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特開2024-88929プログラム、電子機器及びソフトウェア更新方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088929
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】プログラム、電子機器及びソフトウェア更新方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 8/65 20180101AFI20240626BHJP
【FI】
G06F8/65
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203980
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】成瀬 健一
【テーマコード(参考)】
5B376
【Fターム(参考)】
5B376CA44
5B376CA45
5B376CA61
(57)【要約】
【課題】ソフトウェアの更新によってそれまで使用できた機能が使用できなくなることを防ぐ。
【解決手段】PC10のCPU11は、直近に接続した少なくとも1つのラベルプリンタ(外部機器)を対象として、ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定し、対象外機種が存在すると判定された場合、当該ソフトウェアの更新を保留する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器のコンピュータを、
ソフトウェアを更新する更新手段、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定手段、
として機能させ、
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアの更新を保留する、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記電子機器のコンピュータを、
前記ソフトウェアの更新を保留した場合、当該ソフトウェアを更新するか否かの選択操作を受け付ける第1受付手段、
として機能させ、
前記更新手段は、前記第1受付手段により前記ソフトウェアを更新する旨の選択操作が受け付けられた場合、当該ソフトウェアを更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在しないと判定された場合、前記ソフトウェアを更新する、
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項4】
前記電子機器のコンピュータを、
前記第1受付手段による前記選択操作の受け付けを継続するか否かの選択操作を受け付ける第2受付手段、
として機能させ、
前記更新手段は、前記第2受付手段により前記第1受付手段による前記選択操作の受け付けを継続しない旨の選択操作が受け付けられた場合、当該ソフトウェアを更新しない、
ことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
電子機器のコンピュータを、
ソフトウェアを更新する更新手段、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定手段、
として機能させ、
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアを更新しない、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
前記電子機器のコンピュータを、
前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在しないと判定された場合、前記ソフトウェアを更新するか否かの選択操作を受け付ける受付手段、
として機能させ、
前記更新手段は、前記受付手段により前記ソフトウェアを更新する旨の選択操作が受け付けられた場合、当該ソフトウェアを更新する、
ことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
【請求項7】
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在しないと判定された場合、前記ソフトウェアを更新する、
ことを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
【請求項8】
前記直近に接続した少なくとも1つの外部機器は、前記直近に接続した所定数の種類の外部機器である、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記直近に接続した少なくとも1つの外部機器は、前記直近の所定期間内に接続した外部機器である、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記直近に接続した少なくとも1つの外部機器は、前記直近の所定回数内に接続した外部機器である、
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
ソフトウェアを更新する更新手段と、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定手段と、
を備え、
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアの更新を保留する、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項12】
ソフトウェアを更新する更新工程と、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定工程と、
を含み、
前記更新工程では、前記対象外機種判定工程によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアの更新を保留する、
ことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【請求項13】
ソフトウェアを更新する更新手段と、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定手段と、
を備え、
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアを更新しない、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項14】
ソフトウェアを更新する更新工程と、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定工程と、
を含み、
前記更新工程では、前記対象外機種判定工程によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアを更新しない、
ことを特徴とするソフトウェア更新方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、電子機器及びソフトウェア更新方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが情報機器に関して習熟度の低い初級ユーザであるか否かを判定して、当該ユーザが初級ユーザであると判定された場合、更新対象のソフトウェアを更新する情報機器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-81670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示されている情報機器では、ソフトウェアを更新する際に、この更新によってユーザが過去に使用したことのある機能がサポート対象外となるか否かを判定することは行われていない。このため、ソフトウェアの更新によっては、それまで使用できた機能がサポート対象外となり当該機能が使用できなくなってしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ソフトウェアの更新によってそれまで使用できた機能が使用できなくなることを防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る一の態様のプログラムは、
電子機器のコンピュータを、
ソフトウェアを更新する更新手段、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定手段、
として機能させ、
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアの更新を保留する、
ことを特徴とする。
【0007】
上記課題を解決するため、本発明に係る他の態様のプログラムは、
電子機器のコンピュータを、
ソフトウェアを更新する更新手段、
直近に接続した少なくとも1つの外部機器を対象として、前記ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定する対象外機種判定手段、
として機能させ、
前記更新手段は、前記対象外機種判定手段によって前記対象外機種が存在すると判定された場合、前記ソフトウェアを更新しない、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ソフトウェアの更新によってそれまで使用できた機能が使用できなくなることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態1の印刷システムの概略構成図である。
図2】PCの機能構成を示すブロック図である。
図3】ラベルプリンタの機能構成を示すブロック図である。
図4】実施形態1のソフトウェア更新制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図5】更新案内画面の例を示す図である。
図6】使用機種管理テーブル生成処理の制御手順を示すフローチャートである。
図7】使用機種管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
図8】使用機種管理処理の制御手順を示すフローチャートである。
図9】実施形態2のソフトウェア更新制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
図10】実施形態3のソフトウェア更新制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態1]
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0011】
<印刷システムの構成>
まず、図1を参照して、本実施形態の構成を説明する。図1は、本実施形態の印刷システム1の概略構成図である。
【0012】
図1に示すように、印刷システム1は、PC(Personal Computer)10と、ラベルプリンタ20と、を備える。なお、ラベルプリンタ20の台数は特に限定されない。
【0013】
PC10は、印刷データ(印刷用の画像データ)を生成してラベルプリンタ20に送信して印刷させる情報処理装置(電子機器)である。
【0014】
ラベルプリンタ20は、被印刷媒体としてのテープ(図示省略)を加熱して、文字、マーク、図、表などの画像を印刷する印刷装置(外部機器)である。また、ラベルプリンタ20は、印刷したテープをカットする機能、PC10と無線LAN(Local Area Network)通信する機能などを有する。ラベルプリンタ20は、複数ある機種のうちの一の機種であるものとする。
【0015】
<PCの構成>
次に、図2を参照して、PC10の機能構成について説明する。図2は、PC10の機能構成を示すブロック図である。
【0016】
図2に示すように、PC10は、CPU(Central Processing Unit)11と、RAM(Random Access Memory)12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15と、通信部16と、計時部17と、を備えている。PC10の各部は、バス18を介して接続されている。
【0017】
少なくとも1つのプロセッサとしてのCPU(更新手段、対象外機種判定手段、第1受付手段(受付手段)、第2受付手段)11は、PC10の各部を制御するプロセッサである。CPU11は、記憶部13に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。なお、図2では単一のCPU11が図示されているが、これに限られない。CPU等のプロセッサが2以上設けられていてもよく、本実施形態のCPU11が実行する処理を、これらの2以上のプロセッサが分担して実行してもよい。
【0018】
RAM12は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU11により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0019】
記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)といった、データの書き込み及び読み出しが可能な記憶装置を備え、各種のプログラムやデータ等を記憶する。
【0020】
操作部14は、キーボードと、マウスなどのポインティングデバイスとを有する。操作部14は、ユーザからのキーボードのキーの押下及びポインティングデバイスの位置情報の操作入力を受け付け、その操作入力に基づく操作信号をCPU11に出力する。なお、操作部14が、表示部15の表示画面上に一体的に形成されユーザからのタッチ入力を受け付けるタッチパネルを含む構成としてもよい。
【0021】
表示部15は、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示パネルを有する。表示部15は、CPU11などから入力される各種の表示情報を表示パネルの表示画面に表示する。
【0022】
通信部16は、無線LAN通信用のアンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有する。通信部16は、直接又はアクセスポイントを介してラベルプリンタ20と無線LAN通信を行う。
【0023】
計時部17は、計時回路(RTC:Real Time Clock)を有し、この計時回路により現在日時を計時してCPU11に出力する。
【0024】
<印刷装置の構成>
次に、図3を参照して、ラベルプリンタ20の機能構成について説明する。図3は、ラベルプリンタ20の機能構成を示すブロック図である。
【0025】
図3に示すように、ラベルプリンタ20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、通信部25と、印刷部26と、を備えている。ラベルプリンタ20の各部は、バス27を介して接続されている。
【0026】
CPU21は、ラベルプリンタ20の各部を制御するプロセッサである。CPU21は、記憶部23に記憶されている各種プログラムのうち指定されたプログラムを読み出してRAM22に展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0027】
RAM22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0028】
記憶部23は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROMなどにより構成される。記憶部23には、CPU21で実行される各種のプログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータ等が記憶されている。
【0029】
操作部24は、電源キー(図示省略)、カットキー(図示省略)等を有する。操作部24は、ユーザからの各キーの押下の操作入力を受け付け、その操作入力に基づく操作信号をCPU21に出力する。
【0030】
通信部25は、無線LAN通信用のアンテナ、変復調回路、信号処理回路などを有する。通信部25は、直接又はアクセスポイントを介してPC10と無線LAN通信を行う。
【0031】
印刷部26は、いずれも図示を省略するが、サーマルヘッド、プラテンローラ、カッター、テープアダプタ、駆動部等を有し、CPU21の制御に従い、テープに印刷を行う。そして、印刷部26は、CPU21の制御に従い、印刷されたテープを上記のカッターでカットする。
【0032】
<印刷システムの動作>
≪ソフトウェア更新制御処理≫
次に、図4を参照して、印刷システム1の動作について説明する。図4は、PC10により実行されるソフトウェア更新制御処理の制御手順を示すフローチャートである。このソフトウェア更新制御処理は、例えば、ラベルプリンタ20に印刷させる印刷データの生成等に関するソフトウェアの更新を対象とした処理であって、PC10が起動されたことを契機として開始されるようになっている。
【0033】
図4に示すように、ソフトウェア更新制御処理が開始されると、まず、PC10のCPU11は、更新案内非表示フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS1)。更新案内非表示フラグとは、後述の更新案内画面41(図5参照)を表示部15に表示しないというユーザによる要求がなされているか否かを判別するためのフラグである。
【0034】
ステップS1において、更新案内非表示フラグがONに設定されていると判定された場合(ステップS1;YES)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0035】
また、ステップS1において、更新案内非表示フラグがONに設定されていないと判定された場合(ステップS1;NO)、CPU11は、ソフトウェアの更新があるか否かを判定する(ステップS2)。
【0036】
ステップS2において、ソフトウェアの更新がないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0037】
また、ステップS2において、ソフトウェアの更新があると判定された場合(ステップS2;YES)、CPU11は、この更新によってサポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用しているか否かを判定する(ステップS3)。
【0038】
ステップS3において、サポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用していると判定された場合(ステップS3;YES)、CPU11は、表示部15に更新案内画面41を表示する(ステップS4)。
【0039】
図5は、更新案内画面41の例を示す図である。
図5に示すように、更新案内画面41には、ソフトウェアを更新するか否かについての質問(例えば“ソフトウェアに新しいバージョンがあります。最新の情報に更新しますか?”)が表示されている。また、更新案内画面41には、次回から当該更新案内画面41を表示部15に表示させないようにするか否かをユーザに選択させるためのチェックボックス411が設けられている。このチェックボックス411にチェックを入れる操作がユーザによりなされると、上述の更新案内非表示フラグがONに設定されるようになっている。また、更新案内画面41には、NOボタン412及びYESボタン413が設けられている。NOボタン412の押下操作がユーザによりなされると、ソフトウェアの更新が行われないようにすることができる。一方、YESボタン413の押下操作がユーザによりなされると、ソフトウェアの更新が行われるようになっている。
【0040】
図4に示すソフトウェア更新制御処理の制御手順の説明に戻り、ステップS4で表示部15に更新案内画面41が表示された後、CPU11は、更新案内を表示しない旨の指示操作、すなわちチェックボックス411にチェックを入れる操作がなされたか否かを判定する(ステップS5)。
【0041】
ステップS5において、更新案内を表示しない旨の指示操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU11は、更新案内非表示フラグをONに設定する(ステップS6)。そして、CPU11は、処理をステップS7に進める。
【0042】
また、ステップS5において、更新案内を表示しない旨の指示操作がなされていないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU11は、ステップS6をスキップして、つまり、更新案内非表示フラグはOFFの状態のまま、処理をステップS7に進める。
【0043】
次いで、CPU11は、ソフトウェアの更新を指示する操作、すなわちYESボタン413の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS7)。
【0044】
ステップS7において、ソフトウェアの更新を指示する操作がなされたと判定された場合(ステップS7;YES)、CPU11は、当該ソフトウェアの更新処理を実行する(ステップS8)。そして、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0045】
また、ステップS7において、ソフトウェアの更新を指示する操作がなされていない、すなわちNOボタン412の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS7;NO)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0046】
また、ステップS3において、サポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用していないと判定された場合(ステップS3;NO)、CPU11は、処理をステップS8に進め、それ以降の処理を行う。
【0047】
≪使用機種管理テーブル生成処理≫
次に、図6を参照して、PC10により実行される使用機種管理テーブル生成処理について説明する。図6は、使用機種管理テーブル生成処理の制御手順を示すフローチャートである。この使用機種管理テーブル生成処理は、例えば、PC10において上述のソフトウェアが初めて起動されたことを契機として開始されるようになっている。
【0048】
図6に示すように、使用機種管理テーブル生成処理が開始されると、まず、PC10のCPU11は、変数の最大値(max)を10に設定する(ステップS101)。
【0049】
次いで、CPU11は、ユーザが使用したラベルプリンタの機種名を記録するための配列変数P[max]と、ユーザが使用したラベルプリンタの使用日時を記録するための配列変数T[max]を設定する(ステップS102)。そして、CPU11は、使用機種管理テーブル生成処理を終了する。生成された使用機種管理テーブルは、記憶部13に記憶される。
【0050】
≪使用機種管理処理≫
次に、図7を参照して、PC10により実行される使用機種管理処理について説明する。図7は、使用機種管理処理の制御手順を示すフローチャートである。この使用機種管理処理は、例えば、PC10からラベルプリンタ(例えば、ラベルプリンタ20)に対して印刷指示がなされたことを契機として開始されるようになっている。
【0051】
図7に示すように、使用機種管理処理が開始されると、PC10のCPU11は、上記の印刷指示を行ったラベルプリンタにおいて印刷が正常に終了したか否かを判定する(ステップS111)。
【0052】
ステップS111において、印刷が正常に終了しなかったと判定された場合(ステップS111;NO)、CPU11は、使用機種管理処理を終了する。
【0053】
また、ステップS111において、印刷が正常に終了したと判定された場合(ステップS111;YES)、CPU11は、変数iに0を代入する(ステップS112)。
【0054】
次いで、CPU11は、上述した使用機種管理テーブルの配列変数P[i]に記憶されている機種名が今回使用した機種の機種名と一致するか否かを判定する(ステップS113)。
【0055】
ステップS113において、使用機種管理テーブルの配列変数P[i]に記憶されている機種名が今回使用したラベルプリンタの機種名と一致しないと判定された場合(ステップS113;NO)、CPU11は、変数iを1インクリメントする(ステップS114)。
【0056】
次いで、CPU11は、ステップS114で1インクリメントされた変数iが最大値(max)よりも小さいか否かを判定する(ステップS115)。
【0057】
ステップS115において、ステップS114で1インクリメントされた変数iが最大値(max)よりも小さいと判定された場合(ステップS115;YES)、CPU11は、処理をステップS113に戻し、それ以降の処理を繰り返し行う。
【0058】
また、ステップS115において、ステップS114で1インクリメントされた変数iが最大値(max)よりも小さくないと判定された場合(ステップS115;NO)、CPU11は、変数iを1デクリメントする(ステップS116)。
【0059】
次いで、CPU11は、変数iが0であるか否かを判定する(ステップS117)。
【0060】
ステップS117において、変数iが0ではないと判定された場合(ステップS117;NO)、CPU11は、使用機種管理テーブルの配列変数P[i]の情報(機種名)を配列変数P[i-1]にシフトさせるとともに、配列変数T[i]の情報(使用日時)を配列変数T[i-1]にシフトさせる(ステップS118)。そして、CPU11は、処理をステップS116に戻し、それ以降の処理を行う。
【0061】
また、ステップS117において、変数iが0であると判定された場合(ステップS117;YES)、CPU11は、使用機種管理テーブルの配列変数P[i](=P[0])に今回使用したラベルプリンタの機種名を記憶するとともに、配列変数T[i](=T[0])に現在日時(使用日時)を記憶する(ステップS119)。したがって、例えば、ステップS115において、ステップS114で1インクリメントされた変数iが最大値(max)よりも小さくない、すなわち使用機種管理テーブルに今回使用したラベルプリンタの機種名が記憶されていなかった場合(ステップS115;NO)、今回使用したラベルプリンタの機種名が先頭である配列変数P[0]に記憶されるとともに、使用日時が先頭である配列変数T[0]に記憶され、それまで配列変数P[0]、[1]…、配列変数T[0]、[1]…に記憶されていた機種名、使用日時の各情報が後ろにシフトされることとなる(最後の配列変数に記憶されていた機種名、使用日時の情報は消去される)。そして、CPU11は、使用機種管理処理を終了する。
【0062】
また、ステップS113において、使用機種管理テーブルの配列変数P[i]に記憶されている機種名が今回使用したラベルプリンタの機種名と一致すると判定された場合(ステップS113;YES)、CPU11は、処理をステップS117に進め、それ以降の処理を行う。
【0063】
このように、図7で示した使用機種管理処理を実行することによって、ラベルプリンタの使用履歴が分かるようになる。これにより、上述したソフトウェア更新制御処理(図4参照)のステップS3でサポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用しているか否かを判定する際の当該ラベルプリンタが、直近で使用されたラベルプリンタを判定対象としている場合、使用機種管理テーブルの配列変数P[0]に記憶されている機種名のラベルプリンタをチェックすればよいこととなる。また、例えば、直近で使用された3機種のラベルプリンタを判定対象としている場合、使用機種管理テーブルの配列変数P[0]~P[2]に記憶されている各機種名のラベルプリンタをチェックすればよいこととなる。また、例えば、直近1か月以内に使用されたラベルプリンタを判定対象としている場合、使用機種管理テーブルの配列変数Tに記憶されている使用日時が直近1か月以内であるラベルプリンタをチェックすればよいこととなる。
【0064】
なお、使用機種管理処理は、上記のものに限れず、図8に示す使用機種管理処理を実行するようにしてもよい。この使用機種管理処理では、直近で使用した10回分(機種名の重複を問わない)のラベルプリンタの使用履歴が使用機種管理テーブルに記憶されるようになっている。つまり、この使用機種管理処理では、例えば、直近の10回で使用したラベルプリンタがいずれもラベルプリンタ20である場合、使用機種管理テーブルの配列変数P[0]~[9]にはラベルプリンタ20の機種名が記憶され、配列変数P[0]~[9]には当該ラベルプリンタ20が使用された使用日時が記憶されるようになっている。
【0065】
図8は、使用機種管理処理の制御手順を示すフローチャートである。図8に示す使用機種管理処理では、図7で示した使用機種管理処理と同様の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付している。
【0066】
図8に示すように、使用機種管理処理が開始されると、まず、CPU11は、印刷指示を行ったラベルプリンタにおいて印刷が正常に終了したか否かを判定する(ステップS111)。
【0067】
ステップS111において、印刷が正常に終了しなかったと判定された場合(ステップS111;NO)、CPU11は、使用機種管理処理を終了する。
【0068】
また、ステップS111において、印刷が正常に終了したと判定された場合(ステップS111;YES)、CPU11は、変数iをmax(=10)にする(ステップS212)。
【0069】
次いで、CPU11は、変数iを1デクリメントする(ステップS116)。
【0070】
次いで、CPU11は、変数iが0であるか否かを判定する(ステップS117)。
【0071】
ステップS117において、変数iが0ではないと判定された場合(ステップS117;NO)、CPU11は、使用機種管理テーブルの配列変数P[i]の情報(機種名)を配列変数P[i-1]にシフトさせるとともに、配列変数T[i]の情報(使用日時)を配列変数T[i-1]にシフトさせる(ステップS118)。そして、CPU11は、処理をステップS116に戻し、それ以降の処理を行う。
【0072】
また、ステップS117において、変数iが0であると判定された場合(ステップS117;YES)、CPU11は、使用機種管理テーブルの配列変数P[i](=P[0])に今回使用したラベルプリンタの機種名を記憶するとともに、配列変数T[i](=T[0])に現在日時(使用日時)を記憶する(ステップS119)。したがって、今回使用したラベルプリンタの機種名が先頭である配列変数P[0]に記憶されるとともに、使用日時が先頭である配列変数T[0]に記憶され、それまで配列変数P[0]、[1]…、配列変数T[0]、[1]…に記憶されていた機種名、使用日時の各情報が後ろにシフトされることとなる(最後の配列変数に記憶されていた機種名、使用日時の情報は消去される)。そして、CPU11は、使用機種管理処理を終了する。
【0073】
このように、図8で示した使用機種管理処理を実行することによって、ラベルプリンタの使用履歴が分かるようになる。これにより、上述したソフトウェア更新制御処理(図4参照)のステップS3でサポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用しているか否かを判定する際の当該ラベルプリンタが、例えば、直近の3回で使用されたラベルプリンタを判定対象としている場合、使用機種管理テーブルの配列変数P[0]~P[2]に記憶されている各機種名のラベルプリンタをチェックすればよいこととなる。
【0074】
以上のように、本実施形態によれば、PC10のCPU11は、直近に接続した少なくとも1つのラベルプリンタ(外部機器)を対象として、ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定し、対象外機種が存在すると判定された場合、当該ソフトウェアの更新を保留する。
したがって、PC10によれば、ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在すると判定された場合、当該ソフトウェアの更新を保留するので、ソフトウェアの更新によってそれまで使用できたラベルプリンタが使用できなくなることを防ぐことができる。
【0075】
また、CPU11は、ソフトウェアの更新を保留した場合、表示部15に更新案内画面41を表示させて、当該ソフトウェアを更新するか否かの選択操作を受け付け、当該ソフトウェアを更新する旨の選択操作(YESボタン413の押下操作)が受け付けられた場合、当該ソフトウェアを更新する。
したがって、PC10によれば、ソフトウェアの更新を保留した場合、当該ソフトウェアを更新するか否かの判断をユーザに行わせることができるので、ユーザの意志に反して当該ソフトウェアの更新が行われることを防ぐことができる。
【0076】
また、CPU11は、対象外機種が存在しないと判定された場合、ソフトウェアを更新する。
したがって、PC10によれば、対象外機種が存在しないと判定された場合、ソフトウェアが自動的に更新されることとなるので、当該ソフトウェアの更新を簡便にすることができる。
【0077】
また、CPU11は、更新案内画面41において、ソフトウェアを更新するか否かの選択操作(NOボタン412の押下操作又はYESボタン413の押下操作)の受け付けを継続するか否かの選択操作(チェックボックス411の操作)を受け付け、当該選択操作の受け付けを継続しない旨の選択操作(チェックボックス411にチェックを入れる操作)が受け付けられた場合、当該ソフトウェアを更新しない。
したがって、PC10によれば、ソフトウェアの更新を望んでいないユーザに対しては更新案内画面41が表示されないようにすることができるので、PC10を起動する度に当該更新案内画面41が表示される煩わしさを解消することができる。
【0078】
[実施形態2]
次に、実施形態2のPC10について説明する。実施形態2のPC10では、ソフトウェアを更新する際に、当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在する場合、当該ソフトウェアの更新を行わず、対象外機種が存在しない場合、表示部15に更新案内画面41を表示して、ソフトウェアを更新するか否かの選択操作をユーザに行わせることを特徴としている。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0079】
≪ソフトウェア更新制御処理≫
図9は、実施形態2のPC10により実行されるソフトウェア更新制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0080】
図9に示すように、ソフトウェア更新制御処理が開始されると、まず、PC10のCPU11は、更新案内非表示フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS1)。
【0081】
ステップS1において、更新案内非表示フラグがONに設定されていると判定された場合(ステップS1;YES)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0082】
また、ステップS1において、更新案内非表示フラグがONに設定されていないと判定された場合(ステップS1;NO)、CPU11は、ソフトウェアの更新があるか否かを判定する(ステップS2)。
【0083】
ステップS2において、ソフトウェアの更新がないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0084】
また、ステップS2において、ソフトウェアの更新があると判定された場合(ステップS2;YES)、CPU11は、この更新によってサポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用しているか否かを判定する(ステップS13)。
【0085】
ステップS13において、サポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用していると判定された場合(ステップS13;YES)、CPU11は、ソフトウェアの更新処理(ステップS8)は行わずに、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0086】
また、ステップS13において、サポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用していないと判定された場合(ステップS13;NO)、CPU11は、表示部15に更新案内画面41を表示する(ステップS4)。
【0087】
次いで、CPU11は、更新案内画面41において、更新案内を表示しない旨の指示操作、すなわちチェックボックス411にチェックを入れる操作がなされたか否かを判定する(ステップS5)。
【0088】
ステップS5において、更新案内を表示しない旨の指示操作がなされたと判定された場合(ステップS5;YES)、CPU11は、更新案内非表示フラグをONに設定する(ステップS6)。そして、CPU11は、処理をステップS7に進める。
【0089】
また、ステップS5において、更新案内を表示しない旨の指示操作がなされていないと判定された場合(ステップS5;NO)、CPU11は、ステップS6をスキップして、つまり、更新案内非表示フラグはOFFの状態のまま、処理をステップS7に進める。
【0090】
次いで、CPU11は、ソフトウェアの更新を指示する操作、すなわちYESボタン413の押下操作がなされたか否かを判定する(ステップS7)。
【0091】
ステップS7において、ソフトウェアの更新を指示する操作がなされたと判定された場合(ステップS7;YES)、CPU11は、当該ソフトウェアの更新処理を実行する(ステップS8)。そして、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0092】
また、ステップS7において、ソフトウェアの更新を指示する操作がなされていない、すなわちNOボタン412の押下操作がなされたと判定された場合(ステップS7;NO)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0093】
以上のように、本実施形態によれば、PC10のCPU11は、直近に接続した少なくとも1つのラベルプリンタ(外部機器)を対象として、ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定し、対象外機種が存在すると判定された場合、当該ソフトウェアを更新しない。
したがって、PC10によれば、ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在すると判定された場合、当該ソフトウェアを更新しないので、ソフトウェアの更新によってそれまで使用できたラベルプリンタが使用できなくなることを防ぐことができる。
【0094】
また、CPU11は、ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在しないと判定された場合、表示部15に更新案内画面41を表示させて、当該ソフトウェアを更新するか否かの選択操作を受け付け、当該ソフトウェアを更新する旨の選択操作(YESボタン413の押下操作)が受け付けられた場合、当該ソフトウェアを更新する。
したがって、PC10によれば、ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在しないと判定された場合、当該ソフトウェアを更新するか否かの判断をユーザに行わせることができるので、ユーザの意志に反して当該ソフトウェアの更新が行われることを防ぐことができる。
【0095】
[実施形態3]
次に、実施形態3のPC10について説明する。実施形態3のPC10では、ソフトウェアを更新する際に、当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在する場合、当該ソフトウェアの更新を行わず、対象外機種が存在しない場合、当該ソフトウェアの更新を自動的に行うことを特徴としている。なお、実施形態1、2と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0096】
≪ソフトウェア更新制御処理≫
図10は、実施形態3のPC10により実行されるソフトウェア更新制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
【0097】
図10に示すように、ソフトウェア更新制御処理が開始されると、まず、PC10のCPU11は、自動更新フラグがONに設定されているか否かを判定する(ステップS21)。自動更新フラグとは、ソフトウェアの自動更新を行うか否かを判別するためのフラグである。この自動更新フラグのON・OFFの設定は、PC10の所定の設定画面(図示省略)において行うことが可能となっている。
【0098】
ステップS21において、自動更新フラグがONに設定されていない、すなわちOFFに設定されていると判定された場合(ステップS21;NO)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0099】
また、ステップS21において、自動更新フラグがONに設定されていると判定された場合(ステップS21;YES)、CPU11は、ソフトウェアの更新があるか否かを判定する(ステップS2)。
【0100】
ステップS2において、ソフトウェアの更新がないと判定された場合(ステップS2;NO)、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0101】
また、ステップS2において、ソフトウェアの更新があると判定された場合(ステップS2;YES)、CPU11は、この更新によってサポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用しているか否かを判定する(ステップS13)。
【0102】
ステップS13において、サポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用していると判定された場合(ステップS13;YES)、CPU11は、ソフトウェアの更新処理(ステップS8)は行わずに、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0103】
また、ステップS13において、サポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用していないと判定された場合(ステップS13;NO)、CPU11は、ソフトウェアの更新処理を実行する(ステップS8)。そして、CPU11は、ソフトウェア更新制御処理を終了する。
【0104】
以上のように、本実施形態によれば、PC10のCPU11は、直近に接続した少なくとも1つのラベルプリンタ(外部機器)を対象として、ソフトウェアを更新した場合に当該ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在するか否かを判定し、対象外機種が存在すると判定された場合、当該ソフトウェアを更新しない。
したがって、PC10によれば、ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在すると判定された場合、当該ソフトウェアを更新しないので、ソフトウェアの更新によってそれまで使用できたラベルプリンタが使用できなくなることを防ぐことができる。
【0105】
また、CPU11は、ソフトウェアの適用対象外となる対象外機種が存在しないと判定された場合、当該ソフトウェアを更新する。
したがって、PC10によれば、対象外機種が存在しないと判定された場合、ソフトウェアが自動的に更新されることとなるので、当該ソフトウェアの更新を簡便にすることができる。
【0106】
なお、以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形が可能であることは言うまでもない。
【0107】
例えば、上記実施形態では、ソフトウェア更新制御処理(図4図9図10)のステップS3(ステップS13)において、ソフトウェアの更新によってサポート対象外となる機種のラベルプリンタをユーザが使用しているか否かを判定するようにしているが、例えば、ソフトウェアの更新によってサポート対象外となる機能をユーザが使用しているか否かを判定するようにしてもよい。かかる場合、使用機種管理テーブル生成処理(図6参照)の代わりに使用機能管理テーブル生成処理を行うようにする。また、使用機種管理処理(図7図8参照)の代わりに使用機能管理処理を行うようにする。
【0108】
また、上記した実施形態では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部13を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の情報記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0109】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲をその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0110】
1 印刷システム
10 PC
11 CPU
12 RAM
13 記憶部
14 操作部
15 表示部
16 通信部
17 計時部
20 ラベルプリンタ
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
24 操作部
25 通信部
26 印刷部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10