(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024088935
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】推奨システム、推奨方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/01 20230101AFI20240626BHJP
【FI】
G06Q30/01
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022203986
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】清水 克哉
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】 利用者に適した商品を推奨することを可能とする。
【解決手段】
推奨システムは、分析部と、特定部と、出力制御部とを備える。分析部は、利用者の肌の経時変化を分析する。特定部は、利用者の肌の経時変化と、利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、利用者への推奨商品を特定する。出力制御部は、特定された推奨商品を通知する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の肌の経時変化を分析する分析手段と、
前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定する特定手段と、
特定された前記推奨商品を通知する出力制御手段と、
を備える推奨システム。
【請求項2】
前記特定手段は、前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者の購買履歴に含まれる商品の前記利用者による利用の良否を判定し、
前記出力制御手段は、前記良否の判定結果を通知する、
請求項1に記載の推奨システム。
【請求項3】
前記特定手段は、前記商品の利用が良と判定された場合に、前記商品を前記推奨商品として特定する、
請求項2に記載の推奨システム。
【請求項4】
前記推奨商品の特典を決定する決定手段、
を備え、
前記出力制御手段は、決定された前記特典を通知する、
請求項2に記載の推奨システム。
【請求項5】
前記他の人は、前記商品と異なる商品を使っている人である、
請求項2に記載の推奨システム。
【請求項6】
前記特定手段は、前記商品の利用が否と判定された場合に、前記他の人が使用している商品を前記推奨商品として特定する、
請求項5に記載の推奨システム。
【請求項7】
前記他の人は、前記商品を使っている人である、
請求項2に記載の推奨システム。
【請求項8】
前記他の人は、前記利用者と属性が同じ人であり、
前記属性は、前記利用者の性別、年齢、年代、職業、居住地、居住形態、家族構成、健康状態、および肌の悩みの少なくともいずれかである、
請求項1から7のいずれかに記載の推奨システム。
【請求項9】
利用者の肌の経時変化を分析し、
前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定し、
特定された前記推奨商品を通知する、
推奨方法。
【請求項10】
コンピュータに、
利用者の肌の経時変化を分析し、
前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定し、
特定された前記推奨商品を通知する、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、推奨システムなどに関する。
【背景技術】
【0002】
肌を診断する技術がある。例えば、特許文献1には、利用者が使用している化粧品または使用するかも知れない化粧品を使用している他の利用者のうち、利用者と同じ肌タイプの他の利用者の肌の診断結果を表示する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、利用者は、化粧品等の多数の商品からどの商品を使用するのが良いかが分からない場合がある。
【0005】
本開示の目的の一例は、利用者に適した商品を推奨することを可能とする推奨システムなどを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様における推奨システムは、利用者の肌の経時変化を分析する分析手段と、前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定する特定手段と、特定された前記推奨商品を通知する出力制御手段と、を備える。
【0007】
本開示の一態様における推奨方法は、利用者の肌の経時変化を分析し、前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定し、特定された前記推奨商品を通知する。
【0008】
本開示の一態様におけるプログラムは、コンピュータに、利用者の肌の経時変化を分析し、前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定し、特定された前記推奨商品を通知する、処理を実行させる。
【0009】
各プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に記憶されていてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、利用者に適した商品を推奨することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施の形態1にかかる推奨システムの一構成例を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1にかかる推奨システムの一動作例を示すフローチャートである。
【
図3】推奨システムと端末装置との接続例を示す説明図である。
【
図4】実施の形態2にかかる推奨システムの一構成例を示すブロック図である。
【
図5】肌の悩みの選択を受け付ける例を示す説明図である。
【
図6】現在の肌の画像データが取得される例を示す説明図である。
【
図8】現在使用中の商品が推奨される例を示す説明図である。
【
図9】現在使用中の商品以外の商品が推奨される例を示す説明図である。
【
図10】実施の形態2にかかる推奨システムの一動作例を示すフローチャートである。
【
図11】コンピュータのハードウェア構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を参照して、本開示にかかる推奨システム、推奨方法、プログラム、およびプログラムを記録する非一時的な記録媒体の実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、開示の技術を限定するものではない。
【0013】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1では、推奨システムの基本機能について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる推奨システムの一構成例を示すブロック図である。推奨システム10は、分析部101と、特定部102と、出力制御部103と、を備える。
【0014】
分析部101は、時系列の肌の状態を表す情報に基づいて、利用者の肌の経時変化を分析する。肌は、身体の一部の肌であればよく、顔の肌、頭の肌、手の肌、腕の肌、脚の肌など特に限定されない。肌の状態を表す情報は、肌を表す情報そのものであってもよいし、肌を表す情報から特定された肌の状態を表す情報であってもよい。肌を表す情報は、例えば、肌が撮影された画像データであってもよいし、肌が計測された計測データであってもよい。例えば、経時変化の分析対象の肌の状態は、肌のしみ、しわ、にきび、赤み、ほうれい線、透明感、はり、うるおい、脂分、くま、薄毛などでの肌の悩みであってもよい。分析対象の肌の悩みは、利用者によって指定されてもよいし、利用者の肌の状態に関する過去の分析結果に基づいて決定されてもよいし、利用者が使用している商品の効果に基づいて決定されてもよい。商品は、化粧品などである。利用者が使用している商品は、後述するように、購買履歴に含まれる商品であってもよい。
【0015】
具体的に、例えば、分析対象の肌の悩みがにきびである場合、分析部101は、にきびの数の増減、各にきびの状態の変化などを経時変化として分析すればよい。
【0016】
特定部102は、利用者の肌の経時変化と、利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、利用者への推奨商品を特定する。各経時変化の期間は、特に限定されない。利用者の肌の経時変化の期間と、利用者以外の他の人の肌の経時変化の期間は、同じまたは略同じであればよい。他の人は、例えば、利用者と属性が同じ利用者であってもよい。ここでの属性は、利用者の性別、年齢、年代、職業、居住地、居住形態、家族構成、健康状態、および肌の悩みの少なくともいずれかである。職業は、具体的な職種に限らず、オフィスワーク、屋内での仕事、屋外での仕事などであってもよい。健康状態とは、ライフスタイル、運動、睡眠時間などである。ここでの肌の悩みは、利用者によって指定されてもよいし、利用者の過去の分析結果に基づいて決定されてもよい。
【0017】
また、他の人は、利用者が使用している商品と同じ商品を使用している人であってもよい。また、他の人は、利用者が使用している商品を使用していない人であってもよい。
【0018】
特定部102による具体的な推奨商品の特定方法は、実施の形態2を用いて詳細に説明する。
【0019】
出力制御部103は、特定された推奨商品を通知する。ここで、出力制御部103は、利用者である顧客に推奨商品の情報を通知してもよいし、店舗の店員に推奨商品の情報を通知してもよい。具体的に、例えば、出力制御部103は、端末装置に、推奨商品の情報を表示させてもよい。推奨商品の情報は、例えば、推奨商品の名称、価格、画像、効果、ターゲットの年齢層など特に限定されない。
【0020】
(フローチャート)
図2は、実施の形態1にかかる推奨システム10の一動作例を示すフローチャートである。分析部101は、利用者の肌の経時変化を分析する(ステップS101)。特定部102は、利用者の肌の経時変化と、利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、利用者への推奨商品を特定する(ステップS102)。そして、出力制御部103は、特定された推奨商品を通知し(ステップS103)、推奨システム10は、処理を終了する。
【0021】
以上、実施の形態1において、推奨システム10は、利用者の肌の経時変化と、利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、利用者への推奨商品を特定し、特定された推奨商品を通知する。これにより、利用者に適した商品を推奨することを可能とする。
【0022】
(実施の形態2)
つぎに、実施の形態2について図面を参照して詳細に説明する。実施の形態2では、経時変化の比較対象として、同じ商品を利用している利用者と違う商品を利用している利用者とを例に挙げて、より詳細に推奨商品を特定する例を説明する。以下、本実施の形態2の説明が不明確にならない範囲で、前述の説明と重複する内容については説明を省略する。
【0023】
図3は、推奨システムと端末装置との接続例を示す説明図である。例えば、推奨システム20は、端末装置21を介して、利用者の操作を受け付けたり、利用者に情報を提示したりする。端末装置21は、例えば、推奨システム20からの情報を表示可能であったり、推奨システム20へ情報を送信するアプリケーションプログラムが予めインストールされていてもよい。
【0024】
例えば、推奨システム20は、端末装置21と通信ネットワークNTを介して接続される。端末装置21は、利用者の端末装置であってもよいし、店舗の端末装置であってもよい。端末装置21の種類は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット型の装置など特に限定されない。
【0025】
図4は、実施の形態2にかかる推奨システム20の一構成例を示すブロック図である。推奨システム20は、分析部201と、特定部202と、出力制御部203と、取得部204と、決定部205と、受付部206と、を備える。推奨システム20は、実施の形態1にかかる推奨システム20に、取得部204と、決定部205と、受付部206が追加される。分析部201は、実施の形態1にかかる分析部101の基本機能を有する。特定部202は、実施の形態1にかかる特定部102の基本機能を有する。出力制御部203は、実施の形態1にかかる出力制御部103の基本機能を有する。
【0026】
また、推奨システム20は、分析結果DB2001と、購買履歴DB2002と、属性DB2003と、商品DB2004とを有する。
【0027】
分析結果DB2001は、利用者別に、過去の肌の状態を表す情報である分析結果を記憶する。例えば、分析結果DB2001は、利用者識別情報と、過去の肌の状態を表す情報と、を対応付けて記憶する。利用者識別情報は、利用者を識別可能であれば特に限定されない。過去の肌の状態を表す情報である分析結果は、時系列に複数の分析結果であってもよい。また、例えば、分析結果DB2001は、利用者別に、肌の経時変化の分析結果を記憶してもよい。例えば、分析結果DB2001は、利用者識別情報と、過去の肌の経時変化の分析結果と、を対応付けて記憶する。
【0028】
購買履歴DB2002は、利用者別に、購買履歴を記憶する。例えば、購買履歴DB2002は、利用者識別情報と、購買履歴と、を対応付けて記憶する。購買履歴は、例えば、利用者が過去に購買した商品を識別する商品識別情報、購買数量、購買日時、購買価格などを記憶する。商品識別情報は、商品コードや商品名などのように商品を識別可能であれば、特に限定されない。
【0029】
属性DB2003は、利用者別に、利用者の属性を記憶する。例えば、属性DB2003は、利用者識別情報と、利用者の属性を表す属性情報と、を対応付けて記憶する。属性は、実施の形態1で説明した通りである。
【0030】
商品DB2004は、商品別に、商品情報を記憶する。商品DB2004は、商品識別情報と商品情報とを対応付けて記憶する。商品情報は、例えば、商品の名称、商品の価格、商品の効果や効能、商品のターゲット層、容量、使用方法、プロモーション用の動画データや画像データ、販売状況などである。販売状況は、例えば、販売数、店舗における売れ筋のランキングなどであってもよい。商品情報は、そのほか、推奨商品を決定するための情報であってもよい。ターゲット層は、商品の購買が推奨される年代、性別などである。使用方法は、使用量や使用頻度などの情報である。使用量は、1回当たりの使用量などの情報である。使用頻度は、1日何回使用するかなどの情報である。例えば、使用方法は、何回分、何日分などの情報であってもよい。
【0031】
ここで、今回対象となる利用者を分析対象利用者と呼び、分析対象利用者の比較対象となる利用者を比較対象利用者とも呼ぶ。
【0032】
受付部206は、分析対象利用者からの各種情報を受け付ける。受付部206は、例えば、端末操作を介した分析対象利用者の操作の入力を受け付ける。例えば、受付部206は、肌の悩みを受け付ける。例えば、受付部206によって受け付けた肌の悩みは、分析対象の肌の悩みであってもよいし、経時変化の比較対象となる属性であってもよい。
【0033】
図5は、肌の悩みの選択を受け付ける例を示す説明図である。
図5において、出力制御部203は、端末装置21に、各肌の悩みを選択可能な画面を表示させる。画面には、肌の悩み別に、肌の悩みを選択可能なチェックボックスと、登録ボタンとを有する。
【0034】
図5において、しみのチェックボックスとくまのチェックボックスとうるおいのチェックボックスとにチェックが付いている。登録ボタンが押下されると、受付部206は、チェックボックスにチェックが付いている肌の悩みを受け付ける。
【0035】
例えば、分析部201による経時変化の分析の際に、現在の肌の状態が用いられてもよい。そこで、取得部204は、現在の肌を表す情報を取得する。肌を表す情報は、実施の形態1で説明したように、画像データであってもよいし、計測機器によって計測された計測データであってもよい。計測データは、例えば、水分量を表すデータであってもよいし、特に限定されない。例えば、取得方法として、取得部204は、肌の分析機器から現在の肌を表す情報を取得してもよい。また、他の取得方法として、取得部204は、例えば、撮像装置から撮像された現在の肌の画像データを肌を表す情報として取得してもよい。ここでは、肌を表す情報として、肌の画像データを例に挙げて説明する。
【0036】
図6は、現在の肌の画像データが取得される例を示す説明図である。端末装置21に備えられた撮像装置が、分析対象利用者の顔を撮像する。端末装置21は、撮像された顔の画像データを推奨システム20へ送信する。取得部204は、現在の顔の画像データを受信する。
【0037】
つぎに、分析部201は、時系列の肌の状態を表す情報に基づいて、肌の経時変化を分析する。具体的に、例えば、まず、分析部201は、現在の肌を表す情報に基づいて、現在の肌の状態を分析する。分析対象の肌の状態は、前述のように受け付けた肌の悩みであってもよいし、特に限定されない。具体的な分析方法は、既存の技術が用いられればよい。そして、分析部201は、過去の肌の状態を表す情報と、今回の肌の状態を表す情報とに基づいて、肌の経時変化を分析する。なお、例えば、分析部201は、過去の肌の状態を表す情報である過去の分析結果は、分析結果DB2001から分析対象利用者の利用者識別情報に対応付けられた分析結果を取得すればよい。
【0038】
図7は、経時変化の概念例を示す説明図である。例えば、分析部201は、0日目の画像データによる肌の状態の分析結果、2週間後の画像データによる肌の状態の分析結果、1か月目の画像データによる肌の状態の分析結果、2か月目の画像データによる肌の状態の分析結果の経時変化を分析する。ここで、2か月目の画像データが、現在の肌の画像データであるとする。例えば、分析対象利用者が最初に画像データを撮影した日を0日目としてもよいし、分析対象利用者が指定した日を0日目としてもよい。また、分析対象利用者が現在使用している商品を使う直前に画像データを撮影した日を0日目としてもよい。
【0039】
例えば、肌の悩みがニキビの場合、分析部201は、時系列に、にきびの数の増減を分析してもよい。例えば、肌の悩みがしみの場合、分析部201は、時系列に、しみの数の増減、しみの濃さの変化、しみの大きさの変化、および顔に占めるしみの割合の変化の少なくともいずれかを分析してもよい。例えば、肌の悩みがしわである場合、分析部201は、時系列に、しわの数の増減、しわの濃さの変化、およびしわの長さの変化の少なくともいずれかを分析してもよい。このように各肌の悩みについて、分析部201は、時系列に、肌の状態が改善しているか、悪化しているか、維持しているかなどを分析すればよい。
【0040】
特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化と、分析対象利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、分析対象利用者への推奨商品を特定する。比較対象となる他の人は、実施の形態1で説明した通りである。例えば、他の人が、分析対象利用者と属性が同じ他の分析対象利用者である場合、特定部202は、属性DB2003に含まれる分析対象利用者の属性情報と、属性DB2003に含まれる他の利用者の属性情報とを比較して、分析対象利用者の属性と同じ利用者を比較対象利用者として特定する。
【0041】
そして、具体的に、例えば、特定部202は、受け付けた肌の悩みにおいて、分析対象利用者の肌の経時変化が、比較対象利用者の肌の経時変化よりも良いか悪いかを判定してもよい。
【0042】
そして、特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化が、比較対象利用者の肌の経時変化よりも悪い場合に、その肌の悩みに効果のある商品を推奨商品として特定してもよい。ここで、特定部202は、分析対象利用者が使用している商品を推奨商品として特定することもある。現在使用している商品は、購買履歴から推定されてもよい。特定部202は、例えば、購買履歴DB2002から、分析対象利用者の利用者識別情報に対応付けられた商品を現在使用している商品として特定する。なお、特定部202は、購買履歴DB2002に含まれる商品の購買日時に基づいて、現在使用している商品を推定してもよい。例えば、特定部202は、購買履歴DB2002に含まれる商品の購買日時が、現在の日時から所定日数以内の商品を、現在使用している商品として特定すればよい。また、特定部202は、購買日時と商品DB2004に含まれる商品の使用量とに基づいて、現在使用している商品を推定してもよい。例えば、特定部202は、購買履歴DB2002に含まれる商品の購買日時から現在の日付までに商品DB2004に含まれる商品の使用方法で使用した場合において、商品の残量があるかを推定する。特定部202は、残量があると推定される商品を、現在使用している商品として特定する。
【0043】
特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化と、比較対象利用者の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、現在使用している商品の良否を判定してもよい。
【0044】
例えば、特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化が、比較対象利用者の肌の経時変化よりもよければ、現在使用している商品の利用が良であると判定する。特定部202は、現在使用している商品の利用が良である場合、現在使用している商品を推奨商品として特定する。
【0045】
一方、特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化が、比較対象利用者の肌の経時変化よりも悪ければ、現在使用している商品の利用が否であると判定する。例えば、特定部202は、現在使用している商品の利用が否である場合、商品DB2004に含まれる商品の効果および効能を用いて、現在使用している商品以外の商品であって、受け付けた肌の悩みに効果のある商品を推奨商品として特定する。例えば、特定部202は、商品DB2004に含まれる商品の販売状況を用いて、現在使用している商品以外の商品であって、販売状況が、現在使用している商品よりも良いまたは同等の商品を、推奨商品として特定してもよい。例えば、特定部202は、商品DB2004に含まれる商品の価格を用いて、受け付けた肌の悩みに効果のある商品であって、現在使用している商品よりも価格の高い商品を推奨商品として特定してもよい。
【0046】
分析対象利用者が購買可能な価格帯は、受付部206によって予め受け付けておいてもよい。例えば、特定部202は、商品DB2004に含まれる商品の価格を用いて、受け付けた肌の悩みに効果のある商品であって、受け付けた価格帯に含まれる商品であって、現在使用している商品よりも価格の高い商品を推奨商品として特定してもよい。
【0047】
ここで、特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化が、比較対象利用者の肌の経時変化と同程度である場合、現在使用している商品を推奨商品として特定してもよいし、他の商品を推奨商品として特定してもよい。
【0048】
推奨商品の特定方法は、適宜組み合わせられてもよい。
【0049】
<分析対象利用者が使用している商品と同じ商品を使用している人との比較>
前述のように、比較対象利用者が、分析対象利用者が現在使用している商品と同じ商品を使用している利用者であってもよい。現在使用している商品の推定方法は、前述の通りである。また、特定部202は、比較対象利用者についても同様に現在使用している商品を推定すればよい。そして、特定部202は、分析対象利用者が現在使用している商品と同じ商品を使用している利用者を比較対象利用者として特定する。比較対象利用者の数は、特に限定されない。
【0050】
つぎに、具体的に、例えば、特定部202は、分析部201によって分析された分析対象利用者の肌の経時変化と、分析結果DB2001に含まれる比較対象利用者の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、分析対象利用者への推奨商品を特定する。複数の比較対象利用者がいる場合、比較対象利用者の肌の経時変化は、平均や中央値などの統計的な経時変化であってもよい。例えば、特定部202は、受け付けた肌の悩みにおいて、分析対象利用者の肌の経時変化が、比較対象利用者の肌の経時変化よりも良いか悪いかを判定してもよい。
【0051】
そして、特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化が、比較対象利用者の肌の経時変化よりも悪い場合に、その肌の悩みに効果のある商品を推奨商品として特定してもよい。ここで、特定部202は、分析対象利用者が使用している商品を推奨商品として特定することもある。
【0052】
ここで、分析対象利用者の肌の経時変化が、同じ商品を使っている比較対象利用者の肌の経時変化よりも良ければ、分析対象利用者は、現在使用している商品を継続して利用することがよいことが予想される。そこで、特定部202は、現在使用している商品の利用が良であれば、現在使用している商品を推奨商品として特定してもよい。
【0053】
一方、分析対象利用者の肌の経時変化が、同じ商品を使っている比較対象利用者の肌の経時変化よりも悪ければ、分析対象利用者は、現在使用している商品以外の商品に切り替えた方がよいことが予想される。そこで、特定部202は、現在使用している商品の利用が否であれば、現在使用している商品以外の商品であって、受け付けた肌の悩みに効果のある商品を推奨商品として特定してもよい。
【0054】
また、特定部202は、学習モデルを用いて、商品の利用の良否を判定してもよい。商品を使用している複数の利用者の属性情報と、複数の利用者の肌の経時変化とに基づいて、利用者の属性に応じた経時変化が期待値以上かを判定するモデルが予め学習されていてもよい。例えば、学習モデルは、商品別に予め用意されていればよい。例えば、特定部202は、分析対象利用者が使用している商品の学習モデルに、分析対象利用者の属性情報および分析対象利用者の肌の経時変化を与える。そして、特定部202は、学習モデルによって利用者の属性に応じた経時変化が期待値以上であると判定されれば、商品の利用が良であると判定する。一方、特定部202は、学習モデルによって利用者の属性に応じた経時変化が期待値以上でないと判定されれば、商品の利用が否であると判定する。
【0055】
<分析対象利用者が使用している商品と違う商品を使用している人との比較>
さらに、比較対象利用者が、分析対象利用者が現在使用している商品と同じ商品を使用していない利用者である場合を例に挙げる。各利用者が使用している商品を特定する例は、上述の通りである。特定部202は、分析対象利用者が現在使用している商品と違う商品を使用している利用者を比較対象利用者として特定する。さらに、特定部202は、分析対象利用者が現在使用している商品の効果と効能が類似する違う商品を使用している利用者を比較対象として特定してもよい。
【0056】
分析対象利用者の肌の経時変化が、同じ商品を使っていない比較対象利用者の肌の経時変化よりも良ければ、分析対象利用者は、現在使用している商品を継続して利用することがよいことが予想される。そこで、特定部202は、現在使用している商品の利用が良であるため、現在使用している商品を推奨商品として特定してもよい。
【0057】
一方、分析対象利用者の肌の経時変化が、同じ商品を使っている比較対象利用者の肌の経時変化よりも悪ければ、分析対象利用者は、現在使用している商品以外の商品に切り替えた方がよいことが予想される。そこで、特定部202は、現在使用している商品の利用が否であるため、他の利用者が使用している商品を推奨商品として特定してもよい。
【0058】
ここで、特定部202は、現在使用している商品のコストパフォーマンスによって推奨商品を特定してもよい。例えば、特定部202は、商品DB2004に含まれる商品の価格を用いて、分析対象利用者が現在使用している商品よりも価格の高い商品を使用している利用者を比較対象利用者として特定してもよい。分析対象利用者の肌の経時変化が、分析対象利用者が使っている商品よりも高い価格の商品を使っている比較対象利用者の肌の経時変化よりも良ければ、コストパフォーマンスが高い。このため、特定部202は、現在使用している商品を推奨商品として特定する。
【0059】
一方、分析対象利用者の肌の経時変化が、分析対象利用者が使っている商品よりも高い価格の商品を使っている比較対象利用者の肌の経時変化よりも悪い場合、分析対象利用者は、価格の差が大きければ、多少の悪さも受け入れる可能性がある。一方、分析対象利用者は、価格の差が小さければ、比較対象利用者が使用している商品に切り替えたい可能性がある、そこで、特定部202は、商品の価格の差に基づいて、推奨商品を特定する。特定部202は、価格の差が閾値以上である場合、現在使用している商品を推奨商品として特定してもよい。または、特定部202は、価格の差が閾値以上である場合、商品DB2004に含まれる商品の価格および効果を用いて、現在使用している商品と同じ効果があり、価格の差が閾値未満である商品を推奨商品として特定してもよい。例えば、特定部202は、価格の差が閾値未満であれば、比較対象利用者が使用している商品を推奨商品として特定してもよい。
【0060】
また、例えば、特定部202は、商品DB2004に含まれる商品の価格を用いて、分析対象利用者が現在使用している商品よりも価格の低い商品を使用している利用者を比較対象利用者として特定してもよい。分析対象利用者の肌の経時変化が、分析対象利用者が使っている商品よりも安い価格の商品を使っている比較対象利用者の肌の経時変化よりも悪ければ、コストパフォーマンスが低い可能性がある。例えば、特定部202は、現在使用している商品の利用が否であれば、比較対象利用者が使用している商品を、推奨商品として特定する。
【0061】
分析対象利用者の肌の経時変化が、分析対象利用者が使っている商品よりも安い価格の商品を使っている比較対象利用者の肌の経時変化よりも良い場合、価格の差が小さければ、分析対象利用者は、現在使用している商品を継続して使用したい可能性がある。一方、価格の差が大きく、経時変化の差が大きくない場合、分析対象利用者は、コストパフォーマンスが低いため、商品を変えてもよい可能性がある。そこで、特定部202は、比較対象利用者が使用している商品を推奨商品として特定してもよい。
【0062】
そして、出力制御部203は、推奨商品を分析対象利用者に通知する。例えば、出力制御部203は、端末装置21に、推奨商品の商品情報を表示させる。また、現在使用している商品の良否が判定された場合、出力制御部203は、良否の判定結果を通知してもよい。
【0063】
また、特定部202は、現在使用している商品の利用の良否の判定結果として、肌の悩み別のスコアリングを行ってもよい。そして、出力制御部203は、スコアリング結果と推奨商品を分析対象利用者に通知してもよい。スコアリング結果は、単に現在の肌の分析結果を示すスコアと、過去の肌の分析結果を示すスコアとを含んでもよい。また、スコアリング結果は、改善度合いを示すスコアであってもよい。なお、特定部202は、肌の悩み別のスコアに基づいて推奨商品を特定してもよい。例えば、スコアが高いほど、肌の状態が良い場合、特定部202は、スコアが低い肌の悩みに効果のある商品を推奨商品として特定してもよい。
【0064】
出力制御部203は、商品の利用が否である場合に、スコアリング結果を表示させずに、推奨商品の商品情報を表示させてもよい。
【0065】
以上説明した特定部202による推奨商品の特定方法は、適宜組み合わせられてもよい。
【0066】
<推奨商品のクーポンを配布>
つぎに、決定部205は、推奨商品の特典を決定する。特典は、クーポンであってもよいし、試供品などであってもよい。クーポンは、値引きや割引などである。例えば、決定部205は、推奨商品が、分析対象利用者が現在使用している商品である場合、より特典の価値が高くなるように特典を決定してもよい。特典の価値が高いとは、例えば、特典の価格が高いことであってもよいし、希少性が高いことであってもよい。同じ商品を継続する利用者の特典をよくすることができる。または、例えば、決定部205は、推奨商品の価格が、分析対象利用者が現在使用している商品の価格よりも高い場合、より特典の価値が高くなるように特典を決定してもよい。これにより、より高い商品を購買してくれる可能性が高い利用者の特典をよくすることができる。
【0067】
また、決定部205は、肌の悩み別のスコアに応じた特典を決定してもよい。例えば、決定部205は、各スコアが高いほど、特典の価値が高くなるように特典を決定してもよい。例えば、特典がクーポンである場合、決定部205は、クーポンの値引き額や割引率が高くなるようにクーポンを決定してもよい。
【0068】
このように、特典の決定方法は、特に限定されず、特典の決定方法は、適宜組み合わせられてもよい。
【0069】
出力制御部203は、推奨商品および特典を通知する。例えば、出力制御部203は、端末装置21に、推奨商品の商品情報および特典を表示させる。
【0070】
図8は、現在使用中の商品が推奨される例を示す説明図である。
図8において、出力制御部203は、端末装置21に、肌の悩み別のスコアリング結果と、推奨商品として分析対象利用者が現在使用中の商品Aの画像データと、クーポンボタンと、を含む画面を表示させる。
【0071】
クーポンボタンには、商品Aのクーポンとレベリングされている。例えば、クーポンボタンが押下されると、出力制御部203は、端末装置21に、商品Aのクーポンの情報を端末装置21に表示させる。
【0072】
図9は、現在使用中の商品以外の商品が推奨される例を示す説明図である。
図8において、出力制御部203は、端末装置21に、分析対象利用者が現在使用中の商品Aと異なる推奨商品である商品Bの画像データ、価格、効果などの商品情報と、クーポンボタンと、を含む画面を表示させる。クーポンボタンには、商品Bのクーポンとラベリングされている。例えば、クーポンボタンが押下されると、出力制御部203は、端末装置21に、商品Bのクーポンの情報を端末装置21に表示させる。
【0073】
以上の例では、特定部202は、1つの推奨商品を特定する例を挙げているが、複数の推奨商品を特定してもよい。複数の推奨商品には、分析対象利用者が現在使用している商品を含んでもよい。このため、特定部202は、分析対象利用者が現在使用している商品を推奨商品として特定する場合、商品DB2004に含まれる商品の価格や効果に基づいて、他の推奨商品を特定してもよい。
【0074】
そして、複数の推奨商品が特定された場合、出力制御部203は、端末装置21に、価格順に推奨商品の商品情報を表示させてもよい。価格順とは、価格が低い順であってもよいし、価格が高い順であってもよい。価格順は、端末装置21を介した分析対象利用者の操作によって選択可能であってもよい。または、出力制御部203は、端末装置21に、効果順に推奨商品の商品情報を表示させてもよい。例えば、効果順とは、受け付けた効果が高い順であってもよい。または、効果順とは、新たに端末装置21を介した分析対象利用者の操作によって選択可能であってもよい。効果順と価格順とは組み合わせられてもよい。
【0075】
以上の例では、肌の悩みは、分析対象利用者の操作により受け付けた肌の悩みを挙げている。例えば、夏に増えやすい肌の悩み、冬に増えやすい肌の悩みが異なる場合がある。また、分析対象利用者の年齢や年代、居住地、職業によって肌の悩みは異なる。そこで、経時変化が比較される肌の悩みは、季節や時期、分析対象利用者の属性によって決定されてもよい。
【0076】
なお、操作者として、肌の分析が行われる分析対象利用者を例に挙げて説明したが、分析対象利用者と端末装置21の操作者は別であってもよい。例えば、端末装置21の操作者は、店員であってもよい。例えば、分析対象利用者は、推奨システム20を自宅等で利用してもよい。例えば、分析対象利用者が店舗に行き、分析対象利用者は、店員の操作によって、推奨システム20を利用してもよい。
【0077】
また、以上の例では、分析対象利用者が使用している商品として、分析対象利用者の購買履歴に含まれる商品を例に挙げて説明した。例えば、分析対象利用者が使用している商品は、分析対象利用者によって指定されてもよい。
【0078】
(フローチャート)
図10は、実施の形態2にかかる推奨システム20の一動作例を示すフローチャートである。受付部206は、現在の肌の悩みの選択を受け付ける(ステップS201)。取得部204は、分析対象利用者の現在の肌を表す情報を取得する(ステップS202)。ステップS201とステップS202との処理の順番は特に限定されない。
【0079】
つぎに、分析部201は、取得された現在の肌を表す情報に基づいて、現在の肌の状態を分析する(ステップS203)。そして、分析部201は、現在の肌の状態の分析結果と過去の肌の分析結果とに基づいて、分析対象利用者の肌の経時変化を分析する(ステップS204)。
【0080】
特定部202は、比較対象利用者を特定する(ステップS205)。特定部202は、分析対象利用者の肌の経時変化と、比較対象利用者の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、分析対象利用者への推奨商品を特定する(ステップS206)。そして、決定部205は、推奨商品の特典を決定する(ステップS207)。力制御部は、特定された推奨商品および特典を通知し(ステップS208)、推奨システム20は、処理を終了する。
【0081】
例えば、商品を購買した顧客がその商品の効果を確認することが難しい場合がある。また、分析対象利用者の購買履歴に含まれる商品を分析対象利用者が使用していることが予想される。実施の形態2において、推奨システム20は、分析対象利用者の肌の経時変化と、比較対象利用者の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、分析対象利用者の購買履歴に含まれる商品の利用者による利用の良否を判定し、良否の判定結果を通知してもよい。分析対象利用者は、購買した商品の効果を確認することができる。また、店舗側は、顧客に適した商品を推奨することができる。
【0082】
例えば、推奨システム20は、商品の利用が否と判定された場合に、商品と異なる商品を推奨商品として特定し、商品の利用が良と判定された場合に、商品を推奨商品として特定する。現在使用していると予測される商品が分析対象利用者に適していれば、継続的な利用を推奨することができる。一方、現在使用していると予測される商品が分析対象利用者に適していなければ、別の商品を推奨することができる。これにより、より利用者に適した商品を推奨することができる。
【0083】
また、推奨システム20は、推奨商品の特典を決定し、決定された特典を通知する。これにより、分析対象利用者の購買意欲の向上を図ることができる。
【0084】
また、比較対象利用者が、別の商品を利用している利用者である場合、推奨システム20は、現在使用している商品の利用が否と判定された場合に、比較対象利用者が使用している商品を推奨商品として特定する。このとき、比較対象利用者と分析対象利用者との属性が同じであれば、比較対象利用者が使用している商品が、分析対象利用者に効く可能性が高い。よって、より利用者に適した商品を推奨することができる。
【0085】
以上、各実施の形態の説明を終了する。各実施の形態は、変形されてもよいし、適宜組み合わせて用いられてもよい。
【0086】
また、各実施の形態において、推奨システム10,20は、各機能部および情報の一部が含まれる構成であってもよい。
【0087】
また、各実施の形態については、上述した例に限られず、種々変更可能である。また、実施の形態における推奨システム10,20の構成は特に限定されない。例えば、推奨システム10,20は、一台のサーバなど、一台の装置によって実現されてもよい。推奨システム10,20の各機能部が一台の装置によって実現される場合、例えば、一台の装置は、推奨装置、情報処理装置などと呼ばれてもよいし、特に限定されない。または、各実施の形態における推奨システム10,20は、機能またはデータ別に異なる装置によって実現されてもよい。例えば各機能部は、複数のサーバによって構成され、推奨システム10,20として実現されてもよい。例えば、推奨システム10,20は、各DB(DataBase)を含むデータベースサーバと、各機能部を有するサーバと、によって実現されてもよい。
【0088】
また、各実施の形態において、各情報や各DBは、前述の情報の一部を含んでもよい。また、各情報や各DBは、前述の情報以外の情報を含んでもよい。各情報や各DBが、より詳細に、複数のDBや複数の情報に分けられてもよいし、一つのDBになっていてもよい。例えば、分析結果DB2001と購買履歴DB2002と属性DB2003とは、一つのDBであってもよい。このように、各情報や各DBの実現方法は、特に限定されない。
【0089】
また、各画面は、一例であり、特に限定されない。各画面において、図示しないボタン、リスト、チェックボックス、情報表示欄、入力欄などが追加されてもよい。また、画面の背景色などが、変更されてもよい。
【0090】
また、端末装置21に表示させる情報などを生成する処理は、出力制御部103,203によって行われてもよい。また、この処理は、端末装置21によって行われてもよい。
【0091】
(コンピュータのハードウェア構成例)
つぎに、各実施の形態において説明した推奨システム10,20、端末装置21などの各装置をコンピュータで実現した場合のハードウェア構成例について説明する。
図11は、コンピュータのハードウェア構成例を示す説明図である。例えば、各装置の一部または全部は、
図11に示すようなコンピュータ80とプログラムとの任意の組み合わせを用いて実現することも可能である。
【0092】
コンピュータ80は、例えば、プロセッサ801と、ROM(Read Only Memory)802と、RAM(Random Access Memory)803と、記憶装置804と、を有する。また、コンピュータ80は、通信インタフェース805と、入出力インタフェース806と、を有する。各構成部は、例えば、バス807を介してそれぞれ接続される。なお、各構成部の数は、特に限定されず、各構成部は1または複数である。
【0093】
プロセッサ801は、コンピュータ80の全体を制御する。プロセッサ801としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)、МPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、TPU(TensorProcessingUnit)、量子プロセッサ、マイクロコントローラ、または、これらの組み合わせなどを用いることができる。
【0094】
また、コンピュータ80は、記憶部として、ROM802、RAM803および記憶装置804などを有する。記憶装置804は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などが挙げられる。例えば、記憶装置804は、OS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。または、ROM802は、アプリケーションプログラム、各実施の形態にかかるプログラムなどを記憶する。そして、RAM803は、プロセッサ801のワークエリアとして使用される。
【0095】
また、プロセッサ801は、記憶装置804、ROM802などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ801は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。また、プロセッサ801は、通信ネットワークNTを介して各種プログラムをダウンロードしてもよい。また、プロセッサ801は、コンピュータ80の一部または全部として機能する。そして、プロセッサ801は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0096】
通信インタフェース805は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークNTに接続される。なお、通信ネットワークNTは複数の通信ネットワークNTによって構成されてもよい。これにより、コンピュータ80は、通信ネットワークNTを介して外部の装置や外部のコンピュータ80に接続される。通信インタフェース805は、通信ネットワークNTとコンピュータ80の内部とのインタフェースを司る。そして、通信インタフェース805は、外部の装置や外部のコンピュータ80からのデータの入出力を制御する。
【0097】
また、入出力インタフェース806は、入力装置、出力装置、および入出力装置の少なくともいずれかに接続される。接続方法は、無線であってもよいし、有線であってもよい。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、マイクなどが挙げられる。出力装置は、例えば、表示装置、点灯装置、音声を出力する音声出力装置などが挙げられる。また、入出力装置は、タッチパネルディスプレイなどが挙げられる。なお、入力装置、出力装置、および入出力装置などは、コンピュータ80に内蔵されていてもよいし、外付けであってもよい。
【0098】
コンピュータ80のハードウェア構成は一例である。コンピュータ80は、
図11に示す一部の構成要素を有していてもよい。コンピュータ80は、
図11に示す以外の構成要素を有していてもよい。例えば、コンピュータ80は、ドライブ装置などを有してもよい。そして、プロセッサ801は、ドライブ装置などに装着された記録媒体に記憶されたプログラムやデータをRAM803に読み出してもよい。非一時的な有形な記録媒体としては、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリなどが挙げられる。また、前述の通り、例えば、コンピュータ80は、キーボードやマウスなどの入力装置を有してもよい。コンピュータ80は、ディスプレイなどの出力装置を有していてもよい。また、コンピュータ80は、入力装置および出力装置と、入出力装置とをそれぞれ有してもよい。
【0099】
また、コンピュータ80は、図示しない各種センサを有してもよい。センサの種類は特に限定されない。また、コンピュータ80は、画像や映像を撮像可能な撮像装置を備えていてもよい。
【0100】
以上で、各装置のハードウェア構成の説明を終了する。また、各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素ごとにそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0101】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路で実現されてもよい。また、各装置の各構成要素の一部または全部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプロセッサなどを含む汎用の回路によって実現されてもよい。また、各装置の各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路や汎用の回路などの組み合わせによって実現されてもよい。また、これらの回路は、単一の集積回路であってもよい。または、これらの回路は、複数の集積回路に分割されてもよい。そして、複数の集積回路は、バスなどを介して接続されることにより構成されてもよい。
【0102】
また、各装置の各構成要素の一部または全部が複数のコンピュータや回路などにより実現される場合、複数のコンピュータや回路などは、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0103】
各実施の形態で説明した推奨方法は、推奨システム10,20が実行することにより実現される。また、例えば、推奨方法は、予め用意されたプログラムをサーバや端末装置などのコンピュータが実行することにより実現される。
【0104】
各実施の形態で説明したプログラムは、HDD、SSD、フレキシブルディスク、光ディスク、磁気光ディスク、USBメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録される。そして、プログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、プログラムは、通信ネットワークNTを介して配布されてもよい。
【0105】
以上説明した、各実施の形態における推奨システム10,20の各構成要素は、コンピュータのように、その機能を専用のハードウェアで実現されてもよい。または、各構成要素は、ソフトウェアによって実現されてもよい。または、各構成要素は、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現されてもよい。
【0106】
以上、各実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施の形態に限定されるものではない。各本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が把握し得る様々な変更を適用した実施の形態を含み得る。本開示は、本明細書に記載された事項を必要に応じて適宜に組み合わせ、または置換した実施の形態を含み得る。例えば、特定の実施の形態を用いて説明された事項は、矛盾を生じない範囲において、他の実施の形態に対しても適用され得る。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施の形態を実施するときには、その複数の動作の順番を内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0107】
上記の実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されることができる。ただし、上記の実施の形態の一部または全部は、以下に限られない。
【0108】
(付記1)
利用者の肌の経時変化を分析する分析手段と、
前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定する特定手段と、
特定された前記推奨商品を通知する出力制御手段と、
を備える推奨システム。
(付記2)
前記特定手段は、前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者の購買履歴に含まれる商品の前記利用者による利用の良否を判定し、
前記出力制御手段は、前記良否の判定結果を通知する、
付記1に記載の推奨システム。
(付記3)
前記特定手段は、前記商品の利用が良と判定された場合に、前記商品を前記推奨商品として特定する、
付記2に記載の推奨システム。
(付記4)
前記特定手段は、前記商品の利用が否と判定された場合に、前記商品と異なる商品を前記推奨商品として特定する、
付記2に記載の推奨システム。
(付記5)
前記推奨商品の特典を決定する決定手段、
を備え、
前記出力制御手段は、決定された前記特典を通知する、
を備える付記2から4のいずれかに記載の推奨システム。
(付記6)
前記他の人は、前記商品と異なる商品を使っている人である、
付記2から5のいずれかに記載の推奨システム。
(付記7)
前記特定手段は、前記商品の利用が否と判定された場合に、前記他の人が使用している商品を前記推奨商品として特定する、
付記6に記載の推奨システム。
(付記8)
前記他の人は、前記商品を使っている人である、
付記2から5のいずれかに記載の推奨システム。
(付記9)
前記他の人は、前記利用者と属性が同じ人である、
付記1から8のいずれかに記載の推奨システム。
(付記10)
前記属性は、前記利用者の性別、年齢、年代、職業、居住地、居住形態、家族構成、健康状態、および肌の悩みの少なくともいずれかである、
付記9に記載の推奨システム。
(付記11)
利用者の肌の経時変化を分析し、
前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定し、
特定された前記推奨商品を通知する、
推奨方法。
(付記12)
コンピュータに、
利用者の肌の経時変化を分析し、
前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定し、
特定された前記推奨商品を通知する、
処理を実行させるプログラム。
(付記13)
コンピュータに、
利用者の肌の経時変化を分析し、
前記利用者の肌の経時変化と、前記利用者以外の他の人の肌の経時変化と、の比較結果に基づいて、前記利用者への推奨商品を特定し、
特定された前記推奨商品を通知する、
処理を実行させるプログラムを記録する、前記コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体。
【符号の説明】
【0109】
10,20 推奨システム
21 端末装置
80 コンピュータ
101,201 分析部
102,202 特定部
103,203 出力制御部
204 取得部
205 決定部
206 受付部
801 プロセッサ
802 ROM
803 RAM
804 記憶装置
805 通信インタフェース
806 入出力インタフェース
807 バス
2001 分析結果DB
2002 購買履歴DB
2003 属性DB
2004 商品DB
NT 通信ネットワーク