(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024008908
(43)【公開日】2024-01-19
(54)【発明の名称】ドライブ映像および位置記録システムとドライブ映像および位置記録方法
(51)【国際特許分類】
H04N 23/60 20230101AFI20240112BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20240112BHJP
G07C 5/08 20060101ALI20240112BHJP
G06F 16/787 20190101ALI20240112BHJP
【FI】
H04N23/60 300
H04N5/92 010
G07C5/08
G06F16/787
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023111559
(22)【出願日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0084003
(32)【優先日】2022-07-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523257875
【氏名又は名称】ビージー・ティーアンドエー・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】チ・ヒョン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・スン・キム
(72)【発明者】
【氏名】テ・ヒョン・ノ
【テーマコード(参考)】
3E138
5B175
5C122
【Fターム(参考)】
3E138AA07
3E138BA20
3E138DA03
3E138MA01
3E138MB08
3E138MB09
3E138MB10
3E138MD04
5B175DA04
5B175GA04
5C122DA14
5C122EA42
5C122FJ01
5C122FJ04
5C122FK12
5C122FK28
5C122FK39
5C122FL03
5C122GA18
5C122GA34
5C122HA01
5C122HA90
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
【課題】使用者がドライブの過程で出会った地域に対する位置情報を簡便に保存することができるドライブ映像および位置記録システムとドライブ映像および位置記録方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態によるドライブ映像および位置記録システムは、自動車の位置情報を獲得する位置情報獲得部;前記自動車の走行中に獲得された複数の位置情報に基づいて、前記自動車の走行経路を生成する走行経路生成部;前記自動車の外部環境を撮影する画像撮影部;前記自動車の走行中に撮影された動画と前記動画が撮影された撮影位置に対する位置情報が記録される画像記録部;および前記撮影位置に対する位置情報に基づいて、前記動画を前記走行経路の少なくとも一部を構成する区間経路にマッピングさせる動画マッピング部;を含むことができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の位置情報を獲得する位置情報獲得部;
前記自動車の走行中に獲得された複数の位置情報に基づいて、前記自動車の走行経路を生成する走行経路生成部;
前記自動車の外部環境を撮影する画像撮影部;
前記自動車の走行中に撮影された動画と、前記動画が撮影された撮影位置に対する位置情報が記録される画像記録部;および
前記撮影位置に対する位置情報に基づいて、前記動画を前記走行経路の少なくとも一部を構成する区間経路にマッピングさせる動画マッピング部;を含む、ドライブ映像および位置記録システム。
【請求項2】
前記走行経路を画面上に表示するディスプレイ部をさらに含み、
前記ディスプレイ部は、
前記区間経路を選択する入力に対応して、前記区間経路にマッピングされた前記動画を画面に表示する、請求項1に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項3】
前記動画は、
前記画像撮影部によって順次撮影された複数の走行動画を含み、
前記撮影位置は、
前記走行動画に対する撮影の開始位置と前記走行動画に対する撮影の終了位置を含み、
それぞれの前記走行動画は、
前記開始位置での位置情報と、前記終了位置での位置情報を利用して、前記区間経路にマッピングされる、請求項1に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項4】
音信号を認識する音信号認識部;および
前記音信号の認識に基づいて、前記音信号の認識時点で前記自動車の位置情報を含むドライブ記録を記録する、ドライブ記録部;をさらに含む、請求項1に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項5】
前記走行経路を画面上に表示するディスプレイ部;および
前記ドライブ記録に含まれた位置情報を利用して、前記画面上に表示された前記走行経路で前記音信号が認識された記録地点を視覚的に認知されるように表示する、記録表示部;をさらに含む、請求項4に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項6】
前記ドライブ記録部は、
前記音信号の認識に基づいて、前記ドライブ記録に前記認識時点で撮影された画像をさらに含ませて記録する、請求項5に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項7】
前記記録表示部は、前記ドライブ記録に含まれた前記画像を利用して、前記画面上に縮小画像を出力し、
前記縮小画像は前記画面上に現われた前記記録地点に関連して表示される、請求項6に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項8】
前記ディスプレイ部は、
前記縮小画像を選択する入力に対応して、前記記録地点を含む前記区間経路にマッピングされた前記動画を画面上に表示する、請求項7に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項9】
前記記録表示部は、
前記ドライブ記録に含まれた位置情報として把握された住所を、前記画面上に現われた前記記録地点に関連して表示する、請求項5に記載のドライブ映像および位置記録システム。
【請求項10】
自動車の位置情報が獲得されるステップ;
前記自動車の走行中に撮影された動画と、前記動画が撮影された撮影位置に対する位置情報が記録されるステップ;
前記自動車の走行中に獲得された複数の位置情報に基づいて、前記自動車の走行経路が生成されるステップ;および
前記撮影位置に対する位置情報に基づいて、前記動画が前記走行経路の少なくとも一部を構成する区間経路にマッピングされるステップ;を含む、ドライブ映像および位置記録方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブ映像および位置記録システムとドライブ映像および位置記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の普遍化により、多くの人が余暇としてドライブを楽しむ。このようなドライブの過程で、人々はしばしば美しい景色に出会い、その地域を再訪問したいと思うようになる。
【0003】
このように、再訪問したい場所は、普段他の目的地に移動する過程で発見した場所である。そのため、人々は、このような場所に対する住所を知らない場合が多い。また、景色の美しい所の中には特別なランドマークがない所も多いため、使用者がその場所を再訪問するためには、走行した移動経路を覚えなければならないという不便があった。
【0004】
一方、一般に、ブラックボックス、ダッシュカムなどの録画装置は、車の走行中に外部環境を録画して記録する。このように録画された動画は、撮影当時の時間などをファイル名にして、補助記録媒体(SDカードなど)に記録されることがある。
【0005】
この場合、走行区間の中で特定区間を録画した動画を捜したい場合は、使用者は動画が撮影された時間を覚えていなければならない。ところが、これは現実的に難しく、結局使用者は複数の動画を一つ一つ再生して捜したい動画を捜さなければならなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、使用者がドライブの過程で出会った地域に対する位置情報を簡便に保存することができるドライブ映像および位置記録システムとドライブ映像および位置記録方法を提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、使用者が録画された動画が撮影した場所を直観的に把握することができるドライブ映像および位置記録システムとドライブ映像および位置記録方法を提供することである。
【0008】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されなかったまた他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得るはずである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本発明の実施形態によるドライブ映像および位置記録システムは、自動車の位置情報を獲得する位置情報獲得部;前記自動車の走行中に獲得された複数の位置情報に基づいて、前記自動車の走行経路を生成する走行経路生成部;前記自動車の外部環境を撮影する画像撮影部;前記自動車の走行中に撮影された動画と前記動画が撮影された撮影位置に対する位置情報が記録される画像記録部;および前記撮影位置に対する位置情報に基づいて、前記動画を前記走行経路の少なくとも一部を構成する区間経路にマッピングさせる動画マッピング部;を含んでもよい。
【0010】
前記走行経路を画面上に表示するディスプレイ部をさらに含んでもよい。
【0011】
前記ディスプレイ部は、前記区間経路を選択する入力に対応して、前記区間経路にマッピングされた前記動画を画面に表示してもよい。
【0012】
前記動画は、前記画像撮影部によって順次撮影された複数の走行動画を含んでもよい。
【0013】
前記撮影位置は、前記走行動画に対する撮影の開始位置、および前記走行動画に対する撮影の終了位置を含んでもよい。
【0014】
それぞれの前記走行動画は、前記開始位置での位置情報と、前記終了位置での位置情報を利用して、前記区間経路にマッピングされてもよい。
【0015】
音信号を認識する音信号認識部、および前記音信号の認識に基づいて、前記音信号の認識時点で前記自動車の位置情報を含むドライブ記録を記録する、ドライブ記録部をさらに含んでもよい。
【0016】
前記走行経路を画面上に表示するディスプレイ部;および前記ドライブ記録に含まれた位置情報を利用して、前記画面上に表示された前記走行経路で前記音信号が認識された記録地点を視覚的に認知されるように表示する、記録表示部をさらに含んでもよい。
【0017】
前記ドライブ記録部は、前記音信号の認識に基づいて、前記ドライブ記録に前記認識時点で撮影された画像をさらに含ませて記録してもよい。
【0018】
前記記録表示部は、前記ドライブ記録に含まれた前記画像を利用して、前記画面上に縮小画像を出力してもよい。
【0019】
前記縮小画像は、前記画面上に現われた前記記録地点に関連して表示されてもよい。
【0020】
前記ディスプレイ部は、前記縮小画像を選択する入力に対応して、前記記録地点を含む前記区間経路にマッピングされた前記動画を画面上に表示してもよい。
【0021】
前記記録表示部は、前記ドライブ記録に含まれた位置情報で把握された住所を、前記画面上に現われた前記記録地点に関連して表示してもよい。
【0022】
上記課題を解決するための本発明の実施形態によるドライブ映像および位置記録方法は、自動車の位置情報が獲得されるステップ;前記自動車の走行中に撮影された動画と前記動画が撮影された撮影位置に対する位置情報が記録されるステップ;前記自動車の走行中に獲得された複数の位置情報に基づいて、前記自動車の走行経路が生成されるステップ;および前記撮影位置に対する位置情報に基づいて、前記動画が前記走行経路の少なくとも一部を構成する区間経路にマッピングされるステップ;を含んでもよい。
【0023】
本発明のその他具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態によれば、少なくとも次のような効果を奏する。
【0025】
使用者が、走行中に出会った地域の位置を記録することができる。
【0026】
使用者が、自動車旅行に対するヒストリーを記録することができる。
【0027】
使用者が、録画された動画が撮影された場所を直観的に把握することができる。
【0028】
特別な事故の発生時に、事故発生位置に関する映像を簡単に記録することができる。
【0029】
本発明に係る効果は、以上で例示された内容によって制限されず、より多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録システムに対するブロック図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録システムが走行経路に動画をマッピングすることを説明するための図面である。
【
図3】本発明の一実施形態によるディスプレイ部の画面に走行経路モデルと標識画像が表示されたことを概略的に示した図面である。
【
図4】本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録方法に対する順序図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になり得る。しかしながら、本発明は以下に開示される実施形態に限定されるのでなく、互いに異なる多様な形態に具現されることができ、単に本実施形態は本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇により定義されるだけである。
【0032】
また、本明細書で記述する実施形態は、本発明の理想的な例示図である断面図および/または概路図を参考にして説明される。よって、製造技術および/または許容誤差などによって例示図の形態が変形され得る。また、本発明に図示された各図面において、各構成要素は、説明の便宜を考慮して、若干拡大または縮小して図示されたものであってもよい。明細書全体にかけて同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0033】
以下で言及する「マッピング」の意味は、あるデータを対応するデータに連結する作業を意味し得る。
【0034】
以下、本発明の実施形態によるドライブ映像および位置記録システムを説明するための図面を参考にして本発明について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録システムに対するブロック図である。
【0035】
図1に示されたように、本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録システム1は、ブラックボックス10、および使用者端末20を含んでもよい。ここで、以下で説明するブラックボックス10および使用者端末20の構成は、本発明の開示をより明確にするためのものであり、本発明が図示された構成に限定されるものではない。
【0036】
例えば、ブラックボックス10を構成する構成要素が、必要に応じて、使用者端末20に設置される実施例もあり得る。または、使用者端末20を構成する構成要素が、必要に応じて、ブラックボックス10に設置される実施例もあり得る。または、ドライブ映像および位置記録システム1の全体構成要素がブラックボックス10または使用者端末20のいずれか一つに設置される実施形態もあり得る。
【0037】
また、以下で言及するブラックボックス10および使用者端末20の構成要素は、その機能において互いに異なる構成要素として区分したが、実際には、一つ以上の構成要素が一つの処理ユニットまたは記録媒体に記録されたプログラムによって具現されてもよい。
【0038】
ブラックボックス10は、自動車の内部に設置されて、自動車の外部環境を撮影および記録する録画装置であってもよい。ブラックボックス10は、位置情報獲得部110、画像撮影部120、画像記録部130、制御部140、音信号認識部150、ドライブ記録部160、およびインターフェース170を含んでもよい。
【0039】
位置情報獲得部110は、自動車の位置情報を把握するユニットであってもよい。例えば、位置情報獲得部110は、GPS受信機で備えられて、GPS情報を受信することができる。位置情報獲得部110は、ブラックボックス10の骨格を形成するハウジングの内部に内蔵されてもよい。または、他の例として、位置情報獲得部110は、自動車に内蔵され、ブラックボックス10は、これと連結されてGPS情報を獲得することもできる。
【0040】
自動車の走行中に、位置情報獲得部110は、持続的にGPS情報を受信して記録することができる。例えば、位置情報獲得部110は、予め設定された周期ごとに自動車の位置を把握して記録することができる。位置情報獲得部110が把握した位置情報は後述するSDカードに記録されることができる。
【0041】
画像撮影部120は、自動車の外部環境を撮影することができる。このために、画像撮影部120は、ハウジングから露出したレンズ、およびハウジングに内蔵され、レンズによって獲得された情報を電気信号に変換する撮像素子を含んでもよい。
【0042】
画像記録部130は、画像撮影部120が撮影した画像を記録することができる。画像記録部130は、撮像素子の電気信号を受信して、画像撮影部120によって撮影された画像を予め設定された形態で記録することができる。画像記録部130は、ブラックボックス10のハウジングに内蔵されてもよい。
【0043】
例えば、画像記録部130は、画像撮影部120が撮影した画像を動画形態で記録してもよい。説明の便宜上、以下では、自動車の走行過程の少なくとも一部分を撮影した動画を走行動画と称する。画像記録部130には自動車の走行中に順次撮影された複数の走行動画が記録されることができる。
【0044】
それぞれの走行動画は、動画が撮影された撮影位置の位置情報とともに記録されることができる。より詳しくは、走行動画は、撮影を始める時の自動車の位置(開始位置)で位置情報と撮影が終わる時の自動車の位置(終了位置)で位置情報とともに記録されることができる。
【0045】
走行動画は、予め設定されたランニング時間を有するように記録されることができる。また、直前に撮影されて記録された走行動画の終了位置と、直後に撮影される走行動画の開始位置が同一または隣接するように設定されることができる。
【0046】
一方、画像記録部130は、画像を記録するための記録媒体を含んでもよい。このような記録媒体は、例えば、SDカードで備えられてもよい。SDカードは、ハウジングに形成された溝を介して装着されてもよい。
【0047】
制御部140は、各種入力および信号に対応して、画像撮影部120、画像記録部130、ドライブ記録部160、インターフェース170などを制御する処理ユニットであってもよい。例えば、制御部140は、インターフェース170の操作に対応して、ブラックボックス10の他の構成を制御することができる。または、制御部140は、インターフェース170の操作によって、ブラックボックス10に含まれた画面(以下、ブラックボックス画面)に表示された内容を変更することができる。
【0048】
音信号認識部150は、外部で発生された音信号を認識するように構成されることができる。例えば、音信号は、予め設定された命令語であってもよい。または、音信号は、所定デシベル以上の音であってもよい。この時、所定デシベルは、自動車事故の衝撃音を考慮して設定される数値であってもよい。
【0049】
音信号認識部150は、予め設定された音信号が認識されると、制御部140に対応する認識信号を出力することができる。制御部140は、認識信号に基づいて、ドライブ記録部160にドライブ記録が記録されるように、ブラックボックス10の各構成要素を制御することができる。これに対する説明は後述する。
【0050】
ドライブ記録部160には音信号の認識に基づいてドライブ記録が記録されることができる。ドライブ記録は、音信号の認識時点に自動車の位置情報、および音信号の認識時点で画像撮影部120によって撮影された画像を含んでもよい。ドライブ記録は、走行動画と同様に、記録媒体に記録されてもよく、ブラックボックスに挿入されたSDカードに記録されてもよい。
【0051】
一例として、画像撮影部120によって撮影される動画は、ブラックボックス画面にリアルタイムで表示され、音信号が認識されると、制御部140は、ブラックボックス画面に表示された停止画像をスクリーンキャプチャして、ドライブ記録に含ませることができる。
【0052】
インターフェース170は、ブラックボックス10の使用者インターフェースを提供するように構成されることができる。例えば、インターフェース170は、ブラックボックス画面に連結されたタッチスクリーンパネル、ハウジングに形成されたスイッチなどを含んでもよい。
【0053】
インターフェース170は、SDカードに保存されたドライブ記録および走行動画を削除する入力を提供することができる。また、インターフェース170は、画像撮影部120の撮影を開始または終了する入力を提供することができる。
【0054】
使用者端末20は、ブラックボックス10と有線および/または無線通信可能な情報処理ユニットであってもよい。使用者端末20は、デスクトップ、ラップトップ、スマートフォン、PDAなどの個人情報処理端末であってもよい。
【0055】
使用者端末20は、有線/無線通信に基づいて、ブラックボックス10から必要な情報を受信することができる。例えば、使用者端末20は、有線/無線通信方式で、SDカードに記録された情報をローディングすることができる。このような、使用者端末20は、走行経路生成部210、動画マッピング部220、ディスプレイ部230、記録表示部240を含んで構成されてもよい。
【0056】
まず、走行経路生成部210は、自動車の走行経路を生成するように構成されることができる。走行経路を生成するために、走行経路生成部210は、自動車の走行中に獲得された複数の位置情報をローディングすることができる。走行経路は、自動車の移動経路を表現した太さを有する線の形態でモデリングされることができる。
【0057】
一方、走行経路生成部210は、走行経路の周辺情報を一緒に提供するために、位置情報周辺の地図をローディングすることができる。この時、地図は、ブラックボックス10からローディングされた位置情報に基づいてローディングされることができる。例えば、使用者端末20は、地図を予め記録しておくか、インターネットを介して地図を提供されてもよい。
【0058】
走行経路生成部210は、生成された走行経路とローディングされた地図に基づいて、走行経路モデルを生成することができる。具体的には、走行経路生成部210は、走行経路の生成のベースとなる位置情報を地図上の地点とマッチングさせて、地図上で走行経路が示す部分を把握することができる。その後、走行経路生成部210は、地図上に走行経路をマッピングさせた走行経路モデルを生成する。走行経路モデルは、地図上に走行経路がマッピングされた2次元画像モデルであってもよい。一例として、走行経路モデルは、KMLファイル形式で具現されてもよい。
【0059】
走行経路生成部210は、走行経路モデルに現われた走行経路に走行動画をマッピングする構成である。より詳しくは、動画マッピング部220は、走行経路を構成するそれぞれの区間経路に、区間経路を撮影した動画をマッピングすることができる。これに対する説明は、
図2を参照して詳しく説明する。
【0060】
ディスプレイ部230は、使用者端末20の画面(以下、使用者端末画面)を含み、使用者端末の画面に情報を表示する構成であってもよい。また、ディスプレイ部230は、使用者端末20の入力ユニットを介して入力された内容に対応して使用者端末の画面に表示された内容を変更することができる。例えば、入力ユニットは、キーボード、マウス、タッチスクリーンなどであってもよい。
【0061】
使用者端末20には走行経路モデルを生成、ローディングおよび画面に表示するための専用アプリケーションまたはプログラムが記録されることができる。使用者は、専用アプリケーションまたはプログラムを実行した後に、走行経路モデルを生成することができる。また、使用者は、生成された走行経路モデルをローディングして画面に表示した後、マッピングされた動画を再生することができる。これに対する詳しい内容は、
図3を参照して後述する。
【0062】
記録表示部240は、走行経路モデルに記録地点を視覚的に認識可能に表示することができる。ここで、記録地点は、音信号が認識された位置であってもよい。このために、記録表示部240は、ドライブ記録をローディングするように設定されるか、使用者からドライブ記録が入力されることができるように構成されてもよい。記録表示部240は、ドライブ記録に含まれた位置情報を利用して、記録地点を区別することができる。記録表示部240によって、記録地点は、走行経路上に他の地点と区別されて表示されることができる。これに対する内容は、同様に
図3を参照して後述する。
【0063】
図2は、本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録システムが走行経路に動画をマッピングすることを説明するための図面である。
【0064】
図2に示されたように、走行経路生成部210は、地図と走行経路310を含む走行経路モデルを生成することができる。
図2の例において、走行経路310は、自動車がa地点で出発して、b地点、c地点、およびd地点を経てe地点に到着した場合の走行経路を表現したのである。ここで、説明の便宜上、各位置をa~e地点で表現したが、実際に、各地点はGPS座標で表現されてもよい。
【0065】
図2の例において、第1走行動画322、第2走行動画324、第3走行動画326、および第4走行動画328は、走行経路310を順次撮影した動画であってもよい。撮影された第1走行動画322、第2走行動画324、第3走行動画326、および第4走行動画328によって、走行経路310が複数の区間経路312、314、316、318に分けられることができる。
【0066】
図2の例において、走行経路310は、第1区間経路312、第2区間経路314、第3区間経路316、および第4区間経路318に分けられることができる。このような空間分けは、動画マッピング部220のマッピング過程で分けられることができる。
【0067】
動画マッピング部220は、走行動画の開始位置と終了位置のGPS座標を把握し、走行経路で当該座標がマッチングされる部分を把握することができる。より詳しくは、動画マッピング部220は、走行動画322、324、326、328の開始位置と終了位置をそれぞれ走行経路で把握し、開始位置と終了位置との間の区間を一つの区間経路として設定することができる。その後、動画マッピング部220は、走行動画を区間経路にマッピングさせることができる。
【0068】
例えば、動画マッピング部220は、第1走行動画322をローディングした後、開始位置であるa地点と終了地点であるb地点をそれぞれ走行経路310上で把握することができる。以後、把握された地点の間の経路を第1区間経路312に設定し、その後に、第1走行動画322を第1区間経路312にマッピングすることができる。第2走行動画324、第3走行動画326、および第4走行動画328をそれぞれの区間経路314、316、318にマッピングすることも、これと同様であるので、説明を省略する。
【0069】
図3は、本発明の一実施形態によるディスプレイ部の画面に走行経路モデルと標識画像が表示されたことを概略的に示した図面である。
図3に示されたように、使用者が専用アプリケーションまたはプログラムを通じて走行経路モデルを生成およびローディングすると、使用者端末の画面に
図3のような走行経路モデルMが表示されることができる。
【0070】
この時、
図3に表示された走行経路モデルMは、走行動画がマッピングされた走行経路モデルであってもよい。記録表示部240は、画面上に表示された走行経路310で記録地点がどこであるのか、視覚的に認識することができる標識画像410を走行経路モデルMにオーバーラップして表示することができる。
【0071】
標識画像410は、記録地点標識416、画像表示領域412、および住所表示領域414を含んで構成されてもよい。記録地点標識416は、走行経路310で記録地点を示す画像であってもよい。図示された例では、矢印形式を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、多様な形式で表現されてもよい。
【0072】
記録表示部240は、記録地点標識416と関連付けて、画像表示領域412と住所表示領域414を定義することができる。画像表示領域412には縮小画像がローディングされて表示され、住所表示領域414には記録地点の住所が表示されることができる。
【0073】
ここで、関連付けて表示されるという意味は、記録地点標識416が示す地点が縮小画像が撮影された地点であり、記録地点標識416が示す地点の住所が表示された住所であることを使用者が直観的に認識するように表示するという意味であり得る。
【0074】
一例として、記録表示部240は、
図3に示されたように、記録地点標識416の矢印ヘッド部分に隣接して、画像表示領域412および住所表示領域414を表示してもよい。また、記録表示部240は、記録地点標識416のしっぽ部分が記録地点に隣接されるように表示してもよい。
【0075】
縮小画像は、ドライブ記録に含まれた停止画像をローディングして表示されることができる。また、住所表示領域414に表示された住所は、ドライブ記録に含まれた位置情報を利用して把握された住所であってもよい。
【0076】
一方、使用者は、走行経路および/または縮小画像を選択して、走行動画が画面にプレーされるようにすることができる。例えば、使用者は、区間経路を選択する区間経路選択入力と、縮小画像を選択する画像選択入力を使用者端末20に入力することができる。このような入力は、タッチパネルのタッチ、キーボードを用いた入力、マウスを用いたクリックなど多様な方式で具現されてもよい。
【0077】
区間経路選択入力は、使用者が走行経路上の特定地点を選択する入力であってもよい。この場合、選択された地点を含む区間経路にマッピングされた動画が画面に表示されることができる。画像選択入力は、使用者が縮小画像を選択する入力であってもよい。この場合、記録地点を含む区間経路にマッピングされた動画が画面に表示されることができる。
【0078】
ここで、選択された地点を含む区間経路とは、選択された地点(縮小画像を選択した場合には、記録地点)の座標が区間経路の開始地点と終了地点との間に位置したことを意味し得る。
【0079】
以下では、上述した説明を参照して、本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録方法について説明する。説明の便宜のために、上述した実施形態と同一または類似の部分は、同じ図面符号を用い、共通する部分はその説明を省略する。
【0080】
図4は、本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録方法に対する順序図である。本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録方法は、上述した本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録システム1を用いて具現されることができる。
【0081】
図4に示されたように、本発明の一実施形態によるドライブ映像および位置記録方法は、自動車の位置情報が獲得されるステップ(S101);動画と撮影位置の位置情報が記録されるステップ(S102);音信号が認識されるステップ(S103);ドライブ記録が記録されるステップ(S104);走行経路が生成されるステップ(S105);動画がマッピングされるステップ(S106);走行経路およびドライブ記録が表示されるステップ(S107);および選択された動画が表示されるステップ(S108)を含んでもよい。
【0082】
自動車の位置情報が獲得されるステップ(S101)では、使用者が自動車を運行し、位置情報獲得部110が自動車の運行によって位置情報を獲得および記録することができる。
【0083】
動画と撮影位置の位置情報が記録されるステップ(S102)では、走行動画の開始位置と終了位置が、走行動画とともに記録されることができる。
音信号が認識されるステップ(S103)では、ブラックボックス10が予め設定された音信号を認識することができる。例えば、予め設定された音信号は、特定キーワードまたは文章を含む音声信号であってもよい。一例として、本ステップで、使用者は、「Hi、BG.ここ記録して」、「Hi、BG.Check-point.」など予め設定されたキーワード/文章を話すことができる。音信号認識部150は、予め設定されたキーワード/文章が認識されると、これに基づいて認識信号を出力することができる。
【0084】
ドライブ記録が記録されるステップ(S104)では、制御部140が認識信号に対応して、ドライブ記録部160に制御信号を伝達する。制御信号が伝達されたドライブ記録部160は、現在位置情報と停止画像を含むドライブ記録を記録することができる。
【0085】
走行経路が生成されるステップ(S105)では、使用者が専用アプリケーションまたはプログラムを実行した後、走行中に獲得および記録された位置情報をローディングすることができる。位置情報がローディングされると、走行経路生成部210は、位置情報による地図をローディングすることができる。位置情報および地図がローディングされると、走行経路生成部210は、走行経路モデルを生成することができる。
【0086】
動画がマッピングされるステップ(S106)では、専用アプリケーションまたはプログラムが走行動画をローディングした後、各区間経路にマッピングすることができる。本ステップは、走行経路モデルを生成した後に自動的に行われてもよい。または、本ステップは、使用者から追加入力を受けた後に行われてもよい。
【0087】
走行経路およびドライブ記録が表示されるステップ(S107)では、ディスプレイ部230が使用者端末の画面に走行経路モデルと標識画像を表示することができる。本ステップは、動画マッピング完了後に自動的に行われてもよい。または、本ステップは、使用者から追加入力を受けた後に行われてもよい。
【0088】
選択された動画が表示されるステップ(S108)では、使用者が区間経路選択入力または画像選択入力を使用者端末20に入力することができる。ディスプレイ部230は、入力された内容に対応して、マッピングされた動画を画面に表示することができる。
【0089】
本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須的特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施されることができることを理解し得るはずである。そのため、以上で記述した実施形態は、すべての面で例示的なものであって、限定的でないことを理解すべきである。本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは特許請求範囲によって示され、特許請求範囲の意味および範囲そしてその均等な概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0090】
1 ドライブ映像および位置記録システム
10 ブラックボックス
20 使用者端末
110 位置情報獲得部
120 画像撮影部
130 画像記録部
140 制御部
150 音信号認識部
160 ドライブ記録部
170 インターフェース
210 走行経路生成部
220 動画マッピング部
230 ディスプレイ部
240 記録表示部
310 走行経路
312、314、316、318 区間経路
322、324、326、328 走行動画
410 標識画像
412 画像表示領域
414 住所表示領域
416 記録地点標識
M 走行経路モデル
【外国語明細書】