(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088592
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール
(51)【国際特許分類】
B06B 1/04 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
B06B1/04 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023189388
(22)【出願日】2023-11-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0178837
(32)【優先日】2022-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523419495
【氏名又は名称】リ,チョン グン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,チョン グン
【テーマコード(参考)】
5D107
【Fターム(参考)】
5D107AA07
5D107BB08
5D107CC10
(57)【要約】 (修正有)
【課題】振動周期を延ばすとともに均一な振動を外部に伝達することができるようにした磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールを提供する。
【解決手段】振動モジュールは、トップハウジング11とボトムハウジング12とが互いに結合して内部に収容部を形成するケース10と、ケースのトップおよびボトムハウジングの間に介在される振動フレーム20と、振動フレームに他端が連結され、一端がケースの収容部に配置される第1振動プレート30Aと、振動フレームに他端が連結され、一端が前記ケースの収容部に第1振動プレートに平行に配置され、第1振動プレートと対向する構造を有する第2振動プレート30Bと、磁力によって第1および第2振動プレートを上下に振動させる振動手段40とを含むことによって具現される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップハウジングとボトムハウジングとが互いに結合して内部に収容部を形成するケースと、
前記ケースの前記トップハウジングおよび前記ボトムハウジングの間に介在される振動フレームと、
前記振動フレームに他端が連結され、一端が前記ケースの前記収容部に配置される第1振動プレートと、
前記振動フレームに他端が連結され、一端が前記ケースの前記収容部に前記第1振動プレートに平行に配置され、前記第1振動プレートと対向する構造を有する第2振動プレートと、
磁力によって前記第1および前記第2振動プレートを上下に振動させる振動手段と、
を含むことを特徴とする、磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール。
【請求項2】
前記第1および前記第2振動プレートのそれぞれは、前記振動フレームに連結されるサポートと、前記サポートの端部で二つに分岐する一対のブランチ(branch)と、各前記ブランチの端部に形成される一対のディスクとを含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール。
【請求項3】
各前記ブランチは、n回(nは2以上の整数)以上に折曲方向が転換されるマルチベンディング(multi-bending)型の構造を有することを特徴とする、請求項2に記載の磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール。
【請求項4】
各前記ディスクは、上側から見たとき、円形または楕円形を成すことを特徴とする、請求項3に記載の磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール。
【請求項5】
各前記ブランチと各前記ディスクとの間の連結部位には、内側に凹んでいるU字形リセス(recess)が形成されていることを特徴とする、請求項4に記載の磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール。
【請求項6】
前記振動フレームと前記第1および前記第2振動プレートの前記サポートとの間の連結部位には、互いに向き合う方向に凹んでいる一対のU字形ネック溝が形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール。
【請求項7】
前記振動手段は、前記第1および前記第2振動プレートの各前記ディスクに備えられる四つの遊動マグネットと、前記ケースの前記トップハウジングに備えられ、各前記遊動マグネットに対して斥力を発生させる四つのトップマグネットと、前記ケースの前記ボトムハウジングに備えられ、各前記遊動マグネットに対して斥力を発生させる四つのボトムマグネットとを含んでなり、
前記ケースの前記トップハウジングまたは前記ボトムハウジングの端部に凹設され、前記振動フレームが挿着される空間部と、前記空間部の底から突設される二つ以上のポストと、前記振動フレームに貫設され、各前記ポストに嵌合される二つ以上のインサートとを含んでなり、前記ケースに前記振動フレームを固定するためのホールディング手段をさらに含むことを特徴とする、請求項2から6のいずれか一項に記載の磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は磁力によって上下に振幅運動する振動プレートを有する振動モジュールに関し、特に振動プレートが二つに分岐した後、さらに二つに分岐して互いに対向する構造を有し、外力発生の際、多数のポイントを基準に上下に振幅運動することにより、より長い振動周期を有するとともに均一な振動を外部に伝達することができるようにした、磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
履物は人が地を踏んで立つかまたは歩くときに足にはく品物であり、大部分の人々は多くの時間を履物を履いたままで生活する。したがって、このように長時間履くことになる履物に対して、その間機能性を付与するために多くの研究が行われてきたし、特に着用者の健康を増進させることができる機能性を開発しようと多くの努力が注がれてきた。
【0003】
一例として、従来は、歩行の際、衝撃を緩和させるために履物の底内に弾性部材またはエアクッションのような衝撃吸収構造を導入しようとする試み、歩行の際、足裏全体を活用するために、履物の底を丸く形成しようとする試み、および履物の底内に振動を発生させることができる構造を導入しようとする試みなどがあった。
【0004】
ここで、歩行の際、磁石を用いて振動を発生させて着用者の足裏を刺激して疲労感や退屈さを減らし、健康増進も手伝うこともできる振動装置に関する技術としては、韓国特許登録第10-1073499号(2011.10.07.登録、以下では「特許文献1」と言う)に「圧力を用いた磁石振動装置」が提示されている。
【0005】
特許文献1は、外圧によって形状が変化し、その形状変化の際に復元力を有するケースと、前記ケースの内部に備えられ、前記ケースの変化する形状に連動して磁石によって振動を発生させる振動手段とを含んでなる磁石振動装置であって、前記振動手段は、前記ケースの内部に設けられ、前記ケースの形状変化によって互いにスライド作動するように結合された第1レバーおよび第2レバーを含むガイド部材と、前記第1レバーおよび第2レバーのうちのいずれか一方に一側端が固定されて一緒にスライド作動する振動板と、前記振動板の他側端に備えられる第1磁石と、前記第1レバーおよび第2レバーのうち前記振動板が結合されなかったレバーに結合され、前記振動板のスライド作動の際、前記第1磁石の一面に対して斥力を発生させる第2磁石とを含んでなり、前記ケースの形状変化の範囲を制限するストッパーをさらに含むことにより、磁力をより効果的に伝達することができるので、血液循環を促進させるなど、血流を改善させて健康を増進するための健康補助用に使用されることはもちろんのこと、振動を用いた多様な産業分野に広く使用することができる、圧力を用いた磁石振動装置に関する技術である。
【0006】
他の技術としては、韓国特許登録第10-1978880号(2019.05.09.登録、以下では「特許文献2」という)に「磁力を用いた振動子およびこれを含む履物」が提示されている。
【0007】
特許文献2は、磁力による振動を発生させる振動子において、ケースと、前記ケースの上側の少なくとも一部領域に形成された第1固定磁石と、前記ケースの下側のうち前記第1固定磁石と向き合う領域に形成された第2固定磁石と、前記ケースの内部空間で振動可能な第1振動板および第2振動板と、前記第1振動板の一端に形成され、前記第1固定磁石に対して斥力を発生させる第1遊動磁石と、前記第2振動板の一端に形成され、前記第2固定磁石に対して斥力を発生させる第2遊動磁石と、前記ケースの外周に沿って結合される振動フレームとを含み、前記第1遊動磁石と第2遊動磁石との間に斥力が発生し、前記第1振動板は前記振動フレームから延び、任意の曲率半径を持って前記ケースの上部に向かって曲がるように構成され、前記第2振動板は前記振動フレームから延び、任意の曲率半径を持って前記ケースの下部に向かって曲がるように構成され、前記第1振動板および第2振動板は任意の一点から延びることにより、固定磁石と遊動磁石との間に形成される磁力によって振動子が振動を発生させるようにし、このような振動子を履物内に挿入して歩行するとき、着用者にとって足裏で振動を感じるようにする、磁力を用いた振動子およびこれを含む履物に関する技術である。
【0008】
さらに他の技術としては、韓国特許登録第10-2128378号(2020.06.24.登録、以下では「特許文献3」という)に「磁力を用いた振動増幅構造型振動装置」が提示されている。
【0009】
特許文献3は、上部胴体と下部胴体とが互いに結合して内部に収容部を形成するケースと、前記ケースの上部および下部胴体との間に介在される振動フレームと、前記振動フレームに他端が連結され、一端が前記ケースの収容部に配置される第1振動メインプレートと、前記第1振動メインプレートから分岐するn個(nは2以上の整数)の第1振動サブプレートと、磁力によって前記第1振動メインプレートおよび前記第1振動サブプレートを上下に振動させる振動手段とを含むことによって具現することにより、均一な振動を提供し、このような振動を増幅させて外部に伝達することができる、磁力を用いた振動増幅構造型振動装置に関する技術である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1073499号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1978880号公報
【特許文献3】韓国登録特許第10-2128378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、一つの振動フレームから二つに分岐した後、各端部でさらに二つに分岐する多分岐構造の振動プレートを備えることにより、多数のポイントを基準に上下に振幅運動することができるので、まるで蝶の前羽と後羽とが交互に羽ばたくように上下に振幅運動することができるようにした、磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールを提供することにその目的がある。
【0012】
また、本発明は、適正の個所にマグネット(磁石)を配置して振動プレートの上下振動を増幅させるようにした、磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールを提供することにその目的がある。
【0013】
さらに、本発明は、振動プレートの多分岐構造によって振動周期を延ばすようにした、磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記のような解決課題を解決するために、本発明による磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールは、トップハウジングとボトムハウジングとが互いに結合して内部に収容部を形成するケースと、前記ケースのトップおよびボトムハウジングの間に介在される振動フレームと、前記振動フレームに他端が連結され、一端が前記ケースの収容部に配置される第1振動プレートと、前記振動フレームに他端が連結され、一端が前記ケースの収容部に前記第1振動プレートに平行に配置され、前記第1振動プレートと対向する構造を有する第2振動プレートと、磁力によって前記第1および第2振動プレートを上下に振動させる振動手段とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明による磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールは、振動周期を延ばすとともに均一な振動を外部に伝達することができるようにした最大の効果がある。
【0016】
本発明の振動モジュールを履物などに適用すると、着用者の歩行の際、振動モジュールで磁力によって各プレートが振動し、このような振動によって歩行者が興味を感じてより楽しい歩行が可能であり、振動の際、磁場が発生することによって磁力がより効果的に足裏に伝達されるので、足裏のつぼを刺激して血液循環を促進させるなど、血流を改善させて健康増進を手伝うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明による磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールを示す全体構成図である。
【
図2】振動フレームと第1および第2振動プレートを示す立体構成図である。
【
図4】ケースのボトムハウジング内に配置されたそれぞれの振動プレートおよび振動手段を示すための平面構成図である。
【
図5】本発明による磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールを示す全体断面構成図である。
【
図6】振動手段によるそれぞれの振動プレートの動作状態を示すための全体断面構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
【0019】
説明に先立ち、本明細書および特許請求の範囲に使用された用語や単語は通常的または辞書的意味に限定して解釈されるべきでなく、発明者は自分の発明を最良の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に合う意味および概念に解釈されなければならない。したがって、本明細書に記載された実施例および図面に示された構成は本発明の最も好適な一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全部代弁するものではないので、本出願の時点でこれらを代替することができる多様な均等物および変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0020】
図5を基準に、ケースのトップハウジング側を上部または上方と、ケースのボトムハウジング側を下部または下方と特定し、さらに
図1を基準に、振動フレーム側を左部または左方と、それぞれの振動プレートの右側に位置するディスク側を右部または右方と特定する。
【0021】
図1~
図6に示すように、本発明による磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールは、大別して、ケース10と、振動フレーム20と、第1振動プレート30Aと、第2振動プレート30Bと、振動手段40とを含んでなる。
【0022】
各構成について説明すると、前記ケース10は、
図1、
図4~
図6に示すように、トップハウジング11とボトムハウジング12とが互いに結合して内部に収容部13を形成する箱体構造を有する。
【0023】
ここで、前記ケース10のトップおよびボトムハウジング11、12は互いに対向する構造を有し、互いに結合されたとき内部に前記収容部13を形成するようにする前記トップハウジング11と前記ボトムハウジング12とが互いに結合される。相互間の結合は、接着剤などによって一度結合されると分離しにくくなるように結合されることもでき、雌雄嵌合構造によって着脱可能に結合されることもでき、またはボルトなどによって組立および分解可能に結合されることもできる。
【0024】
また、前記ケース10は、前記収容部13で生成された振動を外部に伝達することができるほどのものであれば特に限定されないと言えるが、一般的にメタル(metal)よりはプラスチックやゴムなどの材質であることが好ましい。
【0025】
前記振動フレーム20は、
図1~
図6に示すように、前記ケース10のトップおよびボトムハウジング11、12の間に介在されるものであり、前記ケース10のトップおよびボトムハウジング11、12が互いに接する外縁領域の一部領域に沿って配置される略四角形の構造を有し、互いに結合される前記トップおよびボトムハウジング11、12によって圧着および固定されるか、または相互結合のために前記トップおよびボトムハウジング11、12に締結されるボルトによって固定されるか、または別途のホールディング手段50によって固定されることもできる。
【0026】
前記第1振動プレート30Aは、
図1~
図6に示すように、前記振動フレーム20に他端が連結され、一端が前記ケース10の収容部13に配置されるものであり、弾性材質であることが好ましく、特に高い弾性のために、薄く長い板状であることが好ましく、また材質は銅や亜鉛またはこれらの合金であることが好ましい。
【0027】
前記第2振動プレート30Bは、
図1~
図6に示すように、前記振動フレーム20に他端が連結され、一端が前記ケース10の収容部13に、前記第1振動プレート30Aに平行に配置されるものであり、前記第1振動プレート30Aと同様に、弾性材質であることが好ましく、特に高い弾性のために、薄く長い板状であることが好ましく、また材質は銅や亜鉛またはこれらの合金であることが好ましい。
【0028】
また、前記第2振動プレート30Bは前記第1振動プレート30Aと対向する構造を有する。
【0029】
より詳細には、
図2および
図3に示すように、前記第1および第2振動プレート30A、30Bは、前記振動フレーム20に連結されるサポート31と、前記サポート31の端部で二つに分岐する一対のブランチ(branch)32と、前記各ブランチ32の端部に形成される一対のディスク33とからなる。
【0030】
ここで、前記各ブランチ32はn回(nは2以上の整数)以上に折曲方向が転換されるマルチベンディング(multi-bending)型の構造を有する。言い換えれば、前記各ブランチ32は前記サポート31の端部で左右に分岐した後、折曲方向が前後に繰り返し転換されることによって略ジグザグ状を成す。
【0031】
そして、
図2および
図3に示すように、前記各ディスク33は、上側から見たとき、円形または楕円形を成す。
【0032】
また、
図3に示すように、前記各ブランチ32と前記各ディスク33との間の連結部位には内側に凹んでいるU字形リセス(recess)34が形成される。これは、前記リセス34によって幅が細くなることによって前記ディスク33の上下振幅運動が容易になるようにするためである。
【0033】
また、
図3に示すように、前記振動フレーム20と前記第1および第2振動プレート30A、30Bのサポート31との間の連結部位には互いに向き合う方向に凹んでいる一対のU字形ネック溝35が形成される。これは、前記ネック溝35によって幅が細くなることによって前記各振動プレート30A、30Bの上下振幅運動が容易になるようにするためである。
【0034】
したがって、前記振動フレーム20を基準に前記各振動プレート30A、30Bが上下に振動すると、前記振動手段40によって上下に振幅運動するようになる。特に、
図3に示すように、第1ポイントP1を基準に前記各振動プレート30A、30Bが上下に振幅運動し、これと同時に第2ポイントP2を基準に前記各ブランチ32および前記各ディスク33が上下に振幅運動する。結果として、両ポイントP1、P2を基準に大きな振幅運動を行い、前記各ブランチ32の多くの折曲部位を基準に小さな振幅運動を行うことにより、略蝶の前羽と後羽とが交互に羽ばたくように上下に振幅運動する。
【0035】
したがって、前記ケース10を握って振る動作または履物の底などに前記ケース10を取り付けた後に歩く動作によって加わる外力が前記ケース10に伝達されると、前記第1ポイントP1を基準に前記各振動プレート30A、30Bが上下に動く。この際、後述する振動手段40の磁力と各マグネット(磁石)との間の斥力によって前記各振動プレート30A、30Bが上下に振幅運動し、これと同時に前記第2ポイントP2を基準にも前記各ブランチ32および前記各ディスク33も上下に振幅運動する。
【0036】
本発明は二つに分岐した二つのサポート31と、その端部でさらに二つに分岐した二つのブランチ32と、その端部に形成されるディスク33とからなり、前記各ブランチ32もジグザグ状を成すことにより、前記第1および第2ポイントP1、P2を基準に上下に振幅運動し、また前記各ブランチ32の折曲部位を基準にも上下に振幅運動することにより、同じ大きさの外力が前記ケース10に伝達されるとき、より長い時間の間に振動周期を有するとともに外部に均一な振動を伝達することができる。
【0037】
前記振動手段40は、
図1および
図4~
図6に示すように、磁力によって前記第1および第2振動プレート30A、30Bを上下に振動させるためのものであり、前記第1および第2振動プレート30A、30Bの各ディスク33に備えられる四つの遊動マグネット41と、前記ケース10のトップハウジング11に備えられ、前記各遊動マグネット41に対して斥力を発生させる四つのトップマグネット42と、前記ケース10のボトムハウジング12に備えられ、前記各遊動マグネット41に対して斥力を発生させる四つのボトムマグネット43とを含んでなる。
【0038】
ここで、前記各遊動マグネット41は動きが固定されておらず、前記各振動プレート30A、30Bの各ディスク33の振動と一緒に動ける磁石であり、前記各トップマグネット42および前記各ボトムマグネット43は前記各遊動マグネット41に対して斥力を発生させることができるものであればその種類は限定されないと言えるが、N極およびS極を有する永久磁石であることが好ましい。
【0039】
そして、前記各トップマグネット42および前記各ボトムマグネット43は前記ケース10のトップおよびボトムハウジング11、12のそれぞれに接着剤などの手段で付着する方式、または任意の溝を形成し、その内部に締まりばめ方式で装着する方式などで固定配置することができる。
【0040】
したがって、前記遊動マグネット41とその上側および下側の各トップおよびボトムマグネット42、43との間に形成される磁力によって前記各振動プレート30A、30Bが上下に振動する。
【0041】
一方、本発明による磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュールはホールディング手段50をさらに含む。前記ホールディング手段50は、
図1および
図5に示すように、前記ケース10に前記振動フレーム20を固定するためのものであり、前記ケース10のトップハウジング11またはボトムハウジング12の端部に凹設され、前記振動フレーム20が挿着される空間部51と、前記空間部51の底から突設される二つ以上のポスト52と、前記振動フレーム20に貫設され、前記各ポスト52に嵌合される二つ以上のインサート53とを含んでなる。
【0042】
結果として、前記ホールディング手段50によって前記振動フレーム20が前記ケース10に安定的に固定されることにより、前記ケース10に外力が伝達されると、前記振動フレーム20を基準に前記各振動プレート30A、30Bが安定的に上下に振幅運動することができる。
【0043】
以上で本発明を説明するにあたり、添付図面を参照して特定の形状および構造を有する「磁力を用いたセクション型振動プレートを有する振動モジュール」を主に説明したが、本発明は当業者によって多様な変形および変更が可能であり、このような変形および変更は本発明の保護範囲に属するものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0044】
10 ケース
11 トップハウジング
12 ボトムハウジング
13 収容部
20 振動フレーム
30A 第1振動プレート
30B 第2振動プレート
31 サポート
32 ブランチ
33 ディスク
34 リセス
35 ネック溝
40 振動手段
41 遊動マグネット
42 トップマグネット
43 ボトムマグネット
50 ホールディング手段
51 空間部
52 ポスト
53 インサート