返し、他方の面の下端に貼着するので、壊れ易さの問題を解消することができる。特許文献2に係る発明は、容易に組み立てて、その表面部と背面部を机面と斜方向に支持することができ、何れの面にもカレンダー用紙などの表示を行うことができる。しかし、貼着部用に、両面テープなどを準備する必要がある。
【0008】
【特許文献1】実用新案登録第3178132号公報
【特許文献2】特許第4312614号公報
【特許文献3】意匠登録第1669670号公報
【特許文献4】特許第6622567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献4に係る卓上カレンダーは、特許文献2の発明と同様に、折目線に沿って2つ折りにして表面部と背面部を形成し、両面の下方に形成した折目線を相互に他方の面方向に折り曲げて表面底部と背面底部とし、両底部を連結して底面部を形成することができる。この底面部は、背面底部に設けた折返し線の先側を貼着面として、表面底部の下面に貼着することにより、予め連結されている。そして、貼着面を折返し線で折り返すことにより、表面底部と背面底部とを表面部と背面部間に挟み、畳み込んで収納することができる。
【0010】
このように、特許文献4に係る卓上カレンダーは、予め2つ折りした表面部に、複数枚のカレンダー用紙を綴じ具で予め固定させて、畳み込んだ形状で袋等に包装することができる。また、包装から取り出した卓上カレンダーは、畳み込まれた表面底部と背面底部とを開脚して底面部を形成し、表面底部の先端に設けた挿入片を、背面部の下端に設けた挿入孔に挿し込んで構成することができる。
【0011】
しかし、特許文献4の卓上カレンダーは、複数枚のカレンダー用紙を予め表面に綴じ具で固定しているため、その分高コストとなる。また、表面部と背面部間に表面底部と背面底部とを収納し、複数枚のカレンダー用紙と共に包装すれば、個々の包装は厚くなり、効率的な保管・運搬が求められる。しかし、特許文献4の卓上カレンダーは、背面底部の先側に設けた貼着面を折返し線で折り返して表面部と背面部間に挟み込むため、個々の包装において、折り返した貼着面の部分のみが厚くなり、段ボール箱などへの収容が難しくなるという問題がある。
【0012】
そこで、本発明は、厚紙などの略矩形のベース板に溝や切目線、折目線のみを形成した非常にシンプルな構成であり、容易かつ効率よく組み立て・折り畳み可能であると共に、複数枚カレンダー用紙を重ねても、その表面及び/又は背面に、容易に装着することができるカレンダー立を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係るカレンダー立は、表面と裏面及びこの両面を画する外縁部を有し、少なくとも上端折目線とこれを挟む2つの下端折目線を平行に形成した略矩形のベース板を、その表面側の上端折目線で裏面方向に折り曲げて第1面と第2面を形成すると共に、この第1面と第2面とを、該2つの下端折目線で、夫々第2面と第1面方向に折り曲げた第1面底部と第2面底部とを連結させて底面部を形成し、1面及び/又は第2面に、外線と内線間を切断した複数の溝及び/又は切目線を設けてカレンダー用紙を挿入し得るカレンダー立において、
前記第2面底部に前記下端折目線と平行に形成した折返し線で折り返した表面を貼着面として、該貼着面を前記第1面底部の表面に貼着して該第1面底部と該第2面底部とを連結し、該第1面底部の先端に設けた挿入片を、第2面の下端の下端折目線近傍に設けた挿入孔に挿入して底面部を形成し、側面視略二等辺三角形を構成し得る。
【0014】
本発明に係るカレンダー立は、第1面の左右の下部に形成された左右の¬型溝と、該左右の¬型溝の外線側に夫々形成された左右の¬型の下部係止片と、該左右の¬型溝に連結するように左右の側部に設けた左右の側部溝と、該左右の側部溝の外線から内線方向に突出した左右の側部係止片と、を備え、1又は複数のカレンダー用紙を該左右の¬型溝と該左右の側部溝の内線から外線方向に挿入して、該左右の下部係止片と該左右の側部係止片とにより該カレンダー用紙を装着する。
【0015】
本発明に係るカレンダー立は、第1面の上部に、前記上端折目線と略平行に延伸する左右の上部溝が設けられ、該左右の上部溝と前記左右の側部溝と前記左右の¬型溝とが、第1面の左右の外縁部側で連結された左右のコの字型溝部が形成され、該左右のコの字型溝部の内側に位置する内枠面を、該左右のコの字型溝部の外側に位置する外枠部より、前記側面視略二等辺三角形の重心方向に押し下げ容易とした。
【0016】
本発明に係るカレンダー立は、前記左右の上部溝から前記上端折目線方向に溝を設けて、前記左右の下部係止片とは上下逆方向の¬型溝からなる左右の上部係止片を形成した。
【0017】
本発明に係るカレンダー立は、第2面の上下左右の隅部に4つの¬型又は弧状の溝からなる外隅部係止片の組を設けると共に、該外隅部係止片の組の内方向側に、上下左右の4つの¬型又は弧状の溝からなる内隅部係止片の組を設けた。
【0018】
本発明に係るカレンダー立は、略矩形のベース板の上端折目線を横切って、該ベース板の一部を切り抜き、該ベース板の表面側の上端折目線で裏面方向に折り曲げて形成した第1面と第2面の上端に穴部を形成した。
【0019】
本発明に係るカレンダー立の組み立て方法は、
(1)表面と裏面及びこの両面を画する外縁部を有し、少なくとも上端折目線とこれを挟む2つの下端折目線を平行に形成した略矩形のベース板を準備するステップと、
(2)前記ベース板の表面を、その上端折目線で裏面方向に折り曲げて、第1面と第2面を形成するステップと、
(3)前記第1面と前記第2面とを、前記2つの下端折目線で、夫々該第2面と該第1面方向に折り曲げて、第1面底部と第2面底部とを形成するステップと、
(4)前記第2面底部の表面に前記下端折目線と平行に形成した折返し線で、該第2面底部の表面を折り返すステップと、
(5)折り返した第2面底部の表面を貼着面として、該貼着面を前記第1面底部の表面に貼着して底面部を形成するステップと、
(6)前記第1面底部の先端に設けた挿入片を、前記第2面の下端の下端折目線近傍に設けた挿入孔に挿入して底面部を形成するステップと、
を含み、第1面と第2面と底面部とが側面視略二等辺三角形を構成し得る。
【発明の効果】
【0020】
(ベース板の組立)
本発明に係るカレンダー立は、厚紙やプラスチックなどで形成された略矩形のベース板に、溝や切目線、折目線を設け、折目線を利用して第1面と第2面、底面部を形成し、容易に側面視略二等辺三角形の形状に組み立てることができる。
【0021】
(貼着面と折り畳み)
本発明に係るカレンダー立は、ベース板を、その表面側の上端折目線で山折りにして第1面と第2面を形成し、この両面を更に、その表面の2つの下端折目線で山折りにして第1面底部と第2面底部とを形成し、これを連結させて底面部を形成する。このように底面部を形成することにより、本発明のカレンダー立は、第1面と第2面と底面部とを3辺とする側面視略二等辺三角形に組み立てることができる。
【0022】
上記のように底面部を形成する際、本発明のカレンダー立は、第2面底部の表面に形成した折返し線で第2面底部を折り返し、その表面を貼着面として第1面底部の表面に貼着することにより、第1面底部と第2面底部とを連結する。このように、第2面底部の表面を貼着面として第1面底部の表面に貼着するので、本発明のカレンダー立は、従来のカレンダー立と比べて肉薄に折り畳むことができる。そして、折り畳んだ本実施例のカレンダー立のサイズと略同じ大きさのカレンダー用紙を複数同封して、コンパクトに袋等に収納することができる。
【0023】
(溝と係止片)
また、本発明に係るカレンダー立は、第1面の左右の下部に夫々設けた左右の¬型溝からなる左右の下部係止片と、この左右の¬型溝に連結するように左右の側部に設けた左右の側部溝と、左右の側部溝の外線から内線方向に突出した左右の側部係止片とを備える。そのため、1又は複数のカレンダー用紙の左右の下隅部と左右の側部を、夫々左右の¬型溝と左右の側部溝の内線から外線方向に挿入して、左右の下部係止片と左右の側部係止片とにより係止して、カレンダー用紙を表面に容易に装着することができる。
【0024】
(内枠面と外枠部)
この第1面の左右の¬型溝と左右の側部溝とは連結しているので、左右の側部溝と左右の¬型溝との内側に位置する内枠面を、その外側に位置する外枠部より、起立したカレンダー立の背面(第2面)方向に大きく押し下げることが容易である。そのため、多数のカレンダー用紙を上記溝の内線から外線方向に挿入することができ、上記係止片に係止して、第1面に装着することができる。
【0025】
(コの字型溝部)
本発明に係るカレンダー立は、第1面に、更に左右の上部溝を形成し、この左右の上部溝と左右の側部溝と左右の¬型溝とを、第1面の左右の外縁部側で連結して、左右のコの字型溝部を形成してもよい。左右のコの字型溝部の内側に位置する内枠面を、左右のコの字型溝部の外側に位置する外枠部より、側面視略二等辺三角形の重心方向に大きく押し下げることが容易となるので、上述のように多数のカレンダー用紙を装着することができる。
【0026】
(上部係止片)
また、本実施例のカレンダー立は、左右の上部溝から上端折目線方向に溝を設けて、左右の下部係止片とは上下逆方向の¬型溝からなる左右の上部係止片を形成して、この上部係止片にカレンダー用紙を係止することもできる。
【0027】
(隅部係止片)
さらに、本実施例のカレンダー立は、第2面の上下左右の隅部に4つの¬型又は弧状の溝からなる外隅部係止片の組を設けて、この外隅部係止片の組にカレンダー用紙を挿入して第2面に装着することもできる。あるいは、外隅部係止片の組に加えて、外隅部係止片の組の内方向側に、上下左右の4つの¬型又は弧状の溝からなる内隅部係止片の組を設けて、小サイズのカードや名刺等を装着することもできる。
【0028】
(穴部)
また、本実施例のカレンダー立は、略矩形のベース板の上端折目線を横切って、ベース板の一部を切り抜き、ベース板の表面側の上端折目線で裏面方向に折り曲げて形成した第1面と第2面の上端に穴部を形成してもよい。この穴部を介して、第1面又は第2面に装着したカレンダー用紙の上部を把持することができ、その着脱を容易とすることができる。
【0029】
以上のように、本発明に係るカレンダー立は、厚紙などの略矩形のベース板に溝や切目線、折目線のみを形成した非常にシンプルな構成であり、容易かつ高効率に組み立て・折り畳み可能であると共に、複数枚カレンダー用紙を重ねても、その第1面に、容易に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明に係るカレンダー立の正面斜視図。
図2】実施例に係るカレンダー立の、(a)平面図、(b)正面図、(c)底面図、(d)側面図。
図3】実施例に係るカレンダー立の、(a)裏面図、及び、(b)側面図。
図4】カレンダー用紙を第1面に装着した実施例に係るカレンダー立の、(a)正面図、(b)斜視図。
図5】カレンダー用紙を第1面に装着した他の実施例に係るカレンダー立の、(a)正面図、(b)斜視図。
図6】本発明に係るカレンダー立の、(a)ベース板の表面図、(b)ベース板の側面図、(c)側面図、(d)底面部側面拡大図。
図7】本発明に係るカレンダー立の組み立て及び収納工程の遷移図であって、(a)ベース板の側面図、(b)折目線及び折返し線で曲げたベース板の側面図、(c)組み立て完了した本発明に係るカレンダー立の側面図、(d)収納工程の本発明に係るカレンダー立の側面図、(d)収納工程の従来のカレンダー立の側面図。
図8】従来のカレンダー立の、(a)ベース板の表面図、(b)ベース板の側面図、(c)背面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照しながら本発明に係るカレンダー立の実施形態、実施例について説明する。なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。

(1)本発明に係るカレンダー立の実施形態
【0032】
(ベース板)
本発明に係るカレンダー立1は、表面2Fと裏面2B及びこの両面2F、2Bを画する外縁部2Eを有し、表面2F及び/又は裏面2Bに折目線3及び/又は溝5及び/又は切目線6を形成した略矩形のベース板2を用いて構成する(図6(a)、(b)参照)。ベース板2の材料は、紙、プラスチックなどが好適に用いられるが、折目線3及び/又は溝5及び/又は切目線6の刻設や切抜きなどの加工ができる材料であればよく、特に限定されない。
【0033】
(カレンダー立の構成)
図6(a)~(d)に示す本発明のカレンダー立1は、少なくとも上端折目線3uとこれを挟む2つの下端折目線3dを平行に形成した略矩形のベース板2を、その表面2F側の上端折目線3uで裏面2B方向に折り曲げて第1面10と第2面20を形成する。そして、この第1面10と第2面20とを、2つの下端折目線3dで、夫々第2面20と第1面10方向に折り曲げた第1面底部10Bと第2面底部20Bとを連結させて底面部30を形成する。
【0034】
(貼着面)
底面部30を形成するに当たり、第2面底部20Bには、図6(a)、(b)のように、下端折目線3dと平行に折返し線22を形成するのが好適である。この折返し線22で折り返した表面2Fを貼着面24として、貼着面24を図6(c)、(d)のように第1面底部10Bの表面2Fに貼着して、第1面底部10Bと第2面底部20Bとを連結するのが望ましい。
【0035】
(組み立て及び折り畳み)
このように第1面底部10Bと第2面底部20Bとが連結された本発明のカレンダー立1は、図7(a)~(d)に示すように、組立及び収納を行うことができる。すなわち、カレンダー立1の組立は、図6(a)のように第1面底部10Bの先端に設けた挿入片16を、第2面20の下端の下端折目線3d近傍に設けた挿入孔17に挿入して、図6(c)、(d)のように底面部30を形成し、側面視略二等辺三角形を構成することができる(図7(b)、(c)参照)。また、このように組み立てたカレンダー立1の収納は、挿入片16を挿入孔17から外し、図7(d)のように、第1面10と第1面底部10Bとを下端折目線3dで折り曲げ、第1面底部10Bと第2面底部20Bとを、第1面10と第2面20の間に挟み込むように折り畳んで収納することができる。
【0036】
(組立及び折畳)
本発明のカレンダー立1の収納状態(折畳状態)は、上記のように、折返し線22で第2面底部20Bを折り返し、第2面底部20Bの表面2Fを貼着面24としたため、従来から存在したカレンダー立の収納状態より肉薄にすることができる。すなわち、本発明のカレンダー立1の収納状態(折畳状態)は、第2面底部20Bの表面2F側の貼着面24を第1面底部10Bの表面2Fに貼着するため、折り畳んだ状態の本発明のカレンダー立1は、ベース板2の4枚分の厚さ(第1面10、第1面底部10B、第2面底部20B及び貼着面24、第2面20)となる。
【0037】
一方、図7(e)は、第2面底部20Bの裏面2Bを貼着面として第1面底部10Bの表面2Fに貼着した、従来から存在したカレンダー立の収納図である。この場合、折返し線22で折り返した第2面底部20B(貼着面)と折り返された第2面底部20Bとが二重に重なるため、収納状態の従来のカレンダー立は、ベース板2の5枚分の厚さ(第1面10、第1面底部10B、貼着面24(第2面底部20B)、第2面底部20B、第2面20)となる。
【0038】
したがって、第2面底部20Bの表面2Fを貼着面24として第1面底部10Bの表面2Fに貼着した本発明のカレンダー立1は、従来のカレンダー立と比べて肉薄に折り畳むことができる。そして、折り畳んだカレンダー立1のサイズと略同じ大きさのカレンダー用紙100と共に、コンパクトに袋等に収納することができる。
【0039】
(カレンダー用紙の装着)
このように組み立てた本発明のカレンダー立1は、図6(c)のように側面視略二等辺三角形を構成し、第1面10及び/又は第2面20に、外線5eと内線5i間を切断した複数の溝5及び/又は切目線6を設けて、これらの溝5及び/又は切目線6にカレンダー用紙100を挿入して装着することができる。
【0040】
以下、本発明のカレンダー立1のカレンダー用紙の装着方法、及び、カレンダー立1の組み立て方法について説明する。

(1.1)カレンダー用紙の装着方法
【0041】
(溝及び係止片)
本発明に係るカレンダー立1は、第1面10の左右の下部に形成された左右の¬型溝14kと、この左右の¬型溝14kの外線5e側に夫々形成された左右の¬型の下部係止片12dとを備える。同時に、左右の¬型溝14kに連結するように左右の側部に設けた左右の側部溝14sと、左右の側部溝14sの外線5eから内線5i方向に突出した左右の側部係止片12sと、を備える(図6(a)参照)。
【0042】
(カレンダー用紙の装着)
そして、1又は複数のカレンダー用紙100を左右の¬型溝14kと左右の側部溝14sの内線5iから外線5e方向に挿入して、左右の下部係止片12dと左右の側部係止片12sとによりカレンダー用紙100を装着することができる。すなわち、図6(a)に示すベース板2の左右の側部ないし下部に対称に設けた溝5(又は折目線6)に、カレンダー用紙100を挿入し、4つの係止片12d、12sで係止又は規制して、図4(a)、(b)のように、カレンダー立1の表面2Fにカレンダー用紙100を装着することができる。
【0043】
なお、本発明のカレンダー立1は、カレンダー用紙100に代えて、宣伝・広告用の厚紙など、カレンダー用紙100と略同サイズの他の用紙やパネルなどを装着してもよい。また、カレンダー用紙100を挿入する左右の側部に対称に設けた溝5は、外線5eと内線5iとが略一致した切目線6であってもよいが、後述するように複数のカレンダー用紙100を挿入し易くするため、外線5eと内線5iとが離間した溝5であるのが望ましい。

(1.2)組み立て方法
【0044】
本発明のカレンダー立1は、上述したように、第2面底部20Bに、下端折目線3dと平行に折返し線22を形成するのが好適である。この折返し線22で折り返した表面2Fを貼着面24として、貼着面24を第1面底部10Bの表面2Fに貼着して、第1面底部10Bと第2面底部20Bとを連結し、底面部30を構成するのが望ましい。
【0045】
このように形成した底面部30と、第1面10と第2面20とが側面視略二等辺三角形を構成するカレンダー立1の組み立て方法は、図7(a)~(c)を参照して、
(ステップ1)表面2Fと裏面2B及びこの両面を画する外縁部2Eを有し、少なくとも上端折目線3uとこれを挟む2つの下端折目線3dを平行に形成した略矩形のベース板2を準備するステップ(図7(a)参照)
(ステップ2)ベース板2の表面2Fを、その上端折目線3uで裏面2B方向に折り曲げて、第1面10と第2面20を形成するステップ(図7(b)参照)
(ステップ3)第1面10と第2面20とを、2つの下端折目線3dで、夫々第2面20と第1面10方向に折り曲げて、第1面底部10Bと第2面底部20Bとを形成するステップ(図7(b)参照)
(ステップ4)第2面底部20Bの表面2Fに下端折目線3dと平行に形成した折返し線22で、第2面底部20Bの表面2Fを折り返すステップ(図7(b)参照)
(ステップ5)折り返した第2面底部20Bの表面2Fを貼着面24として、貼着面24を第1面底部10Bの表面2Fに貼着して底面部30を形成するステップ(図7(c)参照)
(ステップ6)第1面底部10Bの先端に設けた挿入片16を、第2面20の下端の下端折目線3d近傍に設けた挿入孔17に挿入して底面部30を形成するステップ(図7(c)参照)
を含む。
【0046】
このようにして組み立てた本発明のカレンダー立1は、図7(d)のように折り畳むことができる。本発明のカレンダー立1は、(ステップ4)において、第2面底部20Bの表面2Fに下端折目線3dと平行に形成した折返し線22で、第2面底部20Bの表面2Fを折り返して、第2面底部20Bの表面2Fを貼着面24とした。そして、この表面2F側の貼着面24を第1面底部10Bの表面2Fに貼着したため、収納状態の本発明のカレンダー立1は、ベース板2の4枚分の厚さ(第1面10、第1面底部10B、第2面底部20B及び貼着面24、第2面20)となる。
【0047】
上述したように、特許文献4に開示されるような従来のカレンダー立は(図7(e)参照)、第2面底部20Bの裏面2Bを貼着面として第1面底部10Bの表面2Fに貼着しており、折返し線22で折り返した第2面底部20B(貼着面)と折り返された第2面底部20Bとが二重に重なる。そのため、収納状態の従来のカレンダー立は、ベース板2の5枚分の厚さ(第1面10、第1面底部10B、貼着面24(第2面底部20B)、第2面底部20B、第2面20)となる。したがって、第2面底部20Bの表面2Fを貼着面24として第1面底部10Bの表面2Fに貼着した本発明のカレンダー立1は、従来のカレンダー立と比べて肉薄に折り畳むことができ、折り畳んだカレンダー立1のサイズと略同じ大きさのカレンダー用紙100と共に、コンパクトに袋等に収納することができる。
【0048】
以下、本発明に係るカレンダー立1について、実施例を用いて、さらに詳細に説明する。

(2)本発明に係るカレンダー立の実施例
【実施例0049】
(ベース板)
図1に示す本実施例に係るカレンダー立1は、表面2Fと裏面2B及びこの両面2F、2Bを画する外縁部2Eを有し、少なくとも上端折目線3uとこれを挟む2つの下端折目線3dで折り曲げ可能な略矩形のベース板2を用いて構成する(図2(a)~(d)、図6(a)参照)。実施例のカレンダー立1においてベース板2は、さらに、上端折目線3u及び下端折目線3dと平行に第2面20に形成した折返し線22、第1面底部10Bの先端に設けた挿入片16、第2面20の下端の下端折目線3d近傍に設けた挿入孔17を含む。
【0050】
(カレンダー立の構成)
本実施例のカレンダー立1は、図2(a)、(d)のように、ベース板の表面2F側の上端折目線3uで裏面2B方向に折り曲げて第1面10と第2面20を形成する。また、図2(c)、(d)のように、2つの下端折目線3dで折り曲げた第1面底部10Bと第2面底部20Bとを、上述のように連結させて底面部30を形成する。このように構成した本実施例のカレンダー立1は、図2(d)のように、側面視略二等辺三角形を構成する。
【0051】
(溝)
図2(a)、(b)において、符号14、42e、42iは、いずれも外線5eと内線5i間を切り抜いた溝5である。本実施例のカレンダー立1は、図2(a)、(b)のように、第1面10及び/又は第2面20に、複数の溝5を設けて、例えば図4(a)、(b)のように、カレンダー用紙100を挿入することができる。
【0052】
(係止片)
本実施例のカレンダー立1は、第1面10において、その左右の下部に夫々設けた左右の¬型溝14kからなる左右の下部係止片12dと、左右の¬型溝14kに連結するように左右の側部に設けた左右の側部溝14sと、左右の側部溝14sの外線5eから内線5i方向に突出した左右の側部係止片12sとを備える(図2(b)参照)。そして、1又は複数のカレンダー用紙100を左右の¬型溝14kと左右の側部溝14sの内線5iから外線5e方向に挿入して、左右の下部係止片12dと左右の側部係止片12sとによりカレンダー用紙100を装着することができる(図4(a)、(b)参照)。
【0053】
(コの字型溝部)
本実施例のカレンダー立1は更に、図1図2(b)のように、第1面10の上部に、上端折目線3uと略平行に延伸する左右の上部溝14uを設けてもよい。そして、左右の上部溝14uと左右の側部溝14sと左右の¬型溝14kとを、第1面10の左右の外縁部2E側で連結して、左右のコの字型溝部14を形成することができる。このような本実施例のカレンダー立1は、左右のコの字型溝部14の内側に位置する内枠面15Iを、左右のコの字型溝部14の外側に位置する外枠部15Eより、側面視略二等辺三角形の重心方向に押し下げることが容易となるので、溝5の内線5iと外線5e間を大きく開くことができ、多数のカレンダー用紙100を更に容易に装着することができる。
【0054】
(上部係止片)
また、本実施例のカレンダー立1は、図2(b)のように、左右の上部溝14uから上端折目線3u方向に溝5を設けて、左右の下部係止片12dとは上下逆方向の¬型溝14kからなる左右の上部係止片12uを形成してもよい。このような本実施例のカレンダー立1は、装着するカレンダー用紙100のサイズを調整すれば、図5(a)、(b)のように、上部係止片12uにもカレンダー用紙100を係止することもできる。
【実施例0055】
(隅部係止片)
さらに、本実施例のカレンダー立1は、図3(a)のように、第2面20の上下左右の隅部に4つの¬型又は弧状の溝44からなる外隅部係止片42eの組を設けてもよい。あるいは、外隅部係止片42eの組に加えて、あるいは外隅部係止片42eの組を設けずに単独で、外隅部係止片42eの組の内方向側に、上下左右の4つの¬型又は弧状の溝44からなる内隅部係止片42iの組を設けてもよい。
【0056】
このような本実施例のカレンダー立1は、図3(b)のように、第1面10と第2面20と底面部30とからなる側面視略二等辺三角形を構成することができるが、第1面10と第2面20の両面に、カレンダー用紙100を装着することができる。あるいは、第1面10にカレンダー用紙100を装着し、第2面20の外隅部係止片42eの組にはがきなどを挿入してもよく、第2面20の内隅部係止片42iの組に、名刺などを挿入してもよい。
【実施例0057】
(穴部)
また、本実施例のカレンダー立1は、略矩形のベース板2の上端折目線3uを横切って、ベース板2の一部を切り抜き、ベース板2の表面2F側の上端折目線3uで裏面2B方向に折り曲げて形成した第1面10と第2面20の上端に穴部4を形成してもよい(図1図2(a)、(b)、図3(a)参照)。この穴部を介して、第1面10又は第2面20に装着したカレンダー用紙100の上部を把持することができ、カレンダー用紙100の着脱を容易とすることができる。
【0058】
以上、本発明に係るカレンダー立について説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。
【0059】
その他、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明に係るカレンダー立は、カレンダー用紙やはがき、名刺などを装着して、これらを机上で表示し、あるいは保存するのに用いることができる。
【符号の説明】
【0061】
1:カレンダー立
2: ベース板
2F:表面
2B:裏面
2E:外縁部
3:折目線
3u:上端折目線
3d:下端折目線
4:穴部
5:溝
5e:外線
5i:内線
6:切目線
10: 第1面
10B:第1面底部
12:係止片
12u:上部係止片
12s:側部係止片
12d:下部係止片
14:コの字型溝部
14u:上部溝
14k:¬型溝
14s:側部溝
15E:外枠部
15I:内枠面
16:挿入片
17:挿入孔
20: 第2面
20B:第2面底部
22:折返し線
24:貼着面
30:底面部
32:支持脚
42:係止片
42e:外隅部係止片
42i:内隅部係止片
44:¬型又は弧状の溝
100: カレンダー用紙
200:従来のカレンダー立(卓上カレンダー)

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8