(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088656
(43)【公開日】2024-07-02
(54)【発明の名称】保管システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
B65G 1/04 20060101AFI20240625BHJP
B65G 1/00 20060101ALI20240625BHJP
A62C 3/00 20060101ALI20240625BHJP
【FI】
B65G1/04 555Z
B65G1/00 511Z
A62C3/00 H
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024043359
(22)【出願日】2024-03-19
(62)【分割の表示】P 2021549102の分割
【原出願日】2020-02-19
(31)【優先権主張番号】1902230.0
(32)【優先日】2019-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(71)【出願人】
【識別番号】515134368
【氏名又は名称】オカド・イノベーション・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・ウェラン
(72)【発明者】
【氏名】ラース・スバーカー・トゥーレ・リンドボー
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・イングラム-テッド
(72)【発明者】
【氏名】ポール・クラーク
(57)【要約】 (修正有)
【課題】一連の火災検出、抑制および消火手段を含むコンテナ保管システムを提供する。
【解決手段】システムは、構造複合材として形成されたコンテナを備える。コンテナは、構造的または保管的性質の複数の部分を含む。システムは、大きな格子ベースのシステムを通して火が広がる可能性を低減させるために、コンテナおよびシステム自体を使用する手段をさらに備える。
【選択図】
図12a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の垂直保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによってこれらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、前記垂直保管ロケーション中のスタック(12)中に位置付けられているコンテナを備え、
前記コンテナ(10)は、骨格部分(110)と保管部分(120)とを備え、前記骨格部分(110)はその中に前記保管部分(120)を位置付けるための手段を備え、前記骨格部分(110)と前記保管部分(120)は、構造的複合コンテナ(10)を形成するように協働する、保管システム。
【請求項2】
格子ベースの保管システムのための構造的複合コンテナ(10)であって、前記コンテナ(10)は、骨格部分(110)と耐荷重保管部分(120)とを備える、コンテナ(10)。
【請求項3】
前記骨格部分(110)がプラスチック材料を含む、請求項1または2に記載のコンテナ(10)。
【請求項4】
前記骨格部分(110)が金属を含む、請求項1または2に記載のコンテナ(10)。
【請求項5】
前記保管部分(120)がシート金属を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテナ(10)。
【請求項6】
前記コンテナ(10)は、前記コンテナの構造的構成にしたがって前記垂直保管ロケーション内に配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の保管システム。
【請求項7】
前記システムは、顧客配送コンテナ中に顧客注文を含むコンテナ(10)と、在庫アイテム(28)を含むコンテナ(10)と、空の保管コンテナ(10)とをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の保管システム。
【請求項8】
支柱(16)を備えるフレームワーク内にスタック(12)で積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および前記支柱部材によって垂直方向に誘導されるように、複数の垂直保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記コンテナ(10)はプレスされたシート金属を備える、保管システム。
【請求項9】
支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記保管システム内のコンテナ中の温度の増加がシールに高温の前記コンテナ(10)を拡大および密閉させるように、前記支柱部材は膨張性シールを備える、保管システム。
【請求項10】
支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記保管ロケーションの一部は、コンテナ10を備えず、前記ロケーションの一部の前記配置は、前記保管システム中に途切れを形成するように配置される、保管システム。
【請求項11】
支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記保管システムには制御システムがさらに設けられ、前記コンテナの配置が前記コンテナ中に保管された在庫アイテムにしたがって、区分された保管システムを作成するように、前記制御システムは、前記垂直保管ロケーション内にコンテナを配置するように機能する、保管システム。
【請求項12】
支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、前記保管システムには、配備可能な物理的火災抑制手段がさらに設けられ、前記物理的火災抑制手段は、前記保管システムの最上面に配備され、それにより、任意の炎から酸素を奪う、保管システム。
【請求項13】
前記配備可能な火災抑制手段は防火用ブランケットを含む、請求項12に記載の保管システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、保管システムに関する。排他的ではないが、より具体的には、本発明は、格子構造で位置付けられたスタック中に保管容器を有する保管システム、ならびにそのような保管システムにおいて火災を防止し、火災を抑制し、火災を検出し、火災を消火するための装置、システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いくつかの商用および工業用のアクティビティは、広大な数の異なる製品の保管および取り出しを可能にするシステムを必要としている。複数の製品ラインにおけるアイテムの保管および取り出しのための、1つの既知のタイプのシステムは、列で配置されているスタックにおいて、保管容器またはコンテナを重ねて配置することを伴っている。列の間の通路に対する必要性を取り除き、より多くのコンテナを所定のスペースにおいて保管できるように、保管容器またはコンテナは、荷積み取り扱いデバイスによって上からアクセスされる。
【0003】
列状態に積み重ねられたコンテナを取り扱う方法は、長年にわたり周知のものである。いくつかのこのようなシステムにおいて、例えば、US2、701、065、Bertelにおいて説明されているように、必要とされる場合に特定のコンテナへのアクセスを依然として提供しながらも、このようなコンテナを保管することに関係付けられている保管量を低減させるために、列で配置されているコンテナの自立型のスタックを備えている。所定のコンテナへのアクセスは、所定のコンテナを積み重ね、スタックから所定のコンテナを取り出するために使用できる比較的複雑な巻上げ機構を提供することによって可能となる。しかしながら、このようなシステムのコストは、多くの状況において現実的ではなく、大型輸送コンテナの保管および取り扱い用に主として商業化されている。
【0004】
例えばCimcorpのEP0767113Bに記載されるような、自立型コンテナスタックを使用して特定のコンテナを取り出し、保管するための機構を提供するコンセプトがさらに展開されてきた。‘113は、コンテナスタックの周囲において下げられ、スタックの任意のレベルにおいてコンテナを把持できるように構成された矩形チューブの形態のロボット荷積みハンドラを使用して、複数の積み重ねられたコンテナを取り出すための機構を開示している。このようにすることで、いくつかのコンテナは、スタックから一度に持ち上げられることができる。移動可能なチューブを使用して、1つのスタックの一番上から別のスタックの一番上まで、いくつかのスタックを移動させるか、または、スタックから外部ロケーションへ、および、逆もまた同じように、コンテナを移動させることができる。単一のスタック中のコンテナのすべてが同一の製品を含んでいる(単一の製品スタックとして知られている)場合、このようなシステムは、特に有用であることがある。
【0005】
‘113において説明されているシステムにおいて、最も高いコンテナのスタックを単一の動作で抜き取ることができるように、チューブの高さは、最大のコンテナのスタックの高さと少なくとも同じくらい高くなければならない。したがって、倉庫のような閉じられたスペースにおいて使用するとき、スタックの最大の高さは、荷積みハンドラのチューブに対応する必要性によって制限される。
【0006】
EP1037828B1(Autostore)は、その内容が参照によってここに組み込まれており、コンテナのスタックがフレーム構造内で配置されているシステムを説明している。このタイプのシステムは、付随する図面の
図1ないし
図4において概略的に図示されている。ロボット荷積み取り扱いデバイスは、スタックの最上表面上の軌道のシステムで、スタックのあちこちを制御可能に移動することができる。
【0007】
ロボット荷積み取り扱いデバイスの他の形態が、例えばノルウェー特許317366においてさらに記載されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
図3(a)および
図3(b)は、それぞれ後方および前方からの荷積み取り扱いデバイスの概略斜視図であり、
図3(c)は、容器を持ち上げている荷積み取り扱いデバイスの概略前方斜視図である。
【0008】
荷積み取り扱いデバイスのさらなる展開が、英国特許出願番号1314313.6(Ocado)に説明されており、各ロボット荷積みハンドラが1つの格子スペースのみをカバーし、したがって、荷積みハンドラのより高い密度が、およびしたがって所定サイズのシステムのより高いスループットが可能となる。しかしながら、任意の適切な形態の荷積み取り扱いデバイスを使用してもよい。
【0009】
このような保管システムでは、多数のコンテナが広いエリアにわたって密に詰まっている。スプリンクラーの配備、火災またはシステムの故障のような何らかの形態の災害の場合には、大きなコストで保管システム全体をシャットダウンすることが必要であり、システムを利用する任意のビジネスの動作を中断させる。
【発明の概要】
【0010】
本発明にしたがうと、支柱を備えるフレームワーク内のスタック中に積み重ねられたコンテナを備える保管システムが提供され、フレームワーク構造は、1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に支柱部材によって誘導されるように、複数の垂直保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによってこれらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、保管システムは、垂直保管ロケーション中のスタック中に位置付けられているコンテナを備え、コンテナは、骨格部分と保管部分とを備え、骨格部分はその中に保管部分を位置付けるための手段を備え、骨格部分と保管部分は、構造的複合コンテナを形成するように協働する。
【0011】
本発明にしたがうと、支柱を備えるフレームワーク内にスタックで積み重ねられたコンテナを備える保管システムが提供され、フレームワーク構造は、1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および支柱部材によって垂直方向に誘導されるように、複数の垂直保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック中に位置付けられたコンテナを備え、コンテナ(10)はプレスされたシート金属を備える。
【0012】
本発明にしたがうと、支柱を備えるフレームワーク内のスタック中に積み重ねられたコンテナを備える保管システムが提供され、フレームワーク構造は、1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック中に位置付けられたコンテナを備え、保管システム内のコンテナ中の温度の増加がシールに高温の前記コンテナを拡大および密閉させるように、支柱部材は膨張性シールを備える。
【0013】
本発明にしたがうと、支柱を備えるフレームワーク内のスタック中に積み重ねられたコンテナを備える保管システムが提供され、フレームワーク構造は、1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック中に位置付けられたコンテナを備え、保管ロケーションの一部は、コンテナを備えず、ロケーションの一部の配置は、保管システム中に途切れを形成するように配置される。
【0014】
本発明にしたがうと、支柱を備えるフレームワーク内のスタック中に積み重ねられたコンテナを備える保管システムが提供され、フレームワーク構造は、1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック中に位置付けられたコンテナを備え、保管システムには制御システムがさらに設けられ、コンテナの配置がコンテナ中に保管された在庫アイテムにしたがって、区分された保管システムを作成するように、制御システムは、垂直保管ロケーション内にコンテナを配置するように機能する。
【0015】
本発明にしたがうと、支柱を備えるフレームワーク内のスタック中に積み重ねられたコンテナを備える保管システムが提供され、フレームワーク構造は、1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック中に位置付けられたコンテナを備え、保管システムには、配備可能な物理的火災抑制手段がさらに設けられ、前記物理的火災抑制手段は、保管システムの最上面に配備され、それにより、任意の炎から酸素を奪う。
【0016】
有利には、フレーム構造の支柱は、電力、給水、データ通信手段、照明手段および感知手段などのサービスをフレーム構造全体にわたって届ける。
【0017】
さらに、サービスは、支柱から個々の容器に向けられてもよく、例えば、水が支柱から容器に噴霧されてもよい。
【0018】
さらに、支柱は、フレーム構造内の火災、煙、熱またはガスを検出するための感知手段を届けることができる。
【0019】
加えて、支柱は、電源ケーブルまたは光ファイバなどのデータ通信ケーブルを備えてもよい。
【0020】
有利には、実質的に水平な格子構造は、パーティション配備の場合に、区分されたエリアへのアクセスを容易にするために、折り畳み可能な歩道および/またはガードレールを備えることができる。
【0021】
本発明のさらなる態様によれば、区分は、所定の保管システム内に別個の温度ゾーンを作成することができる。
【0022】
このようにして、保管システムの一部の壊滅的な障害の場合に、システムが安全でありながら動作可能であるように、関連する部分をシステムの残りの部分から区分することができる。
【0023】
このようにすることで、本発明は、先行技術の問題を解消し、大型容器取り扱い保管システムの信頼性を増加させ、全体のコストを低減させるシステムおよび方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
添付の図を参照して、本発明を説明する。
【
図1】
図1は、保管システム中に複数の容器のスタックを収容するためのフレーム構造の概略斜視図であり、システムは、一連の支柱に据え付けられた実質的に水平な格子を備え、格子および支柱は共にフレームワークを規定する。
【
図2】
図2は、
図1の格子構造の一部の概略的な平面図である。
【
図3a】
図3(a)は、
図1および
図2のフレーム構造とともに使用するためのロボットの荷積み取り扱いデバイスの1つの形態の、それぞれ後方および正面からの概略的な斜視図である。
【
図3b】
図3(b)は、
図1および
図2のフレーム構造とともに使用するためのロボットの荷積み取り扱いデバイスの1つの形態の、それぞれ後方および正面からの概略的な斜視図である。
【
図3c】
図3(c)は、容器を持ち上げる使用における、既知の荷積みハンドラデバイスの概略的な斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の1つの形態にしたがう、ロボットサービスデバイスと共に、
図1および
図2のフレーム構造上に取り付けられた
図3(a)、
図3(b)、および
図3(c)に示すタイプの複数の荷積み取り扱いデバイスを備える既知の保管システムの概略斜視図である。
【
図5a】
図5aは、
図1および
図4の既知の保管システムの概略斜視図であり、明瞭にするために、支柱および荷積み取り扱いデバイスの詳細が取り除かれている。
【
図5b】
図5bは、本発明の一態様による
図1の保管システムの概略斜視図であり、システムは、格子構造の下に配置されたパーティションをさらに備え、格子構造の表現は、明瞭にするために取り除かれている。
【
図6】
図6は、本発明の一態様による
図5aの保管システムの概略図であり、部分的に配備された配備可能なパーティションを示し、パーティションは格子構造の下側に据え付けられており、格子構造の表現は明瞭にするために取り除かれている。
【
図7】
図7は、本発明の一形態による
図5の保管システムの概略図であり、構造は、スプリンクラー配備の場合に流体の排出を可能にする排出パイプをさらに備えている。
【
図8】
図8は、本発明のさらなる態様による保管システムの概略図であり、格子構造がその上の安全バリアを支持する。
【
図9a】
図9aは、本発明のさらなる態様による保管システムの概略図であり、システムは、格子の上方に吊り下げされた歩道を備える。
【
図9b】
図9bは、本発明のさらなる態様による
図9aのフレーム構造の概略図であり、
図9aの歩道は、そこから吊り下げられた安全バリアを備える。
【
図10a】
図10aは、スタック状に積み重ねられたコンテナ10の通路を備える保管システムの概略図であり、スタック12の一部は、防火帯を提供するために取り除かれている。
【
図10b】
図10bは、スタック状に積み重ねられたコンテナ10の通路を備える保管システムの概略図であり、スタック12の一部は、防火帯を提供するために取り除かれている。
【
図11a】
図11aは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナはフレーム部分および保管部分を含む。
【
図11b】
図11bは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナはフレーム部分および保管部分を含む。
【
図12a】
図12aは、本発明の態様によるコンテナのさらなる形態の概略図であり、コンテナはメッシュ側面を備える。
【
図12b】
図12bは、本発明の態様によるコンテナのさらなる形態の概略図であり、コンテナはメッシュ側面を備える。
【
図13a】
図13aは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナは蓋を備える。
【
図13b】
図13bは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナは蓋を備える。
【
図14】
図14は、本発明のさらなる態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナはシート金属を含む。
【
図15a】
図15aは、本発明の一形態による火災抑制システムの概略図であり、システムは配備可能なアスベストブランケットを備える。
【
図15b】
図15bは、本発明の一形態による火災抑制システムの概略図であり、システムは配備可能なアスベストブランケットを備える。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1および
図2において示しているように、容器10として知られている積み重ね可能なコンテナは、スタック12を形成するように、互いの最上部に積み重ねられている。スタック12は、倉庫環境または製造環境内のフレーム構造14内に配置される。
図1は、フレーム構造14の概略斜視図であり、
図2は、フレーム構造14内に配置された容器10の単一のスタック12を示す上面図である。各容器10は、典型的に、(示されていない)複数の製品アイテムを保持しており、容器10内の製品アイテムは、完全に同じであるかもしれず、または、用途に依存する異なる製品タイプのものであるかもしれない。
【0026】
フレーム構造14は、水平部材18、20を支持している複数の支柱部材16を備えている。支柱部材16によって支持されている実質的に水平格子構造を形成するために、平行な水平部材18の第1のセットは、平行な水平部材20の第2のセットに直角に配置されている。部材16、18、20は、典型的に、金属から製造されている。容器10は、フレーム構造14の部材16、18、20の間で積み重ねられているので、フレーム構造14は、容器10のスタック12の水平移動に対してガードし、容器10の垂直の移動を誘導する。
【0027】
フレーム構造14の一番上のレベルは、スタック12の一番上に渡る格子パターン2で配置されているレール22を含んでいる。さらに、
図3および
図4を参照すると、レール22は、複数のロボットの荷積み取り扱いデバイス30を支持している。平行レール22の第1のセット22aは、フレーム構造14の一番上に渡って、第1の方向(X)における荷積み取り扱いデバイス30の移動を誘導し、平行なレール22の第2のセット22bは、第1のセット22aに対して直角に配置され、第1の方向に対して直角な第2の方向(Y)において、荷積み取り扱いデバイス30の移動を誘導する。この方法において、レール22は、X-Y平面における、2次元での荷積み取り扱いデバイス30の移動を可能にするので、荷積み取り扱いデバイス30は、スタック12のうちのいずれか上のポジションに移動できる。
【0028】
各荷積み取り扱いデバイス30は、スタック12の上で、フレーム構造14のレール22上で、X方向およびY方向に移動するように配置されている車両32を備えている。車両32の正面のホイール34の対と、車両32の背面のホイール34の対とからなる、ホイールの第1のセット34は、レール22の第1のセット22aの2つの隣接レールに係合するように配置されている。同様に、車両32の各側面のホイール36の対からなる、ホイールの第2のセット36は、レール22の第2のセット22bの2つの隣接するレールに係合するように配置されている。ホイールの各セット34、36を、持ち上げ、下げることができるので、ホイールの第1のセット34、または、ホイールの第2のセット36のいずれかは、いつでも、レール22a、22bのそれぞれのセットに係合される。
【0029】
ホイールの第1のセット34がレールの第1のセット22aに係合され、ホイールの第2のセット36がレール22から完全に持ち上げられているとき、車両32中に保管されている駆動機構(示されていない)を介して、荷積み取り扱いデバイス30をX方向に移動させるために、ホイール34を駆動することができる。Y方向に荷積み取り扱いデバイス30を移動させるために、ホイールの第1のセット34は、レール22から完全に持ち上げられて、ホイールの第2のセット36は、レールの第2のセット22bとの係合の中に下げられる。その後、駆動機構を使用して、ホイールの第2のセット36を駆動して、Y方向における移動を達成することができる。
【0030】
この方法で、1つ以上のロボットの荷積み取り扱いデバイス30は、中央ピッキングシステム(示されていない)の制御のもと、フレーム構造14上で、スタック12の一番上の表面をあちこち移動することができる。各ロボットの荷積み取り扱いデバイス30は、必要とされる製品にアクセスするために、スタックから1つ以上の容器またはコンテナを持ち上げる手段とともに提供される。この方法で、いつでも、格子とスタックにおける複数のロケーションから、複数の製品にアクセスすることができる。
【0031】
図4は、上記で説明している典型的な保管システムを示しており、システムは、スタック12上でアクティブな複数の荷積み取り扱いデバイス30を有している。
【0032】
図1および
図4は、保管システム内のスタック12中の容器10を示す。任意の所定の保管システム中に多数のコンテナ10が存在してもよく、多くの異なる品物がスタック中に保管され、各コンテナ10が単一のスタック12内に異なる品物を含んでいてもよいことが認識されるであろう。さらに、コンテナは、スタック中に保管されている間は空であってもよく、または将来の配送のために小包または他のアイテムなどのアイテムを含んでいてもよいことが理解されるであろう。
【0033】
図5aは、
図1に示されるような格子構造の簡略化された概略図を示す。フレームワーク14は、個々の支柱16を示すことなく描かれている。
【0034】
保管システム区分
図5bに示されるように、保管システムは、仕切り19によって区分されてもよい。
図5bでは、格子22の表現は、図の明瞭さを改善するために取り除かれている。さらに、フレームワーク14は、明確にするために個々の支柱16なしで描かれている。フレームワークの側部は、
図1に示すように、支柱16を備えることを理解されたい。仕切り19は、保管システムを区分するように機能する。格子は、格子の一番上より下のレベルまで固体仕切り19により、より小さいセクションに細分化されてもよく、仕切り19は、鋼、アルミニウム、または保管システムを分割するのに適した任意の他の材料から形成することができる。
【0035】
本発明の態様によれば、システムは、適切な区分手段によって、例えば温度によって規定されるより小さなサブセクションに区分されてもよいことが理解されるであろう。このようにして、例えば周囲部分、冷却部分および凍結部分を有することが可能である。区分は追加の利点を有し得ることも理解されるであろう。例えば、区分は、保管システムのセクションを他のセクションから分離することを可能にする。これは、上述したように、例えば火災があり、消火するために所定のエリア内で火災抑制手段が使用される場合に必要になるかもしれない。さらに、システムが代替使用のために使用されるケースでは、システムの異なる部分において異なる気体雰囲気を有するという利点があるかもしれない。これもまた、システムを区分することによって達成できる。区分手段は一時的で遠隔的に配備可能であってもよく、例えば格子の下に配置されたローラーシャッターであってもよいことが理解されるであろう。
【0036】
パーティションは、例えば、コンテナ10のスタック12間の間隙中に既存のシステムに後付けすることができるコンクリートまたは厚い石膏壁またはより薄い石膏ボードから形成された固定壁構造などの固定パーティションの形態をとることができることがさらに理解されるであろう。
【0037】
使用中、荷積み取り扱いデバイス30は、格子の上面で動作可能であり、保管システム中のコンテナ10のスタック12からコンテナ10を昇降させるように機能する。
【0038】
このタイプの保管システムでは、着火性であるかまたは火災リスクを構成するかもしれない保管を必要とするアイテム、例えばマッチまたは花火が必然的に存在する。コンテナ10の多数のスタック12を含む大型保管システムでは、これは、特にコンテナ10が高密度に梱包されている場合に、重大な火災リスクを引き起こすかもしれない。したがって、このようなシステムには、配備されたときに火災を消火することができるが、システム全体に重大な損害および混乱を引き起こすことがあるスプリンクラーシステムが設けられている。
【0039】
スプリンクラーシステムおよび区分
従来の倉庫状況では、スプリンクラーは倉庫の屋根から配備されるかもしれない。ここで説明するような保管システムでは、これは、大きなエリアをカバーでき、格子のレベルより上であることがある。このようなスプリンクラーの配備は、荷積み取り扱いデバイス30とともに、システムの広いエリアにわたって損害をもたらし、その結果、コストのかかる運転停止および品物の補充をもたらすことがある。格子22および荷積み取り扱いデバイス30の下のエリアにスプリンクラーの配備を制限することにより、コストのかかる損害を回避することができる。
【0040】
本発明の第1の実施形態では、フレームワーク構造14内に仕切り19が配置されている。仕切り19は、保管システムの床から上方にフレームワーク14の格子のレベルの実質的にすぐ下のレベルまで伸長する固体の固定された設備を備える。このようにして、格子上の荷積み取り扱いデバイス30の移動は、仕切り19によって抑制されない。
【0041】
スプリンクラー手段は、火災の場合にスプリンクラーシステムからの水が影響を受ける保管システムのセクションにのみ落下するように位置付けられる。本発明の一態様では、スプリンクラーヘッドの温度がいったん上昇するとシステムをアクティブ化することに依存するよりもむしろ、システム内で火災が検出されると、外部手動入力がスプリンクラーシステムをアクティブ化させることができるように、保管システムには手動でアクティブ化可能なスプリンクラーシステムが設けられている。
【0042】
仕切り19は、火災によって影響を受けない保管システムの部分に水が広がるのを防止する。このようにして、放出された水は保管システムの1つの区画内に留まり、そこで冷却および/または消火に役立つ。いかなる水損害も他の区画に広がらず、それによって損害の全範囲を限定する。固体仕切り9の周囲のスペースはまた、スプリンクラー始動後の水のゆっくりした制御された排水のためのパイプを設置することを可能にするために使用できる。
【0043】
スプリンクラーアクティべーションの場合、ロボット荷積み取り扱いデバイス30は、影響を受けるエリアから離れてまたはその周囲にルーティングされることができることが理解されるであろう。
【0044】
仕切り19の存在は、火災の現場で放出されるあらゆる材料を制限し、それによって、コンテナ10内に含まれるかもしれない品物、物体、在庫アイテム、および他のあらゆるものを保存する。
【0045】
図6に示されるように、本発明のさらなる実施形態では、仕切りの代替形態が示される。本発明の第2の実施形態の仕切り42は、格子22の下側から解放可能に配備可能である。仕切り42は、より柔軟な区分システムを可能にするために、開閉可能なシャッターシステムを備えることができる。仕切り42は、格子22の下側に据え付けることができ、火災が検出された場合にのみ配備することができる。あるいは、配備可能なパーティションは、保管システムの一部を冷却または加熱する要求に応答して配備されてもよい。
【0046】
区分手段42は、例えば、システムの一部を区分する要求を示す予め定められた信号に応答して配備可能なローラシャッターの形態をとることができる。
【0047】
保管システムの部分を区分することにより、システムの特性をより容易に監視および制御することが可能になる。
【0048】
図7に示されるように、スプリンクラーアクティベーションを介して配備される任意の流体の排水を容易にするために、システムの様々なサブセクションに排水手段110を組み込むことが可能である。排水手段は、恒久的な仕切り19、配備可能なパーティション42またはその両方を有するシステムに組み込まれてもよいことが理解されるであろう。
【0049】
配備可能であるか恒久的であるかにかかわらず、区分を含むことは、保管システムのセクションを保管システムの残りの部分から密閉しないことが理解され、ロボット荷積み取り扱いデバイスは、スタック中のコンテナへのアクセスを要求する。したがって、スタック12または多数のスタックを完全に区分するためには、スタック12の頂部の格子間隔22を密封する必要がある。これは、多数の方法で達成することができ、例えば、荷積み取り扱いデバイスをスタック12の上に配備してもよく、ロボット荷積み取り扱いデバイスをスタックの上に蓋を固定するように配備してもよく、または多数のスタック12、多数のロボット荷積み取り扱いデバイスを、多数のスタック12の上で一緒に使用してもよい。あるいは、さらなる配備可能なシャッター手段42を格子構造22の下に位置付けて、スタック12または多数のスタックにわたって水平に配備することができる。
【0050】
これを達成することができる、機械的な、およびロボット荷積み取り扱いデバイス30を介した両方の多数の方法があることが理解されるであろう。
【0051】
システムの区分は、追加の利点を有することができ、例えば、区分は、保管システムのセクションを他のセクションから分離することを可能にすることが理解されるであろう。システムの異なる部分を異なる温度に維持することができる。さらに、システムの異なる部分において異なる気体雰囲気を有することで、火災を抑え、火災の広がりを防止するという利点があるかもしれない。これは、システムを区分することによって達成することができる。システムを区分することは、在庫の一部のみが火災によって影響を受けることを可能にするという利点を有する。
【0052】
本発明のさらに別の態様では、
図8に示すように、仕切り9の上方のスペースにガードレール111を装備することができ、これは個別に持ち上げられるか、または必要とされるかもしれない。使用時には、荷積み取り扱いデバイス30が保管システムの1つのセクションから別のセクションへ移動することを防止するために、ガードレール111が持ち上げられる。これは、スプリンクラーの始動後に、保管システムの所定のセクションを乾燥または洗浄する必要があるときに、特に有用である。人が修理を行うために格子上に送られることを必要とする、荷積み取り扱いデバイスまたはシステムの他の部品の機械的故障のケースでも有用であることが理解されるであろう。この方法を使用すると、リカバリの間に格子の小さな部分だけを閉鎖する必要がある。
【0053】
本発明のさらなる実施形態では、
図9aに示すように、歩道112を固体仕切り19の上方に設置して、格子の全てのセクションへの歩行者アクセスを提供すると共に、上述のガードレール112を下降させることができる構造体を提供することができる。歩道112はまた、格子22上に置くことができる厚板または同様のものを保持してもよく、格子が封鎖されたときに、格子22上のいずれかの故障した機器への安全かつ効果的な歩行者アクセス、または手動消火が必要とされたシステムのセクションへのアクセスを可能にする。歩道は、天井、または保管システムを含む建物の任意の構造部分から恒久的に吊り下げられてもよいことが理解されるであろう。
【0054】
図9bは、安全バリア111の代替形態を示す。この実施形態では、安全バリア111は、歩道112の下側から配備可能である。このようにして、実質的に水平な格子22は損なわれず、複雑な配備機構は必要とされない。
【0055】
上述した本発明による難燃性トート(totes)およびトートの使用と組み合わせた保管システムの区分は、さらなる利点を有することができることが理解され、例えば、区分は、保管システムのセクションを他のセクションから分離することを可能にする。これは、例えば火災がある場合に必要であるかもしれず、消火するために所定のエリアで火災抑制手段が使用される。さらに、システムが代替使用のために使用されるケースでは、システムの異なる部分において異なる気体雰囲気を有するという利点があるかもしれない。これは、システムを区分することによって達成することができる。区分手段は、一時的で、遠隔的に配備可能であってもよく、例えば格子の下に配置されたローラーシャッターであってもよいことが理解されるであろう。
【0056】
保管システムの構造における火災検出および抑制システム
保管システムが使用されているとき、荷積み取り扱いデバイス30はフレーム構造体の格子部分22上で作動可能である。荷積み取り扱いデバイスは、コンテナ10のスタック12の上方を横方向に移動する。フレーム構造の支柱16は、スタック12の上方で荷積み取り扱いデバイスを支持している。コンピュータ手段の制御下の荷積み取り扱いデバイス30は、スタック12からコンテナ10を上昇させ、前記コンテナ10を、アイテムをコンテナから取り出すためのピックステーション(図示せず)へ搬送する。さらに、荷積み取り扱いデバイス30は、保管システム内に在庫アイテムまたは他のアイテムを保管するために保管システム内のスタック12内にコンテナ10を配置するように機能する。
【0057】
フレームワーク14の支柱16には、保管システムの周りで、ビームの輪郭内にルーティングされるサービス手段を設けることができることが理解されるであろう。そのようなサービスは、電力、センサシステム、システム制御手段、または保管システムのフレームワーク内で必要とされるかもしれない任意の他のサービスを備えていてもよい。例えば、保管システムの周りで供給されるサービスの具体例は、流体供給手段のルーティングである。流体供給手段から供給される流体は、例えば、火災時に配備されるスプリンクラーシステムのような水であってもよい。
【0058】
Ocado Innovation Limitedの英国特許公報第GB2541055Aは、参照によってここに組み込まれ、上述した性質のフレームワークの周りにサービスおよびユーティリティを送信および供給することができるシステムおよび方法を詳述している。
【0059】
そのようなサービスは、適切なケーブルまたはパイプを介してフレームワークの周りにルーティングされる。ケーブルおよびパイプは、支柱の外面、または実質的に水平な格子構造体の下側に据え付けることができる。代替的に、フレームワークは、格子および支柱16を含む押出しの構造内でケーブルおよび配管のルーティングを可能にするように製造されてもよい。
【0060】
Ocado Innovation Limitedによって2015年10月13日に出願された「Plant Growing Systems and Methods」と題された英国特許公報番号GB2541765Aは、参照によってここに組み込まれ、上述のような保管システムにおいて植物を栽培するためのシステムおよび手法を詳述している。特に、そこに記載された流体供給システムは、温室用途で使用されるようなCO2、または火災抑制剤として使用されるN2のようなガスを含むことができる。
【0061】
火、煙および温度センサをフレームワーク14内に配置することができ、このようなセンサは適当な監視手段によって監視され、これらのセンサのうちの1つ以上からのトリガ生した場合に、スプリンクラーを遠隔的にアクティブ化させて消火するか、または温度を低下させることができる。
【0062】
フレームワーク構造上に据え付けることができる他のセンサ手段は、CCDカメラなどであるがこれに限定されないカメラ手段を含むことができる。支柱に据え付けられたカメラを使用して、使用の間にシステムを監視することができ、画像は、ワイヤレスでまたは適切な通信手段を介して遠隔監視システムに送信される。カメラ手段は、システムを検査するために使用されてもよく、例えば、熱画像法は、システム内のホットスポットを検出するために使用されてもよく、任意のホットスポットは、作動されるスプリンクラーを遠隔的にトリガする。
【0063】
上述のセンサおよび明示的に記載されていない他のセンサはすべて、電源、電力制御、および適切な通信手段を介してセンサ出力を中央データロギング手段に送信する手段を必要とすることが理解されるであろう。
【0064】
例えば、WiFi、Bluetooth(登録商標)、3線シリアル、SigFox、またはOcado Innovation Limitedへの英国特許出願番号GB1509793.4号に記載されているような他の専用システムなど、任意のタイプおよび方法の通信を使用することができ、その内容は参照によりここに組み込まれていることが理解されるであろう。任意の他の適切な通信手段またはプロトコルが使用されてもよいことが理解されるであろう。
【0065】
他のセンサシステムのうちの1つがフレームワーク中の障害に起因してトリガされた場合に、保管システムの遠隔視覚検査を可能にするために、カメラが他のセンサと共に使用されてもよいことが理解されるであろう。
【0066】
このようにして、保管システムが使用されている間、保管システムの構造的および環境的状態を連続的に監視することができる。
【0067】
支柱16およびフレームワーク14は、システムの他の態様によって必要とされるかもしれないサービスを搬送するために使用されてもよい。例えば、電力は、フレームワーク構造14上にルーティングされた適切なケーブルに沿って送信されてもよい。
【0068】
しかしながら、必要な電力を個々のコンテナ10、およびフレームワーク14上に据え付けられたセンサに送信する非接触方法、例えば磁気誘導またはRF誘導を使用してもよいことが理解されるであろう。このようにして、コンテナ10またはセンサを支柱16と接触させる必要なく、個々のコンテナ10中のサービス手段、またはセンサおよびセンサシステムに電力が供給される。支柱16はコンテナ10の隅に隣接して位置付けられ、各支柱16はコンテナの隅のための誘導レールを有する。誘導レールとコンテナ10との間にはある程度の公差があり、例えば、注文フルフィルメントセンターにおける在庫アイテムの保管および取り出しのための格子のケースでは約5mmであることが理解されるであろう。
【0069】
例えば、あるコンテナ10は、マッチなどの着火性製品を含むことができる。マッチが発火した場合、フレームワーク内のセンサが熱、火または煙を検出し、カメラを介した目視検査は個々のコンテナ10を識別することができる。水は、その個々のコンテナ10に向けられてもよい。このようにして、火は、単一のコンテナ10または少数のコンテナ内に含まるかもしれない。
【0070】
上記の全てにおいて、スプリンクラーシステムは水を噴霧することに限定される必要はないことが理解されるであろう。スプリンクラーシステムは、火災抑制剤として機能する粉末を噴霧してもよく、またはガス、例えばN2を放出してもよい。スプリンクラーシステムは他のガス、例えばCO2を放出してもよいことが理解されるであろう。
【0071】
他の火災抑制手段は、窒素のようなガスを利用して炎から酸素を奪う。ガスを配備する場合には、これも個々のコンテナ10に向けることができるが、スタック12または多数のスタック12の近傍に向けることもできる。
【0072】
別の実施形態では、フレームワークは、保管システム内のセンサによる火災の検出時に噴出され、それによって火災の拡散を防止することができる火災抑制発泡体を含むことができる。
【0073】
さらなる実施形態では、保管システム内の支柱は膨張性シールを含む。コンテナ(10)の温度がこのようなシールの近傍で上昇する場合、支柱とコンテナ(10)との間の隙間が密閉され、それによってコンテナ(10)と支柱との間の空気流が減少する。これにより、システム全体にわたる火災の広がりが低減される。さらなる実施形態では、耐火性乾式壁パネルを同様の方法で使用して、支柱および床に対して密閉することができ、この場合もやはり、システムにわたる空気流を減少させ、火災の広がりを阻止する。
【0074】
システムの所定のエリアにおける大気中の酸素の欠如は、万一保守が人員によって要求される場合、危険を引き起こすかもしれないことが理解されるであろう。フレームワーク14内のガスセンサの使用は、環境が検査するのに安全であるかどうかを確立する。
【0075】
支柱16、および格子14の下側には、コンテナ10またはコンテナ10のスタック12をフレームワーク14に接続するためのコネクタを設けることができる。例えば、サービスがコンテナ10によって利用される場合、フレームワーク上での電力、データ、信号およびサービスの提供は、適切な接続を介したコンテナへの接続を必要とする。コンテナに接続することができ、またはコンテナ10が解放可能に接続することができる任意の適切な接続手段を使用することができる。例えば、コンテナ10を格子に接続するために伸長することができる伸縮自在の供給パイプラインが使用されてもよい。
【0076】
支柱16およびフレームワーク14には、個々のコンテナ10、コンテナのスタック12、またはコンテナ10内に収容された物体を識別することができる感知手段を設けることができる。感知手段は、コンテナ10上のバーコードおよび支柱上のバーコードリーダを備えてもよく、あるいはカメラ手段が利用されてもよい。同じ目的を達成するために、個々のコンテナをラベル付けし、前記ラベルを読み取る任意の適切な方法を使用することができる。
【0077】
使用中、フレームワーク14上の感知手段による所定のコンテナ10の識別およびロケーションは、システムが、センサ、コネクタ、およびサービス手段に隣接する個々のコンテナの識別を、したがって内容物を確立することを可能にする。このようにして、個々のコンテナ10は、格子のフレームワーク14上に設けられた手段によって制御され、監視され、または処理されることができる。例えば、前記センサおよび制御手段は、個々のコンテナ10内の温度を制御し、個々のコンテナ10の内容物に適用される栄養素のレベルを制御し、個々のコンテナ10の内容物と通信し、個々のコンテナ10の内容物を介してデータを送信することができる。有利なことに、コンテナ10およびフレームワーク内に位置付けられたこのようなセンサおよび通信手段は、火災の検出および火災抑制を必要とする保管システム内のエリアの識別を可能にする。
【0078】
格子22上の荷積み取り扱いデバイス30の存在により、支柱を介してフレームワーク14内に提供されるサービスは、保管システムのベースからルーティングされる必要があるかもしれないことが理解されるであろう。
【0079】
本発明の全ての態様において、フレームワーク14上で提供されるサービスは、具体的に説明されたものに限定されず、支柱を介してルーティングされることができるサービスおよび格子22の下側に設置されてもよいサービスであることが理解されるであろう。
【0080】
保管システム内で必要とされるサービスまたは個々の容器に提供されるサービスに応じて、保管システムの態様を制御または監視して、容器の内容物に関するデータを中央処理システムに中継することができることが理解されるであろう。さらに、コンテナまたは容器内のサービスおよび状態、例えば温度、湿度、照明または他のパラメータを、フレームシステムの支柱を介して供給される制御または監視手段を介して制御することができる。制御機能は、容器中のローカル制御システムによって、または支柱を介して容器内のアクチュエータに信号を送る中央システムによって、提供することができる。送信されたデータは、容器の状態、容器の内容物に関する情報を提供することができ、または所定の支柱の近傍における保管システムの状態に関する情報を提供することができる。さらに、このようにして、容器は、容器の特定の内容物によって必要とされるように加熱または冷却されてもよい。
【0081】
さらに、上述され、添付図面に詳述された実施形態は、保管システムが、自由な方法でフレームワーク14内に配置されたスタック12中にコンテナ10を備えると仮定する。
【0082】
さらに、独立型防火もしくは火災抑制システムまたは方法のいずれかとして使用されてもよいシステムの区画化の多くの組み合わせおよび置換が存在することが理解されるであろう。
【0083】
大気内で行われる火災抑制
さらに、何らかの火災が発生した場合に火災が広がる能力が大幅に低下するように、保管システム中およびその周囲の大気を変化させる多くの方法が存在する。ここでも、大気選択と区分システムおよび方法との組み合わせは、多くの組み合わせで使用することができる。
【0084】
保管システムの容積内の容積による酸素の減少は火災の拡散を抑制することが理解されるであろう。保管システムの周囲の大気の酸素含有量を減少させ(例えば体積で13.4%まで)、窒素含有量を増加させる(例えば85.5%まで)ことの有効性を検討する。これは、保管システムを備える建物の外側の空気から窒素を抽出することによって行うことができる。商業的に利用可能なシステムが存在し、そのようなシステムとここで説明される保管システムとの組み合わせが、大型格子ベースのシステムにおいて改善された火災安全性を提供するであろうことが理解されるであろう。
【0085】
15%から13%の酸素は、適切で健康な保守スタッフにとって安全であるが(例えば、2700mの高度は体積で15%の酸素であり、3850mは体積で13%の酸素であることを考慮されたい)、保管システムの周りに別個の大気を作り出すことは、火災の危険性を低減することになることが理解されるであろう。このようにして、製造作業者の快適さを改善するために作業エリアから別個の大気が必要とされることが理解されるであろう。保管システムを備える建物の他のエリアは、それらのポートを通して窒素富化空気を漏らすことがある。これは、CFCの外側の空気から窒素を抽出することによって補償される。このようなシステムの利点は、酸素レベルを大幅に低下させて作業を行う生産作業員が必要とされないことである。
【0086】
さらに、本発明のさらなる態様では、保管システムを備える建物の容積の酸素含有量が制御可能であり、事故の検出時に、消火するために人員が避難すると、容積中の窒素含有量が増加するシステムが提供される。
【0087】
コンテナの設計および選択
英国特許公報番号GB2547783A1は、上述の保管システムで使用されるコンテナ10にライナー50が設けられた保管システムを開示している。ライナー50は、金属または難燃性プラスチック材料などの適切な材料から形成される。金属ライナー50は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から、あるいは軟鋼または任意の他の適切な金属から形成することができる。難燃性プラスチックライナー50は、適切な難燃特性を有するPVCまたはガラス充填ポリマーから形成することができる。これらは単なる例であり、ライナー50は任意の適切な難燃性材料から形成されてもよいことが理解されるであろう。
【0088】
ライナー50は、コンテナ10の内面に適合するように形成される。ライナー50は、手動またはロボットのいずれかでコンテナ10から取り外し可能であるように形成される。ライナー50は、コンテナ10が積み重ねられる能力が阻害されないような形状である。
【0089】
このようにして、ライナー50を含むコンテナ10は、
図1から
図4を参照して上述した保管システム中に保管されることができる。したがって、可燃性アイテム28を保管システム中に保管する必要があるとき、ライナー50を有するコンテナ10を使用することができる。
【0090】
好ましくは、ライナー50および可燃性製品28を含む任意のコンテナ10は、ライナー付きコンテナ10の上にさらなるコンテナ10が存在するようにスタック12内のポジションに保管され、ライナー付きコンテナのすぐ上のコンテナ10のベースは、コンテナ10中のライナー50内に保持された可燃性アイテム28の上に蓋を形成する。
【0091】
システム中に保管するための可燃性アイテム28が保管システム(図示せず)の入力で受け取られるとき、アイテム28は、ライナー50を含むコンテナ10内に装填される。この装填は、手動またはロボットで行うことができる。代替的に、荷積み取り扱いデバイス30は、ライナー50を含むコンテナ10を保管システムのスタック12のうちの1つから収集するように機能してもよい。システム中に保管されるものと同じまたは異なるタイプの可燃性アイテム28を既に収容しているかもしれず、または空であるかもしれない、そのような保管されたライナー付きコンテナは、保管システムの内側の適切な品物に輸送され、製品28はライナー付きコンテナ内に配置される。
【0092】
アイテム28がコンテナ10中のライナー50中に配置された後、荷積み取り扱いデバイス30は、充填されたコンテナ10を適切なポジションに輸送し、コンテナ10を保管システム内のスタック12中に配置する。
【0093】
顧客注文が可燃性製品28を必要とするとき、ライナー50を含むコンテナ10は、関連するスタック12から取り出され、ピッキングステーション(図示せず)に輸送され、そこで必要なアイテム28がコンテナから取り出され、顧客注文に追加される。顧客注文は、1つ以上の可燃性アイテムを含むことができ、生鮮食品または他の非食品アイテムなどのさらなるアイテムを含むことができる。顧客注文は、好ましくは、顧客への配送のための配送車両への前方への送信に備えて、配送コンテナに梱包される。注文梱包は手動または自動であってもよく、格子上でまたはピッキングステーション(図示せず)で行われてもよい。配送コンテナは、バッグ、ボックスもしくはさらなるライナー、または任意の他の適切な配送パッケージングを含むコンテナを含んでいてもよい。配送コンテナは、配送車両への前方送信を待つために、保管システムに一時的に戻されてもよい。
【0094】
保管システムから可燃性アイテム28をピッキングする別の方法では、荷積み取り扱いデバイス30は、可燃性アイテムを含むコンテナ10を収集し、それを第1のピッキングステーションに輸送して、第1のアイテム28を取り出して、顧客注文に追加することができる。次いで、荷積み取り扱いデバイス30は、同じコンテナ10をさらなるピッキングステーション(図示せず)に輸送して別の顧客注文を履行することができ、これは、ライナー50を含むコンテナ10が可燃性アイテム28をもはや含まなくなるまで、またはさらなる顧客注文が所定のコンテナ10から可燃性または着火性アイテム28を必要としなくなるまで継続することができる。
【0095】
コンテナ10が可燃性または着火性のアイテムをもはや収容していない場合には、再充填のために保管システムの品物内側部分に戻されてもよく、または必要とされるまでスタック12中に戻されてもよいことが理解されるであろう。さらに、ライナー50は格子上の適切なポジションで取り出されてもよく、コンテナ10はライナー50を必要としない製品およびアイテムを保管するために使用されてもよいことが理解されるであろう。
【0096】
任意の所定の保管システムにおいて、着火性または可燃性製品28を保管するために使用されるライナー50を備える多数のコンテナ10が存在してもよいことが理解されるであろう。
【0097】
さらに、複数の同じ製品28を所定のライナー付きコンテナ10中に保管することができる。あるいは、複数の異なる製品28を所定のライナー付きコンテナ10中に保管してもよい。本発明のさらなる形態において、コンテナ10は、コンテナを2つ以上の別個の部分に細分化するように機能する2つ以上のライナー50を備えていてもよく、それによって、異なる製品28が単一のコンテナ10内で分離されることを可能にする。
【0098】
ライナー50を含む複数のコンテナ10が所定のスタック12に積み重ねられてもよく、単一のスタック12がライナー50を含むコンテナ10のみを含んでもよく、複数のスタック12が1つのライナー付きコンテナのみを含んでもよく、いくつかのスタック12がライナー付きコンテナを全く含まなくてもよいことがさらに理解されるであろう。
【0099】
さらに、上述のライナー手段50は、コンテナ10から取り外し可能である。しかしながら、ライナー手段はコンテナ10の内面に固定的に取り付けられてもよく、またはライナー手段50はコンテナ10の内面上にコーティングを含んでもよいことが理解されるであろう。
【0100】
上述したように、ライナー50を含むコンテナ10が、火災の危険性があると考えられる在庫アイテム28を収容するためにのみ使用されていることは、コンテナ10中でライナーを使用する既知のシステムに関する問題である。しかしながら、ライナー50を備えるコンテナ10は、在庫アイテム28自体を保管するために使用されてもよいことが理解されるであろう。有利なことに、保管システム全体にわたってライナー50を含むコンテナ10を使用することは、火災の広がりを防止することができ、または消火すべき火災について上述したように区分化することができる保管システムのセクションに火災を封じ込めることができる。
【0101】
火災の危険性があると考えられない在庫アイテム28、例えば食品がライナー付きコンテナ10中に保管されるケースでは、前記ライナーが食品に対して安全であると考えられない材料から形成されている場合、各ライナー50を確実に処理して食品と共に使用できるようにすることが必要である。
【0102】
ライナー50は、金属、複合材料、または任意の適切な耐火性であるが食品に安全な材料などの任意の適切な材料を更に含んでもよいことが理解されるであろう。鋼から形成されたライナーのケースでは、鋼ライナー50は食品に安全であると考えられるので、これは、全てのコンテナ10を難燃性材料から形成することを可能にする。
【0103】
難燃性コンテナ10と鋼製ライナー50との任意の組み合わせ、食品安全性材料でコーティングされた難燃性ライナー50を有するコンテナ10、および火災の危険性がないと考えられる在庫アイテム28を含む難燃性コンテナ10を想定することができ、保管システムは、コンテナ10およびライナー50の1つの組み合わせのみを含む必要はないことが理解されるであろう。
【0104】
本発明のさらなる態様において、保管システム10は、金属から形成されたコンテナ10を含む。金属は、例えば、コンテナ10中に形成するのに適しており、保管システム中で必要に応じて積み重ねることができる鋼または任意の他の金属を含むことができる。
【0105】
本発明のさらなる態様では、コンテナ(10)は食品に安全な難燃性材料を含むことができる。
【0106】
図11aおよび
図11bに示すように、本発明のさらなる態様では、保管システムは、外部フレーム110および保管部分120で形成された少なくとも1つのコンテナ10を備えることができる。外部フレーム110は、構造部材140によってリンクされて箱状フレームを形成する支持支柱130を備える。フレーム110は、保管部120を支持するように機能する。
【0107】
外部フレームは、保管部分を支持するのに適した任意の材料から形成することができる。これには、難燃性プラスチック材料、金属、金属複合材料が含まれるが、これらに限定されない。本実施形態におけるフレームの機能は、保管部分120を支持し、保管部120の座屈を防止することである。
【0108】
保管部分120は、プレス加工された金属、例えばアルミニウムまたは鋼などの任意の適切な構造材料から形成することができる。コンテナの保管部分120は、任意の適切な難燃性プラスチック材料から形成することができる。
【0109】
複合コンテナ10の第1の実施形態では、フレーム110はプラスチック材料から形成され、保管部分120は薄いシート金属から形成される。この実施形態では、保管部分120は、コンテナ10の構造コンポーネントを形成することができる。使用中、スタック12において、火災の場合、フレーム部分110を形成するプラスチック材料が溶融または変形するかもしれない一方で、保管部分120は、封じ込められた炎に対して十分長くその構造的完全性を維持できる。プラスチックフレームが完全に溶融した場合、保管部分120のスタックは自己密封し、その中の在庫内容物が火災の燃料を形成することを防止する。これは、システムの周りの火災の広がりを抑制する。
図13aおよび
図13bに示すように、複合コンテナは、蓋200をさらに備えてもよい。
【0110】
構造的複合コンテナ10の第2の実施形態では、コンテナ10のフレームはプラスチック材料を含み、コンテナ10の壁は、例えば耐座屈性を向上させるために必要に応じて繊維で強化された薄いシート材料180、例えば0.3mm鋼の金属壁を含む。
【0111】
繊維は、炭素繊維、ガラス繊維、ダイニーマ(登録商標)、シベラス(登録商標)またはコンテナ10に必要な構造特性を提供することができる任意の繊維を含むことができることが理解されるであろう。
【0112】
コンテナ10のベース180はまた、在庫アイテム28が充填されたときに変形を防止するようにやはり補強された鋼などのシート材料180を含んでもよい。
【0113】
図12aおよび
図12bに示される本発明の第3の実施形態では、コンテナのフレーム部分110はプラスチック材料を含み、壁は、フレーム110にクリップ留めまたは機械的に固定されたメッシュ構造190を含む。メッシュ構造は、側面のエリアの全てを含む必要はなく、ベース180と共にベースに隣接する部分は、いかなるこぼれも保持するために固体のままであってもよいことが理解されるであろう。
【0114】
第4の実施形態では、上述したような複合テープおよび構造ウェブまたはハローによって必要に応じて支持された、溶接された側部を有する、例えば鋼のような金属の、折り畳まれたシート材料180をコンテナ10は含むことができる。あるいは、コンテナ10は、
図14に示すように、適切なプレス技術を使用してプレスまたは形成されたシート金属180を含んでもよい。
【0115】
上記の例の全てにおいて、コンテナ10を形成するプラスチック材料の量は、コンテナ10の構造的完全性を保持しつつも、従来のコンテナ10と比較してコンテナ10の重量の減少を維持しながら、著しく減少されている。プラスチック材料の減少は、火災が保管システムを通って広がる可能性を減少させる。
【0116】
上記の実施形態のいずれにおいても、荷積み取り扱いデバイス30のグリッパアセンブリと協働する上部フレームなどの荷積み取り扱いデバイスと相互作用することが必要とされるコンテナ10の部分は、適切なプラスチック材料(
図11b、
図12bおよび
図13aの150)から形成されてもよいことが理解されるであろう。前記上部フレーム150はまた、コンテナ10を積み重ねることを可能にするのに十分な幅を有する表面を形成するように機能する。
【0117】
上述の実施形態の全てにおいて、必要な構造的特徴を提供するために、例えば座屈を防止するようにコンテナ10の側部を支持する円周のハロー(どの実施形態にも図示せず)をコンテナ10に設けることが必要であるかもしれない。やはりプラスチック材料から形成された底部リム160を設けることもできることが理解されるであろう。
【0118】
このようなコンテナ10は改善された耐火性を有することが理解されるであろう。金属から形成された従来技術のコンテナは、過去において改良された耐火性を有していたが、本出願に対しては重すぎるものであった。シート材料ならびに支持テープおよびリブを利用する構造複合材の使用は、構造的完全性を保持しながらコンテナをより軽量にすることを可能にする。加えて、そのような複合コンテナ10は、コンテナ10を形成するために必要とされる材料の量が低減されることにより、より安価であるかもしれない。
【0119】
さらに、フレームワークを形成するためにプラスチック材料を使用し、保管部分を形成するために金属を使用することにより、コンテナ10内で火災が広がる可能性を低減しながら、プラスチック汚染物質がいかなる食品とも接触しないことを確実にする。
【0120】
さらに、火災の場合には、たとえプラスチックフレームワークが最終的に崩壊したとしても、金属箱は積み重ねられた形態のままであり、座屈の場合であっても、その中に含まれる在庫アイテム28は、炎自体を捕らえる可能性がはるかに低く、それによって火災に対する燃料として機能しない。
【0121】
必要とされる任意のプラスチックまたは複合材料は、難燃性配合物であってもよいことが理解されるであろう。
【0122】
使用される任意のシート材料は、シート材料に打ち抜かれた穴を備えてもよく、または空気流が必要とされない場合には、平坦なシートとして残されてもよく、火災が広がることをさらに妨げることが理解されるであろう。
【0123】
そのような構造的に複合材料のコンテナ10を形成するために、プラスチックを金属に取り付けるための手段は接着剤を介してであってもよいが、溶接または機械的固定具が使用されてもよい。想定され得るさらなる取り付け機構は、アルミニウム缶の先端が密封される二重リム法、またはその方法の任意のバリエーションを含む。
【0124】
コンテナは、コンテナ10を積み重ねることができるように協働するインターロック手段を備えてもよいことが理解されるであろう。しかしながら、コンテナ10が制限された方法で積み重ねられる場合には、これは必ずしも必要ではないことがさらに理解されるであろう。
【0125】
構造用複合コンテナ10の使用は、コンテナ10を平坦に梱包することを可能にし、したがって現場での組み立てのためのコンテナ10の保管および出荷が改善されることが理解されるであろう。
【0126】
さらに、上述され、添付図面に詳述された実施形態は、保管システムが、自由な方法でフレームワーク14内に配置されたスタック12中のコンテナ10を備えると想定される。システムは、例えば安全上の理由から、適切な区分手段によってより小さなサブセクションに区分されてもよいことが理解されるであろう。
【0127】
コンテナ配置による火災抑制
本発明のさらなる態様では、コンテナ10のスタックの列を取り出して防火帯170を提供する保管システムが提供される。これは、何十万ものコンテナ10を含む非常に大きなシステムにおいて特に有用である。コンテナ10のそのような防火帯170の配置を使用することは、任意のコンテナ10またはコンテナ10のスタック12にわたる火災が広がることを防止しながら、保管システムの密度を少量だけ低減させることになることが理解されるであろう。有利なことに、コンテナ10のスタック12の列が欠落していることは、事故の場合に高密度保管システムへのアクセスも提供される。防火帯は、本質的に、システムから材料を取り出すことによって保管システムを区分する。防火帯は、コンテナ10のスタック12の単一通路を含んでもよいが、保管される在庫アイテムに関係付けられた火災リスクに応じて、任意の数の隣接通路が保管システム内に形成されてもよいことが理解されるであろう。
【0128】
本発明のさらなる態様では、荷積み取り扱いデバイス上で機能する制御システムが提供され、制御システムは、事故が発生した場合に荷積み取り扱いデバイスにコンテナ10のスタック12を取り出すように命令するように機能する。このようにして、いったん火災が検出されると、荷積み取り扱いデバイス30は、火災の広がりを防止して保管システムへのアクセスを可能にするように、事故に隣接する保管のセクションを除去するように協働して機能する。制御システムには、事故が検出された場合に荷積み取り扱いデバイス30に通信されるように実行される予め準備されたスクリプトが設けられてもよい。
【0129】
本発明のさらなる態様では、保管システム中のコンテナ10は、ライナー50を含むコンテナ10のスタック12の列または通路に配置される。このようにして、保管システムは、ライナー50を含むコンテナ10によって囲まれた保管コンテナ10のセクションを作成するように自己区分される。荷積み取り扱いデバイス30上で機能する制御システムは、コンテナ10中に含まれる在庫アイテム28に関係なく、あるライナー付きコンテナ10が常にある場所に位置付けられることを確実にするようにプログラムされてもよいことが理解されるであろう。
【0130】
本発明のさらなる態様では、コンテナ10は、保管システム全体の空気流を遮断するように機能する在庫アイテム28を含むことができる。ここでもまた、そのような空気流遮断在庫アイテム28を含むコンテナ10の位置付けおよびロケーションは、制御システムによって制御されてもよく、前記制御システムは、そのようなコンテナ10が保管システムを区画するように位置付けられることを確実にする。
【0131】
このように保管システムを区分することは、可燃性または着火性のアイテムを含むコンテナ10を、他のアイテム、製品または品物を含むコンテナ10とは別個に保管することができる。
【0132】
物理的火災抑制
図15に示すように、システムは、物理的火災抑制手段210をさらに備えることができる。
図15aは、コンテナ10のスタック12内の災から酸素を奪うように適合されたシステムを示す。システムは、コンテナ10のスタック12の一番上に配備可能な耐火性可撓性材料またはブランケット210を含む。ブランケット210は、火災を保管システム内に封じ込めるように機能し、システムが位置付けられている建物の構造コンポーネントに熱が拡散するのを防止する。ブランケット210は、システムに隣接して保管され、必要に応じて配備されるだけでもよい。一形態では、ブランケット210はローラ上に据え付けることができる。
【0133】
使用中、ブランケット210は、制御システムからの信号に応答して配備されてもよい。ブランケット210は、例えば、ワイヤ220をシステムにわたって引っ張るための一連のモータによって作動される予め取り付けられたワイヤ220のシステムによって、保管システムにわたって引っ張られてもよい。
【0134】
本発明のこの実施形態では、保管システムの制御システムは、ブランケットが配備されることになっていたシステムの上方のエリアから除去されるべき荷積み取り扱いデバイス30に、命令を伝達する必要がある。
【0135】
本発明のこの態様の代替実施形態では、荷積み取り扱いデバイス30を使用してブランケットを配備することができ、やはり制御システムによる命令を必要とする。
【0136】
ブランケットの可動部分は、消防士によって必要とされる場合にブランケットの下の熱の管理を可能にするために提供されてもよいことが理解されるであろう。
【0137】
火災緩和アクション
本発明の最後の態様では、システム自体があらゆる損失を軽減するように機能する保管システムが提供される。既知のシステムでは、火災が発生した場合、安全停止がアクティブ化され、ロボット荷積み取り扱いおよび保管システムが停止され、建物は退避される。
【0138】
多くのケースでは、そのような大きなシステムは自動化されており、検出された火災はシステムの小さな部分にしか存在しないかもしれないことを考えると、一連のスクリプトを遠隔的にアクティブ化して損失を軽減することができる。本発明のこの態様の一実施形態では、これは、例えば、火の近傍から迅速に離れてシステムから出力される在庫アイテム28を含む任意のコンテナを取り出すために荷積み取り扱いデバイスに伝達される命令を含むことができる。
【0139】
追加の実施形態では、荷積み取り扱いデバイス30は、必要に応じて資格のある担当者によるアクセスを可能にするように、保管システムからコンテナ10を取り出して保管列を通るルートを作成するように命令されてもよい。
【0140】
在庫アイテム28の損失をさらに軽減するために、代替形態の荷積み取り扱いデバイスを使用することができる。例えば、本発明の一態様では、荷積み取り扱いデバイス30は、Z方向巻上げおよびデバイスと、トートの完全な列を保管するのに十分なラッキング(racking)とを備える。これは、訓練された技術者がスタック全体を迅速に検査することを可能にする。
【0141】
荷積み取り扱いデバイス30の使用のさらなる例では、荷積み取り扱いデバイスは、限られた数のトート内の小さな火災を消火することができるように、消火能力を装備することができる。
【0142】
有利なことに、これは、電力供給されるいかなるインフラストラクチャも必要としない一方で、自動モードでシステムを使用することに依存する同様の戦略は、荷積み取り扱いデバイス30が電力供給され、保管システムが緊急停止されないことを必要とする。
【0143】
手動巻上げを設けて、X、YおよびZ方向における荷積みハンドラ動作を可能にすることができる。ブランケット配備を参照して上述された実施形態に関係付けて使用される場合、保管は必要とされないが、安全なコンテナは、システムの縁まで手動で除去されることができるか、または任意の火から離れた空のロケーションに落とされることができる。
【0144】
これは3段階のアプローチを必要とする:
まず、制御システムの指示の下で荷積み取り扱いデバイス30を使用して、火災を、事故の周囲の限られた数のコンテナ半径に分離する;
第2に、手動操作の荷積み取り扱いデバイスを使用して、火災に立ち向かい、より多くの容器を手動で取り出す;
第3に、いったん火災が「制御下」になると、複数の単純な(安価な)手動容器巻上げを配備して、可能な限り多くの容器を可能な限り速く一掃する。
【0145】
本発明のこの態様のさらなる実施形態では、手動で動力を供給される荷積み取り扱いデバイスは、必要に応じて保管システムへのさらなるアクセスを提供するために、格子およびフレームワークのセクションを手動で取り外すことができるようなツーリングをさらに備える。
【0146】
火災検出、火災抑制および消火の多くの異なるシステムおよび方法が存在することが当業者には理解されるであろう。さらに、上述した防火、火災検出、火災抑制、および消火のシステム、装置、または方法の任意の組み合わせを使用することができ、説明した装置、システム、および方法のすべて、いずれか、または任意の組み合わせを、ここで説明するシステムに組み込むことができることが理解されるであろう。
【0147】
防火のシステム、装置および方法は、オンライン小売環境におけるロボットピッキングおよび保管システムを参照して説明されるが、そのようなシステム、装置および方法は、例えば、垂直農業、駐車場、小包仕分け、再構成可能な建物、出荷およびコンテナ港での使用を別にすれば、説明されたタイプのシステムに任意の組み合わせで等しく適用され組み込まれてもよいが、多くの他の使用が想定されるかもしれないことが理解されるであろう。
【0148】
同様に、上述したようなシステム、装置および方法は、任意の形態の保管システム、ロボット、またはその他に組み込むことができる。
【0149】
本発明の範囲から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲において規定したような、上記で明示的に説明していない多くのバリエーションおよび修正も可能である。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の垂直保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによってこれらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、前記垂直保管ロケーション中のスタック(12)中に位置付けられているコンテナを備え、
前記積み重ねられたコンテナが列をなして配置され、コンテナの積み重ねの列の欠落から保管システムの途切れが形成される、保管システム。
【請求項2】
前記途切れは、コンテナの積み重ねの1つ以上の通路からなる、請求項1に記載の保管システム。
【請求項3】
前記コンテナ(10)は、前記コンテナの構造に応じて前記垂直保管ロケーション内に配置される、請求項1または2に記載の保管システム。
【請求項4】
前記保管システムは、顧客配送コンテナ中に顧客注文を含むコンテナ(10)と、在庫アイテムを含むコンテナ(10)と、空の保管コンテナ(10)とをさらに含む、請求項1または2に記載の保管システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
ロボット荷積み取り扱いデバイスの他の形態が、例えばノルウェー特許317366においてさらに記載されており、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
図3(a)
、図3(b)および図3(c)は、容器を持ち上げている荷積み取り扱いデバイスの
概略図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
添付の図を参照して、本発明を説明する。
【
図1】
図1は、保管システム中に複数の容器のスタックを収容するためのフレーム構造の概略斜視図であり、システムは、一連の支柱に据え付けられた実質的に水平な格子を備え、格子および支柱は共にフレームワークを規定する。
【
図2】
図2は、
図1の格子構造の一部の概略的な平面図である。
【
図3a】
図3(a)は、
ロボットの荷積み取り扱いデバイスの容器を持ち上げている概略的な斜視図である。
【
図3b】
図3(b)は、
ロボットの荷積み取り扱いデバイスの容器を持ち上げた概略的な断面斜視図である。
【
図3c】
図3(c)は、
ロボットの荷積み取り扱いデバイスの容器を持ち上げている概略的な断面斜視図である。
【
図4】
図4は、本発明の1つの形態にしたがう、ロボットサービスデバイスと共に、
図1および
図2のフレーム構造上に取り付けられた
図3(a)、
図3(b)、および
図3(c)に示すタイプの複数の荷積み取り扱いデバイスを備える既知の保管システムの概略斜視図である。
【
図5a】
図5aは、
図1および
図4の既知の保管システムの概略斜視図であり、明瞭にするために、支柱および荷積み取り扱いデバイスの詳細が取り除かれている。
【
図5b】
図5bは、本発明の一態様による
図1の保管システムの概略斜視図であり、システムは、格子構造の下に配置されたパーティションをさらに備え、格子構造の表現は、明瞭にするために取り除かれている。
【
図6】
図6は、本発明の一態様による
図5aの保管システムの概略図であり、部分的に配備された配備可能なパーティションを示し、パーティションは格子構造の下側に据え付けられており、格子構造の表現は明瞭にするために取り除かれている。
【
図7】
図7は、本発明の一形態による
図5の保管システムの概略図であり、構造は、スプリンクラー配備の場合に流体の排出を可能にする排出パイプをさらに備えている。
【
図8】
図8は、本発明のさらなる態様による保管システムの概略図であり、格子構造がその上の安全バリアを支持する。
【
図9a】
図9aは、本発明のさらなる態様による保管システムの概略図であり、システムは、格子の上方に吊り下げされた歩道を備える。
【
図9b】
図9bは、本発明のさらなる態様による
図9aのフレーム構造の概略図であり、
図9aの歩道は、そこから吊り下げられた安全バリアを備える。
【
図10a】
図10aは、スタック状に積み重ねられたコンテナ10の通路を備える保管システムの概略図であり、スタック12の一部は、防火帯を提供するために取り除かれている。
【
図10b】
図10bは、スタック状に積み重ねられたコンテナ10の通路を備える保管システムの概略図であり、スタック12の一部は、防火帯を提供するために取り除かれている。
【
図11a】
図11aは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナはフレーム部分および保管部分を含む。
【
図11b】
図11bは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナはフレーム部分および保管部分を含む。
【
図12a】
図12aは、本発明の態様によるコンテナのさらなる形態の概略図であり、コンテナはメッシュ側面を備える。
【
図12b】
図12bは、本発明の態様によるコンテナのさらなる形態の概略図であり、コンテナはメッシュ側面を備える。
【
図13a】
図13aは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナは蓋を備える。
【
図13b】
図13bは、本発明の態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナは蓋を備える。
【
図14】
図14は、本発明のさらなる態様によるコンテナの一形態の概略図であり、コンテナはシート金属を含む。
【
図15a】
図15aは、本発明の一形態による火災抑制システムの概略図であり、システムは配備可能なアスベストブランケットを備える。
【
図15b】
図15bは、本発明の一形態による火災抑制システムの概略図であり、システムは配備可能なアスベストブランケットを備える。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】
コンテナの設計および選択
英国特許公報番号GB2547783A1は、上述の保管システムで使用されるコンテナにライナーが設けられた保管システムを開示している。ライナーは、金属または難燃性プラスチック材料などの適切な材料から形成される。金属ライナーは、アルミニウムまたはアルミニウム合金から、あるいは軟鋼または任意の他の適切な金属から形成することができる。難燃性プラスチックライナーは、適切な難燃特性を有するPVCまたはガラス充填ポリマーから形成することができる。これらは単なる例であり、ライナーは任意の適切な難燃性材料から形成されてもよいことが理解されるであろう。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0088】
ライナーは、コンテナの内面に適合するように形成される。ライナーは、手動またはロボットのいずれかでコンテナから取り外し可能であるように形成される。ライナーは、コンテナが積み重ねられる能力が阻害されないような形状である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0089】
このようにして、ライナ
ーを含むコンテナ10は、
図1から
図4を参照して上述した保管システム中に保管されることができる。したがって、可燃性アイテ
ムを保管システム中に保管する必要があるとき、ライナ
ーを有するコンテナ10を使用することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0090】
好ましくは、ライナーおよび可燃性製品を含む任意のコンテナ10は、ライナー付きコンテナ10の上にさらなるコンテナ10が存在するようにスタック12内のポジションに保管され、ライナー付きコンテナのすぐ上のコンテナ10のベースは、コンテナ10中のライナー内に保持された可燃性アイテムの上に蓋を形成する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0091】
システム中に保管するための可燃性アイテムが保管システム(図示せず)の入力で受け取られるとき、アイテムは、ライナーを含むコンテナ10内に装填される。この装填は、手動またはロボットで行うことができる。代替的に、荷積み取り扱いデバイス30は、ライナーを含むコンテナ10を保管システムのスタック12のうちの1つから収集するように機能してもよい。システム中に保管されるものと同じまたは異なるタイプの可燃性アイテムを既に収容しているかもしれず、または空であるかもしれない、そのような保管されたライナー付きコンテナは、保管システムの内側の適切な品物に輸送され、製品はライナー付きコンテナ内に配置される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
アイテムがコンテナ10中のライナー中に配置された後、荷積み取り扱いデバイス30は、充填されたコンテナ10を適切なポジションに輸送し、コンテナ10を保管システム内のスタック12中に配置する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0093】
顧客注文が可燃性製品を必要とするとき、ライナーを含むコンテナ10は、関連するスタック12から取り出され、ピッキングステーション(図示せず)に輸送され、そこで必要なアイテムがコンテナから取り出され、顧客注文に追加される。顧客注文は、1つ以上の可燃性アイテムを含むことができ、生鮮食品または他の非食品アイテムなどのさらなるアイテムを含むことができる。顧客注文は、好ましくは、顧客への配送のための配送車両への前方への送信に備えて、配送コンテナに梱包される。注文梱包は手動または自動であってもよく、格子上でまたはピッキングステーション(図示せず)で行われてもよい。配送コンテナは、バッグ、ボックスもしくはさらなるライナー、または任意の他の適切な配送パッケージングを含むコンテナを含んでいてもよい。配送コンテナは、配送車両への前方送信を待つために、保管システムに一時的に戻されてもよい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
保管システムから可燃性アイテムをピッキングする別の方法では、荷積み取り扱いデバイス30は、可燃性アイテムを含むコンテナ10を収集し、それを第1のピッキングステーションに輸送して、第1のアイテムを取り出して、顧客注文に追加することができる。次いで、荷積み取り扱いデバイス30は、同じコンテナ10をさらなるピッキングステーション(図示せず)に輸送して別の顧客注文を履行することができ、これは、ライナーを含むコンテナ10が可燃性アイテムをもはや含まなくなるまで、またはさらなる顧客注文が所定のコンテナ10から可燃性または着火性アイテムを必要としなくなるまで継続することができる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0095】
コンテナ10が可燃性または着火性のアイテムをもはや収容していない場合には、再充填のために保管システムの品物内側部分に戻されてもよく、または必要とされるまでスタック12中に戻されてもよいことが理解されるであろう。さらに、ライナーは格子上の適切なポジションで取り出されてもよく、コンテナ10はライナーを必要としない製品およびアイテムを保管するために使用されてもよいことが理解されるであろう。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0096】
任意の所定の保管システムにおいて、着火性または可燃性製品を保管するために使用されるライナーを備える多数のコンテナ10が存在してもよいことが理解されるであろう。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0097】
さらに、複数の同じ製品を所定のライナー付きコンテナ10中に保管することができる。あるいは、複数の異なる製品を所定のライナー付きコンテナ10中に保管してもよい。本発明のさらなる形態において、コンテナ10は、コンテナを2つ以上の別個の部分に細分化するように機能する2つ以上のライナーを備えていてもよく、それによって、異なる製品が単一のコンテナ10内で分離されることを可能にする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0098
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0098】
ライナーを含む複数のコンテナ10が所定のスタック12に積み重ねられてもよく、単一のスタック12がライナーを含むコンテナ10のみを含んでもよく、複数のスタック12が1つのライナー付きコンテナのみを含んでもよく、いくつかのスタック12がライナー付きコンテナを全く含まなくてもよいことがさらに理解されるであろう。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
さらに、上述のライナー手段は、コンテナ10から取り外し可能である。しかしながら、ライナー手段はコンテナ10の内面に固定的に取り付けられてもよく、またはライナー手段はコンテナ10の内面上にコーティングを含んでもよいことが理解されるであろう。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0100】
上述したように、ライナーを含むコンテナ10が、火災の危険性があると考えられる在庫アイテムを収容するためにのみ使用されていることは、コンテナ10中でライナーを使用する既知のシステムに関する問題である。しかしながら、ライナーを備えるコンテナ10は、在庫アイテム自体を保管するために使用されてもよいことが理解されるであろう。有利なことに、保管システム全体にわたってライナーを含むコンテナ10を使用することは、火災の広がりを防止することができ、または消火すべき火災について上述したように区分化することができる保管システムのセクションに火災を封じ込めることができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0101
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0101】
火災の危険性があると考えられない在庫アイテム、例えば食品がライナー付きコンテナ10中に保管されるケースでは、前記ライナーが食品に対して安全であると考えられない材料から形成されている場合、各ライナーを確実に処理して食品と共に使用できるようにすることが必要である。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
ライナーは、金属、複合材料、または任意の適切な耐火性であるが食品に安全な材料などの任意の適切な材料を更に含んでもよいことが理解されるであろう。鋼から形成されたライナーのケースでは、鋼ライナーは食品に安全であると考えられるので、これは、全てのコンテナ10を難燃性材料から形成することを可能にする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0103
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0103】
難燃性コンテナ10と鋼製ライナーとの任意の組み合わせ、食品安全性材料でコーティングされた難燃性ライナーを有するコンテナ10、および火災の危険性がないと考えられる在庫アイテムを含む難燃性コンテナ10を想定することができ、保管システムは、コンテナ10およびライナーの1つの組み合わせのみを含む必要はないことが理解されるであろう。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0112
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0112】
コンテナ10のベース180はまた、在庫アイテムが充填されたときに変形を防止するようにやはり補強された鋼などのシート材料180を含んでもよい。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0120】
さらに、火災の場合には、たとえプラスチックフレームワークが最終的に崩壊したとしても、金属箱は積み重ねられた形態のままであり、座屈の場合であっても、その中に含まれる在庫アイテムは、炎自体を捕らえる可能性がはるかに低く、それによって火災に対する燃料として機能しない。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0129
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0129】
本発明のさらなる態様では、保管システム中のコンテナ10は、ライナーを含むコンテナ10のスタック12の列または通路に配置される。このようにして、保管システムは、ライナーを含むコンテナ10によって囲まれた保管コンテナ10のセクションを作成するように自己区分される。荷積み取り扱いデバイス30上で機能する制御システムは、コンテナ10中に含まれる在庫アイテムに関係なく、あるライナー付きコンテナ10が常にある場所に位置付けられることを確実にするようにプログラムされてもよいことが理解されるであろう。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0130
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0130】
本発明のさらなる態様では、コンテナ10は、保管システム全体の空気流を遮断するように機能する在庫アイテムを含むことができる。ここでもまた、そのような空気流遮断在庫アイテムを含むコンテナ10の位置付けおよびロケーションは、制御システムによって制御されてもよく、前記制御システムは、そのようなコンテナ10が保管システムを区画するように位置付けられることを確実にする。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0138
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0138】
多くのケースでは、そのような大きなシステムは自動化されており、検出された火災はシステムの小さな部分にしか存在しないかもしれないことを考えると、一連のスクリプトを遠隔的にアクティブ化して損失を軽減することができる。本発明のこの態様の一実施形態では、これは、例えば、火の近傍から迅速に離れてシステムから出力される在庫アイテムを含む任意のコンテナを取り出すために荷積み取り扱いデバイスに伝達される命令を含むことができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0140】
在庫アイテムの損失をさらに軽減するために、代替形態の荷積み取り扱いデバイスを使用することができる。例えば、本発明の一態様では、荷積み取り扱いデバイス30は、Z方向巻上げおよびデバイスと、トートの完全な列を保管するのに十分なラッキング(racking)とを備える。これは、訓練された技術者がスタック全体を迅速に検査することを可能にする。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0149
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0149】
本発明の範囲から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲において規定したような、上記で明示的に説明していない多くのバリエーションおよび修正も可能である。
ここに、出願当初の特許請求の範囲の記載事項を付記する。
[1] 支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の垂直保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによってこれらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、前記垂直保管ロケーション中のスタック(12)中に位置付けられているコンテナを備え、
前記コンテナ(10)は、骨格部分(110)と保管部分(120)とを備え、前記骨格部分(110)はその中に前記保管部分(120)を位置付けるための手段を備え、前記骨格部分(110)と前記保管部分(120)は、構造的複合コンテナ(10)を形成するように協働する、保管システム。
[2] 格子ベースの保管システムのための構造的複合コンテナ(10)であって、前記コンテナ(10)は、骨格部分(110)と耐荷重保管部分(120)とを備える、コンテナ(10)。
[3] 前記骨格部分(110)がプラスチック材料を含む、[1]または[2]に記載のコンテナ(10)。
[4] 前記骨格部分(110)が金属を含む、[1]または[2]に記載のコンテナ(10)。
[5] 前記保管部分(120)がシート金属を含む、[1]から[4]のいずれか一項に記載のコンテナ(10)。
[6] 前記コンテナ(10)は、前記コンテナの構造的構成にしたがって前記垂直保管ロケーション内に配置される、[1]から[5]のいずれか一項に記載の保管システム。
[7] 前記システムは、顧客配送コンテナ中に顧客注文を含むコンテナ(10)と、在庫アイテム(28)を含むコンテナ(10)と、空の保管コンテナ(10)とをさらに含む、[1]から[6]のいずれか一項に記載の保管システム。
[8] 支柱(16)を備えるフレームワーク内にスタック(12)で積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および前記支柱部材によって垂直方向に誘導されるように、複数の垂直保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記コンテナ(10)はプレスされたシート金属を備える、保管システム。
[9] 支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記保管システム内のコンテナ中の温度の増加がシールに高温の前記コンテナ(10)を拡大および密閉させるように、前記支柱部材は膨張性シールを備える、保管システム。 [10] 支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記保管ロケーションの一部は、コンテナ10を備えず、前記ロケーションの一部の前記配置は、前記保管システム中に途切れを形成するように配置される、保管システム。 [11] 支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、
前記保管システムには制御システムがさらに設けられ、前記コンテナの配置が前記コンテナ中に保管された在庫アイテムにしたがって、区分された保管システムを作成するように、前記制御システムは、前記垂直保管ロケーション内にコンテナを配置するように機能する、保管システム。
[12] 支柱(16)を備えるフレームワーク内のスタック(12)中に積み重ねられたコンテナ(10)を備える保管システムであって、前記フレームワーク構造は、
1つ以上のコンテナが支柱部材間に積み重ねられるように、および垂直方向に前記支柱部材によって誘導されるように、複数の保管ロケーションを形成するように配置された複数の支柱部材を備え、前記複数の支柱部材は、第1の方向に伸長する軌道の第1のセットと、第2の方向に伸長する軌道の第2のセットとによって、それらの上端で相互接続され、格子部材の第2のセットは、複数の格子セルを備える格子構造を形成するように、実質的な水平面で格子部材の第1のセットの横に連続し、
前記保管システムは、垂直保管ロケーションでスタック(12)中に位置付けられたコンテナを備え、前記保管システムには、配備可能な物理的火災抑制手段がさらに設けられ、前記物理的火災抑制手段は、前記保管システムの最上面に配備され、それにより、任意の炎から酸素を奪う、保管システム。
[13] 前記配備可能な火災抑制手段は防火用ブランケットを含む、[12]に記載の保管システム。
【手続補正28】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正29】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正30】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正31】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正32】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正33】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正34】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【外国語明細書】