(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089023
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】スタンド、及びアダプター
(51)【国際特許分類】
G03B 21/14 20060101AFI20240626BHJP
H04N 5/74 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
G03B21/14 E
H04N5/74 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204116
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【弁理士】
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼嶺 雄作
(72)【発明者】
【氏名】芥川 佳世
(72)【発明者】
【氏名】田林 孝介
【テーマコード(参考)】
2K203
5C058
【Fターム(参考)】
2K203FB04
2K203FB05
2K203KA02
2K203KA05
2K203KA10
2K203KA12
2K203KA65
2K203KA72
2K203KA76
2K203KA78
2K203KA93
2K203LA06
2K203LA12
2K203LA26
2K203MA19
5C058BA35
5C058EA02
(57)【要約】
【課題】プロジェクターを安定して設置することが可能な、スタンド、及びアダプターを提供する。
【解決手段】画像光Lを投射するプロジェクター100を載置する載置台410と、載置台410を支持する脚部420と、プロジェクター100を駆動させる電力をプロジェクター100に供給する電力供給部と、載置台410とプロジェクター100との間に配置される第1弾性部材250と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像光を投射するプロジェクターを載置する載置台と、
前記載置台を支持する脚部と、
前記プロジェクターを駆動させる電力を前記プロジェクターに供給する電力供給部と、
前記載置台と前記プロジェクターとの間に配置される第1弾性部材と、
を備える、スタンド。
【請求項2】
請求項1に記載のスタンドであって、
前記載置台は、前記脚部及び天井のシーリング引っ掛けと着脱可能であり、
前記電力供給部は、前記載置台に配置されている、スタンド。
【請求項3】
請求項1に記載のスタンドであって、
前記電力供給部は、前記載置台の中央に設けられ、
前記載置台は、前記電力供給部から前記プロジェクターの設置面に沿って延出する延出部を有し、
前記第1弾性部材は、前記延出部に配置されている、スタンド。
【請求項4】
請求項3に記載のスタンドであって、
前記第1弾性部材は、前記延出部の外周縁に沿って配置されている、スタンド。
【請求項5】
請求項1に記載のスタンドであって、
前記載置台と前記プロジェクターとは、前記第1弾性部材を介して接している、スタンド。
【請求項6】
請求項1に記載のスタンドであって、
前記載置台には、前記プロジェクターの吸気口に対応する位置に配置された開口孔が設けられている、スタンド。
【請求項7】
請求項6に記載のスタンドであって、
前記電力供給部は、前記開口孔よりも内側に配置され、
前記第1弾性部材は、前記開口孔よりも外側に配置される、スタンド。
【請求項8】
請求項1に記載のスタンドであって、
前記載置台における前記プロジェクターが載置される第1面とは反対側の前記載置台の第2面に配置される第2弾性部材をさらに備え、
前記第1弾性部材は、前記第1面に配置される、スタンド。
【請求項9】
請求項1に記載のスタンドであって、
前記プロジェクターの筐体には、凹部が設けられており、
前記載置台は、前記電力供給部が配置された凸部を有し、
前記プロジェクターと前記載置台とは、前記凹部と前記凸部とが嵌合することにより電気的に接続され、
前記第1弾性部材の厚さは、前記凹部の深さと前記凸部の高さとの差よりも大きい、スタンド。
【請求項10】
壁に設けられた第1電気的接点、及び、スタンドに設けられた第2電気的接点、と着脱可能な第1端子と、
前記第1端子を介して画像光を投射するプロジェクターに電力を供給すると共に、前記プロジェクターと接続された第2端子と、
前記第1端子と前記第2端子とが配置されている接続部と、
前記接続部から前記プロジェクターの筐体の設置面に沿って延出する延出部と、
前記延出部と前記プロジェクターとの間に配置された弾性部材と、
を備える、アダプター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタンド、及びアダプターに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、首振り状に揺動可能な架台に、画像光を投射するプロジェクターを載置することができる角度調整台装置が開示されている。プロジェクターは、架台に当接されて載置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、架台が振動すると、架台の振動が直接プロジェクターに伝達されることにより、投射されている画像光が大きく揺れ、視認性が低下するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
スタンドは、画像光を投射するプロジェクターを載置する載置台と、前記載置台を支持する脚部と、前記プロジェクターを駆動させる電力を前記プロジェクターに供給する電力供給部と、前記載置台と前記プロジェクターとの間に配置される弾性部材と、を備える。
【0006】
アダプターは、壁に設けられた電気的接点、及び、スタンドに設けられた前記電気的接点、と着脱可能な第1端子と、前記第1端子を介して画像光を投射するプロジェクターに電力を供給すると共に、前記プロジェクターと接続された第2端子と、前記第2端子から前記プロジェクターの設置面に沿って延出する延出部と、前記延出部と前記プロジェクターとの間に配置された弾性部材と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】投射ユニットの一例である第1投射ユニットの構成を示す断面図。
【
図2】投射ユニットの一例である第2投射ユニットの構成を示す断面図。
【
図7】アダプターとプロジェクターとの接続例を示す断面図。
【
図8】アダプターとプロジェクターとの接続例を示す断面図。
【
図9】変形例のアダプターとプロジェクターとの接続例を示す断面斜視図。
【
図10】
図9に示す仮想線部を拡大して示す拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の各図においては、互いに直交する3つの軸を、X軸、Y軸、及びZ軸として説明する。また、X軸に沿う方向を「X方向」、Y軸に沿う方向を「Y方向」、Z軸に沿う方向を「Z方向」とし、矢印の方向が+方向であり、+方向と反対の方向を-方向とする。なお、+Z方向を「上」又は「上方」又は「表側」、-Z方向を「下」又は「下方」又は「裏側」ということもあり、+Z方向及び-Z方向から見ることを平面視あるいは平面的ともいう。また、Z方向+側の面を「上面」又は「表面」、これと反対側となるZ方向-側の面を「下面」又は「裏面」として説明する。
【0009】
まず、
図1を参照しながら、投射ユニットの一例である第1投射ユニット1000の構成を説明する。
【0010】
図1に示すように、第1投射ユニット1000は、プロジェクター100と、プロジェクター100に装着されるアダプター200と、を備えている。
【0011】
第1投射ユニット1000のプロジェクター100は、壁としての天井300に設置され、天井300から、例えば、スクリーンなどに画像光Lを投射する。プロジェクター100は、アダプター200を介すことにより、天井300から電力が供給されると共に、天井300に設置することができる。
【0012】
アダプター200は、天井300に設けられた電力供給部としての電気的接点310と着脱可能な第1端子210と、第1端子210を介してプロジェクター100を駆動させる電力をプロジェクター100に供給する第2端子220と、を備えている。第2端子220は、プロジェクター100に設けられた第3端子110と電気的に接続される。第1端子210は、例えば、シーリング引っ掛けとして機能する。
【0013】
プロジェクター100は、筐体100aの上部に凹部120が設けられている。凹部120の中には、アダプター200から電力を供給するための第3端子110が配置されている。このように、凹部120の中に第3端子110が配置されているので、プロジェクター100の電力供給部としての電気的接点である第3端子110を筐体100aで隠すことが可能となり、プロジェクター100の外観性を向上させることができる。
【0014】
アダプター200は、下部に接続部としての凸部230を有する。凸部230には、電力供給部としての電気的接点である第1端子210および第2端子220が設けられている。凸部230の大きさは、プロジェクター100に設けられた凹部120と嵌合することが可能な大きさである。すなわち、+X方向に沿う方向の凸部230の大きさは、+X方向に沿う方向の凹部の径方向の大きさより小さい。このように、プロジェクター100に凹部120が設けられ、アダプター200に凸部230が設けられているので、プロジェクター100の凹部120とアダプター200の凸部230とを嵌め合わせることが可能となり、プロジェクター100とアダプター200とを容易に接続させることができる(
図7参照)。
【0015】
アダプター200とプロジェクター100とは、例えば、ネジ構造などを用いた固定方法によって、互いが固定されている。なお、ネジ構造などに限定されず、着脱可能であれば、他の方法で固定されていてもよい。
【0016】
アダプター200は、凸部230を含む中心部201と、中心部201からプロジェクター100の筐体100aに沿って外側に延出する延出部202と、を備えている。延出部202におけるプロジェクター100側には、弾性部材250が配置されている。弾性部材250は、例えば、ゴムやスポンジ等である。
【0017】
天井300及びアダプター200の延出部202と、プロジェクター100と、の間に弾性部材250が配置されているので、天井300が振動した場合でも、弾性部材250によって振動を抑えることが可能となり、プロジェクター100に振動が伝達することを抑えることができる。よって、投射される画像光Lが大きく揺れ、視認性が低下することを抑えることができる。
【0018】
次に、
図2を参照しながら、投射ユニットの一例である第2投射ユニット2000の構成を説明する。
【0019】
図2に示すように、第2投射ユニット2000は、スタンド400と、スタンド400に載置されるプロジェクター100と、スタンド400とプロジェクター100とを接続するためのアダプター200と、を備えている。
【0020】
第2投射ユニット2000のプロジェクター100は、スタンド400に設置され、スタンド400上から、例えば、スクリーンなどに画像光Lを投射する。プロジェクター100は、第1投射ユニット1000で用いたアダプター200と同じアダプター200を用いることにより、スタンド400に設置することができる。即ち、アダプター200は、第1投射ユニット1000及び第2投射ユニット2000に、兼用で使用することができる。
【0021】
スタンド400は、アダプター200と共に、プロジェクター100を載置する載置台410と、載置台410を支持する脚部420と、を備えている。載置台410には、アダプター200の第1端子210と電気的に接続される電力供給部としての電気的接点430が配置されている。なお、載置台410とアダプター200とを合わせて載置台410と称することもある。また、載置台410は必ずしも必要ではない。また、アダプター200を載置台410と称することもある。
【0022】
プロジェクター100は、アダプター200を載置台410に接続した後、アダプター200の第2端子220とプロジェクター100の第3端子110とを接続することにより、スタンド400に設置される。
【0023】
第1投射ユニット1000と同様、第2投射ユニット2000は、プロジェクター100に凹部120が設けられ、アダプター200に凸部230が設けられているので、プロジェクター100の凹部120とアダプター200の凸部230とを嵌め合わせることが可能となり、プロジェクター100とアダプター200とを容易に接続させることができる(
図8参照)。つまり凹部120がプロジェクター100とアダプター200とを接続する際に、接続位置に補助的に案内をする案内部としての機能を有している。
【0024】
アダプター200とプロジェクター100とは、第1投射ユニット1000と同様、例えば、ネジ構造などを用いた固定方法によって、互いが固定されている。
【0025】
また、上記したように、アダプター200の延出部202におけるプロジェクター100側には、弾性部材250が配置されている。このように、載置台410及びアダプター200の延出部202と、プロジェクター100と、の間に弾性部材250が配置されているので、載置台410が振動したりぐらついたりした場合でも、弾性部材250によって振動を抑えることが可能となり、プロジェクター100に振動が伝達することを抑えることができる。よって、投射される画像光Lが大きく揺れ、視認性が低下することを抑えることができる。
【0026】
次に、
図3、
図4、
図5、及び
図6を参照しながら、アダプター200の構成を説明する。
【0027】
図3、
図4、
図5、及び
図6に示すように、アダプター200は、例えば、略円盤状に形成されている。アダプター200の中心部201は、その周囲の部分と比較して厚みが厚くなっている。中心部201は、上記した凸部230を有する。凸部230には、第2端子220が設けられている。
【0028】
凸部230と表裏関係にある凸部231には、第1端子210が設けられている。中心部201から外側に延出する延出部202は、プロジェクター100や天井300、スタンド400に、アダプター200をバランスよく均一に接触させるために形成されている。
【0029】
第1端子210は、上記したように、天井300に設けられた電気的接点310(
図1参照)、及び、スタンド400に設けられた電気的接点430(
図2参照)、と着脱可能になっている。第2端子220は、第1端子210を介して画像光Lを投射するプロジェクター100に電力を供給すると共に、プロジェクター100と接続される。
【0030】
アダプター200は、このような第1端子210及び第2端子220を備えるので、第1端子210を天井300の電気的接点310に取り付ければ、第2端子220を介して天井300にプロジェクター100を配置することができ、第1端子210をスタンド400の電気的接点430に取り付ければ、第2端子220を介してスタンド400にプロジェクター100を配置することができる。即ち、第1端子210及び第2端子220を備えるアダプター200を用いることにより、プロジェクター100の設置自由度を高めることができる。
【0031】
また、アダプター200の延出部202における凸部230の側には、上記したように、弾性部材250が配置されている。
図6に示すように、弾性部材250は、延出部202において、外周縁に沿うように、円環状に形成されている。弾性部材250が配置される位置は、延出部202において内側よりもなるべく外側に配置することが好ましい。これによれば、広い範囲を弾性部材250で囲むので、弾性部材250の高さのばらつきや天井300のゆがみに対しても歪みを吸収しやすく、平面に保ち安定させることができる。
【0032】
このように、弾性部材250が延出部202において円環状に配置されているので、プロジェクター100とアダプター200とを弾性部材250を介して当接させることができる。よって、弾性部材250が挟まれている部分は、プロジェクター100とアダプター200との間に隙間がなくなり、プロジェクター100に振動が伝わることを抑えることができる(
図8参照)。
【0033】
以上述べたように、本実施形態のスタンド400は、画像光Lを投射するプロジェクター100を載置する載置台410と、載置台410を支持する脚部420と、プロジェクター100を駆動させる電力をプロジェクター100に供給する電力供給部と、載置台410とプロジェクター100との間に配置される弾性部材250と、を備える。
【0034】
この構成によれば、載置台410とプロジェクター100との間に弾性部材250が配置されているので、載置台410が振動した場合でも、弾性部材250によって振動を抑えることが可能となり、プロジェクター100に振動が伝達することを抑えることができる。よって、投射される画像光Lが大きく揺れ、視認性が低下することを抑えることができる。
【0035】
また、本実施形態のスタンド400において、載置台410は、脚部420及び天井300のシーリングと着脱可能に配置されており、電力供給部は、載置台410に配置されていることが好ましい。この構成によれば、載置台410に配置された電力供給部によってプロジェクター100に電力を供給することができる。更に、載置台410が着脱可能になっており、スタンド400以外に、載置台410、即ち、アダプター200を天井300に設置すれば、天井300に設置されたプロジェクター100から投射された画像光Lが大きく揺れることを抑えることができる。
【0036】
また、本実施形態のスタンド400において、電力供給部は、載置台410の中央に設けられ、載置台410は、電力供給部からプロジェクター100の設置面に沿って延出する延出部202を有し、延出部202には、弾性部材250が配置されていることが好ましい。この構成によれば、延出部202に弾性部材250が配置されているので、延出部202によってプロジェクター100と接する範囲を広げることが可能となり、より振動を抑制することができる。即ち、プロジェクター100を安定して設置することができる。
【0037】
また、本実施形態のスタンド400において、弾性部材250は、延出部202の外周縁にそって配置されていることが好ましい。この構成によれば、外周縁に沿って弾性部材250が配置されているので、プロジェクター100とより広い範囲で接触させることが可能となり、バランスよくプロジェクター100の振動を抑えることができる。
【0038】
また、本実施形態のスタンド400において、載置台410とプロジェクター100とは、弾性部材250を介して当接していることが好ましい。この構成によれば、弾性部材250を介して載置台410とプロジェクター100とが当接しているので、弾性部材250とプロジェクター100との間、及び弾性部材250と載置台410との間、に隙間がなくなり、振動をより抑制することができる。
【0039】
また、本実施形態のスタンド400において、プロジェクター100は、筐体100aに凹部120が設けられており、載置台410、即ち、アダプター200は、電力供給部が配置された凸部230を有し、プロジェクター100と載置台410とは、凹部120と凸部230とが嵌合することにより電気的に接続され、弾性部材250の厚さは、凹部120の深さと凸部230の高さとの差よりも大きいことが好ましい。この構成によれば、弾性部材250の厚さが厚いので、常にプロジェクター100は弾性部材250と当接するようになるため、プロジェクター100を安定して設置することができる。
【0040】
また、本実施形態のアダプター200は、天井300に設けられた電気的接点310、及び、スタンド400に設けられた電気的接点430、と着脱可能な第1端子210と、第1端子210を介して画像光Lを投射するプロジェクター100に電力を供給すると共に、プロジェクター100と接続された第2端子220と、第2端子220からプロジェクター100の設置面に沿って延出する延出部202と、延出部202とプロジェクター100との間に配置された弾性部材250と、を備える。
【0041】
この構成によれば、延出部202に弾性部材250が配置されているので、載置台410が振動した場合でも、弾性部材250によって振動を抑えることが可能となり、プロジェクター100に振動が伝達することを抑えることができる。よって、投射される画像光Lが大きく揺れ、視認性が低下することを抑えることができる。
【0042】
以下、上記した実施形態の変形例を説明する。
【0043】
上記したように、スタンド400にアダプター200が着脱可能に配置されていることに限定されず、スタンド400の脚部420にアダプター200の機能を有するようにしてもよい。具体的には、例えば、脚部420に支持された載置台410に第2端子220が設けられている。この構成によれば、脚部420に第2端子220を有するので、アダプター200を介さずにスタンド400にプロジェクター100を配置することもできる。
【0044】
また、上記したように、アダプター200に設けられた凸状の第2端子220とプロジェクター100の凹部120に設けられた凸状の第3端子110とを接触させて電気的に接続することに限定されず、
図9及び
図10に示すようにしてもよい。
【0045】
具体的には、変形例のアダプター200Aは、
図9及び
図10に示すように、第2端子220に相当する部分が、凹状のシーリング引っ掛け用接続端子221になっている。一方、プロジェクター101の凹部120には、図示しない凸状のシーリング引っ掛け用接続端子が設けられている。このようにすることにより、例えば、アダプター200Aとプロジェクター101とを、ネジ構造などを用いて固定することなく、シーリング引っ掛けを利用して固定することができる。
【0046】
また、上記したように、円環状の弾性部材250を配置することに限定されず、
図11に示すように、円環状の弾性部材250を複数に分割して配置するようにしてもよい。具体的には、
図11に示すように、変形例のアダプター200Bは、例えば、4分割して、隣り合う弾性部材251と弾性部材251との間に隙間が設けられている。この場合でも、弾性部材251を配置する位置は、延出部202においてできるだけ外側に配置することが好ましい。
【0047】
また、
図12に示すように、アダプター200Cの延出部202において、弾性部材251よりも内側に開口孔240を形成するようにしてもよい。具体的には、プロジェクター100の筐体100aには、図示しない吸気口が設けられている。変形例のアダプター200Cは、プロジェクター100とアダプター200Cとを接続させた際、吸気口に対応する位置に開口孔240が設けられている。なお、載置台410にも、同じ位置に、図示しない開口孔が設けられている。また、吸気口の位置によっては、弾性部材251よりも外側に開口孔240が設けられていてもよい。このようにすることにより、吸気口から空気を吸引する際、アダプター200Cの延出部202や載置台410が邪魔になることなく、スムーズに空気を吸引することができる。
【0048】
以上述べたように、変形例のアダプター200C及び載置台410において、プロジェクター100は、筐体100aに吸気口が設けられており、吸気口に対応する位置に開口孔240を有することが好ましい。この構成によれば、開口孔240が設けられているので、プロジェクター100にアダプター200Cを装着した場合でも、プロジェクター100の吸気性が低下することを抑えることができる。
【0049】
また、アダプター200Cの開口孔240は、空気を吸引するために用いることに限定されず、プロジェクター100に設けられた図示しない照明から発光する光が、延出部202によって遮ることを防ぐために用いるようにしてもよい。
【0050】
また、変形例のアダプター200Cにおいて、第2端子220などの電力供給部は、開口孔240よりも内側に配置され、弾性部材251は、開口孔240よりも外側に配置されることが好ましい。また、分割して配置された弾性部材251は延出部202の周方向において、等間隔に配置されていることがより好ましい。この構成によれば、開口孔240より径方向の外側に弾性部材251が配置されているので、広い範囲でプロジェクター100と接触させることが可能となり、プロジェクター100を安定させて設置することができる。また、弾性部材251の寸法ばらつきや、天井300の歪みに対しても、延出部202の外側に配置されていた方が、歪みを吸収することが可能となり、プロジェクター100を水平に保つことができる。
【0051】
また、アダプター200の延出部202に、円環状の弾性部材250を配置することに限定されず、
図13及び
図14に示す、変形例のアダプター200Dのように、略延出部202全体を覆うように、第1弾性部材252を配置するようにしてもよい。これによれば、第1弾性部材252とプロジェクター100との当接する面積が大きくなり、延出部202とプロジェクター100との間に隙間がよりなくなるので、載置台410からの振動がプロジェクター100に伝達することをより抑えることができる。
【0052】
また、
図15に示すように、アダプター200の延出部202において、プロジェクター100側に第1弾性部材252を配置することに限定されず、延出部202の載置台410側に第2弾性部材253を配置するようにしてもよい。即ち、延出部202の両側の面を弾性部材252,253で覆うようにしてもよい。
【0053】
このように構成することにより、アダプター200とプロジェクター100との間の振動の抑制に加えて、アダプター200とスタンド400との間、またアダプター200と天井300との間、の振動を抑えることができる。
【0054】
このように、変形例のアダプター200Eにおいて、弾性部材は、延出部202におけるプロジェクター100が設置される面に配置された第1弾性部材252と、プロジェクター100が設置される面とは反対側の面に配置される第2弾性部材253と、を有することが好ましい。この構成によれば、延出部202の両方の面に弾性部材252,253が配置されているので、スタンド400と、アダプター200Eと、プロジェクター100と、の間で隙間を無くすことが可能となり、載置台410の振動がプロジェクター100に伝わることをより抑えることができる。
【0055】
また、
図16に示すように、プロジェクター100の凹部120と、アダプター200の凸部230との嵌合部、言い換えれば、凹部120の側面と、凸部230の側面と、の間に弾性部材254を配置するようにしてもよい。これによれば、アダプター200Fとプロジェクター100との水平方向の移動を抑制することが可能となり、アダプター200F側の振動が、プロジェクター100に伝達することを抑えることができる。
【0056】
なお、プロジェクター100の凹部120と、アダプター200の凸部230とは、電気的接点以外は、接していてもよいし、接しなくてもよい。また、凹部120と凸部230とを互いにねじ構造にして互いが固定されるようにしてもよい。
【0057】
また、上記したように、載置台410に電気的接点430が設けられていることに限定されず、載置台410が無い場合、脚部420に電気的接点430が設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0058】
100…プロジェクター、100a…筐体、101…プロジェクター、110…第3端子、120…凹部、200,200A,200B,200C,200D,200E,200F…アダプター、201…中心部、202…延出部、210…第1端子、220…第2端子、221…引っ掛け用接続端子、230,231…凸部、240…開口孔、250,251…弾性部材、252…第1弾性部材、253…第2弾性部材、254…弾性部材、300…天井、310…電気的接点、400…スタンド、410…載置台、420…脚部、430…電気的接点、1000…第1投射ユニット、2000…第2投射ユニット。