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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008889
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】水中ペレタイザー
(51)【国際特許分類】
   B29B 9/06 20060101AFI20240112BHJP
【FI】
B29B9/06
【審査請求】有
【請求項の数】31
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023110245
(22)【出願日】2023-07-04
(31)【優先権主張番号】10 2022 117 007.1
(32)【優先日】2022-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】515267482
【氏名又は名称】マーグ ジャーマニー ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(72)【発明者】
【氏名】ブシュホルツ,ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】エロオ,ミカエル
(72)【発明者】
【氏名】スラドキー,パトリック
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルテル,ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】フリドリー,マイケル エー.
【テーマコード(参考)】
4F201
【Fターム(参考)】
4F201AJ08
4F201AR02
4F201AR06
4F201AR07
4F201AR14
4F201BA02
4F201BC02
4F201BC13
4F201BL08
4F201BL11
4F201BL21
4F201BL25
4F201BL28
4F201BL50
(57)【要約】      (修正有)
【課題】切断室を通るペレットのスループットが高くても付着しないよう溶融ストランドを切断すること、ペレットを切断室から確実に残留物のないよう取り出すこと、および切断室内におけるペレットの滞留時間が短いことを達成する水中ペレタイザーを提供する。
【解決手段】切断室4へと導入可能であるとともに、切断されたペレットと共に、切断室から出口8を介して排出可能な処理水を流し、切断室筐体3に、異なる処理水流を生成するための複数のフローチャネルおよび/または室が設けられ、共に回転する流通路と回転しない流通路とに別個に供給するための少なくとも2つの別個の入口が、ダイプレート2の反対側の切断室の端面から上述の切断室へと導かれ、切断室筐体に、少なくとも1つの固定環状分配室12が設けられ、該分配室は、回転しない流通路に供給するために、ダイプレートへと前方向に、切断室へと開放する少なくとも1つの出口ポート13を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイプレート(2)と、切断室(4)を含む切断室筐体(3)と、前記ダイプレート(2)からの溶解ストランド出力をペレットに分割するために前記切断室(4)に配置された、回転駆動可能なカッターヘッド(5)とを含む水中ペレタイザーであって、
前記切断室(4)は、少なくとも1つの入口(6、7)を通って前記切断室(4)へと導入可能であるとともに、切断された前記ペレットと共に、前記切断室(4)から出口(8)を介して排出可能な処理水を流すことができ、
前記切断室筐体(3)に、異なる処理水流を生成するための複数のフローチャネルおよび/またはフロー室が設けられ、該複数のフローチャネルおよび/またはフロー室は、回転する前記カッターヘッド(5)を通る少なくとも1つのカッターヘッドチャネル(10)を通過する、少なくとも1つの共に回転する流通路(9)と、前記カッターヘッド(5)と共に回転せず、固定された入口(6)から前記切断室(4)へと繋がる少なくとも1つの流通路(11)とを含み、
前記共に回転する流通路と前記回転しない流通路とに別個に供給するための少なくとも2つの別個の入口(6、7)が、前記ダイプレート(2)の反対側の前記切断室(4)の端面から前側の前記切断室(4)へと導かれ、
前記切断室筐体(3)に、少なくとも1つの固定環状分配室(12)が設けられ、該分配室(12)は、前記共に回転しない流通路(11)に供給するために、前記ダイプレート(2)へと前方向に、前記切断室(4)へと直接開放する少なくとも1つの出口ポート(13)を有する、水中ペレタイザー。
【請求項2】
前記共に回転しない流通路(11)は、前記共に回転する流通路(9)の外側で前記ダイプレート(2)へと繋がる、および/または、前記共に回転する流通路(9)よりも前記カッターヘッドの回転軸(20)から離間する、請求項1に記載の水中ペレタイザー。
【請求項3】
前記回転しない流通路(11)は、前記カッターヘッド(5)の回転軸に少なくとも略平行に、および/または、前記ダイプレート(2)の出口面に対して実質的に垂直に、前記カッターヘッド(5)の前記切断ブレードへと導かれる、請求項1または2に記載の水中ペレタイザー。
【請求項4】
前記回転しない流通路(11)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)によって規定される軸方向に対して鋭角をなして傾斜している、特に、前記カッターヘッドの回転軸(20)を含む仮想平面において前記軸方向に対して鋭角をなして傾斜している、および/または、前記仮想平面の外側で鋭角をなして傾斜している、請求項1または2に記載の水中ペレタイザー。
【請求項5】
前記回転しない流通路(11)に供給するための前記出口ポート(13)は、前記カッターヘッド(5)のブレード保持具(21)の外径よりも大きい直径領域において前記切断室(4)へと開放しており、特に、前記出口ポート(13)から前記切断室(4)に入る前記処理水流が前記カッターヘッド(5)の外周部において前記ダイプレート(2)に向かって流れるように寸法を有する、および/または配置される、請求項1~4のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項6】
前記共に回転しない流通路(11)に供給するための前記出口ポート(13)は、前記共に回転する流通路(9)に供給する前記入口(7)の前記出口ポートよりも前記ダイプレート(2)から離間する、請求項1~5のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項7】
前記切断室筐体(3)に、2つの別個の分配室(12、14)が設けられ、そのうちの第1の分配室(12)が前記共に回転しない流通路(11)を介して前記切断室(4)へと開放し、第2の分配室(14)が前記共に回転する流通路(9)を介して前記切断室(4)へと開放している、請求項1~6のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項8】
前記共に回転する流通路(9)は、前記カッターヘッド(5)の前記切断ブレード内の前記少なくとも1つのカッターヘッドチャネル(10)を通って前記切断室(4)へ前記ダイプレート(2)と前記カッターヘッド(5)との間の前間隙へと開放している、請求項1~7のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項9】
前記共に回転する流通路(9)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)に少なくとも略平行に、および/または、前記ダイプレート(2)に対して実質的に垂直に軸方向に、導かれる、請求項1~8のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項10】
前記共に回転する流通路(9)は、前記ダイプレート(2)に対して傾斜した鋭角をなして前記ダイプレート(2)に向かって導かれており、特に、周方向に鋭角をなして傾いている、および/または径方向内方もしくは径方向外方に鋭角をなして傾いている、請求項1~8のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項11】
前記共に回転する流通路および前記共に回転しない流通路(9、11)に別個に供給するための2つの前記入口(6、7)は、互いに入れ子になるとともに、前記カッターヘッドの回転軸(20)に少なくとも略平行に、特に、前記カッターヘッドの軸(20)と同軸に延びる、環状フローチャネルをそれぞれ形成する、請求項1~10のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項12】
2つの前記入口(6、7)は、前記切断室(4)へと開放する排出開口部を有し、前記排出開口部は、異なるサイズの直径を有する環状領域に配置される、請求項1~11のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項13】
前記カッターヘッド(5)を超えて前記切断室(4)に直接供給するための前記出口ポート(13)は、スロット型で円弧形状の湾曲外形を有する、および/または前記切断室(5)の前記端面において前記カッターヘッド(5)周りの環状出口スロットを形成する、請求項1~12のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項14】
複数の出口ポート(13)は、前記切断室(4)に供給するための同じ外形または異なる外形を備える、請求項1~13のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項15】
前記カッターヘッド(5)には、前記カッターヘッドの回転軸(20)周りの環状外形に沿って配置され、ならびに/または前記カッターヘッドの回転軸(20)に対して中心におよび/もしくは偏心して配置され、かつ前記カッターヘッド(5)の一端面から前記カッターヘッド(5)の反対側の端面へと前記カッターヘッド(5)を通過する複数のカッターヘッドチャネル(10)がそこに形成されている、請求項1~14のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項16】
前記カッターヘッドチャネル(10)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)に平行にアライメントされているか、または、外方におよび/もしくは周方向に傾斜して、前記カッターヘッドの回転軸(20)に対して鋭角をなして、アライメントされている、前述の請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項17】
前記入口(6、7)の少なくとも1つは、好ましくはノズル形状の入口ポート(6a、7a)を前記切断室筐体(3)の外周側部に有し、前記入口ポート(6a、7a)は、該入口ポート(6a、7a)を通って供給される処理水が、らせん状におよび/または周壁に沿って、前記入口(6、7)に接続された分配室(24、25)を通って流れるように、周方向に対して接線方向に配置されている、および/または径方向に対して鋭角をなして傾斜している、請求項1~16のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項18】
前記入口ポートの前記傾斜は、前記分配室における前記処理水が前記カッターヘッド(5)の回転方向に対応する循環方向を有するように選択される、前述の請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項19】
一方の入口(6)に供給される前記処理水の流量および/または圧力および/または温度を、他方の入口に供給される前記処理水の流量および/または圧力および/または温度から独立して制御および/または調節するための、流体制御および/または温度制御装置が設けられる、請求項1~18のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項20】
前記流れ制御および/または温度制御装置は、流量および/または圧力および/または温度について、それぞれの前記入口(6、7)における前記処理水流を個々に制御および/または調整するように構成されている、前述の請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項21】
前記切断室筐体(3)は、少なくとも1つの固定筐体部分(3a)と少なくとも1つの可動筐体部分(3b)とに分割されており、前記切断室筐体(3)およびその切断室(4)は、前記可動筐体部分(3b)を前記固定筐体部分(3a)から離すように移動させることによって開けることができる、請求項1~20のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項22】
前記固定筐体部分および前記可動筐体部分(3a、3b)の間の交差部および/または接続点(26)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)に対して鋭角をなして、好ましくは30°~80°または45°~80°または50°~80°の範囲の角度をなして傾斜した斜めの平面において少なくとも主として延びる、前述の請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項23】
前記切断室筐体(3)の底部分における前記可動筐体部分および前記固定筐体部分(3a、3b)の間の前記交差部および/または接続点(26)は、前記切断室筐体(3)の上端部分よりも前記ダイプレート(2)に近接し、前記インターフェース(26)は、好ましくは、前記切断室筐体(3)の前記底部分において前記ダイプレート(2)の位置で前記切断室(4)を分割し、前記切断室筐体(3)の前記上端部分において前記共に回転しない流通路(11)に供給するための前記環状分配室(25)を分割する、前述の請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項24】
前記固定筐体部分(3a)は前記ダイプレート(2)に固定され、前記可動筐体部分(3b)は前記カッターヘッド(5)と共に共同して可動する組立体を形成する、請求項1~23のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項25】
前記出口(8)は前記固定筐体部分(3)に設けられ、前記入口(6、7)は前記可動筐体部分(3b)に設けられる、請求項1~24のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項26】
前記出口(8)は前記切断室筐体(3)の上側に設けられ、前記入口(6、7)は前記切断室筐体(3)の下半分に設けられる、請求項1~25のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項27】
特に請求項1~26のいずれかに記載される、ダイプレート(2)と、切断室(4)を有する切断室筐体(3)と、前記ダイプレート(2)からの溶解ストランド出力をペレットに分割するために前記切断室(4)に配置された、回転駆動可能なカッターヘッド(5)とを含む水中ペレタイザーであって、
前記切断室(4)は、少なくとも1つの入口(6、7)を通って前記切断室(4)に導入可能であるとともに、切断された前記ペレットと共に、前記切断室(4)から出口(8)を介して排出可能な処理水を流すことができ、
前記切断室(4)は、前記カッターヘッド(5)の循環方向から見て、前記出口(8)に向かって体積が増加し、
前記カッターヘッド(5)の周方向から見て、前記カッターヘッド(5)の包絡外形と前記切断室(4)の周壁との間の間隙寸法(S)、および/または軸方向の深さ(T)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)の方向に、前記出口(8)に向かって増加する、水中ペレタイザー。
【請求項28】
前記間隙寸法(S)および/または前記室深さ(T)はそれぞれ、連続的に、好ましくは一定に、前記出口(8)に向かって増加する、および/または、前記カッターヘッド(5)の循環方向から見て、前記出口(8)の直後に位置するセクターにおいて最小であり、前記出口(8)の直前に位置するセクターにおいて最大である、前述の請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項29】
前記切断ヘッド(5)が、前記切断室(4)の中心に対して偏心して変位しており、特に、前記切断ヘッド(5)の前記ブレードが前記出口(8)を通過した後に到達する前記切断室(4)のセクターに、前記変位が向けられるようになっている、前述の2つの請求項のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項30】
少なくとも1つの流れ案内プレートおよび/または少なくとも1つの偏向器(31)は、切断された前記ペレットが複数回循環することを防ぐために前記切断室(4)に設けられる、請求項1~29のいずれかに記載の水中ペレタイザー。
【請求項31】
前記出口(8)の領域における前記少なくとも1つの案内プレートおよび/または前記少なくとも1つの偏向器(31)は、そこの流れ方向に逆らって、前記カッターヘッド(5)の包絡外形に沿って突出している、および/または前記カッターヘッド(5)の包絡外形に対して鋭角をなして傾斜している、前述の請求項に記載の水中ペレタイザー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイプレートと、切断室を含む切断室筐体と、ダイプレートからの溶解ストランド出力をペレットに分割するために切断室に配置された、回転駆動可能なカッターヘッドとを含む、ポリマー溶解物などの溶融材料をペレット化するための水中ペレタイザーであって、切断室は、少なくとも1つの入口を通って切断室へと導入可能であるとともに、切断室から出口を介してペレットと共に排出可能な処理液を流すことができ、切断室筐体には、異なる処理液流を生成するための複数のフローチャネルが設けられ、該複数のフローチャネルは、カッターヘッドの少なくとも1つのカッターヘッドチャネルを通過する、共に回転する流通路と、カッターヘッドとともに回転しない、切断室への少なくとも1つの流通路とを含む、水中ペレタイザー(アンダーウォーターペレタイザー)に関する。
【背景技術】
【0002】
水中ペレット化時に、ダイプレートの孔からの溶解ストランド出力を分割するまたは切り落とすためにブレードまたは切落しプレートが取り付けられたカッターヘッドは、切断室筐体によって囲まれるとともに処理水を流した切断室内において動作するので、カッターヘッドが「水中」で動作して、溶解ストランドが水浴中でペレット化されるようになる。これにより、切断室から出る処理水によって押し流されるとともに、水とペレットとの混合物の形態で運ばれるペレットを排出しやすくするだけでなく、とりわけ、切断したペレットが設備表面に付着または固形化することを防ぐことになり、これは、温度制御した処理水が、ダイプレートからの、通常はより熱いプラスチックストランド出力、または表面上の切断したペレットを急冷または冷却して、それにより付着性を下げるためである。
【0003】
処理水が純水である必要はないが、処理液の意図で理解される必要があり、これは水を含み得るが、他の液体も含み得るか、または他の液体からなり、添加剤を含む水を処理液として使用することが多い、ということをこの文脈において明らかにする必要がある。
【0004】
所望するように付着傾向を少なくすることに加えて、切断室に処理水を流すことはまた、他の作業を行うか、または支援して、また負の影響を避ける必要がある。例えば、特定の用途において、ペレットが、例えばその後の結晶化をもたらすか、または支援することができる十分な残留熱を有するために、ペレットを過剰に冷却すべきでない。処理水を適切に温度制御することに加えて、処理水中におけるペレットの滞留時間がより短くなることを目的とし、これ自体、切断したペレットを切断室から迅速に取り除くことを伴う。
【0005】
高スループットのペレタイザーにおいて、切断したペレットを切断室から取り除く問題が大きくなる。大規模の産業設備において、ダイプレートを通る溶解物のスループット、つまり切断室を通る、切断したペレットのスループットは、20t/h、または30t/h、またはさらに40t/hより数桁大きくなり得る。そうした大量のペレットを切断室から排出できるように、切断室に処理水を効果的に流すことが、最悪の場合に切断室の詰まりにつながり得る流れの死角または渦にペレットが蓄積することを可能な限り防ぐために必要である。
【0006】
そうしたペレットが蓄積しやすい領域は、場合によると、カッターヘッドとダイプレートとの間の前中心間隙である。通常、ダイプレートの孔は、カッターヘッドのブレードまたは切落しプレートが所定の切断速度でダイプレート上をスィープして、ダイプレートの孔から出るストランドを所望するように切断するまたは切り落とす、ダイプレートまたはカッターヘッド中心の周りの環状領域に配置されている。ペレットは、ブレードがスィープする環状領域内において、処理水が常にこの領域を流れていない場合に蓄積し得る。
【0007】
上述のすすぎ効果に加えて、処理水はまた、特に、切断ブレードがダイプレートの孔の上をスィープする上述の環状領域において冷却して、一方でそこから出て切断される溶解材料を冷却または表面的に急冷し、また切断ブレードおよびダイプレートを冷却することが意図されている。
【0008】
対立することがある、切断室を通る処理水の要件を満たすために、処理水を特定の流通路に沿って切断室に供給すること、および、顆粒と処理水との混合物を排出しやすくするために排出も特定の方向で行うことが既に提案されている。例えば、処理水を切断室に供給する入口、および処理水をペレットと共に切断室から出す出口が、切断室筐体における通常は円筒形状の外面に対して接線方向に配置される必要があるので、処理水は、略円筒形状の切断室を通って流れるとき、切断室を通るらせん状の流れまたは筐体の外面に沿う流れとなることが既に提案されている。例えば、国際公開第2019/063123号は、切断室においてらせん形状の流れを得るために、切断室筐体の上部において軸方向に互いに離間して、必要に応じて接線角度において、処理水の入口および出口を配置することを提案している。同時に、切断室筐体の上側に入口および出口を配置することによって、底部カバーを介して切断室筐体を開放して、底部筐体カバーを取り除いた後に、例えば、切断室をメンテナンスまたはクリーニングするために、カッターヘッドへのアクセスを得ることができる。
【0009】
さらに、いくつかの別個の入口または流通路を介して処理水を切断室へと導入して、様々な処理水のすすぎ要件を、ターゲット化するように個々に制御可能とすることが既に提示されている。例えば、欧州特許第3062978号は、カッターヘッドの駆動軸と同軸の第1流通路を介して処理水の一部を供給し、カッターヘッド内のフローチャネルを通ってダイプレートの中心領域へと前方向に流して、フローチャネルの領域内の流通路がカッターヘッドと共にカッターヘッドによって回転することを提示している。この処理水の一部は、切り落とす際に溶解ストランドを冷却することが主に意図されている。処理水の他の部分は、第2処理水入口を介して切断室筐体の外周部から切断室に導入されて、この周方向に導入した処理水の流れが、ペレットを、処理水と顆粒との混合物のための反対側の出口に流して運ぶように主に機能する。この2つの処理水の流れは、一方でペレットを切断するときに冷却効果を、他方で切断室を介してすすぎ効果を誘導可能であるように、量に関して互いに別個に制御することができる。
【0010】
しかしながら、そうした複数の通路の流れ制御システムは、切断室のメンテナンスおよびクリーニングのしやすさを損なう複雑な切断室筐体構造を必要とすることがある。特に、そうした複数の通路の流れシステムにおいて、切断ブレードまたは切断室内部へのアクセスを得るために切断室筐体を開放することが困難であることが多い。一方で、特に、カッターヘッドとダイプレートとの間の中心領域において、回転ブレード内部でペレットが蓄積する傾向にあることから、流すことの効果がまだ最適であるように解決されていない。
【発明の概要】
【0011】
したがって、上述の種類の改良型水中ペレタイザーを提供して、先行技術の不利点を回避し、後者を有利な方法で発展させることが、本発明の基礎となる目的である。特に、切断室を通るペレットのスループットが高くても、付着しないように溶融ストランドをペレットへと切断すること、ペレットを切断室から確実に残留物のないように取り出すこと、および切断室内におけるペレットの滞留時間が短いことが、残存する残留熱で所望の後処理工程を可能にするように、切断室に処理水を巧みに流すことによって達成される。
【0012】
本発明において、上述の課題は、請求項1に記載の水中ペレタイザーによって解決される。本発明の好ましい実施形態は、従属項の記載事項である。
【0013】
したがって、ダイプレートの反対側の切断室の端面から少なくとも2つの入口を介して処理水を供給し、上述の前側の入口の一方は、共に回転する流通路を提供する範囲で、新しい処理水をカッターヘッドおよびその少なくとも1つの切断ブレードチャネルに供給し、上述の前側の入口の他方は、カッターヘッドをバイパスすることなく直接切断室へと繋がり、カッターヘッドと共に回転せずにカッターヘッドの外側でダイプレートへと前方向に導かれる静止流通路に供給することが提案される。本発明において、少なくとも1つの固定環状分配室は、切断室筐体に設けられ、ダイプレートと反対側の切断室の端面に配置された出口ポートを有し、この出口ポートは、ダイプレートへと前方向に、切断室へと直接開放している。
【0014】
回転カッターヘッドによって案内され、したがってそれと共に回転する供給流と、回転ブレードによって案内されず、固定出口から切断室内に流れ、したがってそれと共に回転しない供給流とは、互いに補って、切断されたペレットをダイプレートから離れるように流し、回転する供給流と、共に回転しない供給流とは、両方とも反対側の切断室の端面からダイプレートに向かって導かれるが、そこで別の領域に対応する。共に回転する供給流は、より中心に、特にダイプレート上のブレードがスィープする環状領域内に導かれる一方、共に回転しない供給流または固定出口から来る供給流は、あまり中心でなく、またはさらに外側に、特にカッターヘッドを超えて外側に、および/またはダイプレート上の回転ブレードの領域内に導かれ得る。共に回転しない流通路を提供する固定出口ポートは、特に、カッターヘッドの直径領域の径方向外側に配置され得、および/または、カッターヘッドから離間し得、および/または、上述の出口ポートから出る処理水流が端面においてカッターヘッドに接することなく、そこに設けられたカッターヘッドチャネルを通過するが、カッターヘッドを超えて横方向または周方向に流れ、カッターヘッドの直径領域の径方向外側に位置するダイプレートの環状領域に接し、場合によっては、カッターヘッドを超えて周方向に、カッターヘッド本体から径方向に突出するブレードにも接し、カッターヘッドの直径領域の径方向外側に位置するダイプレートの環状領域に接し、場合によっては、カッターヘッド本体から径方向に突出するブレードにも接するように、それとアライメントされ得る。
【0015】
本発明のさらなる展開では、切断室へと直接開放する上述の固定環状分配室の出口ポートは、カッターヘッドを通る少なくとも1つの共に回転するカッターヘッドチャネルの出口ポートよりも、カッターヘッドの回転軸から遠い距離において配置することができる。
【0016】
さらに、切断室に直接入る出口ポートはまた、カッターヘッドを通り、共に回転する流通路を提供する入口の出口ポートよりも、軸方向に、すなわち、ダイプレートに対して垂直の方向に、上述のダイプレートから離間し得る。特に、共に回転する流通路を提供する内側入口ポートは、カッターヘッドの後側またはカッターヘッドのカッター支持部の後側において直接終端または配置することができ、必要に応じて、カッターヘッドの後側から、小さな間隙によって分離されることができる一方、共に回転しない流通路を提供する他方の出口ポートは、ダイプレートから、またカッターヘッドの後側からも、例えば切断ブレードの高さの少なくとも2倍に相当する距離によって大きく離間する。回転しない流通路を提供する外側入口オリフィスの、オリフィスプレートの上述の後面からの軸方向距離は、回転する流通路の入口オリフィスの、オリフィスプレートの上述の後面からの距離の2倍を超える、または3倍を超える、または5倍を超え得る。
【0017】
切断室へと直接繋がる上述の環状分配室の少なくとも1つの出口ポートは、より大きなセクターにわたって分布した切断室に新しい処理水を供給することができるように、楕円形孔の様式でスロット形状にすることができ、例えば、腎臓形状にすることができ、および/または、例えば、カッターヘッドの回転軸周りに円弧状に延びることができる。例えば、上述の出口ポートは、特に、出口ポートの反対側の切断室の側部において、90°を超える、または120°を超える、またはさらに180°を超えるセクターにわたって、スリットの形態で延びることができ、これは、それに対応して大きな扇形状の切断室に新しい処理水を供給して、切断室において切断されたペレットを運び、出口ポートに輸送することができるようにするためである。必要に応じて、環状分配室の上述の出口ポートはまた、例えば、ダイプレートの反対側の切断室の端壁における円形の出口スロットの形態で、カッターヘッドの回転軸周りに完全に環状に延びることもできる。
【0018】
このような細長い孔形状またはスロット形状または環状の出口ポートの代わりに、またはそれに加えて、上述の環状分配室はまた、ダイプレートの反対側の切断室の端面に配置され得るとともに、ダイプレートに向かって前方向に導かれ得る、互いに離間した複数の出口ポートを有し得る。この状況では、ダイプレートに前方向にアライメントされたとは、出口ポートの長手方向軸、およびしたがって切断室に入る処理流体の流れ方向が、実際にはダイプレートに対して垂直であることを意味し得るが、ダイプレートの切断面に対して幾分か斜めの角度、例えば85°~95°、または80°~100°、または70°~110°の角度で設定された出口ポートも、依然としてダイプレートに前方向にアライメントされたと表現され得る。
【0019】
切断室へと直接繋がる環状分配室の少なくとも1つの出口ポートは、特に、カッターヘッドの回転軸に少なくとも略平行にアライメントされる、切断室に入る処理水の流れ方向を特定することができる。
【0020】
しかしながら、直接すすぎ用処理水を厳密に軸方向に導入する代わりとして、処理水をまた有利には、特に、処理水がカッターヘッドの回転方向に回転するまたは巻くように、すなわち、軸方向成分に加えて、カッターヘッドの回転に対応する回転方向を有する周方向の運動成分をもたらすように、ねじりおよび/または周方向に傾斜した運動成分によって切断室へと導くこともできる。これは、例えば、対応する分配室へと処理水を偏心させて導入することによって達成することができる。特に、回転しない水供給部の処理水の入口は、入口室内の流れ方向がカッターヘッドの回転方向と同一になるように、入口室に対して接線方向に配置することができる。さらなる流路において、処理水はまた、入口室からダイプレートに向かって軸方向に流れ、軸方向成分が上述の循環運動に重ね合わされて、全体として渦状またはらせん状の処理水流がもたらされる。しかしながら、あるいは、またはさらに、少なくとも1つ以上の出口ポートはまた、例えば、処理水をダイプレートに対して鋭角をなして切断室へと導入するために、それに対応して傾斜した口部領域を有することもできる。
【0021】
本発明のさらなる展開では、少なくとも2つの別個の分配室を切断室筐体に設けることができ、そのうちの1つは既に述べた環状分配室であり、その1つ以上の出口ポートはダイプレートへと前方向に直接切断室へと繋がり、および、そのうちのさらなる分配室は、例えば、カッターヘッドの回転軸に隣接して平行にまたは上述のカッターヘッドの回転軸と同軸に延び得る供給パイプによって、1つ以上の共に回転するカッターヘッドチャネルに流れるように接続され、新しい処理水を1つ以上のカッターヘッドチャネルに供給する。
【0022】
上述の少なくとも1つのカッターヘッドチャネルは、カッターヘッドの回転軸に少なくとも略平行に、および/またはダイプレートに対して垂直に開放することができる。しかしながら、あるいは、少なくとも1つのカッターヘッドチャネルはまた、例えばカッターヘッドの回転軸を含む径方向平面において、ダイプレートに対して角度をなして開放し、ダイプレートに向かって角度をなして開放することもできる。あるいは、またはさらに、少なくとも1つのカッターヘッドチャネルはまた、特に、カッターヘッドチャネルを出る処理水がカッターヘッドの回転方向に対応する周方向の運動成分を受け取るように、周方向に傾斜して配置することもできる。原則として、カッターヘッドを通る処理水を接線方向の入口チャネルを介して入口室に供給して、入口室内の処理水がカッターヘッドの回転に対応する周方向の移動を行い、処理水が、共に回転するカッターヘッドチャネルを通ってダイプレートに向かって軸方向に流れる点で有利に流れることができるようにすることも可能である。
【0023】
本発明のさらなる実施形態では、複数のカッターヘッドチャネルは、互いに離間してもよく、特に、カッターヘッドの回転軸周りの環状領域に配置されてもよい。上述の環状領域は、共に回転する流通路がカッターヘッドのブレード内でダイプレートとカッターヘッドとの間の面間隙領域内に処理水を導くように、カッターヘッドのブレード内および/またはブレードに隣接して配置され得る。
【0024】
特に、カッターヘッドチャネルは、ダイプレートに面するカッターヘッド面においてカッターヘッドの切断ブレードの内側に直接開放することができる。これにより、カッターヘッドチャネルを介して供給される処理水が、カッターヘッドとダイプレートとの間の面間隙領域から、ブレードによって切断されたペレットを流し出し、カッターヘッドとダイプレートとの間の中心面間隙領域にペレットが蓄積することを防ぐことができる。特に、共に回転する流通路は、端面間隙の中心領域からブレードを超えて外側へと、ダイプレートと平行に流れる処理水流を生じさせるために使用され、それによってペレットを運ぶことができる。
【0025】
本発明のさらなる実施形態では、上述の2つの分配室は、それぞれ形状が環状であって、ダイプレートの反対側の切断室の端面に配置され得る。2つの分配室は別の出口ポートに供給するので、2つの環状分配室は異なる直径範囲、特に重ならない直径範囲を有することができる。特に、2つの環状分配室は、直径のより小さい分配室が直径のより大きい分配室の内側に位置するように、互いに内側に位置するように構成することができる。特に、カッターヘッドチャネルに供給する環状分配室は、切断室に直接繋がる固定出口ポートを有する、すなわちカッターヘッドを介して切断室に繋がるのではない環状分配室の内側に配置することができる。
【0026】
本発明のさらなる展開では、固定出口ポートを介して切断室へと直接開放する上述の環状分配室は、分配室の周壁に対して接線方向に傾斜した入口、および/または径方向に対して斜め方向に傾斜した入口を有することができるので、処理水がダイプレートに向かって前方向に上述の少なくとも1つの出口ポートを介して切断室に流れ込む前に、環状分配室に流れ込む処理水が、分配室内における循環流を形成するか、またはそれぞれ、環状分配室内周りをらせん状に流れる、および/もしくは周壁に沿って流れる。
【0027】
本発明のさらなる展開では、上述の入口は、特に、分配室内の処理水が回転方向を有するように、および/または、切断室に入るときに、カッターヘッドの回転方向に対応する成分による流れ方向を有するように、傾斜するおよび/または接線方向に配置することができる。言い換えると、分配室の入口は、回転方向がカッターヘッドの回転方向に対応するらせん状の流れを作り出すことができる。
【0028】
あるいは、またはさらに、同様の方法で、共に回転する流通路に供給するか、またはカッターヘッドチャネルに供給する環状分配室はまた、特にカッターヘッドの回転方向に対応する回転方向において、上述の環状分配室内に循環処理水流を生じさせるか、または分配室内周りで処理水をらせん状に流すようにするために、周壁に対して接線方向に向けられている、および/または径方向に対して傾斜して配置されている入口を有し得る。これによって、より効率的にカッターヘッドチャネルに供給することができる。
【0029】
本発明の有利なさらなる展開では、流量比は、例えば、2つの別個の流通路を介して供給される処理水流、すなわち、一方では共に回転する流通路に供給される処理水流、他方では共に回転しない流通路に供給される処理水流の体積比および/または圧力比および/または温度比の形態で、可変的に調整および/または制御することができる。特に、共に回転する流通路に供給される処理水の流量および/または圧力および/または温度は、他の流通路に供給される処理水から独立して、個々に調整および/または制御することができる。あるいは、またはさらに、固定された少なくとも1つの出口を介して切断室に直接供給される処理水の流量および/または圧力および/または温度はまた、共に回転する流れ部分に供給される処理水から独立して、個々に調整および/または制御することができる。
【0030】
あるいは、またはさらに、2つの流通路間の分配を調整することができ、および/または総体積流量を互いに整合するように調整もしくは制御することができる。
【0031】
本発明のさらなる態様において、切断室内のペレットの滞留時間を同等にし、かつ既に切断されたペレットが複数回再循環することを防ぐために、切断室は、処理水のための上述の複数の流通路から独立して、特別な形状で形成することができる。特に、言わば処理水が広がることができる、切断ブレード周りで切断室によって画定された包絡体積が、カッターヘッドの回転方向から見たとき、出口に向かって、より大きくなるように、切断室を形状づけることができる。特に、切断ブレードが出口を通過した直後に到達する切断室のセクターにおいて、切断室の上述の包絡体積は、ブレード周りで最小となり、その後、出口に向かって徐々に増加して最大となり得る。
【0032】
この場合、切断室は、特に、カッターヘッドの回転方向から見たときに出口の直後に位置する領域から開始して、出口に向かって、回転方向から見たときのウォームハウスのように、回転方向から見たときに深さおよび/または幅が増加し得る。切断室の深さは、軸方向またはカッターヘッドの回転軸方向におけるその延長を意味する。ここでの幅は、切断室の周壁と、どのようにブレードを配置するかに応じた、切断ヘッドのブレードの包絡外形または切断ヘッド自体とを意味する。
【0033】
特に、その外周部に沿って、したがってカッターヘッドの切断ブレードに隣接して、またはカッターヘッドの外周部に隣接して、切断室は、ブレードが出口を通過した後に到達する切断室のセクターから、出口に向かって、連続的に、または必要に応じて段階的にも増加し得る管状の体積領域を画定することができる。
【0034】
出口に向かって増加する、切断ブレード周りの体積管によって、ペレットの滞留時間を極めて等しくことができる。間隙寸法の最も小さい領域、または、循環方向において出口の直後に位置するとともに、カッターヘッド周りで狭くなっているセクターでは、流入するすすぎ用処理水が広がる空間がほとんどないため、そこでより高い圧力が生じ、したがって、処理水のより高い流速が得られる。これにより、そこで切断されたペレットを、はるかに速く流し出すことができる。
【0035】
一方で、カッターヘッドの回転方向から見ると、より多くのペレットが、出口に近接するにつれて、切断ブレードの間または切断ブレード周りに蓄積され、これは、他方で、回転方向から見るとさらに前方で既に切断されたペレットが、それらと共に搬送され、新たに切断されたペレットが、言わば下流に位置するセクターにおいて追加されるためである。
【0036】
カッターヘッドの循環方向を考慮したときに出口により近接するセクターにおいて、カッターヘッド周りの切断室は、より体積が大きくなるので、処理水がより多くの空間を有し、および/または処理水の圧力が低下し、および/または処理水の流速が低下して、その結果、全体として考慮すると、様々な循環のセクターにおいて切断されたペレットの滞留時間が等しくなる。
【0037】
切断されたペレットが複数回、またはさらに際限なく循環することを防ぐために、本発明の有利なさらなる展開では、流れ案内プレートおよび/または偏向器を、切断室内に、出口の領域において配置して、処理水と共に流れるペレットを、特に出口に導くことができる。このようなバッフルおよび/または殻形状もしくはパネル形状の偏向器は、特に、カッターヘッドの外形または切断ブレードの包絡外形と、出口との間に延びることができ、これにより、バッフルまたは偏向器は、特に、カッターヘッドの包絡外形に隣接する切断室の周壁から、その周方向に反して、切断室へと延び、カッターヘッドの周方向から見て出口に向かって後縁部外形を画定する切断室の周壁の断面から突出することができる。
【0038】
例えば、バッフルまたは偏向器は、カッターヘッドの包絡外形周りにおいて円弧状曲線で延び、出口の根部領域から上述の様式で突出し得る。
【0039】
有利なさらなる展開では、切断室筐体は、クリーニングまたはメンテナンス作業を行うことができるように、1つの切断室筐体部分を別の切断室筐体部分から離すように移動させることによって、切断室および/またはカッターヘッドを露出させるために、分離可能であるように設計することができる。本発明の有利なさらなる実施形態では、切断室筐体が、それによって、切断室筐体を開けているときでさえダイプレートに固定するように取り付けられ得る、および/またはダイプレートに固定するように接続され得る、固定筐体部分を含み得る。可動筐体部分または開けられる筐体部分は、カッターヘッドのための軸受を有し、および/またはカッターヘッド駆動部に支持され、および/またはカッターヘッドと共に、ダイプレートから離れるように移動でき、かつダイプレートに向かって移動できるように取り付けられることができる。特に、可動筐体部分は、切断室を開くために、ダイプレートおよび固定筐体部分から離れるようにカッターヘッドと共に移動するように設計することができる。
【0040】
上述の筐体部分へのペレタイザー部品の割当てからは独立して、上述の筐体部分は、可動筐体部分が並進、直線的に固定筐体部分から離れるように移動し得るか、または並進、直線的に固定筐体部分に向かって移動し得るように設計され得る。特に、可動筐体部分は、カッターヘッドの回転軸方向に固定筐体部分から離れるように移動し、可動筐体部分に向かって移動して接続することができる。2つの筐体部分の連結方向は、カッターヘッドの回転軸に略平行にアライメントされ得る。
【0041】
特に、互いに対して移動可能である2つの筐体部分の間の交差部または接続点は、カッターヘッドの回転軸方向への可動筐体半部の並進運動によって該交差部または接続点が接合および分離できるようなものとすることができる。
【0042】
互いに対して移動可能な2つの筐体部分の間の上述の交差部または接続点は、有利には、カッターヘッドの回転軸に対して鋭角に設定された傾斜面において少なくとも主として延びることができる。この場合、切断部または接続点の外形全体は、共通の平面に位置する必要はなく、むしろ、例えば、U字形状のインターフェース外形を平面に設けることができ、その欠落した端片は、例えば、それに対して角度をなした平面におけるさらなるインターフェースセクターの形態で延びることができる、または段差形状のジャンプ部を有することができる、または自由形態の表面に沿って延びることもできる。2つの筐体部分の間の上述のインターフェースを全体として考慮すると、概略として、インターフェースは少なくとも主として傾斜面において延び得る。
【0043】
特に、インターフェース傾斜面は、上部分よりも下部分においてダイプレートに近接し得る。言い換えると、インターフェースは、ダイプレートに近い底部から、ダイプレートから離れた上部まで延びている。
【0044】
特定の外形にかかわらず、連結されるおよび連結を解除することができる2つの筐体部分の間のインターフェースは、切断室の領域に延びることができる、および/または、処理水のための分配室を横切って延びることができるので、例えば、切断室に直接供給するための環状分配室の少なくとも一部分を後退可能な筐体部分に形成することができ、他の部分を静止筐体部分に形成することができる。あるいは、またはさらに、共に回転する流通路に供給するための分配室はまた、筐体の半分に部分的に形成され、他の筐体部分に部分的に形成されることもでき、それにより、あるいは、共に回転する流通路に供給するための分配室が、上述の筐体部分の1つに、特に、ダイプレートおよびそれに接続される筐体部分から離れるようにカッターヘッドと共に移動可能な可動筐体部分に完全に形成される場合にも有利であり得る。
【0045】
上述の2つの固定筐体部分および可動筐体部分は、それぞれ筐体の半部を形成することができ、筐体は全体として2つの筐体部分へと離れるように移動することができるようになる。しかしながら、原則として、3つの部分もしくは4つの部分、または複数の部分の設計を提供し、1つ以上の固定筐体部分から複数の可動筐体部分を離れるように移動させることも可能であろう。
【0046】
本発明の有利なさらなる展開では、切断室からの処理水と顆粒との混合物のための出口は、ダイプレートに静止するように取り付けられた筐体部分に連結させることができる。それでも、処理水が切断室に供給され得る入口の1つまたは2つまたはすべてが、静止筐体半部から離れるように可動筐体半部と共に移動可能であるように、可動筐体半部に設けられ得る。
【0047】
特に、本発明のさらなる展開では、処理水と顆粒との混合物のための出口を筐体の上半分に配置することができ、一方、新しい処理水を切断室に供給するための入口を筐体の下半分に割り当てることができる。
【0048】
有利には、封止部が、連結可能な筐体部分の間に設けられ得、例えば、2つの筐体部分の間のインターフェースに沿って延び得る環状封止部を含み得る。例えば、弾性Oリングを、分離可能な筐体部分の間に設けて、共に連結した時に水密または液密で封止することができる。2つの筐体部分のインターフェースにおける上述の封止部は、特に、切断室を水密にするために設けることができ、処理水が入口および出口においてのみ切断室に入るまたは切断室から出ることができるようになる。
【0049】
インターフェースを十分に密封しながら、簡単で迅速な連結および連結の解除を行うために、互いに対して移動可能な2つの筐体部分の間にクランプ装置を設けることができ、これによって、2つの筐体部分を連結状態で共に締め付けるまたは押し付けることができる。
【0050】
このようなクランプ装置は、有利には、カッターヘッドの回転軸に少なくとも略平行な締付力を加えるように、および/または、カッターヘッドの回転軸の方向に2つの筐体部分を互いに締め付けるように設計することができる。
【0051】
有利には、クランプ装置は、例えば、圧力手段によって作動可能な可動クランプレバーおよび/またはクランプシリンダーの形態の、1つ以上のクイックアクションクランプを有することができる。あるいは、またはさらに、クランプねじをも使用することができる。
【0052】
本発明の有利なさらなる展開では、筐体部分の周囲部上に配置された液圧クランプシリンダーを設けることができ、これは、反対側の筐体部分の対応物と共に動作し、例えば、そこでロックされる、または引っ掛けられる、または固定されることができる。そして、クランプシリンダーを液圧で作動させることにより、ポジティブおよびポジティブでない嵌合で筐体部分を互いに対して締め付けて、所望の封止部を得ることができる。
【0053】
本発明を、好ましい実施形態および関連する図面に関して以下においてより詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1図1は、切断室筐体、カッターヘッド駆動装置、および切断室に処理水を流すための切断室筐体の処理水接続部を示す、水中ペレタイザーの斜視図である。
図2図2は、ダイプレートに取り付けたカッターヘッドと、切断室に流すための処理水の流通路とを示す、図1の水中ペレタイザーの切断室筐体における長手方向断面図である。
図3図3は、切断室筐体の2つの筐体部分の開放拡張位置における、上述の図面の水中ペレタイザーの切断室筐体の側面図であり、可動筐体部分と共に離れるように移動したカッターヘッドと、2つの筐体部分を接続するための液圧クランプシリンダーとを示す。
図4図4は、ダイプレートからカッターヘッドへのビュー方向における、上述の図面に示す水中ペレタイザーの切断室の横断面図であり、カッターヘッドを通過する流通路の口部部位と、カッターヘッド周りの切断室の偏心構成とを示す。
図5図5は、カッターヘッドの後面に対する、言わば図4と比較して逆のビュー方向における、先の図面の水中ペレタイザーの切断室の断面図であり、切断室に直接繋がる処理水出口の口部領域と、切断室内におけるカッターヘッドの偏心配置とを示す。
図6図6は、図5と同様であり、比較して軸方向にオフセットされた断面における、水中ペレタイザーの切断室のさらなる断面図である。
図7図7は、カッターヘッドが配置された切断室の斜視図であり、切断室の断面体積が出口に向かって増加する切断室の三次元外形を示す。
図8図8は、図7と同様にカッターヘッドが配置された切断室の斜視図であり、図7と比較して、切断室の出口に配置され、切断されたペレットが複数回循環することを防ぐ案内プレートを見ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1に示すように、水中ペレタイザー1は溶解物供給ヘッド15を含み、該溶解物供給ヘッド15は、図示しない、例えば押出し具を含む溶解物供給装置に接続することができ、ダイプレート2を含むか、またはダイプレート2に接続可能であり、該ダイプレート2は、溶解ストランドがダイプレートを押し通るか、またはダイプレートから出力するためのノズル状溶解物チャネルを含む。ダイプレートの上述の溶解物チャネルは、切断面23を形成してカッターヘッド5に面するダイプレート2の端面において開放し得る(図2参照)。
【0056】
上述のダイプレート2は、それによって切断室筐体3に接続され、該切断室筐体3は、ダイプレート2の切断面を形成するダイプレート2の上述の端面に隣接する切断室4を封入する。この場合、ダイプレート2の上述の端面が一端面において切断室4を画定する一方、切断室筐体3は、周方向およびダイプレート2の反対側の端面において切断室4を画定することができる。
【0057】
上述の切断室4はカッターヘッド5を収容し、該カッターヘッド5は、ダイプレート2の切断面に対して実質的に垂直に延びることができるカッターヘッドの回転軸周りを回転駆動可能である。
【0058】
カッターヘッド駆動部16は、カッターヘッド5を回転駆動するために設けられ(図1参照)、また例えば、必要に応じてギア段および駆動軸(駆動シャフト)18を介して(図1参照)、駆動するようにカッターヘッド5に接続し得る電気モータ17または液圧モータも含むことができる。
【0059】
カッターヘッド5、カッターヘッド駆動部16、および切断室筐体3または切断室筐体3の少なくとも一部を含む組立体は、特にカッターヘッドの回転軸20に少なくとも略平行である方向に、平行移動可能になるように、支持摺動部19に載置することができる。
【0060】
図2が示すように、切断室4は、全体として見たときに外形が少なくとも略円筒形状またはディスク形状となり得、カッターヘッド5を切断室4に受け入れることができるようにダイプレート2の一方側に設置され得る。
【0061】
上述のカッターヘッド5は、この場合、ダイプレート22上をスィープする端面および/または外周側部に、特に、ダイプレート2の上述の溶解物チャネルがその端面切断面に開放する環状領域に、ブレード22が配置されたカッター支持部21を含む。これにより、ブレード22が溶解物チャネルから溶解ストランド出力を切り落として、ペレットに切断することができる。
【0062】
上述の切断室4には処理水を流し、該処理水は、複数の入口6、7を介して切断室4に供給され、出口8を介して、切断されたペレットと共に、処理水とペレットととの混合物の形態において排出される(図2参照)。
【0063】
上述の出口8は、切断室筐体2の上側に配置され得、切断室4の周壁から接線方向に繋がり得る、および/または、切断室4の周囲部において径方向に対して角度をなして配置され得る(図1および図2参照)。
【0064】
上述の出口8の傾斜部分は、切断室4内周りにおいて、または切断室4の周壁に沿ってらせん状に流れる処理水が、方向における大きな迂回なく、または方向の逆転なく、周側部において接線方向に流れ出ることができるように、カッターヘッド5の回転方向に適合させることができる。
【0065】
処理水を供給するための上述の入口6、7は、切断室筐体3の下側および/または切断室筐体3の下半分の領域に配置することができる(図1および図2参照)。
【0066】
処理水は、上述の入口6、7を介して様々な流通路に沿って切断室4に供給される。
【0067】
図2が示すように、入口6、7の両方は、後端面、すなわちダイプレート2の反対側の切断室4の端面から切断室4へと繋がる。この場合、一方の入口7は、より中心に、すなわちカッターヘッド5の回転軸20により近接して配置され、他方の入口6は、さほど中心でなく、またはより偏心して、すなわちカッターヘッド5の回転軸20からさらに離れて配置される。
【0068】
特に、上述の入口7は、入口7から切断室4へ出る処理水がカッターヘッド5の端面に直接導かれるように配置されて向けられている。上述のカッターヘッド5には、ダイプレート側におけるカッターヘッド5の端面に開放するカッターヘッドチャネル10が形成されて、処理水がカッターヘッド5を通って流れて、ダイプレート2へと前方向に流れるようになっている。
【0069】
それによって、上述のカッターヘッドチャネル10は、ブレード22が配置された直径領域の径方向内側で環状領域または直径領域に設けられ、処理水がブレード22の内側でダイプレート2とカッターヘッド5との間の前間隙に入るようになっている。これにより、ダイプレート2とカッターヘッド5との間に、ダイプレート2と実質的に平行に流れ、少なくともおおよそ径方向外方に流れる処理水流が形成され、ブレード20上に堆積したペレットが切断室4へと外方に流される。
【0070】
上述の入口7は、カッターヘッドチャネル10によって形成された、共に回転する流通路9に供給し、これが、ダイプレート2とカッターヘッド5との間の面間隙の中心領域へと繋がり、中心領域でペレットが蓄積することを防ぐために、中心から外方に、ダイプレート2に平行に延びる流れを形成する。
【0071】
図2が示すように、上述の入口7は、駆動軸18周りに延びて、特にカッターヘッド軸20と同軸になるようにアライメントされた、環状チャネルを形成し得る。
【0072】
図2が示すように、切断室筐体3外側の上述の入口7は、切断室筐体3の内側に形成された環状分配室12に開放する処理水ラインに接続するとともに、処理水をカッターヘッド5の背面に導くか、または上述のカッターヘッドチャネル10に供給する環状入口チャネル7iと連通するための入口ポート7aまたは入口接続部を有し得る。
【0073】
また、他方の入口6は、処理水ラインに接続するために、切断室筐体3外側に設けられた入口ポート6aまたは接続部を含む。しかしながら、このさらなる入口6は、カッターヘッド5を通って処理水を供給するのではなく、カッターヘッド5を越えて直接切断室4に供給し、この点で、共に回転しない流通路11に供給する。
【0074】
特に、上述のさらなる入口ポート6aは、最初に、切断室筐体3内に形成されるとともに、切断室4の端面の後方に、または切断室4の端面に隣接して設けられたさらなる環状分配室12と連通し得る。上述の環状分配室12は、これまでに記載した内側入口7周りに形成され得(図2参照)、ダイプレート2の反対側の端面から上述の切断室4へと開放するとともに、処理水を、カッターヘッド5の外周部を超えてダイプレート2へと前方向に導く、1つ以上の出口ポート13を有し得る。図2が示すように、出口ポート13は、カッターヘッド5のブレード保持具21の直径よりも大きい直径範囲、および/または、カッターヘッドチャネル10が配置される直径範囲よりも大きい直径範囲、および/または、内側入口7がその口部領域を有する直径範囲よりも大きいものであり得る直径範囲に配置され得る。
【0075】
特に、出口ポート13からダイプレート22に向かって前方向に流れる処理水は、切断ブレード22の外側領域を越えて流れるか、またはブレード22の領域においてダイプレート22に向かって流れ、共に回転する流通路9を介してダイプレート2の中心から外方に流れる処理水とそこで合わさることができる。
【0076】
本発明の有利なさらなる展開では、入口6および7は、流量および/または圧力および/または処理水の温度に関して、互いに独立して、ならびに/または互いに連携して、ならびに/またはそれぞれの場合に個々に、例えば、バルブ、フローデバイダーなどの適切な流れ制御装置、もしくは場合によってはまた、ポンプなどの別個の圧力源、および/もしくは熱交換器もしくは加熱素子もしくは冷却素子などの温度制御装置によって、制御または調節することができるので、各流通路9および11について、それぞれの入口6および7の領域における流量および/または流れ圧力および/または流れ温度を所望の方法で個々に設定することができる。
【0077】
記載する複数の入口6、7に関係なく、切断室4は、略らせん状の三次元外形を有し得、および/または、カッターヘッド5は、切断されたペレットの出口8への通路を容易にし、出口8からの様々な距離において様々なセクターで切断されたペレットの滞留時間を等しくするために、切断室4内で偏心して配置され得る。
【0078】
特に、切断室4は、言わば処理水が広がることができる、切断ブレード周りで画定されたその包絡体積を有し、カッターヘッドの回転方向から見たときに、出口に向かって、より大きくなり得る。例えば、切断ブレードが出口を通過した直後に到達する切断室のセクターAにおいて(図4参照)、切断室の上述の包絡体積は、ブレード周りで最小となり、その後、出口に向かって徐々に増加して最大となることができる。例えば、上述の包絡体積は、出口8の反対側にあるセクターBに向かって連続的に増加し得、そこから、ブレードの回転方向において出口8の上流にあるセクターCへと、この場合も連続的に増加し得る(図4参照)。
【0079】
この場合、ブレードの回転方向から見た切断室4は、特に、カッターヘッドの回転方向から見て出口8の真後ろに位置する領域Aから開始して、出口8に向かって、カタツムリの殻のように深さTおよび/または幅Sだけ増加し得る。切断室の深さTは、軸方向またはカッターヘッドの回転軸方向におけるその延長を意味する(図2参照)。幅Sは、切断室4の周壁と、どのようにブレードを配置するかに応じた、切断ヘッド5のブレードの包絡外形または切断ヘッド5自体との間の間隙幅を意味する。
【0080】
特に、その外周部に沿って、したがってカッターヘッド5の切断ブレードに隣接して、またはカッターヘッド5の外周部に隣接して、切断室3は、ブレードが出口8を通過した後に到達する切断室5のセクターAから、出口8に向かって、連続的に、または必要に応じて段階的に増加し得る管状の体積領域を画定することができる。この体積管は、ブレード自体が直接スィープすることのない空間領域、またはブレードがスィープするその領域に隣接する空間領域を形成し、言わば、カッターヘッドを取り囲む処理水がカッターヘッドの周りに回避できるクリアランスまたは回避空間を形成する。
【0081】
切断室4内におけるペレットの滞留時間は、出口8に向かってサイズが増加する切断ブレード周りの「体積管」によって著しく短縮することができる。間隙寸法の最も小さい領域、または、循環方向において出口8の直後に位置するとともに、カッターヘッド5周りで狭くなっているセクターAでは、流入するすすぎ用処理水が広がる空間がほとんどないため、そこでより高い圧力が生じ、したがって、処理水のより高い流速が得られる。これにより、そこで切断されたペレットを、はるかに速く流し出すことができる。
【0082】
一方で、カッターヘッド5の循環方向から見ると、より多くのペレットが、出口8に近接するにつれて、切断ブレードの間または切断ブレード周りに蓄積され、これは、他方で、循環方向から見るとさらに前方で既に切断されたペレットが、それらと共に搬送され、言わば下流に位置するセクターにおいて新たに切断されたペレットがそれらに追加されるためである。
【0083】
カッターヘッド5の循環方向を考慮したときに出口8により近接するセクターBおよびCにおいて(図4参照)、カッターヘッド5周りの切断室4は、より体積が大きくなるので、処理水がより多くの空間を有し、および/または処理水の圧力が低下し、および/または処理水の流速が低下して、その結果、全体として考慮すると、様々な循環のセクターA、B、Cにおいて切断されたペレットの滞留時間が等しくなる。
【0084】
切断されたペレットが複数回、またはさらに際限なく循環することを防ぐために、本発明の有利なさらなる展開では、流れ案内プレート31および/または偏向器を、切断室4内に、出口8の領域またはそのわずかに下流において配置して、処理水と共に流れるペレットを、特に出口に導き、これらが複数回循環することを防ぐことができる(図8参照)。
【0085】
このような案内プレートおよび/または殻形状もしくはパネル形状の偏向器は、特に、一方ではカッターヘッド5の外形または切断ブレードの包絡外形と、他方では出口8との間に延びることができ、これにより、案内プレート31または偏向器は、特に、カッターヘッド5の包絡外形に隣接する切断室4の周壁から、その回転方向に逆らって、切断室4へと突出することができる。偏向器は、特に、カッターヘッド5の包絡外形に隣接する切断室4の周壁から、その回転方向に反して、切断室4へと突出することができ(図8参照)、例えば、カッターヘッド5の回転方向から見て、出口8に向かって後縁部外形を画定する切断室4の周壁の断面から突出する(図8参照)。
【0086】
例えば、偏向器31または偏向器は、円弧状に湾曲し、かつカッターヘッド5の包絡外形に対して鋭角をなして傾斜し、上述の方法でブレードの下において出口8の根部領域から内方に突出して、ブレードと共に循環するペレットを「取り出す」、または、それらを出口8に向かって偏向させて、複数回循環することを防ぐ、すなわち、それらが再びまたは初回に出口領域から出口8ではなくセクターAへと逸れることを防いで、複数回循環することを防ぐ、すなわち、それらが再びまたは初回に出口領域から出口8に流れ込むのではなくセクターAへと向きを変えることを防ぐ。
【0087】
図3が示すように、切断室筐体3は、有利には分割設計とすることができ、複数の筐体部分3a、3b、例えば2つの筐体半部を含むことができ、これらは、切断室筐体3を閉じたり開いたりすることができるように、互いに向かって移動したり離れたりすることができる。有利には、切断室筐体3は2つの筐体半部に分割することができ、そのうちの一方は固定され、他方は移動可能である。
【0088】
特に、切断室筐体3は、2つの筐体部分3a、3bの間にインターフェースまたは接合部26を有し得、これは、切断室4を貫通する傾斜面において少なくとも部分的に延びて、筐体部分3a、3bが離れるように移動するときに切断室4が開くようになっている。
【0089】
上述のインターフェース26は、特に、インターフェース26が切断室筐体3の上部分よりも切断室筐体3の下部分においてダイプレート2に近接して配置されるように、特に、カッターヘッドの回転軸20を含む垂直面に対して垂直であり得、上述のカッターヘッドの回転軸20に対して鋭角をなして傾斜し得る、傾斜面において少なくとも主として延び得る(図3参照)。特に、上述のインターフェース26は、切断室4の下縁部においておおよそダイプレート2の位置に位置し得、厚みのある切断室4よりも切断室筐体3の上端部分においてダイプレート2からさらに離間し得、および/または、ダイプレート2の反対側の切断室4の端面の後方に位置する環状分配室25の領域に延び得る。
【0090】
例えば、インターフェース26の大部分が延びる平面は、カッターヘッドの回転軸20に対して45°~80°の角度で傾斜して延び得る。
【0091】
有利には、一方の筐体部分3aは固定位置に配置することができ、特にダイプレート2に固定するように接続することができるが、他方の筐体部分3bは移動可能に取り付けることができ、および/または可動筐体部分を形成することができる。特に、上述の可動筐体部分3bは、直線に沿って、または必要に応じて円弧状経路に沿って、固定筐体部分3aから離れるおよび固定筐体部分3aに向かうように平行移動することができる。例えば、可動筐体部分3bは、カッターヘッドの回転軸20と平行に、固定筐体部分3aから離れるように移動するおよび固定筐体部分3aに向かって移動することができるか、または固定筐体部分3aに連結されるおよび連結を解除することができる。
【0092】
上述の可動筐体部分3bは、特に、カッターヘッド5と共に可動組立体を形成することができる。例えば、カッターヘッド5は、可動筐体部分3bに回転可能に取り付けることができる。
【0093】
可動筐体部分3bおよびカッターヘッド5を含む可動組立体は、特に、キャリッジまたは他の適切な支持装置に移動可能に取り付けることができ、これにより、キャリッジ19は、例えば、カッターヘッド駆動部16も保持することができる(図1参照)。
【0094】
2つの筐体部分3aおよび3bは封止されるように共に接合され得、それにより、封止部28が上述のインターフェース26の領域に設けられ得、上述のインターフェースにおける筐体部分の縁部同士の間に据え付けられ得る。上述の封止部28は、例えば、互いに向かって移動できる筐体部分3aおよび3bの縁部の間に配置される、例えば弾性封止リングまたはOリングの形態の環状封止部または封止リングであってよい。
【0095】
筐体部分3a、3bを互いに強固に接続できるようにするために、接続装置は、有利には、ポジティブの、および/またはポジティブでないクランプ装置29を含み得る。このようなクランプ装置29は、有利には、複数のクランプ、特にクイッククランプ30を含み得、これらは、2つの筐体部分3a、3bを互いに重ねて締め付けることができるように、インターフェース27に沿って分布させて配置することができる。クランプ装置29は、可動筐体部分の移動軸の方向、例えばカッターヘッドの回転軸20の方向に締付力を加えて、可動筐体部分3bを固定筐体部分3aに締め付けることができる。
【0096】
有利には、上述のクイックアクションクランプ30は、クランプアクチュエーターを作動させることによって締付力を加えることができるように、例えば圧力媒体シリンダーの形態の、外部エネルギーで作動するクランプアクチュエーターを有することができ、これらは、筐体部分の一方に取り付けられ、反対側の筐体部分に引っ掛けられるか、または他の何らかの方法で形状嵌合式に保持されることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-09-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイプレート(2)と、切断室(4)を含む切断室筐体(3)と、前記ダイプレート(2)からの溶解ストランド出力をペレットに分割するために前記切断室(4)に配置された、回転駆動可能なカッターヘッド(5)とを含む水中ペレタイザーであって、
前記切断室(4)は、少なくとも1つの入口(6、7)を通って前記切断室(4)へと導入可能であるとともに、切断された前記ペレットと共に、前記切断室(4)から出口(8)を介して排出可能な処理水を流すことができ、
前記切断室筐体(3)に、異なる処理水流を生成するための複数のフローチャネルおよび/またはフロー室が設けられ、該複数のフローチャネルおよび/またはフロー室は、回転する前記カッターヘッド(5)を通る少なくとも1つのカッターヘッドチャネル(10)を通過する、少なくとも1つの共に回転する流通路(9)と、前記カッターヘッド(5)と共に回転せず、固定された入口(6)から前記切断室(4)へと繋がる少なくとも1つの流通路(11)とを含み、
前記共に回転する流通路と前記回転しない流通路とに別個に供給するための少なくとも2つの別個の入口(6、7)が、前記ダイプレート(2)の反対側の前記切断室(4)の端面から前側の前記切断室(4)へと導かれ、
前記切断室筐体(3)に、少なくとも1つの固定環状分配室(12)が設けられ、該分配室(12)は、前記共に回転しない流通路(11)に供給するために、前記ダイプレート(2)へと前方向に、前記切断室(4)へと直接開放する少なくとも1つの出口ポート(13)を有する、水中ペレタイザー。
【請求項2】
前記共に回転しない流通路(11)は、前記共に回転する流通路(9)の外側で前記ダイプレート(2)へと繋がる、および/または、前記共に回転する流通路(9)よりも前記カッターヘッドの回転軸(20)から離間する、請求項1に記載の水中ペレタイザー。
【請求項3】
前記回転しない流通路(11)は、前記カッターヘッド(5)の回転軸に少なくとも略平行な方向に、および/または、前記ダイプレート(2)の出口面に対して実質的に垂直な方向に、前記カッターヘッド(5)の切断ブレードへと導かれる、請求項1または2に記載の水中ペレタイザー。
【請求項4】
前記回転しない流通路(11)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)によって規定される軸方向に対して鋭角をなして傾斜している、特に、前記カッターヘッドの回転軸(20)を含む仮想平面において前記軸方向に対して鋭角をなして傾斜している、および/または、前記仮想平面の外側で鋭角をなして傾斜している、請求項1または2に記載の水中ペレタイザー。
【請求項5】
前記回転しない流通路(11)に供給するための前記出口ポート(13)は、前記カッターヘッド(5)のブレード保持具(21)の外径よりも大きい直径領域において前記切断室(4)へと開放しており、特に、前記出口ポート(13)から前記切断室(4)に入る前記処理水流が前記カッターヘッド(5)の外周部において前記ダイプレート(2)に向かって流れるように寸法を有する、および/または配置される、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項6】
前記共に回転しない流通路(11)に供給するための前記出口ポート(13)は、前記共に回転する流通路(9)に供給する前記入口(7)の前記出口ポートよりも前記ダイプレート(2)から離間する、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項7】
前記切断室筐体(3)に、2つの別個の分配室(12、14)が設けられ、そのうちの第1の分配室(12)が前記共に回転しない流通路(11)を介して前記切断室(4)へと開放し、第2の分配室(14)が前記共に回転する流通路(9)を介して前記切断室(4)へと開放している、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項8】
前記共に回転する流通路(9)は、前記カッターヘッド(5)の前記切断ブレード内の前記少なくとも1つのカッターヘッドチャネル(10)を通って前記切断室(4)へ前記ダイプレート(2)と前記カッターヘッド(5)との間の前間隙へと開放している、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項9】
前記共に回転する流通路(9)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)に少なくとも略平行に、および/または、前記ダイプレート(2)に対して実質的に垂直に軸方向に、導かれる、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項10】
前記共に回転する流通路(9)は、前記ダイプレート(2)に対して傾斜した鋭角をなして前記ダイプレート(2)に向かって導かれており、特に、周方向に鋭角をなして傾いている、および/または径方向内方もしくは径方向外方に鋭角をなして傾いている、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項11】
前記共に回転する流通路および前記共に回転しない流通路(9、11)に別個に供給するための2つの前記入口(6、7)は、互いに入れ子になるとともに、前記カッターヘッドの回転軸(20)に少なくとも略平行に、特に、前記カッターヘッドの軸(20)と同軸に延びる、環状フローチャネルをそれぞれ形成する、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項12】
2つの前記入口(6、7)は、前記切断室(4)へと開放する排出開口部を有し、前記排出開口部は、異なるサイズの直径を有する環状領域に配置される、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項13】
前記カッターヘッド(5)を超えて前記切断室(4)に直接供給するための前記出口ポート(13)は、スロット型で円弧形状の湾曲外形を有する、および/または前記切断室()の前記端面において前記カッターヘッド(5)周りの環状出口スロットを形成する、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項14】
複数の出口ポート(13)は、前記切断室(4)に供給するための同じ外形または異なる外形を備える、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項15】
前記カッターヘッド(5)には、前記カッターヘッドの回転軸(20)周りの環状外形に沿って配置され、ならびに/または前記カッターヘッドの回転軸(20)に対して中心におよび/もしくは偏心して配置され、かつ前記カッターヘッド(5)の一端面から前記カッターヘッド(5)の反対側の端面へと前記カッターヘッド(5)を通過する複数のカッターヘッドチャネル(10)がそこに形成されている、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項16】
前記カッターヘッドチャネル(10)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)に平行にアライメントされているか、または、外方におよび/もしくは周方向に傾斜して、前記カッターヘッドの回転軸(20)に対して鋭角をなして、アライメントされている、請求項15に記載の水中ペレタイザー。
【請求項17】
前記入口(6、7)の少なくとも1つは、好ましくはノズル形状の入口ポート(6a、7a)を前記切断室筐体(3)の外周側部に有し、前記入口ポート(6a、7a)は、該入口ポート(6a、7a)を通って供給される処理水が、らせん状におよび/または周壁に沿って、前記入口(6、7)に接続された分配室(24、25)を通って流れるように、周方向に対して接線方向に配置されている、および/または径方向に対して鋭角をなして傾斜している、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項18】
前記入口ポートの前記傾斜は、前記分配室における前記処理水が前記カッターヘッド(5)の回転方向に対応する循環方向を有するように選択される、請求項17に記載の水中ペレタイザー。
【請求項19】
一方の入口(6)に供給される前記処理水の流量および/または圧力および/または温度を、他方の入口に供給される前記処理水の流量および/または圧力および/または温度から独立して制御および/または調節するための、流制御および/または温度制御装置が設けられる、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項20】
前記流れ制御および/または温度制御装置は、流量および/または圧力および/または温度について、それぞれの前記入口(6、7)における前記処理水流を個々に制御および/または調整するように構成されている、請求項19に記載の水中ペレタイザー。
【請求項21】
前記切断室筐体(3)は、少なくとも1つの固定筐体部分(3a)と少なくとも1つの可動筐体部分(3b)とに分割されており、前記切断室筐体(3)およびその切断室(4)は、前記可動筐体部分(3b)を前記固定筐体部分(3a)から離すように移動させることによって開けることができる、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項22】
前記固定筐体部分および前記可動筐体部分(3a、3b)の間の交差部および/または接続点(26)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)に対して鋭角をなして、好ましくは30°~80°または45°~80°または50°~80°の範囲の角度をなして傾斜した斜めの平面において少なくとも主として延びる、請求項21に記載の水中ペレタイザー。
【請求項23】
前記切断室筐体(3)の底部分における前記可動筐体部分および前記固定筐体部分(3a、3b)の間の前記交差部および/または接続点(26)は、前記切断室筐体(3)の上端部分よりも前記ダイプレート(2)に近接し、前記交差部および/または接続点(26)は、好ましくは、前記切断室筐体(3)の前記底部分において前記ダイプレート(2)の位置で前記切断室(4)を分割し、前記切断室筐体(3)の前記上端部分において前記共に回転しない流通路(11)に供給するための前記環状分配室(25)を分割する、請求項22に記載の水中ペレタイザー。
【請求項24】
前記固定筐体部分(3a)は前記ダイプレート(2)に固定され、前記可動筐体部分(3b)は前記カッターヘッド(5)と共に共同して可動する組立体を形成する、請求項21に記載の水中ペレタイザー。
【請求項25】
前記出口(8)は前記固定筐体部分(3)に設けられ、前記入口(6、7)は前記可動筐体部分(3b)に設けられる、請求項21に記載の水中ペレタイザー。
【請求項26】
前記出口(8)は前記切断室筐体(3)の上側に設けられ、前記入口(6、7)は前記切断室筐体(3)の下半分に設けられる、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項27】
特に請求項に記載される、ダイプレート(2)と、切断室(4)を有する切断室筐体(3)と、前記ダイプレート(2)からの溶解ストランド出力をペレットに分割するために前記切断室(4)に配置された、回転駆動可能なカッターヘッド(5)とを含む水中ペレタイザーであって、
前記切断室(4)は、少なくとも1つの入口(6、7)を通って前記切断室(4)に導入可能であるとともに、切断された前記ペレットと共に、前記切断室(4)から出口(8)を介して排出可能な処理水を流すことができ、
前記切断室(4)は、前記カッターヘッド(5)の循環方向から見て、前記出口(8)に向かって体積が増加し、
前記カッターヘッド(5)の周方向から見て、前記カッターヘッド(5)の包絡外形と前記切断室(4)の周壁との間の間隙寸法(S)、および/または軸方向の深さ(T)は、前記カッターヘッドの回転軸(20)の方向に、前記出口(8)に向かって増加する、水中ペレタイザー。
【請求項28】
前記間隙寸法(S)および/または前記室深さ(T)はそれぞれ、連続的に、好ましくは一定に、前記出口(8)に向かって増加する、および/または、前記カッターヘッド(5)の循環方向から見て、前記出口(8)の直後に位置するセクターにおいて最小であり、前記出口(8)の直前に位置するセクターにおいて最大である、請求項27に記載の水中ペレタイザー。
【請求項29】
前記切断ヘッド(5)が、前記切断室(4)の中心に対して偏心して変位しており、特に、前記切断ヘッド(5)の前記ブレードが前記出口(8)を通過した後に到達する前記切断室(4)のセクターに、前記変位が向けられるようになっている、請求項27または28に記載の水中ペレタイザー。
【請求項30】
少なくとも1つの流れ案内プレートおよび/または少なくとも1つの偏向器(31)は、切断された前記ペレットが複数回循環することを防ぐために前記切断室(4)に設けられる、請求項に記載の水中ペレタイザー。
【請求項31】
前記出口(8)の領域における前記少なくとも1つの案内プレートおよび/または前記少なくとも1つの偏向器(31)は、そこの流れ方向に逆らって、前記カッターヘッド(5)の包絡外形に沿って突出している、および/または前記カッターヘッド(5)の包絡外形に対して鋭角をなして傾斜している、請求項30に記載の水中ペレタイザー。
【外国語明細書】