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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024089098
(43)【公開日】2024-07-03
(54)【発明の名称】ズリ搬送システム
(51)【国際特許分類】
   E21D 9/12 20060101AFI20240626BHJP
   E21F 13/08 20060101ALI20240626BHJP
   B65G 21/12 20060101ALI20240626BHJP
【FI】
E21D9/12 B
E21F13/08
B65G21/12 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022204243
(22)【出願日】2022-12-21
(71)【出願人】
【識別番号】303057365
【氏名又は名称】株式会社安藤・間
(71)【出願人】
【識別番号】592093833
【氏名又は名称】青山機工株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】596074029
【氏名又は名称】東京機材工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001335
【氏名又は名称】弁理士法人 武政国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】副島 幸也
(72)【発明者】
【氏名】牧野 大介
(72)【発明者】
【氏名】土門 修一
(72)【発明者】
【氏名】君島 昭
(72)【発明者】
【氏名】細川 剛志
(72)【発明者】
【氏名】森 春喜
【テーマコード(参考)】
2D054
【Fターム(参考)】
2D054AC20
2D054DA02
2D054DA19
(57)【要約】
【課題】本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわちテールピース台車内のベルトコンベヤをトンネル側壁に接近して配置することができるテールピース台車であって、作業ステージを備えたとしてもトンネル壁面側に寄せて配置することができるテールピース台車を含むズリ搬送システムを提供することである。
【解決手段】本願発明のズリ搬送システムは、トンネル掘削によって生じたズリを坑口側に搬送するシステムであって、ベルトコンベヤとテールピース台車を備えたものである。このうちテールピース台車は、ベルトコンベヤの切羽側端部を構成するテールユニットと、ベルトコンベヤの軸方向に対して略直角方向に配置されたユニット用レール、作業者を配置することができる作業ステージを有するものである。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネル掘削によって生じたズリを坑口側に搬送するシステムであって、
ベルトと、フレームと、テールプーリーと、を有するベルトコンベヤと、
前記ベルトコンベヤの切羽側端部を構成するテールユニットと、該ベルトコンベヤの軸方向に対して直角又は略直角方向に配置されたユニット用レールと、作業者を配置することができる作業ステージと、を有するテールピース台車と、を備え、
前記テールユニットは、前記テールプーリーと、前記フレームと、を含んで構成され、
また前記テールユニットは、前記ユニット用レールの上に配置されるとともに、該ユニット用レールの軸方向に移動可能であり、
前記作業ステージは、一方の側面に着脱可能に取り付けられるとともに、他方の側面にも着脱可能に取り付けられ、
前記テールユニットの前記テールプーリーと前記フレームに装着された前記ベルトの上に載置されたズリを、前記ベルトコンベヤが坑口方面に搬送する、
ことを特徴とするズリ搬送システム。
【請求項2】
前記テールピース台車は、ズリホッパーと、シュートと、をさらに有し、
前記ズリホッパーは、ズリが投入される開口部と、ズリを排出する排出口と、具備し、
前記シュートは、前記ズリホッパーに投入されたズリを、前記排出口から前記ベルトコンベヤの前記ベルトの上に移送し、
前記シュートは、鉛直又は略鉛直軸周りに回転可能であって、前記排出口から前記ベルトまでのズリの移送経路を変更し得る、
ことを特徴とする請求項1記載のズリ搬送システム。
【請求項3】
前記テールピース台車は、ズリホッパーと、ホッパー用レールと、をさらに有し、
前記ズリホッパーは、ズリが投入される開口部と、ズリを排出する排出口と、具備し、
前記ホッパー用レールは、前記ベルトコンベヤの軸方向に対して直角又は略直角方向に配置され、
前記ズリホッパーは、前記ホッパー用レールの上に配置されるとともに、該ホッパー用レールの軸方向に移動可能である、
ことを特徴とする請求項1記載のズリ搬送システム。
【請求項4】
前記テールピース台車は、前記ベルトを切羽側に送り出す2以上のリターンローラーを、さらに有し、
2以上の前記リターンローラーは、前記ベルトコンベヤの軸方向に間隔を設けて配置され、
前記ベルトコンベヤの軸方向に対して直角又は略直角方向に配置される前記リターンローラーの長さが、前記テールユニットが移動し得る可動距離と同等又は該可動距離以上とされた、
ことを特徴とする請求項1記載のズリ搬送システム。
【請求項5】
1つの前記リターンローラーは、該リターンローラーの軸方向に並んで配置される2つの分割リターンローラーを含んで構成され、
それぞれの前記分割リターンローラーの幅は、前記ベルトの幅と同等又は該ベルトの幅以上とされた、
ことを特徴とする請求項4記載のズリ搬送システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、トンネル掘削によって生じたズリをベルトコンベヤによって坑口方面に送り出す技術であり、より具体的には、作業ステージを備えたうえでトンネル壁面側に寄せて配置することができるテールピース台車を含むズリ搬送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
我が国の国土は、およそ2/3が山地であるといわれており、そのため道路や線路など(以下、「道路等」という。)は必ずといっていいほど山地部を通過する区間がある。この山地部で道路等を構築するには、斜面の一部を掘削する切土工法か、地山の内部をくり抜くトンネル工法のいずれかを採用するのが一般的である。トンネル工法は、切土工法に比べて施工単価(道路等延長当たりの工事費)が高くなる傾向にある一方で、切土工法よりも掘削土量(つまり排土量)が少なくなる傾向にあるうえ、道路等の線形計画の自由度が高い(例えば、ショートカットできる)といった特長があり、これまでに建設された国内のトンネルは10,000を超えるといわれている。
【0003】
山岳トンネルの施工方法としては、昭和50年代までは鋼アーチ支保工に木矢板を組み合わせて地山を支保する「矢板工法」が主流であったが、現在では地山強度を積極的に活かすNATM(New Austrian Tunneling Method)が主流となっている。NATMは、地山が有する強度(アーチ効果)に期待する設計思想が主な特徴であり、そのため従来の矢板工法に比べトンネル支保工の規模を小さくすることができ、しかも施工速度を上げることができることから施工コストを減縮することができる。
【0004】
また我が国におけるNATMは、本格的に実施されて以来、飛躍的に掘削技術が進歩しており、種々の補助工法が開発されることによって様々な地山に対応することができるようになり、さらに掘削機械(特に、自由断面掘削機)の進歩によって発破掘削のほか機械掘削も選択できるようになった。この機械掘削は、掘削断面積や線形にもよるものの一般的には比較的低い強度(例えば、一軸圧縮強度が49N/mm以下)の地山に対して採用されることが多く、一方、対象地山に岩盤が存在する場合はやはり発破掘削が採用されることが多い。
【0005】
さらに、発破掘削によって生じた岩砕(発破により岩盤が小割されたもの)や土砂(以下、これらを総称して「ズリ」という。)を坑外に搬出する方法にもいくつかの種類があり、ダンプトラック等に積載してズリを搬送する「タイヤ式」や、坑内に敷設したレールを利用してズリを搬送する「レール式」、同じく坑内に設置した連続ベルトコンベヤシステムによってズリを搬送する「ベルトコンベヤ式」などが挙げられる。
【0006】
このうちベルトコンベヤ式によるズリ搬送は、概ねトンネル全長(掘削長さ)分の設備を設置する必要があるものの、他の工程(例えば、コンクリート吹付など)との並行実施が可能であることから掘進サイクルを短縮することができるうえ、ダンプトラックのように化石燃料を使用することがないため環境(特に坑内環境)に悪影響を及ぼすことがなく、また掘削延長が長い場合は他の方式よりも経済的に有利であるといった特長がある。そのため、新幹線(例えばリニア中央新幹線)や高速道路など比較的延長が長いトンネルでは、ズリ搬送方式としてベルトコンベヤ式を採用する傾向にある。
【0007】
通常、連続ベルトコンベヤシステムは、ベルトコンベヤと、移動式破砕機(移動式クラッシャー)、テールピース台車、ベルトストレージ装置、メインドライブ装置等によって構成される。ベルトコンベヤは、坑口側のヘッドプーリーとテールピース台車のテールプーリー間を巡回する無端ベルトによって構成され、発破等によって生じたズリを坑口近くまで搬送する。ただし、発破では岩盤を比較的大きな塊状に小割りするだけであり、この状態のままベルトコンベヤによって搬送することはできない。そのため、移動式破砕機が発破による塊状の岩砕をさらに細かく破砕する。
【0008】
切羽側に配置されるテールピース台車は、移動式破砕機が破砕した岩砕(ズリ)をベルトコンベヤに引き渡すものである。すなわち、移動式破砕機がテールピース台車のズリ投入部(ズリホッパー)にズリを投入すると、そのズリはベルトコンベヤに載せられ坑口方面に搬送される。またテールピース台車にはクローラやタイヤといった自走手段が装備されており、切羽の進行に伴い移動(進行)することができる。そして、テールピース台車の進行によりベルトコンベヤを牽引することで、あらかじめベルトストレージ装置に貯蔵したベルトを順次繰り出しベルトコンベヤを延伸していく。
【0009】
ベルトコンベヤの坑口側と切羽側にはそれぞれプーリーを配置した反転部が形成されており、この反転部で無端ベルトは上下面が逆転するとともに進行方向も反転する。すなわち、坑口側の反転部(ヘッドプーリー)では無端ベルトが上面から下面に移るとともに坑口方面の移動から切羽方面への移動に反転し、切羽側の反転部(テールプーリー)では無端ベルトが下面から上面に移るとともに切羽方面の移動から坑口方面への移動に反転する。またテールピース台車では、無端ベルトが弛まないように張力を付与する機構も有しており、そのためテールピース台車のうち反転部を含め無端ベルトが配置される部分は「ベルト緊張部」と呼ばれることがある。つまり、ズリ投入部に投入されたズリはこのベルト緊張部に載せられることになる。
【0010】
一般的にベルトコンベヤは、切羽付近からできるだけ坑口に近い位置まで設置され、したがってベルトコンベヤは坑内(トンネル内)のうち相当の範囲を占有することとなる。施工性や安全性を考慮すると坑内はできるだけ広く使用する方が望ましく、そのためベルトコンベヤは、重機の往来に支障の無い高所や、トンネルの側壁に接近して配置されることが多い。
【0011】
しかしながら、トンネル側壁に接近して配置するには限界がある。テールピース台車は当然ながら相当の機械幅を有しており、ベルトコンベヤを機械中心に配置した場合、機械幅の1/2だけベルトコンベヤはトンネル中心側に寄せられることとなる。その結果、トンネル側壁に接近して配置するためには、機械中心からトンネル側壁までベルトコンベヤを徐々に寄せていくように配置することになるが、この場合、ベルトを延伸するたびに設置位置を調整する(位置をずらす)必要があり、この位置調整が蛇行発生の原因となる。そこで、ベルトコンベヤを機械の端部(右端か左端)に配置したテールピース台車の採用も考えられる。ところが、トンネル現場によっては連続ベルトコンベヤシステムをトンネル左端に配置したいこともあれば右端に配置したいこともある。これらいずれのケースにも対応するには、右端配置用のテールピース台車と左端配置用のテールピース台車をそれぞれ用意する必要があるが、機械の製造コストや維持コストが倍増するため望ましい手段とは言えない。
【0012】
これまで、トンネル掘削のズリを連続ベルトコンベヤシステムで搬出するための、様々な改良技術が提案されてきた。特に特許文献1では、テールピース台車内でベルト緊張部の左右移動を可能にする技術について提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2021-177040号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
特許文献1に開示される技術は、油圧ジャッキなどを利用してベルト緊張部を水平方向に押しつけるものである。これにより、テールピース台車内のベルトがトンネル側壁に接近し、したがって連続ベルトコンベヤシステムも蛇行することなくトンネル側壁に接近して配置することができる。一方で、テールピース台車内の狭隘なスペースに油圧ジャッキなどを設置する必要があり、またベルト緊張部の可動範囲が油圧ジャッキのストロークに依存するなど、いくつか改善可能な点もみられた。
【0015】
ところで、トンネル掘削を継続することによって日々切羽は前方に進んでいくため、切羽と移動式破砕機やテールピース台車との距離が徐々に長くなっていく。これに伴って、切羽から移動式破砕機までズリを運搬するズリ積機械の運搬距離も徐々に長くなり、その分作業効率は低下する。そのため、切羽が一定程度の距離(例えば、30~60m)だけ前進すると、移動式破砕機とテールピース台車を切羽側に移動させると同時にベルトコンベヤを延伸する作業(いわゆる、段取り替え)が必要となる。具体的には、テールピース台車を所定長(例えば、2つのフレーム長さ=7. 2 m )だけ移動させ、その移動区間にアンカーを設置するとともに吊チェーンを取り付け、さらに水平支持台やフレームを設置する、といった作業を実施する。
【0016】
テールピース台車は相当の機械高さがあるため、ベルトコンベヤの延伸作業は高所作業(高さ2m以上での作業)となることもある。このとき、作業者を配置することができる作業ステージがあれば、作業効率の面でも、また安全性の面でも極めて便宜である。すなわち、テールピース台車の側面のうち所定高さに作業ステージを取り付けることが考えられる。しかしながら、作業ステージを取り付けると、作業ステージがない側ではテールピース台車をトンネル壁面に接近させることができるものの、作業ステージがある側ではこれが障壁となってテールピース台車をトンネル壁面に接近させることができない。上述したように、トンネル現場によってはテールピース台車をトンネル左端に配置したいこともあれば右端に配置したいこともある。これらいずれのケースにも対応するには、左側面にのみ作業ステージが固定されたテールピース台車と、右側面にのみ作業ステージが固定されたテールピース台車をそれぞれ用意する必要があるが、機械の製造コストや維持コストが倍増するため望ましい手段とは言えない。
【0017】
本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわちテールピース台車内のベルトコンベヤをトンネル側壁に接近して配置することができるテールピース台車であって、作業ステージを備えたとしてもトンネル壁面側に寄せて配置することができるテールピース台車を含むズリ搬送システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本願発明は、テールプーリーとフレームを含んで構成される「テールユニット」を、レールを利用してテールピース台車内で移動するとともに、作業ステージを着脱可能に取り付ける、という点に着目してなされたものであり、これまでにない発想に基づいて行われた発明である。
【0019】
本願発明のズリ搬送システムは、トンネル掘削によって生じたズリを坑口側に搬送するシステムであって、ベルトコンベヤとテールピース台車を備えたものである。このうちベルトコンベヤは、ベルトとフレーム、テールプーリーを有するものである。またテールピース台車は、ベルトコンベヤの切羽側端部を構成するテールユニットと、ベルトコンベヤの軸方向に対して略直角(直角を含む)方向に配置されたユニット用レール、作業者を配置することができる作業ステージを有するものである。テールユニットは、ベルトコンベヤの切羽側端部を構成するもので、ユニット用レールは、ベルトコンベヤの軸方向に対しては略直角(直角を含む)方向に配置されるものである。なおテールユニットは、ベルトコンベヤのテールプーリーとフレームを含んで構成されるとともに、ユニット用レールの上に配置され、ユニット用レールの軸方向に移動可能である。また作業ステージは、テールピース台車のうち一方の側面に着脱可能に取り付けることができ、また他方の側面にも着脱可能に取り付けることができる。
【0020】
本願発明のズリ搬送システムは、テールピース台車がズリホッパーとシュートをさらに備えたものとすることもできる。このうちズリホッパーは、ズリが投入される開口部とズリを排出する排出口を有するもので、シュートは、ズリホッパーに投入されたズリを排出口からベルトコンベヤのベルトの上に移送するものである。なおシュートは、略鉛直(鉛直を含む)軸周りに回転可能であって、排出口からベルトまでのズリの移送経路を変更することができる。
【0021】
本願発明のズリ搬送システムは、テールピース台車がズリホッパーとホッパー用レールをさらに備えたものとすることもできる。このホッパー用レールは、ベルトコンベヤの軸方向に対しては略直角(直角を含む)方向に配置されるものである。なおズリホッパーは、ホッパー用レールの上に配置されるとともに、ホッパー用レールの軸方向に移動可能でありる。
【0022】
本願発明のズリ搬送システムは、テールピース台車がベルトコンベヤのベルトを切羽側に送り出す2以上のリターンローラーをさらに備えたものとすることもできる。なお2以上のリターンローラーは、ベルトコンベヤの軸方向に間隔を設けて配置される。またリターンローラーは、ベルトコンベヤの軸方向に対して略直角(直角を含む)方向となるように配置され、その長さはテールユニットの可動距離(移動可能な距離)と同等(あるいは、それ以上)とされる。
【0023】
本願発明のズリ搬送システムは、1つのリターンローラーが2つの分割リターンローラーを含んで構成されるものとすることもできる。なお2つの分割リターンローラーは、リターンローラーの軸方向に並んで配置される。そして、それぞれの分割リターンローラーの幅は、ベルトの幅と同等(あるいは、それ以上)とされる。
【発明の効果】
【0024】
本願発明のズリ搬送システムには、次のような効果がある。
(1)テールユニットを左右(トンネル断面方向)に移動することができ、すなわちベルトコンベヤをトンネル側壁に接近して配置することができることから、坑内を広く利用することが可能となり、例えば重機の離合幅等が確保しやすくなる。したがって、施工性においても安全性においても、極めて良好な施工現場を確保することができる。
(2)投入されるズリは、必ずしも安定してホッパー中心に落下するわけではない。本願発明は、テールユニットを左右に移動することができることから、ズリを受け入れる範囲としての調整代(ユニットの可動範囲)を確保することができ、すなわちホッパー中心に落下しないズリのこぼれを防止することができる。
(3)テールピース台車からベルトストレージ装置までベルトコンベヤを概ね直線的に設置できるため、蛇行リスクの少ない安定した運転が可能となる。
(4)作業ステージを利用することによって、ベルトコンベヤを延伸する作業(いわゆる、段取り替え)を効率的かつ安全に実施することができる。
(5)作業ステージが着脱自在であるため、テールピース台車のうちトンネル壁面とは異なる側面にのみ作業ステージを取り付けることができる。
(6)テールユニットの可動距離と同等以上の長さを有するリターンローラーを備えることによって、ベルトコンベヤを延伸する作業(いわゆる、段取り替え)にかかる負荷を軽減することができる。すなわち、リターンローラーのうち空いているスペースでフレームの組立作業を行うことができるわけである。この場合、切羽作業と並行して段取り替えの作業を行うことができるため、この段取り替えに伴う切羽作業の停止期間を従来に比して短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】坑内に配置された本願発明のズリ搬送システムを示す側面図。
図2】(a)は移動式破砕機とテールピース台車、ベルトコンベヤの一部を示す部分斜視図、(b)は移動式破砕機とテールピース台車、ベルトコンベヤの一部を示す部分側面図、(c)は移動式破砕機とテールピース台車、ベルトコンベヤの一部を示す部分平面図。
図3】本願発明のズリ搬送システムを構成するテールピース台車を示す側面図。
図4】(a)は右側の側面に作業ステージが取り付けられたテールピース台車を示す平面図、(b)は右側の側面に作業ステージが取り付けられたテールピース台車を示す正面図。
図5】(a)は左側の側面に作業ステージが取り付けられたテールピース台車を示す平面図、(b)は左側の側面に作業ステージが取り付けられたテールピース台車を示す正面図。
図6】(a)はテールピース台車を模式的に示すベルト軸方向の断面図、(b)はテールピース台車を模式的に示すベルト軸直角方向の断面図。
図7】(a)は左側に配置されたテールユニットを模式的に示す断面図、(b)は右側に配置されたテールユニットを模式的に示す断面図。
図8】(a)は略鉛直軸周りに回転可能なシュートを模式的に示す正面図、(b)は略鉛直軸周りに回転可能なシュートを模式的に示す平面図。
図9】(a)は左側に配置されたテールユニットとズリホッパーを模式的に示す断面図、(b)は右側に配置されたテールユニットとズリホッパーを模式的に示す断面図。
図10】(a)は所定の長さを有するリターンローラーを模式的に示す断面図、(b)は2つの分割リターンローラーを含んで構成されるリターンローラーを模式的に示す断面図。
図11】ベルトを延伸する際の段取り替え作業を模式的に示すステップ図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本願発明のズリ搬送システムの実施の例を図に基づいて説明する。
【0027】
1.全体概要
図1は、坑内に配置された本願発明のズリ搬送システムを示す側面図である。この図に示すように本願発明のズリ搬送システムは、テールピース台車100とベルトコンベヤ200を含んで構成され、さらに移動式破砕機CRやベルトストレージ装置STなどを含んで構成することもできる。このうちベルトコンベヤ200は、坑口側のヘッドプーリー220とテールピース台車100のテールプーリー間を巡回する無端のベルト210によって構成される。
【0028】
切羽側に配置された移動式破砕機CRは、発破による塊状の岩砕をさらに細かく破砕する。そして移動式破砕機CRによって破砕された岩砕(ズリ)は、テールピース台車100のズリホッパーに投入され、さらにベルトコンベヤ200に載せられて坑口方面に搬送される。つまりベルトコンベヤ200のベルト210は、ズリを載置する上面は坑口方面に移動し、ズリを降ろした後の下面では切羽方面に移動するように回転(図1では時計回りの回転)する。またテールピース台車100にはクローラやタイヤといった自走手段が装備されており、切羽の進行に伴い移動(進行)することができる。
【0029】
図2に示すようにベルトコンベヤ200のベルト210は、テールピース台車100の内部から連続して坑口方面に延びるように配置される。図2は、連続ベルトコンベヤシステムのうち移動式破砕機CRとテールピース台車100、ベルトコンベヤ200の一部を示す図であり、(a)はその部分斜視図、(b)はトンネル中心から側壁方向を見た部分側面図、(c)は上方から見た部分平面図である。図2(a)や図2(c)から分かるように、ベルト緊張部をトンネル側壁側に寄せた効果で、ベルトコンベヤ200は蛇行することなくトンネル側壁に沿ったまま配置することができる。その結果、坑内を広く利用することができ、十分な重機の離合幅も確保することができるわけである。なお便宜上ここでは、図2にも示すようにベルトコンベヤ200の軸方向(つまり、トンネル軸方向)のことを「ベルト軸方向」、このベルト軸方向に直交する水平方向のことを「ベルト軸直角方向」ということとする。さらに、ベルト軸直角方向における左右は、切羽側を見たときの「左側」、「右側」とする。
【0030】
2.テールピース台車
本願発明のズリ搬送システムは、上述したとおりテールピース台車100とベルトコンベヤ200を含んで構成されるものであり、このうち特にテールピース台車100が技術的特徴をそなえている。そこで、以下ではテールピース台車100について詳しく説明する。
【0031】
図3は、本願発明のズリ搬送システムを構成するテールピース台車100を示す側面図である。このテールピース台車100は、後述するように作業ステージとテールユニット、ユニット用レールを備えるものであり、さらにズリホッパーやシュート、ホッパー用レール、キャリアローラー、リターンローラー、自走用クローラ150、アウトリガー160などを含んで構成することもできる。
【0032】
以下、本願発明のズリ搬送システムを構成するテールピース台車100を構成する主な要素ごとに詳しく説明する。
【0033】
(作業ステージ)
既述したように、トンネル掘削による切羽の進行に伴ってズリ積機械によるズリの運搬距離が長くなるため、切羽が一定程度前進すると移動式破砕機CRとテールピース台車100を切羽側に移動させる。そして、テールピース台車100が移動した区間においては、アンカーを設置するとともに吊チェーンを取り付け、さらに水平支持台やズリ用フレームを設置する、といった作業を実施する。このときテールピース台車100は相当の機械高さがあるため、ベルトコンベヤの延伸作業は高所作業となり、故に、作業者を配置することができる作業ステージがあれば、作業効率の面でも、また安全性の面でも極めて便宜となる。
【0034】
作業ステージ170は、図4図5に示すようにテールピース台車100のどちらか一方側の側面に取り付けられ、しかも着脱可能に取り付けられる。図4は右側の側面に作業ステージ170が取り付けられたテールピース台車100を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は切羽側に見たときの正面図である。また、図5は左側の側面に作業ステージ170が取り付けられたテールピース台車100を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は切羽側に見たときの正面図である。
【0035】
作業ステージ170が取り外しできないように固定されていると、作業ステージ170がある側面ではこれが障壁となってテールピース台車100をトンネル壁面に接近させることができない。ところが本願発明のズリ搬送システムを構成するテールピース台車100は、作業ステージ170を着脱可能としているため、作業ステージ170が障壁となることなくテールピース台車100をトンネル壁面に接近させることができる。すなわち、テールピース台車100を左側のトンネル壁面に接近させるときは、図4に示すようにテールピース台車100のうち右側の側面に作業ステージ170を取り付け、テールピース台車100を右側のトンネル壁面に接近させるときは、図5に示すようにテールピース台車100のうち左側の側面に作業ステージ170を取り付けるわけである。なお作業ステージ170は、図4図5に示すように上段作業ステージ170Tと下段作業ステージ170Bによって構成することもできるし、1段の作業ステージ170によって構成することもできる。
【0036】
(テールユニット)
テールユニット110は、図6に示すようにベルトコンベヤ200の切羽側の反転部であるテールプーリー111と、坑口行(つまり上側)のベルト210を支持するベルトフレーム112を有するものであり、さらにテールプーリー111のケーシングであるユニットケース110Cを含んで構成することもできる。図6は、本願発明のズリ搬送システムを構成するテールピース台車100を模式的に示す断面図であり、(a)はベルト軸方向の鉛直面で切断した断面図、(b)はベルト軸直角方向の鉛直面で切断した断面図である。なお図6(a)では、本来はユニットケース110Cに隠れているところ、便宜的にテールプーリー111の全体が見えるように描いている。
【0037】
また図7は、図6のうちのテールユニット110のみを模式的に示した断面図(ベルト軸直角方向の鉛直面で切断した図)であり、(a)は左側に配置されたテールユニット110を示し、(b)は右側に配置されたテールユニット110を示している。この図に示すように、テールピース台車100の床(以下、単に「台車床」という。)の上面には、その軸方向がベルト軸直角方向(図では左右方向)となるようにレール(以下、特に「ユニット用レール110R」という。)が配置されており、テールユニット110はこのユニット用レール110Rの上に載置される。これによりテールユニット110は、ユニット用レール110R上でその軸方向(つまり、ベルト軸直角方向)に移動することができる。例えば、図7(a)ではスライド移動した結果テールユニット110が左側に配置されており、図7(b)ではスライド移動した結果テールユニット110が右側に配置されている。なおユニット用レール110R上でテールユニット110を移動するにあたっては、チェーンブロックなどを併用して手動(人力)で移動する機構とすることもできるし、動力(電力や油圧など)によって移動する機構とすることもできる。また、図6(a)の例ではベルト軸方向に間隔を設けて2個所にユニット用レール110Rを配置しているが、これに限らず1箇所あるいは3個所以上に配置してもよい。
【0038】
ベルトフレーム112の上方には、坑口行のベルト210が載置される。もちろん、ベルトフレーム112の上方にキャリアローラーを設置し、そのキャリアローラーの上にベルト210を載置することもできる。その場合、ベルトフレーム112の上方には、ベルト軸方向に間隔を設けて2以上のキャリアローラーを設置するとよい。ベルトフレーム112の上方に坑口行のベルト210(あるいは、キャリアローラーとベルト210)を載置することによって、テールユニット110とともにベルト210(あるいは、キャリアローラーとベルト210)もユニット用レール110R上をスライドする。つまり、テールピース台車100を右側のトンネル壁面に接近させたときは、テールユニット110とともにベルト210も右側に移動し、テールピース台車100を左側のトンネル壁面に接近させたときは、テールユニット110とともにベルト210も左側に移動するわけである。これにより、ベルトコンベヤ200は蛇行することなくトンネル側壁に接近して配置することができる。
【0039】
(ズリホッパーとシュート)
ズリホッパー130は、移動式破砕機CRから搬送されたズリを受け取るものであり、その上部にはズリが投入される「開口部」が、その下部にはズリを排出する「排出口」が、中間にはズリを収容する「収容空間」が設けられている。したがってズリホッパー130は、図6にも示すようにベルトフレーム112(特に、ベルト210)の上方に配置するとよい。移動式破砕機CRからのズリが開口部から投入されると、収容空間を通過したズリが排出口から排出され、ベルトフレーム112上のベルト210に載置されて坑口方向に移動してく。なお排出口は投入口よりも小さい開口面積とされ、そのため移動式破砕機CRによって投入口から投入されたズリは一旦収容空間に滞留し、徐々に排出口から排出されていく。
【0040】
シュート140は、排出口から排出されたズリをベルト210の上面まで確実に移送するためのいわば誘導路であり、傾斜した「スロープ」にするとよい。したがってシュート140は、図6にも示すようにズリホッパー130とベルトフレーム112(特に、ベルト210)との間に配置される。なおシュート140は、ベルトフレーム112に固定することもできるし、ズリホッパー130に固定することもできる。あるいは、ベルトフレーム112やズリホッパー130に固定することなく、単独でシュート140を設置することもできる。またシュート140を設置することなく、ズリホッパー130の排出口から直接的にベルト210にズリを送り出す機構とすることもできる。
【0041】
ところで、上記したとおりテールユニット110はベルト軸直角方向に移動し、これに伴ってベルト210も移動することから、ズリホッパー130やシュート140が固定されていると(ベルト軸直角方向に移動しないと)、シュート140の出口(あるいはズリホッパー130の排出口)からベルト210が外れてしまうことも考えられる。この場合、図8に示すようにシュート140が略鉛直(鉛直を含む)軸周りに回転可能となる機構にするとよい。図8は、略鉛直軸周りに回転可能なシュート140を模式的に示す図であり、(a)はその正面図、(b)は上方から見た平面図である。なお図8(b)では便宜上、ズリホッパー130を省略して描いている。この図に示すシュート140は、その上端側(つまり排出口に近い端部側)の近くに略鉛直の回転軸が設けられており、シュート140は傾斜姿勢のままこの回転軸を中心に回転することができる。なおシュート140は、動力(電力や油圧など)によって回転する機構とすることもできるし、手動(人力)によって回転する機構とすることもできる。
【0042】
シュート140を略鉛直軸周りに回転可能とすることによって、ズリホッパー130がスライド移動するベルト210がどちらか一方に移動したとしても、ベルト210の直上にシュート140の出口を配置することができる。すなわち、テールユニット110とともにベルト210が左側に移動したときはシュート140を左回りに回転し、テールユニット110とともにベルト210が右側に移動したときはシュート140を右回りに回転するわけである。このようにシュート140を回転することによってズリの移送経路も変更され、ズリはベルト210の上面まで確実に移送される。
【0043】
シュート140を回転可能にする機構に代えて(あるいは、加えて)、図9に示すようにズリホッパー130がベルト軸直角方向にスライド移動する機構を採用することもできる。図9は、ベルト軸直角方向にスライド移動するズリホッパー130を模式的に示した断面図(ベルト軸直角方向の鉛直面で切断した図)であり、(a)は左側に配置されたテールユニット110とズリホッパー130を示し、(b)は右側に配置されたテールユニット110とズリホッパー130を示している。
【0044】
この図に示すように、テールピース台車100の頂部面(以下、単に「台車頂面」という。)の上面には、その軸方向がベルト軸直角方向(図では左右方向)となるようにレール(以下、特に「ホッパー用レール130R」という。)が配置されており、ズリホッパー130はこのホッパー用レール130Rの上に載置される。これによりズリホッパー130は、ホッパー用レール130R上でその軸方向(つまり、ベルト軸直角方向)に移動することができる。例えば、図9(a)ではテールユニット110が左側に配置されていることからズリホッパー130も左側にスライド移動しており、図9(b)ではテールユニット110が右側に配置されていることからズリホッパー130も右側にスライド移動している。このときズリホッパー130にシュート140が固定されていれば、当然ながらズリホッパー130とともにシュート140もスライド移動する。なおホッパー用レール130R上でズリホッパー130を移動するにあたっては、チェーンブロックなどを併用して手動(人力)で移動する機構とすることもできるし、動力(電力や油圧など)によって移動する機構とすることもできる。またホッパー用レール130Rは、ベルト軸方向に間隔を設けて2個所(あるいは3個所以上)に配置することもできるし、1箇所のみに配置することもできる。
【0045】
(リターンローラー)
図10は、切羽行(つまり下側)のベルト210を送り出すリターンローラー120を模式的に示す断面図(ベルト軸直角方向の鉛直面で切断した図)であり、(a)は所定の長さを有するリターンローラー120を示し、(b)は2つの分割リターンローラーを含んで構成されるリターンローラー120を示している。この図に示すように台車床の上面には2本で1組のリターンローラー支柱120Pが固定されており、リターンローラー120はこれらリターンローラー支柱120Pによって支持される。なお図6(a)に示すように、ベルト軸方向に間隔を設けて2以上(図では3つ)のリターンローラー120を設置するとよい。
【0046】
また図10に示すように、ベルト軸直角方向に配置されたリターンローラー120の長さは、テールユニット110が移動し得る範囲(以下、「可動距離」という。)と同等あるいはそれ以上で設計するとよい。これにより、テールユニット110がどこに配置されたとしても、リターンローラー120が切羽行のベルト210を支持することができる。さらに図10(a)に示すように、テールユニット110が配置されていないところでは、リターンローラー120の上方に所定のスペース(以下、「作業スペース」という。)が形成されて便宜となる。例えば、この作業スペースであらかじめ所定長(2スパン分など)のベルト用フレームを組み立てておけば、テールピース台車100が切羽側に移動する際に極めて円滑に段取り替えを実施することができる。
【0047】
図11は、ベルト210を延伸する際の段取り替え作業を模式的に示すステップ図である。図11(a)の状態から図11(b)の状態になるまでテールピース台車100が前進すると、その前進距離だけズリ用フレームFLが設置されていない区間が生ずる。そこで、図11(c)に示すように、ズリ用フレームFLを追加で設置する。このとき、リターンローラー120の上方に作業スペースが形成されていれば、事前に所定長(2スパン分など)のズリ用フレームFLを組み立てておくことができ、段取り替えを極めて円滑に実施することができる。
【0048】
ベルト軸直角方向に配置されたリターンローラー120の長さをテールユニット110の可動距離と同等(あるいはそれ以上)にするには、2以上の分割リターンローラーによってリターンローラー120を構成することもできる。例えば図10(b)では、ベルト軸直角方向に並んで配置された2つの分割リターンローラー(左分割リターンローラー120Lと右分割リターンローラー120R)によって、リターンローラー120が構成されている。そして、左分割リターンローラー120Lのベルト軸直角方向の長さと、右分割リターンローラー120Rのベルト軸直角方向の長さを合わせると、可動距離と同等(あるいはそれ以上)となっている。なお、リターンローラー120のベルト軸直角方向の長さを可動距離と同等(あるいはそれ以上)とするため、それぞれの分割リターンローラー(左分割リターンローラー120Lや右分割リターンローラー120R)はベルト210の幅以上(あるいは同等)の長さで設計するとよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本願発明のズリ搬送システムは、鉄道トンネルや道路トンネルなど様々な用途のトンネル掘削に利用できるほか、採石場など岩盤を掘削して搬送するあらゆる状況で利用することができる。トンネル構造物という社会基盤(社会インフラストラクチャ)を効率的に構築することができることを考えると、本願発明は産業上利用できるばかりでなく社会的にも大きな貢献を期待し得る発明といえる。
【符号の説明】
【0050】
100 (本願発明のズリ搬送システムの)テールピース台車
110 (テールピース台車の)テールユニット
111 (テールユニットの)テールプーリー
112 (テールユニットの)ベルトフレーム
110C (テールユニットの)ユニットケース
110R (テールピース台車の)ユニット用レール
120 (テールピース台車の)リターンローラー
120L (リターンローラーのうちの)左分割リターンローラー
120P (テールピース台車の)リターンローラー支柱
120R (リターンローラーのうちの)右分割リターンローラー
130 (テールピース台車の)ズリホッパー
130R (テールピース台車の)ホッパー用レール
140 (テールピース台車の)シュート
150 (テールピース台車の)自走用クローラル
160 (テールピース台車の)アウトリガー
170 (テールピース台車の)作業ステージ
170T (作業ステージのうちの)上段作業ステージ
170B (作業ステージのうちの)下段作業ステージ
200 (本願発明のズリ搬送システムの)ベルトコンベヤ
210 (ベルトコンベヤの)ベルト
220 (ベルトコンベヤの)ヘッドプーリー
CR (連続ベルトコンベヤシステムの)移動式破砕機
FL (ベルトコンベヤの)ズリ用フレーム
ST (連続ベルトコンベヤシステムの)ベルトストレージ装置
図1
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