(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089034
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】実装システム
(51)【国際特許分類】
H05K 13/00 20060101AFI20240626BHJP
H05K 13/02 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
H05K13/00 Z
H05K13/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204133
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】萩 誠二朗
(72)【発明者】
【氏名】村野 陽一
(72)【発明者】
【氏名】加古 哲也
(72)【発明者】
【氏名】馬場 恒星
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353AA01
5E353CC01
5E353CC04
5E353CC22
5E353CC25
5E353DD06
5E353EE23
5E353EE32
5E353EE36
5E353GG02
5E353HH25
5E353HH26
5E353HH29
5E353HH30
5E353HH40
5E353HH71
5E353JJ21
5E353JJ48
5E353LL02
5E353LL04
5E353LL07
5E353MM04
5E353MM08
5E353QQ01
5E353QQ21
(57)【要約】
【課題】使いかけの部品供給ユニットを速やかに使い切ることで、使いかけの部品供給ユニットが増えるのを防止する。
【解決手段】実装システムは、複数の実装ラインにおける部品の使用予定を含む生産計画と、部品供給ユニットの部品の残存状況とを取得する取得部と、生産計画と残存状況とに基づいて、いずれかの実装ラインで使用されて部品が残存している使いかけの部品供給ユニットに関し、当該実装ラインとは別の実装ラインでの使用予定を認識する認識部と、当該実装ラインとは別の実装ラインでの使用予定が認識された場合、使いかけの部品供給ユニットを、当該実装ラインから搬出する搬出指示と、別の実装ラインに搬入する搬入指示とを、個別または一括で搬送装置に出力する指示部と、を備える。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品供給ユニットにより供給される部品を使用した実装処理が行われる実装ラインを複数備え、前記部品供給ユニットが搬送装置により搬送される実装システムであって、
複数の前記実装ラインにおける部品の使用予定を含む生産計画と、前記部品供給ユニットの部品の残存状況とを取得する取得部と、
前記生産計画と前記残存状況とに基づいて、いずれかの前記実装ラインで使用されて部品が残存している使いかけの部品供給ユニットに関し、当該実装ラインとは別の実装ラインでの使用予定を認識する認識部と、
当該実装ラインとは別の実装ラインでの使用予定が認識された場合、前記使いかけの部品供給ユニットを、当該実装ラインから搬出する搬出指示と、前記別の実装ラインに搬入する搬入指示とを、個別または一括で前記搬送装置に出力する指示部と、
を備える実装システム。
【請求項2】
前記実装ライン外に、前記部品供給ユニットを保管可能で複数の前記実装ラインに共用の共用保管部が設けられており、
前記指示部は、前記使いかけの部品供給ユニットを、当該実装ラインから搬出して前記共用保管部に搬入する指示と、前記共用保管部から搬出して前記別の実装ラインに搬入する指示とを、個別に前記搬送装置に出力する、
請求項1に記載の実装システム。
【請求項3】
前記部品供給ユニットは、部品を収容するテープが巻回されたリールが着脱可能で、前記テープを送り出して部品を供給するように構成されており、
前記リールは、前記部品供給ユニットに取り付けられていない状態で、前記共用保管部とは別のリール保管部に保管され、
前記共用保管部は、前記リールが取り付けられた状態で前記部品供給ユニットを保管可能である、
請求項2に記載の実装システム。
【請求項4】
前記実装ライン内に、前記部品供給ユニットを保管可能で各実装ラインに専用の専用保管部が設けられており、
前記指示部は、前記使いかけの部品供給ユニットを、当該実装ラインの前記専用保管部から搬出する指示と、前記別の実装ラインの前記専用保管部に搬入する指示とを、前記搬送装置に出力する、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の実装システム。
【請求項5】
前記実装ライン内に、前記実装処理を行う実装装置と、前記専用保管部と前記実装装置との間で前記部品供給ユニットを搬送するライン内搬送装置とが設けられており、
前記指示部は、前記使いかけの部品供給ユニットを前記実装装置から当該実装ラインの前記専用保管部に搬送する指示を、当該実装ラインの前記ライン内搬送装置に出力し、前記使いかけの部品供給ユニットを前記別の実装ラインの前記専用保管部から前記実装装置に搬送する指示を、前記別の実装ラインの前記ライン内搬送装置に出力する、
請求項4に記載の実装システム。
【請求項6】
前記認識部は、前記使いかけの部品供給ユニットに関し、当該実装ラインでの使用予定よりも前記別の実装ラインでの使用予定が早いことを認識し、
前記指示部は、当該実装ラインでの使用予定よりも前記別の実装ラインでの使用予定が早いことが認識された場合、前記搬出指示と前記搬入指示とを、個別または一括で前記搬送装置に出力する、
請求項1または2に記載の実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、実装システムを開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、部品供給ユニットにより供給される部品を使用した実装処理が行われる実装ラインを備えるシステムが提案されている。例えば特許文献1には、部品供給ユニットを複数保管する保管庫が実装ライン内に設けられたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したシステムでは、部品を使い切らずに部品が残存している使いかけの部品供給ユニットが生じると、その使いかけの部品供給ユニットが実装ライン内の保管庫に保管される。また、実装ラインを複数備えるシステムでは、各実装ラインのそれぞれで、使いかけの部品供給ユニットが生じることがある。そうなると、使いかけの部品供給ユニットが増えるため、部品供給ユニットの保管に必要なスペースが増えて、部品供給ユニットの管理が煩雑となってしまう。
【0005】
本開示は、使いかけの部品供給ユニットを速やかに使い切ることで、使いかけの部品供給ユニットが増えるのを防止することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の実装システムは、
部品供給ユニットにより供給される部品を使用した実装処理が行われる実装ラインを複数備え、前記部品供給ユニットが搬送装置により搬送される実装システムであって、
複数の前記実装ラインにおける部品の使用予定を含む生産計画と、前記部品供給ユニットの部品の残存状況とを取得する取得部と、
前記生産計画と前記残存状況とに基づいて、いずれかの前記実装ラインで使用されて部品が残存している使いかけの部品供給ユニットに関し、当該実装ラインとは別の実装ラインでの使用予定を認識する認識部と、
当該実装ラインとは別の実装ラインでの使用予定が認識された場合、前記使いかけの部品供給ユニットを、当該実装ラインから搬出する搬出指示と、前記別の実装ラインに搬入する搬入指示とを、個別または一括で前記搬送装置に出力する指示部と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
本開示の実装システムでは、使いかけの部品供給ユニットに関し、別の実装ラインでの使用予定が認識された場合、使いかけの部品供給ユニットを、当該実装ラインから搬出する搬出指示と、別の実装ラインに搬入する搬入指示とを、個別または一括で搬送装置に出力する。指示を受けた搬送装置により、使いかけの部品供給ユニットは、使用予定のある別の実装ラインに搬入されて実装処理で使用されることになる。このため、使いかけの部品供給ユニットを速やかに使い切ることができるから、使いかけの部品供給ユニットが増えるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】実装システム1の制御に関する構成を示すブロック図。
【
図6】フィーダ搬送関連処理の一例を示すフローチャート。
【
図7】フィーダ回収処理の一例を示すフローチャート。
【
図8】フィーダ補給処理の一例を示すフローチャート。
【
図9】フィーダ22が搬送される様子の一例を示す説明図。
【
図10】変形例においてフィーダ22が搬送される様子を示す説明図。
【
図11】変形例においてフィーダ22が搬送される様子を示す説明図。
【
図12】変形例においてフィーダ22が搬送される様子を示す説明図。
【
図13】変形例のフィーダ回収処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、実装システム1の一例を示す説明図である。
図2は、実装ライン10の構成の概略を示す説明図である。
図3は、実装装置20の構成の概略を示す説明図である。
図4は、実装システム1の制御に関する構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、
図2,3に示した通りとする。
【0011】
実装システム1は、基板S(
図3参照)への部品の実装処理が行われる複数(
図1では2つを例示)の実装ライン10(第1実装ライン10A,第2実装ライン10B)と、システム全体の処理を管理する管理装置50(
図4参照)とを備える。実装ライン10は、印刷装置12と、印刷検査装置14と、保管庫16と、実装装置20と、実装検査装置18と、ローダ30などを備える。これらは、基板Sの搬送方向(X軸方向)に沿って並べて配置されている。実装ライン10には、基板Sの搬送レーンとして、2つの平行な搬送レーンが設けられている。また、実装ライン10では、無人搬送車40(以下、AGV40)により、実装対象の部品を供給するためのフィーダ22が搬送される。なお、実装ライン10が、部品が実装された基板Sのリフロー処理を行うリフロー装置などを備えてもよい。各実装ライン10(10A,10B)は、同じ構成とするが、少なくとも1の実装装置20を備えれば異なる構成でもよい。
図2,
図4では、1の実装ライン10(10A)のみを図示する。
【0012】
印刷装置12は、スクリーンマスクに形成されたパターン孔にはんだを押し込むことで基板Sに印刷する。印刷検査装置14は、印刷装置12で印刷されたはんだの状態を検査する。実装装置20は、基板Sの搬送方向に沿って複数配置されており、フィーダ22により供給される部品を使用して基板Sへの実装処理を行う。実装検査装置18は、実装装置20で基板Sに実装された部品の実装状態を検査する。
【0013】
実装装置20は、基板SをX軸方向に搬送する基板搬送装置21と、複数のフィーダ22と、ヘッド23と、移動機構24と、周知のCPUやROM、RAMなどで構成された制御部28とを備える。フィーダ22は、部品を所定ピッチで保持するテープが巻回されたリールが着脱可能であって、リールを回転させることによりテープを送り出して部品を供給するテープフィーダとして構成されている。フィーダ22は、実装装置20の前面に設けられた載置台に着脱可能であり、X軸方向に複数並んで保持されている。実装装置20は、フィーダ22を着脱可能なエリアを上下に2つ有する。上のエリアは、フィーダ22がヘッド23に部品を供給可能な供給エリア20aであり、下のエリアは、フィーダ22を一時保管するバッファエリア20bである。
【0014】
ヘッド23は、ノズルなどの採取部材が昇降可能に配設され、フィーダ22により供給された部品を採取部材により採取して基板S上に実装する。移動機構24は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを有し、スライダに取り付けられたヘッド23をXY方向に移動させる。制御部28は、基板搬送装置21や各フィーダ22、ヘッド23、移動機構24などに駆動信号を出力する。また、制御部28は、基板搬送装置21や各フィーダ22、ヘッド23、移動機構24などから信号を入力する。
【0015】
本実施形態では、実装ライン10外に、中間倉庫60と、倉庫70とが設けられている。中間倉庫60は、リールRが装着された状態でフィーダ22を保管可能なフィーダ保管庫であり、各実装ライン10に共用の共用保管部である。また、倉庫70は、フィーダ22に装着されていない状態のリールを保管するリール保管部である。例えば、作業者Mは、倉庫70からリールRを取り出してフィーダ22に装着し、リールRが装着されたフィーダ22を中間倉庫60に搬送する。中間倉庫60に搬送されたフィーダ22は、実装ライン10で使用されるまで中間倉庫60に保管される。また、中間倉庫60は、実装ライン10で使用されたフィーダ22を保管する。このように、中間倉庫60は、実装ライン10と倉庫70との間で、実装処理に使用される前のフィーダ22や使用された後のフィーダ22を保管する。なお、作業者Mは、携帯端末80を用いてフィーダ22のフィーダID(コード)やリールRのリールIDを読み取り、フィーダ22の配置位置(所在)やフィーダ22に取り付けられるリールRの情報を、管理装置50に適宜送信可能である。
【0016】
保管庫16は、実装処理で使用されるフィーダ22を実装ライン10内で保管するライン内保管庫として設けられている。保管庫16では、ローダ30やAGV40がフィーダ22を自動で搬入(供給)したり搬出(回収)したりすることが可能である。また、保管庫16では、作業者Mもフィーダ22を供給したり回収したりすることが可能である。保管庫16は、例えば第1保管部16aと第2保管部16bなどの複数の保管部に区画されており、各保管部にフィーダ22を保管可能となっている。
【0017】
ローダ30は、移動機構32と、移載機構34と、周知のCPUやROM、RAMなどで構成された制御部38とを備える。移動機構32は、複数の実装装置20および保管庫16の前面側で、基板Sの搬送方向に沿った移動エリア内でローダ30を左右方向に移動させるように構成されている。移載機構34は、図示は省略するがフィーダ22をクランプするクランプ部や、クランプ部を前後方向や上下方向に移動させる移動部などを備え、フィーダ22を、ローダ30と、実装装置20や保管庫16との間で移載するように構成されている。制御部38は、移動機構32や移載機構34に駆動信号を出力して、ローダ30の動作を制御する。ローダ30は、実装処理で使用されるフィーダ22を保管庫16から搬出し実装装置20に搬送して補給したり、実装処理で使用されたフィーダ22や部品残数がなくなったフィーダ22を実装装置20から搬出し保管庫16に搬送して回収したりする。
【0018】
AGV40は、走行機構42と、移載機構44と、周知のCPUやROM、RAMなどで構成された制御部48とを備える。走行機構42は、実装ライン11と中間倉庫60との間でAGV40を自動走行させるものであり、図示は省略するが車輪を回転駆動させるモータや電力を供給するバッテリなどを備える。移載機構44は、フィーダ22を保管庫16や中間倉庫60との間で移載するように構成されている。制御部48は、保管庫16や中間倉庫60などの目的地に向けて走行するように走行機構42に駆動信号を出力したり、保管庫16や中間倉庫60との間でフィーダ22を移載するように移載機構44に駆動信号を出力したりする。
【0019】
本実施形態では、AGV40が、複数のフィーダ22を所定の搭載部材としてのパレット46に搭載した状態で搬送し、パレット46ごと一括で搬入または搬出可能に構成されている。そのため、例えばローダ30は、保管庫16の第1保管部16aおよび第2保管部16bのうち一方の保管部が空いた状態で、他方の保管部のパレット46にフィーダ22を出し入れしてフィーダ22を他方の保管部にまとめて回収する。また、AGV40は、フィーダ22の供給を行う場合、第1保管部16aおよび第2保管部16bのうち空いた状態の一方の保管部に対し、複数のフィーダ22をパレット46ごと搬入(供給)する。また、AGV40は、フィーダ22の回収を行う場合、第1保管部16aおよび第2保管部16bのうち他方の保管部に回収された複数のフィーダ22をパレット46ごと搬出する。AGV40は、回収したフィーダ22を中間倉庫60まで自動搬送して回収する。
【0020】
中間倉庫60では、作業者Mにより保管庫16から回収されたフィーダ22やAGV40により自動搬送されたフィーダ22などが保管されている。なお、AGV40は、中間倉庫60に対して、複数のフィーダ22をパレット46ごと一括で搬入または搬出可能となっている。
【0021】
管理装置50は、周知のCPUやROM、RAMなどで構成された制御部52と、各種情報を記憶するHDDやSSDなどの記憶部54とを備える汎用のコンピュータであり、キーボードやマウスなどの入力デバイスやディスプレイなどの出力デバイスが接続されている。記憶部54は、基板Sの生産に関する生産計画(実装処理の計画)55や、フィーダ22に関するフィーダ情報56などを記憶する。生産計画55は、生産対象の基板種や基板Sの生産数、基板Sにおけるはんだの印刷位置、基板Sに実装される部品の種類や部品数、実装位置、実装順などの情報を含む。フィーダ情報56は、フィーダ22の使用状況や配置位置などを示す情報である。
【0022】
また、管理装置50は、基板Sの生産に際し、生産計画55に基づいて印刷装置12や印刷検査装置14、実装装置20、実装検査装置18などの各装置に各種指令信号を出力し、各装置から生産状況を入力する。また、管理装置50は、各実装装置20にフィーダ22を供給(搬入)する指示や各実装装置20からフィーダ22を回収(搬出)する指示をローダ30に出力したり、ローダ30の作動状況を入力したりする。また、管理装置50は、無線によりAGV40と通信可能であり、保管庫16にフィーダ22を供給する指示や保管庫16からフィーダ22を回収する指示、所定位置での待機指示や所定位置からの発車指示をAGV40に出力したり、AGV40の走行状況を入力したりする。
【0023】
図5は、フィーダ情報56の一例を示す説明図である。フィーダ情報56は、フィーダ22の位置(配置位置)に関する情報やフィーダ22の識別情報であるフィーダID、フィーダ22(リールR)に収容されている部品の部品種や部品残数などを含む。配置位置に関する情報としては、中間倉庫60や各実装ライン10の各実装装置20、保管庫16のうちいずれにフィーダ22があるか、いずれの位置(スロット)にフィーダ22が装着されているかの情報を含む。管理装置50は、各実装装置20や保管庫16、作業者Mの携帯端末80や中間倉庫60などとの通信によりフィーダ情報56を適宜更新する。フィーダ情報56に含まれる配置位置などの情報は、ローダ30やAGV40にフィーダ22の搬送指示(回収指示や補給指示)を行う際に用いられる。
【0024】
次に、こうして構成された実装システム1の動作、特にフィーダ22の回収や供給(補給)のためにローダ30やAGV40にフィーダ22を搬送させる処理を説明する。
図6は、フィーダ搬送関連処理の一例を示すフローチャートであり、管理装置50の制御部52により実行される。フィーダ搬送関連処理では、制御部52は、まず各実装ライン10における基板Sの生産状況(実装処理の状況)と、生産計画55と、フィーダ情報56とを取得する(S100)。そして、制御部52は、生産状況や生産計画55、フィーダ情報56に基づいて、フィーダ回収処理(S110)と、フィーダ補給処理(S120)とを実行して、フィーダ搬送関連処理を終了する。
図7は、フィーダ回収処理の一例を示すフローチャートである。
図8は、フィーダ補給処理の一例を示すフローチャートである。
図9は、フィーダ22が搬送される様子の一例を示す説明図である。
【0025】
図7のフィーダ回収処理では、制御部52は、まず生産状況や生産計画55、フィーダ情報56に基づいて、実装装置20(供給エリア20a)に回収対象のフィーダ22があるか否かを判定する(S200)。制御部52は、回収対象のフィーダ22がないと判定すると、フィーダ回収処理を終了する。制御部52は、実装装置20に部品残数が値0のフィーダ22がある場合や、生産対象の基板種の切り替わりに伴って不要となる部品種のフィーダ22がある場合に、回収対象のフィーダ22があると判定する。
【0026】
制御部52は、回収対象のフィーダ22があると判定すると、使いかけのフィーダ22であるか否かを判定し(S210)、使いかけのフィーダ22でないと判定すると、通常の回収処理を実行して(S220)、フィーダ回収処理を終了する。使いかけのフィーダ22は、実装処理で使用されたフィーダ22のうち部品が残存しているフィーダ22であり、基板種の切り替わりに伴って不要となる部品種のフィーダ22が該当する。なお、S210で使いかけのフィーダ22でなければ、部品残数が値0即ち使い切ったフィーダ22となる。このため、S220の通常の回収処理では、制御部52は、実装装置20から保管庫16へフィーダ22を回収する指示をローダ30に出力し、回収対象のフィーダ22が集まると保管庫16から中間倉庫60に回収する指示をAGV40に出力する。中間倉庫60に回収されたフィーダ22は、作業者MによりリールRが取り外される。
【0027】
次に、制御部52は、使いかけのフィーダ22がある実装ライン10とは別の実装ライン10で、その使いかけのフィーダ22の使用予定があるか否かを、生産計画55に基づいて判定する(S230)。制御部52は、使用予定がないと判定すると、その使いかけのフィーダ22を、例えば実装装置20の供給エリア20aからバッファエリア20bに移載する指示をローダ30に出力して(S240)、フィーダ回収処理を終了する。なお、バッファエリア20bにおけるフィーダ22の配置状況によっては、制御部52は、使いかけのフィーダ22を保管庫16に回収する指示をローダ30に出力してもよい。
【0028】
一方、制御部52は、別の実装ライン10で使いかけのフィーダ22の使用予定があると判定すると、使いかけのフィーダ22を実装装置20から保管庫16に回収する指示をローダ30に出力して(S250)、回収が完了するのを待つ(S260)。S250の処理により、使いかけのフィーダ22が、実装装置20から保管庫16に回収される(
図9(1))。制御部52は、S260で保管庫16への回収が完了したと判定すると、保管庫16から中間倉庫60へ使いかけのフィーダ22を回収する指示をAGV40に出力して(S270)、回収が完了するのを待つ(S280)。なお、保管庫16からのフィーダ22の回収はパレット46ごと行われるから、制御部52は、S260で回収完了を判定した以降に、保管庫16でのフィーダ22の回収状況に基づいてS270の処理を実行すればよい。S270の処理により、使いかけのフィーダ22が、保管庫16から中間倉庫60に回収(保管)される(
図9(2))。また、制御部52は、S280で中間倉庫60への回収が完了したと判定すると、フィーダ回収処理を終了する。制御部52は、使いかけのフィーダ22を、未使用(新品)のリールRが取り付けられたフィーダ22と区別して、フィーダ情報56に記憶すればよい。なお、制御部52は、使いかけのフィーダ22であるか否かを、部品残数に基づいて判別することも可能である。また、フィーダ情報56には、部品残数ではなく、使いかけであるか否かが記憶されてもよい。
【0029】
図8のフィーダ補給処理では、制御部52は、生産状況や生産計画55、フィーダ情報56に基づいて、実装装置20に補給が必要な部品種があるか否かを判定し(S300)、補給が必要な部品種がないと判定すると、フィーダ補給処理を終了する。制御部52は、例えば各実装装置20のフィーダ22に、部品残数が所定数以下であるなど部品切れの近い部品種がある場合や、生産対象の基板種の切り替わりに伴って必要となる部品種がある場合に、補給が必要な部品種があると判定する。
【0030】
制御部52は、補給が必要な部品種があると判定すると、補給が必要な部品種のフィーダ22を、中間倉庫60から補給するか否かを判定する(S310)。制御部52は、補給が必要な部品種のフィーダ22が、その実装ライン10の保管庫16かいずれかの実装装置20のバッファエリア20bにある場合に、その実装ライン10内から補給可能であると判定し、そうでなければ中間倉庫60から補給すると判定する。制御部52は、実装ライン10内から補給可能であるために中間倉庫60から補給しないと判定すると、実装装置20にフィーダ22を補給する指示をローダ30に出力して(S370)、補給が完了するのを待ち(S380)、補給が完了すると、フィーダ補給処理を終了する。
【0031】
また、制御部52は、S310で中間倉庫60から補給すると判定すると、中間倉庫60内にその部品種の使いかけのフィーダ22があるか否かを判定する(S320)。制御部52は、使いかけのフィーダ22がないと判定すると、その部品種の新たな(未使用の)リールRが取り付けられたフィーダ22を補給対象とする通常の補給処理を実行して(S330)、フィーダ補給処理を終了する。通常の補給処理では、制御部52は、中間倉庫60から保管庫16へフィーダ22を補給(搬送)する指示をAGV40に出力し、保管庫16に補給対象のフィーダ22が補給されると保管庫16から実装装置20に補給する指示をローダ30に出力する。
【0032】
一方、制御部52は、中間倉庫60内にその部品種の使いかけのフィーダ22があると判定すると、使いかけのフィーダ22を優先的に補給対象に設定する(S340)。即ち、制御部52は、同じ部品種の新たなフィーダ22よりも、使いかけのフィーダ22から補給対象に設定する。なお、制御部52は、補給対象に設定したフィーダ22をパレット46に搭載する指示を作業者Mの携帯端末80に送信して当該フィーダ22をパレット46に搭載させる。あるいは、中間倉庫60にローダ30が設けられていてもよい。その場合、制御部52は、補給対象に設定した使いかけのフィーダ22をパレット46に搭載する指示をローダ30に出力して当該フィーダ22をパレット46に搭載させればよい。
【0033】
次に、制御部52は、中間倉庫60から保管庫16へフィーダ22を補給(搬送)する指示をAGV40に出力して(S350)、補給が完了するのを待つ(S360)。S350の処理により、使いかけのフィーダ22が、中間倉庫60から保管庫16に補給(搬送)される(
図9(3))。そして、制御部52は、保管庫16への補給が完了したと判定すると、実装装置20にフィーダ22を補給する指示をローダ30に出力して(S370)、補給が完了するのを待ち(S380)、補給が完了すると、フィーダ補給処理を終了する。S370の処理により、使いかけのフィーダ22が、保管庫16から実装装置20に補給(搬送)される(
図9(4))。
【0034】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の実装ライン10が実装ラインに相当し、AGV40が搬送装置に相当し、フィーダ搬送関連処理のS100を実行する制御部52が取得部に相当し、フィーダ回収処理のS210,S230を実行する制御部52が認識部に相当し、フィーダ回収処理のS250,S270やフィーダ補給処理のS350,S370を実行する制御部52が指示部に相当する。また、中間倉庫60が共用保管部に相当する。倉庫70がリール保管部に相当する。保管庫16が専用保管部に相当する。ローダ30がライン内搬送装置に相当する。
【0035】
以上説明した実装システム1では、使いかけのフィーダ22(部品供給ユニット)に関し別の実装ライン10での使用予定がある場合、使いかけのフィーダ22を現在の実装ライン10から搬出(回収)する指示と、別の実装ライン10に搬入(補給)する指示とを、AGV40に出力する。これにより、使いかけのフィーダ22を速やかに使い切ることができるから、使いかけのフィーダ22が増えるのを防止することができる。このため、使いかけのフィーダ22が増えることにより、フィーダ22の保管スペースを拡大したり、管理対象のフィーダ22が増加したりするのを防止することができる。
【0036】
また、実装システム1では、使いかけのフィーダ22を、現在の実装ライン10から搬出して中間倉庫60に搬入(回収)する指示と、中間倉庫60から搬出して別の実装ライン10に搬入する指示とを、個別にAGV40に出力する。これにより、使いかけのフィーダ22を、別の実装ライン10での使用予定まで中間倉庫60に保管しておくことが可能となる。このため、使いかけのフィーダ22を別の実装ライン10で使い切るようにしても、いずれかの実装ライン10で保管しておくための保管スペースを拡大する必要がない。
【0037】
また、実装システム1では、フィーダ22に取り付けられていないリールRが倉庫70に保管され、中間倉庫60は、リールRが取り付けられた状態でフィーダ22を保管可能である。このため、使いかけのフィーダ22はリールRを取り外すことなく中間倉庫60に保管しておけばよいから、リールRの取り外しや取り付けの手間や作業時間が増えるのを防止することができる。
【0038】
また、制御部52は、使いかけのフィーダ22を保管庫16から搬出(回収)する指示と、別の実装ライン10の保管庫16に搬入(補給)する指示とをAGV40に出力する。このため、各実装ライン10の保管庫16を介して使いかけのフィーダ22の受け渡しを効率よく行って、使いかけのフィーダ22を速やかに使い切ることができる。
【0039】
また、制御部52は、使いかけのフィーダ22を実装装置20から保管庫16に搬送(回収)する指示をローダ30に出力し、使いかけのフィーダ22を別の実装ライン10の保管庫16から実装装置20に搬送(補給)する指示を別の実装ライン10のローダ30に出力する。このため、各実装ライン10のローダ30に適切に指示を出力して、使いかけのフィーダ22を速やかに使い切ることができる。
【0040】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0041】
例えば、実施形態の実装システム1では、実装ライン10外に中間倉庫60を備え、各実装ライン10が保管庫16とローダ30を備えたが、これに限られず、中間倉庫60と保管庫16とローダ30とのうちいずれか1以上を備えなくてもよい。例えば、以下の変形例のようにしてもよい。
図10の実装システム1Bは、実装ライン10がローダ30を備えない変形例である。この変形例では、実装装置20と保管庫16との間のフィーダ22の搬送をAGV140が行う。実施形態のAGV40が複数本のフィーダ22をパレットごと搬送するのに対し、AGV140は、ローダ30と同様に、パレット46に積載せずに1本または複数本のフィーダ22を搬送する点で異なり、それ以外は同様の構成である。なお、実施形態においても、AGV40が複数本のフィーダ22をパレットごと搬送するものに限られず、AGV140と同様に1本または複数本ずつ搬送してもよく、AGV40,140を特に区別しないものとしてもよい。
【0042】
変形例の実装システム1Bでは、制御部52は、実施形態でローダ30に出力した各指示をAGV140に出力して、実装ライン10内のフィーダ22の搬送をAGV140に行わせる。これにより、フィーダ回収処理のS250で、使いかけのフィーダ22がAGV140により実装装置20から保管庫16に回収される(
図10(1))。また、実施形態と同様に、AGV40により実装ライン10(10A)の保管庫16から中間倉庫60に使いかけのフィーダ22が回収され(
図10(2))、AGV40により中間倉庫60から別の実装ライン10(10B)の保管庫16に使いかけのフィーダ22が補給される(
図10(3))。そして、フィーダ補給処理のS370で、使いかけのフィーダ22がAGV140により保管庫16から実装装置20に補給される(
図10(4))。
【0043】
図11の実装システム1Cは、実装ライン10が保管庫16とローダ30とを備えない変形例である。この変形例では、各実装装置20間のフィーダ22の搬送と、各実装装置20と中間倉庫60との間のフィーダ22の搬送とを、AGV140が行う。このため、制御部52は、実施形態でローダ30とAGV40とに個別に出力した指示を一括してAGV140に出力すればよい。例えば、制御部52は、フィーダ回収処理のS250,S270の処理をまとめて(S260は省略)、使いかけのフィーダ22を実装装置20から中間倉庫60に回収する指示をAGV140に出力する。これにより、使いかけのフィーダ22がAGV140により実装ライン10(10A)の実装装置20から中間倉庫60に回収される(
図11(1))。また、制御部52は、フィーダ補給処理のS350,S370の処理をまとめて(S360は省略)、使いかけのフィーダ22を中間倉庫60から別の実装ライン10(10B)の実装装置20に補給する指示をAGV140に出力する。これにより、使いかけのフィーダ22がAGV140により中間倉庫60から別の実装ライン10(10B)の実装装置20に補給される(
図11(2))。
【0044】
図12の実装システム1Dは、実装ライン10が保管庫16とローダ30とを備えず、中間倉庫60が設けられない変形例である。この変形例では、各実装装置20間のフィーダ22の搬送と、各実装ライン10間のフィーダ22の搬送とを、AGV140が行う。このため、制御部52は、各実装ライン10間でフィーダ22を直接搬送する指示をAGV140に出力すればよい。例えば制御部52は、フィーダ回収処理のS250で、使いかけのフィーダ22を回収して、別の実装ライン10で使用予定のある実装装置20に補給する指示を出力する(S260以降は省略)。これにより、使いかけのフィーダ22がAGV140により実装ライン10(10A)の実装装置20から回収されて別の実装ライン10(10B)の実装装置20に補給される(
図12(1))。なお、フィーダ補給処理では、S300,S330で通常の補給処理を行うものとし、使いかけのフィーダ22の補給に関する処理は、フィーダ回収処理でまとめて行うものとすればよい。
【0045】
実施形態では、使いかけのフィーダ22が発生した実装ライン10とは別の実装ライン10で、使いかけのフィーダ22の使用予定があれば、使いかけのフィーダ22をその実装ライン10で使用したが、これに限られない。
図13は、変形例のフィーダ回収処理を示すフローチャートである。変形例では、実施形態と同じ処理には同じ処理番号を付して説明を省略する。制御部52は、S230で別の実装ライン10で使いかけのフィーダ22の使用予定があると判定すると、現在の実装ライン10(使いかけのフィーダ22が現在装着されている実装ライン10)でも、その使いかけのフィーダ22の使用予定があるか否かを判定する(S232)。
【0046】
上述したように、使いかけのフィーダ22は、基板種の切り替わりに伴って不要となることで発生するが、制御部52は、生産計画55に基づいて、さらにその後の基板種の切り替わりに伴って、現在の実装ライン10で使いかけのフィーダ22の使用予定が発生するか否かを判定する。制御部52は、現在の実装ライン10で使いかけのフィーダ22の使用予定がないと判定すると、S250に進む。また、制御部52は、現在の実装ライン10で使いかけのフィーダ22の使用予定があると判定すると、別の実装ライン10での使用予定の方が、現在の実装ライン10での使用予定より早いか否かを判定する(S234)。制御部52は、別の実装ライン10での使用予定の方が早いと判定すると、S250に進み、別の実装ライン10での使用予定よりも現在の実装ライン10での使用予定の方が早いと判定すると、S240に進む。
【0047】
このように、
図13の変形例では、使いかけのフィーダ22に関し、その実装ライン10での使用予定よりも別の実装ライン10での使用予定が早い場合に、そのフィーダ22を搬出(回収)して別の実装ライン10に搬入(補給)するように指示を出力する。このため、使いかけのフィーダ22を使用予定の早い実装ライン10で優先的に使用させることができるから、使いかけのフィーダ22をさらに速やかに使い切ることができる。
【0048】
なお、
図13の変形例では、現在の実装ライン10での使用予定があっても、別の実装ライン10での使用予定の方が早い場合には、使いかけのフィーダ22を別の実装ライン10で使用したが、これに限られない。例えば、別の実装ライン10での使用予定に拘わらず、現在の実装ライン10での使用予定があれば、使いかけのフィーダ22を現在の実装ライン10に留めておく(保管しておく)ものでもよい。また、使いかけのフィーダ22を、現在の実装ライン10に留めるか別の実装ライン10に搬送するかを、AGV40(140)やローダ30におけるフィーダ22の搬送状況に基づいて判定してもよい。また、使いかけのフィーダ22を現在の実装ライン10の後の生産でも別の実装ライン10の後の生産でも使用する場合に、そのフィーダ22が保有している部品残数と、各実装ライン10での部品の使用予定数とを考慮して、フィーダ22を別の実装ライン10に搬送(移動)するか否かを判断してもよい。例えば、部品残数の全てを、現在の実装ライン10で使用できるのであれば、現在の実装ライン10での使用が別の実装ライン10での使用よりも早いか否かにかかわらず、現在の実装ライン10にフィーダ22を留めておくことにしてもよい。逆に、別の実装ライン10でフィーダ22の部品残数を使用し切れるのであれば、その実装ライン10へ搬送(移動)するために回収することにしてもよい。
【0049】
実施形態では、倉庫70は、フィーダ22に取り付けられていないリールRを保管し、リールRが取り付けられたフィーダ22を保管しないものとしたが、これに限られず、リールRが取り付けられたフィーダ22を保管可能であってもよい。また、中間倉庫60と倉庫70が離れた場所に設けられるものに限られず、隣接して設けられてもよい。
【0050】
本明細書では、出願当初の請求項6において「請求項1または2に記載の実装システム」を「請求項1ないし5のいずれか1項に記載の実装システム」に変更した技術思想も開示されている。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、部品供給ユニットが搬送装置により搬送される実装システムの技術分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0052】
1,1B,1C,1D 実装システム、10 実装ライン、10A 第1実装ライン、10B 第2実装ライン、12 印刷装置、14 印刷検査装置、16 保管庫、16a 第1保管部(第1保管エリア)、16b 第2保管部(第2保管エリア)、18 実装検査装置、20 実装装置、20a 供給エリア、20b バッファエリア、21 基板搬送装置、22 フィーダ、23 ヘッド、24 移動機構、28,38,48,52 制御部、30 ローダ、32 移動機構、34,44 移載機構、40,140 無人搬送車(AGV)、42 走行機構、46 パレット、50 管理装置、54 記憶部、55 生産計画、56 フィーダ情報、60 中間倉庫(フィーダ倉庫)、70 倉庫(リール倉庫)、80 携帯端末、M 作業者、R リール、S 基板。