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特開2024-89038コンテンツを管理するためのシステム、方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089038
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】コンテンツを管理するためのシステム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20240626BHJP
   G06Q 30/0241 20230101ALI20240626BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240626BHJP
   A63F 13/216 20140101ALI20240626BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20240626BHJP
【FI】
A63F13/69
G06Q30/0241
A63F13/79
A63F13/216
A63F13/65
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204143
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】599115217
【氏名又は名称】株式会社 ディー・エヌ・エー
(74)【代理人】
【識別番号】100125195
【弁理士】
【氏名又は名称】尾畑 雄一
(72)【発明者】
【氏名】長嶋 郁雄
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】 現実世界の情報に基づいて変化するコンテンツの提供を可能とする。
【解決手段】
本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10は、通信ネットワーク20を介して通信可能に接続されたユーザ端末30を操作するユーザに対して、コンテンツが用いられる所定サービスを提供する。当該サーバ10は、特定時点におけるユーザの位置に基づく位置関係情報を、当該ユーザに関連付けられたコンテンツに対して関連付けると共に、当該位置関係情報に基づいて当該コンテンツを変化させるから、ユーザは、現実世界のユーザ自身の位置に基づくコンテンツの変化を楽しむことができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は複数のコンピュータプロセッサを備えるシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、
ユーザに対してコンテンツを関連付けるステップと、
特定時点における前記ユーザの位置に基づく位置関係情報を前記コンテンツに対して関連付けるステップと、
前記コンテンツに関連付けられた前記位置関係情報に基づいて、前記コンテンツを変化させるステップと、を実行する、
システム。
【請求項2】
前記コンテンツを変化させるステップは、前記位置関係情報に基づいて、変化後の前記コンテンツが有するパラメータの値を決定することを含む、
請求項1のシステム。
【請求項3】
前記位置関係情報は、前記ユーザの位置における地理情報を含む、
請求項1のシステム。
【請求項4】
前記地理情報は、地理座標、標高、及び、天気の少なくとも1つを含む、
請求項3のシステム。
【請求項5】
前記位置関係情報を関連付けるステップは、第1時点における前記ユーザの位置に基づく第1位置関係情報を前記コンテンツに関連付け、その後、第2時点における前記ユーザの位置に基づく第2位置関係情報を前記コンテンツに関連付けることを含み、
前記コンテンツを変化させるステップは、前記第1及び第2位置関係情報に基づいて、前記コンテンツを変化させることを含む、
請求項1のシステム。
【請求項6】
前記位置関係情報を関連付けるステップは、前記ユーザによる指示に応じて、前記位置関係情報を前記コンテンツに関連付けることを含む、
請求項1のシステム。
【請求項7】
前記位置関係情報を関連付けるステップは、前記ユーザによる指示なしで、自動的に、前記位置関係情報を前記コンテンツに関連付けることを含む、
請求項1のシステム。
【請求項8】
前記コンテンツを変化させるステップは、所定条件の成立に応じて、前記コンテンツを変化させることを含む、
請求項1のシステム。
【請求項9】
前記所定条件は、前記位置関係情報が前記コンテンツに関連付けられることに応じて成立する条件を含む、
請求項8のシステム。
【請求項10】
前記所定条件は、時間に関する条件を含む、
請求項8のシステム。
【請求項11】
前記位置関係情報を関連付けるステップは、前記特定時点に対応する日時と共に、前記位置関係情報を前記コンテンツに対して関連付けることを含み、
前記所定条件は、前記特定時点に対応する日時からの経過時間に関する条件を含む、
請求項10のシステム。
【請求項12】
前記所定条件は、前記コンテンツに関連付けられた前記位置関係情報に関する条件を含む、
請求項8のシステム。
【請求項13】
前記コンテンツは、ブロックチェーン上で管理される非代替性のトークンに関連付けて管理される、
請求項1のシステム。
【請求項14】
前記コンテンツは、ゲームで用いられるアイテムである、
請求項1のシステム。
【請求項15】
1又は複数のコンピュータによって実行される方法であって、
ユーザに対してコンテンツを関連付けるステップと、
特定時点における前記ユーザの位置に基づく位置関係情報を前記コンテンツに対して関連付けるステップと、
前記コンテンツに関連付けられた前記位置関係情報に基づいて、前記コンテンツを変化させるステップと、を備える、
方法。
【請求項16】
1又は複数のコンピュータに、
ユーザに対してコンテンツを関連付けるステップと、
特定時点における前記ユーザの位置に基づく位置関係情報を前記コンテンツに対して関連付けるステップと、
前記コンテンツに関連付けられた前記位置関係情報に基づいて、前記コンテンツを変化させるステップと、を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを管理するためのシステム、方法、及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、オンラインゲーム等において、アイテム等のデジタルコンテンツがユーザに付与されることがある。例えば、下記特許文献1は、その内容が認識されない状態でアイテムをユーザに付与し、当該アイテムに関連する現実世界のイベントの所定の時期(例えば、野球の試合の公式戦の開幕日等)が到来すると、アイテムの内容を認識可能とすることを開示している。こうした仕組みは、ユーザが、現実世界のイベントと連携したアイテムの変化を楽しむことを可能とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014-087666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の仕組みでは、アイテムの内容が認識可能となる時期が、現実世界のイベントと連携しているが、アイテム自体は、当該イベントの状況にかかわらず、予め定められたとおりに変化するのみであった。
【0005】
本発明の実施形態は、現実世界の情報に基づいて変化するコンテンツの提供を可能とすることを目的の一つとする。本発明の実施形態の他の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るシステムは、1又は複数のコンピュータプロセッサを備えるシステムであって、前記1又は複数のコンピュータプロセッサは、ユーザに対してコンテンツを関連付けるステップと、特定時点における前記ユーザの位置に基づく位置関係情報を前記コンテンツに対して関連付けるステップと、前記コンテンツに関連付けられた前記位置関係情報に基づいて、前記コンテンツを変化させるステップと、を実行する。
【0007】
本発明の一実施形態に係る方法は、1又は複数のコンピュータによって実行される方法であって、ユーザに対してコンテンツを関連付けるステップと、特定時点における前記ユーザの位置に基づく位置関係情報を前記コンテンツに対して関連付けるステップと、前記コンテンツに関連付けられた前記位置関係情報に基づいて、前記コンテンツを変化させるステップと、を備える。
【0008】
本発明の一実施形態に係るプログラムは、1又は複数のコンピュータに、ユーザに対してコンテンツを関連付けるステップと、特定時点における前記ユーザの位置に基づく位置関係情報を前記コンテンツに対して関連付けるステップと、前記コンテンツに関連付けられた前記位置関係情報に基づいて、前記コンテンツを変化させるステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の様々な実施形態は、現実世界の情報に基づいて変化するコンテンツの提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図。
図2】ユーザ情報テーブル151が管理する情報を例示する図。
図3】コンテンツ情報テーブル153が管理する情報を例示する図。
図4】変化元の「種」の状態のアイテムと変化後の「植物」の状態のアイテムとの対応関係を例示する図。
図5】保有コンテンツ管理テーブル155が管理する情報を例示する図。
図6】NFTアイテムがプレイヤに対して付与される際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図7】NFTアイテム管理画面50を例示する図。
図8】NFTアイテム個別画面60を例示する図。
図9】NFTアイテム個別画面60の情報取得ボタン64の選択に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
図10】NFTアイテム詳細画面70を例示する図。
図11】NFTアイテムが「植物」の状態へと変化した状態のNFTアイテム詳細画面70を例示する図。
図12】NFTアイテムを販売する際にサーバ10が実行する処理を例示するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一の又は類似する構成要素に対しては同一の参照符号が付され得る。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るサービス提供サーバ10を含むネットワークの構成を概略的に示す構成図である。サーバ10は、図示するように、インターネット等の通信ネットワーク20を介してユーザ端末30と通信可能に接続されている。図1においては、1つのユーザ端末30のみが図示されているが、サーバ10は、複数のユーザ端末30と通信可能に接続されている。サーバ10は、ユーザ端末30を操作するユーザに対して所定サービスを提供する。サービス提供サーバ10は、本発明のシステムの全部又は一部を実装する装置の一例である。
【0013】
本実施形態において、サーバ10が提供する所定サービスは、電子的及び仮想的なコンテンツが用いられる様々なサービスを含み、これらに限定されないが、例えば、ゲーム、電子商取引、SNS、又は、様々なメディア(例えば、動画及び音楽等)の配信等を含む。
【0014】
まず、サービス提供サーバ10のハードウェア構成について説明する。サービス提供サーバ10は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ11と、メインメモリ12と、入出力I/F13と、通信I/F14と、ストレージ(記憶装置)15とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0015】
コンピュータプロセッサ11は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ15等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ12に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ12は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0016】
入出力I/F13は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F13は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F13は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0017】
通信I/F14は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、又はこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0018】
ストレージ15は、例えば磁気ディスク、フラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ15は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。例えば、ストレージ15は、図1に示すように、所定サービスのユーザに関する情報を管理するユーザ情報テーブル151と、所定サービスにおいて用いられるコンテンツに関する情報を管理するコンテンツ情報テーブル153と、各ユーザによって保有されるコンテンツに関する情報を管理する保有コンテンツ管理テーブル155とを有する。また、例えば、ストレージ15は、本発明の一実施形態に係るサーバ側プログラム40を記憶する。当該プログラム40は、サービス提供サーバ10を、所定サービスを提供するためのシステムの全部又は一部として機能させるためのプログラムである。サーバ側プログラム40の少なくとも一部は、後述する端末側プログラム42を介して、ユーザ端末30において実行されるように構成され得る。
【0019】
本実施形態において、サービス提供サーバ10は、それぞれが上述したハードウェア構成を有する複数のコンピュータを用いて構成され得る。例えば、サーバ10は、1又は複数のサーバ装置によって構成され得る。
【0020】
このように構成されたサービス提供サーバ10は、ウェブサーバ及びアプリケーションサーバとしての機能を有するように構成することができ、ユーザ端末30にインストールされている端末側プログラム42からの要求に応答して各種の処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ(例えば、HTMLデータ)及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。ユーザ端末30では、受信したデータに基づくウェブページ又はその他の画面が出力される。
【0021】
次に、ユーザ端末30のハードウェア構成について説明する。ユーザ端末30は、一般的なコンピュータとして構成されており、図1に示すように、コンピュータプロセッサ31と、メインメモリ32と、入出力I/F33と、通信I/F34と、ストレージ(記憶装置)35とを備え、これらの各構成要素が図示しないバス等を介して電気的に接続されている。
【0022】
コンピュータプロセッサ31は、CPU又はGPU等として構成され、ストレージ35等に記憶されている様々なプログラムをメインメモリ32に読み込んで、当該プログラムに含まれる各種の命令を実行する。メインメモリ32は、例えば、DRAM等によって構成される。
【0023】
入出力I/F33は、操作者等との間で情報をやり取りするための各種の入出力装置を含む。入出力I/F33は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、マウス、タッチパネル等)等の情報入力装置、マイクロフォン等の音声入力装置、カメラ等の画像入力装置を含む。また、入出力I/F33は、ディスプレイ等の画像出力装置、スピーカー等の音声出力装置を含む。
【0024】
通信I/F34は、ネットワークアダプタ等のハードウェア、各種の通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、通信ネットワーク20等を介した有線又は無線の通信を実現できるように構成されている。
【0025】
ストレージ35は、例えば磁気ディスク又はフラッシュメモリ等によって構成される。ストレージ35は、オペレーティングシステムを含む様々なプログラム及び各種データ等を記憶する。ストレージ35が記憶するプログラムは、アプリケーションマーケット等からダウンロードされてインストールされ得る。また、ストレージ35は、端末側プログラム42を記憶する。当該プログラム42は、ウェブブラウザ、又は、その他のアプリケーション(例えば、本実施形態における所定サービス用の端末側アプリケーション等)として構成され、上述したように、サーバ側プログラム40の少なくとも一部を実行するように構成され得る。
【0026】
本実施形態において、ユーザ端末30は、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブルデバイス、パーソナルコンピュータ、又は、ゲーム専用端末等として構成され得る。
【0027】
このように構成されたユーザ端末30を操作するユーザは、ストレージ35等にインストールされている端末側プログラム42を介したサーバ10との通信を実行することによって、サーバ10が提供する所定サービスを利用することができる。
【0028】
次に、このように構成されたサービス提供サーバ10が有する機能について説明する。サーバ10のコンピュータプロセッサ11は、図1に示すように、メインメモリ12に読み込まれたプログラム(例えば、サーバ側プログラム40の少なくとも一部)に含まれる命令を実行することによって、管理機能制御部111、及び、サービス提供制御部113として機能するように構成されている。
【0029】
管理機能制御部111は、サーバ10が提供する所定サービスの管理機能の制御に関する様々な処理を実行するように構成されている。例えば、管理機能制御部111は、当該管理機能に関する様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30において出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。管理機能制御部111によって制御される管理機能は、例えば、ログイン処理(ユーザ認証)、課金制御、及び、ユーザアカウントの管理等を含む。
【0030】
サービス提供制御部113は、本実施形態における所定サービスの提供を制御するための様々な処理を実行するように構成されている。例えば、サービス提供制御部113は、当該サービスを提供するための様々な画面の画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信し、ユーザ端末30で出力される当該画面を介したユーザによる操作入力に応答して様々な処理を実行し、当該処理の結果に応じた画面データ及び制御データ等をユーザ端末30に対して送信する。
【0031】
本実施形態において、サービス提供制御部113は、ユーザに対してコンテンツを関連付けるように構成されている。例えば、サービス提供制御部113は、ユーザに対するコンテンツの付与(つまり、ユーザによるコンテンツの獲得)に応じて、当該ユーザに対して当該コンテンツを関連付ける。ユーザに対して関連付けられるコンテンツに関する情報は、例えば、保有コンテンツ管理テーブル155において管理される。
【0032】
また、サービス提供制御部113は、特定時点におけるユーザの位置に基づく位置関係情報を、当該ユーザに関連付けられたコンテンツに対して関連付けるように構成されている。例えば、サービス提供制御部113は、特定時点におけるユーザ端末30の位置情報(例えば、基地局に係る位置情報、GPS位置情報、又は、Wi-Fi位置情報等)を取得し、当該位置情報に基づく位置関係情報をコンテンツに関連付ける。こうした位置関係情報は、例えば、保有コンテンツ管理テーブル155において管理される。
【0033】
また、サービス提供制御部113は、コンテンツに関連付けられた位置関係情報に基づいて、当該コンテンツを変化させるように構成されている。例えば、サービス提供制御部113は、第1コンテンツを、当該第1コンテンツに関連付けられた位置関係情報に基づいて、第2コンテンツへと変化させる。
【0034】
このように、本実施形態におけるサービス提供サーバ10は、特定時点におけるユーザの位置に基づく位置関係情報を、当該ユーザに関連付けられたコンテンツに対して関連付けると共に、当該位置関係情報に基づいて当該コンテンツを変化させるから、ユーザは、現実世界のユーザ自身の位置に基づくコンテンツの変化を楽しむことができる。つまり、サーバ10は、現実世界の情報に基づいて変化するコンテンツの提供を可能とする。
【0035】
本実施形態において、コンテンツの変化は、様々な態様で実現され得る。例えば、サービス提供制御部113は、コンテンツに関連付けられた位置関係情報に基づいて、変化後のコンテンツが有するパラメータ(例えば、属性、及び、効果等)の値を決定するように構成される。こうした構成は、現実世界の情報に基づいて、そのパラメータの値が決定されるコンテンツの提供を可能とする。
【0036】
本実施形態において、位置関係情報は、ユーザの位置に基づく様々な情報を含み得る。例えば、位置関係情報は、ユーザの位置における地理情報(例えば、地理座標(緯度及び経度)、標高、及び、天気等)を含む。こうした地理情報は、サーバ10(例えば、ストレージ15)において管理されており、又は、他のサービス(例えば、地理情報を提供するサービス等)を提供する他の装置から取得される。こうした構成は、ユーザが、現実世界のユーザの位置における地理情報に基づくコンテンツの変化を楽しむことを可能とする。
【0037】
本実施形態において、1つのコンテンツに対して複数の位置関係情報が関連付けられるようにしてもよい。つまり、サービス提供制御部113は、第1時点におけるユーザの位置に基づく第1位置関係情報をコンテンツに関連付け、その後、第2時点における当該ユーザの位置に基づく第2位置関係情報を当該コンテンツに関連付けるように構成され得る。この場合、コンテンツが、これらの第1及び第2位置関係情報に基づいて変化するようにしてもよい。こうした構成は、ユーザが、複数の位置関係情報に基づくコンテンツの変化を楽しむことを可能とする。
【0038】
本実施形態において、位置関係情報のコンテンツへの関連付けは、様々なタイミングで行われ得る。例えば、サービス提供制御部113は、ユーザによる指示に応じて、特定時点(例えば、ユーザによる当該指示が行われた時点)におけるユーザの位置に基づく位置関係情報をコンテンツに対して関連付けるように構成される。ユーザによる指示は、例えば、ユーザ端末30において出力される画面を介して行われる。こうした構成は、ユーザによる指示に応じて位置関係情報の関連付けを行うことを可能とする。
【0039】
また、位置関係情報のコンテンツに対する関連付けが、ユーザによる指示なしで、自動的に行われるようにしてもよい。例えば、サービス提供制御部113は、所定条件の成立に応じて、自動的に、特定時点(例えば、当該条件が成立した時点)におけるユーザの位置に基づく位置関係情報をコンテンツに対して関連付けるように構成される。こうした構成は、位置関係情報の関連付けを自動的に行うことを可能とする。
【0040】
本実施形態において、位置関係情報に基づくコンテンツの変化は、様々なタイミングで行われ得る。例えば、サービス提供制御部113は、所定条件の成立に応じて、コンテンツを変化させるように構成される。所定条件は、例えば、位置関係情報がコンテンツに関連付けられることに応じて充足する条件を含み、この場合、サービス提供制御部113は、例えば、コンテンツに対して位置関係情報を関連付けることに応じて、当該位置関係情報に基づいて当該コンテンツを変化させる。こうした構成は、位置関係情報の関連付けに応じてコンテンツを変化させることを可能とする。
【0041】
また、コンテンツを変化させるための条件は、例えば、時間に関する条件を含み、例えば、位置関係情報に対応する特定時点に対応する日時からの経過時間に関する条件(例えば、当該日時からの経過時間が所定値に到達すること等)を含む。この場合、サービス提供制御部113は、当該日時と共に、位置関係情報をコンテンツに対して関連付けるように構成され得る。こうした構成は、時間に関する条件の成立に応じてコンテンツを変化させることを可能とする。
【0042】
また、コンテンツを変化させるための条件は、例えば、コンテンツに関連付けられた位置関係情報に関する条件を含む。こうした条件は、例えば、当該位置関係情報に含まれる所定項目(例えば、地理座標、標高、及び、天気等)の値が所定値(所定範囲内)であるという条件を含む。こうした構成は、位置関係情報に関する条件の成立に応じてコンテンツを変化させることを可能とする。
【0043】
本実施形態において、コンテンツが、ブロックチェーン上で管理される非代替性のトークン(Non-Fungible Token(NFT))に関連付けて管理されるようにしてもよい。こうした構成は、現実世界のユーザ自身の位置に基づいて変化するコンテンツの価値を向上させ得る。
【0044】
本実施形態において、コンテンツは、所定サービスにおいて用いられる様々な種類の電子的及び仮想的なアイテムを含み、これに限定されないが、例えば、ゲームにおいて用いられるゲームアイテムを含む。こうした構成は、ユーザが、現実世界のユーザ自身の位置に基づくゲームアイテムの変化を楽しむことを可能とする。
【0045】
次に、このような機能を有する本実施形態のサービス提供サーバ10の一態様としての具体例について説明する。この例において、サービス提供サーバ10は、所定サービスとしてゲームを提供する。この例のゲームは、ゲーム空間としての町、村又は島等に暮らす他のキャラクタとのコミュニケーションを楽しむゲームとして構成されている。プレイヤは、プレイヤキャラクタを操作して、様々なアクティビティ(家の建設及び装飾等を含む。)を自由に楽しむこともできる。
【0046】
まず、この例において、各テーブルが管理する情報について説明する。図2は、この例において、ユーザ情報テーブル151が管理する情報を例示する。この例におけるユーザ情報テーブル151は、ゲームのプレイヤに関する情報を管理し、図示するように、個別のプレイヤを識別する「プレイヤアカウント」に対応付けて、ニックネーム、及び、生年月日等を含む「基本情報」、「イーサリアムアドレス」等の情報を管理する。イーサリアムアドレスは、ブロックチェーンのプラットフォームであるイーサリアム上で用いられるアドレスである。この例では、ゲームで用いられるアイテムの一部は、NFTが関連付けられたNFTアイテムとして構成されており、当該NFTは、イーサリアム上で、その所有者のイーサリアムアドレスに関連付けられている。
【0047】
図3は、この例において、コンテンツ情報テーブル153が管理する情報を例示する。この例におけるコンテンツ情報テーブル153は、NFTアイテムとして提供されるアイテムの種類に関する情報を管理し、図示するように、個別のアイテムの種類を識別する「アイテムID」に対応付けて、「名称」、対応するアイテムが変化後のアイテムである場合の変化元のアイテムを識別する「変化元アイテムID」、「画像情報」、「各種パラメータ情報」等の情報を管理する。
【0048】
この例において、NFTアイテムは、「種」の状態でプレイヤに対して提供され、その後、「植物」に変化するアイテムとして構成されている。図4は、変化元の「種」の状態のアイテムと、変化後の「植物」の状態のアイテムとの対応関係を例示する。図示するように、この例では、1つの変化元の種の状態のアイテムに対して、複数の変化後の植物のアイテムが対応している。詳しくは後述するが、変化後の植物のアイテムは、プレイヤによって登録される位置関係情報に基づいて決定される。コンテンツ情報テーブル153の変化元アイテムIDには、対応するアイテムが植物のアイテムである場合に、対応する変化元の種のアイテムを識別するアイテムIDが設定される。
【0049】
図5は、この例において、保有コンテンツ管理テーブル155が管理する情報を例示する。この例における保有コンテンツ管理テーブル155は、個別のNFTアイテムに関する情報を管理し、図示するように、個別のNFTアイテムを識別する「トークンID」に対応付けて、対応するアイテムの種類を識別する「アイテムID」、このNFTアイテムを保有するプレイヤを識別する「保有プレイヤアカウント」、「変化状態」、「位置関係情報」、「位置関係情報登録日時」、「各種パラメータ情報」等の情報を管理する。
【0050】
トークンIDは、NFTアイテムに関連付けられているNFTをイーサリアムのプラットフォーム上で識別するIDであって、当該NFTの発行に応じて付与される。変化状態は、対応するアイテムが変化前(「種」の状態)であるか、変化後(「植物」の状態)であるかを示す。変化状態の初期値は、変化前を示す値である。位置関係情報については後述する。
【0051】
この例において、保有コンテンツ管理テーブル155において管理されるNFTアイテムは、初期状態では、ゲームの運営者が保有する「種」の状態のアイテムとして設定される。各NFTアイテムに関連付けられるNFTは、サーバ10又は他のサーバによって予め発行されており、具体的には、ゲームの運営者のイーサリアムアドレスが所有するNFTとして発行されている。詳しくは後述するが、その後、NFTアイテムがプレイヤに対して付与されると、保有コンテンツ管理テーブル155の保有プレイヤアカウントに対して、対応するプレイヤを識別するプレイヤアカウントが設定される。
【0052】
以上、この例において、各テーブルが管理する情報について説明した。次に、この例において、サービス提供サーバ10が実行する処理、及び、ユーザ端末30において出力される画面等について説明する。
【0053】
図6は、この例において、NFTアイテムがプレイヤに対して付与される際に、サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。この例において、NFTアイテムは、様々なタイミングでプレイヤに対して付与される。例えば、NFTアイテムは、抽選(ガチャ)を介して、各種の報酬として、及び、プレイヤによる購入に応じて、プレイヤに対して付与される。なお、この例では、プレイヤに対して付与されるNFTアイテムは、「種」の状態のアイテムのみである(NFTアイテムは、「植物」の状態ではプレイヤに対して付与されない。)。
【0054】
サーバ10は、まず、図示するように、対象のNFTアイテムの保有者を登録する(ステップS100)。具体的には、保有コンテンツ管理テーブル155において、対応するNFTアイテムの保有プレイヤアカウントに対して、当該NFTアイテムが付与されるプレイヤを識別するプレイヤアカウントが設定される。
【0055】
続いて、サーバ10は、対応するNFTの所有者を変更する(ステップS110)。具体的には、サービス提供サーバ10が、対応するNFTの所有者(イーサリアムアドレス)を、ゲームの運営者から対応するプレイヤに変更するための取引を、イーサリアムのブロックチェーン上に記録する。こうした取引の記録は、対応するスマートコントラクトを介して行われる。
【0056】
図7は、ユーザ端末30において出力されるNFTアイテム管理画面50を例示する。当該画面50は、プレイヤが保有するNFTアイテムを管理するための画面であり、図示するように、プレイヤが保有するNFTアイテムを一覧表示する一覧表示領域52と、「次へ」というテキストが付加された続行ボタン54とを有する。特定のプレイヤが保有するNFTアイテムは、保有コンテンツ管理テーブル155のプレイヤアカウントを参照することによって特定される。
【0057】
一覧表示領域52には、各々が個別のNFTアイテムに対応する複数の個別表示領域521が並べて配置される。個別表示領域521は、NFTアイテムの画像(対応するアイテムの種類に対応する画像)及びトークンID等の情報を表示する。
【0058】
一覧表示領域52を介して特定のNFTアイテムが選択された状態で続行ボタン54が選択されると、図8に例示するNFTアイテム個別画面60が出力される。当該画面60は、図示するように、対応するNFTアイテムに関する情報を表示する情報表示領域62と、「位置関係情報を取得」というテキストが付加された情報取得ボタン64と、戻るボタン66とを有する。情報表示領域62は、対応するNFTアイテムの画像、トークンID、及び、アイテムの名称等の情報を表示する。
【0059】
情報取得ボタン64は、プレイヤ(ユーザ端末30)の現在地(その時点での位置)に基づく位置関係情報を取得するためのオブジェクトである。こうした位置関係情報は、「種」の状態のNFTアイテムを「植物」の状態に変化させるために必要となる。ここで、NFTアイテムを変化させる際の処理について説明する。
【0060】
図9は、NFTアイテム個別画面60の情報取得ボタン64の選択に応じてサーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、プレイヤの位置関係情報を取得する(ステップS200)。具体的には、プレイヤ端末30の位置情報(地理座標)を当該プレイヤ端末30から取得し、当該地理座標に基づいて、プレイヤの現在地に対応する観光スポット、標高、天気、及び気温を、外部サービス(例えば、地図情報を提供するサービス、及び、天気情報を提供するサービス等)から取得する。なお、観光スポットは、プレイヤの現在地が観光スポットとして管理されている範囲に含まれない場合には取得されない。
【0061】
図10は、NFTアイテム個別画面60の情報取得ボタン64の選択に応じて出力されるNFTアイテム詳細画面70を例示する。当該画面70は、図示するように、対応するNFTアイテムに関する情報を表示するアイテム情報表示領域72と、取得された位置関係情報を表示する位置関係情報表示領域73と、「ここで種をまく」というテキストが付加された種まき指示ボタン74と、戻るボタン75とを有する。位置関係情報表示領域73は、プレイヤの現在地の地理座標、当該現在地に対応する観光スポット(図10の例では「高尾山」)、標高、天気、気温、及び、これらの位置関係情報を取得した日時を表示する。
【0062】
種まき指示ボタン74は、プレイヤが「種まき」を指示するためのオブジェクトである。図9のフローチャートに戻り、プレイヤによる種まきの指示が行わると(つまり、種まき指示ボタン74が選択されると)(ステップS210においてYES)、サーバ10は、対応するNFTアイテムに対して位置関係情報を登録し(ステップS220)、当該位置関係情報に基づいてNFTアイテムを変化させる(ステップS230)。この例では、位置関係情報に含まれる地理座標に基づいて、変化元の「種」の状態のアイテムに対応する複数の植物のアイテムの中から、変化後のアイテム(植物の種類)が決定され、さらに、同じく位置関係情報に含まれる標高、天気、及び、気温に基づいて、変化後のアイテムの各種パラメータの値が補正される。
【0063】
例えば、地理座標が、第1範囲(例えば、東京都の範囲)内である場合、変化後のアイテムの種類は第1種類(例えば、チューリップ)となり、第2範囲(例えば、神奈川県の範囲)内である場合、変化後のアイテムの種類は第2種類(例えば、ヒマワリ)となる。また、各種パラメータの値は、具体的には、アイテムの種類毎に予め定められている値(コンテンツ情報テーブル153の各種パラメータ情報において管理されている。)に対して、標高、天気、及び、気温に基づく補正が行われ、例えば、第1パラメータ(例えば、花の色)の値については、標高に基づく補正が行われ、第2パラメータ(例えば、販売価格)の値については、気温に基づく補正が行われる。
【0064】
また、位置関係情報の登録に応じて、保有コンテンツ管理テーブル155において、対応するNFTアイテムについて、位置関係情報、及び、位置関係情報登録日時が更新される。また、NFTアイテムの変化に応じて、保有コンテンツ管理テーブル155において、対応するNFTアイテムについて、アイテムID、変化状態、及び、各種パラメータ情報が更新される。
【0065】
図11は、種まき指示ボタン74の選択に応じてNFTアイテムが植物の状態へと変化した状態のNFTアイテム詳細画面70を例示する。この状態のNFTアイテム詳細画面70では、図示するように、アイテム情報表示領域72において、変化後のNFTアイテム(植物の状態のアイテム)に関する情報が表示され、種まき指示ボタン74、及び、戻るボタン75に代えて、完了ボタン76が配置される。この例では、植物の状態へと変化したNFTアイテムは、ゲーム空間において、プレイヤキャラクタの家のインテリア等として配置することができ、また、他のキャラクタ及び商店等に対して販売することができる。
【0066】
図12は、NFTアイテムを販売する際に、サーバ10が実行する処理を例示するフローチャートである。サーバ10は、まず、図示するように、NFTアイテムの保有者を変更する(ステップS300)。具体的には、保有コンテンツ管理テーブル155において、対応するNFTアイテムのプレイヤアカウントが、ゲームの運営者を示す値に更新される。
【0067】
続いて、サーバ10は、NFTの所有者を変更する(ステップS310)。具体的には、対応するNFTの所有者(イーサリアムアドレス)を、プレイヤから、ゲームの運営者に変更するための取引が、イーサリアムのブロックチェーン上に記録される。なお、ゲームの運営者に加えて、他のプレイヤとの間で、NFTアイテムの販売(又は交換等)を行えるようにしてもよい。
【0068】
上述した例では、1つのNFTアイテムに対して1つの位置関係情報が登録されるようにしたが、本実施形態の他の例では、1つのNFTアイテムに対して複数の位置関係情報が登録される。例えば、NFTアイテムをスタンプカードとして構成し、当該スタンプカードに対して、複数の位置関係情報に対応する複数のスタンプが登録されるようにしてもよい。この場合、スタンプカードが、例えば、プレイヤによる指示に応じて、複数のスタンプに対応する複数の位置関係情報に基づいて、他のアイテムへと変化するようにしてもよい。
【0069】
上述した例では、NFTアイテム個別画面60の情報取得ボタン64の選択に応じて位置関係情報が取得され、NFTアイテム詳細画面70の種まき指示ボタン74の選択に応じて当該位置関係情報が登録されるようにしたが、こうした位置関係情報の取得及び登録が自動的に行われるようにしてもよい。例えば、プレイヤ(ユーザ端末30)が予め定められた地理的範囲内(例えば、NFTアイテムの種類毎に異なる地理的範囲が設定され得る)に入ることに応じて、位置関係情報が自動的に取得及び登録されるようにし、又は、予め定められた日時(例えば、NFTアイテムの種類毎に異なる日時が設定され得る)になると、その時点の位置に基づく位置関係情報が自動的に取得及び登録されるようにしてもよい。
【0070】
上述した例では、位置関係情報の登録に応じてNFTアイテムが変化するようにしたが、その他のタイミングで、NFTアイテムが変化するようにしてもよい。例えば、位置関係情報の登録日時から所定時間が経過すると、NFTアイテムが変化するようにしてもよい。また、登録された位置関係情報が所定条件を充足する(例えば、気温が所定範囲内である等)場合のみにNFTアイテムが変化し、登録された位置関係情報が所定条件を充足しない場合には、NFTアイテムが変化しないようにしてもよい。
【0071】
上述した例では、位置関係情報に基づいて変化するアイテムを、NFTが関連付けられたNFTアイテムとして構成したが、本実施形態の他の例では、こうしたアイテムを、NFTに関連付けて管理されないようにしてもよい。この場合、当該アイテム(の個体)をゲーム内で識別可能なIDが、上述したトークンIDに代えて用いられ得る。
【0072】
上述した例では、位置関係情報に基づいて変化するNFTアイテムを、コミュニケーションゲームにおける「植物」のアイテムとして構成したが、コミュニケーションゲームにおける他のアイテムを、こうしたNFTアイテムとして構成することもできる。また、本実施形態の他の例では、コミュニケーションゲーム以外の他のゲームで用いられる他のアイテムが、こうしたNFTアイテムとして構成される。また、本実施形態のさらに他の例では、ゲーム以外の他のサービスが提供され、当該他のサービスにおいて用いられる様々なコンテンツが、位置関係情報に基づいて変化するように構成される。
【0073】
以上説明した本実施形態に係るサービス提供サーバ10は、特定時点におけるユーザの位置に基づく位置関係情報(例えば、地理座標、観光スポット、標高、天気、及び、気温等)を、当該ユーザに関連付けられたコンテンツ(例えば、「種」の状態のNFTアイテム等)に対して関連付けると共に、当該位置関係情報に基づいて当該コンテンツを変化させる(例えば、「植物」の状態のNFTアイテムへと変化させる等)から、ユーザは、現実世界のユーザ自身の位置に基づくコンテンツの変化を楽しむことができる。つまり、サーバ10は、現実世界の情報に基づいて変化するコンテンツの提供を可能とする。
【0074】
本発明の他の実施形態において、上述した実施形態におけるサービス提供サーバ10が有する機能の一部又は全部は、サービス提供サーバ10及びユーザ端末30が協動することによって実現され、又は、ユーザ端末30によって実現され得る。つまり、本発明のシステムは、サービス提供サーバ10によって構成される他、サービス提供サーバ10及びユーザ端末30によって構成され、又は、ユーザ端末30によって構成され得る。
【0075】
本明細書で説明された処理及び手順は、明示的に説明されたもの以外にも、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの任意の組み合わせによって実現される。例えば、本明細書で説明される処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク等の媒体に、当該処理及び手順に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明された処理及び手順は、当該処理・手順に相当するコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0076】
本明細書中で説明された処理及び手順が単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理または手順は複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は複数のモジュールによって実行され得る。また、本明細書において説明されたソフトウェアおよびハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、またはより多い構成要素に分解することによって実現することも可能である。
【0077】
本明細書において、発明の構成要素が単数もしくは複数のいずれか一方として説明された場合、又は、単数もしくは複数のいずれとも限定せずに説明された場合であっても、文脈上別に解すべき場合を除き、当該構成要素は単数又は複数のいずれであってもよい。
【符号の説明】
【0078】
10 サービス提供サーバ
11 コンピュータプロセッサ
111 管理機能制御部
113 サービス提供制御部
15 ストレージ
151 ユーザ情報テーブル
153 コンテンツ情報テーブル
155 保有コンテンツ管理テーブル
30 ユーザ端末
40 サーバ側プログラム
42 端末側プログラム
50 NFTアイテム管理画面
60 NFTアイテム個別画面
70 NFTアイテム詳細画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12