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特開2024-88883プラグ、プラグ製造方法及び半導体製造装置用部材
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088883
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】プラグ、プラグ製造方法及び半導体製造装置用部材
(51)【国際特許分類】
   B28B 7/16 20060101AFI20240626BHJP
   B28B 7/34 20060101ALI20240626BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
B28B7/16 C
B28B7/34 A
H01L21/68 R
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203899
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000004064
【氏名又は名称】日本碍子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】橋本 英明
(72)【発明者】
【氏名】大野 正
(72)【発明者】
【氏名】芦田 宙大
【テーマコード(参考)】
4G053
5F131
【Fターム(参考)】
4G053AA07
4G053CA07
4G053CA20
4G053EA43
4G053EA46
4G053EA47
4G053EB01
4G053EB17
5F131AA02
5F131CA32
5F131DA33
5F131DA42
5F131EA03
5F131EB11
5F131EB16
5F131EB18
5F131EB78
5F131EB79
5F131EB81
5F131EB82
5F131EB84
(57)【要約】
【課題】歩留まりよく製造することが可能なプラグを提供する。
【解決手段】プラグ50は、プラグ本体58と、螺旋状ガス流路51と、分岐路56とを備える。螺旋状ガス流路51は、プラグ本体58の内部に設けられ、プラグ本体58の下面から上面に至る。分岐路56は、螺旋状ガス流路51の途中で枝分かれするように設けられ、プラグ本体58の外周面に開口している。プラグ50を製造する際に用いる成形型には、螺旋状ガス流路51に対応する螺旋状の中子が一体化されているが、その螺旋状の中子は分岐路56に対応する棒状の中子を介して成形型の内周面に保持される。そのため、中子の破損を防止することができ、歩留まりよくプラグ50を製造することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグ本体と、
前記プラグ本体の内部に設けられ、前記プラグ本体の下面から上面に至る螺旋状ガス流路と、
前記螺旋状ガス流路の途中で枝分かれするように設けられ、前記プラグ本体の外周面に開口するか、又は、前記螺旋状ガス流路とは別に前記プラグの下面から上面に至るように設けられた他の螺旋状ガス流路に連通している分岐路と、
を備えたプラグ。
【請求項2】
前記分岐路は、前記他の螺旋状ガス流路に連通し、更に前記プラグ本体の外周面に開口するように設けられている、
請求項1に記載のプラグ。
【請求項3】
前記分岐路は、前記螺旋状ガス流路の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられている、
請求項1又は2に記載のプラグ。
【請求項4】
複数の前記分岐路は、平面視したときに前記プラグ本体の同心円に沿って等角度間隔になるように設けられている、
請求項3に記載のプラグ。
【請求項5】
前記分岐路は、前記他の螺旋状ガス流路に連通するように設けられ、
前記螺旋状ガス流路は、前記他の螺旋状ガス流路を取り囲むように設けられている、
請求項1又は2に記載のプラグ。
【請求項6】
前記分岐路は、前記他の螺旋状ガス流路に連通するように設けられ、
前記他の螺旋状ガス流路は、前記螺旋状ガス流路に並設されている、
請求項1又は2に記載のプラグ。
【請求項7】
請求項1又は2に記載のプラグを製造する方法であって、
(a)前記プラグの前駆体である成形体と同形状の成形用空間を有し、前記螺旋状ガス流路及び前記分岐路に対応する中子か、前記螺旋状ガス流路、前記他の螺旋状ガス流路及び前記分岐路に対応する中子が一体化された成形型を有機材料で作製する工程と、
(b)セラミックスラリーを前記成形型の前記成形用空間に注入して固化させることにより前記成形体を前記成形型内に作製する工程と、
(c)前記成形型と前記成形体とが一体化した一体物から前記成形型を消失させて前記成形体を得る工程と、
(d)前記成形体を焼成して前記プラグを得る工程と、
を含むプラグ製造方法。
【請求項8】
上面にウエハ載置部を有するセラミックプレートと、
前記セラミックプレートを上下方向に貫通するプラグ設置穴に設置された請求項1又は2に記載のたプラグと、
を備えた半導体製造装置用部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラグ、プラグ製造方法及び半導体製造装置用部材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体製造装置用部材としては、上面にウエハ載置部を有する静電チャックを備えたものが知られている。例えば、特許文献1の静電チャックは、ウエハを吸着保持するセラミックプレートと、セラミックプレートに形成されたプラグ設置穴と、プラグ設置穴に設置されたプラグと、セラミックプレートの下面に接着された冷却プレートとを備えたものが開示されている。プラグは、緻密なプラグ本体の内部に螺旋状ガス流路を有する。ウエハ載置部に載置されたウエハをプラズマで処理する場合、冷却プレートとウエハの上部に配置される平板電極との間に高周波電力を印加してウエハの上部にプラズマを発生させる。それと共に、ウエハとセラミックプレートとの熱伝導を向上させるため、熱伝導ガスであるヘリウムをプラグの螺旋状ガス流路を介してウエハの裏面に供給する。特許文献1におけるプラグ製造方法は、螺旋状ガス流路に対応する中子が一体化された樹脂製の成形型の内部にセラミックスラリーを注入して固化させることにより成形体を作製する工程を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7144603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、成形型に一体化された中子は、1本の細長い螺旋状の樹脂部材であるため、成形型の底面に支持されているだけでは破損しやすいという問題があった。そのため、プラグを歩留まりよく製造することは困難であった。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、歩留まりよく製造することが可能なプラグを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明のプラグは、
プラグ本体と、
前記プラグ本体の内部に設けられ、前記プラグ本体の下面から上面に至る螺旋状ガス流路と、
前記螺旋状ガス流路の途中で枝分かれするように設けられ、前記プラグ本体の外周面に開口するか、又は、前記螺旋状ガス流路とは別に前記プラグの下面から上面に至るように設けられた他の螺旋状ガス流路に連通している分岐路と、
を備えたものである。
【0007】
このプラグは、プラグ本体の内部に、螺旋状ガス流路の途中で枝分かれするように設けられた分岐路を有する。分岐路がプラグ本体の外周面に開口している場合、プラグを製造する際に用いる成形型には、螺旋状ガス流路に対応する螺旋状の中子が設けられるが、その螺旋状の中子は分岐路に対応する保持用の中子を介して成形型の内周面に保持される。そのため、螺旋状の中子の破損を防止することができ、歩留まりよくプラグを製造することができる。また、分岐路が螺旋状ガス流路とは別に設けられた他の螺旋状ガス流路に連通している場合、プラグを製造する際に用いる成形型には、螺旋状ガス流路に対応する螺旋状の中子と他の螺旋状ガス流路に対応する他の螺旋状の中子とが設けられるが、それらの中子同士は分岐路に対応する保持用の中子を介して互いに保持し合っている。そのため、中子の破損を防止することができ、歩留まりよくプラグを製造することができる。
【0008】
なお、本明細書では、上下、左右、前後などを用いて本発明を説明することがあるが、上下、左右、前後は、相対的な位置関係に過ぎない。そのため、プラグの向きを変えた場合には上下が左右になったり左右が上下になったりすることがあるが、そうした場合も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0009】
[2]上述したプラグ(前記[1]に記載のプラグ)において、前記分岐路は、前記他の螺旋状ガス流路に連通し、更に前記プラグ本体の外周面に開口するように設けられていてもよい。こうすれば、中子の破損を防止する効果が顕著になる。
【0010】
[3]上述したプラグ(前記[1]又は[2]に記載のプラグ)において、前記分岐路は、前記螺旋状ガス流路の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられていてもよい。こうすれば、プラグを製造する際に用いる成形型に設けられた螺旋状の中子は複数の保持用の中子によって成形型の内周面又は他の螺旋状の中子に保持される。そのため、中子の破損を防止する効果が高まる。
【0011】
[4]上述したプラグ(前記[3]に記載のプラグ)において、複数の前記分岐路は、平面視したときに前記プラグ本体の同心円に沿って等角度間隔になるように設けられていてもよい。こうすれば、プラグを製造する際に用いる成形型に設けられた螺旋状の中子は平面視でプラグ本体の同心円に沿って等角度間隔に設けられた複数の保持用の中子によって安定して保持される。
【0012】
[5]上述したプラグ(前記[1]~[4]のいずれかに記載のプラグ)において、前記分岐路は、前記他の螺旋状ガス流路に連通するように設けられていてもよく、前記螺旋状ガス流路は、前記他の螺旋状ガス流路を取り囲むように設けられていてもよい。こうすれば、プラグ本体のうち螺旋状ガス流路によって囲まれる領域を有効に利用して他の螺旋状ガス流路を設けることができる。
【0013】
[6]上述したプラグ(前記[1]~[4]のいずれかに記載のプラグ)において、前記分岐路は、前記他の螺旋状ガス流路に連通するように設けられていてもよく、前記他の螺旋状ガス流路は、前記螺旋状ガス流路に並設されていてもよい。こうすれば、螺旋状ガス流路の螺旋径と他の螺旋状ガス流路の螺旋径とを比較的自由に設計することができる。
【0014】
[7]本発明のプラグ製造方法は、上述したプラグ(前記[1]~[6]のいずれかに記載のプラグ)を製造する方法であって、
(a)前記プラグの前駆体である成形体と同形状の成形用空間を有し、前記螺旋状ガス流路及び前記分岐路に対応する中子か、前記螺旋状ガス流路、前記他の螺旋状ガス流路及び前記分岐路に対応する中子が一体化された成形型を有機材料で作製する工程と、
(b)セラミックスラリーを前記成形型の前記成形用空間に注入して固化させることにより前記成形体を前記成形型内に作製する工程と、
(c)前記成形型と前記成形体とが一体化した一体物から前記成形型を消失させて前記成形体を得る工程と、
(d)前記成形体を焼成して前記プラグを得る工程と、
を含むものである。
【0015】
このプラグ製造方法によれば、上述したプラグ(前記[1]~[6]のいずれかに記載のプラグ)を、歩留まりよく製造することができる。
【0016】
工程(a)では、成形型を3Dプリンタを用いて作製し、3Dプリンタでは、モデル材として、硬化後に所定の洗浄液及びセラミックスラリーに含まれる成分に不溶な材料を使用し、サポート材として、硬化後に所定の洗浄液に可溶な材料を使用してもよい。本明細書で「不溶」とは、全く溶けない場合のほか、所望の形状を保持できる程度に溶ける場合も含むものとする。こうすれば、中子が一体化された成形型を比較的容易に作製することができるし、成形型がセラミックスラリーに含まれる成分によって形状を保持できないほど溶出してしまうおそれもない。
【0017】
工程(b)では、セラミックスラリーとしてセラミック粉末とゲル化剤とを含むスラリーを用い、セラミックスラリーを成形型に注入したあとゲル化剤を化学反応させてセラミックスラリーをゲル化させることにより成形体を成形型内に作製してもよい。こうすれば、中子が一体化された成形型の成形用空間にセラミックスラリーが隙間なく充填されるため、成形体は成形用空間の形状と精度よく一致する。
【0018】
工程(c)で成形型を消失させる方法は、特に限定されるものではなく、例えば、成形型を溶融除去することにより消失させてもよいし、成形型を化学分解(例えば熱分解などを含む)により消失させてもよい。
【0019】
[8]本発明の半導体製造装置用部材は、
上面にウエハ載置部を有するセラミックプレートと、
前記セラミックプレートを上下方向に貫通するプラグ設置穴に設置された上述したプラグ(前記[1]~[6]のいずれかに記載のプラグ)と、
を備えたものである。
【0020】
この半導体製造装置用部材によれば、プラグの螺旋状ガス流路を利用してウエハ載置部に載置されたウエハの下面にガスを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】半導体製造装置用部材10の縦断面図。
図2】セラミックプレート20の平面図。
図3】プラグ50の斜視図。
図4】プラグ50の平面図。
図5】成形体80の斜視図。
図6】成形型70の斜視図。
図7】プラグ150の参考斜視図。
図8】プラグ150の平面図。
図9】成形体180の参考斜視図。
図10】成形型170の斜視図。
図11】プラグ250の参考斜視図。
図12】プラグ250の平面図。
図13】プラグ350の参考斜視図。
図14】プラグ350の平面図。
図15】成形体380の参考斜視図。
図16】成形型370の斜視図。
図17】プラグ450の参考斜視図。
図18】成形型470の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[第1実施形態]
本発明の好適な実施形態について、図面を用いて説明する。図1は半導体製造装置用部材10の縦断面図、図2はセラミックプレート20の平面図、図3はプラグ50の斜視図、図4はプラグ50の平面図である。
【0023】
半導体製造装置用部材10は、セラミックプレート20と、冷却プレート30と、接合層40と、プラグ50と、絶縁管60とを備えている。
【0024】
セラミックプレート20は、アルミナ焼結体や窒化アルミニウム焼結体などのセラミック製の円板(例えば直径300mm、厚さ5mm)である。セラミックプレート20は、電極22を内蔵している。セラミックプレート20のウエハ載置部21には、図2に示すように、外縁に沿ってシールバンド21aが形成され、全面に複数の円形小突起21bが形成されている。シールバンド21a及び円形小突起21bは同じ高さであり、その高さは例えば数μm~数10μmである。電極22は、静電電極として用いられる平面状のメッシュ電極であり、直流電圧を印加可能となっている。この電極22に直流電圧が印加されるとウエハWは静電吸着力によりウエハ載置部21(具体的にはシールバンド21aの上面及び円形小突起21bの上面)に吸着固定され、直流電圧の印加を解除するとウエハWのウエハ載置部21への吸着固定が解除される。なお、ウエハ載置部21のうちシールバンド21aや円形小突起21bの設けられていない部分を、基準面21cと称する。
【0025】
プラグ設置穴24は、セラミックプレート20を上下方向に貫通する円筒状の貫通穴である。プラグ設置穴24は、セラミックプレート20の複数箇所(例えば図2に示すように周方向に沿って等間隔に設けられた複数箇所)に設けられている。プラグ設置穴24には、後述するプラグ50が設置される。
【0026】
冷却プレート30は、セラミックプレート20の下面に接合されている。冷却プレート30は、熱伝導率の良好な円板(セラミックプレート20と同じ直径かそれよりも大きな直径の円板)である。冷却プレート30の内部には、冷媒が循環する冷媒流路32やガスをプラグ50へ供給するガス穴34が形成されている。冷媒は、液体が好ましく、電気絶縁性であることが好ましい。電気絶縁性の液体としては、例えばフッ素系不活性液体などが挙げられる。冷媒流路32は、平面視で冷却プレート30の全面にわたって入口から出口まで一筆書きの要領で形成されている。ガス穴34は、円筒状の穴であり、プラグ設置穴24に対向する位置に設けられている。冷却プレート30の材料は、例えば、金属材料や金属とセラミックとの複合材料などが挙げられる。金属材料としては、Al、Ti、Mo又はそれらの合金などが挙げられる。金属とセラミックとの複合材料としては、金属マトリックス複合材料(MMC)やセラミックマトリックス複合材料(CMC)などが挙げられる。こうした複合材料の具体例としては、Si,SiC及びTiを含む材料、SiC多孔質体にAl及び/又はSiを含浸させた材料、Al23とTiCとの複合材料などが挙げられる。Si,SiC及びTiを含む材料をSiSiCTiといい、SiC多孔質体にAlを含浸させた材料をAlSiCといい、SiC多孔質体にSiを含浸させた材料をSiSiCという。冷却プレート30の材料としては、セラミックプレート20の材料と熱膨張係数の近いものを選択するのが好ましい。冷却プレート30は、RF電極としても用いられる。具体的には、ウエハ載置部21の上方には上部電極(図示せず)が配置され、その上部電極と冷却プレート30とからなる平行平板電極間に高周波電力を印加するとプラズマが発生する。
【0027】
接合層40は、セラミックプレート20の下面と冷却プレート30の上面とを接合している。接合層40は、例えば、はんだや金属ロウ材で形成された層であってもよい。接合層40は、例えばTCB(Thermal compression bonding)により形成される。TCBとは、接合対象の2つの部材の間に金属接合材を挟み込み、金属接合材の固相線温度以下の温度に加熱した状態で2つの部材を加圧接合する公知の方法をいう。接合層40は、有機接着層(樹脂接着層)であってもよい。有機樹脂層は、例えば有機接着剤を硬化させることにより形成される。接合層40は、ガス穴34に対向する位置に接合層40を上下方向に貫通する丸穴42を有する。
【0028】
プラグ50は、円柱部材であり、プラグ設置穴24に設置されている。プラグ50の外周面は、プラグ設置穴24の内周面と接着層26を介して接着されている。接着層26は、有機接着層(樹脂接着層)でもよいし無機接着層でもよい。プラグ50は、図3及び図4に示すように、緻密質セラミックで形成された円柱状のプラグ本体58と、プラグ本体58の内部に設けられた螺旋状ガス流路51と、螺旋状ガス流路51の途中で枝分かれするように設けられた分岐路56とを有する。プラグ本体58は、例えばセラミックプレート20と同じセラミック材料で形成されていてもよい。螺旋状ガス流路51は、ガスの流通を許容する流路であり、プラグ本体58の下面から上面に至るように設けられている。螺旋状ガス流路51のうちプラグ本体58の下面に開口している部分を下部開口51aと称し、プラグ本体58の上面に開口している部分を上部開口51bと称する。分岐路56は、螺旋状ガス流路51の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられ、プラグ本体58の外周面に開口部56aを有する。分岐路56は、左右方向に水平に設けられている。プラグ50を平面視したとき、複数の分岐路56はプラグ本体58の同心円に沿って等角度間隔(図4では180°間隔)になるように設けられている。
【0029】
螺旋状ガス流路51及び分岐路56における上下方向の最大長さHmaxは、0.5mm以下であることが好ましい。こうすれば、螺旋状ガス流路51及び分岐路56の内部でアーク放電が発生するのを十分抑制することができる。アーク放電は、熱伝導ガスがヘリウムの場合、プラズマ発生時、ガス穴34からプラグ50に供給されたヘリウムが電離するのに伴って生じた電子が加速して別のヘリウムに衝突することにより起きると考えられる。螺旋状ガス流路51及び分岐路56における上下方向の最大長さHmaxが0.5mm以下であれば、電子が十分加速することなく(換言すればエネルギー不足の状態で)別のヘリウムに衝突するため、アーク放電を防止することができる。更にアーク放電の防止効果を高めたい場合には、最大長さHmaxを0.3mm以下にすることが好ましい。螺旋状ガス流路51及び分岐路56の直径は0.5mm以下であることが好ましく、0.3mm以下であることがより好ましい。
【0030】
絶縁管60は、緻密質セラミックで形成された平面視円形の管である。絶縁管60の外周面は、接合層40の丸穴42の内周面及び冷却プレート30のガス穴34の内周面と図示しない接着層を介して接着されている。接着層は、有機接着層(樹脂接着層)でもよいし無機接着層でもよい。なお、接着層は、更に絶縁管60の上面とセラミックプレート20の下面との間に設けられていてもよい。絶縁管60の内部は、プラグ50に連通している。そのため、絶縁管60の内部にガスが導入されると、そのガスはプラグ50を通過してウエハWの裏面に供給される。
【0031】
次に、こうして構成された半導体製造装置用部材10の使用例について説明する。まず、図示しないチャンバー内に半導体製造装置用部材10を設置した状態で、ウエハWをウエハ載置部21に載置する。そして、チャンバー内を真空ポンプにより減圧して所定の真空度になるように調整し、セラミックプレート20の電極22に直流電圧をかけて静電吸着力を発生させ、ウエハWをウエハ載置部21(具体的にはシールバンド21aの上面や円形小突起21bの上面)に吸着固定する。次に、チャンバー内を所定圧力(例えば数10~数100Pa)の反応ガス雰囲気とし、この状態で、チャンバー内の天井部分に設けた図示しない上部電極と半導体製造装置用部材10の冷却プレート30との間に高周波電圧を印加させてプラズマを発生させる。ウエハWの表面は、発生したプラズマによって処理される。冷却プレート30の冷媒流路32には、冷媒が循環される。ガス穴34には、図示しないガスボンベからバックサイドガスが導入される。バックサイドガスとしては、熱伝導ガス(例えばヘリウム等)を用いる。バックサイドガスは、絶縁管60及びプラグ50を通って、ウエハWの裏面とウエハ載置部21の基準面21cとの間の空間に供給され封入される。このバックサイドガスの存在により、ウエハWとセラミックプレート20との熱伝導が効率よく行われる。
【0032】
次に、プラグ50の製造例について説明する。プラグ50は、以下の工程(a)~(d)をこの順に実施することにより製造される。図5は成形体80の斜視図である。図5に示す成形体80は、焼成後にプラグ50になるものであり、成形体80の寸法は焼成時に焼き締まることを考慮してプラグ50の寸法に基づいて決定されている。成形体80は、焼成後に螺旋状ガス流路51及び分岐路56となる中空部分81,86を成形体本体88の内部に有している。中空部分81は、成形体本体88の上面及び下面に開口している。中空部分86は、成形体本体88の外周面に開口している。
【0033】
・工程(a)
工程(a)では成形型70を作製する。図6は成形型70の斜視図である。成形型70は、図6に示すように、有底筒状の成形型本体78と、成形体80の中空部分81,86に対応する中子71,76とを備えている。中子71は、中空部分81(最終的に螺旋状ガス流路51になる部分)に対応する螺旋状の部材である。中子76は、中空部分86(最終的に分岐路56になる部分)に対応する棒状の部材である。成形型70は、成形体80と同形状の成形用空間77を有している。成形用空間77は、成形型本体78の内側の円筒空間から螺旋状の中子71及び棒状の中子76を除いた空間である。螺旋状の中子71の下端は、成形型本体78の底面に一体化され、中子71の上端は、成形型本体78の上部を架け渡すように設けられた架橋部78aに保持具79を介して固定されている。棒状の中子76は、中子71の途中から水平(半径外方向)に延び出して成形型本体78の内周面に一体化されている。
【0034】
成形型70は、周知の3Dプリンタを用いて作製される。3Dプリンタは、ヘッド部から硬化前流動物をステージに向かって吐出して硬化前層状物を形成し、その硬化前層状物を硬化させるという一連の操作を繰り返すことにより、構造物を造形する。3Dプリンタは、硬化前流動物として、成形型70のうち最終的に必要な部位を構成する材料であるモデル材と、成形型70のうちモデル材を支える基礎部分であって最終的に除去される部位を構成する材料であるサポート材とを備えている。ここでは、モデル材として、硬化後に所定の洗浄液(水、有機溶剤、酸、アルカリ溶液など)及び後述のセラミックスラリーに含まれる成分に不溶な材料(例えばパラフィンロウなどのワックス)を使用し、サポート材として、硬化後に所定の洗浄液に可溶な材料(例えばヒドロキシ化ワックス)を使用する。所定の洗浄液の一例としては、イソプロピルアルコールが挙げられる。3Dプリンタは、成形型70の下から上へ所定間隔ごとに水平方向に層状にスライスしたスライスデータを用いて構造物を造形する。スライスデータは、CADデータを加工することにより作製される。スライスデータの中には、モデル材とサポート材とが混在したスライスデータもあれば、モデル材のみのスライスデータもある。3Dプリンタで造形された構造物は、イソプロピルアルコールに浸漬して硬化後のサポート材を溶かして除去することにより、硬化後のモデル材のみからなる物体すなわち成形型70が得られる。
【0035】
・工程(b)
工程(b)では成形体80を成形型70内に作製する。ここでは成形体80をモールドキャスト成形で作製する。モールドキャスト成形では、成形型70の成形用空間77に、セラミック粉体、溶媒、分散剤及びゲル化剤を含むセラミックスラリーを注入し、ゲル化剤を化学反応させてセラミックスラリーをゲル化させることにより、成形型70内に成形体80を作製する。モールドキャスト成形は、特許文献1に記載された内容に準じて行うことができる。
【0036】
・工程(c)
工程(c)では成形型70と成形体80とが一体化した一体物から成形型70を消失させて成形体80を得る。成形型70の材料として成形体80の乾燥温度以下の融点(融点が温度範囲をもって表される場合にはその上限温度)を持つ材料を用いた場合には、成形体80を乾燥する際にその乾燥温度で成形型70を溶融除去することができる。例えば成形型70の材料として70℃で溶融するワックスを用いた場合には、成形体80を80℃で乾燥する際に成形型70を溶融除去して成形体80を得ることができる。
【0037】
・工程(d)
工程(d)では成形体80を脱脂し、その後焼成してプラグ50を作製する。脱脂温度や焼成温度(最高到達温度)は成形体80に含まれるセラミック粉体が焼結する温度を考慮して適宜設定すればよい。また、脱脂雰囲気や焼成雰囲気は、大気雰囲気、不活性ガス雰囲気、真空雰囲気、水素雰囲気などから適宜選択すればよい。
【0038】
以上詳述したプラグ50は、プラグ本体58の内部に螺旋状ガス流路51の途中で枝分かれするように設けられた分岐路56を有する。分岐路56は、プラグ本体58の外周面に開口している。プラグ50を製造する際に用いる成形型70には、螺旋状ガス流路51に対応する螺旋状の中子71が一体化されているが、その螺旋状の中子71は分岐路56に対応する棒状の中子76を介して成形型本体78の内周面に保持される。そのため、螺旋状の中子71の破損を防止することができ、歩留まりよくプラグ50を製造することができる。
【0039】
また、プラグ50の分岐路56は、螺旋状ガス流路51の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられている。これにより、プラグ50を製造する際に用いる成形型70に設けられた螺旋状の中子71は複数の棒状の中子76によって成形型70の内周面に保持される。そのため、螺旋状の中子71の破損を防止する効果が高まる。
【0040】
更に、複数の分岐路56は、平面視したときにプラグ本体58の同心円に沿って等角度間隔になるように設けられている。これにより、プラグ50を製造する際に用いる成形型70に設けられた螺旋状の中子71は平面視で等角度間隔に設けられた複数の棒状の中子76によって安定して保持される。
【0041】
[第2実施形態]
第2実施形態は、第1実施形態においてプラグ50の代わりにプラグ150を用いたものである。そのため、以下にはプラグ150について説明する。図7はプラグ150の参考斜視図(本来、第1及び第2螺旋状ガス流路151,152や分岐路156は隠れ線(点線)で示すべきところ、便宜上、実線で示した斜視図)、図8はプラグ150の平面図である。
【0042】
プラグ150は、円柱部材である。プラグ150は、緻密質セラミックで形成された円柱状のプラグ本体158と、プラグ本体158の内部に設けられた第1及び第2螺旋状ガス流路151,152と、第1螺旋状ガス流路151の途中で枝分かれするように設けられた分岐路156とを有する。プラグ本体158は、例えばセラミックプレート20と同じセラミック材料で形成されていてもよい。第1螺旋状ガス流路151は、ガスの流通を許容する流路であり、プラグ本体158の下面に設けられた下部開口151aから上面に設けられた上部開口151bに至るように設けられている。第2螺旋状ガス流路152は、ガスの流通を許容する流路であり、第1螺旋状ガス流路151とは別に、プラグ本体158の下面に設けられた下部開口152aから上面に設けられた上部開口152bに至るように設けられている。第1螺旋状ガス流路151は、第2螺旋状ガス流路152を取り囲むように設けられている。第1螺旋状ガス流路151と第2螺旋状ガス流路152とは中心が一致しており、第1螺旋状ガス流路151の内径は第2螺旋状ガス流路152の外径よりも大きい。
【0043】
分岐路156は、第1螺旋状ガス流路151の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられ、第2螺旋状ガス流路152に連通している。分岐路156は、水平に設けられている。第1及び第2螺旋状ガス流路151,152並びに分岐路156における上下方向の最大長さHmaxは、0.5mm以下であることが好ましい。こうすれば、第1及び第2螺旋状ガス流路151,152並びに分岐路156の内部でアーク放電が発生するのを十分抑制することができる。第1及び第2螺旋状ガス流路151,152並びに分岐路156の直径は0.5mm以下であることが好ましい。プラグ150を平面視したとき、複数の分岐路156はプラグ本体158の同心円に沿って等角度間隔(図8では180°間隔)になるように設けられている。
【0044】
次に、プラグ150の製造例について説明する。プラグ150は、以下の工程(a)~(d)をこの順に実施することにより製造される。図9は成形体180の参考斜視図(本来、中空部分181,182,186は隠れ線(点線)で示すべきところ、便宜上、実線で示した斜視図)である。図9に示す成形体180は、焼成後にプラグ150になるものであり、成形体180の寸法は焼成時に焼き締まることを考慮してプラグ150の寸法に基づいて決定されている。成形体180は、焼成後に第1及び第2螺旋状ガス流路151,152及び分岐路156となる中空部分181,182,186を成形体本体188の内部に有している。中空部分181,182は、成形体本体188の上面及び下面に開口している。
【0045】
・工程(a)
工程(a)では成形型170を作製する。図10は成形型170の斜視図である。成形型170は、図10に示すように、有底筒状の成形型本体178と、成形体180の中空部分181,182,186に対応する中子171,172,176とを備えている。中子171は、中空部分181(最終的に第1螺旋状ガス流路151になる部分)に対応する螺旋状の部材であり、中子172は、中空部分182(最終的に第2螺旋状ガス流路152になる部分)に対応する螺旋状の部材である。中子176は、中空部分186(最終的に分岐路156になる部分)に対応する棒状の部材である。成形型170は、成形体180と同形状の成形用空間177を有している。成形用空間177は、成形型本体178の内側の円筒空間から中子171,172,176を除いた空間である。螺旋状の中子171,172の下端は、成形型本体178の底面に一体化され、中子171,172の上端は、成形型本体178の上部を架け渡すように設けられた架橋部178aに保持具179を介して固定されている。棒状の中子176は、螺旋状の中子171の途中から水平(半径内方向)に延び出して他の螺旋状の中子172に接続されている。こうした成形型170は、第1実施形態で説明した周知の3Dプリンタを用いて作製される。
【0046】
・工程(b)~(d)
工程(b)では成形体180を成形型170内に作製する。ここでは成形体180をモールドキャスト成形で作製する。工程(c)では成形型170と成形体180とが一体化した一体物から成形型170を消失させて成形体180を得る。工程(d)では成形体180を脱脂し、その後焼成してプラグ150を作製する。こうした工程(b)~(d)は、第1実施形態の工程(b)~(d)に準じて実施される。
【0047】
以上詳述したプラグ150は、プラグ本体158の内部に第1螺旋状ガス流路151の途中で枝分かれするように設けられた分岐路156を有する。分岐路156は、第1螺旋状ガス流路151とは別に設けられた他の第2螺旋状ガス流路152に連通している。プラグ150を製造する際に用いる成形型170には、第1螺旋状ガス流路151に対応する螺旋状の中子171と第2螺旋状ガス流路152に対応する螺旋状の中子172とが設けられるが、それらの中子171,172同士は分岐路156に対応する棒状の中子176を介して互いに保持し合っている。そのため、螺旋状の中子171,172の破損を防止することができ、歩留まりよくプラグ150を製造することができる。
【0048】
また、プラグ150の分岐路156は、第1螺旋状ガス流路151の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられている。これにより、プラグ150を製造する際に用いる成形型170に設けられた螺旋状の中子171は複数の棒状の中子176によって他の螺旋状の中子172と保持し合うため、螺旋状の中子171,172の破損を防止する効果が高まる。
【0049】
更に、複数の分岐路156は、平面視したときにプラグ本体158の同心円に沿って等角度間隔になるように設けられている。これにより、成形型170に設けられた螺旋状の中子171は平面視で等角度間隔に設けられた複数の棒状の中子176によって安定して保持される。
【0050】
更にまた、第1螺旋状ガス流路151は、第2螺旋状ガス流路152を取り囲むように設けられている。そのため、プラグ本体158のうち第1螺旋状ガス流路151によって囲まれる領域を有効に利用して第2螺旋状ガス流路152を設けることができる。
【0051】
そしてまた、第2実施形態では、第1実施形態に比べて、螺旋状ガス流路の数が多いため、ウエハWの下面に供給するガス流量を大きくすることができる。
【0052】
[第3実施形態]
第3実施形態は、第1実施形態においてプラグ50の代わりにプラグ250を用いたものである。そのため、以下にはプラグ250について説明する。図11はプラグ250の参考斜視図(本来、第1及び第2螺旋状ガス流路151,152や分岐路256は隠れ線(点線)で示すべきところ、便宜上、実線で示した斜視図)、図12はプラグ250の平面図である。
【0053】
プラグ250は、プラグ150の分岐路156をプラグ本体158の外周面に開口するように延長して分岐路256とした以外は、プラグ150と同じ構造である。そのため、プラグ250の構成要素のうちプラグ150と同じ構成要素については同じ符号を付し、その説明を省略する。プラグ250を平面視したとき、複数の分岐路256はプラグ本体158の同心円に沿って等角度間隔(図12では180°間隔)になるように設けられている。
【0054】
次に、プラグ250の製造例について説明する。プラグ250は、第2実施形態の工程(a)~(d)に準じて作製される。但し、プラグ250の製造に用いられる成形型は、第2実施形態の成形型170における棒状の中子176を半径外方向に延出して成形型本体178の内周壁に至るように変更したものである。
【0055】
以上詳述したプラグ250によれば、第2実施形態のプラグ150と同様の効果が得られる。それに加えて、分岐路256は、プラグ本体158の外周面に開口している。そのため、プラグ250の製造に用いられる成形型において、第1螺旋状ガス流路151に対応する螺旋状の中子と第2螺旋状ガス流路152に対応する螺旋状の中子とは、分岐路256に対応する棒状の中子を介して互いに保持し合っているだけでなく、その棒状の中子を介して成形型の内周面にも保持される。そのため、螺旋状の中子の破損を防止する効果が顕著になる。
【0056】
[第4実施形態]
第4実施形態は、第1実施形態においてプラグ50の代わりにプラグ350を用いたものである。そのため、以下にはプラグ350について説明する。図13はプラグ350の参考斜視図(本来、第1~第5螺旋状ガス流路351~355等は隠れ線(点線)で示すべきところ、便宜上、実線で示した斜視図)、図14はプラグ350の平面図である。
【0057】
プラグ350は、円柱部材である。プラグ350は、緻密質セラミックで形成された円柱状のプラグ本体358と、プラグ本体358の内部に設けられた第1~第5螺旋状ガス流路351~355と、第1螺旋状ガス流路351の途中で枝分かれするように設けられた分岐路356a~356dとを有する。プラグ本体358は、例えばセラミックプレート20と同じセラミック材料で形成されていてもよい。第1~第5螺旋状ガス流路351~355は、ガスの流通を許容する流路であり、それぞれプラグ本体358の下面に設けられた下部開口(図示せず)から上面に設けられた上部開口351b~355bに至るように設けられている。第1~第5螺旋状ガス流路351~355は、プラグ本体358に並設されている。具体的には、第1螺旋状ガス流路351の中心軸は、プラグ本体358の中心軸と一致しており、第2~第5螺旋状ガス流路352~354は、第1螺旋状ガス流路351の周りを取り囲むように配置されている。
【0058】
分岐路356aは、第1螺旋状ガス流路351の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられ、第2螺旋状ガス流路352に連通し、プラグ本体358の外周面に開口している。複数の分岐路356aは、上下方向に一列に並んでいる。分岐路356bは、第1螺旋状ガス流路351の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられ、第3螺旋状ガス流路353に連通し、プラグ本体358の外周面に開口している。複数の分岐路356bは、上下方向に一列に並んでいる。分岐路356cは、第1螺旋状ガス流路351の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられ、第4螺旋状ガス流路354に連通し、プラグ本体358の外周面に開口している。複数の分岐路356cは、上下方向に一列に並んでいる。分岐路356dは、第1螺旋状ガス流路351の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられ、第4螺旋状ガス流路354に連通し、プラグ本体358の外周面に開口している。複数の分岐路356dは、上下方向に一列に並んでいる。第1~第5螺旋状ガス流路351~355並びに分岐路356a~356dにおける上下方向の最大長さHmaxは、0.5mm以下であることが好ましい。こうすれば、第1~第5螺旋状ガス流路351~355並びに分岐路356a~356dの内部でアーク放電が発生するのを十分抑制することができる。第1~第5螺旋状ガス流路351~355並びに分岐路356a~356dの直径は0.5mm以下であることが好ましい。プラグ350を平面視したとき、分岐路356a~356dはプラグ本体358の同心円に沿って等角度間隔(図14では90°間隔)になるように放射状に設けられている。また、分岐路356a~356dは、水平に設けられている。
【0059】
なお、第1螺旋状ガス流路351が本発明の螺旋状ガス流路に相当し、第2~第5螺旋状ガス流路352~355が他の螺旋状ガス流路に相当する。
【0060】
次に、プラグ350の製造例について説明する。プラグ350は、以下の工程(a)~(d)をこの順に実施することにより製造される。図15は成形体380の参考斜視図(本来、中空部分381~385,386a~386dは隠れ線(点線)で示すべきところ、便宜上、実線で示した斜視図)である。図15に示す成形体380は、焼成後にプラグ350になるものであり、成形体380の寸法は焼成時に焼き締まることを考慮してプラグ350の寸法に基づいて決定されている。成形体380は、焼成後に第1~第5螺旋状ガス流路351~355となる中空部分381~385と、焼成後に分岐路356a~356dとなる中空部分386a~386dとを、成形体本体388の内部に有している。中空部分381~385は、成形体本体388の上面及び下面に開口している。
【0061】
・工程(a)
工程(a)では成形型370を作製する。図16は成形型370の斜視図である。成形型370は、図16に示すように、有底筒状の成形型本体378と、成形体380の中空部分381~385に対応する螺旋状の中子371~375と、中空部分386a~386dに対応する棒状の中子376a~376dを備えている。成形型370は、成形体380と同形状の成形用空間377を有している。成形用空間377は、成形型本体378の内側の円筒空間から中子371~375,376a~376dを除いた空間である。螺旋状の中子371~375の下端は、成形型本体378の底面に一体化され、中子371~375の上端は、成形型本体378の上部を十字状に架け渡すように設けられた架橋部378aに保持具を介して固定されている。こうした成形型370は、第1実施形態で説明した周知の3Dプリンタを用いて作製される。
【0062】
・工程(b)~(d)
工程(b)では成形体380を成形型370内に作製する。ここでは成形体380をモールドキャスト成形で作製する。工程(c)では成形型370と成形体380とが一体化した一体物から成形型370を消失させて成形体380を得る。工程(d)では成形体380を脱脂し、その後焼成してプラグ350を作製する。こうした工程(b)~(d)は、第1実施形態の工程(b)~(d)に準じて実施される。
【0063】
以上詳述したプラグ350は、プラグ本体358の内部に第1螺旋状ガス流路351の途中で枝分かれするように設けられた分岐路356a~356dを有する。分岐路356aは、第2螺旋状ガス流路352に連通し、更にプラグ本体358の外周面に開口している。分岐路356bは、第3螺旋状ガス流路353に連通し、更にプラグ本体358の外周面に開口している。分岐路356cは、第4螺旋状ガス流路354に連通し、更にプラグ本体358の外周面に開口している。分岐路356dは、第5螺旋状ガス流路355に連通し、更にプラグ本体358の外周面に開口している。プラグ350を製造する際に用いる成形型370には、第1~第5螺旋状ガス流路351~355にそれぞれ対応する螺旋状の中子371~375が設けられる。中子371,372同士は分岐路356aに対応する棒状の中子376aを介して互いに保持し合い、更にその中子376aを介して成形型本体378の内周面に固定されている。中子371,373同士は分岐路356bに対応する棒状の中子376bを介して互いに保持し合い、更にその中子376bを介して成形型本体378の内周面に固定されている。中子371,374同士は分岐路356c対応する棒状の中子376cを介して互いに保持し合い、更にその中子376cを介して成形型本体378の内周面に固定されている。中子371,375同士は分岐路356dに対応する棒状の中子376dを介して互いに保持し合い、更にその中子376dを介して成形型本体378の内周面に固定されている。そのため、螺旋状の中子171~175の破損を防止する効果が顕著になり、歩留まりよくプラグ150を製造することができる。
【0064】
また、プラグ350の分岐路356a~356dは、ぞれぞれ第1螺旋状ガス流路351の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられている。これにより、成形型370に設けられた螺旋状の中子371~375の破損を防止する効果が高まる。
【0065】
更に、複数の分岐路356a~356dは、平面視したときにプラグ本体358の同心円に沿って等角度間隔になるように設けられている。これにより、成形型370に設けられた螺旋状の中子371は平面視で等角度間隔に設けられた複数の棒状の中子376a~376dによって安定して保持される。
【0066】
更にまた、第1~第5螺旋状ガス流路351~355は、プラグ本体358の内部で並設されているため、第1~第5螺旋状ガス流路351~355の螺旋径を比較的自由に設計することができる。
【0067】
そしてまた、第4実施形態では、第1~第3実施形態に比べて、螺旋状ガス流路の数が多いため、ウエハWの下面に供給するガス流量を大きくすることができる。
【0068】
[第5実施形態]
第5実施形態は、第1実施形態においてプラグ50の代わりにプラグ450を用いたものである。そのため、以下にはプラグ450について説明する。図17はプラグ450の参考斜視図(本来、第1~第8螺旋状ガス流路451~458や分岐路Bは隠れ線(点線)で示すべきところ、便宜上、実線で示した斜視図)、図18は成形型470の斜視図である。
【0069】
プラグ450は、円柱部材である。プラグ450は、緻密質セラミックで形成された円柱状のプラグ本体459と、プラグ本体459の内部に設けられた第1~第8螺旋状ガス流路451~458と、第1~第8螺旋状ガス流路451~458の途中で枝分かれするように設けられた分岐路Bとを有する。プラグ本体459は、例えばセラミックプレート20と同じセラミック材料で形成されていてもよい。
【0070】
第1~第8螺旋状ガス流路451~458は、ガスの流通を許容する流路であり、プラグ本体459の下面に設けられた下部開口から上面に設けられた上部開口に至るように設けられている。第1,第3,第5,第7螺旋状ガス流路451,453,455,457は、断面長方形の扁平な帯状の流路を上から下に向かって時計周りに回転するように螺旋状に形成したものである。第1,第3,第5,第7螺旋状ガス流路451,453,455,457は、周方向に沿って90°ずつずれるように設けられている。第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458は、断面長方形の扁平な帯状の流路を上から下に向かって反時計周りに回転するように螺旋状に形成したものである。第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458は、周方向に沿って90°ずつずれるように設けられている。第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458は、第1,第3,第5,第7螺旋状ガス流路451,453,455,457に取り囲まれている。プラグ本体459の上面では、第1,第3,第5,第7螺旋状ガス流路451,453,455,457の上部開口は、第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458の上部開口の外側に位置している。
【0071】
プラグ450では、第1~第8螺旋状ガス流路451~458のうち2つの螺旋状ガス流路の側面同士が点接触している部分が分岐路B(1点鎖線の円で示した部分)となっている。具体的には、分岐路Bは、第1螺旋状ガス流路451の外側の側面と第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458の内側の側面とが連通している部分、第3螺旋状ガス流路453の外側の側面と第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458の内側の側面とが連通している部分、第5螺旋状ガス流路454の外側の側面と第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458の内側の側面とが連通している部分、第7螺旋状ガス流路457の外側の側面と第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458の内側の側面とが連通している部分である。
【0072】
第1~第8螺旋状ガス流路451~458及び分岐路Bにおける上下方向の最大長さHmaxは、0.5mm以下であることが好ましい。こうすれば、第1~第8螺旋状ガス流路451~458及び分岐路Bの内部でアーク放電が発生するのを十分抑制することができる。
【0073】
こうしたプラグ450は、第1~第4実施形態に準じて製造することができる。具体的には、図18に示す成形型470を用意する。成形型470は、有底筒状の成形型本体478と、中子476とを備えている。中子476は、第1~第8螺旋状ガス流路451~458とほぼ同形状の螺旋状部材の集合体である。これらの螺旋状部材のうち内と外とで隣合う2つの螺旋状部材は、側面同士が接する部分(最終的に分岐路Bになる部分)を有する。中子476の下端は、成形型本体478の底面に固定され、上端は、成形型本体478の上部を架け渡すように設けられた架橋部478aに固定されている。こうした成形型470は、第1実施形態で説明した周知の3Dプリンタを用いて作製される。この成形型470を用いて成形体(焼成後にプラグ450になるもの)を作製し、得られた成形体を脱脂し、その後焼成してプラグ450を作製する。
【0074】
以上詳述したプラグ450は、プラグ本体459の内部に第1~第8螺旋状ガス流路451~458の途中で枝分かれするように設けられた分岐路Bを有する。1つの分岐路Bは、第1~第8螺旋状ガス流路451~458のうちの2つを連通している。プラグ450を製造する際に用いる成形型470には、第1~第8螺旋状ガス流路451~458に対応する螺旋状部材の集合体である中子476が設けられるが、それらの螺旋状部材同士は分岐路Bに対応する部分を介して互いに保持し合っている。そのため、中子476の破損を防止することができ、歩留まりよくプラグ450を製造することができる。
【0075】
また、プラグ450の分岐路Bは、1つの螺旋状ガス流路の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けられている。これにより、プラグ450を製造する際に用いる成形型470に設けられた中子476を構成する1つの螺旋状部材は複数の箇所で他の螺旋状部材と保持し合うため、中子476の破損を防止する効果が高まる。
【0076】
更に、複数の分岐路Bは、平面視したときにプラグ本体459の同心円に沿って等角度間隔になるように設けられていてもよい。こうすれば、成形型470に設けられた中子476を構成する螺旋状部材は、平面視で等角度間隔に設けられた複数の接続箇所によって安定して保持される。
【0077】
更にまた、第1,第3,第5,第7螺旋状ガス流路451,453,455,457は、第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458を取り囲むように設けられている。そのため、プラグ本体459のうち第1,第3,第5,第7螺旋状ガス流路451,453,455,457によって囲まれる領域を有効に利用して第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458を設けることができる。
【0078】
そしてまた、第1~第8螺旋状ガス流路451~458は断面長方形の流路であるため、断面円形の螺旋状ガス流路に比べて、流路面積を大きくしやすい。
【0079】
そして更に、分岐路Bはほぼ点接触の部分であるため、分岐路Bを流れるガスの流量が少ない。そのため、ガス同士が衝突しにくくなり、ガスがスムーズに流れやすくなる。
【0080】
そして更にまた、プラグ450の内側に位置する第2,第4,第6,第8螺旋状ガス流路452,454,456,458の回転方向(上から下に向かって反時計周り)は、プラグ450の外側に位置する第1,第3,第5,第7螺旋状ガス流路451,453,455,457の回転方向(上から下に向かって時計回り)と逆向きである。そのため、成形型470の中子476を形成する2つの回転方向の異なる螺旋状部材は、接触点で互いにしっかりと支え合うことになる。
【0081】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0082】
例えば、上述した第1実施形態では、分岐路56を水平方向に直線的に設けたが、特にこれに限定されない。例えば、分岐路56を斜め上向き(又は斜め下向き)に直線的に設けてもよいし、分岐路56を直線的ではなくカーブするように設けてもよい。この点は、第2~第4実施形態も同様である。
【0083】
上述した第1実施形態では、分岐路56を螺旋状ガス流路51の途中の複数の箇所で枝分かれするように設けたが、特にこれに限定されない。例えば、図4において、分岐路56を螺旋状ガス流路51の左右両側に設けたが、左右のいずれか片側に設けてもよい。あるいは、分岐路56を螺旋状ガス流路51の途中の1箇所に設けてもよい。この点は、第2及び第3実施形態も同様である。また、第4実施形態では、それぞれの分岐路356a~356dを上下方向の複数の箇所に設けたが、上下方向の1箇所に設けてもよい。
【0084】
上述した第1実施形態では、平面視したときに分岐路56をプラグ本体58の同心円に沿って180°間隔になるように設けたが、特にこれに限定されない。例えば、角度を180°にする代わりに120°とか90°とか60°にしてもよい。また、分岐路56を等角度間隔ではなく、ランダムな間隔で設けてもよい。この点は、第2及び第3実施形態も同様である。
【0085】
上述した第1実施形態では、絶縁管60を設けたが、絶縁管60を省略してもよい。また、冷却プレート30にガス穴34を設ける代わりに、ガスチャネル構造を設けてもよい。ガスチャネル構造として、冷却プレート30の内部(冷媒流路34の上方)に設けられ平面視で冷却プレート30と同心円のリング部と、冷却プレート30の裏面からリング部へガスを導入する導入部と、リング部から各プラグ50へガスを分配する分配部とを備える構造を採用してもよい。導入部の数は、分配部の数よりも少なく、例えば1本としてもよい。この点は、第2~第4実施形態も同様である。
【0086】
上述した第1実施形態において、セラミックプレート20に内蔵される電極22として、静電電極を例示したが、特にこれに限定されない。例えば、電極22に代えて又は加えて、セラミックプレート20にヒータ電極(抵抗発熱体)を内蔵してもよいし、RF電極を内蔵してもよい。この点は、第2~第4実施形態も同様である。
【0087】
上述した第4実施形態では、プラグ本体358の内部に第1~第5螺旋状ガス流路351~355を設けたが、特にこれに限定されない。例えば、プラグ本体358から第2~第5螺旋状ガス流路352~355のうちの1つ以上3つ以内を省略してもよい。その場合、省略した螺旋状ガス流路に繋がっていた分岐路は残してもよいし省略してもよい。
【0088】
上述した第1~第4実施形態では、螺旋状ガス流路の断面を円形としたが、特にこれに限定されない。例えば、螺旋状ガス流路の断面を楕円形としてもよいし、多角形(例えば正方形とか長方形)としてもよい。上述した第5実施形態では、螺旋状ガス流路の断面を長方形としたが、特にこれに限定されない。例えば、螺旋状ガス流路の断面を円形としてもよいし、楕円形としてもよいし、他の多角形(例えば正方形)としてもよい。
【0089】
上述した第5実施形態では、プラグ450の上面において、第1螺旋状ガス流路481の上部開口と第2螺旋状ガス流路482の上部開口とが接するようにしたが、特にこれに限定されない。例えば、第1螺旋状ガス流路481の上部開口と第2螺旋状ガス流路482の上部開口とが間隔をあけて設けられていてもよい。この点は、第3螺旋状ガス流路483の上部開口と第4螺旋状ガス流路484の上部開口、第5螺旋状ガス流路485の上部開口と第6螺旋状ガス流路486の上部開口、第7螺旋状ガス流路487の上部開口と第8螺旋状ガス流路488の上部開口も、同様である。
【0090】
上述した第5実施形態では、第1~第8螺旋状ガス流路481~488を設けたが、特に螺旋状ガス流路の数は2以上であればいくつでも構わない。
【符号の説明】
【0091】
10 半導体製造装置用部材、20 セラミックプレート、21 ウエハ載置部、21a シールバンド、21b 円形小突起、21c 基準面、22 電極、24 プラグ設置穴、26 接着層、30 冷却プレート、32 冷媒流路、34 ガス穴、40 接合層、42 丸穴、50 プラグ、51 螺旋状ガス流路、51a 下部開口、51b 上部開口、56 分岐路、56a 開口部、58 プラグ本体、60 絶縁管、70 成形型、71 螺旋状の中子、76 棒状の中子、77 成形用空間、78 成形型本体、78a 架橋部、79 保持具、80 成形体、81 中空部分、86 中空部分、88 成形体本体、150 プラグ、151 第1螺旋状ガス流路、151a 下部開口、151b 上部開口、152 第2螺旋状ガス流路、152a 下部開口、152b 上部開口、156 分岐路、158 プラグ本体、170 成形型、171,172 螺旋状の中子、176 棒状の中子、177 成形用空間、178 成形型本体、178a 架橋部、179 保持具、180 成形体、181,182,186 中空部分、188 成形体本体、250 プラグ、256 分岐路、350 プラグ、351~355 第1~第5螺旋状ガス流路、351b~355b 上部開口、356a~356d 分岐路、358 プラグ本体、370 成形型、371~375 螺旋状の中子、376a~376d 棒状の中子、377 成形用空間、378 成形型本体、378a 架橋部、380 成形体、381~385,386a~386d 中空部分、388 成形体本体、450 プラグ、451~458 第1~第8螺旋状ガス流路、459 プラグ本体、470 成形型、476 中子、478 成形型本体、478a 架橋部、B 分岐路、W ウエハ。
図1
図2
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