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特開2024-88633デジタル識別クレデンシャルユーザインタフェース
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088633
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】デジタル識別クレデンシャルユーザインタフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20240625BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20240625BHJP
   G06Q 20/36 20120101ALI20240625BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20240625BHJP
【FI】
G06F3/048
G06F21/32
G06Q20/36
G06Q20/40
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024032427
(22)【出願日】2024-03-04
(62)【分割の表示】P 2023528157の分割
【原出願日】2022-05-23
(31)【優先権主張番号】63/197,432
(32)【優先日】2021-06-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/485,086
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/485,098
(32)【優先日】2021-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.Linux
3.UNIX
4.OS X
5.WINDOWS
6.VXWORKS
7.FIREWIRE
8.JAVA
9.JAVASCRIPT
10.Yahoo!ウィジェット
11.Blu-ray
12.ツイッター
13.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ビジャヌエバ ガヴィオラ, ハヤ アイリス
(72)【発明者】
【氏名】アリーン, アントニオ エー.
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ホ チェン
(72)【発明者】
【氏名】デシュパンデ, マユラ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ファゾーリ, ジャンパオロ
(72)【発明者】
【氏名】ガネーシュ, ヴィナイ
(72)【発明者】
【氏名】グラフ, アイレネ エム.
(72)【発明者】
【氏名】ヘリング, マーティン テオ
(72)【発明者】
【氏名】カーン, アーマー エー.
(72)【発明者】
【氏名】ミラー, トーマス ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ラコトマララ, フランク ファリアン
(72)【発明者】
【氏名】スコット, ゴードン
(72)【発明者】
【氏名】シャープ, クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】シルバー, デイビッド ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】ウッド, ポリカルポ ボニラ, ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, カ
(57)【要約】      (修正有)
【課題】デジタル識別クレデンシャルユーザインタフェースを提供する。
【解決手段】外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、デジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されている場合、表示生成構成要素を介して、デジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示する。1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、外部電子デバイスによって要求されたデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信することと、を含み、デジタル識別クレデンシャル情報は、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムにおいて、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出することと、
前記1つ以上のユーザ入力を検出した後に、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示することと、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信することと、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示することと、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信することと、
前記ライブネスチェック情報及び前記アイデンティティチェック情報を受信した後に、
前記ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加することと、
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又は前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加することを取り止めることと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記表示生成構成要素を介して、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステム及び第1の外部電子デバイスに追加するユーザ要求に対応する第1のオプションと、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記第1の外部電子デバイスに追加せずに、前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加するユーザ要求に対応する第2のオプションと、を表示することと、
第1の選択入力を受信することと、
前記ライブネスチェック情報及び前記アイデンティティチェック情報を受信した後に、
前記第1の選択入力が前記第1のオプションの選択に対応しており、且つ前記ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、前記デジタル識別クレデンシャルを前記第1の外部電子デバイスに追加することと、
前記第1の選択入力が前記第2のオプションの選択に対応しているという判定に従って、前記デジタル識別クレデンシャルを前記第1の外部電子デバイスに追加することを取り止めることと、を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上のユーザ入力を検出した後に、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記デジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャルに関する情報を受信することを更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
ユーザがライブネスチェック情報を提供するための前記1つ以上の指示は、ユーザに所定のジェスチャを実行するように命令する1つ以上の指示を含み、
ライブネスチェック情報を受信することは、ビデオコンテンツを受信することを含み、
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしているという前記判定は、前記ビデオコンテンツが、ユーザが前記所定のジェスチャを実行していることを示すという判定を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記所定のジェスチャは、1つ以上の頭部の動きを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記所定のジェスチャは、1つ以上の顔の動きを含む、請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザがライブネスチェック情報を提供するための前記1つ以上の指示を表示することは、前記表示生成構成要素を介して、前記所定のジェスチャのデモンストレーションを表示することを含む、請求項4から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
閾値期間にわたって前記所定のジェスチャの前記デモンストレーションを表示した後に、前記表示生成構成要素を介して、カメラによってキャプチャされているビデオコンテンツを示すビデオキャプチャユーザインタフェースを表示することを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ビデオキャプチャユーザインタフェースを表示した後に、
前記所定のジェスチャが検出されることなく、前記ビデオキャプチャユーザインタフェースが第2の閾値期間にわたって表示されたという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記所定のジェスチャの前記デモンストレーションを再表示することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ビデオコンテンツを受信した後に、
前記ビデオコンテンツが、前記ユーザが前記所定のジェスチャを成功裏に実行することを示すと判定したことに応じて、ハプティック出力を出力することを更に含む、請求項4から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記ライブネスチェック情報は、前記コンピュータシステムによってキャプチャされており、且つ前記コンピュータシステムに記憶されており、
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしているか、又は前記ライブネスチェック基準のセットを満たしていないかの前記判定は、前記コンピュータシステムが前記ライブネスチェック情報を外部デバイスに送信することなく、前記コンピュータシステム上で実行される、請求項4から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記ライブネスチェックユーザインタフェースを表示した後に、
ビデオコンテンツのキャプチャを開始する要求に対応するユーザ入力の第1のセットを検出することを更に含み、
前記ビデオコンテンツを受信することは、前記ユーザ入力の第1のセットを検出したことに応じてビデオコンテンツをキャプチャすることを含む、請求項4から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上の入力デバイスを介して、異なる所定のジェスチャを選択する要求に対応する入力の第2のセットを検出することと、
前記入力の第2のセットを検出したことに応じて、前記所定のジェスチャとは異なる第2の所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を表示することと、を更に含む、請求項4から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する前記1つ以上の指示を表示した後に、前記所定のジェスチャが第3の閾値期間にわたって検出されなかったと判定することと、
前記所定のジェスチャが前記第3の閾値期間にわたって検出されなかったと判定したことに応じて、異なる所定のジェスチャを要求するためのプロセスを開始するために選択可能な第3のオプションを表示することと、を更に含む、請求項4から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記アイデンティティチェック情報を受信することは、カメラによってキャプチャされた1つ以上の写真を受信することを含み、
前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしているという前記判定は、前記ライブネスチェック情報の前記ビデオコンテンツが前記アイデンティティチェック情報の前記1つ以上の写真と同じユーザを示しているという判定を含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしているという前記判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルに対応するクレデンシャル認証情報を外部電子デバイスに送信するためのプロセスを開始することを更に含む、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
クレデンシャル認証情報を前記外部電子デバイスに送信するための前記プロセスを開始することは、
前記クレデンシャル認証情報を前記外部電子デバイスに送信する前に、前記表示生成構成要素を介して、クレデンシャル認証情報がサードパーティに送信されるという通知を表示することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしているという前記判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることを更に含む、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに記憶された前記バイオメトリックプロファイルに結び付けることは、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、バイオメトリック情報を受信することと、
前記受信されたバイオメトリック情報が前記コンピュータシステムに記憶された第1のバイオメトリックプロファイルに対応すると判定することと、
前記受信されたバイオメトリック情報が前記第1のバイオメトリックプロファイルに対応すると判定したことに応じて、前記デジタル識別クレデンシャルを前記第1のバイオメトリックプロファイルに結び付けることと、を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに記憶された前記バイオメトリックプロファイルに結び付けることは、前記デジタル識別クレデンシャルを、前記コンピュータシステムに記憶された複数の顔スキャンプロファイルのうちの第1の顔スキャンプロファイルに結び付けることを含む、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに記憶された前記バイオメトリックプロファイルに結び付けることは、前記デジタル識別クレデンシャルを、前記コンピュータシステムに記憶された複数の指紋スキャンプロファイルのうちの第1の指紋スキャンプロファイルに結び付けることを含む、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項22】
前記1つ以上のユーザ入力を検出した後に、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた地理的領域を識別するユーザ入力の第2のセットを検出することを更に含む、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムが、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されているコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムは、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、前記1つ以上のプログラムが、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、コンピュータシステム。
【請求項25】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されているコンピュータシステムであって、
請求項1から22のいずれか一項に記載の方法を実行する手段を備える、コンピュータシステム。
【請求項26】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムであって、請求項1から22のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む1つ以上のプログラムを備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項27】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムは、命令を含み、前記命令は、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、
前記1つ以上のユーザ入力を検出した後に、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信し、
前記ライブネスチェック情報及び前記アイデンティティチェック情報を受信した後に、
前記ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加し、
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又は前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加することを取り止める、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項28】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、命令を含み、前記命令は、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、
前記1つ以上のユーザ入力を検出した後に、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信し、
前記ライブネスチェック情報及び前記アイデンティティチェック情報を受信した後に、
前記ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加し、
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又は前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加することを取り止める、コンピュータシステム。
【請求項29】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムであって、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出する手段と、
前記1つ以上のユーザ入力を検出した後に、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信する手段と、
前記ライブネスチェック情報及び前記アイデンティティチェック情報を受信した後に、
前記ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加し、
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又は前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加することを取り止める手段と、
を備える、コンピュータシステム。
【請求項30】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを備え、前記1つ以上のプログラムは、命令を含み、前記命令は、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、
前記1つ以上のユーザ入力を検出した後に、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、
前記表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示し、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信し、
前記ライブネスチェック情報及び前記アイデンティティチェック情報を受信した後に、
前記ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つ前記アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加し、
前記ライブネスチェック情報が前記ライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又は前記アイデンティティチェック情報が前記アイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、
前記デジタル識別クレデンシャルを前記コンピュータシステムに追加することを取り止める、コンピュータプログラム製品。
【請求項31】
方法であって、
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムにおいて、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信することと、
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示することと、
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出することと、
前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信することと、を含み、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている、方法。
【請求項32】
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないことを示す通知を表示することを更に含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1のユーザインタフェースを表示することは、前記外部電子デバイスに対応するエンティティを識別する識別情報を表示することを更に含む、請求項31又は32に記載の方法。
【請求項34】
前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶された前記デジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタル識別クレデンシャル情報のサブセットを表す、請求項31から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示することは、
前記表示生成構成要素を介して、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の第1のサブセットが前記外部電子デバイスに送信されるが、前記外部電子デバイスによって記憶されないという第1のインジケーションを表示することと、
前記表示生成構成要素を介して、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の第2のサブセットが前記外部電子デバイスに送信され、且つ前記外部電子デバイスによって記憶されるという第2のインジケーションを表示することと、を含む、請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信する前に、前記表示生成構成要素を介して、任意のコンテンツを表示することを取り止めることを更に含む、請求項31から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信する前に、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のユーザインタフェースとは異なる第2のユーザインタフェースを表示することを更に含み、
前記第1のユーザインタフェースを表示することは、前記第1のユーザインタフェースを前記第2のユーザインタフェース上に重ねて表示することを含む、請求項31から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記外部電子デバイスからデジタル識別クレデンシャル情報に対する前記要求を受信したことに応じて、前記第1のユーザインタフェースを表示する前に、前記第1のユーザインタフェースとは異なり、前記外部電子デバイスとの接続が確立されていることを示す第3のユーザインタフェースを表示することとを更に含む、請求項31から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記1つ以上のユーザ入力は、前記コンピュータシステムのユーザに対応するバイオメトリック情報を含み、
前記1つ以上の情報送信基準は、前記バイオメトリック情報が、前記コンピュータシステムに記憶された前記デジタル識別クレデンシャルに関連付けられたバイオメトリックプロファイルに対応する場合に満たされる基準を含む、請求項31から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記バイオメトリック情報は顔スキャンを含み、前記バイオメトリックプロファイルは顔スキャンプロファイルである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記バイオメトリック情報は指紋スキャンを含み、前記バイオメトリックプロファイルは指紋スキャンプロファイルである、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記デジタル識別クレデンシャルは、前記コンピュータシステムに記憶された第1のバイオメトリックプロファイルに関連付けられており、前記コンピュータシステムに記憶された第2のバイオメトリックプロファイルに関連付けられておらず、
前記1つ以上の情報送信基準は、前記バイオメトリック情報が、前記デジタル識別クレデンシャルに関連付けられたバイオメトリックプロファイルに対応するときに満たされるバイオメトリック基準を含み、
前記方法は、
前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、前記バイオメトリック情報が前記第2のバイオメトリックプロファイルに対応しているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信することを取り止めることを更に含む、請求項39から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が前記1つ以上の情報送信基準を満たしているという前記判定に従って、前記コンピュータシステム上に、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに前記送信することに対応する第1の送信インスタンス情報を記憶することを更に含む、請求項31から42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記第1の送信インスタンス情報を前記コンピュータシステムに記憶した後に、前記表示生成構成要素を介して、前記デジタル識別クレデンシャルを含む複数のデジタルクレデンシャルの表現を含む第4のユーザインタフェースを表示することと、
前記第4のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記デジタル識別クレデンシャルに対応する複数の送信インスタンスの表現を表示する要求に対応するユーザ入力の第2のセットを検出することと、
前記ユーザ入力の第2のセットを検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1の送信インスタンス情報に対応する第1の表現を含む、複数の送信インスタンスの表現を表示することと、
前記第1の表現を表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第1の表現の選択に対応するユーザ入力の第3のセットを検出することと、
前記ユーザ入力の第3のセットを検出したことに応じて、
前記表示生成構成要素を介して、前記第1の送信インスタンス情報の少なくともサブセットを表示することと、を更に含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記第1の送信インスタンス情報は、
前記外部電子デバイスに送信されたが前記外部電子デバイスによって記憶されなかった1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の識別と、
前記外部電子デバイスに送信され、且つ前記外部電子デバイスによって記憶された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の識別と、を含む、請求項43又は44に記載の方法。
【請求項46】
前記デジタル識別クレデンシャルは、第1のタイプのデジタルクレデンシャルであり、
前記コンピュータシステムは、前記第1のタイプの1つ以上のデジタルクレデンシャルを記憶し、
前記コンピュータシステムは、1つ以上の第2のタイプのデジタルクレデンシャルを記憶し、
前記第2のタイプの前記1つ以上のデジタルクレデンシャルは、前記コンピュータシステムが近くの外部デバイスを検出する前及び/又は後に、外部デバイスへのデジタル情報の送信を許可されるように構成されており、
前記第1のタイプの前記1つ以上のデジタルクレデンシャルは、外部デバイスが前記コンピュータシステムによって検出され、前記コンピュータシステムが、前記表示生成構成要素を介して、前記外部デバイスによって要求されているデジタル情報を表示するまで、前記外部デバイスにデジタル情報を送信することを許可されるように構成されていない、請求項31から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の第2の外部電子デバイスから、第1の接続チャネルを介して受信される、デジタルクレデンシャル情報に対する第2の要求を受信することと、
前記第2の外部電子デバイスからデジタルクレデンシャル情報に対する前記第2の要求を受信したことに応じて、
デジタルクレデンシャル情報に対する前記第2の要求が第2のタイプのデジタルクレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報に対する要求に対応しており、且つ送信条件の第1のセットが満たされているという判定に従って、前記第1の接続チャネルを介して、前記第2の外部電子デバイスにデジタルクレデンシャル情報を送信することと、
デジタルクレデンシャル情報に対する前記第2の要求が、第1のタイプのデジタルクレデンシャルからのデジタルクレデンシャル情報に対する要求に対応しており、且つ送信条件の第2のセットが満たされているという判定に従って、前記第1の接続チャネルとは別個の第2の接続チャネルを介して、デジタルクレデンシャル情報を前記第2の外部電子デバイスに送信することと、を更に含む、請求項31から46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムが、請求項31から47のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項49】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されているコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムは、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、前記1つ以上のプログラムが、請求項31から47のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、コンピュータシステム。
【請求項50】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されているコンピュータシステムであって、
請求項31から47のいずれか一項に記載の方法を実行する手段、
を備える、コンピュータシステム。
【請求項51】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムであって、請求項31から47のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む1つ以上のプログラムを備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項52】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムは、命令を含み、前記命令は、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示し、
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出し、
1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項53】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、命令を含み、前記命令は、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示し、
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出し、
1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信する、コンピュータシステムであって、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている、コンピュータシステム。
【請求項54】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムであって、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信する手段と、
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示する手段と、
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出する手段と、
前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信する手段と、を備え、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている、コンピュータシステム。
【請求項55】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを備え、前記1つ以上のプログラムは、命令を含み、前記命令は、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示し、
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出し、
1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信する、コンピュータプログラム製品であって、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている、コンピュータプログラム製品。
【請求項56】
方法であって、
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムにおいて、
前記表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、前記コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示することと、
前記第1のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出することと、
前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、
前記第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、
前記第1の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、
前記第2の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示することと、
前記第2のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出することと、
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第1の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のインスタンスにおいて前記第1の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示することと、
前記1つ以上の選択入力が前記第2の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第2のインスタンスにおいて前記第2の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示することと、
を含む、方法。
【請求項57】
前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットは、名前、住所、生年月日、識別写真、性別、身長、識別発行日、識別有効期限、及び年齢閾値判定を含むクレデンシャル情報のセットの第1のサブセットを含み、
前記デジタルクレデンシャル情報の第2のセットは、前記第1のサブセットとは異なる、前記クレデンシャル情報のセットの第2のサブセットを含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記第1のインスタンスにおいて前記第1の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示することは、
前記表示生成構成要素を介して、前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの第1のサブセットが前記第1の外部電子デバイスに送信されたが、前記第1の外部電子デバイスによって記憶されなかったという第1のインジケーションを表示することと、
前記表示生成構成要素を介して、前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの第2のサブセットが前記第1の外部電子デバイスに送信され、且つ前記第1の外部電子デバイスによって記憶されたという第2のインジケーションを表示することと、を含む、請求項56又は57に記載の方法。
【請求項59】
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第1の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1の外部電子デバイスに関連付けられた第1のエンティティを識別するエンティティ情報を表示することと、
前記1つ以上の選択入力が前記第2の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第2の外部電子デバイスに関連付けられた第2のエンティティを識別するエンティティ情報を表示することと、を更に含む、請求項56から58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第1の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1の送信インスタンスに対応する問題を報告するためのプロセスを開始するために選択可能である第1の選択可能なオプションを表示することと、
前記1つ以上の選択入力が前記第2の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第2の送信インスタンスに対応する問題を報告するためのプロセスを開始するために選択可能である第2の選択可能なオプションを表示することと、を更に含む、請求項56から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
前記第2のユーザインタフェースは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示するために選択可能な第3の選択可能なオプションを更に含み、
前記方法は、
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第3の選択可能なオプションの選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1、第2、及び第3のユーザインタフェースとは異なる第4のユーザインタフェースを表示することを更に含む、請求項56から60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記第4のユーザインタフェースは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記コンピュータシステムは、複数のバイオメトリックプロファイルを記憶し、
前記第1のデジタル識別クレデンシャルは、前記複数のバイオメトリックプロファイルのうちの第1のバイオメトリックプロファイルに結び付けられている、請求項56から62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記第2のユーザインタフェースを表示した後に、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第5のユーザインタフェースを表示することを更に含み、
前記第1のバイオメトリックプロファイルが第1のタイプのバイオメトリックプロファイルであるという判定に従って、前記第5のユーザインタフェースは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられた前記バイオメトリックプロファイルを変更するためのプロセスを開始するために選択可能な第5の選択可能なオプションを含み、
前記第1のバイオメトリックプロファイルが前記第1のタイプとは異なる第2のタイプのバイオメトリックプロファイルであるという判定に従って、前記第5のユーザインタフェースは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられた前記バイオメトリックプロファイルを変更するためのプロセスを開始するために選択可能な前記第5の選択可能なオプションを含まない、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記第5の選択可能なオプションを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第5の選択オプションの選択に対応する選択入力の第2のセットを検出することと、
前記選択入力の第2のセットを検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のバイオメトリックプロファイルに対応するバイオメトリック情報を提供するように前記ユーザに要求する第6のユーザインタフェースを表示することと、
前記第6のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、ユーザからバイオメトリック情報を受信することと、
前記ユーザから前記バイオメトリック情報を受信したことに応じて、前記ユーザからの前記バイオメトリック情報が前記第1のバイオメトリックプロファイルに対応しているという判定に従って、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられる更新されたバイオメトリック情報を提供するように前記ユーザに要求する第7のユーザインタフェースを表示することと、
前記第7のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記ユーザから更新されたバイオメトリック情報を受信することと、
前記ユーザから前記更新されたバイオメトリック情報を受信したことに応じて、
前記更新されたバイオメトリック情報が前記コンピュータシステムに記憶された第2のバイオメトリックプロファイルに対応しているという判定に従って、前記第1のデジタル識別クレデンシャルを前記第2のバイオメトリックプロファイルに結び付けることと、
前記更新されたバイオメトリック情報が前記コンピュータシステムに記憶された第3のバイオメトリックプロファイルに対応しているという判定に従って、前記第1のデジタル識別クレデンシャルを前記第3のバイオメトリックプロファイルに結び付けることと、を更に含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムが、請求項56から65のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項67】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されているコンピュータシステムであって、前記コンピュータシステムは、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、を備え、前記1つ以上のプログラムが、請求項56から65のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む、コンピュータシステム。
【請求項68】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されているコンピュータシステムであって、
請求項56から65のいずれか一項に記載の方法を実行する手段と、
を備える、コンピュータシステム。
【請求項69】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムであって、請求項56から65のいずれか一項に記載の方法を実行する命令を含む1つ以上のプログラムを備える、コンピュータプログラム製品。
【請求項70】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つ以上のプログラムは、命令を含み、前記命令は、
前記表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、前記コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示し、
前記第1のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、
前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、
前記第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、
前記第1の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、
前記第2の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示し、
前記第2のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出し、
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第1の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のインスタンスにおいて前記第1の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、
前記1つ以上の選択入力が前記第2の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第2のインスタンスにおいて前記第2の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項71】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、
を備え、前記1つ以上のプログラムが、命令を含み、前記命令は、
前記表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、前記コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示し、
前記第1のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、
前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、
前記第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、
前記第1の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、
前記第2の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示し、
前記第2のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出し、
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第1の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のインスタンスにおいて前記第1の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、
前記1つ以上の選択入力が前記第2の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第2のインスタンスにおいて前記第2の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する、コンピュータシステム。
【請求項72】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムであって、
前記表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、前記コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示する手段と、
前記第1のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出する手段と、
前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、
前記第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、
前記第1の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、
前記第2の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示する手段と、
前記第2のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出する手段と、
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第1の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のインスタンスにおいて前記第1の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、
前記1つ以上の選択入力が前記第2の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第2のインスタンスにおいて前記第2の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する手段と、を備える、コンピュータシステム。
【請求項73】
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを備え、前記1つ以上のプログラムは、命令を含み、前記命令は、
前記表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、前記コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示し、
前記第1のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、
前記第1のデジタル識別クレデンシャルの前記表現の選択に対応する前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、
前記第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、
前記第1の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、
前記第2の送信インスタンスは、前記第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示し、
前記第2のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出し、
前記1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上の選択入力が前記第1の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のインスタンスにおいて前記第1の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、
前記1つ以上の選択入力が前記第2の送信インスタンスの前記表現の選択に対応しているという判定に従って、前記表示生成構成要素を介して、前記第2のインスタンスにおいて前記第2の外部電子デバイスに送信された前記デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
関連出願の相互参照本出願は、2021年9月24日に出願された「DIGITAL IDENTIFICATION CREDENTIAL USER INTERFACES」と題する米国特許出願第17/485,098号、2021年9月24日に出願された「DIGITAL IDENTIFICATION CREDENTIAL USER INTERFACES」と題する米国特許出願第17/485,086号、及び2021年6月6日に出願された「DIGITAL IDENTIFICATION CREDENTIAL USER INTERFACES」と題する米国特許仮出願第63/197,432号の優先権を主張するものであり、これらのそれぞれの内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、概して、コンピュータユーザインタフェースに関し、より具体的には、デジタル識別クレデンシャルを含むデジタルクレデンシャルを登録、管理、及び使用するための技術に関する。
【背景技術】
【0003】
スマートフォンなどの電子デバイスがより広く使用されるようになってきたため、それらの機能は通話及びテキストメッセージを超えて成長している。これらの電子デバイス上の様々な機能を使用して実装するための効率的な方法を提供することは、複雑で時間がかかる場合がある。
【発明の概要】
【0004】
しかしながら、電子デバイスを使用してデジタルクレデンシャルを登録、管理及び使用するための一部の技術は、概して煩雑且つ非効率である。例えば、一部の既存の技術では、複数回のキー押圧又は打鍵を含む場合がある、複雑且つ時間のかかるユーザインタフェースが使用されている。既存の技術は、必要以上の時間を要し、ユーザの時間及びデバイスのエネルギを浪費する。この後者の考慮事項は、バッテリ動作式デバイスにおいて特に重要である。
【0005】
したがって、本技術は、デジタルクレデンシャルを登録、管理及び使用するための、より速く、より効率的な方法及びインタフェースを電子デバイスに提供する。このような方法及びインタフェースは、デジタルクレデンシャルを登録、管理及び使用するための他の方法を任意選択的に補完するか、又は置き換える。そのような方法及びインタフェースは、ユーザにかかる認識的負担を低減し、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作成する。バッテリ動作式コンピューティングデバイスの場合、そのような方法及びインタフェースは、電力を節約し、バッテリ充電の間隔を長くする。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、方法が記載される。この方法は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムにおいて、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出することと、1つ以上のユーザ入力を検出した後に、表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示することと、1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信することと、表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示することと、1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信することと、ライブネスチェック情報、及びアイデンティティチェック情報を受信した後に、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することと、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止めることと、を含む。
【0007】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。この非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、命令を含み、命令は、1つ以上のプログラムは、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出した後に、表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信し、ライブネスチェック情報、及びアイデンティティチェック情報を受信した後に、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加し、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止める。
【0008】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。この一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出した後に、表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示することと、1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信し、ライブネスチェック情報、及びアイデンティティチェック情報を受信した後に、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加し、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止める。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成され、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを備え、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出した後に、表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示することと、1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信し、ライブネスチェック情報、及びアイデンティティチェック情報を受信した後に、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加し、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止める。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成され、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出する手段と、1つ以上のユーザ入力を検出した後に、表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信する手段と、ライブネスチェック情報、及びアイデンティティチェック情報を受信した後に、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加し、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止める手段とを含む。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が記載される。このコンピュータプログラム製品は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出した後に、表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むライブネスチェックユーザインタフェースを表示し、1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報を受信し、表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェースを表示することと、1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報を受信し、ライブネスチェック情報、及びアイデンティティチェック情報を受信した後に、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、且つアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加し、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、且つ/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止める。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、方法が記載される。方法は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するコンピュータシステムにおいて、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信することと、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示することと、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示した後に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出することと、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信することと、を含み、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示し、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示した後に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する。1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示し、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示した後に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する。1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成され、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを備え、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示し、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示した後に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する。1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成され、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信する手段と、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示する手段と、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示した後に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出する手段と、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する、手段とを含み、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が記載される。コンピュータプログラム製品は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを含み、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信し、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示し、外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示した後に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出し、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する。1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、方法が記載される。方法は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムにおいて、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示することと、第1のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出することと、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、第1の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、第2の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示すること、第2のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出することと、1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示することと、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示することと、を含む。
【0019】
いくつかの実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示し、第1のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、第1の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、第2の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示し、第2のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出し、1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する。
【0020】
いくつかの実施形態によれば、一時的コンピュータ可読記憶媒体が記載される。一時的コンピュータ可読記憶媒体は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶し、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示し、第1のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、第1の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、第2の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示し、第2のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出し、1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する。
【0021】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されており、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを備え、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示し、第1のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、第1の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、第2の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示し、第2のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出し、1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する。
【0022】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータシステムが記載される。コンピュータシステムは、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されており、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示する手段と、第1のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出する手段と、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、第1の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、第2の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、表示するための手段と、第2のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出する手段と、1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する手段と、を含む。
【0023】
いくつかの実施形態によれば、コンピュータプログラム製品が記載される。コンピュータプログラム製品は、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信しているコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行されるように構成された1つ以上のプログラムを含み、1つ以上のプログラムは、命令を含み、命令は、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現を含む、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルの1つ以上の表現を含む第1のユーザインタフェースを表示し、第1のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出し、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する第2のユーザインタフェースであって、第2のユーザインタフェースは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現を含む、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた複数の情報送信インスタンスの表現を含み、第1の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットが第1の外部電子デバイスに送信された第1のインスタンスに対応し、第2の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットが第2の外部電子デバイスに送信された第2のインスタンスに対応する、第2のユーザインタフェースを表示し、第2のユーザインタフェースを表示している間に、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力を検出し、1つ以上の選択入力を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示し、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンスの表現の選択に対応しているという判定に従って、表示生成構成要素を介して、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示する。
【0024】
これらの機能を実行する実行可能命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるために構成された非一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。これらの機能を実行する実行可能命令は、任意選択的に、1つ以上のプロセッサによって実行されるために構成された一時的コンピュータ可読記憶媒体又は他のコンピュータプログラム製品内に含まれる。
【0025】
この結果、デジタルクレデンシャルを登録、管理、及び使用するための、より速く、より効率的な方法及びインタフェースがデバイスに提供され、それにより、このようなデバイスの有効性、効率、及びユーザ満足度が増す。このような方法及びインタフェースは、デジタルクレデンシャルを登録、管理及び使用するための他の方法を補完するか、又は置き換えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
説明される様々な実施形態をより良く理解するため、以下の図面と併せて、以下の「発明を実施するための形態」が参照されるべきであり、類似の参照番号は、以下の図の全てを通じて、対応する部分を指す。
【0027】
図1A】いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイを備えたポータブル多機能デバイスを示すブロック図である。
【0028】
図1B】いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。
【0029】
図2】いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーンを有するポータブル多機能デバイスを示す図である。
【0030】
図3】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。
【0031】
図4A】いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0032】
図4B】いくつかの実施形態に係る、ディスプレイとは別個のタッチ感知面を有する多機能デバイスの例示的なユーザインタフェースを示す。
【0033】
図5A】いくつかの実施形態に係る、パーソナル電子デバイスを示す。
【0034】
図5B】いくつかの実施形態に係る、パーソナル電子デバイスを示すブロック図である。
【0035】
図6A】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6B】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6C】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6D】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6E】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6F】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6G】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6H】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6I】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6J】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6K】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6L】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6M】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6N】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6O】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6P】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6Q】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6R】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6S】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6T】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6U】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6V】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6W】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6X】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6Y】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6Z】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6AA】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6AB】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6AC】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6AD】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6AE】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図6AF】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0036】
図7】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための方法を示すフロー図を示す。
【0037】
図8A】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8B】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8C】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8D】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8E】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8F】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8G】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図8H】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0038】
図9】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための方法を示すフロー図を示す。
【0039】
図10A】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10B】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10C】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10D】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10E】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10F】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10G】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10H】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10I】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
図10J】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。
【0040】
図11A】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための方法を示すフロー図を示す。
図11B】いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための方法を示すフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下の説明は、例示的な方法、パラメータなどについて記載する。しかしながら、そのような説明は、本開示の範囲に対する限定として意図されるものではなく、むしろ例示的な実施形態の説明として提供されることを認識されたい。
【0042】
デジタルクレデンシャルを登録、使用、及び管理するための効率的な方法及びインタフェースを提供する電子デバイスが必要とされている。例えば、デジタルクレデンシャルを登録、使用、及び管理するためのユーザによる不必要な手作業を最小限に抑えながら、デジタルクレデンシャルを登録、使用、及び管理するための安全な方法を提供する技術が必要とされている。このような技術によって、デジタルクレデンシャルを登録、使用及び管理するユーザの認識的負担を軽減することができ、それによって生産性が向上する。更に、そのような技術は、普通なら冗長なユーザ入力に浪費されるプロセッサ及びバッテリの電力を低減することができる。
【0043】
以下、図1A図1B図2図3図4A図4B、及び図5A図5Bは、イベント通知を管理する技法を実行するための例示的なデバイスの説明を提供する。図6A図6AFは、デジタル識別クレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。図7は、いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを登録するための方法を示すフロー図である。図6A図6AFのユーザインタフェースは、図7のプロセスを含む、後述するプロセスを示すために使用される。図8A図8Hは、デジタル識別クレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。図9は、いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを使用するための方法を示すフロー図である。図8A図8Hのユーザインタフェースは、図9のプロセスを含めた、以下で説明されるプロセスを例示するために使用される。図10A図10Jは、デジタル識別クレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。図11A図11Bは、いくつかの実施形態に係る、デジタル識別クレデンシャルを管理するための方法を示すフロー図である。図10A図10Jのユーザインタフェースは、図11A図11Bのプロセスを含む後述するプロセスを示すために使用される。
【0044】
後述のプロセスは、改善された視覚的なフィードバックをユーザに提供すること、操作を実行するために必要な入力の数を減らすこと、表示される追加のコントロールでユーザインタフェースを雑然とさせることなく追加のコントロールオプションを提供すること、条件のセットが満たされたときに更なるユーザ入力を必要とせずに操作を実行すること、改善及び/又は強化されたセキュリティを提供すること、及び/又は、他の技術を含む、様々な技術により、(例えば、ユーザがデバイスを操作/相互作用する際に適切な入力を行うのを助け、ユーザの誤りを減らすことによって)デバイスの操作性を高め、ユーザとデバイスのインタフェースを効率化するものである。これらの技術はまた、ユーザがデバイスをより迅速且つ効率的に使用することを可能にすることによって、電力使用量を低減し、デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0045】
更に、1つ以上のステップが満たされている1つ以上の条件を条件とする本明細書に記載の方法では、記載の方法は、繰り返しの過程にわたって、本方法のステップが条件とする条件の全てが本方法の異なる繰り返しで満たされるように、複数の繰り返しで繰り返されることができることを理解されたい。例えば、ある方法が、条件が満たされた場合に第1のステップを実行し、条件が満たされなかった場合に第2のステップを実行することを必要とする場合、当業者であれば、条件が満たされ、満たされなくなるまで、請求項に記載のステップが、特定の順序で繰り返されることを理解するであろう。したがって、満たされた1つ以上の条件に依存する1つ以上のステップで説明される方法は、方法に記載された各条件が満たされるまで繰り返される方法として書き換えられることができる。しかしながら、これは、システム又はコンピュータ可読媒体が、対応する1つ以上の条件の充足に基づいて条件付き動作を実行するための命令を含み、したがって、方法のステップが条件付きである全ての条件が満たされるまで、方法のステップを明示的に繰り返すことなく偶発性が満たされたか否かを判定することができる、システム又はコンピュータ可読媒体の請求項には必要とされない。当業者はまた、条件付きステップを有する方法と同様に、システム又はコンピュータ可読記憶媒体が、条件付きステップの全てが実行されたことを確実にするために必要な回数だけ方法のステップを繰り返すことができることを理解するであろう。
【0046】
以下の説明では、様々な要素について説明するために、「第1の」、「第2の」などの用語を使用するが、これらの要素は、それらの用語によって限定されるべきではない。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、記載する様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のタッチを第2のタッチと呼ぶこともでき、同様に第2のタッチを第1のタッチと呼ぶこともできる。第1のタッチ及び第2のタッチはどちらもタッチであるが、これらは同じタッチではない。
【0047】
本明細書に記載する様々な実施形態の説明で使用される術語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、限定的であることは意図されていない。記載する様々な実施形態の説明及び添付の特許請求の範囲では、単数形の「a(1つ、一)」、「an(1つ、一)」、及び「the(その、この)」は、文脈上別途明白に記載しない限り、複数形も同様に含むことが意図される。また、本明細書で使用されるとき、用語「及び/又は」は、関連する列挙された項目のうちの1つ以上のいずれか及び全ての考えられる組み合わせを指し、且つこれを含むことを理解されたい。用語「includes(含む)」、「including(含む)」、「comprises(含む、備える)」、及び/又は「comprising(含む、備える)」は、本明細書で使用する場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在又は追加を除外しないことが更に理解されるであろう。
【0048】
「~の場合(if)」という用語は、任意選択的に、文脈に従って、「~とき(when)」若しくは「~とき(upon)」、又は「~と判定したことに応じて(in response to determining)」若しくは「~を検出したことに応じて(in response to detecting)」を意味すると解釈される。同様に、「~と判定された場合(if it is determined)」又は「[記載の条件又はイベント]が検出された場合(if[a stated condition or event]is detected)」という語句は、任意選択的に、文脈に従って、「~と判定したとき(upon determining)」若しくは「~と判定したことに応じて(in response to determining)」、又は「[記載の条件又はイベント]を検出したとき(upon detecting[the stated condition or event])」若しくは「[記載の条件又はイベント]を検出したことに応じて(in response to detecting[the stated condition or event])」を意味すると解釈される。
【0049】
電子デバイス、そのようなデバイス用のユーザインタフェース、及びそのようなデバイスを使用する関連するプロセスの実施形態が説明される。いくつかの実施形態では、デバイスは、PDA機能及び/又は音楽プレイヤ機能などの他の機能も含む、携帯電話などのポータブル通信デバイスである。ポータブル多機能デバイスの例示的な実施形態としては、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)、iPod Touch(登録商標)、及びiPad(登録商標)のデバイスが挙げられるが、これらに限定されない。任意選択的に、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するラップトップコンピュータ又はタブレットコンピュータなどの他のポータブル電子デバイスも使用される。また、いくつかの実施形態では、デバイスはポータブル通信デバイスではなく、タッチ感知面(例えば、タッチスクリーンディスプレイ及び/又はタッチパッド)を有するデスクトップコンピュータであることも理解されたい。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、表示生成構成要素と通信している(例えば、有線通信を介して、無線通信を介して)コンピュータシステムである。表示生成構成要素は、CRTディスプレイを介した表示、LEDディスプレイを介した表示、又は画像投影を介した表示などの視覚的な出力を提供するように構成されている。いくつかの実施形態では、表示生成構成要素は、コンピュータシステムと一体化される。いくつかの実施形態では、表示生成構成要素は、コンピュータシステムとは別個である。本明細書で使用するとき、「表示する」コンテンツは、コンテンツを視覚的に生成するために、有線又は無線接続で、データ(例えば、画像データ又はビデオデータ)を、一体型又は外部の表示生成構成要素に送信することによって、コンテンツ(例えば、ディスプレイコントローラ156によってレンダリング又はデコードされたビデオデータ)を表示させることを含む。
【0050】
以下の論考では、ディスプレイ及びタッチ感知面を含む電子デバイスについて説明する。しかしながら、電子デバイスは、任意選択的に、物理キーボード、マウス、及び/又はジョイスティックなどの1つ以上の他の物理ユーザインタフェースデバイスを含むことを理解されたい。
【0051】
デバイスは、通常、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、ワードプロセッシングアプリケーション、ウェブサイト作成アプリケーション、ディスクオーサリングアプリケーション、スプレッドシートアプリケーション、ゲームアプリケーション、電話アプリケーション、テレビ会議アプリケーション、電子メールアプリケーション、インスタントメッセージングアプリケーション、トレーニングサポートアプリケーション、写真管理アプリケーション、デジタルカメラアプリケーション、デジタルビデオカメラアプリケーション、ウェブブラウジングアプリケーション、デジタル音楽プレイヤアプリケーション、及び/又はデジタルビデオプレイヤアプリケーションのうちの1つ以上などの様々なアプリケーションをサポートする。
【0052】
本デバイス上で実行される様々なアプリケーションは、タッチ感知面などの、少なくとも1つの共通の物理ユーザインタフェースデバイスを、任意選択的に使用する。タッチ感知面の1つ以上の機能、並びにデバイス上に表示される対応する情報は、アプリケーション毎に、及び/又は個別のアプリケーション内で、任意選択的に、調整及び/又は変更される。このように、デバイスの共通の物理アーキテクチャ(タッチ感知面など)は、任意選択的に、ユーザにとって直観的且つ透明なユーザインタフェースを備える様々なアプリケーションをサポートする。
【0053】
ここで、タッチ感知ディスプレイを備えるポータブルデバイスの実施形態に注意を向ける。図1Aは、いくつかの実施形態に係る、タッチ感知ディスプレイシステム112を有するポータブル多機能デバイス100を示すブロック図である。タッチ感知ディスプレイ112は、便宜上「タッチスクリーン」と呼ばれることがあり、「タッチ感知ディスプレイシステム」として知られている又は呼ばれることがある。デバイス100は、メモリ102(任意選択的に、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体を含む)、メモリコントローラ122、1つ以上の処理ユニット(CPU)120、周辺機器インタフェース118、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、入出力(I/O)サブシステム106、他の入力コントロールデバイス116、及び外部ポート124を含む。デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光学センサ164を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165(例えば、デバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112などのタッチ感知面)を含む。デバイス100は、任意選択的に、デバイス100上でタクタイル出力を生成する(例えばデバイス100のタッチ感知ディスプレイシステム112又はデバイス300のタッチパッド355などのタッチ感知面上でタクタイル出力を生成する)1つ以上のタクタイル出力生成器167を含む。これらの構成要素は、任意選択的に、1つ以上の通信バス又は信号ライン103を介して通信する。
【0054】
本明細書及び特許請求において使用されるとき、タッチ感知面上の接触の「強度」という用語は、タッチ感知面上の接触(例えば、指の接触)の力若しくは圧力(単位面積当たりの力)、又はタッチ感知面上の接触の力若しくは圧力に対する代理(プロキシ)を指す。接触の強度は、少なくとも4つの別個の値を含み、より典型的には、数百の(例えば、少なくとも256の)別個の値を含む、値の範囲を有する。接触の強度は、任意選択的に、様々な手法、及び様々なセンサ又はセンサの組み合わせを使用して、判定(又は測定)される。例えば、タッチ感知面の下又はそれに隣接する1つ以上の力センサは、任意選択的に、タッチ感知面上の様々なポイントにおける力を測定するために使用される。いくつかの実装形態では、複数の力センサからの力測定値が、接触の推定される力を判定するために組み合わされる(例えば、加重平均される)。同様に、スタイラスの感圧性先端部が、任意選択的に、タッチ感知面上のスタイラスの圧力を判定するために使用される。あるいは、タッチ感知面上で検出される接触エリアのサイズ及び/若しくはその変化、接触に近接するタッチ感知面の電気容量及び/若しくはその変化、並びに/又は、接触に近接するタッチ感知面の抵抗及び/若しくはその変化が、任意選択的に、タッチ感知面上の接触の力又は圧力の代替物として使用される。一部の実装形態では、接触の力又は圧力の代替測定値が、強度閾値を上回っているかどうかを判定するために直接使用される(例えば、強度閾値は、代替測定値に対応する単位で記述される)。いくつかの実装形態では、接触力又は圧力の代理測定値は、力又は圧力の推定値に変換され、力又は圧力の推定値が、強度閾値を上回っているかどうかを判定するために使用される(例えば、強度閾値は、圧力の単位で測定される圧力閾値である)。接触の強度をユーザ入力の属性として使用することにより、アフォーダンスを表示する実装面積が限られている低減されたサイズのデバイス上で、ユーザが他の方法ではアクセス不可能であり得る追加のデバイス機能にユーザがアクセスすること(例えば、タッチ感知ディスプレイ上で)、及び/又は、ユーザ入力を受け取ること(例えば、タッチ感知ディスプレイ、タッチ感知面、又は、ノブ若しくはボタンなどの物理的/機械的コントロールを介して)が可能となる。
【0055】
本明細書及び特許請求の範囲で使用されるように、用語「タクタイル出力」は、ユーザの触覚でユーザによって検出されることになる、デバイスの従前の位置に対するそのデバイスの物理的変位、デバイスの構成要素(例えば、タッチ感知面)の、そのデバイスの別の構成要素(例えば、筐体)に対する物理的変位、又は、デバイスの質量中心に対する構成要素の変位を指す。例えば、デバイス又はデバイスの構成要素が、タッチに敏感なユーザの表面(例えば、ユーザの手の指、手のひら、又は他の部分)に接触している状況では、物理的変位によって生成されたタクタイル出力は、そのデバイス又はデバイスの構成要素の物理的特性の認識される変化に相当する触感として、ユーザによって解釈されることになる。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ又はトラックパッド)の移動は、ユーザによって、物理アクチュエータボタンの「ダウンクリック」又は「アップクリック」として、任意選択的に解釈される。場合によっては、ユーザの動作により物理的に押圧された(例えば、変位された)タッチ感知面に関連付けられた物理アクチュエータボタンの移動がないときでさえ、ユーザは「ダウンクリック」又は「アップクリック」などの触感を感じる。別の例として、タッチ感知面の移動は、タッチ感知面の平滑度に変化がない場合であっても、ユーザによって、そのタッチ感知面の「粗さ」として、任意選択的に解釈又は感知される。そのようなユーザによるタッチの解釈は、ユーザの個人的な感覚認知に左右されるが、大多数のユーザに共通する、多くのタッチの感覚認知が存在する。したがって、タクタイル出力が、ユーザの特定の感覚認知(例えば、「アップクリック」「ダウンクリック」、「粗さ」)に対応するものと記述される場合、別途記載のない限り、生成されたタクタイル出力は、典型的な(又は、平均的な)ユーザの記述された感覚認知を生成するデバイス、又はデバイスの構成要素の物理的変位に対応する。
【0056】
デバイス100は、ポータブル多機能デバイスの一例に過ぎず、デバイス100は、任意選択的に、示されているものよりも多くの構成要素又は少ない構成要素を有するものであり、任意選択的に、2つ以上の構成要素を組み合わせるものであり、又は、任意選択的に、それらの構成要素の異なる構成若しくは配置を有するものであることを理解されたい。図1Aに示す様々な構成要素は、1つ以上の信号処理回路及び/又は特定用途向け集積回路を含む、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの両方の組み合わせで実装される。
【0057】
メモリ102は、任意選択的に、高速ランダムアクセスメモリを含み、また任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステートメモリデバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリコントローラ122は、任意選択的に、デバイス100の他の構成要素によるメモリ102へのアクセスを制御する。
【0058】
周辺機器インタフェース118は、デバイスの入力及び出力周辺機器をCPU120及びメモリ102に結合するために使用することができる。1つ以上のプロセッサ120は、メモリ102に記憶された様々なソフトウェアプログラム((例えば、命令を含む)コンピュータプログラムなど)及び/又は命令セットを動作させる又は実行して、デバイス100のための様々な機能を実施し、データを処理する。いくつかの実施形態では、周辺機器インタフェース118、CPU120、及びメモリコントローラ122は、任意選択的に、チップ104などの単一のチップ上に実装される。いくつかの他の実施形態では、それらは別々のチップ上に任意選択的に実装される。
【0059】
RF(radio frequency、無線周波数)回路108は、電磁信号とも呼ばれるRF信号を送受信する。RF回路108は、電気信号を電磁信号に又は電磁信号を電気信号に変換し、電磁信号を介して通信ネットワーク及び他の通信デバイスと通信する。RF回路108は、任意選択的に、これらの機能を実行するための周知の回路を含み、それらの回路としては、限定するものではないが、アンテナシステム、RF送受信機、1つ以上の増幅器、同調器、1つ以上の発振器、デジタル信号プロセッサ、CODECチップセット、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリなどが挙げられる。RF回路108は、任意選択的に、ワールドワイドウェブ(World Wide Web、WWW)とも呼ばれるインターネット、イントラネット、並びに/又はセルラ電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(local area network、LAN)及び/若しくはメトロポリタンエリアネットワーク(metropolitan area network、MAN)などの無線ネットワークなどのネットワークと、また他のデバイスと、無線通信によって通信する。RF回路108は、任意選択的に、短距離通信無線機などによって近距離通信(near field communication、NFC)フィールドを検出するよく知られている回路を含む。無線通信は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile Communications、GSM)、拡張データGSM環境(Enhanced Data GSM Environment、EDGE)、高速ダウンリンクパケットアクセス(high-speed downlink packet access、HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(high-speed uplink packet access、HSUPA)、エボリューションデータオンリ(Evolution,Data-Only、EV-DO)、HSPA、HSPA+、デュアルセルHSPA(Dual-Cell HSPA、DC-HSPDA)、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)、近距離通信(NFC)、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、W-CDMA)、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、Bluetooth、Bluetoothローエネルギ(Bluetooth Low Energy、BTLE)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi)(例えば、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11n、及び/若しくはIEEE802.11ac)、ボイスオーバインターネットプロトコル(voice over Internet Protocol、VoIP)、Wi-MAX、電子メール用プロトコル(例えば、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet message access protocol、IMAP)及び/若しくはポストオフィスプロトコル(post office protocol、POP))、インスタントメッセージング(例えば、拡張可能なメッセージング及びプレゼンスプロトコル(extensible messaging and presence protocol、XMPP)、インスタントメッセージング及びプレゼンスレベレイジングエクステンション用のセッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions、SIMPLE)、インスタントメッセージング及びプレゼンスサービス(Instant Messaging and Presence Service、IMPS))、並びに/若しくはショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)、又は本明細書の出願日の時点でまだ開発されていない通信プロトコルを含む任意の他の適切な通信プロトコルを含む、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0060】
オーディオ回路110、スピーカ111、及びマイクロフォン113は、ユーザとデバイス100との間のオーディオインタフェースを提供する。オーディオ回路110は、周辺機器インタフェース118からオーディオデータを受信し、このオーディオデータを電気信号に変換し、この電気信号をスピーカ111に送信する。スピーカ111は、電気信号を人間の可聴音波に変換する。また、オーディオ回路110は、マイクロフォン113によって音波から変換された電気信号を受信する。オーディオ回路110は、電気信号をオーディオデータに変換し、このオーディオデータを処理のために周辺機器インタフェース118に送信する。オーディオデータは、任意選択的に、周辺機器インタフェース118によって、メモリ102及び/若しくはRF回路108から取得され、且つ/又はメモリ102及び/若しくはRF回路108に送信される。いくつかの実施形態では、オーディオ回路110はまた、ヘッドセットジャック(例えば、図2の212)を含む。ヘッドセットジャックは、オーディオ回路110と、出力専用ヘッドホン又は出力(例えば片耳又は両耳用のヘッドホン)及び入力(例えばマイクロフォン)の両方を備えるヘッドセットなどの着脱可能なオーディオ入出力周辺機器との間のインタフェースを提供する。
【0061】
I/Oサブシステム106は、タッチスクリーン112及び他の入力コントロールデバイス116などのデバイス100上の入出力周辺機器を、周辺機器インタフェース118に結合する。I/Oサブシステム106は、任意選択的に、ディスプレイコントローラ156、光学センサコントローラ158、深度カメラコントローラ169、強度センサコントローラ159、ハプティックフィードバックコントローラ161、及び、他の入力デバイス若しくはコントロールデバイス用の1つ以上の入力コントローラ160を含む。1つ以上の入力コントローラ160は、他の入力コントロールデバイス116からの電気信号の受信/他の入力コントロールデバイス116への電気信号の送信を行う。他の入力コントロールデバイス116は、任意選択的に、物理ボタン(例えば、プッシュボタン、ロッカボタンなど)、ダイヤル、スライダスイッチ、ジョイスティック、クリックホイールなどを含む。いくつかの実施形態では、入力コントローラ(単数又は複数)160は、任意選択的に、キーボード、赤外線ポート、USBポート、及びマウスなどのポインタデバイスのうちのいずれかに結合される(又はいずれにも結合されない)。1つ以上のボタン(例えば、図2の208)は、任意選択的に、スピーカ111及び/又はマイクロフォン113の音量制御のためのアップ/ダウンボタンを含む。1つ以上のボタンは、任意選択的に、プッシュボタン(例えば、図2の206)を含む。いくつかの実施形態では、電子デバイスは、1つ以上の入力デバイスと通信する(例えば、有線通信を介した無線通信を介して)コンピュータシステムである。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイの一部としてのトラックパッド)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、入力としてユーザのジェスチャ(例えば、ハンドジェスチャ)を追跡するためなど、1つ以上のカメラセンサ(例えば、1つ以上の光学センサ164及び/又は1つ以上の深度カメラセンサ175)を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムと一体化される。いくつかの実施形態では、1つ以上の入力デバイスは、コンピュータシステムとは別個である。
【0062】
全体が参照により本明細書に組み込まれる、2005年12月23日出願の米国特許出願第11/322,549号、「Unlocking a Device by Performing Gestures on an Unlock Image」、米国特許第7,657,849号に記載されているように、プッシュボタンの素早い押圧は、任意選択的に、タッチスクリーン112のロックを解放し、又は任意選択的に、タッチスクリーン上のジェスチャを使用してデバイスをロック解除するプロセスを開始する。プッシュボタン(例えば、206)のより長い押圧は、任意選択的に、デバイス100への電力をオン又はオフにする。ボタンのうちの1つ以上の機能性は、任意選択的に、ユーザによってカスタマイズ可能である。タッチスクリーン112は、仮想又はソフトボタン及び1つ以上のソフトキーボードを実装するために使用される。
【0063】
タッチ感知ディスプレイ112は、デバイスとユーザとの間の入力インタフェース及び出力インタフェースを提供する。ディスプレイコントローラ156は、タッチスクリーン112からの電気信号の受信、及び/又はタッチスクリーン112への電気信号の送信を行う。タッチスクリーン112は、ユーザに対して視覚出力を表示する。この視覚出力は、グラフィック、テキスト、アイコン、動画、及びそれらの任意の組み合わせ(総称して「グラフィック」)を任意選択的に含む。いくつかの実施形態では、視覚出力の一部又は全ては、任意選択的に、ユーザインタフェースオブジェクトに対応する。
【0064】
タッチスクリーン112は、ハプティック及び/又は触知接触に基づくユーザからの入力を受け入れるタッチ感知面、センサ、又はセンサのセットを有する。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、(メモリ102内の任意の関連モジュール及び/又は命令セットと共に)、タッチスクリーン112上で接触(及び任意の接触の移動又は中断)を検出し、検出された接触をタッチスクリーン112に表示されたユーザインタフェースオブジェクト(例えば、1つ以上のソフトキー、アイコン、ウェブページ、又は画像)との相互作用に変換する。例示的な実施形態では、タッチスクリーン112とユーザとの間の接触点は、ユーザの指に対応する。
【0065】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、LCD(液晶ディスプレイ)技術、LPD(発光ポリマーディスプレイ)技術、又はLED(発光ダイオード)技術を使用するが、他の実施形態では、他のディスプレイ技術も使用される。タッチスクリーン112及びディスプレイコントローラ156は、任意選択的に、それだけに限定されるものではないが、容量性、抵抗性、赤外線、及び表面音波の技術、並びにタッチスクリーン112との1つ以上の接触点を判定する他の近接センサアレイ又は他の要素を含む、現在知られている又は今後開発される複数のタッチ感知技術のうちのいずれかを使用して、接触及びそのあらゆる移動又は中断を検出する。例示的な実施形態では、カリフォルニア州クパチーノのApple Inc.からのiPhone(登録商標)及びiPod Touch(登録商標)に見られるものなどの、投影型相互静電容量感知技術が使用される。
【0066】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、任意選択的に、それぞれ全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第6,323,846号(Westermanら)、同第6,570,557号(Westermanら)、及び/若しくは同第6,677,932号(Westerman)、並びに/又は米国特許出願公開第2002/0015024(A1)号に記載されているマルチタッチ感知タッチパッドに類似している。しかし、タッチスクリーン112はデバイス100からの視覚出力を表示するのに対して、タッチ感知タッチパッドは視覚出力を提供しない。
【0067】
タッチスクリーン112のいくつかの実施形態におけるタッチ感知ディスプレイは、以下の出願、(1)2006年5月2日出願の米国特許出願第11/381,313号、「Multipoint Touch Surface Controller」、(2)2004年5月6日出願の米国特許出願第10/840,862号、「Multipoint Touchscreen」、(3)2004年7月30日出願の米国特許出願第10/903,964号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(4)2005年1月31日出願の米国特許出願第11/048,264号、「Gestures For Touch Sensitive Input Devices」、(5)2005年1月18日出願の米国特許出願第11/038,590号、「Mode-Based Graphical User Interfaces For Touch Sensitive Input Devices」、(6)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,758号、「Virtual Input Device Placement On A Touch Screen User Interface」、(7)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,700号、「Operation Of A Computer With A Touch Screen Interface」、(8)2005年9月16日出願の米国特許出願第11/228,737号、「Activating Virtual Keys Of A Touch-Screen Virtual Keyboard」、及び(9)2006年3月3日出願の米国特許出願第11/367,749号、「Multi-Functional Hand-Held Device」で説明されている。これらの出願は全て、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0068】
タッチスクリーン112は、任意選択的に、100dpiを超える動画解像度を有する。いくつかの実施形態では、タッチスクリーンは、約160dpiの動画解像度を有する。ユーザは、任意選択的に、スタイラス、指などの任意の適した物体又は付属物を使用して、タッチスクリーン112に接触する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェースは、指ベースの接触及びジェスチャを主に使用して動作するように設計されるが、これは、タッチスクリーン上の指の接触面積がより大きいため、スタイラスベースの入力ほど正確でない可能性がある。いくつかの実施形態では、デバイスは、指による粗い入力を、ユーザによって所望されているアクションを実行するための、正確なポインタ/カーソルの位置又はコマンドに変換する。
【0069】
いくつかの実施形態では、タッチスクリーンに加えて、デバイス100は、任意選択的に、特定の機能をアクティブ化又は非アクティブ化するためのタッチパッドを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、タッチスクリーンとは異なり、視覚出力を表示しない、デバイスのタッチ感知エリアである。タッチパッドは、任意選択的に、タッチスクリーン112とは別個のタッチ感知面又はタッチスクリーンによって形成されるタッチ感知面の拡張部である。
【0070】
デバイス100は、様々な構成要素に電力を供給する電力システム162も含む。電力システム162は、任意選択的に、電力管理システム、1つ以上の電源(例えば、バッテリ、交流(AC))、再充電システム、停電検出回路、電力コンバータ又はインバータ、電力状況インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、並びにポータブルデバイス内での電力の生成、管理、及び分配に関連付けられた任意の他の構成要素を含む。
【0071】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の光学センサ164を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の光学センサコントローラ158に結合された光学センサを示す。光学センサ164は、任意選択的に、電荷結合デバイス(charge-coupled device、CCD)又は相補的金属酸化物半導体(complementary metal-oxide semiconductor、CMOS)フォトトランジスタを含む。光学センサ164は、1つ以上のレンズを通って投影された環境からの光を受信し、その光を、画像を表すデータに変換する。光学センサ164は、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、任意選択的に、静止画像又は動画をキャプチャする。いくつかの実施形態では、光学センサは、デバイスの前面にあるタッチスクリーンディスプレイ112とは反対側のデバイス100の裏面に位置し、したがってタッチスクリーンディスプレイは、静止画像及び/又は動画の取得のためのビューファインダとして使用することが可能である。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見ている間に、ユーザの画像が、任意選択的に、テレビ会議のために入手されるように、光学センサはデバイスの前面に配置される。いくつかの実施形態では、光学センサ164の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって単一の光学センサ164が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又は動画の取得にも使用される。
【0072】
デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の深度カメラセンサ175もまた含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の深度カメラコントローラ169に結合された深度カメラセンサを示す。深度カメラセンサ175は、環境からデータを受信して、視点(例えば、深度カメラセンサ)からのシーン内の対象物(例えば、顔面)の3次元モデルを作成する。いくつかの実施形態では、撮像モジュール143(カメラモジュールとも呼ばれる)と連携して、深度カメラセンサ175は、任意選択的に、撮像モジュール143によってキャプチャされた画像の異なる部分の深度マップを判定するために使用される。いくつかの実施形態では、ユーザが他のテレビ会議参加者をタッチスクリーンディスプレイ上で見る間に、任意選択的に、深度情報を有するユーザの画像をテレビ会議のために取得し、また、深度マップデータを有する自撮り画像をキャプチャするために、デバイス100の前面に深度カメラセンサが配置されている。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175は、デバイスの背面に、又はデバイス100の背面及び前面に配置される。いくつかの実施形態では、深度カメラセンサ175の位置は、ユーザによって(例えば、デバイス筐体内でレンズ及びセンサを回転させることによって)変更することができ、したがって深度カメラセンサ175が、タッチスクリーンディスプレイと共に、テレビ会議にも静止画像及び/又は動画の取得にも使用される。
【0073】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上の接触強度センサ165を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内の強度センサコントローラ159に結合された接触強度センサを示す。接触強度センサ165は、任意選択的に、1つ以上のピエゾ抵抗ひずみゲージ、容量性力センサ、電気力センサ、圧電力センサ、光学力センサ、容量性タッチ感知面、又は他の強度センサ(例えば、タッチ感知面上の接触の力(若しくは圧力)を測定するために使用されるセンサ)を含む。接触強度センサ165は、接触強度情報(例えば、圧力情報、又は圧力情報に対するプロキシ)を環境から受信する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、タッチ感知面(例えばタッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの接触強度センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置される。
【0074】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の近接センサ166を含む。図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された近接センサ166を示す。あるいは、近接センサ166は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。近接センサ166は、任意選択的に、全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第11/241,839号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/240,788号、「Proximity Detector In Handheld Device」、同第11/620,702号、「Using Ambient Light Sensor To Augment Proximity Sensor Output」、同第11/586,862号、「Automated Response To And Sensing Of User Activity In Portable Devices」、及び同第11/638,251号、「Methods And Systems For Automatic Configuration Of Peripherals」で記載されているように機能する。いくつかの実施形態では、多機能デバイスが、ユーザの耳の近くに置かれた場合(例えば、ユーザが電話をかけている場合)、近接センサは、タッチスクリーン112をオフにして無効化する。
【0075】
デバイス100はまた、任意選択的に、1つ以上のタクタイル出力生成器167を含む。図1Aは、I/Oサブシステム106内のハプティックフィードバックコントローラ161に結合されたタクタイル出力生成器を示す。タクタイル出力生成器167は、任意選択的に、スピーカ若しくは他のオーディオ構成要素などの1つ以上の電気音響デバイス、及び/又はモータ、ソレノイド、電気活性ポリマー、圧電アクチュエータ、静電アクチュエータ、若しくは他のタクタイル出力生成構成要素(例えば、デバイス上で電気信号をタクタイル出力に変換する構成要素)などのエネルギを直線の動きに変換する電気機械デバイスを含む。接触強度センサ165は、タクタイルフィードバック生成命令をハプティックフィードバックモジュール133から受信し、デバイス100のユーザが感知することが可能なタクタイル出力をデバイス100上に生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのタクタイル出力生成器は、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイシステム112)と並置される、又はそれに近接しており、任意選択的に、タッチ感知面を垂直方向(例えば、デバイス100の表面の内/外)に、又は水平方向(例えば、デバイス100の表面と同じ平面内の前後)に移動させることによって、タクタイル出力を生成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのタクタイル出力生成器センサは、デバイス100の前面に配置されたタッチスクリーンディスプレイ112の反対側である、デバイス100の背面に配置される。
【0076】
また、デバイス100は、任意選択的に、1つ以上の加速度計168を含む。図1Aは、周辺機器インタフェース118に結合された加速度計168を示す。あるいは、加速度計168は、任意選択的に、I/Oサブシステム106内の入力コントローラ160に結合される。加速度計168は、任意選択的に、どちらも全体が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第20050190059号、「Acceleration-based Theft Detection System for Portable Electronic Devices」、及び米国特許出願公開第20060017692号、「Methods And Apparatuses For Operating A Portable Device Based On An Accelerometer」に記載されているように機能する。いくつかの実施形態では、情報は、1つ以上の加速度計から受信したデータの分析に基づいて、縦長表示又は横長表示でタッチスクリーンディスプレイに表示される。デバイス100は、加速度計(単数又は複数)168に加えて、磁気計並びにデバイス100の位置及び向き(例えば、縦方向又は横方向)に関する情報を取得するためのGPS(又はGLONASS又は他のグローバルナビゲーションシステム)受信機を任意選択的に含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、メモリ102内に記憶されているソフトウェア構成要素は、オペレーティングシステム126、通信モジュール(又は命令セット)128、接触/動きモジュール(又は命令セット)130、グラフィックモジュール(又は命令セット)132、テキスト入力モジュール(又は命令セット)134、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)モジュール(又は命令セット)135、及びアプリケーション(又は命令セット)136を含む。更に、いくつかの実施形態では、メモリ102(図1A)又は370(図3)は、図1A及び図3に示すように、デバイス/グローバル内部状態157を記憶する。デバイス/グローバル内部状態157は、現在アクティブ状態のアプリケーションがある場合に、どのアプリケーションがアクティブであるかを示すアクティブアプリケーション状態、どのアプリケーション、ビュー、又は他の情報がタッチスクリーンディスプレイ112の様々な領域を占めているかを示す表示状態、デバイスの様々なセンサ及び入力コントロールデバイス116から取得した情報を含むセンサ状態、並びにデバイスの位置、及び/又は姿勢に関する位置情報のうちの1つ以上を含む。
【0078】
オペレーティングシステム126(例えば、Darwin、RTXC、LINUX、UNIX、OS X、iOS、WINDOWS、又はVxWorksなどの組込み型オペレーティングシステム)は、全般的なシステムタスク(例えば、メモリ管理、記憶デバイス制御、電力管理など)を制御及び管理する様々なソフトウェア構成要素及び/又はドライバを含み、様々なハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との間の通信を容易にする。
【0079】
通信モジュール128は、1つ以上の外部ポート124を介して他のデバイスとの通信を容易にし、RF回路108及び/又は外部ポート124が受信したデータを処理するための様々なソフトウェア構成要素をも含む。外部ポート124(例えば、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)、FIREWIREなど)は、直接的に、又はネットワーク(例えばインターネット、無線LANなど)を介して間接的に、他のデバイスに結合するように適合されている。いくつかの実施形態では、外部ポートは、iPod(登録商標)(Apple Inc.の商標)デバイス上で使用される30ピンコネクタと同じ若しくは同様であり、且つ/又はそれに適合しているマルチピン(例えば、30ピン)コネクタである。
【0080】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、タッチスクリーン112及び他のタッチ感知デバイス(例えば、タッチパッド又は物理クリックホイール)との接触を(ディスプレイコントローラ156と連携して)検出する。接触/動きモジュール130は、接触が生じたかどうかを判定すること(例えば、指ダウンイベントを検出すること)、接触の強度(例えば、接触の力若しくは圧力、又は接触の力若しくは圧力の代替物)を判定すること、接触の移動が存在するかどうかを判定し、タッチ感知面を横断する移動を追跡すること(例えば、指をドラッグする1つ以上のイベントを検出すること)、及び接触が停止したかどうかを判定すること(例えば、指アップイベント又は接触の中断を検出すること)などの、接触の検出に関する様々な動作を実行するための、様々なソフトウェア構成要素を含む。接触/動きモジュール130は、タッチ感知面から接触データを受信する。一連の接触データによって表される、接触点の移動を判定することは、任意選択的に、接触点の速さ(大きさ)、速度(大きさ及び方向)、及び/又は加速度(大きさ及び/又は方向の変化)を判定することを含む。これらの動作は、任意選択的に、単一の接触(例えば、1本の指の接触)又は複数の同時接触(例えば、「マルチタッチ」/複数の指の接触)に適用される。いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130及びディスプレイコントローラ156は、タッチパッド上の接触を検出する。
【0081】
いくつかの実施形態では、接触/動きモジュール130は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために(例えば、ユーザがアイコン上で「クリック」したかどうかを判定するために)、1つ以上の強度閾値のセットを使用する。いくつかの実施形態では、強度閾値の少なくともサブセットは、ソフトウェアパラメータに従って判定される(例えば、強度閾値は、特定の物理アクチュエータのアクティブ化閾値によって判定されるのではなく、デバイス100の物理ハードウェアを変更することなく調整することができる)。例えば、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイのマウス「クリック」閾値は、トラックパッド又はタッチスクリーンディスプレイハードウェアを変更することなく、広範囲の既定閾値のうちのいずれかに設定することができる。加えて、いくつかの実装形態では、デバイスのユーザに、(例えば、個々の強度閾値を調整すること、及び/又は複数の強度閾値をシステムレベルのクリック「強度」パラメータによって一度に調整することによって)強度閾値のセットのうちの1つ以上を調整するソフトウェア設定が提供される。
【0082】
接触/動きモジュール130は、任意選択的に、ユーザによるジェスチャ入力を検出する。タッチ感知面上の異なるジェスチャは、異なる接触パターンを有する(例えば検出される接触の動き、タイミング、及び/又は強度が異なる)。したがって、ジェスチャは、任意選択的に、特定の接触パターンを検出することによって検出される。例えば、指タップジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて指ダウンイベントと同じ位置(又は実質的に同じ位置)(例えば、アイコンの位置)で指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。別の例として、タッチ感知面上で指スワイプジェスチャを検出することは、指ダウンイベントを検出し、それに続いて1つ以上の指ドラッグイベントを検出し、その後それに続いて指アップ(リフトオフ)イベントを検出することを含む。
【0083】
グラフィックモジュール132は、表示されるグラフィックの視覚的な影響(例えば、輝度、透明度、彩度、コントラスト、又は他の視覚的特性)を変化させる構成要素を含む、タッチスクリーン112又は他のディスプレイ上にグラフィックをレンダリング及び表示する様々な既知のソフトウェア構成要素を含む。本明細書では、「グラフィック」という用語は、それだけに限定されるものではないが、文字、ウェブページ、アイコン(ソフトキーを含むユーザインタフェースオブジェクトなど)、デジタル画像、動画、アニメーションなどを含む、ユーザに表示することができる任意のオブジェクトを含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、グラフィックモジュール132は、使用されることになるグラフィックを表すデータを記憶する。各グラフィックには、任意選択的に、対応するコードが割り当てられる。グラフィックモジュール132は、アプリケーションなどから、必要に応じて、座標データ及び他のグラフィック特性データと共に、表示されることとなるグラフィックを指定する1つ以上のコードを受信し、次にディスプレイコントローラ156に出力するスクリーンの画像データを生成する。
【0085】
ハプティックフィードバックモジュール133は、タクタイル出力生成器(単数又は複数)167によって使用される命令を生成するための様々なソフトウェア構成要素を含み、ユーザのデバイス100との相互作用に応じて、デバイス100上の1つ以上の位置でのタクタイル出力を生成する。
【0086】
テキスト入力モジュール134は、任意選択で、グラフィックモジュール132の構成要素であり、様々なアプリケーション(例えば、連絡先137、電子メール140、IM141、ブラウザ147、及びテキスト入力を必要とする任意の他のアプリケーション)でテキストを入力するためのソフトキーボードを提供する。
【0087】
GPSモジュール135は、デバイスの位置を判定し、様々なアプリケーション内で使用するためにこの情報を提供する(例えば、位置ベースのダイアリングで使用するために電話138へ、ピクチャ/ビデオメタデータとしてカメラ143へ、及び気象ウィジェット、ローカルイエローページウィジェット、及び地図/ナビゲーションウィジェットなどの位置ベースのサービスを提供するアプリケーションへ)。
【0088】
アプリケーション136は、任意選択的に、以下のモジュール(又は命令セット)又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●連絡先モジュール137(アドレス帳又は連絡先リストと呼ばれることもある)、
●電話モジュール138、
●テレビ会議モジュール139、
●電子メールクライアントモジュール140、
●インスタントメッセージング(Instant messaging、IM)モジュール141、
●トレーニングサポートモジュール142、
●静止画像及び/又は動画用のカメラモジュール143、
●画像管理モジュール144、
●動画プレイヤモジュール、
●音楽プレイヤモジュール、
●ブラウザモジュール147、
●カレンダーモジュール148、
●任意選択的に、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、辞書ウィジェット149-5、及びユーザによって入手された他のウィジェット、並びにユーザ作成ウィジェット149-6のうちの1つ以上を含むウィジェットモジュール149、
●ユーザ作成ウィジェット149-6を作成するためのウィジェットクリエータモジュール150、
●検索モジュール151、
●動画プレイヤモジュール及び音楽プレイヤモジュールを一体化した動画及び音楽プレイヤモジュール152、
●メモモジュール153、
●地図モジュール154、並びに/又は、
●オンライン動画モジュール155。
【0089】
任意選択的にメモリ102に記憶される他のアプリケーション136の例としては、他のワードプロセッシングアプリケーション、他の画像編集アプリケーション、描画アプリケーション、プレゼンテーションアプリケーション、JAVA対応アプリケーション、暗号化、デジタル著作権管理、音声認識、及び音声複製が挙げられる。
【0090】
タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触モジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と共に、連絡先モジュール137は、(例えば、メモリ102又はメモリ370内の連絡先モジュール137のアプリケーション内部状態192に記憶される)アドレス帳又は連絡先リストを管理するために任意選択的に用いられ、それには、アドレス帳に名前(単数又は複数)を追加すること、アドレス帳から名前(単数又は複数)を削除すること、電話番号(単数又は複数)、電子メールアドレス(単数又は複数)、住所(単数又は複数)、又は他の情報を名前に関連付けること、画像を名前に関連付けること、名前を分類して並べ替えること、電話番号又は電子メールアドレスを提供して、電話138、テレビ会議モジュール139、電子メール140、又はIM141による通信を開始及び/又は促進することなどを含む。アドレス帳又は連絡先リストを管理するために使用される。
【0091】
電話モジュール138は、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、任意選択的に、電話番号に対応する一連の文字の入力、連絡先モジュール137内の1つ以上の電話番号へのアクセス、入力された電話番号の修正、個別の電話番号のダイヤル、通話の実行、並びに通話終了時の接続解除及び通話停止のために使用される。前述したように、無線通信は、任意選択的に、複数の通信規格、プロトコル、及び技術のうちのいずれかを使用する。
【0092】
テレビ会議モジュール139は、RF回路108、オーディオ回路110、スピーカ111、マイクロフォン113、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、連絡先モジュール137、及び電話モジュール138と連携して、ユーザの命令に従ってユーザと1人以上の他の参加者との間のテレビ会議を開始、実行、及び終了するための実行可能な命令を含む。
【0093】
電子メールクライアントモジュール140は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの命令に応じて電子メールを作成、送信、受信、及び管理するための実行可能な命令を含む。画像管理モジュール144と連携して、電子メールクライアントモジュール140は、カメラモジュール143で撮影された静止画像又は動画画像を有する電子メールの作成及び送信を非常に容易にする。
【0094】
インスタントメッセージングモジュール141は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、インスタントメッセージに対応する一連の文字の入力、以前に入力された文字の修正、(例えば、電話通信ベースのインスタントメッセージ向けのショートメッセージサービス(Short Message Service、SMS)若しくはマルチメディアメッセージサービス(Multimedia Message Service、MMS)プロトコル、又はインターネットベースのインスタントメッセージ向けのXMPP、SIMPLE、若しくはIMPSを使用する)個別のインスタントメッセージの送信、インスタントメッセージの受信、及び受信したインスタントメッセージの閲覧のための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、送信される及び/又は受信されるインスタントメッセージは、任意選択的に、MMS及び/又は拡張メッセージングサービス(Enhanced Messaging Service、EMS)でサポートされるようなグラフィック、写真、オーディオファイル、動画ファイル、及び/又は他の添付ファイルを含む。本明細書では、「インスタントメッセージング」とは、電話通信ベースのメッセージ(例えば、SMS又はMMSを使用して送信されるメッセージ)と、インターネットベースのメッセージ(例えば、XMPP、SIMPLE、又はIMPSを使用して送信されるメッセージ)との両方を指す。
【0095】
RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、地図モジュール154、及び音楽プレイヤモジュールと連携して、トレーニングサポートモジュール142は、命令を含み、命令は、トレーニング(例えば、時間、距離、及び/又はカロリー燃焼の目標を有する)を作成し、トレーニングセンサ(スポーツデバイス)と通信し、トレーニングセンサデータを受信し、トレーニングをモニタするために使用されるセンサを較正し、トレーニングのための音楽を選択及び再生し、並びに、トレーニングデータを表示、記憶、及び送信するための実行可能な命令を含む。
【0096】
カメラモジュール143は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、光学センサ(単数又は複数)164、光学センサコントローラ158、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及び画像管理モジュール144と連携して、静止画像若しくは(動画ストリームを含む)動画のキャプチャ及びメモリ102内への記憶、静止画像若しくは動画の特性の修正、又はメモリ102からの静止画像若しくは動画を削除する。
【0097】
画像管理モジュール144は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びカメラモジュール143と連携して、静止画像及び/若しくは動画の配置、修正(例えば、編集)、又はその他の操作、ラベル付け、削除、(例えば、デジタルスライドショー若しくはアルバムにおける)提示、及び記憶のための実行可能な命令を含む。
【0098】
ブラウザモジュール147は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ウェブページ又はその一部分、並びにウェブページにリンクされた添付ファイル及び他のファイルの検索、リンク、受信、及び表示を含む、ユーザの命令に従ってインターネットをブラウジングするための実行可能な命令を含む。
【0099】
カレンダーモジュール148は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、ユーザの命令に従って、カレンダー及びカレンダーに関連付けられたデータ(例えば、カレンダーアイテム、to-doリストなど)を作成、表示、修正、及び記憶するための実行可能な命令を含む。
【0100】
ウィジェットモジュール149は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ユーザによってダウンロード及び使用されるミニアプリケーション(例えば、気象ウィジェット149-1、株価ウィジェット149-2、計算機ウィジェット149-3、アラーム時計ウィジェット149-4、及び辞書ウィジェット149-5)、又はユーザによって作成されたミニアプリケーション(例えば、ユーザ作成ウィジェット149-6)である。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、HTML(Hypertext Markup Language、ハイパーテキストマークアップ言語)ファイル、CSS(Cascading Style Sheets、カスケーディングスタイルシート)ファイル、及びJavaScriptファイルを含む。いくつかの実施形態では、ウィジェットは、XML(Extensible Markup Language、拡張可能マークアップ言語)ファイル及びJavaScriptファイル(例えば、Yahoo!ウィジェット)を含む。
【0101】
ウィジェットクリエータモジュール150は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ウィジェットを作成する(例えば、ウェブページのユーザ指定部分をウィジェットにする)ために、ユーザによって使用される。
【0102】
検索モジュール151は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの命令に従って1つ以上の検索基準(例えば、1つ以上のユーザ指定検索語)と一致するメモリ102内の文字、音楽、サウンド、画像、動画、及び/又は他のファイルを検索するための実行可能な命令を含む。
【0103】
動画及び音楽プレイヤモジュール152は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、及びブラウザモジュール147と連携して、MP3又はAACファイルなどの1つ以上のファイル形式で記憶された録音済みの音楽及び他のサウンドファイルをユーザがダウンロード及び再生できるようにする実行可能な命令、並びに動画を(例えば、タッチスクリーン112上又は外部ポート124を介して接続された外部のディスプレイ上に)表示、提示、又は別の方法で再生するための実行可能な命令を含む。いくつかの実施形態では、デバイス100は、任意選択的に、iPod(Apple Inc.の商標)などのMP3プレイヤの機能を含む。
【0104】
メモモジュール153は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、及びテキスト入力モジュール134と連携して、ユーザの命令に従ってメモ、to-doリストなどを作成及び管理するための実行可能な命令を含む。
【0105】
地図モジュール154は、RF回路108、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、テキスト入力モジュール134、GPSモジュール135、及びブラウザモジュール147と連携して、任意選択的に、ユーザの命令に従って、地図及び地図に関連付けられたデータ(例えば、運転の道順、特定の位置又はその付近の店舗及び他の見どころに関するデータ、並びに他の位置ベースのデータ)を受信、表示、修正、及び記憶するために使用される。
【0106】
オンライン動画モジュール155は、タッチスクリーン112、ディスプレイコントローラ156、接触/動きモジュール130、グラフィックモジュール132、オーディオ回路110、スピーカ111、RF回路108、テキスト入力モジュール134、電子メールクライアントモジュール140、及びブラウザモジュール147と連携して、ユーザが特定のオンライン動画へのアクセス、特定のオンライン動画のブラウジング、(例えば、ストリーミング及び/又はダウンロードによる)受信、(例えば、タッチスクリーン上又は外部ポート124を介して接続された外部ディスプレイ上の)再生、特定のオンライン動画へのリンクを有する電子メールの送信、並びにH.264などの1つ以上のファイル形式のオンライン動画の他の管理を行うことを可能にする命令を含む。いくつかの実施形態では、特定のオンライン動画へのリンクを送信するために、電子メールクライアントモジュール140ではなく、インスタントメッセージングモジュール141が使用される。オンライン動画アプリケーションについての追加の説明は、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる、2007年6月20日出願の米国仮特許出願第60/936,562号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」、及び2007年12月31日出願の米国特許出願第11/968,067号、「Portable Multifunction Device,Method,and Graphical User Interface for Playing Online Videos」を参照されたい。
【0107】
上記で識別したモジュール及びアプリケーションは各々、前述した1つ以上の機能及び本出願に記載した方法(例えば、本明細書に記載したコンピュータにより実行される方法及び他の情報処理方法)を実行する実行可能な命令のセットに対応する。これらのモジュール(例えば、命令セット)は、それぞれのソフトウェアプログラム((例えば、命令を含む)コンピュータプログラムなど)、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に組み合わされ、又は他の方法で再構成される。例えば、動画プレイヤモジュールは、任意選択的に、音楽プレイヤモジュールと組み合わされて、単一のモジュール(例えば、図1Aの動画及び音楽プレイヤモジュール152)にされる。いくつかの実施形態では、メモリ102は、任意選択的に、上記で識別したモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ102は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0108】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、そのデバイスにおける既定の機能のセットの動作がタッチスクリーン及び/又はタッチパッドのみを介して実行されるデバイスである。デバイス100が動作するための主要な入力コントロールデバイスとしてタッチスクリーン及び/又はタッチパッドを使用することにより、任意選択的に、デバイス100上の物理的な入力コントロールデバイス(プッシュボタン、ダイヤルなど)の数が削減される。
【0109】
タッチスクリーン及び/又はタッチパッドを通じてのみ実行される既定の機能のセットは、任意選択的に、ユーザインタフェース間のナビゲーションを含む。いくつかの実施形態では、タッチパッドは、ユーザによってタッチされたときに、デバイス100上に表示される任意のユーザインタフェースから、メインメニュー、ホームメニュー、又はルートメニューにデバイス100をナビゲートする。このような実施形態では、「メニューボタン」は、タッチパッドを使用して実装される。一部の他の実施形態では、メニューボタンは、タッチパッドではなく、物理プッシュボタン又はその他の物理入力コントロールデバイスである。
【0110】
図1Bは、いくつかの実施形態に係る、イベント処理のための例示的な構成要素を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、メモリ102(図1A)又は370(図3)は、イベントソート部170(例えば、オペレーティングシステム126内)と、個別のアプリケーション136-1(例えば、前述のアプリケーション137~151、155、380~390のうちのいずれか)とを含む。
【0111】
イベントソート部170は、イベント情報を受信し、イベント情報を配信するアプリケーション136-1、及びアプリケーション136-1のアプリケーションビュー191を判定する。イベントソート部170は、イベントモニタ171及びイベントディスパッチャモジュール174を含む。いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、アプリケーションがアクティブ又は実行中であるときにタッチ感知ディスプレイ112に表示される現在のアプリケーションビュー(単数又は複数)を示すアプリケーション内部状態192を含む。いくつかの実施形態では、デバイス/グローバル内部状態157は、どのアプリケーション(単数又は複数)が現在アクティブであるかを判定するためにイベントソート部170によって使用され、アプリケーション内部状態192は、イベント情報が配信されるアプリケーションビュー191を判定するためにイベントソート部170によって使用される。
【0112】
いくつかの実施形態では、アプリケーション内部状態192は、アプリケーション136-1が実行を再開するときに使用すべき再開情報、アプリケーション136-1によって表示されている情報を示す又は表示する準備ができたユーザインタフェース状態情報、ユーザがアプリケーション136-1の前の状態又はビューに戻ることを可能にする状態キュー、及びユーザによって行われた前のアクションのリドゥ/アンドゥキューのうちの1つ以上などの追加情報を含む。
【0113】
イベントモニタ171は、周辺機器インタフェース118からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント(例えば、タッチ感知ディスプレイ112でのマルチタッチジェスチャの一部としてのユーザタッチ)に関する情報を含む。周辺機器インタフェース118は、I/Oサブシステム106、又は近接センサ166、加速度計(単数又は複数)168、及び/若しくは(オーディオ回路110を介した)マイクロフォン113などのセンサから受信する情報を送信する。周辺機器インタフェース118がI/Oサブシステム106から受信する情報は、タッチ感知ディスプレイ112又はタッチ感知面からの情報を含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、イベントモニタ171は、所定の間隔で周辺機器インタフェース118に要求を送信する。それに応じて、周辺機器インタフェース118は、イベント情報を送信する。他の実施形態では、周辺機器インタフェース118は、重要なイベント(例えば、所定のノイズ閾値を上回る及び/又は所定の持続時間を超える入力の受信)があるときのみイベント情報を送信する。
【0115】
いくつかの実施形態では、イベントソート部170はまた、ヒットビュー判定モジュール172及び/又はアクティブイベント認識部判定モジュール173を含む。
【0116】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチ感知ディスプレイ112が2つ以上のビューを表示しているときに、サブイベントが1つ以上のビュー内のどこで起きたかを判定するソフトウェア手順を提供する。ビューは、ユーザがディスプレイ上で見ることができる制御装置及び他の要素から構成されている。
【0117】
アプリケーションに関連付けられたユーザインタフェースの別の態様は、本明細書ではアプリケーションビュー又はユーザインタフェースウィンドウと呼ばれることもあるビューのセットであり、その中で情報が表示され、タッチに基づくジェスチャが生じる。タッチが検出される(個別のアプリケーションの)アプリケーションビューは、任意選択的に、アプリケーションのプログラム階層又はビュー階層内のプログラムレベルに対応する。例えば、タッチが検出される最下位レベルビューは、任意選択的に、ヒットビューと呼ばれ、また、適切な入力として認識されるイベントのセットは、任意選択的に、タッチによるジェスチャを開始する初期タッチのヒットビューに少なくとも部分的に基づいて判定される。
【0118】
ヒットビュー判定モジュール172は、タッチに基づくジェスチャのサブイベントに関連する情報を受信する。アプリケーションが階層状に構成された複数のビューを有するとき、ヒットビュー判定モジュール172は、サブイベントを処理すべき階層内の最下位のビューとして、ヒットビューを識別する。ほとんどの状況では、ヒットビューは、開始サブイベント(例えば、イベント又は潜在的イベントを形成する一連のサブイベントにおける第1のサブイベント)が発生する最も低いレベルのビューである。ヒットビューがヒットビュー判定モジュール172によって識別されると、ヒットビューは、通常、ヒットビューとして識別されたタッチ又は入力ソースと同じタッチ又は入力ソースに関係する全てのサブイベントを受信する。
【0119】
アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ビュー階層内のどのビュー(単数又は複数)が特定の一連のサブイベントを受信すべきかを判定する。いくつかの実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、ヒットビューのみが特定の一連のサブイベントを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、アクティブイベント認識部判定モジュール173は、サブイベントの物理位置を含む全てのビューがアクティブに関わりがあるビューであると判定し、したがって、全てのアクティブに関わりがあるビューが、特定の一連のサブイベントを受信すべきであると判定する。他の実施形態では、タッチサブイベントが1つの特定のビューに関連付けられたエリアに完全に限定された場合でも、階層内の上位のビューは、依然としてアクティブに関わりがあるビューであり続ける。
【0120】
イベントディスパッチャモジュール174は、イベント情報をイベント認識部(例えばイベント認識部180)にディスパッチする。アクティブイベント認識部判定モジュール173を含む実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、アクティブイベント認識部判定モジュール173により判定されたイベント認識部にイベント情報を配信する。いくつかの実施形態では、イベントディスパッチャモジュール174は、個別のイベント受信部182によって取得されるイベント情報をイベントキューに記憶する。
【0121】
いくつかの実施形態では、オペレーティングシステム126は、イベントソート部170を含む。あるいは、アプリケーション136-1がイベントソート部170を含む。更に他の実施形態では、イベントソート部170は、独立型のモジュールであり、又は接触/動きモジュール130などのメモリ102内に記憶されている別のモジュールの一部分である。
【0122】
いくつかの実施形態では、アプリケーション136-1は、各々がアプリケーションのユーザインタフェースの個別のビュー内で発生するタッチイベントを処理する命令を含む、複数のイベント処理部190及び1つ以上のアプリケーションビュー191を含む。アプリケーション136-1の各アプリケーションビュー191は、1つ以上のイベント認識部180を含む。典型的には、個別のアプリケーションビュー191は、複数のイベント認識部180を含む。他の実施形態では、イベント認識部180のうちの1つ以上は、ユーザインタフェースキット、又は、アプリケーション136-1がメソッド及び他のプロパティを継承する上位レベルのオブジェクトなどの、別個のモジュールの一部である。いくつかの実施形態では、個別のイベント処理部190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、GUI更新部178、及び/又はイベントソート部170から受信されたイベントデータ179、のうちの1つ以上を含む。イベント処理部190は、任意選択的に、データ更新部176、オブジェクト更新部177、又はGUI更新部178を利用し又は呼び出して、アプリケーション内部状態192を更新する。あるいは、アプリケーションビュー191のうちの1つ以上が、1つ以上のそれぞれのイベント処理部190を含む。また、いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178のうちの1つ以上は、個別のアプリケーションビュー191に含まれる。
【0123】
個別のイベント認識部180は、イベントソート部170からイベント情報(例えば、イベントデータ179)を受信し、イベント情報からイベントを識別する。イベント認識部180は、イベント受信部182及びイベント比較部184を含む。いくつかの実施形態では、イベント認識部180はまた、メタデータ183及びイベント配信命令188(任意選択的にサブイベント配信命令を含む)の少なくともサブセットも含む。
【0124】
イベント受信部182は、イベントソート部170からイベント情報を受信する。イベント情報は、サブイベント、例えば、タッチ又はタッチの移動についての情報を含む。サブイベントに応じて、イベント情報はまた、サブイベントの位置などの追加情報を含む。サブイベントがタッチの動きに関わるとき、イベント情報はまた任意選択的に、サブイベントの速さ及び方向を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つの向きから別の向きへの(例えば、縦向きから横向きへ、又はその逆の)デバイスの回転を含み、イベント情報は、デバイスの現在の向き(デバイスの姿勢とも呼ぶ)についての対応する情報を含む。
【0125】
イベント比較部184は、イベント情報を、定義済みのイベント又はサブイベントの定義と比較し、その比較に基づいて、イベント又はサブイベントを判定するか、あるいはイベント又はサブイベントの状態を判定若しくは更新する。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、イベント定義186を含む。イベント定義186は、例えばイベント1(187-1)及びイベント2(187-2)などのイベント(例えば、既定の一連のサブイベント)の定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント(187)内のサブイベントは、例えば、タッチの開始、タッチの終了、タッチの移動、タッチのキャンセル、及び複数のタッチを含む。一実施例では、イベント1(187-1)についての定義は、表示されたオブジェクト上のダブルタップである。ダブルタップは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第1のタッチ(タッチ開始)、所定の段階に対する第1のリフトオフ(タッチ終了)、所定の段階に対する表示オブジェクト上の第2のタッチ(タッチ開始)、及び所定の段階に対する第2のリフトオフ(タッチ終了)を含む。別の実施例では、イベント2(187-2)の定義は、表示されたオブジェクト上のドラッグである。ドラッグは、例えば、所定の段階に対する表示オブジェクト上のタッチ(又は接触)、タッチ感知ディスプレイ112にわたるタッチの移動、及びタッチのリフトオフ(タッチ終了)を含む。いくつかの実施形態では、イベントは、1つ以上の関連付けられたイベント処理部190に関する情報も含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、イベント定義187は、個別のユーザインタフェースオブジェクトについてのイベントの定義を含む。いくつかの実施形態では、イベント比較部184は、どのユーザインタフェースオブジェクトがサブイベントに関連付けられているかを判定するヒットテストを実行する。例えば、タッチ感知ディスプレイ112に3つのユーザインタフェースオブジェクトが表示されているアプリケーションビュー内で、タッチ感知ディスプレイ112上でタッチが検出されると、イベント比較部184は、ヒットテストを実行して、3つのユーザインタフェースオブジェクトのうちのどれがタッチ(サブイベント)に関連付けられているかを判定する。表示された各オブジェクトが、個別のイベント処理部190に関連付けられている場合、イベント比較部は、ヒットテストの結果を用いて、どのイベント処理部190をアクティブ化すべきかを判定する。例えば、イベント比較部184は、ヒットテストをトリガするサブイベント及びオブジェクトに関連付けられたイベント処理部を選択する。
【0127】
いくつかの実施形態では、個別のイベント187の定義は、一連のサブイベントがイベント認識部のイベントタイプに対応するかどうかが判定されるまで、イベント情報の配信を遅らせる遅延アクションも含む。
【0128】
個別のイベント認識部180は、一連のサブイベントがイベント定義186のイベントのいずれとも一致しないと判定した場合、個別のイベント認識部180は、イベント不可能、イベント失敗、又はイベント終了の状態に入り、その後は、タッチに基づくジェスチャの次のサブイベントを無視する。この状況では、ヒットビューについてアクティブのままである他のイベント認識部があれば、そのイベント認識部は、進行中のタッチによるジェスチャのサブイベントの追跡及び処理を続行する。
【0129】
いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベント配信システムがどのようにサブイベント配信を実行すべきかをアクティブに関与しているイベント認識部に示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを有するメタデータ183を含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、イベント認識部が互いにどのように相互作用するか、又はイベント認識部が互いにどのように相互作用することが可能となるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。いくつかの実施形態では、メタデータ183は、サブイベントがビュー階層又はプログラム階層における多様なレベルに配信されるかを示す構成可能なプロパティ、フラグ、及び/又はリストを含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベントの1つ以上の特定のサブイベントが認識されるときに、イベントに関連付けられたイベント処理部190をアクティブ化する。いくつかの実施形態では、個別のイベント認識部180は、イベントに関連付けられたイベント情報をイベント処理部190に配信する。イベント処理部190をアクティブ化することは、個別のヒットビューにサブイベントを送信する(及び、送信を延期する)こととは別個である。いくつかの実施形態では、イベント認識部180は、認識したイベントに関連付けられたフラグを投入し、そのフラグに関連付けられたイベント処理部190は、そのフラグを捕らえ、既定のプロセスを実行する。
【0131】
いくつかの実施形態では、イベント配信命令188は、イベント処理部をアクティブ化することなくサブイベントについてのイベント情報を配信するサブイベント配信命令を含む。代わりに、サブイベント配信命令は、一連のサブイベントと関連付けられたイベント処理部に、又はアクティブに関与しているビューにイベント情報を配信する。一連のサブイベント又はアクティブに関与しているビューと関連付けられたイベント処理部は、イベント情報を受信し、所定のプロセスを実行する。
【0132】
いくつかの実施形態では、データ更新部176は、アプリケーション136-1で使用されるデータを作成及び更新する。例えば、データ更新部176は、連絡先モジュール137で使用される電話番号を更新し、又は動画プレイヤモジュールで使用される動画ファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、オブジェクト更新部177は、アプリケーション136-1で使用されるオブジェクトを作成及び更新する。例えば、オブジェクト更新部177は、新たなユーザインタフェースオブジェクトを作成し、又はユーザインタフェースオブジェクトの位置を更新する。GUI更新部178は、GUIを更新する。例えば、GUI更新部178は、表示情報を準備し、タッチ感知ディスプレイ上に表示するために表示情報をグラフィックモジュール132に送る。
【0133】
いくつかの実施形態では、イベント処理部(単数又は複数)190は、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178を含む又はそれらへのアクセスを有する。いくつかの実施形態では、データ更新部176、オブジェクト更新部177、及びGUI更新部178は、個別のアプリケーション136-1又はアプリケーションビュー191の単一モジュールに含まれる。他の実施形態では、それらは、2つ以上のソフトウェアモジュールに含まれる。
【0134】
タッチ感知ディスプレイ上のユーザのタッチのイベント処理に関する前述の記載は、入力デバイスを用いて多機能デバイス100を動作させるための他の形態のユーザ入力にも適用されるが、それらの全てがタッチスクリーン上で開始されるわけではないことを理解されたい。例えば、キーボードの単一又は複数の押圧若しくは保持と任意選択的に連携される、マウスの移動及びマウスボタンの押圧、タッチパッド上のタップ、ドラッグ、スクロールなどの接触の移動、ペンスタイラス入力、デバイスの移動、口頭による命令、検出された眼の動き、バイオメトリック入力、並びに/又はそれらの任意の組み合わせを、任意選択的に、認識するイベントを定義するサブイベントに対応する入力として利用する。
【0135】
図2は、いくつかの実施形態に係る、タッチスクリーン112を有するポータブル多機能デバイス100を示す。タッチスクリーンは、任意選択的に、ユーザインタフェース(user interface、UI)200内に1つ以上のグラフィックを表示する。本実施形態、並びに以下で説明される他の実施形態では、ユーザは、例えば、1本以上の指202(図には正確な縮尺では描かれていない)又は1つ以上のスタイラス203(図には正確な縮尺では描かれていない)を使用して、グラフィック上でジェスチャを実施することによって、それらのグラフィックのうちの1つ以上を選択することが可能となる。いくつかの実施形態では、1つ以上のグラフィックの選択は、ユーザが、その1つ以上のグラフィックとの接触を中断する場合に実施される。いくつかの実施形態では、ジェスチャは、デバイス100と接触した指の、1回以上のタップ、1回以上のスワイプ(左から右へ、右から左へ、上向きに及び/若しくは下向きに)、並びに/又は、ローリング(右から左へ、左から右へ、上向きに及び/若しくは下向きに)を、任意選択的に含む。一部の実装形態又は状況では、グラフィックとの不測の接触は、そのグラフィックを選択するものではない。例えば、選択に対応するジェスチャがタップである場合、アプリケーションアイコンの上をスイープするスワイプジェスチャは、任意選択的に、対応するアプリケーションを選択するものではない。
【0136】
デバイス100はまた、任意選択的に、「ホーム」ボタン又はメニューボタン204などの1つ以上の物理ボタンを含む。前述したように、メニューボタン204は、任意選択的にデバイス100上で実行されるアプリケーションのセット内の任意のアプリケーション136にナビゲートするために、任意選択的に使用される。あるいは、いくつかの実施形態では、メニューボタンは、タッチスクリーン112に表示されるGUI内のソフトキーとして実装される。
【0137】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、タッチスクリーン112、メニューボタン204、デバイスの電源をオン/オフにしてデバイスをロックするプッシュボタン206、音量調整ボタン(単数又は複数)208、加入者識別モジュール(SIM)カードスロット210、ヘッドセットジャック212、及びドッキング/充電用外部ポート124を含む。プッシュボタン206は、任意選択的に、ボタンを押し下げて、既定の期間にわたってボタンを押し下げた状態に保持することによって、デバイスの電源をオン/オフするため、ボタンを押し下げて、既定の時間が経過する前にボタンを解放することによってデバイスをロックするため、及び/又はデバイスをロック解除する、若しくはロック解除プロセスを開始するために、使用される。代替の実施形態では、デバイス100は、マイクロフォン113を介して、いくつかの機能をアクティブ化又は非アクティブ化するための口頭入力もまた受け入れる。デバイス100は、任意選択的に、タッチスクリーン112上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ165、及び/又はデバイス100のユーザに対するタクタイル出力を生成する1つ以上のタクタイル出力生成器167もまた含む。
【0138】
図3は、いくつかの実施形態に係る、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する例示的な多機能デバイスのブロック図である。デバイス300は、ポータブル型である必要はない。いくつかの実施形態では、デバイス300は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、マルチメディアプレイヤデバイス、ナビゲーションデバイス、教育的デバイス(子供の学習玩具など)、ゲームシステム、又は制御デバイス(例えば、家庭用又は業務用コントローラ)である。デバイス300は、通常、1つ以上の処理ユニット(CPU)310、1つ以上のネットワーク又は他の通信インタフェース360、メモリ370、及びこれらの構成要素を相互接続する1つ以上の通信バス320を含む。通信バス320は、任意選択的に、システム構成要素間の通信を相互接続及び制御する回路(チップセットと呼ばれることもある)を含む。デバイス300は、ディスプレイ340を含む入出力(I/O)インタフェース330を含み、ディスプレイ340は、通常、タッチスクリーンディスプレイである。I/Oインタフェース330はまた、任意選択的に、キーボード及び/又はマウス(若しくは他のポインティングデバイス)350並びにタッチパッド355と、デバイス300上にタクタイル出力を生成する(例えば、図1Aを参照して前述したタクタイル出力生成器(単数又は複数)167に類似している)タクタイル出力生成器357と、センサ359(例えば、光、加速度、近接、タッチ感知、及び/又は図1Aを参照して前述した、接触強度センサ(単数又は複数)165に類似している接触強度センサ)とを含む。メモリ370は、DRAM、SRAM、DDR RAM、又は他のランダムアクセスソリッドステートメモリデバイスなどの高速ランダムアクセスメモリを含み、任意選択的に、1つ以上の磁気ディスク記憶デバイス、光ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の不揮発性ソリッドステート記憶デバイスなどの不揮発性メモリを含む。メモリ370は、任意選択で、CPU(単数又は複数)310からリモートに位置する1つ以上の記憶デバイスを含む。いくつかの実施形態では、メモリ370は、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102内に記憶されているプログラム、モジュール、及びデータ構造に類似したプログラム、モジュール、及びデータ構造、又はそのサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、任意選択で、ポータブル多機能デバイス100のメモリ102に存在しない追加のプログラム、モジュール、及びデータ構造を記憶する。例えば、デバイス300のメモリ370は、任意選択的に、描画モジュール380、プレゼンテーションモジュール382、ワードプロセッシングモジュール384、ウェブサイト作成モジュール386、ディスクオーサリングモジュール388、及び/又はスプレッドシートモジュール390を記憶するのに対して、ポータブル多機能デバイス100(図1A)のメモリ102は、任意選択的に、これらのモジュールを記憶しない。
【0139】
図3の上記で識別した要素は各々、任意選択的に、前述したメモリデバイスのうちの1つ以上の中に記憶される。上記で識別したモジュールは各々、前述した機能を実行する命令セットに対応する。上記で識別したモジュール又はコンピュータプログラム(例えば、命令セット又は命令を含む)は、別個のソフトウェアプログラム((例えば、命令を含む)コンピュータプログラムなど)、手順、又はモジュールとして実装される必要はなく、したがって様々な実施形態では、これらのモジュールの様々なサブセットが、任意選択的に組み合わされ、又は他の方法で再構成される。いくつかの実施形態では、メモリ370は、任意選択的に、上記で識別したモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶する。更に、メモリ370は、上記で説明されていない追加のモジュール及びデータ構造を任意選択的に記憶する。
【0140】
次に、任意選択的に、例えばポータブル多機能デバイス100に実装されるユーザインタフェースの実施形態に注意を向ける。
【0141】
図4Aは、いくつかの実施形態に係る、ポータブル多機能デバイス100上のアプリケーションのメニューの例示的なユーザインタフェースを示す。同様のユーザインタフェースは、デバイス300上に任意選択的に実装される。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース400は、以下の要素、又はそれらのサブセット若しくはスーパーセットを含む。
●セルラ信号及びWi-Fi信号などの無線通信(単数又は複数)用の信号強度インジケータ(単数又は複数)402、
●時刻404、
●Bluetoothインジケータ405、
●バッテリ状況インジケータ406、
●以下のような、頻繁に使用されるアプリケーションのアイコンを有するトレイ408
○不在着信又はボイスメールメッセージの数のインジケータ414を任意選択的に含む、「電話」とラベル付けされた、電話モジュール138のアイコン416、
○未読電子メールの数のインジケータ410を任意選択的に含む、「メール」とラベル付けされた、電子メールクライアントモジュール140のアイコン418、
○「ブラウザ」とラベル付けされた、ブラウザモジュール147のアイコン420、及び
○「iPod」とラベル付けされる、iPod(Apple Inc.の商標)モジュール152とも称される動画及び音楽プレイヤモジュール152用のアイコン422、及び
●以下のような、他のアプリケーションのアイコン、
○「メッセージ」とラベル付けされた、IMモジュール141のアイコン424、
○「カレンダー」とラベル付けされた、カレンダーモジュール148のアイコン426、
○「写真」とラベル付けされた、画像管理モジュール144のアイコン428、
○「カメラ」とラベル付けされた、カメラモジュール143のアイコン430、
○「オンライン動画」とラベル付けされた、オンライン動画モジュール155のアイコン432、
○「株価」とラベル付けされた、株価ウィジェット149-2のアイコン434、
○「地図」とラベル付けされた、地図モジュール154のアイコン436、
○「天気」とラベル付けされた、気象ウィジェット149-1のアイコン438、
○「時計」とラベル付けされた、アラーム時計ウィジェット149-4のアイコン440、
○「トレーニングサポート」とラベル付けされた、トレーニングサポートモジュール142のアイコン442、
○「メモ」とラベル付けされた、メモモジュール153のアイコン444、及び
○デバイス100及びその様々なアプリケーション136の設定へのアクセスを提供する、「設定」とラベル付けされた、設定アプリケーション又はモジュールのアイコン446。
【0142】
図4Aに示すアイコンラベルは、単なる例示であることに留意されたい。例えば、動画及び音楽プレイヤモジュール152のアイコン422は、「音楽」又は「音楽プレイヤ」とラベル付けされる。他のラベルが、様々なアプリケーションアイコンのために、任意選択的に使用される。いくつかの実施形態では、個別のアプリケーションアイコンに関するラベルは、個別のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前を含む。いくつかの実施形態では、特定のアプリケーションアイコンのラベルは、その特定のアプリケーションアイコンに対応するアプリケーションの名前とは異なる。
【0143】
図4Bは、ディスプレイ450(例えば、タッチスクリーンディスプレイ112)とは別個のタッチ感知面451(例えば、図3のタブレット又はタッチパッド355)を有するデバイス(例えば、図3のデバイス300)上の例示的なユーザインタフェースを示す。デバイス300はまた、任意選択的に、タッチ感知面451上の接触の強度を検出する1つ以上の接触強度センサ(例えば、センサ359のうちの1つ以上)、及び/又はデバイス300のユーザに対してタクタイル出力を生成する1つ以上のタクタイル出力生成器357を含む。
【0144】
以下の例のうちのいくつかは、タッチスクリーンディスプレイ112(タッチ感知面及びディスプレイが組み合わされている)上の入力を参照して与えられるが、いくつかの実施形態では、デバイスは、図4Bに示すように、ディスプレイとは別個のタッチ感知面上の入力を検出する。いくつかの実施形態では、タッチ感知面(例えば、図4Bの451)は、ディスプレイ(例えば、450)上の一次軸(例えば、図4Bの453)に対応する一次軸(例えば、図4Bの452)を有する。これらの実施形態によれば、デバイスは、ディスプレイ上のそれぞれの位置に対応する位置(例えば、図4Bでは、460は468に対応し、462は470に対応する)で、タッチ感知面451との接触(例えば、図4Bの460及び462)を検出する。このようにして、タッチ感知面(例えば、図4Bの451)上でデバイスによって検出されるユーザ入力(例えば、接触460及び462、並びにこれらの移動)は、タッチ感知面がディスプレイとは別個であるとき、多機能デバイスのディスプレイ(例えば、図4Bの450)上のユーザインタフェースを操作するために、デバイスによって使用される。同様の方法が、本明細書に記載の他のユーザインタフェースに任意選択的に使用されることを理解されたい。
【0145】
加えて、以下の例は、主に指入力(例えば、指接触、指タップジェスチャ、指スワイプジェスチャ)を参照して与えられる一方、いくつかの実施形態では、指入力のうちの1つ以上が別の入力デバイスからの入力(例えば、マウスベースの入力又はスタイラス入力)に置き換えられることを理解されたい。例えば、スワイプジェスチャは、任意選択的に、(例えば、接触の代わりに、)マウスクリックであって、その後に(例えば、接触の移動の代わりに)スワイプの経路に沿ったカーソルの移動を伴うマウスクリックによって置き換えられる。別の例として、タップジェスチャは、任意選択的に、カーソルがタップジェスチャの位置上に位置する間は、(例えば、接触を検出して、それに続いて接触の検出を停止する代わりに)マウスクリックによって置き換えられる。同様に、複数のユーザ入力が同時に検出されるとき、複数のコンピュータマウスが、任意選択的に、同時に使用され、又はマウス及び指の接触が、任意選択的に、同時に使用されることを理解されたい。
【0146】
図5Aは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。デバイス500は、本体502を含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、デバイス100及び300(例えば、図1A図4B)に関して説明された特徴のうちのいくつか又は全てを含むことができる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、タッチ感知ディスプレイスクリーン504、以下ではタッチスクリーン504を有する。あるいは、又はタッチスクリーン504に加えて、デバイス500は、ディスプレイ及びタッチ感知面を有する。デバイス100及び300と同様に、いくつかの実施形態では、タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)は、任意選択的に、加えられている接触(例えば、タッチ)の強度を検出する1つ以上の強度センサを含む。タッチスクリーン504(又はタッチ感知面)の1つ以上の強度センサは、タッチの強度を表す出力データを提供することができる。デバイス500のユーザインタフェースは、タッチ(複数)に、その強度に基づいて応答することができ、これは、異なる強度のタッチが、デバイス500上で異なるユーザインタフェース動作を呼び出すことができることを意味する。
【0147】
タッチ強度を検出し処理する例示的な技術は、例えば、それぞれ全体が参照により本明細書に組み込まれる関連出願である、国際公開第WO/2013/169849号として公開された、2013年5月8日出願の国際特許出願第PCT/US2013/040061号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Displaying User Interface Objects Corresponding to an Application」、及び国際公開第WO/2014/105276号として公開された、2013年11月11日出願の国際特許出願第PCT/US2013/069483号、「Device,Method,and Graphical User Interface for Transitioning Between Touch Input to Display Output Relationships」を参照されたい。
【0148】
いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上の入力機構506及び508を有する。入力機構506及び508は、含まれる場合、物理的であり得る。物理的入力機構の例としては、プッシュボタン及び回転可能機構が挙げられる。いくつかの実施形態では、デバイス500は、1つ以上のアタッチメント機構を有する。そのようなアタッチメント機構は、含まれる場合、例えば帽子、眼鏡類、イアリング、ネックレス、シャツ、ジャケット、ブレスレット、ウォッチのバンド、チェーン、ズボン、ベルト、靴、財布、バックパックなどにデバイス500を取り付けることを可能にすることができる。これらのアタッチメント機構は、ユーザがデバイス500を着用することを可能にする。
【0149】
図5Bは、例示的なパーソナル電子デバイス500を示す。いくつかの実施形態では、デバイス500は、図1A図1B、及び図3に関して説明した構成要素のうちのいくつか又は全てを含むことができる。デバイス500は、I/Oセクション514を1つ以上のコンピュータプロセッサ516及びメモリ518に動作可能に結合するバス512を有する。I/Oセクション514は、ディスプレイ504に接続することができ、ディスプレイ504は、タッチ感知構成要素522と、任意選択で強度センサ524(例えば、接触強度センサ)とを有することができる。加えて、I/Oセクション514は、Wi-Fi、Bluetooth、近距離通信(near field communication、NFC)、セルラ、及び/又は他の無線通信技術を使用してアプリケーション及びオペレーティングシステムデータを受信する通信ユニット530と接続することができる。デバイス500は、入力機構506及び/又は508を含むことができる。入力機構506は、任意選択的に、例えば、回転可能な入力デバイスであるか、又は押下可能且つ回転可能な入力デバイスである。いくつかの実施例では、入力機構508は、任意選択的にボタンである。
【0150】
いくつかの実施例では、入力機構508は、任意選択的にマイクロフォンである。パーソナル電子デバイス500は、任意選択的に、GPSセンサ532、加速度計534、方向センサ540(例えば、コンパス)、ジャイロスコープ536、動きセンサ538、及び/又はそれらの組み合わせなどの様々なセンサを含み、それらは全て、I/Oセクション514に動作可能に接続することができる。
【0151】
パーソナル電子デバイス500のメモリ518は、コンピュータ実行可能命令を記憶する1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含むことができ、それらの命令は、1つ以上のコンピュータプロセッサ516によって実行されると、例えば、コンピュータプロセッサに、プロセス700、900及びプロセス1100(図7、9及び図11A図11B)を含む、以下で説明される技術を実行させることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、若しくはデバイスによって、又は命令実行システム、装置、若しくはデバイスに関連して、使用されるコンピュータ実行可能命令を、有形に含み又は記憶することができる任意の媒体であり得る。いくつかの実施例では、記憶媒体は、一時的コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施例では、記憶媒体は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、それらに限定されるものではないが、磁気記憶装置、光学記憶装置、及び/又は半導体記憶装置を含むことができる。そのような記憶装置の例としては、磁気ディスク、CD、DVD、又はBlu-ray技術に基づく光学ディスク、並びにフラッシュ、ソリッドステートドライブなどの永続性ソリッドステートメモリなどが挙げられる。パーソナル電子デバイス500は、図5Bの構成要素及び構成に限定されるものではなく、他の又は追加の構成要素を複数の構成で含むことができる。
【0152】
本明細書で使用されるとき、「アフォーダンス」という用語は、任意選択的にデバイス100、300、及び/又は500(図1A図3、及び図5A図5B)のディスプレイスクリーンに表示される、ユーザ相互作用グラフィカルユーザインタフェースオブジェクトを指す。例えば、画像(例えば、アイコン)、ボタン、及び文字(例えば、ハイパーリンク)は各々、任意選択的に、アフォーダンスを構成する。
【0153】
本明細書で使用される「フォーカスセレクタ」という用語は、ユーザが相互作用しているユーザインタフェースの現在の部分を示す入力要素を指す。カーソル又は他の位置マーカを含むいくつかの実装形態では、カーソルが「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってカーソルが特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の上に位置する間に、入力(例えば、押圧入力)がタッチ感知面(例えば、図3のタッチパッド355又は図4Bのタッチ感知面451)上で検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素は、検出された入力に従って調整される。タッチスクリーンディスプレイ上のユーザインタフェース要素との直接相互作用を可能にするタッチスクリーンディスプレイ(例えば、図1Aのタッチ感知ディスプレイシステム112又は図4Aのタッチスクリーン112)を含むいくつかの実装形態では、タッチスクリーン上の検出された接触が「フォーカスセレクタ」として作用し、したがってタッチスクリーンディスプレイ上の特定のユーザインタフェース要素(例えば、ボタン、ウィンドウ、スライダ、又は他のユーザインタフェース要素)の位置で入力(例えば、接触による押圧入力)が検出されたとき、特定のユーザインタフェース要素が、検出された入力に従って調整される。いくつかの実装形態では、(例えば、フォーカスを1つのボタンから別のボタンへ動かすためにタブキー又は矢印キーを使用することによって)タッチスクリーンディスプレイ上の対応するカーソルの移動又は接触の移動なしに、フォーカスがユーザインタフェースの1つの領域からユーザインタフェースの別の領域に動かされ、これらの実装形態では、フォーカスセレクタは、ユーザインタフェースの種々の領域間でのフォーカスの移動に従って移動する。フォーカスセレクタが取る具体的な形態に関わらず、フォーカスセレクタは、概して、ユーザが意図するユーザインタフェースとの相互作用を(例えば、ユーザがそれを通じて相互作用することを意図しているユーザインタフェースの要素をデバイスに示すことによって)通信するためにユーザによって制御されるユーザインタフェース要素(又はタッチスクリーンディスプレイ上の接触)である。例えば、タッチ感知面(例えば、タッチパッド又はタッチスクリーン)上で押圧入力が検出されている間の、個別のボタンの上のフォーカスセレクタ(例えば、カーソル、接触、又は選択ボックス)の位置は、その個別のボタンを(そのデバイスのディスプレイ上に示される他のユーザインタフェース要素ではなく)アクティブ化することをユーザが意図していることを示すものである。
【0154】
本明細書及び特許請求の範囲において使用されるとき、接触の「特性強度」という用語は、接触の1つ以上の強度に基づく、その接触の特性を指す。いくつかの実施形態では、特性強度は複数の強度サンプルに基づく。特性強度は、任意選択的に、既定の数の強度サンプル、すなわち、既定のイベント(例えば、接触を検出した後、接触のリフトオフを検出する前、接触の移動の開始を検出する前若しくは後、接触の終了を検出する前、接触の強度の増大を検出する前若しくは後、及び/又は、接触の強度の減少を検出する前若しくは後の)に関連する所定の時間(例えば、0.05、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10秒)の間に収集された強度サンプルのセットに基づく。接触の特性強度は、任意選択的に、接触の強度の最大値、接触の強度の平均(mean)値、接触の強度の平均(average)値、接触の強度の上位10パーセンタイル値、接触の強度の最大の2分の1の値、接触の強度の最大の90パーセントの値などのうちの1つ以上に基づいている。いくつかの実施形態では、特性強度を判定する際に(例えば、特性強度が経時的な接触の強度の平均であるときに)、接触の持続期間が使用される。いくつかの実施形態では、特性強度は、ユーザによって動作が実行されたかどうかを判定するために、1つ以上の強度閾値のセットと比較される。例えば、1つ以上の強度閾値のセットは、任意選択的に、第1の強度閾値及び第2の強度閾値を含む。この例では、第1の閾値を超えない特性強度を有する接触は第1の動作をもたらし、第1の強度閾値を上回るが第2の強度閾値を超えない特性強度を有する接触は第2の動作をもたらし、第2の閾値を超える特性強度を有する接触は第3の動作をもたらす。いくつかの実施形態では、特性強度と1つ以上の閾値との間の比較は、第1の動作を実行するべきか、それとも第2の動作を実行するべきかを判定するために使用されるのではなく、1つ以上の動作を実行するべきか否か(例えば、個別の動作を実行するべきか、それとも個別の動作を実行するのを取り止めるべきか)を判定するために使用される。
【0155】
本明細書では、「インストール済みアプリケーション」は、電子デバイス(例えば、デバイス100、300、及び/又は500)上へダウンロードされ、デバイス上で起動する準備ができた(例えば、開かれた)ソフトウェアアプリケーションを指す。いくつかの実施形態では、ダウンロードされたアプリケーションは、ダウンロードされたパッケージからプログラム部分を抽出し、抽出された部分をコンピュータシステムのオペレーティングシステムと統合するインストールプログラムによって、インストール済みアプリケーションになる。
【0156】
本明細書では、「開いているアプリケーション」又は「実行中のアプリケーション」という用語は、保持された状態情報(例えば、デバイス/グローバル内部状態157及び/又はアプリケーション内部状態192の一部として)を有するソフトウェアアプリケーションを指す。開いている又は実行中のアプリケーションは、任意選択的に、以下のタイプのアプリケーションのうちのいずれか1つである。
●アプリケーションが使用されているデバイスのディスプレイスクリーンに現在表示されているアクティブなアプリケーション、
●現在表示されていないが、アプリケーションに対する1つ以上のプロセスが1つ以上のプロセッサによって処理されている背景アプリケーション(又は背景プロセス)、並びに
●稼働していないが、(それぞれ、揮発性及び不揮発性の)メモリに記憶されており、且つアプリケーションの実行を再開するために使用することができる状態情報を有する、中断又は休止状態のアプリケーション。
【0157】
本明細書では、「閉じているアプリケーション」という用語は、保持された状態情報を有していないソフトウェアアプリケーションを指す(例えば、閉じているアプリケーションに対する状態情報は、デバイスのメモリ内に記憶されていない)。したがって、アプリケーションを閉じることは、アプリケーションに対するアプリケーションプロセスを停止及び/又は除去し、アプリケーションに対する状態情報をデバイスのメモリから除去することを含む。概して、第1のアプリケーション中に第2のアプリケーションを開いても、第1のアプリケーションは閉じない。第2のアプリケーションが表示されており、且つ第1のアプリケーションが表示を停止されたとき、第1のアプリケーションは背景アプリケーションになる。
【0158】
次に、ポータブル多機能デバイス100、デバイス300、又はデバイス500などの電子デバイス上で実施されるユーザインタフェース(「UI」)及び関連プロセスの実施形態に注意を向ける。
【0159】
図6A図6AFは、いくつかの実施形態に係る、デジタルクレデンシャルを登録するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、図7におけるプロセスを含む、後述のプロセスを説明するために使用される。
【0160】
図6Aは、タッチ感知ディスプレイ602を備えるスマートフォンである電子デバイス600を示す。いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、デバイス100、300、及び/又は500の1つ以上の特徴を含む。電子デバイス600は、ウォレットユーザインタフェース604を示す。ウォレットユーザインタフェース604は、電子デバイス600上(例えば、電子デバイス600のセキュア要素内)に記憶されたデジタルクレデンシャル606A~606Eの表現を含む。デジタルクレデンシャル表現606A~606Eは、デジタル支払いクレデンシャル表現606A~606C(例えば、商品及びサービスの支払いを行うために使用することができるデジタルクレデンシャル)と、デジタルアクセスクレデンシャル表現606D~606E(例えば、航空会社のフライト、イベントなどの商品及びサービスへのアクセスをユーザが得るために使用することができるデジタルクレデンシャル)とを含む。ウォレットユーザインタフェース604はまた、新しいデジタルクレデンシャルを電子デバイス600に追加する(例えば、新しいデジタルクレデンシャルを電子デバイス600に登録する)ためのプロセスを開始するために選択可能なオプション606Fを含む。図6Aにおいて、電子デバイスは、オプション606Fの選択に対応するユーザ入力608を検出する。
【0161】
図6Bでは、ユーザ入力608に応じて、電子デバイス600はユーザインタフェース610を表示する。ユーザインタフェース610は、異なるタイプのデジタルクレデンシャルを電子デバイス600に追加する(例えば、異なるタイプのデジタルクレデンシャルを電子デバイス600に登録する)ための複数のオプション612A~612Eを含む。オプション612Aは、新しいデジタル支払いクレデンシャルを申請する(例えば、デジタル支払いクレデンシャルとして追加される新しい支払いカードを申請する)ために選択可能である。オプション612Bは、電子デバイス600にデジタル口座残高クレデンシャルを追加するために選択可能である。オプション612Cは、電子デバイス600にデジタル支払いクレデンシャルを追加するために選択可能である。オプション612Dは、電子デバイス600にデジタルトランジットクレデンシャルを追加するために選択可能である。オプション612Eは、電子デバイス600にデジタル識別クレデンシャルを追加するために選択可能である。ユーザインタフェース610はまた、ユーザインタフェース610を閉じ、ウォレットユーザインタフェース604に戻るために選択可能なオプション612Fを含む。図6Bでは、電子デバイス600は、オプション612Eの選択に対応するユーザ入力614を検出する。
【0162】
図6Cでは、ユーザ入力614に応じて、電子デバイス600はユーザインタフェース616を表示する。ユーザインタフェース616は、ユーザインタフェース616を閉じてウォレットユーザインタフェース604に戻るために選択可能なオプション618Lと、ユーザインタフェース610に戻るために選択可能なオプション618Mとを含む。ユーザインタフェース616はまた、ユーザが電子デバイス600に追加したいデジタル識別クレデンシャルの地理的領域を示すためにユーザによって選択可能な地理的領域オプション618A~618Kを含む。図示の実施形態では、地理的領域オプション618A~618Kは、それぞれの異なる状態に対応する。図6Cでは、電子デバイス600は、ジョージアの地理的領域(例えば、州)に対応する地理的オプション618Aの選択に対応するユーザ入力620を検出する。
【0163】
図6Dでは、ユーザ入力620に応じて、電子デバイス600はユーザインタフェース622を表示する。ユーザインタフェース622は、ユーザインタフェース622の表示を停止してユーザインタフェース616に戻るために選択可能なオプション624Aを含む。ユーザインタフェース622はまた、オプション624B~624Cを含む。オプション624Bは、新しいデジタル識別クレデンシャルを電子デバイス600及び追加の電子デバイス(この場合、スマートウォッチ(例えば、電子デバイス600に対応する及び/又は関連付けられたスマートウォッチ))に登録するために選択可能である。オプション624Cは、任意の他の電子デバイスに新しいデジタル識別クレデンシャルを登録することなく、電子デバイス600のみに新しいデジタル識別クレデンシャルを登録するために選択可能である。図6Dでは、電子デバイス600は、オプション624Bの選択に対応するユーザ入力626を検出する。
【0164】
図6Eでは、ユーザ入力626に応じて、電子デバイス600は、物理識別キャプチャユーザインタフェース627を表示する。物理識別キャプチャユーザインタフェース627は、物理識別キャプチャユーザインタフェース627を閉じてウォレットユーザインタフェース604に戻るために選択可能なキャンセルオプション628B(例えば、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録をキャンセルするために選択可能)を含む。物理識別キャプチャユーザインタフェース627はまた、電子デバイス600上のカメラを使用して、ユーザが電子デバイス600に追加したいデジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャル(例えば、物理識別カード)の前面の画像をキャプチャするようにユーザに命令する命令628Aを含む。一部の実施形態では、識別キャプチャユーザインタフェース627は、電子デバイス600のカメラのビューファインダを自動的に含む。
【0165】
図6Fにおいて、ユーザは、電子デバイス600のカメラの前に物理識別クレデンシャル630を配置しており、物理識別キャプチャユーザインタフェース627は、電子デバイス600のカメラを介してキャプチャし及び/又は受信されている画像データ(例えば、ビューファインダ)を示すカメラキャプチャ領域628Cを表示する。図6Fでは、電子デバイス600は、物理識別クレデンシャル630の前面がカメラの視野内にあることを検出し(例えば、カメラキャプチャ領域628Cが、潜在的に物理識別クレデンシャルであると認識される形状を有するオブジェクトを示すことを検出し)、物理識別クレデンシャル630の前面の画像を自動的にキャプチャする。いくつかの実施形態では、物理識別キャプチャユーザインタフェース627は、ユーザが電子デバイス600にユーザ入力を提供して物理識別クレデンシャル630の前面の画像をキャプチャすることができるように、シャッターボタンを含む。
【0166】
図6Gにおいて、電子デバイス600が物理識別クレデンシャル630の前面の画像をキャプチャしたことに応じて、ユーザインタフェース627は、キャプチャされた画像をカメラキャプチャ領域628Cに表示する。ユーザインタフェース627はまた、キャプチャされた画像が許容可能である(例えば、十分に鮮明であり、物理識別クレデンシャル630の前面をキャプチャする)ことを示すために選択可能なオプション628Dと、物理識別クレデンシャル630の前面の新しい画像をキャプチャするために図6Fのユーザインタフェース627に戻るために選択可能なオプション628Eとを表示する。図6Gでは、電子デバイス600は、オプション628Dの選択に対応するユーザ入力632を検出する。
【0167】
図6Hにおいて、ユーザ入力632に応じて、電子デバイス600は、物理識別クレデンシャル630の裏面の写真を撮るようにユーザに命令する更新された命令628Fでユーザインタフェース627を更新する。図6Iにおいて、ユーザは、物理識別クレデンシャル630を裏返しており、カメラキャプチャ領域628Cは、電子デバイス600のカメラを介してキャプチャし及び/又は受信されている画像データを再び示している。図6Iでは、電子デバイス600は、物理識別クレデンシャル630の裏面がカメラの視野内にあることを検出し(例えば、カメラキャプチャ領域628Cが、潜在的に物理識別クレデンシャルであると認識される形状を有するオブジェクトを示すことを検出し)、物理識別クレデンシャル630の裏面の画像を自動的にキャプチャする。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース627は、ユーザが電子デバイス600にユーザ入力を提供して物理識別クレデンシャル630の裏面の画像をキャプチャすることができるように、シャッターボタンを含む。
【0168】
図6Iにおいて、電子デバイス600が物理識別クレデンシャル630の裏面の画像をキャプチャしたことに応じて、ユーザインタフェース627は、キャプチャされた画像をカメラキャプチャ領域628Cに表示する。ユーザインタフェース627はまた、キャプチャされた画像が許容可能である(例えば、十分に鮮明であり、物理識別クレデンシャル630の裏面をキャプチャする)ことを示すために選択可能なオプション628Gと、物理識別クレデンシャル630の前面の新しい画像をキャプチャするために図6Hのユーザインタフェース627に戻るために選択可能なオプション628Hとを表示する。図6Jを参照すると、電子デバイス600は、オプション628Gの選択に対応するユーザ入力634を検出する。
【0169】
図6Kでは、ユーザ入力634に応じて、電子デバイス600はライブネスチェックユーザインタフェース636を表示する。図6Kにおいて、ライブネスチェックユーザインタフェース636は、ライブネスチェックユーザインタフェース636を閉じてウォレットユーザインタフェース604に戻るために選択可能なオプション638A(例えば、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録をキャンセルするために選択可能)を含む。ライブネスチェックユーザインタフェース636はまた、ライブネスチェック情報の提供に進み、電子デバイス600への新たなデジタル識別クレデンシャルの登録に進むように選択可能なオプション638Bを含む。図6Kを参照すると、電子デバイス600は、オプション638Bの選択に対応するユーザ入力640を検出する。
【0170】
図6Lにおいて、ユーザ入力640に応じて、電子デバイス600は、ライブネスチェックユーザインタフェース636を更新して、電子デバイス600のカメラ(例えば、カメラ639、正面/ユーザ向きカメラ)を介してキャプチャし及び/又は受信されている画像データを示すカメラキャプチャ領域638Cを、ユーザが自分の顔をカメラのフレーム内に位置付けるための命令と共に表示する。図6Lにおいて、カメラキャプチャ領域638Cは、カメラ639によってキャプチャされているときのユーザの顔の画像を示す。
【0171】
図6Mにおいて、カメラキャプチャ領域638Cがユーザの顔を示すことを検出したことに応じて、及び/又は閾値期間が経過した後、電子デバイス600は、1つ以上のジェスチャを実行することによってライブネスチェック情報を提供するようにユーザに命令する命令638Dを含むように、ライブネスチェックユーザインタフェース636を更新する。1つ以上のジェスチャは、複数の可能なジェスチャから選択される(例えば、ランダムに又は擬似ランダムに選択される)。図6Mでは、命令638Dは、ユーザが電子デバイス600が振動していると感じるまで、ユーザに頭部を右に向けるように命令する。ユーザインタフェース636はまた、命令638Dによって命令されたジェスチャのアニメーション化された(例えば、動く)デモンストレーションを示すデモンストレーション638Eを含む。ユーザインタフェース636はまた、様々なアクセシビリティオプションを明らかにするために選択可能なオプション638Fを含む。いくつかの実施形態では、アクセシビリティオプションは、例えば、ジェスチャを変更するオプション(例えば、ユーザが要求されたジェスチャを物理的に実行することができない場合)、及び/又は電子デバイス600が命令されたジェスチャの検出を開始するときをユーザが指示することを可能にするオプションを含む。
【0172】
図6Nでは、デモンストレーション638Eが進行して、デモンストレーションアバターが右に頭部を向けている様子を示している。図6Oにおいて、デモンストレーション638Eは更に進行して、デモンストレーションアバターがその頭部を右に向けていることを示す。
【0173】
図6Pにおいて、電子デバイス600は、デモンストレーション638Eをカメラキャプチャ領域638Cに置き換える。いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、デモンストレーション638Eが閾値期間にわたって表示された後、及び/又はデモンストレーション638Eが命令されたジェスチャを所定の回数デモンストレーションした後、及び/又はユーザ入力(例えば、ユーザが命令されたジェスチャを実行する準備ができていることを示すユーザ入力)に応じて、デモンストレーション638Eをカメラキャプチャ領域638Cに置き換える。
【0174】
図6P図6Rは、電子デバイス600が振動するまで、ユーザが自分の頭部をランに向ける命令されたジェスチャを成功裏に実行する第1の例示的なシナリオを示す。図6Qでは、カメラキャプチャ領域638Cは、ユーザが自分の頭部を右に向けている様子を示し、図6Rでは、ユーザが要求されたジェスチャを実行したという判定に応じて、ユーザインタフェース636は、要求されたジェスチャが検出されたことを示す確認638Gを示し、電子デバイス600は、要求されたジェスチャが検出されたことを示すタクタイル出力(例えば、ハプティック出力、振動)を出力する。一部の実施形態では、ユーザが命令されたジェスチャを実行したかどうか(例えば、命令されたジェスチャが検出されたかどうか)の判定は、機械学習モデル(例えば、電子デバイス600に記憶された機械学習モデル)に基づいて行われる。
【0175】
図6Sは、ユーザが命令されたジェスチャを実行しない第2の例示的なシナリオを示す。図6Sでは、閾値持続時間後(例えば、カメラキャプチャ領域638Cが閾値持続時間にわたって表示された後、及び/又は命令638Dが閾値持続時間にわたって表示された後)に命令されたジェスチャが検出されなかったという判定に従って、電子デバイス600は、カメラキャプチャ領域638Cの表示をデモンストレーション638Eに置き換える。電子デバイス600はまた、異なるジェスチャを要求するためにユーザによって選択可能なオプション638Hを表示する。
【0176】
図6Tにおいて、命令されたジェスチャが第2の閾値持続時間の後に検出されなかったという判定に従って、電子デバイス600は、命令されたジェスチャが検出されなかったことを示すインジケーション638Iを表示する。電子デバイス600はまた、以前に命令されたジェスチャを再試行するために選択可能なオプション638Jと、異なるジェスチャを要求するために選択可能なオプション638Kとを表示する。図6Tでは、電子デバイス600は、オプション638Kの選択に対応するユーザ入力642を検出する。
【0177】
図6Uにおいて、ユーザ入力642に応じて、電子デバイス600は、異なるジェスチャを実行するようにユーザに命令する命令638Dを更新することによって、ライブネスチェックユーザインタフェース636を更新する。図6Uでは、命令638Dは、ここで、電子デバイス600が振動しているとユーザが感じるまで微笑むようにユーザに命令する。デモンストレーション638Eもまた、新しいジェスチャのデモンストレーションで更新される。図6Uでは、ライブネスチェックユーザインタフェース636は、ユーザが要求されたジェスチャを実行する準備ができていることを示すためにユーザによって選択可能な新しいオプション638Lも含む。図6Uを参照すると、電子デバイス600は、オプション638Lの選択に対応するユーザ入力644を検出する。
【0178】
図6Vにおいて、ユーザ入力644に応じて、電子デバイス600は、デモンストレーション638Eを、カメラ639によってキャプチャされている画像データを示すカメラキャプチャ領域638Cに置き換える。図6Wでは、電子デバイス600は、命令されたジェスチャ(この場合、笑顔のジェスチャ)が検出されたと判定し、電子デバイス600は、ジェスチャ確認インジケーション638Mを表示し、タクタイル出力(例えば、振動)を出力する。
【0179】
図6Xにおいて、命令されたジェスチャが検出されたと電子デバイス600が判定したことに応じて、電子デバイスは、登録プロセスのライブネスチェック部分を完了し、登録のアイデンティティチェック部分を進めるために選択可能なオプション638Nを含むアイデンティティチェックユーザインタフェース648を表示する。図6Xにおいて、電子デバイスは、オプション638Nの選択に対応するユーザ入力646を検出する。
【0180】
図6Yでは、ユーザ入力646に応じて、電子デバイス600は、アイデンティティチェックユーザインタフェース648を更新する。アイデンティティチェックユーザインタフェース648は、アイデンティティチェックユーザインタフェース648を閉じてウォレットユーザインタフェース604に戻るために選択可能な(例えば、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録をキャンセルするために選択可能な)オプション650Aを含む。アイデンティティチェックユーザインタフェース648はまた、電子デバイス600のカメラ639を介して受信及び/又はキャプチャされている画像データを示すカメラキャプチャ領域650Cと、フラッシュをオン又はオフにするために選択可能なフラッシュオプション650Dと、画像をキャプチャするために選択可能なシャッターボタン650Eとを含む。図6Yで、電子デバイス600は、シャッターボタン650Eの選択に対応するユーザ入力652を検出する。
【0181】
いくつかの実施形態では、登録プロセスのアイデンティティチェック部分は、図6Yで撮影されたユーザの自己画像を、登録プロセスのライブネスチェック部分(例えば、図6M図6W)の一部としてキャプチャされたビデオの1つ以上のフレームと比較して、ライブネスチェック部分でジェスチャ(単数又は複数)を実行しているユーザが、アイデンティティチェック部分の自己画像に示されているユーザと同じユーザであることを保証及び/又は判定することを含む。いくつかの実施形態では、登録プロセスのアイデンティティチェック部分は、図6Yで撮影されたユーザの自己画像を、デジタル識別クレデンシャル(例えば、物理識別クレデンシャル630)に対応する物理識別クレデンシャル上に描かれたユーザの画像と比較することを含む(例えば、また含む)。一部の実施形態では、サードパーティ(例えば、州及び/又は政府機関)は、自己写真に示されたユーザが物理識別クレデンシャル上に示されたユーザと一致することを確認する。これらのアイデンティティチェックを実行することによって、(例えば、いくつかの実施形態では、任意の外部コンピュータシステム及び/又はサードパーティにライブネスチェックビデオの任意の部分を送信することなく)ライブネスチェックにおいてジェスチャを実行する人物が、物理識別クレデンシャル上に示される人物と同じ人物であることを確認することができる。
【0182】
図6Zでは、ユーザ入力652に応じて、電子デバイス600はユーザインタフェース654を表示する。ユーザインタフェース654は、登録プロセス中に受信された情報の一部がサードパーティに送信されることをユーザに知らせる通知656Aを含む。通知656Aは、どの情報がサードパーティに送信されるかを識別する(例えば、運転免許証の表、運転免許証の裏、及び登録のアイデンティティチェック部分の間にキャプチャされた自己写真)。ユーザインタフェース654は、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録をキャンセルするために選択可能なキャンセルオプション650Aと、識別された情報をサードパーティに送信することを含む、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録を進めるために選択可能なオプション656Bとを含む。図6Zを参照すると、電子デバイス600は、オプション656Bの選択に対応するユーザ入力658を検出する。
【0183】
図6AAでは、ユーザ入力658に応じて、電子デバイスはユーザインタフェース660を表示する。ユーザインタフェース660は、デジタル識別クレデンシャルがバイオメトリックプロファイル(例えば、顔スキャンプロファイル、指紋スキャンプロファイル、及び/又は眼スキャンプロファイル)に結び付けられること、及びデジタル識別クレデンシャルが電子デバイス600に登録された後にデジタル識別クレデンシャルを使用するためにバイオメトリック認証が必要とされることをユーザに知らせる通知662Aを含む。ユーザインタフェース660は、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録をキャンセルするために選択可能なキャンセルオプション650Aと、新しいデジタル識別クレデンシャルをバイオメトリックプロファイルに結び付けることを含む、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録を進めるために選択可能なオプション662Bとを含む。図6AAを参照すると、電子デバイス600は、オプション662Bの選択に対応するユーザ入力664を検出する。
【0184】
図6AAに示される例示的なシナリオでは、新しいデジタル識別クレデンシャルは、顔スキャンプロファイルに結び付けられる(例えば、関連付けられる)。図6ABにおいて、ユーザ入力664に応じて、電子デバイス600は、(例えば、カメラ639及び/又は電子デバイス600と通信する他の入力デバイスを介して)顔スキャン情報をキャプチャする。電子デバイス600は、次いで、キャプチャされた顔スキャン情報が、電子デバイス600上に記憶されたバイオメトリックプロファイル(例えば、顔スキャンプロファイル)と一致するかどうかを判定する。いくつかの実施形態では、キャプチャされた顔スキャン情報が電子デバイス600上のバイオメトリックプロファイルと一致しない場合、新しいデジタル識別クレデンシャルの登録は失敗し、及び/又は電子デバイス600は、ユーザが再び顔スキャン情報を提供することを要求する。キャプチャされた顔スキャン情報が電子デバイス600上に記憶されたバイオメトリックプロファイルと一致する場合、新しいデジタル識別クレデンシャルは、(電子デバイス600上に記憶された任意の他のバイオメトリックプロファイルに結び付けられることなく)そのバイオメトリックプロファイルに結び付けられる。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルが特定のバイオメトリックプロファイルに結び付けられている場合、特定のバイオメトリックプロファイルに対応するバイオメトリック情報は、ユーザがデジタル識別クレデンシャルを使用することを望むたびに提供されなければならない。図6ABでは、電子デバイス600は、バイオメトリック情報が受信されており、電子デバイス600上に記憶されたバイオメトリックプロファイルと比較及び/又は照合されていることを示すためのインジケーション662Cを表示する。
【0185】
図6ACにおいて、受信されたバイオメトリック情報が電子デバイス600上に記憶されたバイオメトリックプロファイルと一致しているという判定に従って、電子デバイス600は、情報がサードパーティに送信されていることを示すユーザインタフェース666を表示する。図6ADにおいて、電子デバイス600は、ユーザのアイデンティティがサードパーティによって検証されたことを示すユーザインタフェース668を表示する。例えば、いくつかの実施形態では、サードパーティは、物理識別クレデンシャル630上に描かれた画像を、アイデンティティチェックプロセス(例えば、図6Y)中にユーザから撮影された自己画像と比較することによって、ユーザのアイデンティティを検証する。
【0186】
図6AEにおいて、ユーザのアイデンティティが(例えば、電子デバイス600及び/又はサードパーティによって)検証されたという判定に従って、電子デバイス600は、デジタル識別クレデンシャルが電子デバイス600に正常に追加されたというインジケーション672Aを表示するユーザインタフェース670と、対応するスマートウォッチとを表示する。ユーザインタフェース670はまた、ユーザインタフェース670を閉じるために選択可能なオプション672Bを含む。図6AEを参照すると、電子デバイス600は、オプション672Bの選択に対応するユーザ入力674を検出する。
【0187】
図6AFにおいて、ユーザ入力674に応じて、電子デバイス600は、ここではデジタル識別クレデンシャル606Gの表現と、新たなデジタル識別クレデンシャルが電子デバイス600に正常に追加されたことを示す確認インジケーション676とを含むウォレットユーザインタフェース604を表示する。一部の実施形態では、電子デバイス600上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルは、物理識別クレデンシャル300に関連付けられた全ての情報(例えば、物理識別クレデンシャル300を使用して検証可能な及び/又はそれによって提供される全ての情報)を含む。
【0188】
図7は、いくつかの実施形態に係る、コンピュータシステムを使用してデジタル識別クレデンシャルを登録するための方法を示すフロー図である。方法700は、表示生成構成要素(例えば、ディスプレイコントローラ、タッチ感知ディスプレイシステム及び/又はディスプレイ(例えば、統合及び/又は接続された))及び1つ以上の入力デバイス(例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ)、マウス、キーボード、カメラ、及び/又はリモートコントロール)と通信しているコンピュータシステム(例えば、100、300、500、600)(例えば、スマートフォン、スマートウォッチ及び/又はタブレット)において実行される。方法700のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0189】
後述のように、方法700は、デジタル識別クレデンシャルを登録するための直観的な方法を提供する。この方法は、デジタル識別クレデンシャルを登録するためのユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがデジタル識別クレデンシャルをより迅速且つより効率的に登録することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0190】
コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する要求に対応する1つ以上のユーザ入力(例えば、1つ以上のタップユーザ入力及び/又は1つ以上の非タップユーザ入力)(例えば、608,614)を検出する(702)。
【0191】
1つ以上のユーザ入力を検出した後に(704)(例えば、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて)、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、ユーザがライブネスチェック情報(例えば、638D、638E)を提供するための1つ以上の(例えば、テキスト、グラフィック、及び/又はオーディオ)指示を含むライブネスチェックユーザインタフェース(例えば、636)を表示する(706)。いくつかの実施形態では、1つ以上の指示は、ユーザがジェスチャを行うための1つ以上の指示(例えば、カメラの前でジェスチャを行う、及び/又はカメラを使用してジェスチャをキャプチャするための1つ以上の指示)を含む。
【0192】
1つ以上のユーザ入力を検出した後に(704)(例えば、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、ライブネスチェック情報(例えば、638C)を受信する(708)(例えば、カメラによってキャプチャされた画像及び/又はビデオ情報)。いくつかの実施形態において、ライブネスチェック情報は、ライブネスチェックユーザインタフェースを表示している間に受信される。
【0193】
1つ以上のユーザ入力を検出した後に(704)(例えば、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて)、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を含むアイデンティティチェックユーザインタフェース(例えば、648)を表示する(710)(例えば、ユーザに自分の写真を撮るように命令する図6Xの648)。いくつかの実施形態では、1つ以上の指示は、ユーザが物理識別クレデンシャル(例えば、ユーザがコンピュータシステムに追加することを要求したデジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャル)の画像を(例えば、カメラを使用して)キャプチャするための1つ以上の指示を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の指示は、ユーザが自己写真をキャプチャする(例えば、ユーザの画像をキャプチャする)ための1つ以上の指示を含む。
【0194】
1つ以上のユーザ入力を検出したことに続いて(704)(例えば、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、アイデンティティチェック情報(例えば、628C(例えば、物理識別クレデンシャルの前面及び/又は裏面の写真)、650C(例えば、ユーザの写真))(例えば、カメラによってキャプチャされた画像情報)を受信する(712)。いくつかの実施形態において、アイデンティティチェック情報は、アイデンティティチェックユーザインタフェースを表示している間に受信される。
【0195】
ライブネスチェック情報及びアイデンティティチェック情報を受信した後に(714)、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており(例えば、カメラによってキャプチャされた画像及び/又はビデオ情報(例えば、ライブネスチェック情報)が、ライブネスチェックユーザインタフェースにおいて命令された1つ以上のジェスチャと一致する)、且つアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているとの判定に従って(716)(例えば、(例えば、ライブネスチェック情報及び/又はアイデンティティチェック情報の一部として)カメラによってキャプチャされた画像情報が、物理識別クレデンシャル上に描かれた画像と一致及び/又は対応するとの判定に従って)(例えば、(例えば、ライブネスチェック情報及び/又はアイデンティティチェック情報の一部として)カメラによってキャプチャされた画像情報が、物理識別クレデンシャル上に描かれた画像と一致及び/又は対応するという検証をサードパーティが提供しているという判定に従って)(例えば、アイデンティティチェック情報の一部である1つ以上の自己写真が、ライブネスチェック情報の一部であるビジュアルコンテンツ(例えば、画像コンテンツ及び/又はビデオコンテンツ)と同じユーザを示すとの判定に従って)、コンピュータシステム(例えば、600)は、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム(例えば、図6AE図6AF)に追加する(718)。
【0196】
ライブネスチェック情報及びアイデンティティチェック情報を受信した後に(714)、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない(例えば、カメラによってキャプチャされた画像及び/又はビデオ情報(例えば、ライブネスチェック情報)が、ライブネスチェックユーザインタフェースにおいて命令された1つ以上のジェスチャと一致しない)、且つ/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないとの判定に従って(720)(例えば、(例えば、ライブネスチェック情報の一部として)カメラによってキャプチャされた画像情報が、物理識別クレデンシャル上に描かれた画像と一致及び/又は対応しないとの判定に従って)(例えば、(例えば、ライブネスチェック情報の一部として)カメラによってキャプチャされた画像情報が、物理識別クレデンシャル上に描かれた画像と一致及び/又は対応するという検証をサードパーティが提供していないという判定に従って)(例えば、アイデンティティチェック情報の一部である1つ以上の自己写真が、ライブネスチェック情報の一部であるビジュアルコンテンツ(例えば、画像コンテンツ及び/又はビデオコンテンツ)と同じユーザを示さないとの判定に従って)、コンピュータシステム(例えば、600)は、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加するのを取り止める(722)。いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、及び/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定に従って、コンピュータシステムは、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしていない、及び/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという視覚的インジケーションを表示する。ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たさない場合、及び/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準を満たさない場合、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止めることは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始することを防止することができる。
【0197】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム及び第1の外部電子デバイス(例えば、コンピュータシステムとは異なる及び/又は別個の外部電子デバイス)(例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、及び/又はタブレット)に追加するユーザ要求に対応する第1のオプション(例えば、624B)(例えば、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム及び第1の外部電子デバイスに追加するプロセスを開始するために選択可能な第1のオプション)と、デジタル識別クレデンシャルを第1の外部電子デバイスに追加することなく、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加するユーザ要求に対応する(例えば、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムのみに追加するユーザ要求に対応する)第2のオプション(例えば、624C)(例えば、デジタル識別クレデンシャルを第1の外部電子デバイスに追加することなく、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加するプロセスを開始するために選択可能な第2のオプション)と、を表示する(例えば、同時に表示する)。デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム及び第1の外部電子デバイスに追加するユーザ要求に対応する第1のオプションと、デジタル識別クレデンシャルを第1の外部電子デバイスに追加せずにデジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加するユーザ要求に対応する第2のオプションとを表示することにより、ユーザは、両方のデバイスにデジタル識別クレデンシャルを再度追加するために様々なセキュリティ手順を実行する必要なく、ユーザは、どのデバイスがデジタル識別クレデンシャルを記憶すべきかを指定することができ、それによって、必要なユーザ入力の数を低減する。
【0198】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、第1の選択入力(例えば、626)(例えば、1つ以上のタップユーザ入力及び/又は1つ以上の非タップユーザ入力)を受信する。
【0199】
いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報(例えば、638C)及びアイデンティティチェック情報(例えば、628C及び/又は650C)を受信した後、第1の選択入力が第1のオプションの選択に対応しており、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているとの判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、デジタル識別クレデンシャルを第1の外部電子デバイスに追加する(例えば、図6AE~6AF、デジタル識別クレデンシャルを、電子デバイス600に加えてスマートウォッチに追加する)。
【0200】
いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報(例えば、638C)及びアイデンティティチェック情報(例えば、628C及び/又は650C)を受信した後、第1の選択入力が第2のオプションの選択に対応しているという判定に従って(例えば、ライブネスチェック及びアイデンティティチェックが満たされている場合であっても、及び/又はライブネスチェック及びアイデンティティチェックが満たされているか否かに関わらず)、コンピュータシステム(例えば、600)は、デジタル識別クレデンシャルを第1の外部電子デバイスに追加することを取り止める。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム以外の任意の電子デバイスに追加することを取り止める。
【0201】
いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力を検出した後に(いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加する前、及び/又はデジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステムに追加することを取り止める前に)(いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準を満たすかどうか、及び/又はアイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たすかどうかの判定の前に)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャル(例えば、630)(例えば、物理的運転免許証、州識別カード、従業員識別カード、給付識別カード、報酬カード、及び/又はパスポート)に関する情報(例えば、628C)を受信する(例えば、NFCを介して物理識別クレデンシャルの画像及び/又は写真を撮影し、及び/又は物理識別クレデンシャルから情報を読み取る)(例えば、コンピュータシステムのカメラ及び/又はコンピュータシステムのNFCリーダを介して)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、物理識別クレデンシャル(例えば、物理識別クレデンシャルの前面のスキャン)に関する第1の情報(例えば、第1のスキャン)を受信し、物理識別クレデンシャル(例えば、物理識別クレデンシャルの裏面のスキャン)に関する第2の情報(例えば、第2のスキャン)を受信する。デジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャルについての情報を受信することにより、コンピュータシステムは、ユーザについての情報にアクセスすることができ、それによって、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始することを防止するのに役立つ。
【0202】
いくつかの実施形態では、ユーザがライブネスチェック情報(例えば、638D、638E)を提供するための1つ以上の指示は、所定のジェスチャ(例えば、複数の所定のジェスチャから選択された第1の所定のジェスチャ、及び/又はコンピュータシステムのカメラの視野内で実行される第1の所定のジェスチャ)を実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を含む。いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報を受信することは、ビデオコンテンツを受信すること(例えば、638C)(例えば、ビデオコンテンツを記録すること、及び/又はコンピュータシステムによって(例えば、コンピュータシステムのカメラを使用して)記録されたビデオコンテンツを受信すること)を含む(例えば、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を表示した後に(例えば、表示している間に)カメラによってキャプチャされたビデオコンテンツ)。いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしているという判定は、ビデオコンテンツが、ユーザが所定のジェスチャを実行していることを示すという判定を含む。いくつかの実施形態では、ビデオコンテンツが、ユーザが所定のジェスチャを行っていることを示すという判定は、機械学習モデルに基づいて行われる。いくつかの実施形態では、ライブネスチェック基準のセットは、ビデオが所定のジェスチャを実行するユーザを示さない場合に満たされない第1の基準を含む。いくつかの実施形態では、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示は、所定のジェスチャのデモンストレーション(例えば、ビデオデモンストレーション及び/又はアニメーションデモンストレーション)を含む。ビデオコンテンツが、ユーザが所定のジェスチャを行うことを示すかどうかを判定することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始することを防止することができる。
【0203】
いくつかの実施形態では、所定のジェスチャは、1つ以上の頭部の動き(例えば、頭部を上、下、左、及び/若しくは右に回転させる、並びに/又は頭部を左及び/若しくは右に傾斜させる)を含む(例えば、図6M-6W)。ビデオコンテンツが、ユーザが1つ以上の頭部の動きを含む所定のジェスチャを行うことを示しているかどうかを判定することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始することを防止することができる。
【0204】
いくつかの実施形態では、所定のジェスチャは、1つ以上の顔の動き(例えば、笑顔、眉をひそめる、口を開く、目を開く、目を閉じる、及び/又は眉毛を上げる)を含む(例えば、図6U図6W)。ビデオコンテンツが、ユーザが1つ以上の顔の動きを含む所定のジェスチャを行うことを示しているかどうかを判定することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始することを防止することができる。
【0205】
いくつかの実施形態では、ユーザがライブネスチェック情報を提供するための1つ以上の指示を表示することは、表示生成構成要素を介して、所定のジェスチャのデモンストレーション(例えば、638E)(例えば、ビデオデモンストレーション及び/又はアニメーションデモンストレーション)を表示することを含む。所定のジェスチャのデモンストレーションを表示することは、デバイスの現在の状態についてのフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスは、デモンストレーションにおいて表示される所定のジェスチャを検出している)。
【0206】
いくつかの実施形態では、所定のジェスチャ(例えば、638E)のデモンストレーションを閾値期間(例えば、3秒、5秒、又は7秒、所定のジェスチャのデモンストレーションを閾値回数表示するのに十分な時間)表示した後、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、カメラ(例えば、コンピュータシステムと通信しているカメラ及び/又はコンピュータシステムのカメラ)によってキャプチャされているビデオコンテンツ(例えば、ビューファインダ)を示すビデオキャプチャユーザインタフェース(例えば、図6Pの638C)を表示する。いくつかの実施形態では、所定のジェスチャのデモンストレーションを表示している間、コンピュータシステムは、所定のジェスチャのデモンストレーションが閾値期間にわたって表示されたことを検出及び/又は判定し、所定のジェスチャのデモンストレーションが閾値期間にわたって表示されたことを検出及び/又は判定したことに応じて、コンピュータシステムは、ビデオキャプチャユーザインタフェースを表示する(例えば、所定のジェスチャのデモンストレーションの表示をビデオキャプチャユーザインタフェースに置き換える)。カメラによってキャプチャされているビデオコンテンツを描写するビデオキャプチャユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態(例えば、デバイスがビデオコンテンツをキャプチャしている)に関するフィードバックをユーザに提供する。
【0207】
いくつかの実施形態では、ビデオキャプチャユーザインタフェース(例えば、638C)を表示した後(例えば、表示している間)、所定のジェスチャが検出されることなくビデオキャプチャユーザインタフェースが第2の閾値期間(例えば、5秒又は10秒)表示されたという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、所定のジェスチャのデモンストレーションを再表示する(例えば、図6Sの638E)。いくつかの実施形態では、ビデオキャプチャユーザインタフェースが第2の閾値期間にわたって表示される前に、所定のジェスチャが検出された(例えば、カメラによってキャプチャされたビデオコンテンツ内に示されているものとして検出された)という判定に従って、コンピュータシステムは、所定のジェスチャが検出されたというインジケーション(例えば、視覚出力、音声出力、及び/又はハプティック出力)を出力する。所定のジェスチャが閾値期間にわたって検出されなかった場合に所定のジェスチャのデモンストレーションを再表示することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスが所定のジェスチャを検出しなかった)。
【0208】
一部の実施形態では、ビデオコンテンツ(例えば、638E)を受信した後、ユーザが所定のジェスチャを成功裏に実行していることをビデオコンテンツが示していると判定したことに応じて、コンピュータシステム(例えば、600)は、ハプティック出力を出力する(例えば、図6R、電子デバイス600はハプティック出力を出力する)(例えば、ユーザが既定のジェスチャを成功裏に実行したとコンピュータシステムが判定したことを示すハプティック出力)。一部の実施形態では、コンピュータシステムは、カメラによってキャプチャされているビデオコンテンツ(例えば、ビューファインダ)を表示している間にハプティック出力を出力する。ユーザが所定のジェスチャを行っていることをビデオコンテンツが示しているとコンピュータシステムが判定したときにハプティック出力を提供することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスが所定のジェスチャを検出した)。
【0209】
いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報(例えば、638C)は、コンピュータシステム(例えば、600)(例えば、コンピュータシステムと通信するカメラ及び/又はコンピュータシステムのカメラ)によってキャプチャされ、コンピュータシステムに記憶される(例えば、コンピュータシステムによって外部デバイスに送信されない)。ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしているか、又はライブネスチェック基準のセットを満たしていないかの判定は、コンピュータシステムがライブネスチェック情報を外部デバイスに送信することなく、コンピュータシステム上で実行される。いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報(例えば、キャプチャされたビデオコンテンツ)と、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たすか否かを判定するように訓練された(例えば、キャプチャされたビデオコンテンツが、ユーザが1つ以上の所定のジェスチャを行っていることを示すか否かを判定するように訓練された)機械学習モデルとは、ライブネスチェック情報を外部デバイスに送信することなく、ライブネスチェック判定がコンピュータシステム上でローカルに実行され得るように、コンピュータシステム上でローカルに記憶される。ライブネスチェック情報を任意の外部デバイスに送信することなく、コンピュータシステム上でローカルにライブネスチェックを実行することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる。
【0210】
いくつかの実施形態では、ライブネスチェックユーザインタフェース(例えば、636)を表示した後(例えば、表示中に)、コンピュータシステム(例えば、600)は、ビデオコンテンツのキャプチャを開始する要求に対応する第1のユーザ入力セット(例えば、644)(例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上の非タップ入力)を検出し、ビデオコンテンツを受信することは、第1のユーザ入力セットの検出に応じてビデオコンテンツをキャプチャすることを含む(例えば、図6Vのユーザ入力644に応じてカメラキャプチャ領域638Cを表示すること)。いくつかの実施形態では、ビデオコンテンツをキャプチャすることは、カメラ(例えば、コンピュータシステムと通信しているカメラ)によってビデオコンテンツのキャプチャを開始することを含む。いくつかの実施形態では、ユーザ入力の第1のセットを検出したことに応じて、コンピュータシステムは、カメラによってキャプチャされているビデオコンテンツを示すビデオキャプチャユーザインタフェースを表示する。いくつかの実施形態では、ライブネスチェックユーザインタフェースを表示することは、所定のジェスチャのデモンストレーション(例えば、ビデオデモンストレーション及び/又はアニメーションデモンストレーション)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、ライブネスチェックユーザインタフェースを表示することは、ビデオキャプチャを開始する要求に対応するユーザ入力の第1のセットが検出されるまで、所定のジェスチャのデモンストレーションを表示する(例えば、繰り返し表示する)ことを含む。いくつかの実施形態では、ユーザ入力の第1のセットを検出したことに応じて、コンピュータシステムは、所定のジェスチャのデモンストレーションの表示を停止する。いくつかの実施形態では、ビデオキャプチャを開始する要求に対応するユーザ入力のセットが検出されるまで、ビデオコンテンツのキャプチャは開始されない(例えば、ビデオコンテンツは記録及び/若しくは記憶されず、並びに/又はカメラはアクティブ化されない)。ビデオキャプチャを開始する要求に対応するユーザ入力のセットに応じて、カメラによってビデオコンテンツのキャプチャを開始することは、ビデオキャプチャがいつ開始されるかをユーザが制御することを可能にし、それによって、デバイスの追加の制御を提供する。デバイスの追加の制御を提供することにより、デバイスの操作性が改善され、ユーザデバイスインタフェースを(例えば、デバイスを操作/相互作用するときに適切な入力を提供するようにユーザを支援し、ユーザの誤りを削減することによって)更に効率的にし、加えて、ユーザがデバイスを更に素早く且つ効率的に使用することを可能にすることによってデバイスの電力使用を削減し、バッテリ寿命を改善する。
【0211】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、異なる所定のジェスチャを選択するための要求に対応する入力の第2のセット(例えば、642、例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上の非タップ入力)を検出する。いくつかの実施形態では、入力の第2のセットは、所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を表示した後に(例えば、その間に)検出される。入力の第2のセットを検出したことに応じて、コンピュータシステム(例えば、600)は、所定のジェスチャとは異なる第2の所定のジェスチャ(例えば、複数の所定のジェスチャから選択された第2の所定のジェスチャ)を実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示(例えば、図6Uの638D)を表示する。いくつかの実施形態では、入力の第2のセットを検出したことに応じて、コンピュータシステムは、所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示の表示を停止する。いくつかの実施形態では、第2の所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を表示することは、第2の所定のジェスチャのデモンストレーション(例えば、ビデオデモンストレーション及び/又はアニメーションデモンストレーション)を含む。所定のジェスチャとは異なる第2の所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を表示することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスは、現在、第2の所定のジェスチャを検出している(又は検出する準備をしている))。
【0212】
いくつかの実施形態では、所定のジェスチャ(例えば、638D、638E)を実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を表示した後(例えば、表示している間)、コンピュータシステム(例えば、600)は、所定のジェスチャが第3の閾値期間(例えば、20秒又は30秒)(例えば、所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を表示してからの閾値期間、及び/又はビデオキャプチャを開始した後(例えば、カメラを起動した後、及び/又はビデオキャプチャユーザインタフェースを表示した後)の閾値期間)にわたって検出されなかったと判定する(例えば、カメラによってキャプチャされたビデオコンテンツが所定のジェスチャを実行するユーザを描写しないと判定する)。いくつかの実施形態では、第3の閾値期間は、第2の閾値期間と同じ期間である。
【0213】
いくつかの実施形態では、所定のジェスチャが第3の閾値期間にわたって検出されなかったと判定したことに応じて、コンピュータシステム(例えば、600)は、異なる所定のジェスチャ(例えば、複数の所定のジェスチャのうちの異なる所定のジェスチャ)を要求するプロセスを開始するために選択可能な第3のオプション(例えば、638H)を表示する。いくつかの実施形態では、ユーザは、第3のオプションを選択して、コンピュータシステムに、ライブネスチェックにおいて使用するための異なる所定のジェスチャを提供させる。いくつかの実施形態では、第3のオプションを表示している間、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、第3のオプションの選択に対応する選択入力を検出し、第3のオプションの選択に対応する選択入力の検出に応じて、コンピュータシステムは、表示生成構成要素を介して、所定のジェスチャとは異なる第3の所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示を表示し、任意選択的に、所定のジェスチャを実行するようにユーザに命令する1つ以上の指示の表示を停止し、及び/又はビデオキャプチャユーザインタフェースの表示を停止する。所定のジェスチャが第3の閾値期間にわたって検出されなかったと判定したことに応じて、異なる所定のジェスチャを要求するためのプロセスを開始するために選択可能な第3のオプションを表示することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスは所定のジェスチャをまだ検出していない)。
【0214】
いくつかの実施形態では、アイデンティティチェック情報を受信することは、カメラ(例えば、コンピュータシステムと通信しているカメラ)(例えば、ライブネスチェック情報のビデオコンテンツをキャプチャするために使用された同じカメラ)によってキャプチャされた1つ以上の写真(例えば、650C)を受信することを含む(例えば、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示を表示した後に(例えば、その間に)カメラによってキャプチャされた1つ以上の写真)。いくつかの実施形態では、ユーザがアイデンティティチェック情報を提供するための1つ以上の指示は、ユーザが(例えば、カメラ(例えば、コンピュータシステムと通信しているカメラ)(例えば、ライブネスチェック情報のビデオコンテンツをキャプチャするために使用される同じカメラ)を使用して)自己写真をキャプチャする(例えば、ユーザの画像をキャプチャする)ための1つ以上の指示を含む。
【0215】
いくつかの実施形態では、アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定は、ライブネスチェック情報のビデオコンテンツ(例えば、638C)がアイデンティティチェック情報の1つ以上の写真(例えば、650C)と同じユーザを示しているという判定を含む(例えば、アイデンティティチェックがアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定は、ライブネスチェック情報の一部であるビデオコンテンツの1つ以上のフレームがアイデンティティチェック情報の一部である1つ以上の写真と同じユーザを示しているという判定を含む)(例えば、機械学習モデルに基づいて)。いくつかの実施形態では、アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定は、ライブネスチェック情報の一部であるビデオコンテンツがアイデンティティチェック情報の一部である1つ以上の写真と同じユーザを示していないという判定を含む(例えば、アイデンティティチェックがアイデンティティチェック基準のセットを満たしていないという判定は、ライブネスチェック情報の一部であるビデオコンテンツの1つ以上のフレームがアイデンティティチェック情報の一部である1つ以上の写真と同じユーザを描写していないという判定を含む)。ライブネスチェック情報の一部であるビデオコンテンツが、アイデンティティチェック情報の一部である1つ以上の写真と同じユーザを描写しているかどうかを判定することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを自分のデバイスに追加することを防止することによって)。
【0216】
いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、デジタル識別クレデンシャルに対応するクレデンシャル認証情報(例えば、アイデンティティチェック情報のサブセット、アイデンティティチェック情報の一部としてキャプチャされた1つ以上の自己写真、及び/又はデジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャルの1つ以上のスキャン(例えば、物理的運転免許証、州識別カード、従業員識別カード、給付識別カード、報酬カード、及び/又はパスポート))を外部電子デバイス(例えば、サードパーティに関連付けられた外部電子デバイス、例えば、デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた及び/又は対応するサードパーティ(例えば、デジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャルを発行及び/又は許可したサードパーティ))に送信するプロセスを開始する(例えば、図6Z、6AC、6AD)。デジタル識別クレデンシャルに対応するクレデンシャル認証情報を外部電子デバイスに(例えば、ユーザアイデンティティの更なる確認のために)送信することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを自分のデバイスに追加することを防止することによって)。
【0217】
いくつかの実施形態では、クレデンシャル認証情報を外部電子デバイスに送信するためのプロセスを開始することは、クレデンシャル認証情報を外部電子デバイスに送信する前に、表示生成構成要素を介して、クレデンシャル認証情報がサードパーティに送信されるという通知(例えば、654、656A)を表示することを含む。いくつかの実施形態では、クレデンシャル認証情報がサードパーティに送信される旨の通知を表示することは、サードパーティに送信される情報(例えば、アイデンティティチェック情報の一部としてキャプチャされた1つ以上の自己写真及び/又はデジタル識別クレデンシャルに対応する物理識別クレデンシャルの1つ以上のスキャン)を識別する通知を表示することを含む。いくつかの実施形態では、クレデンシャル認証情報がサードパーティに送信されるという通知を表示することは、サードパーティを識別する通知を表示することを含む。クレデンシャル認証情報がサードパーティに送信されるという通知を表示することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスは、クレデンシャル認証情報をサードパーティに直ちに送信する)。
【0218】
いくつかの実施形態では、ライブネスチェック情報がライブネスチェック基準のセットを満たしており、アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック基準のセットを満たしているという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、デジタル識別クレデンシャルを、コンピュータシステムに記憶されたバイオメトリックプロファイル(例えば、図6AA図6AB)に結び付ける(例えば、顔スキャン、指紋スキャン、及び/又は眼周囲スキャン及び/又は眼スキャン)。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、デジタル識別クレデンシャルを、コンピュータシステム上に記憶された任意の他のバイオメトリックプロファイルに結び付けることなく、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶された単一のバイオメトリックプロファイルに結び付けることを含む。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、コンピュータシステムをロック解除するためのアクセスを有し、コンピュータシステムの(例えば、支払い口座の)同じクレデンシャルのうちの1つ以上へのアクセスを有する複数のバイオメトリックプロファイルを記憶する。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルを特定のバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、デジタル識別クレデンシャルへのアクセスをその特定のバイオメトリックプロファイルだけに制限する。デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用することを防止することによって)。
【0219】
いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、1つ以上の入力デバイスを介して、バイオメトリック情報(例えば、図6AA図6AB)(例えば、顔スキャン、指紋スキャン、並びに/又は眼周囲及び/若しくは眼スキャン)(例えば、ライブネスチェック情報がライブネスチェック情報のセットを満たしており、アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック情報のセットを満たしているという判定の後にキャプチャされたバイオメトリック情報)を受信することと、受信されたバイオメトリック情報が、コンピュータシステム上に記憶された第1のバイオメトリックプロファイル(例えば、コンピュータシステム上に記憶された複数のバイオメトリックプロファイルのうちの第1のバイオメトリックプロファイル)に対応する(例えば、一致する)と判定することと、受信されたバイオメトリック情報が第1のバイオメトリックプロファイルに対応すると判定したことに応じて、デジタル識別クレデンシャルを第1のバイオメトリックプロファイルに結び付ける(例えば、デジタル識別クレデンシャルを第1のバイオメトリックプロファイルのみに結び付ける、及び/又はデジタル識別クレデンシャルを任意の他のバイオメトリックプロファイル(例えば、コンピュータシステム上に記憶された任意の他のバイオメトリックプロファイル)に結び付けない)。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、1つ以上の入力デバイスを介して、バイオメトリック情報(例えば、顔スキャン、指紋スキャン、並びに/又は眼周囲及び/若しくは眼スキャン)(例えば、ライブネスチェック情報がライブネスチェック情報のセットを満たしており、アイデンティティチェック情報がアイデンティティチェック情報のセットを満たしているという判定の後にキャプチャされたバイオメトリック情報)を受信することと、バイオメトリック情報を受信したことに応じて、バイオメトリック情報がコンピュータシステムに記憶された第1のバイオメトリックプロファイル(例えば、コンピュータシステムに記憶された複数のバイオメトリックプロファイルのうちの第1のバイオメトリックプロファイル)に対応する(例えば、一致する)という判定に従って、(デジタル識別クレデンシャルを第2のバイオメトリックプロファイルに結び付けることなく)デジタル識別クレデンシャルを第1のバイオメトリックプロファイルに結び付けることと、バイオメトリック情報が、コンピュータシステムに記憶された(例えば、第1のバイオメトリックプロファイルとは異なる)第2のバイオメトリックプロファイル(例えば、コンピュータシステムに記憶された複数のバイオメトリックプロファイルのうちの第2のバイオメトリックプロファイル)に対応する(例えば、一致する)という判定に従って、デジタル識別クレデンシャルを第2のバイオメトリックプロファイルに結び付ける(例えば、デジタル識別クレデンシャルを第1のバイオメトリックプロファイルに結び付けることなく)。デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用することを防止することによって)。
【0220】
いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶された複数の顔スキャンプロファイルのうちの第1の顔スキャンプロファイルに結び付けることを含む(例えば、図6AA図6AB)(いくつかの実施形態では、コンピュータシステムに記憶された複数の顔スキャンプロファイルのうちの任意の他の顔スキャンプロファイルにデジタル識別クレデンシャルを結び付けることなく)。デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶された顔スキャンバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用することを防止することによって)。
【0221】
いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶された複数の指紋スキャンプロファイルのうちの第1の指紋スキャンプロファイルに結び付けることを含む(いくつかの実施形態では、コンピュータシステムに記憶された複数の指紋スキャンプロファイルのうちの任意の他の指紋スキャンプロファイルにデジタル識別クレデンシャルを結び付けることなく)。デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶された指紋スキャンバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用することを防止することによって)。
【0222】
いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力の検出に続いて、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャル(例えば、図6C)に関連付けられた地理的領域(例えば、州、郡、国、大陸及び/又は都市)を識別する(例えば、選択する)第2のユーザ入力のセット(例えば、620)(例えば、表示されたキーボードへの入力、及び/又はリストからの選択)を検出する。デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた地理的領域を識別する入力のセットを受信することは、ユーザによる選択の手段を提供する。そうでなければ、ユーザがコンピュータシステムに追加したいデジタル識別クレデンシャルをユーザが指定するために、追加の入力が必要になる。
【0223】
方法700(例えば、図7)に関して上述したプロセスの詳細はまた、後述の方法に類似する方式でも適用可能であることに留意されたい。例えば、方法900及び方法1100は、方法700を参照して前述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法700において登録されるデジタル識別クレデンシャルは、方法900において使用される及び/又は方法1100において管理されるデジタル識別クレデンシャルであってもよい。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0224】
図8A図8Hは、いくつかの実施形態に係る、デジタルクレデンシャルを使用するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、図9におけるプロセスを含む、後述のプロセスを説明するために使用される。
【0225】
図8Aは、タッチ感知ディスプレイ602を備えるスマートフォンである電子デバイス600を示す。いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、デバイス100、300、及び/又は500の1つ以上の特徴を含む。図8Aは、いかなるコンテンツも表示していないスリープ状態(左)、及びユーザインタフェース802を表示しているアウェイク状態(右)にある電子デバイス600を示す。両方のシナリオにおいて、電子デバイス600は、外部リーダデバイス800を検出する(例えば、閾値近接内及び/又は閾値信号強度で外部リーダデバイス800を検出する)。外部リーダデバイス800は、電子デバイス600上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を要求しているデバイスである。
【0226】
図8Bでは、外部リーダデバイス800を検出したことに応じて、電子デバイス600は、電子デバイス600が外部リーダデバイス800とのセキュア接続を確立していることを示すユーザインタフェース804を表示する。左側のシナリオでは、電子デバイス600は、スリープ状態からアウェイク状態に移行して、ユーザインタフェース804を表示する。右側のシナリオでは、電子デバイス600は、ユーザインタフェース802上に重ねられたユーザインタフェース804を表示する。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース802は、視覚的に強調されない(例えば、より暗い輝度で示される及び/又はぼかされる)。図8Bでは、ユーザインタフェース804はまた、外部リーダデバイス800によって要求されているデジタルクレデンシャル情報に対応するデジタル識別クレデンシャルの表現808Dを表示する。
【0227】
図8Cでは、外部リーダデバイス800とのセキュア接続を確立した後(例えば、外部リーダデバイス800とのセキュア接続を確立したことに応じて)、電子デバイス600は、ユーザインタフェース806を表示する。ユーザインタフェース806は、デジタルクレデンシャル情報を要求しているエンティティ(この場合、アメリカ合衆国運輸保安庁)を示すエンティティインジケーション808Aを含む。ユーザインタフェース806はまた、外部リーダデバイス800によって要求されている全ての情報を識別する要求情報インジケーション808Bを含む。図示のシナリオでは、外部リーダデバイス800は、ユーザのフルネーム、生年月日、ID写真、性別、及びID情報(例えば、運転免許証番号)を要求している。要求された情報の全ては、デジタル識別クレデンシャルに対応し、デジタル識別クレデンシャルの一部であり、及び/又はデジタル識別クレデンシャルの一部として記憶される。ユーザインタフェース806は、ユーザインタフェース806を閉じる(及びデジタルクレデンシャル情報を外部リーダデバイス800に送信することを取り止める)ために選択可能な閉鎖オプション808Cを含む。ユーザインタフェース806は、要求されたデジタルクレデンシャル情報の外部リーダデバイス800への送信を承認するためにサイドボタン809を介して入力を提供するようにユーザに命令する。図8Cでは、電子デバイス600は、サイドボタン809を介してユーザ入力810を検出する。
【0228】
図8Dでは、ユーザ入力810に応じて、電子デバイス600は、インジケーション808Eによって示されるように、ユーザからバイオメトリック情報を収集する。例えば、いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、顔スキャン情報(例えば、カメラ639及び/又は電子デバイス600の深度センサを介して)、指紋スキャン情報、及び/又は眼スキャン情報を収集する。図6A図6AFを参照して上述したように、デジタル識別クレデンシャルは、電子デバイス600上のバイオメトリックプロファイル(例えば、顔スキャンプロファイル、指紋スキャンプロファイル、及び/又は眼スキャンプロファイル)に結び付けられる。図8Dでは、電子デバイス600は、ユーザから収集されたバイオメトリック情報が、デジタル識別クレデンシャルに対応するバイオメトリックプロファイルと一致することを確認する。
【0229】
図8Eでは、ユーザから収集されたバイオメトリック情報がデジタル識別クレデンシャルに対応するバイオメトリックプロファイルと一致しているという判定に従って、電子デバイス600は、インジケーション808Fによって示されるように、要求されたデジタルクレデンシャル情報を外部リーダデバイス800に送信する(例えば、外部リーダデバイス800によって要求されていない任意の他のデジタルクレデンシャル情報を送信することなく)。いくつかの実施形態では、デジタルクレデンシャル情報が外部リーダデバイスに送信される場合、図10A図10Jを参照して以下でより詳細に説明するように、その送信インスタンスに関する情報が電子デバイス600に記録及び/又は記憶される。一部の実施形態では、ユーザから収集されたバイオメトリック情報が、デジタル識別クレデンシャルに対応するバイオメトリックプロファイルと一致しない場合、電子デバイス600は、デジタルクレデンシャル情報を外部リーダデバイス800に送信しない。いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、外部リーダデバイス800との第1の接続を確立して、外部リーダデバイス800から情報(例えば、エンティティ情報及び外部リーダデバイス800によって要求されているデジタルクレデンシャル情報のタイプ)を受信し、外部リーダデバイス800との別個の第2の接続を確立して、デジタルクレデンシャル情報を外部リーダデバイス800に送信する。
【0230】
上述したように、ユーザは、電子デバイス600がデジタルクレデンシャル情報を外部リーダデバイス800に送信することを許可するために、1つ以上の入力(例えば、サイドボタン809を介した入力810)を提供し、バイオメトリック情報も提供する。デバイスが外部リーダデバイスに情報を送信することを許可することは、デバイスを「アーミングする(arming)」と呼ぶこともできる。いくつかの実施形態では、デジタル支払いクレデンシャルなどのいくつかのタイプのデジタルクレデンシャルは、外部リーダが検出される前であっても、ユーザが外部リーダへの情報の送信を許可するために1つ以上の入力(例えば、1つ以上のタッチ入力及び/又はボタン入力及び/又はバイオメトリック入力)を提供することができるように、「プリアーミング(pre-armed)」され得る。そのようなシナリオでは、電子デバイス600が外部リーダを検出したとき、電子デバイス600は、更なるユーザ入力なしに、デジタルクレデンシャル情報(例えば、支払い情報)を外部リーダに送信することを既に許可されている。しかしながら、いくつかの実施形態では、電子デバイス600が外部リーダを検出し、外部リーダに接続し、外部リーダから情報(例えば、エンティティ情報及び外部リーダが要求しているデジタルクレデンシャル情報を識別する情報)を受信し、エンティティ情報及び外部リーダによって要求されているデジタルクレデンシャル情報を識別する情報を表示するユーザインタフェース806を表示するまで、ユーザが外部リーダへのデジタルクレデンシャル情報の送信を許可する許可入力(例えば、1つ以上のタッチ入力及び/又はボタン入力及び/又はバイオメトリック入力)を提供することができない(例えば、提供することが許可されない)ように、デジタル識別クレデンシャルなどのいくつかのタイプのデジタルクレデンシャルをプリアーミングすることができない。
【0231】
図8Cを参照して上述したように、電子デバイス600が外部リーダデバイス800との接続を確立し、外部リーダデバイス800から情報を受信すると、電子デバイス600は、電子リーダデバイス800に関連付けられたエンティティ(例えば、外部リーダデバイス800を使用してデジタルクレデンシャル情報を要求するエンティティ)、並びに外部リーダデバイス800によって要求されているデジタルクレデンシャル情報(及びユーザがそのような送信を許可した場合に外部リーダデバイス800に送信される)をユーザに知らせるユーザインタフェース806を表示する。図8Cは、TSAが特定のタイプの情報を要求した第1の例示的なシナリオを示している。図8Fは、薬局、Allgreens薬局が、特定のタイプのデジタルクレデンシャル情報を要求するために外部リーダデバイス800を使用している別の例示的なシナリオを示す。ユーザインタフェース806は、Allgreens薬局がユーザのフルネーム、住所、生年月日、ID情報(例えば、運転免許証番号)、及びID写真を要求していることを示す。しかしながら、図8Fでは、ユーザインタフェース806はまた、Allgreens薬局によって記憶される(例えば、取引が完了した後であってもAllgreens薬局によって記憶される、並びに/又は設定された日数、週数、月数、及び/若しくは年数の間及び/若しくは無期限にAllgreens薬局によって記憶される)第1のセットの情報808B-1と、Allgreens薬局に送信されるがAllgreens薬局によって記憶されない(例えば、Allgreens薬局に表示するために一時メモリに記憶される以外にAllgreens薬局によって記憶されない、並びに/又は取引の完了後及び/若しくは30秒及び/若しくは1分を超えてAllgreens薬局によって記憶されない)(例えば、Allgreens薬局によって永続的記憶装置に記憶されない)第2のセットの情報808B-2とを示す。
【0232】
図8Gは、Liquor Storeと呼ばれる店が、あるタイプのデジタルクレデンシャル情報を要求するために外部リーダデバイス800を使用している例示的なシナリオを示す。図8Gでは、酒屋は、ユーザが21歳以上であるか否かのインジケーション(例えば、バイナリインジケーション、はい対いいえ)(例えば、ユーザの実際の生年月日を要求することなく)、並びにユーザのID写真を要求している。
【0233】
図8Hは、外部リーダデバイス800が認識されていない、及び/又は許可された外部リーダではない(例えば、1つ以上の許可エンティティによって許可されていない)例示的なシナリオを示す。外部リーダデバイス800が認識された及び/又は許可された外部リーダではないという判定に従って、電子デバイス600は、インジケーション812を表示し、オプション814A及び814Bも表示する。オプション814Aは、外部リーダデバイス800へのデジタルクレデンシャル情報の送信を再開するために選択可能であり(例えば、許可のない外部リーダデバイス800によって要求されているデジタルクレデンシャル情報のタイプを識別するユーザインタフェース806を表示するために選択可能である)、オプション814Bは、許可のない外部リーダデバイス800へのデジタルクレデンシャル情報の送信をキャンセル(例えば、拒否する)するために選択可能である。
【0234】
図9は、いくつかの実施形態に係る、コンピュータシステムを使用してデジタル識別クレデンシャルを使用するための方法を示すフロー図である。方法900は、表示生成構成要素(例えば、ディスプレイコントローラ、タッチ感知ディスプレイシステム及び/又はディスプレイ(例えば、統合及び/又は接続された))及び1つ以上の入力デバイス(例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ)、マウス、キーボード、カメラ、及び/又はリモートコントロール、無線通信入力デバイス(例えば、Bluetooth(登録商標)及び/又はNFC)、バイオメトリック入力デバイス(例えば、指紋スキャナ、網膜スキャナ、及び/又はカメラ)、及び/又はカメラ)と通信しているコンピュータシステム(例えば、100、300、500、600)(例えば、スマートフォン、スマートウォッチ及び/又はタブレット)において実行される。方法900のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0235】
後述するように、方法900は、デジタル識別クレデンシャルの使用を管理する直観的な方法を提供する。この方法は、デジタル識別クレデンシャルを使用するためのユーザの認識的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがデジタル識別クレデンシャルをより迅速且つより効率的に使用することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0236】
コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイス(例えば、800)(例えば、デジタルクレデンシャルリーダ、及び/又はNFC対応非接触リーダ)からデジタル識別の要求を受信する(902)。いくつかの実施形態では、要求は、コンピュータシステムが外部電子デバイスによって生成されるRF場(例えば、NFC RF場)内に配置されたことに基づいて、外部電子デバイスから受信される。
【0237】
外部電子デバイス(例えば、図8A図8C)からデジタル識別の要求を受信したことに応じて(904)、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているとの判定に従って(例えば、外部電子デバイスが認識された及び/又は許可されたデジタルクレデンシャルリーダであるという判定に従って)(906)、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイス(例えば、808B)によって要求されているデジタル識別クレデンシャル情報(例えば、名前、生年月日、年齢、指定された(0でない)年齢閾値以上/以下(例えば、年齢を指定せずに、18歳以上又は18歳以下)、性別、ID写真、身長、体重、眼の色、髪の色、臓器提供者状態、退役者の状態、及び/又は住所)の1つ以上(例えば、例えば、単一の部分又は複数の部分)を識別する第1のユーザインタフェース(例えば、806)(例えば、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャル情報に関連付けられた(例えば、対応する)1つ以上のデジタル識別クレデンシャル)を表示する(908)。いくつかの実施形態において、第1のユーザインタフェースは、外部電子デバイスによって要求されていない1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別することを取り止める。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルは、デジタル識別クレデンシャル情報の第1のセットに関連付けられ、外部電子デバイスは、デジタル識別クレデンシャル情報の第1のセットの一部又は全部を要求する。いくつかの実施形態では、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていると判定することは、外部電子デバイスを識別する情報を外部電子デバイスから受信することと、受信した情報を使用して、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されている(例えば、許可されたグループのメンバーである)ことのチェックを(例えば、ローカルに及び/又はリモートサーバとの無線/有線通信を介して)実行することとを含む。外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態(例えば、デバイスが外部電子デバイスから1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の要求を受信したこと)に関するフィードバックをユーザに提供し、ユーザがプロセスを進めた場合にどの情報が送信されるかに関するフィードバックをユーザに提供する。
【0238】
外部電子デバイスによって要求されているデジタル識別クレデンシャル情報の1つ以上の部分(例えば、単一の部分又は複数の部分)を識別する第1のユーザインタフェースを表示した後(例えば、表示している間に)に(910)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力(例えば、810)(例えば、1つ以上のタップ入力、1つ以上のボタン入力、1つ以上のバイオメトリック入力(例えば、写真、指紋スキャン、顔スキャン、及び/又は眼スキャン))を検出する(912)。
【0239】
1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて(914)、及び1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定(例えば、図8C~8Dのバイオメトリック認証)に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイス(例えば、800)に送信し(918)、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、(例えば、外部電子デバイスによって要求されていない、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた1つ以上の他のデジタルクレデンシャル情報を送信することなく)コンピュータシステムに記憶された(例えば、セキュア要素に記憶された)デジタル識別クレデンシャルに関連付けられている(例えば、対応している)。1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たす場合、及び外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていると判定された場合に、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0240】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、どのデジタルクレデンシャル情報が要求されたか及び/又は許可時に送信されるかを最初にユーザに提供し、1つ以上の情報送信基準を満たすことによって(どのデジタルクレデンシャル情報が要求された/送信されるかをユーザに提供した後に)ユーザ承認を受信することなく、(例えば、外部電子デバイスによって要求された又は他の方法で)いかなるデジタルクレデンシャル情報も外部電子デバイスに送信しない。したがって、いくつかの実施形態では、デジタルクレデンシャル情報を送信するための以前のユーザ許可(要求された/送信されるべき情報を表示する前に受信された)は、1つ以上の情報送信基準を満たさない。
【0241】
いくつかの実施形態では、1つ以上の情報送信基準は、1つ以上のユーザ入力が、要求されたデジタルクレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する要求に対応する1つ以上のユーザ入力(例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上のボタン入力)を含む場合に満たされる第1の基準を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の情報送信基準は、1つ以上のユーザ入力がバイオメトリック情報(例えば、指紋スキャン、顔スキャン、眼スキャン、及び/又は写真)を含み、バイオメトリック情報がコンピュータシステムに記憶されたバイオメトリック情報(例えば、コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに対応するバイオメトリック情報)と一致する場合に満たされる第2の基準を含む。
【0242】
いくつかの実施形態では、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないという判定に従って(例えば、外部電子デバイスが認識されたデジタルクレデンシャルリーダではないという判定に従って)、コンピュータシステムは、第1のユーザインタフェースとは異なる第2のユーザインタフェースを表示する。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしていないという判定に従って、コンピュータシステムは、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信することを取り止める。
【0243】
いくつかの実施形態では、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、且つ外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないという判定に従って(例えば、外部電子デバイスが認識及び/又は許可されたデジタルクレデンシャルリーダではないという判定に従って)、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないことを示す通知(例えば、812)を表示する。いくつかの実施形態では、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないという判定に従って、コンピュータシステムは、(例えば、外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信する許可がないにもかかわらず)外部電子デバイスへのデジタル識別クレデンシャル情報の送信を承認するために選択可能な(例えば、デジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信するためのプロセスを開始及び/又は追加するために選択可能な)第1のオプションを表示する。外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないことを示す通知を表示することは、外部電子デバイスが許可されていないことをユーザに知らせることによって強化されたセキュリティを提供し、これは、ユーザが機密情報の転送を開始することを回避するのに役立ち得る。
【0244】
一部の実施形態では、第1のユーザインタフェースを表示することは、外部電子デバイス(例えば、808A)に対応するエンティティ(例えば、販売者又は政府機関など、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を要求するエンティティ)を識別する識別情報を表示することを更に含む。外部電子デバイスに対応するエンティティを識別する第1のユーザインタフェースを表示することは、ユーザに、デバイスの現在の状態に関するフィードバック(例えば、デバイスが、外部電子デバイスに対応するエンティティから1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の要求を受信したこと)を提供する。デジタル識別クレデンシャル情報を要求しているエンティティを識別するエンティティ情報を表示することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0245】
いくつかの実施形態では、1つ以上のデジタル識別クレデンシャルは、コンピュータシステム(例えば、600)に記憶されたデジタル識別クレデンシャル情報(例えば、606G)に関連付けられたデジタル識別クレデンシャル情報のサブセット(例えば、いくつかのもの(全て未満のもの)又は全てのもの)(例えば、名前、生年月日、年齢、指定された(0でない)年齢閾値以上/以下のもの(例えば、年齢を指定せずに、18歳以上又は以下のもの)、性別、ID写真、身長、体重、眼の色、髪の色、臓器提供者の状態、退役者の状態、及び/又は住所など)(例えば、物理識別クレデンシャルに対応するデジタル識別クレデンシャル(例えば、物理的運転免許証、州識別カード、従業員識別カード、給付識別カード、報酬カード、及び/又はパスポートなど))を表す。いくつかの実施形態では、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルは、デジタル識別クレデンシャル情報の第1のセットに関連付けられ、外部電子デバイスは、デジタル識別クレデンシャル情報の第1のセットの一部又は全部を要求する。外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0246】
いくつかの実施形態では、外部電子デバイス(例えば、8000)によって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェース(例えば、806)を表示することは、表示生成構成要素を介して、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の第1のサブセットが外部電子デバイスに送信されるが、外部電子デバイスによって記憶されない(例えば、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって記憶されない)(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されない(例えば、一時的コンピュータ可読媒体に一時的に記憶されるだけである))(例えば、情報が将来、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによってアクセスできないように非一時的にコンピュータ可読媒体に記憶されない)という第1のインジケーション(例えば、808B-2)を表示することと、表示生成構成要素を介して、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の第2のサブセット(例えば、第1のサブセットとは異なり、第1のサブセットと重複しない)が外部電子デバイスに送信され、外部電子デバイスによって記憶される(例えば、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって記憶される)(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶される)(例えば、情報が将来、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによってアクセスされ得るように非一時的にコンピュータ可読媒体に記憶される)という第2のインジケーション(例えば、808B-1)を表示することと(例えば、同時に表示する)、を含む。いくつかの実施形態では、第1のインジケーションと第2のインジケーションは同時に表示される。どの情報が外部電子デバイスによって記憶されるか、及びどの情報が外部電子デバイスによって記憶されないかのインジケーションを表示することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0247】
いくつかの実施形態では、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信する前に、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、任意のコンテンツを表示することを取り止める(例えば、図8A、左側)(例えば、スリープ状態で動作し、ディスプレイは、任意のコンテンツを表示していない)。いくつかの実施形態では、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信する前に、コンピュータシステム及び/又はコンピュータシステムのディスプレイは、低電力状態にある。いくつかの実施形態では、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信する前に、コンピュータシステムは、いかなるコンテンツも表示しておらず、及び/又はスリープ状態で動作しており(例えば、コンピュータシステムと通信するデバイス生成構成要素は、スリープ状態にあり、いかなるコンテンツも表示していない)、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて、コンピュータシステムは、コンピュータシステムが外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことを示すユーザインタフェース(例えば、第1のユーザインタフェース及び/又は異なるユーザインタフェース)を表示する。外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態(例えば、デバイスが外部電子デバイスから1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の要求を受信したこと)に関するフィードバックをユーザに提供する。任意のコンテンツを表示することを取り止め、次いで、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信したことに応じて第1のユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバック(例えば、デバイスが外部電子デバイスから1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の要求を受信したこと)をユーザに提供する。
【0248】
一部の実施形態では、外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信する前に(例えば、受信する直前に)、コンピュータシステムは、表示生成構成要素を介して、第1のユーザインタフェースとは異なる第2のユーザインタフェース(例えば、802)を表示する(一部の実施形態では、コンピュータシステムは、第2のユーザインタフェースを表示しながら外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信する)。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェース(例えば、806)を表示することは、第2のユーザインタフェース(例えば、802)上に重ねられた第1のユーザインタフェースを表示することを含む(例えば、第1のユーザインタフェースは、第2のユーザインタフェースを部分的に覆う、重なる、及び/又は覆い隠す)。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースを表示している間、第2のユーザインタフェースは、(例えば、第1のユーザインタフェースに対して、及び/又は第1のユーザインタフェースの表示前の第2のユーザインタフェースの表示に対して)視覚的に強調を抑えられる(例えば、暗くされる及び/又はぼかされる)。第2のユーザインタフェース上に重ねられた第1のユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバック(例えば、外部電子デバイスへのコンテンツの送信が完了及び/又はキャンセルされた後にデバイスが第2のユーザインタフェースに戻ること)をユーザに提供する。
【0249】
いくつかの実施形態では、外部電子デバイスからデジタル識別クレデンシャル情報の要求を受信したことに応じて、第1のユーザインタフェースを表示する前に、コンピュータシステム(例えば、600)は、第1のユーザインタフェースとは異なり、外部電子デバイスとの接続(例えば、セキュア接続)が確立されていることを示す第3のユーザインタフェース(例えば、804)を表示する。いくつかの実施形態において、デジタル識別クレデンシャル情報は、第3のユーザインタフェースを表示している間、外部電子デバイスに送信されない。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャル情報は、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしていると判定される前に外部電子デバイスに送信されない。外部電子デバイスとの接続が確立されていることを示す第3のユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態(例えば、デバイスが外部電子デバイスとの接続を確立していること)に関するフィードバックをユーザに提供する。
【0250】
いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力は、コンピュータシステムのユーザに対応するバイオメトリック情報(例えば、図8C~8D)を含む(例えば、第1のユーザインタフェースを表示した後に(例えば、表示している間に)収集されたバイオメトリック情報)(例えば、第1のユーザインタフェースを表示した後に(例えば、表示している間に)検出された1つ以上のユーザ入力(例えば、1つ以上のタップ入力、1つ以上のボタン入力、及び/又は1つ以上の異なる入力)に応じて収集されたバイオメトリック情報)(例えば、顔スキャン、指紋スキャン、及び/又は眼周囲スキャン及び/又は眼スキャン)。1つ以上の情報送信基準は、バイオメトリック情報が、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた(例えば、対応する、結び付けられた)バイオメトリックプロファイルに対応する(例えば、一致する)場合に満たされる基準を含む。デジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する前にバイオメトリック認証を必要とすることは、強化されたセキュリティを提供し、(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用すること及び/又はデジタル識別クレデンシャル情報を送信することを防止することによって)許可のないユーザが機密動作を開始すること及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0251】
いくつかの実施形態では、バイオメトリック情報は、顔スキャン(例えば、顔の特徴の複数の特性を含む)を含み、バイオメトリックプロファイルは、顔スキャンプロファイル(例えば、コンピュータシステム上に記憶された顔スキャンプロファイル)である。デジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する前に顔スキャン認証を必要とすることは、強化されたセキュリティを提供し、(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用すること及び/又はデジタル識別クレデンシャル情報を送信することを防止することによって)許可のないユーザが機密動作を開始すること及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0252】
いくつかの実施形態では、バイオメトリック情報は、指紋スキャン(例えば、指紋の特徴の複数の特性を含む)を含み、バイオメトリックプロファイルは、指紋スキャンプロファイル(例えば、コンピュータシステム上に記憶された指紋スキャンプロファイル)である。デジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する前に指紋スキャン認証を必要とすることは、強化されたセキュリティを提供し、(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用すること及び/又はデジタル識別クレデンシャル情報を送信することを防止することによって)許可のないユーザが機密動作を開始すること及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0253】
いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルは、コンピュータシステムに記憶された第1のバイオメトリックプロファイルに関連付けられ(例えば、結び付けられ)、コンピュータシステムに記憶された第2のバイオメトリックプロファイルに関連付けられない(例えば、結び付けられない)。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルは、コンピュータシステム上に記憶された第1のバイオメトリックプロファイルのみに関連付けられ、コンピュータシステム上に記憶された任意の他のバイオメトリックプロファイルに関連付けられない。いくつかの実施形態では、1つ以上の情報送信基準は、バイオメトリック情報がデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた(例えば、結び付けられた)バイオメトリックプロファイルに対応するときに満たされるバイオメトリック基準を含む(例えば、1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定は、バイオメトリック情報が第1のバイオメトリックプロファイルに対応する(例えば、一致する)という判定を含む)(例えば、図8C図8E)。いくつかの実施形態では、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、及びバイオメトリック情報が第2のバイオメトリックプロファイルに対応する(例えば、一致する)(いくつかの実施形態では、第1のバイオメトリックプロファイルに対応しない)という判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、外部電子デバイスによって要求された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信することを取り止める。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルは、コンピュータシステムに記憶された複数のバイオメトリックプロファイルのうちの単一のバイオメトリックプロファイルに関連付けられ、1つ以上のユーザ入力は、デジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信するために、単一のバイオメトリックプロファイルに一致するバイオメトリック情報を含まなければならない。デジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信する前にバイオメトリック認証を必要とすることは、強化されたセキュリティを提供し、(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用すること及び/又はデジタル識別クレデンシャル情報を送信することを防止することによって)許可のないユーザが機密動作を開始すること及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0254】
一部の実施形態では、1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、及び1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って(一部の実施形態では、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信したことに応じて及び/又は送信した後に)、コンピュータシステム(例えば、600)は、コンピュータシステム上に、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信することに対応する第1の送信インスタンス情報を記憶する(例えば、図10C図10E)。いくつかの実施形態では、第1の送信インスタンス情報は、以下の、送信の日付及び/又は時間、外部電子デバイスに関連付けられた要求側エンティティ、外部電子デバイスによって要求され、外部電子デバイスに送信された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報、外部電子デバイスに送信されたが、外部電子デバイスによって記憶されなかった1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の識別(例えば、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティ)、及び/又は外部電子デバイスに送信され、外部電子デバイス(例えば、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティ)によって記憶された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の識別、のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、送信インスタンス情報は、コンピュータシステム上の1つ以上のユーザインタフェースを介してアクセスされることができる(例えば、表示されることができる)。1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を外部電子デバイスに送信することに対応する第1の送信インスタンス情報を自動的に記憶することは、ユーザが更なるユーザ入力を必要とせずに送信インスタンス情報を記憶することを可能にする。
【0255】
いくつかの実施形態では、第1の送信インスタンス情報をコンピュータシステムに記憶した後に、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、デジタル識別クレデンシャル(例えば、606G)を含む複数のデジタルクレデンシャル(例えば、604)(例えば、1つ以上のデジタル支払いクレデンシャル、1つ以上のデジタル報酬クレデンシャル、1つ以上のデジタルメンバーシップクレデンシャル、及び/又は1つ以上のデジタル識別クレデンシャル)の表現を含む第4のユーザインタフェースを表示する。第4のユーザインタフェースを表示している間に、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、デジタル識別クレデンシャルに対応する複数の送信インスタンス(例えば、デジタル識別クレデンシャルに対応するデジタル識別クレデンシャル情報が外部電子デバイスに送信されたインスタンス)の表現を表示する要求に対応するユーザ入力の第2のセット(例えば、1000)(例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上の非タップ入力)を(例えば、他のデジタルクレデンシャルに対応する送信インスタンスを表示せずに)検出する。ユーザ入力の第2のセットを検出したことに応じて、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1の送信インスタンス情報に対応する(例えば、その表現)第1の表現を含む、複数の送信インスタンスの表現(例えば、1004B、1004C、1004D)を表示する。第1の表現を表示している間に、コンピュータシステムは、1つ以上の入力デバイスを介して、第1の表現の選択に対応するユーザ入力の第3のセット(例えば、1008A、1008B、1008C)(例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上の非タップ入力)を検出する。ユーザ入力の第3のセットを検出したことに応じて、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1の送信インスタンス情報の少なくともサブセット(例えば、図10C図10E)を表示する(例えば、第1の送信インスタンス情報の一部又は全部)。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、一連のユーザ入力を受信し、一連のユーザ入力に応じて、特定の取引に関する詳細を(例えば、ウォレットアプリケーションの一部として)表示する。いくつかの実施形態では、特定の取引についての詳細は、どの情報が送信され記憶されないか、どの情報が送信され記憶されるか、及び/又はどの情報が送信されなかったかについての詳細を含む。デジタル識別クレデンシャルに対応する複数の送信インスタンスの表現を含む第4のユーザインタフェースを表示することにより、ユーザは、デジタル識別クレデンシャルについての過去の送信インスタンスに関する情報に迅速且つ容易にアクセスすることができ、それにより、ユーザによる選択の手段が提供される。そうでなければ、送信インスタンス情報を更に特定するために追加の入力が必要とされる。
【0256】
いくつかの実施形態では、第1の送信インスタンス情報は、外部電子デバイスに送信されたが外部電子デバイス(例えば、1012E)によって記憶されなかった1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報(例えば、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティ)の識別と、外部電子デバイスに送信され、外部電子デバイス(例えば、1012D)(例えば、外部電子デバイスに関連付けられたエンティティ)によって記憶された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の識別とを含む。外部電子デバイスに送信され、外部電子デバイスによって記憶された情報のタイプの記録を記憶することは、コンピュータシステムが、取引の履歴及び取引の一部としてどの情報が提供されたかをユーザに提供することを可能にする。
【0257】
いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャル(例えば、606G)は、第1のタイプのデジタルクレデンシャル(例えば、識別クレデンシャル及び/又は非識別クレデンシャル)である。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、第1のタイプの1つ以上のデジタルクレデンシャルを記憶し、コンピュータシステムは、1つ以上の第2のタイプのデジタルクレデンシャル(例えば、606A~606C)を記憶する(例えば、第1のタイプとは異なる、支払いクレデンシャル、及び/又はロイヤルティアカウントクレデンシャルなどの非支払いクレデンシャル)。いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のタイプのデジタルクレデンシャルは、コンピュータシステムが近くの外部デバイスを検出する前及び/又は後に(例えば、コンピュータシステムが外部デバイスによる情報の要求を検出する前又は後に)、外部デバイス(例えば、800)へのデジタル情報の送信を許可されるように構成されている(例えば、第2のタイプのデジタルクレデンシャルは、コンピュータシステムが外部デバイスからの要求を検出する前であっても、外部デバイスにデジタル情報を送信するために「プリアーミング」され得る(例えば、ユーザによって事前許可され得る)。いくつかの実施形態では、第1のタイプの1つ以上のデジタルクレデンシャルは、外部デバイスがコンピュータシステムによって検出され、コンピュータシステムが表示生成構成要素を介して、外部デバイス(例えば、806、808B)によって要求されているデジタル情報を表示するまで、デジタル情報を外部デバイスに送信することを許可されるように構成されない(例えば、第1のタイプのデジタルクレデンシャルは、デジタル情報を外部デバイスに送信するために「プリアーミング」される(例えば、ユーザによって事前許可される)ことができない)(例えば、第1のタイプのデジタルクレデンシャルは、デジタル情報を外部デバイスに送信するためのユーザからの許可を受信する前に、外部デバイスからデジタル情報の要求を最初に受信し、外部デバイスによって要求されているデジタル情報を最初に表示しなければならない(例えば、情報送信基準を満たす1つ以上のユーザ入力を受信する前に))。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、コンピュータシステムがその取引に対する外部電子デバイスからの要求を受信した後、取引に対する明示的なユーザ認証を受信することなく、1つ以上の第1のタイプのデジタルクレデンシャルを送信しない(例えば、コンピュータシステムは、取引要求が受信され、取引の詳細がユーザに対して表示される前に、取引のプリアーミング及び/又は事前承認を許可しない)。その結果、コンピュータシステムは、ユーザが取引の一部として送信される情報を最初に認識することなく取引を許可することを防止するのに役立つ。対照的に、コンピュータシステムは、ユーザが第2のタイプの転送のための事前許可を(取引の要求を受信する前に)提供した場合、1つ以上の第2のタイプのデジタルクレデンシャルを送信する。外部デバイスがコンピュータシステムによって検出されるまで、及び外部デバイスによって要求されているデジタル情報が表示生成構成要素上に表示されるまで、第1のタイプのデジタルクレデンシャルがデジタル情報を外部デバイスに送信することを許可されないようにすること(例えば、第1のタイプのデジタルクレデンシャルが「プリアーミング」されないようにすること)は、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる(例えば、明示的なユーザ許可なしに個人情報が誤って又は不適切に外部デバイスに送信されないことを保証することによって)。
【0258】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、コンピュータシステムとは別個の第2の外部電子デバイス(例えば、800)からデジタルクレデンシャル情報に対する第2の要求を受信し(例えば、デジタルクレデンシャルリーダ、及び/又はNFC対応非接触リーダ)、第2のデジタルクレデンシャル情報要求は、第1の接続チャネルを介して受信される(例えば、第1の無線接続チャネル、及び/又は第1のタイプの第1の接続チャネル)。いくつかの実施形態では、第2の要求は、コンピュータシステムが第2の外部電子デバイスによって生成されるRF場(例えば、NFC RF場)内に配置されたことに基づいて、第2の外部電子デバイスから受信される。コンピュータシステム(例えば、600)は、第2の外部電子デバイスから第2のデジタルクレデンシャル情報要求を受信したことに応じて、第2のデジタルクレデンシャル情報要求が第2のタイプのデジタルクレデンシャル(例えば、デジタル支払いクレデンシャル)に対応するデジタルクレデンシャル情報要求に対応しており、送信条件の第1のセットが満たされたという判定に従って、第1の接続チャネルを介して第2の外部電子デバイスにデジタルクレデンシャル情報を送信し、コンピュータシステム(例えば、600)は、第2のデジタルクレデンシャル情報要求が第1のタイプのデジタルクレデンシャル(例えば、デジタル識別クレデンシャル)からのデジタルクレデンシャル情報要求に対応しており、送信条件の第2のセットが満たされた(例えば、送信条件の第1のセットとは異なる)(例えば、送信条件の第1のセットと同じ)という判定に従って、第1の接続チャネルとは別個の第2の接続チャネル(例えば、第2の無線接続チャネル、及び/又は第1のタイプとは異なる第2のタイプの第2の接続チャネル)を介して第2の外部電子デバイスにデジタルクレデンシャル情報を送信する。いくつかの実施形態では、デジタルクレデンシャル情報が第2のタイプである場合、クレデンシャルは、要求が受信されたのと同じ通信チャネル及び/又は通信プロトコルを使用して送信される。いくつかの実施形態では、デジタルクレデンシャル情報が第2のタイプである場合、クレデンシャルは、要求が受信されたのと異なる通信チャネル及び/又は通信プロトコルを使用して送信される。第1のチャネルを介して外部デバイスから情報の要求を受信し、第2のチャネルを介して外部デバイスにデジタルクレデンシャル情報を送信することは、強化されたセキュリティを提供し、よりセキュアな、より高速な、及び/又はより安定したチャネルを使用してデジタルクレデンシャル情報を送信することなどによって、(例えば、よりセキュアなチャネルを介してデジタルクレデンシャル情報を送信することによって)許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0259】
方法900に関して上述されたプロセス(例えば、図9)の詳細はまた、前述及び/又は後述の方法にも類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700及び/又は方法1100は、方法900を参照して前述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法700において登録されるデジタル識別クレデンシャルは、方法900において使用される及び/又は方法1100において管理されるデジタル識別クレデンシャルであってもよい。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0260】
図10A図10Jは、いくつかの実施形態に係る、デジタルクレデンシャルを管理するための例示的なユーザインタフェースを示す。これらの図におけるユーザインタフェースは、図11A図11Bにおけるプロセスを含む、以下で説明するプロセスを例示するために使用される。
【0261】
図10Aは、タッチ感知ディスプレイ602を備えるスマートフォンである電子デバイス600を示す。いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、デバイス100、300、及び/又は500の1つ以上の特徴を含む。電子デバイス600は、図6A及び図6AFを参照して上述したウォレットユーザインタフェース604を示す。ウォレットユーザインタフェース604は、第1のデジタル識別クレデンシャル(例えば、デジタルジョージア州運転免許証)を表す表現606Gを含む、電子デバイス600に記憶された複数のデジタルクレデンシャルの表現を含む。図10Aを参照すると、電子デバイス600は、表現606Gの選択に対応するユーザ入力1000を検出する。
【0262】
図10Bにおいて、ユーザ入力1000に応じて、電子デバイス600は、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するユーザインタフェース1002を表示する。ユーザインタフェース1002は、第1のデジタル識別クレデンシャルのグラフィック表現1004Aを表示する。ユーザインタフェース1002はまた、送信インスタンス1004B、1004C、1004Dの表現を含む。各表現1004B、1004C、1004Dは、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報が外部デバイス(例えば、外部リーダデバイス800)に送信されたインスタンスを表す。ユーザインタフェース1002はまた、ウォレットユーザインタフェース604に戻るために選択可能である完了オプション1006Aと、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示するために選択可能であるメニューオプション1006Bとを含む。図10Bでは、ユーザインタフェース1002を表示している間、電子デバイス600は、表現1004Bの選択に対応するユーザ入力1008A、表現1004Cの選択に対応するユーザ入力1008B、表現1004Dの選択に対応するユーザ入力1008C、及びオプション1006Bの選択に対応するユーザ入力1008Dを検出する。これらのユーザ入力の各々は、以下の図において順に説明される。
【0263】
図10Cにおいて、表現1004Bの選択に対応する図10Bのユーザ入力1008Aに応じて、電子デバイス600は、ユーザインタフェース1010を表示する。表現1004Bは、デジタルクレデンシャル情報がAllgreens薬局に関連付けられた外部デバイスに送信された第1の送信インスタンスに対応する。したがって、図10Cでは、ユーザインタフェース1010は、デジタル証明書情報を要求し受信したエンティティを識別する第1の送信インスタンスに対応するエンティティ情報1012Aと、情報送信が行われた位置を識別する第1の送信インスタンスに対応する送信位置情報1012Bと、送信が行われた日時を識別する第1の送信インスタンスに対応する送信時間情報1012Cと、第1の送信インスタンスで送信され、要求側エンティティによって記憶されたデジタルクレデンシャル情報のタイプを識別するデジタルクレデンシャル情報の第1のセット1012Dと、第1の送信インスタンスで送信され、要求側エンティティによって記憶されなかったデジタルクレデンシャル情報のタイプを識別するデジタルクレデンシャル情報の第2のセット1012Eとを表示する。図10Cに示される第1の送信インスタンスでは、情報は、2020年12月13日の午前10時15分にジョージア州BuckheadのAllgreens薬局に送信された。Allgreens薬局は、ユーザのフルネーム、生年月日、住所、及びID情報(例えば、運転免許証番号)を要求し、受信し、この情報を記憶し、Allgreens薬局はまた、ユーザのID写真を要求し、受信したが、この情報を記憶しなかった。図10Cのユーザインタフェース1010は、第1の送信インスタンスが発生した位置を視覚的に表示する地図1012Fも含む。図10Cのユーザインタフェース1010はまた、第1の送信インスタンスに関する問題を報告するために選択可能なオプション1012Gを含む。ユーザインタフェース1010はまた、ユーザインタフェース1002に戻るために選択可能なオプション1011を含む。
【0264】
図10Dにおいて、表現1004Cの選択に対応する図10Bのユーザ入力1008Bに応じて、電子デバイス600は、ユーザインタフェース1010を表示する。表現1004Cは、デジタルクレデンシャル情報が、交通安全局(TSA)に関連付けられた外部デバイスに送信された第2の送信インスタンスに対応する。したがって、図10Dでは、ユーザインタフェース1010は、デジタル証明書情報を要求し受信したエンティティを識別する第2の送信インスタンスに対応するエンティティ情報1012Aと、情報送信が行われた位置を識別する第2の送信インスタンスに対応する送信位置情報1012Bと、送信が行われた日時を識別する第2の送信インスタンスに対応する送信時間情報1012Cと、第2の送信インスタンスで送信され、要求側エンティティによって記憶されたデジタルクレデンシャル情報のタイプを識別するデジタルクレデンシャル情報の第1のセット1012Dと、第2の送信インスタンスで送信され、要求側エンティティによって記憶されなかったデジタルクレデンシャル情報のタイプを識別するデジタルクレデンシャル情報の第2のセット1012Eとを表示する。図10Dに示される第2の送信インスタンスでは、情報は、2020年12月4日午前6:50にジョージア州アトランタのTSAに送信された。TSAは、ユーザのフルネーム、生年月日、性別、及びID情報(例えば、運転免許証番号)を要求及び受信し、この情報を記憶し、TSAはまた、ユーザのID写真を要求及び受信したが、この情報を記憶しなかった。図10Dのユーザインタフェース1010は、第2の送信インスタンスが発生した位置を視覚的に表示する地図1012Fも含む。図10Dのユーザインタフェース1010はまた、第2の送信インスタンスに関する問題を報告するために選択可能なオプション1012Gを含む。
【0265】
図10Eにおいて、表現1004Dの選択に対応する図10Bのユーザ入力1008Cに応じて、電子デバイス600は、ユーザインタフェース1010を表示する。表現1004Dは、デジタルクレデンシャル情報が「Liquor Store」と呼ばれるストアに関連付けられた外部デバイスに送信された第3の送信インスタンスに対応する。したがって、図10Eでは、ユーザインタフェース1010は、デジタル証明書情報を要求し受信したエンティティを識別する第3の送信インスタンスに対応するエンティティ情報1012Aと、第3の送信インスタンスに対応し、情報送信が発生した位置を識別する送信位置情報1012Bと、送信が発生した日時を識別する第3の送信インスタンスに対応する送信時間情報1012Cと、第3の送信インスタンスにおいて送信され、要求側エンティティによって記憶されたデジタルクレデンシャル情報のタイプを識別するデジタルクレデンシャル情報の第1のセット1012Dと、第3の送信インスタンスにおいて送信され、要求エンティティによって記憶されなかったデジタルクレデンシャル情報のタイプを識別するデジタルクレデンシャル情報の第2のセット1012Eと、を表示する。図10Eに示される第3の送信インスタンスでは、情報は、2020年2月20日午前5:15にジョージア州アトランタにあるLiquor Storeに送信された。Lique Storeは、ユーザが21歳を超えているかどうかのバイナリ判定、及びユーザのID写真を要求し、受信したが、いかなる情報も記憶しなかった。図10Eのユーザインタフェース1010は、第3の送信インスタンスが発生した位置を視覚的に表示する地図1012Fも含む。図10Eのユーザインタフェース1010はまた、第2の送信インスタンスに関する問題を報告するために選択可能なオプション1012Gを含む。図10Eを参照すると、電子デバイスは、オプション1012Gの選択に対応するユーザ入力1014を検出する。
【0266】
図10Fでは、ユーザ入力1014に応じて、電子デバイス600はユーザインタフェース1016を表示する。ユーザインタフェース1016は、図10Eのユーザインタフェース1010に戻るために選択可能なオプション1018Aを含む。ユーザインタフェース1016はまた、第3の送信インスタンスに関するデータ使用違反を報告する(例えば、Liquor Storeが不適切な方法でデータを使用していることを報告する)ために選択可能であるオプション1018Bと、未知のアクティビティを報告するために(例えば、ユーザが第3の送信インスタンスのデータ送信を許可したと信じていないことを報告するために)選択可能なオプション1018Cと、不正確な販売者情報を報告する(例えば、第3の送信インスタンスに関連付けられたエンティティ情報1012Aが不正確であることを報告する)ために選択可能なオプション1018Dと、他のタイプの問題を報告するためのオプション1018Eと、を含む。
【0267】
図10Gにおいて、メニューオプション1006Bの選択に対応する図10Bのユーザ入力1008Dに応じて、電子デバイス600は、ユーザインタフェース1020を表示する。ユーザインタフェース1020は、第1のデジタル識別クレデンシャル(例えば、ジョージア運転免許証)に対応する(例えば、その一部として記憶された)デジタルクレデンシャル情報(例えば、全てのデジタルクレデンシャル情報)を識別する。いくつかの実施形態では、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報は、物理識別クレデンシャル(例えば、物理識別クレデンシャル1030)(例えば、物理的ジョージア州運転免許証)に対応する情報のセットを含む。いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルは、物理識別クレデンシャルのデジタル表現である。
【0268】
図10Hは、図10Gのユーザインタフェース1020の異なる実施形態を表示する。図10Hにおいて、ユーザインタフェース1020は、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた(例えば、結び付けられた)バイオメトリックプロファイルを変更するためのプロセスを開始するために選択可能なオプション1022を含む。上述したように、いくつかの実施形態では、デジタル識別クレデンシャルに対応するデジタル識別情報の送信がバイオメトリックプロファイルに一致するバイオメトリック情報の受信を必要とするように、デジタル識別クレデンシャルはバイオメトリックプロファイルに結び付けられる。いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、顔スキャンプロファイル及び指紋スキャンプロファイルなどの異なるタイプのバイオメトリックプロファイルを可能にすることができる。いくつかの実施形態では、第1のデジタル識別クレデンシャルが第1のタイプのバイオメトリックプロファイル(例えば、顔スキャンプロファイル)に結び付けられている場合、ユーザインタフェース1020はオプション1022(例えば、図10Gに示すような)を含まないが、第1のデジタル識別クレデンシャルが第2のタイプのバイオメトリックプロファイル(例えば、指紋スキャンプロファイル)に結び付けられている場合、ユーザインタフェース1020はオプション1022(例えば、図10Hに示すような)を含む。したがって、いくつかの実施形態では、第1のデジタル識別クレデンシャルが第1のタイプのバイオメトリックプロファイル(例えば、顔スキャンプロファイル)に結び付けられている場合、ユーザは、第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられているバイオメトリックプロファイルを変更することができないが、第1のデジタル識別クレデンシャルが第2のタイプのバイオメトリックプロファイル(例えば、指紋スキャンプロファイル)に結び付けられている場合、ユーザは、第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられているバイオメトリックプロファイルを変更することが許可され、且つ/又は変更することができる。図10Hでは、電子デバイス600は、オプション1022の選択に対応するユーザ入力1024を検出する。
【0269】
図10Iにおいて、ユーザ入力1024に応じて、電子デバイス600は、第1のデジタル識別クレデンシャルに現在結び付けられているバイオメトリックプロファイルに対応するユーザプロファイルバイオメトリック情報を要求する通知1026を表示する。図10Iにおいて、電子デバイス600は、バイオメトリック情報(例えば、指紋入力1028)を受信する。図10Jにおいて、受信されたバイオメトリック情報が第1のデジタル識別クレデンシャルに現在結び付けられているバイオメトリックプロファイルに対応する(例えば、一致する)という判定に従って、電子デバイス600は、第1のデジタル識別クレデンシャルを異なる及び/又は新しいバイオメトリックプロファイルに結び付けるための新しいバイオメトリック情報をユーザが提供することを要求する命令1030を表示する。いくつかの実施形態では、電子デバイス600は、更新された及び/又は新しいバイオメトリック情報を受信し、新しいバイオメトリック情報が電子デバイス600上に記憶された第2のバイオメトリックプロファイルに対応する(例えば、一致する)という判定に従って、電子デバイス600は、第1のデジタル識別クレデンシャルを第2のバイオメトリックプロファイルに結び付ける(第1のデジタル識別クレデンシャルはもはや以前のバイオメトリックプロファイルに結び付けられていない)。
【0270】
図11A図11Bは、いくつかの実施形態に係る、コンピュータシステムを使用してデジタルクレデンシャルを管理するための方法を示すフロー図である。方法1100は、表示生成構成要素(例えば、ディスプレイコントローラ、タッチ感知ディスプレイシステム及び/又はディスプレイ(例えば、統合及び/又は接続された))及び1つ以上の入力デバイス(例えば、タッチ感知面(例えば、タッチ感知ディスプレイ)、マウス、キーボード、及び/又はリモートコントロール)と通信しているコンピュータシステム(例えば、100、300、500、600)(例えば、スマートフォン、スマートウォッチ及び/又はタブレット)において実行される。方法1100のいくつかの動作は、任意選択的に組み合わされ、いくつかの動作の順序は、任意選択的に変更され、いくつかの動作は、任意選択的に省略される。
【0271】
後述するように、方法1100は、デジタルクレデンシャルを管理する直観的な方法を提供する。この方法は、デジタルクレデンシャルを管理する際のユーザの認知的負担を軽減し、それによって、より効率的なヒューマン-マシンインタフェースを作り出す。バッテリ動作式のコンピューティングデバイスの場合には、ユーザがデジタルクレデンシャルをより迅速且つより効率的に管理することを可能にすることにより、電力が節約され、バッテリ充電の間隔が増す。
【0272】
コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャル(例えば、606G)の表現を含む、コンピュータシステム上に記憶されたデジタル識別クレデンシャル(例えば、606G)の1つ以上(例えば、1つ以上)の表現を含む第1のユーザインタフェース(例えば、604)を表示する(1102)。一部の実施形態では、第1のユーザインタフェースは、1つ以上のデジタル識別クレデンシャル及び1つ以上の他のデジタルクレデンシャル(例えば、1つ以上の支払いクレデンシャル、1つ以上のロイヤルティアカウントクレデンシャル、及び/又は1つ以上のトランジットアカウントクレデンシャル)を含む、コンピュータシステムに記憶されたデジタルクレデンシャルの1つ以上の表現を含む。いくつかの実施形態では、第1のユーザインタフェースは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた(例えば、対応する)情報送信インスタンスの表現を含まない。
【0273】
第1のユーザインタフェースを表示している間に(1104)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択(例えば、タップ入力)に対応する1つ以上のユーザ入力(例えば、1000)(例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上の非タップ入力)を検出する(1106)。
【0274】
第1のデジタル識別クレデンシャルの表現の選択に対応する1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて(1108)、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応する(例えば、一意に対応する)第2のユーザインタフェース(例えば、1002)を表示する(例えば、第1のユーザインタフェースとは異なる第2のユーザインタフェース)(例えば、第1のユーザインタフェースの表示を第2のユーザインタフェースに置き換えること)を表示する(1110)。第2のユーザインタフェース(例えば、1002)は、第1の送信インスタンス(例えば、1004B)の表現及び第2の送信インスタンス(例えば、1004C)の表現を含む、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた(例えば、対応する)複数の情報送信インスタンス(例えば、1004B、1004C、1004D)の表現を含む(1112)。第1の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた(例えば、対応する)デジタルクレデンシャル情報の第1のセット(例えば、図10Cの1012D、1012E)(例えば、名前、生年月日、年齢、指定された(0でない)年齢閾値を上回る/下回る(例えば、年齢を指定せずに18歳より上又は上でない)、性別、ID写真、身長、体重、眼の色、髪の色、臓器提供者の状態、退役者の状態、及び/又は住所)が第1の外部電子デバイス(例えば、無線リーダ、NFCリーダ)に送信された第1のインスタンスに対応する(1114)。第2の送信インスタンスは、第1のデジタル識別クレデンシャルに関連付けられた(例えば、対応する)デジタルクレデンシャル情報の第2のセット(例えば、図10Dの1012D、1012E)(例えば、名前、生年月日、年齢、指定された(0でない)年齢閾値を上回る/下回る(例えば、年齢を指定せずに18歳より上又は上でない)、性別、ID写真、身長、体重、眼の色、髪の色、臓器提供者の状態、退役者の状態、及び/又は住所)が第2の外部電子デバイス(例えば、無線リーダ、NFCリーダ)(例えば、第1の外部電子デバイスとは異なる第2の外部電子デバイス)に送信された第2のインスタンス(例えば、第1のインスタンスとは異なる)に対応する(1116)。いくつかの実施形態では、デジタルクレデンシャル情報の第1のセットは、デジタルクレデンシャル情報の第2のセットとは異なる(例えば、デジタルクレデンシャル情報の第1のセットは、デジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第1のサブセットを表し、デジタルクレデンシャル情報の第2のセットは、第1のサブセットとは異なるデジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタルクレデンシャル情報の第2のサブセットを表す)。様々な送信インスタンスと、それらの送信インスタンスの各々において外部電子デバイスに送信された情報のタイプとの記録を記憶し、それらを表示することは、外部デバイスに送信されたプライベート情報の履歴をユーザに提供することによって強化されたセキュリティを提供する。
【0275】
第2のユーザインタフェース(例えば、1002)を表示している間に(1118)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上の選択入力(例えば、1004B、1004C、1004D)を検出する(1120)(例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上の非タップ入力)。
【0276】
1つ以上の選択入力(例えば、1008A、1008B、1008C)を検出したことに応じて(1122)、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンスの表現(例えば、1004B)の選択に対応しているという判定に従って(1124)、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現(例えば、図10Cの1012D、1012E)を表示する(1126)(例えば、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示することなく)1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンス(例えば、1004C)の表現の選択に対応するとの判定に従って(1128)、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現(例えば、図10Dの1012D、1012E)を表示する(1130)(例えば、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示することなく)。
【0277】
いくつかの実施形態では、デジタルクレデンシャル情報の第1のセット(例えば、図10Cの1012D、1012E)は、名前、住所、生年月日、識別写真、性別、身長、識別発行日、識別有効期限、及び年齢閾値判定(例えば、デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた人物が最小年齢要件を満たすかどうかのバイナリ判定)を含むクレデンシャル情報のセットの(例えば、その全部より少ない)第1のサブセットを含む。デジタルクレデンシャル情報の第2のセット(例えば、図10Dの1012D、1012E)は、第1のサブセットとは異なるクレデンシャル情報のセットの第2のサブセット(例えば、その全部より少ない)を含む。様々な送信インスタンスと、それらの送信インスタンスの各々において外部電子デバイスに送信された情報のタイプとの記録を記憶することは、外部デバイスに送信されたプライベート情報の履歴をユーザに提供することによって強化されたセキュリティを提供する。
【0278】
いくつかの実施形態では、第1のインスタンスにおいて第1の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現を表示することは、表示生成構成要素を介して、デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの第1のサブセット(例えば、全部より少ない)が第1の外部電子デバイスに送信されたが、第1の外部電子デバイス(例えば、1012E)によって記憶されなかった(例えば、第1の外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって記憶されなかった、及び/又は非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されなかった(例えば、一時的コンピュータ可読媒体に一時的にのみ記憶された))という第1のインジケーションを表示することと、デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの第2のサブセット(例えば、全部より少ない)が第1の外部電子デバイスに送信され、第1の外部電子デバイス(例えば、1012D)によって記憶された(例えば、第1の外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって記憶された)(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された)(例えば、情報が第1の外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって将来アクセスされ得るように非一時的にコンピュータ可読媒体に記憶された)という第2のインジケーションを、表示生成構成要素を介して表示する(例えば、同時に表示する)ことと、を含む。どのタイプの情報が外部電子デバイスによって記憶されたか、及びどのタイプの情報が記憶されなかったかの記録を含む、様々な送信インスタンス及びそれらの送信インスタンスの各々において外部電子デバイスに送信された情報のタイプの記録を記憶することは、強化されたセキュリティを提供し、(例えば、秘密情報が外部デバイスに不適切に送信されていないこと、及び/又は外部デバイスが秘密情報を不適切に記憶していないことを確実にすることによって)許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる。
【0279】
いくつかの実施形態では、第2のインスタンスにおいて第2の外部電子デバイスに送信されたデジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現を表示することは、表示生成構成要素を介して、デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの第3のサブセットが第2の外部電子デバイスに送信されたが、第2の外部電子デバイスによって記憶されなかった(例えば、第2の外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって記憶されなかった)(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されなかった(例えば、一時的コンピュータ可読媒体に一時的にのみ記憶された))という第3のインジケーションを表示することと、表示生成構成要素を介して、デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの第4のサブセットが第2の外部電子デバイスに送信され、第2の外部電子デバイスによって記憶された(例えば、第2の外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって記憶された)(例えば、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された)(例えば、情報が第2の外部電子デバイスに関連付けられたエンティティによって将来アクセスされ得るように非一時的にコンピュータ可読媒体に記憶された)という第4のインジケーションを表示する(例えば、同時に表示する)ことと、を含む。
【0280】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択入力(例えば、1008A、1008B、1008C)を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンス(例えば、1004B)の表現の選択に対応するとの判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1の外部電子デバイスに関連付けられた第1のエンティティを識別するエンティティ情報(例えば、図10Cの1012A)を表示し、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンス(例えば、1004C)の表現の選択に対応するとの判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第2の外部電子デバイスに関連付けられた第2のエンティティ(例えば、第1のエンティティとは異なる)(例えば、第1のエンティティを識別するエンティティ情報を表示することなく)を識別するエンティティ情報(例えば、図10Dの1012A)を表示する。いくつかの実施形態では、第1のエンティティを識別するエンティティ情報は、デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現と同時に表示される。いくつかの実施形態では、第2のエンティティを識別するエンティティ情報は、デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現と同時に表示される。各送信インスタンスに関連付けられた情報要求側エンティティの記録を含む、種々の送信インスタンスの記録を記憶することは、強化されたセキュリティを提供し、情報が送信されたエンティティに関する視覚的フィードバックをユーザに提供する。
【0281】
いくつかの実施形態では、1つ以上の選択入力(例えば、1008A、1008B、1008C)を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力が第1の送信インスタンス(例えば、1004B)の表現の選択に対応しているという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1の送信インスタンスに対応する問題(例えば、データ使用違反、未知のアクティビティ、不正確な販売者情報、及び/又は他の問題)を報告するためのプロセスを開始するために選択可能な第1の選択可能なオプション(例えば、図10Cの1012G)を表示し、1つ以上の選択入力が第2の送信インスタンス(例えば、1004C)の表現の選択に対応しているという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第2の送信インスタンスに対応する問題(例えば、データ使用違反、未知のアクティビティ、不正確な販売者情報、及び/又は他の問題)を報告するためのプロセスを開始するために選択可能な第2の選択可能なオプション(例えば、図10Dの1012G)を表示する。いくつかの実施形態では、第1の選択可能なオプションは、デジタルクレデンシャル情報の第1のセットの表現と同時に表示される。いくつかの実施形態では、第2の選択可能なオプションは、デジタルクレデンシャル情報の第2のセットの表現と同時に表示される。送信インスタンスに対応する問題を報告するためのプロセスを開始するために選択可能である選択可能なオプションを表示することは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密情報にアクセスすることを防止することができる(例えば、ユーザが許可のない又は別様に不適切な送信インスタンスを報告することを可能にすることによって)。
【0282】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース(例えば、1002)は、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示するために選択可能な第3の選択可能オプション(例えば、1006B)を更に含む。いくつかの実施形態では、第3の選択可能オプションは、第1の送信インスタンスの表現及び第2の送信インスタンスの表現と同時に表示される。いくつかの実施形態では、1つ以上の選択入力(例えば、1008D)を検出したことに応じて、1つ以上の選択入力(例えば、1008D)が第3の選択可能なオプション(例えば、1006B)の選択に対応しているという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1、第2、及び第3のユーザインタフェースとは異なる第4のユーザインタフェース(例えば、1020)を表示する。いくつかの実施形態では、第4のユーザインタフェースは、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示する。1つ以上の選択入力の検出に応じて第4のユーザインタフェースを表示することは、デバイスの現在の状態(例えば、デバイスが1つ以上の選択入力を検出したこと)に関するフィードバックをユーザに提供する。
【0283】
いくつかの実施形態では、第4のユーザインタフェース(例えば、1020)は、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示する。いくつかの実施形態では、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報は、名前、住所、生年月日、識別写真、性別、身長、識別発行日、識別有効期限、デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた地理的領域、デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた1つ以上の商業免許、投票者登録状態、臓器提供者状態、眼の色、髪の色、及び退役者の状態のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、第4のユーザインタフェースは、第1のデジタル識別クレデンシャルを使用して外部電子デバイスに提供することができる全てのデジタルクレデンシャル情報を表示する。第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示する第4のユーザインタフェースを表示することは、ユーザにデバイスの現在の状態に関するフィードバックを提供する(例えば、デバイスは、第1のデジタル識別クレデンシャルを第4のユーザインタフェースに表示された情報に関連付けている)。
【0284】
いくつかの実施形態では、コンピュータシステム(例えば、600)は、複数のバイオメトリックプロファイル(例えば、複数の顔スキャンプロファイル、指紋スキャンプロファイル、並びに/又は眼周囲及び/若しくは眼スキャンプロファイル)を記憶する。第1のデジタル識別クレデンシャル(例えば、606G)は、複数のバイオメトリックプロファイルのうちの第1のバイオメトリックプロファイルに結び付けられる(例えば、第1のバイオメトリックプロファイルに排他的に結び付けられる、及び/又は第1のバイオメトリックプロファイルに結び付けられる、及びコンピュータシステム上に記憶された他のバイオメトリックプロファイルのいずれにも結び付けられない)。いくつかの実施形態では、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報の送信は、第1のバイオメトリックプロファイルに基づくバイオメトリック認証を必要とする。デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用することを防止することによって)。
【0285】
いくつかの実施形態では、第2のユーザインタフェース(例えば、1002)を表示した後に、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1のデジタル識別クレデンシャル(例えば、606G)に対応する第5のユーザインタフェース(例えば、1020)を表示する。第1のバイオメトリックプロファイルが第1のタイプのバイオメトリックプロファイル(例えば、指紋スキャンプロファイル)であるとの判定に従って、第5のユーザインタフェース(例えば、図10Hの1020)は、第1のデジタル識別クレデンシャルに(例えば、異なる指の指紋に)結び付けられたバイオメトリックプロファイルを変更するためのプロセスを開始するために選択可能な第5の選択可能オプション(例えば、1022)を含む。第1のバイオメトリックプロファイルが第1のタイプとは異なる第2のタイプのバイオメトリックプロファイル(例えば、顔スキャンプロファイル)であるとの判定に従って、第5のユーザインタフェース(例えば、図10Gの1020)は、第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられたバイオメトリックプロファイルを変更するためのプロセスを開始するために選択可能な第5の選択可能オプションを含まない(例えば、第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられたバイオメトリックプロファイルを変更するために選択可能な任意の選択可能オプションを含まない)。いくつかの実施形態では、第5のユーザインタフェースは、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報を表示する。いくつかの実施形態では、第1のデジタル識別クレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報は、名前、住所、生年月日、識別写真、性別、身長、識別発行日、識別有効期限、デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた地理的領域、デジタル識別クレデンシャルに関連付けられた1つ以上の商業免許、投票者登録状態、臓器提供者状態、眼の色、髪の色、及び退役者の状態のうちの1つ以上を含む。いくつかの実施形態では、第5のユーザインタフェースは第4のユーザインタフェースである。第1のバイオメトリックプロファイルが第1のタイプのバイオメトリックプロファイルである場合、第5のユーザインタフェースに第5の選択可能オプションを自動的に表示することは、デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスは、デジタル識別クレデンシャルに結び付けられたバイオメトリックプロファイルをユーザが変更することを可能にしている)。第1のバイオメトリックプロファイルが第2のタイプのバイオメトリックプロファイルである場合、第5のユーザインタフェース内に第5の選択可能オプションを表示することを取り止めることは、デバイスの現在の状態に関するフィードバックをユーザに提供する(例えば、デバイスは、デジタル識別クレデンシャルに結び付けられたバイオメトリックプロファイルをユーザが変更することを可能にしていない)。
【0286】
いくつかの実施形態では、第5の選択可能なオプション(例えば、1022)を表示している間に、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、第5の選択オプションの選択に対応する選択入力の第2のセット(例えば、1024)(例えば、1つ以上のタップ入力及び/又は1つ以上の非タップ入力)を検出する。選択入力の第2のセットの検出に応じて、コンピュータシステム(例えば、600)は、表示生成構成要素を介して、第1のバイオメトリックプロファイルに対応するバイオメトリック情報を提供するようにユーザに要求する(例えば、第1のデジタル識別クレデンシャルに現在結び付けられている指紋スキャンプロファイルに対応する指紋を提供するようにユーザに要求する)第6のユーザインタフェース(例えば、1026)を表示する。いくつかの実施形態では、第6のユーザインタフェース(例えば、1026)を表示した後(例えば、表示している間)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、ユーザからバイオメトリック情報(例えば、指紋入力1028)を受信する。ユーザからバイオメトリック情報を受信したことに応じて、且つユーザからのバイオメトリック情報が第1のバイオメトリックプロファイルに対応する(例えば、一致する)という判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、第1のデジタル識別クレデンシャルに結び付けられる更新されたバイオメトリック情報を提供するようにユーザに要求する第7のユーザインタフェース(例えば、1030)を表示する。第7のユーザインタフェース(例えば、1030)を表示することに続いて(例えば、その間に)、コンピュータシステム(例えば、600)は、1つ以上の入力デバイスを介して、更新されたバイオメトリック情報をユーザから受信する。更新されたバイオメトリック情報をユーザから受信したことに応じて、更新されたバイオメトリック情報がコンピュータシステム(例えば、600)上に記憶された第2のバイオメトリックプロファイル(例えば、第1のバイオメトリックプロファイルとは異なる)に対応しているという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、第1のデジタル識別クレデンシャルを第2のバイオメトリックプロファイルに結び付け、更新されたバイオメトリック情報がコンピュータシステム上に記憶された第3のバイオメトリックプロファイル(例えば、第1及び第2のバイオメトリックプロファイルとは異なる)に対応しているという判定に従って、コンピュータシステム(例えば、600)は、第1のデジタル識別クレデンシャルを第3のバイオメトリックプロファイルに結び付ける。いくつかの実施形態では、第1のデジタル識別クレデンシャルを異なるバイオメトリックプロファイルに結び付けることはまた、第1のデジタル識別クレデンシャルがもはや第1のバイオメトリックプロファイルに結び付けられないようにする。デジタル識別クレデンシャルをコンピュータシステム上に記憶されたバイオメトリックプロファイルに結び付けることは、強化されたセキュリティを提供し、許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる(例えば、許可のないユーザがデジタル識別クレデンシャルを利用することを防止することによって)。デジタル識別クレデンシャルに結び付けられたバイオメトリックプロファイルを変更する前に、現在適用されているバイオメトリックプロファイルに対応するバイオメトリック情報をユーザが提供することを必要とすることは、強化されたセキュリティを提供し、(例えば、デジタル識別クレデンシャルに適用されるバイオメトリックプロファイルを許可のないユーザが変更することを防止することによって)許可のないユーザが機密動作を開始すること、及び/又は機密データにアクセスすることを防止することができる。
【0287】
方法1100に関して上述したプロセス(例えば、図11A図11B)の詳細はまた、上述した方法にも、類似の方式で適用可能であることに留意されたい。例えば、方法700及び方法900は、方法1100を参照して前述した様々な方法の特性のうちの1つ以上を任意選択的に含む。例えば、方法700において登録されるデジタル識別クレデンシャルは、方法900において使用される及び/又は方法1100において管理されるデジタル識別クレデンシャルであってもよい。簡潔にするために、これらの詳細は、以下で繰り返さない。
【0288】
上記は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記述されている。しかしながら、上記の例示的な論考は、網羅的であること、又は開示される厳密な形態に本発明を限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正及び変形が可能である。本技術の原理、及びそれらの実際の用途を最も良く説明するために、実施形態が選択及び記載されている。それにより、他の当業者は、意図された具体的な用途に適するような様々な修正を用いて、本技術及び様々な実施形態を最も良好に利用することが可能となる。
【0289】
添付図面を参照して、本開示及び例を十分に説明してきたが、様々な変更及び修正が、当業者には明らかとなるであろうことに留意されたい。そのような変更及び修正は、特許請求の範囲によって定義されるような、本開示及び例の範囲内に含まれるものとして理解されたい。
【0290】
上述のように、本技術の一態様は、デジタル識別クレデンシャルの登録、使用、及び管理を改善するために、様々なソースから入手可能なデータを収集及び使用することである。本開示は、いくつかの場合には、この収集されたデータが、特定の人を一意に識別する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを考察する。そのような個人情報データとしては、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、自宅の住所、ユーザの健康若しくはフィットネスのレベルに関するデータ若しくは記録(例えば、バイタルサイン測定値、投薬情報、運動情報)、生年月日、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を挙げることができる。
【0291】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、個人情報データは、デジタル識別クレデンシャルを登録、使用、及び/又は管理するために使用することができる。更に、ユーザに利益をもたらす個人情報データに関する他の使用も本開示によって意図されている。例えば、健康データ及びフィットネスデータは、ユーザの全般的なウェルネスについての洞察を提供するために使用することができ、又は、ウェルネスの目標を追求する技術を使用している個人への、積極的なフィードバックとして使用することもできる。
【0292】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、送信、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変化するにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的且つ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はそれへのアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法に準拠し得る。その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0293】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、デジタル識別クレデンシャルの場合、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することができるように構成することができる。別の例では、ユーザは、デジタルクレデンシャルの登録、使用、及び管理の間、機密情報及び/又は個人情報を提供しないことを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」のオプションを提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに知らされ、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0294】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは許可のないアクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、位置データを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0295】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものであるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することも可能であることを想到する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部分が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。例えば、デジタルクレデンシャルは、非個人情報データ又は最低限の個人情報、例えば、ユーザと関連付けられたデバイスによって要求されているコンテンツ、デジタルクレデンシャルサービスに利用可能な他の非個人情報、又は公的に利用可能な情報に基づいて嗜好を推測することによって、ユーザによって登録及び/又は使用することができる。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図6H
図6I
図6J
図6K
図6L
図6M
図6N
図6O
図6P
図6Q
図6R
図6S
図6T
図6U
図6V
図6W
図6X
図6Y
図6Z
図6AA
図6AB
図6AC
図6AD
図6AE
図6AF
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図8G
図8H
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図10F
図10G
図10H
図10I
図10J
図11A
図11B
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信するように構成されたコンピュータシステムにおいて、
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の外部電子デバイスからデジタル識別の要求を受信することと、
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されているという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する第1のユーザインタフェースを表示することと、
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示した後に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、1つ以上のユーザ入力を検出することと、
前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が1つ以上の情報送信基準を満たしているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信することと、を含み、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶されたデジタル識別クレデンシャルに関連付けられている、方法。
【請求項2】
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信したことに応じて、
前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないという判定に従って、
前記表示生成構成要素を介して、前記外部電子デバイスがデジタル識別クレデンシャル情報を受信することを許可されていないことを示す通知を表示することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のユーザインタフェースを表示することは、前記外部電子デバイスに対応するエンティティを識別する識別情報を表示することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報は、前記コンピュータシステムに記憶された前記デジタル識別クレデンシャルに関連付けられたデジタル識別クレデンシャル情報のサブセットを表す、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記外部電子デバイスによって要求されている1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を識別する前記第1のユーザインタフェースを表示することは、
前記表示生成構成要素を介して、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の第1のサブセットが前記外部電子デバイスに送信されるが、前記外部電子デバイスによって記憶されないという第1のインジケーションを表示することと、
前記表示生成構成要素を介して、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の第2のサブセットが前記外部電子デバイスに送信され、且つ前記外部電子デバイスによって記憶されるという第2のインジケーションを表示することと、を含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信する前に、前記表示生成構成要素を介して、任意のコンテンツを表示することを取り止めることを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記外部電子デバイスから前記デジタル識別の要求を受信する前に、前記表示生成構成要素を介して、前記第1のユーザインタフェースとは異なる第2のユーザインタフェースを表示することを更に含み、
前記第1のユーザインタフェースを表示することは、前記第1のユーザインタフェースを前記第2のユーザインタフェース上に重ねて表示することを含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記外部電子デバイスからデジタル識別クレデンシャル情報に対する前記要求を受信したことに応じて、前記第1のユーザインタフェースを表示する前に、前記第1のユーザインタフェースとは異なり、前記外部電子デバイスとの接続が確立されていることを示す第3のユーザインタフェースを表示することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記1つ以上のユーザ入力は、前記コンピュータシステムのユーザに対応するバイオメトリック情報を含み、
前記1つ以上の情報送信基準は、前記バイオメトリック情報が、前記コンピュータシステムに記憶された前記デジタル識別クレデンシャルに関連付けられたバイオメトリックプロファイルに対応する場合に満たされる基準を含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記バイオメトリック情報は顔スキャンを含み、前記バイオメトリックプロファイルは顔スキャンプロファイルである、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記バイオメトリック情報は指紋スキャンを含み、前記バイオメトリックプロファイルは指紋スキャンプロファイルである、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記デジタル識別クレデンシャルは、前記コンピュータシステムに記憶された第1のバイオメトリックプロファイルに関連付けられており、前記コンピュータシステムに記憶された第2のバイオメトリックプロファイルに関連付けられておらず、
前記1つ以上の情報送信基準は、前記バイオメトリック情報が、前記デジタル識別クレデンシャルに関連付けられたバイオメトリックプロファイルに対応するときに満たされるバイオメトリック基準を含み、
前記方法は、
前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、前記バイオメトリック情報が前記第2のバイオメトリックプロファイルに対応しているという判定に従って、前記外部電子デバイスによって要求された前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに送信することを取り止めることを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記1つ以上のユーザ入力を検出したことに応じて、
前記1つ以上のユーザ入力が前記1つ以上の情報送信基準を満たしているという前記判定に従って、前記コンピュータシステム上に、前記1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報を前記外部電子デバイスに前記送信することに対応する第1の送信インスタンス情報を記憶することを更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の送信インスタンス情報を前記コンピュータシステムに記憶した後に、前記表示生成構成要素を介して、前記デジタル識別クレデンシャルを含む複数のデジタルクレデンシャルの表現を含む第4のユーザインタフェースを表示することと、
前記第4のユーザインタフェースを表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記デジタル識別クレデンシャルに対応する複数の送信インスタンスの表現を表示する要求に対応するユーザ入力の第2のセットを検出することと、
前記ユーザ入力の第2のセットを検出したことに応じて、前記表示生成構成要素を介して、前記第1の送信インスタンス情報に対応する第1の表現を含む、複数の送信インスタンスの表現を表示することと、
前記第1の表現を表示している間に、前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記第1の表現の選択に対応するユーザ入力の第3のセットを検出することと、
前記ユーザ入力の第3のセットを検出したことに応じて、
前記表示生成構成要素を介して、前記第1の送信インスタンス情報の少なくともサブセットを表示することと、を更に含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の送信インスタンス情報は、
前記外部電子デバイスに送信されたが前記外部電子デバイスによって記憶されなかった1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の識別と、
前記外部電子デバイスに送信され、且つ前記外部電子デバイスによって記憶された1つ以上のデジタル識別クレデンシャル情報の識別と、を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記デジタル識別クレデンシャルは、第1のタイプのデジタルクレデンシャルであり、
前記コンピュータシステムは、前記第1のタイプの1つ以上のデジタルクレデンシャルを記憶し、
前記コンピュータシステムは、1つ以上の第2のタイプのデジタルクレデンシャルを記憶し、
前記第2のタイプの前記1つ以上のデジタルクレデンシャルは、前記コンピュータシステムが近くの外部デバイスを検出する前及び/又は後に、外部デバイスへのデジタル情報の送信を許可されるように構成されており、
前記第1のタイプの前記1つ以上のデジタルクレデンシャルは、外部デバイスが前記コンピュータシステムによって検出され、前記コンピュータシステムが、前記表示生成構成要素を介して、前記外部デバイスによって要求されているデジタル情報を表示するまで、前記外部デバイスにデジタル情報を送信することを許可されるように構成されていない、請求項に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上の入力デバイスを介して、前記コンピュータシステムとは別個の第2の外部電子デバイスから、第1の接続チャネルを介して受信される、デジタルクレデンシャル情報に対する第2の要求を受信することと、
前記第2の外部電子デバイスからデジタルクレデンシャル情報に対する前記第2の要求を受信したことに応じて、
デジタルクレデンシャル情報に対する前記第2の要求が第2のタイプのデジタルクレデンシャルに対応するデジタルクレデンシャル情報に対する要求に対応しており、且つ送信条件の第1のセットが満たされているという判定に従って、前記第1の接続チャネルを介して、前記第2の外部電子デバイスにデジタルクレデンシャル情報を送信することと、
デジタルクレデンシャル情報に対する前記第2の要求が、第1のタイプのデジタルクレデンシャルからのデジタルクレデンシャル情報に対する要求に対応しており、且つ送信条件の第2のセットが満たされているという判定に従って、前記第1の接続チャネルとは別個の第2の接続チャネルを介して、デジタルクレデンシャル情報を前記第2の外部電子デバイスに送信することと、を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項18】
請求項1乃至17の何れか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
【請求項19】
コンピュータシステムであって、
請求項18に記載のコンピュータプログラムを記憶するメモリと、
前記メモリに記憶された前記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサと、を備え、前記コンピュータシステムは、表示生成構成要素及び1つ以上の入力デバイスと通信する、電子デバイス。
【請求項20】
コンピュータシステムであって、
請求項1乃至17の何れか1項に記載の方法を実行するための手段を備える、コンピュータシステム。
【外国語明細書】