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特開2024-88621カテーテルの多電極バスケットエンドエフェクタ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088621
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】カテーテルの多電極バスケットエンドエフェクタ
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/14 20060101AFI20240625BHJP
【FI】
A61B18/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023213661
(22)【出願日】2023-12-19
(31)【優先権主張番号】63/476,275
(32)【優先日】2022-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/506,529
(32)【優先日】2023-11-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】511099630
【氏名又は名称】バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Biosense Webster (Israel), Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・エメリウス・バン・ニーキルク
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ・ローズベリー
(72)【発明者】
【氏名】アマール・パテル
(72)【発明者】
【氏名】ホセ・ヒメネス
(72)【発明者】
【氏名】タン・グエン
(72)【発明者】
【氏名】ケビン・ロリック
(72)【発明者】
【氏名】グオ・シュ
(72)【発明者】
【氏名】ポール・スアレス
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160KK02
4C160KK16
4C160MM33
(57)【要約】
【課題】カテーテルのエンドエフェクタを提供すること。
【解決手段】本明細書に提示される実施例は、エンドエフェクタが血管系を横断するときの折り畳み構成から、エンドエフェクタが治療部位にあるときの拡張構成に拡張することができる複数のスパインを有する様々なエンドエフェクタ設計を示す。いくつかの実施例では、エンドエフェクタは、各々が一対のスパインを含む3つのフレームループを含む。3つのフレームループのうちの少なくとも1つは、フレームループのスパインが長手方向軸に関して互いに直接対向しないように、エンドエフェクタの遠位端に屈曲部を有することができる。いくつかの実施例では、エンドエフェクタは、内側フレーム及び外側フレームを含み、内側フレーム及び外側フレームは、各々が複数のスパインを有し、フレームのうちの一方又は両方が位置合わせされた構成から位置合わせされていない構成に回転することができるように構成されている。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルのエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、
前記エンドエフェクタの長手方向軸から離れる方向に拡張してバスケット形状を形成するように構成された複数のスパインと、
前記複数のスパインのうちの第1のスパイン対を備える第1のフレームループであって、前記第1のスパイン対のスパインが、前記長手方向軸に関して互いに向かい合って配置されている、第1のフレームループと、
前記第1のフレームループとは別個のものである第2のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第2のスパイン対を備え、前記第2のスパイン対のスパインが前記第1のフレームループの第1の側に配置されている、第2のフレームループと、
前記第1のフレームループ及び前記第2のフレームループとは別個のものである第3のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第3のスパイン対を備え、前記第3のスパイン対のスパインが前記第1のフレームループの第2の側に配置されており、前記第2の側が前記第1の側とは反対側にある、第3のフレームループと、
前記複数のスパインに結合された1つ又は2つ以上の電極と、を備える、カテーテルのエンドエフェクタ。
【請求項2】
前記第1のフレームループは、前記エンドエフェクタの遠位端に近接し、前記長手方向軸を横断する遠位部分を備える、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項3】
前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々は、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々の前記角度付き部分は、前記第1のフレームループに結合されている、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項4】
前記第1のスパイン対、前記第2のスパイン対、及び前記第3のスパイン対のスパインが、前記長手方向軸を中心に対称に配置されている、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項5】
前記第1のスパイン対は、前記長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約180°で配置され、
前記第2のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約60°で配置され、
前記第3のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約60°で配置されている、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項6】
前記第1のフレームループは、前記エンドエフェクタの遠位端にあり、前記長手方向軸を横断する遠位部分を備え、
前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々は、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、各角度付き部分が前記第1のフレームループの前記遠位部分と重なる、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項7】
前記第1のフレームループは、前記エンドエフェクタの遠位端にあり、前記長手方向軸を横断する遠位部分を備え、
前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々は、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、各角度付き部分が前記第1のフレームループの前記遠位部分に当接する、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項8】
前記第2のフレームループは、全体が前記第1のフレームループの前記第1の側に配置されており、前記第3のフレームループは、全体が前記第1のフレームループの前記第2の側に配置されている、請求項7に記載のエンドエフェクタ。
【請求項9】
前記第1のフレームループ、前記第2のフレームループ、及び前記第3のフレームループを前記エンドエフェクタの遠位端に近接して結合するリテーナを、更に備える、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項10】
前記1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、前記電極を通るルーメンを画定し、前記複数のスパインのうちの各スパインが前記1つ又は2つ以上の電極の各々の前記ルーメンを通って延在する、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項11】
前記バスケット形状は、ほぼ球形である、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項12】
前記1つ又は2つ以上の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、前記電気パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、請求項1に記載のエンドエフェクタ。
【請求項13】
カテーテルのエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、
前記エンドエフェクタの長手方向軸から拡張してバスケット形状を形成するように構成された複数のスパインと、
前記複数のスパインのうちの第1のスパイン対と、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する第1の角度付き部分と、を備える第1のフレームループと、
前記第1のフレームループとは別個のものである第2のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第2のスパイン対と、前記エンドエフェクタの前記遠位端に近接する第2の角度付き部分とを備え、前記第2の角度付き部分が前記第1の角度付き部分に重なり、前記第1のスパイン対の内側スパインが前記第2のスパイン対のスパイン間に位置付けられ、前記第2のスパイン対の内側スパインが前記第1のスパイン対のスパイン間に位置付けられている、第2のフレームループと、
前記第1のフレームループ及び前記第2のフレームループとは別個のものである第3のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第3のスパイン対と、前記エンドエフェクタの前記遠位端に近接する第3の角度付き部分とを備え、前記第3のスパイン対のスパインが各々、前記第1のスパイン対の外側スパインと前記第2のスパイン対の外側スパインとの間に配置されている、第3のフレームループと、
前記複数のスパインに結合された1つ又は2つ以上の電極と、を備える、カテーテルのエンドエフェクタ。
【請求項14】
前記第1のスパイン対、前記第2のスパイン対、及び前記第3のスパイン対のスパインが、前記長手方向軸を中心に対称に配置されている、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
【請求項15】
前記第1のスパイン対は、前記長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約120°で配置され、
前記第2のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約120°で配置され、
前記第3のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約60°で配置されている、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
【請求項16】
前記第1のスパイン対の前記外側スパインは、前記長手方向軸に関して前記第2のスパイン対の前記外側スパインの反対側に配置されている、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
【請求項17】
前記第1の角度付き部分及び/又は前記第2の角度付き部分は、前記エンドエフェクタの前記遠位端に近接する前記第3の角度付き部分と重なる、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
【請求項18】
前記1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、前記電極を通るルーメンを画定し、前記複数のスパインのうちの各スパインが前記1つ又は2つ以上の電極の各々の前記ルーメンを通って延在する、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
【請求項19】
前記バスケット形状は、ほぼ球形である、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
【請求項20】
前記1つ又は2つ以上の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、前記電気パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、請求項13に記載のエンドエフェクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年12月20日に出願された先願の米国特許仮出願第63/476,275号の利益を主張するものであり、本米国特許仮出願は、本明細書に完全に記載されるように、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、医療デバイスに関し、特に、患者内の組織のマッピング及び/又はアブレーションのための多電極カテーテルに関する。
【背景技術】
【0003】
心房細動(atrial fibrillation、AF)などの心臓不整脈は、心臓組織の領域が隣接組織に電気信号を異常に伝達するときに生じる。これは、正常な心周期を混乱させ、非同期的な律動を引き起こす。不整脈を治療するための存在するある特定の処置としては、不整脈の原因となる信号の発生源を外科的に破壊すること、及びそのような信号の伝導路を破壊することが挙げられる。カテーテルを介してエネルギーを印加して心臓組織を選択的にアブレーションすることによって、心臓の一部分から別の部分への望ましくない電気信号の伝播を停止又は変更することが時に可能である。
【0004】
当該技術分野における多くの現在のアブレーションアプローチは、高周波(radiofrequency、RF)電気エネルギーを利用して組織を加熱する傾向にある。RFアブレーションは、組織の炭化、焼損、スチームポップ、横隔神経麻痺、肺静脈狭窄、及び食道瘻の原因となり得る熱細胞損傷のリスクが高まるなど、操作者の技能に起因する、特定のまれな欠点を伴う可能性がある。冷凍アブレーションは、RFアブレーションの代替アプローチであり、RFアブレーションと関連する一部の熱リスクを低減するが、かかるデバイスの超低温の性質に起因して、組織損傷を提示し得る。しかしながら、冷凍アブレーションデバイスを操作し、冷凍アブレーションを選択的に適用することは、一般に、RFアブレーションと比較してより困難であり、したがって、冷凍アブレーションは、電気アブレーションデバイスによって到達され得る特定の解剖学的幾何形状では実行可能ではない。
【0005】
いくつかのアブレーションアプローチは、非熱アブレーション法を使用して心臓組織をアブレーションするために不可逆エレクトロポレーション(irreversible electroporation、IRE)を使用する。IREは、高電圧の短パルスを組織に送達し、細胞膜の回復不能な透過化を生じさせる。多電極カテーテルを使用する組織へのIREエネルギーの送達は、特許文献において以前に提案された。IREアブレーションのために構成されたシステム及びデバイスの例は、米国特許出願公開第2021/0169550(A1)号、同第2021/0169567(A1)号、同第2021/0169568(A1)号、同第2021/0161592(A1)号、同第2021/0196372(A1)号、同第2021/0177503(A1)号、及び同第2021/0186604(A1)号に開示されており、これらの各々は、参照により本明細書に組み込まれ、優先権特許出願第63/476,275号の付録に添付されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
心臓組織の領域は、異常な電気信号を識別するためにカテーテルによってマッピングすることができる。同じ又は異なるカテーテルを使用してアブレーションを実行することができる。いくつかの例示的なカテーテルは、その上に電極が位置付けられた多数のスパインを含む。電極は、一般に、スパインに取り付けられ、はんだ付け、溶接、又は接着剤を使用することによって定位置に固定される。更に、複数の線形スパインは、概して、線形スパインの両端をチューブ状シャフト(例えば、プッシャ管)に取り付けて球形バスケットを形成することによって、一緒に組み立てられる。しかしながら、スパイン及び電極の小さいサイズに起因して、電極をスパインに接着し、次いで、複数の線形スパインから球形バスケットを形成することは、困難な作業であり、製造時間及びコスト、並びに不適切な結合又は不整合に起因して電極が故障する可能性を増加させ得る。したがって、バスケット組立体の製造に必要な時間を低減するのに役立ち得るバスケット組立体を形成するデバイス及び方法、代替的なカテーテルの幾何形状、並びに代替の電極形状及びサイズを支持することができる支持フレームが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に提示される実施例は、エンドエフェクタが血管系を横断するときの折り畳み構成から、エンドエフェクタが治療部位にあるときの拡張構成に拡張することができる複数のスパインを有する様々なエンドエフェクタ設計を示す。いくつかの実施例では、エンドエフェクタは、各々が一対のスパインを含む3つのフレームループを含む。3つのフレームループのうちの少なくとも1つは、フレームループのスパインが長手方向軸に関して互いに直接対向しないように、エンドエフェクタの遠位端に屈曲部を有することができる。いくつかの実施例では、エンドエフェクタは、内側フレーム及び外側フレームを含み、内側フレーム及び外側フレームは、各々が複数のスパインを有し、フレームのうちの一方又は両方が位置合わせされた構成から位置合わせされていない構成に回転することができるように構成されている。位置合わせされた構成では、内側フレームの電極は、外側フレームによって組織に接触することが阻止される。位置合わせされていない構成では、内側フレームの電極は、組織に接触することができるように位置付けられる。
【0008】
カテーテルの例示的なエンドエフェクタは、複数のスパインと、第1のフレームループと、第2のフレームループと、第3のフレームループと、1つ又は2つ以上の電極とを含み得る。複数のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から離れる方向に拡張してバスケット形状を形成するように構成され得る。第1のフレームループは、複数のスパインのうちの第1のスパイン対を含むことができ、第1のスパイン対のスパインは、長手方向軸に関して互いに向かい合って配置されている。第2のフレームループは、第1のフレームループとは別個のものであり、複数のスパインのうちの第2のスパイン対を含むことができ、第2のスパイン対のスパインは第1のフレームループの第1の側に配置されている。第3のフレームループは、第1のフレームループ及び第2のフレームループとは別個のものであり、複数のスパインのうちの第3のスパイン対を含み、第3のスパイン対のスパインは、第1のフレームループの第2の側に配置されており、第2の側は第1の側とは反対側にある。例示的なエンドエフェクタの1つ又は2つ以上の電極は、複数のスパインに結合されている。
【0009】
第1のフレームループは、エンドエフェクタの遠位端に近接し、長手方向軸を横断する遠位部分を含む。
【0010】
第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々は、それぞれ、エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を含む。第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々の角度付き部分は、第1のフレームループに結合され得る。
【0011】
複数のスパインのうちのスパインは、長手方向軸を中心に対称に配置され得る。
【0012】
第1のスパイン対、第2のスパイン対、及び第3のスパイン対のスパインは、長手方向軸を中心に対称に配置され得る。
【0013】
第1のスパイン対は、長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約180°で配置され得る。第2のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約60°で配置され得る。第3のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約60°で配置され得る。
【0014】
第1のフレームループは、エンドエフェクタの遠位端に遠位部分を含むことができる。遠位部分は、長手方向軸を横断することができる。第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々は、それぞれ、エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を含むことができ、各角度付き部分が第1のフレームループの遠位部分と重なる。
【0015】
第1のフレームループは、エンドエフェクタの遠位端にあり、長手方向軸を横断する遠位部分を含むことができる。第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々は、エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を含み得、各角度付き部分が第1のフレームループの遠位部分に当接する。
【0016】
第2のフレームループは、全体が第1のフレームループの第1の側に配置され得る。第3のフレームループは、全体が第1のフレームループの第2の側に配置され得る。
【0017】
エンドエフェクタは、第1のフレームループ、第2のフレームループ、及び第3のフレームループをエンドエフェクタの遠位端に近接して結合するリテーナを更に含み得る。
【0018】
1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、複数のスパインのうちの各スパインが1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する。
【0019】
バスケット形状は、ほぼ球形であり得る。
【0020】
バスケット形状は、ほぼ偏楕円体であり得る。
【0021】
1つ又は2つ以上の電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され得、パルスは、少なくとも900ボルト(volt、V)のピーク電圧を含む。
【0022】
カテーテルの別の例示的なエンドエフェクタは、複数のスパインと、第1のフレームループと、第2のフレームループと、第3のフレームループと、1つ又は2つ以上の電極とを含み得る。複数のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張してバスケット形状を形成するように構成され得る。第1のフレームループは、複数のスパインのうちの第1のスパイン対と、エンドエフェクタの遠位端に近接する第1の角度付き部分とを含むことができる。第2のフレームループは、第1のフレームループとは別個のものであり、複数のスパインのうちの第2のスパイン対と、エンドエフェクタの遠位端に近接する第2の角度付き部分とを含み、第2の角度付き部分が第1の角度付き部分に重なり、第1のスパイン対の内側スパインが第2のスパイン対のスパイン間に位置付けられ、第2のスパイン対の内側スパインが第1のスパイン対のスパイン間に位置付けられている。第3のフレームループは、第1のフレームループ及び第2のフレームループとは別個のものであり、複数のスパインのうちの第3のスパイン対と、エンドエフェクタの遠位端に近接する第3の角度付き部分とを含み、第3のスパイン対のスパインは各々、第1のスパイン対の外側スパインと第2のスパイン対の外側スパインとの間に配置されている。1つ又は2つ以上の電極が、複数のスパインに結合されている。
【0023】
複数のスパインのうちのスパインは、長手方向軸を中心に対称に配置され得る。
【0024】
第1のスパイン対、第2のスパイン対、及び第3のスパイン対のスパインは、長手方向軸を中心に対称に配置され得る。
【0025】
第1のスパイン対は、長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約120°で配置され得る。第2のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約120°で配置され得る。第3のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約60°で配置され得る。
【0026】
第1のスパイン対の外側スパインは、長手方向軸に関して第2のスパイン対の外側スパインの反対側に配置され得る。
【0027】
第1の角度付き部分及び/又は第2の角度付き部分は、エンドエフェクタの遠位端に近接して第3の角度付き部分と重なり得る。
【0028】
1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、複数のスパインのうちの各スパインが1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する。
【0029】
バスケット形状は、ほぼ球形であり得る。
【0030】
バスケット形状は、ほぼ偏楕円体であり得る。
【0031】
1つ又は2つ以上の電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され得、パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む。
【0032】
カテーテルの別の例示的なエンドエフェクタは、外側電極組立体及び内側電極組立体を含むことができる。外側電極組立体は、第1の複数のスパイン及び第1の複数の電極を含むことができる。第1の複数のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張してバスケット形状を形成するように構成され得る。第1の複数の電極は、第1の複数のスパインの各々に結合され得る。内側電極組立体は、第2の複数の電極を含むことができる。内側電極組立体は、非接触構成と接触構成との間で移動するように構成され得、非接触構成において、第2の複数の電極は、外側電極組立体によって組織に接触することを阻止され、接触構成において、第2の複数の電極は、組織に接触するように位置付けられる。
【0033】
外側電極組立体は、第1の複数のスパインが正確に3つのスパインを有するように、第1の一体型三脚構造体を含むことができる。内側電極組立体は、第2の複数のスパインが正確に3つのスパインを有するように、第2の一体型三脚構造体を含むことができる。第2の一体型三脚構造体は、非接触構成において第1の一体型三脚構造体と位置合わせされるように回転可能であってもよく、接触構成において第1の一体型三脚構造体との位置合わせから外れるように回転され得る。各三脚構造体は、それぞれの中央スパイン交差部で収束する3つの線形スパインを含むそれぞれの平面シート材料から形成することができる。各三脚構造体の各スパインは、エンドエフェクタの近位端に配置されたそれぞれの端部を含むことができる。各三脚構造体の中央スパイン交差部は、エンドエフェクタの遠位端において長手方向軸上に位置付けられ得る。
【0034】
内側電極組立体は、第2の複数のスパインを含むことができる。第2の複数の電極は、第2の複数のスパインに結合することができる。第2の複数のスパインは、非接触構成において、第1の複数のスパインと位置合わせされ得る。第2の複数のスパインは、接触構成において、第1の複数のスパインとの位置合わせから外れている。
【0035】
第1の複数の電極及び第2の複数の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、複数のスパインのうちの各スパインが1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する。
【0036】
バスケット形状は、ほぼ球形であり得る。
【0037】
バスケット形状は、ほぼ偏楕円体であり得る。
【0038】
第1の複数の電極の電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成することができる。パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を有することができる。
【0039】
第2の複数の電極の電極は、組織を通る心臓電気信号をマッピングするように構成することができる。
【0040】
別の例示的なエンドエフェクタは、第1の一体型構造体と、第2の一体型構造体と、複数の電極とを含む拡張可能なバスケット組立体を含むことができる。第1の一体型構造体は、4つのスパインを含み得、中央スパイン交差部で収束する4つの線形スパインを含む平面シート材料から形成することができる。第2の一体型構造体は、第1の一体型構造体とは別個のものであり、少なくとも2つのスパインを含み得る。複数の電極は、第1の一体型構造体及び第2の一体型構造体の各スパインに結合され得る。第1の一体型構造体及び第2の一体型構造体のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張して、バスケット形状を集合的に形成するように構成することができる。
【0041】
第2の一体型構造体は、中央スパイン交差部で収束する少なくとも2つのスパインを含む平面シート材料から形成することができる。各一体型構造体の各スパインは、エンドエフェクタの近位端に配置されたそれぞれの接続端を含むことができる。各一体型構造体の中央スパイン交差部は、エンドエフェクタの遠位端において長手方向軸上に位置付けられ得る。
【0042】
第2の一体型構造体は、リングによって一端で接合された少なくとも2つのスパインを含むチューブ材料から形成することができる。
【0043】
少なくとも2つのスパインは、正確に4つのスパインを有することができる。代替的に、少なくとも2つのスパインは、正確に3つのスパインを有することができる。代替的に、少なくとも2つのスパインは、正確に2つのスパインを有することができる。
【0044】
第2の一体型構造体は、第1の一体型構造体の2つのスパインが、ループの第1の側に配置され、第1の一体型構造体の2つのスパインがループの第2の側に配置されるように、第1の一体型構造体の中央スパイン交差部を横切って延在するループを含むことができる。
【0045】
第1の一体型構造体及び第2の一体型構造体のスパインは、長手方向軸を中心に対称に位置付けられ得る。
【0046】
複数の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、複数のスパインのうちの各スパインが、1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する。
【0047】
バスケット形状は、ほぼ球形であり得る。
【0048】
バスケット形状は、ほぼ偏楕円体であり得る。
【0049】
1つ又は2つ以上の電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され得、パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本発明の上記及び更なる態様は、添付の図面と併せて以下の説明を参照して更に考察され、様々な図面において、同様の数字は、同様の構造要素及び特徴を示す。図面は、必ずしも縮尺どおりではなく、代わりに、本発明の原理を例示することに主眼が置かれている。図は、限定としてではなく単なる例解として、本発明のデバイスの1つ又は2つ以上の実装形態を描写している。
図1】本発明の態様による、例示的なカテーテルに基づく電気生理学的マッピング及びアブレーションシステムの図である。
図2A】本発明の態様による、3つのフレームループを有する第1の例示的なバスケット組立体の図である。
図2B】本発明の態様による、第1の例示的バスケット組立体の遠位端図である。
図3A】本発明の態様による、3つのフレームループを有する第2の例示的なバスケット組立体の図である。
図3B】本発明の態様による、第2の例示的バスケット組立体の遠位端図である。
図4A】本発明の態様による、3つのフレームループを有する第3の例示的なバスケット組立体の図である。
図4B】本発明の態様による、第3の例示的バスケット組立体の遠位端図である。
図5A】本発明の態様による、接触構成にある内側電極組立体を有する第4の例示的バスケット組立体の図である。
図5B】本発明の態様による、内側電極組立体が非接触構成にある第4の例示的バスケット組立体の一部の図である。
図6A】本発明の態様による、内側電極組立体が非接触構成にある第4の例示的なバスケット組立体の電極の配置図である。
図6B】本発明の態様による、内側電極組立体が接触構成にある第4の例示的バスケット組立体の電極の配置図である。
図6C】本発明の態様による、異なる外径を有する410及び420として示される2つの別個のチューブ状ストックから作製された例示的なバスケットを示す。
図6D】本発明の態様による、3つの別個のスパインを有するより小さいチューブ状ストック420(図6Cより)の断面図を示す。
図6E】本発明の態様による、3つの別個のスパインを有するより大きいチューブ状ストック410(図6Cより)の断面図を示す。
図7A】本発明の態様による、第5の例示的バスケット組立体の第1の一体型構造体の図である。
図7B】本発明の態様による、第5の例示的バスケット組立体の第2の一体型構造体の図である。
図7C】本発明の態様による、図7A及び図7Bの構造体を組み立てて、第5の例示的なバスケット組立体を形成した図である。
図8A】本発明の態様による、第6の例示的バスケット組立体の第1の一体型構造体の図である。
図8B】本発明の態様による、第6の例示的バスケット組立体の第2の一体型構造体の図である。
図8C】本発明の態様による、図8A及び図8Bの構造体を組み立てて、第6の例示的なバスケット組立体を形成した図である。
図9A】本発明の態様による、第7の例示的バスケット組立体の第1の一体型構造体の図である。
図9B】本発明の態様による、第7の例示的バスケット組立体の第2の一体型構造体の図である。
図9C】本発明の態様による、図9A及び図9Bの構造体を組み立てて、第7の例示的なバスケット組立体を形成した図である。
図10A】本発明の態様による、第8の例示的バスケット組立体の第1の一体型構造体の図である。
図10B】本発明の態様による、第8の例示的バスケット組立体の第2の一体型構造体の図である。
図10C】本発明の態様による、図10A及び図10Bの構造体を組み立てて、第8の例示的なバスケット組立体を形成した図である。
図11】本発明の態様による、電極の図である。
図12A】本発明の態様による、ほぼ円形の断面を有するフレームループの図である。
図12B】本発明の態様による、扁平断面を有するフレームループの図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下の詳細な説明は、選択された実施形態を示す図面を参照して読まれるべきであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。詳細な説明は、限定ではなく例として本発明の原理を示す。本明細書は、当業者が本発明を作製及び使用することを明らかに可能にし、また本発明を実施するための最良の態様であると現在考えられているものを含めて、本発明のいくつかの実施形態、適応例、変形例、代替物及び使用を説明する。本明細書に記載の教示、表現、変形例、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、変形例、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができる。したがって、以下に記載されている教示、表現、変形例、実施例などは、互いに単独で考慮されるべきではない。本明細書の教示に照らして、本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、当業者には容易に明らかとなろう。このような修正例及び変形例は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【0052】
本明細書で使用される場合、任意の数値又は範囲に対する「約」又は「ほぼ」という用語は、構成要素の一部又は集合が本明細書に記載の意図された目的のために機能することを可能にする好適な寸法公差を示す。より具体的には、「約」又は「ほぼ」は、列挙された値の±10%の値の範囲を指してもよく、例えば、「約90%」は、81%~99%の値の範囲を指してもよい。
【0053】
更に、本明細書で使用される場合、「患者」、「宿主」、「ユーザ」、及び「対象」という用語は、任意のヒト又は動物対象を指し、ヒト患者における本発明の使用が好ましい実施形態を表すが、システム又は方法をヒトの使用に限定することを意図するものではない。同様に、「近位」という用語は、操作者に近い方の場所を示す一方、「遠位部」は、操作者又は医師から更に遠い位置を示す。
【0054】
本明細書で使用される場合、用語「近位」は、操作者に近い方の場所を示す一方、「遠位」は、操作者又は医師から更に遠い場所を示す。
【0055】
本明細書で使用される場合、「操作者」は、医師、外科医、技術者、科学者、又は被験体への薬物難治性心房細動の治療のための多電極カテーテルの送達に関連する任意の他の個人若しくは送達器具を含むことができる。
【0056】
本明細書で使用される場合、用語「アブレーションする」又は「アブレーション」は、本開示のデバイス及び対応するシステムに関する場合、本開示全体を通して、パルス電界(pulsed electric field、PEF)及びパルス場アブレーション(pulsed field ablation、PFA)と互換的に称される、不可逆エレクトロポレーション(IRE)などの非熱エネルギーを利用することによって、細胞内の不規則心臓信号の生成を低減又は防止するように構成された構成要素及び構造的特徴を指す。本開示のデバイス及び対応するシステムに関する場合、アブレーションすること又はアブレーションは、不整脈、心房粗動アブレーション、肺静脈隔離、上室頻脈アブレーション、及び心室性頻脈アブレーションを含むがこれらに限定されない特定の状態の心臓組織の非熱アブレーションを参照して、本開示全体を通して使用される。「アブレーションする」又は「アブレーション」という用語はまた、当業者によって理解されるように、熱アブレーションを含む様々な形態の身体組織アブレーションを達成するための既知の方法、デバイス、及びシステムを含む。
【0057】
本明細書で論じられるように、「双極」、「ユニポーラ」、及び「単極」という用語は、アブレーションスキームを指すために使用される場合、電流経路及び電界分布に関して異なるアブレーションスキームを説明する。「双極」とは、両方とも治療部位に位置付けられた2つの電極間の電流経路を利用するアブレーションスキームを指す。電流密度及び電束密度は、典型的には、2つの電極の各々でほぼ等しい。「ユニポーラ」及び「単極」とは、本明細書で互換的に使用され、2つの電極間の電流経路を利用するアブレーションスキームを指し、ここで、高電流密度及び高電束密度を含む1つの電極が治療部位に位置付けられ、比較的低い電流密度及びより低い電束密度を含む第2の電極が、治療部位から遠隔に配置される。
【0058】
本明細書で考察されるように、「チューブ状」及び「チューブ」という用語は、広義に解釈されるものとし、直円柱構造、若しくは断面が厳密に円形である構造、又はその長さ全体にわたって均一な断面である構造に限定されるものではない。例えば、チューブ状構造は、概して、実質的な直円柱構造として例解される。しかしながら、チューブ状構造は、本開示の範囲から逸脱することなく、先細状又は湾曲した外面を有してもよい。
【0059】
代替的なバスケット組立体構成が本明細書に提示される。図1は、例示的なカテーテル14を含むカテーテルベースの電気生理学的マッピング及びアブレーションシステム10を示す。例示的なカテーテル14は、支持フレーム組立体のスパイン110によって支持された電極40を有する。支持フレーム組立体は、図2A図10Cに示されるものを含む多数の構成を有することができ、図2A図4Bに示される第1、第2、及び第3の例示的なバスケット組立体100、200、300は各々、支持フレーム組立体の遠位端に屈曲部を有する少なくとも1つのフレームループを含む。図5A図6Bに示される第4の例示的なバスケット組立体400は、内側電極組立体を接触構成と非接触構成との間で移動可能にすることができる内側及び外側支持フレームを有する。第5、第6、及び第7の例示的なバスケット組立体500、600、700は各々、4つのスパインを有する第1の一体型構造体と、少なくとも2つのスパインを有する第2の一体型構造体とを有し、第8の例示的なバスケット組立体800は、平面三脚構造体とチューブ状三脚構造体との組み合わせを有する。例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800の各々の互換性のある特徴は、本明細書に開示されるように、また当業者によって理解されるように、組み合わせ可能である。例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800の各々は、図11に示す例示的な電極40などの電極を含むことができる。例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800のいずれかの支持フレームの外形形状は、図12Aに示されるようにほぼ円形であってもよく(それによってほぼ球形のバスケットを形成する)、又は図12Bに示されるように扁球形であってもよい(それによってほぼ偏楕円体のバスケットを形成する)。以下、図面を参照して実施例を説明する。
【0060】
図1は、例示的なカテーテルに基づく電気生理学的マッピング及びアブレーションシステム10を示す図である。システム10は、患者の血管系を通じて、心臓12の腔又は血管構造内に医師24によって経皮的に挿入される複数のカテーテルを含む。典型的には、送達シースカテーテルは、心臓12内の所望の場所付近の左心房又は右心房に挿入される。その後、複数のカテーテルを送達シースカテーテルに挿入して、所望の場所に到達させることができる。複数のカテーテルは、心内電位図(Intracardiac Electrogram、IEGM)信号の感知専用のカテーテル、アブレーション専用のカテーテル、及び/又は感知及びアブレーションの両方に専用のカテーテルを含んでもよい。IEGMを検知するように構成された例示的なカテーテル14が本明細書に示されている。医師24は、心臓12の標的部位を感知するために、カテーテル14の遠位先端部28を心臓壁と接触させる。アブレーションのために、医師24は、同様に、アブレーションカテーテルの遠位端をアブレーションのための標的部位に運ぶ。
【0061】
図示されたカテーテル14は例示的なカテーテルであり、バスケット組立体100の複数のスパイン110にわたって任意選択に分布する1つ及び好ましくは複数の電極40を含む、これは、遠位先端部28においてエンドエフェクタを形成し、IEGM信号を感知し、かつ/又はアブレーション信号を提供するように構成されている。図1に示されるバスケット組立体100は、図2A図10Cに示されるバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800、及び本明細書に開示されるそれらの変形例のあらゆる特徴と互換性がある。したがって、カテーテル14は、例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800に関連する特徴のいずれかを含むように修正することができる。所与の例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800の特徴は、所与の例示内で相互に互換性がある。バスケット全体の形状は、例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800のいずれについても、ほぼ球形(図12A)又は、ほぼ偏楕円体(図12B)とすることができる。
【0062】
スパイン110は、バスケット組立体100のエンドエフェクタ(本明細書中では「バスケット組立体」と呼ぶ)がシース又は中間カテーテルを介して治療部位に送達され得るように、長手方向軸86に向かって折り畳まれ得る。バスケット組立体100は、展開されたときに、図12A及び図12Bが輪郭で示すようなほぼ球形状又はほぼ偏楕円体形状を有する図示されたバスケット形状に拡張するように構成され得る。好ましくは、支持フレーム組立体100は、中間カテーテル又はシースから出る際に自己拡張可能であり、自己拡張及び生体適合性を促進するために好適なニチノール又は他の形状記憶材料を含んでもよい。
【0063】
各スパイン110の近位端は、バスケット組立体100の近位端及びシャフト84の遠位端の近くで、シャフト84内で互いに結合される。カテーテル14は、シャフト84の遠位端を通って長手方向に延びるスパイン保持ハブ90を含み得る。スパイン保持ハブ90は、スパイン110の近位端をシャフト84内に固設するように構成された円筒形部材を含むことができる。スパイン保持ハブ90は、灌注開口部及び/又は電極を含んでもよい。
【0064】
各スパイン110は、構造的支持を提供するために好適な生体適合性材料を含む弾性支持フレームと、電極40を支持フレーム材料から電気的に絶縁する絶縁ジャケット、スリーブ、又は他の構造体を含むことができる。各スパイン110はまた、ナビゲーション、マッピング、及び/又はアブレーションを容易にするために、電極40とシステム10の他の構成要素(例えば、患者インターフェースユニット30)との間の電気通信を提供するために、電極40と電気通信するワイヤ及び/又はフレックス回路などの導電体を含むことができる。
【0065】
カテーテル14は、遠位先端部28の位置及び配向を追跡するために、遠位先端部28内又はその近くに埋め込まれた位置センサ29を更に含むことができる。任意選択的にかつ好ましくは、位置センサ29は、三次元(three-dimensional、3D)位置及び配向を感知するための3つの磁気コイルを含む磁気ベースの位置センサである。磁気ベースの位置センサ29は、所定の作業体積内に磁場を生成するように構成された複数の磁気コイル32を含む場所パッド25とともに動作してもよい。カテーテル14の遠位端28のリアルタイム位置は、場所パッド25によって生成され、磁気ベースの位置センサ29によって検知される磁場に基づいて追跡されてもよい。磁気ベースの位置感知技術の詳細は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第5,391,199号、同第5,443,489号、同第5,558,091号、同第6,172,499号、同第6,239,724号、同第6,332,089号、同第6,484,118号、同第6,618,612号、同第6,690,963号、同第6,788,967号、及び同第6,892,091号に記載され、これらは参照により本明細書に組み込まれ、かつ優先権特許出願第63/476,275号の付録に添付されている。
【0066】
システム10は、場所パッド25の位置基準及び電極40のインピーダンスベースの追跡を確立するために、患者23上の皮膚接触のために位置付けられた1つ又は2つ以上の電極パッチ38を含む。インピーダンスベースの追跡のために、電流が電極40に向けられ、電極皮膚パッチ38において検知され、それにより、各電極の場所を、電極パッチ38を介して三角測量することができる。インピーダンスベースの位置追跡技術の詳細は、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第7,536,218号、同第7,756,576号、同第7,848,787号、同第7,869,865号、及び同第8,456,182号に記載され、これらは参照により本明細書に組み込まれ、かつ優先権特許出願第63/476,275号の付録に添付されている。
【0067】
レコーダ11は、体表面ECG電極18で捕捉された電位図21と、カテーテル14の電極40で捕捉された心内電位図(IEGM)とを表示する。レコーダ11は、心拍リズムをペーシングするためのペーシング能力を含んでもよく、及び/又は独立型ペーサに電気的に接続されてもよい。
【0068】
システム10は、アブレーションするように構成されたカテーテルの遠位先端部にある1つ又は2つ以上の電極にアブレーションエネルギーを伝達するように適合されたアブレーションエネルギー発生器50を含んでもよい。アブレーションエネルギー発生器50によって生成されるエネルギーは、不可逆エレクトロポレーション(IRE)をもたらすために使用され得るような単極又は双極高電圧DCパルスを含む、無線周波数(RF)エネルギー若しくはパルス場アブレーション(PFA)エネルギー、又はそれらの組み合わせを含み得るが、それらに限定されない。例えば、電極40は、IREを達成するために電極40間に少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を供給するように構成され得る。
【0069】
患者インターフェースユニット(patient interface unit、PIU)30は、カテーテル、電気生理学的機器、電源、及びシステム10の動作を制御するためのワークステーション55の間の電気通信を確立するように構成されたインターフェースである。システム10の電気生理学的機器は、例えば、複数のカテーテル、場所パッド25、体表面ECG電極18、電極パッチ38、アブレーションエネルギー発生器50、及びレコーダ11を含んでもよい。任意選択的に、かつ好ましくは、PIU30は、カテーテルの場所のリアルタイム計算を実施するため、かつECG計算を実行するための処理能力を含む。
【0070】
ワークステーション55は、メモリと、適切なオペレーティングソフトウェアがロードされたメモリ又は記憶装置を有するプロセッサユニットと、ユーザインターフェース機能とを含む。ワークステーション55は、複数の機能を提供するように構成することができ、任意選択的に、(1)心内膜解剖学的構造を三次元(3D)でモデル化し、そのモデル又は解剖学的マップ20を表示デバイス27に表示するためにレンダリングすることと、(2)表示デバイス27上に、記録された電位図21からコンパイルされた活性化シーケンス(又は他のデータ)を、レンダリングされた解剖学的マップ20上に重ね合わされた代表的な視覚的印又は画像で表示することと、(3)心腔内の複数のカテーテルのリアルタイムの場所及び配向を表示することと、(4)アブレーションエネルギーが印加されたところなどの関心部位を表示デバイス27上に表示することとを含む。システム10の各要素を具現化する1つの市販製品は、Biosense Webster,Inc.、31A Technology Drive,Irvine,CA92618、から市販されている、CARTO(商標)3システムとして入手可能である。
【0071】
システム10は、カテーテル14に灌注流体を提供するように構成されている灌注源(図示せず)を更に含むことができる。ワークステーション55は、灌注源を制御してカテーテル14の遠位端28に灌注を供給するように構成され得る。
【0072】
図2Aは、複数のスパイン110a~fとスパイン110a~fに結合された電極40とを有する第1の例示的なバスケット組立体100の図である。スパイン110a~fは、第1のフレームループ111、第2のフレームループ112、及び第3のフレームループ113の間に分布する。スパイン110a~fは、エンドエフェクタの長手方向軸86から離れる方向に拡張してバスケット形状を形成するように構成されている。バスケット形状は、ほぼ球形、ほぼ偏楕円体、又は当業者に理解されるような他の適切な形状であり得る。
【0073】
第1のフレームループ111は、長手方向軸86に関して互いに向かい合って配置された第1のスパイン対110a、110dを含む。第2のフレームループ112は、第1のフレームループ111とは別個のものであり、第1のフレームループ111の第1の側に配置された第2のスパイン対110b、110cを含む。第3のフレームループ113は、第1のフレームループ111及び第2のフレームループ112とは別個のものであり、第1のフレームループ111の第2の側に配置された第3のスパイン対110f、110eを含む。第1のフレームループ111、第2のフレームループ112、及び第3のフレームループ113は、バスケット組立体100の遠位端104で収束する。
【0074】
第1の例示的なバスケット組立体100は、図1に関連して開示されるように、カテーテル14を形成するために保持ハブ90を介してシャフト84と接合するように構成され得るか、又は当業者によって理解されるように、他の方法でシャフト84に接合され得る。電極40は、図1に関連して開示されるように、ナビゲーション、マッピング、及び/又はアブレーションのために構成され得る。各スパイン110a~fは、支持フレームと、支持フレームを電極40から電気的に絶縁する絶縁体と、電極40と電気通信する導電体と、図1に関連して開示され、そうでなければ当業者によって理解されるような他の互換性のある特徴とを含むことができる。
【0075】
図2Bは、第1の例示的なバスケット組立体100の遠位端104を示す図である。第1のフレームループ111は、長手方向軸86を横断するエンドエフェクタの遠位端104に近接する遠位部分121を含む。第1のフレームループ111は、第2のフレームループ112が主に配置される第1の側(図2Bの右側)が、第3のフレームループ113が主に配置される第2の側(図2Bの左側)に対向するように、バスケット組立体100を二等分する。第2のフレームループ112及び第3のフレームループ113の各々は、それぞれ、バスケット組立体100エンドエフェクタの遠位端104に角度付き部分122、123を含む。第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々の角度付き部分122、123は、第1のフレームループ111の遠位部分121に結合され得る。
【0076】
スパイン110a~fは長手方向軸86を中心にして対称に配置されており、第1のフレームループ111の第1のスパイン対110a、110d、第2のフレームループ112の第2のスパイン対110b、110c、及び第3のフレームループ113の第3のスパイン対110f、110eのスパインが集合的に長手方向軸86を中心にして対称に配置される。
【0077】
第1のスパイン対110a、110dは、長手方向軸86を中心とする仮想円70を基準として互いから約180°の角度131で配置される。第2のスパイン対110b、110cは、仮想円70を基準として互いから約60°の角度132で配置される。第3のスパイン対110e、110fは、仮想円70を基準として互いから約60°の角度133で配置される。
【0078】
第2のフレームループ112及び第3のフレームループ113の各角度付き部分122、123は、第1のフレームループ111の遠位部分121と重なる。図示されるように、第1のフレームループ111の遠位部分121は、角度付き部分122、123の遠位側にある。このように構成されると、第1のフレームループ111の遠位部分121は、角度付き部分122、123が組織に接触しないように遮蔽し得、それによって、バスケット組立体100に非外傷性遠位端104を提供する。当業者によって理解されるように、角度付き部分122、123の一方又は両方は、第1のフレームループ111の遠位部分121の遠位に位置付けられることができ、バスケット組立体100は、別様に、例えば、角度付き部分122、123の一方又は両方に非外傷性形状を提供することによって、バスケット組立体100の遠位端104を非外傷性カバー又はコーティング等で被覆することによって、非外傷性遠位端104を提供するように構成されることができる。
【0079】
図3Aは、複数のスパイン110a~fとスパイン110a~fに結合された電極40とを有する第2の例示的なバスケット組立体200の図である。スパイン110a~f及び電極40は、図2Aに関連して開示されたスパイン110a~f及び電極40と同様に構成される。電極40は、図1に関連して開示されるように、ナビゲーション、マッピング、及び/又はアブレーションのために構成され得る。各スパイン110a~fは、支持フレームと、支持フレームを電極40から電気的に絶縁する絶縁体と、電極40と電気通信する導電体と、図1に関連して開示され、そうでなければ当業者によって理解されるような他の互換性のある特徴とを含むことができる。
【0080】
スパイン110a~fは、第1のフレームループ111、第2のフレームループ212、及び第3のフレームループ213の間に分布する。スパイン110a~fは、エンドエフェクタの長手方向軸86から離れる方向に拡張してバスケット形状を形成するように構成されている。バスケット形状は、ほぼ球形、ほぼ偏楕円体、又は当業者に理解されるような他の適切な形状であり得る。
【0081】
第1のフレームループ111は、長手方向軸86に関して互いに向かい合って配置された第1のスパイン対110a、110dを含む。第2のフレームループ212は、第1のフレームループ111とは別個のものであり、第1のフレームループ111の第1の側に配置された第2のスパイン対110b、110cを含む。第3のフレームループ213は、第1のフレームループ111及び第2のフレームループ212とは別個のものであり、第1のフレームループ211の第2の側に配置された第3のスパイン対110f、110eを含む。第1のフレームループ211、第2のフレームループ212、及び第3のフレームループ113は、第2の例示的なバスケット組立体200の遠位端204で収束する。
【0082】
第2の例示的なバスケット組立体200は、図1に関連して開示されるように、カテーテル14を形成するために保持ハブ90を介してシャフト84と接合するように構成され得るか、又は当業者によって理解されるように、他の方法でシャフト84に接合され得る。
【0083】
第2の例示的なバスケット組立体200は、第2の例示的なバスケット組立体200の遠位端204が第1の例示的なバスケット組立体100の遠位端104とは異なるように構成されていることを除いて、図2A及び図2Bに示される第1の例示的なバスケット組立体と同様である。
【0084】
図3Bは、第2の例示的なバスケット組立体200の遠位端204の図である。第1のフレームループ111は、第1の例示的なバスケット組立体100の第1のフレームループ111と同様に、長手方向軸86を横断するエンドエフェクタの遠位端204に近接する遠位部分121を含む。第1のフレームループ111は、第2のフレームループ212が主に配置される第1の側(図3Bの右側)が、第3のフレームループ213が主に配置される第2の側(図3Bの左側)に対向するように、第2の例示的なバスケット組立体200を二等分する。第2のフレームループ212及び第3のフレームループ213の各々は、それぞれ、バスケット組立体200エンドエフェクタの遠位端204に角度付き部分222、223を含む。各角度付き部分222、223は、第1の例示的なバスケット組立体100のように第1のフレームループの遠位部分121と重なるのではなく、第1のフレームループの遠位部分121に当接する。
【0085】
第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々の角度付き部分222、223は、第1のフレームループ211の遠位部分221に結合され得る。第2の例示的なバスケット組立体200は、リテーナ208を含む。図2A及び図2Bには示されていないが、第1の例示的なバスケット組立体100は、リテーナ208も含むことができる。リテーナ208はバンドとして示されているが、当業者によって理解されるように、円形ハブなどの他の代替構成を有することができる。リテーナ208は、第2の例示的なバスケット組立体200(又は第1の例示的なバスケット組立体100)の非外傷性遠位端204を提供するように構成することができる。第2の例示的なバスケット組立体200は、例えば、角度付き部分222、223の一方又は両方に非外傷性形状を提供することによって、バスケット組立体200の遠位端204を非外傷性カバー又はコーティングで覆うことなどによって、非外傷性遠位端204を提供するように別様に構成することができる。
【0086】
スパイン110a~fは長手方向軸86を中心にして対称に配置されており、集合的に、第1のフレームループ111の第1のスパイン対110a、110d、第2のフレームループ212の第2のスパイン対110b、110c、及び第3のフレームループ213の第3のスパイン対110f、110eのスパインが長手方向軸86を中心にして対称に配置される。
【0087】
第1のスパイン対110a、110dは、長手方向軸86を中心とする仮想円70を基準として互いから約180°の角度131で配置される。第2のスパイン対110b、110cは、仮想円70を基準として互いから約60°の角度132で配置される。第3のスパイン対110e、110fは、仮想円70を基準として互いから約60°の角度133で配置される。
【0088】
第2のフレームループ212及び第3のフレームループ213の各角度付き部分222、223は、第1のフレームループ111の遠位部分121に当接する。
【0089】
図4Aは、複数のスパイン110a~fとスパイン110a~fに結合された電極40とを有する第3の例示的なバスケット組立体300の図である。スパイン110a~f及び電極40は、図2Aに関連して開示されたスパイン110a~f及び電極40と同様に構成される。電極40は、図1に関連して開示されるように、ナビゲーション、マッピング、及び/又はアブレーションのために構成され得る。各スパイン110a~fは、支持フレームと、支持フレームを電極40から電気的に絶縁する絶縁体と、電極40と電気通信する導電体と、図1に関連して開示され、そうでなければ当業者によって理解されるような他の互換性のある特徴とを含むことができる。
【0090】
図4Bは、第3の例示的なバスケット組立体300の遠位端304の図である。図4A及び図4Bをまとめて参照すると、スパイン110a~fは、第1のフレームループ311、第2のフレームループ312、及び第3のフレームループ313の間に分布する。スパイン110a~fは、エンドエフェクタの長手方向軸86から離れる方向に拡張してバスケット形状を形成するように構成されている。バスケット形状は、ほぼ球形、ほぼ偏楕円体、又は当業者に理解されるような他の適切な形状であり得る。
【0091】
第1のフレームループ311は、第1のスパイン対110a、110e及び第1の角度付き部分321を含み、エンドエフェクタの遠位端304に近接する。第2のフレームループ312は、第1のフレームループ311とは別個のものであり、第2のスパイン対110d、110fと、エンドエフェクタの遠位端304に近接する第2の角度付き部分322とを含み、第2の角度付き部分322が第1の角度付き部分321と重なり、第1のスパイン対110a、110eの内側スパイン110eが第2のスパイン対110d、110fのスパイン間に位置付けられ、第2のスパイン対110d、110fの内側スパイン110fが第1のスパイン対110a、110eのスパイン間に位置付けられるようになっている。第3のフレームループ313は、第1のフレームループ311及び第2のフレームループ312とは別個のものであり、第3のスパイン対110b、110cと、エンドエフェクタの遠位端304に近接する第3の角度付き部分323とを含み、それにより、第3のスパイン対110b、110cのスパインは、第1のスパイン対と第2のスパイン対の外側スパイン110a、110dの間に各々配置されている。
【0092】
第2の例示的なバスケット組立体200は、図1に関連して開示されるように、カテーテル14を形成するために保持ハブ90を介してシャフト84と接合するように構成され得るか、又は当業者によって理解されるように、他の方法でシャフト84に接合され得る。
【0093】
第1の角度付き部分321及び/又は第2の角度付き部分322は、エンドエフェクタの遠位端304に近接して第3の角度付き部分323と重なって、非外傷性遠位端304を提供することができる。第1、第2、及び第3のフレームループ311、312、313の各々の角度付き部分321、322、323は、互いに結合することができる。図4A及び図4Bには示されていないが、第3の例示的なバスケット組立体300はまた、図3A及び図3Bに示されているリテーナ208と同様のリテーナを含むことができる。リテーナ208はバンドとして示されているが、当業者によって理解されるように、円形ハブなどの他の代替構成を有することができる。リテーナ208は、第3の例示的なバスケット組立体300の非外傷性遠位端304を提供するように構成することができる。第3の例示的なバスケット組立体300は、例えば、角度付き部分321、322、323のうちの1つ又は2つ以上において非外傷性形状を提供することによって、バスケット組立体200の遠位端304を非外傷性カバー又はコーティングで覆うことなどによって、非外傷性遠位端304を提供するように別様に構成され得る。
【0094】
スパイン110a~fは長手方向軸86を中心にして対称に配置されており、第1のフレームループ311の第1のスパイン対110a、110e、第2のフレームループ312の第2のスパイン対110d、110f、及び第3のフレームループ313の第3のスパイン対110b、110cのスパインが集合的に長手方向軸86を中心にして対称に配置される。
【0095】
第1のスパイン対110a、110eは、長手方向軸86を中心とする仮想円70を基準として互いから約120°の角度331で配置される。第2のスパイン対110d、110fは、仮想円70を基準として互いから約120°の角度332で配置される。第3のスパイン対110b、110cは、仮想円70を基準として互いから約60°の角度333で配置される。
【0096】
第1のスパイン対の外側スパイン110aは、長手方向軸86に関して第2のスパイン対の外側スパイン110dの反対側に配置され得る。第1及び第2のスパイン対の内側スパイン110e、110fは、第3のスパイン対110b、110cのそれぞれのスパインに対向して位置付けられ得る。
【0097】
図5Aは、接触構成にある内側電極組立体420と、外側電極組立体420とを有する第4の例示的なバスケット組立体400の図である。内側電極組立体420及び外側電極組立体410の電極40b、40aは、スパイン110a~fに結合される。スパイン110a~f及び電極40a、40bは、図2Aに関連して開示されたスパイン110a~f及び電極40と同様に構成されている。電極40a、40bは、図1の電極40に関連して開示されるように、ナビゲーション、マッピング、及び/又はアブレーションのために構成され得る。各スパイン110a~fは、支持フレームと、支持フレームを電極40a、40bから電気的に絶縁する絶縁体と、電極40a、40bと電気通信する導電体と、図1に関連して開示され、そうでなければ当業者によって理解されるような他の互換性のある特徴とを含むことができる。
【0098】
外側電極組立体410は、第1の複数のスパイン110a、110c、110eと、第1の複数の電極40aとを含む。第1の複数の電極40aは、第1の複数のスパイン110a、110c、110eの各々に結合されている。内側電極組立体420は、第2の複数のスパイン110b、110d、110fと、第2の複数の電極40bとを含む。第2の複数の電極40bは、第2の複数のスパイン110b、110d、110fの各々に結合されている。
【0099】
第1の複数のスパイン110a、110c、110eは、長手方向軸86から拡張してバスケット形状を形成するように構成され、第2の複数のスパイン110b、110d、110fは、長手方向軸86から拡張してバスケット形状を形成するように構成されている。内側及び外側電極組立体420、410は、集合的にバスケット形状を形成することができる。バスケット形状は、ほぼ球形、ほぼ偏楕円体、又は当業者に理解されるような他の適切な形状であり得る。
【0100】
内側電極組立体420は、非接触構成と接触構成との間で移動するように構成されている。図5Aは、接触構成にある内側電極組立体420を示す。接触構成では、第2の複数の電極40bは、組織に接触するように位置付けられている。第2の複数のスパイン110b、110d、110fは、接触構成において、第1の複数のスパイン110a、110c、110eとの位置合わせから外れている。
【0101】
図5Bは、内側電極組立体420が非接触構成にあるときの、外側電極組立体410のスパイン110cと位置合わせされた内側電極組立体420のスパイン110dの図である。第2の複数のスパイン110b、110d、110fは、非接触構成において、第1の複数のスパイン110a、110c、110eと位置合わせされている。非接触構成では、第2の複数の電極40bは、外側電極組立体410によって、組織に接触することを阻止される。
【0102】
図5A及び図5Bをまとめて参照すると、内側電極組立体420は、内側電極組立体420及び外側電極組立体410の一方又は両方が長手方向軸86を中心に回転することによって、非接触構成(図5B)と接触構成(図5A)との間で移動するように構成され得る。例えば、第4の例示的なバスケット組立体400は、内側電極組立体420を非接触構成と接触構成との間で移動させるために、以下の3つの方式:(1)内側電極組立体420は、長手方向軸86を中心に回転することができるが、外側電極組立体410は静止したままである方式;(2)内側電極組立体420が静止したままである一方で、外側電極組立体410は、長手方向軸86を中心に回転することができる方式;又は(3)内側電極組立体420及び外側電極組立体410の両方は、長手方向軸86を中心に回転することができる方式、のうちの1つで構成され得る。
【0103】
外側電極組立体410は、第1の複数のスパインが正確に3つのスパインを有するように、第1の複数のスパイン110a、110c、110eを含む第1の一体型三脚構造体を含むことができる。内側電極組立体420は、第2の複数のスパインが正確に3つのスパインを有するように、第2の複数のスパイン110b、110d、110fを含む第2の一体型三脚構造体を含むことができる。各三脚構造体は、それぞれの中央スパイン交差部406で収束する3つの線形スパインを含むそれぞれの平面シート材料から形成することができる。各三脚構造体の各スパインは、第4の例示的なバスケット組立体400の近位端に配置されたそれぞれの端部を含むことができる。各三脚構造体の中央スパイン交差部406は、エンドエフェクタの遠位端において長手方向軸86上に位置付けられ得る。
【0104】
第1の複数の電極40a及び第2の複数の電極40bのうちの各電極40a、40bは、電極を通るルーメンを画定し得、各スパイン110a~fが電極の各々のルーメンを通って延在する。当業者に理解されるように、電極40a、40bは、図11に示されるものと同様の形状、その変形例、及びその代替物であり得る。第1の複数の電極40aの電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成することができる。パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を有することができる。第2の複数の電極40bの電極は、組織を通る心臓電気信号をマッピングするように構成することができる。
【0105】
図6Aは、内側電極組立体420が非接触構成にある、第4の例示的なバスケット組立体400の電極40a、40bの配置図である。
【0106】
図6Bは、内側電極組立体420が接触構成にある、第4の例示的なバスケット組立体400の電極40a、40bの配置図である。
【0107】
図6A及び図6Bの両方において、内側の仮想円72は、第2の複数の電極40bの円形配置を示すために描かれており、外側の仮想円71は、第1の複数の電極40aの円形配置を示すために描かれている。
【0108】
図6Cは、2つの形成されたチューブ状ストック421及び411を有する例示的なバスケットカテーテル400を示す。各々のチューブ状ストック411、421が拡張されると、それぞれ3本のスパインがあるバスケットになる。電極40a、40b、導体、及び他の特徴は、内側電極組立体420及び外側電極組立体410を形成するように、チューブ状ストック421、411に固設され得る。
【0109】
図6Dは、図6Cに示されるような内側電極組立体420のチューブ状ストック421の断面図を示す。チューブ状ストック421は、外径D2を有し、幅W2のスパインとスパイン間の間隙G2を有するように切断されている。スパイン幅W2は、外径D2の約72%である。間隙G2は、スパインの直径D2の約24%又は幅W2の約33%である。
【0110】
図6Eは、図6Cに示されるような外側電極組立体410のチューブ状ストック411の断面図を示す。チューブ状ストック411は、外径D1を有し、幅W1のスパインとスパイン間の間隙G1を有するように切断されている。スパイン幅W1は、内側チューブ状ストック421のスパイン幅W2にほぼ等しい。スパイン幅W1は、外径D1の約57%である。間隙G1は、スパインの外径D1の約43%又は幅W1の約75%である。外側チューブ状ストック411は、内側チューブ状ストック421の外径D2にほぼ等しい内径D2’を有する。内側チューブ状ストック421及び外側チューブ状ストック411がバスケット内に拡張されるとき、外側チューブ状ストック411の遠位先端孔412は、内側チューブ状ストック421の外径D2とほぼ同じ直径であり得る。
【0111】
図7Aは、第5の例示的なバスケット組立体500の第1の一体型構造体510の図である。第1の一体型構造体510は、4つのスパインを含み、中央スパイン交差部で収束する4つの線形スパインを含む平面シート材料から形成することができる。
【0112】
図7Bは、第5の例示的なバスケット組立体500の第2の一体型構造体520の図である。第2の一体型構造体520は、第1の一体型構造体510とは別個のものであり、4つのスパインを含む。第2の一体型構造体520は、第1の一体型構造体510と同一に成形することができるが、そうする必要はない。第2の一体型構造体520は、中央スパイン交差部で収束する4つのスパインを含む平面シート材料から形成することができる。
【0113】
図7Cは、第5の例示的なバスケット組立体500の支持フレームを形成するように組み立てられた図7A及び図7Bの構造体510、520の図である。第5の例示的なバスケット組立体500は、第1の一体型構造体510及び第2の一体型構造体520の各スパインに結合された電極を更に含むことができる。電極は、図1及び図11に関連して開示された電極40と同様に構成することができる。各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、各スパインが各電極のルーメンを通って延在する。電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され得、パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む。
【0114】
第1の一体型構造体510及び第2の一体型構造体520のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張して、バスケット形状を集合的に形成するように構成することができる。バスケット形状は、ほぼ球形又はほぼ偏楕円体であり得る。第1の一体型構造体510及び第2の一体型構造体520のスパインは、長手方向軸86を中心に対称に位置付けられ得る。
【0115】
各一体型構造体510、520の各スパインは、第5の例示的なバスケット組立体500の近位端に配置されたそれぞれの接続端を含むことができる。各一体型構造体510、520の中央スパイン交差部は、バスケット組立体500の遠位端において長手方向軸86上に位置付けられ得る。
【0116】
図8Aは、第6の例示的なバスケット組立体600の第1の一体型構造体610の図である。第1の一体型構造体610は、4つのスパインを含み、中央スパイン交差部で収束する4つの線形スパインを含む平面シート材料から形成することができる。
【0117】
図8Bは、第6の例示的なバスケット組立体600の第2の一体型構造体620の図である。第2の一体型構造体620は、第1の一体型構造体610とは別個のものであり、3つのスパインを含む。第2の一体型構造体620は、中央スパイン交差部で収束する3つのスパインを含む平面シート材料から形成することができる。
【0118】
図8Cは、第6の例示的なバスケット組立体600の支持フレームを形成するように組み立てられた図8A及び図8Bの構造体610、620の図である。第6の例示的なバスケット組立体600は、第1の一体型構造体610及び第2の一体型構造体620の各スパインに結合された電極を更に含むことができる。電極は、図1及び図11に関連して開示された電極40と同様に構成することができる。各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、各スパインが各電極のルーメンを通って延在する。電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され得、パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む。
【0119】
第1の一体型構造体610及び第2の一体型構造体620のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張して、バスケット形状を集合的に形成するように構成することができる。バスケット形状は、ほぼ球形又はほぼ偏楕円体であり得る。第1の一体型構造体610及び第2の一体型構造体620のスパインは、長手方向軸86を中心に対称に位置付けられ得る。
【0120】
各一体型構造体610、620の各スパインは、第6の例示的なバスケット組立体600の近位端に配置されたそれぞれの接続端を含むことができる。各一体型構造体610、620の中央スパイン交差部は、バスケット組立体600の遠位端において長手方向軸86上に位置付けられ得る。
【0121】
図9Aは、第7の例示的なバスケット組立体700の第1の一体型構造体710の図である。第1の一体型構造体710は、4つのスパインを含み、中央スパイン交差部で収束する4つの線形スパインを含む平面シート材料から形成することができる。
【0122】
図9Bは、第7の例示的なバスケット組立体700の第2の一体型構造体720の図である。第2の一体型構造体720は、第1の一体型構造体710とは別個のものであり、2つのスパインを含む。第2の一体型構造体720は、ループを形成するように成形された単一の細長いスパインから成形することができる。第2の一体型構造体720は、平面シート材料から形成することができる。ループの中心点は、中央スパイン交差部とみなされる。
【0123】
図9Cは、第7の例示的なバスケット組立体700の支持フレームを形成するように組み立てられた図9A及び図9Bの構造体710、720の図である。第2の一体型構造体720は、第1の一体型構造体710の2つのスパインが、ループ720の第1の側に配置され、第1の一体型構造体710の2つのスパインがループ720の第2の側に配置されるように、第1の一体型構造体710の中央スパイン交差部を横切って延在するループを含むことができる。
【0124】
第7の例示的なバスケット組立体700は、第1の一体型構造体710及び第2の一体型構造体720の各スパインに結合された電極を更に含むことができる。電極は、図1及び図11に関連して開示された電極40と同様に構成することができる。各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、各スパインが各電極のルーメンを通って延在する。電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され得、パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む。
【0125】
第1の一体型構造体710及び第2の一体型構造体720のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張して、バスケット形状を集合的に形成するように構成することができる。バスケット形状は、ほぼ球形又はほぼ偏楕円体であり得る。第1の一体型構造体710及び第2の一体型構造体720のスパインは、長手方向軸86を中心に対称に位置付けられ得る。
【0126】
各一体型構造体710、720の各スパインは、第7の例示的なバスケット組立体700の近位端に配置されたそれぞれの接続端を含むことができる。各一体型構造体710、720の中央スパイン交差部は、バスケット組立体700の遠位端において長手方向軸86上に位置付けられ得る。
【0127】
図10Aは、第8の例示的なバスケット組立体800の第1の一体型構造体810の図である。第1の一体型構造体810は、3つのスパインを含み、中央スパイン交差部で収束する3つの線形スパインを含む平面シート材料から形成することができる。
【0128】
図10Bは、第8の例示的なバスケット組立体800の第2の一体型構造体820の図である。第2の一体型構造体820は、第1の一体型構造体810とは別個のものであり、3つのスパインを含む。第2の一体型構造体820は、リングによって一端で接合された少なくとも2つのスパインを含むチューブ材料から形成することができる。
【0129】
図10Cは、第8の例示的なバスケット組立体800の支持フレームを形成するように組み立てられた図10A及び図10Bの構造体810、820の図である。
【0130】
第8の例示的なバスケット組立体800は、第1の一体型構造体810及び第2の一体型構造体820の各スパインに結合された電極を更に含むことができる。電極は、図1及び図11に関連して開示された電極40と同様に構成することができる。各電極は、電極を通るルーメンを画定し得、各スパインが各電極のルーメンを通って延在する。電極は、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され得、パルスは、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む。
【0131】
第1の一体型構造体810及び第2の一体型構造体820のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張して、バスケット形状を集合的に形成するように構成することができる。バスケット形状は、ほぼ球形又はほぼ偏楕円体であり得る。第1の一体型構造体810及び第2の一体型構造体820のスパインは、長手方向軸86を中心に対称に位置付けられ得る。
【0132】
各一体型構造体810、820の各スパインは、第8の例示的なバスケット組立体800の近位端に配置されたそれぞれの接続端を含むことができる。各一体型構造体810、820の中央スパイン交差部は、バスケット組立体800の遠位端において長手方向軸86上に位置付けられ得る。
【0133】
図11は、電極40の図である。電極は、スパインがルーメン48を通って延在することができるように、電極40を通るルーメン48を画定する。電極は、周囲環境に露出される外面44と、ルーメン48内の内面46とを有する。電極40は、導電性材料(例えば、金、白金、及びパラジウム(並びにそれらのそれぞれの合金))を含み得る。電極40は、様々な断面形状、曲率、長さ、ルーメン数及びルーメン形状を有することができる。図11及び本明細書の他の箇所に図示された電極40は、カテーテル14とともに使用され得る電極40の様々な構成を示すために提供されているが、限定するものとして解釈されるべきではない。当業者は、電極40の様々構成が、本開示の範囲から逸脱することなく、本開示の技術を用いて使用することができることを理解するであろう。電極40は、1つ又は2つ以上のワイヤがそれぞれのスパイン110とともにルーメン48を貫通するために、ルーメン48に隣接する電極40に凹部又は窪みを形成するワイヤリリーフ42を含む。電極40が制御コンソールPIU30(図1)と電気的に通信できるように、電極40のワイヤが電極40を貫通するための空間を提供するように、リリーフ42がサイズ決めされ得る。
【0134】
図12Aは、ほぼ球形であるバスケット形状を有するバスケット組立体の外形を図示する、ほぼ円形断面であるフレームループの図である。例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800のいずれも、ほぼ球形であるバスケット形状を有するように成形することができる。
【0135】
図12Bは、ほぼ偏楕円体であるバスケット形状を有するバスケット組立体の外形を図示する、扁球断面であるフレームループの図である。例示的なバスケット組立体100、200、300、400、500、600、700、800のいずれも、ほぼ偏楕円体であるバスケット形状を有するように成形することができる。
【0136】
本発明に含まれる主題の例示的な実施形態について図示及び説明したが、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合は、特許請求の範囲から逸脱することなく適切な修正によって達成することができる。更に、上記に述べた方法及びステップが、特定の順序で起こる特定の事象を示している場合、特定のステップは述べられた順序で行われる必要はなく、ステップが、実施形態がそれらの意図される目的で機能することを可能とするものである限り、任意の順序で行われることを意図している。したがって、本開示の趣旨の範囲内であるか、又は特許請求の範囲に見出される本発明と同等である本発明の変形例が存在する限り、本特許はそれらの変形例も包含することが意図されている。一部のそのような修正は、当業者には明らかであるはずである。例えば、上述の実施例、実施形態、幾何学的形状、材料、寸法、比率、ステップなどは、例示的なものである。したがって特許請求の範囲は、明細書及び図面に記載される構造及び操作の特定の詳細に限定されるべきではない。
【0137】
以下の条項は、本開示の非限定的な実施形態を列挙する。
条項1.カテーテルのエンドエフェクタであって、エンドエフェクタが、エンドエフェクタの長手方向軸から離れる方向に拡張してバスケット形状を形成するように構成された複数のスパインと、複数のスパインのうちの第1のスパイン対を備える第1のフレームループであって、第1のスパイン対のスパインが、長手方向軸に関して互いに向かい合って配置されている、第1のフレームループと、第1のフレームループとは別個のものである第2のフレームループであって、複数のスパインのうちの第2のスパイン対を備え、第2のスパイン対のスパインが第1のフレームループの第1の側に配置されている、第2のフレームループと、第1のフレームループ及び第2のフレームループとは異なる第3のフレームループであって、複数のスパインのうちの第3のスパイン対を備え、第3のスパイン対のスパインが第1のフレームループの第2の側に配置されており、第2の側が第1の側とは反対側である、第3のフレームループと、複数のスパインに結合された1つ又は2つ以上の電極と、を備える、カテーテルのエンドエフェクタ。
【0138】
条項2.第1のフレームループは、エンドエフェクタの遠位端に近接し、長手方向軸を横断する遠位部分を備える、条項1に記載のエンドエフェクタ。
【0139】
条項3.第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々は、エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々の角度付き部分は、第1のフレームループに結合されている、条項1又は2に記載のエンドエフェクタ。
【0140】
条項4.複数のスパインのうちのスパインが、長手方向軸を中心に対称に配置されている、条項1~3のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0141】
条項5.第1のスパイン対、第2のスパイン対、及び第3のスパイン対のスパインが、長手方向軸を中心に対称に配置されている、条項1に記載のエンドエフェクタ。
【0142】
条項6.第1のスパイン対は、長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約180°で配置され、第2のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約60°で配置され、第3のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約60°で配置されている、条項1~5のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0143】
条項7.第1のフレームループは、エンドエフェクタの遠位端にあり、長手方向軸を横断する遠位部分を備え、第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々は、エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、各角度付き部分が第1のフレームループの遠位部分と重なる、条項1~6のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0144】
条項8.第1のフレームループは、エンドエフェクタの遠位端にあり、長手方向軸を横断する遠位部分を備え、第2のフレームループ及び第3のフレームループの各々は、エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、各角度付き部分が第1のフレームループの遠位部分と当接する、条項1~6のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0145】
条項9.第2のフレームループは、全体が第1のフレームループの第1の側に配置されており、第3のフレームループは、全体が第1のフレームループの第2の側に配置されている、条項8に記載のエンドエフェクタ。
【0146】
条項10.第1のフレームループ、第2のフレームループ、及び第3のフレームループをエンドエフェクタの遠位端に近接して結合するリテーナを更に備える、条項1~9のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0147】
条項11.1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し、複数のスパインのうちの各スパインが1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する、条項1~10のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0148】
条項12.バスケット形状がほぼ球形である、条項1~11のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0149】
条項13.バスケット形状がほぼ偏楕円体である、条項1~11のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0150】
条項14.1つ又は2つ以上の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、条項1~13のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0151】
条項15.カテーテルのエンドエフェクタであって、エンドエフェクタが、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張してバスケット形状を形成するように構成された複数のスパインと、複数のスパインのうちの第1のスパイン対と、エンドエフェクタの遠位端に近接する第1の角度付き部分と、を備える第1のフレームループと、第1のフレームループとは別個のものである第2のフレームループであって、複数のスパインのうちの第2のスパイン対と、エンドエフェクタの遠位端に近接する第2の角度付き部分とを備え、第2の角度付き部分が第1の角度付き部分に重なり、第1のスパイン対の内側スパインが第2のスパイン対のスパイン間に位置付けられ、第2のスパイン対の内側スパインが第1のスパイン対のスパイン間に位置付けられている、第2のフレームループと、第1のフレームループ及び第2のフレームループとは異なる第3のフレームループであって、複数のスパインのうちの第3のスパイン対と、エンドエフェクタの遠位端に近接する第3の角度付き部分とを備え、第3のスパイン対のスパインが各々、第1のスパイン対の外側スパインと第2のスパイン対の外側スパインとの間に配置されている、第3のフレームループと、複数のスパインに結合された1つ又は2つ以上の電極と、を備える、カテーテルのエンドエフェクタ。
【0152】
条項16.複数のスパインのうちのスパインが、長手方向軸を中心に対称に配置されている、条項15に記載のエンドエフェクタ。
【0153】
条項17.第1のスパイン対、第2のスパイン対、及び第3のスパイン対のスパインが、長手方向軸を中心に対称に配置されている、条項15又は16に記載のエンドエフェクタ。
【0154】
条項18.第1のスパイン対は、長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約120°で配置され、第2のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約120°で配置され、第3のスパイン対は、仮想円を基準として互いから約60°で配置されている、条項15~17のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0155】
条項19.第1のスパイン対の外側スパインは、長手方向軸に関して第2のスパイン対の外側スパインの反対側に配置されている、条項15~18のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0156】
条項20.第1の角度付き部分及び/又は第2の角度付き部分は、エンドエフェクタの遠位端に近接する第3の角度付き部分と重なる、条項15~19のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0157】
条項21.1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し、複数のスパインのうちの各スパインが1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する、条項15~20のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0158】
条項22.バスケット形状がほぼ球形である、条項15~21のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0159】
条項23.バスケット形状がほぼ偏楕円体である、条項15~21のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0160】
条項24.1つ又は2つ以上の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、条項15~23のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0161】
条項25.カテーテルのエンドエフェクタであって、エンドエフェクタは、第1の複数のスパイン及び第1の複数の電極を備える外側電極組立体であって、第1の複数のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張してバスケット形状を形成するように構成され、第1の複数の電極は、第1の複数のスパインの各々に結合されている、外側電極組立体と、第2の複数の電極を備える内側電極組立体であって、内側電極組立体は、非接触構成と接触構成との間で移動するように構成され、非接触構成において、第2の複数の電極は、外側電極組立体によって組織と接触することが阻止され、接触構成において、第2の複数の電極は、組織と接触するように位置付けられる、内側電極組立体と、を備える、カテーテルのエンドエフェクタ。
【0162】
条項26.外側電極組立体は、第1の複数のスパインが3つのスパインで構成されるような第1の一体型三脚構造体を備える、条項25に記載のエンドエフェクタ。
【0163】
条項27.内側電極組立体は、第2の一体型三脚構造体を備え、第2の複数のスパインが3つのスパインからなり、第2の一体型三脚構造体は、非接触構成において、第1の一体型三脚構造体と位置合わせされ、かつ接触構成において、第1の一体型三脚構造体との位置合わせから外れるように回転可能である、条項26に記載のエンドエフェクタ。
【0164】
条項28.各三脚構造体は、それぞれの中央スパイン交差部で収束する3つの線形スパインを含むそれぞれの平面シート材料から形成され、各三脚構造体の各スパインは、エンドエフェクタの近位端に配置されたそれぞれの端部を含み、各三脚構造体の中央スパイン交差部は、エンドエフェクタの遠位端において長手方向軸上に位置付けられている、条項27に記載のエンドエフェクタ。
【0165】
条項29.内側電極組立体は、第2の複数のスパインを備え、第2の複数の電極は、第2の複数のスパインに結合されており、第2の複数のスパインは、非接触構成において、第1の複数のスパインと位置合わせされており、第2の複数のスパインは、接触構成において、第1の複数のスパインとの位置合わせから外れている、条項25~28のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0166】
条項30.第1の複数の電極及び第2の複数の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し、複数のスパインのうちの各スパインが1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する、条項25~29のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0167】
条項31.バスケット形状がほぼ球形である、条項25~30のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0168】
条項32.バスケット形状がほぼ偏楕円体である、条項25~30のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0169】
条項33.第1の複数の電極の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、条項25~32のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0170】
条項34.第2の複数の電極の電極は、組織を通して心臓電気信号をマッピングするように構成されている、条項25~33のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0171】
条項35.カテーテルのエンドエフェクタであって、エンドエフェクタは、拡張可能なバスケット組立体を備え、拡張可能なバスケット組立体は、4つのスパインを備え、中央スパイン交差部で収束する4つの線形スパインを含む平面シート材料から形成される第1の一体型構造体と、少なくとも2つのスパインを備える、第1の一体型構造体とは別個のものである第2の一体型構造体と、第1の一体型構造体及び第2の一体型構造体の各スパインに結合された複数の電極とを備え、第1の一体型構造体及び第2の一体型構造体のスパインは、エンドエフェクタの長手方向軸から拡張してバスケット形状を集合的に形成するように構成されている、カテーテルのエンドエフェクタ。
【0172】
条項36.第2の一体型構造体は、中央スパイン交差部で収束する少なくとも2つの線形スパインを含む平面シート材料から形成され、各一体型構造体の各スパインは、エンドエフェクタの近位端に配置されたそれぞれの接続端を含み、各一体型構造体の中央スパイン交差部は、エンドエフェクタの遠位端において長手方向軸上に位置付けられている、条項35に記載のエンドエフェクタ。
【0173】
条項37.第2の一体型構造体は、リングによって一端で接合された少なくとも2つのスパインを含むチューブ材料から形成されている、条項35に記載のエンドエフェクタ。
【0174】
条項38.少なくとも2つのスパインが、4つのスパインから構成されている、条項35~36のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0175】
条項39.少なくとも2つのスパインが、3つのスパインから構成されている、条項35~36のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0176】
条項40.少なくとも2つのスパインが、2つのスパインから構成されている、条項35~36のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0177】
条項41.第2の一体型構造体は、第1の一体型構造体の2つのスパインがループの第1の側に配置され、第1の一体型構造体の2つのスパインがループの第2の側に配置されるように、第1の一体型構造体の中央スパイン交差部を横切って延在するループを備える、条項40に記載のエンドエフェクタ。
【0178】
条項42.第1の一体型構造体及び第2の一体型構造体のスパインは、長手方向軸を中心に対称に位置付けられている、条項35~41のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0179】
条項43.複数の電極のうちの各電極は、電極を通るルーメンを画定し、複数のスパインのうちの各スパインが1つ又は2つ以上の電極の各々のルーメンを通って延在する、条項35~42のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0180】
条項44.バスケット形状がほぼ球形である、条項35~43のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0181】
条項45.バスケット形状がほぼ偏楕円体である、条項35~43のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0182】
条項46.1つ又は2つ以上の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、条項35~45のいずれか一項に記載のエンドエフェクタ。
【0183】
〔実施の態様〕
(1) カテーテルのエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、
前記エンドエフェクタの長手方向軸から離れる方向に拡張してバスケット形状を形成するように構成された複数のスパインと、
前記複数のスパインのうちの第1のスパイン対を備える第1のフレームループであって、前記第1のスパイン対のスパインが、前記長手方向軸に関して互いに向かい合って配置されている、第1のフレームループと、
前記第1のフレームループとは別個のものである第2のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第2のスパイン対を備え、前記第2のスパイン対のスパインが前記第1のフレームループの第1の側に配置されている、第2のフレームループと、
前記第1のフレームループ及び前記第2のフレームループとは別個のものである第3のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第3のスパイン対を備え、前記第3のスパイン対のスパインが前記第1のフレームループの第2の側に配置されており、前記第2の側が前記第1の側とは反対側にある、第3のフレームループと、
前記複数のスパインに結合された1つ又は2つ以上の電極と、を備える、カテーテルのエンドエフェクタ。
(2) 前記第1のフレームループは、前記エンドエフェクタの遠位端に近接し、前記長手方向軸を横断する遠位部分を備える、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(3) 前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々は、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々の前記角度付き部分は、前記第1のフレームループに結合されている、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(4) 前記第1のスパイン対、前記第2のスパイン対、及び前記第3のスパイン対のスパインが、前記長手方向軸を中心に対称に配置されている、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(5) 前記第1のスパイン対は、前記長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約180°で配置され、
前記第2のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約60°で配置され、
前記第3のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約60°で配置されている、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
【0184】
(6) 前記第1のフレームループは、前記エンドエフェクタの遠位端にあり、前記長手方向軸を横断する遠位部分を備え、
前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々は、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、各角度付き部分が前記第1のフレームループの前記遠位部分と重なる、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(7) 前記第1のフレームループは、前記エンドエフェクタの遠位端にあり、前記長手方向軸を横断する遠位部分を備え、
前記第2のフレームループ及び前記第3のフレームループの各々は、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する角度付き部分を備え、各角度付き部分が前記第1のフレームループの前記遠位部分に当接する、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(8) 前記第2のフレームループは、全体が前記第1のフレームループの前記第1の側に配置されており、前記第3のフレームループは、全体が前記第1のフレームループの前記第2の側に配置されている、実施態様7に記載のエンドエフェクタ。
(9) 前記第1のフレームループ、前記第2のフレームループ、及び前記第3のフレームループを前記エンドエフェクタの遠位端に近接して結合するリテーナを、更に備える、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(10) 前記1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、前記電極を通るルーメンを画定し、前記複数のスパインのうちの各スパインが前記1つ又は2つ以上の電極の各々の前記ルーメンを通って延在する、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
【0185】
(11) 前記バスケット形状は、ほぼ球形である、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(12) 前記1つ又は2つ以上の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、前記電気パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、実施態様1に記載のエンドエフェクタ。
(13) カテーテルのエンドエフェクタであって、前記エンドエフェクタが、
前記エンドエフェクタの長手方向軸から拡張してバスケット形状を形成するように構成された複数のスパインと、
前記複数のスパインのうちの第1のスパイン対と、前記エンドエフェクタの遠位端に近接する第1の角度付き部分と、を備える第1のフレームループと、
前記第1のフレームループとは別個のものである第2のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第2のスパイン対と、前記エンドエフェクタの前記遠位端に近接する第2の角度付き部分とを備え、前記第2の角度付き部分が前記第1の角度付き部分に重なり、前記第1のスパイン対の内側スパインが前記第2のスパイン対のスパイン間に位置付けられ、前記第2のスパイン対の内側スパインが前記第1のスパイン対のスパイン間に位置付けられている、第2のフレームループと、
前記第1のフレームループ及び前記第2のフレームループとは別個のものである第3のフレームループであって、前記複数のスパインのうちの第3のスパイン対と、前記エンドエフェクタの前記遠位端に近接する第3の角度付き部分とを備え、前記第3のスパイン対のスパインが各々、前記第1のスパイン対の外側スパインと前記第2のスパイン対の外側スパインとの間に配置されている、第3のフレームループと、
前記複数のスパインに結合された1つ又は2つ以上の電極と、を備える、カテーテルのエンドエフェクタ。
(14) 前記第1のスパイン対、前記第2のスパイン対、及び前記第3のスパイン対のスパインが、前記長手方向軸を中心に対称に配置されている、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(15) 前記第1のスパイン対は、前記長手方向軸を中心とする仮想円を基準として互いから約120°で配置され、
前記第2のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約120°で配置され、
前記第3のスパイン対は、前記仮想円を基準として互いから約60°で配置されている、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
【0186】
(16) 前記第1のスパイン対の前記外側スパインは、前記長手方向軸に関して前記第2のスパイン対の前記外側スパインの反対側に配置されている、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(17) 前記第1の角度付き部分及び/又は前記第2の角度付き部分は、前記エンドエフェクタの前記遠位端に近接する前記第3の角度付き部分と重なる、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(18) 前記1つ又は2つ以上の電極のうちの各電極は、前記電極を通るルーメンを画定し、前記複数のスパインのうちの各スパインが前記1つ又は2つ以上の電極の各々の前記ルーメンを通って延在する、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(19) 前記バスケット形状は、ほぼ球形である、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
(20) 前記1つ又は2つ以上の電極が、不可逆エレクトロポレーションのための電気パルスを送達するように構成され、前記電気パルスが、少なくとも900ボルト(V)のピーク電圧を含む、実施態様13に記載のエンドエフェクタ。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図11
図12A
図12B
【外国語明細書】